プロローグ
「おじさん達が、霧の村から戻って来ないんです」
A.R.O.A.本部にやって来た少年二人は、そう訴えました。
少年達の名前はジョンとトニー。
12歳と10歳の少年です。
彼らの言う『霧の村』とは、タブロス市の近郊に、廃墟となった村。
日中でも、数メートル先が見えない霧が常に村を覆っている事から、『霧の村』と呼ばれています。
村が廃墟となったのはかなり昔なのは間違いありませんが、その原因は謎に包まれています。
伝染病、天災、オーガに滅ばされた……はたまた連続殺人があったから……そんな噂のみが伝わっています。
普段から、「幽霊が出る」、「オーガを見かけた」という話も尽きず、とある事件の際、デミオーガの出現がウィンクルム達に確認されました。
このため、現在、霧の村に近付く人は居ません。
「おじさん達とは、誰なんだい?」
A.R.O.A.職員の問い掛けに、ジョンとトニーは顔を見合わせ頷いてから、説明を始めました。
おじさん達とは、一週間ほど前に、ジョン達の村を訪れた二人組の男性で、本人達曰く、『冒険家』だそうです。
彼らは霧の村について調査に来たと言い、数日間はジョン達の村で情報収集を行っていました。
村人の誰もが、霧の村へは近付かないよう警告をしたのですが、彼らは探し物があるからと、それを振り切り村へ向かってしまいました。
そして、2日が経過しても、二人は戻って来なかったのです。
「僕達も止めたんだけど、おじさん達、どうしても行くって言って……」
トニーが悔しそうに唇を噛みます。
「村の教会で探したい物があるって言ってました。一応、教会への行き方は教えたんです」
ジョンはそう言うと、冒険家達に教えた順路を説明しました。
・村の入り口に入ったら、朽ちた柱が倒れている。その柱の倒れた方向へ真っ直ぐ進むと教会に付く。
・教会の前の朽ちた花壇を右手に真っ直ぐ進むと、村の出入口に付く。
霧の村内部の正確な地図はありませんが、上記の順路だけは、ジョン達の村の子供達の間で語り継がれているそうです。
「おじさん達、自分達が万一戻って来ない場合は、このお金でA.R.O.A.へ助けを求めてくれって、僕達に言いました」
ジョンが取り出した袋には、十分過ぎる程の依頼金が入っていました。
「お願いです。霧の村へ行って、おじさん達を助けてあげてください!」
解説
『霧の村と消えた少年』でも登場した、霧の村に関わるシナリオです。
が、『霧の村と消えた少年』を読んでいなくても全く問題ございません!
霧の村にある教会を目指し、そこで行方不明になったと思われる冒険家の男性二人を救出する事が依頼内容となります。
冒険家1:トール(29歳)
冒険家2:ラキ(27歳)
霧の村の周囲は、錆びた鉄製の柵で覆われており、出入口は一箇所のみとなっております。
※霧が濃いため、上記出入口以外は、現在のところ確認出来ておりません。
村の中は、日中でも数メートル先が見えない霧に覆われているため、パートナー達と逸れないよう、ご注意ください。
※以下はPL情報となります。
・冒険家の男性二人は、教会の地下にある水路に居ます。
・教会の地下水路には、デミオーガ化した大蛇が居り、大蛇に襲われたトール達は何とか逃げましたが、地上へ向かうルートを大蛇に塞がれて立ち往生中です。今は大蛇に見つからないよう、身を潜めています。
・教会の地下水路には霧は立ち込めていませんが、陽の光が届かないため、灯りの確保が必要です。
・大蛇は全長16m程、動きは敏速です。
視覚・聴覚は弱いですが、皮膚から伝わる地面の振動で敵の動きを把握します。
身体を鞭のようにしならせての打撃と、ぐるぐるに巻き付いてきての締め付け攻撃、毒牙での攻撃が主です。
・あくまで冒険家達の救出がメインですので、大蛇と戦わない選択肢もあります。
・大蛇以外にも、敵が現れる可能性があります。
ゲームマスターより
ゲームマスターを務めさせていただく、『蛇は死ぬほど苦手!』な、雪花菜 凛(きらず りん)です。
霧の村での救出劇なエピソードです。
大蛇はデミオーガですが強敵ですので、戦うとなると難易度が少し上がるかと思います。
このため、難易度は『難しい』となっております。
皆様の力で、是非、冒険家二人を助けてあげてください!
皆様の素敵なアクションをお待ちしております!
