プロローグ
●ラニ村の救世主
「お二人とも、どうぞこちらも召し上がってください」
二人の青年の前に、小さな村の心尽くしのごちそうが運ばれてくる。大きな川魚の料理を見て、黒髪の、背が低い方の男が嬉しそうに手を叩いた。
「わあ、おいしそー! ありがとうございますっ!」
「フェン、はしたないぞ。……あの、あまり気を使わないでくださいね。俺たちはA.R.O.A.所属のウィンクルム。皆さんをお助けするのが仕事ですから」
黒髪をフェンと呼んだ茶色い髪の男が、申し訳なさそうに村の女に声を掛ける。それに、女は笑顔で首を横に振って応えた。
「そんなことをおっしゃらないでくださいな、リィトさま。お二人はこの村の救世主なんですから。お二人がこの村を訪れてくださって本当によかった。森から魔物がいなくなれば、森に行ったまま帰らない村の者たちも救われます……」
失礼します、と女が席を外す。その目には、悲しい涙が光っていた。
「……ねえ、リィト」
フェンは言う。
「この村の人たちは皆優しいよね。助けたいね」
「馬鹿。助けたいじゃなくて、助けるんだ。今までもそうやって幾つもの村を救ってきたじゃないか。……俺たちはもう、こすっからいゴロツキなんかじゃないんだ」
「うん……そう、だね。俺は――俺たちは、本物のウィンクルムじゃないけど、きっとこの村の人たちを助けようね」
「ああ。お互い、腕っ節には自信があるしな。森の魔物なんて、俺たちの敵じゃないさ」
二人は顔を見合わせて笑い、こつんと拳を合わせた。
●森の魔物
「偽ウィンクルムの噂は知っているか?」
と、A.R.O.A.職員の男は仏頂面を崩さないままに切り出した。
「タブロス周辺の小村にA.R.O.A.のウィンクルムを名乗る二人組が現れて、ネイチャー退治をしているらしい。対価に要求するのは、一夜の宿と食事、それからほんの少しのジェールだけ。そういう次第だから、今までおおごとにはしてこなかったんだが……」
問題が起きたのだと、男は渋い顔を作る。
「二つ、困った噂があってな。ひとつは、どうやらその二人組がラニ村という小さな村に向かっているらしいという噂。もうひとつは、ラニ村近くの森にデミ・オーガが出たという噂だ。この二つの噂を重ねると……」
ラニ村に向かった偽ウィンクルムは、いつものように魔物退治に向かうかもしれない。しかし、相手は普通の魔物ではなくデミ・オーガだ。血生臭い結末が、ありありと見えるような気がする。
「デミ・オーガの噂を放っておくわけには勿論いかないし、その二人組も――A.R.O.A.の名を騙る不届き者とはいえ、見殺しにもできまい」
早速ラニ村へと向かってほしいと、男は厳しい顔のまま話を終えた。
解説
●目的
デミ・オーガの討伐と偽ウィンクルムの救出。
●敵
ラニ村近くの森を荒らしている熊のデミ・オーガ、デミ・ベアー1体です。
牙と爪が武器で、見た目よりも俊敏に動きます。
デミ・オーガ化することで、凶暴化し、肉への強い食欲を示すようになっています。
●偽ウィンクルム
元ゴロツキの青年二人組。
黒髪がフェン、茶髪がリィト。
偶然ネイチャーを退治し、人々に感謝されたのがきっかけでウィンクルムを名乗りネイチャー退治を始めたようです。
任務完了後に2人をどう扱うかは、皆さま次第です。
●その他
偽ウィンクルムの二人も森へ向かっていますので、彼らを守りながらの戦闘が予想されます。
ウィンクルムたちが村に到着する頃には二人は既に森に入っていますので、事前に二人を思い留まらせることは残念ながらできません。
デミ・オーガに襲われている彼らの元に駆けつけることになる可能性が高いです。
また、村までの移動手段については、A.R.O.A.が用意いたしますので心配無用です。
ゲームマスターより
お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださり、ありがとうございます!
今回の依頼は(多分)純戦&心情系になるのではないかなぁと。
偽ウィンクルムの2人を、死の運命からどうか救ってやっていただければと思います。
また、今回の敵はオーガではありませんし数も1体だけです。
勿論油断は禁物ですが、心情系に傾いたプランでも戦闘に支障はないかと思います。
偽ウィンクルムの2人に言ってやりたいことなどありましたら、是非。
皆さまに楽しんでいただけるよう力を尽くしますので、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!
