【夏の思い出】紅のルーレット(雪花菜 凛 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 ディーラーの投げた玉が、ルーレットに吸い込まれていきました。
 一人の男が、固唾を呑んで、玉の行く末を見つめています。
 彼にとって、これが最後の大勝負でした。
 負けると一文無し。
 けれど、勝てば億万長者です。
(黒の11、来い!!)
 ストレートアップで指定した数字を、心に強く願います。
 コロコロと玉は転がり……。

「残念、私の勝ち、ですね」
 目の前で微笑む女性に、男性はその場に崩れ落ちました。
「約束、覚えていますか?」
 紅いルージュの口元が妖艶に微笑みます。
「勿論、覚えているとも……」
 男性は、諦めたような声で頷きました。


 南国の海パシオン・シーにある、コーラルベイ。
 ゴールドビーチにある中心的な町の一角に、カジノ『ゴールド』が居を構えています。
 カジノでは、ポーカーやルーレットといった遊戯が楽しまれ、夜には沢山の人で溢れていました。
 そんなカジノには、まことしやかな噂があります。

『大負けした時、必ず紅いドレスの女性が現れる』
『その女性は勝負を仕掛けてくる。その勝負に勝てば大金を手に入れられるが、負けると何所かへ連れて行かれ、二度と帰って来ない』


「旦那が、カジノ『ゴールド』から帰って来ないんです!」
 A.R.O.A.本部にやって来た女性は、そう訴えました。
「きっと、紅い悪魔に攫われたに違いないんです!」
 『紅い悪魔』とは、カジノに現れるという紅いドレスの女性の事を指すようです。
「以前から『紅い悪魔』の噂はあるんです。きっと何か良くないものです! オーガと繋がりがあるっていう噂もあるんですよ!」
 あくまで噂ですが、オーガが絡んでいるとなると、ウィンクルム達の力が必要です。

 ウィンクルム達へ、次の依頼が出されました。

 ―カジノに潜入し、『紅い悪魔』の正体を突き止めろ―

解説

カジノ『ゴールド』に潜入し、紅いドレスの女性に接触、消えた男性を見つける事が目的です。

紅いドレスの女性に会うため、実際にカジノゲームを楽しんだり、カジノに居る人々に聞き込み等を行ってください。

なお、事前に以下の情報(噂)が分かっています。

・紅いドレスの女性は、絶世の美女らしい。
・店側は、女性の事は一切知らないと言っている。
・女性は、深夜の時間帯に現れる。
・勝負は必ず、ルーレットで行われる。

また、カジノ『ゴールド』では、以下のようなカジノゲームを楽しめます。

・トランプゲーム
・ダイスゲーム
・ルーレット
・スロットマシン

潜入捜査のため、カジノ代は、A.R.O.A.持ちです。

なお、ドレスコードがありますので、ご注意ください。原則、武器は持ち込めません。
(カジノ内で戦闘になる事はありません。オーガは出ません。)
どういった服装にするか、プラン内に記載頂けますと幸いです。

ゲームマスターより

ゲームマスターを務めさせていただく、『ルーレットを回すと、テンションが上がる!』方の雪花菜 凛(きらず りん)です。

今回は、カジノに潜入!エピソードです。
戦闘はほぼ無い、と考えて頂いて問題ありません。
カジノを楽しみつつ、『紅い悪魔』の正体を突き止めてください。
カジノでは、どんなゲームをするのか、明記頂けますと幸いです。

皆様の素敵なアクションをお待ちしております!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)

  ○服装
橙色のイブニングドレス

○行動
カジノは初めてなので何だかドキドキしますわね
あらっそれならエスコートして下さるんでしょう先輩?

カジノゲームを選ぶフリをしながら
ルーレットなどのカジノゲームと仲間の位置を確認
連絡を取り合う時はクリスタルさんにお願いするか
予め集合場所を決めてそこで報告します

大負けした組が囮役ですわね
カジノ客らしくカジノやカジノの雰囲気を楽しみつつ
サフランがゲームに参加している間
近くにいるカジノ客に「噂で聞いたのですけれど」
と前置きし紅い悪魔の事を尋ねてみます

○紅い悪魔が現れた時
囮でない時はゲームをしながら
勝負の様子やディーラーなど店側の人の様子に注意
移動を始めたら落ち着いて尾行



七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
  紅い悪魔は、男の方でないと勝負を挑まないのでしょうか?
でも、正体を突き止めない事には、先がわかりそうにないですね

マニッシュスーツで入店します
予めお店の人に「店内で探したい人がいる、諸事情で顔を出せないのでインカムを使って探し当てたい」と尋ねましょう

断られたら
携帯電話の着信音かバイブレーダーをサインにして皆さんにお知らせ
着信時は「尾行せよ」と表示します

私はスロットマシンで遊びます
瞬きしながらボタンを押して、柄を揃えやすくしましょう
ハマりすぎてはいけませんね……ごめんなさい
今度は翡翠さんにも遊ばせますから

囮になったら、私が勝負に出ましょう
もし、男の人でなければダメなら、その理由を尋ねたいと思います



ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
  ・心情
精霊の衣装が似合いすぎてドキドキ。馬子にも衣装だな(ほめてるつもり)
慣れない場に最初は緊張して、精霊の後ろにくっついている。

