プロローグ
「オーガ様のために、砦を築くのだ」
テルラ温泉郷近くにある森に囲まれた小さな村、バルテル村。
過疎化が進み、住んでいるのは自給自足で農作物を作って暮らしているお年寄りばかり。
そんな村に、密かに危機が訪れていました。
「な、何なんだ、アンタ達!」
突然現れた黒いフードを被った集団は、銃と剣を手に瞬く間に村を占拠し、村人達は村の中央にある村役場へ集められました。
「今から、お前達には偉大なるオーガ様のため、砦を作って貰う」
「オーガ、だって!?」
先のギルティ復活騒動の際、オーガに襲われた記憶も新しい村人達の表情が、恐怖に歪みます。
「男共は、一人残らず表へ出ろ。女子供は人質だ。逆らったら……」
フードの男は、威嚇するように銃口を子供たちへと向けました。
「どうなるか、分かるな?」
村人達は、フードの男達に従うしかありませんでした。
「大変な事になったね、これは」
偶々村を訪れようとしていた、自称冒険家の男性トールは、村の入口近くの森に身を潜め、深刻な表情で呟きます。
「あのフードの男達は……」
トールの相棒・ラキは、確認するようにトールを見つめました。
「多分、マントゥール教団だ」
『マントゥール教団』は、オーガの存在が人類より優れているとして、上級のオーガを神と崇める狂信者集団です。
上級のオーガ達は彼らの利用価値を認めており、影で教団を支援していると言われています。
「A.R.O.A.に知らせよう」
トールとラキは頷き合うと、急ぎA.R.O.A.へ助けを求めて駆け出したのでした。
解説
マントゥール教団の企みを阻止し、小さな村を救って頂く事が目的となります。
マントゥール教団は、バルテル村の周辺に城壁を作り、村をオーガのための砦にしようとしています。
男性の村人達はほとんどが、教団員の指示のもと、城壁作りを行っています。
作業は、村の正面入口となる南側から行っているようです。
女性や子供、高齢者は、村の中央にある村役場へ集められ、教団員に監視されている状況です。
女性の一部は、皆の食事を作るよう指示されているようです(勿論、監視つきです)
マントゥール教団員は、全部で10人。
全員銃と剣で武装しており、城壁作りに4人、人質監視が4人、村の入り口で警戒が2人です。
村は小さな森に囲まれており、デミ・ゴブリンの集団が森の中をうろつき回り、警戒しています。
デミ・ゴブリンは、錆びた剣や鎧で武装しています。
デミ・ゴブリンの集団を何とかして、村へ侵入の上、人質の救出、村人の開放が主な行動になるかと思います。
上記情報は、トールとラキを通じて、皆さんが知っている情報となります。
以下はPL情報です。
砦を欲しているオーガは、『ヤグマアル』と呼ばれるDスケールオーガです。
日光を嫌い、村の地下に広がる鍾乳洞に潜んでいます。
安全が確保されていないと、自ら地上へは出てきません。
ウィンクルム達が来ている事が分かると、そのまま逃げようとするでしょう。
【ヤグマアル】(Dスケールオーガ)
二足歩行するカエルに近い形状のオーガで、背丈は2m程。
全身を異臭を放つ粘液が覆っており、この粘膜は微弱な毒を含んでいます。
多少知恵があり、魔力を持っています。
攻撃手段は以下のものです。
・唾液(20mほど飛びます)
・小さな酸性の雲を空中に作り出し、10m四方に集中豪雨を降らす。
※トランス状態でのウィンクルムの攻撃スキル以外、効果がありませんので、ご注意ください。
ゲームマスターより
ゲームマスターを務めさせていただく『城塞を聞くと何だかワクワクする』方の雪花菜 凛(きらず りん)です。
マントゥール教団とのバトル【狂信者の宴】エピソード第二弾をお送りします。
目的としては、村の開放となるため、オーガは放っておいても問題はありません。
皆さんのお力で、マントゥール教団とオーガの手から、村を救って頂けたらと思います。
皆様の素敵なアクションをお待ちしております!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
準備:女装用付け毛 日のある昼食頃に行動 村の裏手より進入し、監視役の4人は静かに個別攻撃(喉など狙い、声を出させないようにする) 失敗は村の人が危険になる…大丈夫分かってる 人質の村人は解放後、別の建物に移動を依頼 女装してして、教団員を呼びに行く 怯えてるふりして両手(手の中に砂)をぎゅっと握ってうつむいてる 他3人が飛び込んできたら、そっちに反応した隙に教団員にぶっかけて即席目つぶしして全力で攻撃 村人達は俺たちの背後にきてもらう これ以上村の人達に酷いことさせないからなっ! ※万が一逃亡した場合レーゲンが足止めし、その間に追いかけて攻撃 解決後、もう大丈夫だからねと声をかけつつ 村人達の手当ての手伝いをする |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
