プロローグ
●霧に潜む?
「オーガよ!!オーガの大群があそこに集まってるのよ!ああもう生きて帰ってこれて良かった……!」
「新種じゃないか!?あれ!まるで古いおとぎ話に出てくる鬼みたいだったぞ!!」
「……え。俺なんでか、かーちゃんが居ただけ、だったけど……」
ここ数日、ひっきりなしに本部の受付に人が駆け込んでくる。
ほとんどの報告が、オーガを見たというものであり、中には怪我人も出ているようだった。
もはやA.R.O.A.として動かなければならない事態となっている。
稀に奇怪な報告も混ざっているのが気になるところだが。
しかし全ての目撃証言が示す地は、ただ一つ。
タブロス市南西に位置する湿地帯。
この時期、そこにしか咲かない花々も多く、観光地とまでいかなくとも人が普通に行き来する地である。
そこに近年見たこともない、濃い霧が発生している様子。
目撃者たちは一様にその霧の中で各々の証言ブツを見たらしい。
霧の中で何が起こっているのか、何がいるのか、確かめなくてはならない。
オーガであるならもしかしたら霧を隠れ蓑にして何かを企てている可能性とてある。
そうして、ウィンクルムたちが赴くことになったのである。
●元凶
ウィンクルムたちが本部に招集され説明を受けている会議室前の通路。
そこに一人の科学班職員が通りがかる。会議室の扉はうっすらと開いている。
「……へぇ……あの湿地帯この間貴重な花を採取に行ったところだなぁ……。えっオーガ出たの!?良かった遭遇しなくて……
でもおかしいな……霧なんて見なかったけど……。
ぁ!!……僕そういえばポケットの小瓶、あそこに落としてきたんだった……っっ!
………………まさか、ね……!」
盛大な独り言を呟いて、科学班問題児・サージはそそくさとその場を後にした。
解説
●アナタの怖いモノはなんですか?
<PL様情報的現況>
湿地帯にて発生している霧。
これはその人にとって『恐怖の対象』であるモノを映し出します。
この世界、オーガが最たるものであるためオーガ目撃者が多かった様子。
奇怪な目撃ブツは、その目撃者にとってオーガ以外に恐怖の対象があった為。
どういう理屈か、霧は思念を読み取っているので、映し出された対象物は音声はありませんが動きます。
でも霧なので突っ込んでいけば通り抜けます。そしてまた現れます。
さぁ。恐怖に打ち勝って原因を突き止めましょう。
(とどのつまり目的は、『オーガいない。原因は霧だ(以上)』)
●怪我人が出たのは?
霧の中にデミ・ウルフが数体まぎれているようです。幻影見てるところを襲われるかもしれません。
ぶっちゃけ迷子です。迷子デミです。でもデミなのでなるべく倒して下さい。
オーガ?いません(きっぱり)
●元凶
湿地帯のどこかに小瓶が落ちています(小瓶からもくもくと霧が発生している模様)。
見つけずとも成否に影響はありません。
が、見つけて持ち帰るとその後元凶が判明しとっちめられるかもしれません。
●プランどうすりゃいいのこれ
恐怖の対象と向き合う、ということに重点をおいて頂いて構いません。
デミ・ウルフをしっかり倒しておきたい場合は、単独で動くよりお互いを見失わないようパーティで動いて背中を預けた方が良いかも。
神人、精霊それぞれ違う恐怖対象と戦っても良いですが、描写は薄くなるかもしれません。
どちらか一方が恐怖と対峙し、片方が叱咤激励、目を覚ませうらぁ!!、等が一応オススメ。
(密着してればきっと霧の幻も共有して見えることでしょう)
(パーティ行動中で、他のウィンクルム様の幻影に巻き込まれる、というカオスも有り)
ゲームマスターより
コメディみたいになってる けど だいじょうぶ シリアスもいけるよ
クレヨン やれば出来るコ (自己暗示中)
リザルトノベル
◆アクション・プラン
かのん(天藍)
出発前 一般客の立入制限依頼 映像 オーガとの戦闘で天藍が致命傷を負い崩れ落ち大切な人を喪失する 様子 本人は割り切って線を引いていたつもりの所で、実際目にした光景に対する衝撃が半端なく、体が震え悲鳴すら出せない状態 恐怖の克服 一緒に幻影を見た天藍当人から肩を揺すられ、声をかけられる事で我に返る 天藍が2人存在する訳が無く、音が無く事前の奇怪な目撃情報と繰り返される目の前の情景から幻影と判断、周囲に声をかけ、幻覚を見せる霧の原因を見つけるため奥へ踏み込み捜索 ※克服ではなく、理性が冷静に現状判断を行った 幻影を見て存在が自分の線引き以上に大きくなっている事に気付かされ、天藍に対する自身の心持ちに対する逡巡が増大 |
テレーズ(山吹)
頑張りましょうね山吹さん! え、な、何もおかしくなんてないですよ? あら、誰かいるような……あれって山吹さんですよね? あれ、じゃあ隣の山吹さんは一体… まさかお化けですか?生霊ですか!? ごめんなさい、また約束破って徹夜してしまいましたが悪気はなかったんですー! え、違う? 怖いものが見えてたからオーガの目撃が相次いだんですね 私には山吹さんがいますからオーガなんて怖くないですよ! んー、それはそれ、これはこれです! それにしても、やらかしたとはいえ恐怖を抱く程ではなかったような…? まさか深層心理がでたとか記憶が欠けてる部分ではそうとか… ふふ、まさかそんな訳ないですよね 眠いと悪い方向に考えてしまいますね |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