・服装
企業の面接?みたいな灰色のパンツスーツ。ブラウスやスカーフで辛うじて華やかに。
精霊には「私は華美な衣装は苦手なんだよ!」

・ブラックジャック
最初は戸惑いつつも慣れれば結構夢中に。
でも精霊のナンパに気が付けば「連れが大変ご無礼をっ」と連れ戻す。

・標的
女性が現れたらクリスさんを見つけて連絡。自然に尾行できそうなら尾行する。無理なら近くのペアに任せる。
店側が怪しいと思うので、自分たちが大負けして囮になった場合、女性の相手は精霊に任せ、私は店員を見張ろうと思う。



シャルル・アンデルセン(ノグリエ・オルト)
  カジノで潜入捜査・・・ドキドキしますね!
ドレスコードというのがあるそうなのでノグリエさんに選んでもらったドレスを着ています。
こういう大人っぽいドレスは初めてなので照れますね。

「紅いドレスの女性」事前の情報収集で目星を付けられればいいのですがそんな場合は連絡しないと…クリスちゃんが連絡役をかってくれるそうです。頑張ってください。

私達が挑戦するのはルーレットですね。
こ、これは本当に運の勝負ですね…。
うーん負けてもいいので適当にやっていればいいのでしょうか?
後は件の女性が出てきてくれればいいのですが…。
オーガが絡んでいるのならきちんと声をかけて止めさせないと。

オーガは・・・怖いですから。



クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
  可愛らしい子供用ドレス

事前に皆でお互いがゲームを行うテーブル等を確認しておき
インカムや携帯の持ち込みが可な場合、それで連絡をとりあう。
不可の場合は、情報を集めるのと一緒に皆がいる場所を一定ルートで回り
紅い悪魔が現れたテーブルがあれば、子どもの小回りと
すばしっこさを生かし他の皆へ連絡に回る。

深夜に子供がいるのを見咎められた場合「お父さんが帰るって言わなくて…」
(キースがいる方チラ見して、しゅん)
話しを聞けそうな相手
にカジノに紅くて怖いオバケがいるって聞いたと話し情報を集める
警備の黒服の上着の裾もつんつん。
噂では彼らは何も知らない筈なのだが、何か反応があるなら
店側は何か知ってるみたいと皆に伝える



●1.

「ドレスぐらい着てくりゃいいのに……」
 パートナーの顔に『ガッカリです』と書いてあるのが見える。
「私は華美な衣装は苦手なんだよ!」
 ガートルード・フレイムは、そう言い返すとふいっと視線を彼から逸らした。
 彼女は灰色のパンツスーツ姿で、フリルを重ねたティアードデザインのブラウスやスカーフで辛うじて華やかな印象だ。
 一方、黒のスーツ。ネクタイや装飾品は、瞳の色のアイスブルーで統一して。
 そんな出で立ちで目の前に立つ彼女のパートナー、レオン・フラガラッハは、ガートルードの目から見ても、とても綺麗だった。
「馬子にも衣装だな」
「仕事でこういう格好も必要でね」
 レオンは軽く肩を竦めて笑う。そんな仕草も様になっていて、ガートルードはますます自分の鼓動が早くなるのを感じる。
「こういう大人っぽいドレスは初めてなので照れますね」
 シャルル・アンデルセンは、僅かに頬を赤く染めて、少し大胆に開いた白いドレスの胸元を手で押さえた。
「やはりシャルルは白が似合う」
 シャルルのパートナー、ノグリエ・オルトは、瞳を細めてそんな彼女を見つめている。
(少し露出多すぎたでしょうか……余り人目に晒したくないものですね)
 害虫が寄ろうものなら、排除せねば。
 そんな事を考えているノグリエは、シンプルなスーツ姿だった。
「カジノは初めてなので、何だかドキドキしますわね」
 橙色のイブニングドレスに身を包んだ、マリーゴールド=エンデが、目の前に立つカジノの建物を見上げる。
「カジノは付き合いで何度か来た程度だけど」
 その隣で、タキシード姿に眼鏡を掛けたサフラン=アンファングも、同じくカジノを見上げてそう呟いた。
「デモマリーゴールドヨリハカジノノセンパイデスカネー」
「あらっ、それならエスコートして下さるんでしょう先輩?」
「マリーゴールドが粗相しない程度にはネー」
「もう、サフランっ」
 ヒドイですわとマリーゴールドが軽く頬を膨らませる。サフランはその様子に肩を震わせた。
「インカムを持ち込めたらいいのですが……」
 スタイリッシュなマニッシュスーツ姿の七草・シエテ・イルゴが、用意してきたインカムを見つめる。
「一応、配っとくぜ」
 シエテのパートナー、翡翠・フェイツィが、彼女からインカムを受け取りウィンクルム達に配った。
 テンガロンハットに、ウエスタンシャツ。スリムなブーツカットのデニムと、ウエスタンブーツ。
 翡翠からインカムを受け取りながら、可愛らしいドレス姿のクリスタル・スノーホワイトは、彼のウエスタンな服装をじっと見上げる。
「翡翠さん、やっぱり少し派手なんじゃないですか?」
「ほっとけ」
 シエテの指摘に、翡翠はヒラヒラと手を振った。
「格好良い、です」
 瞳をキラキラさせてクリスタルが頷き、翡翠は少し照れ臭そうに頬を掻く。
 キース・ゴルドリオンは、そんなクリスタルを見つめてから、自分のグレー色のダブルスーツを見下ろした。
 服の下からも筋肉が分かる、そんな身体。
 クリスタルから見れば、味気ない格好だっただろうか。しかし、自分にあんな格好が似合うとも……。
 悩んでいると、クリスタルが袖を引いてきた。
「キースおじさまも、格好良い、ですよ」
「そ、そうか?」
 キースはハハハと嬉しそうに頭を掻いた。
「よし、準備はこれで整ったかな」
 ガートルードが皆を見渡し、ウィンクルム達は頷く。
「役割分担は事前に話し合った通り、ですわね」
 マリーゴールドが確認すると、
「連絡役……頑張ります、です」
 クリスタルがぐっと拳を握った。
「オーガが絡んでいるのなら、きちんと声をかけて止めさせないと」
 シャルルは金の瞳に決意を灯す。
「紅い悪魔の正体、突き止めましょう」
 シエテの言葉に皆は頷き、カジノの入り口へと向かったのだった。


