【夏の思い出】双頭のシャチ(紺一詠 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 パシオン・シーに住むデリルという男とその二人の仲間は、悪党だ。
 窃盗、恐喝、詐欺。およそ考えられる悪事という悪事を重ね、コーラルベイにいられなくなった彼等は、海賊島の岩屋のひとつをねぐらにしている。夜の帳にまぎれてコーラルベイに舞い戻り、大なり小なりの悪を犯して、朝が来る前にねぐらへ帰還する。むろん官憲による手配はおこなわれていたが、今のところ、彼等のアジトが発見される気配はない。
 だから、誰も彼等に注意しなかったし、できなかった。
 オーガがおまえたちのアジトに目を付けたようだ、と。

「双頭のシャチがパシオン・シーに出たそうです」
 双頭のシャチと出し抜けに言われても、なんのことやら。ぽかんとしたウィンクルム達に向かって、A.R.O.A.の職員は続けて説く。
「ええ、これはおそらくオーガの仕業でしょう。ヤックルロアではないかとおもわれます」
 ヤックルロアは過去に喰らった動物の資質を、両腕に宿す能力をもつ。おそらく今回はシャチを食い、狂暴な彼等を真似ることにしたのだろう。
 シャチの頭部は4つ目撃されたという……要するに、オーガは2体。
 双頭のシャチが目撃された場所を、職員は地図を用いて示す。海賊島に無数に存在する洞窟のひとつ、その手前。オーガらしき生物は洞窟のなかへ消えていった。ほとんど探索のされていない洞窟なので、内部には何があるか分からない、とのこと。
「ですから、十分な準備をお願いします。照明やロープ等ですね」
 Dスケールとはいえ、オーガはオーガ。しかも、洞窟の深奥は詳細不明。ウィンクルム達はぴりりと背筋を正すのである。

解説

シャチかわいいんですけどね

・成功条件はヤックルロア2体の討伐だけです。
・あまり特別でない道具は貸し出せます。海賊島までの船も同様に貸し出してもらえます。
・洞窟は途中まで海に沈んでいるので、そこまでは船で侵入できます。そのあとは地上の一本道です。戦闘空間としての十分な広さのある、かなり大きい洞窟です。デリル達が追い出しているので、危険な動物はいません。内部は暗いです。
・デリル達3人(全員、成人男性)の生死は問いません……というか、デリル達の存在自体、これはPL情報になります。
・デリル達の手配は出回っているので、顔に見覚えがあることにしてくださっても大丈夫です。


●ヤックルロア(2体)
過去に食した動物の頭部に、腕を変形させて、攻撃してきます。今回は両腕ともシャチです。
今回ヤックルロアの属性はつまり……ですね。曖昧にしますが、シャチってことは、そういうことです。
ヤックルロア自体はとりたてて、特に水中での特別な能力はもちません。元々地上のオーガですから、地上は歩けます。
シャチを喰らったことで攻撃中はシャチっぽいところも見せますが、やっぱり特殊な能力はありません。
頭はあまりよくないです。

ゲームマスターより

御拝読ありがとうございます。紺一詠です。
リザルトはいきなり戦闘シーンからの予定です(プランによっては変わるかもしれません)
おそらくデリル達が襲われている場面にちょうど遭遇するかと思います。
さて、犯罪者の処遇はどうしましょう? 助けますか、それとも自業自得と放っておきますか?

リザルトノベル

◆アクション・プラン

羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)

  持ち物
懐中電灯、蛍光カラーボール

幾つもある洞窟から此処を選んだ理由って何だろう
デミオーガが居たら厄介だね、気を付けないと

洞窟に降りたらすぐにトランス
地面を照らし痕跡を調べ、他の存在の有無を確認してから進む
要救助者がいた場合、事情は後回しで助ける
壁際に固まってもらい背にして庇う

オーガ遭遇時はラセルタさんと連携しバチューンで火耐低下を試みる
目立つ腕でなく本体を良く見て当てる事を意識
命中の成否に関わらず撃ったら早めに後退する

後退したら懐中電灯で視界を照らすよ
敵の行動に気を配り、危険を察知したらすぐに知らせる
オーガが前衛をすり抜けた場合は懐中電灯を足元へ置き弓で応戦

戦闘後はラセルタさんの側で待機



柊崎 直香(ゼク=ファル)
  船長のお宝、オーガも狙ってるとみた

洞窟入る前にトランス
他の敵や要救助者がいた場合の作戦も確認しとく
懐中電灯は防水で強力なのを

対ヤックルロア
まずこっちに引き付ける
ゼクを攻撃に専念させるから僕は灯りの確保
特に敵の腕、シャチの口は常に確認できるよう照らす
噛みつかれたら厄介だし前には出ないよ、わかってる
なんでここに? な謎のお兄さん達(デリルさん)も
気になるから背後の警戒も念のためしとく

“とりあえず襲われてたから助けた”デリルさん達は
素性知ったら捕縛、外部へ連絡。
何者でも救助はするよ。裁くのは法であるべき。
彼らが僕達に危害を加えようとしたとしても、
僕が勝手に助けたいと思っての行動だから別に気にはしない


セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
  ヤックルロアの動きを封じるために投網を借りるぜ。
ハンティング技術も使って、敵に投げて動きを阻害した方が有利だろ?
他はラキアと同じ装備を用意。
洞窟探検だから準備は万全にしていくぜ。
洞窟に入る時にトランスしておく。
オーラとかでお互いの位置確認もしやすいかも?

