プロローグ
●ミミ・オコズィックと“彼”との出会い
オコズィック家はかつて貿易で財を築き、タブロスでも5本の指に入るくらいの豪商であった。
しかし、先代当主の頃から雲行きが怪しくなり、先代が病死したのち、多額の負債が発覚した。
現当主も家業に奮闘するが商才は乏しく、当主夫婦、そして当主の妹、ミミの3人家族は、古びた広い屋敷で、慎ましい暮らしを余儀なくされていた。もっとも、夫人にはいろいろ不満はたまっている様子だが。
使用人は全員解雇してしまったので、家の仕事は夫人とミミとでこなさなければならない。
街への買い出しも、ミミの仕事であった。
それは、ミミがいつものように買い出しに出た時のことであった……。
商店の間の細い小路に、ボロボロのフード付きマントを引っ被った者が座り込んでいた。大きさから鑑みて、まだ子供だろうか。
フードを目深にかぶり、体全体にマントを巻きつけているので、その容姿は判然としないが、まともではない者だと、誰もが判断し得た。街の人々は皆、その者を見て見ぬふりをして通り過ぎた。
しかし、ミミだけは違ったのだ。
「ねぇ、あなた、どうしたの?」
その声に反応するように、フードがぴくりと動いた。その者の周りに立ち込める悪臭もいとわず、ミミはその者のそばへ歩み寄る。
「具合が悪いのかしら」
フードがぶんぶんと横に振られる。その途端、マントに隠された腹部から大きな音が……。
「お腹、減ってるのね」
ミミは、先ほど買ったばかりのパンを少し、その者の傍らに置く。
「良かったら、食べて」
そう言ってほほ笑むと、ミミはその者に背を向け立ち去ろうとする。
「……ア……」
か細くうめく声が聞こえ、ミミは振り向いた。
「困った時は、お互い様よ」
にっこり笑って、ミミはその場を立ち去った。フードの者は、彼女がいなくなった後、がつがつとパンを貪った。
●オコズィック家の事情
帰宅したミミを待ち構えていたのは、オコズィック夫人が抱える手紙の山だった。
「これは……どうしたんですか?」
ミミはおずおずと訪ねる。
「全部、あなたへの求婚状よ」
オコズィック夫人は高らかに笑う。
「素敵よねぇ、タブロスの名士ばかりよ」
「救……婚?」
状況が呑み込めないミミは問い返す。
「そうよ。一番多くの結納金を収めてくれた人に、あなたは嫁ぐの。あなたは愛され、夫となる人は可愛らしい妻を手に入れ、そしてオコズィック家は資本を手に入れる。どう?誰にとっても、良い話でしょう」
要は、オコズィック夫人が義妹を競売にかけたということである。
オコズィック家の財政難は、ミミだってよく分かっている。だから、反論などできなかった。
自分は、この運命を受け入れるしかないのだ。
でも……でも……。
いいや、「でも」なんて言ってはいられないのだ。オコズィック家の一員として。これは、受け入れなければならぬことなのだ。
それからは連日、近辺の貴族、豪商、政治家たちからの求婚状が届いた。
どれも、ミミの心を動かすものはなかった。けれど、この中から、誰かを夫に選ばねばならないのだ。
そろそろ、腹を括らなければ。
そんなある日。
ボロボロのフード付きマントを身にまとった者が、オコズィック家の屋敷を訪れた。
はじめ、オコズィック夫人はその者を追い返そうとした。
だが、その者が大きな麻袋から取り出した大量の金塊を見て、言葉を飲み込む。これだけあれば、傾いた家業を立て直せる。
「ミ……ミ……。ミミ、ヲ……」
フードの者から、絞り出すような声が発せられる。
その時、折悪くミミがエントランスに姿を現した。
「お義姉様、お客様ですか?」
フードの者を見たミミは、はっと息を飲んだ。
「あ、あなたは……」
その瞬間、フードの者は驚くべき跳躍力でミミの元へと跳んだ。
フードがはらりと落ちる。そこにあったのは、人間の顔ではなかった。
「オ……オーガ……っ?」
オコズィック夫人は立ちすくむ。
それは、まるで魚類のような頭部。丸く冷たい目が、オコズィック夫人を見据えていた。
Dスケールオーガ、ヤックドーラだ。
ヤックドーラはミミを抱きかかえると、再び跳躍し、エントランスの窓を割って北方向へと走り去った……。
●A.R.O.A.への依頼
「では、あなたの妹……ミミ・オコズィックさんを、ヤックドーラの手から取り戻して欲しい。それが、あなたの依頼ですね」
その日の午後、A.R.O.A.本部を訪れたミミの兄、オコズィック家当主に、受付職員が問う。オコズィック家当主は、悲痛な面持ちで頷いた。
「今回のことで、家名に囚われ大事なものが見えなくなっていた自分に気付き、家業を畳んできました。これを、依頼金に収めてください」
家業を畳みさまざまなものを売却して用意したのだろう、オコズィック家当主が差し出した依頼金は、基準よりも多かった。それは、オコズィック家当主の妹への贖罪の現れでもあるのだろう。
「わかりました。では早速、この任務に当たるウィンクルムを手配します」
ウィンクルムを手配する間、A.R.O.A.職員が情報収集に走る。
街の人々の目撃情報によると、ヤックドーラは北の方向、ビシル湖に向かって逃走したという。
また、その付近にある鍾乳洞に出入りするヤックドーラの姿を見た者もいる。
それが、ミミを連れ去ったヤックドーラなのだろうか?