●2.

 カジノの入り口では、黒服の店員がウィンクルム達を迎えた。
 早速、シエテが店員へ声を掛ける。
「店内で探したい人が居ます。大変申し訳ないのですが、諸事情でその方の顔は出せないのです」
 困った顔でそう述べ、インカムを取り出した。
「ですので、顔を知っている身内だけで探しに来ました。とはいえ、店内は混雑しているでしょうから、連絡を取って連携して探せるよう、インカムを使わせて頂きたいのです」
 黒服達は顔を見合わせる。
「少々お待ちください」
 彼等は装着しているインカムで、連絡を取り始めた。
 暫く何事かを話して、黒服がこう言った。
「支配人代理が参りますので、このままお待ちください」
「代理?」
 翡翠が首を傾ける。
「支配人は不在ですので」
 カツカツカツ。
 凛と響く靴音と共に、奥から一人の男性が姿を現した。
 黒のベストにパンツ、白いシャツに蝶ネクタイ姿。
 歳の頃は20代前半に見える、金髪碧眼の若く美しい青年だった。
「支配人代理のアリスターと申します」
 丁寧にお辞儀をし、アリスターと名乗った青年は一同を見渡す。
「事情は先ほど、こちらの者に聞いております。通常、そういった機器の持ち込みは禁止させて頂いているのですが……」
 そこで言葉を止めて、アリスターは微笑んだ。
「今回は許可致しましょう。恐れながら、他のお客様へは内密にお願い致します」
 口元に人差し指を立て、少し悪戯っぽく告げる。
「お約束、頂けますか?」
「勿論です。感謝致します」
 シエテが答え、一同は頭を下げた。
「店の者達に周知いたします。失礼ですが、お名前をお聞かせ願えますか?」
 ウィンクルム達は偽名を名乗り、黒服達が名前を控える。
「探し人が見つかりますよう、お祈りしております。是非カジノも楽しんでください」
 アリスターと黒服に見送られ、一同は店内へ入るのだった。


 カジノの中は、明るく広かった。
 天井には豪華なシャンデリアが光り輝き、よく冷房が効いた店内は人で溢れ、活気に満ちている。
 足元の柔らかい絨毯さえも美しく、ガートルードは圧倒されつつ、レオンの後に続いて歩を進めた。
 そうして二人が辿り着いたのは、トランプゲームのコーナー。
 テーブルでは、ディーラーと客達がカードを手にゲームに興じている。
 早速空いているテーブルに付いた。
「ブラックジャックか」
 戸惑いつつ、これならばルールは分かると、ガートルードはテーブルにチップを置く。
 ディーラーがカードを二枚ずつ配った。
 ディーラーの前には、表向きにされたカード、伏せられているカードの、二枚のカードがある。
(ハートの7か……)
 ブラックジャックは、手持ちのカードの合計点数が21点を超えないよう、プレイヤーがディーラーより高い点数を得る事を目指すゲームだ。
(積極的にヒットして対抗だな)
「ヒットだ」
 ガートルードは自分に向かって手招きをする。新たなカードがガートルードに配られた。
「あ……」
「バスト」
 ガートルードのカードを見遣って、レオンが呟く。
「くそ~」
 カードの合計が21を超えてしまうと、直ちにプレイヤーの負けとなるルールだ。
「次だ」
 眼差しを強く、ガートルードは続けて勝負へ挑む。
「熱中しちゃって……」
 レオンはガートルードの様子に笑うと、辺りを見渡した。
 ドレス姿で歩く貴婦人を見つけると、素早く近寄り早速声を掛ける。
「ね、お嬢さん、ちょっといいかな?」
「あら……」
 見目麗しいレオンに、女性は少し頬を染め、何かしら?と首を傾けた。
「不思議な噂知ってる? 君ほど美人ではないだろうけど、紅いドレスの凄い美人が高額の勝負を賭けてくるって聞いたんだけど」
「さぁ、知らないわ」
「そうなんだ。結構有名な噂らしいんだけど。……それにしても、君、本当に可愛いね」
「お上手ね」
「良かったら、俺と少し休憩しない? お茶でもしながら……」
 瞳を煌めかせ、女性の手を取ったレオンだったが、次の瞬間、その襟首が後ろへぎゅっと引っ張られた。
「グェッ!?」
「連れが大変ご無礼をっ」
 ガートルードは、思い切りレオンの首根っこを引っ張り、女性から引き剥がしたのだった。


●3.