※ゲームマスター情報の個人ページに、雪花菜の傾向と対策を記載しております。
ご参照いただけますと幸いです。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
スウィン(イルド)
■持ち物→リュックに 懐中電灯・携帯食料・ペットボトル3個(水2・唐辛子エキス1) ■ 地上では霧ではぐれないようイルドの尻尾を握り怒られる 「ありゃ、ごめんごめん」 仲間と離れないようにし適時声掛け合い 教会を調べ地下水路へ 懐中電灯使用 冒険家にうるさくない程度に呼びかけながら探索 敵はやり過ごせそうならやり過ごし、無理な場合 大蛇以外の弱めの敵…撃破 大蛇等強めの敵…防御・回避重視で 唐辛子エキスを投げつけ隙を作ったり 仲間の魔法詠唱の時間を稼ぐため大蛇の気を引き一旦奥へ誘き寄せ 教会側への道をあける 教会側から脱出し必要なら冒険家に水・食料を渡す 疲労や怪我で歩行に支障がある場合肩を貸したりで補助し村へ |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
◆気持ち 冒険家達の体力はそろそろ限界⇒急がねば だが前回も襲われたのだから⇒用心も ◆行動 前回の経験から地下に居る可能性と魔物の可能性を指摘 マグライトとロープと救急セット持参で皆を案内 *記憶術活用 柱に結んだロープを伝い地下へ 「居るならこのライトで反応がある筈だから近くには居ないな」 「暫くは静かに」 蛇を見たら、静かに避けようと身振り 蛇から十分離れたら声も併用し要救助者捜索 発見したら手当てしキャラメル供与 冒険家には「探し物は見付かったんですか?」と聞く 可能ならそれも回収して帰りたい(無理はしない 帰りも同じ方法で戻ろう ◆蛇に見付かった場合 囮役が引きつける隙に要救助者を助けつつ脱出 「村の入口で合流しよう」 |
柊崎 直香(ゼク=ファル)
迅速確実に。困ったお兄さんたち助けにー 事前にセイジくんから教会地下の話を聞いて 懐中電灯、簡易救急セット用意。 “大物の敵と遭遇した場合の対処”は打ち合わせ済み。 霧の中はゼクと手を繋いで、皆と声掛け合いながら進むよ 教会周辺を捜索 見つからなければ地下へ 大蛇と遭遇した時点で間合いを取りトランス 積極的には戦わずやり過ごしたい 冒険家二人の早期発見・救助が最大目標 新手の敵にも気をつけて捜索 この水路どこに繋がってるんだろ 二人を発見したら怪我や衰弱してないか確認 ひどい怪我なら応急処置 帰り道また蛇に遭遇したら 僕たちは救助者を護衛しながらの脱出を お兄さんたちの探し物って何? 戻られても困るし可能なら探してあげたいけど |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
野外活動仕様の懐中電灯を持っていくぜ。村や教会までの道案内はセイジに頼む。教会にでトランスする。 行方不明者の救出を優先。大蛇を倒す為の戦闘はしない。ただ要救助者2人の脱出路を確保しなくては。 蛇に気づかれずそっと脇を通り抜けられればそうする。無理なら、足音大きめにして大蛇の注意を引き俺達に注意を向け、他の人が水路の先に行けるように時間を稼ぐぜ。 足音を大きめに立て蛇の注意をひく。距離を充分に取り大蛇に近寄りすぎない。大蛇のダーゲットを冒険者達から自分達へ変えるだけだ。後は全力で逃げる。蛇に捕まらないようにスポーツ技能全開で頑張るぜ。 大蛇以外の敵は犬程度なら退治しよう。大蛇がそれを襲うといいのだが。 |
瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
|
●1.
その村に近付くにつれ、白い靄に視界が遮られていく。
妙な感覚だと、セイリュー・グラシアは何度も瞬きをした。どうにも気持ち悪い。
「これからもっと、視界が塞がれるぞ」
「え? もっとこれ、ヒドくなるのか!?」
アキ・セイジの言葉に、思わずパートナーのラキア・ジェイドバインと顔を見合わせる。
「逸れないよう、手を繋いだ方がいいと思う」
ヴェルトール・ランスは真面目な顔でそう言い、さり気なくパートナーのセイジの手を握った。
「そうねぇ、逸れちゃったらミイラ取りがミイラになりかねないし」
スウィンが頷いて同意する。
「おっさん、俺から離れんなよ」
イルドは一瞬、スウィンへ手を出そうとして踏み留まり、バツが悪そうにポケットへ手を入れる。
「ラキア、離れるなよ」
一方、セイリューはラキアの返事を待たずに、ぐっとその手を握って笑顔を見せた。
「これじゃ、離れようがないよ」
ラキアは仕方ないなぁと笑う。
(今頃、トールさん達は途方に暮れているんでしょうか……)
冒険家二人の身を案じながら、瑪瑙 瑠璃は、注意深く辺りを見渡す。
視界が悪くなるにつれて、気のせいだろうか。生き物の姿が見えなくなってきた気がする。
「先に捕まえておいて、よかったな」
瑪瑙 珊瑚が、パートナーの瑠璃の持つ袋を見遣った。
「使わないで済むなら、それに越した事はないけど……」
袋の中には、万一、獣類に襲われた時のために用意した、罠に使う蛙や鼠が入っている。
「それにしても、人騒がせな奴らだな。わざわざ危険な地へ自ら足を踏み入れるとは……」
ゼク=ファルは眉間に皺を刻みながら、見えて来た錆びた鉄製の柵とその入口を見据えた。
「冒険家なのにお金持ってるし」
「偏見じゃねえか」
柊崎 直香の言葉に、ゼクは半眼になって彼を見下ろす。
直香は、腕組みをして考える顔で続けた。
「探し物も気になる。学術的・金銭的価値があるもの?」
「村でなにかを聞いたか」
「あるいは個人的な……ま、そこはとりあえずいいや」
顔を上げて、直香は村の入り口を真っ直ぐに見据えた。
「助ける。それだけ。やるよ、おじさん」
「おじ……同年代か」
反論しようとして、ゼクは自分が子供達に『おじさん』と呼ばれている冒険者と同じ年代と思い当たり、苦い顔で首を振った。
「前に来た時は、村の中に、デミオーガ化した野犬と野鳥が居た。今回も現れるかもしれない」
直香達の様子に少し笑ってから、セイジはそう言って一同を見渡す。
「教会までの道を知っている、俺とランスが先導する。皆、注意しながら進もう」
その言葉に頷き、一同は村の中へと足を踏み入れた。
●2.
