プロローグ
稲光が走った。
水平方向に走る雷は屋台の一つに直撃し、衝撃に木材がはじけ飛ぶ。派手に飛び散った破片と一瞬後轟いた轟音に、祭を楽しんでいた者たちが悲鳴を上げ、中にはうずくまる者もいた。
「またアイツか!」
「雷獣だ! 店から離れろ!」
声が飛び交う。破損した屋台が自重で崩れる。慌てた人々がぶつかり合い、子どもの鳴き声がする。妖狐たちが駆けつけ、誘導や火のついた店の消火を始めるが、混乱はすぐにはおさまらない。
クスクス。クスクス。
木陰からその様子を見て笑う子どもがいた。子どもは踵を返すと、木々の連なる方角へと去っていく。
その姿が突如ぶれた。着物や履物を脱ぎ棄て、駆けるのは小型の四足獣だ。狐のようなハクビシンのような姿。体毛の先でぱち、ぱちと、微弱な電流が常に火花を散らしている。
その獣――雷獣と呼ばれる妖怪が進む先は、鎮守の森と呼ばれる場所であった。
『ウィンクルムのみなさん、今日は来てくれてありがとうね~』
そこにいるのは美しい女性であった。少女のような可憐さと、大人の魅力を絶妙なバランスでブレンドしたような外見。女性の理想形の一つを凝縮した、文句なしの美人だ。
二次元だけど!
『ふふふ。毎年そうですけどびっくりしてる方がいますね? 私は』
「クジノアタリ・ソウナ姫様です。1ジェールくじの神様でいらっしゃいます」
そばにいた妖狐の一人が口早に言葉を継いだ。
ムスビヨミの眷属神であるクジノアタリ・ソウナ姫は他の眷属神と同じく直接話すことはできない。代わりに近くの壁面や地面に文字が現れ、意志の疎通を行う。
そのためクジノアタリ・ソウナ姫の気分次第で、時には壁から地面、そしてまた壁へと浮き上がる文字を目で追わねばならず、意外と把握に時間がかかってしまうのだ。
「姫様、一定範囲内に一定の大きさの文字を書いてくださっても良いではありませんか」
『えー』
妖孤の言葉に、大きな「えー」という文字が壁から地面まで浮き出た。反応からしてそういう気分ではないらしい。見た目に反していい加減な性格のようだ。
「姫様の代わりに説明しますと、皆様には今回、鎮守の森に向かっていただきたいのです」
紅月祭りはテネブラの女神ムスビヨミにとって、次の一年の力を蓄える重要な祭事。それが今や、ムスビヨミや精霊、人間を良く思わない妖怪たちによって妨害を受けている。
「先日も雷獣という妖怪に屋台を壊され、祭を妨害されました」
見た目は狐とハクビシンを混ぜたような、雷を操る強力な妖怪だ。もとより悪戯好きな性格だが、今年は炎龍王たちの大々的な活動に便乗して、度が過ぎた行動を繰り返しているらしい。
「少しばかり痛い思いをすれば、今年の紅月祭りで悪さはしなくなるでしょうが……」
だが妖狐に力は殆どなく、自力での解決は不可能。そこでA.R.O.A.経由でウィンクルムに依頼が来たのである。
「皆様には雷獣と戦って、懲らしめてください」
元は小さな悪戯で満足する性格。滅ぼすまでもない。しかしその分きっちりと灸を据えてほしいとのこと。
ただそれには問題が二つある。
「雷獣は鎮守の森を住処をつくり、拠点にしています。しかし鎮守の森は現在、集まった妖怪たちの影響を受け時空が歪んでいるのです」
もはやそこは迷宮といえる状態で、普通に森に入っても雷獣の住処へ辿りつくのは不可能だ。
「しかし姫様の話では、ウィンクルムのトランス状態なら侵入は可能だとか」
『そうらしいよ?』
頷くクジノアタリ・ソウナ姫。
問題の二つ目は、なんのあてもなくトランス状態で入っても雷獣の住処に辿り着けるかは微妙ということ。探索すれば良い話だが、それでは時間がかかる上、予期せぬ事態が起きるかもしれない。
「これについては、悪戯を終えて住処に戻る雷獣を追いかけることで、解決するかと思われます」
森に入る前に包囲する作戦もないわけではないが、雷獣は素早く、住処がバレてなければ悪戯を再開させる可能性がある。住処まで踏み込めば逃げる心配もなく、確実だ。
「説明は以上です。姫様も、これでいいですね?」
『んー、良いと思うよ~?』
よろしくねー、という文字が二次元の神様の周囲を彩った。
解説
●目的
雷獣を懲らしめよう!