また、余談ですがGMページにちょっとした近況を載せ始めました。
こちらもよろしくお願いいたします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
目的 ラニ村の救世主は、ラニ村の救世主のままに。 行動 村に向かい 「えーっと、A.R.O.A.のウィンクルムでーす。ここに二人がいるって聞いて、迎えにきたんですけどー」 女性に声を掛け、フェン様とリィト様の事?と聞かれたら、そうそうと頷く 「便があったからついでに拾って帰れって指示だったから。まだ帰ってきてないなら 探しに行ってみようかな、オレまだフェンさん達に会った事ないんだけど……」 二人の名前と外見をゲット。森に続く道を聞いて皆で向かう。 戦闘時 二人と下がるメンバー達と共に後退移動 「なんで、A.R.O.A.に連絡しなかったのさ?」 片方は精霊なのか?とか問いかけも行う。 なんか、フェンとは気が合いそうだなー |
栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
ふふ、面白いね ウィンクルムを名乗らなくったって、人助けはできるのに 折角いい事しているのに嘘を重ねたら信用を無くしちゃうのにね そうゆう事言わないの もし死んじゃったらそれまでじゃないか 無事だと良いんだけどな… 皆が進行方向に注意して探してるから、僕達は後ろを警戒しようか いつどこから出てくるか分からないし ほら君達、危ないから後ろに下がって 僕達は本物だよ 君達を助けに来たんだ 僕は君達がウィンクルムを名乗っていても別に構わないと思うよ AROAが情報を掴んでいたのに見逃してたんだから悪い事はして無いんだと思うし でも今日の体験である程度分かったんじゃないかな 無闇に首を突っ込むと怪我だけじゃ済まない事態になるって |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
デミ・ベアーを見付けたらトランスする。 熊避けスプレーとタバスコを持っていくぜ。 護ってもらうだけは性分に合わないし。 ラキアや偽ウィンクルムの2人に攻撃が行かないようデミ・ベアーの注意を引く。 熊避けスプレーで怯ませ、トウガラシ成分で視界を悪化させる。 熊の足元に剣を鞘ごと突っ込んで転倒させる。 敵の攻撃力を削ぎ皆が呪文使う時間を稼ぐぜ。 熊両腕の動きに注意し殴られないようにする。 自分が怪我しちゃ駄目だからな。 フェン達には「お前達に何かあったら心配する人、居るだろ。そういう人泣かせる事しちゃ駄目だぜ」と。 感謝を受けるのも嬉しいけど、背伸びのしすぎて誰かを泣かせたら駄目だ。身の丈に合った行動しようぜ。 |
鹿鳴館・リュウ・凛玖義(琥珀・アンブラー)
【行動】 ラニ村の人達に「フェン君達の増援として来た」って伝えるよ けど森に入ったら、ラニ村の人を装う為「フェン様」と呼ばなきゃ 【戦闘】 デミ・ベアーに会う前にトランスしておこう というわけで琥珀ちゃん、戦闘は任せた 僕はデミ・ベアーの攻撃から少なくともフェン君達を庇う デミ・ベアーを倒したら 皆でフェン君達を連れて速やかにラニ村に帰ろう 【フェン君達に対して】 しかし、ネイチャーを退治しただけでも大したもんって思うね 君達の事を責めたりはしないけど……。 ラニ村の人達には必要とされていたんだから 本当のウィンクルムになるまでは、オーガと戦わないようにしてほしいな |
アレクサンドル・リシャール(クレメンス・ヴァイス)
デミとはいえ、オーガ相手だから心配だよな 2人が偽者だって村に言う気はないし 俺達のお仕事はデミ・オーガ退治。二人の処遇は聞いてないぞ? ホイッスルを吹いて大声で「様付」で名前を呼び デミ・オーガが出るから帰って!って声をかけながら二人を捜す 村人が捜してるなら、巻き込む事を恐れて急いでアクション起こすと思うんだ 来たら全力で引きよせ、スキル『医学』で怪我してないか確認・手当て なあ、どっちが精霊?いや、人間なら『俺イケメン☆』宣言するっていい度胸だよなーって 一度は本部に謝ってお仕置き受けた方がいいんじゃね? 2人とも俺より強いんだし、ネイチャー専門退治屋すればいいと思うんだ 退治終了と、二人の無事を村に報告 |
●『救世主』を追いかけて
「えーっと、A.R.O.A.のウィンクルムでーす。ここに2人がいるって聞いて、迎えにきたんですけどー」
ラニ村にて。最初に出会った女性にシルヴァ・アルネヴが朗らかに声をかければ、女性は顔を綻ばせた。
「まあ、貴方たちもウィンクルム? 迎えにきたというのはフェンさまとリィトさまのこと、で合っているでしょうか?」
「そうそうその2人! 増援ついでに拾って帰れって指示なんだ。まだ帰ってきてないなら探しにいってみないと。オレまだ、フェンさんたちに会ったことないんだけど……」
シルヴァが困り顔を作ってみせれば、女性はフェンたちの特徴を教えてくれた。茶髪に切れ長のこげ茶の瞳、ややぶっきらぼうな印象を与えるのがリィト。黒髪にスカイブルーの瞳の、リィトより背が低い、人懐っこい雰囲気の青年がフェンだという。
「フェンたちが森のどの方向に入っていったかわかるか?」
アルヴァード=ヴィスナーが端的に問えば、女性は森の大体どの辺りに魔物が出るのかをフェンたちに話したのと同じように説明した。
「さてと。それじゃ、フェン君たちを手助けしにいくかねぇ」
鹿鳴館・リュウ・凛玖義がへらりと言えば、「お手伝いお手伝いっ」と琥珀・アンブラーがパートナーの足の辺りでぴょこぴょことする。
女性から森への道を教えてもらった一行は、急ぎ森へと向かうのだった。
「ふふ、面白いね」
森への道すがら、そう零したのは栗花落 雨佳だ。
「ウィンクルムを名乗らなくったって、人助けはできるのに。折角いいことしているのに、嘘を重ねたら信用を無くしちゃうのにね」
歌うように重ねられた雨佳の言葉に続いて、ため息を漏らしたのはアルヴァード。
「ったく、めんどくせぇな。人助けしたいんなら自分たちの力量の範囲内でやれっていうんだ。一度痛い目見た方が分かって良いんじゃないのか?」