霧って前が見えないから、何が出てくるのか判らないドキドキ感とわくわく感があると思う。 でも、オーガが何処から来るのか判らないから……。怖い、かな。 行動: 方円の内側ルシェの近くを位置取る。 足元と周囲に注意を払う。 デミが現れたら、素早くトランス。 誰かの幻影に巻き込まれる。 混乱して、助けを求めようと声を上げかけるが、呼ぶべき名前が判らない。 腕を掴まれビクッとしたが、ルシェと認識し、誰を呼べばいいのかなんとなく判った。 落ち着いて、幻影を観察し実態じゃないと認識。 デミがいるなら、ルシェの後ろに隠れて防御に徹する。 倒した後なら、皆の様子に困惑。各組で対処できるなら、各組に任せる。 普通じゃない霧の原因を探す。 |
エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
心情 オーガは脅威です。友を殺されたことは忘れません。でもウィンクルムとなった今は、以前より冷静に向き合うことができます。 行動 円形陣で移動。ラダさんの後ろを歩き、円陣の内側に。湿地帯の中でわざと物音を立て、敵を待ち構えます。不可解なことがあれば、原因解明に努めます。 精霊に対し 共感や慰めは不慣れです。私の態度は冷淡に映るかもしれません。心情を吐露してもらい、言葉での説得を試みる形になるでしょうか。 ラダさんはブチハイエナのテイルスであることに、コンプレックスやトラウマを持っているようですね。世間一般の評価はともかく、私がこの世で最も愛する哺乳類はクロネコでもコウモリでもなく、ブチハイエナなのですが。 |
ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
【心情】 依頼「一寸先も朧げな」で唇を奪われて以来、精霊とは微妙な距離感。 「ちょっ…真面目に仕事に集中しろ!」と照れ隠しに一喝してみたり。 【作戦】 レオンのすぐ後ろについて、足下を注意しつつ、コンパスとメモ帳でマッピングしながら進む。 【精霊の異変】 「レオン…?!どうした、しっかりしろ!」と肩を揺する。手が触れると精霊の見たものが見える。 「おい、私が君みたいなのにたやすく殺られるタマか!しっかりしろ!」 と、顔を平手打ち。それでも正気に戻らないなら抱きしめて、 「生きてる…私は生きてるよ」 【問題解決後】 精霊が自分を失うことを恐怖に感じている、と知り、ちょっと嬉しい。案外デリケートなところがあるな、と。 |
●霧中
件の湿地帯。数m進んだあたりから薄らと霧に覆われ始めていた。
奇襲を避けるため、方円型にそれぞれ精霊たちが固まるよう警戒し、その円の中で神人たちが守られるように歩いている。
かのんによる事前の機転により、現在一般人が立ち入れないよう制限がかかっている為、各人の呼吸や足音のみが響くように耳に鳴る。
いや。最初の内だけだった。今は先頭方向から鼻歌がよく聞こえてくる。
コンパスとメモ帳を手にし、次第に悪くなる視界の中マッピングをしていたガートルード・フレイムは一度メモ帳から顔を上げ、
自身の精霊、レオン・フラガラッハへと溜息を向けた。
「レオン。もう少し緊張感を持てないのか」
「え?俺超真面目だよ?濃霧の中、正体不明の敵と戦う!面白そうじゃん!」
「だからそういうところがだな……」
「ボクは気が紛れて助かるかもぉ」
同じく先頭でレオンの右隣りを歩いていた精霊、ラダ・ブッチャーがえへらと声をかける。
「オーガがいるかもしれないってだけでも怖いのにぃ……この間みたいに、ライオンとかいたら……ウヒャァ……」
「ラダさん。さすがに湿地帯にライオンはいないと思いますので」
ラダの後ろからついてきていたエリー・アッシェン、間髪入れず。
「いきなり襲われるよりこっちから音を立てて待ち構えていた方がいいでしょうか。
あ……音の出る物持っていませんでした」
「ボクの鈍器、ガンゴン叩く~?」
「俺たち以外人はいないなら、オーガなら自ずと此方に向かってきそうにも思うが」
レオンの鼻歌も全く気にせず、至って冷静に周囲の気配を探り続ける天藍がラダの後方から会話に加わる。
「そうですね。こうして会話している声だけでも、十分聞こえますし」
かのんが頷く。
音?出す?とわくわくとレイピアを抜こうとしていたレオンを一瞥してからガートルードは思い出したように。
「あぁそういえば音もあまり大きすぎると、ひろのさんが……」
「あ、えっと……なんで知ってるんですか、ガートルードさん……」
突然話題に上がり、ガートルードの後ろを歩いていたひろのが驚いたような、気まずそうな声を発した。
「いや。以前キミの精霊がそう気遣って言っていたのをたまたま耳にし」
「それは空耳というやつだ。視界も悪くなってきた足元気をつけろ」
