【夏祭り・鎮守の不知火】妖怪と、陰謀(叶エイジャ マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「こんにちは」
 その日A.R.O.Aを訪ねてきたのは、どこか神秘的な雰囲気の女性だった。黒髪黒瞳、二十歳くらいだろうか。口元を薄いヴェールで隠したその女性は、職員の「何か御用でしょうか?」という言葉に口を開く。
「わたくし、実は占い師でして。紅月祭りで出店――占いの館を出したいのです」

 彼女の話を整理すると、次の二点になる。
 飛び込み参加の形で来たのだが、もし必要なら、運営している妖狐と協力関係にあるA.R.O.Aから口添えをしてもらえないだろうか?
 もう一つ。今年は祭を妨害する輩に屋台を壊されたりしているらしいが、よければ資材搬入から出店直後まで、妖怪から守ってもらえないだろうか?
「資材は自前です。壊されると大変困ります」
 職員は女性に頷くと、妖狐側の関係者と連絡をとる。対応は早かった。今年は妨害工作によって人手不足……ということもあり、出店の申し出は大歓迎とのこと。
 ただし、
「『占いの館』を出店するスペースは、妖怪の妨害に遭いやすい場所のようです」
「では、ウィンクルムの方々に守っていただけるのでしょうか?」
「そうなります。どうか安心して下さい」
 職員の肯定に、女性が笑顔を浮かべた。

●鎮魂の森付近~
「効果は今見せた通りでございます。どうかお納めください」
 恭しく差し出された、一抱えほどもある球体――邪眼のオーブと呼ばれるそれを、一つ目の少年が受け取る。
『なルほど、便利ダネ!』
 一つ目小僧は、手にしたオーブと、従順な二体のデミ・オーガたちを見比べた。
『デもイイの? 僕ァムスビヨミが嫌いダけド、キミたちニンゲンの祭デもあるンでしょ?』
「オーガを信奉する我々にとって、ウィンクルムとそれに味方する女神は怨敵」
「炎龍王様、そして炎龍王様に味方する貴方様のような妖怪こそ、我らの救世主なのです」
 恭しくこうべを垂れる人影は二つ。マントゥール教団員だ。
『ふぅん。まア便利ダからありガたく使わせてもらうヨ』
 新しい出店がデきるみたいダからネ、と。上機嫌にデミ・オーガを従え去っていく妖怪。その気配が完全に消えてから、教団員らは互いの顔を見合わせる。
「上手くいくと思いますか?」
「さあな。炎龍王本人と交渉できるならともかく、森が閉ざされていては会うこともできない」
 そもそもなぜ炎龍王や妖怪がこれほど祭の妨害を行っているのか、彼らには分からない。それを知るために来たのだが、かの龍王が潜むという森は時空の迷宮となっており、進むことすらままならなかった。
 それでも、敵の敵は利用できる。聞けば祭が失敗すればウィンクルムにも悪影響が出るかもしれないという。オーガの築く理想郷に、貢献できるかもしれない。
 今回、妖怪に邪眼のオーブを渡したのはそのテストケース。教団の利益となるかを見定めるのが「上」からの指示だ。
「結果が出るまでに、もう少し情報を集めとしよう」
 教団員らの気配も、やがて消えた。

●依頼
「……と、いうわけで、今回は妖怪からの妨害がないか、『占いの館』のお手伝いをしながらパトロールしてもらいます」
「宜しくお願いします。わたくし、占い師レベッカを務める雪里・巴(ゆきざと・ともえ)と申します」
 普段は近くのビシル湖で網子(あご)――漁師をやっているらしい。紅月祭りのような大きなお祭りがあれば、得意の占いで出稼ぎをするのだとか。
「自信はあるので、よければご贔屓くださいね?」
 にっこりと巴が微笑む。
 今回の依頼は、彼女が資材を運ぶのを護送し、無事出店した後は周囲をパトロールする、というもの。
 彼女がスタッフを揃えているので必要ないが、荷物を運んだり占いの館(大きなテントのようなもの)を作るのを手伝ってあげてもいい。
「問題はパトロールの方です」
 占いの館ができる場所は、人間に化ける妖怪が悪さをしていると報告を受けている。
「最近は一つ目の小僧が、店に火をつけたり商品をひっくり返すなどしています。非力な部類の妖怪なのでそれ以上の被害はありませんが、何度も逃げられています」
 見つけた場合は是非捕まえてほしい。
「特徴として、この一つ目は化けた際下駄をはいた少年となり、まばたきを全くしないそうです。見落としやすい特徴ですが、お客さんに化けたり売り子のフリをしながら怪しい者がいないか注意して下さい」
 戦闘になっても困難な敵ではない。一段落したら巴に占ってもらうのも良いかもしれない。
「油断は禁物ですが、すべて終われば存分に楽しんで来てくださいね」

解説

●成功条件:一つ目小僧を捕まえる
(この妖怪は戦闘不能になると小さな石になってしまうので、その状態で妖狐に引き渡すなどしたり、あるいは単に捕縛して引き渡しても達成となります)

まずはパトロール。売り子や客のフリをして、人間に化けた妖怪がいないか探すことになります。
一つ目は正体がばれると、オーブの力で二体のデミ・オーガを呼び出して戦います。
※プロローグの森での出来事はPL情報です。デミ・オーガはの登場はキャラたちにとって完全な想定外となります。ですが、乗り越えられないほどではありません。