職員が入手した情報はここまでである。
この後は、本件に従事するウィンクルムたちに委ねたい……。
解説
ヤックドーラを撃破し、ミミを奪還してください。
敵は、ヤックドーラ(水属性)1匹。
ややステータスが高く、精霊及び神人を麻痺させる毒針を持っています。
しかしこのヤックドーラ、もともと少し弱っている様子ですね。
場所は、郊外の鍾乳洞。
洞窟の中ですから、いろいろ不便なことがありそうです。
また、ヤックドーラは湿気の多い場所を好みますので、洞窟内でも水気のあるところに潜んでいそうですね。
任務にあたって必要なものは、A.R.O.A.本部から借りられるものもあります。
ただし、A.R.O.A.本部からは、
1、武器は借りられません
2、消耗品、汚損するものは実費がかかります(医療品はかかりません)
3、日用品は、各自の自宅にあるものを持参してください
とさせていただきます。
ゲームマスターより
女の子にとって憧れの結婚が、こんな形で許されるはずがありません。
どうか皆様たちの手で、ミミを助け出してあげてください。やっと大切なものに気付いたミミのお兄さんのためにも。
ヤックドーラは、親切からパンを与えたミミを、自分に食糧を献上したと勘違いしているのかもしれません。自分に隷属させるためにミミを連れ去ったのでしょう……。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
【神人・精霊共通服装&持ち物】 上下合羽、軍手、運動靴、ヘッドライト 鍾乳洞の探索が些か面倒ですが 一刻も早くミミさんを救出しなくてはなりませんね。 水気のある場所…近くの湖の水源があるのでしょうか? 下へ降りるように移動し、 水の流れる音辿る、 水の流れている場所を目視する事で水気の多い場所を探します。 オーガを見つけましたらライトを消し 見つからないように距離を取って脇を通り抜けます。 引き付けを囮班に任せ、わたくし達は 救出班としてミミさんを探し保護します。 戦闘に入る前にトランス状態になります。 距離を取って戦闘が終わるまで身を潜めています。 怪我や毒針を受けた方は 戦闘終了後に【医学】知識を以って応急手当します。 |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
他の人と同じように、お金は用意したんだ……? 律儀なオーガ。 行動: 鍾乳洞内は足場や頭上に注意して行動。 囮が引き付けてる間にミミに接触。 タオルで汚れを拭き、毛布で包む。 戦闘中は邪魔にならない位置に。 戦闘に意識を向けつつミミを見てる。 戦闘後、言うべきなのかどうかと思いつつオーガに近づいて呟く。 「ミミさん、結婚しなくてよくなったよ」 言いたいだけなので、状態がどうだろうと気にしない。 なんとなく、オーガなりにミミを助けたかったのかな、と思った。 帰りも気をつけて歩く。 所持: 軍手、合羽上下、スニーカー、ヘッドランプ リュック(合羽予備1組、毛布1枚、タオル2枚) ※リュックに大きなビニール袋を入れ、その中に格納 |
リオ・クライン(アモン・イシュタール)
ミミ様の家の事は気になるが・・・今はミミ様の救出が先決だ。 私とアモンは囮役に回り、ヤックドーラを相手しよう。 好き勝手暴れる事はキミの得意分野だろう、アモン? 【支給要請】 合羽、軍手、防水性のヘッドランプ ・合羽、軍手、ヘッドランプ装備。 ・戦闘開始と同時にアモンとトランス。 「・・・あまり無茶はするなよ。」 ・毒針の事もあるのでヤックドーラの動きを警戒しつつ、何か動きがあれば警戒を呼び掛ける。 |
ペシェ(フランペティル)
■目的 囮役の支援とヤックドーラ攻撃 ■準備 ペシェリュック:医療品(本部から)、着替え等で厚みとクッション性もたせる ■服装 合羽上下、軍手(本部から)、動きやすい靴 ヘッドランプ(自前、神人のみ) ■行動 囮役神人からすこし離れたところで消灯状態で精霊と身を隠します。 ヤックドーラがかかったらトランス。 フラン:魔法を打ち続けます。特に、毒針や攻撃の素振りを見せたら妨害します。 ペシェ:ヤックドーラが逃げる姿勢を見せたらリュックを盾にしながらタックルして足止め。逃げなければミミ含む負傷者の元に医療品を届けにいきます |
高司・珠希(ミース)