トール達と合流し彼等の予定も聞く 彼等が戦うなら足並みを合わせたい トランス 静かに迂回して村裏の壁がまだ無い部分から村潜入 魔物は隠れて回避の方向 役場に向かい様子を伺い人質や見張りの人数を把握 機会を捕らえて見張りを倒す ・可能なら単独の見張りを1人ずつ ・不可なら音で誘って戻る時に背後から奇襲 人質を盾にされないよう一気呵成にだ! 見張りを拘束 人質には別の建物の屋根裏にでも避難要請 「俺達が皆を解放してくる」 女性から服を借り女装 食事が出来たと壁制作と警備の教団員に女のフリで接近 男性陣との間に割り込み決戦だ 「人質は解放した。皆は俺達の後ろに」 躊躇わず剣を振りぬく 俺達が殺されないためにも、こいつらは倒すしかない! |
柊崎 直香(ゼク=ファル)
ねえ大丈夫だよ 何度だって僕たちが助けにくるもの 入村前にトランス トールさんラキさんが村周囲の様子を知れたなら デミ・ゴブリンに見つからず村の裏、北側から侵入できる場所も 知ってるかも。確認。あと弟さんここにはいなかった? 万一ゴブリンに発見された時は僕が引き付け役となって 皆を先に行かせる。仲間呼ばれる前に対応しなきゃ ゼクより僕の方がすばしっこいし詠唱時間の問題もあるでしょ 村役場奪還後、人質にされていた村人達の護衛引き受ける オーガ、教団員もだけどゴブリンの動向にも注意して 村の周囲、建物の影など常に警戒しとく 村人がいるから再度の人質、挟撃が一番厄介だ 僕らは後衛にて村人の救助、保護が「最優先」なのを忘れずに |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
セイジの立てた作戦でいくぜ。村人達の解放が優先。 デミ・ゴブリン対処は柊崎さん達に任せた! 俺達は見つからない様に村へ。 ヤグマアルが洞窟から出る前にケリをつけようぜ。 村の近くまで来たらトランス。 人質の解放を優先。 見張りは小さな物音を立てる等しておびき寄せ後ろから頭を殴り気絶させる。 スポーツやサバイバルスキルも活用。 ロープを持参。敵の手首足首を縛り逃走・反抗防止のため束縛。猿轡もして自殺と発声防止。 武器は取り上げていただくぜ。 「物騒な物持ってんじゃねぇよ」 人質を盾にされないよう留意。 タイミングを見計らい、敵から奪った武器を手に敵と戦い制圧するぜ。 村人達へ「オレ達の後ろへ!」と自信に満ちた態度で促す。 |
●1.
村の近くへと辿り着いたウィンクルム達は、A.R.O.A.に通報してきたトールとラキに合流した。
「デミ・ゴブリンに見つからずに、村の裏・北側から侵入できる場所ってある?」
柊崎 直香の問い掛けに、トールは小さく唸った。
「確実な事は言えないが……アイツら、分散せずに一塊で移動してたから、上手く行けば見つからないようには出来ると思う」
「元々臆病だしね、ゴブリンは」
ラキはそう言って、村とその周辺の地図を広げた。トールが地図を指差す。
「俺達が村を出た時は、村の入り口の右側、この辺りを彷徨いてた」
「多分だけど、時計回りに村の周囲を回って、見張ってるんだと思うよ」
「それだけ分かれば十分。ありがと」
直香は頷き、ゼク=ファルを見上げた。
「その地図、借りられるか?」
「あぁ、勿論」
ゼクはラキから地図を受け取る。
「弟さんここにはいなかった?」
直香が尋ねると、トールは軽く肩を竦めて微笑んだ。
「……多分ね。だから、俺には遠慮しないでいいよ」
「俺達はこれから村へ潜入します。トール達はどうします?」
アキ・セイジの言葉に、ラキはトールの顔を見遣った。
「足手纏にならない程度に、君達の手伝いをしたいと思うよ」
「……だそうです」
トールの答えにラキも頷く。
「助かります。もう一度、作戦を整理しておこうか」
セイジはそう言って、ウィンクルム達を見渡す。
ウィンクルム達は、村潜入作戦の最終打ち合わせを行ったのだった。
森の中を、ウィンクルム達、そしてトールとラキは、デミ・ゴブリンに警戒しながら進む。
普段は明るいであろう小さな森は、暗く重い空気に満ちていた。
(失敗したら、村の人達が危険になる)
信城いつきは、油断すると震えそうになる手をぎゅっと握り締める。
ふわりと、その手にパートナーのレーゲンの手が重なった。
(大丈夫、分かってる)
いつきはちらりとレーゲンを見遣ると、小さく頷いてみせた。
『ゴブリンだ。気を付けろ』
前の方を歩いていたセイリュー・グラシアが、身振りで合図する。
森の木々の間に、茶色い肌をした小人達の背中が見えた。
情報通り、集団で移動しているようだ。
『ラキア、もうちょっとこっち』
セイリューはラキア・ジェイドバインの肩を抱き寄せて、木の影に隠れる。
『セイジ、俺の傍に』
ヴェルトール・ランスも、セイジを胸に抱き寄せ身を隠す。
『いつき、こちらに』
レーゲンは、いつきの手を引くと、茂みにしゃがみ込んで隠れた。
『ゼク』
『分かってる』
直香とゼクは、万一見つかった時に備え、何時でも迎撃出来るよう、木の影で体制を整える。
トールとラキは、それぞれ木の影へ身を潜めた。
息苦しいような緊張の一時が流れ。
デミ・ゴブリン達は、ウィンクルム達に気付く事なく離れていく。
一先ず安堵の息を吐き、しかし警戒は怠らず、ウィンクルム達は村を目指すのだった。
●2.