「そうゆうこと言わないの。もし死んじゃったらそれまでじゃないか。無事だと良いんだけどな……」
ちらと雨佳を見やって、アルヴァードは複雑な顔をする。
(恐ろしい物言いだな。無事だと良いななんて心配そうな顔、露ほどもしてねぇ癖に)
そんな感想は、腹の中に飲み込んで。
「……まぁ、死なれたら後味悪いからな。熊の腹ん中入っちまう前に見つけ出そう」
「感謝を受けるのは嬉しいけど、背伸びのしすぎで誰かを泣かせたら駄目だよな。身の丈に合った行動しないと」
アルヴァードの言葉に、セイリュー・グラシアが続いた。相棒のラキア・ジェイドバインがじとーっとした目でセイリューをねめつける。
「その言葉、自分の胸にもちゃんと刻んでおいてね、セイリュー」
無茶ばかりするんだから……と続けられた言葉に、セイリューは苦笑を漏らした。
「そろそろ森、やね。気ぃ引き締めていかんと」
目前に迫ってきた暗い緑の塊に、クレメンス・ヴァイスは深く被ったフードの中の顔を険しくして、アレクサンドル・リシャールへと視線で合図した。その頬は僅か朱に染まっている。アレクサンドルはその意を察してにっと笑った。
「よし、トランスしとくか!」
相棒の照れに気づきつつも何でもないことのようにそう言って、スペルを唱えるや否やアレクサンドルはクレメンスの頬に口づけを零す。緑の光が2人を包み、木の葉の幻影がはらはらと舞った。
「それじゃあ、僕たちも」
次いでトランス状態に入ったのは凛玖義と琥珀。
「というわけで琥珀ちゃん、戦闘は任せた」
「んっ! はく頑張るから怪我しないでね?」
「了解だよ」
言って、凛玖義は琥珀の頭をわしゃわしゃと撫でる。セイリューとラキア以外のウィンクルムも、この2組に続いた。
「それでは……作戦開始といきましょうか」
マギウス・マグスの言葉に、全員がこくと頷く。そして一同は、デミ・ベアーと偽ウィンクルムの待つ森の中へと、足を踏み入れたのだった。
●森の魔物
「おーい、フェン様、リィト様ー」
「どこー?」
凛玖義が、琥珀が、村人を装って偽ウィンクルムを誘い出そうと声を上げる。
「フェン様、リィト様、出てきてくださーい」
「ここは危険です! 相手はデミ・オーガだと判明しました」
シルヴァとマギウスも声を張り上げて。
「……おい、きょろきょろ後ろばっか見てると転ぶぞ」
「え? でも、いつどこからデミ・オーガが出てくるか分からないし」
進行方向に注意が行きがちな分後ろを警戒しようと動く雨佳だったが、そんな彼を見てどうにも危なっかしいとアルヴァードはまたため息を零す。
「はぁ。何でこいつはいつも緊張感ねぇんだろうな……」
言いつつも、自分も周囲を警戒するアルヴァード。セイリューも周りに注意を配り、ラキアは森の音に耳を澄ませる。
アレクサンドルの吹くホイッスルの高い音が、ピィィィ! と森の空気を揺らした。どうかデミ・ベアーより先に気づいてくれと祈りながら、アレクサンドルはホイッスルを強く握る。明るく振る舞っているアレクサンドルだが、ついこの間まで一般人だった彼にとって、戦いは未だ恐ろしいものだ。
「アレクス、大丈夫や。護れるように離れんといて」
アレクサンドルの胸の内を察したクレメンスが、低く耳に心地よい声音でそっとパートナーの耳元で囁いた。その台詞に、声に、タイミングの良さに、アレクサンドルは思わず笑み零す。
「イケメン過ぎて惚れるだろ」
「……あほなこと言える余裕あるなら大丈夫やね」
照れた顔を見られないようにフードを被り直しながらクレメンスがそっけなく応えた、その時。
「何をしているんですか?!」
「森に入っちゃダメだよ! 俺たちが森の魔物を倒すまでは、村で待っててって……」
現れたのは、村で聞いた通りの容姿をした2人の青年だった。こちらの作戦通り、村人を巻き込むまいと慌てて声と音を辿ってきたらしい。が、目前に現れたのは世話になった村人ではなく見知らぬ男たちで。
「お、発見! どれ、怪我は……してないみたいだな」
状況が飲み込めず困惑する2人の腕を取り、怪我がないか確認するアレクサンドル。フェンより先に我に返ったリィトが、その手を乱暴に振り払った。
「な、何なんだお前たちは?!」
リィトが叫ぶ。と、その瞬間。
――グアアアアアアッ!
身の毛のよだつような咆哮が、すぐ近くから聞こえた。人の声に、気配に、釣られたのは偽ウィンクルムばかりではなかったようだ。リィトたちを庇うように、一同は素早く陣形を整える。
「りくっ、はくから離れておいてね?」
「はいはーい。応援してるからね、琥珀ちゃん」
てててと駆けていく琥珀ににこやかに手を振りながら、凛玖義は空いている方の手で暴れるリィトを抑え込む。
「大人しくしててね。今から来るのと戦ったら、君たちもれなく死んじゃうよ?」
「ほら、君も。危ないから下がっててね」
雨佳に声をかけられて、まだ状況を理解できていないフェンが困ったような顔で問う。
「き、君たちは一体何者なの……?」
「僕たちは『本物』だよ。君たちを助けにきたんだ」
雨佳の言葉を証明するかのようにリィトたちの目前で行われたのは、セイリューとラキアのトランスの儀式。スペルと口づけを零すや否や、2人を淡いオーラが包み込む。
「ほん、もの……」
震える声でフェンが呟くとほぼ同時に、行く手を塞ぐ森の木を薙ぎ倒して、デミ・ベアーがその姿を現した。
「! でかい……?!」
相変わらず凛玖義に抑えつけられているリィトが、声を漏らした。現れたデミ・ベアーは、確かに普通の熊としては規格外の大きさだった。けれど、『本物』たちは少しも慌てることはなく。
「ほな、始めよか」
神人たちと偽ウィンクルムを守るようにその目前に立ったクレメンスが、幾つもの光の輪を召喚する。それは敵の攻撃を全て反射する、鉄壁の盾。
「あんさんらはあたしが守るから。頼むからそこでじっとしててな」
「ってことだから、もう暴れないでほしいなぁ、リィト君」
クレメンスの言葉に、凛玖義が苦笑混じりに続く。その表情は苦々しいままながらも、リィトがやっと抵抗を止めた。
「なんで、A.R.O.A.に連絡しなかったのさ?」
大人しくなったリィトにシルヴァが問うも、リィトはぷいとシルヴァから視線を逸らし。代わりに、フェンが応じる。