視界が白い霧に包まれ、直ぐ前を進む人物の背中すら朧げになる。
「これは、思ってた以上ねぇ……」
スウィンは塞がれる視界に眉を下げ、咄嗟にイルドの尻尾を掴んだ。
「!!?」
ビクゥと、イルドの肩が思い切り跳ね上がる。
「バ、バカ! せめて服にしろ!」
「ありゃ、ごめんごめん」
スウィンはワザじゃないのよと謝りながら、言われた通り彼の服の裾を掴んだ。
「……仕方ねぇな」
ボソッと呟くと、イルドは服の裾を掴んだスウィンの手をぐっと握る。
「非常事態だからな。我慢しろ」
「ありがと」
きっと赤くなっているであろう顔を想像しながら、スウィンは彼の手をぎゅっと握り返した。
「珊瑚、付いて来てる?」
霧の中、ぼんやりとしか見えないパートナーに、瑠璃は声を掛けた。
「シワサンケー」(心配するな)
即座に珊瑚の声が返って来て、ホッと息を吐く。
他の仲間のように手を繋ぐかと一瞬考えるが、そんな事を提案したら珊瑚がどんな反応をするか……。
「瑠璃」
そんな事を考えていると、突然ぬっと現れた手が、問答無用で瑠璃の手を掴んだ。
「……珊瑚?」
「仕方ないさーね」
すぐ近くに珊瑚の気配を感じながら、瑠璃は霧の中を進む。
「ラキア、足元に気を付けろよ」
セイリューは油断なく周囲の気配を確認しながら、ラキアの手を引いて歩いていた。
何時、どの方向から敵が現れてもおかしくはない。
そんな危うい空気がこの村には漂っている。
「セイリュー、無理……しないでね」
「大丈夫だって、ちゃんと守るから!」
元気に返ってきた返事に、ラキアは気付かれないよう嘆息する。
セイリューの身を案じているというのに、彼は自分の事には無頓着だ。
自分より、ラキアや誰かの身を一番に動く。それが彼の良い所でもあるんだけども。
(心配するこっちの身にもなって欲しいよ)
彼のフォローが出来るのは自分しかいない。
ラキアはぎゅっと彼の手を握った。
直香もまた、ゼクの手をしっかりと掴み、霧の中歩を進めている。
「生き物の気配がないね」
「……嫌な空気だ」
静まり返った周囲には、彼ら一行の足音と声がするのみで、生者の気配は全く感じられなかった。
「前に来た時は、もうちょっとこう、生き物の気配がした気がするんだけどな」
辺りを確認しながら、ランスが小さく唸る。
「危険なものが居なければ、それに越した事はないが……見えた」
セイジが指差す先に、朽ちた教会がぼんやりと姿を現した。
その場所だけが、僅かに霧が薄く、浮かび上がるかのように教会は佇んでいる。
豪奢な建物であったであろうそこは、屋根が崩れ、今は壁が一部を残すのみとなっていた。
十字架のモチーフが何とか形を残し、崩れ落ちそうな長椅子と説教台が教会である事を示している。
割れたステンドグラス、瓦礫で埋め尽くされた床。
かつて清らかな場所であった面影はなく、危うい不気味さで一同を迎え入れた。
「セイジ、あそこ! 俺が前に潜った所!」
ランスがセイジの手を強く引いて、床の一部分を指差す。
教会の中央部の床に、暗い小さな空洞が口を開けていた。
その空洞の中へ、外の柱に括り付けられたロープが垂れている。
「ロープはまだ新しいみたいですね」
瑠璃がロープに触れ、その手触りで強度を確認してそう言った。
「という事は、これは冒険家の二人がって事かしら?」
「そういう事、だろうな」
スウィンの問い掛けに、セイジは穴を覗きながら頷く。
「ランス。地下には部屋があったんだよな」
「あぁ。寝室みたいでベッドとかあったな。その部屋の扉の外に地上に続く階段があった。階段はあそこに繋がってたぞ」
ランスが指差す先には、説教台の隣にひっそりと口を開けている、地下に続く階段があった。
「二人は階段を使わずに、こっちから地下に入ったって事か?」
どうしてだろう?とセイリューが首を傾げる。
「兎に角、行ってみるしかないね」
直香はびしっと穴を指差した。
「ゼク、GO! 懐中電灯で照らしててあげるから」
「……わかった」
直香に促され、まずはゼクがロープを使って、穴の中へ降りた。
「ゼクー、どんなカンジー?」
「問題ない。少々埃臭いが」
「じゃあ、僕も行く。受け止めてー」
「……は?」
ひょいっと直香は迷わず穴の中へ飛び込む。
「ちょ、おま……!!」
慌てて両手を広げ、ゼクは飛び込んできた直香を抱き留めた。
「ナイスキャッチ~」
「危ないだろーがッ!」
「だって、ロープ使って降りるより、こっちの方が簡単でしょ?」
「成程!」
直香の言葉に、ランスとセイリューがポンと手を打った。
「セイジ」
「ラキア」
「「しないから」」
セイジとラキアは声を合わせて拒否する。
「……ねぇ、イルド」
「お、おっさんは、アレくらい降りられるだろッ」
赤くなりながら否定するイルドに、まだ何も言ってないわよとスウィンが笑った。
「……珊瑚」
この流れでは、一応聞いておくべきか。
瑠璃が珊瑚を見遣ると、彼はきっぱりと、
「階段使う方が簡単なんじゃ?」
と言ったのだった。
●3.
