【夏祭り・陽炎の記憶】千紫万紅(青ネコ マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「ごめんなさいごめんなさい1000年鏡を使わせてくださいごめんなさいいいい!!」
 少年妖狐の小太郎がテンコにしがみついた。
「な、何じゃ突然……?」
 若干引き気味でテンコは尋ねる。
 引き気味になっていたのは泣きつかれたからではない。小太郎の後ろに、ぶすくれた表情の風神達が立っていたからだ。
「うちのアホ、朱翔(あけがけ)が炎龍王の配下になった」
「な?!」
 テンコも、側で控えていた青雪も驚く。
 風神はまさに風。人の生活に害を出す妖怪。何者にも囚われず、瞬間を楽しむ快楽主義者。己を支配する者は己のみ。そういう存在だ。
 とても誰かの配下になるなど考えられないのに。
 更に言えば、朱翔はつい最近まで祭り会場で暴風を起こして邪魔をしていた。それをウィンクルムの活躍と風神達の手によって止めた筈なのに。
「ど、どうしてじゃ?!」
「うっせぇなぁ、こっちだって驚いてんだよ!! まさか数年前の失恋をここまで引きずるとか誰が思うかよ!!」
「失恋?! 誰に?!」
 思わず飛び出た問いに、風神達の口がぴたりと閉じた。
「……? な、なんじゃ?」
 よく見れば風神達だけではない、妖狐の小太郎も口を閉ざして顔をそらしている。
 しかし、それも長く続かない。
 次第に小太郎の体がプルプルと震え、「うっうっ……」と嗚咽が漏れ始め、最終的には「ごべんなざいぃぃいぃ!!」と号泣し始めた。
「あーもー! 泣くなよコタ!!」
 まるで気遣うような言い方だが、風神達は小太郎をギュウギュウと抱え込みその口を塞ごうとする。けれど、塞ぎきられるその前に小太郎は叫ぶ。
「こ、木霊の姐さんに、振られたんです!」
「あ、てめぇ裏切るな!!」
「……木霊の姐さん?」
 木霊の瑞葉(みずは)。通称、木霊の姐さん。
 美しい女の姿をしている木霊で、この祭りでは数々の花を売り物や飾り付けに提供してくれている。それゆえに祭りを運営する妖狐とも縁がある存在なのだが、現在、極度の男嫌いである。何故なら。
「じゃが、木霊の姐さんは、数年前相手に手酷く振られたって……」
 振ったのではない。振られた筈だ。だからこその男嫌いだ。
 それなのに今の言い方だと、まるで風神の朱翔が引きずるほどの酷い振られ方をしたようではないか。
「……まさか……!」
 子供ゆえにまだ事情が飲み込めていないテンコを置いて、青雪は一つの予想を立てた。いや、立ってしまった。
「お前達、いや、小太郎! 何をした?!」
「ごめんなさいぃいいぃぃ!!」
 ワンワンと泣き始めた小太郎を見て、風神達も諦めたように溜息をついた。

 数年前、風神の朱翔と木霊の瑞葉は密かに恋仲になっていた。
 妖怪同士とはいえ、一所にいられない性の風神と、一所に根を下ろす木霊。とても合わないと思われるが、二人は惹かれあった。
 きっと上手くいかない、という周りの声を無視して。
「どうせ俺達が恋しても一瞬の事だ。別の場所へ行けば別の女に惹かれる。風神の恋愛ってのはそういうもんだ」
「だから俺達言ったんだよ、面倒臭ぇ相手はやめとけって。木霊なんて鬱陶しいくらい情に厚い奴らじゃねぇか。付きまとわれたらどうすんだよって」
「変な話、他の木霊の連中も同じ意見だったみたいでよぉ、瑞葉は仲間に『風神なんてやめとけ』って言われてた筈なんだよ」
 それでも、二人は互いを選んだ。
 そんな二人を見たら……。
「これはオモチャにするしかないな、と」
「何でそうなるんだ!!」
 普段冷静な青雪も思わず叫ぶ。
「丁度その時、化け練習してたコタと知り合ってよぉ、それじゃあちょっと朱翔に化けてみろよ、瑞葉に化けてみろよ、ってやってたら、なんかこれあいつら騙せるんじゃねぇの? って……」
「つい盛り上がっちゃって、それぞれに化けて嘘の待ち合わせして、そこでこっ酷く振るっていう悪戯をやってみちゃった☆」
 テヘペロ! と片目を瞑り舌を出す風神達に、テンコと青雪は近くにある物をひたすら投げつけた。
「その結果が姐さんの男嫌いに祭りの妨害と炎龍王の配下か! ふざけるなよお前達!!」
「うるせー! 人生全力でふざけた者勝ちなんだよ!!」
「つーか流石にやりすぎたと思ったから朱翔の暴走も止めてやったじゃねぇか! そんで、あ、これヤバイって思ったからここに来たんじゃねぇか!」
「そう言えば小太郎も昔は悪戯小僧じゃったな……」
「ごめんなさいごめんなさい!!」
 小太郎が妙に謝るようになったのも、思えば数年前、そう、木霊の姐さんが振られたという話が広がった頃からだ。
「今の朱翔には話が通じねぇ。そんなわけだから根本から直した方が早い。1000年鏡使わせろよ。そんで数年前の俺達を止めてくれ」
 テンコが怒りを抑えながらも1000年鏡を覗き込めば、確かに朱翔の姿はまだうつる。原因を失くせばきっと元に戻るだろう。
「一応これを貸してやる。風縛りの縄だ」
 そうして渡されたのは一人の身体を縛るのに余裕ある長さの水色の縄。それが五本。
 どうやらこれで縛られると風を操る事も飛ぶ事も出来なくなるらしい。
「まぁそんなわけで、よろしく頼むわ」
「ごめんなさいお願いしますごめんなさいごめんなさい!!」