村の裏・北側は、不気味な静けさに包まれていた。
南側からの、指示を出している教団員の声、慌ただしく作業音が聞こえてくる。
建物の影へ隠れながら、ウィンクルム達は村の中央にある、村役場を目指した。
『居た、見張りだ』
先頭を進んでいたセイリューが、再び身振りで知らせる。
村役場の看板のある大きな建物の前に、フードを被った男が二人、立っていた。
『打ち合わせ通りに』
セイジの合図に、レーゲンが頷いた。
まだ緊張した面持ちのいつきの手を取り、その指先を一度軽く握ってから手を離す。
そして、長弓を構えた。
ヒュッと空気を切り裂き、放たれた一矢が、ウィンクルム達が居るのとは反対側の茂みへと入っていった。
「何だ? 今の音」
入り口に居た教団員達が、警戒しながら、銃を構えて茂みの方へ向かう。
「誰か居るなら、出てこい」
銃を茂みへ向け呼び掛ける教団員は、次の瞬間、意識を刈り取られた。
セイリューの蹴りと、いつきの小刀の柄が、男の後頭部に炸裂したのだ。
『拘束しておくぜ』
セイリューが持参したロープを取り出し、ラキアといつき、レーゲンと手分けして、教団員二人の手首と足首を縛る。
『次は中だな』
セイジとランス、直香とゼクは、そっと村役場の建物に近寄ると、窓から中の様子を伺った。
『見えないね』
カーテンが敷かれている為、完全に中の様子を伺う事は難しい。
『これでヨシ』
最後に教団員に猿轡を噛ませ茂みに隠して、彼等の武器を奪ったセイリューといつき達が合流する。
「何か物音がしたようだが、どうした?」
その時、正面入口から、銃を持ったフード姿の男が現れた。
「? どうした?」
教団員達の姿が見えず、男は訝しげに首を傾ける。
ウィンクルム達の間に緊張が走った。
『引き付ける』
レーゲンが長弓を構えて、先ほど同様に茂みへ向かって矢を放つ。
「そっちに居るのか?」
フードの男が茂みへ向けて歩き出した。
『一気に決める!』
背後からセイリューとラキアが距離を詰め、教団員から奪った銃を鈍器代わりに、その後頭部を殴り倒す。
ドサリと倒れたフードの男を、素早くロープで拘束し、猿轡で声を奪った。
『これで、後一人か』
『彼が長く戻らなかったら、警戒されるな』
どうする?
ランスがセイジを見遣ると、セイジは迷わずきっぱりと言った。
『人質を盾にされないよう、一気呵成に行くぞ』
ウィンクルム達は、力強く頷き合い、村役場を見上げる。
音を立てないよう、慎重に扉を開く。
「お前ら、変な気を起こすなよ。男共がどうなるか、分かってるな?」
奥の方から、低い男の声が聞こえてきた。
「動いたら、殺すぞ」
その声と共に、一つの足音がこちらへ向かってくるのが分かった。
戻らない仲間を見に行くのだろう。
好機!
ウィンクルム達は顔を見合った。
扉の左右に張り付き、男が来るのを待つ。
「あいつら、何をやってるんだか……」
油断している様子で、ぼやきながら男が現れた。
左右から、いつきの剣の柄と、レーゲンの拳が男の喉と後頭部に叩き込まれる。
男は悲鳴すら出せずに、その場に崩れ落ちた。
「拘束っ」
セイリューとラキア、直香とゼクで男を瞬く間に拘束し、猿轡を噛ませたのだった。
●3.
「怪我してる人は居ない?」
「手当てしますよ!」
直香といつきの問い掛けに、村役場に集められていた女性と子供、老人達は一様に『大丈夫だ』と頷いた。
皆、疲労の色は濃かったが、助けが来た事に彼らの表情は明るい。
その事に、ウィンクルム達は安堵する。
「皆さんにお願いがあります」
セイジが前に出ると、村人達の顔を見回した。
「俺達が男性達を解放してくる。その間、皆さんは捕まらないよう、隠れていて欲しいのです」
隠れるとは何所へ?