●鎮守の森
炎龍王派の妖怪たちが潜んでいる場所で、雷獣の住処もここにあります。
妖怪たちの影響で時空が歪み、迷宮状態となっています。
通常の状況なら入れませんが、トランス状態になったウィンクルムなら侵入可能です。
●雷獣
個体名:コー
悪戯好きの妖怪。
炎龍王派妖怪の妨害工作に負けじと、悪戯の度がいつもより上がっている模様。
炎龍王の傘下ではあるので、雷と炎の妖術を使うようです(炎属性)。
自分の住処で交わした約束は守るという一面もあります。
一人称はオイラ、とか。人間で言えば少年です。
雷獣の住処に行く場合は、住処に戻ろうとする雷獣を追って森に入るのが確実です。
ゲームマスターより
こんにちは、叶エイジャと申します。
今回は、明確な戦闘シーンがあります。
また、トランス状態に入るシーンもあります。
以上の二シーンは今回が初なので、可能な限り優先して文字数をあてる予定です。
(皆様のプラン次第となります)
プランを書くときもしも迷われたら、ご一考ください。
なお、戦闘は目標難易度的に、高くは想定してません。
始められたばかりの方でも、気軽にどうぞです。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
かのん(天藍)
準備 誘導補助に夜光塗料塗った小石一袋 外傷用救急セット 雷獣の姿形等聴取 鎮守の森入口で待機 トランス 少し身を屈める天藍の肩口に手を置き背伸びをしながら頬にキスを 水面に落ちる翠雨の雫が幾つかの波紋となって周囲に広がるイメージ 住処に向かう雷獣を追跡 先行する天藍と伊万里さんの間で誘導 距離が離れた時の目印に塗料つけた石を使用 雷獣の住処を確認後、気づかれないように周囲調査 出入口の数、大きさ、逃走経路等(押しこみ時に活用) 呼びかけ 妖弧の方々が困っていますので、露店への悪戯をやめては頂けませんか? 戦闘時は邪魔にならない所で待機 雷獣が怪我した場合簡単な応急処置を行いながら自重するように諭す 揃って露店へ謝罪に向かう |
夢路 希望(スノー・ラビット)
心情: 大事故になる前に、何とかしないと 準備: 露店配置図×ウィンクルム分 懐中電灯(森が暗い場合に使用 救急セット(戦闘終了後に 行動:後発組 屋台付近で待機 近辺で雷獣の悪戯を確認したら先行組へ雷獣の特徴と逃走方向を連絡 トランスは他の後発組と落合うに前に 見られると恥ずかしいので物陰等でこっそりと (穏やかな風に乗って光の牡丹雪が舞い、白いオーラを纏う 後発組で森へ 目印のリボンを辿り先行組と合流 戦闘時は邪魔にならない位置に 雷獣の動向には注意を 対応: 言葉は優しく諭すように …傷つける悪戯は、駄目です …悪戯をするのは、どうして? コーくん自身のムスビヨミ様達や精霊や人間に対する思いも聞けたら 仲良く、なれないでしょうか |
八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
持ち物:リボン、反射テープ スキル:記憶術、計算 前回の任務で、ぼーっとしてたせいで怪我させてしまった 今回はちゃんとトランスしなきゃ 事前にリボンにテープを貼って目立ちやすくしておく 私達は森の入り口で雷獣が逃げてくるのを補足して追いかける組 待機中にトランス い、行くよアスカ君 初トランスの時より緊張するかも… 森の中では雷獣の住処まで追いかける途中に目印にリボンを巻いていく 住処の出入り口確認と突入の位置調整 逃げないよう見張り 戦闘前に警告 コー君と言いましたね 悪戯はやめてください、やめないと…少し痛い目にあってもらいますよ 終わったら、露天にコー君を連れて戻って一緒に片付けの手伝い お祭り、仲良く楽しみましょうね |
エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
心情 イタズラとはいえ、だいぶエスカレートしていますね。お灸をすえる必要がありそうです。 持ち物 人数分のインカム 行動 インカムを皆に配布。 屋台周辺を警戒する後発組です。イタズラ現場を目撃したら、雷獣の逃走方向と特徴を仲間に連絡します。または、他の後発組からの情報で動きます。 森の手前で後発組の仲間と合流して、トランス状態で森に侵入。 私たちがトランスすると不気味な風が吹いて、白いモヤが足元から立ち込めます。モヤの形は、ぼんやりと人の顔や手形に見えたり……? ホラーですね。うふふ……。 首尾良く住処にたどり着いたら、まず言葉で警告します。それがダメなら実力行使。 ラダさん。やっておしまいなさい。(悪役っぽく) |
アマリリス(ヴェルナー)
悪戯がすぎるようですね ものには限度があるということをちゃんと教えて差し上げませんと 後発組 屋台の近くをうろつき雷獣が悪戯をするまで待機 確認したら先発組に雷獣の詳しい特徴・位置を伝達 誰かしらが雷獣捕捉後は他の後発組と合流をはかりつつリボンを目印に進む 住処突入前にトランス 戦闘中は特に手を出さず高みの見物ですわ わたくしが手を出してしまうと相手に格好がつきません 男性同士正々堂々と勝利をおさめてくださいませね お説教に関してはヴェルナーにお任せします 熱くなるようでしたら会話に割り込み落ち着かせますわ 謝罪と後片付けはしっかりとお願いしますね 自分がした事がどんな事態を招いたのかきちんと確認して下さいませ |
●
多くの人々が行き交う、紅月祭り。立ち並ぶ出店からは客寄せや歓声が絶え間なく聞こえてくる。提灯などの灯りに照らされ、屋台通りは独特の華やかさと煌めきがあった。
だがひとたび、店の裏側を歩いてみれば――
そこには以前壊された屋台の破片が落ちていたり、燃え跡がちらほらと目につく。
表面化こそされてはいないが、もう何度も妖怪たちから祭りの妨害を受けているのは明らかだった。
「大事故になる前に、何とかしたいですね」
妖狐たちから渡された店の配置図を手に、夢路 希望は顔を曇らせる。
「人であれ、物であれ」
傍らを歩くスノー・ラビットが、言葉を紡いだ。
「何かを傷つけるような悪戯は駄目だよ」
「そうです、ね。駄目だと、思います」
せっかくのお祭り、楽しみたい気持ちは二人とも同じだ。自然と、笑みを交わす。
「うふふ、お二人の仲はよろしいようですね?」
そんな折、低音調の声が聞こえてきた。暗がりから生気のない女性の白い顔が現われる。
幽霊……ではない。神人のエリー・アッシェンだった。
「エ、エリーさん……」
「私もエスカレートしたイタズラは、お灸をすえる必要があると思います。事件解決のため共に励みましょう」
ねぇラダさん、とエリーが続いて姿を現したラダ・ブッチャーに言えば「アヒャヒャ!」とソフトモヒカンの男は凶相を歪ませた。
「笑えるイタズラは好きだけどねぇ。コーってヤツに分かってもらえると嬉しいなぁ」
前向きかつ誠実なエリーとラダの言葉。ただこの薄暗がりの中だと、見た目とのギャップが激し過ぎた。
今回彼らが捜す相手はコー……雷獣という妖怪だ。
悪戯好きな妖怪であるが、今回はその被害が大きすぎる。
