プロローグ
――ああ、まただ。
夢の中で、シェリーは思う。
それは、このしばらく眠るたびに繰り返されているもの。
夢の中のシェリーは、海岸の一画を根城にする、ラミアと呼ばれるモンスターだった。
上半身は人間の女性、下半身は蛇の姿を持つラミアは、水辺に生息するといわれている。
夢に登場する場所は、どうやらシェリーのくらすコーラルベイに面したパシオン・シーの海岸のどこかのようだ。
ラミアは彼女の他に何体かいて、人間を襲ったりすることもなく、ひっそりと静かにくらして来たようだった。
だが、シェリーが見る夢の中では、ラミアたちは引き裂かれて死んだ仲間の遺体を囲み、悲しみにくれていた。
ラミアたちを襲っているのは、どうやらオーガのようだった。
夢の中では、はっきりした姿はわからないが、ブヨブヨとした輪郭は不気味で、夢とわかっていても、ぞっとする。
夢はいつも、このオーガらしいものがやって来て、水中を必死に逃げまどっているところで終わる。
目が覚めた時には、汗びっしょりで、もう一度眠る気にはなかなかなれなかった。
そんな中、ゴールドビーチの沖合で、船やヨットが襲われる事件が相次いだ。
地元の新聞やテレビは、それらがこの近辺に巣食うラミアの仕業ではないかと書き立てた。けれど。
(本当に、ラミアの仕業なのかしら)
シェリーはそれらのニュースを見て、思う。
夢に出て来るラミアたちと、ニュースで騒がれているそれとが、あまりに違いすぎる気がしたのだ。
とはいえ、彼女が知るのは、夢の中の存在にすぎない。
それでも。
(あんなに同じ夢ばかり見続けるのは、やっぱり変よ。……それに、船やヨットが続けて襲われるってことは、ラミアかどうかは別として、何か脅威になるものが、この海に潜んでいるってことだわ)
胸に呟き、彼女はタブロスのA.R.O.A本部を訪ねることを、決意した。
+ + +
受付のA.R.O.A職員は、シェリーの話を黙って聞いたあと、尋ねた。
「それでは、その船やヨットが襲われた事件について、調べてほしいと言うのですね?」
「はい。……私が見ているのはただの夢ですが、でも、なんだか気になってしようがないんです」
「わかりました。実はコーラルベイの観光協会からも、調査の依頼が来ていて、ウィンクルムを派遣することになっています。襲っているのがラミアであれ、オーガであれ、私たちも放ってはおけない事態だと思っていますので」
うなずくシェリーに、職員は言った。
「そうですか。……もし、犯人が本当にラミアだったとしたら……殺さないでやってほしいというのは、無理なお願いですよね?」
シェリーは、ためらいがちに尋ねる。
「……気持ちはわかりますが、観光協会では、犯人は抹殺してほしいとのことですし、私たちとしても、放置はできません。人間に害を加える動物を、生かしてはおけないのと、同じことです」
職員はうなずいて、返した。
「わかりました。……それでは、お願いします」
一礼すると、シェリーは立ち去って行った。
解説
ゴールドビーチの沖合で起きた、船やヨットが襲われた事件の犯人の確定と、その抹殺が今回の依頼の目的です。
地元では、犯人はラミアだという説が有力ですが、一方でアンコウのような頭部を持つオーガを見たとの目撃情報もあります。ただ、この目撃情報は今一つ信憑性が薄い(目撃者が酔っていた、子供だったなどの理由)として、ニュースにはなっていません。
なお、シェリーはごく普通の少女で、今回のようなことは初めてだと、本人も言っています。
●ラミア
下半身が蛇、上半身が人間の女性というモンスター。
水辺に生息し、魅了の効果のある歌をうたうことで、異性を魅了し、動けなくする。
水中での移動は地上での二倍の速度になる。
子供並の知性を持ち、爪を武器とする。
●ヤグルロム
アンコウのような頭部を持ったオーガ。
頭部にある触手状の突起の先端についた光体で、幻覚を見せることができる。
また、ジョブスキル『ラ・カイテル』で幻影のデミ・オーガを出現させ、相手を攻撃させることができる。幻影のデミ・オーガは実物同様の能力を持つが、攻撃を受けると自爆する。
この術中は、背景にまぎれて認知されにくくなる。
ブヨブヨした胴体は弾力があり、表面をおおう粘液とあいまって、ダメージを吸収する。
プランは、調査方法、戦闘時の行動を中心に書いて下さい。
服装や持ち物についても、書いていただいてかまいません。描写できる範囲でさせていただきます。
また、文字数に余裕がある方は、シェリーが夢を見た理由などを、考察していただいてもOKです。
ゲームマスターより
閲覧ありがとうございます。
織人文です。
海で船やヨットが襲われた事件の真相解明といった内容です。
みなさまの参加を、お待ちしています。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
不思議な夢 きっとラミアたちからのメッセージだと思うの しっかり調べて 本当の犯人を見つけましょう 観光協会へ行き 目撃者を教えてもらう 戦闘があるので その時間は海に出ないよう依頼 細かい時間は負って連絡 目撃者から聞き取り あやふやな点も優しく根気よく聞きメモ ラミアの所へ行く前に合流 情報整理 シェリーさんは 貴女たちがしたんじゃないって思ってたわ 私たちもそう思うの 怖いものをやっつけましょう 優しく語りかける 武器は向けない 隠れられないよう唐辛子で着色した水風船 多めに用意 皆に渡して 暗ければ首から下げるタイプの懐中電灯を 後ろから水風船を投げ ヤグルロムが逃げようとしたら立ち塞がる 他の神人危なければ庇う |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【支給要請】 耳栓(精霊のラミア対策) テグス ランプ 【調査】 船や港湾の関係者(被害者)に襲われた時の状況、船の被害状況や、襲われた場所を調査 特に船の被害状況、これで犯人の特定 爆発があったような痕跡があればオーガにロックオン それ以外の場合、スクリューを調べて蛇のような鱗がくっついてないか調査、あればラミア犯人説に近く シェリーさんの夢を私は信じたいな だからこれは推測なんだけど、被害者の人たちは 犯人を見ていないんじゃないかって ちゃんと目撃してて自警団の人たちに証言していれば ラミアが犯人なんじゃ?って噂は立たないと思う。 むしろ、わかってればとっくにAROAに討伐依頼するよね? 調査後はシェリーさん達の元へ |
マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
わたくしは…信じたいのです…。シェリーさまがゆめで見たことを… おともだちのために、かなしんでいるラミアさんたちを助けてあげたいのです… ・分かれて聴取 シェリーに夢の内容を詳しく聞く →ラミアの巣がある場所を明確化(場所の特徴など目印になる物など) →ラミアの中でリーダー格に相当する者の特徴(協力要請で一番話を聞いて貰わなければならない相手) ・全員そろってシェリーを連れラミアを探しオーガ討伐の協力要請 →夢が本当なのであれば犯人はラミアでは無く、力を貸してくれるはず ・ラミアにオーガを海辺へ誘導して貰い、陸に上げて戦闘 →夜であればランプを持参 ・無事に討伐が出来れば観光協会にラミア達に危害を加えないよう頼む |
●調査
数日後。
三組のウィンクルムが、コーラルベイを訪れていた。
まずは、船を襲ったのがラミアとオーガのどちらなのかを見極めるため、彼女たちは二手に分かれて調査を開始する。
マリアベル=マゼンダとアーノルド=シュバルツが向かったのは、一方の依頼人であるシェリーの家だった。
「わたくしは……信じたいのです……。シェリーさまがゆめで見たことを……。おともだちのために、かなしんでいるラミアさんたちを、助けてあげたいのです……」
途中、マリアベルは呟くように言う。
彼女だけでなく、神人のリチェルカーレとハロルドも、シェリーの夢が現実を現しているという意見だった。そこで、マリアベルたちが夢の内容を詳しく聞いて、ラミアの住処を探す手がかりにしようということになったのだ。
対して、アーノルドは懐疑的だ。
「あくまで夢ですから、あまり信用できないのが本音ですが……」
「アルさま」
肩をすくめて言う彼に、マリアベルは咎めるような目を向ける。
「マリーが信じると言うのなら、しかたがありません。それに、作戦会議で決まったことです」
吐息をついて言うと、アーノルドは軽く彼女の頭に手をやった。
やがて到着したシェリーの家で、二人は彼女から夢の詳細を聞いた。二人が特に注目したのは、『ラミアの住処の目印や特徴』と『ラミアのリーダー格らしい者の特徴』だった。
対してシェリーは、ラミアの住処は人目につきにくい、小さな入り江のような場所で、リーダー格のラミアは髪にサンゴの飾りを着けていたと告げる。
「なるほど。ずいぶんと細かいところまで覚えているのですね。……ところで、この付近にその夢に出て来たのと酷似した場所は、ありますか?」
アーノルドに問われて、シェリーは言った。
「ゴールドビーチの近くの小さな入り江だと思います。……子供のころに、友人たちと何度か遊びに行ったことがあって……彼女たちと、勝手に『マノンの入り江』と名前をつけてました。夢に出て来た時から、あそこにそっくりだって……」
「ふむ。……子供のころに、遊んだ場所にそっくり、ですか」
アーノルドは、小さく鼻をしわめて返す。どうやら、ますます現実と関連付けることはできないと、考え始めたようだ。
「アルさま……」
そんな彼を、マリアベルは悲しげに見やって呟く。
一方。
リチェルカーレとその精霊シリウス、ハロルドとその精霊ディエゴ・ルナ・クィンテロの四人は、コーラルベイの観光協会で事件の被害者や目撃者の名前や住居などを教えてもらい、彼らに話を聞いて回っていた。
被害者たちには、襲われた時の状況を聞いた。
「狙われたのは、船だったと思いますか? それとも乗っている人の方が狙われたと思いますか?」
「襲われた時、戦いましたか?」
「襲った相手は、どんな姿でしたか?」
「襲われた時、歌を聞きましたか? それとも、光を見ましたか?」
リチェルカーレは、そんな質問をぶつけた。
その結果わかったのは、被害者の多くは突然襲われたため、相手の姿を見ていないということだった。もちろん、戦うような余裕のある者はほとんどおらず、また、人と船のどちらが狙われたのかなど、今まで考えたことがないと答えた者も多かった。
また、目撃者の多くは、襲われたのとは別の船に乗っていてその場に居合わせた者たちだったが、幼い子供だったり、酒に酔っていたりして、記憶は曖昧だった。ただ、同じ質問に対して、「歌は聞こえなかったが、光を見た」という者が多かった。
リチェルカーレとシリウスが話を聞いている間に、ハロルドとディエゴは襲われた船を見せてもらった。
二人が船を調べたのは、そこから襲ったのが何者か特定できるかもしれないと考えたからだ。
「船に爆発の痕でもあれば、オーガの仕業と断定できるよね」
作戦会議の時、ハロルドはそう提案した。
シェリーの夢に出て来たオーガは、その外見などからヤグルロムと推測できた。ヤグルロムは、幻影のデミ・オーガを出現させ、戦わせることのできる能力を持っている。そして、それは、攻撃されると自爆してしまうのだ。