村人達が顔を見合わせる。
セイジの指が真っ直ぐ上を指した。
「別の建物の屋根裏に、隠れていてください」
「なら、村長の家がいいな。あそこは広いし、ここの裏で近い」
老人の一人の言葉に、村人達は頷く。
「あと、一つ、協力して欲しい事があるのです」
セイジが少しだけ言い難そうにし、若い女性達を見遣った。
「付け毛、こんなものかな?」
いつきは襟足に付けた付け毛を恥ずかしそうに撫でた。
「似合ってるよ、いつき」
丈の長い水玉ワンピース姿のいつきを、レーゲンはニコニコと眺める。
「凄く可愛い」
「……喜んでいいの? それ」
いつきは複雑な笑みを返す。
「セイジも、似合ってるよ」
こちらも丈の長いサマードレス姿のセイジを、ランスはニヤニヤしながら見ていた。
「……思い切り顔が笑ってるぞ、ランス」
女装を提案したのは自分だが、セイジは恨みがましくランスを睨む。
「いや、本当に可愛いって」
ランスはポンポンとセイジの頭を撫でた。
「ラキアはあんまり変わんないな」
「そう?」
シフォンドレス姿のラキアは全く違和感がない。
セイリューは何だか納得顔で、ニコニコとラキアを見つめる。
「コホン。では、準備も出来たし、行こうか」
セイジの言葉を合図に、セイジとラキアは食事の載ったトレーを、いつきはお茶の入った水筒を持った。
「村長の家の人達と、捕まえた教団員は任せておいて。気を付けて」
直香は真っ直ぐにセイジ達を見て、ぐっと拳を握る。
「一応、俺とラキで、村の外の様子を見張っておくよ」
トールとラキは揃って、村の外の様子を見に向かった。
「作戦開始だな。気合入れて行こうか!」
ランスが明るく言い、ウィンクルム達は再び動き出す。
●4.
城壁作りは、休みなく続けられていた。
「定期連絡の時間、過ぎてないか?」
村人へ作業を指示しているフードの男が、腕時計を見遣り訝しげに眉を寄せる。
「何かあったのか?」
「……年寄りと女子供だけだろ? そう何かあると思えないが」
「しかし、万一という事もある。様子を見に行くか?」
二人の教団員がそんな会話をしている時だった。
三人の女性が、食事らしきものを運んでくる。
見張り役が居ない事に顔を見合わせるも、女性だけという事に油断した様子で、近付いてきた三人を迎えた。
その三人は、女装したセイジ、いつき、ラキアである。
「食事をお持ちしました」
赤い長い髪を揺らして、ラキアが頭を下げる。
「そうか。そこへ並べろ」
傍らの長机を指差し、男の一人が指示し、
「食事が来た。少し休憩させよう」
作業を指示している教団員二人に、大声で声を掛けた。
「ちょっと待て」
動こうとしたセイジ達三人を、一人の男が引き止める。
ギクリと、一瞬三人の背筋を冷たい物が走った。
「こんな美人、居たか? 居たら覚えていそうだが……」
じろじろと三人を眺め、男はラキアの肩に手を掛ける。
「よく顔を見せてみろ」
「……エイッ!!」
その瞬間、いつきは水筒を落としながら、渾身の力で、両手に握り締めていた砂を男達の顔目掛けて投げ付けた。
「何を……ッ……」
勢い良く投げ付けられた砂に視界を奪われた男達の隙を付いて、いつきは懐に忍び込ませていた刀で一人の男の銃を叩き落とす。
隠れていたランス達も飛び出してきた。
「セイジ!」
駆け寄ったランスに腰を引き寄せられながら、セイジは力ある言葉と共に、彼の頬へ口付けた。
『コンタクト』
二人の身体をオーラが包む。
セイジは、驚いている村人達へこう叫んだ。
「人質は解放した。皆は俺達の後ろに!」
「もう、大丈夫だぜ! オレ達の後ろへ!」
セイリューもまた、自信の満ちた力強い声で、続けて叫ぶ。
村人達の目に、みるみる力が宿った。
「ラキアに触るな、この野郎!」
ラキアの肩を掴んでいた男を蹴り飛ばし、セイリューはラキアを抱き留めた。
「行くぜ、ラキア!」
「うん!」
『滅せよ』
頬へのキス、そしてインスパイアスペルと共に、二人の身体をオーラが包む。
「いつき!」
「行こう、レーゲン!」
駆け寄ったレーゲンに抱き上げられるようになりつつ、いつきはその頬へ口付ける。
『解放!』
オーラを纏ったレーゲンは、気付いて走ってくる二人のフードの男達へ向かい、続け様に矢を射った。
矢は男達の銃や剣を持つ手を正確に射抜いて、彼等を無力化する。
「侵入者か!!」
村の入り口から、更に二人の教団員が走って来ながら、銃を発射した。
「任せて!」
シャイニングアローⅡを展開したラキアが前へ出ると、銃弾は悉く弾き返される。
「ウィンクルムか……!」
形成不利と悟った二人は、背を向け逃走し始めた。
「逃す訳、ないだろ!」
ランスの杖から霧が発生し、みるみる教団員達の周囲を覆っていく。
「何だ……!?」
「う、動けん……!」
「これ以上村の人達に酷いことさせないからなっ!」
走り込んだいつきとレーゲンが、動けない教団員を殴り倒した。
「や、やったぞ……!!」
自分たちを見張っていた教団員が全て倒れ、村人達が歓声を上げた。
「お前らからは、よーっく話を聞かせて貰うからな!」
無力化した教団員達を、セイリュー達がロープでしっかり拘束する。
誰もがこれで、安心。
そう思った時だった。
「大変だ……!!」
村の奥から、血相を変えたラキが走ってきたのだった。
●5.
