【夏の思い出】花火を守って!(タカトー マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 太陽が照りつける、ある朝。
 新人花火師は、親方と砂浜を歩いていた。
 今日は、ゴールドビーチの花火大会。
 ビーチの一部を借りて、夜には鮮やかな華が咲き誇る予定となっている。
「で、お前。準備はばっちりだろうな」
 ハチマキをしめた親方が、低い声を出した。彼は、今回はあくまでも補助。
 新人育成がこの度の目的である。
 険しい顔をした親方。まさに昔ながらの職人気質といったところか。
「大丈夫っすよー。いけるっす」
 それに反して、新人の対応の軽いこと軽いこと。
 親方の眉間のしわが、深くなる。
 新人花火師は、それを見て慌てて言葉を付け加えた。 
「あ、あとはきちんと電気線を配線して! 最終確認すれば終わりっ……です!」
 やるべきことはやっていると、親方にアピールする。
 本当に大丈夫だろうかと訝しんでしまうが、新人花火師はこれが初めての打ち上げ。
 ここは堪えてとにかく見守るのが、自分の仕事だ。
 それにしても、緊張感のない奴だ。
 今回は遠隔着火の打ち上げなのだが、これは人手による着火より遥かに安全な方法だ。
 だからこうまで、こやつはへらへらしているのだろう。
「お前な、そうしていると足元すくわれるぞ」
「や、やだなー親方。オレはいつでも真剣ですよー」
 親方がはあ、とやるせないため息をついたところで、彼らの目的地がやっと見えてきた。
 あとは火薬を入れる筒を配置し、電気線をつなぐなどの処置をすればおしまい……とぶつぶつ確認しながら歩みを進める新人花火師。
 だが、親方が急に足を止めた。
「親方? 一体な……に……」
 そこで、新人花火師も立ち止まる。いや、立ち止まるしかなかった。
 彼らの行く手に、「異質なもの」がいたのだ。
「の、退くぞ……」
「は、は、はいぃぃぃっ!」
 その「異質なもの」は、こちらに背中を向けて座っていた。同じ形のものが2体、いる。
「なっなんだあの巨人はっ……!」
 来た道を引き返しながら、小声で親方が新人花火師に問いかける。
「あ、あれは……『トロール』っていうやつじゃあ……ないんでしょうか……」
 石の棍棒を横に置き、2体のトロールが砂浜から石粒を掬いだしては、実においしそうに口をもごもご言わせている。
「きっきもっ!」
 新人花火師の身体に、鳥肌がたった。
「なんてこった……。これじゃあ花火の準備ができねぇじゃないか」
 きもいきもいと連発していた新人は、それを聞いてすぐさま親方へと体をむける。
「なっそれは嫌っす! だって今日はオレのデビュー戦じゃないっすか!」
 想像以上に、ムキになる若手。
「しかしなあ……あいつらがあそこにいてはなあ……」
「あ、親方。いいこと思いつきました。花火玉に火をつけてから、あいつらに食べさせて……」
「………………」
 食べさせるまでも地獄だし、食べさせた後も地獄だ。
「お前な。この砂浜に血の雨を降らせるつもりか」
「あーそうか。体の中で」
「それ以上は言うな。場所を変更するか? いや、打ち上げはこのあたりにしか許可がおりていない。……あきらめるか」
 親方の言葉に、とてもわかりやすく落ち込む新人。
 そういえば、この日のために何度も打ち合わせを重ねてきたんだった。
 新人が、今日を楽しみにしていなかったわけがないだろう。
「……わかった。花火大会は予定通り進めるつもりでいこう」
「マジっすか!? じゃあさっそく花火玉を」「待て」
 親方は時計を見る。午前9時。
「夕方までに片をつけてもらってから、2人で急いで準備すれば間に合うだろう。さっそく連絡だ」
「片を、つけてもらう……?」
「花火をあげるのは花火師。怪物退治をするのは――」

 花火大会を控え浮かれる職員たちのもとに、電話が鳴った。

解説

●花火大会前の仕事
 急遽、トロールの出現により開催が危ぶまれてしまった花火大会。
 無事に花火を打ち上げられるよう、デミ・トロール討伐をお願いいたします。
 元々花火を打ち上げる際の事故防止として、デミ・トロールたちの場所付近は一般人立ち入り禁止としていました。
 戦闘中に、他の人が紛れ込む心配はありません。

 それでは職員が涙目になりながら、ハイスピードで調査した結果がこちら。
 デミ・トロール 2体
 石の棍棒をそれぞれ一本ずつ所持。彼らの身体は数メートルに及ぶので、棍棒も大きい。
 移動速度は遅く、現在は砂浜で座りこんでいる。砂浜の石粒を食べている。
 再生能力があり、一定期間で回復が行える。
 皮膚がとても固いようだ。元々タフなトロールが、デミオーガ化によってより丈夫に。
 2体は、仲良く寄り添っている。……カップル? 同時に攻撃をしてくる可能性あり、か。

●無事に戦闘が終われば
 
 花火大会、はーじまーるよー!
 浴衣を着てみるのもいいですね、時間があれば。

ゲームマスターより

なぜか砂浜に出現したデミ・トロール。
夏だし、海で遊びたかったのですかね。
でもデミオーガですからね。討伐ですね。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リゼット(アンリ)

  烏丸さんが攻撃を仕掛けたオーガを最初の攻撃対象にする
私とアンリはその二人の後方に身を潜め、その間にトランス
烏丸さんがオーガに攻撃を仕掛けるのを見届けたら
そのオーガめがけて移動、戦闘に参加
その際オーガの視界の外から攻撃できたらベストね

以降ルシエロさん達が足止めをしているオーガと
私達が狙いをつけているオーガの間に入って
連携を阻止するような位置につき攻撃
できない場合はまずは最初に狙ったオーガに集中

ルシエロさん達が苦戦している場合はそちらへ加勢
私は敢えて見えるように走りルシエロさんの後ろへ移動、意識をこちらへ向けさせる

こいつの向こう側にはアンリがいる
私達に出会って無事に帰れるとは思わないことね!


