A.R.O.A.の休日(県 裕樹 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

●休みましょうよ
「市街地にオーガが侵入したぞー!」
「先発の連中がネイチャーの大群に囲まれてる! 急いで増援を!」
 etc.etc……
 非番の筈の隊員が何故か作戦に組み込まれていたり、ある隊員は2週間連続で作戦に参加していたり……最近では幼児誘拐でお騒がせのギルティに加え、別のギルティの復活も確認され、A.R.O.A.はまさに多忙を極めていた。
「こんなんじゃ、皆さん壊れてしまいます!」
 オフィス内で、思わずそう叫んだのは新人オペレーターのミリアである。彼女の業務は市民からの通報を司令部に伝えたり、作戦行動に必要な装備を確認したり、受付窓口を担当したり、時には来客にお茶を出したり……と、隊員たちに負けず劣らずの仕事量をこなしている。だが、私は矢面に立って戦う事は無い、皆さんの御苦労に比べたらこんな仕事なんか何でもない! と、一人張り切り先輩職員をも呆れさせる……それがミリアさん18歳(恋人募集中)の日常である。
 そんな彼女が、ある日とんでもない事を言い出した。非番で、且つ用事の無いウィンクルムを集めて、ささやかな慰安の場を設けましょう、と切り出したのだ。
「ミリアちゃん、貴女も相当働いてるんだから……貴方の方こそ休まないと」
「いいえ! ウィンクルムの皆さんに、少しでも安らぎの一時を過ごして欲しいんです。私なら心配ご無用、頑丈なのが取り得ですから!」
 ……ワーカーホリックに陥ってないか? と心配する者も出てくる始末であったが、そんな彼女が仕事の合間の僅かな時間を縫って完成させた企画だと思うと、ウィンクルム達も『良いから休みなよ』とは言えなかった。そして結局、その頑張りに感心した5組のウィンクルムがミリア発案のレクリエーションに参加する事になった。

●内容はこんな感じ!
 多忙を極めるA.R.O.A.のウィンクルム達に、休暇の時にまで疲れを感じさせる訳にはいかないからと、近場ではあるが自然を満喫できる、タブロスから少し離れた山間のキャンプ場が会場として選ばれた。
 一泊二日の小旅行を楽しみつつ、皆でバーベキューを食べようというのがミリアの考えた主旨であった。道具類のレンタルも完璧、寝泊りする為のバンガローも抜かりなし。勿論、寝具や毛布だってセットになっている。
 ……そこまで周到に準備したミリアにとっての悲劇が起こったのは、あとは当日を待つばかりとなった、その時の事である。

●そんなぁ~!
「わり! 出張だってよ。ゴメンなミリアちゃん」
「何ぃ!? オリバーとロバートが揃ってヤられたって!?」
 ……急な勤務変更や戦傷による入院などが重なって、遂に参加予定であった5組全てがドタキャン、という最悪の事態になってしまった。時は予約日の前日、今からキャンセルしたのでは申込み料金にほぼ匹敵する額のキャンセル料を取られてしまう。しかし、事の本題はそこではない。
「かわいそう、だけどねぇ……」
「俺らも明日は出張らなきゃいけないしなぁ……」
 ドタキャンを詫びる隊員に、『仕方ないですよ』と言って笑顔を向けるミリアだが、その隊員が去って行ったその後、彼女の頬を一筋の涙が伝った。
(あーあ、泣かせちゃった! おい、誰か何とかしてやれよ!)
(ムチャ云うな、任務とレクリエーションを天秤に掛けられるかよ!)
 頑張ったのに……と、ミリアはガックリと肩を落とす。だが、誰も参加できないのでは仕方がない。
「……キャンセルの電話……ぐすっ、しなきゃ……」
 涙声のまま、受話器を上げてキャンプ場の電話番号にアクセスするミリア。彼女の気持ちは、努力の跡は……このまま水泡に帰してしまうのだろうか……? 