「森の魔物がデミ・オーガだなんて知らなかった。それに、知ってても『本物』に助けなんて求められないよ」
俺たちは偽者なんだから、と俯くフェン。
「どっちが精霊? とか聞きたいんだけど……まあそれは、あれが倒れてからにするか」
前に立ってくれているクレメンスを真摯な表情で見守りながら、アレクサンドルが零した。
「おっと。血気盛んだなぁ、クマ公」
にやりと口の端を上げたのはアルヴァードだ。マジックスタッフをくるりと回し、その先にはめ込まれた宝玉をデミ・ベアーへと向ける。
「詠唱を始めっから、前は任せたぜ」
「よっし! 任された!」
応じて、デミ・ベアーのいる方へととび出していくセイリュー。守ってもらうだけは性に合わないというのが彼の言い分だ。そんな彼をフォローするように、パートナーのラキアはマジックワンドに光を宿す。放たれた光は敵の目を眩ませて。
「君たちはあんな無茶してはいけないよ」
戦場を見据えたまま、ため息混じりにリィトたちへと呼びかけるラキア。
(自分が怪我しないようにとか、短期戦した方がいいとか、効果的な攻撃とか。色々工夫しているのは知っているけど、やっぱり心配)
そんなラキアの胸中を知ってか知らずか、前線へと立ったセイリューは熊避けスプレーをデミ・ベアーの顔へと吹きつけて、敵が僅か怯んだところにタバスコをぶっかけた。目を鼻を襲う痛いほどの刺激に、デミ・ベアーが暴れる。鞘に収めたままの剣でデミ・ベアーを転倒させようとしたセイリューだったが、その時デミ・ベアーが自棄になったように振るった、けれどもしも食らえば怪我ではすまないような一撃がセイリューの頭上に迫って。
「あぶないっ!」
防具を青白く発光させた琥珀が、ショートソードでその一撃を受け止めた。彼を包むのは、守りの光。さしものデミ・ベアーの攻撃も、今の琥珀には通用しない。
「はく、まけないっ!」
きっ! とデミ・ベアーを睨みつける琥珀。一方のセイリューは咄嗟に武器を手放してしまったものの、地面を転がって事なきを得ていた。
「セイリュー! そろそろ退いて!」
相棒の呼びかけに応じて、セイリューは後衛へと戻ることを決断する。戦闘中、神人にできることはあまり多くない。そんな中、出来るだけのことはやった。後は精霊たちに、全てを託すのみ。
「次は僕が相手をしましょう」
言って、ブロードソードを手にしたマギウスがデミ・ベアーへと跳ぶ。手の中の剣が、見る間に猛獣の大爪へと変わった。振り下ろされるそれが、デミ・ベアーの巨躯から血を滴らせる。
魔法の光に目を眩まされた上、タバスコに目を潰されて。デミ・ベアーはもう、滅茶苦茶にその太い腕を振り回すだけだ。幾ら力が強くとも、攻撃が当たらなければ意味がない。と。
「っし! でかいの一発いくぜ!」
アルヴァードの詠唱が終わった。照射されたエナジーが、デミ・ベアーを内側から焼き尽くす。苦しみ悶え断末魔の悲鳴を上げながら、デミ・ベアーはその場にずしんと倒れ込み、そのまま二度と起き上がることはなかった。
●『救世主』の行く末
「デミ・オーガ退治、完了ですね」
術を解除したマギウスが宣言したその途端、リィトがフェンの手を引いて走り出した。が、
「ど、どうしたのリィト?!」
「どうしたのじゃない! 逃げるんだよ!」
「へ? 逃げ……わぷっ?!」
「うわっ?!」
足をもつれさせたフェンが転倒。彼の手を引いていたリィトも巻き込まれる形で崩れ落ち、ウィンクルムたちが手を出す暇もなく彼らの逃走劇は失敗に終わった。
「……何やってんだ、お前ら」
アルヴァードが呆れ顔で零す。凛玖義がくすくすと笑みを漏らした。
「何も逃げようとしなくてもいいのにねぇ。別に取って食うわけじゃないんだから」
「でも俺たちを捕まえにきたんだろ?!」
「安心しろって。俺たちのお仕事はデミ・オーガ退治。2人の処遇は聞いてないぞ?」
未だフェンと団子になって立ち上がれずにいるもののぎゃんぎゃんと威勢よく噛みつくリィトに向かって、アレクサンドルはにっと白い歯を零す。2人が目を丸くした。
「俺たちをどうこうしにきたわけじゃない……のか?」
「最初に言ったじゃない。君たちを助けにきた、って」
言って、雨佳は2人に手を差し伸べる。その手を、フェンが掴んだ。
「フェン……?」
「リィト。多分だけど、今逃げたら後悔すると思うんだ」
真面目な顔でそう言われて、リィトは僅か泣き出しそうな顔になり――けれど唇を噛み気丈に持ち直して。相棒に諭され、リィトも、一応は彼の判断に従うことにしたようだった。
「少し、俺たちの話を聞いてもらえるかな? 村へ戻りながら、ね」
2人を助け起こすのを手伝いながら、ラキアが言う。リィトたちが目を見開いた。
「村へ、戻るの?」
「……俺たちを村に突き出す気か」
フードの奥でため息を零して、クレメンスが口を開く。
「そないにカッカせんでも、村に突き出す気はあらへんよ」
「でも、村への退治報告は2人にしてもらう。ラニ村の救世主はラニ村の救世主のままに、な。気まずい嘘でも最低限の責任、ってことでさ」
シルヴァに笑いかけられて、リィトたちは顔を見合わせた。2人とも苦い顔だが、その責任の重圧から逃げるつもりはないようだった。
「それじゃ、皆で村に帰ろっ!」
「話の続きは村への道すがら、な」
琥珀が元気よく言い、セイリューが明るく笑み零す。そうして一同は、森を後にしたのだった。
「僕は君たちがウィンクルムを名乗っていても別に構わないと思うよ。A.R.O.A.が情報を掴んでいたのに見逃してたんだから、悪いことはして無いんだと思うし」
村へと続く道を歩きながら、雨佳は静かに言った。
「でも今日の体験である程度分かったんじゃないかな。無闇に首を突っ込むと、怪我だけじゃ済まない事態になるって」
「お前らは運が良かった。だが、次また同じように運が良いとは限らないぜ?」
重みのある雨佳の言葉に、アルヴァードも続く。2人の言葉は、リィトたちの心に届いたようだった。今自分たちに命があるのは本物のウィンクルムたちのおかげだと、2人とも身を以て知っている。
「なあ、ところでさ、どっちが精霊? いや、人間なら『俺イケメン☆』宣言するっていい度胸だよなー」