ひろの(ルシエロ=ザガン)
  心情:
花火の打ち上げ場所って、砂浜でもいいんだ。知らなかった。

行動:
インカム2つを要請。片方をルシェへ。
敵に気づかれぬ位置でトランス。
ルシェより後方で、もう一体も視野に入る位置まで後退。
石蕗さんの合図をルシェに通達。
足元に気を付け、戦況の把握に努める。

石蕗さん側の敵が、こちらに近づいて来たらインカムにてルシェに報告。

担当してる敵が自分を狙う場合、ルシェに告げ、もう一体から更に引き離せる方角へ逃げる。

戦闘後は、携帯(ガラケー)から討伐完了を電話連絡。
誰か報告するならしない。

軽く砂を払い花火を見学。
「大きい音は、確かに苦手だけど……。花火はきれいだから、好きだよ」

帰りに気が抜けて砂浜でこける。



ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
  アドリブ歓迎
作戦に相違があれば皆に合わせる

当り前よっ!
夏は花火を見ないと終われないわ(ぐっと拳を握りしめ)
早く終わらせて特等席で花火をみましょう!
勿論、一番近くで見てもいいわよね?(すごく楽しそうに依頼者に聞く)

流石に小刀じゃ無謀よね…
トランス後、小声で囁く
怪我、しないでよね
…花火見れなくなっちゃうじゃない!
ぷいっ踵を返し、邪魔にならない位置で待機

デミと味方の動きを観察
死角から攻撃が来たり、危なそうなら大声で伝える

体…大丈夫?シンクロサモナーって大変ね…
おかげで花火を見れたわ、ありがとう
…ば、別に心配してないわよっ!
必要なら応急手当

持物:救急箱
※戦闘後花火が見れる状態かどうかはお任せします



ルン(テヤン)
  ■心情
夕方までにデミ・トロールを倒そう!
初戦だし、正直すっごく怖いけど頑張るよ!
そして、すっごく綺麗な花火を見るんだ!

■戦闘
烏丸さんとテディの邪魔にならない位置へいよう
デミ・トロールが烏丸さんの詠唱中に攻撃しようとしたり、
テディが攻撃されそうになったら、爆竹を投げて怯ませる!
投げる時は、仲間の皆がデミ・トロールの近くにいないか確認してから投げよう

あと念の為だけど、冴さんが手を上げて合図したら、
テディにその場で伏せるよう声をかけないとね

■討伐後
時間があれば、浴衣着て花火大会を見に行こう!
テディ!勝手に行かないで!

それにしても花火、綺麗だべなー
……って!なんでもない!「だべ」なんて言ってないから!



石蕗 冴(烏丸 司)
  花火大会が中止だなんてとんでもないよ!
時間までになんとしても倒さなくちゃ
というかトロールはカップルっぽいのかぁ…
あ、あれ?なんかデミのが夏満喫してない?

まずは砂浜まで行って目視
詠唱準備できたら合図を送って戦闘開始だね
先輩頑張ってー!

誘導中は次の攻撃までの間にトロールがこっちに興味を失わないように
適当に石拾っておいて投げてみるね
気をとられてこっちにずーっと注視してくれますように!
分断の成否問わず陣形が定まったら石投はやめる

倒し終わったら花火!
楽しみ楽しみ、絶対たーまやーって言うんだー
浴衣着る時間なかったのはちょっと残念
また今度があったら誘ってみようかな
今度こそ浴衣着る!そして先輩の浴衣も見たい!



●戦闘前の小話
 
 今日の戦いは、無事に終われば花火が待っている。
「花火大会が中止だなんてとんでもないよ!」「うん! 夕方までにデミ・トロールを倒そう!」
『石蕗 冴』と『ルン』が、皆にむかってそう告げた。
 それに、『ミオン・キャロル』もぐっと拳を握りしめて続ける。
「そうねっ! 夏は花火を見ないと終われないわ。早く終わらせて特等席で花火をみましょう!」
 さらにミオンは、花火師にむかって確認した。
「勿論、一番近くで見てもいいわよね?」
 すごく楽しそうにそう聞いてくるので、花火師はうなずくしかない。
「花火の打ち上げ場所って、砂浜でもいいんだ。知らなかった……」
『ひろの』が広大なビーチを眺めながらそんなことをつぶやいた。
「トランスしなきゃよね、今日……やっぱり恥ずかしいわね……」
 その隣で、『リゼット』もぼそぼそと口を動かしていた。
 そんな彼女らを見て、花火師は二人顔を見合わせる。
「……大丈夫っすか?」
「だ、大丈夫なんじゃないのか?」
 想像以上に若い彼女らに、戸惑いながらその場を後にする花火師だった。


●戦闘、開始
 
 2体のトロールが遠目に見えるか見えないかといったところで、三組のウィンクルムがトランス状態へと移る。
『きっと大丈夫』
『誓いをここに』
『数多の悲しみ、ここに集え!』
 彼女たちの周りがトランス時独特の光を宿したあと、それぞれが打ち合わせていたようにトロールたちへと近づいていく。
 2体は聞いていた通りぴったりと寄り添っていて、それを見た冴は思わず口を開く。
「トロールはやっぱりカップルっぽいのかぁ……あ、あれ?なんかデミのが夏満喫してない?」
 皆、そこで一瞬動きが止まる。仕事を無事終えて、さっさと自分たちも夏を楽しみたいものだ。
 砂浜はほぼ平地で、遮蔽物もない。
 このまま近づいていけば、いずれトロールに気づかれる。
 できる限り静かに、攻撃射程内まで近づく面々。
 トロールが、こちらに背を向けていたのは幸運だった。
 なんとか射程内に入った『烏丸 司』は、詠唱を始める。
 まだ、デミ・トロールたちは気づいていない。
 
 烏丸の合図を待つ『ルシエロ=ザガン』は、彼から向かって右側で息をひそめていた。
 そんな二人の様子を、後方にいる皆がしっかりと見守っている。
 特に冴とひろのは、自分のパートナーである精霊と、トロールたちからひと時も目を離せない。
 ひろのは手にしていたインカムをしっかり握っている。
 ここからなら、周囲がしっかり見渡せる。
 
 司側の後方では、リゼットと『アンリ』がトランス状態へと移っていた。
「さ、さっさと済ませるわよ!……『リズの王子様』」
 照れているリゼットの姿を楽しんでいるようだったアンリ。
 だが、すぐにリゼットの体が離れると、少しだけ不満そうな顔も見せた。
「……なによ、アンリ?」
「なんでもない。さっさと片付けて、花火をゆっくり見ようぜ」
「ええ、そうね」
 そうだ、彼の様子にかまけている場合ではない。
 アンリの機微は、ないがしろにされた。
 そのさらに後ろで、ミオンは自分の武器を眺めていた。
「流石に小刀じゃ無謀よね……」
 自分は攻勢にまわることができない。
 そう感じながら、ミオンは『アルヴィン・ブラッドロー』の頬に口づけた。
『契約の祝福を』
 彼頼みになってしまうことを憂いながら、ミオンはアルヴィンに囁く。
「怪我、しないでよね」
 そのストレートさに、珍しいとでも言いたげな感じで目を見開くアルヴィン。
 ミオンは自分の行動に耐えられなくなって、急いで言葉を付け足した。
「……花火見れなくなっちゃうじゃない!」
「そうだな」
 彼の微笑みはいつも通りで、自分だけあたふたしているのが気に食わない。
 ミオンはその感情を振り払うように、ぷいっと踵を返し、待機姿勢に入った。