「こんなに広いとは、思いませんでしたわ……!」
 マリーゴールドはサフランと店内を歩き、ゲームの位置や仲間の居る位置を確認していた。
「サフラン、覚えられました?」
「大体ネ。出入口は一箇所……従業員用の出入口は三箇所あった」
 サフランはトントンと自らのこめかみ辺りを指で叩き、記憶した内容を確かめる。
「では、私(わたくし)達もゲーム、やってみましょうか。サフラン、お願いしますわ」
「俺?」
「だって、先輩でしょう?」
「……ハイ、センパイデスシ」
 サフランは頷くと、迷わずダイスゲームのコーナーへと歩き出した。
「クラップス、か」
 空いているテーブルを確認し、サフランはテーブルに付き、マリーゴールドもその後ろへお邪魔する。
「クラップスって、どういうゲームですの?」
「基本的には、サイコロの出る目を当てるだけ、カナ」
「基本的には……って、それ以外もあるのですか?」
「賭け方がね、色々と豊富なんデスヨ」
 まぁ、見ててと、サフランは『PASS LINE』と書かれた部分にチップを乗せる。
「あら? ディーラーさんじゃなくて、お客さん側がダイスを投げるんですの?」
「プレーヤーが順番で引き受けるルールなんだ。カジノ側がイカサマやってない証、ミタイナ」
 そんな会話をしていると、シューターが投げ込んだ二つのサイコロが転がって止まった。
「7」
「という事は?」
「勝ち、デスネ」
「凄いですわ、サフラン!」
「運だけどネ。俺達の目標的には、負けた方がいいカモだし」
「じゃあ、負けてくださいな、サフラン」
「いや、運ダカラ」
 瞳を輝かせるマリーゴールドに解説しつつ、サフランはゲームを続ける。


 ツンツン。
 服の袖を引っ張られて、警備の黒服店員が視界を下へ落とす。
 可愛らしいドレス姿の少女が立っていた。
「お嬢ちゃん、もう遅い時間だけど……お父さんかお母さんは何所かな?」
 黒服は膝を折って訪ねてくる。
「お父さんが帰るって言わなくて……」
 ドレス姿の少女、クリスタルは、シュンとした表情でトランプゲームの方向を見遣った。
 そこでは、グレーのスーツ姿のキースが、だらだらと冷や汗を流しながらカードを引いていた。
 積んでいるチップがどんどん無くなっていっている。
 黒服は同情の眼差しでクリスタルを見つめ、その頭を撫でた。
 クリスタルは微笑んでから、恐る恐る尋ねる。
「あのね、カジノに……紅くて怖いオバケがいるって聞いたのです」
「オバケ?」
「オバケに会ったら、帰って来れないって……」
「あー……」
 黒服は少し言葉を選ぶように考えて、クリスタルの髪を撫でた。
「大丈夫だよ。お嬢ちゃんみたいな可愛い子の前には、現れないから」
「……お父さんは、大丈夫、です?」
 黒服は少し停止してから、
「お父さんに早く帰ろうって言った方がいいよ」
 そう言って、苦笑いを浮かべたのだった。

 黒服と手を振って別れてから、クリスタルはインカムでそっと仲間たちへ告げる。
「店側は何か知ってるみたい」


●4.

 シエテは、スロットマシンと睨めっこをしていた。
 コインを投入してレバーを引く。
 その単純な動作だけで、リールが回転し、自動的に止まる。
 絵柄は後一つ、揃わなかった。
「なかなか、当たりませんね」
 当たり前ですけど、とシエテは再びコインを投入する。
 単純な作業ではあるが、次こそはと思わせられるところが、所謂カジノマジックか。
「シエ、どんなカンジ?」
 聞き込みに回っていた翡翠が、後ろから様子を見に来る。
 その声にはっとして、シエテは翡翠を振り返った。
「ごめんなさい。ハマりすぎてはいけませんね」
「いや、負けた方が、紅い悪魔が来るかもしれねーし」
 翡翠は首を振ってから、少し羨ましそうに回るリールを眺める。
「シエ、今度は俺にも遊ばせてくれよ?」
「えぇ、今度は翡翠さんにも遊ばせますから」
 シエテが頷いた時、
「シエ! 当たった!」
 興奮気味に翡翠が止まったリールを指差した。
「え?」
 7が三つ揃っている。
 ジャラジャラと豪快な音を立てながら、コインが受け皿に落ちてきた。