(本名の高司・珠希を隠してノエルを名乗っている) <心情> 初めての依頼参加…。 やっぱりまだ緊張するっ …お兄さんの思い、無駄にはしたくない。 けど………ううん。まずはミミさんを助けないと。 そうだよね? ミース…。 <準備物> カッパ(上下)/ヘッドランプ/軍手 <役割> ミース共に囮 <行動> ミースに無茶しないよう前もって言い聞かす ヤックドーラを見つけたらリオさんと協力して、ヤックドーラの気をミミさんから逸らす 必要になればトランス (ひっじょうに嫌。というか恥ずかしいけど…四の五の言ってられない…?) 戦闘ということでミースが一瞬笑った……いや、これは悪い笑みだ。 ニヤリ顔だ。 |
●オーガの元へ
「情報によると、ここがヤックドーラが出入りしている鍾乳洞ですのね」
手屋笹の眼前には鍾乳洞の入口がぽっかりとあいている。
「洞内の探索が些か面倒ですが、一刻も早くミミさんを救出しなくてはなりませんね」
「笹ちゃんはここ屈まなくても通れるだろ、羨ましいな」
高さが1.5メートル前後しかない入口を見てカガヤ・アクショアが言う。
「どういう意味ですのっ」
身長141センチメートル、余裕で入口を潜り抜けられそうな笹が目を吊り上げる。
「こ、この奥にオーガが、いるんだね」
震える声の高司・珠希ことノエル。彼女はこれが初任務だ。緊張するのも当然である。
一方、彼女のパートナー、ミースにはそんな様子は微塵も感じられない。
「ミミさんのお兄さんの思い、無駄にはしたくない。けど………ううん。まずはミミさんを助けないと。そうだよね? ミース……」
「そうだな、やっと戦える」
ノエルは、一瞬ミースがにやりと笑ったような気がし、なんだか嫌な予感がした。
「ミース、くれぐれも、無茶はしないようにね?」
やんわりと釘を刺してはおくが、果たしてどこまで効果があることやら。
「それにしても、変な話だよね。他の人と同じように、お金は用意したんだ……?律儀なオーガ」
ひろのは腑に落ちない、という表情で首を傾げる。
「その金だって、どこから用意したものかわかったもんじゃないがな。かなり弱っていたオーガみたいだから、真っ向から誘拐して家人に抵抗されるのを避けたんだろう。もしかしたら、人間のふりをしてミミを貰いに行ったのかもしれないし」
ルシエロ=ザガンが自分なりの考察を述べる。
「でも結局すぐにオーガだってバラしちゃってるし」
「所詮オーガの浅知恵というところだな」
それでもやっぱり釈然としないひろのであった。
「ふふふ、これはまさに囚われの姫君救出のシチュエーション。燃えてきたぞ!」
「フラン、もう少しテンション下げてくれませんか」
熱意たっぷりのフランペティルにちょっと引き気味のペシェ。
「今日はヘンな香水つけてきてないですよね?狭い鍾乳洞の中であんな匂いをさせていたら迷惑ですから」
「ヘンとはなんだヘンとは!わしの気に入りの香水なんだぞ」
憤慨するフランペティルをペシェは無視する。
「でも、ミミさんを助け出したところで、あの家に帰って幸せなのかしら」
ペシェは眉根を寄せ、フランペティルも「むぅ……」と唸る。
「ミミ様の家の事は気になるが……今はミミ様の救出が先決だ」
リオ・クラインが荷物の中から合羽を取り出し、鍾乳洞に入る用意をする。
「さあ、ひと暴れして来ようか」
アモン・イシュタールは戦闘が待ち遠しいらしい。
今回、ウィンクルムたちはそれぞれA.R.O.Aから合羽と軍手、防水性のヘッドランプを渡されている。ヘッドランプは神人の分のみで、精霊たちは神人が点灯したヘッドランプの明かりを頼りに鍾乳洞を進む。
ヘッドランプは借り受けたものだが、合羽と軍手は汚損する可能性が高いものとして、実費を支払うことになる。
しかし、フランペティルだけは、他の皆とは違う合羽を着ている。
虹色の蛍光色の合羽……派手というかなんというか、こんなもの一体どこに売っているのかと首を傾げたくなる次元である。
「だってフランったら、A.R.O.A.にある合羽は『あのデザインが嫌だこの色が嫌だ』って文句ばっかり言うんですもの。だったら自分で買ってきたら、って言ったらこの有様……」
ペシェは不満そうであったが、フランペティル本人はこの合羽で満足しているようだ。
「いい?ミース。無茶はしないんだよ」
「わかってるわかってる」
ノエルの台詞を聞き流すミース。
「ちゃんと聞いてる?」
「朝からずっと同じこと言われてりゃ聞かなくてもわかる」
ノエルを軽くあしらって、ミースは鍾乳洞に足を踏み入れる。
「聞いてないってことじゃない!」
ミースを追いかけるノエル。