オーガを見付けたら早めに投網広げて投げるぜ。
敵の動きが鈍くなり、敵に隙が出来ればラッキー。
デリル達はオレ達の方へ逃げるように言うぜ。
何処かで見たような?
でもオーガの対処の方が先か!
ライトを敵の目に向け敵の目を眩ませる。

オーガの始末が済んだらデリル達を捕まえるぜ。
ロープで縛って捕獲だな。
腕に覚えあるならネイチャー系の魔物退治をすればいいのにさ。



瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
  ■心情
ヤックルロアの討伐が第一とはいえ
悪い連中が襲われるのを黙って見ているわけにはいかない
たとえ、自分が怪我を負ってでも助ける

■持ち物
大きい懐中電灯
ロープ
携帯の応急手当セット

■行動
懐中電灯で
デリルさん達や珊瑚が移動しやすいよう足元を照らす
精霊達が攻撃するなら
ヤックルロアの一部を照らして命中しやすくする

■デリルさん達の対応
発見したら、強引にでも手を掴み壁際へ誘導
敵に攻撃されかけたら、怪我を覚悟で彼らを真っ先に庇わないと。
説明を求められたら、「後で話します」と返答

だが、元は悪人
こっちが戦闘中、脱走を謀ったりしないように見張っておこう

■討伐後
極力逃げ出したりしないよう
珊瑚と、デリルさん達を挟んで監視



シルヴィオ(ジークベルト)
  デリル達に壁側に逃げるように告げ
それを背にかばうように
壁を使って基本的に精霊を前衛、その後ろに神人がつく
扇型の陣形を組むように動く

動きやすいよう懐中電灯を腰に括りつける形で明かりを確保
夜目のきくジークには敢えて明かりを持たせない
「シノビなのだからこの地の利を活かせ。しくじるなよ?」

デリル達がこちらの忠告を聞かずに逃げ出そうとした場合
手配書が出回っている犯罪者であることを皆に伝え
準備していたロープで捕縛する
捕縛に失敗するようなことがあれば深追いはしない

他の味方はおそらくかばうだろうが
俺は敵の討伐を優先すべきであると考える
明かりを敵の目に向かって照らし、めくらましくらいはしてやる
お前の相手は俺達だ


●
「だ、誰か!誰でもいい…誰でもいいからぁ!助けてくれえええ!」
 天井から滴る数滴の水音だけが支配する静寂の中、情けない声が洞窟内に響き渡る。
自らが進んで人のいない島を選び根城にしていたというのに、想像も出来なかった程の上ずった声が出ていた。
手に持った剣は小刻みに揺れ、一緒にいた仲間は尻もちをつき涙を浮かべる。
「くそ…くそ!」
巷を騒がす悪党デリルとその二人の仲間は、まさに今『絶体絶命の危機』を迎えていた。

「…随分と威勢の無い奴等だ」
小さな声でシルヴィオは吐き捨てるように言えば、それは傍にいる仲間にすら聞こえない小さな声。
自分とは違う人の気配を感じ、デリルはあたりを見渡す。
「な、なんで人が大勢…!」
「危ない!伏せろ!」
 予想外の出来事が立て続けに起きた事で、呆然とするデリルの頭上をソレが掠める。
間一髪座り込んでかわせば、隣にあった硬い岩が音を立てて崩れてしまった。
大きく鋭い牙から白い息を零す魚影は、確実に目の前の食事にありつこうとしているのだ。
耳に響く鳴き声と共に、暗闇に慣れてきた一同の目に飛び込んできたのは、双頭のシャチ…。
─ヤックルロアだ。
食事をし損ねもどかしいのかジタバタと動くにつれ、洞窟が僅かに揺れる。

「とりあえずあの人達から離そう!」
柊崎直香はそう言うと手に持った懐中電灯を双頭のシャチへと向けた。
突然襲う光に驚き、片腕を振り上げたヤックルロアにデリル達は悲鳴をあげた。
大きなシャチの頭が、地面へと振り下ろされる……刹那、黒い影がシャチの腕とデリル達の間をすり抜ける。