そこまで一気に言って、リィトたちの顔を見つめ寸の間黙り込むアレクサンドル。自分を見つめ返す2人の顔は、タイプこそ違えど両者ともなかなかに整っていて。
「……っていじってやる気満々だったんだけど、なんかちょっと残念」
零したため息は、クレメンスのそれと綺麗にハモったが、クレメンスが漏らしたのは神人の発言に呆れてのため息である。
「イケメンはともかく、あんさんらは『オーガが倒せる』て宣言してはるんよ? 騙り続けたら、近い内にはかなくなってしまうやろね」
真面目な色を帯びた低い声でそう紡がれて、偽者たちは顔を青くする。
「よう考えて今後のこと決めはりや」
クレメンスはそう言葉を閉じた。決定権を持つのは、リィトたちだ。自分たちは思いを伝えることしかできない。それでも、零す言葉が彼らが選び取る道の一助とならんと。
「自分たちの実力をちゃんと理解して、その範囲で出来ることを考える癖をつけないとね」
考え込む2人組にラキアはそっと微笑みかける。そうそう、とセイリューが相槌を打った。
「とにかくさ、お前たちに何かあったら心配する人、居るだろ。そういう人泣かせることしちゃ駄目だぜ」
「……心配する人なんて、いない」
セイリューの言葉に刺激されたように、やっと大人しくなっていたリィトが唸るような声で呟いた。
「俺たちは、ずっと2人で生きてきた。泥水を啜って、たった2人きりで寄り添い合って。……俺が死んだって、悲しむ奴なんかいないんだ」
不味い物を吐き出すようにして零された言葉に、すぐに返せる者はなく。
「偶然魔物を退治して……生まれて初めて、人に感謝された。ウィンクルムを名乗り出して、初めて誰かに必要とされるようになった。……あんたたちが言うことは、もっともだと思う。こんなこと続けてたら、そのうちに俺は死ぬかもな。死ぬのが怖くないわけじゃないけど、誰もに背を向けられて生き続けるよりは、誰かのために戦って死にたいんだ、俺は」
絞り出すようなリィトの言葉に、凛玖義は首を傾げてみせた。
「極端だねぇ、君。いいとこ取りしてさ、誰かのために戦って、生き続けたらいいじゃないか。ネイチャーを退治しただけでも大したもんって思うよ、僕は」
「うんうん。2人とも俺より強いんだし、ネイチャー専門退治屋すればいいと思うんだ」
どうかな? と提案するのはアレクサンドル。リィトが目を見開く。
「退治屋……考えたこと、なかった」
「もう一つ、考えてないことあるだろ」
言って、セイリューはフェンのことを指し示す。
「居るじゃんか、心配する人」
なっ? と振られて、フェンはこくと頷いた。
「俺、リィトが死んだら悲しいよ。リィトがいなくなったら、俺……」
「フェン……」
そんな2人を見て、ラキアはそっと笑む。
「ね、生き急ぐにはまだ早いよ。お互い相棒を亡くしたくないでしょ?」
ラキアの言葉に2人は顔を見合わせて、しっかりと頷いた。
「じゃあ、ウィンクルムごっこはお終いってことで。ところでさ、一度は本部に謝って、お仕置き受けた方がいいんじゃね?」
アレクサンドルの言葉に、リィトたちの顔がまたさあと青ざめる。
「お、おしおき……?」
「あ、オレもA.R.O.A.へ連行した方がいいのかなって思ってた。今回は大事にならなかったけど、やっぱ色々問題あるだろ」
軽い調子でシルヴァが零した言葉に、2人はますます青くなって。琥珀が泣きそうな顔で、凛玖義の足へとすがりつく。
「りく、この人たちつかまっちゃうの? ネイチャー、退治したのにA.R.O.A.に連れていかれちゃうの?」
「うーん……僕は、彼らを責めたりはしないけど……」
歯切れ悪く零しながら、凛玖義は琥珀の頭をよしよしと撫でてやる。マギウスが口を開いた。
「――ですが、噂とはいえこんな問題が起こることは予想して然るべきでしたし、A.R.O.A.の怠慢で彼らを放置して危険な目に遭わせた、とも考えられます」
「だよな。マギの言う通りだ。お前ら良い奴みたいだし、オレたちが職員にさ、責任取れーって訴えてやるから。なっ?」
だから安心してくれていいと、シルヴァはリィトたちに笑みを向ける。
「ほら、そろそろ村だ。ちゃんとしめてこいよ?」
アルヴァードが、2人の背をとんと叩いた。
「君たちは、ラニ村の人たちには必要とされていたんだからね。きちんと終わらせてきたらいい。僕たちは、ここで待ってるから」
凛玖義の言葉に頷き応じて、リィトたちは村へと駆けていく。
「ところで、一体どっちが精霊だったんだろうね? それとも、2人とも人間なのか」
さして興味はない様子ながら、雨佳が思い出したように誰にともなく問うた。それを受けて、シルヴァが声を張り上げる。
「なあ! 結局どっちが精霊なんだ?」
フェンがふわりと振り返った。ふっきれたような顔で言うことには。
「俺が精霊! ポプルスだよ!」
リィトがフェンの手を引いた。2人の姿が、村に吸い込まれるように消えていく。
「……そしたらあの2人、もしかしたら本当にウィンクルムになったりしてな」
「そうなるまでは、オーガと戦わないようにしてほしいねぇ」
セイリューの呟きを捉えて、凛玖義が苦笑を漏らした。
間もなく英雄たちの帰還を喜ぶ声が、村中から聞こえてくるだろう。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 巴めろ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 06月05日 |
出発日 | 06月16日 00:00 |
予定納品日 | 06月26日 |
参加者
- シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
- 栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 鹿鳴館・リュウ・凛玖義(琥珀・アンブラー)
- アレクサンドル・リシャール(クレメンス・ヴァイス)
会議室
-
2014/06/16-00:00
僕もプラン出してきたよ。
さて、明日は気をつけていかないとね……。 -
2014/06/15-22:50
>雨佳
プラン提出お疲れ様!
