プロローグ
争いを避けるため、このさびれた地に移り住んだというのに。どうしてまたこんな危険に直面しているのか。走りながら彼は小さな頭でそう思った。
迫りくる巨体は血に飢えている。彼は弟の手を引いて必死に走った。岩の間に、どこか逃げ込めそうな亀裂はないかと探しながら。
この土地にくる前にも、彼は同じような経験をしていた。
普段はのんびりしているはずのトロールが、いきなり暴れるようになったのだ。頭に真っ直ぐな角を生やして。
幼い彼と弟は、息を殺してトロールから身を隠した。彼らが発見されそうになったまさにその時、不思議な輝きをまとう者たちが颯爽と現れて、恐ろしいトロールを倒してくれた。あの時の感謝と喜びは忘れられない。おかげで彼と弟は命拾いをした。
だが、この荒れ地に救世主はやってこない。逃げ遅れた弟がつかまった。小さな命は胃袋の中に消えていく。角を宿したトロールの食欲は異常で、すでに多くの仲間が犠牲になっていた。
弟を亡くした彼は決めた。どんな苦難があろうとも、あの不思議な輝きをまとう者たちに助けを求めにいこうと。
その日A.R.O.A.にやってきたのは、奇妙な二人組だった。それぞれ青と黄色のフードを目深にかぶり顔を隠している。子供ほどの背丈しかない彼らは、キョロキョロと周囲を見渡しながら、緊張した様子で受付担当者の前にやってきた。
青いフードの奥から、単語が途切れ途切れに並べられる。
「トロール、暴れる。ワシら、困る。被害深刻。助け求む」
担当者は困惑した。最初は子供のイタズラを疑ったが、それにしては彼らが放つ雰囲気は切実で深刻そうだ。
「え、ええと? デミオーガ化トロールが出没したということですか?」
「デ? デミオー……?」
「真っ直ぐな角が生えているのが、デミ・オーガの特徴です。心当たりはありませんか」
「!」
黄色いフードの方が、それだっ! というように大げさに飛び跳ねる。
青フードはコクリと頷くと、偉そうに命じた。
「デミ・オーガ! トロール! 倒せ!」
「え、ええ~? あの、まずは詳しい情報を教えてくださらないと、こちらも対処ができませんよ」
担当者はひどく苦労しながらも、青いフードが話す拙い言葉から、なんとか具体的な情報をまとめていった。
青いフードはゴラーシュと名乗った。
タブロスから離れた辺鄙な荒地の山で、デミ・トロールが出没し、村が壊滅的な被害を受けているとのこと。デミ・トロールの数は一体。その他には特に危険なものはない。
端末で地図を確認した担当者は、不審な点に気づく。
(これはおかしい……。荒地山の近隣には、人が住むような場所なんてないのに)
依頼料として彼らが用意したものも変だった。ピカピカに磨かれたスプーンに、キレイな色ガラスの欠片、アルミホイル。どう見てもガラクタにしか思えないが、彼らの態度から察するに、価値ある宝物を交渉の材料に持ってきたつもりのようだ。
ふと、ガラクタの山の中から、担当者は一枚のコインを見つけた。
「これは……。どうやら高額の記念硬貨ですね。普通はコレクション的なものですが、実際の貨幣としても使用可能です」
依頼料はこれでまかなえる。だが、まだ重要な問題が残されていた。
「失礼を承知で申し上げます。最後にお顔を拝見してもよろしいですか、ゴラーシュさん」
任務にあたるウィンクルムには、常に危険がつきまとう。A.R.O.A.の職員として、信用できない人物からの依頼を受理するわけにはいかない。
「……」
青いフードのゴラーシュは、しばし沈黙した。だが、やがて観念したかのようにフードを脱いだ。そこにあったのは大きな鼻。童話に出てくる悪役の妖精のような醜い顔だ。
ネイチャーのゴブリンだ。
「見ての通り。ワシ、ゴブリン。エリートでグレートな、魔法使い、ゴラーシュ。こちら、名前、ポッコ」
「キキュッ!」
黄色いフードの下からもゴブリンが顔を出した。大きな尖り耳をパタパタさせている。こちらは仕草や表情に、どことなく小動物のような愛嬌があった。
「デミ・トロール、凶暴、危険。ワシら、困る。それ本当。助け、ほしい……」
「ギャーゥ……」
二体のゴブリンからすがるような視線をむけられた職員は、どうしたものかと頭を悩ませた。
解説
A.R.O.A.がまとめた資料。
ウィンクルムは、これらの情報を自由に閲覧可能。
・荒地山のゴブリン
今回の依頼主。デミ・トロールから深刻な被害を受けているネイチャー(自然界の生きもの。デミ・オーガではない)のゴブリンたち。
同族との縄張り争いや人間とのいざこざを回避して、あえて食料の乏しい荒地山へと移住した。このゴブリンたちが荒地山にいることで損害を受ける人間はいない。
・ゴラーシュ
青いフードを着た魔法使いゴブリン。カタコトの人語を話す。
人間への警戒心はあるが、それ以上にデミ・トロールによる被害が甚大で、一縷の望みをかけてウィンクルムに救いを求めてきた。
小石の雨を降らせる原始的な魔法が使える。が、この魔法ではデミ・トロールにロクにダメージを与えることができない。
・ポッコ
黄色いフードを着た若いゴブリン。人語は話せないが、簡単なジェスチャーを使う。
以前ウィンクルムの活躍で偶然命を救われた経験があり、今回の救助要請を群れの仲間に提案した。ウィンクルムのことをピンチを助けてくれるヒーローだと思っている。
弟を亡くしたこともあり、作戦への協力は惜しまない。戦う力はないが、荒地山でものを集めたり穴掘りなどができる。熱意はあるがおバカなため、複雑な指示は理解できないだろう。
・デミ・トロール
食欲に突き動かされて行動している。本来は石だけを食べていたが、デミ化の影響で石だけでなく金属や肉までも食べるようになった。
頑丈で生命力が強い上に、再生力を持つ。
・荒地山
低い岩山。ひょろっとした木がまばらに生えるていどで、見渡しが良い。
足場はやや悪いが、気をつけていれば活動に問題はない。
岩の隙間や洞窟などが多く点在する。大きさは様々なので、確実に利用したい場合は事前に洞窟や亀裂の広さを点検しておくと良いだろう。
周囲に人間の村や住居はない。経済的価値のある土地ではなく、木こりや猟師も立ち入らない。
ゲームマスターより