まさか聞かれていたとは思っていなかったひろのの精霊ルシエロ=ザガン。
何だかとても気恥ずかしい気持ちが湧き上がるのを誤魔化しにかかる。
あれ……空耳?とひろの当人が誤魔化されそうになりながら、それでも素直に足場を慎重に確認しながら歩みを進める。
ルシエロに渡された杖をフル活用しながら。
「ヒロノ、怖いか?」
ほれ杖あって正解だっただろう、と何故か勝ち誇った笑みを浮かべながらも一応神人のメンタルを気にしてみるルシエロ。
「何が出てくるか分からないドキドキ感とわくわく感はある、けど……オーガがどこかから出てくるかもしれないって思うと、怖い……かな」
「素直な子供はまぁ良いな」
「ルシェ……私のことなんだと……」
「ルシエロさんはきっと照れてるんですよー」
「テレーズさん。本当のことでも口にしない方がいい時もありますよ」
のほほんとした温和な声にずばり言われたルシエロ、若干固まった。
言った張本人たち、最後方を歩いていたテレーズと山吹には全く悪気はない。いや山吹あたりは確信犯かもしれないが。
照れてるルシェ?どこ?どれ?という純粋な瞳と暫く戦うハメになったルシエロの背中を温かく見守りながらも。
山吹も自身の湧き上がるとある思いを口にした。
「ところでテレーズさん。さっきから全く目が合わないのですが」
「そ、そんなことないですよ!あぁほら!トランス!しておきましょうか!皆様の後ろをお守りしなくては!」
(……これは何か隠してますね……)
テレーズの必死の誤魔化しも山吹には通用せず。しかし今はもっともでもあるその言葉に素直に従い屈む山吹。
「『全ては未来のために』」
さぁっと風が吹き抜け淡い透明にも似た水の色のオーラを纏い。
トランスの気配に前方を歩くウィンクルムたちにも一段と緊張感が走る。
「いいなー。ガーティ、今日は事前にキスしてくれないの?」
……約1名を除いてだった。
「ちょっ……真面目に仕事しろ!」
以前に唇を奪われて以来、その単語に異様に反応してしまうガートルード。照れ隠しにコンパスひたすら凝視。
山吹がシャイニング・アローを使った気配を察知し軽口を叩くレオンも、
大分奥まできたしそろそろアプローチしておくべきか……と思った、そんな矢先。
一気に霧が濃くなった瞬間、それは次々とウィンクルムたちを襲ったのだった。
●霧中の戦い:対 己
「なんだこいつオーガか!?」
レオンの目の前に、突如として巨大な怪物が姿を見せた。
今まで見たどのオーガとも姿形が一致しないそれを、レオンはレイピアを抜くと瞬く間に切りつける。
「なんだ手応えが……見かけ倒しだったのか……?」
消えたように思った怪物。振り返り確認しようとしたレオンの視界に飛び込んできたモノ。
それは……
「……ガー、ティー……?」
怪物が居た場所。そこに横たわるのは己が守るべき神人。
一歩一歩、確認するように踏みしめた足は途中で崩れ落ちた。
間違いない。死んでいる。
戦場でいくつものそれを見てきたレオンには触れて確かめることなどせずとも、ハッキリと分かってしまった。
「俺、は……この手で、ガーティー、を……?」
レオンから一切の表情が消え失せた。
「おい!?レオンっ、さっきから君は何と戦ってるんだ!?」
ガートルードの目には、ただひたすら霧へ突進したレオンが映っていただけだった。
慌てて駆け寄るガートルード。そこにはレイピアを地に突き刺し、茫然自失しているパートナーの姿。
「どうした、しっかりしろ!」
その肩を掴む。次の瞬間レオンの正面の霧に自分が横たわる姿が現れる。
「これは……。これが噂の?
おい、私が君みたいのにたやすく殺られるタマか!」
ガートルードは無表情と化したその顔に平手打ちを当てる。しかしレオンはピクリとも動かない。
「なんだ!?敵か?なんの気配もしなかったが」
濃霧に消え見えなくなった前の二組を探しながら、声高な声が響いたのに天藍が咄嗟にダブルダガーを抜いて構えている。
「こちらの方から聞こえました!行ってみましょう!」
「待てかのん!迂闊に動くな!」
言うが早いか駆け出すかのんが今にも霧の中へ消え入りそうで、天藍は焦るようにその背中を追う。
「!!」
走り出したかのんはオーガと対面する。
しまった天藍は……!と慌ててパートナーの姿を探すかのんは、すぐさまオーガへと特攻する天藍を捉えた。
しかし、ホッとしたのも束の間だった。
「!待ってください天藍!まだトランスが……っ!」
届かない声。息を呑んだ刹那の瞬間、オーガの攻撃により目前の天藍のダガーが空を切り、その体は崩れ落ちる……。
「……」
声が出ない。戦闘では何が起こるか分からない、その覚悟は出来ているものだと思っていたのに。
赤い血が地面に広がりその上に倒れている天藍の姿に、膝をつき体を震わせるかのんがいた。
「おい。周囲の様子がおかしい。気をつけろ……」
「ガートルードさん!かのんさん!どうかしたんですか!?」
必死な叫び声が聞こえてきたことにより、ルシエロの注意も虚しくその声を頼りに飛び出したひろのはガートルードたちを発見する。
「え……?レオン、さん?」