解説

●目的って言うか
 せっかく新人の女の子が準備してくれた企画、このままお流れにしちゃったら可哀想すぎるので、彼女を落ち込ませない為にも、キャンセルした隊員たちに代わって参加してあげて欲しいんです。

●どんな所なの?
 予約されている会場は、タブロスからバスで小一時間の所にある山間のキャンプ場です。バンガローがあるのでテントは不要です。
 BBQを楽しむ河原はバンガローのある平地から坂を切り崩して作った階段を降りた所にあります。流れは速いですが水深は浅く、中に入って水遊びに興じる事も可能です。なお、飲み物等を冷やしておくのに適した流れの緩い場所があるのですが、そこは川底の石が平たく、苔で滑り易くなっているので、そこに出入りする際には注意が必要です。
 バンガローは一つあたり5~6人が寝泊まりするのに充分な広さがありますが、人数が増えた時の事を考えて3か所確保してあります。鍵の管理は幹事のミリアが担当していますが、頼めばすぐに貸してくれるでしょう。何しろ彼女もお年頃、皆さんの仲が進展するのなら喜んで協力してくれる筈です。
 また、斜面が西向きに面しているので夕焼けはかなりの絶景となる上、街灯りが無いので星空も最高との事。誰にも邪魔されない、こんな時こそ親密度アップのチャーンス! なのではないでしょうか。

●幾ら掛かるの?
 施設利用料1グループ1000jrなので、これを参加人数で割って頂きます。その他、売店でスイカや花火なども売っています。スイカ1玉300jr、花火セット100jr、缶ビール50jr、ジュース類は各20jrです。また、BBQの食材は各自持ち寄りになってしまうので、誰が何を担当し、幾らで購入したか、ちゃんと領収書を提出して下さいね。
 川遊びをと考えている方は水着を用意した方が良いと思います。念の為。
 花火は手持ち式のみ、周囲が山なので打ち上げ花火はNGです。
 それと、ゴミはキチンと持ち帰りましょう。

ゲームマスターより

 こんにちは! 県 裕樹です。今回は初夏らしい、涼しげで爽やかなイベントを用意してみました。
 建前上は企画者の女の子を泣かせない為となっておりますが、どうせ参加するなら思いっきり楽しんじゃいましょう!
 『県の創る話は難しいからなぁ』と思っているアナタ! いつも無理難題を吹っ掛けるだけの私ではないという事をお見せ致しましょう。どうです、火起こしで男らしさアピールをしたり、隠れたお料理スキルを発揮してみたりしませんか?

リザルトノベル

◆アクション・プラン

音無淺稀(フェルド・レーゲン)

  【持ち寄り】
▼ビスケット&マシュマロ…100Jr分
▼お米(1㎏)…200Jr分
▼野菜…100Jr分
▼調味料…100Jr分

とても素敵な企画なのに流れてしまうのは勿体ないです
皆でこうやってわいわいするのって実は初めてだから…私もちょっと楽しみです
お料理、全力で頑張りますね!

BBQといえばピーマン、とうもろこし、玉ねぎなんかは必須ですよね

あとは、茄子、もやし、にんにく、獅子唐なんかもいいですね

とうもろこしは焼く前に醤油を塗っておきますね

タレもどうせなら自家製で
醤油ベースと塩ベースのタレを用意しましょう

食後のデザートに、炭の残り火でマシュマロを焼いてビスケットで挟んで食べるととろっとして美味しいですよ




七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
  BBQを食べながら、素敵な眺めを満喫する!
そう考えたら、楽しみになってきましたね!
今日は思いっきり贅沢しましょう!

スイカを翡翠さんから預かったら
音無さんとBBQの調理をお手伝いします(調理スキル使用)
食事の準備ができたら、紙皿と紙コップとお箸を皆に配り
翡翠さんにも携帯電話で呼びかけ
リヴィエラさんから頂いた飲み物と
音無さんの焼きマシュマロも是非頂きます

食後しばらくしたら
予め服の下に着ていた水着に着替えて水遊びします
翡翠さん!あそこまで競争しますよ!
大丈夫ですよ、替え着は持ってきましたから!