「ものには限度があるということを、ちゃんと教えて差し上げませんと」
希望やエリーたちから少し離れた場所。アマリリスの言葉に、左右を確認しているヴェルナーが頷く。
問題を解決するために最も有効なのは、悪戯を終えた雷獣を追って鎮守の森にあるという住処まで踏み込むこと――つまりそれは、事前に被害に遭う店舗があるということだ。
そのため三組のウィンクルムが、こうして屋台の近くを巡回していた。被害を防げぬまでも、森で待機する追跡組へと最適なタイミングを伝えるために。これは店のスタッフである妖狐たちにも知らせてある。
「ヴェルナー、この段階で気を張っていても消耗するだけですわ」
「しかしアマリリス様、私はこういった手合いを見過ごすわけにはいきません!」
気炎を吐く精霊。その性格を思えばしょうがなしと、神人は息を吐く。
「では止めませんが、よく見ておいて下さいね。今後のためにも」
彼女にとってその言葉は「今度二人で来た時のために」という意味。気真面目な精霊はもちろんです、と快諾する。
「移動・追跡経路の把握ですね。お任せ下さい」
アマリリスは空を仰いだ。さすがにこの鈍さには慣れてきたが、それでも快諾の一瞬だけは期待してしまう。ため息もひとしおだ。
あとで抓ろうかしら――そう考えた彼女の視界を、光の柱が横切った。
「――!」
それは電柱のような太さの電気の束だった。轟音と、悲鳴。何かが崩れる音が耳を打つ。
「あそこです!」
ヴェルナーの指差した先に、背を向けて走る少年の姿。アマリリスはインカムの向こうへ言葉を放った。
●
少し時間は遡る。
鎮守の森――その入り口と思しき場所で、先行組であるウィンクルムたちは足を止めた。
「このあたりのようですね」
「そうみたいだな」
かのんと天藍が地図と互いの感覚を確かめ合う。普通の状態なら、異空間に暮らす者たちでも滅多に来ないであろう場所だ。木々の間隔や密度でそれとなく分かる『境界』ができていたし、なによりこれ以上進もうとすると、微細ではあるが圧力を受けている気分になった。
「それじゃ、今のうちにしておこう」
「ええ――『共に最善を尽くしましょう』」
少し身を屈めた天藍の肩に手を置き、かのんが触神の言霊を口にした。背伸びをし、そっと精霊の頬へと唇を付ける。
緑が二人の周囲で生まれた。翠雨が雫となって、周囲の空間を水面のように揺らす。波紋が幾つも開いていって、やがて消えていく。
「……伊万里さんたちはしないの?」
もう一方のウィンクルムを見て、かのんが小首を傾げる。てっきり同時にトランス状態になっていたかと思えば、そうではなかった。
八神 伊万里は横を向いたアスカ・ベルウィレッジの頬を緊張の面持ちで見つめていた。かと思えばアスカの方も、妙に力んだ状態で首と顔を固定している気がする。
「うん、すぐ終わらせるから」
伊万里の返事は硬い。かのんは何か言いかけ、天藍に耳打ちした。彼もまた頷き、少し離れた木へと歩き出す。
「それじゃあ私たち、少し向こうを調べてくるから」
かのんが天藍のあとを追った。
伊万里はといえば気遣いに感謝したいような、妙な勘違いされたかもと否定したいような、複雑な気持ちだ。
(ダメ、ダメ。普通にしなきゃ)
以前アスカが怪我をしたのは、トランス時にぼーっとしたせいだと、伊万里は負い目に感じている。今回はちゃんとしようという心が、妙なプレッシャーがあった。
先日祭に来て、アスカを男性として意識したせいもある。
(初トランスの時より緊張するかも)
思わず生唾を飲み込む伊万里。
――似たような感覚はアスカも感じていた。
(気まずい……)
嫌でも、以前の事故チューのことを思い出してしまう。もっとしっかりしないとなと、今日はトランス状態になるまで、意地でも伊万里の方へ向く気はない。
意識しているせいか、過ぎていく時間がとても長く感じる。
いや、実際長い。
(どうしたんだ、伊万里……?)
そこまで考えて、ふと気付く。この前、祭に遊びに来た時、伊万里がまったく動じてない様子にやきもきしてしまったが……
彼女も実は、あのキスを意識していたのだとしたら。
「……」
急に気分が良くなるのを、アスカは感じた。気まずさも不思議と、さっきより感じない。
「い、行くよアスカ君」
「おう」
だから、そう返すほどの余裕ができた。
インスパイア・スペルが紡がれる。緊張した伊万里の吐息と唇の感触を、アスカは頬に感じた。
インカムから一報を受けたのは、それから数分後だった。
「そろそろ来そうね」
かのんが丁度良い隠れ場所を見つけ、四人がそこから見張る。
ほどなく、それは来た。狐にも見えるその獣は、森の中へと消えていく。天藍が動いた。
「先に行く」
「しんがりは任せろ」
レンジャー経験の長い天藍に加え、アスカもサバイバルや動物の習性に関しては覚えがある。天藍に続いてかのんは夜光塗料を塗った小石を、伊万里はリボンとテープを手に入り、最後にアスカが最後に森の中へ消える。
追跡の始まりだ。
●
「先行組はもう追ってるようだね」
希望とともにやってきたスノーは、気配のない森の入口を見て呟く。
「ユキ、こっち……!」
彼の袖を引いて、希望が物陰へと導く。
「大丈夫だよ、ノゾミさん。誰も見てないから」
トランスを見られるのを恥ずかしがる神人を安心させるように微笑み、スノーは目を瞑る。
――見ているのは、月だけだ。
「『あなたに、力を』――」
静かな言葉とともにされる、口付け。牡丹雪のような光が穏やかな風に乗り、二人の身体が淡い白光を纏った。
「うふふ……先に来られていたのですね」
物陰から出てきた所で、エリーたちが走ってきて到着した。
「では、私たちも」
「ウヒャァ……ちょっと恥ずかしいねぇ」
――身は土塊に、魂は灰に。
滅びの唄のような一節が紡がれた直後、不気味な風が吹いた。ちょうど現れたアマリリスたちは、既に途中でトランス状態に入ったのかオーラを纏っている。そんな彼女らが、エリーたちのオーラ――モヤのようなそれに目を瞠った。
「あら、どうしました?」
「あの、えっと、その……」
「オーラが時折、デスマスクや手形に見える気がしますわ」
言葉を濁す希望にかわり、アマリリスが率直に述べる。
「まあ、ホラーですね。うふふ……」
場所が場所だけに、エリーの浮かべる笑顔も相当ホラーじみて見えた。
トランス状態になったことで森の圧力が弱まった。ウィンクルムたちが森へと突入する。
「――!」
一瞬の浮遊感の後――彼らの身体は暗い木々に囲まれていた。
「上手く抜けたみたいですね」
ヴェルナーの視線の先には、かのんや伊万里の置いた目印が落ちている。
「暗いけどボクもはっきり見えるよぅ、アヒャヒャ」ラダとエリーが先行組と合流すべく走りだす。スノーが希望の手をとった。
「足元に気をつけて」
希望が頷いた。ヴェルナーも己が神人の手を取ろうとして、本人から制止される。
「大丈夫ですわ。それより、わたくしは手出ししません。高みの見物と参ります」
「は……」
精霊が妙に思いながら頷いた。オーガでなくとも妖怪はそれなりの強さがあるので、神人が危険なのは変わりない。とはいえ、補助もなにもないとはどういう考えだろう?