解説

●目的と成功条件
・過去に戻って馬鹿達の馬鹿行為を止める
 手段は問いません。説得でもちからづくでもお好きにどうぞ。とにかく馬鹿行為をやめさせればいいです。
 ただし、風神に人間らしい両親や価値観はあまりありません。
 また、小太郎も当時は悪戯大好きのやんちゃ小僧でした。

●過去に戻った時
・ウィンクルムは一時間ほどいられます。
・戻った時の時間は正午の三十分前で、場所は『青蓮の池』から歩いて五分ほどの丘の上です
・風神の朱翔は正午に『青蓮の池』の畔に呼び出されています。
・木霊の瑞葉は正午の十分後に『青蓮の池』の畔に呼び出されています。
・『青蓮の池』は鎮守の森から少し離れたところにある、歩けば十五分ほどで一周回れる位の大きさの、低木に囲まれた綺麗な池です。
・風神は五人、小太郎と一緒に低木の木陰の何処かに隠れて待機してます。

●実際に起こった事
・朱翔が池に来たら、瑞葉(に化けた小太郎)と風神の一人がいちゃいちゃしてて「ごっめーん、あんた飽きた!」「わりぃ、寝取った!」みたいな事を言われました。朱翔はショックで逃げました。
・瑞葉が池に来たら、朱翔(に化けた小太郎)と風神の一人がいちゃいちゃしてて「実は男しか愛せないんだ!」「つか女とかねぇよwww」みたいな事を言われました。瑞葉はショックで二人をボコボコにぶん殴ってから逃げました。


ゲームマスターより

夏祭りです。
ギリギリまだ夏祭り終わってないです、よね?
馬鹿行為を止めて風神が炎龍王の配下にならないよう、木霊との恋が終わらないよう、頑張って下さい。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)

  持ち物:風縛りの縄

もー!人の恋路を邪魔する奴は馬にけられて何とやらーですわ!
でも、本当に最初だけは、仲間の事を思っての事ではあったのですわよねぇ…困った風神さん達ですわ

出発前に小太郎君と風神さんに
青蓮の池のどの辺りに隠れていたのか確認
一緒に小太郎に化けた状態の解き方も聞いておきます

過去に到着したら青蓮の池へ移動
風神達を発見したら小太郎の位置を確認

ハロルドさん達が説得をしている間隠れて様子を見ます
説得が通じない時はトランスして奇襲

朱翔さんの前で瑞葉さんに化けられると厄介ですので
先に小太郎君を狙います
悪戯小僧との事ですので、
捕まえたらくすぐって笑い疲れさせつつ
未来の小太郎君の様子を伝えてみますわ


ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
  冗談にしては度が過ぎてるし、その結果も笑えないよね
だからなんとかして風神さん達を止めなくちゃあいけない
ただ問答無用で捕まえたのでは本人たちが納得しないと思うの、納得はすべてに優先する

自分達が仕出かした事でどうなってしまったのか
それを未来の自分に言ってもらおうね

携帯にそれを録音して本人達に聞かせるの
風神さん達とは初対面だし、何より私とディエゴさんはそんなに会話が上手い方では…私達より自分自身の言葉なら少しは耳を傾ける気になるんじゃあないかな?
過去を遡れる事を既に知っているなら、私達が悪戯を本当に止めたいのだとわかるし
その為の鏡を使う許可の重さと、その事が示す事態の重さも
自然に理解できる筈だよ?



ロア・ディヒラー(クレドリック)
  悪戯が大事になる前に反省してもらわないとね

事前に悪戯の際に隠れている場所を風神達に聞き出しておく。携帯電話の録音機能で小太郎と風神達に過去の自分達へ悪戯をやめるように説得の言葉を真面目に入れてもらう。交渉には会話術スキル使用。されたら嫌な事(脅し用)も聞いておく。渋った場合にクレドリックに脅してもらう際には笑顔でさらにダメ押し
いいよー…特別に許可しちゃう

風縛りの縄と携帯を所持のまま過去へ
ハロルドペアの携帯電話での説得が終わるまで隠れて待機。一応トランスの準備も。説得失敗の場合即座にトランス
朱翔と瑞葉が着たら状況説明&注意喚起。(会話術LV4使用。悪戯の内容と今後引っかからない様にと注意を促す)


リオ・クライン(アモン・イシュタール)
  全く許せない行為だな、二人の仲を引き裂くなど・・・(怒)
現在の様にならないためにも、この恋、必ず成就させてみせる!

<持ち物>
風縛りの縄×1本

<出発前>
・風神達と小太郎に青蓮の池での隠れている場所、されると嫌な事(脅しの材料)を聞く。
・軽く説教。
「悪ふざけにも限度があるぞ」

<到着後>
・風神達を、事前に聞いた情報を使ってつり出し注目をひく。
・ディエゴ(ハロルド)が風神達を説得している間、他のメンバー達と隠れて様子を見る。
説得の様子次第で奇襲(風神を捕まえる)。
・駄目そうな場合、「○○(されると嫌な事)をするぞ?」と脅す。
・その後、また悪戯するような事がない様に説教。
「全員正座!」



ジェシカ(ルイス)
  全く、大変な事になってるじゃない
恋人を引き裂くとか悪ノリも程ほどにしなさいよね!

過去に行く前に情報収集と準備
誰のせいでこんな事になったと思ってるのよ!
きりきり喋ってもらうんだからね

時計持参
過去に着いたら時間合わせ

ハロルドさんが説得している間は隠れておくわ
穏便に済むのが一番だとは思うけど相手も相手だからね
だまし討ちがあっても困るし最後まで気は抜かないで見守るわ

不穏な雰囲気になったら飛び出して風神捕縛に移行
その時は風縛りの縄を使うわね
逃げられてなあなあになるのは困るもの
ルイスと協力して一人ずつ確実に捕まえにいくわ
夏だもの、いざとなったら池に落としても構わないわ!