「カガヤ、大剣は背中に背負っておいたほうがいいですわ。洞内は足場が悪いですから、両手は常に使える状態にしておいてください」
笹がカガヤに言う。
「笹ちゃんも、鍾乳洞の中では、頭ぶつけたりしないように……気を付ける必要はなかったな」
「カガヤこそ、頭をぶつけてしまえばいいんですわ!」
怒る笹だが、カガヤはけらけら笑ってかわす。
とりあえず、笹を含め全員、頭上に注意しつつ進んだので入口に頭をぶつけるようなことはなかった。
●水流を追って
鍾乳洞の中は、ひんやりとした空気が満ちていた。
足元は不安定でところどころ濡れている。動きやすい靴を準備しておいて良かった。
奥に進むにつれ、光源が無くなっていく。ところどころわずかにヒカリゴケが弱く発光しているのみで、ヘッドランプがなければ探索は難しかっただろう。
「意外と入り組んでいるな。闇雲に歩いてもダメみたいだ」
しばらく進んだところで、リオが言う。
道が二股三股に分かれている場所が多いうえ、気が付けば何度も同じ場所を歩いていたりもしている。
「ヤックドーラは水気のある場所を好むそうですね」
ペシェが言うと、笹が考え込む。
「水気のある場所……近くの湖の水源があるのでしょうか?だとしたら、下へ降りるように移動してみませんか。水の流れる音を辿れば、オーガに辿りつくかもしれませんわ」
笹の提案で、ウィンクルムたちは分岐点に差し掛かると下の方向へ行く道を選び進むことにした。
下がるにつれ、空気の冷たさは増し湿気があがっていく。
ふいに、カガヤの耳がぴくりと動く。
「水の音だ」
「水の匂いもするな」
と、ミースも言う。さすがにテイルスの2人は聴覚、嗅覚が鋭いようだ。
カガヤとミースの先導で洞内を進むと、ひろのが小さな水の流れを発見した。
「これを辿ってみよう」
「足元が一層滑りやすくなっているからな、注意するんだぞ」
ルシエロはひろのが転倒したりしないよう、すぐ傍を歩く。
辿ってゆくほどに、水の流れは太くなってゆく。
「近くに水場がありそうだね」
ノエルがいうと、ミースは
「いよいよ戦えるのか」
と、にやりと笑う。
「何か、聞こえるぜ」
カガヤが声を潜めて言う。はっとして笹はヘッドランプを消す。他の神人も、それに倣う。
壁に手をつき、ヒカリゴケの光を頼りに少しずつ前へ進む。
石臼を引いているような低い音で発される奇声が皆の耳に届く。奇声の中に時折、片言で「カエサナイ」「オレノモノ」などの言葉が混じる。
ヤックドーラがミミに言っているのだろうか。だとしたら、ヤックドーラとミミは一緒にいるのだろう。
ノエルとミース、リオとアモンが身を屈めて前進すると、右前方に、横長の楕円状に開けた場所が現れた。
あちこちにヒカリゴケが群生しており、今まで通ってきた道よりもいくぶん明るいため、中の様子を見ることができた。
そこは、一面薄く水が張っており、中央に台座のような形の大きな岩がある。その岩の上に、ヤックドーラとミミがいた。
自分の腕を抱き、憔悴しきった様子のミミ。ヤックドーラはミミの周りをぐるぐる巡り、ふいに近づいたり奇声をあげたりする。その度にミミが怯えるのを見て楽しんでいるようだ。
ミミの恐怖は、ヤックドーラをこのうえなく満足させているのだ。
かつては弱り果て路地裏で朽ちていくのを待つだけだったヤックドーラ。しかし今は、こうして、ミミを震え上がらせることができる。ミミへの脅威となり得ている。ヤックドーラにとってそれは、再度力を得たと実感できる至福の時なのだ。
ヤックドーラは、ミミを、「自分を満足させるモノ」として欲し、連れ去ったのだ。
ノエルたちは視線を合わせて、頷いた。それから、後方にいるペシェたちにも合図を送る。
作戦の決行だ。
●ミミへの執着
ウィンクルムたちは事前の打ち合わせ通り、囮役と補助役、救出役に分かれて行動する。
救出役の笹とカガヤ、ひろのとルシエロは物音をたてぬよう配意しながら、水辺へ出る。そして壁にぴたりと張り付き、壁沿いを歩いてミミに近づく。
囮役の アモンとミースが武器を用意する。
「そろそろ行くぜ」
「この時が待ち遠しかったよ」
「……あまり無茶はするなよ……」
リオはアモンに言い、
「汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に」
とインスパイアスペルを唱えアモンの頬に口づける。途端に、白く輝くオーラを纏った風と黒いオーラを纏った炎が周囲に表れる。
「トランス、しなきゃ駄目かな」
ノエルの表情が強張る。
「イヤなのかよ」
ミースが苛ついた声で言う。