「聞けば雷獣も少年とか。わたくしが手を出してしまうと格好がつかないでしょう」
相手にも立つ瀬というものがある。こちらの人数が多いとはいえ、余計にプライドを傷つけると落とし所を間違えるかもしれない。ふんわりと神人は微笑む。
「代わりに男性同士、正々堂々と勝利をおさめてくださいね」
「アマリリス様……」
やや感極まった声のヴェルナー。自分は正面から向き合うことしか考えていなかったのに、悪さをしている相手のことを慮るとは。なんと心優しい主だ……と考えているんだろうなと、アマリリスは思った。事実大体そうだった。
目印が効果的だったこともあり、進む速度は速い。ほどなくして視界が開けた。
木々が途切れた大きな広場に、木で重なり合ったドーム状の建物があった。木の裏に先行組が身を潜めている。後発組も息を殺し、合流を果たした。
「ここが、住処ですか?」
「ええ」希望の言葉を伊万里が肯定する。「入ってから少し経ちますが、出てきません。かなり広いようです」
「出入り口もここだけのようですね」
かのんが、周辺調査の結果を話す。「逃げられることもないと思います。準備ができ次第、行くのがいいでしょうね」
「こちらは大丈夫ですわ」と、アマリリス。 エリーが含み笑いをした。
「うふぅ、それでは雷獣とのご対面ですね」
ウィンクルムたちは建物に近寄った。意外と大きい。入口こそ子どもの背丈ほどだが、慎重かつ迅速にくぐり抜ける。声が聞こえてきた。
「ウシシ、あいつら慌てふためいてやんの。楽しいなぁ、明日また行ってやろうかなぁ」
笑い声はボーイ・ソプラノだ。見ればドームの中央、何処からか持ってきたのか広い毛布の上に小犬くらいのサイズの四足獣がごろごろと転がっていた。長い四肢で、キツネに似た色の金毛とふっくらした尻尾があるが、ところどころ茶色の縦縞が走っている。どうやらこれが妖怪『雷獣』のようだ。
「聞こえてくる声がたまんねぇんだよな~。『雷獣が現れたぞ!』ってな。そんなに言われたらこのオイラ、雷獣のコー様だって照れちまうじゃねーか。そうだオイラは雷獣さ。雷光にビビったか!」
よほど嬉しかったのか、独り言とごろごろ転がる速度を上げる雷獣、コー。
「あーあ、やっぱいいなぁ~。もう一回『雷獣』って叫ばれたい」
「よう雷獣」
「おいおい気安く呼ぶなよ~……って」
アスカの声にコーが飛び起きた。そこで初めて、住処に侵入した十人を視界に収める。
「にゃっ、にゃにゃにゃにゃにゃっ、にゃんだお前ら!? 人間と精霊!?」
「コー君と言いましたね」
伊万里が慌てる雷獣に告げる。
「悪戯をやめてください。やめないと……少し痛い目にあってもらいますよ」
「妖狐の方々が困っていますので、露店への悪戯はやめていただけませんか?」
きつめの言葉に続けて、かのんが丁寧にお願いをする。雷獣の瞳に理解が宿る。
「それって、お前たちがやめさせに来たってこと!? 人間と精霊が雷獣のオイラに!?」
「そういうことですね」ヴェルナーがよく通る声で応じた。「それがここに来た理由です。自分のした過ちを認め、反省をしてください」
「反省? 反省だって?」
雷獣がツン、とそっぽを向いて鼻息荒く続けた。「やなこったー! オイラ今、楽しいんだ。なんでやめなきゃいけないのさ? というかさ、勝手にオイラの家に上がり込んで、何様のつもりだよ!」
そう喚く雷獣の体が電流を纏い、急激にその大きさを増していった。子犬サイズの姿から、牛サイズの大きさにまで身体が伸展、膨張していく。筋肉がしなやかに伸び、毛は流麗に金の色を放つ。大きくなったために分かった緑色の瞳が、敵意に燃える。
「ノゾミさん、下がって。あの電気量、当たるとマズイかもしれない」
スノーが緊張を滲ませていた。彼の髪が、発生した静電気で自然に動く。希望はすぐさま動いた。戦闘の危険がある以上、安全な場所にいなければ命の危険がある上に彼の足を引っ張りかねない。悔しいことだった。他の精霊たちも神人を庇うように立ち、安全圏へと後退させている。
「これは、お仕置きをするしかないようですね」
ヴェルナーが大型の盾『スクトゥレ』を構えた。アスカもまた、剣を抜く。ジゴア城海門の護り手バーリー卿の名を冠する大剣だ。
「痛い目見なきゃ分からないみたいだな」
「残念ですね。穏便に済ませてあげたかったのですが。うふふ……」
言葉とは裏腹に、エリーは楽しそうに海神の加護持つ杖を手にしている。その杖で雷獣を指し、悪の親玉よろしく高らかに宣言した。
「さあ、ラダさん。やっておしまいなさい!」
それに対してラダは、
(エリーがなんか変なテンションで命令してくる……スルーしよう)
と、すごくまともな思考で無視を決め込んだ。ラダはラダで、真面目にコーを怪我させたりしないよう、動くことを考えていたのだ。
だから、エリーの言葉とは関係なく、彼らしく行動を開始する。
「ヒャッハーーーーッ!」
「怖っ! この二人怖っ!?」
幽霊のような女性(不気味なオーラ付き)に命じられて、奇声とともにかかってくる人相の悪い男(不気味なオーラ付き)――そうとしか見えない光景に雷獣が怯えた声を上げ、ラダの大剣『テーナー』の軌跡を跳躍して回避した。
軽やかに宙を舞って着地した巨体へと、天藍が肉薄する。彼の両手にあるダガーが優美な動きを見せた時には、雷獣の真正面から高速の刺突が繰り出されていた。
スタッカート――湿気を宿しトリトンとネリトンの刃が連撃となってコーを打ち据え、同時に天藍は異様な手応えに気付いた。
(こいつ……異常に硬い)