敵:デミワイルドドッグ×2
元野犬。爪や牙で攻撃します。

一つ目小僧:デミワイルドドッグより少し弱い程度。不利になると逃げ出そうとします。
邪眼のオーブ所持。

●描写
特に何もなければ、占いの館が完成し、パトロールが始まったところから書き出す予定です。
プランに表記あれば、護送時(襲撃や怪しい人影などは見ません)に『占い師レベッカ』である雪里・巴と話をしたり、精霊との仲を簡潔に占ってもらったりできます。
なお、彼女のスタッフは十名程度。
荷物は資材と商売道具(占星術の道具や予備の水晶玉など、嵩張るものが多いようです)を、荷車に積んでいます。巴自身から話しかけることはありませんが、聞けば気さくに応えてくれます。




ゲームマスターより

こんにちは、叶エイジャと申します。

パトロールでは、ウィンクルムごとにどうして過ごすかを書くと思います。
妖怪を見つけた時どう集まるか、などの工夫があると、戦闘がよりスムーズになり、突発的な事態にも対処しやすくなるでしょう。
妖狐たちもスタッフとして周囲にいるので、彼らを上手く使うのも良いかもしれません。
なお、探してもプロローグで森に登場した二人の教団員を見つけることはできません。

それでは、皆様のプラン、お待ちしています。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)

  【支給要請】
インスタントカメラ
ロープ
大きめのトートバッグ
インカム


妖狐スタッフとチームを組み警戒
占いの館南側(Cエリア)担当

占いの館周辺を中心に簡単な地図を作成
三つのエリアにわけ、それぞれの地区をA・B・Cとする
妖狐スタッフにインカムを渡す、連絡は密に
自分達は周囲に注意を促す笛をもつ

一つ目小僧を発見次第、エリア地区の言明と店運営以外のスタッフのエリア包囲を指示

自分の担当地区の店に今回の事を伝え、笛が鳴ったら速やかに周囲の客の避難指導をお願いします

手の紋様を隠すために腕を組ませて占いの館の客のふり
「(むー…)いいの!手の甲を隠すんだから今は恋人同士なの!」

精霊との仲を占ってほしいです



テレーズ(山吹)
  困った妖怪さんもいるものですね
度を越えた悪戯はいけませんよ!

インカム用意
担当:占いの館の東側(B)
事前にスタッフに一つ目小僧と遭遇した際の手筈を伝達
遭遇時は囲む人と客の避難誘導にあたる人にわかれてもらう

売り子に扮する
お店のお手伝いをしつつ一つ目小僧の特徴に一致している少年がいないか確認
相手の目をしっかり見て話しかけた客引き
注目を集められるよう元気よく堂々といきますね

発見したらインカムで連絡
囲い込んで逃走防止

相手は妖怪ですし何かあっと驚くような事をしてくるかもしれませんね
こちらが有利と感じても気を抜かずにいきますよ
ちゃんと話し合って悪戯を反省してもらいたいので相手が戦闘不能になる前に捕縛を目指す



ロア・ディヒラー(クレドリック)
  楽しいお祭りを妨害なんてさせない。絶対阻止してやるんだから
占い好きだから、護送時雪里さんとお話したいな。
占いのスタッフや、周囲にいる予定の妖狐スタッフに小僧が出現した時の対処をあらかじめ伝えてお願いする。(一般客の誘導、妖狐スタッフには逃がさないように取り囲む手伝いを頼む等。会話術スキル使用)
事前にインカム、笛を手配し着用。格好は蝶柄の浴衣
占いの館の西側を担当。私はお店のお手伝い(呼び込み等)を西側でしつつ、客の中に一つ目小僧の特徴に一致する人がいないか探す。発見次第インカムで皆に連絡。クレちゃんとさっとトランスする。さっととはいえ照れるけど…
捕縛後にどうしてこんな事を繰り返すかとか聞きたいな


ひろの(ルシエロ=ザガン)
  何の占いが得意、なのかな。

行動:
(気になる……)と、占い師や館をチラ見。

A(占いの館西側)を担当。
客に扮し「下駄を履いた瞬きしない少年」を密かに探す。
一人で行動してる人が怪しい、と思う。

発見後、ロアさんが近くにいたらできるだけ自然に近づき、インカムで他の人達に知らせて貰う。
最初から包囲できたら、その方が良い、よね?
ロアさんと距離が遠くて、ルシェが少年を取り押さえ可能な位置に行ったら、笛を吹いて知らせる。
ルシェには事前に話して置く。

戦闘になったら、スタッフさんと避難誘導。

少年がオーブを落したら拾い、後でAROAに渡す。

何が得意か気になっただけ、だから。
(小さく首を振り、服を引いて止める)

所持:笛


シャルル・アンデルセン(ノグリエ・オルト)
  一つ目小僧さんを捕まえるって言うのが任務ですね!
私とノグリエさんはテレーズさん達と一緒に。
占いの館の東側を警戒します!
一つ目小僧さん発見したときはお預かりした笛で合図します。
一つ目小僧さんはできるだけ捕縛ですませたいですので逃げ道を塞ぐような形で。
一応、もしもの時の為にトランスはしておきます。

占い…ちょっと気になっちゃいますね。
占い師さんには私のこのドキドキの理由もわかるのかな?
ノグリエさんといると幸せで楽しくてドキドキする。その理由。
あともっと別に…なにか寂しい気持ちもあるんですこれは、私の覚えていない記憶に関係があるのかな?
でも、なんだかそれはノグリエさんには知られたくないなっていう思うの



