プロローグ
●歌う魔物
シレーヌは幼い頃から歌が巧みだった。
鈴の音のように軽やかでいて深く響くシレーヌの旋律は両親の自慢。
両親や可愛がってくれる村長夫妻、そして大好きな幼馴染の為にシレーヌは歌う。
船が無事に帰って来れますようにと。
けれど彼女の願いは脆くも崩れ去り、船と共に父は海の底へ。
悲しみながらもシレーヌは歌う。
船が無事に帰って来れますようにと。
けれど今度も彼女の願いは届かず、船が座礁し投げ出された母も命を落とす。
口さがない者が言い出した。
セイレーンはシレーヌではないかと。
船乗りを惑わす海の魔物ではないかと。
悲しみ傷つくシレーヌに、恋人となった幼馴染が言う。
歌ってくれと、僕の為だけに歌ってくれと。
君の歌が好きなのだと。
だからシレーヌは恐れを抱きながらも歌う。
船が無事に帰って来れますようにと、今度は返歌を待ちながら。
けれど三度、海はシレーヌの愛する者を奪う。
帰ってきた恋人の鼓動は止まったまま、青いその唇から歌が返されることも無い。
シレーヌの嘆きは深く強く。
いかな叱咤も慰めも、シレーヌを癒すことは無く。
恋人が残した白猫を抱き、両親と恋人と過ごしたその家で今日もシレーヌは歌う。
セイレーンと呼ばれながら。
嗚呼、どうか、どうか
愛しい貴方、波になど惑わされないで
優しい声で私を呼んで頂戴
そうしたら私が貴方を呼ぶから
貴方の為に歌うから
迷わずに帰れるように歌うから
嗚呼、どうか、どうか
●迫る影
運が良かったというべきなのだろう。
角を持つ三つの影、その存在が村のすぐ側に来る前に気付けたことは。
ホーマー村の村長を務めて二十年となるデインは初めての事態へ的確に対応した。
女子供や老人は車に乗せてコーラルベイへ逃がし、男達は近くにある他の村を経由してオーガ出現を伝えてからコーラルベイへ向かうように指示した。
デイン自身は村の外れへと向かう。
デインの妻、エイアも同行した。
あと一人、逃がさなくてはいけない者がいる。
セイレーン岬の近くの小屋に一人で住む彼女は、デイン夫妻にとって娘にも等しい存在だ。
オーガに見つかるかもしれないという恐怖はあるが、彼女を助ける為にと捻じ伏せどうにか小屋まで辿り着いた。
コンコン、小さくドアを叩く。
本当はもっと大きな音を立てたいが、そんなことをすればオーガをおびき寄せかねない、
聞いていてくれと祈りながらデインは小屋の中へと語りかけた。
「シレーヌ、開けてくれ!私だ!」
「聞こえている、シレーヌ?オーガが出たの。ここにいては危ないわ、早く逃げないと」
僅かに間を置いてから小さくドアが開かれる。
ドアの隙間に、白猫を抱いたシレーヌが姿を見せる。
パシオン・シーと同じコバルトブルーの瞳が闇のように淀んでからどれだけになるだろう。
エイアの胸がずきり、痛む。
「よかった、シレーヌ。さあ、早く行きましょう」
促すように伸ばしたエイアの手。
シレーヌがその手を取ることはなく、代わりといわんばかりに白猫が差し出される。
エイアが慌てて猫を抱き取るとすぐにドアが閉められた。
錠が落ちる音と共に小さく鳴る鈴の音。
「シレーヌ!」
「わたしは、いきません」
扉の向こうから聞こえるのは、小さくも明確な拒絶。
暗い瞳は一体何を写しているというのか。
「わたしはいきません。そのこだけをつれていって」
「シレーヌ、何を言ってるの!」
「いきません。だってうたわなくちゃいけないから」
●祈る声
パシオン・シーのA.R.O.A.支部にエイアは飛び込んだ。
勢い余って転んでしまうも、抱いていた白猫を潰してしまうようなことはなかった。
立ち上がろうとすると、ずきり、右足に鈍い痛みが走る。
挫いてしまったのか、こんな時に!
「大丈夫ですか?」
偶然近くにいたウィンクルム達の一人、神人が助け起こそうとエイアの横にしゃがみ込んだ。
エイアは、弾かれたように縋りついた。
「お願いです、早く、早く!あの子を助けてやってください!!」
「えっ、お、落ち着いてください、奥さん!一体何があったんですか?」
「オーガが、オーガが出たんです!ホーマー村の近くに!」
ああ、それでしたら、神人は安心させるように笑みを浮かべて語りかける。
ヤックドロア・アスらしきオーガが一体と、デミ・オーガ化してると思われるリビングデッドが二体いると聞いた件だろう。
「大丈夫です、今から私達が向かいますから。村の方が避難されたんでしたらもう心配は……」
「違うんです、まだ残ってるんです!!」
「……なんですって?」
神人は端正な眉を顰めた。
先ほど受付娘から聞いた話では、村は村長の指示があって全員が避難したはず。
いぶかしむ神人へ、エイアは懸命にシレーヌについて話す。
一人でセイレーン岬の近くの小屋に住んでいること。
彼女が避難を拒否したことを。
「夫があの子の家までご案内します。ですからどうか、どうか、あの子を助けてください!」
懇願するエイアの腕の中で、みぃと猫が鳴いた。
鈴の音のように軽やかに。
解説
●目標
デミ・オーガ含む全てのオーガの討伐
シレーヌの生存(小屋が無事であることが望ましい)
●オーガ
まっすぐに小屋を目指していますが、小屋に執着している訳ではありません
「ヤックドロア・アス」×1
非常に高い防御力を誇るオーガです。
全身を覆う分厚い鱗は固く
半径5メートル程の、防御力を大幅に向上させるバリアーを展開することが出来ます。
ヤックドロア・アスだけでなく、配下もこの影響を受けます。
ご注意ください。
「デミ・リビングデット」×2
デミ・オーガとしての能力は高いものではありません。
しかし前述の通り、ヤックドロア・アスのバリアーの内側に入れば
こちらも高い防御力を得ることになります。
知能は高くありません。
場所柄か、オーガ、デミ・オーガともに「水」の属性を持っています
●シレーヌ
小屋が壊されない限りは出てくることはありません。
ただし壊されてしまえば、彼女はまっすぐにオーガの元へ歩み寄ります。
●場所
セイレーン岬の近くにぽつんと建てられた小屋。
一軒だけで目立つ為か、オーガは真っ直ぐ小屋へ向かっています。
小屋の近くまではデインが車で案内してくれます。
降車位置から走れば、オーガと小屋の間にぎりぎりで割り込むことが可能です。