ひろのは恐る恐る近寄り怪我の有無を確かめようとレオンのその背中に触れる。
「!??うわ……あ、ああ……!!」
目の前に映ったのはガートルードの生気の無い体。
例え生きた本物が傍にいたのだとしても、死体など目にしたことなどない、神人となるまでは普通の女子であったひろのにとってそれは衝撃が大き過ぎた。
「誰、か……っっ」
言ってから気づく。誰かって誰だろう。一体誰が自分の声に呼応してくれるのだろう。
ひろのは霧に囲まれた周囲をあてもなくただ見渡すのだった。
「アヒャヒャ!ヒャハー!!」
突然武器を振り回し始めたラダを、すでにエリーは止めに入っていた。
「ラダさん!落ち着いて下さい!どうしたんですか……!?」
これではいつ味方の誰かに鈍器が当たってしまうか分からない。
危険を覚悟でラダにしがみついて必死に声を張り上げるエリー。
そうして見えたのは、オーガであるヤックハルス。しかしその顔は……ラダのものであった。
「これって……もしかして、霧の幻……?」
ラダを抑えようとしながらエリーは、冷静に分析する自分に少し驚く。
友を殺されたことは忘れていない。でもウィンクルムになったことで……今の自分は、こんなにも静かにオーガと向き合える。
奮い立たせられるように、ラダの顔を掴んでグキッと自分の方へと向かせ。
「ラダさん。私が分かりますか?」
「アヒャ………エ、リー……」
「そうです。そこに見えるのはただの幻です」
持っていた鈍器を地面に落とし、その場にしゃがみ込むラダにそっとエリーは掴んでいた手を離し顔を覗き込む。
「ハイエナの……世間一般的印象って、悪いよねぇ……」
「まぁ。一般的にはそうかもしれないですね」
「ボクねぇ……朝目が覚めたら……気付かないうちに呪いとかかけられて、突然オーガになってるかもしれないよぅ」
「確かに、オーガ化の科学的解明は未だされていませんが……」
「そんな想像で、眠れなくなる時があるんだ……」
世間の印象、その見た目もありラダは決してこれまで楽な道を歩いてきたわけではないのだろう。
人が自分へ向ける嫌悪感や畏怖の念を、無意識にオーガ化するという自身の恐怖に移行してしまっているようで。
(慰めや共感は私には不慣れですね)
そう割り切っているエリーはただ正直に自分の思いを口にする。
「世間一般の評価はともかく。私がこの世で最も愛する哺乳類はクロネコでもコウモリでもなく…… ブチハイエナ、なのですが」
ラダ、目を丸くしてエリーを見つめる。
「エリー……ほんとぉ?」
「言ったことありませんでしたっけ?うふぅ……じゃぁ今覚えておいて下さい」
「エリー、変わってるって言われたことなぁい?」
「よく言われます」
気にするふうでもなくニッコリと笑みを向けられ。ラダは知らぬ間に笑顔になっていた。
そんなラダの鼻に何かが掠める。
強張っていた体をぴくりと動かし、落とした鈍器を拾って霧に目を凝らすラダ。
「ラダさん?どうし……」
「エリー。ウルフの匂いがするよぉ」
「お化け!?生霊!?ごごごごめんなさいー!また約束破って徹夜してしまいました悪気は無かったんですー!」
隣にいたはずの山吹が二人になった。
動揺のあまりテレーズはずっと秘めていたことをあっさりと口にしたのだった
もう一人の自分の登場に一度驚いた顔をするも、資料にあった噂と照らし合わせて早々に幻だと判断した山吹。
「テレーズさん落ち着いてください。私が本物ですよ」
慌てふためくテレーズの手を取り、そっと自分の体へと押し当て確認させる。
「え?山吹、さん?……じゃあ、あれは……」
「どうやらこの霧は、幻を見せるようです。さて……テレーズさん?」
「……聞いちゃいました?」
「はいしっかりと。どうして隠してたんですか?」
「いえあの……ずっと山吹さんに注意されてたこと、だったから……お、怒ってます、か?」
しどろもどろに答えるテレーズに小さな溜息をついて、それでも笑みを崩さずに。
「いいえ。ただ……約束を守れる人に、テレーズさんにはなってほしいですね」
「……ごめんなさい山吹さん」
「はい」
ここは何てほんわか霧騒動。もう解決。
「どうやらオーガ騒動もこの霧によるもののようですね。まぁまだ油断はできませんが」
「山吹さんがいれば、オーガなんて怖くないですよ!」
天真爛漫な笑顔を向けるテレーズ。
「それは頼もしいです。ただ噂と照らし合わせると、その人の恐怖するものを見せる霧のようなのですが……
テレーズさん、オーガより私の方が怖いということでしょうか……」
山吹、なんだかんだちょっとショックだった様子。
「んー。それはそれ、これはこれです!」
あくまで無邪気なテレーズ。
(記憶に欠けてる部分に反応したんでしょうか……まさかですよね)
一応本人も気になるところはあったようだが、口にされることなく未だ山吹、テレーズに欠けた記憶を教えること出来ず。
そんな二人の耳に、ラダの声が聞こえてくるのだった。
「みんな気をつけてぇ!ウルフいるみたいぃー!」
●霧中:ついでのデミ・ウルフ
「かのん!しっかりしろ!」
追いかけた先でかのんが息を呑み膝から崩れるのを見とめ、電光石火の速さでかのんに追いつく天藍。
