プロローグ
一人のファータの少年がA.R.O.A.に訪れた。手の青い紋章を見れば、未契約の精霊だとわかる。
「ウィンクルムの協力を求め、山奥の村より参りました。村の近辺に出没したデミ・ベアーを仕留めていただきたいのです」
マゴヘイと名乗った少年は、古風な口調でそう告げる。キリリと結われた黒髪。着ているものは活動的な和服だ。
「デミ・ベアー退治ですね。被害の状況や、その他気になったことを教えてください」
存在が確認されたデミ・ベアーの数は一体。二体目がいる様子はない。デミ・ベアーは村近辺の森林部で、野生生物を捕食している。今のところ村人たちの被害はないが、楽観視はできないだろう。
そんな情報を男性職員は淡々と紙に記入していく。
「そうだ。仕事を引き受ける方々には必ずお伝えください。この依頼には特別な条件があります。デミ・ベアーの体、特に胴体部分をなるべく損傷せずに倒していただきたいのです」
職員はペンを走らせる手を止め、マゴヘイの顔を見る。
「それはいったいどうしてですか?」
いたって真面目にマゴヘイが答える。
「肉と肝は食用にするので」
「デミ・オーガ食べる気かよっ!?」
仕事中であることも忘れ、つい職員は激しくツッコミを入れた。
「変わった風習であることは承知しております。それに私達の村でも別に日常的にデミ・オーガを食べているわけではありません。通常の食事というより、特別な薬膳料理だと考えてください。デミ・オーガの瘴気の成分がかえって薬になる、と祖父は主張しています」
実際にデミ・オーガの肉に薬効があるかは不明だ。むしろ瘴気による悪影響の方が多いのではないかと思われる。
これまでのA.R.O.A.の調査でも、瘴気に抵抗力を持つウィンクルムだったら食べても大丈夫かもしれないけどやっぱり基本的にデミ・オーガの肉なんて食べない方が良いよ! という結果が出ている。
デミ・オーガを薬用として食べるのは一般的な行為ではなく、マゴヘイたちの村独自の迷信じみた民間療法のようなものなのだろう。
「私の祖父ヘイジは引退したウィンクルムです。祖父は健康長寿の妙薬として、デミ・ベアーの熊の胆を珍重しております。このデミ・ベアーの生き肝を取ってこい、と頼まれまして」
「た、頼まれまして、っていわれたって……」
「私は精霊ですが、まだ適応する神人は見つかっておらず、狩人としての腕も未熟です。猟の道具を備えて一度挑んでみましたが、私の力ではデミ・ベアーを仕留めることはできませんでした。祖父の活力の源となるデミ・ベアーの熊の胆を手に入れるには、ウィンクルムの方のご協力が不可欠なのです」
ひたすら真面目に受け答えをしていたマゴヘイが、最後に穏やかに微笑みながらこう付け加える。
「熊の胆は祖父が使う薬なのでお分けできませんが、肉料理でしたらおすそ分けできます。デミ・ベアーを仕留めたら薬膳鍋にする予定です。皆さんに喜んでいただけたらうれしいです」
100%の善意で、マゴヘイは爽やかにそういった。
解説
A.R.O.A.がまとめた資料。
ウィンクルムは、これらの情報を自由に閲覧可能。
・デミ・ベアー
力が強く、意外と動作も素早い。
特定のねぐらは持たず、餌を求めて山中を動き回っている模様。フン、足あと、樹木の傷などから、デミ・ベアーの足取りの手がかりを探す必要があるだろう。秋のクマは冬眠に備えて大量の脂肪分を蓄える。木の実を効率的に食べるために、熊棚(木に登ったクマが枝を一ヶ所に引き寄せた痕跡)を作る習性がある。
マゴヘイによればネイチャーのクマは人間に近づくのを避けているため、里付近で見つかるクマの痕跡は確実にデミ・ベアーのものだといえる。
・要求
今回、依頼人はデミ・ベアーの熊の胆(胆嚢)の採取を目的としている。胴体部分への損傷は少ない方が望ましい。依頼人の祖父いわく、デミ・オーガの角とその周囲は瘴気濃度が高すぎるため利用価値は低い。
退治に成功した場合、希望者には依頼人が調理したデミ・ベアーの鍋料理が振る舞われるとのこと……。
・アイテムの貸し出しについて
専門的な捕獲罠などは、マゴヘイが自力でデミ・ベアーに挑んだ際に壊されてしまったため貸すことができない。A.R.O.A.からも貸し出せる本格的な罠の備品はない。
ゲームマスターより
山内ヤトです!