念のため、トランス状態になった一行が穴の下の部屋を抜けると、上へ向かう階段と下へ向かう階段があった。
「これは……下へ行ったと考えるべき、だよな」
セイジがそう言うと、一同は頷く。
懐中電灯で照らしながら、軋む階段を踏み締めて下へと進んでいく。
階段が終わると、次は石畳の通路が続いていた。
「何だか湿った空気だな」
「水の匂いがするね」
イルドとランスの言葉の通り、石畳を暫く歩き、辿り着いた重たい扉を開くと目の前には水路が広がっていた。
大きな水路だった。
然程濁ってはいない水がゆっくりと流れており、両脇に通路がある。
「教会の地下にこんな水路があったなんて……」
「これ、何所に続いているんだろ?」
瑠璃と直香は果ての見えない水路に目を丸くする。
「冒険家の二人は、この水路を目指してたのかしら?」
「居るならこのライトで反応がある筈だから……近くには居ないな」
スウィンの言葉に、セイジはマグライトで辺りを照らしながらそう分析した。
「暫くは静かに……」
セイジが言い掛けた時、
「セイジ、何か音がする」
ランスの鼓膜を何かを擦るような異様な音が微か擽り、その言葉に緊張が走った。
皆で注意深く懐中電灯で辺りを照らして、音の出処を確認する。
「! 皆、上よ!」
スウィンの小声に、一斉に上を見遣って一行は息を呑んだ。
それは巨大な蛇だった。
10m程奥の天井に蛇が張り付いている。
蛇の目は黒く濁り、頭部には未発達の小さな角があった。
「デミオーガか……ランス、どう思う?」
「毒持ち、だな。奴に地の利がある。戦うのは得策じゃない」
セイジの問い掛けに、動物学の知識で蛇を観察し、ランスは即座にそう答えた。
「まだこっちには気付いてないみたいだし、何とかやり過ごせないかな」
ラキアが蛇を見ながら言うと、ランスは小さく頷く。
「蛇は視覚や聴覚は弱い。皮膚から伝わる地面の振動で相手の動きを把握するから、気付いていないのなら、何とかなるかもしれない」
「それが無理だったら、強行突破ね。こんな事もあろうかと、唐辛子のエキスを持ってきたの」
「こっちも蛇の餌がある」
スウィンがペットボトルを取り出し、珊瑚も罠に使うつもりだった蛙や鼠の入った袋を用意する。
「なるべく静かに気付かれないように……行こう」
セイジの言葉を合図に、一行は足音を潜め、ゆっくりと水路脇の通路を歩き始めた。
流れる水の音に紛れて、慎重に歩を進める。
蛇は微動だにしないが、気付いていないフリをしているだけかもしれない。
じっとりと汗が滲むのを感じながら、蛇の下へ差し掛かった。
ギョロリ。
不意に蛇の目がこちらを向くのに気付き、セイリューは叫んだ。
「皆、走れ!!」
そう言うなり、ダンッと力強く石畳の床を蹴り上げながら、セイリューは皆とは反対方向へ走り出す。
ラキアもそれに続いた。
蛇は大きな足音を立てるセイリューに反応し、そちらへぐるりと身体を向ける。
「珊瑚!」
「わかってる!」
瑠璃に頷くと、珊瑚は持っていた袋の中身を蛇の口元目掛けて投げ付けた。
「カメー!」(食べろ)
蛇は驚いたようにするも、一瞬その餌に意識が向く。
その隙に、セイジ達は蛇の元から一気に駆け抜け離れていった。
後に残ったのは、セイリューとラキア、瑠璃と珊瑚だ。
「蛇さんこちら!」
セイリューは再びダンッと床を蹴りつけ蛇を呼ぶ。
「向こうへは、行かせません」
瑠璃もまた、持参してきた竿竹を構えた。
「皆は、守る」
ラキアはセイリュー達を守るべく【シャイニングアローⅡ】の詠唱を開始する。
「リッカ」(行こう)
珊瑚がダブルダガーを手に、詠唱するラキアの前に出た。
●4.
「恐らく、あの大蛇が居る事で帰れなくなったんじゃないかと思うんだ」
セイジはそう言うと、懐中電灯で辺りを照らす。
「セイリュー達が蛇を引き付けている間に、二人を見つけよう」
「そうね、急ぎましょう。大蛇から身を潜めているのなら、呼び掛けたら出て来てくれる筈よね」
スウィンはすぅっと息を吸い込み、声を張った。
「助けに来たわよ!」
「A.R.O.A.から、助けに来たぞ!」
「出て来て、お兄さん達ー!」
イルドと直香も一緒に声を上げる。
「え? 助け? A.R.O.A.から?」
拍子抜けする程、普通に声がしたかと思うと、奥の方からひょいと黒髪の男が顔を出した。
「トール、幻聴なんじゃ……って、マジだ!」
後ろからもう一人、栗色の髪の男性が姿を現す。
「トールさんとラキさん、ですか?」
「そう、僕がトールで、彼がラキだ。いやぁ、助かった! あの坊や達、約束を守ってくれたんだな~」
セイジの問い掛けに、黒髪の男がその手を取って『有難う』と笑った。
「元気そうで良かった」
すっとさり気なくセイジとトールの間に入り、ランスがにっこり微笑む。
「それより、大蛇が居ませんでした!? よくここまで来れましたね」
「今、仲間が引き付けてるのよ」
ラキの問いにスウィンが二人の様子を確認しながら答える。
「だから、早く行きましょ。二人とも歩ける?」
「僕は大丈夫。ラキが足を挫いているから、彼を……」
「トール! 貴方だって、ほとんど食べてなくてフラフラでしょうっ」
「つまり、二人ともフラフラってこったな。肩貸すぜ」
イルドがラキに手を貸そうと手を差し伸べる。
「ちょっと待って。前線で戦える人は手が空いてる方がいいよ。ゼク、お願い」
直香の言葉に頷くと、ゼクはラキを背負う。
「トールさんはこちらに。ランス、頼む」
「すまない」
セイジとランスが、トールを両脇から支えた。
「ランス、有難う」
セイジはふわりとランスに微笑む。ランスもまた微笑みを返した。
「これくらい、どうって事ないよ」
「……ははっ、何だか……僕、邪魔者ってカンジだなぁ」
トールが居心地悪そうに笑うと、セイジはハッとして、そんな事はないと首を振る。
「荷物は僕が持つよ」
「手伝うわ」
冒険家二人の荷物は、直香とスウィンが持った。
「よし、行くぞ!」
イルドを先頭に、一同は来た道を戻り始める。
「おっと、危なッ」
間一髪、セイリューは蛇の体当たりを避けた。
「クヌヒャー!」(この野郎)
珊瑚の【アルペシオ】の鋭いダブルダガーの連撃が蛇の胴体を捉えるが、硬い鱗に弾かれる。
「こっちだ!」
身体をうねらせ珊瑚へ向かう蛇へ向け、瑠璃は竿竹を振るってその意識を自分へ向けさせた。
シャアアア!