「うっ…あ、あれ?」
「こいつに怪我は無いようだ」
情けない声を出すデリル首元を持ったジークベルトは、一同の前にデリルを放り投げる。
共にいた二人をとあたりを見渡せば、ジークベルトと共に攻撃に飛び込んでいた瑪瑙珊瑚が戻ってきた。
…一人は自分で歩いてはいるが、もう一人は珊瑚の肩を借りてよろよろと歩み寄ってきた。
どうやら一同と遭遇する数分前に、双頭のシャチの攻撃を受けてしまったようだ。
座り込むデリルの隣で腹部を抑え苦しむ彼の服は、破かれていた…だが、どうやら致命傷では無いらしく、赤黒く腫れ上がっている。

「…死にはしないようだな、なら任務を続けよう」
彼等からふっと背を向けるラセルタ=ブラドッツは、怪我をし震える彼等に視線すら向けなかった。
背後に立つパートナー、羽瀬川千代からカラーボールを受け取ると、まだ目の前にいたはずの餌を探すヤックルロアの腹部へとカラーボールを命中させる。
…忘れてはならない、救助も必要だが…最重要の任務が目の前にあるという事を。
まるで地団駄を踏むように暴れるヤックルロアは、彼等を救護できるほどの時間を与えてはくれないのだ。


「死にたくなければ壁際から動かない事だな」

命を救われた、それは微かに脳裏を過った教会に描かれている慈悲深い眼差しの天使では無く。
冷たく自分達を見据える、強い眼差しをした男達だった。
要件だけを呟いたシルヴィオに、デリルは返す言葉も無く壁際へと後退した。



「それじゃあ…作戦通りに行きましょう」
 目の前で暴れるヤックルロアは1体のみ、情報によるとヤックルロアは2体いるはずだ。
目の前でカラーボールをぶつけられ、余計怒り狂い周りの岩を砕いていくコイツに気づき、すぐにでもやってくるだろう。
後方支援に回ったラキア・ジェイドバインは、一同に確認するように声をかけた。
「いくぜ!」
セイリュー・グラシアがそう言って前線に飛び込めば、それが合図のように攻撃が開始された。
 事前に組んだように、前衛と後衛…そして敵の注意を引く錯乱班に別れ行動を開始する。
後衛班は懐中電灯で前衛班の動きに合わせ視界の確保、及び2体目の警戒…前衛は孤立攻撃を避け同時に攻撃しヤックルロアへダメージを与えていく。
交戦開始から数十分が経過した現在…順調とは言えるが、ダメージは目に見える程削れてはいないようだった。
各自洞窟内への侵入直前にトランスをしている為か、ライトで照らされる光とは違う、色とりどりのオーラの残光が当たりに点々と光る。

「っち…どうもタフだな…」
前衛班の攻撃が確実に当たっているにしても、ヤックルロアの両腕を振り回す威力は戦闘開始時からあまり変わってはいないようだった。
振り回される腕の先…双頭のシャチが大きく口を開け捕食行動をする度、後方で攻撃や支援をするメンバーに嫌な汗が流れる。
「皆、シャチの口にだけは気をつけて!」
ヒヤヒヤするような攻防戦に、思わず柊崎が前衛班に声をかける。
するとピタリと動きを止めたヤックルロアは、大きな体をくるり、と柊崎達の方へと向けた。
…どうやら彼の声に、僅かだが反応を示したようだ。
「あれ、まずいかも」
「お前の相手はこっちだ!」
前衛班に背を向けるヤックルロアに向かって、セイリューの攻撃が背中へと当たる。
ぐらり、バランスを崩すヤックルロアが片腕を振り上げたが、その腕からは大きな奇声と血飛沫が飛んだ。
「せ、セーフ!」
珊瑚とジークベルトの攻撃が、振り上げられたシャチの目に命中しヤックルロアの攻撃は失敗する。
目を負傷したショックで一時的に反応しなくなった片腕はピクリとも動かない。

「今なら…ラセルタさん!」
弓を構え、パートナーの名を読んだ羽瀬川に答えるように、ラセルタと羽瀬川の連携攻撃が繰り出された。
動かないシャチの額に攻撃は命中し、ビクンと大きく揺れたシャチは口を開け動かなくなってしまった。
…まずは、片腕の撃退に成功した一同は、そのまま一気にヤックルロアへの攻撃を再開する。
前衛班へのライトをヤックルロア本体の周辺に当てなかった為、突然動かなくなってしまった片腕にヤックルロアは驚きを表すように大声をあげた。
動かない片腕を振り上げようとすれば、力が変にかかってしまいバランスを崩し倒れてしまう。

「ゼク!」
柊崎の呼び声に、ゼク=ファルが小さく頷く…どうやら『準備』が整ったようだ。
後衛班の声に前衛班がヤックルロアから数歩距離を置けば、ゼクの詠唱魔法「乙女の恋心Ⅱ」が発動された。
立ち上がろうと体を起こしたヤックルロアの中心に命中し、高ダメージを与えていく…最後の断末魔は、残った片腕のシャチと重なり聞き苦しい声をしていた。