その肩に触れれば、オーガとその足元に横たわる己の姿に眉間に皺を寄せるも、これが原因かとすぐ様かのんを正気に戻しにかかる。
肩に手を置き、もう片方の手でかのんの力なく垂れた手を握り。
分け与えられた温もりに、かのんの視界に光が戻る。
「……え?天藍……?」
「そうだ。大丈夫か?」
「天藍が……二人?……では、あれは……」
正常に動き始めた思考。握られたその手を無意識にぎゅっと一度握り返し、かのんはゆっくりと立ち上がる。
「幻、だったんですね」
「ああ。全く質の悪い……他の皆は」
「心配ですね。探しましょう」
言いながら、また別の戸惑いがかのんの胸にひっそりと広がっていった。
(私の中で……いつの間にこんなに、天藍の存在が大きく……)
かのんは確かめるように、その胸に手を当てぎゅっと気持ちごと握り締めるのだった。
そんな二人の下へ、エリーとラダ、テレーズと山吹が合流する。
「良かった、かのんさんたち無事ですね!」
テレーズの微笑みに、少々曖昧に笑みを返すかのん。
「霧は幻を見せるだけのようです。が、やはり何か潜んでいるみたいです」
「ウルフの匂いがするんだよぉ。もうかなり近いと思う」
エリーとラダが説明する。
かのんの視線に気づき、天藍は力強く頷いてかのんへと顔を寄せる。
「『共に最善を尽くしましょう』」
「あ。私たちもした方がいいですね。うふぅ……忘れてました」
「エリー頼むよぉ」
「『身は土塊に、魂は灰に』」
トランスが完了した3組は足早に霧の中を探索する。
「おいヒロノ!」
「え……」
霧に視界が覆われ、まるで世界に一人取り残されたように孤独に押しつぶされそうになったその瞬間、
ルシエロにより強く引き寄せられその意志の強い顔と対面するひろの。
「ルシェ……?」
「なんでオレを呼ばないんだ!?声出せばもう少し早く見つけられたんだぞ!」
「そ、か……ルシェを、呼んでいいんだ……」
「あ?オレ以外の誰を呼ぶんだ?お前のパートナーはオレだろう?」
「……うん」
怪訝そうに受け答えするルシエロに安堵が広がるのを感じる。
パートナーって、そばにいてくれるものなんだ、と。
ひろのが落ち着きを取り戻し始めたところで、ルシエロが霧の奥を睨みつける
ダブルダガーを抜くのを見てとれば、ひろのもその視線の先を追う。
デミ・ウルフが二体。すでにこちらを視認済みで牙を剥き出し距離を詰めてきていた。
そこへ後方の霧の中から、他のウィンクルムたちが姿を見せたのを捉え、ルシエロは口の端を上げてすっかり戦闘モードへ。
「おい、ヒロノ」
「え?……あ、そうかっ。えぇと……『誓いをここに』」
「いい加減慣れろよそろそろ」
「無理、だよ……!」
ひろのを安心させるよう、あえて軽口を叩きながら天藍が駆け抜けたのを見てその後に続くルシエロ。
神人たちを庇うように立つ山吹の体の周りを、光の輪が回り続ける。
「とどめはボクにお任せだよぉ」
鈍器を担いで、着実にデミ・ウルフたちを追い詰めているテンペストダンサーの二人の技のタイミングを窺うラダ。
「そう、だ!まだガートルードさんと、レオンさん、が……!」
ひろのは思い出して、傍にしゃがみ込んでいたハズの二人を目で探す。
「先程より更に霧が濃いですからね……すぐそばにいてくださるといいのですが……」
心配げな山吹の表情が、そこで一変して引き締まって変化する。
3体目のデミ・ウルフが神人たちの背後から現れたのだ。
「生きてる……私は生きてるよ……」
どんなに殴打してもレオンの表情は変わらない。
そんなレオンの頭を引き寄せ、しっかりと抱きしめるガートルードがいた。
まさかそんなに自分を失うことがショックだったとは思わなかった。
その繊細な金の髪に顔をうずめ、どうしたものかと考えていたところへ他のウィンクルムたちの戦闘音が鳴り響いてきた。
そして……ガートルードのすぐそばにも、4体目のデミ・ウルフが現れてしまった。
「!レオンっ、頼む正気に戻ってくれ……!『カルミナ・ブラーナ』!」
咄嗟にその頬へと口づけ言霊を唱えたガートルードに、容赦なくデミ・ウルフが襲いかかった。
「……っ!レオン……!!」
剣にてなんとかその爪を押し返すガートルードの叫び。
突き立てられたレイピアにグローブをはめた手が伸びたのはその時だった。
「ガーティー……!!」
伸し掛っていた重さがなくなる。体を起こしたガートルードが見たのは、デミ・ウルフを突きで跳ね飛ばし、凛と立つレオンの姿だった。
「この、バカ者……!!」
「うんごめん。心配かけちゃったみたいだ」
ガートルードを助け起こしながら、居心地悪そうに頬をかくレオンのいつもの姿に安堵と同時に、遅い!とばかりに掴みかかるガートルード。
「あああ……お説教は後で受けるから。とりあえずあっちとか何とかしよう?」
レイピアで、まだ起き上がるデミ・ウルフを差しながら。睨みつけながらもガートルードも異議は唱えず。
勢いよくデミ・ウルフへ向かうレオンを見守るのだった。
「……っ!!」
カウンター技を受けつつも、猛突進してきたデミ・ウルフにより山吹の肩を鋭い爪がかすめた。
「山吹さん!!」