大丈夫よ、きっとなんとかなってるわ


■女を怒らせるな
「全く許せない行為だな、二人の仲を引き裂くなど……!」
「もー! 人の恋路を邪魔する奴は馬にけられて何とやらーですわ!」
「全く、大変な事になってるじゃない。恋人を引き裂くとか悪ノリも程ほどにしなさいよね!」
 激しく怒りを前面に出しながら言うのは『リオ・クライン』と『マリーゴールド=エンデ』、それに『ジェシカ』だ。
「冗談にしては度が過ぎてるし、その結果も笑えないよね」
「悪戯が大事になる前に反省してもらわないとね」
 そして冷ややかに怒りを露わにしているのは『ハロルド』と『ロア・ディヒラー』。
 つまり、女性神人は全員怒っていた。
 そんな女性達を何となく遠巻きに見ているのは精霊達だ。
「自分で始末をつけられないような悪戯はダメだと思うな」
 困ったように『ルイス』が言えば、『アモン・イシュタール』が喉を震わせて笑う。
「ははっ! 風神共もなかなかえぐい事考えるじゃねーか。ま、自業自得だがな」
「まぁ俺だってマリーゴールドをからかうけどさ。でも物事には限度ってものがあるからな」
 呆れたように『サフラン=アンファング』が言えば、『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』が深く頷く。
 控えめではあるが、概ね女性陣に同意しているようだ。
「過去の出来事を変えると未来が変わる……か。ふむ、大変興味深い、是非とも1000年鏡を持ち帰り調べたいものだな」
 残念、『クレドリック』だけは別の事に意識を飛ばしていた。


■おう風神、顔かせや
 協力してほしい。知ってる事を話してほしい。
 そう言うと、風神達は嫌そうに「えー……」とのたまった。オイ馬鹿止めろ。
「誰のせいでこんな事になったと思ってるのよ! きりきり喋ってもらうんだからね!」
「悪ふざけにも限度があるぞ!」
 遅かった。
 キレたジェシカとリオがそのまま説教を始める。
 その間に、マリーゴールド達が小太郎を捕まえて色々と問い質しだす。
 そしてハロルド達は携帯電話を操作して何かの準備を始め、ロアはクレドリックに何か耳打ちした。
 準備の終わったハロルドが、怒り心頭のジェシカとリオの説教を一旦止める。
「風神さん達は止めなくちゃあいけない。ただ問答無用で捕まえても本人達が納得しないと思うの」
 だから、説得して納得させてやめさせたい。言いながらハロルドは携帯電話を風神達の前に出す。
「自分達が仕出かした事でどうなってしまったのか、それを未来の自分達で言ってもらって録音するの。それを過去の風神さん達に聞かせる。それに、過去の風神さん達とは初対面だし、何より私とディエゴさんはそんなに会話が上手い方では……私達より自分自身の言葉なら少しは耳を傾ける気になるんじゃあないかな?」
 その意見にウィンクルム達は賛成した。
 しかし、当の風神達は微妙な表情になった。
「本当に反省しているのなら、録音できるだろう」
 様子に気付いたディエゴが睨むが、風神達は「いや、まぁ……」と濁す。
「……別に言ってもいいけどさ」
 溜息を一つ吐いて、風神達は自分たちが仕出かした結果がどうなったのかを、事細かに携帯電話に向かって喋り出した。
 朱翔が傷心からリア充嫌いになった事。
 祭で暴風起こして嫌がらせするようになった事。
 自分達は若干責任を感じてそっとしといた事。
 妖狐達が「朱翔止めろ」と言ってきた事。
 そしたらそのうち、ウィンクルムまで出てきて説得された事。
「この説得しに来たウィンクルム達がすっげぇ面白かった! あれマジ傑作! 久しぶりに大笑いしたわ! いや、何としてでも会うべきだね、語り継ぐべき名言が飛び出して」
「真面目に」
 静かにディエゴが叱ると、風神達はむくれて言い直す。
 結局自分達は朱翔を止めた事。
 けれど次の日、朱翔が「炎龍王の配下になってやる」って飛び出した事。
「もうマジ阿呆だろ朱翔コラァ! よりにもよって炎龍王の配下とか何考えてんだボケぇ! お前本当に風神か?!」
「真面目に!」
 再びディエゴが強い口調で叱ると、また風神達はむっつりむくれて言い直す。
 流石にヤバイと思ってテンコのところへ1000年鏡を借りに来た事。
 過去を変えようとしている事。
「あ、あと瑞葉はすげぇ男嫌いになったから。悪戯しかけた直後なんてマジ怖いからあの女。俺らボコボコにしやがった。何あいつ本当に木霊? ゴリラの精なんじゃねぇの?」
「真面目にッ!!」
 そうして一応『説得道具』を録音する事が出来た。ただ、ウィンクルム達のライフは削られた。
「……無駄だと思うけどな」
 だからか、ぼそりと小声で呟いた風神の声に、誰も気付けなかった。

 次に欲しいのは風神達の弱点情報。
 しかし、風神達は笑顔で親指をビッと下へ向けた。
 両者の間に雷が落ちたような緊迫感が数秒。
「……そういう面倒臭い事されるとこっちも面倒くさい事やらなきゃいけなくなるんだけど、はいクレちゃんやっちゃって!」
「ふむ、これで飛べなくなるのか」
「あ! やめろ馬鹿今縛るな!」
 ロアが喋る間に背後に回りこんだクレドリックが、風縛りの縄で手早く器用に風神達の手を纏めて縛る。
「おいこら、元はてめぇらのせいだろ。なんなら力づくで吐かせてやろうか、ああ?!」
「何この人ただのゴロツキ!!」
「やはりこういうのはキミが適任だな」
 縛られた風神がアモンに胸倉を掴まれて恐喝される。それをリオは満足気に見ていた。
「さて、風神の身体の構造とは我々とどう違うのか大変興味があるのだがね……反省の誠意を見せるのと、私に実験台にされるのとどちらが良いかね?」
 クレドリックがいつもよりにっこりと笑う(ロア比)。
(ロアに先程笑顔で脅せと言われたがはて、効果はあるのだろうか)
 効果は抜群だ。風神達の目から見たら、隈のある薄汚れた白衣を着た男が悪人面で笑っているのだ。これは酷い。
 風神達が引き攣りながら後ずさるが、そこには指を鳴らしてにやりと待ち構えるアモン。あれ、ウィンクルムって愛の力で戦う正義のヒーローじゃなかったっけ? 何だこの状況。
「まあ、ロアが許可しなければ話は別だが」
 クレドリックの発言に、風神達は一斉にロアを見る。
 ロアはいつもよりにっこりと笑う(クレドリック比)。
 そして風神達ではなくクレドリックに告げる。
「いいよー……特別に許可しちゃう、クレちゃんゴー!」
「教えますからやめて下さいッ!!」
 風神達は必死になって自らの弱みを語り出した。