「まずは、一体」
全員がふっと息を吐けば、壁際にいたデリル達は呆然としていた。
自分達が先程まで情けなく恐れ怯えていた化け物が目の前に立つ男達によって倒されたのだ。
ふわりと襲う安心感…そしてそれと同時に、現在自分達が置かれている状況下にどっと汗が噴き出た。
(逃げるなら……今!)
なんて自分は幸運なんだと口元が弧を描くが、彼等に見られないように手で抑える。
腹部を抑え苦しむ仲間は…邪魔になるし、ここで捨ててしまおうとまで計算した…その時だった。

デリルに舞い込んだ『幸運』は、一瞬にして『不幸』となってしまった。

「っ!皆さん後ろです」
 ラキアの言葉にライトを後方へ向ければ、先程倒し終えたヤックルロア……否、『二匹目』がやって来ていた。
先程の断末魔にやってきたのだろうか、既に怒り心頭のようだ。
あまりにも怒り狂うヤックルロアに、一同からは嫌な汗が流れる。
「…ゼクさん、次の詠唱は可能ですか」
「ああ…だが、それまで待ってくれるかどうか」
瑪瑙瑠璃の言葉に、眉間にシワを寄せ異常なまでに暴れまわるヤックルロアにゼクは曖昧な返事をした。
一度後方に戻ってきたセイリューは、にやりと笑ってラキアにあるものを受け取った。
「いよいよ出番だな!広げておいてくれたか?」
「言われた通りに、これで大丈夫?」
「バッチリだ!」
ラキアから受け取り、ライトアップをよろしくと告げたセイリューはフェイントをかけながらヤックルロアの頭上へ飛び込む。
何をするんだ…とは思ったが、単独行動をさせない為にすぐさま錯乱班と後衛班も援護に加わる。

「これで少しおとなしく…してろ!」
広げられたのは大きな投げ網、これで一時的に暴れまわるヤックルロアの動きを封じ…!!

「あれ!?うわっ!」
放り出した投げ網をくぐり抜けたシャチの頭がセイリューの前に飛び込む。
間一髪でかわしたが、投げた網は地面に落ちてしまった。
「え、し…失敗?!」
驚く柊崎に、瑠璃は少し考えるとふとある事を思い出した。
「……多分、ですが シャチの能力が腕にあったせいなのかも…しれません」
「能力?そんな凄い力あったっけ」
一度図書館で見かけた内容だから曖昧だと前置きをして、瑠璃は口を開く。
「シャチは超音波で周囲に障害物が無いか判断するとか…恐らく、頭上に落ちてきた投げ網を障害物と察知したのかと」
「なるほど…だとすればさっき倒れた奴の妙な動きも理解できる」
話を聞いたシルヴィオが頭をかくようにして納得を示した。
暴れまわるように腕を振り回すヤックルロアだが、腕のシャチは微かに動きを加えていたのだ。
「…とすれば、100%察知能力が無いにしても厄介だ…となると、ジーク」
パートナーの声に答えるように隣に立てば、シルヴィオはジークベルトの肩を叩いた。

「シノビなのだからこの地の利を活かし突破口を開いてみせろ…しくじるなよ?」
「わかっている…お前の顔に泥を塗るつもりはない」
勝利の鍵は、トリッキーな攻撃と遠距離攻撃が可能な錯乱班と後衛班に託された。
急遽組まれた作戦に不安が無いかと言われれば答えはNO…だが、双頭のシャチからの攻撃をかわすにはそれが最善策だと解釈された。
足元にある投げ網は、次のチャンスに使用する為急いで回収された。

「よし…第二ラウンド行くぞ!」
息を吐き気合を入れるように声を出せば、ヤックルロアは待っていましたと言うように…雄叫びを上げた。



(集中があの化け物に向いている…今なら!)
 まだ、この男は諦めてはいなかった。
苦しむ仲間を介抱するように見せかけながら、近くにある道への逃走のチャンスを狙う。
幸い自分の近くにいたのは、さほど強く無さそうな男と小さな子どもだけ。
「やっぱ ついてる」
思わず笑みが溢れるが、急いで口を抑える。
ここで大人しく救われれば、自分達がした罪が山のように重なって襲いかかるだろう。
そんなのは御免だ、一度きりの人生を謳歌しただけなのに何故罰せられなければならないとデリルは思った。
一歩、また一歩と道に近寄る…もう少し もう少しでまた、楽しくも危険で甘美な毎日が…!
「何してるんです?」
 こちらに顔を向けないままだというのに、自分に向けられた言葉に息をのむ。
慌てて誰か来た気がしてと言い訳をすれば、足元に魔弾が打ち込まれて尻もちをつくデリル。
顔をあげれば、助けに来てくれた当初と同じ…いや、それ以上に冷たい表情をした瑠璃とシルヴィオの姿があった。
黙って仲間の元で引きずる瑠璃を睨み返せば、彼はノーリアクションで背を向ける。