はじめまして! 山内ヤトといいます。
これが初エピソードです。
依頼自体はデミ・トロール一体を倒してほしいというシンプルなものですが、このエピソード、依頼主が変わっております。ネイチャーのゴブリンです。
青いローブのゴラーシュは小生意気な魔法使いゴブリンで、黄色いフードを着ていたポッコは素直な性格をしています。
今回のエピソードではゴブリンたちは依頼主ですので、ついうっかりゴブリンを倒しちゃわないようにご注意くださいね~。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
村が襲われて、ポッコさんは弟さんを亡くして、どんなに辛かっただろう ゴブリンさん達が平穏な生活を取り戻せるように任務 頑張らなきゃ 私とエミリオさんは『デミ・トロール討伐組』 戦闘前にトランスするよ 戦闘中私は邪魔にならないよう後方で待機 もし自分の所に敵が向かってくるようなら回避、それが無理なら剣で迎撃、エミリオさんのアシストを待ちます 仲間がピンチの時は剣で守るよ 私の力は微力だけど、態勢を立て直す時間くらいは稼いでみせる! 戦闘終了後村へと移動、他の仲間と合流 村の修繕のお手伝いをするよ ゴブリンさん達って料理はするの? もしよかったら簡単に作れる料理を教えてあげるよ 言葉は通じなくても、心で通じ合えるといいな |
アリシエンテ(エスト)
事前にゴブリンの集落の場所を確認しておくわ 同時に集落の絵とそれに向かっている矢印の絵を描いておく 見晴らしの良い場所を確認しつつ、デミ・トロールが出現したらアマリリスさん組と仕掛けた罠が直線状に並ぶ瞬間を見計らってエストに攻撃指示 ヴェルナーさんによるアプローチによる牽引後、罠に掛かったのを確認したら ポッコさんに事前に書いた絵を見せて、他のゴブリン達に怪しまれないよう一緒についてきてもらいながら、集落に案内してもらいましょう 中途ゴブリンにとっての危険要素が無いか注意しながら、 集落についたら(中途の有事時にも)インカムで状況通達 ゴブリンたちの前で、安心をさせる為に、確信を疑わない笑顔で宣言をするわっ |
日向 悠夜(降矢 弓弦)
●心情 …傷ましい事件だね 彼らをもうこれ以上悲しませない様に頑張ろう! ●行動 ゴブリンの彼らには緊張や不安を抱かせない様にしたいな 笑顔で接するよ。飴食べる? (語学スキルでゴラーシュとの会話を良い物にできる場合使用) 罠の設置には周囲を警戒しつつ石を集めたりして手伝うよ 罠に掛け、総攻撃を掛けている間も相手の出方を伺うよ 油断している時の反撃はとても辛いからね、その場合ゴラーシュさんを優先的に庇うよ 戦闘が終了したらウィンクルム達の治療を行いたいよ それが終わったらゴブリン達の治療へ。…警戒されなければだけれどね それに、医学スキルが無いから本当に簡易的な物になっちゃうから…気休めにね ●所持品 お菓子 応急道具一式 |
楓乃(ウォルフ)
■持ち物 ・網、スコップ、インカム(人数分) ■行動 ・現場に向かう間、作戦を絵に描いてゴラーシュ、ポッコに説明 ・現場付近に到着したら開けた場所を探し、安全確認と穴堀り・石集めをして罠をはる ・誘導班のエストさんとヴェルナーさんがデミを罠にはめたら、網をかけてデミの行動を封じる ・討伐後、村へ行き、けがをしたゴブリンの手当や心に傷をおったゴブリンを元気づける。 ■心境 ゴブリンさんからの依頼なんてびっくりね。 でもきっと大切な人を守りたいという気持ちは一緒だわ。 これ以上被害を出さないためにも頑張らなくちゃ。 ゴブリンさん達を元気づけるために何ができるかしら…。まだそんなに上手くないけど、歌を届けてみよう。 |
アマリリス(ヴェルナー)
珍しい依頼人が依頼は成立しておりますので特に気にする必要はありません 受けた以上必ず成功させるのみですわ 村へ向かうまでの間にポッコさん達と意思疎通をはかります 絵をふまえて作戦を説明し協力を仰ぎますわ 荒地山に付いたら地形の確認 穴を掘り底に尖った石を敷いた落とし穴を作成 全身が入らなくとも構いません 踏み抜いた際にバランスを崩させる事ができれば充分ですわ デミ討伐班に参加 トランス後は距離を保ちトロールの誘導を見守りつつ 周囲を警戒しておき伏兵に備えますわ ヴェルナーには適宜落とし穴位置へナビを行います またお困りの事がありましたらAORAまで また、がないくらいお互い平和に過ごしたいものですわね では、ごきげんよう |
●今回の依頼人
出発の準備のため、ウィンクルムたちはA.R.O.A.のロビーにいた。
「まさかゴブリンからの依頼なんてな……」
『ウォルフ』のつぶやきに『楓乃』も穏やかに頷く。
「ゴブリンさんからの依頼なんてびっくりですよね。でもきっと大切な人を守りたいという気持ちは一緒だわ」
近くにいた『降矢 弓弦』も同意を示す。
「オーガとは種族を問わず脅威となる存在だと再確認する事案だね。彼らの平和の為にも頑張ろう」
弓弦のペアの神人『日向 悠夜』は、積極的にゴブリンと意思疎通しようとしていた。
「飴食べる?」
「キャイ!」
黄色いローブを着たゴブリン、ポッコは素直に喜んだ。
「フンだ。ワシ、モロコシ、不要」
青いフードのゴラーシュは可愛げがない。多分「モロコシ」ではなく「施し」といいたかったのだろう。
『アマリリス』は種族のことは気にしていない。
「受けた以上必ず成功させるのみですわ」
内心驚きつつ、『ヴェルナー』もあくまで冷静に対応した。依頼人たちに誠実な態度で話しかける。
「必ず討伐してみせるので安心してください」
地図と筆記具を手にした『アリシエンテ』がゴラーシュに声をかけた。
「ちょっと良いかしら? ゴブリンの集落の場所を確認しておきたいわ」
戦いを前にした彼女の声が、冷えきっていることに『エスト』は気づいていた。
「だいたい。大まか。コノ辺り?」
地図の上に村の絵が描かれる。ゴラーシュ以外のゴブリンには人語は通じない。絵を使うのは良い考えだ。アリシエンテは村の絵に、さらに矢印マークを足しておいた。
「ゴブリンさんたちが平穏な生活を取り戻せるように任務頑張らなきゃ」