デインはA.R.O.A.職員から指示があったということで
案内終了次第すぐに引き返していきますのでご安心ください。
なお、シレーヌについて聞きたいことがあるのでしたら
案内中にデインが答えてくれます。
ゲームマスターより
刑事ドラマなどで
「復讐なんかしても死んだ人は喜ばない!」
という言葉で崩れ落ちる犯人を見ると、なんでやねんと突っ込みたくなる人です。
人の絶望は、そんな軽いものじゃないでしょうに。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
オーガは小屋には執着してないみたい 敵は歌声に惹かれているか、もしくはシレーヌさんは未契約の神人だったりしないかな デインさんにシレーヌさんの左手の甲に印はなかったか質問 戦闘前にトランス 小屋まで全力で走るよ 戦闘中は精霊の邪魔しないよう前に出ない シレーヌさん、貴女が抱く絶望は貴女にしか分からないことだと思います 私も大切な人を亡くしたことがあるけど、それでも私はシレーヌさんじゃないから、貴女の気持ちを分かってあげられないかもしれない シレーヌさんが歌いたいなら、気の済むまで歌い続けてください けど、無茶をするのは駄目です 貴女の身に何かあったら悲しむ人達がいることを忘れないで(会話術、メンタルヘルス使用) |
マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
…シレーヌさまは…約束を守っているのですね… わたくしのお母さまもわたくしを産んだ時になくなっています… …ようやくさずかった子供が女で、男の子を産まずに死ぬなんてって、今でもそんな心ない事を言う方がいます… わたくしが男の子だったら…お母さまはこんな事を言われずに済んだのかと…思う事もあります… わたくしにはわたくしを大切にしてくださるお父さまと、アルさま…アーノルドさまがいらっしゃいます… シレーヌさまにとってデインさま達も大事な方でしょう…?そのお2人をかなしませる事はしないでほしいのです… それに…もしオーガさんにやられてしまったりしたら…大切な方との約束はこれから先果せなくなってしまいますよ… |
エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
心情 オーガが出ても逃げないとは。シレーヌさんの真意は不明ですが、オーガは倒させていただきますよ。うふふ。それが私の生き甲斐なので。 行動 デインさんに「シレーヌさんが逃げずにいる理由」について意見を聞きます。私には死にたいようにしか見えませんが、第三者にはわからない事情があるかもしれないので。 トランス状態へ移行し後方待機。 精霊に攻撃されてもなおオーガたちが小屋に興味を示した場合のみ、目立つ場所に姿を現し誘導を試みます。精霊たちより前に出ず、遮蔽物など近くの逃げ場を常に確認します。危険だと感じたら無理はしません。 シレーヌさんに対して責めも慰めもできません。私はウィンクルムとしてオーガを倒すのみです。 |
ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
彼女について聞く 小屋に居る理由、どういう人なのか トランス、後方待機 オーガを注意して観察 力場や魔法弾を使いそうなら仲間に知らせる 必要ならデミを足止め、前進しないように短刀で牽制 (アルヴィンが力場破壊でデミの相手が必要等) 戦闘後 自分が平穏に生きてたなと思いつつ 鎮魂歌?それとも『お迎え』が来るのを願ってるのかしら? そうなら邪魔をしてごめんなさい 貴女の気持ちを私は理解できないだろうし 先の事なんて保障できないから『生きろ』とも言えないわ でも関わった以上、気になってしまうから… 選んだ先が貴女にとって幸せであることを祈るわ もし、笑って歌えるようになったら 歌、聞かせてくれる? 会話後 あれで良かったかしら? |
嗚呼、どうか、どうか
愛しい貴方、波になど惑わされないで
優しい声で私を呼んで頂戴
そうしたら私が貴方を呼ぶから
貴方の為に歌うから
迷わずに帰れるように歌うから
嗚呼、どうか、どうか
●車の中
村長という役職の為かデインの車は大きく、詰めればあと二人ほど乗れそうなものだ。
ウィンクルム達が車に乗り込んでいる最中、A.R.O.A.の職員が駆け寄って来た。
「お待たせしました、頼まれていた資料とインカムです!」
「サンキュ」
「ありがと、助かる」
職員が差し出した資料を受け取ったのはアルヴィン・ブラッドロー。
『ヤックドロア』との交戦経験があるエミリオ・シュトルツからも話を聞くつもりだが、念の為にと頼んでおいたのだ。
インカムはエミリオが受け取る。
こちらは連絡をリアルタイムで密に取れるようにと人数分を頼んでいた。
全員が乗り込んだことを確認すると、すぐにデインはアクセルを踏み発車させた。
デインの表情には焦りの色。
一秒すら惜しいといった様子だ。
ミオン・キャロルはバックミラー越しにその様子を見ながらも、デインに問いかける。
「シレーヌさんはどうして小屋に?」
「元々はシレーヌが両親と住んでいた家なんです。
シレーヌの両親は船が帰ってこれるようにと、セイレーン岬で夜中に灯りを持って灯台代わりのような事をしているうちに近くに家を建てたんですよ。
母親を亡くした時に、うちへ来ないかと誘いはしたんですがね。あの子は両親と暮らした家がいいと言って、そのままです」
あの時は我々への遠慮もあったのかもしれません、デインの小さくも悲しげな呟きは一番後ろに座るマリアベル=マゼンダにも届いた。
「えんりょ……?」
「シレーヌをセイレーンだと揶揄する者が出始めましたから。私の立場が危うくなると思ったのかもしれません」
デインの答えを聞いたマリアベルは母親の事を思い出す。
ようやく授かった子供を授かるもその子は女児で、子の出産は命と引き換えであった。
にも拘らず男の子を産まずに死ぬなんてと、そんな心ない事を言う者は今でもいる。
表情を曇らせたマリアベルから何かを察したのか、隣に座るアーノルド=シュバルツがその頭を撫でてやる。
「優しい人なのね」