高レベル魔法は本当に頼りになるな。
こっちも提出したぞ。
スキルのセットもすんだし、大丈夫かな。
この時間が一番ドキドキするなー。
うまく行く事を祈っておこう。 -
2014/06/15-21:58
あ、いつの間にか定員になってましたね。
仲間が沢山いるのは心強いです。
僕達の方は一応プランを提出しました。
うん、ライフビショップ2人っていうのは体力的に嬉しいですね。
あと二時間ほどで出発ですが、アルの魔法をやはり乙女の恋心Ⅱを乗せる事にしました。
範囲魔法だと思っていたのですがそうゆうわけじゃないみたいですし、そちらの方が攻撃力も高かったので…。できるだけ早く片付けたいですしね。
-
2014/06/15-01:41
>アレクサンドルさん
3行まとめ、助かるぜ。ありがとう。
それに合わせてプランを考える。
「A.R.O.A.に就職したら?」ってのはいいよなぁ。
職員には普通の人も居るし
仕事している間に顕現する可能性もゼロじゃないし?
>鹿鳴館さん
初めまして。よろしくお願いします。
主戦力がエンドウィザードの魔法になると思うので
詠唱時間を稼ぐのにどう立ち廻ろうかなと考え中。
>シルヴァさん
そうそう、初めましてなんだよ。よろしく。
仮想敵ヒグマ(グリズリー)な感じで対応を少し考えてみる。
回復があっても、まず怪我をしない方がいいからさ。 -
2014/06/15-01:12
>鹿鳴館
はじめましてだな。返事遅くなってごめんなー。
なんか間でアレックスが色々説明してくれたみたいで、ありがとな。
デミ・ベアー1体に対して、ウィンクルムが5人組集まったからなー
油断は大敵ってGMよりにも書いてあるけどさ
オレの提案に拘らず、したい行動で位置取りしても大丈夫だと思うぞ。
その配置でプラン書くようなら、精霊が前衛同士、よろしくな。
>セイリュー
はじめましてだっけ?
明日(もう今日か)の夜が締切だから、さすがに相談進んでないとまずいしな(笑)
回復あてにしてるなー。 -
2014/06/15-01:01
>セイリュー
敵の目をくらませつつ、治療ができるのはありがたいな。
とりあえず3行で説明すると
村人のふりして二人を呼び出す
戦闘は精霊が前衛、魔法使いの呪文発動まで守る。神人は後ろで二人組の確保
二人組に対しての行動は自由だけど、おおむね二人を偽物として糾弾しない方向かな。
こんな感じかな。
よろしくなー。
>鹿鳴館
まあ、戦闘イメージはそんな感じでいいんじゃないかな。
セイリューの相方はライフビショップだけど、目くらましと治療だから位置的にはアルヴァードの隣かな。 -
2014/06/15-00:53
>セイリュー君
はじめまして、凛玖義っていう者だよ。よろしく。
ジョブスキル、ありがとうね。心強いよ。
>アレックス君
それもそうだね
あくまでも演技だからね、演技。
うわぁ、本物じゃないのに呼ぶのが癖になりそうだ……
確かに今回の流れからすると、村の人達には自ずとそう知られるようになるから、
あからさまな嘘は返ってダメかもなぁ。
君の言うとおり、フェン君達の増援に来たって伝える事にするよ。 -
2014/06/15-00:23
>アレックス君
[13]で発言してたね……見落としてすまない。
危うく、勘違いしたままプランを書くところだった
神人は後衛だね、了解したよ。僕も2人を守る為にそっちへ回る
「医療」のスキルを持っているなら、是非2人の手当てをお願いしようかな
その分、僕は2人が飛び出したり、デミ・ベアーに襲われるのを何としてでも守りきろうと思う
そしたら、イメージは、こう……かな?
【戦闘イメージ】
シルヴァ君
マギ君 栗花落君 フェン様
デミ・ベアー 琥珀 アルヴァード君 アレックス君 リィト様
クレメンス君 凛玖義 -
2014/06/15-00:20
セイリュー・グラシアだ。皆よろしく。
相談が随分進んでいるのでそれに合わせるよ。
シャインスパークを持っていくので万が一の負傷時はこれで。
-
2014/06/15-00:00
>鹿鳴館
様つけるのは、呼びかける時だけでいいからな(笑)
合流後は君付でも呼び捨てでも好きにしていいぞ。
接し方については、各自の自由だから別に表明しなくて大丈夫だけど
フェン達が倒したっていうのは、彼らのプライドが許さないんじゃないかなあ。
それに村人達は、俺達が本部の依頼でデミ・オーガ退治に来たウィンクルムだって事は知ってるんだ、流石に嫌味にならないかな。
「本当の事を言わない」っていう意味なら
フェン達の増援として俺達来ましたー。合流できてよかったです。程度でいいんじゃないかな。 -
2014/06/14-23:39
ごめんね
何か忘れてると思ったら、僕自身、フェンく……様達の接し方を伝えてなかったね
……そうだねぇ、プランを提出していたら申し訳ない。
アレックス君じゃないんだけど、嘘も方便っていうなら
「デミ・ベアーはフェン様達が倒してくれたんですよ!」って、村の人達に伝えたいかな
もちろん、2人には予め
「本当のウィンクルムになったら、正直に話す事」が条件だけどね……。
ウィンクルムじゃないとはいえ、ネイチャーを退治し、村の人達に感謝された事で
ゴロつきだった自分達は必要されている喜びを見出したと思うからね。
僕達が倒したって言うのは間違いないと思うんだけど、
彼らの自尊心を考えたら、本当の事を言っていいのかな……。 -
2014/06/14-23:39
>鹿鳴館
雨佳の11を聞いて、12でシルヴァが訂正して、13で俺がそうだなーって言ってる形だな。
うちの相方も前衛に回る事にしたぞ。
だから、今現在はアルヴァード以外の精霊3人が前衛、
神人は一応全員後衛で二人組の保護って形かな。
サンクチュアリの保護はないから、鹿鳴館も後ろに下がった方がいいかな。
でも、陣形とかその辺はあまり難しく考えなくても大丈夫だと思うぞ。 -
2014/06/14-22:46
>栗花落君
そう言ってくれて嬉しいよ。
こちらこそ、よろしく。
>シルヴァ君
初めまして。凛玖義っていうよ、よろしく。
君の案に賛成したいんだけど
栗花落君の発言[11]とアレックス君の[13]の発言から考えたら、
僕とシルヴァ君は精霊達の間。
……つまり、前衛であるマギ君と琥珀、中衛のアルヴァード君の間に入る事になるんじゃない?