『ミサ・フルール』は右手のブレスレットに触れながら、『エミリオ・シュトルツ』に微笑みかける。
「ああ。依頼人がネイチャーであろうと、助けを求める声があるのなら俺たちは喜んで依頼を引き受けるよ」
クールなエミリオだが、最近少しずつ雰囲気が和らいできている。
「ねぇ、ゴラーシュ。人間は自分と異なるものを恐れ、時には非情なことを平気でするどうしようもない生き物だけど、世の中にはそんな人間ばかりじゃないってこと知ってほしいな」
小人の魔法使いは固く口を結んだまま、エミリオの赤い瞳に視線をむける。ゴブリンの目に浮かんでいたのは困惑と驚き。
ポッコと違い、ゴラーシュは人間とゴブリンの関係は本来あまり友好的ではないことをわきまえている。だからこそ、対等に、親切に、そう自分たちに接するウィンクルムたちの優しさに戸惑っていた。
「お待たせしました」
A.R.O.A.の職員だ。楓乃が頼んでいた、人数分のインカム、スコップ、網が渡される。
「今回、申請していただいたものは全てそろえることができました。ただ状況によってはお望みの道具を用意できない場合もございます。その点をご留意ください」
職員がペコリと頭を下げる。
ともあれ、これで出発準備が整った。
●荒地山にて
旅慣れた悠夜が荒地山への感想を述べる。
「不毛の地って感じだね」
地理学の心得がある弓弦は地形を観察する。
「大小様々な岩が積み重なっている。一見不安定そうだけど、岩同士はしっかり組み合わさっているね。こうやって僕が足を乗せて体重をかけても、岩はビクともしない。これなら問題なく動けそうだ。でも時々岩の間に空間があるから、そこに注意する必要はあるだろう」
弓弦を先頭に一行は岩山を登っていく。
落とし穴にデミ・トロールを誘導する作戦は、ゴブリン二人にも伝わった。現地にむかう間に、すでに楓乃とアマリリスが説明を済ませていた。絵を使った解説がわかりやすかったことと、言葉の通じにくい相手でもコミュニケーションをとろうという彼女たちの姿勢の成果だ。
「デミ・トロール陥れる、落とし穴。それならココが、ヨカロウて」
ゴラーシュが提案したのは、水場に近い開けた地点だった。この山では水のある場所は限られている。
「デミの野郎がここに水を飲みにくんのか?」
周囲を見渡しながら問うウォルフに、ゴラーシュは曖昧に首を横に振る。
「奴の目当て、水場に集まる、肉、肉、肉」
「……ギャゥ」
ポッコと死んだ弟も、水を飲むためにこの近くにいたところを襲われたのだ。ゴラーシュが控えめな声でそう告げた。
「因縁の場所というわけね」
アリシエンテが決意を秘めた声でつぶやく。彼女は、神人としてのノブレス・オブリージュを強く意識して生きている。
弓弦は地形を調べてから皆に声をかけた。
「この山にはところどころ岩と岩との隙間がある。落とし穴にできそうな亀裂がないか、探してみよう」
一から穴を掘るよりも、亀裂をベースにした方が効率的だ。ウィンクルムたちは協力して、落とし穴にできそうな隙間を探す。
敵への警戒も怠らない。見張り役は、ミサのペアとアリシエンテのペアが担当することになった。
「ねえ。ここなんてどうかな?」
ベストな状態の亀裂を見つけたのは、悠夜だった。
さっそく精霊たちはスコップをテコのように使い、岩をどけて落とし穴を作っていく。
「おらよっと!」
「ウッキュ!」
ポッコは、ウォルフのそばでちょこまかと動いている。一応あれで手伝っているつもりなのだろう。
「ム? この穴、小さい。デミ・トロールの体、モットモット、大きい」
ケチをつけるゴラーシュに、アマリリスがさらりと説明する。
「全身が入らなくとも構いません。バランスを崩させる事ができれば充分ですわ」
そういいながら穴の底に尖った石を敷く。
「尖った石、かなり痛そうです。これで少しでも多くダメージを与えられると良いですね」
「そうだね。デミ・トロールはずいぶん頑丈だって話だから」
楓乃と悠夜も石集めに励んでいる。罠作りは順調だ。
落とし穴が完成に近づいてきた。
「ヴェルナー。そろそろいきますわよ」
「かしこまりました。アマリリス様」
「エスト。デミ・オーガの殲滅にとりかかるとしましょう」
「はい。アリシエンテ」
四名がその場から離れ、次の行動に移った。
●索敵、そして誘導
デミ・トロールの居場所はすぐにわかった。ただならぬ動物の悲鳴が聞こえてきたからだ。気配を消し、四人は鳴き声の方角へむかう。ゴブリンたちも、恐る恐るその後ろについていく。
岩陰から様子をうかがうと、デミ・トロールが野生動物の巣穴を襲撃しているところだった。食物連鎖は自然の摂理。だがデミ・オーガ化したトロールは、もはや自然界のサイクルから逸脱した存在となっている。
アマリリスとアリシエンテは無言で視線をかわした。二人の神人の決意は同じ。
「汝、誠実たれ」
アマリリスの唇がヴェルナーの頬に触れる。ヴェルナーの体に、神秘的な力がみなぎっていく。
「目的の為の契約に、今こそ誓いを」
オーガとの戦いに、強い理念を持つアリシエンテ。エストはその理念を受け入れ、従っている。
ゴブリンたちが感嘆の息をもらした。これこそ、ポッコが探し求めていた不思議な輝きだ。
「さあ! こっちですよっ!」
ヴェルナーが単身、デミ・トロールの前に姿を現す。
巨体がのそりと振りむいた。デミ・トロールは一瞬ポカンとしたが、すぐに意地汚くヨダレを垂らす。
「ゲヒッ! ゴヒッ!」
精霊であるヴェルナーを捕食対象として認識した模様。
「あらあら。下品でおバカなデミ・トロールですこと」
アマリリスはインカムを使い、ヴェルナーをナビゲートする。罠のある場所までデミ・トロールをおびき寄せるのだ。
誘導チームが罠のある地点まで戻ってきた。待機していたメンバーは物陰で戦いの開幕に備えている。
通常の落とし穴なら、最後に穴を隠す必要がある。しかし、岩ばかりの荒地山ではそれは困難だ。草木を集めて穴を覆えば、逆にそこだけ目立ってしまう。岩で蓋をするのも、重さやバランスの問題で無理がある。
そういった事情で、落とし穴はまだ隠されることなく、ポッカリと開いたままだ。いくらデミ・トロールでも、このままでは罠にはかからない。
だが……。