「はい、優しい子です。穏やかで、よく笑う子でした。母親が亡くなってからは随分少なくなりましたが、それでも笑顔はありました。
息子が、あの子の恋人が亡くなってからは一度もありませんが……息子といる間は、よく笑っていましたよ」
「シレーヌさんが逃げずにいる理由はなんだと思いますか?」
エリー・アッシェンが問いかけた。
シレーヌは死にたいだけではないかと思うが、第三者には分からない事情もあるからだ。
「私は……あの小屋から離れたくないんだと思っています。
あの子があそこにいる理由でもあるんでしょうが、両親と過ごした家というだけでなく息子と過ごした家でもありますから」
「そうですか」
死ぬために残ったとデインは思っていないようだと、口調でエリーは結論付ける。
「息子はシレーヌの歌が好きでした。
だからか、息子が船を出すと必ず歌って待っていました。その歌に返事をするように、息子は歌って帰ってきていましたよ、いつも。
少し音は外れていましたがね、息子の歌を聞いてシレーヌは嬉しそうに笑っていました」
二度と帰らぬ過去を思い出したからだろう。
苦く笑うデインの瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
シレーヌについて質問するミオンの隣で、アルヴィンはぱらり、受け取った資料をめくる。
横から資料を覗き込んでいるエミリオの表情は冴えない。
「これは……随分と違いますね」
エミリオが過去に対峙した『ヤックドロア』が年月を経て大型化したものが『ヤックドロア・アス』。
ヤックドロア・アスの力場形成能力は、ヤックドロアのそれがただ強固なものになった訳ではないらしい。
ヤックドロアの力場形成能力、通称『デファイアント』はライフビショップの『シャイニングアロー』に近い。
対してヤックドロア・アスの通称『バンカー』は、ロイヤルナイトの『フォトンサークル』をより強固に広範囲へ、そしてより長く持続させるもの。
ヤックドロアとの戦闘の際、力場を破壊したと思っていたが、実際は力場を貫通したというのが正しいようだ。
ヤックドロア・アスを倒すか時間が過ぎるのを待つ、手段はそのどちらかだ。
エミリオとアルヴィンのやり取りを聞きながらアーノルドは眉を顰めた。
覚悟していた以上の苦しい戦いを予感して。
「村に入りました。もうすぐです!」
言いながらデインはさらにアクセルを踏み込む。
車は速度を上げ、無人の村を走り抜ける。
「マリー、お願いできますか?」
車を降りてからトランス状態へ入るのでは時間がかかってしまう。
アーノルドの言葉に、こくりとマリアベルは頷く。
「風よ舞い、大地よ我を守らん」
インスパイア・スペルの後に唇を重ねれば柔らかな光が二人を包む。
他のウィンクルム達もそれに続く。
準備を整えたミサ・フルールはデインへ問いかけた。
「シレーヌさんの左手の甲に、印があったりしなかった?」
「神人さんの印ですかね?それでしたらありませんよ。
……もしあったとしても、今のあの子には酷でしょう」
ブレーキが音を立てデインの声を打ち消していくが、その言葉が聞こえなかったものは一人もいなかった。
●走る影
「シレーヌを頼みます!」
車から飛び降りるように出て行ったウィンクルム達の背中を、デインの声が追う。
背を向けたままラダ・ブッチャーは応えるように手を振った。
「どうか、お願いします」今度は聞こえぬように小さく呟きデインは発車させる。
轍代わりの土煙を立てながら、車はパシオン・シーへと帰っていった。
全力で駆ける精霊達の目に、三つの影が飛び込む。
先頭を歩いているのがヤックドロア・アスだろう。
デミ・リビングデッドを従えて、のそのそと鈍い足取りで小屋を目指している。
(歌……)
距離がある為、微かにしか聞こえないが歌声がミサの耳をくすぐった。
美しくも悲しい旋律は泡のように風に乗り、流れ、消えていく。
とんっとエミリオが跳ねた。
「そっちへは行かせない!」
テンペストダンサー特有の軽やかさで体を捻り、両手に握る一対の剣でヤックドロア・アスの体を薙ぐ。
そして返す刃でさらに三度、斬り付ける。
素早さが持ち味であり、攻撃力においては他のジョブに一歩譲ることになるが、エミリオはかなりの経験を積んでいる。
並のデミ・オーガならば一撃でかなりのダメージを与えただろう。
が、ヤックドロア・アスの分厚く固い鱗は、傷さえ付かずエミリオの剣を流してしまった。
ヤックドロア・アスは攻撃されたことに気付いているのかいないのか、僅かに振り返り首を傾げるとすぐにまた歩き出す。
その様子にエミリオが顔を顰めると同時に、耳を彩る赤いピアスが剣呑に輝いた。
元より『バンカー』抜きでも高い防御力を誇るヤックドロア・アスではあるが、『水』をその体に秘めていることが最大の原因。
エミリオが宿すものは『火』であり、あらゆる意味で相性が悪い。
同じようにデミ・リビングデッド達も『水』を宿しているが、アルヴィンが宿すものは『土』。
手に握る大剣が当たれば一撃の下で倒せるだろうが、切っ先がデミ・リビングデッドを捉えることは無く、大きく音を立てるに留まる。
「急いでるって時に!」
歯噛みし大剣を引き戻したアルヴィンと同様に、ラダもデミ・リビングデッドへ大剣を振るう。
対オーガを想定して作られたその大剣の威力は、ラダの宿す『火』とデミ・リビングデッドの『水』の相性の悪さをささやかながらもフォローしている。
持ち替えたばかりの武器だが思っていたよりも手に馴染んでいる。
使いこなせるか不安だったが、これならいけそうだ。
オーガ達の背から攻撃し、注意を小屋から逸らそうとした三人に対し、アーノルドと神人達は小屋とオーガの前に割り込んだ。
アーノルドは神人達の前に立ち、いくつもの光輪を呼び出す。
「マリー、私の後ろから決して出ないでくださいね」
光輪が直接守るのはアーノルドだけだが彼の真後ろに控えるマリアベルと、さらにその後ろにある小屋への被害は抑えられるだろう。
デミ・リビングデッドは振り返り、臭気を撒き散らしながらラダに噛み付いた。
常ならば小さな傷で済んだその一撃は『水』の影響の下、無視できない傷となる。
もう一体のデミ・リビングデッドも獰猛さを剥き出しにし、アルヴィンへ襲い掛かるがラダとは反対に掠り傷ほどで済んだ。