瑠璃へ向け牙を剥く大蛇の前に、【シャイニングアローⅡ】を発動させたラキアが滑り込む。
「やらせない!」
光の輪が大蛇の攻撃を跳ね返し、大蛇が一歩後退した。
「ラキア、ナイス!」
大蛇と睨み合うようにして、セイリューは剣を構える。
四人は善戦していたが、兎に角攻撃が通らない。
大蛇はデミオーガ化の影響か、とても固い鱗を持っていた。
「お……!」
そこへ、こちらに向けてやって来る仲間達の姿が視界に入る。
「ラキア、瑠璃、珊瑚。もうひと頑張りだ!」
「大丈夫、俺の力で守るよ」
「お手伝いします」
「おう!」
セイリューの言葉に、三人は眼差しに力を込めて、大蛇を迎え撃った。
「ゼクの魔法で動きを止めるから、その間に行こう。行ける? ゼク」
直香の問い掛けに、ゼクは表情で当たり前だと答え、詠唱を終えた魔法を解き放つ。
【朝霧の戸惑い】の霧が、背後から大蛇を包み込んだ。
セイリュー達の攻撃に集中していた大蛇はひとたまりもなく、霧に纏わり付かれ動きが鈍る。
「今だ!」
冒険者二人を連れて、セイジ達が駆け抜けた。
反応し襲い掛かろうと蠢く蛇へ、すれ違い様、ランスも詠唱を終えた呪文を放つ。
強烈なエナジーが、大蛇の口元目掛けて照射され、流石の大蛇も動きを止めた。
「今の内に出口へ!」
全員で全速力で水路の出口へと走る。
シャアアアアアアア!
背後で大蛇の怒りにも似た威嚇音がした。
先頭のセイリューが扉を開けて中へ滑り込む。
殿を走るイルドが振り返ると、直ぐそこに大蛇が迫っていた。
「これでも喰らえ!」
大きく開けられたその口の中へ、イルドはスウィンから受け取った唐辛子エキス入りのペットボトルの口を開け、投げ込む。
ペットボトルは見事に蛇の口の中へ入った。
蛇が天を仰ぎ、身体をうねらせる。
のたうつその姿を見ながら、重いその扉を閉ざした。
「…………」
扉を見つめ全員で構える。
しかし、それ以上大蛇が追って来る事は無かったのだった。
「いつか倒してやる……!」
イルドは扉の向こうに居る大蛇にそう呟くと、皆と一緒にその場を後にした。
●5.
一行は、冒険家達を連れて、教会の地下の部屋まで戻って来た。
「探し物は見付かったんですか?」
ベッドに座らせたラキの足の手当てをランスがするのを眺めつつ、セイジがそう切り出す。
「……見つからなかったよ」
スウィンに貰ったペットボトルの水を飲みつつ、やんわりと苦笑して答えたのはトールだった。
「お兄さんたちの探し物って何?」
「それは……」
直香が尋ねると、ラキは言葉に詰まって俯く。
「弟を、探しているんだ」
セイジの持参したキャラメルを口に放り込んで、またトールが答えた。
「トール!」
「いいんだ。助けて貰ったのに、何も話さないのもおかしいだろう」
咎めるようなラキに宥めるような笑顔を向け、トールはふーっと息を吐き出す。
「弟さんが、どうしてこのような所に居ると?」
瑠璃が疑問を口にすると、トールはぽりぽりと頬を掻いた。
「うーん……ちょっと話が長くなるけど、いい?」
「気になるし、教えてよ」
珊瑚の言葉に皆が頷くのを見て、トールは口を開く。
「僕の家って、ちょっとした資産家で、まぁ、それなりに裕福な暮らしをしている訳なんだけども……弟がちょっと性格がネジ曲がってて」
「トール、もう少し言い方というものが……」
「その通りなんだから、仕方ないだろう?」
トールはラキに肩を竦めてみせると話を進めた。
「まぁ、何がどうなってそうなったのか、兄である僕にも謎なのだけども……マントゥール教団に入ってしまったんだよな」
「マントゥール教団、だって?」
セイリューが眉を上げた。
マントゥール教団とは、オーガを崇拝する狂信者教団だ。
オーガを信仰する彼らは、様々な手段でオーガを倒せる存在であるウィンクルム達を妨害し、攻撃すら加えてくる事もある。
ウィンクルム達にとっては、敵とも言える存在であった。
「僕としてはね、バカな事をする前に……もうしちゃってるかもしれないけど……止めたいんだよね。それで、弟を探してる」
トールは少し疲れた表情で、でも眼差しは強くそう言った。
「ラキには幼馴染のよしみで、それに付き合って貰ってるって訳」
「事情は分かったけど……それが、どうしてここに探しに来たの?」
スウィンが首を傾けると、今度はラキが口を開いた。
「マントゥール教団の根城は、普通の人が近寄らない場所にある……と聞いたんです。それに、彼らの居る場所にオーガが出るとも」
「成程。この霧の村なら、その条件に合致はしてるな」
イルドが言うと、そうなんですとラキが頷いた。
「結局、空振りでしたけどね」
「まぁ、そんなに都合よく見つかるとは思ってないよ」
トールはハハッと笑ってから、ふと真面目な顔で一同を見る。
「皆さんには、本当にご迷惑をお掛けした。あらためてお詫びしたい」
「別にいいよ。ちゃんと報酬は貰ってるし」
「だな」
直香があっけらかんと言い、ゼクもそれに頷く。
「その言葉は、貴方達を心配していた少年たちに言ってください」
セイジが微笑んでそう言うと、トールは参ったなと頭を掻いた。
「少年たちを含め、貴方達に夕飯をご馳走したいんだが、如何?」
「そういうのは大歓迎よ♪」
スウィンが満面の笑顔で答え、その場は笑いに包まれたのだった。
●6.