「いった! あたたたたたた!?」
コーが鋼の刃を受け、デコピンでも喰らったかのような悲鳴を上げる。その微細な毛一本一本に電流が通ることで硬質化し、逆立つことで極細剣山のシールドを作り上げているという説があるらしいが、天藍も十分手加減したので問題ないと判断する。
むしろ、打撃が通ること分かったことが収穫だ。
アスカが大剣を構え――その柄で殴り始めた。刻まれた小さな人魚が何度も雷獣にアタックを開始する。
「痛ったー! いってえ!」
「まだやるか? 次はもっと痛いぞ!」
「ううぅ~……オイラ、怒ったぞ!」
直後、アスカの視界からコーが幻のように消え去り、生じた風圧に精霊がバランスを崩す。
その背後に高速で移動した雷獣が現れた。尻尾から紫電が咆哮を上げて生じ、全身を覆っていく。長い尻尾が三つに分かれ、それぞれの先端に莫大なエネルギーが灯った。
「消し飛べーっ!」
バランスを崩したアスカの背後から襲う、高密度のプラズマボール。その数三つ。大気をも沸騰せしめる雷球は直撃すればタダでは済まず、対処する術もない――かに思われた。
大きな盾が、全てを護らんと広げられる。
ヴェルナーが掲げた盾が蒼白く発光し、その表面に接した雷球を散らしてしまう。それでも捌き切れなかった雷球は、スノーが双剣『アジンドゥバ』の片割れを投げつけ避雷針代わりとし、球体の軌道を逸らした。
●
大きく外れた雷球が、住処の天井付近にぶつかって爆散する。
「ああー!?」
バラバラと崩れてくる木材に悲鳴を上げたのはコーだ。
「オイラの家が! ちょっ、ちょっと待って! オイラの家が……!」
「露店の人も、家のように大事にしてたかもしれない店をお前に壊されたんだぜ?」
アスカが鋭く返した。
「笑って済ませられない様なモノは、悪戯と言わないんだよ」天藍もまた、厳しい声で一喝する。雷獣の肩がビクリと震えた。
「それなりの報いは返ってくる。覚悟はあるんだろうな?」
「オイラ……だって」
「怪我人も出ていて、当たり所が悪かったら亡くなってしまうかもしれない」ヴェルナーが正面から、何かを言い募ろうとしたコーを見据える。「その時、業を背負う覚悟はあるのか?」
「それは……」
「悪戯をするのは、どうして?」
希望が優しく諭すように、声を掛けた。
「コー君はムスビヨミ様たちや精霊、人間のことが嫌い? 傷つけたいの?」
「そんなことないよ!」そこだけ、即座に返事が返ってきた。「だって妖狐たちこの時期忙しくて構ってくれねーし。いつもは悪戯すれば遊べるのに、今年は炎龍王の下の奴らが派手にやってて、いつも通りの悪戯じゃ全然相手にしてもらえないし……」
「人であれ、物であれ」
希望が強い口調で言った。「何かを傷つける悪戯は、駄目です」
彼女の台詞にスノーが微笑んだ。彼も口を開く。
「傷つけないって約束するなら、妖狐たちと仲良くなれるよう協力するよ」
「……ホントに!?」
「ただし、その前にやることがあります」
表情明るく顔を上げたコーに、伊万里が告げる。
「なんだい、それ? 教えてくれよ!」
「教えてください」
「……え?」
「人に何か頼む時は、言い方があるでしょう? はい」
「うぅ」
「知りたくないの?」
「お、教えて、くださ、い……」
うなだれるコー。かのんが苦笑する。
「まずは、壊した露店のところへ謝罪しにいきましょう」
「あとは、片付けの手伝いですね」伊万里が続けた。
「分かったかい?」
ヴェルナーが聞いた。
「……うん。分かった。片付けて……ちゃんと謝る」
ポツリ、ポツリと呟く彼に、ヴェルナーはよし、と頭を撫でるのだった。
「ほら、ごめんなさい、だ!」
「……ごめんなさい」
アスカに促され、コーが頭を下げる。
「皆さん、本当にありがとうございます」
妖狐の青年が頭を下げる。その向こうでは、早くも別の妖狐とコーが話を始めていた。
その姿に、スノーがふと笑う。
「ユキ、どうしました?」
「ううん、あんなにすごい雷が出せるなら、きっといろんなことで必要とされるんじゃないかって」
「コー君が最初から素直なら、もっと、簡単な話だったかもしれませんね」
話しながら歩き出す希望たち。かのんたちも続く。
「私たちも行きましょうか」
「そうだな、あとは妖狐たちに任せるか」
「アスカ君、コー君に親身でしたね」
悪さをした弟と一緒に謝りに行くお兄さんみたいで。と笑う伊万里。
「……俺はあんなやんちゃな弟はいらないぞ」
消し飛ばされちゃかなわないしな、返すアスカ。
「コー、最後に言うけど、笑えるイタズラはボクも好きだ。でも、時には自分が思いもしなかった深刻な事件も起きるんだよぉ。それだけは気をつけて」
ラダが去り際にそう伝え、去って行く。コーがしばし沈黙し、呟いた。
「……いや、見かけとのギャップあり過ぎだろ」
でもありがとうと、最後に付け加えて。
「アマリリス様、時間もまだありますし、どこか回りましょうか?」
「いいですわね。さっき、良い店でも見つけたのかしら?」
その問いに、ヴェルナーは真顔で首をひねった。
「さっき、見つけた……?」
巡回時は、やはり経路確認以外はなにもしていなかったらしい。
抓ってやろうかしら。アマリリスは思った。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 叶エイジャ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 08月09日 |
出発日 | 08月15日 00:00 |