「イヤと言うほどでもないというか……でもやっぱり遠慮しておきたいというか」
もじもじするノエルに業を煮やしたのか、ミースはノエルの腕を掴み詰め寄る。
「ごちゃごちゃ言ってないでさっさとインスパイアスペル唱えろ!」
ミースに迫られて、ノエルは渋々インスパイアスペルを口にする。
「わ、わかったよぉ、もう。この青薔薇、とこしえに散らぬ!!」
唱え終わるが早いか、ミースはノエルの腕を引っ張り頬にキスさせる。なんとも強引なトランスだ。
ノエルたちの後方で、補助役のペシェとフランペティルもトランスを実行する。
「さっさと終わらせましょうね」
ペシェが鼻をつまみながら言う。
「なんだそのポーズは」
「だってフラン、臭いんですもの」
「失礼な!今日は香水つけておらんわ!」
「でも残り香が……」
ぶつぶつ言いながらも唇を尖らせじっと待つペシェ。フランペティルの方から口づけされに来い、というわけだ。
ち、と舌打ちしながらフランペティルは自分の頬をペシェの唇に押し付けた。
ペシェたちのトランスが終わるのを見届けると、ノエルとリオがヘッドランプを点け、同時にミースとアモンが水辺に飛び出した。
ヤックドーラが素早く振り返る。
「ダレ、ダ」
闘争心の表れか、牙を剥きだすヤックドーラ。
「やっと剣を振るえるな!」
「ハッ、足引っ張んじゃねぇぞ!」
ミースとアモンは臨戦態勢をとる。
「ウィンクルム……カ」
ヤックドーラが唸るように言った。
「ミミ様を取り返しに来た!」
リオが高らかに宣言する。
「アレ、モウ、オレノ。ウバウ、ユルサナイ」
ヤックドーラが襲い掛かってくると同時にアモンが地を蹴り、間合いに入る。
アモンは初っ端からスキル「トルネードクラッシュ」で全力攻撃。
やられる前にやれ、が彼の信条だ。
見事命中し、ヤックドーラがよろけたところにミースが斬りつける。
ヤックドーラが長い舌を突き出す。その先が毒針になっていることに気付きミースは身を翻し避ける。毒針に気を取られヤックドーラの爪を背に受けてしまうが、多少の傷など意に介さず剣を振るい続ける。
アモンたちが戦っている間、笹とカガヤ、ひろのとルシエロはミミの元へ急ぐ。
戦闘中でも常にミミに意識を向けていたのだろう、ヤックドーラはすぐにその動きに気付き、アモンとミースに背を向け笹たちに襲い掛かる。
カガヤとルシエロは武器を構えるが、そこへ、フランペティルの魔法攻撃。魔法エネルギーがヤックドーラの体を撃つ。
尚も立ち上がりカガヤとルシエロに毒針を食らわせようとするも、
「お前の相手はこっちだろ」
と、アモンが再度トルネードクラッシュを発動。
アモンとミースがヤックドーラの相手をしている間に、笹たちはミミの元へたどり着く。
「大丈夫ですか?」
ひろのが訊くと、ミミは無言で頷いた。ルシエロがミミを抱え上げる。
「急いで戻るんだ」
カガヤと笹、ひろのはミミを抱えたルシエロを囲んで守るようにして、ヤックドーラの動向に注意しつつペシェたちの元へと急ぐ。
ヤックドーラはなんとかミミを取り返そうと、ルシエロに襲い掛かろうと試みているようだが、アモンとミースの攻撃で足止めされる。
無事にペシェたちと合流し、ルシエロがミミを降ろすと、ひろのは持ってきたタオルでミミの顔や体についた汚れを拭き、毛布をかけて冷えた体を温める。
笹も医学スキルを用いてミミを介抱する。怪我はないようだが、精神的ショックや長時間冷気にさらされていたことでかなり体力を消耗している様子だ。
「俺も加勢しに行くぜ」
ヤックドーラと戦うアモンとミースを見て、カガヤは笹の隣で身を屈める。笹がカガヤの頬にキスしやすいように、だ。つまり、トランスを促しているのだ。
笹は頷き、カガヤの頬に口づける。
「私達の全ては、ただ潰滅の為にある」
カガヤがトランスすると、ルシエロも
「オレも参戦しよう」
と。
ひろのがインスパイアスペルと共にルシエロに口づけると、吹き付けるような荒々しいオーラが2人を包み込んだ。
トランスを終えたカガヤとルシエロの眼に、アモンとミースの攻撃を身に受けながらも、ミミの元へやって来ようとするヤックドーラが映る。
カガヤは跳躍しヤックドーラの懐に入り込むと、スキル「トルネードクラッシュⅡ」を発動させた。
ヤックドーラは毒針を伸ばし反撃する。毒針はカガヤの腕をかすめるが、着衣に阻まれ深くは刺さらない。しかしそれでも、肘から先が軽く痺れる。
そこへ、ルシエロがカガヤとヤックドーラの間に割って入りスキル「アルペジオ」でヤックドーラを斬りつける。