「大蛇はまだまだ改良の余地がありそうだ」
暗闇の中、ワイングラスを手に、椅子に座る一人の男が居た。
フードで隠された顔は見えない。
僅かに覗く口元が、冷たく弧形を描いていた。
「視力と聴力が強化出来れば、もっと使えるのだがな」
紅色のワインが満たされているグラスを口に運ぶ。
血のように赤いそれを、ゆっくりと嚥下した。
「もっと実験をしなくてはならないな」
「お時間です、アーガトン様」
背後から呼ぶ声に、男はゆったりとした動作で立ち上がる。
その手の中からワイングラスが地面に落ちて、割れた。
残っていたワインが血のように床へ広がる。
「次はもっと楽しませてやるぞ。ウィンクルム共」
冷たい笑いがひっそりと地下に響いた。
Fin.
依頼結果:大成功
MVP:
名前:セイリュー・グラシア 呼び名:セイリュー |
名前:ラキア・ジェイドバイン 呼び名:ラキア |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 雪花菜 凛 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 06月06日 |
出発日 | 06月12日 00:00 |
予定納品日 | 06月22日 |
参加者
- スウィン(イルド)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- 柊崎 直香(ゼク=ファル)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
会議室
-
2014/06/11-23:55
餌!やるわね!
大蛇以外もやり過ごせたらやり過ごす、無理なら倒すってしてみたわ。 -
2014/06/11-23:50
大蛇以外の敵は倒すか大蛇の餌って書いてみた。
後は神のみぞ知るとかいうやつだ。
アタマ使うような事柄は皆に任せた!
-
2014/06/11-23:43
一応プランは提出してるわ。
■大蛇以外の敵
大蛇以外はそんなに強くないかと思って倒そうと考えてたけど、どうかね? -
2014/06/11-23:32
大蛇以外の事を完全に忘れてた!
教えてもらって良かったぜ。
何か対応をプランにねじ込んでおく。 -
2014/06/11-23:27
>アキさん
そうですね……。
蛇に見つからない事を前提でトールさん達を助けないと。
地下水路に入ったら、足元にも注意して慎重に探索します。
万が一、大蛇以外に魔物がいても逃げられるなら逃げたいですが、
倒さなければならない場合は短期で倒すか……自分が囮になります。
全員で倒すとなると、余計トールさん達を助けるのが遅くなる可能性がありますし……。 -
2014/06/11-23:16
>瑪瑙さん
頼りにさせて貰うよ、有難う。
けど、一番いいのは「蛇に見付からない事」だよ。そこ大事な(ぐっ
怪我にも気をつけような。
>ALL
あっ…と、大蛇以外に魔物がいるかもしれないからそこも注意はしておこう。
前回はデミが出たんで、今回も可能性としては有ると思うんだ。 -
2014/06/11-23:10
>直香
そしたらお言葉に甘えて、た……直香って呼ばせてもらうよ。
アキさん達と一緒にトールさん達の護衛、よろしくお願いします。
>アキさん
答えて下さり、感謝します。
明日は教会の特徴などで尋ねるかもしれませんのでその時はよろしくお願いします。
>スウィンさん
自分は呼びかけながらトールさん達の捜索に挙手します。
唐辛子……味覚を麻痺できるなら効果は期待できるかと思います。
噂ではそれの成分を使ってスプレーや薬が売られているそうですが。
そうなりますと、自分は大蛇の誘き寄せ側に入ります。
能力値からして先輩方より劣るかもしれませんが、
大蛇に突発的に噛まれないよう、距離を取りながら様子をうかがいます。
もちろん、やむをえない場合は攻撃も考えますが……。 -
2014/06/11-22:50
>呼びかけ
ただし、地下に降りた周辺では呼びかけしても無駄なので、少し進んでからになると思う
理由は、入口近辺にいるのなら地下に降りるガサゴソした行動の音やライトに反応があるからさ。
あと、俺はロープもって行く。
柱にロープを結んでそれを伝って地下へいくためだ。折角なので使ってくれ。
飛び降りるのはテイルズでもない俺としては一寸怖いもんで(汗
>誘き寄せ
蛇に見付からないようにそっと通り抜けられたらそれが一番だけど、みつかった場合はそんな感じだと思う。 -
2014/06/11-22:46
■誘き寄せ
誘き寄せ組が蛇引き連れて一旦奥に逃げる
→冒険家と護衛役が先に教会側から脱出→誘き寄せ組が逆走して同じく教会側から脱出
って事でいいのかね?とりあえずおっさん達も誘き寄せ組になるつもりだけど。
■呼びかけ
意見をありがと!呼びかけてよさそうね。 -
2014/06/11-22:37
頑張って何ターンかは蛇の注意を引くので
その間に魔法を頼むぜ。 -
2014/06/11-22:00
俺も相棒が2ターンかからないと魔法を使えないので、
蛇の注意を逸らせておびきよせる役としては不適格なんだ。
セイリューはすまないが、引き寄せ役よろしく頼むな。
とはいえ1組では心許無いというかなんというか…(うーむ
ま、とりあえずプランを書いてくるよ。 -
2014/06/11-20:56
セイジくんは朝霧スキルの扱い教えてくれてありがとう!