「スナイピング、即両目を潰しなさい」
オーガを退治する時には、アリシエンテは冷酷になれる。彼女に容赦はない。
エストは無表情で弾丸を放つ。彼にもまた躊躇はない。
「ウゴッ!?」
二連続のスナイピングが、デミ・トロールから視力を奪う。並みの敵なら、それだけで致命傷になっただろう。
「グオッ、グボルォォオッ!」
それでもデミ・トロールは絶命しなかった。視界は完全になくなったものの、まだ生命力は旺盛で、痛みと怒りと混乱のままに暴れ回っている。
ターゲットシールドを構えたヴェルナーが勇ましく声を張り上げる。
「このヴェルナー・カートライトが相手になろう!」
スキル、アプローチを発動させる。視力を失ったデミ・トロールの憎悪を自分に引きつけ、落とし穴まで誘導する。ロイヤルナイトの彼にしかできない役目だ。
「ウガァッ!?」
デミ・トロールはまんまと罠にかかった。
重量級の体が仇となり罠の効き目は抜群。バランスを崩し、下半身に一挙に負担がかかる。底に敷かれていた尖った石が、その肉深くにまで喰いこんだ。
攻撃をしかけるなら、今だ。
「絆を繋ぎ、想いを紡ごう」
ミサとエミリオがトランス状態になる。青と赤の光が交差して、透明のバラが舞い散る。
「友よ、共に進もうぞ」
悠夜と弓弦もトランスへ移行する。普段はのほほんとした弓弦が、切れ者の顔つきへと変わる。
「ネオ・インスパイア」
楓乃がちゅ、と軽くウォルフの頬にキスをする。楓乃はウォルフの健闘と安全を祈った。
ほとんどのメンバーが戦闘態勢をとる中、別行動をとるペアがいた。
「集落に案内して」
アリシエンテは、ポッコに矢印の書かれた村の絵を見せた。
デミ・トロール討伐も大事だが、大きな被害を受けたゴブリンたちの心のケアも重要であると、ウィンクルムたちが判断した結果の行動だ。
その意味はポッコにも通じたらしく、彼は道案内を引き受けた。
●荒地山の怪物
楓乃が網を抱えて走る。この網をデミ・トロールにかければ、さらに動きを封じることができる。勇敢な行為だが、危険も大きい。
「ゴァアッ!」
デミ・トロールはがむしゃらに腕を振り回す。怪力が岩を打ち砕く。
楓乃の頭上に数多くの岩の破片が降りそそぐ。
「きゃっ!?」
この時、楓乃に一番近い地点にいたのがミサだった。
ミサは装備している二本の短剣を交差させ、飛来する石を受け流す。
「私の力は微力だけど、態勢を立て直す時間くらいは稼いでみせる! 楓乃さん、デミ・トロールにその網を!」
「ミサさん、ありがとう。網をかぶせれば、デミ・トロールの動きを阻害できるはずです。えいっ!」
楓乃は全身の力で、網を広げるように投げつける。デミ・トロールの上半身は網で覆われた。
ミサは後方へと退く間際に、特別な力を秘める短剣「コネクトハーツ」で、サッとデミ・トロールを斬りつけた。岩のような皮膚からは血の一滴も出なかった。だが「コネクトハーツ」が真価を発揮するのはこれからだ。
エミリオは静かに双剣を抜き放つ。その足でトッと大地を蹴る。高度に洗練されたステップで急速に加速し、一気に敵との距離を詰める。
「はっ!」
スキル、スタッカートで角とその周囲を集中攻撃する。高速で繰り出される突きは、ミサの「コネクトハーツ」の加護を受けて威力が増している。
五回目の突きを終えると、エミリオは素早く飛び退いた。
「狙うのは角だったね」
猛攻はこれで終わらない。
凛とした姿勢で、弓弦が矢を放つ。短弓での精確なスナイピング。エミリオが攻撃した場所と寸分違わぬ箇所を二本の矢がうがった。
「くたばりやがれっ!」
カットラスを振りかざして、ウォルフが勢い良く飛び上がる。
ハードブレイカーは高い攻撃力を誇る反面、攻撃中には隙が出やすい。が、その欠点は楓乃が網をかぶせたことでおぎなわれた。
デミ・オーガの頭部に、ウォルフ渾身のスパイラルクローの一撃が炸裂した。
●勝利の宣言
一方、その頃。アリシエンテとエストは大量のゴブリンに囲まれていた。
それだけなら、冒険ではよくあるシチュエーションだが、ゴブリンたちに大歓迎されて、となるとかなりレアな光景といえるだろう。彼女たちを取り囲む一団の中には、子供を連れた母親ゴブリンやお年寄りゴブリンもいる。
最初、ゴブリンたちは怯えて気配を殺し、岩の隙間に身を隠していた。しかしポッコの鳴き声に反応して、小さな体がいくつも地面から這い出してきた。
「キュッキュッ! グギャ!」
ポッコは明るい声を上げる。村のゴブリンたちは充分に水も飲めずに弱っていたが、ポッコの声とウィンクルムの姿に元気づけられたようだ。
「ギャーウ?」
ポッコは一歩後ろに下がり、アリシエンテの顔を見上げた。
コクリと頷き、堂々とした声でアリシエンテは告げる。
「デミ・トロールは今まさに倒されようとしているわ!」
アリシエンテはステッキ「タムタム」を振り上げる。
古代文字が刻まれたその杖は、快い独特な音を響かせた。ゴブリンたちはその音色を気に入ったようだ。喜んで両手を上げる者や、アリシエンテを崇拝するように深々とひれ伏す者まで現れた。
ゴブリンたちの熱狂が最高潮になったところで、アリシエンテは確信を疑わない笑顔でこう宣言する。
「貴方がたは、もうデミ・トロールの影に怯える必要は無い!」
言葉は通じなくとも、彼女の自信に満ちた姿は、ゴブリンたちの心を動かしていく。
村を破壊され仲間を喪い、悲しみに暮れていたゴブリンたちの目に活力が戻る。アリシエンテに呼応するかのように、生き残りのゴブリンたちは力強い歓声をあげた。
ただ、その喧騒にビックリして、まだ幼いゴブリンが泣き出してしまった。
「おやおや。驚かせてしまったようですね」
エストは優しく微笑み、ベソをかく子供ゴブリンをなだめる。
「……大丈夫です」
笑顔をたもちながらも、エストは戦っている仲間たちのことを気にかけた。
●戦いの行方
精霊たちのスキルはどれも見事に命中した。
だが、それだけの攻撃を受けてなお、デミ・トロールは生存していた。
「ゥブォッ……! ……ゴォルル……」
「っ! しぶとい敵ですね」
反撃に備え、ヴェルナーが盾を構え直す。
デミ・トロールは生臭い息を重苦しそうに吐き出すと、ほとんど倒れこむように腕を振るう。網がからんでいるせいもあり、思うように腕を動かせないようだ。