「あら? あなたは……」
 店内を回って、ルーレットのコーナーへやって来たシャルルは、そこに居た人物に軽く目を見開いた。
「またお会いしましたね」
 優雅に一礼したのは、支配人代理のアリスターだ。
「キミがディーラーなのですか?」
 さりげなくシャルルの前に出ながら、ノグリエが尋ねる。
「本業はこちらです」
 微笑んで、アリスターはルーレットの円盤に視線を向けた。
「宜しければ、一ゲーム、如何ですか?」
「え?」
「難しく考えることはありませんよ。負けてもかまわないのですから」
 戸惑うシャルルの肩を、ノグリエが優しく押した。
「では……お願いします」
 アリスターは頷いて、テーブルへシャルルを導く。
「赤か黒か、お好きな方へ賭けてください」
「……赤、にします」
 シャルルはコインをテーブルへと置いた。
「それでは」
 アリスターはホイールを回転させて、円盤の中へボールを投げ入れた。
 回る円盤を、シャルルは固唾を呑んで見守る。
 勢い良く回転していたボールの勢いが段々と衰えていき、コトンとポケットに落ちた。
「赤11。貴女の勝ちです」
「やりました、ノグリエさん!」
「流石シャルルです」
 喜ぶシャルルに微笑みながら、ノグリエはそっとアリスターを見遣る。
 どうしてか、彼に違和感を感じたのだ。
「失礼。少し席を外します」
 配当のチップをシャルルに渡して、アリスターは突然そう言った。
「続きは、彼がお相手します」
 近くに居た黒服を呼ぶと、アリスターは足早にその場を去っていったのだった。


 キースは、頭を抱えていた。
 幾らA.R.O.A.持ちとはいえ、本当に全部スッてしまうとは。
 キースの手元には、もうコイン一枚しか無かった。
「……あらあら、随分と派手に負けてしまったのね」
 歌うような響きの声に、キースはハッと顔を上げる。
「……!」
 目に鮮やかな紅いロングドレス。唇を彩る紅いルージュ。明るい長い金の髪に碧眼。
 微笑む長身の美女が、キースの前に居た。
(いつの間に現れたんだ)
 キースはポカンとしてから、慌てて表情を引き締める。
「誰だ?」
「ふふ。負けて困っているのでしょう? 私と勝負しましょう? 勝てば、貴方の負けたお金、全部返してあげる」
「勝負?」
「ルーレットで勝負するの。いいでしょう?」
「……俺が負けたら、何をアンタに払えばいいんだ?」
「私のお願いを一つ、聞いて貰うわ。安心して、命を取るような事はしないから」
「……」
 キースは女を見据えた。
「いいだろう。ただし、俺が勝ったら、別の物が欲しい」


●5.

 ウィンクルム達は、クリスタル経由で紅い悪魔の出現を知り、ルーレットコーナーの周囲に集まった。
「キースおじさま……」
 心配そうにするクリスタルの髪を、マリーゴールドが優しく撫でる。
「皆居ますから、大丈夫ですわ」

 ルーレットの前に、紅いドレスの女とキースが立っていた。
「俺は、ルーレットのルールなんて知らないぜ?」
「あら、説明から始める?」
「ややこしいな……確か赤と黒のどちらかに賭けるってのがあったんじゃないか?」
「ルージュ・ノワールね。いいわよ。ねぇ、折角だから、こうしましょう」
 女は台の上のボールを掴むと、キースへそれを向けた。
「貴方がホイールを回して、私がボールを投げ入れる。共同作業で勝負しましょう」

「マズイんじゃないかな」
 サフランがぼそっと呟く。
「え? どういう事ですの……」
 マリーゴールドが尋ねる前に、
「ちょっと待ってください」
 ノグリエが声を上げ、女の前へと歩み出ていた。
「お前……」
 ぎょっとするキースを手で制し、ノグリエは言葉を続ける。
「勝負するなら、ディーラーにやらせるべきです」
「貴方、突然出て来て、何?」
 不愉快そうに女が眉を潜めた。
「俺も、それに賛成デス」
 続いてサフランも前へ出た。
「眉唾ものの話だケド、腕の良いディーラーなら、狙った場所に投げ込む事が出来るらしいし」
「……」
「ディーラーが投げ入れた後に、賭けるべきだぜ」
 翡翠とレオンもずいっと歩み出た。
 レオンが、びしっと女を指差す。
「イカサマやろうってなら、美人だからって容赦しないぜ?」
「……」
 女は一同を見渡し、ふーっと息を吐き出すと笑った。
「いいわ。ディーラーがボールを入れた後に、賭けましょう」

 緊張した面持ちのディーラーが、円盤を回しボールを投げ入れる。
「黒」
 キースが迷いなく宣言した。
「赤」
 続いて女が宣言する。
 ルーレットが回り、ボールが転がる。
 そして。

 コトン。

「……黒7」
 ディーラーが、震える声でそう告げた。

「やった!」
 キースがガッツポーズを取り、ウィンクルム達が手を叩き合う。
「……負け、ね」
 紅い悪魔は、そっと瞳を伏せた。


●6.