「直香、ゼク、大変だ!!」
駆け込んできたトールに、直香は目を丸くしてから、異常事態だと悟ると眼差しをキツくする。
直香とゼクは、トランス状態で村の中の警戒に当っていた。
村人から死角になりそうな場所を聞き、そこを重点的に回っているのだ。
「どーしたの?」
「……オーガだ。オーガが居た」
「オーガだと?」
ゼクが小さく目を見開く。
「何所に居るの?」
村人を襲われる前に、一気に片付けるしかない。
直香は決意の表情でゼクを見上げ、ゼクは僅かに息を吐くと頷いた。
「焦るな」
「焦ってないよ」
直香は即座に言い返してから、ゼクの腕を掴んだ。
「……いいから。働くよ」
「セイジ達には、ラキが伝えに行っている。彼等もきっと合流してくれる筈だ」
そう言ったトールの後に続き、直香とゼクは駆け出す。
村の南側。
ウィンクルム達が最初に村に侵入した場所と奇しくも同じ場所に、オーガは立っていた。
まるで村の中を監視するかのように。
それは、おぞましいカエルの姿をした怪物だった。
カエルと異なる所は、二本足で立っている事と、頭にある角。
「ゼク、行くよ」
「ああ」
物陰に隠れた状態で、ゼクは詠唱を開始する。
不意打ちで一気に片を付けるつもりだった。
杖の赤い宝石へ、魔力が満ちていく。
「あ……逃げた!?」
トールが驚きの声を上げた。
急に方向転換したオーガは、一目散に森の中へ走って逃げていったのだ。
「気付かれたのかな?」
逃げられたが、危機は去った。村人に危害が及ばなかった事にホッとしたのだが。
「ゼク?」
詠唱を続けるゼクに、直香は彼の見ている方向を見て息を飲んだ。
デミ・ゴブリンの集団が、オーガと入れ替わるように走ってこちらに向かって来ている。
「喰らえ!」
詠唱を終えたゼクの杖から、エナジーが照射された。
先頭を走っていたデミ・ゴブリン達が、次々と倒れていく。
しかし。
「数が多い……!」
倒し切れなかったデミ・ゴブリン達が、真っ直ぐこちらへ走って来ていた。
次の詠唱を始めるゼクを守るため、直香とトールが前に出る。
「数、多過ぎでしょ!」
直香とトールは、それぞれ走り出した。
ゼクの詠唱が完了するまで、ゴブリン達を引き付ける必要がある。
仲間を殺されたデミ・ゴブリン達は激怒していた。
小さな身体ながらも、集団で襲いかかられたらひとたまりもない。
杖を握るゼクの掌にじっとり汗が滲んだ。
早く。早く。早く!
その時、空気を震わせて飛んできた矢が、直香を追っていたデミ・ゴブリン達を次々に射抜いた。
「お待たせっ」
続いて明るい声と共に、ラキアの手を引いて走ってきたセイリューが、デミ・ゴブリン達に斬り掛かる。
「皆!」
直香の顔に笑みが浮かんだ。
ゼクもその様子に肩を震わせてから、詠唱を完了した魔法をデミ・ゴブリン達へ照射する。
「皆、敵を一箇所に集めるんだ!」
小刀で応戦しながら、セイジが叫んだ。
「了解だぜ!」
「了解だよっ」
「りょーかい」
応じたセイリュー、いつき、直香達は、輪のように広がり、デミ・ゴブリン達を包囲していく。
「村の中までは、絶対に行かせないからなっ!」
レーゲンの弓攻撃で弱ったデミ・ゴブリンを、いつきは刀で仕留めていく。
「そんな攻撃は効かないよ!」
ラキアのシャイニングアローⅡで攻撃を跳ね返し、そこへセイリューが息の合った連携で畳み掛けて仕留める。
「こっちだよっ」
直香は小柄な身体ですばしっこく攻撃を避けつつ、ゼクの詠唱の時間稼ぎをした。
その間、ウィンクルム達に包囲されたデミ・ゴブリンの頭上には、赤く燃えるエネルギーの球が浮かんでおり、段々とその大きさを増していた。
溢れる魔力でエネルギーの珠が最大まで大きくなった時。
隠れて詠唱を終了したランスの杖が、魔力の高鳴りに揺らめいた。
「皆、離れろ!」
セイジの合図に、ウィンクルム達とトール、ラキは大きく後ろへ飛ぶ。
「一網打尽だ!!」
ランスが杖を振ると同時に、巨大な球が落下し、デミ・ゴブリン達の間で炸裂した。
赤い炎の力が、デミ・ゴブリン達を一掃する。
デミ・ゴブリン達を全て倒した事を確認し、ウィンクルム達は手を叩き合ったのだった。
●6.