ヴェルナーの盾が攻撃をしっかりと受け止めた。
「ゴ……。ウォゴ……」
瀕死のデミ・トロールは、少しずつ動きがおぼつかなくなっていく。だんだんと暴れる力もなくなり、傷の再生は途中で中断された。
やがて、デミ・トロールの上半身は地響きを立てて崩れ落ちた。
しばらくして楓乃がウォルフの顔を見ながら口を開く。
「これでデミ・トロールを倒せたんでしょうか?」
アマリリスは、デミ・トロールの傷の再生が停止しているのを目視で確認した。
「ええ。完璧にお亡くなりになっていますわ」
ふうっ、と息をついて悠夜は明るい笑みを浮かべる。
「やれやれ。一時はどうなることかと思ったよ」
安心して胸をなでおろしつつ、ミサは少し不思議そうに首をかしげた。
「トランスした精霊たちの猛攻撃をあれだけ浴びても、すぐ倒れないでしばらく持ちこたえたなんて。予想以上の頑丈さだったね」
ヴェルナーが意見を述べる。
「私の憶測ですが、デミ・トロールの特徴と、こちらの戦闘スタイルの相性が不利だったのではないかと思います」
ロイヤルナイトの彼は高い防御力を持っている。そのため、手練のウィンクルムが集まっているのにデミ・トロールを容易には倒せなかった原因を分析できた。
「テンペストダンサーやプレストガンナーは、攻撃の精確さと手数の多さが利点です。しかし守りの固い相手には攻撃の威力を大幅に軽減されてしまい、戦況が不利となります」
「なるほどな。逆にオレみたいなハードブレイカーは、ちょこまかと回避する敵が相手だと不利ってことか」
デミ・トロールは非常に生命力が強く、その防御力はたかがデミと侮れない。耐久力だけなら、並のDスケールオーガをはるかに凌駕するほどだ。
仮に、精霊たちが自分勝手にバラバラな攻撃をしていたら。
アマリリスが、落とし穴の底に尖った石を忍ばせていなければ。
ミサが「コネクトハーツ」を使わず、安全な場所で自分の身を守っているだけだったら。
楓乃が網をかけて、ウォルフのスパイラルクローを命中させる手助けをしていなかったら。
もしそうなっていたら。あとほんの一押しというところで、精霊たちはスキル攻撃を放つ力を使い果たし、荒地山のデミ・トロール討伐は失敗に終わっていたことだろう。
だが、そうはならなかった。ウィンクルムたちは協力、作戦、意志によって、デミ・トロールを倒すことに成功した。
「いつも有利な敵だけ選んで戦えるわけじゃないからね。状況を良くするためにできる手段は色々ある。私たちがとった行動の一つ一つに、勝利をつかみとるための意味があったんだと思うよ」
飛散した岩の小片で軽い傷を負った楓乃とミサに、優しく応急処置を施しながら悠夜はそう結論づけた。
●荒地に咲く笑顔
ゴブリンの村のあった場所で、楓乃は歌っていた。そばではゴブリンの少女が楽しそうに歌に耳を澄ませている。楓乃はしらないが、デミ・トロールが出現した日から、少女はずっと笑っていなかった。
ウォルフはポッコを肩車して、弟を亡くした彼に語りかける。ポッコがA.R.O.A.にこなければ、きっとまだ荒地山はデミ・トロールの脅威にさらされていたはずだ。
「この作戦よく頑張ったな。強いよお前。ぜってー生きろよ! お前の弟も、きっとそれを願ってんだ。その強さがあんだから大丈夫だよな?」
「ギャウッ!」
「負傷者はいない? コラ! 包帯で遊んだらダメだよ! もう、しょうがないね」
応急手当の準備をしてきた悠夜だが、やんちゃな子供ゴブリンのイタズラに手を焼いていた。
「警戒されたら治療はできないなって考えてたけど、心配して損したよ」
弓弦は悠夜に朗らかな微笑みをむける。
「そうだね。これだけ元気に遊べるようになったのなら、心配はいらないだろう」
ミサの周りでは、即席の料理教室が開かれていた。
「それじゃあ簡単に作れる料理を教えてあげるよ」
基本的に食料の乏しい荒地山だが、人間がいないことから野鳥が岩場に巣を作る。ゴブリンたちはその卵や、木の実や草、キノコなどを食べているらしい。
「なら俺は罠の作り方をレクチャーしようかな」
エミリオは村の防衛に役立つ罠の作り方を手ほどきする。彼らが、自分たちの力で村を守れるように。大人のゴブリンたちはふざけることもなく、真剣な眼差しでエミリオの手つきを見ていた。
エストに連れられて、おずおずとアリシエンテに近づく小さな影があった。泣き虫の子供ゴブリンだ。
「キュー」
「どうやら、そのステッキを貸してほしいそうですよ。アリシエンテ。どうします?」
「そうね……。この杖、けっこう重たいわよ? 転ばないよう気をつけてね」
彼女はその願いを叶えてやった。子供ゴブリンの顔がパッと輝く。
「必ず討伐してみせるので安心してほしい。出発前にいったその言葉を守り抜くことができて良かったです」
ヴェルナーは誇らしげに盾をなでる。
そろそろ別れの時間だ。アマリリスはゴラーシュたちにむかって、優雅に別れの挨拶を告げる。
「またお困りの事がありましたらA.R.O.A.まで。また、がないくらいお互い平和に過ごしたいものですわね。では、ごきげんよう」
ウィンクルム一行を見送るゴブリンたちの声は、明るく希望に満ちていた。
種族や言葉が違っても、彼らの喜びと感謝の気持ちは疑いようもなく本物だ。
依頼結果:成功
MVP:
名前:アリシエンテ 呼び名:アリシエンテ |
名前:エスト 呼び名:エスト |
エピソード情報 |
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マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 07月17日 |
出発日 | 07月26日 00:00 |
予定納品日 | 08月05日 |
参加者
会議室
-
2014/07/25-23:53
まあっ、自分てっきり……!(日向さんの言葉に、挙動不審にオロオロしながら)
っ!? 良いのっ?! 呼んでも良いのねっ! 嬉しいっ、感謝するわっ!悠夜!!
(少し幸せそうな顔をしつつ)
……いけないっ、任務決行前なのだからきちんとしなくてはっ!