だが、実際にはそう簡単ではなかった。なにより、襲われた船は相手を攻撃する余裕などなかった。つまり、幻影のデミ・オーガが自爆することもなかったということだ。
また、スクリューも調べてみたが、蛇の鱗が巻き込まれているということもなく、何も手がかりになるものはなかった。
そして夕方。
全員が、宿のロビーで顔を合わせていた。
そこには、シェリーの姿もある。
それぞれが調査結果を報告したあと、アーノルドが全員を見回して言った。
「今のところ、手がかりになるのは目撃者たちの『光を見た』との証言だけのようです」
「それはつまり、ラミアが光源になるものを持ったり、体に帯びたりしている可能性が低い以上、ヤグルロムである確率の方が高くなるということだ」
シリウスが口を開く。
「ああ。目撃者たちが見たのは、ヤグルロムの頭部の突起の光って可能性は高いぜ」
ディエゴもうなずいた。
「やはり、シェリーさまにあんないしていただいて、ラミアのすみかに行ってみるひつようが、あると思いますわ」
マリアベルが言う。
「そうですね」
「私も、賛成だよ」
リチェルカーレとハロルドがそれぞれうなずく。
こうして彼女たちは、シェリーの案内で『マノンの入り江』に向かうことになった。
●ラミアとの会見
夕暮れ時。
ウィンクルムたちとシェリーは、『マノンの入り江』へと到着した。
そこは、巨大な岩壁に阻まれていて、一見すると行き止まりのように見える。だが、岩壁に沿って細い道を行くと、やがて小さな入り江にたどり着くようになっており、どこか秘密基地めいていた。
「なるほど、ここなら人間に見つかりにくいぜ」
あたりを見回し、ディエゴが感嘆の声を上げる。
黄昏の光の中、岸辺に数体のラミアの姿が見えた。精霊たちが、ラミアの歌対策に持参して来た耳栓を、いつでも使えるように握りしめる。
ラミアたちの中に、長い髪にサンゴを飾った個体が見えた。
「シェリーさまの言ったとおりの、ラミアさんがいますわ」
マリアベルが、低い声を上げる。
「こんにちわ」
リチェルカーレが、そちらに歩み寄り、そっと声をかける。
たちまちラミアたちは海に飛び込み、威嚇するような目をこちらに向けて来た。ただ、サンゴを飾った個体だけが、他のラミアたちをかばうように岸辺にとどまり、鋭い目でウィンクルムたちを睨み据える。だが、すぐにその目が驚きに丸くなった。
「シェリーン!」
シェリーを見据えて、そう叫んだように聞こえた。
「彼女を、知ってるってこと?」
ハロルドが問いかける。ラミアは子供程度の知能があり、人語も多少はわかるはずだ。
「シェリーン……デハナイ……。デモ、ソックリ」
ややあって、肩を落としてかぶりをふると、ラミアはカタコトの人語で言って彼女たちを見回した。
「人間ガ、我ラニナンノ用ダ」
そこでウィンクルムたちは、かわるがわる自分たちがここに来た理由を語った。
シェリーが見た夢の内容を聞くと、ラミアは再び目を見張る。そして、それは現実に自分たちの身に起こったことだと告げた。
この入り江に住むラミアたちは、少し前からこの近くに現れるようになったアンコウのような頭部を持つオーガに再三襲われており、シェリーに似たラミア、シェリーンはその騒ぎの中で行方不明になっていた。
それを聞いて、ウィンクルムたちは思わず顔を見合わせる。
「沖合で、人間の船を襲ったことはありますか?」
アーノルドが、念のためにと尋ねた。ラミアは小さくかぶりをふる。
「我ラハ、人間ヲ襲ッタリハシナイ。我ラハ、人ニハ興味ガナイ」
その答えに、再びウィンクルムたちは顔を見合わせた。それへ、シェリーも言う。
「私の夢が現実とリンクしているなら、彼女の言葉は嘘じゃありません。……夢の中でも、彼女たちはただ静かにここで生きているだけでした」
「……夢と現実がつながっているとは、私にはまだ疑わしいですが、このラミアが嘘を言っているようにも思えません。どうやら敵は、オーガと判断してよさそうです」
彼女の言葉に、アーノルドが吐息をついて返した。
「そのようだ。……だが、なぜ、オーガはラミアたちを襲ったんだろう?」
うなずいて言ったのは、シリウスだ。
それへラミアは、たどたどしい言葉で、オーガは自分たちがいると人間が海に出ないと考えているようだと告げる。
なるほどとうなずき、リチェルカーレはラミアに言った。
「私たちは、船を襲った犯人を見つけて、退治するために来たのです。犯人があなたたちじゃないなら、協力してもらえませんか。怖いものを一緒に、やっつけましょう」
優しく語りかける彼女に、ラミアは、今後も自分たちをそっとしておいてくれるならば、協力すると返した。
「ええ、約束します」
うなずくリチェルカーレに、ラミアは安堵したようにうなずき返す。
こうして、ラミアたちの協力を取り付けた彼女たちは、その夜のうちに、オーガをおびき寄せるための作戦を、実行することにした。
まずは、観光協会を通じて今夜は船や人が海岸に近づかないよう呼びかけてもらう手筈を整え、自分たちは海岸へと向かう。
マリアベルたちはランプを海岸に据え、他の者たちは懐中電灯を首から下げている。
また、神人たちは、それぞれ唐辛子入りの水風船をいくつか用意して持参していた。これは、ヤグルロムが幻影のデミ・オーガを呼び出したあと、背景にまぎれてしまうのを防ぐためのものだ。
もちろん、ウィンクルムたちは全員、トランスしている。
一方、ラミアたちは。
オーガをおびき出すために、沖合の事件があった付近を泳ぎ回っていた。
ややあって、そのラミアたちの間に、緊張が走る。ヤグルロムが現れたのだ。ラミアたちは、逃げるふりをしてウィンクルムたちの待つ海岸へと向かい始めた。
やがて、すっかり暗くなった海上を、ラミアたちに導かれてヤグルロムはウィンクルムたちの仕掛けた罠に飛び込んで来たのである。
●戦闘