 一方、マリーゴールド達は小太郎から情報を聞きだしていた。
 青蓮の池のどの辺りに隠れていたのか。
 ―――茂みが一箇所だけ高くなってるんです、そこに皆で隠れてましたごめんなさい!
 小太郎が化けた場合どうすれば解けるのか。
 ―――自分で解くかびっくりすると解けますごめんなさい本当にごめんなさい!!
「弱い者イジメでもしたような気分ですわ……」
 マリーゴールドとサフランが乾いた笑いを漏らす。別の方向性ではあるが、やっぱりこちらもライフを削られていた。
「……でも、本当に最初だけは、仲間の事を思っての事ではあったのですわよねぇ……困った風神さん達ですわ」
 マリーゴールドが小さく溜息を吐きながら言う。
「せっかくやり直せるチャンスを貰えたんだ、二度目を起こさせたくないね」
 ポン、とサフランがマリーゴールドの頭に手を置きながら言えば、マリーゴールドが元気よく「勿論ですわ!」と答えた。
「うん、現在の様にならないためにも、この恋、必ず成就させてみせる!」
「てか、こういうのノリノリだな、うちのお嬢様は……」
 つられるように燃え上がるリオに、アモンは呆れながらも笑ってしまう。
 準備は出来た。
 ウィンクルム達は過去へと向かう。


■馬鹿に塗る薬はない
 爽やかな青空の下、ウィンクルム達は小高い丘の上にいた。
「今から一時間ね」
 ジェシカが持ってきた時計の調整をする。
 ウィンクルム達は池へと向かいながら茂みを見れば、確かに不揃いの高さだという事がよく分かる。そして、一箇所だけ異様に高くなっている事も。
 近づくにつれ声が聞こえてくる。風神達がいるだろうすぐ近く、そこでウィンクルム達は気付かれないよう待機して作戦を確認する。
 まずはハロルドとディエゴによる説得。
 これで風神達が考えを改めればいい。けれど無理だったら―――。
「それじゃあ行ってくる」
 作戦を確認し終えたディエゴが、ハロルドと共に風神達の所へ向かった。

「早く朱翔こねぇかなぁ、マジ楽しみ!」
「どんな反応するかな~?」
「ガチ泣きしたら笑うわ!」
 色々と駄目かもしれん。
 ハロルドとディエゴの目が遠くなる。
 風の力を縛る、という風神にとってもプライドが傷つく行為はあまりしたくない。
 ディエゴはそう思っていたが、正直もう無理な気がしてきた。
「……盛り上がってるところ悪い、少し話がしたい」
 よく通る声で話しかければ、風神達が振り返る。
「誰だぁお前ら」
 敵意は見えない。けれど警戒はしている。その事に注意しながら、ディエゴは話を進める。
 事情を全て説明し、そして最後に携帯電話を取り出した。
「未来の風神達からの伝言がある。聞いてほしい」
 若干変だけど、と付け加えて再生する。
 風神達は流れてくる音声を真面目に聞いた。
 ハロルドは祈る。
 1000年鏡を使えば過去を遡れる。その事を既に知っているなら、私達が悪戯を本当に止めたいのだとわかるし、その為の鏡を使う許可の重さと、その事が示す事態の重さも自然に理解できる筈だ。
 どうかそれがわかるよう、納得して悪戯をやめるよう。
 再生が終わる。
「……馬鹿な真似は止めて貰えないだろうか」
 ディエゴが慎重に尋ねる。
「事情は分かった。つまり……」
 風神達が深く息を吐き出し、顔を上げる。
 ―――わかってくれた?
 ハロルドが期待する。
「つまりこれは! 未来の自分達との戦いって事だな!!」
「うおおおおお何それカッコイー!!」
 しかし馬鹿は馬鹿だった。
 伝言を頼んだ時に微妙な表情になり、「無駄だと思う」と呟いた風神達。
 人間らしい良心も価値観もない。一瞬一瞬を楽しむ彼らに、未来の後悔等何も訴えかけない。
 だからこそ風神達は風縛りの縄を渡したのだ。力づくで止めてくれと。
「よし分かったそれなら説得(物理)だな」
 諦観して一息にディエゴが言うと、ハロルドがディエゴの服を掴んでグイッと引き寄せる。
『覚悟を決めろ』
 紡がれるインスパイアスペル。頬へのキス。そして二人はオーラを身に纏う。
 風神達は初めて見るトランスに思わず見入る。
 様子を見ていた他のウィンクルム達も次々とトランスをする。
「何だ?!」
 近くで溢れ出る様々なオーラに気付いた風神達は、警戒して飛び上がろうとした。その瞬間。
 ディエゴが『ファスト・ガン』を発動させる。
 不意打ちの攻撃は、風神達が飛び立とうとしていた頭上目掛けて。
 慌てて飛ぶのを止めた風神達は、目の前に少女が迫ってきた事に気付く。ジェシカだ。
 ジェシカとルイスはトランスをせず、ハロルド達がトランスしたと同時に、縄を持って動き出していたのだ。
「いい度胸だ!」
 風神が暴風で吹き飛ばそうとした瞬間、ジェシカが叫ぶ。
「火事よッ!!」
 ビクリ、と風神達が一瞬身を強張らせてジェシカに注目する。
 聞き出していた風神達の弱点、それは。
 ―――『火は、関わりたくねぇ』
 どんな理由か、風神達は火を嫌っていたのだ。
 風神達はジェシカの方に注意が行く。
 そこへ、風縛りの縄を持ったルイスが横から飛び出した。
 ルイスは投げるようにして縄を風神の腕に引っ掛ける。そこへジェシカがドンと押して倒す。
 まずは一人。縄で拘束していく。
「どけお前ら!」
 他の風神がジェシカとルイスを吹き飛ばそうと風を起こす。けれど二人は捕まえた風神にしがみ付いて耐える。
 その間に、クレドリックの『朝霧の戸惑い』が完成する。
 辺り一面に一気に白い霧が広がり、風神達の視界を完全に奪う。
「己が欲に塗れた好奇心を後悔しながら霧に惑え! さぁ捕らえよ、我が白い意思よ!」
 奪われた視界と纏わりつく霧で鈍くなる体。ロアは「クレちゃん引くわー……」と言いながら、混乱している風神の一人に風縛りの縄を引っ掛ける。するとすぐにクレドリックがきつく縛り上げた。
「くっそ!」
 風神は悔しげに呻く。二人目捕獲。
「霧なんて風で吹き飛ばしデッ?!」
 周囲へと風を発生させかけた風神は、声で大体の位置を把握したディエゴに蹴りをいれられる。
 強力な蹴りは頑丈な風神をよろけさせる。ディエゴはその風神の背中を捕らえて地面へと押し付ける。
「ハル!」
「うん!」
 返事と共にハロルドが風縛りの縄で風神を縛る。三人目捕獲。