山里で猟師をしている精霊から、ちょっと変わった依頼が舞い込んできました。
デミ・ベアー料理を食べることに挑戦したい方は、プランに記載をどうぞ。マゴヘイが作るのは、野菜とキノコとデミ肉を煮込んだ鍋料理です。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アリシエンテ(エスト)
肉と言えば、照り焼きで本で読んだ事のある「まんが肉」なるものも作れないかしら? まあっ!今回は鍋?私のBBQが… 後はデミなら効くかしら『七味唐辛子を布でゆるくパンパンに包んだもの』(デミの顔面に投げつけた時に紐が解けて四散するもの)を用意 全員が必ずお互いが何処かしらの視界に入る位置を『最大範囲』として全員で探索 フン、足あと、樹木の傷、熊棚等、関連性があるものを見つけたらインカムで常時連絡 熊の生体より樹上に登っている可能性があるので、頭上にも注意 他の人からも連絡を受けたら、単独でのデミ遭遇回避の為にも、即時全員で集合出来るように 遭遇したらデミの顔にに唐辛子袋をぶつけつつ即インカム報告 早速戦闘開始っ |
音無淺稀(フェルド・レーゲン)
毒を体内に入れる事で耐性を作る事は良く聞くお話ですし…デミも調理の仕方によっては薬となりうるのかも? となると、是非ご賞味してみたいですね できれば作ってるところも見学させて頂けると嬉しいです 探す時は恐らくフェルドさんの方が慣れてるはず 足跡やフン、熊棚や木が傷ついているのを見つけたら一度相談してみましょう 他の皆さんともインカムか口頭で情報を共有して出来るだけ漏れがないように気をつけます デミ・ベアを見つけたら、まずはフェルドさんをトランスをして貰ってから一度離れます 遠くから可能であればデミ・ベアの目を狙いタバスコを投げたいと思います タバスコは唐辛子のビネガーですから 酸性の酢と唐辛子で痛さは倍増ですよ |
篠宮潤(ヒュリアス)
※人数分インカム申請。皆に配っていざ探索 ※家の冷蔵庫から蜂蜜持参 必ず誰かが視界に入るよう単独にならないよう心がけ熊棚探し (途中トランス) 里付近に見つかればそれを辿るように 里から離れた森林内に熊棚見つかればその隣の木に蜂蜜塗って誘き寄せ試み 「…他の、ネイチャーの熊まで来ちゃう、かな…」 ふと気付いて眉ハの字 デミの匂いを恐れて来ない、と信じて。来たらゴメン…!← ●戦闘 「よく、狙って…、ほら!こっち、だよ!」 閃光効果の矢使用 避けられた先に味方が居ないのを確実に確認 熊がこちら向いた瞬間額めがけ放つ 即後退 ●熊鍋 「え?ヒューリは食べない、の…?」 「…美味しい、かも…」 しかし時間差で気持ち悪くなるかもしれない |
楓乃(ウォルフ)
■持ち物 ポン酢、レモン醤油、胡麻ダレ 柚子胡椒、唐辛子 MY箸 網、催涙スプレー(スプレーボトルに酢等を入れたもの) ■行動 ・神人に手製の催涙スプレーを渡す(熊接近時の目眩まし用) ・お互いが見える範囲でデミ・ベアーの足取りの手がかりを探す→インカムで連絡を取り合う ・手がかり発見後はすぐにトランス→戦闘時は邪魔にならないように少し離れた所で防御待機。 ・戦闘後、持ち運びに困ったら持ってきた網を熊にかけて運ぶ ■食事 初の熊肉(しかもデミ)を前にとてもわくわく。 まずはマゴヘイさんに振る舞われたそのままで食べ、後から持ってきた調味料を振る舞ってみんなで食べる。 「デミを制する者は、食を制するのねっ!!(キリッ)」 |
ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
デミ・ベアー食べる民間療法… 本当に効果あるのかしら?(レポートに出来るか興味深々 ■探索 緊急時にフォローできる距離を保ち皆で捜索 熊の好きそうな草根実のなる木や植物を聞き探す:植物学 熊って木に登るの!?あぁ、熊棚ってやつをするものね ■戦闘 精霊と回りこみ、攻撃直前にトランス 弓で狙いをつけ逃亡しそうになったら足元に打つ 熊が来たら避ける 筆記用具を持ち料理見学 食べ続けると瘴気の耐性がついたりするのかしら アルヴィン、はいあーん(にっこり あら、何かしら? 折角用意して貰ったのに食べないなんて失礼よ 大丈夫、いざというときにお薬持ってきたわ(小声 …即効性はなそうね(恐る恐る1口 味は普通っと(メモメモ 人数分の胃腸薬 |
●熊肉談義
山深い里に、デミ・ベアーが出没した。今回の依頼は単なるデミ討伐ではない。ウィンクルムたちが仕留めたデミ・ベアーの肉で、依頼人マゴヘイが鍋料理を作るというのだ!
デミ・オーガを食べる。それに対する反応は様々で。
「毒を体内に入れる事で耐性を作る事は良く聞くお話ですし……デミも調理の仕方によっては薬となりうるのかも? となると、是非ご賞味してみたいですね」
『音無淺稀』はかなりノリ気だ。もともと彼女は料理や栄養に詳しい。
「……オトナシ、あれ、食べるの?」
『フェルド・レーゲン』はあまり表情を変えず、ワクワクしているパートナーを眺めている。
「まあっ! 今回は鍋? 私のBBQが……」
『アリシエンテ』は残念そうに肩を落とす。彼女は、いわゆるマンガ肉を食べてみたいと思っていた。
『エスト』はただ黙っていた。今は鍋だのBBQだのいっていても、いざ戦いとなれば彼女はきっちりと仕事をこなす。そのことを充分承知していたからだ。
「お鍋の調味料は任せてくださいね」
『楓乃』はこの日のためにポン酢、レモン醤油、胡麻ダレ、柚子胡椒、唐辛子といった調味料を用意してきた。デミ鍋への熱い意気込みが伝わってくるようだ。
「そしてこれがMY箸です」
「オレも持ってきたぜ!」
『ウォルフ』も明るく笑う。彼はメモ帳を持参し、マゴヘイから熊肉の調理方法を教わる気だ。二人とも、食へのこだわりを感じさせる。
「デミ・ベアー食べる民間療法……本当に効果あるのかしら?」
薬学を学んでいる『ミオン・キャロル』は、この奇妙な薬膳料理に懐疑的だ。それが通常の反応だろう。彼女は人数分の胃腸薬をしっかり持ってきている。
『アルヴィン・ブラッドロー』は武器の日本刀「百虎」を研いできた。刀の切れ味を良くすることで、デミ・ベアーへの余計な損傷を減らす工夫だ。
「わからない……。なぜそんなにデミ・オーガの肉を食べたがるのかね」