海岸に近づくと、ラミアたちはさっと左右に分かれて身をひるがえした。
そのあとを追って来ていたヤグルロムはしかし、そのまま砂浜へと乗り上げてしまう。
「前に出るなよ」
それを見て、シリウスはリチェルカーレに囁くと、海とヤグルロムの間に割り込むように飛び出した。うなずいて、少し下がった位置でリチェルカーレが足を止める。
それに続いて、ハロルドとディエゴも海とヤグルロムの間に割り込み、最後にマリアベルとアーノルドが続く。
アーノルドは持参の魔道書『護法』を取り出すと、低く防御の呪文を唱えて空中にかざした。これで、神人たちは安全だ。更に呪文を唱えると、あたりに半球形のエナジーフィールドが展開された。『サンクチュアリ』と呼ばれる、回復力を高めるためのフィールドだ。
一方、神人たちは、用意の水風船をヤグルロムに投げつけた。
動きの鈍いヤグルロムに、それは苦もなく命中する。割れた風船からは、赤いしぶきが飛び散った。同時に、オーガの口から咆哮が上がる。どうやら、唐辛子が目や口に入ったようだ。頭上に伸びた触手状の突起の先の光体が、激しく明滅する。
と、ウィンクルムたちの前に、三体のデミ・コボルトが現れた。
「気をつけろ。幻影だ」
シリウスが、仲間たちに注意を促す。
デミ・コボルトの出現と共に、ヤグルロムの姿は暗闇の中に溶け、見分けにくくなった。どうやら、水風船の効果はなかったようだ。
「ちっ!」
低く舌打ちして、それでもシリウスは、カタール『タール』で光体や目を狙い、素早い動きで連続の突きを繰り出すスタッカートを仕掛けた。だが、見分けにくいせいで、敵を傷つけることはできずじまいだった。
「シリウス!」
それへディエゴが声をかける。シリウスが素早く下がったのを見届け、ディエゴは弾ができるだけ広範囲に届くように、遠距離からナブサ・M14ポンプショットガン12ゲージにて、連続射撃を行った。その着弾は両脇から迫り、敵の逃げ場を奪う。
それでも、デミ・コボルト一体はかろうじてその急襲から逃れた。しかし、残りの二体はそのまま自爆した。
「うわっ!」
ディエゴはすかさず、背後に飛びすさったものの、爆風は凄まじく、足に傷を負って思わず声を上げ、その場に膝をつく。
「ディエゴ!」
ハロルドが声を上げ、駆け出そうとするのを、アーノルドが止めた。
「防御魔法をかけているとはいえ、危険です」
そして彼は、ディエゴに叫ぶ。
「ディエゴさん、早く『サンクチュアリ』の中へ!」
「わかってるって」
負傷した足を引きずりつつも、ディエゴはできる限り素早く、フィールドの中へと退いた。
一方、残った一体のデミ・コボルトは、鋭い爪をふりかざしてシリウスに迫っていた。シリウスは、その爪を素早くかわして、攻撃に転じる。再びスタッカートを放って、デミ・コボルトを自爆に追い込んだ。
だが、ヤグルロムに攻撃を仕掛ける間もなく、再びデミ・コボルトが三体現れた。
「なんて奴だ。自分は戦わずに、俺たちを消耗させる気か!」
フィールド内で、じわじわと足の傷が癒えて行くのを待ちながら、ディエゴが歯噛みして叫ぶ。
「それが、奴の戦い方なのでしょう。……ですが、幻影のデミ・オーガを出現させるのにも、限界があるはずです。とにかく、幻影を倒して、奴の防御効果が消えるのを待つしかありません」
アーノルドが静かに言って、魔道書を握りしめる。直接戦うことはできなくても、仲間たち――何より、マリアベルをかならず守りぬいてみせると、胸に誓う。
それから、いったいどれほどの間、戦いは続いたのだろうか。
彼らは二度目に現れたデミ・コボルトをなんとか自爆に追い込み、次に現れたデミ・ワイルドドッグ三体とも、激闘を続けた。
ディエゴとシリウスはいくつも傷を負い、アーノルドも次第に気力と体力を消耗して行く。それを見守る神人たちも、徐々に心を削られて行きつつある。
ウィンクルムたちの気力と体力は、限界に近づいていた。
そんな中、ようやく残っていたデミ・ワイルドドッグ一体が自爆した。かろうじてその爆風をよけ、ディエゴとシリウスは次の幻影の出現を予測して、身構える。二人ともすでにずいぶんと息が荒い。
だが、幻影は現れなかった。
かわりに、闇の中からゆっくりとヤグルロムの醜悪な姿が現れる。
「防御の効果が、切れたということですか……」
軽く目を見はり、背後でアーノルドが呟いた。
「ようやく、おでましってわけか! ハル! 頼んだぜ!」
ディエゴが叫ぶ。
「了解」
うなずいてハロルドは、柄にテグスを結びつけた短剣『コネクトハーツ』をヤグルロムに向かって投げつけた。
短剣は、ヤグルロムの粘液に包まれた弾力のある胴にあたって弾かれ、さほどダメージを与えなかった。だが、攻撃そのものが、目的ではない。この短剣は、それの攻撃のあと続けてパートナーが攻撃すると、敵に与えるダメージが大きくなるという特性があるのだ。
ディエゴは、彼女が短剣を投げるのとほぼ同時に、高速で敵の死角に移動すると、短剣が弾かれたのを見すまして、至近距離からショットガンを乱射した。
もとより動きの鈍いヤグルロムに、逃げる暇はなかった。さすがのダメージ吸収に長けた皮膚も、至近距離の連続攻撃には耐えることができなかったとみえる。ヤグルロムは、凄まじい声と共にその場に立ち尽くし、やがて硝煙の匂いと煙が立ち込める中に、ゆっくりと倒れて行った。
●エピローグ
太陽の照りつける海岸に立ち、六人のウィンクルムたちは、海を見つめていた。
鮮やかなコバルトブルーの海は穏やかに凪いで、風はやわらかく彼らの髪や衣服をなぶって行く。
「ゆうべのことが、うそのようですわ……」
囁くように、マリアベルが言った。
「そうですね。……でもこれで、この海も平和になります。誰も脅かされることなく、海の恩恵を受けることができますね」