 マリーゴールド達が探して見張っていたのは、小太郎。
 朱翔の前で瑞葉に化けられたら厄介なのだ。だから朱翔が来る事を考えれば混乱の元である小太郎は絶対に捕まえなければ。
「何これ?!」
 突然の襲撃に発生した霧。驚く小太郎はそれでも身を守る為、ポンッと音を立て筋骨隆々とした大男に化ける、が。
「イタッ?!」
 ピコン! と派手な音がして、小太郎の頭頂部にピコピコハンマーが叩き込まれた。サフランのスキル『罰ゲーム』だ。
 突然の攻撃に驚いた小太郎がもう一度、ポンッと音を立てて元の姿に戻る。そこへマリーゴールドが駆け寄る。
「捕まえましたわ!」
「うわぁ?!」
 動揺した小太郎は、続くマリーゴールドの擽り攻撃に耐え切れず、甲高い笑い声を上げながら「もうやめて~」と情けない声をあげた。

「火を使って攻撃するぞ!」
 リオが叫ぶと、霧の中で風神達が一瞬動揺したのが分かった。
 そこへ、アモンの『フロントアタック』が発動する。
「少しは痛い目みやがれ!」
 全力でバトルアックスを風神に叩き込む。
 風神が咄嗟に風の壁を作って受け止めるが、咄嗟の風の壁と全力の『フロントアタック』、勝敗は明らかだ。
 威力は軽減したもののまともに喰らった風神は、耐え切れずガクリと膝をつく。
「今のうちだぜ、お嬢様」
「わかってる!」
 答えながら、リオは膝をついて弱っている風神を風縛りの縄で縛り上げた。
 あと一人。
 そのあと一人が、逃げるように何とか霧を抜けた上空へと飛ぶ。
 そこへ。
「……何やってんだ?」
 朱翔が到着してしまった。
 ジェシカが慌てて時計を見る。既に三十分経っていた。
「朱翔ぇ! あいつら俺達をぶっ殺そうとしてる! やり返すの手伝え!」
 上空にいる風神が最初の目的も忘れて叫ぶ。
「殺そうとしてるだぁ?」
 仲間である風神の言葉を信じ、朱翔はウィンクルム達を睨みつける。しかし、その空気をある声が切り裂く。
『あ、あと瑞葉はすげぇ男嫌いになったから。悪戯しかけた直後なんてマジ怖いからあの女。俺らボコボコにしやがった。何あいつ本当に木霊? ゴリラの精とかなんじゃねぇの?』
 ハロルドが朱翔へと向けた携帯電話から出てきた声は、間違いなく今上空にいる風神の声で。
「……降りて来い」
「いや待て色々と誤解だからとりあえず話し合おうちょっと待て風使って引っ張るな待って待って降りる自分の力で降りるから!!」
「お前瑞葉に何しやがったァ!!」
「まだ何もやってねぇえぇぇ!!」
 風神の叫びは正しかった。しかしウィンクルム達は誰も訂正しなかった。
 響き渡る悲鳴を聞きながら、ウィンクルム達はいい笑顔で朱翔を応援し続けた。


■どうか恋よ、いつまでも
 縛られた風神達(内一名ズタボロ)と小太郎は、全員正座してリオの説教を聞いている。
 逃げようにも飛べないし、頭上にはピコピコハンマーが控えてる。説教を聞かなければアレが脳天を叩きつけてくるのだ。
 問題児達の見張りをリオ達とマリーゴールド達に任せ、他の者は朱翔と後からやってきた瑞葉に事の次第を説明する。
「ん、わかった。まぁしょうがねぇな」
 同じ風神である朱翔はそう言うと、あっさり仲間達を許した。「俺があいつらの立場でも同じ事するし!」と言う。ああ、所詮風神。
 瑞葉は瑞葉で「こういう自由すぎる阿呆なところが好きなのよー」と微笑む。
「だけどそうね、すれ違わないように気をつけましょうね」
 微笑みながらするりと朱翔の手に自分の手を絡めれば、朱翔はへらりと笑って「そうだな!」と答える。
 そして二人は仲良く寄り添って鎮守の森の方へと風に乗って飛んでいった。
 遠ざかる二人を見送ってからジェシカは時間を確認する。あと数分だ。
「これで元の時間に戻ったら全部解決しているのかな?」
 ルイスがふと思い出したように言う。
「してるといいなぁ……いたっ!」
 バシン! と音を立ててジェシカがルイスの背中を叩く。
「大丈夫よ、きっとなんとかなってるわ」
 太陽のように明るく笑うと、ジェシカはそろそろ時間だと仲間達に声をかけた。