『ヒュリアス』は、デミ肉談義に花を咲かせる一団からやや距離をとって佇んでいた。
「あ。そう、だ。これ、皆に……」
『篠宮潤』はA.R.O.A.から借りている人数分のインカムを仲間に配った。実は潤も家からハチミツを持ってきているのだが、それはまだ荷物の中にしまっておく。
「では、これも。手製の催涙スプレーです」
楓乃が配ったのは、スプレーボトルに酢などを入れたものだ。
「そうだ。聞きたいことがあるのだけれど」
ミオンはマゴヘイに、熊の好物となる植物を尋ねた。
「そうですね。今の時期は、ドングリなど油分の多い木の実をよく食べます」
「ドングリというと、ブナ科の木になるのよね」
ミオンは植物に詳しい。この情報は探索の助けになるだろう。
準備が整った一行をマゴヘイが礼儀正しく送り出す。
「ウィンクルムの皆さまのご武運をお祈りしています」
そういう彼はすでに白い割烹着と三角巾を身につけ、鍋に入れる野菜の下ごしらえをはじめるところだった……。
●熊追い
豊かな秋の森に踏み入る。
「デミ・ベアーが出没していると聞いていなければ、のどかで美しい風景に見えますね」
楓乃がそんな感想を口にする。
狼のテイルスであるウォルフは森の空気を吸い込んだ。
「ハッキリとした居場所までは特定できないが、デミ・ベアーらしい臭いを感じるぜ」
「同意見なのだよ。そう遠くない場所にいるのは間違いないだろう」
ヒュリアスも、風の臭いを嗅ぎながらそう告げる。
「全員が必ずお互いの視界に入る位置を探索の最大範囲としましょう!」
アリシエンテの言葉に仲間たちが頷く。適度な距離を開けて、何かあれば即座に全員で反応できるようにする。
「こういうことは、私よりフェルドさんの方が慣れているはずですよね。何か不審なものは見つかりましたか?」
「あそこの木……。不自然に樹皮が剥ぎ取られているように見えるよ」
フェルドが指さした木は、たしかに樹皮が何者かによって傷つけられていた。
「インカムで皆に伝えますね」
仲間たちが木の周辺に集まった。ある者は周囲を警戒し、ある者は痕跡の検分にあたる。
「動物の爪痕にしては、ずいぶん深々としていますね。まるで分厚いナイフで切りつけたようにも見えますが」
淺稀は思案げに眉を寄せた。
「そう見えるだろう? でもこれが熊の爪痕なんだ。物騒な爪だよな」
動物学の知識を持つアルヴィンが、フェルドが見つけた傷は熊のものだと断言する。
「爪の位置から、デミ・ベアーの頭部の高さを推定できるかな……」
プレストガンナーのフェルドは、スナイピングでデミ・ベアーの頭部を撃ち抜く役目を任されていた。あらかじめ頭部の位置を想定しておけば、よりスムーズに狙撃できる。
「この位置を記憶しておきます」
記憶術に長けるエストは、痕跡の発見場所を頭の中の地図に刻み込んだ。
第一の手がかりを発見した時点で、楓乃とウォルフのペアはすぐにトランスする必要があると判断した。
「ネオ・インスパイア」
探索の途中でトランスをしようと考えていた潤もトランス状態に移行する。
「バイス・エル」
他のメンバーはまだトランスをしていないが、それぞれの作戦や考えがあってのことだ。
別の痕跡を探し、ウィンクルムたちは再び散開して森を進む。
「ねえ。あれってデミ・ベアーの好物がなる木じゃないかしら?」
ミオンがドングリが実る木を見つけた。
アリシエンテが離れた位置から慎重に樹上を観察する。
「この木の上には……、デミ・ベアーはいないようね」
「熊って木に登るの!? あぁ、熊棚ってやつをするものね。A.R.O.A.の資料にそんなことが書いてあったわ」
ちょっと驚いた後、ミオンもすぐに納得した。
「ん? なんかやたらと葉っぱが密集してるとこがあるな。あれが熊棚か?」
ウォルフのいうとおり、木の枝が一ヶ所に折り重なっている場所があった。かなり雑で豪快な雰囲気だ。木に登った熊が引き寄せた枝を無造作に折っていった食事の痕なので、鳥の巣のような丁寧な構造ではない。
エストが目を凝らした。
「熊棚にはまだ瑞々しい枝葉もあります」
「ということは、比較的最近に作られた痕跡ということになるかね」
まだ遭遇していないが、ウィンクルムたちは確実にデミ・ベアーに近づきつつある。
散開態勢に戻り、さらに注意深く周囲を探す。
アルヴィンは五感を駆使して森の様子を探った。樹木の上を警戒し、斜面に洞窟がないか、また日光浴ができそうな場所にデミ・ベアーがいないか、あらゆるものに注意を払った。
痕跡は時折発見されるものの、肝心のデミ・ベアー本体を探し当てるのは難航した。
「マゴヘイさんが前にデミ・ベアーに挑んでいるので、むこうも警戒を強めているのかもしれませんね」
楓乃が困ったようにため息をつく。だが、すぐに気を取り直し探索を再開した。
「……ええ、と……。これ、効果……ある、かな?」
それまで黙々と痕跡探しをしていた潤がおもむろに荷物から何かを取り出した。それはハチミツ。潤は木にハチミツを塗って、デミ・ベアーを誘き寄せるつもりのようだ。
「……ウル。それは何かね……」
「あ、……他の、ネイチャーの熊まで来ちゃう、かな……」
眉をハの字にする潤。
「いや、そういうことではなくだね」
呆れ顔で神人の行動を見ていたところで、ヒュリアスの耳にかすかな物音が届く。
他の仲間たちも気配を感じ取ったようで、全員が同じ方向へと視線を向けた。
樹木の間、秋の山に溶けこむように黒い巨獣の姿があった。野生動物ならではの高度な擬態と尾行は、今、ウィンクルムたちに見破られた。熊にとって嗜好性の高いハチミツの香りで、デミ・ベアーもわずかに気が緩んだのだろう。
どうやらデミ・ベアーはウィンクルムたちの存在に先に気づき、ずっと遠巻きに様子をうかがっていたらしい。熊の嗅覚は犬よりさらに鋭敏で、聴覚も優れているという。
それでもウィンクルムたちがデミ・ベアーに奇襲されなかったのは、常に周囲を警戒し、お互いの位置が見える範囲で行動していたためだ。デミ・ベアーは、誰かが単独行動するのを待ち構えていたが、ウィンクルムたちは一切その隙を見せなかった。
「なんだ。オレたちを食べるつもりだったのか?」
ウォルフが不敵に笑う。
「それは残念でしたね。ご飯になるのはそっちの方なんですよ」
淺稀は食材を吟味する目でデミ・ベアーを見ている。
「これで味つけしてあげるわっ!」