できれば、バンガローからの星空も見たいものですが、
多分眠っていると思いますから、無理はしないようにしましょう



リヴィエラ(ロジェ)
  リヴィエラ:
【BBQ】
材料費…■ジュース類…20jr×人数分
    ■肉類   …200jr分
    ■ビール  …50jr×1

BBQは初めて…楽しみです。
薄いブラウスを着て行きましょう。
私、河原に冷やしてあるジュースを取りに行ってきますね!
(苔に足を取られ転び、全身ずぶ濡れになる)
あいたた…あ、あら? どうして皆様私を見ているの?
ひゃっ、ロ、ロジェ様…? どうして怒ってらっしゃるの…?

【バンガロー】
っくしゅん、そうだわ、濡れた服を着替えないと。
星空が綺麗…。
あ、あの…ロジェ様の上着、暖かいです…。
どうしよう、胸の鼓動が聞こえてしまいそう…。
わ、私、あなたの事が…あ、あの、ロジェ様!?



●ちょっと待った!
 Pi・Pi・Pi……プツッ、ツ――――――
「……!?」
 予約のキャンセルをする為、ミリアはキャンプ場の管理事務所にアクセスしようと受話器を取っていた。が、その行動は背後から割り込んで来た手によって遮られた。
「……余計な事だったら、済まない。話が聞こえてしまったんでね」
 ミリアに話し掛けたのは『ロージェック』だった。そして彼は、涙でグショグショになった彼女に無言でハンカチを差し出し、まずは落ち着いて、と促した。
「ロージェックひゃん……ぐすっ!」
「ロジェで良い、同期なんだから敬語も要らない……とにかく涙を拭いて。これじゃあ俺が君を泣かせてるみたいだ」
 実際、振り向いたミリアとロジェが向かい合う格好で話をしているので、事情を知らない第三者が見たら誤解を招いてしまうかも知れない構図だ。が、折角綿密に練られた企画が流れてしまうのは惜しかったし、何より自分達ウィンクルムを労う、その気持ちが無になってしまう事を嫌った彼が、寸でのところでそれを阻止したのだ。これで誤解を招いたら、あまりに救いが無いというものだろう。
「あー……暇、とまでは言わないがな。たまたま時間の空いているウィンクルムが数名いる、声を掛ければ集まってくれるだろう。5組満席と云う訳にはいかないかも知れないが、それで良ければ参加させてくれないか?」
「ほんとれすか……? 嘘ついたらハリセンボンですよ?」
「ここで嘘を言ってどうする……と、ところで、皆に話が行く前に、ちょっと相談があるんだが……」
 少々声量を落とし、耳打ちをするように、ロジェはミリアにある頼み事をしていた。

●着きましたよ!
「んんっ、良い眺めだ……それに空気が美味い!」
「街から車で小一時間の所に、こんな場所があったなんて……」
 バスを降りると、まず『翡翠・フェイツィ』がその見事な自然を愛で、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。そしてその後に続いた『七草・シエテ・イルゴ』は只、このような穴場があった事に驚いていた。
「ミリア様、凄いです! 良くこんな場所を知っていましたね!?」
「え、えへ、実は……実家がこの近くなんです。だから……」
 今度は『リヴィエラ』がこの場所を見付け、手配をしたミリアを純粋に称賛していた。そして『音無淺稀』が『フェルド・レーゲン』を連れてガードレールの下に見える清流を指し、何か言っている。彼女は『後で泳ぎましょう』と彼を誘っているのだ。普段、過酷な戦闘を担当している彼に、少しでも楽しい時を……と、彼女なりに気を遣っているのだろう。
「さ、事務所でサインをしたら道具を借りられます。早速、バーベキューの支度を整えましょう!」
 そう、ここで景色を眺めてハイお終い、ではない。これから自力で食事を作って腹を満たし、水と戯れる。これらを全て楽しむには、時間が足りないぐらいなのだ。一同は張り切って先導するミリアに続き、木で造られた階段を降りて行った。