男性の村人達は、極度に疲弊していた。
慣れない労働と、脅されている恐怖。
それは彼等の身体と心に、ダメージを与えていたのだ。
「もう、大丈夫ですからね」
いつきと直香は、怪我人の消毒などに当っている。
レーゲンとゼクは、教団員に壊された家屋の修理を手伝っていた。
セイジとランス、セイリューは、捕縛した教団員達をA.R.O.A.への引き渡しを行っている。
「オーガを何処から連れて来たの?」
ラキアの問い掛けに、教団員は血走った瞳を向けた。
「すべてはオーガ様の導きに従っているだけだ」
「所属活動拠点は何所?」
「この世の全ては、オーガ様に救われるべきなのだ。我々は正しいのだ!」
「……話にならないな」
セイジが溜息を吐く。
「A.R.O.A.本部で、じっくりお話聞いて貰おう」
ランスが、ポンとラキアの肩を叩いた。
教団員達は、A.R.O.A.から来た職員達に連れられていく。
ぐー。
その時、何とも場違いな音が鳴る。
「あはは」
セイリューが腹を押さえて照れ臭そうに笑った。
「いやー、お腹減ったなぁ……って」
「もう、セイリューったら」
ラキアは自分の事のように、恥ずかしそうに頬を染める。
「皆ー!」
いつきが手を振って走ってきた。
「村の皆さんが夕食作ってくれたんだって。食べよう!」
「かんぱーい!」
ウィンクルム達は、村人達と一緒に食卓を囲んだ。
山の幸満載な素朴な料理に、セイリューの瞳が輝く。
「この山菜の天ぷら、すっごく美味いーっ」
「山菜たっぷりの炊き込みご飯も最高だねっ」
いつきが箸を手にウンウンと同意する。
「いつき、頬にご飯粒が付いてるよ」
レーゲンは、いつきの頬のご飯粒を指先で摘まむと、そのまま自分の口の中へ入れた。
「セイリューも頬にソースが」
ラキアの声に、セイリューは一瞬期待のようなものを抱いて停止したのだが。
「ほら、綺麗になった」
ラキアはハンカチでセイリューの頬を拭いたのだった。
「ゼク、これあげるよ」
直香はこっそりと、茸とピーマンをゼクの皿に移している。
「セイジ、もっと肉食べろ、肉!」
ランスはそそくさとセイジの皿へ肉を盛っていた。
「……」
「……」
茸とピーマンだらけの皿と、肉だらけの皿とを持ち、ゼクとセイジの目が合う。
暗黙の了解の内に、二人は皿の中身をこっそりシェアしたのだった。
「ウィンクルムの皆様には、一度ならず二度までも助けて頂き……感謝の言葉もありません」
食事を終えた後、村長を始めとする村人達は、ウィンクルム達へ口々に感謝を述べた。
ウィンクルム達は顔を見合い、照れ臭そうに笑みを浮かべる。
ふと村長が暗い顔で呟いた。
「まさかまたオーガに狙われるとは……この村でこのまま生活出来るものなのか……」
「大丈夫だよ」
即座に返された直香の言葉に、村人達ははっと彼を見る。
「何度だって僕たちが助けにくるもの」
にっこりと微笑んだ。
「そうだぜ!」
セイリューもぐっと拳を握った。
「何かあれば、絶対また助けに来ます」
いつきは『うん』と頷く。
「必ず」
セイジも微笑んでそう告げた。
「有難う……有難う……!」
村人達は、深く頭を下げたのだった。
「トールとラキも、お疲れ様。色々助かった」
「いや、一緒に戦えて光栄だったよ」
「えぇ」
セイジの言葉に、トールとラキは笑って首を振る。
「今回の事で、より強く感じたよ。弟を早く見つけないとってね」
トールは窓の外へ視界を投げた。
空にはもう星が出ている。
「マントゥール教団のやっている事は、決して許される事じゃない。早くアイツを止めないと」
「馬鹿共が。ウィンクルム達に安々とやられるとは」
とあるマントゥール教団の根城で、一人の男が忌々しげに舌打ちをしていた。
「まぁ良い。オーガ様が望んだ事とはいえ、砦など目立つモノを作ること事態が、間違っていたのだ」
机の上に載っているチェスボードへ視線を落とす。
「さて、次の一手を考えねば」
Fin.