アリシエンテが七味唐辛子を包んだ布をデミ・ベアーに投げつけた。
「戦闘開始っ!」
●熊狩り
先にトランス状態になっていたウォルフとヒュリアスが、まだトランスをしていない仲間たちを守るように一歩前に出る。
「貴方に加護がありますように」
フェルドをトランスさせ、淺稀は後方へ下がった。手には投擲用のタバスコを持って……。
「選択の先へ」
ミオンとアルヴィンはトランスを済ませると、それぞれ速やかに戦闘の持ち場へついた。
「目的の為の契約に、今こそ誓いを」
エストの頬に口づけをするアリシエンテの目には、オーガへの敵意と闘志が宿っている。
ウォルフは派手な動作でショートソードを抜き放ち、一気に敵に接近した。デミ・ベアーの正面に立つ。
「グルォッ!」
角を生やした熊は後ろ足で立ち上がった。太く屈強な前足が、容赦なくウォルフをなぎ払う。
「ッ……、まだまだっ!」
重く強烈なデミ・ベアーの一撃。弾き飛ばされそうになるウォルフ。だが彼は足を踏ん張り、その場にとどまった。体は痛むがまだ充分戦える。
「大丈夫かね? 包囲は完了した」
「陽動役、ありがとうな、ウォルフ」
「おう!」
ウォルフが注意を引く間に、ヒュリアスとアルヴィンはデミ・ベアーの後方へと回り込んでいたのだ。事前の打ち合わせどおり、息の合った作戦だ。
三人はプレストガンナーたちの射線を邪魔しないよう、包囲を狭めすぎず、適度な間隔を開けておく。作戦上必要な間隔だが、油断をしているとデミ・ベアーの逃走にも繋がりかねない。
ミオンはデミ・ベアーが逃げ出す素振りを見せたら即座にフェアリーボウで矢を射かけられるよう、じっと戦況を見守っていた。
淺稀、アリシエンテ、楓乃の三人は、各自タバスコや催涙スプレーなどを持ち、後方で待機している。
潤は鉱弓「クリアレイン」を構え、閃光矢を放つタイミングを慎重にうかがっている。
プレストガンナーのフェルドとエストもそれぞれ射撃の態勢を整えていた。
フェルドは中距離からのスナイピングを任されている。
エストは命中力を上げるラピットファイアを発動させ、緊急の際にダブルシューターⅡを放つ手はずだ。
スナイピングは強力かつ精緻なプレストガンナーの技だが、足場や視界の条件が悪ければ使用できないという大きな弱点もある。エストはスナイピングが使用できない不測の事態に備えている。突発的なアクシデントに対応する役目のエストがいるからこそ、フェルドは落ち着いてスナイピングのチャンスをうかがうだけの余裕があった。
デミ・ベアーを取り囲む陣形をとった前衛の精霊三人は攻撃を仕掛けた。
ウォルフはショートソードでデミ・ベアーの足を斬りつける。
アルヴィンは研ぎ澄ました日本刀「百虎」で足を狙う。
ヒュリアスは大剣「テーナー」に白蛇の力を宿し防戦していた。シンクロサモナーの技の中でも威力が低いスネイクヘッドをあえて選んだ。
依頼人からは、なるべく体を損傷しないでほしいとの要望が伝えられている。
だが確実にデミ・ベアーを仕留めるために、後足を傷つけて動きを制限する安全策をウィンクルムたちは選んだ。
デミ・ベアーに逃げられてはそもそも依頼自体が失敗となる。それに、もし包囲を突破され神人やプレストガンナーたちに敵がむかっていけば、戦いの流れはウィンクルムたちにとって悪くなる。そのリスクを考慮したのだ。
「よく、狙って……、ほら! こっち、だよ!」
緊張した面持ちで潤が「クリアレイン」を構え、狙いを定める。
「ウル! 引き付け過ぎるな……!」
前に出すぎた潤をヒュリアスが叱る。
「うん……。わ、わかった……」
パートナーからの叱咤に、潤は深呼吸をして息を整える。
そして。
「……それ……っ!」
デミ・ベアーが顔を向けた瞬間、その額の角めがけて、クリスタルの矢尻を持つ矢を射かける。
潤の閃光矢の影響を受けないよう、アルヴィンは視線をそらす。
まばゆい閃光に、デミ・ベアーの動きが硬直した。
銃声が森に響く。
迷いのない冷静な動作で、フェルドがショットガンのトリガーを引いたのだ。
「グォッ!?」
怒りと驚愕に満ちた獣の咆哮が上がる。
熊という野生動物は非常にタフで、体に何発もの銃弾を受けてもなかなか倒れることはなく、たとえ頭に銃弾を撃ち込んだとしても頭蓋骨で弾が阻まれるという事例も多く確認されている。デミ化しているとなれば、その肉体強度はさらに高まっている。
だがそれは普通の人間が熊に挑んだ時の話。
デミ・ベアーよりも、精霊の力の宿ったフェルドの銃弾の方が強かった。フェルドが使用したナブサ・M14ポンプショットガン12ゲージには、オーガへの威力を強める効果が施されていたことも勝因の一つだ。
「……ガ……ッ、ゴフ……!」
巨体が倒れる。
前衛を担当していた精霊三人は、下敷きにならないようサッと身をかわした。デミ・ベアーが完全に死亡していることを確認し、仲間たちに合図を送る。
「ふう! 無事に倒せて良かったわ」
ミオンが安堵の息を吐く。
「……はあ……。き、緊張、した……よ」
潤はそっと汗をぬぐった。
「損傷も必要最低限に抑えられているようですね。デミ・オーガの頭部は食用に適さないとのことですし、この状態ならご満足いただけることでしょう」
不測の事態に備えていたエストも、警戒を解いて武器を下ろす。
「狙撃が華麗に決まって良かったわ! これで肉が食べられるわねっ!」
戦いを終えたアリシエンテの関心は、食事へと移っている。
「猟師さんの作る熊鍋! 楽しみですね。できれば作ってるところも見学してみたいです」
淺稀は、息絶えたデミ・ベアーをもはや食材としか見なしていない。
「しかしこの巨体……。かなり重そうですよ。マゴヘイさんのいる里まで、どうやって運びましょうか?」
困ったように楓乃が皆に問いかける。運搬のことを考えて楓乃は網を用意してきたのだが、数百キロはあろうかという肉の塊を網で運ぶのは、かなりハードな肉体労働になりそうだ。
●熊鍋
ちょうど見計らったかのように、犬たちが走り寄ってきた。機敏な動きから察するに、山里で飼われている猟犬のようだ。
「おう、おう。ありがたいことじゃ、ごくろうさん」
ファータの老人が山里の男たちを従えてやってきた。マゴヘイの祖父ヘイジだ。かなり歳をとってはいるが、足取りはたしかで言葉もハキハキしている。
……健康長寿の秘薬だとヘイジが主張する、熊の胆の効果なのだろうか……?