●まずは受付だよ!
 代表者のミリアが事務所でサインをすると、料金先払いで契約が完了し、道具類と部屋のキーが借りられる事になっていた。
「はい、これが男性のお部屋……7号棟ですね。女性は此方、8号棟になります。6号棟は参加者が多くなった場合を考慮しての予備なので、私が鍵を預かっています。更衣室代わりに利用したいと仰る方は、後で申し出てください。では、男性の方は済みませんが、調理器具を借りて来てください。女性陣は向こうに見えるシンクで、野菜などの下ごしらえをお願いします」
 ミリアは溢れんばかりの笑顔で、皆に指示を出していた。企画が実現した事がよほど嬉しいのだろう、彼女の張り切りようは普段オフィスで見せるあの頑張りから業務に対する真剣みを差し引いたような……つまり、純粋に楽しさだけで動いているのだなと云う事が、誰の目にも明らかに分かる程だったのだ。
 そして施設のオーナーに導かれたロジェと翡翠は、金網や鉄板、組み立て式の櫓、鍋、飯盒など炊事に必要な器具を自分達の場所に次々と運び、簡易かまどを3か所設えた。網焼き用、鉄板用、そして飯盒炊爨用である。
 一方、神人たちは野菜を切ったり皮を剥いたりして下準備に取り掛かっていた。のだが……
「り、リヴィー! それダメ、絶対!」
「……えっ、お米って洗剤で洗っちゃダメなんですか!?」
 一人、達人級に料理が下手な人物が混じっていた。そう、リヴィエラである。
「ふぅ……リヴィー、君はここを手伝わない方が良い。売店で飲み物を買って、川で冷やしておいてくれ。あの岩陰が丁度いい」
「うー、分かりましたぁ……行って来ます」
 ロジェからお金を預かって、リヴィエラは売店へと走った。そしてロジェは、危うく食べられなくなる寸前にまで追い込まれた米や野菜を丁寧に処理し、体裁を整えて『邪魔をしたな』と頭を下げて去って行った。
「……僕は、何も頼まれていない……」
「ん? あぁ、フェルド君にあの荷物は重すぎると思ったんでな。これから火を起こさなくてはいけない、炭はセットに入っているが火起こしの為に燃えやすい薪が必要だ。済まないが乾いた枯枝を沢山、集めてくれないか?」
「……分かった」
「木に付いている枝を折ってはダメだよ、落ちている奴だけだよ」
 その注意に手を振って応えると、フェルドは藪の中へ入って行った。

●売店では
「あら? 翡翠様?」
「おお、リヴィエラ。君も買い物かい?」
「はい、皆さんのお飲み物をと思いまして」
「おー、それなら俺はコレが良いな。籠に入れていいかい?」
 リヴィエラは『はい』と頷いてニコッと微笑む。彼が籠に入れた物はビールだった。今日の参加メンバー中、成人しているのはシエテと彼のみ。シエテは進んで酒を飲むタイプではないので、二人分は要らないかなと判断してジュースを人数分、そしてビールを一本買い、会計を済ませた。翡翠は暫く唸っていたが、やがて『うん!』と頷くと、スイカを一つ取り上げた。
「コイツが良い。中身は充実、甘味も抜群と俺の勘が教えている!」
 ニコニコと笑みを浮かべながら、彼はそれをレジで会計して、リヴィエラと一緒に売店を出た。そしてロジェの指示した岩陰に、買って来た飲み物とスイカを沈めて冷やす事にしたのだが、レディファーストを考慮した翡翠がそれを請け負ってくれた。
「ッとと……ここ、滑り易いみたいだ。取りに来る時も気を付けなくちゃな」
「分かりました、私が取りに来る事になったら気を付けますね」
 うん、と頷いた翡翠は、じゃあ俺はやる事があるから……と言って山に入って行った。何をするつもりなのだろう? と気にはなったが、訊こうにも既に彼の姿は無い。仕方なくリヴィエラは炊事場に戻り、下ごしらえの終わった野菜や肉を串に刺す作業を手伝った。
「わあ、大きなお肉ですね!」
「豚肉の肩の部分です。ここはカツにしても美味しい部分ですが、焼いて食べると脂がとろけて絶品なんですよ」
 ニコッと笑い、その肉を用意した淺稀が解説してくれた。そしてシエテは、肉と野菜を交互に串に打つとバランスが良いですよ、と教えてくれた。こうして串焼き用、鉄板焼き用と二種類に分けて用意された素材を、かまどで火を起こしていたロジェとフェルドの所に運んで行った。
「お疲れ様ですー! お料理の下ごしらえが終わりました」
「ああ、有難う。そこに置いといてくれ……フェルド君、良い枝を集めてくれたね。これは火付きが良い」
「……僕が凄いんじゃない、枝が良かっただけ……」
「謙遜しなくていいんだよ、こういう時は胸を張って良いんだ……あれ? 翡翠は?」
 ロジェはふと、姿の見えなくなっていた翡翠の事が気に掛かり、一緒にいたと思われるリヴィエラに問い掛けた。
「あの、やる事があるからと言い残して山の中へ……何をしに行ったのかは分からないんです」
「あ……多分、山菜を取りに行ったのだと思います。折角山でキャンプをするんだ、買って行った材料だけ食べるんじゃなく、野性味も味わって欲しいからね、と言ってましたから」
 苦笑いを浮かべながら、シエテが応える。それを聞いた一同は、ワイルドな人だな……と声を揃えて笑っていた。