改めて、皆様どうか宜しくお願いするわね。
任務が成功しますように! -
2014/07/25-23:45
なんとかプランを書き上げたよ…
碌に会議にも参加できなかったし、本当にごめんよ。
ミサちゃん、アリシエンテさん、楓乃さん、アマリリスさん。
改めてよろしくお願いするね!
…そういえば、アリシエンテさん。もしかしてだけれど、日向の方は苗字だから、名前の方…悠夜で呼んで欲しいな、なんてね。
後、一応簡易治療道具を持っていくから役に立てればいいな。 -
2014/07/25-23:07
>再トランス化
ああ、確かに! 気にはなっていたのだけれども情報ソースを完全に忘れたこの頭が憎いっ!
ミサ、感謝するわっ!早速直してくるわねっ!!ポッコさんの説明に期待しましょう。
急いでプランを直してきてしまうわっ!!
この度も、どうか成功しますようにっ!! -
2014/07/25-22:57
ごきげんよう。
日向さん、初めまして。よろしくお願いしますね。
なるほど、地理学があれば罠をもっと効果的に使えそうですわね。
ここまでの発言は確認しております。
わたくしももう少しプランを見直しておきますわ。 -
2014/07/25-22:48
悠夜さんー!(手をぎゅっと握り)
また悠夜さん達とご一緒できるなんて嬉しいです。
改めてよろしくお願いしますね(にこ)
>アリシエンテ
3番の『再度トランス化』ってあったけど、確かトランス状態が解けてから再度トランスするには12時間~24時間かかった筈。
もし村のコブリンさん達が警戒してきてもポッコさんがいれば彼が説明してくれるんじゃないかと思ったよ。 -
2014/07/25-22:38
日向さん、お久しぶりです!
今回の任務でもご一緒できてとても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いしますね。
地理学のスキル、素敵です!
罠を貼る際は、色々ご指示いただけると助かります。
ギリギリ感がありますが…何とかプラン、提出してきました。
デミ討伐の作戦にプラスして、ゴブリンさん達を元気づけられるよう、
まだまだ下手くそですが、歌でも贈ろうと思いまして、それもプランに追加してみました。
歌なら言葉は通じなくても、心に伝わってくれるかな…と。(へたくそですけど…泣)
改めまして、皆さんよろしくお願いいたします。
一緒に頑張りましょう!(キリッ) -
2014/07/25-21:00
(目を憧れにキラキラさせて)
日向ーーーっ!(こちらが名前だと思っている模様、飛び付きかねない勢いで)
久し振りだわっ!久し振りだわっ!!
前回の時からずっとお礼を言いたかったのっ! 前回の私の作戦案は日向がお問い合わせまでして出して下さったものだから! 私があの時、MVPが取れたのも日向のお陰だものっ!!
お会い出来て嬉しいっ!嬉しいわっ!!(感情を隠さず大騒ぎ)う…ゴホゴホッ!(バカだからむせた!)
こちらで、全員ね。
現状、こちらではお伺いした案も含めて、追加要素に
1.事前に集落の様子をA.R.O.A.で確認する。
2.絵を描いておき、デミ・トロールが罠に掛かった後、ポッコさんにそれを見せて集落に同行してもらう。(中途(恐らく無いであろうが)ゴブリンに害なす存在が無いか警戒しつつ)
3.到着、ウィンクルムと信じて貰うため、再度トランス化、えがお(人を癒す笑顔は期待できそうに無い為、アリシエは自信をもって、不安な者への対処はエストが宥める方向へと)
以上を思案しているわっ。ギリギリとなってしまったけれども、これで何か問題があれば教えて頂ければ幸いよっ。 -
2014/07/25-15:23
最初から参加しているのに、顔を出すのが遅くなって本当にごめんよ!
アマリリスさん、初めまして。日向 悠夜って言います。よろしくお願いするね?
楓乃さん、アリシエンテさん、ミサちゃんはお久しぶり。改めてよろしくお願いするよ。
>討伐班と状況確認班
じゃあ、討伐班に入らせてもらうね。
デミ・トロールの自然回復力を上回る攻撃を打ち込める様、頑張るね。
そういえば、降矢さんがレベル1ではあるけれど『地理学』のスキルを持っているんだ。
罠を張る位置をよりよいものにする手助けになればいいな。 -
2014/07/25-14:26
ごきげんようっ。
それは良い案だと思うわっ。ポッコさん達について来てもらえれば、地図では分からない明確な位置まで分かってより効率が良いと思うものっ。
早速プランに……!もう明日出発なのだから頑張って書かなくては……!!
大丈夫、白紙は無いわっ、安心して頂戴っ(冷や汗だらだら) -
2014/07/25-08:53
おはようございます!
いよいよ明日出発だね。
私も『討伐4:状況1』で賛成です。
『状況確認班』で思ったことがあるんだけど、
『村に向かう時ポッコさんに同行してもらう』のはどうかな?
仲間がいた方が村の人達も警戒しないんじゃないかと思って。 -
2014/07/24-23:32
【追記】
自分も、討伐4:状況1で良いと判断しているわ。
現状ならば、簡易な(デミ・ワイルドドッグ等)の伏兵がいても合流までの時間稼ぎは一組でも出来るでしょうし。
むしろ、自然回復するトロールの方に戦力は割きたいところ。
もし他に、状況確認をしたい方がおられたら、自分は討伐へ回るわねっ。
【更に追記】
それでは、楓乃さんに従うわっ。
では、状況確認に回りたい方は対案を御願いするわね。
き、基本ボケボケしいところはあるから、安心してもらえるかは分からないけれども、出来る限りの努力をするわ……っ!!(ひ、非常に緊張の面持ち) -
2014/07/24-23:26
ミサさん初めまして!作戦参加ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたしますね。(ぺこっ)
>網
なんとなんと、ホームセンターも可だったのは知りませんでした!
なら網は大丈夫ですね。
あ、そうですね。スコップもインカムもあると便利ですね!
言いだしっぺですし、各道具は私の方で準備しますので、
皆さんはプランに持ち物の記載は不要で大丈夫ですよ。
その分プランに好きな事を書いてくださいませ。
>デミ討伐班と状況確認班
皆さんも同じように考えてくれてとっても嬉しいです。
私も割合は討伐4:状況確認1でよいと思います。
ウォルフのスキル的には討伐班に参加したほうが役に立てそうなので、
そちらに手をあげておきます。
案をあげておきながら申し訳ないのですが、
状況確認はアリシエンテさんにお願いしてもいいかしら?