冒険家たちを発見する前に蛇に遭遇してしまったら使えるかな。
で、その後捜索するとして。
「おびきよせて逃げる人」「冒険家たちをつれて脱出する人」
分かれるなら後者でー。
精霊の足の速さが心配なので冒険家さんたち護衛しつつ脱出図るよー。 -
2014/06/11-01:48
来れない間に結構相談進んでる。
大蛇は要救助者達の脱出ルートに陣取っているので
大蛇をおびき寄せて逃げる → 要救助者の脱出経路を開く
というのは考えた。
水路の奥に居る獲物より新たに出てきた獲物(自分達)に
大蛇の関心を向けさせるのはどうかなと。
だから大蛇に遭遇したら「おびき寄せて逃げる」をするつもり。
でも全力で逃げるぜ。冒険家達の事は任せた。
16mの大蛇ってアナコンダやパイソン以上だろ。
人間程度軽く丸呑みされちゃうからな。体重500kgはありそうだし。
-
2014/06/11-00:31
おっと、言い忘れ。
>瑪瑙さん
ああ、それでOKだ。歌の歌詞と前に行った時の記憶から案内するよ。(記憶術有) -
2014/06/11-00:26
>朝霧の戸惑い
一度シナリオで使ったことがあるよ。地上だったけれど本当に味方には無害だった。
蛇は殆ど視覚に頼らないのだが、魔法だから効く…と思いたいな。
>大蛇に遭遇したら
「おびきよせて逃げる人」「冒険家たちをつれて脱出する人」にわかれるというのはどうだろう。
誘き寄せて逃げる人はある程度距離がかせげたら全速全力で蛇をかわして、逆走、で、脱出。とかかな。
蛇はあそこを住処にしているから隙間や道の繋がり等の「土地勘」がある。
そんな相手のテリトリーでは足場がキチンとしていなさそうなことも相まって苦戦必至だろうしさ。
>冒険家への呼びかけ
ある程度は必要だと思う。でなければこちらが発見しにくいいからだ。
蛇は地面の振動から音を聞くのだが、空中を伝わってきた音も皮膚をとおして聞く。
だから、蛇にも聞こえてしまうのが難題だな。
音だけに頼らず、「光」で合図して冒険家に気付いてもらうのと併用してやってみたらどうだろうか。 -
2014/06/10-22:45
大蛇に見つかる可能性はやっぱり高そうだね。うーん。
教会の地下水路を発見した時点で、ここを捜索しよう、となるのは
予想できるとして、大蛇に遭遇したら……とりあえず、戦う?
やり過ごす方法考えたら、眠らせる・弱らせるなどのアプローチは必要かー。
攻撃スキル以外だと「朝霧の戸惑い」はあるけど、
地下にも霧だよ。味方には無害ってあるけど視界はどうなんだろ。
なんとか大蛇をやり過ごせたとして、水路内を捜索→冒険家発見。
その後蛇がいる以外のルートを探してみる?
水路ってことはどこかには繋がってるものだと思うんだけど、
冒険家二人が立ち往生してるなら塞がってたりでそんなに広くないのかな。
蛇の近くすぎて隠れた場所から出られないだけって可能性もあるけど。
冒険家への呼びかけは有りだと思うー。
どういう場所に彼らが隠れているのかわからないし、
懐中電灯の光や足音だけじゃ気づいてくれないかもだし。
まずは発見を優先させてもいいと思う。 -
2014/06/10-19:55
■蛇の苦手な物
やっぱ駄目よねぇ。あとは唐辛子?唐辛子なら生き物全般に効きそうね。
■出入り口
そうね、入る時は教会の所からで確定だと思うわ。
出る時に大蛇に道を塞がれたらって事で別の出入り口について考えてたんだけど
他にあるか分からないから無駄足になる可能性もあるし、考えなくてよさそうかね?
■
おっさんも懐中電灯持っていくわ。
冒険家を見付けてない状態で2組に分かれるのは不安があるかねぇ。
冒険家が大蛇の向こう側にいるのが見えてる状態なら、
大蛇の気を引いてる間にこっちに走ってもらって(必要なら数人救助役)
全員出口にダッシュってのはよさそうだけど。あ、でも弱ってたら走るのきついかしら?
冒険家は大蛇に見付からないよう隠れてる&大蛇より奥にいるから
おっさん達は大蛇に遭遇した時点では冒険者を見付けてない可能性が高そう?
近くにはいそうだけど。冒険家が隠れながらも大蛇の様子を伺ってて、
おっさん達にも気付いて合図を送ってくれれば助かるんだけど…。
意見を聞きたいんだけど、冒険家に呼びかけながら捜索
(あんまり大きな声だと反響してうるさそうだからそれなりの声で)するのと
なるべく静かに捜索するのはどっちがいいかしら?