予定納品日 | 08月25日 |
参加者
会議室
-
2014/08/14-23:01
>希望さん
いえいえ、こちらこそすみません。
微妙に方向違うこと書いてるような気はしていたんです。
今までのお話し元にプラン提出してきました。
雷獣がどんな姿をしているのか目にするのが少し楽しみなのですが。
時間までは修正等に対応出来ると思いますので、何かありましたらお知らせください。
皆様どうぞよろしくお願いします。 -
2014/08/14-09:47
>かのんさん
……か、かなり変な言い回しをしてまして、混乱させてしまっていたらすみません。
合流までの流れ、全員で雷獣に接触、了解です。
後発の3組はどの時点で合流するのかな、と……先行組のように揃った状態で森へ入るのかな?と、思った次第で。
後の流れは同じような認識でいました。 -
2014/08/14-08:58
おはようございます。あと一日で出発ですね。
インカムと露天配置図の手配ありがとうございます。
>リボンとテープ
それでは、事前にテープをリボンに貼っておいて、それを巻くということにしますね。
これなら取り外しも簡単にできますし、森も汚れませんよね。
>合流の流れ
住処周辺で合流、全員で雷獣に接触、了解です。
私もその認識でいました。 -
2014/08/14-07:24
>希望さん
えっと、合流まですが
先行組、後発組の連絡受けて雷獣追跡、森の中へ→雷獣の住処発見→出入口等確認しつつ、住処周辺で待機
後発組、先行組へ連絡後、森へ(この時点で後発3組合流)→先行組のリボン目印に森内を進み住処へ→周辺にいた先行組と合流
このようなイメージを持っていましたので、合流は雷獣の住処周辺、先行・後発合流後に雷獣と接触だと思っていましたので、同じだと思いますが・・・他の方の認識を窺いたいかも。
露店の配置図良いですね!
土地勘無い所だと思うので、地図があるのは助かります。
よろしくお願いします。 -
2014/08/14-03:06
かのんさんはまとめ、アッシェンさんはインカム配布、ありがとうございます
とても助かります。
>準備
……えっと。
もし露店の配置図等があれば、ウィンクルム分頂いておこうと思います。
逃走方向の連絡が少しはし易くなるかな、と。
あとは、夜間で明かりが足らなかった場合の懐中電灯辺りでしょうか?
>雷獣の追跡
連絡についてなんですが、先行組に限らず全員へ向けての連絡(聞こえている状況)でもいいかな?と。
後発組の待機場所がそれぞれ離れているので、聞こえていた方が現状把握ができていいかな、とか。
それと、引き続き認識確認で申し訳ないのですが。
先行組が森へ行った後、後発組も合流してから森へ→目印を頼りに先行組と合流……で合ってます? -
2014/08/14-01:57
かのんさんまとめありがとうございます。
分かり易くて助かりますわ。
エリーさんはインカムの配布ありがとうございます。
よろしくお願いしますね。
>住処
皆様ご回答ありがとうございます。
参考になりましたわ、確認しておいてよかったです。
ではお手数おかけしますが先発組の方は確認よろしくお願いいたします。 -
2014/08/13-23:51
>伊万里さん
目印~何となくなのですがその場で直接貼るよりも、長めのリボン一面に貼って結んだ方が一カ所当たりの反射テープが長くなるので目立つかなと思った程度のものです。
上記はかなり思いつきですので、伊万里さん達が担当して頂けるのなら、作業のしやすい方法でお願いします
此方は天藍が先行して、私が天藍と伊万里さん達の間にいて誘導を行うようにしようかと思います
>エリーさん
インカム配布とても助かります、よろしくお願いします -
2014/08/13-22:22
かのんさんのまとめ、とてもわかりやすくてありがたいです! 助かります。
後発組でいきます。うふふ。
役割分担は大事ですよね。文字数も減らせますし。特に問題がなければ、私のプランで人数分のインカムを申請し、皆さんに配るように書いておきますね。 -
2014/08/13-21:22
かのんさん、まとめありがとうございます。
現状、流れはこれで大丈夫だと思います。
>目印
反射テープ、いいですね!
最初、テープがあるなら貼るだけなのでリボンを巻くより簡単なのでは…と思ったのですが
剥がす時に大変なので、これはあらかじめリボンに貼っておくということでいいんでしょうか?
>役割分担
先行組の分担、私達がリボンを巻く役をしたいです。
サバイバルスキルの高い天藍さんにメインで追跡してもらって、私達がその後を追うような形で。
OKならリボンと反射テープ、私が持ち物として書いておこうと思います。 -
2014/08/13-09:27
おはようございます
色々ご意見がありますので、現状で認識違い・漏れ等ないか一度確認させてください(単に自分の頭の中を整理したいだけなのですけれども)
>雷獣の追跡
露天の近く(後発組)、鎮守の森の近く(先行組)に分かれて待機
後発組:雷獣の悪戯確認後、先行組に雷獣の特徴、逃走方向等連絡
先行組:待機中にトランスを済ませ、後発組の連絡を受け、雷獣の追跡開始
必要な物:インカム、目印用リボン
※希望さんが「13」で言われていますが、リボンは見つけやすくするように夜光塗料塗布しておく等、夜間でも見つけやすくする必要がありそうです
交通事故防止に使う反射テープを貼り付けておくのはどうでしょう?