●さあ、食べましょう!
「こっち、焼けたぞー」
「モヤシ炒めに焼きそば、いい感じです!」
「焼きお握りも美味しいですよ!」
 大きめに切ってタマネギや獅子唐と交互に串に刺され、脂分を滴らせた肉にかぶりつくと、タップリの肉汁が溢れ出す。この野性味が堪らないんだよ、と何時の間にか戻っていた翡翠がビール片手にニッと笑っていた。
 そして飯盒炊爨用のかまどが空いたのを利用し、揚げ鍋を借りて来て翡翠の採って来た山菜をシエテが天ぷらにしていた。
「それ、何ていう山菜なのですか?」
「ツルムラサキって云うんです。今日は天ぷらにしましたが、お浸しにしても美味しいんですよ」
「その、バーベキューに付け合せてある奴は?」
「これはオランダガラシ……俗に云うクレソンだ。肉料理にはピッタリだろう?」
 即興で、これだけの物を摂って来れるとは……と、流石のロジェも目を丸くしていた。尚、この山一帯は施設オーナーの私有地であり、事前に許可を取っての入山だったので山菜採りも問題なかったという。最初に翡翠が事務所に留まっていたのは、この交渉の為だったのだ。
「あ、そろそろ飲み物が欲しくなってきましたね。私、取って来ます」
「足許に気を付けろよー!」
 分かってますよー、とにこやかに手を振り、リヴィエラは川面に向かって行く。そして、川底に沈めて冷やしてある飲み物を見付けて気が緩んだのか、少々大胆に足を踏み込む。と……
「きゃあ!」
「あ……転んだ」
 鉄板の上で作られたチキンライスもどきを頬張りながら、フェルドがボソッと呟いた。だが、当のリヴィエラは『コケちゃいました』とでも言いたげに、転んだ事の方ばかりを気にして、水に濡れた自らの姿を省みずに無邪気に戻って来るではないか。それを見て……いや、見て見ぬ振りをして、翡翠はわざと目線を外している。
「またドジを……あ、あら、ロジェ様? ど、どうして怒った顔を……?」
「ハァ……良いからこれを羽織って、着替えて来い。この陽気でも濡れたままでは風邪をひくぞ」
 それは建前であった。ロジェは、水に濡れて衣服が透け透けになったリヴィエラの姿を、他の精霊たちから隠したかったのだ。
「あ、そ、そうですね……ではシエテ様、済みませんが鍵を……」
「はい、どうぞ……水着、持って来てないのですか?」
 残念ながら……と舌を出すリヴィエラ。しかし、だとすると食後のレクリエーションに彼女は誘えないな、とシエテは少し残念そうな表情を浮かべるのだった。