「それじゃあ、占いは旅の方から?」
「ええ。漁師の娘で一生を終えるのが嫌だったから、才能あるって言われた時は嬉しかったわ」
 ロア・ディヒラーが聞くと、雪里・巴という依頼主は頷いた。
 紅月祭りまでの護送のことである。三台の馬車でいくという占い師一行に、ウィンクルムたちは三組に分かれて搭乗していた。巴と同じ馬車となったロアとシャルル・アンデルセンは荷台の中で、それぞれの契約精霊であるクレドリックとノグリエ・オルトはスタッフとともに御者台や後部等で襲撃に備えていた。
「私、神人に憧れていたわ」
「そうなんですか?」
 シャルルが目を丸くする。巴は素顔をさらしており、占い師というよりは気さくな友人といった風で、身の回りのことなど予想外に話が弾んでいた。
その矢先の言葉である。
「神の血を宿し神人。『はじまりの二人』の話を聞いた女の子なら、神人になれば運命のヒトと巡り合えるって思うじゃない? 貴女たちもそうでしょう?」
 人類初のウィンクルムの逸話を引き合いに、手の甲まですっぽり布で覆われた巴の手が、ロアとシャルルの紋様を指し示す。少女たちは視線を彷徨わせた。
「あら、違ったの?」
「クレちゃ……クレドリックとは、友人ですから」
 ロアがゆっくりと、言葉を紡いだ。パートナーのことを理性で考えれば、もっと仲良くなりたいとは思うが、運命のヒトかと聞かれれば肯定するのは躊躇われる。
「シャルルさんは、少し違う事情のようね?」
「私はノグリエさんといると、幸せでドキドキするんです。でも」
 一旦区切って、シャルルは深呼吸する。
「それとは別に、なにか寂しい気持ちもあるんです」
「記憶の一部が曖昧だったのよね。それと関係あると思う?」巴が聞く。軽い身の上話はすでに話していた。頷く。
「でも、ノグリエさんには知られたくなくて」
「聞けないわけね」
 巴がクスリと立ち上がり、荷物からカードの束を取り出した。
「じゃあ、占ってあげる」
「あ――そんなつもりじゃ」
「いいのよ。護衛してもらってるお礼。それに」
巴が何かを呟いた。
「何か言いました?」
「いいえ何も――さあ、引いて。三枚よ。そのあともう三枚」
 占い師の見せるカードの束。シャルルは少し迷ってから選び、めくった。絵が描かれている。ロアに見えたのは、土色と、水色と、数字。
「これは、タロット?」
「そう、変則的だけど。大地の一番と二番、流水の六番ね。最初の二枚は相反する結果。拓けた将来と悲観的未来を暗示してるわ」
 少し間を置き、占い師が続けた。
「左右するのは三枚目、これは過去の記憶。これから何を始めるにしても、過去の思い出や記憶が結果を左右する……その関連情報が、次の三つ」
 いつの間にかシャルルは真剣にカードを見つめていた。後半の三枚がめくられる。
大地の三番:技術や才能が認められ、可能性が開けている。
大地の女王:精神的なゆとり、周囲への豊かな愛情。
火炎の十番:関係の破局。困窮した状況。抜けだせぬ袋小路。
「これが、私の覚えてない記憶に関係あるのですか?」
「どうかしら」カードが片付けられ、巴が微笑む。「六枚とも関連あると思えばそうなり、思わなければ無意味な遊び……何か気になるカードはあった?」
 シャルルは、答えなかった。

「――そんな風に占っていたわよ」
 紅月祭りの会場。完成した『占いの館』を見上げながら、ロアが道中の話をしていた。
「占いか」クレドリックは顔を歪めた。ロアにはそれが笑ったのだと分かる。「メカニズムが不明な以上、興味深いとは思っている」
「科学者なのに?」
「研究職だからこそだ。根拠がないからと一概に否定すれば、神人の顕現メカニズムとて危ういものだよ。試しに占ってもらいたいものだな」
 ロアが欠伸をした。
「そう言うと思って、占ってもらった」
「……何をかね?」
「クレちゃんを」ロアがメモ書きを見せる。
『流水の三番、前向きで建設的な結論や結果、問題の解決。良い方向への進展。大地の王、信頼できる人との良好な人間関係が、その成功に寄与する。火炎の十番――』
 メモが閉じられる。
「――私が興味を持つのは、結論を導いたメカニズム、過程だ。結果のみでは意味がない」
最後悪いこと書いてあったから見る気ないなと、ロアは理解した。
 ――ちなみに彼女らは現在、祭客に紛れて妖怪の襲撃を警戒している。
 すでに周辺一帯の妖狐スタッフ、占い師一行には話が通っているし、協力も取り付けてある。明るさは特定の誰かを探し、かつインカムや笛といった装備を目立たなくするには悪くない程度。ロアは蝶柄の浴衣でお店への呼び込み役として、クレドリックは吉原つなぎの浴衣に手には綿菓子と、客として溶け込んでいた。
「聞き及んだ被害のパターンとしては、そろそろ警戒時だな」
「楽しいお祭りを妨害なんてさせない。絶対阻止してやるんだから」


 占いの館の西側区域がロアたち、そして、ひろのとルシエロ=ザガンのペアの担当だ。
 犯人である一つ目小僧の変化の特徴は「下駄」と「瞬きしない少年」と少々探すには厄介なもの。
それでも一人で行動してる人が怪しいだろうと、ひろのは表情を動かさないまま、視界を通り過ぎていく祭客を観察していく。
目の前に影が降りた。
「ヒロノ、順調か?」
「……ルシェは、楽しんでるね」
 ルシエロの手にしたフランクフルトやたこ焼きなどの容器を見るひろの。
「祭客だからな。任務上仕方ないってやつだ――食うか?」
「ん」
 精霊が周囲に目を走らせるのに合わせ、ひろのは一時ルシエロの戦利品をつつく。そしてふと、視線を占いの館に投げた。
「何の占いが得意、なのかな」
「あの占い師か?」ルシエロが目を配りながら応える。「さっき他の連中からカード占いをしてもらったと聞いたが、他にもやってそうだ」
「水晶も運んでた」
「水晶占いか、定番だな。占ってもらいたいのか?」
「……」
 ひろのは首を振った。ただ、気になっただけなのだ。
 そんなひろのの様子を、ルシエロは一瞬横目で見、警戒を続けた。