 緊張やら何やらが高まる中、司がすっと片手をあげた。合図だ!
「グッ………!?」
「グ、ガ…………」
 司の攻撃とルシエロの攻撃がほぼ同時にそれぞれの敵に当たる。
 だが、固い皮膚によってそこまでダメージは与えられていない。
 突然の攻撃に、巨大なトロールが2体とも立ち上がった。
 首をゆっくりと回して、攻撃者を探す。
「グ、ガ、ガ……」
 複数のウィンクルムたちを前に、誰を攻撃するか迷っているトロールたち。
 少しだけ2体の距離は開いたが、これ以上は離れる気がないようだ。
 そんな奴らの視線をかいくぐって、アンリが左側のデミ・トロールに向かって叫ぶ。
「『グラビティブレイク』!!」
 未だ混乱しているトロールに、見事直撃した。
「ウガッ……ガッ……!」
「『ウルフファング』ッ!」
 さらに畳み掛けるように、ウルフが左側のトロールの足元に襲い掛かる。
 アルヴィンがぐっとミオンにガッツポーズをしてみせた。
 諸に攻撃を受けたそれは、そのダメージにたまらず膝をつく。
 砂埃が舞った。
 左側のトロールは、棍棒を支えにしながらもしばらく動けなくなっている。
「ガッ!?……ガアアアアッ…!」
 その様子を見て、怒り狂う片割れ。
 烏丸やアンリたちに向かって棍棒を振り上げるが――。
「そうはさせねぇ」
 最初の攻撃後は一旦距離を置いていたルシエロが、双剣「アジンドゥバ」で手首を鋭く突き刺す。
「ガアアアッ!」
 狙いが定まらず、棍棒は誰もいないところに振り下ろされた。
「おい。こっちだ」
 双剣を揺らしながら、右側のトロールを挑発するルシエロ。
「グ……ガ……」
 それにつられて、徐々にトロール同士の距離が広がっていく。
「ガッ……ガッ……!」
 それまで大人しくなっていた左側トロールが、危険を察してか声を出す。
 だが、それ以上は意思疎通を図らせないようにとルンがたくさんの爆竹を投げた。
「あ、あたしだって……頑張るよ!」
 その手は、初戦ということで少し震えていた。
 だが、爆竹の効果は抜群だ。
「…………!?」
 左側のトロールの声が、破裂音でかき消される。
 仲間の声は届かず、右側トロールは正気を失っていた。
「よくやった、ルン。あとは任せろ」
『テヤン』が手裏剣を構える。
「先輩、もう一回、いけますか?」
 冴が司に声をかける。
 司は二度目の詠唱を続けながら、余裕の笑みを作って彼女に返事をする。
 そんな2組を、ミオンとアルヴィンがしっかり見守っていた。
 あたりを観察し、彼らに危険がおよばないよう気を配っている。
 もちろん、2回目の攻撃も可能だ。
「こちらはもう大丈夫そうね! よろしくね!」
 紫の髪を揺らしながら、リゼットはルシエロの後ろに移動し始める。
 敢えて見えるように走り、右側トロールに自分を意識させる。
 それを確認して、アンリはトロールの後ろ側へと回り込みだした。
 リゼットもアンリも、互いの顔を見ずに行動していた。
 彼女たちの間では、こんなことは顔をみなくとも、合図をしなくとも――可能なのだ。

 リゼットらが抜けたところで、司の詠唱が発動する。
 それまで投石と爆竹でトロールの気をそらしていた冴とルンが、同時に手をとめてパートナーを見た。
 司の攻撃にあわせて、テヤンの手裏剣もトロールを襲う。
 しかし、まだ息の根がある。
 アルヴィンが回復させまいと、そこでとどめをさした。
「『ウルフファング』!!」
「ガアアアアッ……」
 その呻きを最後に、トロールは静かに崩れ落ちた。
 だが、皆の気が緩んだところで――。
「……アルヴィン!」
 ミオンの声が響く。
 トロールの近くにいた司たちのところに、トロールが放った巨大棍棒が落ちてきたのだ。
「くっ……!」
 グレートソード「バーリー」で、反射的にその棍棒の軌道をそらすアルヴィン。
 直撃は防げたが、アルヴィンの頬に少しだけそれが当たった。
「……ふう。無事か?」
 あたりを見渡すアルヴィン。
 かばってくれた彼に皆何か言いかけるが、だれよりもミオンがはやかった。
「き、傷が――!」
 再び、ミオンの声があたりに響いた。悲鳴のようだった。 

「ガーッ! ガーッ!」
 右側トロールは怒り狂い、棍棒をひたすら振り回し続けていた。
 巨大なその武器は、当たるリスクも高い。
 だが、愚鈍なトロールの動きならば注視すれば隙もある。
「オレがダンス相手だ。光栄だろう?」
 トロールをもてあそぶかのように、ルシエロは華麗に攻撃をよけていた。
「ルシェ。今だよ」
「ああ」
 インカムから聞こえる声。
 それと同時に、ルシエロは棍棒から腕を伝い駆け上がり、狙いを定め項を削ぐ。
「ガアアアアッ!」
 さらに暴れ始める直前に、即座に奴の身体を蹴って離脱した。
 ルシエロは空中で体勢を整え、危なげなく着地する。
 ひろのはほっと息をつきながら、あわててインカムの電源を見る。
「…………ふっ」
 機械越しに、ルシエロの笑い声が聞こえてきた。
「なっ……!?」
 彼女の安堵の声すら、しっかり彼に届いていたのだった。
 
 ダメージは蓄積していながらも、未だしぶとい右側トロール。
 体力が残っている今、どうにかしようとうろうろしはじめる。
 それを見て、リゼットがにっこりと笑った。
 アンリは完全に背後をとっている。
「あら、逃げたくなったのかしら。でも……もう遅いわね。残念。私達に出会って、無事に帰れるとは思わないことね!」
「『グラビティブレイク』」
「ウガアアアアアアッ……!」
 トロールは無残な悲鳴をあげ、お嬢様に平伏した。

 2体のトロールが横たわる中、ひろのは連絡用にと本部から用意してもらった携帯電話で、淡々と結果を述べる。
「討伐、完了です。軽傷者1、重傷者0、死亡者0――」
 電話先から、興奮した花火師たちの声が聞こえてくる。
「え? ああ、はい……はい」
 ひろのは電話越しの指示通りに、携帯を皆にむける。
「その化け物はすぐに本部の職員が撤去してくれるんだとな」
「マジ皆さんあざーっす! あざーっす!」
「またお前はそんな言葉づかいを……いや、とにかくありがとな。
 あとは俺たちが最高の花火を打ち上げるから、じっくり楽しんでくれな」
 