「大丈夫です!そこを動かないで下さい……!」
再び向かってこようとしたデミ・ウルフに身構えた山吹の視界に、銀色のレイピアが映る。
「悪い!遅れちゃった!」
自分の方のウルフを倒しシャイニング・アローの光を頼りに戻ったレオン。
すでに弱っていたそれにちゃっかりトドメを刺し山吹を振り返る。
物申したそうなガートルードだったが、ホッした顔を向けるひろのたちに気づき苦笑いになる。
そうして揃った神人たちの瞳に、霧の先で天藍、ルシエロ、ラダにより今まさに2体のウルフが天に召されるのが確認されたのだった。
●晴れる霧
「これだよな」
「ええ。確実にこれですね」
「ウヒャァ……まだモクモク出てるぅ」
「またアイツか……」
神人たちに固まって傍で待機するよう言い含め。
精霊たちは、まさに霧の元凶を発見したところだった。
小瓶にはしっかりと落とし主の名前が書かれてしまっていた。
そ、と蓋をしながらそれをしまう山吹。
「ヤツの顔も上司にも見覚えがある。これはたっぷりと色々報告しておこう」
「私もご一緒しましょう」
「天藍と山吹に任せるわ」
よい笑顔な二人を見れば、報告云々面倒くさがったルシエロはあっさり一任。ラダも異存なし、と頷いて。
神人たちの下へ、帰路へと戻る。
「ひろのちゃん。悪かったね。変なの見せて」
途中、レオンがひろのへとこっそり謝罪していた。
複雑そうなガートルードだが、自分を失うことが恐怖であったレオンをチラリと見て、密かにはにかんだ表情をしていたとか。
「そういえば山吹さん。ごめんなさい……」
「先ほど聞きましたよ?」
「いえ。それ……」
おずおずと、山吹の赤く滲んだ肩口を指すテレーズに気付いて山吹は微笑を浮かべ。
「かすり傷です。テレーズさんが謝ることではありませんよ」
「ウルフ相手なら……私がおばあちゃんからまた借りてくれば良かったんです。ぱん、」
「テレーズさん。そのあたり帰ったら改めて話し合いましょうか」
笑顔が引きつった山吹がいた。
マッピングしてくれていたガートルードの案内により、
そこを出る頃には雲間から晴れ晴れとした光が湿地帯の花々を照らしていたのだった。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 蒼色クレヨン |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 恐怖 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 06月25日 |
出発日 | 07月01日 00:00 |
予定納品日 | 07月11日 |
参加者
- かのん(天藍)
- テレーズ(山吹)
- ひろの(ルシエロ=ザガン)
- エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)
- ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
会議室
-
2014/06/30-20:07
エリーさん、まとめありがとうございます。
こちらも同じような認識を確認出来たので助かります。
どの程度効果があるのか分かりませんが、多少でもなるべく不意打ち避けるために、待機の際にデミの気配を探れないかこちらのプランに盛り込んでおこうと思ってますので、お知らせしておきますね。 -
2014/06/30-00:59
エリーさんはまとめありがとうございます。
陣形ですね、わかりました!
えーと私も陣形に詳しくないため、多分山吹さんは後ろ側かなと解釈してプラン書いておきますね。
あ、何か見えそうなのは私になりそうです。
音を立ててみるのも了解ですよー。 -
2014/06/30-00:39
湿地帯でのパーティの行動は、このような理解で合っていますか?
特に陣形に関する知識がないもので、間違った解釈をしていたらご指摘くださるとありがたいです。
全員で方円の陣(円形の陣形)を組み湿地帯を移動。
精霊の持ち場は、先頭の二人がレオンさんとラダさん。その背後の左側にルシエロさん、右側に天藍さん。殿を務めるが山吹さん。神人たちは円の内側。
ある程度まで進んだら立ち止まり、わざと物音を立てる。敵の襲来を待ち構えて待機。
敵襲時は、鶴翼の陣(V字型の陣形)に変形。その際、テンペストダンサーのルシエロさんと天藍さんが、翼の両側となる。中央に敵を寄せた後、両翼の二人が敵の背後に周り包囲する。
……という認識でOKですか?
とりあえず最初の方円の陣では、正面右側にラダさんを配置しますね。 -
2014/06/29-20:23
ええ、狙っては来ると思うのですが、その襲撃されるタイミングを不意打ちではなく、待ち受ける形でかつ、なるべく早い段階に前倒しできる手段がないかなと思ってました。
とりあえずは賑やかにして、こちらの存在をアピールする感じですね。 -
2014/06/29-20:15
オーガなら、トランスしたら……寄って来ません、か?
それに、神人を優先して狙ってくるんです……よね?