2撃、3撃と斬りつけていくうちに、ヤックドーラの力は、遂に尽きた。
水場に頭から倒れ込むヤックドーラ。
「ミ……ミ」
ヤックドーラは腕を伸ばす。
「ホシカッタ……」
ヤックドーラの視界が徐々に暗くなり、ミミの姿を捉えることができなくなる。
ウィンクルムに勝てるほどの力が残っていないことは、ヤックドーラ自身もわかっていた。だからあの時、人間の振りをしてミミを連れて行こうと思った。そうすれば、ウィンクルムに追われずに済むと思ったからだ。だが、ミミの姿を見た瞬間、衝動に突き動かされ、形振り構わず、ミミを奪って逃げてしまった。
力尽きたヤックドーラの傍らに、ルシエロが止めるのも聞かずひろのが近づく。そして、ヤックドーラの耳元に呟いた。
「ミミさん、結婚しなくてよくなったよ」
果たしてその声は聞こえていただろうか。
「ヒロノ、何してる」
ルシエロがひろのを押し戻す。
「だって、オーガなりにミミさんのこと助けたかったのかな、って思ったんだ。なんとなく。だから、伝えてあげたくて」
ひろのの言い分に、ルシエロは溜息をつく。
「助けたかったなんて、あるはずがないだろう。オーガというものは、我々と違い愛情を持たず、また、理解することもできない存在だからな」
どうしようもなく、誰かを手に入れたいという衝動。
もしも人や精霊であったなら、その衝動を別の感情に昇華できたのだろうか。
ヤックドーラがその答えを知る由もない。
●オコズィック家の行く末
戦闘が終わり、笹はペシェが持ってきてくれていた医薬品で怪我人の手当てをしている。「ミース、無茶しないでって言ったじゃない!」
ノエルが泣きそうな顔で怒るがミースは
「かすり傷にも満たないな」
と飄々としている。
毒針を受けたカガヤの腕だが、傷が浅かったことと本人の抵抗力もあってか痺れはほぼ消えてきている。
「皆様、ありがとうございました」
ミミは深々と頭を下げ礼を言うが、その表情は未だ暗く沈んだものであった。
「ミミ様は、ひょっとして家に帰るのをためらっているのでは?」
リオが訊く。
戻ったところで商品のように金品と交換でどこかに嫁がされる現実を思えば、晴れ晴れと帰宅もできないのだろう。
ウィンクルムたちはミミに、兄が家業を畳みA.R.O.A.にミミの救出を依頼した経緯を話した。
ミミは、自分が兄に家業を畳ませてしまったと青ざめる。
しかし、ルシエロが、
「アンタが嘆いてばかりだったら、兄さんも家業を畳んだ甲斐がないだろう」
と言い聞かせる。
フランペティルも、
「貴様ら家族を縛っていた家名が消えたのだ。それはこの先の生き方を自由に選べるということだろう」
と諭した。
「そう……そうですね」
ミミは、ほんの少しだけ未来を前向きに捉えることができたようだ。
「今後のことは家族とよく話し合え。ただし、自分がどうしたいか、きちんと意志を持ち、主張するんだな。でないと、今回の二の舞だ。家族間の相互理解が足りなかったんじゃないのか」
そう言いつつ、ルシエロは、
(家族間の相互理解が足りないのは、人のこと言えないか……)
と、ちらりとひろのを見る。ひろのはその視線に気づいていないようだが……。
こうして、ミミは無事救出され、兄の元に帰った。
その後のオコズィック家だが、主人の了承を得ずに勝手にミミを売るような縁談を進めていたことがばれたオコズィック夫人は、居づらくなったのかこっそりと姿をくらませた。噂によると、遠くの街で1人で暮らしているとか。オコズィック家当主は知人の企業に雇ってもらい、地道に働いているらしい。そしてミミは、自分も働きつつ兄を支えて生活しているそうだ。
ここだけの話だが、働き者の彼女を好意的に見る男性も多いようで……いつの日か、彼女が本物の幸せな花嫁になる時がきっと来るだろう。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:ひろの 呼び名:ヒロノ |
名前:ルシエロ=ザガン 呼び名:ルシェ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木口アキノ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 06月10日 |
出発日 | 06月18日 00:00 |
予定納品日 | 06月28日 |
参加者
会議室
-
2014/06/17-10:08
カガヤ
「お、ペシェさん、問い合わせさんきゅー!