というのは、こういう解釈をしてるからなんだ……。
もしかしたら、何か違うかもしれないけど。
【戦闘イメージ】
栗花落君
マギ君 シルヴァ君 フェン君
デミ・ベアー アルヴァード君 クレメンス君
琥珀 凛玖義 リィト君
アレックス君
↑うーん、これ以外フェン君達を保護する陣形(?)あるだろうか……。
>アレックス君
僕も呼びかけを手伝うよ。
突然越してきて、フェン君達の噂を知った村人に扮してみる。
……おっと、フェン様だったね。失礼。 -
2014/06/14-20:20
>シルヴァ
まぁ、しょーがねぇだろ。多分そのうち直るさ。
>アレクサンドル
んー…。まぁ、呼びかけはお前らに任すわ。
お前達が呼びかけるんなら、俺達は後ろを警戒する。
シルヴァが言ってる通り、神人連中は無茶すんなよ。
ただのクマだって厄介なんだからな。 -
2014/06/14-15:54
マギウス・マグス
ああ、この発言……アイコンは変えられても、名前までは変えられないのですね。
シルヴァの名前になるのが、何となく納得いかないです。(腕を組みつつ憮然) -
2014/06/14-15:50
>アレックス
解りました、シルヴァにもそのように言い含めておきます。
二人の処遇については、その人なりの思う所や働きかけの方法があるでしょうから
それぞれの意見を聞いて、二人がどう思って行動するかに任せて良いかと思います。
僕は、少しお説教臭くなりそうですが
他のメンバーの意見を、興味深く聞く事になると思います。 -
2014/06/14-14:16
あーっと、追記。
一応、捜すために俺が二人に呼びかけてるけど、他にも一緒に呼びかけるって人がいたら
2人の事を「様付」で呼んで、村人が心配して捜しに来た風を装って欲しいんだ。
話を聞いただけでも、2人が本当に善意だって事は判るし
デミ・オーガが出る森に村人が入って来たって思ったら、急いで出てきてくれると思うんだ。
マスコメに
>>デミ・オーガに襲われている彼らの元に駆けつけることになる可能性が高いです。
ってあるから、声かけが2人組みがデミ・オーガと遭遇後になる可能性もあるけど
その場合もきっと、『出たから来るな!』って怒鳴り返してくれると思う。
騙すのは良くないけど、こっちだって一刻を争うし、嘘も方便ってね。 -
2014/06/12-23:26
あー、そうか。
熊にナイフだ素手だで神人が立ち向かったらまずいよな。
って事は、前衛は純粋に精霊だけって感じになるのか。
それじゃあ、スキルは『シャイニングアロー』に戻して前衛に回らせてもらうな。
俺自身も一応一般スキルの『医療』をレベル1だけど持ってるし
2人の簡易手当はできると思う。
まあ、そんな感じでいったんプラン纏めてくるな。 -
2014/06/12-21:59
言ってたより、遅くなった!ごめんな。
>アレックス
考えてみたら結構久しぶりか?今回もよろしくなー。
今回は
「普通の熊でも危ないのに、デミ・ベアー相手に
ナイフで攻撃するつもりですか?」とかマギに怒られたから
オレ自身はちょっと下がり気味になると思うぞ。
二人と一緒に移動するのに、混ぜてもらうかもしれない。
>雨佳
プリン作りも楽しかったなー。またあんな風に遊べたら楽しそうだ
アルヴァードはなんか疲れてるなー?(鈍い)
今回は心情メインっぽいから、流れをさっくり考えておいて
それぞれ偽ウィンクルムの二人にどう絡むかって方を詰めた方がいいのかもな。
とりあえず、戦闘は今出てる感じで書いておくから、
何かこうした方が良いって事があったら、教えてくれなー。 -
2014/06/12-15:20
>凛玖義さん
いえ、あまりお気になさらず。前衛さんが来て下さったのは素直に嬉しいですし。
よろしくお願いしますね。
>シルヴァ君
ふふ、シルヴァ君とマギウス君はプリン以来だね。
アル『散々だった…(ゲッソリ)』
そうだね。
凛玖義さんと琥珀君、シルヴァ君とマギウス君が前衛。
アルがその後ろで魔法の準備をしながら、更に僕とアレクサンドル君で偽物の2人を守って、クレメンスさんがサンクチュアリで回復。かな。
>アレクサンドル君
サンクチュアリで良いかも、と言ったけど、2人を早めに発見して怪我とかして無ければシャイニングアローでカウンター牽制でも良いかも知れないね。そのあたりはお任せするよ。
アルはカナリアの囀りを持って行こうか。
乙女の恋心Ⅱだと一匹の敵に向かないし、かといってⅠだと火力低いしね。
アル『……この技名どうにかならんのか……』
>2人の処遇
僕も最初に言ったように、あんまり興味ないな…。
アル『おい…』
あ、うん、ごめん、言葉が悪かったね。
2人の好きにすると良いと思うし……今後もしデミじゃないオーガと遭遇する事になったらって考えたら、彼らも今回の事で少し考えを改めるんじゃないかな? -
2014/06/12-08:48
前衛二人来たー!