「大人しく、して?」

やっとこちらを向いたかと思えば、顔だけを向けたラキアにデリルは腹部から襲う『ソレ』に吐き気を感じた。
攻撃をされたわけでも、病気になったわけでもない…だがすぐに自分が彼等の圧倒的な威圧に敗北したのを理解した。
襲いかかる吐き気は恐怖から、いままで人なんて怖いとすら思ったことが無いのに。
言葉すら出なくなったデリルは、顔を上げる事さえ恐れ 真っ黒な地面をじっと見つめた。


 支援班とデリルのやりとりに気づく余地すら与えてもらえない前衛・後衛・錯乱班は苦戦を強いられていた。
思った以上に一体目でスタミナを消費したらしく、計算内のダメージで削る事が出来ない。
「また目を潰しにいけば…!」
錯乱班がフェイント攻撃を仕掛けながら、シャチの目元への攻撃を仕掛ける。
ジークベルトと珊瑚の連携で、見事左腕のシャチの目を潰す事に成功した!
「っしゃー!まずは一…歩?」

 喜びの声を上げた珊瑚の目の前に飛び込んできたのは、血を流し奇声をあげたシャチだった。
遠くから聞こえる瑠璃の声に、すぐさま上空へかわすも…シャチのヒレが足元を掠める。
稲妻が走るような激痛がするも、珊瑚は一撃をシャチへと当てた。
「っぐ!…のやろー!」
当てた一撃は反対の目に当たり、左腕のシャチはそのショックに察知能力を発動出来ずにいた。
攻撃に参加しようと立ち上がる珊瑚に、瑠璃は戻るように声をかける…怪我をした以上、これ以上の深追いは大怪我を招く可能性があるからだ。

 左腕のシャチの失明という好機に、もう一度羽瀬川とラセルタの連携射撃が繰り出される。
額に命中したその一撃に、左腕のシャチは息絶えた。
「今だ!もう一度…セイリュー!」
片腕の機能を無くした事でもう一度投げ網を仕掛けるセイリューは、ラキアから投げ網を受け取り背後へ回った。
「今度こそ…どーだ!」
後ろから放り出された投げ網は、ヤックルロア本体にかかり動きを鈍くさせる事に成功する。
外すためにもがくヤックルロアに、もう片腕のシャチの攻撃チャンスがやってきた。
ジークベルトが手裏剣を目元に数回当て、視界を奪う事に成功する…あとは、いつも通りに。
「後は額にとどめを…!?」
視界を失い暴れる事も出来ないシャチは、その口を大きく広げた…直ぐ様かわすも、ジークベルトは離れた場所で膝をつく。
…鋭い歯は、どうやら彼の腕に切り傷を与えたようだ。
「おい、ムリしないでラキアに回復してもらいに…」
「構わない…まだ、やれる」
腕の傷など大した事はないと告げ、もう一度錯乱攻撃を開始するジークベルトに、セイリューもそれ以上何も言わなかった。
ラセルタと羽瀬川の攻撃も命中し両腕のシャチは機能を失う。
「詠唱はもう少しで終わりそうだよ!」
「よし…それじゃあ当たりやすいように…!」

柊崎の連絡に、未だに投げ網でもがくヤックルロアの元へ飛び込んだセイリューは、自らがかけたその網を解いてしまった。
突然無くなった障害に飛び起きたヤックルロアは、両腕を失ってもまだ戦おうと声を上げる…だが、それも悪足掻き。

「これで終わりだ…大人しくしていろ!」
ゼクの詠唱が終わり、二発目の「乙女の恋心Ⅱ」がヤックルロアに命中し…見事、双頭のシャチ2体の討伐に成功した。
「はー…お、終わった」
座り込む羽瀬川の言葉に、全員の張り詰めた緊張の糸がほぐれた。


「痛い!…あーあ、早めに終わったら遊んで帰ろうと思ってたのに」
「駄目に決まってるだろ」
ボートで海を渡る一同は、戦いを終え無人の島から離れている最中だった。
負傷し身動きが取れなくなってしまった珊瑚だが、視界いっぱいに広がる海を眺め悔しそうにため息を吐く。
「でも軽い捻挫だと思いますから…治ったらまた遊びに来ればいいですよ」
「よかったよかった!軽い捻挫ならすぐ治っちゃうよ!」
羽瀬川と柊崎にそう言われるも、珊瑚は治ったら遊びに来れるとは思えなかった。
…隣に座るパートナーの顔が、いろいろ言いたそうにしているのが手に取るように分かっていたからだ。