それじゃあ遠慮なく暴れさせてもらうよ!
医療品も準備しておいて貰えるのはやっぱり安心感があるな。
よろしくお願いしまーす!」 -
2014/06/16-15:35
こっそり問い合わせたのですが、未知の毒である事から解毒剤的なものは無いそうです。
フラン「やはり初志貫徹で毒針をやられる前にやる、であるな。
吾輩もヤックドーラの攻撃の妨害を中心に進める故、ハードブレイカー諸君は安心して暴れるが良いぞ」
とは言え、医療品は借りていきますね。 -
2014/06/15-22:42
>服装
確かに、合羽は良いかも知れないですね。
両手のことまで考えてませんでした……。
私も合羽に軍手、ヘッドランプにします…!
ミース*…頭使え、馬鹿なんだからさ。
馬鹿は余計だよ……!
>警戒
了解です。
向うがなにをしてくるか、分かりませんもんね。 -
2014/06/15-17:49
ああ、私も同じ服装にしよう。
私達と珠希達で連係し、ペシェ達がフォローする。
オーガの動きには警戒しておいた方がいい。
よろしく頼む。
ランプを使うのは神人だけで大丈夫だな。 -
2014/06/15-15:49
まとめていただきありがとうございます!
私も合羽、軍手、ヘッドランプで臨みますー。
救出に向かわれる方々はLvも高いですし安心ですね。
やられる前にやるとはいえ、囮役はあまり人数がいても警戒されますし、危険性を考えると敵の毒針対策に離れた位置から魔法攻撃で囮役のお二人の支援に回ります。
あれば解毒剤含めて本部から医療品借りてきますね。
ランプを消して囮役が見えて魔法が届く位置に隠れていようと思います。
囮に気をとられているところでトランスして救出組が合流するまで遠隔からの攻撃で支援します。 -
2014/06/15-13:00
なら、私達も救出に行きます。
ミミさん用に、毛布とタオルを用意するので。丁度良いです。 -
2014/06/15-10:28
相談に顔出しできていなくて申し訳ありませんでした…。
>囮班と救出班
こちら了解です。
囮班は既にお2人表明していらっしゃるので、
わたくし達は救出班に回りますね。
>毒針対策
盾を装備できるのが一番良さそうですが、
ジェール的に買うのが厳しいので今ある手段で何とかしたいですね…。
撃たれても回避、あとはそもそも撃たれる前に倒してしまうのがよさそうな気がします。
ミミさんの安全を確保後、囮班に気をとられてる間に後ろから攻撃とかできればと思います。
>鍾乳洞移動時の服装
ある程度の防寒と防水性をと考えていましたら上下の合羽はどうだろうという考えに至りました。
鍾乳洞の寒さは湿気によるものだと思うので
湿気を避けられれば合羽でも十分防寒できそうな気がするのですが、
ご意見・ダメ出し頂ければと思います。
あとはペシェさんの仰るように出来るだけ手を空けられるようにし、
軍手、靴も動きやすいものにし、懐中電灯等も手で持たないで済むような準備をしておけば
大丈夫そうな気がします。 -
2014/06/14-23:36
・・・ミミ様に事情があるにしろ、今は命を救いだす方が正しい判断だ。
囮の件だが、私とアモンも囮役になりたいと思っている。 -
2014/06/14-21:23
ペシェさん、分かりやすい纏め感謝、です!
囮と救出に分けるのでしたら私に囮役を担当させていただけますか?(ミースがバトル野郎というのも込み)
レベルが低いのでそこは心配ですが、その分尽力します…!
もし、囮役より…というのがありましたら遠慮なく言って下さいね。 -
2014/06/14-18:28
えと、色々意見出てきましたね!
囮と救出で役を分けるのは良いですね。
もしミミさんとヤックドーラが別にいたら戦力の分散になりかねないのでそこだけ気を付けた方がいいかもしれませんが……
とりあえず思い付いたものを出してみます。
【1】囮役がミミさんをヤックドーラから引き離し、救出役がミミさん救出に向かう
【2】食料等を献上役の神人(言い出しっぺなので私やります)と設置後、ライトを消し、ヤックドーラがかかったら一斉に襲いかかり討伐、その後ミミさんを捜索(一緒にいた場合は、動きの早い方にミミさんの保護をしていただくとか)
【3】囮役というか、ライト所持数を神人1~2名に絞ることでこちらの勢力を少なく見せることでヤックドーラの油断を誘いながら探索(見失わないようにしないとですが)
勿論、別案やもっとこうした方がいい!って意見は欲しいです。
特に毒針……。
麻痺だけならちょっと痛そうですけど、いざとなったら私、盾になりますから……!あ、本部から麻痺毒の解毒薬って貰えるんでしょうかね。
……なんですかフラン、さっきから私のわき腹をつつかないでください
「吾輩思うに、ミミ嬢は帰ったところで幸せなのか?