ヤックドロア・アスは眼前を浮遊する光の輪が目に付いたからだろうか。
爪をアーノルドへ向け振り下ろす。
それを見事、光輪が受けとめきり、攻撃を反射するがヤックドロア・アスの鱗を僅かに傷つけただけとなった。
「なっ!?」
『土』を宿すアーノルドの光輪ですらダメージを与えるのが困難とは。
これで『バンカー』を展開されれば倒せるかすら怪しいのではないか、アーノルドの脳裏を不安が過ぎる。
エミリオはヤックドロア・アスの注意を引きつけるべく、ぐいと踏み込み、幾度も突きを繰り出す。
それを二度、三度と続けると、ようやくヤックドロア・アスが振り返った。
力場を破壊出来ないのであれば、力場が形成される前に少しでもダメージを。
二人のシンクロサモナーがこちらに駆けつけるまでに、少しでも。
この歌は標
貴方が迷わぬように
この歌は灯火
貴方が帰ってくるように
誰よりも愛しい貴方が帰って来られますように
嗚呼、どうか、届いて頂戴
ミサはちらと背後の小屋を振り返る。
歌は戦場へ響き渡り、止む気配も無い。
アーノルドの光輪に気を取られていた辺り、シレーヌの歌に惹かれたと言うよりも目立つところにある小屋が気になったのだろうとミサは結論付けた。
精霊達の邪魔にならないように前へ出ないようにしているが、ミサの目に映る戦況はよろしくない。
そう感じたのはミサだけでなく、オーガを注意深く観察するミオンも同じだ。
力場を発生させるそぶりを見せたならすぐに精霊達へ伝達できるようにと考えてのことだが、今はそれよりも握った小刀を振るわなくてはいけない可能性に危機感を覚える。
怯えからではなく、オーガの進軍を神人でどれだけ阻止できるだろうかという不安。
なによりも。
精霊達が無事でいられるだろうか。
その不安は徐々に、徐々に神人達の心を蝕んでいく。
「さっさと退場しなっ!」
デミ・リビングデッドを一撃の下に切り伏せ、アルヴィンはヤックドロア・アスの元へ駆けた。
インカムから聞こえてくる声は状況の悪さを物語っている。
急ぐアルヴィンの後方めがけ、おぞましい気配を放つ魔法が飛んでいく。
ヤックドロア・アスに対しては効果を得られないと判断したアーノルドは、ラダと対峙するデミ・リビングデッドへと切り替えたのだ。
重量のある大剣を叩き付けられ、デミ・リビングデッドがふらついたところにアーノルドの魔法が着弾。
その体が完全に活動を止めたことを確認し、ラダもヤックドロア・アスの元へ向かう。
ヤックドロア・アスの両の爪が、エミリオの肩を深く抉る。
「ぐっ……!」
「エミリオさん!!」
エミリオが呻くのと同時にミサが叫ぶ。
倒れる訳にはいかない。
痛む肩はそのままに、対オーガを想定して作られた双剣を交互に振るう。
「退け、エミリオ!」
アルヴィンの声に即座に反応し、エミリオは地を蹴り後ろへ跳んだ。
ごうっと音を立て、猛獣の爪と化した刃がヤックドロア・アスへ襲い掛かり、深い爪痕を残す。
高い攻撃力を誇るシンクロサモナーで、しかも『土』を宿すアルヴィンの一撃は重く、深い。
「ヒャッハー!」
雄叫びのように叫びながら、ラダが続く。
大振りの武器であってもヤックドロア・アスの鈍重さでは避けることは困難なのだろう。
猛獣の大爪はその体に大きく叩きつけられる。
アーノルドは刹那、躊躇し、練り上げた魔法を四散させた。
その直後、ヤックドロア・アスが動いた。
「気をつけて!力場を展開するつもりよ!!」
ミオンの警告が戦場に響き渡る。
しかし瞬く間に広げられた力場を止める術はなく。
「……ちょっとマズイね」
ラダの小さな呟きは、その場にいるウィンクルム全員の不安を代弁していた。
嗚呼、どうか、どうか
貴方の声を聞かせて
低く優しいその声で
貴方の歌を聞かせて
優しく愛しいその歌で
嗚呼、どうか、どうか、届いて頂戴
マリアベルはぎゅっとスカートを握り締める。
本当ならアーノルドのローブにしがみ付きたいが、今は邪魔をする訳にはいかない。
シレーヌは恋人との約束を守っているのだと思っていた。
よくは分からないが、そうではないことにマリアベルは気付く。
約束を果たす為の歌ではないということに。
後ろを振り返っても、扉は閉ざされ窓からも光は見えない。
「どうして……?」
マリアベルの独り言とも言える呟きは当然小屋へは届かない。
聞こえたミサは、慰めるように優しく背中を撫でてやる。
そんな二人を横目で眺め、すぐにエリーはオーガへ目線を戻した。
オーガを倒す、それがエリーの生き甲斐。
けれど、只でさえ高い防御力を誇ったヤックドロア・アスが力場を展開してしまった。
倒せないのではという疑問がちらつくと、銀色の瞳に何か別の色が浮かぶ。
苛立ちか、不安か、それとももっと別の何かか。
その答えはエリーにしか分からない。
「っ、なんて奴だ!」
エミリオの声から読み取れる感情は苛立ち。
力場が形成されてから三度目の打ち込み。
エミリオは元より、アルヴィンとラダの攻撃ですら掠り傷にしからない。
対してヤックドロア・アスからの攻撃はエミリオとラダに大きな傷を与える。
ラダはそれだけでなく、憑依による侵食でも体力が失われていっている。
最後と言わんばかりに強く振るった猛獣の大爪も、やはり大した傷にはならない。
悔しげにラダは憑依を解除する。
これでヤックドロア・アスに傷を付けられるのはアルヴィンだけとなったが、彼も侵食の影響を受け、肩で息をしている状態。
ヤックドロア・アスも勿論、無傷ではない。
『バンカー』の持続時間が終わるまで粘れば倒せるかもしれない。
が、その前に精霊達が倒れることになる。
もはや倒すことは敵わない、アーノルドはそう判断した。
ならば―
「扉を破ります。皆さんでシレーヌさんを引きずり出してください」
神人達の返事を聞く前に、アーノルドは魔法弾を扉へと放つ。
打ち破るには至らないが、ミオンとエリーが半壊となった扉へ体当たりする。
遮る物がなくなった小屋に、マリアベルとミサが飛び込んだ。
小屋の中でシレーヌは窓際に腰掛け、ただただ歌っていた。
シレーヌの顔に感情の色は、ない。
「シレーヌさん、ここは危ないです。逃げましょう」
ミサが声をかける。
それでも歌は止まらない。
「シレーヌさまにとってデインさま達も大事な方でしょう……?