「車も使えない山の中じゃあ、こんなに大きな獲物は持ち運ぶこともできんからな。どうにかこうにか沢まで押したり引いたりして、そこで持ち運びのできる大きさまで肉を切り分けるんじゃよ」
ヘイジはウィンクルムたちにそう説明した。デミ・ベアーの運搬と解体は、里の男衆がおこなうそうだ。男たちは頑丈なロープをデミ・ベアーの体に結き、息を合わせて山中の小川までその体を運んでいった。
沢にたどり着くと猟師の一団はまず山の神に感謝の祈りを捧げ、次にウィンクルムの勇姿を称え、最後に死んだデミ・ベアーに悼みの言葉を送る。
全ての祈りを終えると、山の男たちは手際良くデミ・ベアーを解体していった。
「皆さん、本当にお疲れさまでした」
戦いを終えた一同をマゴヘイが歓迎する。割烹着姿で。
仕留めたデミ肉を見てマゴヘイはたいそう喜んだ。
「素晴らしい。さすがです! これは良質な熊肉ですね」
戦果は上々といったところか。
「それではさっそく調理いたしましょう。粗雑な猟師料理ですが、良かったら召し上がってください」
そういった後で、マゴヘイはウィンクルムたちを気遣うように付け足す。
「デミ・ベアーの肉ということで、抵抗感を持たれる方も当然おられると思います。なので無理強いはいたしません。興味のある方はどうぞ」
怖いものしらずの希望者がワイワイと手を挙げる。
淺稀とウォルフとミオンは、調理の見学も希望した。淺稀とウォルフは調理方法に、ミオンは民間療法としてのデミ料理の薬効に興味を持っている。
熊は脂身が美味しいということで、赤身と脂身をいっしょに食べられるように切っていく。それから丁寧に肉のアク抜きをしてから、適量の酒で煮る。その他大まかな手順は、普通の鍋料理を作る時とあまり変わらない。
「出来ましたよ」
かくして醤油仕立てのデミ・ベアー鍋が完成した。
「熊肉は滋養強壮に良いって聞きますよね。それでは、いただきます」
淺稀は両手を合わせ、出された料理を行儀良く食べはじめた。
「オトナシが食べて、大丈夫なら僕も食べようかな」
フェルドもパートナーにつられて、少量の熊肉を口にする。
その隣では、淺稀が幸せそうにパクパクと熊鍋を食べていた。
「……でも、無理しないで」
食事をしていたアリシエンテが急に手をとめた。
「何かしら……。肉の部位によっては、舌にピリッとくる酸味と刺激臭がするわ」
「アリシエンテ。それはオーガの瘴気成分かもしれません」
「ハッ! この味はまさしく高級ブルーチーズだわっ! 瘴気ってこんな味なのね」
デミ鍋を食べ続けるアリシエンテを見て、エストは沈黙した。ウカツに口を挟めばアリシエンテから「食べなさいっ! 美味よっ!」と強引に肉を勧められそうなので。エストはこの奇妙な料理を食すつもりはなかった。
各種調味料を持参した楓乃だが、まずはマゴヘイから振る舞われたままの何もつけない状態で熊鍋を賞味。いきなり調味料をかけないのは、料理人への心配りだ。
ウォルフもそのままの熊肉を味わおうとするも、タイミングが遅れたせいか楓乃に勝手に調味料をつけられあまり味わえず。
「デミを制する者は、食を制するのねっ!」
キリッ! とした顔で、楓乃がいう。
「……何凛々しい顔してんだ。バカ……」
呆れ気味にツッコミを入れつつも、ウォルフも色々な調味料での熊鍋を楽しんだ。
「アルヴィン、はいあーん」
アルヴィンはミオンの思惑に気づき、ジトーッとした目で彼女を見つめた。
「あら、何かしら? 折角用意して貰ったのに食べないなんて失礼よ」
それから小声で。
「大丈夫、いざというときにお薬持ってきたわ」
しばしの逡巡の後、意を決しアルヴィンはデミ・ベアーの肉を口にする。
その様子を確認してから、ミオンも恐る恐る一口だけ食べてみる。
「……瘴気の影響に即効性はなそうね。味は普通っと」
言葉には出さなかったが、アルヴィンの目は雄弁に心情を物語っていた。「……俺は実験台かよ」と。
「え? ヒューリは食べない、の……?」
「断固辞退する」
ヒュリアスからすれば、デミ・ベアー料理を嬉々として食べるのは理解に苦しむ行動だ。
「……美味しい、かも……」
しばらくは熊鍋を堪能していた潤だが、じょじょに箸の進みが遅くなる。
「ご、めん、なさ……いっ。うう……。ちょっ……と、気分が……」
たまたま瘴気成分の濃い肉を多く食べてしまったのか、潤はお腹の具合を悪くした。
「だからいわんことないのだよ」
潤の脳天に軽くチョップをしながら、ヒュリアスは仲間に助けを求める。
「ミオン嬢……申し訳ない。胃薬分けてやってくれんかね……」
依頼結果:大成功
MVP:
名前:篠宮潤 呼び名:ウル |
名前:ヒュリアス 呼び名:ヒューリ |
名前:ミオン・キャロル 呼び名:ミオン |
名前:アルヴィン・ブラッドロー 呼び名:アルヴィン |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 10月01日 |
出発日 | 10月06日 00:00 |
予定納品日 | 10月16日 |
参加者
会議室
-
2014/10/05-18:22
まとめとプラン案、誠に感謝するわっ。
私もお肉を叫んでいないで、きちんとプランに反映させなければ……!(催眠から醒めたかのように)
【プラン追加予定】