戻ったところで稼業は畳みこれからの生活は苦しかろ。いくら兄が金より妹を取ったとて、裕福な者に嫁がせようとした義姉がおってはなあ……ヤックドーラは討伐するが、ミミ嬢をこのまま帰しても良いのか吾輩的には疑問である」
……それは……(ぶんぶんと頭を振り)
今は、ヤックドーラ討伐と、ミミさんの救出を考えるときです。 -
2014/06/14-15:14
誘き寄せるか・・・。
考えたのだが、囮役と救出役に分かれるのはどうだろうか?
囮役がオーガを相手している隙に、潜んでいた救出役がミミ様を救出する。
あくまでオーガとミミ様が一緒だという場合だが・・・。 -
2014/06/14-11:25
>発見時
そう、ですね。
ミミさんが、オーガと同じ場所にいる場合も考えられます。
その場合は、まず引き離さないといけないです。
けど、明かりを点けて移動してる、ので。
オーガには、気づかれると……思います。 -
2014/06/13-21:34
毒針対策、汚損する可能性はありますが、防弾チョッキとか、あとは針が短ければ厚着でなんとかならないでしょうか。当たらないのが1番ですけども。
足場の悪さから、両手は開けていられるといいかもしれませんね。
えと、本によると、探索には軍手、動きやすく、濡れてもいい服または防寒着、そして、ランプはクリップやヘルメット、バンドで身につけると手が空き動きやすい……と。 -
2014/06/13-17:13
>鍾乳洞
鍾乳洞はひんやりしてるでしょうから防寒着は必要ですね。
それに、洞窟ですから懐中電灯などといった物も要りますね。
問題は“毒針”、ですが……。
これに関しては私も頭を悩ましてます…。
>発見時
ヤックドーラを見つけた時は無理に攻撃を仕掛けるより様子を見た方が良いかもしれませんね。
驚かせてミミさんになにかあってもいけませんし……。
>おびき寄せる場合
食べ物かなにかでおびき寄せるというのも良い案だと私は思います。
ミースはこういった我慢が苦手だから指示通り動いてくれるかな……(遠い目)
以上で、おかしな部分・これはどうだろう?・勘違いがありましたらごめんなさい(ペコ -
2014/06/13-08:34
初めまして、リオ・クラインという。
パートナーはハードブレイカーのアモンだ。
まだ経験は浅いがよろしく頼む。
場所が鍾乳洞なら明かりがいるだろう。
あと、気温は低いだろうからコートなどを羽織る必要もあるな。
問題は敵の毒針をどうするかだが・・・。 -
2014/06/13-07:31
皆さん初めまして! ノエルです、ノエル=アットウェル。
珠希ではなく、ノエルと呼んで下さい。
相棒はテイルスでハードブレイカーのミースです。
初めてのことばかりでいろいろとご迷惑をかけてしまうと思いますが、どうぞよろしくお願いしますね!
それにしても鍾乳洞、ですか……やっぱり、防寒着は必要ですね…。
ペシェさんの言う通り、明かりは必要不可欠でしょうね。 -
2014/06/13-07:23
はじめまして。ひろの、です。
パートナーは、テンペストダンサーのルシエロ=ザガンです。
鍾乳洞は足場が悪いと、思います。
後、ひんやりしてると思うので。少し暖かい格好の方がいいと……思います。
私は、救出後を考えて。
毛布とタオルを、持って行きます。ミミ、さん? の体も冷えてると思う、ので。
>毒針
厚手の衣服を着て行くか。
当たらないようにするしか、無い気がします。
あ。
厚手の服だと……湿気がつらいかも知れないです。 -
2014/06/13-01:39
初めまして、ペシェといいま……
「ふはははは!吾輩の名はフランペティル!エンドウィザードであるぞ!
ヤックドーラを討伐して囚われの乙女を助けようぞ!」
……もう!
鍾乳洞の中は暗いでしょうから、明かりが必要ですね。
防水仕様のヘッドランプとか、必要な装備は借りられるでしょうか。
ヤックドーラは弱ってるらしいですし、ミミさんとの出会いもパンですから、食べ物の匂いで誘き寄せる……というのは、安易すぎでしょうか? -
2014/06/13-00:47
初めてお会いする方ばかりですね。
初めまして、手屋 笹と申します。
精霊はハードブレイカーのカガヤです。
よろしくお願いしますね。
ヤックドーラの討伐、ミミさんの救出。
毒針対策、鍾乳洞の移動、ヤックドーラの居場所探し。
考慮すべきポイントはこの辺りでしょうか…。