 ウィンクルムのおかげで、花火大会は予定通り開催される。


●大切なのは

 花火師が用意した特等席で、ミオンは慎重にアルヴィンの頬にガーゼをはりつけていた。
 その他にも、彼には今日の戦闘によるかすり傷が何か所かあった。
「体……大丈夫? シンクロサモナーって大変ね……」
「別にどうってことないさ」
 アルヴィンはそう言って笑うが……ミオンは不安を抱いてしまう。
 だが、彼は今こうして無事でいてくれている。
 暗闇がそうさせるのか、ミオンは素直に御礼を口にしていた。
「だけどおかげで、花火を見れるわ。ありがとう」
 そんな彼女に、ガーゼに手をやりながらアルヴィンは微笑む。
「……それはよかった。だけどさ、ミオン。大げさすぎないか?」
 戦闘後、すぐに消毒やらなにやらあわあわと救急箱を取り出して治療してくれたミオン。
 アルヴィンとしてはそこまでの傷じゃないようだが、ミオンにとってはちがった。
「すぎないわよ! もうっ! せっかくきれいな顔なのに、傷跡が残ったら……」
「え?」「え?」
 互いに見合わせる二人。
 ミオンは数秒後、ようやく自分の発した言葉に気が付く。
「やっ! ちがっ! それ、は!」
「ふっ……心配、してくれてるのか?」
「……ば、別に、心配してないわよっ! ってもう! 静かに笑わないで!」
 顔を真っ赤にして叫ぶミオンの頭上で、花火が見えた。
「ほらミオン、始まったよ。花火を見ようよ」
「うっ……それもそうね」
 花火があがる。
 その美しさにしばし見とれていると、隣から声をかけられた。
「ミオン、ごめんな。結局俺、怪我して……」
 花火の光に照らされながら、アルヴィンがこちらを見ている。
 自分がトランス時に言ったことを、彼は覚えていてくれたのだ。
「いいの、いいのよ……」
 
 どうか、これからもアルヴィンが無事でいて――。そう、ミオンは強く願った。


●彼の浴衣姿

「先輩! もうすぐだって!」
 特等席に陣取った冴が、明るく司に声をかける。
「石蕗さん、元気だね」
 戦闘後とは思えぬ冴のテンションを、司は団扇をあおぎながら窺っていた。
 冴は自分でもなぜこんなに元気なのだろうかと考える。
 思えば、バイトのおかげで冴の体力も以前よりついてきたのかもしれない。
 相変わらず喫茶店のバイトは忙しいが、さらに頑張ろうと意気込む冴だった。
「あーそれにしても浴衣姿いいなー」
 ちらほらと花火を見にやってきた客の中には、浴衣を身に着けている人もいる。
 華やかだったり、艶やかだったり。
 浴衣は、見ているだけで楽しくなってくる。
 それに対して今の自分の姿はどうか。
「特等席で花火見られるのは嬉しいけど、浴衣着る時間なかったのは、ちょっと残念……」
 トロールの後始末を手伝ったりなんだりとしていたら、時間がなくなってしまったのだ。
 基本冴はよく働くので、トロール討伐後も動き回っていた。
 同じく手伝いに駆り出された司だが、彼が何かしたかというと。
「あ、これ重いな」
「先輩! あたしが!」
「やっぱり2回も詠唱すると体力が……」
「わ、そっか! それもあたしが!」
 ――特に何もしていない。
 だが、冴はそれに気づくことなく。
 一番の労働者は、ありあまる元気でそわそわと花火の打ち上げを待っていた。
 そんな彼女の近くを、浴衣姿に身を包んだカップルが通り過ぎる。
「あ、あれいいなー。……決めた! 今度こそ浴衣着る! そして先輩の浴衣も見たい!」
「え、あ、僕も?」
 大きくうなずく冴。
 そんな冴をみて、司が小さく笑った。
「そうだな、石蕗さん、いつも頑張ってるし……」
 そこで、花火が打ちあがる。
「わー! たーまやー!……ん? 先輩、続きは?」
「ん、なんでも?」
「んん? あ、たーまやー!」
 打ち上げられる花火に感嘆の声をもらしながら、司の浴衣を見る機会をいつ作ろうかとわくわくする冴だった。


●キューピッド砂

 衣服についた砂を軽く払い、ひろのとルシエロは花火師に案内された場所で花火を見ていた。 
 この場所をルシエロは気に入ったようで、彼の機嫌はすこぶるよい。
「ここはいいな。うるさい子どももいないし」
「…………」
 相変わらずの子ども嫌いだ。
 さらに、ここにくるまでにすれ違った大人の女性たちに対しても相変わらずだった。
 砂を払い、そして軽く身嗜みを整えた彼を、先ほどまで遠巻きに騒ぐ女性がいたのだ。
「ねー知ってる? この花火が無事打ちあがるの、あの人たちのおかげなんだってよー」
「わーやだかっこいいー」
「…………ふっ」
 これが、凛としてトロール討伐に立ち向かったあの彼と同一人物なのだろうか。
 ひろのは戦闘時との彼のギャップに、何とも言えない感情を抱く。
「……あ」
 そんなことを考えていたら、花火が始まった。
 耳に飛び込んでくる音には少し眉をひそめてしまうが、それでも花火は美しい。
「大きい音は、苦手だけど……。花火はきれいだから、好きだよ」
「そうか」
 ルシエロが花火に興味があるのかはわからないが、彼も静かに花火を眺めている。
 贅沢な時間だ、とひろのは思う。
 今日は色々とあって疲れたけれど、無事に終わってよかった――。
 最後の花火が夜空に散ったあと、踵を返すひろの。
 だが。
「あ」「あ?」
 砂に足をとられて、転んでしまう。
 そしてそのまま、やわらかい砂の上へ。
 ぽすんと、トロールに比べるとなんとまあかわいらしい感じでひろのは倒れていた。
「なにやってんだ。仕方ねえな……」
 すっと手を差し伸べてくるルシエロ。
 それはあまりにも自然で、上品だった。
 彼の手をとると、体温が伝わってくる。
「大丈夫か?」
「……うん」
「ふっ……それにしても、子どもみてえだったな」
「子どもだから」
「ああ、そうか。ん?」「え?」
 ひろのはルシエロが何か言うのを待つが、結局彼はそれ以上口をつぐむ。
 それが少し気になりながらも、今夜はよく眠れそうだとひろのは空を眺めながら歩み続けた。