・前衛3人の内、1人+ガンナー2人が正面
・最終的に前衛3人で囲んで逃げれないようにして、
ガンナーの二人で頭部を狙って撃つ
・熊は木に登る可能性もあるので、頭上も警戒
・インカムは潤さんに用意してもらう為、入手文字数は省ける
・音無さんがスナイピングを用意してくださる
では、こちらは敢えての不測の事態に備えて、ダブルシューターⅡ+ラピッドファイアを用意(3回使用可能)
足を狙おうかとも思ったけれども、外した際に銃声を恐れて逃げ出されない為にも、あくまで方針は、前衛が囲んでの顔面上部を狙っての攻撃に止める
それ以外で、これを使うようなイレギュラーな自体には陥らないようにしたいわね
【端っこにメモ】
タレ類・調味料類はプランに入れなくても構わない
見つけたエスト; Σ ……(眉間を押さえて瞑目)
私も以降は空いた時間と、23時過ぎ頃に確認して、変更があれば慌ててプランを直す形となるかと思われるわ。
23時40分を超えるとプラン改変が間に合わない可能性が非常に高いから、それが無い事を祈りつつ……。(どうやら他で学んできたようだ) -
2014/10/05-14:28
>正面
了解よ、ウィルフさんお願いします
アルヴィンは後ろか横から…と曖昧な感じでいきます
スキルは使うかどうかは分らないけどタイガークローⅡとスネイクヘッドを持って行く予定ね
楓乃さん潤さん、ありがとう
ざくっと削ってくるわ!
折角文字数増えたのに
リザルト戻ってきたら、もっと頑張れるプラン書けたのじゃなくて?…と言われるのじゃないかと
背後がドキドキして、今から土下座準備をしてるみたいよ
私も夜はどこまで覗けるか分らいので、とりあえず提出するわ -
2014/10/05-14:01
ミオンさんまとめありがとうございます!
タレ…なら、私は胡麻ダレを持って行こうかな…(静かに懐から胡麻ダレを出しながら
>戦闘について
前衛で囲んで後衛で狙う。
はい、了解です!
となると、スナイピングを使って頭部を狙う方が良さそうですね。
今持ってる武器だと中距離大威力の武器があるので…、とりあえず中距離辺りの距離から狙ってみようかと思います。
>仕留めそこない
仕留めそこなった時は前衛の皆さん、宜しくお願いします!(切実に
※申し訳ないです;背後が16時から夜勤の為それ以降の修正は難しいかもです;
期間短いのに申し訳ありません~!;;
-
2014/10/05-11:39
>ミオンさん
よく、狙って…、う、んっ何とかやってみる、よ!ありがとう、だっ
じゃ…インカム全員分、僕でよければ、申請する、よ。
諸々了解、だよ。
ヒューリも、サバイバルスキルは3、あるから、物音立てずに回り込み…いける、と思う。
楓乃さ、ん、OKだよ。ウォルフさん…正面気をつけて、ね…っ
スキル、は、熊の攻撃受ける際はスネイクヘッドで、うっかり胴体当たっても
大ダメージにはならないように、するつもり、みたい。
頭部攻撃時に、ウルフファングでいく予定…かな。
が、がんばってっ、お肉、食べよう、ね!(主目的違う) -
2014/10/05-09:55
ミオンさん、まとめありがとうございます!
レモン醤油も柚子胡椒も唐辛子もいいですね~(ほわ~と想像)
きっかけつくったのは私なので、タレ類・調味料類はまとめて持っていくようプランに入れますよ~
なので皆さんはプランから外していただいて構いません!
>戦闘について
そうですね!
後ろに回り込みをするなら、”物音を立てずに”は重要ですね。
ウォルフはその点、難しそうなので、是非アルヴィンさんにお願いしたいです。
熊が逃げないように囲い込みをすることが作戦のキモなので、
ヒュリアスさんにも後ろに回っていただいて、ウォルフは正面で防御。がいいかもしれません。
装備変えたらからきっと耐えられる…はず。(ウォルフをチラリ見)
ウォルフ:おう!どんとこいだー!
…らしいです。
>ガンナーの攻撃でも倒せなかったら前衛による頭部攻撃
了解です!
最初は足止めに集中して、ガンナーさんの攻撃後もまだ倒れないようでしたら、
頭部攻撃を開始しますね。
スキルは頭上から切りかかる「スパイラルクロー」をセットしていこうと思います。
もうすぐ出発ですね!
とりあえず今時点でプランまとめておきます!
また変更があったら、出発までに修正するようにいたします。
-
2014/10/05-08:58
連投ごめんなさい
【12】まとめは主観が入ってるので何となくです、主に戦闘部分
前衛が邪魔で狙いづらい、ふんわり過ぎで詰めが甘いとかありそうだけど
最終的に前衛3人で囲んで逃げれないようにして、
ガンナーのお二人を狙って貰うのがいいのかなって思ったわ
何かありましたら宜しくお願いします
-
2014/10/05-07:34
インカムは申請します?
まとめて申請したり、探索の辺りは共有できそうな部分ってあるかしら?
背後が収まってるけど文字数がきついとか何とか…毎回毎回(ぶつぶつ
状況は
・神人の戦闘時の防衛方法とインカム申請不可時の連絡方法が未記入です
・柚子胡椒の持ち込み…無理そう(←必要かしら!?
このままでも恐らく問題はないと思うわ
いざとなったら鍋食べる所か無駄を削ればいいのよね!
抜けてる所って何かあるかしら?