 一方、こちらは占いの館の前。
「ハル、これではいざという時動きにくいと思うが」
 開店した占いの館に並ぶ人の列に加わり、ハロルドとディエゴ・ルナ・クィンテロは南側の警戒をしている。
ウィンクルムの証である紋様を隠すため、二人は腕を組んでいる……というより、ハロルドは積極的に腕を絡めていた。冷静なディエゴにハロルドが不満そうな顔をする。
「いいの! 手の甲を隠すんだから今は恋人同士なの!」
「……ハル?」
 ハロルドが少し強引に寄り添う。怒っているようにも見える、神人の剣幕と行動に、精霊はなかば圧倒されていた。監視区域が現状でもカバーできる範囲だったこともあり、ついついされるがままとなってしまう。
 ――ハロルドは感情を持て余していた。
 声を荒げてしまったのは先日の「保護者」発言のことや、その後の過去の告白とは関係ない……わけはなく、むしろ大きく関係している。いつにないほど密着してる状況で、感じてしまう距離感。理性としては決着したはずの感覚だが、感情がまだ納得してないかのように、時折うねる。
 要するに、そうなる程度には決意から日が浅かったのかもしれない。
 占いの館にはほどなく入れた。
「あら?」
 護送時に顔合わせしている巴は、ハロルドたちの様子に営業とは違う笑顔を浮かべた。
「ウィンクルムさんは熱愛カップルのようね。何を占えばいいのかしら」
「精霊との仲を占って欲しいです」
「任務中なので手短に頼む」
 ハロルドは一瞬、ディエゴの言葉に不満を覚えたが、今度は黙っていた。巴がカードを取り出したからだった。さすがに仕事中とあってか、占い師の衣装をした巴の動きには何か引き付けるものがあった。
「ふふ、なら簡潔なものにしましょうか。それぞれカードを三枚ずつ、どうぞ」
「……」
 差し出されたカードを、ハロルドは少し迷って、ディエゴは躊躇なく選ぶ。
「今取ったカードは二人の過去、現在、未来のそれぞれを暗示しているわ。どれがどの時点かは分からない。むしろどうしたいかを自身に委ねる方法ね」

ハロルドのカード
流水の二番:両想い、相思相愛、満たされた関係。
流水の女王:献身的な愛。思いやりや優しさが成功につながる。
大地の十番:安定した基盤作りが将来の富や成功を約束する。

ディエゴのカード
流水の十番:幸福な環境、安定した家庭生活や関係。
流水の王子:純粋な気持ち。物事が明確な状況。
大地の王:信頼できる人との良好な人間関係が、その成功に寄与する。

「属性が似れば相性は良し。流水は友情と愛情、大地は金銭の豊かさを――どう、これなら色々考えられて、早く終わるでしょう?」
 巴の声を背に、ハロルドたちは館を出た。沢山の人。ディエゴが口を開く。
「ハル――」
 その時、インカムから声が聞こえた。東側の区画を担当するテレーズからだった。
「一つ目小僧を見つけました。場所は――」