でも、物音を出すのは有効かも、知れないです。 -
2014/06/29-18:30
うふふっ! 生肉なら用意するまでもなく、皆さんもうお持ちじゃないですか。……なんていうのは、定番のブラックジョークですね。失礼しました。
敵を誘い出したいなら、わざと声や物音で騒がしくしてみるのはいかがでしょうか? -
2014/06/29-18:13
天藍:
移動時の「方円の陣」から「鶴翼の陣」への移行だな、了解した。
ルシエロが左前の位置な、では俺は右側についておこうか。
レオンとラダに不吉な相か・・・こればかりは相方の神人殿に何とかして貰うしかないんだろうが、早めに戦線復帰できるように気合い入れて頂きたいものだな。(苦笑)
こっちも、正直ジョブスキル使うのにトランス出来るのか若干不安がな・・・、まぁ、何とかするしかないんだが。
どちらかと言えば湿地の奥まで入り込む前に(レオン達が正気な時に)デミを討伐出来ると良いんだが、生肉でも持って行ったら誘い出されて来たりしないかね。 -
2014/06/29-17:25
なんと、防御型のレオンの他に、高攻撃力のラダさんにも不吉な相が!
全員4レベル以上・防御・回復ありの強力パーティーとは言え、けっこうしんどい戦いになりそうだな…。
コンパスは賛成ありがとう、持って行くことにするな。
>陣形
あ、すまないかのんさん、それは多分私の方の読み間違いだ(汗)
布陣は了解。ただ、そうだな…敵が複数いる可能性があるので、
(※デミ・ウルフが数体と、書いてありますので)
山吹さんと、他にもう一人くらい、背後で敵襲を警戒する精霊がいなくても大丈夫かな?
ただそれも、正面の戦力が薄くなるデメリットがあるんだが…
レオンのアプローチで全ての敵を引きつけられればいいんだが、あまりあてにしないほうが…
(なんかさっきからヒドくねぇ?! と背後で怒るレオン)
>方円
うん、精霊が外側を囲んで神人を内側にして移動するのはいいと思うな。
と、ちょっと諸事情あって、あまり書き込めなくなりそうなんだが、
明日の夕方までの作戦は可能な限り拾ってプランに反映するようにするので…、本当すまない。 -
2014/06/29-17:00
ルシエロ=ザガン:
陣形だって、言うなら。
何処から襲ってくるのかわからないんだ。
基本は「方円の陣」で移動して、敵を発見したら方円から「鶴翼の陣」に変形する形で良いんじゃないか?
方円の陣からなら、鶴翼の陣に変形するのも簡単だろう。
鶴翼の陣での閉じる役割をするなら、そうだな。
左前にでも就かせて貰おうか。 -
2014/06/29-15:44
>戦闘の対応
ラダさんの顔に不吉な相が出ている(幻覚を見る)ようです。
霧で視界が悪くなることとも考慮し、ジョブスキルは防御カウンター技のローズガーデンをセットしておきました。
>霧対策
ガートルードさんのコンパスを持っていく案、ナイスですね! うふふ。
私は、足場確認用の杖を持参するぐらいでしょうか。 -
2014/06/29-11:39
ちょっと時間が無いので、戦闘時の陣形に関してだけ補足を。
先の(9)の発言、言葉足らずでした。
「正面にレオンさんとラダさん、ルシエロさんと天藍が左右から背後に向けて展開、山吹さんは戦線から離れそうなデミへのカウンター等」ですが、
デミの位置に対しての位置取り、だったので、どちらかと言えば(余り左右に広がらない)鶴翼の陣の中央にデミを寄せて翼の両側(テンペストダンサー)をデミの背後に回して閉じるイメージでした。
コンパスがあって、マッピングとかできると確かに良さそうですよね。 -
2014/06/29-10:44
>霧対策
ひどい霧になると、目の前にかざした自分の手も見えない、というくらいのがあるけど、
目撃者が多数、ちゃんと逃げて帰ってきていることを考えると、そこまでひどい霧ではないのかな。
いろいろ考えてみたけど、やっぱりかのんさんの案で良さそうだと思うよ。
>アプローチ
有効範囲は私にも定かではないんだが、
濃い霧の中(音もある程度通りにくくなる)で敵の気配を感じるとなると、
敵はかなり近距離にいるだろうから、アプローチは効くと思うよ。
それに、無駄打ちになっても二回使えるし。
ただ…あまーり過度に期待しない方が…(なんでだよ!!と背後で怒るレオン)
>陣形
魚鱗の陣、みたいな感じ? 機動力の高いテンペストダンサーが後ろに下がるのな。
>移動
移動時の陣形はどうする? ↑と同じ陣形でいいのかな?
と、あと字数にゆとりがあれば、霧で方向感覚を失った時用にコンパスを持って行こうかな…。私が。
レオン:なんで俺じゃないわけ? ルミノックスの時それ俺の担当だったじゃん。
…。(それで道具類任せた結果、こっそりテープ再生すれば気絶しなくてすんだのに、しなくてもいい気絶したじゃないか…) -
2014/06/29-09:03
おはようございます
皆さんお揃いなので、改めて宜しくお願いします。
霧対策についてですが、事前情報でオーガの目撃者と怪我人が実際にいるので、現地到着時から警戒は必須ですよね。
こちらサバイバルスキルがあるので、移動の合間、皆さんに足を止めて頂いて、水音(足音)等を聞いてデミの気配を探れないかなと。
レオンさんのアプローチですが、襲撃受ける前に何となく周りに敵がいそうだと気付いた時点で使用とか可能でしょうか?(有効範囲等をよく分かっていないのですが)
これができると不意打ちを防いで、迎撃態勢整えた状況で迎え撃てるかもと思ったのですが。
それと、実際の戦闘に関してですが、精霊の皆さんどのような対応になりますでしょう?