トランスは攻撃直前にする予定よ
>弓
経験者…という程でもないけど
私が使う時は矢が外れるの前提で「よく狙って…」みたいな感じかしら -
2014/10/05-02:01
篠宮さんは初めましてですね。
こちらこそ宜しくお願いします♪
>足について
良く考えてみると、言及されてる訳ではないですし…。
胴体以外はとりあえずは傷つけても大丈夫な気がしてきました。
>探索に関して
了解です。
では皆で一緒に行動して敵を探して行く方向で…。
>戦闘について
こちらも了解です。
では、近接戦闘で足止めをして頂いてる時に足を狙って攻撃…
行動を抑制できたらと思ってます。
>罠について
…うん、そうですね…。
実は罠と言ってみたものの思いつくのってあまりなかったりしますね…;
罠は思いつき次第…書いてみたいと思います。
-
2014/10/05-01:05
私は柚子胡椒がいいわ…ってコレ持物で持って行く流れ?(笑
>胃腸薬
了解よ! ぽろぽろ取りこぼししてごめんなさい
>警戒
確かに一度、襲撃されたら警戒レベルは上がってるわよね
楓乃さん、流石だわっ!
音にも敏感らしいから熊に近づいたら要注意かも知れないわね
今回、相談期間が短くて24時間切っているので何となくまとめ
■デミ・ベアー捜索
・皆でまとまって、連絡取れる距離?
・インカム申請?
・手がかり(熊棚、フン、足跡、樹木の傷、等)
■戦闘
・神人による目つぶし?(クリアレイン→潤、催涙スプレーみたいな何か→各自必要な人が用意?)
・前衛3人の内、1人+ガンナー2人が正面
・残り2人が左右or後ろから熊を囲み逃走阻止
・ガンナー、お二人に頭部狙いをまかせ、前衛3人は損傷少な目に熊の足止め
・念のため後足を狙い斬撃?
・ガンナーの攻撃でも倒せなかったら前衛による頭部攻撃?
■気を付ける事
・熊(爪、牙、突進
熊って木に登るみたいだから頭上も警戒ってアルヴィンが言ってたわ!
あと、クリアレイン(弓)の攻撃時って近接の精霊も目を逸らしたり瞑ったり気を付けた方がいいのかしら?
私は道具は持ち込まず、弓で牽制か剣を持つかちょっと悩んでるわ
防御を考えたらアルヴィンかヒュリアスさんが熊の正面に立つのがいいのかも…
背後に回って良いのなら、音があまりでなそうなジャケットに変更して(防御が下がります)退路を断とうと考えてるわ
スキルはサバイバル3、動物学2、ハンティング1なので物音を出さずに回り込みたい…と
とりあえず、装備を変更して回り込みでプランを考えるわね
-
2014/10/04-23:07
全員で、お互いが見える範囲で捜索、何かあればインカム連絡、って感じ、かな。
アリシエさ、ん、エストさん、ありがとう、だ。
音無さんや、楓乃さんが言う罠とかは、用意出来そうなヒトが各自、で平気かな。
…僕は…ハチミツ、持っていこうか、な…(ボソ)(熊おびき寄せ用に←)
戦闘時は、じゃあ、近距離攻撃組、が、引きつけて、プレストガンナーさんたちに狙いを定めてもらう感、じ?
う…う、ん!弓の目くらまし、は、僕…がんばる、ねっ。
…誰か、弓矢経験者いません、か・・・?(事前に当てるコツをご教授願おうとしてる緊張屋)
………
(そして、「ポン酢とレモン醤油以外なにが必要かな…」と考えてる顔ダダ漏れ中) -
2014/10/04-22:59
-
2014/10/04-22:42
(楓乃さんが落としたのを見て)
あ、自分はレモン醤油などが捨てがたいと思うわっ(目を輝かせて)
【現状出来そうな事のメモ】
・インカム常備(出来なければ待ち合わせを打ち合わせておく)
・フン、足あと、樹木の傷などから、デミ・ベアーの足取りの手がかりを探す
・狩りのお時間(余りにも足りないのでエストが補足・アリシエンテ許可済み)
・食べる(精霊、もはや言葉も無い)
エスト:
このエスト、僭越ながら皆様に少し。
森の中の銃声は間違いなく刀剣以上の警戒心を集めるかと。
そして、デミ・ベアーの耐久性に関する情報も、現状余り明るくは御座いません。
その為、デミ・ベア探索時は、『全員で誰かしらの姿が見える範囲最大限』として、かつ瞬時に集まれるよう全員で探すのが得策かと思われます。
もし、インカムや個別に離れた際が発生し、遭遇した場合には、やはりミオン様が仰られる様、足を落とし移動不可とするのが安全かと。
目潰し等、粘膜への攻撃はオーガでは効き目がほぼ瞬時回復と伺っておりますが、デミであるなら試してみる価値があるかと思われます。
アリシエンテ:
やはり、お鍋と云う物には唐辛子が欠かせないと思う次第よっ!
エスト:
(無言で皺の寄る眉の付け根を押せる) -
2014/10/04-20:59
挨拶が遅れてしまってすみません!(バタバタと駆けつけ)
今回の任務にご一緒することになった楓乃です。
そしてパートナーはハードブレイカーのウォルフです。
顔見知りの方がいらっしゃってホッとしてます。
淺稀さんと潤さんは初めましてですね。
どうぞよろしくお願いします。(深々)
私も皆さんがおっしゃるように、頭部を狙った攻撃を展開するのがよいかと思います。
ただ、意外と動作も素早いようなのが気になりますね。
いきなりの射撃は命中しない可能性もあると思うので、動きを止めることも考えたほうがいいと考えています。
なので、潤さんの目くらましはとても有効だと思います。
他には網とか、催涙スプレー(※お手製-スプレーボトルに酢とかを入れたもの)とか
自分達でも作れそうな道具を準備しておくのはどうかしら?
落とし穴も考えたけれど、どこにいるのかはっきりしていないから、
事前に作っておくのはあまり効率的じゃないですよね。
熊棚中心に探し回るときは全員でいいんじゃないかと思います。
一度マゴヘイさんが仕留めようとされているので、警戒して興奮している可能性もあるのかなと。
なるべく損傷を少なくしないと、お肉をいっぱい食べれなくなっちゃう…!!(ガタッ!)