「紅月祭りに占いの館ができました。貴女も占ってみませんか? そして美味しいたこ焼きアイスはいかがですか~?」
 少し前。テレーズと山吹は店の売り子をしながら、担当区域の警戒をしていた。
「すみませんね、こちらの売り子まで」
「いえ。おかげで注目もされてますから」
 たこ焼きアイス店の妖狐に精霊の山吹が笑って返す。妖狐スタッフに協力してもらう際のなんやかんやで頼まれたのだが、見た目とは裏腹にテレーズのバイタリティが溢れているため、意外と道行く人には注目されている。
「テレーズさん、少し休憩しましょう」
「大丈夫ですよ山吹さん。なんだか楽しいです」
「ねェ、ちょっトいいカな」
 ふんわり微笑む彼女がそう返した時、声が掛けられた。
「はい、なん――でしょう?」
 テレーズが声の主を見て、一瞬緊張を纏う。下駄を履いた少年だった。
「そノ占いの館ッテ、あソこに見える店でイいの?」
「ええ、今日できたんですよ。そのうち人気がでるから行くなら今がチャンスです」
 テレーズが応対する間、山吹がさりげなく動きながらその少年――十歳くらいの男の子を見る。笑顔を浮かべているが、張り付いたような笑顔だ。加えて不気味な雰囲気を感じるのは、
(まばたきをしないから、ですね)
 目を見開いたままの笑顔は仮面のようだった。この混雑では気付きにくいが……一度捕捉すれば追うのは簡単だ。山吹が笛を手に、妖狐たちに合図を送った。尾行の準備をする。
「へェ、そレは楽しみだネ!」
 下駄を鳴らして歩き出す少年。山吹が尾行を開始し、テレーズが連絡を行う。ほどなく返事が来た。同じ東側を担当するノグリエだ。
「こちらも確認しました。包囲に加わります」
「了解です――あの、一つ目さん!」
「なンだイ?」
 テレーズの言葉に振り返った少年。「あ」とその口が開いた瞬間、山吹が笛を吹いた。
「クそ、妖狐の罠カ!」
「正確にはウィンクルムですね」
 逃げ出そうとした少年の前に長身のディアボロと少女が立ち塞がる。シャルルだった。すでにトランス状態となり、淡い燐光を纏っている。
「女神の手下ナら同じジャないカ――ドケ!」
 少年の変下が解け、頭部に巨大な目玉が出現する。素早い足さばきで山吹とノグリエの手から逃れると、いきなりの事態に立ち止まったままのカップルに突撃する。突き飛ばして突破口にするつもりだ。
 カップルの少女が慌ただしく手を動かし、カメラを取り出した。
「チーズ」
 少々抑揚を欠いた少女――ハロルドの声とともに眩いフラッシュがたかれ、妖怪が悲鳴を上げた。
「キスでもしてろ、地面と熱烈なヤツをな」
 ディエゴが声とともにラリアットをかまし、一つ目が吹き飛んだ。倒れたところを山吹が取り押さえ、ハロルドがロープを持ってくる。暴れる妖怪の力が思いのほか強いと分かれば、ノグリエやディエゴが押えこみにかかる。
「仕事が早いな」
 ルシエロとひろの、クレドリックとロアがそこで到着した。同時に妖怪が吼える。
「冗談ジャないヨ、捕マってタまるカ――来い、コの縄を食いチぎレ!」
「……仲間がいるのですか?」
テレーズの疑問は、続いて聞こえてきた唸り声が解決した。店舗の上を越え、二つの影が飛び込んでくる。その正体を見たクレドリックが驚く。
「デミ・オーガ……どういうことだ?」
「危ない!」
 山吹が神人を押し倒し、その上を凶暴な野犬が通り過ぎた。それぞれの神人を庇って後退した精霊たちを尻目に、二頭のデミ・オーガは妖怪の拘束を食い破る。
「妖怪ってのはオーガと友情ごっこができるのか?」
 ルシエロが油断なく幅広の剣と細長い剣――双剣「アジンドゥバ」を引き抜く。オーガの登場に遠くから見守っていた客から悲鳴が上がる。妖狐スタッフが誘導し、人がはけていく。
「ルシェ、あれ」
 ひろのが妖怪を指差す。立ち上がった一つ目が笑いながら、その手に輝く球体を掲げたところだった。
「邪眼のオーブか」ディエゴがバッグから古めかしい長銃を取り出す。「妖怪が宗教、世も末だな」
「親切ナ友人がイてネ! サァ、暴れロ!」
 咆哮とともに駆けるデミ・ワイルドドッグ。ルシエロが鼻で笑った。
「妖怪にも勧誘とはご苦労様だ――ヒロノ、下がってろ。俺が引きつける」
 次の瞬間、精霊が地を蹴った。黒い軍服が風にはためいた時には、手にした双剣がデミ・オーガを迎え撃っている。斬撃が二閃、元野犬から甲高い悲鳴が迸った。後退する二頭に、ルシエロがそれ以上の速度で迫る。奔る刃が血風を纏い、その軌跡がデミ・オーガの鋭い牙とぶつかり火花を散らした。二頭は左右に別れて距離を取り、ルシエロを威嚇するように囲む。
「クレちゃん、今のうちに」
 ロアがクレドリックの顔に手を伸ばし……顔を赤らめる。さっと済ませるつもりだったが、気持ち的にはさっと済ませられるものでもない。それでもデミ・オーガの存在に、意を決して頬に唇を近付ける。
「永久(とこしえ)に誓う」
 そっと触れるような感触――クレドリックは唇が離れた後も、薄い紫光に包まれた後もその感触が気になった。息が荒いかと思えば、心拍数の上昇を自覚する。すぐ間近で戦闘が起こっているからと思ったが、それとは少し違う高揚感も感じていた。
 そしてその高揚感とともに――笑った。
「クックック、我が身を纏うまほらばの紗幕よ、惑わしの霧となって世界を覆うがいい!」
 朝霧の戸惑い――敵を包み込む深い霧が辺りを漂う。ロアが若干引く。
「クッ、何ダいこの霧ハ!?」
 ルシエロの剣技と出現した霧にうろたえる一つ目。霧越しのその影を、ディエゴがスコープに捉える。
「オーガ基準で推定Dランク未満相当の個体。無力化射撃開始――ハル、頼む」
「うん」
 ハロルドが「祝舞」と銘打った御幣を手に、妖怪へ駆ける。一つ目が振り返った時には、その身体に御幣がしたたかに打ち据えている。神人の膂力は知れているが、対妖怪装備ならば話は別。
 風が渦巻いた。霧が払われ明確に見えた妖怪に、精霊が引き金を引く。
「発射」
「ガ!?」
 古銃「一夢斎」。その長い銃身で発動した護法呪文が念弾を紡ぎだし、妖怪へと突き刺さった。
 巨大な白目を剥いた妖怪が倒れ、その手のオーブが地面に落ちて砕ける。デミ・オーガへの支配が消え、野犬ども動きが鈍る。一瞬だが勝機を得るには十分だ。
 Arpeggio――ルシエロの動きがさらに加速する。
 至近距離から多段加速した刃は都合六条、斬り伏せられた一体が沈黙した。残る一体は一矢報いようとノグリエを背後から襲い、幻影の首を斬り裂いた。
「ボクの占いは簡潔です――裁きの刃来たる」
 タロットのノグリエが微笑み、幻影の剣が狗体を刺し貫く。
 それが、止めとなった。


「怪我はありませんか?」
 山吹が「癒し手」の魔導書を手に妖怪へと近付く。あえて怪我人を探すとしたら一つ目だった。シャインスパークの光と潮騒の響きを纏う本を、妖怪は睨みつける。
「クソ、どうシてボクがコんな目ニ……」
「残念ながら、貴方は些細な悪戯のつもりでも、される方としては深刻ですからね」
「そうですよ。度を越えた悪戯はいけません!」
 隣に立ったテレーズが「めっ」といった感じに指を突きつける。妖怪が鼻息を荒くした。
「偉ソうニ! こノマま大人シク捕まるナンて真っ平だヨ!」
「え――きゃ!」
 妖怪から噴出した黒い気体にテレーズが悲鳴を上げ、山吹が割り入って盾となる。しばらくして気体が消えれば、そこには一つ目の姿はどこにもいない。
「消えた?」
「いや、これだな」
 ディエゴが屈み、小さな黒い石のようなものを拾う。
「さっきの黒い気体からこれが落ちてきた」
「ふむ、先ほどのは一つ目の妖力みたいなものだろう」
 残った力を放出して強制的な戦闘不能状態になったのだろうと、クレドリックが黒い石を見て呟く。ロアがため息をついた。
「いろいろ聞きたかったのに、残念」
「いっそ砕くか」ルシエロが剣と石を見比べる。半ば本気である。
「残念。でも無事に、終わり」ひろのが淡々と告げた。その視線は、再び占いの館に向いている。ルシエロが手招きしつつ、館に向かう。
「ヒロノ、あとは自由時間だ。占って貰えばいい」
「……ううん」
 ひろのは首を振って、精霊の服を引いて止めた。
「何が得意か気になっただけ、だから」
「……そうか?」
(本当に人見知りだな)
 と彼は小さく笑うと、出口に向かって歩き始めた。シャルルが深い息を吐く。
「一安心ですね、ノグリエさん」
「……そうですね」
 応じた精霊の表情は、険しかった。