前に出るのは本職にお任せして、
うちの相方は『サンクチュアリ1』セットして後ろに下がるな。
あれ、敵味方の区別つけてくれないっぽいから、熊まで回復しないように気を付けるけど、そうすると前衛への効果は薄いと思う。
精霊はともかく、前に出るなら神人は十分気を付けてくれよ。
>鹿鳴館
もっとガチな依頼だったら迷わずシメてるけど、まあ都合もあるし、どんまいー。
そういえばまた熊だな、よろしくな。
専門盾職は心強いな、ガードよろしく頼む。
今回は事前準備する時間もないし、怪我しないようにな。
>シルヴァ
お城以来だな、よろしくー。
手筈了解、2人組も前に出たがるかもしれないからがっちり捕まえとく。
お説教っていうか会話は
俺はイケメンつつくのと、ネイチャー退治屋でもやれば?って感じで纏めたよ。
オーガにはA.R.O.Aも動くけど、ネイチャーでは動かないからな。需要はあるだろ。
相方は続けてたら確実に近い内に死ぬぞ、くらいかな。
俺は二人組が偽物だって村に突き出す気もないし
本部に連行するつもりもないんだけど、どうしようか。
あ、退治終わったし二人も無事だよって、村に顔出しはしたいと思ってる。 -
2014/06/12-00:32
とりあえず、今日は眠くてこのまま落ちそうなので、
明日の夜9時頃にまたのぞくなー。 -
2014/06/12-00:30
あ、丁度書き込みの時間かぶったな
>鹿鳴館
とりあえず、発見時は鹿鳴館とうちのマギで
偽ウィンクルム二人をデミ・ベアーの攻撃から守って
雨佳やアレックス達に、安全な位置まで移動させて貰う感じも良いかな? -
2014/06/12-00:27
4番手だな
シルヴァ・アルネヴと相棒のシンクローサモナーのマギだ。よろしくなー。
二人の発見は熊と同時になりそうだから、見つけた場合は
まずマギが前に出て、庇うような形で行動するかなー?と思ってるぞ。
二人については、ちょっとあれっ?と思ってる事があるから
そのあたりちょっと聞いてみるつもりなんだけど、どっちにしても
少しA.R.O.A.のこと、勉強した方がいいよなー。 -
2014/06/12-00:26
ごめんね
何の挨拶もせずに参加だけしちゃって……本当失礼な事しちゃったな。
僕は凛玖義っていうよ、精霊はロイヤルナイトの琥珀ちゃん。
栗花落君とは初めての依頼、かな。アレックス君とはデミ・ベアー以来だね。
改めて、よろしく。
前衛といっても今の所、精霊は琥珀ちゃんだけ……かな。
僕は武器を持っていない代わりに
デミ・ベアーを脅かしたり、攻撃からフェン君達を庇うぐらいならできるんだけど。 -
2014/06/10-22:16
まあ、まだ5日あるしちょっと待ちだな。
熊と二人組は同時に発見くらいの心積もりでいた方がいいだろうなあ。
とりあえず、ウィンクルムが来たぞーって言ったら逆に逃げそうだから、
デミ・オーガが出るから早く帰れって声かけてみる。
どっちにしても、あの二人は今後ウィンクルムですって名乗らなければいいなって思う。
オーガが出てもどうにもできないんだから。 -
2014/06/10-10:13
んー。書き込み待ちしてたけどないみたいだから先に。
前衛さんが来てくれたのはありがたいね。
そうするとアレクサンドル君はサンクチュアリでも良いかもね。
呼びかけに応じて直ぐ出て来てくれると助かるのだけど……。デミベアーと2人が同時に来られるとちょっと厄介だね(苦笑)
(そうなりそうな予感がひしひしとするけども…)
そう言う僕も、別に戦闘が得な訳じゃないけどもね…。
ウィンクルムを名乗るからには、やっぱり命がけだしね。 -
2014/06/09-01:06
改めて、よろしくな。
事前にトランスを済ませておくとして
今現在前衛がいないんで、とりあえずスキルは『シャイニングアロー』をセットしておくな。
二人が合流できたら熊の矢面にたって攻撃をカウンターの方向で。
止めは任せる。
二人を捜しつつ、向こうからも見つけて貰えるように
大声で呼びかけたり、ホイッスルを吹いたりって感じでいいだろうか。
俺、声は大きい方だと思うから、多分そういうのは向いてると思う。
倒した後は即撤収、了解。
本物のウィンクルムとか言われると、なんか緊張するなあ。
俺自身は彼等より戦闘能力低いだろうし、変に舐められない為にもびしっとしないとな。 -
2014/06/09-00:28
こんばんは。栗花落雨佳です。相方はエンドウィザードのアルヴァード。よろしくお願いします。
うん、僕もデミオーガを探す、というよりデミオーガを探がしている2人組を探した方がいいと思います。
先に2人を見つけられれば御の字だし、クレメンスさんがライフビショップですから保護も容易ですしね。
オーガを倒したら、僕としては直ぐに村に帰りたいですね。
道すがら話すのも良いと思いますし、本物のウィンクルムを見て2人がどう言った感想を持つかにもよりますけど。
僕も説教は苦手だなぁ…(苦笑)
僕は2人が今後如何したいのかに任せるよ。続けてても良いと思うし。
AROAに迷惑が掛らなければ、彼らの自由にしていいと思う。
-
2014/06/08-15:30
アレックスだ、よろしくな。
相方はライフビショップ(Lv3)だ。
状況確認すると、
1.(PCには)敵の詳細はデミ・オーガらしい事以外は不明(種類・数・出現場所)
2.一般人二名(多分2人とも人間)がデミ・オーガ退治に向かってると思われるので、保護。(現在地は不明)
でもって、本人達にとっちゃー不本意だろうけど、
美味しそうな囮がうろうろしてる所にベアが食いついてくるので
二人を探すなり、ホイッスル等で呼ぶなりして合流、退治って流れでいいのかな。
ベアを倒した後、その場で2人に説教してたら
ベアの血の匂い+人間達っていう囮がじっとしてる訳だから
(実際はいないんだけど)他にデミ・オーガがいたら襲撃するだろうって事で
うちの相方に警戒させておくようにするよ。
説教は任せたー。俺そういうのうまくないし。
どっちが精霊(公式設定で超イケメン)名乗ってるのか突っ込みたいのと
ゴメンナサイしてお仕置き受けてから、A.R.O.A.に就職したら?って言うくらいだと思う。