●まだまだ建前

「時間があれば、浴衣着て花火大会を見に行こう!」
 ルンの提案によって、大急ぎで着付けをしてもらった二人。
 なんとか花火の時間には砂浜にたどり着き、ルンとテヤンは特等席へと浴衣姿でむかう。
 希望が通ったことを喜ぶルン。
 一方、テヤンは仏頂面だ。
「なんでおいらまで浴衣を……」
 そんなことをぶつぶつ言いながら、さっさと先に進んでいく。
「テディ! 勝手に行かないで!」
 歩きづらい下駄に苦労しながら、ルンはあわてて彼を追う。
 テヤンの浴衣は精霊用ということで、ちゃんと彼の尻尾が外に出てくるタイプを借りてきた。
 足早なテヤンに少しむっとしてしまうルンだが、浴衣からのぞく尻尾の動きは面白い。
 細長い猫の尾がゆらゆら揺れている。和む。
 特等席にたどりつくと、ちょうど花火が始まった。……もしかして、早足だったのは間に合わせるためだったのだろうか。
 まだ彼のことはよくわからない、と考えていると、花火に目線をむけたままテヤンが言った。
「とりあえず、初戦は終わったな。お疲れさん」
「え、あ。う、うん」
 初めはとにかく緊張していたルン。
 だが、それとは逆に、テヤンは常に落ち着いていた気がする。
 彼はこれまでに、このような戦闘の経験があるのだろうか。
 思えば契約時からばたばたとしていて、自分はテヤンのことを本当にまだよく知らない。
「それしても、なんで浴衣……」
「まだぶつぶつ言ってる!」
 浴衣はテヤンに似合っているのだが、何がそんなにいやなのだろう。
 だがテヤンはふう、と息をつくと、それ以上は愚痴をこぼさなかった。
「まぁ、花火に罪はねぇんだ。今は花火を楽しむか」
「うん! そうだよ!」
 しばし、花火に集中する二人。
 花火師の宣言通り、大輪の花が美しく咲き乱れる。
 その流麗さに心をほぐしたルンは、無意識につぶやいていた。
「それにしても花火、綺麗だべなー」
「……『だべ』?」
「……え?」
 花火から互いに顔をむけるルンとテヤン。
「……って! なんでもない! 『だべ』なんて言ってないから!」
「いや今」
「言ってないから―!」
「っておい、ルン! 待ちやがれー!」
 思わず走りだしたルン。
 せっかくの浴衣が、台無しだ。だが、走らずにはいられなかった。
「……不覚!」
 足を動かしながら、彼女は思う。
 人のことを知るのと同じくらいに、自分のことをさらけ出すのは難しいことなのだと――。


●花火より団子

 いつのまに調達したのだろう。
 アンリの腕には焼きそば、わたがし、りんご飴などが抱かれていた。
「花火師の奴らが、腹減ったって言ったら驕ってくれた」
「アンリ。あんたね……」 
「食うか?」
「遠慮するわ。戦闘後、軽食をとったじゃない」
 アンリは一瞬首をかしげ、それからああ、と声を出す。
「あの量は食事に入らねぇ」
「入るわよ……」
 どうやら、すっかり忘れていたらしかった。
 本当に黙っていれば非の打ちどころがないというのに、どうして彼はする事なす事こうなのか。
 いや、でも昼間のアンリは頼もしかった。
 そこまで戦闘経験があるわけではないのに、トロールの視線を誘導するときは少しも不安ではなかった。
 アンリなら、やってくれるとわかっていた。
 リゼットがあのとき感じた気持ちを思い出していると、花火があがる。
「綺麗ね……」
 今日のような活躍をしたアンリになら、通常は断固として断っているあの呼び方をしてみてもいいかもしれない。
 そんなことを考えながら穏やかな気持ちでそっと隣をみてみると、アンリは夢中で焼きそばを食べていた。
「……あんたなんか犬で十分だわ」
「なぜ今それを言う」
 いつもとは違うタイミングなので、混乱するアンリ。
 だが、そんなことリゼットは説明しない。
 戦闘時はなんだか気分が高揚していただけだろうとため息をついた。
 もう隣は放って、花火に集中してしまおう。
 そんなリゼットを、花火の光が淡く照らす。
「そうだ、リズ」
「なによ?」
 りんご飴とわたがしを持ったまま、アンリが笑った。
「俺がもってきた浴衣、やっぱり似合うな。……かわいい」
 リゼットは反応に困り、先ほどのアンリとまったく同じ調子で、同じ言葉を発していた。 
「なぜ今それを言う」

 
 花火があがる、十人十色の気持ちのうえに。



依頼結果:成功
MVP
名前:リゼット
呼び名:リズ
  名前:アンリ
呼び名:アンリ

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター タカトー
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 07月24日
出発日 07月31日 00:00
予定納品日 08月10日

参加者

会議室

  • [34]ルン

    2014/07/30-23:43 

    >ミオンさん
    ありがとうございます。やっと作戦の流れがわかりました。
    そうしたら、烏丸さんがトロールの分断を試みた後、テディが割り込みと攻撃をします。

    >リゼットさん
    そうですね、ありがとうございます。
    ちょっと細かいところ、気にしすぎたかもしれません。
    すいませんでした……。

  • [33]リゼット

    2014/07/30-23:17 

    ミオンさんのいう「先制攻撃」というのは
    攻撃順ではなくて、今回は割り込み以外の役割の人のことね。

    海岸での遮蔽物については基本的にないものとして考えているわ。
    遠くに離れてさえいれば、攻撃を仕掛けてくる手前の空いてを無視してまで
    狙ってくる可能性は低いと思うしね。

    問い合わせるのもいいけど、GMからの説明がないということは
    基本的にはないと考えて行動する方がリスクは減らせると思うわ。

  • [32]ミオン・キャロル

    2014/07/30-23:06 

    えっと
    素早さ順ではなく会議室の内容の事ね
    最初に攻撃をしかける烏丸さん、ルシエロさん(テヤンさん?)です

    アルヴィンは【29】のリゼットさんが提案してくれた案で
    2人がトロールを誘導、もしくは誘導が難しいようだったら
    2R目にアンリさんと同時に戦闘に加わる予定よ

    誘導の所はとりあえずいれたので
    作戦の流れとしてはリゼットさんに賛成です

  • [31]ルン

    2014/07/30-22:49 

    うん……
    いろいろ考えたけど、ポジションはBにするね。
    テディのやる事としては、さっきも言ったように
    「烏丸さんの詠唱時間を稼ぐ代わりに、手裏剣でデミ・トロールを中距離から攻撃」しようと思う。

    他にもしてほしい事があったら、テディに伝えるし、あたしも協力します。
    あたしは爆竹を投げてデミ・トロールを怯ませるくらいですけど。

    あと、ここで気になる事があるの。
    ミオンさんが言ってた、先制攻撃順っていうのは、
    ステータス(マイページ)の「素早さ」の高い数値順でいいんですか?
    それとも、会議室での内容によるものですか?

    見た限りでは、
    アンリさん=アルヴィンさん>ルシエロさん>テヤン>烏丸さん って感じかな。
    左が一番、早い方です。

    海岸に隠蔽物があるかどうか、実は問い合わせしてるんだけど、
    今のとこ返事がないんです。
    万が一の事も考えて、今、あたしのプランには
    「作戦や戦闘の支障になる隠蔽物がないか、下見して連絡する」って書いてます。

    作戦はリゼットさんの考え方に賛成します。あまり、バラバラで動くのは却って危険だし。

  • [30]ミオン・キャロル

    2014/07/30-17:24 

    リゼットさん、すごい!