>住処の突き止め
先行組が住処発見時に確認:大きさ、出入口、逃走経路等
>戦闘
場所:住処に問題がなければ中に押し入る、小さいようなら外へ呼び出して戦闘
流れ:後発組と合流後、
叱りつけ→雷獣からの反論、若しくは攻撃→伊万里さんの案の痛い目宣言→戦闘突入
※精霊の攻撃によるオーバーキル防止の対応
>戦闘後
飴と鞭的な説得
>雷獣納得後
被害のあった露天に対し、謝罪と後片付けの手伝い
>役割分担(発言済み分)
先行組:アスカさん、天藍
後発組:ヴェルナーさん、スノーさん
とりあえず纏めてみました
勘違い、盛り込み忘れ、意味不明な所、むしろ修正、方向転換した方が良い所等ありましたら、容赦なくツッコミ・提案を是非よろしくお願いします
まだ時間はありますが、プラン作成に関して役割分担が徐々にできると良いな~と思います
(雰囲気的にトランスと戦闘に関しての記述が必要そうなので、文字数確保になるべく重複を避けられないかなと) -
2014/08/13-04:15
>追跡・住処の突き止め
目印にリボン、いいと思います。
手軽に入手できますし。
……気になるのは、森の中の明るさ、でしょうか。
暗い場合は探すのは少し大変かもしれません。
……夜光塗料って、布には使えないでしょうか?
>組み分け
足に自信が無いので、後発組を希望しますね。
>懲らしめる
流れについては、[8]の方でいいと思います。
……認識確認なんですが、
その流れで戦闘突入する場合は、精霊さん達で一斉に、で合っていますか?
>住処
私は、縄張りがあって、その中に小さな建物的な物があるイメージでした。
どちらも含めて住処、と。
大きさに関しては、十人ほどいても問題の無い開けた場所にあるのかな、と。
……その辺りの確認は、先行組の方々にお願いすることになりそうです、ね。
すみませんが宜しくお願いします。
もし誘き出さないといけない状況の場合は、大きな音か何かで驚かしたら出てきてくれるでしょうか。
……あ、でも。
鎮守の森自体、炎龍王派の妖怪達が潜んでいる場所みたいですから、
あまり派手なことをするのは危険でしょうか? -
2014/08/13-01:20
かなり漠然とした個人の解釈ですが、巣や家があるというより、鎮守の森の一角に雷獣の縄張りみたいなものがあるのだと思っていました。
大きさに関しては、かのんさんと同じ理由で、十人ほどが問題なく出入りできるほどの空間だと認識しています。 -
2014/08/13-00:55
こんばんは、アマリリスさんよろしくお願いしますね
>住処
依頼内容では正直よく分からない部分ですよね
建物なのか、洞穴的な物なのか?
解説では、「自分の住処で交わした約束は守るという一面もあります」とありますので、中には入れるくらいの大きさなのかなと思っていました
目下の対応としては、先行組が住処を見つけた際に大きさ等も確認して、問題がなければ中に押し込む、小さいようなら外へ呼び出して戦闘でしょうか? -
2014/08/13-00:50
あら、ごめんなさい。時間帯が被ってしまいましたね。
わたくしも同じ考えなのでかのんさんの[8]の流れで異論ありませんわ。 -
2014/08/13-00:46
ごきげんよう、アマリリスと申します。
パートナーはロイヤルナイトのヴェルナーです。
今回はよろしくお願いいたします。
一通り見ましたが現状の方針に賛成ですわ。
足も早そうですし目印とこちらが迷わないための対策は重要そうですね。
見失っても困りますしわたくしも先行組みは素早い方が行うのが安全だと思いますわ。
私達は素早さ的にも後発組を希望しておきます。
>懲らしめる
悪戯好きの時点で大人しい性格はしていないでしょうし冷静に話をするのは難しそうですね。
約束を取り付けるのは戦闘後の一息ついた状態に行うのがいいかしらと思います。
言葉は通じるようですし押し入った段階で約束はともかく、こちらが何の目的でやってきたかは伝えたいですね。
状況を説明せずに一方的に叩きのめすとまるでこちらが悪役のようですし。
飴と鞭に関してはわたくしも賛成です。
こちらはヴェルナーが鞭での対応を行うそうですわ。
あと認識確認なのですが皆様は雷獣の住処はどういった形状のイメージでしたでしょうか?
本体が獣ですし巣穴かなとも思いましたが、人の姿にもなれるようなのでどうなのかしらと。 -
2014/08/13-00:46
こんばんは
アマリリスさんのご意見待ちだとは思いますが、今の所は先の提案をベースということで良いでしょうか?
>追跡・住処の突き止め
伊万里さんに言及頂いていますが、天藍はそれなりに素早いですので森の入口で待機、雷獣の被害が出たら、露天の方にいる皆様から姿格好の連絡を頂いて確認次第、先行して追いかける方にまわりたいです
とりあえずサバイバルスキルLv5もあるので、何かしらの役に立つかもと
目印のリボン良いですね!
(こちらは夜光塗料塗った石を落としていこうかと思っていました)
>懲らしめる
そうですね、いきなり殴りかかるのはどうかと思いますし・・・、
お祭りを楽しんでいる者達が迷惑なのでいい加減にしなさい的な叱りつけ
→雷獣からの反論、若しくは攻撃
→伊万里さんの案の痛い目宣言
→戦闘突入
こんな感じはどうでしょうか?
>精霊の攻撃
状況に応じて手加減するをプランに明記するのはどうでしょうか?