「みなさん、今日はお疲れ様」
 一連の騒動が終わり、雪里・巴がスタッフを労う。伸びをすると、館の裏口から外の空気を吸いに出る。
 ノグリエがいた。
「シャルルを占ってくれたようで。トランスの時も妙でしたよ」
「あら――御用件は?」
 精霊の目が細く開く。
「ボクはあまり好きではありませんね。神秘にしろ話術や洞察力といった技術にしろ、人の心を暴くのは好きではない――シャルルの心を乱すことも」

 去って行く精霊。しばらくして、占い師は笑みを浮かべた。
「あら怖い、釘を刺されちゃったわ」
 ヴェールをとると、冷たい気配を備えた面貌が露わになる。
「精霊如きにああも言われると、ムカつくわね」
 今や神人たちには見せなかった酷薄な笑みを、占い師は湛えていた。
 前方に、気配が二つ現れた。
「レベッカ様」
 一つ目妖怪に邪眼のオーブを渡した教団員たちだった。巴――否、レベッカという占い師は自らの部下に破顔した。
「ご苦労様です。おかげで私の持ってきた邪眼のオーブともども、辿り着くことができました――他ならぬウィンクルムの手によって」
「怪しまれませんでしたか?」
「どうでしょう? 幾人かには妙に思われたかもしれませんが、今回は妖怪とデミ・オーガに助けられましたね」
 悪戯が成功した子どものように、占い師は続けた。
「祭の開催期間はもうすぐ終わりですが、私の占いでは今後も炎龍王が面白そうですよ? オーガの世界のために、これからも頑張りましょう」
 オーガの世界のために。
 教団員たちの声が唱和した。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 叶エイジャ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 08月16日
出発日 08月22日 00:00
予定納品日 09月01日

参加者

会議室

  • [25]テレーズ

    2014/08/21-21:22 

    まとめありがとうございまーす!
    私達は東側ですね。シャルルさん方どうぞよろしくお願いします。
    売り子の形態も了解しました。その形でプラン提出しておきますね。

  • ノグリエ・オルト:

    ルシエロくんまとめありがとう。
    そのようにさせてもらうよ。

    逃走防止はクレドリック君の「朝霧の戸惑い」で事足るとは思うのだけど。
    一応こちらも「タロットダンス」がいつでも出せるようにトランスをしておくよ。

  • [23]ロア・ディヒラー

    2014/08/21-18:22 

    クレドリック:
    なかなか顔を出せずにすまない。
    ルシエロ、まとめ感謝する。
    組み分けと警戒エリア分け承知した、私達はルシエロ達と西側だな。
    ロアは占いの館の手伝いで西エリアで呼び込みのような事をしながら、周囲を通る客の顔を見て、一つ目の特徴の「瞬きを全くしない下駄の少年」がまぎれていないか警戒すると言っていた。
    客役の私は不自然にならない程度に占いの館西側付近に混ざり祭りを楽しむフリをしてうろつきながら警戒と言う形で大丈夫だろうか。

    なお、一応対一つ目は捕縛目的との事なので、見つけたらトランス後スキル「朝霧の戸惑い」を使い回避を奪おうと思う。どれぐらい有効なのかはわからないが、少しでも捕縛の助けになればと思うのだが。

  • [22]ハロルド

    2014/08/21-17:40 

    ディエゴ:

    まとめありがとう、それで大丈夫だと思う

  • [21]ひろの

    2014/08/21-16:41 

    ルシエロ=ザガン:

    現状までをまとめると。

    ---
    【Aエリア】占いの館の西側区域
    『占いの館』の手伝い→ ロア
    客役→ クレドリック、ルシエロ、ひろの

    【Bエリア】占いの館の東側区域
    『占いの館』の手伝い→ テレーズ、山吹
    客役→ シャルル、ノグリエ

    【Cエリア】占いの館の南側区域
    『占いの館』の手伝い→ なし?
    客役→ ハロルド、ディエゴ
    +妖弧スタッフ

    【やること】
    手伝い:
     占いの館の手伝いをして周囲の警戒、インカムと笛装備
     発見次第、インカムにて報告
    客役:
     客に扮して周囲の警戒、笛装備
     発見次第、笛で知らせる
    その他:
     占いの館スタッフに、小僧が出現したときの対処などを予め指導
     各担当エリアのスタッフに、小僧が出現したときの対処などを予め指導

    【一つ目小僧への対応】
    捕縛目的、逃走ルートを潰す
    ---

    で、間違い無いか?