(ゴトッ…)
※床にポン酢の瓶が落ちた
あ、大事な物が落ちちゃった。(慌ててしまい)
-
2014/10/04-20:38
>足
突進されて後衛や神人狙われると困るから足は斬った方が安全かな…と
一応、日本刀(太刀)で事前準備で可能なら研いでなるべく切れるようにして
叩きつけるじゃなくて撫でるように斬る(出来るか分らないけど)にすれば損傷は抑えられる…かも知れないわ
>熊の捜索
時間制限もないし全員でも問題ないと思うわ
2手に別れるなら2組:3組で別れて
銃声を合図に使うと熊にばれて逃走される可能性を考えると
連絡手段はインカム(9割申請が通ると予想)
インカムがだめなら、待ち合わせ場所を決めて○分後or痕跡を見つけたら集まる…というのはどうかしら? -
2014/10/04-18:32
考えてた、ら…(神人、やっと顔を上げた)
人数いる、し、デミ・ベアーが出たら、距離とって全員で四方八方囲んだ方、が、いいのかなって
気がしてきた、んだけど…
プレストガンナーの、エストさ、ん、と、フェルドさん、それだと狙いにくい…かな?
熊棚中心に探し回る時、は、全員で、でいい?
プレストガンナーさんを分けて、二組に分かれて、効率良くするのもアリ、だとは思う、けど。
見つかったら、銃声で分かる、かなって。
ただ、人数少なくなる組、が、ちょっと危険…だろう、か…?
あ。ミオン、さん。胃薬、もしも持ってこれた、ら…僕ももらいたい、かも…
(食べる気と分かり、横で精霊が呆れ顔を向けている) -
2014/10/04-18:30
挨拶が遅くなり誠に申し訳ないわっ。
アリシエンテよ。これはプレストガンナーのエスト、どうぞ宜しくお願いするわねっ。
自分も頭部を狙うのには賛成するわっ。森の中だから、スナイピングではなく、ダブルシューターⅡにパッシブスキル(命中+)を付けようかと思案しているところねっ。
明確に使えないのが頭部、
足については触れられていないので、実は食材としては非常に高価などであれば勿体無い気がするのと、
頭はどちらにしろ致命部なので、PGはそこを一点集中するのもありかとも思案しているわっ。
左右斜め45度からのPG2人の斉射は浪漫!
目晦ましも有効ならば是非っ!
……過去に本で読んだ、『まんが肉』というものに、是非挑戦してみたいわねっ……!
エスト:
食すのですか?
アリシエ:
当たり前ではない。こんな時こそのバーベキュー(まがお) -
2014/10/04-09:37
>退路をふさぐ
神人、皆で来ます?
とりあえず、私とアルヴィンは後ろ回ろうかなって
内臓が無事なら大丈夫だと思うから、手足はOKじゃないかな…って
基本的にはブレストガンナーのお二人の邪魔にならないように
足止め…と考えてるわ
-
2014/10/04-09:17
ヒュリアス:
神人は篠宮潤(しのみや うる)、そのパートナーのヒュリアスだ。
初めましての者、顔見知りの者、皆よろしく頼む。
アルヴィンと同じくあまりスキルは使用せん予定。
神人たちが退路を防ぐ方向ならば、そちらの護衛にでも回ろうかね。
熊が怯んだ時の、頭部への致命的攻撃はアルヴィンやハードブレイカーのウォルフ殿がいれば問題なかろう。
牙、前足の爪、突進、などが主な向こうの攻撃手段と思われるが、
前足攻撃がきた際には、さすがにそこは切りさばいて応戦するしか今のところ俺の防衛手段が無いのだが…前足くらいは傷ついてもよいだろうかね。
ローズガーデンは下手をすると胴体にまで反撃しかねんため。
ウル(自神人)が、一瞬でも熊の視界を奪いプレストガンナー殿たちの援護代わりになるならと、
閃光効果を持つ弓を試すつもりのようだが…
邪魔そうであれば下がらせるので言ってくれたまえ。 -
2014/10/04-06:33
淺稀さん初めまして
ミオンよ
よろしくお願いします
・ブレストガンナー×2
・ハードブレイカー×1
・シンクロサモナー×2
熊なんて余裕そうなメンバーで頼もしいわ
頭を狙うのは賛成よ
アルヴィンの武器だと今回は不向きだと思うので
あまりスキルの使用を考えず足止めに徹しようかなって考えてるわ
精霊5人(+神人5人)の姿を見て逃げたら困るから、私達は後ろに回って退路を防ごうかなって
手足も胴体に入るのかしら?
熊って後ろ足で立つイメージがあるので両足狙って地面にき前足つけた所を頭狙いは止めた方がいい?
…あとは胃腸薬でも持って行こうかしら(考え込み
アルヴィン:
食べるのかっ!?
…食べないの? -
2014/10/04-00:40
こんばんわ。
楓乃さんとミオンさんはこちらでは初めまして…でしょうか。
アリシエンテさんはお久しぶりです。
音無淺稀と申します。
パートナーはプレストガンナーのフェルドさんです。
宜しくお願い致します。
薬膳料理…。
元より、毒を体に取り入れる事で耐性をつけるという治療法は存在してますし…。
考え方としては間違ってないのかも?
何より、これもまた勉強…でしょうか。
できればお料理してるところを見学してみたいですね。
とはいえ、本格的な罠は手元にはないとのこと。
となると、自分達で作れる範囲のものかそういった物を利用しないで捕まえるか…。
となると、なるべく素材を傷つけないで手に入れる為にも頭部を狙った作戦を考えるべきでしょうか。
一応フェルドさんは『ハンティングlv2』ですし…
何より森林内で足跡の形跡を消しながら行動し続ける事は困難でしょうし
熊棚を作る習性がある事から見つけさえすれば探すのはできるかなーと。
>戦闘
プレストガンナーという特性を生かすなら…足をいつもなら狙いたいところですが…
今回に限っては頭部を狙って撃ち取って行きたいですね…。
ガイドにもあるように「角とその周辺は食材としては使えない」との事でしたし…。
…足にも食材としての需要の可能性があるなら…できるだけ無傷でお渡ししたいところ…(深く考えながら