精霊との実力差を、雷獣が実感出来れば十分かと思ってみたり -
2014/08/13-00:32
目印にリボンを使うのは良いアイディアですね! 木を折ったりするよりも目立ちますし、自然にはずれることもそうないと思います。
あらかじめ使いやすい長さにカットしたリボンを数本用意しておけば、もっとスムーズにいけそうですね。
雷獣の説得、けっこう本腰を入れて向き合わないと難しそうですね。
住処を突き止めたら、まず言葉で警告して、それが聞き入れられなければ実力行使。
相手が降参したら、イタズラをやめるように諭す、という感じの流れでしょうか? -
2014/08/13-00:13
>追跡・捜索
この中で素早さが高いのは天藍さん、次いでアスカ君ですね。
先行組は、トランスしてから森の中を追うわけですから、サバイバルスキルが役に立つかもしれません(レベルは1ですが…)
なので、組み分け、私達は森の方に配置を希望しますね。
住処を見付けたらインカム等で連絡、後発組と合流を待つ間、住処の出入り口を確認、ですね。
目印はリボンを巻いていくのが、簡単にできそうです。
>懲らしめる
うーん…戦闘前に「こちらが勝ったら言うこと聞け」と言うのは、約束と言うより賭け事に近い感じがします。
これだと「嫌だ」で逃げられるかもしれませんね…まあ、有無を言わせず殴りかかるのも一つの手かもしれませんが、
その後の仲直りのことを考えると、あまりやりたくはないかもしれません…
まずは叱りつける感じで「悪戯すると痛い目見るぞ」と宣言する形はどうでしょうか?
これなら、懲らしめた後で優しく諭す、飴と鞭が効果を発揮できるんではないかと…
アスカ:
俺は一撃入れるごとに降参を迫ってみるぞ。
結構攻撃力あるから、ガンガンやるとオーバーキルになる可能性もあるし。
武器を変えるって選択肢もあるけど、以前それで失敗したことがあるから微妙なんだよな… -
2014/08/12-22:10
えっと、夢路希望、です。
パートナーは、テンペストダンサーのラビットさん、です。
初めましての方も、お久しぶりの方も、宜しくお願いします。
>追跡・捜索
かのんさんの案、いいと思います。(八神さんのイメージを聞き、頷いて)
その場合、先行組は素早く動ける方の方が手は打ちやすそう……です?
>懲らしめる(住処で戦闘)
手加減については了解です。
……うーん。
約束のタイミングも重要、ですよね。
どういった形がいいでしょうか。。
……あ。
反省を促す際のコーくんへの対応は、なるべく柔らかく諭す方向で考えています。
>その後
……そうですね。
謝罪や後片付けが、関係の改善のきっかけになればいいな、って思います。 -
2014/08/12-19:58
うふふ。エリー・アッシェンと申します。
心強い仲間が集まりましたね。
手加減に関しては了解です。
もうイタズラしないように雷獣と約束を取りつけると良いかもしれませんね。
戦闘後に言葉で説得して約束を促すか、あるいは最初から戦いに勝ったら約束をしてもらう、という形でいきましょうか?
あ、でも……。妖怪相手とはいえ、1:5の戦い。むこうが不利な状況で、この条件を快諾してくれるかは不明なところですよね。うーん……。 -
2014/08/12-10:59
皆さんいらっしゃらない中、2度目の発言恐縮です
伊万里さんのお話を伺って、補足たいことがあったので少しだけ
>追跡
伊万里さんのイメージと同じです
補足として、自分の住処で交わした約束は守るという事なので、先行した組は住処を見つけたら、他の組が合流するまでの間に逃走防止のため、出入口となる場所が複数ないか場所を確認しておく感じかなと
>懲らしめる(住処で戦闘)
全員が合流してから、出入口が複数あるようなら、各自そこから押し入るイメージでした
何だか外野から見たら私達の方が押し込み強盗のようかも?
とどめを刺さないは重要ですよね、様子を見て手加減も必要かも
戦闘のきりがつけば、反省を促すために5組10人、タイプの異なる皆さんが揃っているので、伊万里さんが言われるように厳しく対応する方と、その後柔らかく諭す(懐柔する?)方でたたみ掛けてはどうでしょう?
>その後
謝罪と後片付け、被害のあった店のためにも行った方が良いと思います
これを切っ掛けに雷獣と妖狐の関係が改善の方向に向かって貰えるのが望ましいかなと
とりあえず思ったことを勝手に書き連ねております
皆さんの算段をお伺いしたいので、よろしくお願いします -
2014/08/12-08:43
八神伊万里と、パートナーはハードブレイカーのアスカ君です。
みなさん、見知った方ばかりですね。
よろしくお願いします。
そうですね…おそらく戦闘自体は問題なく行えると思います。
となると、考えるのはやっぱり雷獣の追跡・捜索と、その後のケアですよね…
>追跡・捜索
はい、かのんさんの案の方針でいいと思います。
縁日の近くに配置した組は、おもに雷獣が悪戯するのを見張って
雷獣が現れたら他の人に連絡・雷獣の逃げた方向を追う
森の近くに配置した組の人がうまく森に入る雷獣を補足しつつ、目印をつけながら先行して追跡
…といったイメージでしょうか?間違っていたらすみません。
>懲らしめる
とどめを刺さないように注意して、相手が戦う気力がなくなったところで
武器を突きつけて降参を迫るのが一番手っ取り早いでしょうか。
>その後について
解説によると『悪戯を終えて住処に戻るところを追う』のが確実だとあるので
それはつまり、最低一つはまた悪戯の被害にあってしまうお店があるということですよね。
懲らしめた後で、店まで連れてきて謝罪させ、後片付けを手伝わせたいと思っているのですが、どうでしょうか?
取り急ぎ、気になった点だけ書き出してみました。
何かツッコミ等あれば遠慮なく仰ってください、 -
2014/08/12-00:29
こんばんは、かのんと申します
参加者の皆様、お久しぶりです
今回の依頼もどうぞよろしくお願いします
とりあえず討伐ではなく懲らしめるなので、どうやって捕まえるか?と戦闘時とその後どうするかでしょうか?
縁日の場所から鎮守の森までいくつかのポイントで待ち構えて、連絡取りつつ追いかける位しか思いついていないのですが
(先行する人は、後を追う人のために目印を残しつつというイメージ)