リチェルカーレがうなずき、微笑む。
「人間も、ラミアも、だよね」
ハロルドも言った。
彼女たちは、朝になるのを待って、観光協会に船を襲っていたのがオーガだったことと、それを自分たちが倒したことを報告した。また、できれば公にしてほしくないが――と前置きして、ラミアの住処がパシオン・シーに面した海岸の一画にあることを告げ、人に害を成さない集団なので、こちらも手を出さず、お互いに不干渉を保ってほしいと話した。
「観光協会の方たちは、ラミアさんたちをそっとしておいて下さるでしょうか……」
その時のことを思い出し、少し不安げにマリアベルが呟く。
「どうでしょうね。……彼らは、もともと船の事件もラミアの仕業だと考えていたわけですから、住処があると知った以上は、それは難しい気がします」
低く吐息をついて、アーノルドが言った。
「だよなあ。……オーガやデミ・オーガとは別物といっても、怪物は怪物だもんな」
顔をしかめて、ディエゴも言う。
それへ何か言いかけたシリウスが、背後をふり返って声を上げた。
「シェリー」
「宿へ行ったら、海岸に行ったと聞いたので……」
軽く会釈して、近づいて来たシェリーは言うと、改めて彼らに頭を下げた。
「今回は、本当にありがとうございました」
そうして彼女は、昨夜はあの夢を見なかったことを告げ、続けた。
「朝早くに、もう一度、あの入り江に行って来ました。そしたらラミアたちは、移動の準備をしていて――」
あのサンゴ飾りのラミアは、彼女に言ったのだそうだ。自分たちは、ここを去ると。オーガの脅威は去ったが、人間に知られてしまったからと。
「私や、あなた方を信じないわけではない、と言っていました。でもその一方で、他の人間は信じられないからと」
「誰かが、彼らを退治しようとするかもしれない、と考えたということですか?」
リチェルカーレが軽く目を見張って問う。
「はい」
うなずいて、シェリーは少し肩を落として言った。
「私には、そんなことはないとは、断言できませんでした。……ただ、彼女たちを見送るしか、できなかったんです」
「シェリーさま……」
マリアベルが、悲しげにそちらを見やる。ハルも、小さく唇を噛んだ。
やがて、再度礼を言って立ち去って行くシェリーを見送り、アーノルドはマリアベルの頭にそっと手をやる。
「ラミアたちは、新しい住処でまた、平和にくらして行くでしょう。これまでも、そうだったのですから」
「アルさま……」
マリアベルが顔を上げ、うなずく。
「俺もそう思う。……世界は広い。あのラミアたちが静かにくらせる場所は、いくらでもあるだろう」
シリウスも言って、リチェルカーレを見やった。
「そうですね」
リチェルカーレも小さく笑ってうなずく。
そんな彼らに、ディエゴが言った。
「せっかく、海に来たんだし、泳いで行こうぜ」
「賛成」
ハロルドが、軽く挙手してうなずく。
二人の提案に、他の四人もようやく明るい顔になった。
ふり返った六人の視線の先には、どこまでも澄んだコバルトブルーの海が広がっていた――。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 織人文 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 07月14日 |
出発日 | 07月22日 00:00 |
予定納品日 | 08月01日 |
参加者
- リチェルカーレ(シリウス)
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
会議室
-
2014/07/21-20:37
水風船は隠密封じのため、ですよね。
…わかりました、なんとかねじ込みます!(やる気の目)
もうすぐ出発ですね。
上手く解決できるよう、がんばりましょう。
時間までに変更点があれば、また言ってくださいね。
-
2014/07/21-20:22
ディエゴ:
報告が遅れてすまない
俺の調査は被害者対象で
犯人を目撃したか
船の被害状況
襲われたポイント
スクリューに痕跡が残っていないか
以上の四点
リチェルカーレ、すまないが…
唐辛子風船を何に使う物なのかプランに書いておいてくれないだろうか?
文字数が余っていたらだが -
2014/07/21-20:04
わたくしたちは…プランを、ていしゅつ、してまいりました……。
作戦が、うまくいくように、おいのりしておきます…。
まだ、出発まで時間がありますので……、もし、なにかございましたら…なおすこともできます。
みなさま、どうぞよろしくおねがいします……。 -
2014/07/21-19:30
ランプ了解です。水風船は集合してから皆さんに渡しますね。
マリアベルさんの聞いてくることは、あげてもらっていることでいいと思います。
私は
目撃情報詳細
・船が狙われたのか、その前に戦闘があったのか
・犯人の見た目
・歌が聞こえたか、光を見たか
あたりを聞いてきます。 -
2014/07/21-08:16
ディエゴ:
宜しく頼む
>夜
そういえばそうだったな…
ランプに留めておいたほうが良いかもしれないな
探索、戦闘ともに神人が持っていてくれると助かる。 -
2014/07/21-03:27
わ、わかりました……。では、わたくしはシェリーさまの所へお話をうかがいにまいります…。
シェリーさまにお聞きするないようは
・夢の内容を詳しく
・ラミアの巣の場所、数(場所は一緒にラミアを探しに行く時に目印になる様なものとか)
・ラミアの中でもリーダー的なのはどんな容姿か(協力を依頼するのに一番話を聞いて貰わなくてはならない相手)
などでしょうか……。ほかに何か聞くべきことはありますか?