そのお2人をかなしませる事はしないでほしいのです」
マリアベルがそう言ってシレーヌの手を引く。
それでも歌は止まらない。
シレーヌはただただ、窓の外を見つめ歌うだけ。
致し方ないと、ミサが肩を抱くようにシレーヌを歩かせようとすればシレーヌは思いもよらない強い力でミサを払いのけた。
この様子では無理に連れ出そうとすれば全力で抵抗するだろう。
女四人では難しい。
一人、精霊を呼ぶべきかとエリーが考えた時、インカムから先ほどまでとは違う様子の声が聞こえた。
「……退いて、くれたのか?」
「向こうもそれなりに傷を負っていますからね。このままでは危ないと踏んだのかもしれません」
遅い歩みで海へと向かうヤックドロア・アスの背中を、精霊達は見つめる。
「狙った獲物は逃がさないと言いたい所だけど……」
「追っても多分、倒せないだろうねぇ」
苦く、けれど安堵交じりの声。
疲労の色濃いアルヴィンとラダは大きく息を吐いてその場に座り込んだ。
二人とも侵食の影響による疲労、ラダはそれに加えオーガから受けた傷が深い。
暫くは立ち上がれそうもない。
「エリー、シレーヌの様子はどーぉ?」
『さっぱりです。動こうとする様子すらありません』
「そっかぁ……」
未だヤックドロア・アスは生きていることを考えれば、出来ればシレーヌには村長夫妻のところへ行くか、せめていざというときに逃げる気にはなって欲しい。
「シレーヌ、何してんのぉ……?」
シレーヌが小屋に留まる理由は分からない。
目の前で誰かが死ぬなんて嫌だ、ラダはそう思う。
見知らぬ相手でも嫌なのに、大切な人を喪ったら……。
「すごく、悲しいねぇ……」
姿が見えないシレーヌの想いに同調するようなラダの呟きを、潮風が攫って行った。
自分は平穏に生きていた。
ミオンは左手の甲に浮かぶ紋様を見て、それまでの人生を回顧する。
少なくとも、顕現したあの時までは。
「シレーヌさん、貴女が抱く絶望は貴女にしか分からないことだと思います。
私も大切な人を亡くしたことがあるけど、それでも私はシレーヌさんじゃないから、貴女の気持ちを分かってあげられないかもしれない」
ミサは懸命に語りかけている。
シレーヌとて声が聞こえていないわけではないだろう。
「レーヌさんが歌いたいなら、気の済むまで歌い続けてください。けど無茶をするのは駄目です。
貴女の身に何かあったら悲しむ人達がいることを忘れないで」
感情を僅かにコントロールする術を持ってはいるものの、シレーヌがミサの言葉を受け入れるどころか反応する気配すらない。
自分の言葉が届くことは無い、それを悟ったミサが持つ言葉はもうない。
歌を止めるどころか変わらず神人達を見ないシレーヌ。
ミオンは紋様から視線を移し、窓の遥か向こうを見ているシレーヌへと言葉をかけた。
「鎮魂歌?それとも『お迎え』が来るのを願ってるのかしら?そうなら邪魔をしてごめんなさい」
ぴたり、シレーヌの歌が止まった。
ミサとマリアベルが顔を見合わせる。
「貴女の気持ちを私は理解できないだろうし、先の事なんて保障できないから『生きろ』とも言えないわ」
―でも関わった以上、気になってしまうから……
シレーヌの瞳が、ミオンの黒い瞳を捉えた。
海の青さを湛えながらも暗く淀んだ瞳と、黒くも生の炎を宿す瞳が交錯する。
「選んだ先が貴女にとって幸せであることを祈るわ」
つうっと、シレーヌの頬を涙が伝った。
変わらず無表情ではあるものの、ミオンの言葉に感じ入るものがあったのだろう。
「まってるの」
「待ってるの?」
「でゅうすのうたがきこえるのを、まってるの」
デュウス、それは恋人の名前だろう。
「ゆめでもいいの。このいえで、あのうたがきこえるのをまってるの」
ああ……ミオンは理解した。
シレーヌは『お迎え』を望んでいる訳ではない。
死にたい訳ではないけれど、危険を承知で小屋に残ったシレーヌの行動は矛盾している。
それでも、どのような形ででもこの家で恋人が返す歌を聞きたいのだろう。
「もし、笑って歌えるようになったら、歌、聞かせてくれる?」
「……いつか、できるようになったら」
その言葉を最後に、シレーヌは再び歌いだした。
愛しい人を、愛しい人の歌を待つ為の歌を。
「あれで良かったかしら?」
未だ立ち上がれないアルヴィンの隣に座り、ミオンは呟く。
神人達とシレーヌとのやり取りは、インカムを通して精霊達にも聞こえていた。
ぎゅっと拳を握り締めるミオンの頭を、アルヴィンはぽんぽんと優しく撫でてやる。
アルヴィンは知っていた。
この手の土地は縁起の悪い事を嫌うということを。
自分の故郷もそうだった。
セイレーンと呼ばれるシレーヌには、住みづらいに違いない。
避難してもしなくとも村長夫妻に迷惑をかけるのならば、いっそ自分の願いどおりに……そう思ったのかもしれない。
ミオンの頭に手を乗せたまま、アルヴィンは小さく小屋を振り返り、胸のうちでシレーヌに語りかけた。
自分の人生だから後悔しないよう選べばいい、と。
嗚呼、どうか、どうか
優しい貴方
私の為に歌って頂戴
何よりも愛しい、歌声で
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | こーや |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 07月08日 |
出発日 | 07月15日 00:00 |
予定納品日 | 07月25日 |
参加者
- ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
- マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
- エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
- ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
会議室
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2014/07/14-22:55
出発時間が迫ってまいりましたね。うふふ……。
難易度が難しい依頼で、不利な条件や、シレーヌさんの真意も不明ですが、皆で協力して良い結果を得たいですね! -
2014/07/14-22:24
わたくしたちのほうも…プレイング、ていしゅつしました…。
も、もしまだ、なにか、へんこうてんがありましたら…たいおう、いたします…。
みなさま、よろしくおねがいします……(ペコリ) -