■歴史の修正力
 視界が歪む。世界が歪む。何も見えなくなって、そして未来へ帰る。……筈、だった。
 見えてきた世界はさっきまでの過去ではない、けれど元の時間の元の場所でもない。
 自分達の知らない時間と場所。それが少し歪んで見えている。
 潰れた屋台。潰された沢山の花。どうやら花を使った小物を売る屋台のようだ。
『……この花、鎮守の森の入り口にいる木霊の姐さんから仕入れてるんです』
 歪んだ世界の中で妖狐が誰かに話す。
『お願いします! どうか木霊の姐さんのところへ行って、もう一度花を貰ってきてくれませんか?! あ、でも気をつけて下さい、男性は会いにいけませんので』
 妖狐が苦笑する。
『彼氏の朱翔さんが、自分以外の男の人が近づくのすっごく嫌がって邪魔するんです』
 世界が大きく歪む。
 もう一度何も見えなくなって、また何処か別の場所が少し歪んで見えてくる。
『……何でお前達は祭の邪魔をするのじゃ!』
 今度はテンコだった。
 誰かに向かってプリプリと怒っている。
『だーから、さっさとウィンクルム達に『暴風起こしてる風神達を止めるよう説得して』って依頼してこいよ』
『炎龍王が変だから多分今年だろー? 面白いウィンクルムってどんな奴らだろ。まぁ『アイツラ』でもいいんだけどな、リベンジするから!』
 世界が大きく歪む。
 また何も見えなくなって、そして今度こそ。
 歪みがなくなり、全てが鮮明になっていく。


■千紫万紅
 戻ってきた世界でウィンクルム達は顔を見合わせる。
 今見たものは幻か、それとも。
 混乱しているウィンクルム達の耳に飛び込んできたのは、さっきまで聞いていた声。
「あ―――ッ!!」
 声の方を振り返れば、そこには別れたばかりの風神達。
「リベンジきたこれ! とりあえずお前ら全員……!」
「「「「「吹っ飛べ―――ッ!!」」」」」
 轟音を奏でて暴風がウィンクルム達を襲う。信じられないほど容易く体が吹き飛ばされる。風神達による力ある風だ。逆らえない。
 何処まで飛ばされ何処に叩き付けられるのか。焦りと恐怖の中で、風の音の隙間を縫うように声が聞こえてくる。
「……では毎年恒例になりつつある……」
 拡声器越しの声。イベントの紹介でもしているような。
「風神と木霊による『花乱舞』、どうぞお楽しみ下さい!!」

 色彩が踊っている。
 数え切れないほど色とりどりの落花が、地面へ落ちる寸前で一瞬の疾風に攫われ空へと昇る。それを繰り返し、花々は世界を祝福するように宙を舞い続ける。
 ウィンクルム達がボフンと投げ出されたのは、祭の一角にある子供達が遊ぶ為の大きな跳ねる遊具の上。
 呆然とその場を見回せば、突然現れたウィンクルム達など気にした様子も無く、沢山の人が風に舞う花々に見とれている。
 遙か上空から「やってやったあの間抜け面!」と笑う声が聞こえるが、怒る気にもなれない。
「……あ、朱翔さんと瑞葉さん」
 少し離れたところにある簡易舞台、その上にいる二人を見つけてウィンクルム達がそちらを見る。
 ふと、舞台上の二人もこちらを見た。次の瞬間、二人は笑みを深くして手を上げる。
 すると、ウィンクルム達の周囲に今以上の花が溢れ出し、風がさらに吹き荒れる。
 ありとあらゆる花が、甘い香りを振りまきながら風と踊る。
「ほらね、なんとかなってるでしょ!」
 ジェシカ笑う。つられて他のウィンクルム達も声をあげて笑い出す。
 木霊と風神が織り成す千紫万紅のその光景の中、ウィンクルム達はいつまでも花と風に見とれていた。



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 青ネコ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 08月29日
出発日 09月04日 00:00
予定納品日 09月14日

参加者

会議室

  • [17]ロア・ディヒラー

    2014/09/03-22:02 

    >雷神→風神
    ふわあああああ!言われるまで会議室の発言が雷神になってますね!!
    ごめんなさい素で気がついてなかったです、ご指摘ありがとうございます。混乱させてすみませんっ
    何故かプランは風神で書いてたので大丈夫でしたが、なぜ無意識に…本当にありがとうございます!

    風神達とのファーストコンタクト宜しくお願いしますハロルドさんたち!
    こちらも説明と注意喚起がんばってみます・・・!
    マリーゴールドさん達は小太郎を、もしもの時にはジェシカさん達の風神対応、ありがとうございます宜しくお願いしますね!
    2人の恋が守られるようにがんばりましょうね

  • [16]リオ・クライン

    2014/09/03-21:59 

    ハロルド達は久しぶりだな。

    了解だ。
    私達は風神の対応をしようと思う。

  • [15]ジェシカ

    2014/09/03-21:08 

    あっ、そうね、捕縛の前に説得って手段もあるわね。
    人間らしい良心がないっているからぶん殴る方向しか考えてなかったわ。
    自分の声なら風神も聞き入れてくれそうね!