アル『夢に見ている、というのが本当の事なのであれば、ラミアが襲われているのは夜の可能性がありますね…。漁に出る船も夜や明け方に海に出る事が多いですし…明かりの確保は必要かもしれません。然し、下手に松明などを灯して準備しているとオーガやラミアに警戒されてしまいます…。ランプぐらいにしておいた方が良いでしょうかね……?』
-
2014/07/20-17:53
シリウス:
…ラミアが相手でもヤグルロムが相手でも、俺が前衛になりそうだな。
できるだけ、神人や海へ近づかせないよう注意を引こうと思う。…だからお前は前に出るなよ(重要なのでリチェの目を見て言った)。
スタッカートを装備、ヤグルロムは明かりの部分を狙ってみよう。…遠距離攻撃、あてにしている(うっすらと笑み)。 -
2014/07/20-17:45
役割分担:観光協会さん経由で目撃者さんの所へ行けば、説明がスムーズにいくかしら…ということで私たちはそちらに行こうかな。マリアベルさん達に、シェリーさんの聞き取りをお願いしてもかまいませんか?
持っていくもの:耳栓だけで…あ、そういえば戦闘時間は明るい時間を想定していますけど、明かりの心配はいらないかしら?唐辛子風船は作っていきますね。 -
2014/07/20-15:57
ディエゴ:
うむ、では言いだしっぺの俺が被害者の情報を探ろう
持っていくものは耳栓だけで良いだろうか?それぞれの連絡は電話でいいか?
みんなありがとう、ではこの作戦ですすめよう
後日人が増えれば改良できるかもしれないし、今のうちに細かい箇所は詰めておきたいな。
ヤグルロムのような敵は力が然程ないっていうのがセオリーだが
ラミアを引き裂いたのはヤグルロムかもしれない。
(PL:考えて、幻覚による同士討ちか船のスクリューに巻き込まれっぽいですが)
シリウスは十分に注意してくれ、俺も攻撃妨害の支援をしてみる。 -
2014/07/20-14:16
……じょうほうしゅうしゅうは、ひがい者さんと、もくげき者さん、シェリーさまと三方向に分担しても、いいとおもいます…。
さいごに、シェリーさまのグループと合流して、全員で、ラミアさんの所へ向かうような形にすれば良いかと……。
そう、ですね…リチェルカーレさまのおっしゃるとおり、作戦時には海辺に人が来ないようにしてもらうのが、いいと思います…。
アル『ディエゴさんの案で問題ありません。では私の行動として、メインウェポンは護法のマジックブック、スキルはサンクチュアリⅠを装備して防御と回復に専念します。オーガとの戦闘の場合、幻影は自爆してしまいますし、シャイニングアローよりは使えるでしょう…。ダメージを受けたらすぐに私のもとへ戻ってきてくださいね』
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2014/07/20-10:56
情報収集:シェリーさん、被害者、目撃者 シェリーさんから詳しく、というのは私も必要と思います。ラミアが犯人であってもなくても…私も違うと思ってますけど…細かい部分、聴いておきたいです。役割分担、した方が良いのかしら?
注意喚起?:戦闘場所付近には近づかないでくださいって、観光協会さん通して言っておいた方がよいかしら、と。よければ私行ってきます。
陣形:ディエゴさん提案のもので了解です。唐辛子水風船、作っていきますね。アーノルドさんにもお世話をおかけします。
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2014/07/20-09:39
ディエゴ:
>護法のブック
そうしてもらえると助かる
低いとは言え、ラミアが犯人である可能性も残っている。
仲間にこの依頼のことを相談したんだが
依頼人が怪しいという見方もある
もう少し突っ込んで話を聞くと良いかもな、記憶の再確認をする事で夢の情景が鮮明になる事もあるだろう。
そろそろ戦闘にも切り込んだ相談をしていかないとな
以下は水辺での戦闘を予測しているものと思ってくれ
どちらも水辺のモンスターということで水に潜る(逃げられる)ことを阻む体制を提案する
(敬称略)
● △(ディエゴ組) I
(ラミアorオーガ)● ☆(アーノルド組)I 海
● ◇(シリウス組) I
わかりにくかったらすまない、一言で言えば「背水の陣」だな。
接触時と同時に唐辛子入りの水風船を投げて奇襲すれば、割り込むこと自体は可能なんじゃないかと考える…。
対ヤグルロムの場合、幻影を使われたら俺が対処する
接近戦をしかけているであろうシリウスには合図するから、その際には後退してくれ。
…相談が駆け足過ぎたらすまない、遠慮なく言ってくれ -
2014/07/20-03:34
……ふむ、確かにオーガとラミアどちらも敵に回す事は避けたいですね…。
ラミアとの接触の際にも護法のブックを持って行って、みなさまをお守りするつもりです。
>唐辛子入り水風船
とても良い案だと思いますよ。
本体を見失わない、幻影に対する攻撃手段としても有効だと思います。
当てれば自爆する訳ですから、中距離以上離れて攻撃をする事が出来ますし。
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2014/07/19-21:42
ディエゴ:
ダメージをかねての物なら唐辛子水も良いな
水の代わりに工業用アルコールにしたら敵も阿鼻叫喚だろうな…
とは思うがコンビニ程度の支給ではな。現地調達も考えたが身近な物による工夫の方が良さそうだ。
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2014/07/19-20:28
ハロルドさん、ディエゴさん、問い合わせありがとうございます。
…色水を作るのなら、いっそうのこと唐辛子をたくさん入れて赤くしてみるとか…けっこう朱くなりますよ、ね?