    アルヴィンは現状のところ

    ・烏丸さんが攻撃したトロールを優先に倒す
    ・遮蔽物で待機、なければ警戒外の場所
    ・時間差で戦闘に加わり分断を狙う(リゼットさんの案を書かせてください)

    こんな感じで戦闘予定よ

    便宜上トーロル1、2と会議室に書いていたけど
    プランには図を含めて記載してないので
    「烏丸さんと同じ敵を狙う」にするわね

  • [29]リゼット

    2014/07/30-15:26 

    私もそこが漏れていたのよね…

    Bについては、1から優先で倒すということでいくなら
    もう最初から攻撃に加わっていていいと思うわ。

    分断については初手からはまず無理でしょうから
    1ターン目はAB側の少し離れた場所で待機
    2ターン目で不意打ちも狙って戦闘に加わって
    それ以降、攻撃をしかけながら1と2を分断できそうな立ち位置へ移動
    という感じでどうかしら。

    あまり長引いてしまうと最初から戦闘に参加している人たちの負担が大きくなるから
    基本方針としてはまず1から倒すことを最優先にして
    そのために相手の連携を崩すために分断できないか試みる
    という意識で行けばうまく割って入れなかった時にも対応できると思うわ。

  • [28]ミオン・キャロル

    2014/07/30-13:10 

    ふと思ったのだけど

    先制攻撃以外の3組ってどこに待機してます?
    とりあえず烏丸さん側にいるべき?
    海岸…遮蔽物あるかしら

    そのあたりは曖昧でいいかしらね…

  • [27]ミオン・キャロル

    2014/07/30-10:20 

    >ルンさん
    初めまして、宜しくお願いします

    了解です!とりあえずアルヴィンはDの位置で
    デミにまとめて攻撃されないような場所取りで
    アンリさんと分断する方向でプランだすわね


    暫定でこんな感じ?
    A→  ■    □ ←E   ■トロール1 □トロール2   
       ↑  ↑↑        
       B  CD 

    A=烏丸
    B=テヤン  (暫定
    C=アンリ   (分断、状況によってルシエロのへ加勢 グラビティブレイク
    D=アルヴィン(暫定、ウルフファング1~2回
    E=ルシエロ (牽制 エトワール

    1、トランス後、AとEでデミ・トロールの分断を試みる
    2、BがAとトロール1の間に(?)
      CとDがトロールとトロールの間に割り込む
    3、トロール1を集中攻撃(状況によりCはトロール2)
    4、トロール2を皆で倒す


    何かあれば、会議室に書き込むわね

  • [25]ルン

    2014/07/30-02:50 

    遅れてしまってごめんなさい。ひとまず、挨拶しにきました!
    はじめまして。あたしは、ルン。
    パートナーは、シノビのテディことテヤンです。
    ギリギリで申し訳ありませんが、改めてよろしくお願いします。

    ポジションは、ちょっと迷ってるの。こんな状況でなんだけど。
    もし、Bだったら烏丸さんの詠唱中に妨害も兼ねて、トロールに攻撃できるはずだから、
    発動までに時間を稼げるかもしれない。
    それでもいいなら。

    テディは、手裏剣も小刀も使えるけど、どっちもメイン武器だし、
    メイン武器は、どちらか一つしか使えないみたいだし、どうかなぁ

  • [24]石蕗 冴

    2014/07/30-02:20 

    こちらはポジション的にもひたらすらオーガ1を攻撃だね。
    遠距離だから近接の人の動きに合わせて連携してく方向でいくね。
    あ、とりあえず石は投げてみる事にしたよ。

    >合図
    うんうん、同時(同ラウンド内)に仕掛けられるのが理想かな。
    ばらけちゃうと片方に寄っちゃう可能性もあるかなーと思って。
    じゃあこっちは「向かって左のトロール」狙うね。

    >役割
    間に入ってもらえたら気兼ねなく行動できるので、こちらとしてはとても助かります!
    とはいえ前に誰もいなくても頑張る事に違いはないので好きな事してもらって大丈夫だよ。
    ルンさん達の意向も聞いてから決めるのでも問題ないかも?

  • [23]ミオン・キャロル

    2014/07/30-00:13 

    >22
    訂正があったので連投です

    出発ギリギリまで覗ける…と思うのだけど
    プランを変更できるかが分からないので、早目に提出します
    出来る範囲で修正はするつもりよ
    ごめんなさい

  • [22]ミオン・キャロル

    2014/07/29-23:58 

    ありがとうリゼットさん

    私は希望ないので
    烏丸さんとトロールの間でも
    トロールとトロールに割り込むでも、どちらで大丈夫よ

    明日の夜は何時まで会議室にいけるか分からないので
    早目にプランをだしてしまうと思うわ
    その場合は「作戦に相違があれば皆に合わせる」とプランに記入します
    ごめんなさい

  • [21]リゼット

    2014/07/29-23:40 

    っと、タイミングが。
    ルンさん達の希望次第だけど
    テヤンさんがシノビだから、攻撃回数で考えるならBについてもらった方が
    効率が良さそうかなと。
    ミオンさんの希望ももちろん尊重したいと思うわ。

  • [20]リゼット

    2014/07/29-23:34 

    割り込むのがCとD、かしら。
    1対1じゃ分が悪そうだったら2の相手を二組でしてもいいかも。
    状況次第だからそのあたりは柔軟に対応できるようにプランを出してみるわ。

    というわけで、うちのアンリはCのポジションへ行かせるわね。
    基本冴さんたちの方への攻撃を優先しつつ
    苦戦しているようだったらひろのさん達の方へ加勢する。
    スキルはグラビティブレイクを持たせて、敵の防御力を下げられないか試すわ。
    私自身はアンリの攻撃対象の側について気を引くようにするつもりよ。

  • [19]ミオン・キャロル

    2014/07/29-23:21 

    …決めていってしまって大丈夫かしら
    何かあれば意見をお願いします

    >ルシエロさん
    牽制ありがとう、助かるわ!


    >冴さん
    攻撃の件、ありがとう
    属性は明記してある事が珍しいので…場合によっては長引くかも…くらい?

    アルヴィンはトロールの間に割り込ませるより
    烏丸さんとトロールの間にしたほうがいいのかしら?

  • [18]ひろの

    2014/07/29-22:41 

    ルシエロ=ザガン:

    >合図
    わかった。
    司の詠唱準備が出来次第、タイミングを合わせ同時に仕掛ける。
    ということで合ってるか?

    >標的
    とりあえず「向かって右のトロールを攻撃」とでもしておく。

  • [17]石蕗 冴

    2014/07/29-22:03 

    あ、満員だね!
    改めてよろしくお願いしまーす。

    >役割
    攻撃って事は私達はAの位置でいいのかな?了解だよ、先輩にお願いしとくね。
    攻撃するのに詠唱いるから、準備ができたら手でもあげてルシエロさん達に伝えるね。
    あ、防御ぺらっぺらだから一回攻撃したら、念のためじわじわーっと下がりつつまた攻撃準備の予定。
    移動速度遅いといっても他のデミに比べたら、とかがあるとワンパンの可能性があるので…!