アリシエンテさんの笑顔を見たら、ゴブリンさん達はきっと安心すると思うの。
(背後も大きく頷き) -
2014/07/24-23:24
では、こちらは事前にゴブリンの集落位置を確認しておき、
アマリリスさん達について行って、罠の位置を確認する。
そして、デミ・トロール出現と同時に、確実に罠とアマリリスさん達が直線となる位置を確認して、そこからスナイピング×2、
アプローチによるデミ引き付け、罠に掛かったのを確認してから、
その場を離れて集落へ向かう。
集落へ行き、集落の安全確認。インカムにて状況を簡易に通達後、他に害をなす存在が居ないかの確認と、ゴブリン達の精神的慰労に回る。
現状、こちらでプランを組もうかと考えているわ。
思考に何か違和感があったら、教えて頂ければ幸いよっ。 -
2014/07/24-22:42
まあ、ミサさんアリシエンテさんお久しぶりです。
心強いですわ、よろしくお願いしますね。
>網
情報ありがとうございます。ホームセンターも可でしたのね。
でしたら問題なく準備できそうですわね。
準備できそうですしスコップあたりも持っていきますか?
>デミ討伐班と状況確認班
分かれるので異論ありません。
わたくし達はアプローチの兼ね合いもありますし、デミ討伐班に手を挙げておきますわ。
割合はわたくしは討伐4:状況確認1派ですわね。
伏兵がいた場合はまずいですがどちらの割合にせよ足止め→合流の流れになりそうなので
戦力を偏らせて早期討伐に力を入れるのでいいのではないかと思いましたわ。
ああ、それと分かれるのでしたら連絡手段が欲しい所ですわね。
インカムあたりでよろしいでしょうか? -
2014/07/24-10:34
(「さよなら、ミットランド言語」状態に続き、更に書き込んだ物にまでヴェルナーさんのお名前に誤字を見つけて後ろ……orz状態)
まあっ、ミサ!来てくれたのねっ!
(名前の呼び名を聞いて目を輝かせて)
……もちろん!アリシエンテで構わないわっ! 改めて宜しく宜しくお願いするわねっ!(告げてから深々とお辞儀をして)
>網
A.R.O.A.からは、『コンビニや、ホームセンターで売っているものを3種以内』と聞いているけれども、コンビニと、ホームセンターでは品揃えが大分違うのよね。
ただ、大成功の報告書を見る限り、「ホームセンターで安価で入手可能そうなもの」の使用は可能と判断して良さそうだわっ(最近で印象に残っている報告書では、『砂』『ハンダ』『ハンダゴテ』等)
そう考えれば、網は十分可能であると考えられるわねっ。
>デミ討伐班と状況確認班
スナイピングを二回使ってしまえば、後は2回攻撃とは言え、通常攻撃しか出来ないから、それならばこちらは1R終了後全力でオーガをおびき寄せるように走ってから、『状況確認班』に回ろうかとも思案しているわっ。
スキルも一応作法・話し方を取っているけれども──正直Lv2.Lv1では気休めにもならないわね。それでも無いよりはましと信じる……っ!(汗)
……心配と言うよりは、「ウィンクルムが居る」という事で安心させる意味合いになると思う。
もちろん、火力的にオーガを優先したいから残れという場合には、喜んで残らせて頂くわ(本当はオーガをざっぱざっぱコロコロしたい人)
割合は討伐3:状況確認2か、討伐4:状況確認1かしらね。
状況確認の方に伏兵を考えるならば、状況確認2。
純粋に、状況確認を考えるならば、安心させる意味合いも含めて状況確認1。
……その様なところかと思われるけれども……如何かしら? -
2014/07/24-09:42
途中参加失礼します!(駆け込み)
ミサ・フルールと相方のエミリオさんは『テンペストダンサー』です。
アマリリスちゃんと悠夜さんはお久しぶりです!
楓乃さんは初めましてですね!
アリシエンテちゃん・・・『アリシエンテ』って呼んでいいかな?
引き続きよろしくね(にこり)
皆さんどうぞよろしくお願いします(お辞儀)
>網
皆これを見て(報告書を差し出し)
過去の任務『愛を賭けたデミ・オーガ狩り』で敵を罠にはめるのに網を使った事例があるの。
だから今回も大丈夫じゃないかな。
>デミ討伐班と状況確認班
この人数ならそれが可能だよね。
その案 賛成です、村の様子が心配だもの(微笑み)
私達は『デミ討伐班』を希望するけど、最終的には皆の意見を聞いたうえで決めようと思うよ。 -
2014/07/24-08:27
アリシエンテさん、こんにちわ!
急いで来てくださったようでありがとうございます!
誘導作戦の案ありがとうございます。
こちらのウォルフにはまだ誘導に使えそうなスキルがないので、
デミ発見後の誘導はエストさんとヴェルナーさんにお願いいたします!
同箇所を更に攻撃する事で回復を抑えることが出来るんですね。
有力な情報ありがとうございます!
では、狙いやすい角を一斉攻撃するのはどうかしら?
こちらはウォルフに「スパイラルクロー」のスキルをセットしているので、
うまくヒットすれば結構なダメージを与えることが出来るかもしれません。
この人数がいれば、村の様子を見に行くこともできそうですね。
もしかすると怪我をしてしまっている人がいるかもしれませんし、
誘導後はデミ討伐班と状況確認班にわかれるのはどうでしょうか?
デミ討伐後は討伐班も村に向かって、村の人の支援が出来ればいいと思っています。
みんな辛い思いをしてしまったと思うので、少しでも励ませればいいなって…。
…といっても私の個人的な想いなので、皆さんと話し合ったうえでプランは決めますね!
そして自分で出してみた網を使う案ですが、
確かにコンビニで手に入れるのは難しそうですね。(汗)
代用品があればいいのですが…。うーん。ちょっと考えてみてみます!
(「さよなら、ミットランド言語」発言に後ろから笑いが聞こえる。どうやら気に入ってしまったようだ。)
-
2014/07/24-07:25
会議室を一通り拝見してきたわっ!認識違いがあったら遠慮なく告げて頂ければ幸いよっ。
恐らくこちらのエストが一番役に立てるのは、誘導ではないかと思案してみたわ。
スナイピングが2回使えるから、こちらが1Rでスナイピングを2回発動、デミ・トロールの両目を潰した上で、ヴぇルナーさんにアプローチというのは如何かしらっ。
その後は手が空くから攻撃を続けても良いけれども、即座に切り上げて村の様子を見に行く事も可能かとも思っているわ。
この辺りは、楓乃さんやアマリリスさんのお話を伺った上で柔軟に対応できればと思っているわっ。
……ところで、下の挨拶、昨日の夜書いていて、途中で意識が切れたものを送信したのだけれども……何かしらね、この「さよなら、ミットランド言語」状態。
余りにも残念だから、コメント消す気にもならないから修正しないで晒しておきましょう。
(後ろの方から号泣が聞こえる) -
2014/07/24-06:53
遅くなったわっ!!(飛び込み)
出発が実質、もう手順は決まっていそうだけれども、今晩はだわっ一日に纏め出来ていて出来ておられり)、皆さんのお手伝いを可能な限りお手伝いする事だと思っているわっ。
もちろんそちらも「んな事より……こっち、手伝ってください」などがあれば、遠慮なく言って頂ければ、手伝わせて頂くわね!