2014/07/14-21:19
事務的でごめんなさい
>アールノドさん
まとめありがとうござます。
戦闘後、会話する予定です。
>エミリオさん、ミサさん
こちらこそよろしくお願いします。
情報共有ありがとうございます。
文字数を無駄にしてしまったら申し訳ありません。
>エリーさん
・小屋の反対側に注意がむくように敵を引きつける。
凄くいいですね!悩んでいたので助かりました。使わせて下さい…。
出発まで確認することは難しいかもしれませんが
以上、宜しくお願いします。
-
2014/07/14-20:46
アーノルドさん、まとめどうも有り難うございます。
私達はその流れで問題ありません。
いよいよ明日出発ですね。
マリーちゃん、アーノルドさん、
ミオンさん、アルヴィンさん、
エリーさん、ラダさん、
皆さん改めてよろしくお願いします(お辞儀) -
2014/07/14-19:15
>情報共有
同じ種類の敵と戦った事がある方がいらっしゃると心強いですね。
よろしくお願いします。
>作戦全体
・車で敵の詳細の確認
・エミリオがヤックドロアの牽制、ラダ・アルヴィンがリビングデット敵を攻撃・撃破。
その隙にアーノルドは敵と小屋の間に入り小屋への攻撃を防ぎつつ不安のブックで全員の援護
神人は扉越しにシレーヌに呼び掛け
・リビングデットを殲滅次第ラダ・アルヴィンはエミリオと合流
と、敬称略で申し訳ありませんが、このような形でよろしいでしょうか。
-
2014/07/14-18:02
エミリオ:
>ミオン(会議室12番)
提案どうも有り難う。
そうだね、皆に魔法弾と障壁の情報を共有できるようプランに書いておくよ。
>ヤックドロア・アス
俺はパッシブスキル『アナリーゼ(一定の確率で攻撃回数+2、MP 消費なし)』を使って5回連続攻撃を狙いつつ、バリア発生時には『スタッカート』で破壊を試みようと思ってる。
属性の相性もあるからね、気を引き締めて足止めするよ。
あと敵が魔法弾を撃つ動きを見せたらいち早く皆に知らせられるよう事前に『インカム』を人数分用意して配っておくよ(撃たせないよう妨害するけど、念の為)
>シレーヌさんの対応
ミサ:
私はメンタルヘルスと会話術のスキルがあるから、それを合わせてシレーヌさんに話しかけたいと思っているよ。
皆それぞれ考えがあるようだし、ミオンさんが言うように対応は各自自由でいいんじゃないかな。 -
2014/07/14-17:59
大まかですが、こんな感じのプランでいくつもりです。うふふ。
変更点があれば修正いたします。
エリーの行動
・デインさんに「シレーヌさんが逃げずにいる理由」について彼の意見を聞く。
・精霊に攻撃されてもなおオーガたちが小屋に興味を示した場合だけ、わざと目立つ場所に姿を現す。危険だと感じたら無理はしない。
・シレーヌに対しては、責めも慰めもしない。
ラダの行動
・小屋の反対側に注意がむくように敵を引きつける。デミ・リビングデッドの一体を倒した後、ヤックドロア・アスの攻撃に加わる。もしデミとの戦いが長引くなら、小屋やオーガや神人たちに近づかないよう足止めに徹する。 -
2014/07/14-17:30
あと小屋に向かう理由って
シレーヌさんが歌っていてその声がオーガに届いているとか…?
分からないけど…ね。
私達は生い立や立場が色々違うだろし
何が正解かはわからないから、自分が思うようにしたらいいのじゃないかな…って考えてるわ。
生意気に聞こえたらごめんなさい。 -
2014/07/14-17:10
シレーヌさんの対応…そうねぇ(考え込みつつ)
個々が思うことでいいのじゃないかしら…。
私も多分、優しくはないわね。
デミ・リビングデットはあまり能力が高くないようだし、大丈夫よきっと! -
2014/07/14-16:33
アルヴィンさんの行動は、デミを倒した後オーガへの加勢ですね。了解いたしました。
理想的な流れとしては、こちらも速攻でデミを倒してすぐにヤックドロア・アスへの攻撃に加わりたいところですが、属性相性などの問題で、実際にそう動けるかはわかりません。
ただ、すぐにデミを倒しきれなくても、最低限の役目として、足止めや時間稼ぎにはなるはずです。デミが、小屋やヤックドロア・アスや神人の方へ近寄らないよう、こちらの精霊で注意を引いておきます。
あと気になるのは……、シレーヌさんへの対応でしょうか。
私は気の利いた優しい言葉をかけるのはどうも不得意なので、彼女にどう接すれば良いのか悩んでいます。
-
2014/07/14-16:09
>目晦まし
装備確認してなかった、重ね重ね悪い
じゃ、とりあえず1体リビングデットを倒したらオーガに向かう事にしとく -
2014/07/14-14:13
>シンクロサモナーの体力・命中率の減少率
あぁ、その程度でしたら問題はなさそうですね。
>装備武器
ふむ。すみません、目晦ましのままになっていましたが、一応持って行こうと思っていたのは不安のマジックブックです。
不安のマジックブックは相手を混乱させる作用があるので、防御バリアーを張ろうとるするのを若干なり押さえられるのではないかと思った次第です。
ただ、接近でバリアーを張ろうとする隙さえ与えなければ防御に専念して護法のマジックブックを持って行こうとも思っています。
>各割当て
エミリオさんはレベルが高いですし身体能力もこのメンバー中で一番優れていますから問題ないと思いますが、やはり属性の不利がありますし属性有利なアルヴィンさんは早めに向かわれた方が良いかと思います。
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2014/07/14-13:49
悪いIC間違えたから削除した。
シンクロサモナーはスキル発動時は体力・命中ともに-1だ
1回3R継続で俺は2回使う予定
体力-6減少なので多分大丈夫だと思う…。
あ、いや他人の職業なんて分からないよな!
俺もワールドガイドとにらめっこしてるし気にしないでほしい(頭かきつつ)
エミリオが最初に提案して
さっきアーノルドが言ってた
・神人が前にでるかはおいといてシンクロサモナー2人でリビングデット
・エミリオがオーガを牽制
・アーノルドが小屋の守備、が良いじゃないかな
他のメンバーが来たら別に意見がでるかもしれないが
近接3人いるから目晦ましじゃなくて
防御主体の杖でも大丈夫じゃないか…って思う
俺は土属性なので、当たりさえすればリビングデットはさっさと片付けれると踏んでる。
自分の受持ちだけじゃなくて2体とも倒してオーガに行った方がいいかな?