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 雪花菜 凛 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 07月31日 |
出発日 | 08月07日 00:00 |
予定納品日 | 08月17日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- 柊崎 直香(ゼク=ファル)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
会議室
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2014/08/06-23:46
柊崎さんが来てくれて、とてもありがたいぜ。
プランは提出済みだ。
後は作戦がうまくいくように祈るのみだぜ。
セイジも今回作戦立案ありがとう。
最初2人だけのときはどうしたものか正直悩んだぜ。
仲間も増えて本当に良かった。
相談諸々、皆、お疲れさまでした。 -
2014/08/06-22:14
プランは書きあがったよ。
敵の増援を防ぐ意味でも後方警戒はありがたいと思う。
よろしくな。
ちなみに俺の相棒の魔法は、
パッシブスキル「天空」で常時威力ブースト状態にしておく。
まず「朝霧」で敵の能力を下げ、次に攻撃魔法「パン籠」を敵中心部に落下炸裂させる予定。
うまくいくと良いな。それではリザルトで会おう。 -
2014/08/06-22:03
了解。救助重点プランは変わりなし。
村に入る前にゴブリンに見つかった場合の念のための行動として
引き付けるって書いたけど、どちらかというと救助後の警戒の方が
大きいかなー。村に入ってこなければいいんだけど、という。
あらゆる意味で後衛としてそこら辺警戒はしとくです。 -
2014/08/06-18:35
おお、四組目がきてくれた。有難う。
ヤグアマルは軽やかにスルーといきたい気持ちだ。村優先ってことで。
もしゴブリンに見付かったら、柊崎さんがひきつける間に俺達が村の中に静かにはいる
…というとらえかたでいいのかな?
お互い怪我をしないようにしたいので、できたら見付からないように行きたいけど、万一の場合は、頼むよ。
あとは背後がネオチしないことを祈るばかりだ。(コラ -
2014/08/06-01:26
いやほんとごめん。なタイミングである。
いちおう確認しとくと、ヤグアマルは追わない方針でいいんだよね。
そして人数増えちゃったせいで
デミ・ゴブリンに察知される可能性アップしてるかも、と懸念中。
戦闘避けられない場合、僕の方で引き付け囮行動、
静かに皆を村内部に通せるよう動いてみようかと。
あとは村役場に集められていた人たち……別の建物に移動させる人たちの
救助後の護衛にまわれそうかな。上記ゴブリン警戒も引き続きで。 -
2014/08/06-00:34
やった四組目きた!よろしくー。
「俺達のうしろに!」と女子供達は「別の建物」了解!トランスも先にやっとくね。
レーゲンには「ダブルシューターⅡ」セット予定
(明日中にレベルあがれば「スナイピング」で。多分いけると思うけど……) -
2014/08/05-23:56
ぎりぎりの参加で申し訳ない……の、クキザキ・タダカです。
なんとか都合付いたので飛び入ってしまった。
作戦引っかき回すつもりはないので、
サポート的な動きができればとちょっと考えてる。
ゴブリンの対応などいけそうかなーと。 -
2014/08/05-23:33
女性・子供達は別の建物に避難。
壁を作っている元気な男性は「オレ達の後ろへ!」だな。了解。
ラキアにはシャイニングアローⅡを使ってもらう。
それで防御&カウンター攻撃出来るからな。
後はシャインスパークをセットしておくが
これは誰かが負傷時に使用の予定。
トランスは精霊の防御力増加とか考えると先にしておいてもいいかも。
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2014/08/05-23:21
じゃあ二人の意見を両方採用で、壁をつくっている村人には
「敵とは戦わなくて良いから、俺達からはあまりはなれないでもらう」ってことでどうだろうか。
セリフでいうなら「俺達のうしろに!」だ。
ちなみに最初に助ける女子供達は「別の建物」に隠れててもらう、でいいかな?
女役については、俺と信城さんと、あとラキアの3人、丁度半分だな。
ラキアが守護魔法の使い手なので村人達の盾にもなれるし、その両脇を俺達で固める感じで良いとおもうしさ。 -
2014/08/05-23:08
信城さんの参加は心強いぜ。ヨロシク!
村人をいったん避難させるのは、
村周辺に居るデミ・ゴプリンに襲われる可能性があるんだよな。
そうなった場合、オレ達は何も対応できなくなるけど、
眼の届くところにいるのならねある程度対応が出来る。
それと、教団員に抵抗する人数が少しでも多い方が、
教団員側は「ヤベェ」と思ってくれるので。
セイジの案を押したいかな。
精霊込み6人でも人数的に厳しいトコあるからな。
女性役は2人居るからいいかな?
もう少し居た方がいいなら、ラキアに頑張ってもらうぜ。
そのままでも背の高い女だって勝手に思ってくれるかもしれないけど。
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2014/08/05-22:55
遅くなりましたー、信城いつきとレーゲンです。どうぞよろしく
二人の計画読んだよ、俺たちもそれに沿って行動するね
時間は日の出ている時間(お昼ご飯時)だよね?