「さぁ、約束だ」
 キースが紅いドレスの女へ、真っ直ぐ眼差しを向ける。
「お前と勝負して負けた人達を、何所へやったんだ」
「……彼等は、働いている」
「働いている?」
「彼等の居る場所に案内します。その前に、着替えをさせて頂いても?」
 女性の声色が代わり、一同はハッとする。
「私は、何所へも逃げませんから」
 金の長い髪が、外された。
「かつら……」
「お、男!? っていうか……」
「アリスター、さん!?」
 長い金髪の鬘を手に、アリスターは眉を下げて微笑んだ。


 アリスターが一行を案内したのは、カジノ『ゴールド』から車で10分程の所にある、小さな漁村だった。
「アリスターの旦那ー!」
 アリスターが運転していた車から降りると、大きな魚を手に一人の男が走って来る。
「あれって……」
「依頼人の旦那?」
 シエテと翡翠が呟き、ウィンクルム達は顔を見合わせる。
「今日は大物が釣れたんですよ! 是非食べてくださいっ」
 男はニコニコとアリスターへ魚を差し出している。
「あの、貴方……バートランドさんですか?」
 ガートルードが尋ねると、男は驚いたように目を丸くした。
「どうして、私の名前を……」
「どうしたもこうしたも、アンタの奥さん、血眼でアンタを探してるぞ?」
 レオンが指差し告げる。バートランドの顔がみるみる青くなった。
「まだ借金返せてないのに……!」
「バートランドさん。あれだけ奥様には連絡を入れるよう言っていたのに、していなかったんですね?」
 アリスターは小さく溜息を吐く。
「うちのかみさん、滅茶苦茶怖くて! せめてカジノで作った借金を返し終えるまではと……面目ない」
 バートランドは大きく手を振って言い訳してから、肩を落とした。


「カジノで借金を作った人達をこの漁村に集めて、働いて貰っているんです」
 海を眺めながら、アリスターはそう説明した。
「私の母は、この村の出身です。昔、祖父がカジノで作った借金のカタに、私の父親に売られました。
 父は、カジノ『ゴールド』の支配人です。今は病で臥せっていますが」
 ふぅと息を吐き、アリスターは続けた。
「私はカジノを憎みました。母はいつも泣いていましたから。祖父がカジノで借金さえしなければ、母が苦しむ事は無かった。
 けれど……同時に、私はカジノが好きなのです」
 父は母と自分を愛し、カジノの運営に誇りを持っていた。
 そんな父を尊敬し、いつしかカジノが好きになっていたという。
「しかし、カジノでのゲームに興じ過ぎて、借金を作ってしまう人は多い。私は、何とかしたかった」
 そのため、ゲームで大金を失った人に賭けを持ち掛け、負けた人に借金があればそれを返すため、漁村で働かせているのだという。
 漁村は過疎化が進んでいて、働き手が来る事は大歓迎だった。
「ディーラーとして腕のあるキミが、自らボールを投げるよう仕向けて、勝ち続けていたんですね?」
「他の店員も皆、事情を知っていたのだな」
 ノグリエとキースの指摘に、アリスターは頷く。
「勿論、強制はしていません。私は場を提供しているだけです」
「そうですよ! 私は強制されて、ここに居るわけじゃないんだ! 働いている奴らは、皆、アリスターの旦那には感謝しているんです!」
 魚を手にバートランドが主張する。
「取り敢えず、旦那は奥さんに連絡しなよ」
 翡翠がそう釘を刺すと、バートランドはバツが悪そうに頭を掻いて頷いたのだった。

Fin.



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 雪花菜 凛
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 07月13日
出発日 07月20日 00:00
予定納品日 07月30日

参加者

会議室

  • ありがとな。
    そしたら、その件もプランに練っておくよ。

  • あっ間違い発見してしまいました。

    一定ルートを周り→一定ルートで回り

    に変更です!

  • 事前に皆でお互いがゲームを行うテーブル等を確認しておき
    インカムや携帯の持ち込みが可な場合、それで連絡をとりあう。
    不可の場合は、情報を集めるのと一緒に皆がいる場所を一定ルートを周り
    紅い悪魔が現れたテーブルがあれば、子どもの小回りと
    すばしっこさを生かし他の皆へ連絡に回る。

    プランはこんな感じにしてみました。

    使えた場合の事も考えて、サインはそのままでもいいと思う。ですよ。

  • クリスの嬢ちゃんが周回して、連絡してくれるなら、
    「尾行せよ」とかのサイン知らせ、いらないかな?

    あと、この紅い悪魔って必ずしも男にしか勝負を挑まないんだろうか?
    一応、シエと勝負するかどうか様子見るけど、何か裏があるのは間違いなさそうだ。

  • レオン:
    ぎりぎりインカムと携帯電話、持ったぜ!
    んじゃ、皆当日よろしくな!

  • クリスさん>
    了解しました。
    もし連絡する際は、精霊の翡翠さんが対応するのでよろしくお願いします。

  • 帰宅がおそくなってしまいました。ごめんなさい。

    インカムが使えない場合の連絡役の件ですが
    情報集めついでに定期的にみなさまがゲームを行っている場所をのぞいて
    様子を見る感じで接触をはかる…ますね。
    伝言を頼まれたら、ぐるっと一周する。でございます。

  • ガートルードさん、まとめて下さり、ありがとうございます。
    当日は、どちらかがゲームで遊び、どちらかが聞き込み調査という予定を考えています。
    (両者とも遊ぶと、何もできないまま終わる可能性がある為)

    インカムの件、了解しました。
    もしよろしければ、入店前に「店内で、探したい人がいるのだが、なかなか顔を出さないのでインカムを使って探し当てたい」と尋ねようと思います。

    使用不可だった際の代案になりますが、カジノが騒がしい所を前提として、
    女の人が見つかったら、
    携帯電話の着信音やバイブレーダーでサインとして、知らせるのはどうでしょう?
    着信時には「尾行せよ」と表示されるように設定します。
    様々な騒音(人の話し声)が飛び交う場所だと思いますから、紛れたりはするはずですが……。

  • ノグリエさん、ありがとう。
    とりあえずざっくりプランを出してみるけど、また変更があったら、今夜はギリギリまで変更できるので。
    皆さんの活躍と作戦の成功を祈っているよ。

    あ、囮役は誰が大負けするかわからないから皆そのつもりでプランに入れといた方がいいんじゃないかな?
    誰が囮になるにしても勝負はルーレットで行われるみたいだから、
    シャルルさんのペアは見張り役の役目重大だと思うけど…がんばって!