●食べた後は!
 デザートとして焼きマシュマロを挟んだビスケットとスイカを食べた後、少し休んだ一同のうち、一部は流れる川面に目を向けていた。
「さあ、食後の運動と行きましょう!」
 バッ! と着ていた衣服を脱ぎ捨て、水着姿になったミリアが目で皆に訴え掛ける。それに呼応したのはシエテと翡翠、淺稀の三名だった。フェルドも一応水遊びの用意はしていたが、イマイチ気が乗らないという感じだった。が、淺稀は少々強引かなと思いつつ、自らも水着姿となって彼を促した。フェルドは『そこまで言うのなら……』と、のろのろと水着姿になり川面へと歩んでいった。
 シエテも衣類の下に水着を着込んでいたので、上衣を脱ぎ捨てて水着姿になろうとする。が、ハッとして顔を赤らめ、皆に背を向けてコソコソと衣類を脱ぎ始めた。如何に下に着ているのが水着だとは言え、脱衣のプロセスを異性に見られるのは抵抗があるのだろう。彼女の場合は過去のトラウマがあるので、尚更だった。その仕草に気付いたロジェは、後片付けは任せろと言いながらシエテから目を逸らした。そんな彼を見て、翡翠は『奴も男なんだな』と苦笑いを浮かべていた。
 水深が浅いので大人が水泳をするには無理があったが、浸かる事ぐらいは出来たので、シエテと翡翠は冷たい水で涼を取り、フェルドは淺稀と一緒に沢蟹などを見付けて遊んでいた。そして唯一、水着が無い為水遊びが出来ないロジェ達を見て、ミリアが水から上がって声を掛ける。
「水着のレンタルもあるから、皆と一緒に……」
「ありがとう、でも大丈夫。俺は……その、色々と考えて……」
「あー、アレね。もう、このムッツリ!」
「なっ、ひ、人聞きの悪い! 俺はただ、人目に付きたくなくて!」
 分かってるわよ、と悪戯っぽい笑みを湛えるミリア。だが、その表情に些かの寂しさが浮かんだのに気付いた者は居なかった。
(上手くやんなさいよ、貸切の個室なんだからね! ……ウィンクルムとして入って来たからには、二人は……分かってたわよ、でも……あーあ、彼……タイプだったのになぁ)
 一方のロジェは紅潮した顔をプイと背け、かまどの火を落として炭の燃えカスを砂利で埋め直し、体裁を整える。キャンパーのマナーである。そしてシンクでは鼻歌混じりにリヴィエラが鍋釜を洗っていた。彼女としては、皆で遊びに来る事が出来た……それだけで満足だったのである。が、内心では『ロジェ様と二人きりなら、もっと……』と考え、ポッと顔を赤らめていた。が、その望みは一部分だけではあるが、後に叶えられる事となるのだった。

●夜になりました
「寝ちゃってるな」
「そっとしといてやろう……あれだけ遊べば、子供の体力だ。バテて当然だろ……さて、夜風にでも当たって来るかな」
 まず席を立ったのは翡翠だった。そして彼は事務所から出て来たミリアに声を掛け『6号棟の鍵は?』と問い掛けた。
「あー……残念、先約アリです」
「え? ……チェッ、出し抜かれたか……まぁいいや、俺は場所は選ばねぇからな」
「まっ! わ、ワイルド……」
「……今、何考えた?」
「な、何でもありませぇん! えーと、シエテさんをお誘いになるんですよね。一緒に行きましょう」
 ああ、スマンな……と、ミリアの後に付いて8号棟を訪れる翡翠。だが、当のシエテは昼間の疲れが出たのか、スゥスゥと寝息を立てていた。
「あー……お休みのようですね」
「構わんさ……ちょっと失礼、お邪魔するよ」
 女性たちの部屋に入室するので、彼は敢えて非礼を先に詫びてからシエテの体をヒョイと持ち上げ『お姫様抱っこ』の恰好で彼女を連れ出した。そしてミリアに頼んでシエテの足に靴を履かせて貰うと、邪魔したなと言い残して去って行った。
「ひゃー、ワイルドですねぇ……」
「オトナの男、って奴ね。憧れちゃうなぁ」
 淺稀の呟きに、ミリアが呼応する。そしてふと見ると、リヴィエラがシュンとした顔で膝小僧を抱えている。ミリアは『サプライズは相手が知らないからこそ効果があるのよ』と、その様を見てフッと笑った。そして、ややあってドアをノックする音が聞こえた。
「はい?」
「すまん、ロジェだ。リヴィーは居るか?」
「ロ、ロジェ様!?」
 驚いたリヴィエラが戸口に駆け寄って行く。そして二言三言、小声でやり取りをした後、二人はやはり闇夜に消えて行った。
「……いいなぁ……」
「え? ミリアさん、まさか?」
「は? か、勘違いして貰っちゃ困るなー! わ、私は普通に『彼氏ほしいなー』と思っただけで……」
「クス……そういう事にしておきますね」
「だ、だからぁ!」
 そうして、女性二人だけが残された8号棟。彼女たちは男性のエスコート無しで夜の山に出るのは危ないと知っていたし、何より疲れていた。なので眠くなるまでトランプでもしましょうよと、健全な夜を過ごしに掛かっていた。