今のところ1体始末したら、スキル発動させてくないしオーガの加勢に行こうと考えてる。
ちょっと用事あるから一旦抜けるな。 -
2014/07/14-13:35
すみません、プレストガンナーと技の内容が混同しておりました。
大変失礼しました。
(も、申し訳ありません……っ!) -
2014/07/14-13:16
意見ありがとう。
悪い、シンクロサモナーは近接職で遠距離攻撃を持ってないんだ…。
車から全力で走ってリビングデット攻撃ってなるけど、大丈夫かな?
俺の勘違いしていていたら申し訳ない。 -
2014/07/14-13:11
ふむ……。
神人が前に出るか否かは一旦置いておいて、ヤックドロアとリビングデットは引き離したい所です。
知能の低いリビングデットは簡単に引き放せそうなので、リビングデットに遠距離からシンクロナモサーのお2人が各一匹ずつ攻撃を仕掛けて注意を向けてヤックドロアから引き離す事を提案します。
半径5メートルでしたらそこまで距離も無いですし、仕留めればすぐに合流出来ると思いますし。
後はお2人(或いは神人合わせ4人)が戻るまでエミリオさんがヤックドロアの牽制、私が小屋の守備をシャイニングアローで固めつつ、不安のマジックブックで皆さんのフォロー……。
という形で如何でしょう。
正直、相性の悪い属性の相手にどれだけ耐えれられるかが未知数なのでフォローはエミリオさんを重点にしていこうと思います。
-
2014/07/14-12:12
毎回連投でごめんなさい。
出発までにあまり会議室に顔だせなさそうなので
変更があれば「作戦に相違があれば仲間に合わせる」といれておくわ。
迷惑をかけてすみません。
他の報告書をみると神人がオーガの前にでるのは危険みたいね。
私のプランは
・車内でシレーヌさんについて聞く
・戦闘はトランス後、後方待機(引付けるなら呼びかけに加わります)
・戦闘後シレーヌさんに話しかえる
アルヴィンは
・デミ・リビングデットを攻撃、倒したらヤックドロアに加勢
・力場が発生したら、壊せそうならスキルで全力破壊
って感じで仮を提出ます。
可能な限り修正する予定よ -
2014/07/14-07:24
エリーさん、初めまして。よろしくお願いします(おじぎ)
4組になって心強いわ(笑顔)
そうね、小屋に割り込む必要はあまりないわよね!
小屋から引き離すのは…5mの力場があるしあまり動いてくれなそうな感じがするのだけど。
私は4組になったので必要がなければ下がって待機することにします。
近接が3人になったので、それぞれ1体を受け持って接敵してしまえば『小屋に執着しているわけじゃない』ってあるし、小屋は破壊されなそう…な気がするわ
怖いのは『魔法弾』があった場合の流れ弾かしら…。
でもアールノドさんやマリアベルさんが言うように
敵に背後から攻撃すれば小屋に流弾はいかない…と思うのだけど。
私は後ろから接近して攻撃するのがいいかなと考えるけど
皆さんが『引き離してからの攻撃』をと考えていたのだったら
そちらでプランだしますね!
(すみません、まとまってなくて読み辛かったら申し訳ありません。
出発時間ギリギリまで修正できるか分かりませんが可能な限り修正します…) -
2014/07/14-01:11
マリアベルさん、ミサさん、ミオンさん。改めてよろしくお願いしますね。うふふ。
マリアベルさんの提案も、アーノルドさんの意見も、どちらも一理あると思います。
お二人の考えの折衷案として、離れた距離から声を出すなどして神人たちに注意をむけさせる、というのはいかがでしょうか?
ただ……、問題のヤックドロア・アスが遠距離攻撃手段を持っていた場合、神人たちが危ないですよね……。 -
2014/07/14-00:52
えっと…あの……(もじもじ)
アルさまがおっしゃった作戦ですが、わたくしを始め、神人のお姉さま方が後からこうげきをしかければ、オーガさんは、こちらに来ると、思うのです……。
オーガさんにとって、神人というのは、おいしい、ごちそう…なのでしょう…?
でしたら、後ろにわたくし達が居ると分かれば、オーガさん達は、小屋からはなれるのではないでしょうか……。
アル『私はあまり賛成できません。私個人の意見として神人は何に変えても守りたいものです。神人を前線に出す事はあまりしたくありません。オーガの知能がどれほどか分かりませんが、精霊が攻撃すればそちらに注意は向くはずです。わざわざ神人を前に出す必要はないと思います』
-
2014/07/14-00:45
マリー『エリーさま、ラダさま……。よろしくお願いします(ぺこり)』
おや、人数が増えたのは心強い。よろしくお願いします。
さて、今現在でシンクロナモサーがお2人とテンペストダンサー、ライフビジョップが1人づつ、ですね。
全員がどちらかというと遠距離、近距離関わらず手数重視なメンバー構成ですね…。
此処は敢えて、小屋とオーガの間に入るより、後ろから攻撃して此方に注意を引かせ、小屋から引き離した方が良い気もしますね…。
何故小屋に向かっているのか分かりませんが、もし目立つという事が小屋に向かう理由なのであれば、後ろから攻撃すれば小屋から引き離す事が出来るかもしれません…。
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2014/07/14-00:41
精霊は前衛系の戦闘スタイルなので、リビングデッドの足止めをさせていただこうかと思っています。少しでもお役に立てれば……。
アーノルドさんがライフビショップの本領発揮で防御に専念できるようになれば、シレーヌさんのいる小屋が壊される危険も大幅に減るはずです! -
2014/07/14-00:16
エリー・アッシェンと申します。
飛び入りで参戦して、申し訳ありません。オーガと聞いて駆けつけました。
どうか私も皆さまの作戦に加わらせてください。
パートナーの精霊はラダさんです。
ジョブはシンクロサモナーです。彼は火属性なので、水属性には不利なのですが……、頑張ります。
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2014/07/13-22:06
>ミサさん
3組だったらミサさんも足止め加わってくれるの!?心強いわ、ありがとう!
一緒にがんばりましょう
ミサさんとエミリオさんに1つお願いがあるのだけど
車内でヤックドロアのレクチャーしてもらうことは可能かしら?