  • ・勝負前に事前情報で人物の判定ができれば尾行。
    その場合は事前に連絡を取り合う。
    階段などで集合やクリスさんの年齢を武器に連絡役をお願いする。

    ・囮のペア以外は普通にカジノでの行動を実行。一か所には集まらない。

    ・勝負後は囮ペアの判断にゆだねる。
    個人的に勝った場合は少し泳がせて大元もがいればそれも突き止めたいですね

    ・インカムはなし

    ガードルードさんのまとめを参考にしてみるとこんな感じかな。
    囮役はどうしようか今のところは接触をはかることができたペアって感じだけど。
    決めてしまうべきかどうか…。

  • クリスさん、みなさん、ありがとうー。
    私もこの種の任務(潜入捜査)は初めてで、ふわっとしたイメージしかなくてな。
    イメージを固めるために先の流れを書いたものだから、クリスさんの流れは私もとても参考になったよ。ありがとう。

    ・標的との勝負前に尾行は可能?
    すでに聞き込み段階で標的の詳しい人相や、目や髪の色などが判明している場合、早い段階からの尾行は可能なので、そのときはできればした方が良いと思う。
    そうでない場合は、勝負を挑まれてから、ということになりそうだけど…。
    とにかく、標的らしき人物を見つけた段階で、みんなと連絡を取り合った方が良さそうだな。
    個人的には、クリスさんに連絡役を頼めるならそれが一番だと思う。
    標的も子供だと思えば、あちこち歩き回ってても警戒しないと思うんだ。

    ・囮以外のペアはどうする?
    相手は女性一人、しかも戦闘がないなら、一カ所に固まるより、それぞれが自然な位置どりで経緯を見守っていた方が、標的が逃亡を図った際に逃げられるリスクが減るんじゃないかな、とは思うな。
    (一カ所に固まっていると、たとえば女性が店とグルで、予想外の方向に逃げた場合などに対応しにくい)

    ・勝負の後はどうする?
    負けた場合は、そのまま連れて行かれて、ほかのペアはそれを尾行、で良さそうだけど…。
    勝った場合は、どうしようか?
    その場で問いただすか、それとも泳がせておいて、後をつける?
    正直、どちらがいいのか私にはわかりかねるんだ。
    最終的には、囮になったペアの判断によると思うんだけど…。

    ・インカム
    確かにカジノ内では難しいかな、と思う。
    カジノ内でというより、標的がカジノを出てから尾行する際に便利そうだが、字数の都合もあるし、プランに盛り込めそうなら、でいいんじゃないかと、個人的には。
    服装とかゲームで遊ぶシーンも考えると…な…(汗)
    (すでに字数が厳しい人がここに一人)

  • そうだねぇ…確かにイカサマの元だと思われかねない…。
    インカムの装着方次第かなぁ。目立たないようにするっていうのは大前提で。
    しかしお店の許可を得てるならインカムも可能かと思うけど一応インカムが使えない場合のことも考えた方がいいか…。

    流れとして
    カジノでゲームをしながら情報収集という感じかな。
    負けて連れ去られるまでが作戦といったところか。
    こんな感じでいいかな。

  • ▼流れについて
    カジノでゲームや情報の聞き込み

    大負けの所に女性が現れる
    (この時点で女性が現れた場所を連絡取り合う。
    集まるか、少し離れて様子を見るかなどは各ウィンクルムの判断)

    女性の正体を探る
    (ゲームに勝って問い詰める事もできるかもしれないし、負けて連れ去られるのを
    尾行や追いかけることで、行方不明者を探し出せるかもしれない……です)

    という感じで私は考えていたので、お互いの解釈を照らし合わせた方がいいかも。
    ですね。ガートルードおねえさまの考え聞かせて貰えて、参考になったのです。


    ▼インカム
    お客様としてカジノでゲームをするのなら目立ちそう?です。
    (特にマイク部分やゲーム中の不正防止的な事で)

    警備の黒服さんなら普通に身に着けていそう……なのですが。
    カジノのお客さんからの依頼で潜入調査だから、堂々と身に着ける事に
    カジノから許可をもらえるのかよく分らない。ですね。
    バッグにひそませるとか?

    インカムが使えない時の事も考えて
    お互いのカジノゲーム位置を把握しておいて、もしポーカーの卓に
    『紅い悪魔』が現れたら、私が連絡にはしる。ですよ。

  • 七草さん、はじめまして!よろしくお願いしますっ
    ガートルードさん、作戦のまとめ、ありがとうございます!