●星空の下で
「う、うーん……ハッ!? あ、あら? 私、確かお部屋で休んでいた筈……」
「……強引に誘い出して悪かったな。でも、これをシエに見せたくてな」
 えっ? とシエテが目を見開くと、そこには満天の星空が広がっていた。耳には清流の水音、微かだが虫の鳴く声も聞こえている。天然のデートスポットだ。そんな特設ステージとなった河原に近い山肌に腰を下ろし、翡翠はシエテの体を抱き止め、自らの体を椅子代わりに提供して星空を眺めていたのである。
「ひ、翡翠さん、あの……重いでしょう? 降りますから……」
「ダメだよ、君の席はここなんだ、勝手に立たれちゃ困るね」
「で、でも……ち、近くて……」
「……嫌か?」
「……意地悪……」
 星空を見に来たのか、口説き落としに来たのか分からない状態になっていたが……ここから先を覗き見るのは無粋というものだろう。こうして、オトナ二人の甘い時は過ぎていくのだった。

●誰も見てませんよ
「ロジェ様、此処って……」
「……ミリアが予備に確保していた空き部屋だ、俺が鍵を借りておいたんだ。此処なら誰の目にも触れる事無く、ゆっくりと話が出来るからな」
「お、お話しだけなら、あちらのお部屋でも……」
「皆の前で説教をするのは、性に合わないんだ」
「お説教、ですか……」
 それが照れ隠しの台詞である事は、今の彼女には理解できなかった。が、いつもお説教の時は自分を正面に置いて目を見て話をするのに、今日は何で隣に座っているの? と、彼女が首を傾げたその時、ロジェが口を開いた。
「君は無防備すぎるんだよ……あんな姿を他の男の前で晒して……俺がどんな気持ちであの場に居たか、分かってるのか!?」
「あ、あうぅ~……だって、私のずぶ濡れ姿なんて、見ても面白くは……いや、笑いを取るつもりはなかったですけど」
「……君は、人前で裸になれるのか?」
「!?」
 ここで、彼女は初めて気が付いた。そう、あの時着ていたのは薄手のブラウスにフレアスカート。濡れれば肌に貼りつき、下着が丸見えになる。下手をすれば下着すら透けて……実に危うい姿だったのだと、今になって理解して赤面するのだった。
「そう……だったんですね。あの時ロジェ様が御自分の上着を貸して下さり、すぐに着替えるよう指示して下さったのは……」
「少しは自重してくれ……俺は君のあんな姿を、他の男に見せたくは無いんだ……君は俺の……」
「……ロジェ様?」
 わざと台詞を切り、沈黙したロジェに顔を向け、どうしたのかと伺うリヴィエラ。だが、次の瞬間……彼女は柔らかな感触をその額に感じていた。
「い、今のは……」
「考えるな……そして、暫くこうしていてくれ」
 大自然に抱かれ、素直になったのか。それとも、漸く決心したのか。ロジェは明らかにリヴィエラを『異性』として扱っていた。その事に気付いた彼女も、真っ赤になりながらその腕の中でジッとしていた。