ヤグマアル対策はあまり考えなくても大丈夫かな
今回レーゲンは弓で行きます。銃よりは音立たないんで
茂みに弓はなって物音たてたり、
人質監視に気づかれる前に遠距離から一定のダメージ与えられるかな、と。
城壁作ってる村人については、彼らも「農作物を作って暮らしているお年寄り」で
戦い慣れしてないし城壁づくりで疲弊してると思うので、戦いに参加させるより、
彼らもこの場から離れてもらった方がよくないかな
(教団員は全員銃もちだし、それこそ逆に人質にとられそうで怖い)
あと女性役、俺やってもいいよ。任務なら頑張る!
身長も低めだし(みんなと20センチ以上違うことにちょっと涙……)
ちなみに戦闘開始直後にトランスしないと、オーラって昼間でも分かっちゃうかな? -
2014/08/05-21:28
おおっ、三人目だ。参加有難うな。
…っと、例の女装して近づく役のうちの1人には、言いだしっぺの法則として俺が志願しておく。
他にもしたい人が居たら、是非どうぞ、だ。精霊・神人問わないぞ。 -
2014/08/05-08:10
(飛び込みで参加しますー。
詳しいことは、また夜に書き込み来ます)
よろしくお願いします -
2014/08/05-00:13
なるほど。
じゃあ村の入り口は避けて裏手から村に侵入するようにしよう。
セイジの立ててくれた作戦に沿って任務を進めようぜ。
ホントに人数的に厳しいけど、村人達を助けたいからな。
確かにデミ・ゴブリンもこの人数では相手無理だと思うし。
それで、そーっとやり過ごすつもりでいたぜ。
トランスしたとして、
スキルの使用はお互い2回が限度っぽいから
使い時を見極めないとな…。
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2014/08/04-22:46
この人数だと…神に祈る所から始めようか(肩すくめ
まず入口の2人とのことだが、南の入口付近から壁をつくっているのだよな?
とすると、
>全員銃と剣で武装しており、城壁作りに4人、人質監視が4人、村の入り口で警戒が2人です
のうち、壁をつくってる南の入口に4人居て、その周辺に2人警戒がいる…ということにならないだろうか?
全員が武装しているので、なるべく数が少ない所から行きたいと提案する。
なので、入り口はさけ、裏に回って、村の裏で壁がまだ出来ていない場所から、見張りが回ってこない隙に入り込みたい。
その際、デミは避けて隠れて進みたい。
人数が多ければ仲間を二手に分け、一方がデミと戦って陽動となし教団員をひきつける隙に、
もう一方が人質救出とすすめられもしたのだが、この人数だとかわすしかない気がするんだ。
倒してもいいが、その場合「人質がどうなってもいいのか」と言われたら俺達に打つ手は無くなるだろ?
そんなわけで不回避の戦闘以外はかわそう。不回避の場合、誰か一人がひきつけてデミを「まく」、そして村の中、人質のいる建物で合流、かな。
村の裏から入り込んだら、まずは人質を開放したい。
人質監視の誰かが1人になる様子なら、1人になった者から倒す。
誰も1人にならなかったら物音か何かで誘い出し、奇襲。
気をつけるのは、「こいつらの命がどうなってもいいのか」をされないことだ。
オーガではないから、神人も戦力になる。戦おう。
正直「非殺」は甘いし厳しいと思う。殺されないためには、殺す覚悟と攻撃が必要だと思う。
武装解除して口を塞ぎ、武器を取り上げたら、人質達には村の中の別の家に避難して貰い、屋根裏辺りに静かに隠れて貰う。
人数が少なくて、誰かを護衛に付ける事ができないから、隠れていてもらうしか思いつかない。
壁を作ってるところにいる教団員と警備の合計6人が村人の男性達と近い場所にいるので、
「女に変装した人(未定)」が2人ほど、食事の用意ができましたと呼びにいく、
その時に村人と教団員がはなれるように芝居して誘導。
彼等と教団員の間に走りこみつつ、人質監視の連中からうばった武器を村人に投げ与え、
「人質は解放してすでに安全な場所に逃げさった。俺達はAROAからきた。を倒すぞ」と蜂起を促しつつ俺達は全員戦う。
なお、トールとラキにも戦えるのなら手伝って貰う。
とか考えてみた。
正直大変厳しい。せめてあと一人いたら助かるんだがな。 -
2014/08/04-19:11
セイリュー・グラシアだ。今回もヨロシク。
人数的に厳しいけど、何とか頑張ろう。
村人達の解放を最優先にしたいので
ヤグマアルにはそのまま鍾乳洞の中に留まらせておきたい。
村にヤグマアルが入り込むと
村人達への危険も高くなるし。将来的にもな。
教団員10人を制圧、村を解放した後鍾乳洞は
A.R.O.A.の監視下に置いて
早急に対処案件として別処理を要請するのがいいかと思う。
幸い敵教団員は分散しているので、各個撃破。
村の入り口で見張りをしている2人を
先に武装解除し捕縛するのがいいかと。
ここで少し武器も手に入れられるし。
あとは人質の方を先に救出するか、壁作成の方を先にするか。
教団員のボスっぽい奴は屋内に居そうだし。
セイジはどう思う?