「…しくじりはしなかったようだな」
「言っただろう、お前の顔に泥は塗らないと」
ワイワイと話すメンバーとは少し離れた場所に座るジークベルトとシルヴィオは、お互いに目を合わせずにいた。
腕を負傷したジークベルトの傷は深くはないものの、その腕に流れる血は酷く目に焼きついてしまった。
「まったく、忍ばないシノビだ」
そう言ってジークベルトの額に拳をぶつけると、シルヴィオは立ち上がりワイワイ話すメンバーの中へと入っていった。

「…魚の餌にでもしてやればいいものの」
「だ、駄目に決まってるでしょう!」
縄で縛られたデリルとその仲間に向かってラセルタが銃口を向ければ、羽瀬川は慌ててそれを阻止した。
悪人を庇うパートナーを見れば、眉を下げラセルタの腕をきゅっと掴む。
「悪い人だけど…俺達が裁いていいわけじゃないから」
「…ふん」

ヤックルロア討伐終了後、一度逃走しようと試みた事で一同にデリル達の素性がバレてしまっていた。
腹部を負傷した悪党を除く二名は縄で逃げられないように捕縛し、町で待っているであろう警察に然るべき処理をしてもらう事となっていた。
牙を抜かれた獣のように、何も言わないデリルにメンバーはそれ以上の仕打ちをする事はなかった。


「…あーあ、しばらくは水族館のシャチ見たくないかも」
柊崎の言葉に、ごもっともですと頷くメンバーは激戦を終え…海を離れるのでした。


(このリザルトノベルは、らんちゃむマスターが代筆いたしました。)



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 紺一詠
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 07月22日
出発日 07月29日 00:00
予定納品日 08月08日

参加者

会議室

  • [22]瑪瑙 瑠璃

    2014/07/29-00:00 

    >千代さん

    いえ、大丈夫です。お気になさらず。
    明日は、どうぞよろしくお願いします。

  • [21]羽瀬川 千代

    2014/07/28-23:55 

    この時間まで反応が出来ず申し訳ありません…!
    まとめ等、有り難う御座いました。
    一通り目を通してプランを提出してきました。
    あまりお役に立てずごめんなさい、成功を祈っています。

  • [20]瑪瑙 瑠璃

    2014/07/28-23:37 

    こちらもひとまず、プランは提出しました。
    デリルさん達がオーガを倒したはずみで逃げ出したりしないか、目を見張っている予定です。

    また、珊瑚を当初、ジョブスキルに「エトワール」をセットすると、発言しましたが、
    ヤックルロアを牽制しつつ、攻撃する際の要として「アルペジオ」で向かいます。

    まだ変更の余地はあるつもりですが、当日はどうぞよろしくお願いします。

  • プランは提出できた。
    色々な意見やまとめなど色々とありがとう。
    後は色々と巧く行く事を祈っているぜ。


  • [18]シルヴィオ

    2014/07/28-22:04 

    明かりの確保、デリルの保護…確かにできるのは今回に関してはそんなところだろうな。
    あとは明かりはあっても視界がいいとは言えないだろうから
    後ろを取られそうになっている精霊に
    声をかけて注意を促すくらいのことはやれるかもしれないな。

  • [17]柊崎 直香

    2014/07/28-21:17 

    毎回、戦闘中は神人たる僕は立ち回りに悩むのであった。
    ゼクは戦闘付きっ切りなので、僕も灯り確保専念してた方が無難かな。

    デリルさんの素性については結局は知ることになりそうだね。
    救助→保護の方針が救助→捕縛に変わるだけなのでダイジョブ。

  • ギリギリになった。ごめんよ。
    瑠璃さんはまとめありがとう。
    随分イメージしやすくなったぜ。
    ラキアは基本的にシャイニングアローⅡで
    防御&敵へのカウンター攻撃。
    負傷への対応でサンクチュアリⅠを考えている。

    ゼクさんの魔法詠唱時間も稼ぎたいし、
    オレ自身は敵の気を引くとかも考えたけど、
    現場でデリル達見たら身柄確保を考えた方がいいかな。
    オーガに喰われる事は見過ごせないけれど、
    さりとて彼らの悪事も見過ごせないので、
    捕まえて警察等へ付き出せるよう身柄を確保したいぜ。
    (戦っている時にうろうろされたら困るし)
    手配が出回っているなら知っているかな。
    オーガ勝るとも劣らない程、人間は危険な生き物だからな!

  • [15]シルヴィオ

    2014/07/28-20:57 

    まあ縛り上げるのは冗談として…
    素性については俺が把握しているということにしよう。
    人物像については戦闘後か、彼らが面倒事を起こそうとしたら
    というタイミングで皆に告げる。
    いつ伝えようと君たちなら見捨てたりはしないんだろうが
    迷いがない方が本気でやれるだろう?