    私はとりあえずトロールに集中させないように適当に間隔あけて石でも投げてみようかな。
    でも味方の邪魔になる可能性もそれなりにあるのでまだ考え中。

    >ミオンさん
    ああ、あれは同じ箇所を攻撃すると再生妨害って話がみえたので
    命中厳しめであろう集中攻撃側で実行するとしたらこんな感じ?っていう自分なりの案だよ。
    で、考えた結果が最下段な思考になったので基本的にはみんなと同じ考えだから大丈夫。
    紛らわしい書き方してごめんね!

    属性かー。見た感じこちらは土2、風2、火1だね。
    トロールが火だった場合、有利な水属性がいないからちょっと面倒になる感じ?
    とはいえ変更しようがない所なのでなんにせよ当たって砕けてくるね!

  • [16]ミオン・キャロル

    2014/07/29-10:29 

    満員御礼ね!
    ルンさん、宜しくお願いします(お辞儀)

    とりあえず、今でてる所で

    A→■D □←E      ■オーガ1 □オーガ2 ABCDE精霊(&神人)
    B C  

    仮にオーガ1を集中攻撃するとして
    1、A(&B?)とEが逆側から攻撃をして、オーガを互いに誘導(?)
    2、ある程度距離が離れたら、1組が割り込み、残り2組は
      まとめて攻撃をされない位置でオーガ1を包囲→集中攻撃

    誘導にのらなければ、仕方ないので4組でオーガ1を集中攻撃

    オーガ2の牽制&攻撃はルシエロさんが立候補してるとして
    オーガ1の攻撃は遠距離の烏丸さんに頼んでもいいかしら?
    アルヴィンは割り込むか、外側でウルフファング(最大2回)の予定よ

    私は短刀でどうにか出来る相手じゃなさそうなので
    トランス後→邪魔にならない所で待機…になりそう
    何か手伝える事があればやるわね。

    エンドウィザードはレベル1だとスキルは使えないけど
    過去の報告書によるとレベル1のエンドウィザードは
    通常攻撃に魔法を使ってるみたいなので攻撃できると思うの(攻撃までに2R)

    勝手に解釈してたらごめんなさい
    つっこみがあればお願いします


    >冴さん
    戦闘について、手探りであまり分かってないのだけど
    防御が堅いと属性相性が重要になるみたい
    デミの属性は明記されてないから分からないけど
    相性が悪く、一撃が軽いとダメージ入らないみたいよ

    私の偏見とかあるので、鵜呑みにはしないでほしいのだけど
    テンペストダンサーは1撃が軽いので、正面から戦うより
    皮膚の薄い所とか筋狙う方がダメージを蓄積できるのじゃないかなって思うわ

    命中が低くて一撃が重いジョブは部位狙いより当てるの重視かなって

    自己回復妨害…というか
    回復する隙を与えずに攻撃というか…
    あんまり考えないで、ざっくり「全力攻撃」にするのがいいのしら
    経験少なくてあまり分かってなくて
    変な事を言ってたらごめんなさい

  • [15]リゼット

    2014/07/29-10:07 

    いろいろ言葉が足りてなかったわ…ごめんなさい。
    冴さんの言うとおり、最初に外側から攻撃を仕掛けて
    動いたところへ割って入るというイメージだったの。

    あと、外側から攻撃する組の分担で、どちら側かに2組回せたら
    最初にそちらから叩くつもりだったわ。
    ダメージ云々はひと組だった場合の想定だったんだけど、混ざってしまったのね…。
    ともあれ5組揃ったようだから、私も決めておくのに賛成よ。
    当初のイメージでいうならひきつけるための人数が多い方から、になるかしら。

    部位狙いの件、ご説明ありがとうございますルシエロさん。
    実例があるのならやってみて損はなさそうね。
    そしてうちのアンリはハードブレイカーで命中には難があるから
    牽制よりも本格的な攻撃の方に回る方がいいかしら。

  • [14]石蕗 冴

    2014/07/29-01:30 

    私もどっち集中して狙うかは決めといた方が楽かなーって思うよ。

    寄り添ってるとなるとトロール同士の距離ってかなり近そうだよね。
    片方が攻撃されたらもう一方も気づくと思うの。
    うまく片方だけの注意を引けたとしても移動速度も遅いとなると、離れるまでにそこそこ時間がかかるんじゃないかな。
    その間にもう片方が気にせずじっと待っててくれるかなと思うと、そうでもないんじゃないかなーと。

    だから私も割り込む前に図でいうとA、Dがまず攻撃して別々に注意を引けるか確かめてみたいな。
    今の状態だと割り込むにしてもそのスペースができるのかなとちょっと気になって。

    >部位狙い
    あ、同じ箇所攻撃すると自己回復妨害できるの?

    どっかしらを狙って当てに行くんだったら波状攻撃でかなぁ。
    最初は外すかもしれないけど動きは遅いってあるから
    最初の人は陽動くらいの勢い注意を引けば他の人の攻撃は当たるかも。

    まぁでもどれくらい回復するかにもよるよね。
    素直に当てられる時に確実に当てた方が速かったですってのも充分ありえそうだし。

  • [13]ミオン・キャロル

    2014/07/28-22:32 

    体大きいし両方から狙われたら怖いわね

    集中してどっちか片方狙います?
    傷ついている側ではなくて
    狙うなら、どちらか最初から宣言するのが良いかなと思うのだけど

    りゼットさんの案だと、今の4組の状態だと
    1、片方を1組で攻撃
    2、デミの間に1組と外側に1組
    3、逆側から1組で牽制
    って認識であってるかしら?

      A→■C □←D      ■オーガ1 □オーガ2 ABCD神人
        B 
    最初と反転してるけどこんな感じ?

    間に割り込む前に逆側からも攻撃して、オーガ同士が離れるか
    試してみたいのだけど、見込ないかしら…?



    >部位狙い
    ハードブレイカーやシンクロサモナーは命中低いから当てる事優先がいいかなと思うわ
    この前、デミリビングデットに当たらなくて苦戦したし…

    可能なら自己回復の妨害で
    同じ個所を攻撃できたらな…と考えます

  • [12]ひろの

    2014/07/28-22:03 

    ルシエロ=ザガン:

    >部位狙い

    今までだと、
    ・デミ・ワイルドドッグの場合は『脚』
    ・デミ・クロウだと『羽』
    ・ヤグアートだと『脚』特に『太腿』
    を狙ったが問題無かったな。

    この3つの例は敵が素早い為に、機動力を殺ぐ目的で行った。
    むしろ狙いを付けた方が当たりやすい。
    ただ、確実に当てれるような状態での行動を宣言しないと空振りになるだろうな。

    例えば、デミ・クロウだが。
    元が鴉だからな。飛んでいるわけで、テンペストダンサーのオレは空中への攻撃手段が無い。
    そこで、この時は「主に羽を狙い、攻撃を躱しざま切る」と記載した。
    止めは別の奴が刺したが、地に落ちてそれ以上の反撃はできなくなった。
    機動力を殺ぐ目的は果たせた訳だ。

    デミ・ワイルドドックの場合は。
    飛び掛って来たから成功したようなものだな。
    相手は犬だから、脚の位置が低くて狙うのは困難だ。
    敵の行動に救われた形か。
    この時は、オレもまだ詰めが甘かったな。


    少しは参考になったか?