魔法弾と障壁について情報があれば、不自然なく備える事が出来ると思うの。
それとも報告書をみた…って事にすればいいのかしら…。
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2014/07/13-20:58
(ガイドを見ながら頭をかきつつ)シャイニングアローってカウンター技だったのすっかり忘れてました。
敵が小屋に魔法を放ってきた時に備えて、本当ならアーノルドさんにはバリアで小屋を守ってもらった方がいいんでしょうけど、今の人数を考えると、ミオンさんが仰ったように武器はマジックブックの方がいいかもしれませんね。
もし『明日になっても参加人数が増えなかった場合』は、私(ミサ)もリビングデットの足止めに加わろうと思います。
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2014/07/13-16:25
連投ごめんなさい
少し考えてたのだけど『リビングデット』は1体はアルヴィンにまかせて
もう1体は止めさせるかは別として私とアールドさんで抑えるのはどうかしら。
剣はあまり自信ないので
目晦ましや不安が押し寄せるブックだとありがたいかも。
力場が発生した時は全力で破壊したけど
立ち位置によっては難しいのかなって…少し思ったわ。
気持ち的には優先で破壊したいな…と考えてます。
その時は私とアーノルドさんで一時的にリビングデットを抑えることになるけど、いいかしら?
勝手に想像で話を書いててごめんなさい。
変な事があったらご指摘お願いします。 -
2014/07/13-09:16
>ミサさん
こちらこそごめんなさい(ぺこり)
了解です。
エミリオさんが足止めしてる間にアルヴィンがリビングデットね。
タイガークロー(持続3R)が2回使えて
1回は力場が発生したらスキル使って全力で破壊しようと考えてるの。
もう1回はリビングデットに使って早く倒すのと
ヤックドロアの為に温存しておいたほうがいいかしら?
>アーノルドさん
リビングデットどうしましょうか?
アルヴィンに片方倒してもらう間は
私も前にでて足止め程度でも出来ればな…って考えてるわ。
家を守るの事も大事よね。
-
2014/07/13-08:33
マリー『ミオンさまと、アルヴィンさま…ですね。初めまして…。よろしくお願いします(ぺこり)』
よろしくお願いします。
私の攻撃方法がカウンターしか御用意出来ないので、倒すのは少し難しい気もしますが最善を尽くしましょう。
家を守る為に護法やバリアの得意なロッドを持って行くつもりでしたが、そうなると目晦ましや不安を寄せるブックの方が良いでしょうかね?
-
2014/07/13-08:26
ミサ:
わわ、書き込んでいる間にミオンさんの書き込みが!
気づかなくてごめんなさい、それと提案有り難うございます!(笑顔)
私本日昼の間は出掛ける用事があるので、夕方になったら改めてこちらに伺わせていただきますね。
それではまた! -
2014/07/13-07:44
エミリオ:
ミオン、アルヴィン、仲間が増えて心強いよ。
今回もどうぞよろしく(一礼)
さて、そろそろ戦闘面の事を話し合いたいと思って、俺から1つ提案させてもらうよ。
今回の敵は「ヤックドロア・アス」と「デミ・リビングデット×2」ということで、ヤックドロアのバリアーが厄介だよね。
そこで、俺(エミリオ)が「ヤックドロア・アス」を足止めしている間に、アーノルドとアルヴィンの2人は協力して 先に「デミ・リビングデット」を倒してもらいたいんだけど、どうかな?
今俺が考えてる全体図は大体こんな感じ。
皆の意見を聞かせてほしい。
《全体図(敬称略)》
☆ ☆
★
△
◎
■
× × ×
[小屋]
☆:リビングデット ★ヤックドロア・アス
△:エミリオ ◎:アルヴィン
■:アーノルド ×:神人
-
2014/07/13-07:21
まだ人が増えるかもしれないけど
出発日が近づいてきたので、私の意見を言っておくわね。
もし入ろうかと思っていて、これをみて入りづらくなったらごめんなさい。
気にしないでくれると嬉しいわ。
最初に力場を持っているヤックドロア・アスを全力攻撃しようかなと考えてるわ。
ミサさんとエミリオさんが参加していた『雨に隠れて』によると
力場は物理で壊せるみたいだけど、魔法弾も打てるのね…。
デミ・リビングデットが来るようなら私は足止め程度に前にでようかなって…
力場が発生したら全力で壊してヤックドロア・アスを倒しに行きたいけど
3体とも横並びに来てくれたらありがたいけれど
力場の範囲が5mあるので、もしかしら
● ◇ ○ヤックドロア・アス ●デミ・リビンクデット
○ ◇ ◇精霊&神人
● ◇
リングデットだけ前に突出してくる可能性もあるのかなって
その場合は、力場や魔法弾撃たせない為に1人が距離を詰めてヤックドロアを攻撃し
リビンクデットを倒して合流するのはどうかなって考えたのだけど、どうかしら?
意見を貰えるとありがたいわ。
他のシナリオ参照にしていいか分からないけど
魔法弾て避けたら建物壊しちゃうのかしら…そうなら厄介ね(眉をひそめる) -
2014/07/12-09:05
ミオン・キャロルと言います。パートナーはシンクロサモナーのアルヴィンよ。
マリアベルさん初めまして。ミサさんお久しぶり。
皆さん、よろしくお願いします。
アルヴィンの属性は「土」で私は「火」よ。
私もシレーヌさんと少し話せたらなと思ってるわ。
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2014/07/11-19:10
>ミサさま
……わ、わたくしも、み、ミサさまとごいっしょできて、うれしいですよ……!(隠れ)
アル『こちらこそ、よろしくお願いします。さて、色々と複雑な事情がありそうな依頼ですが、取り敢えずはもう少し参加者が増えるのを待ちましょうか』
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2014/07/11-18:40
ミサ・フルールと、パートナーのエミリオさんは『火属性』の『テンペストダンサー』です。
今回の敵は水属性ということで相性が悪いけど、頑張って戦うよ(拳をぐっ)
マリーちゃん、ルルアンちゃんの誕生日パーティー以来だね、また会えて嬉しい!
アーノルドさんも どうぞよろしくお願いします(お辞儀)
-
2014/07/11-11:16
ご…ごきげんよぅ……。
マリアベル=マゼンダです…。こちらは、パートナーでライフビジョップの、アーノルド=シュバルツさまです…。よろしくお願いします……。
わ、わたくしとアルさまは…おうちを守りつつ、シレーヌさまに、声をかけたいとおもっています……。