おっさんは冒険家がこっちに気付いてくれるよう呼びかけたいと思ってるけど
敵を呼び寄せる可能性もあるかな~と。
長い上おっさん説明下手だから、分かり辛くなってるとこがあったらめんご。 -
2014/06/10-03:13
瑠璃くんもーこんばんはー。
僕のことは呼び捨てでダイジョブであるー。
ういうい、セイジくんからのアドバイス受けたかたちで、
懐中電灯持っていこう。あと霧の中ははぐれないよう付いてくです。
声掛け合って進めばいいかな。
教会周辺を捜索→地下入口を見つける、だと思うので
別のルートは望み薄な気もする。
地下に大蛇や要救助者が居る、と確実にわかった上での行動ではないから
入口一つ発見したらそのまま進む、が自然かなー。
可能なら大蛇はスルー。
無理なら引き付け役と、捜索・救助役に分かれた方がいい感じ?
地面の振動を伴わない魔法(高威力)なら
一撃入れられれば横を通り抜ける隙ぐらいは作れるかも、とは考えてる。
ご指摘のとおり詠唱時間がネックなので誰かと組めればー。 -
2014/06/10-00:25
遅ればせながら、こんばんは。
アキさんはプリン事件、他の先輩方はヤグアートの件以来ですね。
今回もどうぞよろしくお願いします。
>直香さん、スウィンさん
念の為、地上と地下を結ぶルートが他にもあるか探しますか?
もし見つかれば大蛇を避けて、トールさん達を助けられる可能性もあるのですが。
>アキさん
そういえば報告書で、アキさんが今回の教会に行った事があったと伺いました。
覚えている限りで構いませんので、よろしければ案内してくれませんか?
自分もトールさんとラキさんを助ける事の方が大切なので
大蛇とは極力戦わない方針をとろうと思っています。
やむを得ない場合、大蛇に竿竹のような棒でつつく、頭を押さえる、
噛み付こうとする瞬間を狙って棒を口内に投げ込む(槍投げの要領で)などをして、
気を惹くつもりです。
教会に辿りつく前、または村の周辺にカエルかネズミがいれば、
好物としておびき寄せられそうですが……。 -
2014/06/09-22:27
皆意見ありがとう。
戦うのは最後の手段、可能なら戦いは回避しての救出を目指そう。
要救助者は相当に弱っている可能性がある。
万一戦いとなっても彼等を戦力として考えることは避けたい。(戦えるならラッキーくらい)
弱っている人間を守りながら戦うのはきわめて難しい。正直戦いにおいては足手纏いだ。
だから、救出後は迅速な脱出を行う方向を提案するよ。
PL情報でしかない蛇への備えは不自然だな。一般的な魔物への対策の範疇でなら可能だと思う。
少なくともニコチンはない(笑
霧に包まれた一帯なので灯りは地上から必要だな。俺はマグライトあたりを持っていく予定だ。
この教会。俺は行ったことがある。だから教会の場所なら任せてくれ。案内する。
その時も床の下の空間から相棒が要救助者を救助している。
それを根拠として俺は「彼らは教会の地下に居る可能性がある」と最初に皆に話す。
それで地下対策をしていくことについては不自然ではなくなるだろう。 -
2014/06/09-20:31
スウィンよ、よろしく~!今回のメンバーは
ハードブレイカー1
テンペストダンサー1
ライフビショップ1
エンドウィザード2
ね。
大蛇と戦うかどうかは、どちらでもありだと思ってるわ。
今の所戦わないって意見が優勢だし、それで考えるのがよさそう?
ただ、戦わない場合のイメージがいまいち思い浮かばないのよね…。
動きは敏速→おっさん達が逃げても捕まりそう
地面の振動で敵の動きを把握
→大蛇の視界外でなるべく音を立てないように進む…ってしてもあまり意味がなさそう
深追いしない=敵が逃げても追わないっていうのは賛成ね。
蛇が苦手なものって大蛇に効くかしら?煙草のヤニが苦手ってきいた事あるけど。
ペットボトルの水に吸殻を入れてニコチン水を作って、
それをおっさん達の服につけといたり、大蛇と遭遇したら撒いてみたりとか…。
でも大蛇はPL情報だから、そういうのを用意しとくのは不自然かしら?
地上と地下を結ぶルートが他にあるか、探してみた方がいいのかね? -
2014/06/09-02:58
はい、クキザキ・タダカです。よろしくです。
教会自体はもう崩壊してるし、水路なら頑丈そうだけど、
古い建物だし暴れすぎないよう気をつけた方がいいのかにゃー。
僕も大蛇とは戦わない考え。
戦闘の備えはするけど、あくまで必要に迫られた場合、で。
でも地上と地下を結ぶルートが一つなら、蛇さん退かさなきゃだよね。
積極的には戦わない・深追いしない方針? -
2014/06/09-00:34
セイリュー・グラシアだ。今回もよろしく。
依頼内容は『冒険家の男性二人を救出』
大蛇は結構大きいし、地下水路という限定空間だろ。
色々と動きづらいしエンドウィザード2人の魔法詠唱時間を考えると
「大蛇と戦わない」様に行動した方がリスクは少ないと思う。
他の人の意見はどうかな?
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2014/06/09-00:19
アキ・セイジだ。よろしくな。
方針として戦わないことを目指すのか、戦う前提で進むのかは最初に決めておきたいと思うんだ。
戦わないことを目指す場合でも、結果として戦うことは有る。
でも最初から戦う前提でいくかどうかでアクションの内容がかなり変わると思うからさ。