    そうですね、インカムの方が自然に対応できそうですわっ
    髪で見えにくくしたり、インカムの色に気をつけてみるとか……あとは身に着けるタイミングと場所でしょうか。

    到着した時に、お互いのカジノゲームの位置を把握しておけば、もしインカムが使えない時に、ある程度状況把握が出来そうですね。

  • シャルルに代わりましてボクがお返事を
    作戦の方、了解しました。

    そうですねインカムがあったほうが自然と対応ができると思います。
    女性発見時にあまり動いてしまうと気付かれてしまう恐れもありますし。
    基本的に自然と備考ができる形にしたいですね。

    カジノのゲームは運次第。最初から対応するチームを決めるよりもその時一番負けているチームが対応、といいのがいいでしょう。

  • では、作戦としては、

    ・各自、持ち場でゲームをしつつ情報収集

    ・女性を発見したら、尾行
    (自分たちで自然に尾行できない場合は、女性のいるゲームの近くにいるペアに連絡を取る)

    ・一番負けたペアが囮になって女性と勝負をする
    (他のペアは、女性の正体が判明するまで引き続き尾行)

    みたいなイメージでいるんだけど、この理解でいいかな?
    連絡を取るならインカムがあった方がいいかもけど、カジノ内では目立ってしまいそうだな。

  • そうですね
    当日はどのカジノゲームに、女の人が現れるかわかりませんけど、
    煙に巻かれるよりは、見かけ次第、尾行した方がいいかと思います。

    ただ、見かけたけど近づけない場合、
    あるいは、近づけないけど他のカジノゲームの近くを通るのを見る可能性もありそうですから
    その時は、そのゲームの近くにいるウィンクルムに連絡して、代わりに尾行してもらう事になりそうです。

  • 皆さん、どうぞよろしく。
    おや、皆ばらけたみたいだから、ルーレットでもトランプでも大丈夫そう、かな?
    (ちょっと考えて)
    いつも私の趣味で決めることが多いから、今回はブラックジャックにしようかな。
    クリス…(「さん」か「ちゃん」かで迷った)さん、のいうとおり、
    キースさんたちのペアとはとゲームが違うからお客さんも違うだろうし。
    (後ろで金髪の精霊が、ぱぁぁ…などと背景にお花を散らした)

    女性を見つけたら、その後どうしよう?
    後をつけていってみる?

  • 皆さん、はじめまして……ですね。七草・シエテと申します。
    精霊はマキナの翡翠さんです、よろしくお願いします。

    賭け事はあまり得意ではありませんが、スロットマシンに参加する予定です。

    今のところは予定ですのでご希望がありましたら、変える事もできるのですが……。

  • シャルル・アンデルセンです。
    クリスタルさんガートルートさんはじめまして。
    マリーゴールドさんは今回もよろしくお願いします(ぺこり)

    カジノドキドキですね。
    紅い悪魔さん何者なのか気になります。
    えーっとまだルーレットの方が開いてますね。
    ルーレットの方で参加したいと思います。

  • マリーおねえさま。
    よろしくお願いする……なのです。

    私もガートルードおねえさまが、最初に提案したとおり
    カードゲーム(は種類がありそうなので、かぶってもよさそうなのです)
    以外にかえた方がいいなら、変えられる。ですよ。

  • ごきげんよう、マリーゴールド=エンデと申します。
    精霊はマキナのサフランでトリックスターですわっ
    ガートルードさん、クリスタルさん、はじめまして!
    シャルルさん、今回もよろしくお願いしますっ

    カジノって何だかちょっとドキドキしますわね!
    それにしても、紅の悪魔って何者なのかしら……。
    店側が知らない、と言うのも何だか奇妙ですわね。
    ディーラーがいるはずですし、絶世の美女と言うなら、印象に残っていそうな気がしますのに……むむむ、

    そうですわね!一番負けた方が囮になるの、良いと思いますわっ

    えっと、それでは私達はダイスゲームの方に参加してみようかしら。
    私も皆様の希望次第で変更させて頂きますわっ

  • はじめまして……ですよ。
    クリスタルと精霊はプレストガンナーのキースです。
    私のことは、クリスとよんでください。なのですね。

    よせばいいのに、キースおじさまがポーカーに夢中なので
    私は、まわりの人に少し、おはなし聞けたらと思ってるのです。

  • (わあ、トリックスターが二人もいる。面白いメンバーだなぁ…と思いながら)
    初めまして、ガートルードと、精霊はロイヤルナイトのレオン・フラガラッハだ。
    今回は相方の希望でこの任務に参加することになったが、なにぶんこういう場には慣れていないので、
    ご迷惑をおかけするかもしれないがよろしく(ぺこぺこ)

    私が初心者なので、駆け引きが必要そうなトランプゲームは難しいだろうか…。
    (うーん、とカジノゲームが書かれた本を参照しつつ)
    ルーレットで遊びつつ、周囲にも聞き込みをしながら、女性が現れるという深夜を待とうかと思うのだが…。
    他にルーレット希望の方がいたら、別のゲームでも構わないよ。

    大負けしたら現れるのなら、一番負けた人(ペア)が、囮になるって手もあるな。

    レオン:
    えーっ、せっかくタダで遊べるんだからさ、ブラックジャックやろうぜ! ブラックジャック!

    ぇ…(汗)(ペア同士で意見が分かれている模様)

    (※皆さんのご希望状況次第でどちらになるか決まると思われます。
    そして削除→再投稿失礼しました(汗))


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