    説得と小太郎の対応もありがとう。頼もしいわ、頑張ってね!
    じゃあ私は何かあった時の風神対応な感じでプラン出しておくわね。

    >ロアさん
    もしプランに書いてたらあれかもなので一応言っておくのだけど、今回は雷神じゃなくて風神じゃないかしら?
    意図的にだったら余計な事言っちゃってごめんなさいね。

  • [14]ハロルド

    2014/09/03-20:36 

    了解

    説得と捕縛、宜しく頼む
    ではこちらは風神に接触しようと思う。

  • 説得と、最後の一押しで脅しも含められれば、また悪戯しようって気持ちはなくなりそうですねっ
    説明と注意喚起、頼もしいですわ!よろしくお願いします、ロアさんっ

    えっと、私は小太郎を捕まえに行ってみますわっ
    【罰ゲーム】というスキルで、相手の頭の上のピコピコハンマーを出現させられますので、ちょっと驚かせて動きを弱められるかもしれません。

  • [12]ロア・ディヒラー

    2014/09/03-18:11 

    ジェシカさんは初めまして!リオさん達とハロルドさん達はお久しぶりです!
    まだどうぞ宜しくお願いいたします。
    マリーゴールドさん再度まとめとても助かります・・・!

    アモンさん頼もしいです!よろしければクレドリック、やたら顔怖いので一緒に弱み聞きだすお手伝いしますよ!

    現在の本人達に声で説得…なるほどそれは思いつきませんでした!
    あ、そうそう、なんでされると嫌な事を聞いて脅しの材料を作っておくかと言うと説得した時にどれぐらい効果があるかわからないので、なんか駄目そうだなと思った時にダメ押しで使おうかと思ってたんです。2人にまた悪戯するようなことがあれば、○○(されると嫌な事)をするぞ的な感じで!雷神達の価値観が未知数なので保険でした。
    本人達の声で説得だったらその時点で納得してくれそうな気がします。
    一応保険でプランにそんな感じで入れておきますね!

    雷神達を捕まえる際は朝霧の戸惑いで回避をさげますね。

    朱翔達がやってきたらの説明&注意喚起役、よろしければやってみますっ。(スキル会話術LV4使用)

  • [11]ハロルド

    2014/09/03-12:32 

    ああ、本当に久しぶりだな

    そうか…良かった、では俺達はその方向でプランを組み立ててみる
    大人しく聞いてくれない場合の対策も書いておく
    特に何かあるわけではないが…【ファスト・ガン】という、不意打ち補正のつくスキルを使ってみる。

  • ハロルドさん、お久しぶりです!よろしくお願いしますっ

    そうですね、縄では小太郎の方の化ける能力は封じられませんから、能力に注意しつつ自力で捕まえる方が良さそうですわね。
    現在の様子を見ると、ここまで大事になるとは思わなかったみたいですし、風神達に唆された雰囲気ですから、捕まえておいて、風神達が何とかなれば大人しくしてくれそうかなと思いますわっ

    そして風神達自身に説得!思いつきませんでしたわ…!
    そうなりますと、えっと、こんな感じの流れになるでしょうか?

    ○風神と小太郎に話を聞く
    ・青蓮の池での隠れている場所
    ・されると嫌な事(脅しの材料)
    ・風神達に自分達の今の行動の結果を携帯に録音

    ○到着後
    ・風神達を、事前に聞いた情報を使ってつり出し注目をひく
    ・風神達に録音した言葉を聞かせて説得(ディエゴさん(ハロルドさん))
     →この間他のメンバーは隠れて様子を見る
      説得の様子次第で奇襲、小太郎、風神達を捕まえる

    ○朱翔達がやってきたら
    ・1組が朱翔さん達の引き止め、事情説明
    ・2人に風神達の企みを話して注意喚起

    ○持ち物
    風縛りの縄×5本
     →1組1本ずつ持っていく

  • [9]ハロルド

    2014/09/03-01:37 

    ディエゴ・ルナ・クィンテロ、着任した
    神人はハロルドだ、よろしく頼む。

    大体の流れは把握した
    その上で自分の希望なんだが…捕まえる前に説得したいなと思う。
    軽はずみな行動での結果がわりと洒落にならない、納得した上で反省してもらわないと駄目なんじゃあないかと考える。

    …が、俺は会話がうまくない
    そこで本人に説得してもらおうと思う
    現代の風神、または小太郎の言葉を携帯に録音し過去の本人に聴かせる
    初対面の俺より、本人の言葉の方がまだ聞く気にもなるんじゃあないかって事だ。
    本当に反省しているなら、自分たちが起こした行動の結果を吹き込むくらいできるはず。

  • [8]ジェシカ

    2014/09/03-01:02 

    あら、満員になったのね!
    ハロルドさんとリオさんもよろしくね。

    まとめありがとう!
    私もその流れでいいと思うわ。

    そうね、時間もない事だし早く捕まえないと色々と間に合わなくなりそうね。
    そういえば風縛りの縄っていう便利なものもあったのよね。
    せっかくだしうまく使っていきたいわ。
    風神5人と小太郎だから一本たりないわね。
    縄は風神に使って小太郎は自力でどうにかするのが無難かしら?

    3組ほどで『青蓮の池』の畔に立って聞いた脅し方法などで隠れてる風神たちをつり出して注目を集める。
    残りは隠れていて油断したところを奇襲して縄を使って能力を封じるとかはどうかしら?
    縄は各自がもってフリーの風神を捕まえにいくって感じで。
    引きとめ役は自分で言った事だけど、時間さえ確認できていれば大丈夫そうだから全員で風神対応でも平気かもしれないわ。

    時間になっちゃったら1組が朱翔さん達を引き止めて事情説明に行くような感じかしら。
    朱翔さんも風神な訳だし、ぱっと見だと風塵を捕まえてる私達のが怪しいものね。
    誤解が生まれる前にちゃんと理由を説明しなきゃよね。

  • (PL:最初の方の部分で、書き間違えておりました…!
     ×『青蓮の池』の家
     ○『青蓮の池』の畔
     が正しいです、申し訳ありません…!)

  • ロアさんお久しぶりです!ジェシカさん、リオさん、はじめまして!
    よろしくお願いしますっ
    またこんな事しないように、風神さん達をとっちめてやりましょうっ

    脅すの、良いですわね!スキルも頼もしいですわ…!
    小太郎君から聞き出すのはこの雰囲気だと大丈夫そうですね。
    風神さん達の方は、自分から数年前の俺達を止めてくれ、と言ってきましたし、ジェシカさんの言う通り、誰のせいで、と問い詰めて行ったら良さそうですわっ
    もし小太郎君が知っていたら、彼からも聞けるかも?
    アモンさんの脅しも頼もしいですわ!