  • [14]シルヴィオ

    2014/07/28-20:49 

    ああ、ありがとう。概ねそんなイメージだ。
    デリル達の保護を優先するならそばに精霊をつけるのはいい方法だな。

    この形で行くなら二体のうち各々が配置を大きく崩さぬ範囲で
    仕掛けやすい方へ攻撃をしていく事になるだろうから
    特に分担は必要なくなるかな。
    回復をできるメンバーは、陣形の維持寄りは回復の立ち回りを優先するのもいいだろう。

    敵の数については危険なものもおらず、2体と名言されているから
    他の警戒は不要だと思う。
    ロープの使い道はそうだな…デリル達をふん縛って大人しくさせる、とか?

  • [13]柊崎 直香

    2014/07/28-20:44 

    わあ時間ギリギリになってしまった。瑠璃くんはまとめありがとー。
    洞窟内部の詳しい状況は僕たちは知らないわけで、
    他の敵や要救助者がいる可能性・対策は道中相談して織込み済みってことで。
    完全に救助にまわる人いてもいいと思うよ?

    牽制も攻撃行動取ることになるなら、
    シルヴィオさんの言うように2体同時撃破目標にした方がわかりやすいかも。
    ゼクが後衛なのは詠唱中誰かに攻撃して貰いたいからで
    距離のことはあんまり考えなくてもいいかな……。

    んー、あとはデリルさんの素性に気づく方針の人いる?
    これでお兄さんたちへの警戒度変わってくるんだけど。
    助けたはいいけど逆に捕まって「コイツの命が惜しけりゃ見逃しな」とか
    されたら困るなーとは思ってるのだ。
    遭遇する場所が場所だし、それで「ここになんで人が?」とは疑問に思うから
    うちもいちおう警戒とか、事情を聴くまでは目を離さない、とかは
    プランに盛り込むつもりではいるー。

  • [12]瑪瑙 瑠璃

    2014/07/28-20:14 

    連続投稿、すみません。
    シルヴィオさんの文面からして、陣形案([10]参照)は、こうですか?

    【イメージ】
            壁際

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
          
          デリルさん達

       神人   精霊    神人
         
        神人       神人
       
            神人

        精霊       精霊

           精霊 精霊




        ヤックルロア(1~2体)


    先程まとめてみて思ったのですが、
    攻撃組に前衛パーティーがいないように思えます。大丈夫でしょうか?

    牽制や回復の必要がなくなれば、
    少なくともジークさん、ラキアさん、珊瑚になるかもしれません。

  • [11]瑪瑙 瑠璃

    2014/07/28-19:50 

    すみませんが、一度、皆さんの発言をまとめさせていただきます。
    解釈違いや漏れがありましたら、言って下さると助かります。

    ●持ち物
    懐中電灯、ロープ(OPより、必要かどうか又はどう使うかは検討中)

    ●ヤックルロア
    攻撃組(神人)……千代さん(弓使用)
       (精霊・後衛)……ラセルタさん、ゼクさん
    牽制組(精霊)……ジークさん
    回復?(精霊)……ラキアさん

    自分もジークさんと千代さんの戦闘方法に賛成します。
    当日は、ヤックルロアが何体で、どう遭遇するか把握できそうにないですから。

    珊瑚は今のところ、ジークさんと牽制に回る予定ですが、
    何か意見(牽制は1人で十分など)がありましたら、お願いします。

    ●デリルさん達について
    ・出来る事なら助けるし、捕縛や引渡も協力する(千代さん、直香)
    ・見殺しはできないので、助けるかもしれない(セイリューさん)
    ・戦闘に支障が出ない程度で、庇うぐらいならいい(シルヴィオさん)

    おれは、自分だけ怪我してでもデリルさん達を助けようと思います。
    セイリューさんや千代さんと被るかもしれませんが、
    どんなに悪い人だったとしても、殺されるのを黙って見たくないからです。

  • [10]シルヴィオ

    2014/07/28-09:55 

    助ける気がないわけではないんだ。
    ただ、かばうことを優先しすぎてこちらの作戦や陣形が乱れれば
    苦戦を強いられ、その分デリル達を助けるということも厳しくなってくる
    可能性が出てくるかと思ったんだ。

    助けることを優先するならば、壁際にデリル達を集まらせ
    俺達で扇形にかばうように囲みこんで
    2体同時に相手をする、というのはどうだろう。
    時間がない中の提案で申し訳ないが、これなら懸案の乱戦状態も
    デリル達の身の安全も保障しやすくなると思う。
    デリル達がおとなしくしていてくれれば、の話だが。

  • [9]羽瀬川 千代

    2014/07/28-03:04 

    俺たちは攻撃の方へ参加しますね。
    スキルはガンアサルトとダブルシューターをセットしてもらう予定です。
    視界が悪いので遠距離攻撃の旨みはありませんが命中率でカバーして貰おうかと。