香辛料としてはありふれた物ですし、多少なりとダメージ与えられたら…なんて思ったりしました。
ヤグルロムがラミアを狙っているのか、縄張り争いみたいな感じで自分の好きな領域にラミアがいるから狙っているのか、どちらでしょうね。
ラミアを狙っているのなら、手伝いを頼むのも一つの方法だとは思います。小さい子どもくらいの知能ということなので説得をがんばらないと、ですが。
場所に執着しているのなら、その付近で船とか、浅瀬があるのなら私たちがばちゃばちゃ砂浜でしていてもおびき寄せられる可能性はありますが…。
現時点では推測ですものね。最初の情報収集がとても大事になりそうです。 -
2014/07/19-16:51
ディエゴ:
運営に不凍液について問い合わせしてみた
世界感上、不凍液や類似したものは存在しますが、
該当エピソードの解説や、プロローグ等に記載が無い場合、調達は難しいでしょう。
不凍液は船舶の水冷エンジンの冷却にも使う
よって、港湾にも置いてある…と考えるが、絵の具水の方が確実だろうか…
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2014/07/19-15:13
ディエゴ:
夢の内容的に、ヤグルロムはラミアが水辺の生息地にいるところを狙い
ラミアは水中に逃げる→(推測)水中でラミアとヤグルロムの戦闘→船が自爆に巻き込まれる
と読んでいるが、やはりそれは夢の内容をそのまま信じる前提だな。
陸上におびき寄せる方法だが、今回のヤグルロムはやはりラミアを狙っているように思う
(PL:メタなことを言ってしまいますが、概要にラミア関連の情報しか書かれておらず
ヤグルロムをそれ以外の方法でおびき寄せとなると…ちょっと情報が足りないかなって思います)
ラミアの接触は避けるのは依頼人の安全面から最良だとは思うが
もし、ヤグルロムとの戦闘の際ラミアがそばにいた場合、最悪俺達もラミアの敵とみなされる可能性がある。
この状況でヤグルロムとラミアの両方を敵に回したくはない…という理由で、いちかばちかでも依頼人とラミアを接触させる方が良いんじゃないかと。
(PL:依頼人が…というより、ラミア自身が歌の魔力で助けを求めてるんじゃないかなとも考えてます)
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2014/07/19-14:32
あぁ、すみません、【対ラミア】ですがラミアと戦闘の場合では無く、ラミアに会いに行く。という意味で使ってました。もし誤解を招いてしまっていたら申し訳ありません。
>囮の船
えぇ、私も水辺に住む者に相手のフィールドで戦いを挑むのは得策ではないと思っています。
その、地上で捕まえる方法、ですね。
しかし、船の事故は沖合で起きています。策を練らないと地上におびき寄せるのは難しいでしょう…。
もし子供や酔いがまわった方の目撃が陸上でならそのあたりで待ち伏せも出来ますが、もし沖合で泳いでいるのを見たとかで会った場合、やはり陸におびき寄せる作戦を立てなければなりません。
それが、マリーが言ったラミアに協力を依頼して陸に誘導する、という方法を取るかどうかは別として。
個人的には協力してくれるかどうかも分からない相手に対して過度な期待はしたくないと言うのと同時に、会いに行くこと自体にリスクがあると考えていますが…。(マリーをチラ見。そんな事無いと訴える目にため息) -
2014/07/19-14:26
シリウス:
…戦闘の負担に関しては、俺もそこまで苦にはならない。周知の通りあまり攻撃力が高いとは言えないが…人がこのままなら、なんとかやってみよう。 -
2014/07/19-14:22
ハロルドさん、ディエゴさん、お久しぶりです!
よろしくお願いします。
囮の船:水中ではなくおびき出して、のつもりでした。水の中で生きる生き物に水中戦は避けたいですものね。目撃情報が集中しているところがあるのなら、そこに囮を出すのが良いと思います。
不凍液:そんないいものがあるのですね…!コンビニにあるものなら、使えそうな気がします。最悪絵の具を溶かして色水とか作ってもなんとかならないかしら。 -
2014/07/19-13:36
ディエゴ:
戦闘の負担については、俺は構わない
(PL:明日明後日になればメンバーは増えるんじゃないかなーと楽観的な考えもありますが…)
ただ…まあ、今のままだと純粋な攻撃手が足りないな。 -
2014/07/19-13:30
ディエゴ:
>囮の船
俺の考えとしては
ヤグルロムが犯人だとしたら、地上で捕まえて潰す方が良いんじゃないかと思う
ラミアが犯人だったとしても水中に潜らせるとこちらが不利だ。
ヤグルロムの目撃情報も探っておいて、目撃回数が多い場所を見張るのが良いか?
まあ、まずは船の関係者から話を聞かないとな。
あとは聞いておくべきポイントはあるだろうか?
そしてそれぞれの戦闘対策だが…
ラミア
・攻撃方法が爪(接近戦)と異性を誘惑する歌
・適切な距離を保ち水に潜らせない、歌は耳栓で対処できるだろう。
ヤグルロム
・光体をすぐに攻撃できれば良いが…
・ラ・カイテルを発動されたら、やはり幻影を攻撃しなければならないと思う
これは遠距離線ができる精霊が対処するべきか。
あとはカモフラージュ能力なのだが、これについてひとつ案がある
ヤグルロム接触と同時に不凍液をかけてしまうんだ。
(PL:不凍液とは、住宅の暖房ヒーターの一部などの内部を循環する、色がついている冷却水の事です。私の地元ではコンビニに置いてありますが…今の季節はどうなのか、運営に聞いてみます)
色つきの水をかけられれば少しは認識できやすくなるんじゃないかと。 -
2014/07/19-13:03
ハロルドさま、ディエゴさま……おひさしぶりです…。よろしくおねがいします(ぺこり)
>対ラミア
えっと……(もじもじ)
ゆめは本当の事だとおもうのです……。
シェリーさまがいっしょに行ってくだされば、きっと、ラミアさんはお話をきいてくれると…思っています…。
もし、ラミアさんをねらったはずみでふねをこわしてしまっているのなら、ふねを出さなくてもラミアさんたちにきょうりょくしてもらって、オーガさんをあさせに引きよせることが出来ると思います…。
そうすれば、せっかくのふねをこわされてしまう事もないですし…もし、ラミアさんがケガをしてしまったら、アルさまならなおせますし…。
アル『……皆さんがラミアに話を聞きに行くと言うのでしたらそれを否定する事はしません。
しかし、私の唯一の攻撃方法であるカウンターを回復に切り替えるとなるとシリウスさんとディエゴさんの負担は今現在の状況ですと戦力的に足りずかなり大きくなりそうですが…』
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2014/07/19-12:52
ハロルドさん、ディエゴさんこんにちは。よろしくお願いします。
>調査
そうですね。おそらくディエゴさんが言う様に船の乗組員は相手の姿を見ていないのでしょう。
聴取する事もディエゴさんの案で良いと思います。
>囮の船
囮の船というのは、単に船を浮かべると言う事でしょうか?私達はそこに乗らない?