  • [20]ハロルド

    2014/08/21-13:47 

    ディエゴ:

    すまん、見落としていた部分があった
    「『占いの館』のお手伝いをしながらパトロールしてもらいます」
    だったな、ということはそれぞれ店を構えるのではなく、占いの館の宣伝に売り歩く、というスタイルの方が正しいな。

  • [19]ハロルド

    2014/08/21-13:10 

    ディエゴ:

    では俺達は南のエリアを警戒する

    暫定的なエリアは

      ●       ●
    (ひろの組) (シャルル組)
          ●
        (占いの館)

          ●
        (ハロルド組)

    こんな感じか
    西側はA 東側はB 南側はCとする、よろしく頼む
    あとは何か疑問があったり、こうすれば良いのではないかというのがあれば教えて欲しい。

  • ノグリエ・オルト:

    >組み分け
    では、私達はテレーズさん達とご一緒させていただきましょうか。

    占いの館周辺が「妖怪の被害に合いやすい場所」ですのでやはり警戒するのはその周辺ですね。
    ルシエロさん達が西を警戒するのなら私達は東側がいいでしょうか?

  • [17]ひろの

    2014/08/21-08:41 

    ルシエロ=ザガン:

    >パトロール区域
    占いの館を出店するスペースが『妖怪の妨害に遭いやすい場所』らしいからな。
    ディエゴのいう、占いの館を中心とした周辺エリア警戒で問題無いだろう。

    >組み分け、エリア分け
    そうだな。
    クレドリック、組まないか?
    オレとしては、占いの館の西側エリアを警戒しようと思っている。

  • [16]ハロルド

    2014/08/21-08:00 

    ディエゴ:

    おはよう

    今一度見直したんだが、お祭り会場全体ではなく
    占い店を中心にした周囲のエリア警戒で良さそうか…?と思ってきた
    祭りが大規模かもしれないし、場所を限定したほうが良いかもしれない。

    もしエリアわけの他に案がなければ、担当エリアと誰と組むかを教えてもらいたい
    そして担当地区の店スタッフの指導はそこ担当のウィンクルムに任せたい。

    今日の晩以降は相談にあまり顔を出せない
    つい駆け足な内容になってしまった、悪い。

  • [15]ハロルド

    2014/08/21-02:43 

    ディエゴ:

    あぁ…すまん、言葉が足りなかったな
    俺の認識ではそれぞれの店を持ってそこで警戒、のイメージだった
    売り歩くでも良いかもしれないが。
    インカムを使うのならば売り子の方が怪しまれないから、売り子ができるロアとテレーズのチームを別けたんだ。

  • [14]テレーズ

    2014/08/21-02:24 

    作戦まるっと了解ですよー。
    スキルは目くらましにでもなればいいなーという事でシャインスパーク持って行きますね。

    念のため認識確認を少し。
    話の流れ的に私とロアさんが別班だったので、
    売り子とは占いの館とは別にそれぞれ店を構える、の認識で大丈夫でしょうか?
    それとも売り歩く方の売り子のイメージです?
    占いの館での売り子手伝いの方の認識だったら接客二組で組んだほうが楽そうだったのでそう思いました。
    (背後が眠気マックスなので変な事言ってたらスルーしてください。今夜また確認します)

  • [13]ハロルド

    2014/08/21-01:04 

    ディエゴ:

    あとは・・・そうだな
    おおまかな祭り会場の地図を作成し、三つのエリアに区分けし
    それぞれを「Aエリア」「Bエリア」「Cエリア」と呼ばないか?
    一つ目小僧が発見された時に俺達とスタッフ全員に意味が通りやすいと思う
    たとえば「Aエリアに一つ目発見、店運営スタッフ以外はAエリアの包囲お願いします」…とか。
    もしテレーズの店付近で発見したとして「テレーズのお店まで・・・」と言っても小僧はその時点で逃げ出す可能性もあるわけだしな。

  • [12]ロア・ディヒラー

    2014/08/20-22:35 

    クレドリック:
    ディエゴ達が加わったか、久しいな宜しく。
    組み分けだが私も三組案が監視の幅を広める意味で良いと感じる。
    ディエゴ&ハロルドペアが妖狐達と行動するのに異論は無い、レベルや戦闘経験から考えて最適といえよう、頼んだ。
    戦闘不能にはせずともよさそうだとロアも考えているようだ。

    連絡手段にはテレーズ案のインカムと笛が確実そうだな。

  • [11]ひろの

    2014/08/20-21:46 

    ディエゴが妖孤達と行動か。
    異論は無い。

  • [10]ハロルド

    2014/08/20-18:30 

    ディエゴ:

    そうだな…
    もし3組にわけることに異議が無ければ
    俺たちは妖狐スタッフと行動を共にする。

    俺としても戦闘不能にする必要は今のところ無いと思っている…
    から接触したらスポーツ(武道扱い)スキルで小僧を引き倒し、ロープで手足を縛る…予定だ。
    それくらいならばハロルドにも可能だし、もしドッグを呼ばれても俺がすぐに対処できる。

  • ノグリエ・オルト:

    そうですね監視の確実さを考えるなら三組準備したほうがよさそうですし…。
    スタッフへの指導をしておけば妖狐スタッフ達との見回りも可能にはなりそうです。
    やはり、戦力的には不安なので妖狐スタッフと組む場合はできるだけ高レベルのウィンクルムにあたってもらうと言うのはどうでしょう?