迎撃後デミを囲い込む事も想定して、正面にレオンさんとラダさん、ルシエロさんと天藍が左右から背後に向けて展開、山吹さんは戦線から離れそうなデミへのカウンター等連携して対応出来ると良いかなと思うのですけれど。
※かなり思いつきなのと、霧の影響度外視しておりますので、皆様のツッコミ、修正意見お待ちしています。 -
2014/06/29-01:10
こんばんは、テレーズと申します。
パートナーは山吹さんです。
初めましての方もお久しぶりの方もよろしくお願いしますね。
色々と目撃談があるようですし討伐頑張りましょう!
霧が深いというのは厄介ですねー。
同じくになりますが私も各自位置確認と持てる人は棒を持っていくがいいと思います。
一応オーガ目撃談多数という名目できているので警戒はしっかりしておきたいですものね。
こちらは山吹さんにシャイニングアローを使って貰おうと思っているのでデミへの自衛は問題なさそうです。
(PL:どちらが幻覚を見るかは考え中です)
あとは文字数との戦いが起きそうな上、必須でもないですが幻覚を打ち破った後でしょうか。
デミがいますので見回りもかねて周囲探索しておいた方が安全そうです。
状況的に正気になっても霧が晴れる訳ではなさそうですし、発生源探しの探索は落とし込めそうですね。
各自何を見たかは別に言わなくても、変だったなっていうのは理解できそうですし。 -
2014/06/29-00:22
ロープ案ははぐれる心配がほとんどない代わりに、かなり動きにくくなってしまいます。からまってしまう危険もありますし。デメリットが大きすぎましたね。
かのんさんがいうように、お互いの位置を確認しながら慎重に進んでいくのが、道具に頼るよりも良さそうですね。
霧の立ちこめる湿地帯ということで足場がかなり悪そうです。各自の判断で、足元確認用の杖を持っていくくらいでしょうか。 -
2014/06/29-00:07
こんばんは
どの位濃い霧なのかが不明ではありますが、隣に立つ人の姿が分からないほどでは無いのかなと思ってました・・・
そのため、5組の位置関係を決めておいて、前後左右にこまめに声をかけ、警戒しながらゆっくり進む事で、ある程度集団は維持出来るかなと思うのですが。
精霊の皆さんに問題が無ければ、神人の皆さんを内側に囲むようにというのもあるのかなとは思うのですけれど・・・
襲撃を受ける可能性とその後の戦闘の事を考えると、ただでさえ足下悪そうですし、そこに加えて動きにくい状況をこちらから作るのはなるべく避けたい気がします。 -
2014/06/28-21:41
霧の中ではぐれずに、集団で行動するには……。
そうですね。私が思いつく案はこんな感じです。どちらもデメリットがありますが……。
A:ロープで互いの体を結ぶ
利点:まずはぐれることはない。両手が自由。
欠点:戦闘など、急で激しい動きに対応しづらい。ロープがからまる恐れがある。
B:長い棒を持つ
利点:杖にもなり、扱いやすい。
欠点:落としてしまうかもしれない。少なくとも片手がふさがる。 -
2014/06/28-09:19
こんにちは、エリーさんとラダさん、テレーズさんと山吹さんは初めまして。
かのんさんと天藍さん、ひろのさんとルシエロさんはまたお会いできて嬉しいよ。
皆さん、どうぞよろしく。
霧の中で視界が遮られている上に、敵が出るかも、というのはやっかいだな…。
(※しかもあまり作戦に字数を割けないですものね)
とはいえ、倒す方向、は賛成だよ。
はぐれた時用にインカムを借りる、というのも考えたけど、
視界がない上にインカムで音まで聞きにくい状況になると、敵への初動対応が遅れそうなので、
別の方法を考えた方が良さそうだな…。
すまない、何となくの予感なのだが、今回レオンが使い物にならないかも…
(幻覚前にアプローチ、は可能なのですが)
ので、皆さんにいつも以上に迷惑をかけるかもしれない…。 -
2014/06/28-08:12
ひろの、です。
よろしくお願いします。
かのんさん、と。天藍さんは、はじめまして。
湿地帯なら、足元に注意しないといけないです。
霧がすごいみたいだから、いつもより見えないですね。
オーガがいるなら、どこから来るのかわからないので。
注意して、行動したい、です。 -
2014/06/28-01:08
うふふ……。私、エリー・アッシェンと申します。
以前お会いしたお人も、はじめましてのお人も、よろしくお願いいたします。
パートナーの精霊は、シンクロサモナーのラダさんです。
不可解な目撃情報も混じっているものの、オーガの目撃者が多数おり、負傷者も出ています。
いずれにせよ、湿地帯が危険な状況になっていることには間違いありません。原因を突き止め、排除したいですね。
*PL発言
うひゃー、これはプランを書くのが地味に大変かもしれませんね。
背後がしっている情報をいかに不自然にならないよう、PCの行動に反映させるか……。うー、悩みます。でも楽しいです! -
2014/06/28-00:42
こんばんは、かのんと申します。パートナーはテンペストダンサーの天藍です。
皆様よろしくお願いします。
えっと、どうも何か見てしまうのは私の方らしいのですが、デミもいるらしいので天藍が正気なのは幸いなのかもしれません・・・
一般の方もいらっしゃる場所みたいなので、私達は原因の究明は勿論、デミも討伐する方向で行ければと思っていますが、皆様はどのようなお考えでしょうか?