乗らないとなると沖合との事なので、そこに攻撃をどかせるのは難しいでしょう。
>対ラミア
神人に顕現の兆しがある女性がそう言った特殊能力が備わるという話はあまり聞かないので、信憑性はあまりないですが……。
何分、夢の中の話ですし…話を聞いて貰えるかどうか…
……仲間の死を悼んでいるかどうかはシェリーさんの夢の中の事なので分かりません。
もし悼んでいるのなら、逆に自分たち以外の種族が近づく事に警戒しそうではありますが…。
もし接触するならそうですね。精霊である私達はお守りぐらいの認識で耳栓は必要かもしれませんね。 -
2014/07/19-01:46
ディエゴ:
途中参加失礼する
俺はプレストガンナーのディエゴ・ルナ・クィンテロ
神人はハロルドという、よろしく頼む。
調査の点だが、もし調べたいことをピックアップするとなれば
船や港湾の関係者だな…襲われた時の状況、船の被害状況や、場所がわかる人物がいれば話を聞きたい。
囮の船を浮かべるにしても、どのポイントに船を置くかも考慮するべきだと思う。
そして襲われた時の状況を聞くことで犯人の特定がしたい
これは予測に過ぎないんだが、船の者たちは犯人を見ていないのではないか?
襲われた当の本人が犯人を目撃していてきちんと証言しているのならば
「地元の新聞やテレビは、それらがこの近辺に巣食うラミアの仕業『ではないか』と書き立てた」
このような書き方はしないはず。
…思うに、船はラミアとヤグルロムの戦闘、もっと言えばヤグルロムの自爆に巻き込まれたのではないだろうか。
相次いでいる、とも書かれているから別な思惑もあるかもしれないが。
ともあれ以上の引っかかる点を解消したいなと思う。
ラミアの接触については、…感情的にウェットな事を言わせてもらえば
仲間の死を悼む心はあるわけで、こちらが敵意を剥き出しにしなければ無闇に襲いかかってこないんじゃないか?ただヤグルロムの事があるから気が立っているかもな。
いつでも臨戦できるように耳栓くらいは所持していたほうが良いかもしれない。 -
2014/07/18-21:12
さすがに二組だと心もとないですね…誰か来てくださることを願いつつ、相談は進めていきましょう。
そうですね、どちらにしても船がいりそうなのです。
A.R.O.Aに依頼が出ているのだから、調査用の船が借りられないか確認したらいいかもですね。
それか、被害が集中している場所があるのなら囮の船を出して待ち伏せるとかかしら。
シェリーさんは…そうですね、彼女だけ不思議な夢を見た、ということは何か原因が…例えばですけど、神人として顕現しかかっているとか…があるかもですし、ラミアたちから話は聞き出しやすそうな気もします。
安全面だけが心配です。一緒にとお願いするか、夢で見たラミアの情報を詳しく聴いて「私たちは彼女から頼まれてきたのよ」と説明するか、どちらかかしら? -
2014/07/18-14:50
えっと…あの……
もし、シェリーさまの見たゆめが本当なのであれば……シェリーさまを連れて海辺をさがしてラミアさんに会えないでしょうか……
もしかしたら…シェリーさまを交えてお話ができるかもしれません……
有力なじょうほうや、もしお友達がオーガさんにやられているなら…たいじするのを手伝ってくれるかもしれません……
アル『私はあまり賛成できませんね…。シェリーさんが良く見ると言っても所詮は夢。信憑性は低いですし、ラミアもネイチャーとして討伐対象になる事が多々あります。そんな物と対峙して話をしようというのは無謀な気がします。特に一般人や神人を連れてとなると危険すぎます』
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2014/07/18-14:44
よろしくお願いします。
さて、出発まであと三日ほど。そろそろ相談を始めなければなりませんね。
やはり二組だと心許ないですから人数が増えてくれることを祈るばかりです。
そうですね。
情報収集として目撃者から話を聞く事は重要だと思います。
後は船やヨットが沈む場所近辺に船を出す事…でしょうか。
水上はラミアにしても水辺のオーガにしても自身のテリトリーでしょうから注意しなければなりませんね…。
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2014/07/17-21:09
はじめまして、マリアベルさん。
リチェルカーレです。パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウスです。
よろしくお願いします、ね。
今回は犯人捜しと、被害の原因を取り除くこと。
まずは情報集めをしなくちゃですね。
シェリーさんの夢が、ラミアからのメッセージだとしたら…うん、汚名は注いであげたいな。
目撃者がいるのなら、詳しいお話を聞いてみたいです。
シェリーさんからお話も聞いてみたいな。
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2014/07/17-20:25
ご、ごきげんよう……。
マリアベル=マゼンダともうします…。こちらは、パートナーで、ライフビジョップのアーノルドさまです……。
よろしくお願いします……。