  • [11]リゼット

    2014/07/28-21:36 

    戦闘経験が浅くて把握しきれていない上にメタな話で申し訳ないんだけど
    部位狙いってできるものなの?
    判定がミスになりやすい、っていうのがあったりするようなら
    狙いを定めすぎず確実に当てるほうがいいかと思うんだけど…
    明記されていないからわからないわね。

    間に入れる組を増やしすぎると、相手からみてみれば
    挟み撃ちでまとめて叩く好機になりはしないかしら。
    牽制を無視してでもまとまっている私達を連携して攻撃してくるかもしれないわ。
    外側にも人を付けたいのは挟み撃ちにしたいというのと
    相手の狙いを分散させたいというのがあったからなの。

  • [10]ひろの

    2014/07/28-11:32 

    ルシエロ=ザガン:

    デミトロールAの足止めはオレがやろう。
    動きは鈍重とは言え、足元じゃいざというときに回避できる奴の方が良い。
    現状、「エトワール」が4回は使える計算だ。
    緊急時に「エトワールで回避」とでもすれば、Bを倒すのに時間が掛かったとしても多少は持つからな。

    ジョブの関係で一撃の攻撃力には欠けるが。
    そこは、一点集中して削るつもりだ。皮膚が厚かろうと少しは削れるだろう。
    こちらは主にアキレス腱を狙う。
    腱を切ることに成功すれば、移動を制限できる。
    実際切れるかどうかは、やってみなければ判らないが。


    >ミオン

    鴉のか? オレも楽しめた。(楽しげな笑み
    今後も何か思いついたら、遠慮なく言ってくれ。

  • [8]ミオン・キャロル

    2014/07/28-00:28 

    7は間違えたので削除しました、ごめんなさい

    えっと
    4組と想定して
                 
    A ←■ BC □→ D  ■オーガ1 □オーガ2 ABCD精霊(&神人)  
     
    1、Dがオーガ2挑発→少し移動させる
    2、Aが逆方向からオーガ1を攻撃
      知能が低い可能性にかけてオーガ2と逆方向に行くことを狙う
    3、BCが間に入って分断、BCはダメが多いオーガを狙うってことかしら?

    あの後に少し考えて
    Aがオーガ1の足を狙い動きを制限(再生があるから難しいかも)
    BCDが分断しつつオーガ2を集中攻撃…というを思いついたのだけど、どうかしら?


    もし入りたいと考えていて、入りづらかったらごめんなさい
    気にしないで参加して貰えるとと嬉しいわ


    >片方倒したら怒る

    そうよね…仲良かったら怒るわよね…
    …うん、攻撃力あがりそうだけど…そうなったら注意ね…

  • [6]リゼット

    2014/07/27-22:44 

    誘うだけじゃなくて
    間に割って入るような動きを入れてもいいかも。
    ミオンさんの図を借りて説明するなら
    Bから右側の■を攻撃して気を引いて
    寄ってこようとしたところを
    左の■と右の■の間に割って入るような組を作るという感じね。

    割って入る組が少ないと挟まれて負担が大きくなるから
    Bから二組牽制、間に二組が割って入って、もう一組がAからダメ押しの牽制。
    これで連携を崩しやすくなるかと。
    まだ一組埋まってないからBからを一組にしたらバランスが取れるかしら。
    割って入った後は攻撃を多く当てられている方へ加勢していくといいかと。

  • [5]ミオン・キャロル

    2014/07/27-14:57 

    4人に増えてる!嬉しいわ
    宜しくお願いします。

    分断…
                      ■デミ・トロール
     A○  ■ ■→    ←○B   ○精霊&神人 

    B側の精霊が
    トランスで気を引いたり攻撃をしかけてトロール1体を誘導
    ある程度離れたらA側の精霊が足止め
    Aが足止めしている間にBで集中して倒す…

    ただ、都合よく1体だけ動いてくれるのか疑問ね
    仲間意識があるなら一緒について来るかかも…?

    …という案しか思いつかなかったわ。
    何かいい分断の仕方がないかしらね。
    図は適当なので参考程度でお願いします。


    >ひろのさん
    お久しぶりっ! 無事解決出来て良かったわ
    「出発ギリギリの案に乗ってくれてありがとう、おかげで楽しかった」
    ってアルヴィンが言ってたわ

    攻撃くらったら後ろに飛ばされそうよね
    前に戦った時は、正面から受けずに剣で流したり、避けたり…とかしてたみたいよ

    足場は砂かしら?
    砂だったら足場悪いし注意しないと滑りそうね。

  • [4]ひろの

    2014/07/27-09:40 

    ひろの、です。
    パートナーは、テンペストダンサーのルシェ……。ルシエロ=ザガン、です。
    キャロルさんたちは、お久しぶりです。
    他の人は、はじめまして。

    分断、いいと思います。(こくこく頷く)
    片方を、倒した後は。もう片方が、怒ると思います。

    デミ・トロールは動きは遅いです、けど。
    一撃が重たいらしいです。
    足止めのとき、攻撃を受け止めるのは。やめた方がいいと、思います。

  • [3]石蕗 冴

    2014/07/27-09:13 

    石蕗冴です。
    パートナーはエンドウィザードの烏丸先輩です。
    よろしくお願いしまーす!

    わざわざ連携させてあげる必要もないし私も分断に賛成かな。
    回復能力があるし戦力分けてジリ貧になるよりはさっさと片方を倒しちゃえればなと思うよ。

  • [2]ミオン・キャロル

    2014/07/27-00:42 

    ミオン・キャロルです。
    パートナーはシンクロサモナーのアルヴィンよ。
    宜しくお願いします。

    人数次第だけど、片方を1か2人で足止めして
    もう片方を集中して倒せたらな…と思うのだけど。

    自己回復あるからキツイかしら?
    また様子見ながら、何かあれば発言するわね。

  • [1]リゼット

    2014/07/27-00:25 

    リゼットよ。
    連れはハードブレイカーのアンリ。よろしくお願いね。

    二人同時に攻撃を仕掛けてくることがある、というなら
    仲良く隣に並べさせておいてやるのは面倒ね。
    重い攻撃を一人で受けるようなことになれば厳しいわ。
    分断を狙ってなんとか連携を突き崩したいところね。


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