    えっと、少しまとめますと、

    ○出発前:風神、小太郎達から話を聞く
    ・隠れている場所
    ・されると嫌な事など、脅し材料の情報収集

    ○到着後:風神と小太郎捜索、懲らしめ
    ・小太郎、風神対応
     →化けられると厄介な小太郎狙い
    ・間に合わなかった時:朱翔さん達の引き止め+事情説明(1人)
    ・2人に風神達の企みを話して注意喚起

    ……という感じかしら。
    移動に5分程掛かりますので、正午までに行動出来るのが20~25分くらいでしょうか。
    時間的に、出会ったら問答無用で捕まえに掛かった方が良いのかしら?

  • [5]リオ・クライン

    2014/09/02-09:55 

    マリーゴールドさんとジェシカ達は初めまして。
    ロア達は久しぶりだな。
    リオ・クラインだ。
    パートナーはハードブレイカーのアモン。

    全く、人の恋路を邪魔するなど・・・許せないな!
    1人、引き止め役が必要なら風神達を止める役は3人でも十分だろう。

    嫌な事を聞き出すのが困難なら、脅してみるのも賛成だ。
    脅し役はアモンが適任だろう。

  • [4]ジェシカ

    2014/09/02-02:45 

    お二人とも初めまして!
    私はジェシカ。パートナーはハードブレイカーのルイスよ。
    よろしくね。

    風神たちは一体何をやっているのかしら…。
    余計な事しちゃって朱翔さんと朱翔さんが可哀想だわ!
    きっちりお灸を据えないといけないわね。

    マリーゴールドさんはまとめありがとう。すっごくわかりやすかったわ!
    私もまず小太郎をどうにかするのと二人に企みを気づかせるのに賛成だわ。
    風神達のあの性格だと今後もちょっかい出す可能性もありそうだし、風神達はこういう人っていうのを改めて認識してもらっておいた方がよさそうよね。
    朱翔さんが来る三十分の間に懲らしめちゃって、二人に風神達がこんな事を企んでましたって注意喚起しちゃいたいわ。
    今の人数だと全員で風神が対応がいいかなと思うけど、1組くらいは念のため間に合わなかった時用に朱翔さんと瑞葉さんを引き止めて事情を説明役がいるといいかもしれないわね。

    >嫌な事
    聞き出せたら効率よく進められそうね!
    でも自分の弱みを言わせる訳だから一筋縄ではいかなそうね…。
    人間らしい価値観はないみたいだけど誰のせいでこの状況になったのかって脅してく感じ、とかかしら?

  • [3]ロア・ディヒラー

    2014/09/02-00:49 

    こんばんはーです!マリーゴールドさんお久しぶりです、改めましてロア・ディヒラーです。
    中途半端な時期に参加ですが、宜しくお願いします!パートナーはクレドリックでエンドウィザードです。
    えっと、使えそうなジョブスキルとしては朝霧の戸惑いとかでしょうか。煙幕代わりに目くらましに使えそうです。

    わかりやすく整理してくださっているおかげで、考えがまとめやすいですありがとうございます!

    小太郎狙い・・・そうですね、人数次第ですが化けられると一番厄介なので捕まえたいところですね。
    やはり一番いいのは企みを見せて2人に気づかせるのが良いのではないかなと。風神達と小太郎やはりとっちめてお灸は必須ですよね。何がいいでしょうかねえ。
    出発前に隠れている場所を聞くのと一緒に、小太郎と雷神さんたちにこれだけはされると嫌な事を聞いておいて、脅しの材料にするとかでしょうか。今の雷神さんたちには、「大丈夫、脅しの材料に使うだけですから」と説得が必要ですが。さすがにそれは難しいですかね・・・?

  • 改めて、精霊のジョブはトリックスター
    属性は、私が光・土、精霊が光・風ですわね。

    目的は風神達を止めて、2人の恋を終わらせない事ですね。
    書いたものがあっちこっちへ話が飛んでしまっている気がしますので、色々突っ込みを入れて頂けると嬉しいです。

    ○時間
    到着:正午の三十分前
    場所:朱翔と瑞葉が待ち合わせをしている『青蓮の池』の家から5分ほどの丘の上

    朱翔:正午
    瑞葉:正午の十分後

    2人がやってくるそれぞれの時間までに風神さん達をぶっ飛ばすなり捕まえるなり出来たら良いのですけれど、相手の人数が多めなのですよね。飛んで逃げられても厄介ですし。
    事前に止める時には、小太郎君が化けたことで厄介な事になっていますので、まず最初に小太郎君狙いで行った方が良いかもしれません。

    こちらの人数が少ない時は、瑞葉さんが来るまで朱翔さんを引き留め、現状を見せて企みを気づかせる、というのも行けるかな、と。
    遊ぼうとしていた事が分かれば2人も2度目は騙されないでしょうし。
    それにあの風神達の様子だと今になってようやく反省したみたいですけれど、ただ止めただけでは再発しそうですから、ちょっとお灸をすえてやった方が良いと思いますの。

    ○小太郎と風神達が隠れている場所:低木の木陰のどこか
    ここは出発前に小太郎君や風神達に話を聞いておけば隠れている場所の予想が立てられそうですね。

    ○道具
    風縛りの縄×5本
    風神達の能力を無効化出来るのは便利ですわね。

  • ごきげんよう、マリーゴールド=エンデと申します。
    パートナーはトリックスターのサフランですわっ

    困った風神さん達ですわね。人の恋路を邪魔する奴は馬にけられてなにとやらーですわー!
    2人の恋が終わらないよう、頑張りましょうっ

    えっと、どなたかいらっしゃるまで、ちょこちょこ整理しておきましょう。


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