    出店のスタッフへの指導もしておかないとですね…店側が落ち着いて対応ができれば客も心強いでしょう。

  • [8]ハロルド

    2014/08/20-15:33 

    ディエゴ:
    そうだ、あと、時間の許す限り出店のスタッフには
    小僧が出現したときの対処などをあらかじめ話や指導をしておいた方が良いな
    いざというときにパニックになり、客が怪我をしたり店の損壊ができでもしたら本末転倒だと思うが…どうだろう。

  • [7]ハロルド

    2014/08/20-14:48 

    ディエゴ:

    では接客に回れるものをかならず一組おいて…

    ・ロア&クレドリック+客希望ペア1
    ・テレーズ&山吹+客希望ペア2
    ・客希望ペア+妖狐スタッフ(多数)

    これは、二つにわけると監視の目が狭まるんじゃないかと危惧してのわけかただ
    それか
    ・ロア&クレドリック+客希望ペア(×2?)
    ・テレーズ&山吹+客希望ペア(×2?)
    になる、戦力的にはこちらの方が固いな

  • [6]ひろの

    2014/08/20-12:54 

    ルシエロ=ザガン:

    ディエゴか。今回もよろしく頼む。

    >インカム
    客として行動するなら、インカムつけてるのは怪しまれるだろう。普通はつけないからな。
    接客側なら問題無いんじゃないか。
    スタッフとして連絡をつける為に使用していてもおかしくはない。

    >妖弧のスタッフ
    個人的には、一般客を避難誘導して貰いたいんだが。
    行く手を阻むくらいならできるか……。

    >最低二組
    合流までの時間を考えれば、確かにその方がいいか。

  • [5]ハロルド

    2014/08/20-00:21 

    ディエゴ:

    ディエゴ・ルナ・クィンテロ、着任した
    神人はハロルド、よろしく。

    警戒はバラバラで行うのか?
    視野は広がるから良いかもしれないが、もしデミを呼ばれた時に
    一般人や神人を守りながら二匹を対処しつつ、小僧を逃がさないようにするのは難しいと考えるが。
    まあ、インカムを使うのならすぐに駆けつけられる・・・とは思うんだが
    一通りも多そうだし、どうしてもタイムロスを考えてしまう。
    いざという時最低二組がことに当たれる体制が欲しいな。

    >警備
    警備は別に・・・仕事なら接客の真似でもなんでもするつもりだが
    今は客として潜り込む予定だ。

  • [4]テレーズ

    2014/08/20-00:06 

    こんばんは、テレーズと申します。
    パートナーはライフビショップの山吹さんです。
    今回はよろしくお願いしますね。

    >一つ目小僧
    ですね、どちらも警戒しておくのがいいかと思います。
    私もタロットダンスと妖狐さんに協力を仰ぐのいいと思います。
    ちょっとお話を伺いたいところなので小さな石になってしまう戦闘不能状態は避けて捕縛できればなーと。

    連絡手段はインカムがあると便利そうですね。
    後は笛などの音で知らせらるものがあれば多少距離が開いていてもすぐ気づけるかなぁと。

    あと気にしなきゃなのは戦闘場所でしょうか?
    お店の近くだと一般のお客さんもいるでしょうし、いきなり戦闘が始まると混乱が起きそうかな?と。
    とりあえず場所はどこにしろ一般人の方がいたら神人なりは避難誘導を行うのがいいかなと思ってます。

    >警備
    では私達も売り子を希望しておきますね。
    私は可もなく不可もなくですが、山吹さんが会話術1接待3子供好き1なのでなんとかなるかとー。
    お客さんの顔をよく見て特徴に合致している人がいるかどうか確認しておきますね。

  • [3]ロア・ディヒラー

    2014/08/19-23:46 

    クレドリック:
    ふむ、クレドリックと神人のロアという。
    ノグリエ達とは初めてかね?・・・ルシエロ、山吹達は久しいな。
    皆、宜しく頼む。

    >一つ目小僧
    ノグリエのスキル、タロットダンスがかなり使えそうではあるな。それを足止めにしつつ、回りを囲んで逃げられなく出来れば上々。周囲にいるであろう妖狐に協力を仰いでおいて、とりあえず近場にいるものに合図で囲む手助けをしてもらうというのはどうかね?
    第一遭遇者がノグリエ達ではない時でも周りを囲まれたら逃げにくいだろうから協力要請はしておいて損はなさそうだ。捕獲は…網か縄だろうか。
    何らかの形で発見した組は別の組に連絡を取れればいいのだが…これも伝令を狐に頼むのが確実だろうか。

    >警備
    警備についてだが、ロアが一応会話術レベル3を習得しているので接客側で何か役に立てればと言っていた。接客スキルではないのでどこまで役に立てるかは不明だがね。
    私は客に混じっていこうと思う。接客側に回ろうかとも思ったのだが、何故かロアに止められたのでな。

  • ノグリエ・オルト:
    こんにちは、今回ご一緒させていただくシャルル・アンデルセンとパートナーのノグリエ・オルトです。
    どうぞよろしく。

    >一つ目小僧
    そうですね何度も逃げられているということは「逃げ足が早い」か「機転が利く」のどちらかでしょう。もしかしたら両方かもしれません。
    ボクのスキルにタロットダンスというのがありまして幻術を見せて怯んでる隙に攻撃をするというのが主な使用方法なのですが。上手く使えれば逃げる時の足止め程度にはなるかもしれません。まぁあくまで幻術なので見破られてしまってはあまり効果はありませんが。

    >警備
    さて、こちらはどうしましょうか…。
    ボクは接客も出来るかと思いますがシャルルは少し戸惑ってしまうかもしれませんね…。
    なのでできれば客として警備できる方がありがたいです。

  • [1]ひろの

    2014/08/19-10:49 

    ルシエロ=ザガン:

    シャルルとノグリエは初めて会うな。
    オレはルシエロ=ザガンという。好きに呼べ。
    コイツはヒロノだ。(横目で示す、ひろのは軽くお辞儀

    山吹やクレドリック達も久しぶりだな。
    今回はよろしく頼む。


    >一つ目の小僧
    何度も逃げられているということは、足が速いんだろうな。
    もしくは機転が利くのかも知れん。
    他に目を逸らして、その隙に逃走とかな。

    今回は、発見した場合は捕獲が条件だ。
    逃げ出させない算段が必要になる。


    >警備
    警備に関しては。(ひろのをちらりと見る
    こっちは売り子に向いてるとはお世辞にも言えない。
    できれば客として周囲を警戒したいと思っている。


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