トロール再生は、前回参加したエピでは、同箇所を更に攻撃する事で「回復させる間もない】程に攻撃を与える抑える』事に成功しているわ。文字数が余っている様ならば、試してみる価値はあるかと。
「支離滅裂ながらも。一眠りしたらもう少し頭を働かせて。手伝い案を出していければと思っているわっ」(汗)
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2014/07/23-20:55
まとめありがとうございます、とても分かりやすいですわ。
わたくしもその流れで考えていたので問題ありませんわ。
>絵で伝える
分かりやすくて素晴らしいと思いますわ。
これなら言葉が通じなくてもこちらの意志を伝えられますね。
ポッコさん達をとても働かせている気がしますが協力は惜しまないそうなので頑張って頂きましょう、ふふ。
>網
なるほど、それはいいですね。無防備になる時間が増えるのは利ですもの。
ただ、懸念としては持ち込めるのはコンビニで買えるものが基準らしいのでそこをクリアできるかどうかですわね…。
>誘導
デミ化で食べれるものが増えたので、目新しいそちらに特に気を引かれるのではないかと思っていましたわ。
でも確かに誰かがいたらそちらに行ってしまうかもしれませんわね…。
ヴェルナーがアプローチという気を引くスキルを持っていますので、
攻撃とも合わせて使っていけば誘導自体は大丈夫だといいな、と。
>状況確認
3組のままだと厳しそうですわね。
現状の人数なら纏まって行動した方が安全面的にもよさそうです。
村にまだ逃げ遅れた人がいるかもということを考えると
罠・誘導などで人手を分担できればもう少し効率よくいけそうですが少し厳しそうですわね。
とはいえまだ出発まで時間はありますものね。ゆっくり待ってみましょう。 -
2014/07/23-08:37
アマリリスさん、お久しぶりです!
またご一緒出来てうれしいです♪
こちらこそよろしくお願いいたします。
そうですね。私も穴を掘っておく案に賛成です。
ポッコさんに何とか案を伝えて協力してもらいましょう。
穴にはまっている間に一気に叩ければ、再生する前に倒せるかもしれませんしね。
それから穴にはまったところに上から網でもかければ、脱出までの時間稼ぎになりそうです。
事前に穴に入れる石も、物集めが得意なポッコさんに聞けばどこにあるかわかりそうですね。
あとはそうですね…。
デミに連続的に攻撃を与え続けていたいので、ゴラーシュさんの石の魔法でもできれば援助していただきたいですね。うまく伝えられるかしら…。
あ!そうだわ!わかりやすいように絵でも描いておきましょう♪(カキカキ)
んー…あとはデミを誘導するものですが…。
どうゆうものが惹きつけられるかがはっきりわからないのが難点ですね。
付近にもし…まだ人が残っていたら、そちらに気をとられて食べ物には気づかないかもしれません…。
食べ物で無理そうでしたら、攻撃をあたえて意識をこちらに向けるしかなさそうですね。
まとめると、大まかな流れは↓でしょうか。
村へ向かう間にポッコさんとゴラーシュさんに作戦を説明
↓
荒地山の開けた場所で、安全確認と穴堀り・石集めをして罠をはる
↓
村とその周辺をデミ探索
↓
デミ遭遇後、罠のある場所まで誘導
↓
デミが罠にはまったところを皆で一斉攻撃
こんな感じかしら?
不足点あったらご指摘いただけると嬉しいです。
もう少し余裕があれば村の状況確認もしておきたいのですが、この人数だとこれが限界かしら…。
-
2014/07/23-00:49
途中参加失礼します。
ごきげんよう、アマリリスと申します。
日向さんは初めまして。楓乃さんは動物園以来ですわね、お久しぶりです。
今回はよろしくお願いいたします。
依頼主がゴブリンとは驚きですわね。
とはいえ依頼主が誰であろうと依頼は依頼。
必ずやデミを討伐を果たして村を救いましょう。
現場に向かうまでの時間があるでしょうし、その間にゴラーシュさん達からもう少し詳しくお話を伺いたいですわね。
そうですね、村にデミがいるのならばそこからは引き離したいですわ。
荒地山は見通しがいいようですしそこに誘き出せれば気兼ねなく戦えそうですわね。
デミは食欲に突き動かされて行動しているようなので、食べるもので気を引けば誘導自体は問題なさそうですし。
>デミ
再生力が高いとなると地道に削るのは有効ではありませんわね。
一気に体力を削ぎたい所ですわ。
具体的な案がある訳ではありませんが、足場が悪いとの事ですしそこを利用できればと。
ポッコさんが穴掘りが得意なようですので深いものを掘っている時間はないでしょうが、
足を取れるような深さのものにはめられれば少しは機動力を削げるではないかしらと。
その間に猛攻撃を加えるなりなんなり。
あとは効くかは微妙ですが、尖った石を集めて地面に巻いてみれば踏んだら地味に痛そうですわね。
色々とざっくりした案ですので、他に案がありましたら遠慮なく仰って頂ければ幸いですわ。 -
2014/07/21-23:01
こんばんは!
(背後が不在にしていて会議室へくるのが遅れてしましました…。)
日向さんとはこの間の無人島の時ぶりですね!
今回の任務でも、どうぞよろしくおねがいしますね。(ぺこっ)
ゴブリンさん達からの依頼なんてびっくりしましたが、
これ以上悲しみを増やしたくないですね。
私にどこまで出来るかわかりませんが、精一杯頑張ります!
ところで今回の依頼は、デミ・トロール一体の討伐ということですが、
デミ・トロールは荒地山のどこに出現したのでしょうか。
ゴブリンさん達の住んでいる村に出現したということであれば、
一度、村から離れた見通しのいい場所におびき出す必要がありそうですね…。
ゴラーシュさんにもうちょっと詳しい話が聞けるといいんですが…。うーん。