    確かにシャチは肉食だから牙が刺さったら抜けにくいとかありそうですね…。
    ラセルタさんには常に連携して攻撃をするようお願いしておきます。

    それと今回は対オーガですから、トランスしたら神人は無理せず
    後衛で待機していた方が良いかな、と。
    俺は懐中電灯で視界の確保をしていようと考えています。

    デリルさんたちについて、ひとまず助ける案に賛成します。
    目の前でオーガに食べられるのを黙って見ていられませんし。
    俺は彼らの顔も噂も知らない方向で。捕縛、引き渡しの協力は惜しみません。

  • [8]柊崎 直香

    2014/07/27-22:33 

    スキルはMP足りなくて1個しかセットできないや。
    乙女の恋心セットしてくつもり。
    今のところ攻撃主体で一気に片づける方針でいいかにゃー。

    シャチの特性よくわかんないけど、
    牙持ってる動物は一度噛みつかれると剥がすの大変そう?
    もう片方の腕でさらに噛まれる危険性もあるので
    攻撃時は二名以上でのアタックがいいのかも。

    デリルさんたちについて、
    僕とゼクは「どこかで見た気がするけど誰かまでは思い出せない」かな。
    素性を知ったとしても、助けると思う。
    法で裁くのとは別の話ってことで。
    オーガを倒した後に必要あれば捕縛・引き渡しの協力はするよー。

  • [7]シルヴィオ

    2014/07/26-23:35 

    今更気づいてしまったが、うちのジークは火属性だった。
    スキルはまだ使用できないが、攻撃は3回できるから
    今回は牽制の方をやらせようかと思う。

    デリル達の扱いについては、戦闘に影響の出ない程度であれば
    かばってやってもいいかとは思う。
    が、最優先とまではする気がないというのが正直なところ。
    基本的には直香のいうように興味を逸らせるようにする程度で良いかと。

  • セイリュー・グラシアだ。今回もヨロシク。
    ラキアはライブビショップなので、
    いざという時の回復は多分何とかしてくれるぜ!きっと!

    1体ずつ始末する案には賛成。
    MPの制限とかあるから
    どう倒すかは考えた方が良さそうだな。
    MP的にスキル連発は厳しいからなー。

    デリルさん達の扱いもどうしようって所だけれど。
    どりあえず誰かが襲われてるの見たら
    反射的に助けちまうよなぁ。
    視界の悪い洞窟の中だし。
    助けなれなかったからともかく
    見殺しにするのは人としてどうよ、って事になるし。

  • [5]柊崎 直香

    2014/07/26-10:35 

    はーい、クキザキ・タダカです。よろしくどうぞ!
    精霊のゼクは風属性エンドウィザードだよー。

    (PL情報だけど)お兄さんたちが襲われてる場面に遭遇か。
    1体ずつ撃破が確実でいいと思うけど、
    デリルさんたちに攻撃当たらないようにも気を付けるべきかな。
    とりあえずこっちに引き付けようか。

    のろのろウィザードなのでうちは後衛メインの牽制でも攻撃でも。
    デリルさんたちの扱いによっては救助とか他にもやること出てくるし。

  • [4]羽瀬川 千代

    2014/07/26-02:42 

    こんばんは。羽瀬川千代とプレストガンナーのラセルタさんです。
    初めましての方もお久し振りの方も、宜しくお願い致します。

    視界の悪い中での戦闘ですから、俺も乱戦は避けるべきだと思います。
    広い洞窟とはいえ挟み撃ちにされたら逃げ場が無さそうですし、ね。

    例えば攻撃集中組と牽制組に分かれておいて、
    ・二匹同時に現れたら牽制組が片方を引き付けて距離を取る
    ・一匹のみ現れたら牽制組が引き付けておき探索を続行
    など行動を決めておくのはどうでしょうか?

    俺は今回、攻撃命中で火属性に対する耐久力を一時的に下げる武器を手に入れたので
    積極的に使っていければと思っています。

  • [2]瑪瑙 瑠璃

    2014/07/25-01:15 

    シルヴィオさん、はじめまして。
    自分は、瑪瑙瑠璃。相方はテンペストダンサーの珊瑚といいます。
    よろしくお願いします。

    現段階では、それがいいですね。
    もし少人数だった場合、珊瑚だけでもエトワールで1体を足止めできれば、と思います。

    洞窟の内部が暗いようですから、懐中電灯などは持参ですね。

  • [1]シルヴィオ

    2014/07/25-00:31 

    俺はシルヴィオ。相方はシノビのジークだ。
    初仕事だけど出来る限りのことはさせてもらうよ。よろしく。

    敵は2体ということだから、片方を牽制しつつ
    1体集中で片付けていくのが動きやすくていいとは思う。
    乱戦になると厄介だからな。
    といっても人数が集まらないことには取れない作戦だから、少し待ってみようか。


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