●大変だ!
(……ん? 寝ちゃったのか……もう真っ暗……ん!? だ、誰も居ない! 何かあったのか!?)
 一人、部屋に残されていたフェルドは、周囲に誰も居ない事に驚いていた。もし仮に敵襲があり、自分が寝ている間に皆が出動したのなら、大変な事になる。彼は取り敢えず、淺稀が居るであろう8号棟に向かって走り出した。
「オトナシ!」
「……ど、どうしたんですか? こんな夜更けに……」
「誰も居ないん……あれ?」
 部屋の中では、女性二人がトランプ遊びに興じているだけだった。非常事態かと勘違いし、慌てて走って来たフェルドはそこで一気に気が抜け、へたり込んでしまった。
「他の人たちはお散歩に出掛けました。今から戻っても寂しいでしょう、いらっしゃい。一緒にトランプをしましょう」
「……オトナシがそう言うなら」
 そして彼も交えてトランプが再開されたが……やはり眠かったのだろう、彼は程なくして淺稀にもたれ掛かってスゥスゥと眠ってしまった。
「……まだまだ、男の子って感じだね」
「こんな幼気な少年に、危険な戦闘を強いる……私は彼に少しでも報いたい……」
「恋愛、って云うより母性だね。ま、こんなのもアリ、かな?」
「何です? それ」
 クスッ、と笑い合い、そして淺稀はミリアに『素敵な休暇を有難う』と礼を言うのだった。

 尚、それぞれの時間を共に過ごした他の二組が翌朝、何処で目覚めたか……それを追及するのは野暮というものであろう。

<了>



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 県 裕樹
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 なし
リリース日 06月06日
出発日 06月13日 00:00
予定納品日 06月23日

参加者

会議室

  • リヴィエラさん、ありがとうございます
    是非、明日は楽しんでいきましょう

    ※翡翠
    「山菜は収集できるとは思うんだが、通信ができるかが心配だね。
    念の為、携帯電話でどこまで通じるか確認した上で、山菜を集めてくる」

  • [13]リヴィエラ

    2014/06/12-21:44 

    リヴィエラ:
    かしこまりました、シエテ様。翡翠様がお酒を頂けますよう、
    缶ビールもご用意させて頂きますね(にこりと微笑みつつ)

    ロジェ:
    山菜の知識があるのは素晴らしいな…!
    もう少しで出発だな。皆、当日は宜しく頼む(一礼)

  • 遅れてすみませんでした……。
    音無さん、初めまして。七草シエテと申します。
    マシュマロとビスケット、お米、お野菜、調味料の持込は了解しました。
    それと、私も調理スキルを持っていますので
    音無さんの手が塞がっていたらお手伝いしますね。
    当日、よろしくお願いします。

    >リヴィエラさん
    私もジュースをいただきたいと思います、翡翠さんはビールがいいようですが……。
    ジュースの種類は何でも構いませんので、よろしければお願いします。
    お肉の持ち込みは了解しました。
    バンガロー……きっと眺めはいいですよね。

    そうなりますと、私は6人分の紙皿と紙コップとスイカ1玉を用意しますね
    あと、翡翠さんが山菜知識(スキルあり)を元に山菜を収集する予定です。

    私達はBBQの後、恥ずかしながら水遊びを楽しませていただきます。
    バンガローも気になりますが……遊び疲れないか気になる所ですね。

  • [11]音無淺稀

    2014/06/12-14:55 

    PL:私事すみません;
    本日夜勤でしてそろそろ出るのでこれ以降の最終調整に参加できない…です;
    大変申し訳ありませんー!;

  • [10]音無淺稀

    2014/06/12-01:24 

    はい、BBQは持ち寄って皆で楽しく食べるのですよ。
    …あれ、そうなると闇鍋の説明も同じ感じになってしまうかも?(一人もんもんとし

    はい、任されました!
    BBQにふさわしいお野菜をチョイスさせて頂きますね!(やる気スイッチオン
    なら、調味料も持って行ってタレまでご用意させて頂きます(きらーっ

    ですね、楽しくBBQが出来たらいいですね♪

  • [9]リヴィエラ

    2014/06/12-01:05 

    リヴィエラ:
    『BBQ』って、色々なものを皆さん持ち寄って食べるのですね。
    うふふ、何だか楽しくなってしまいますね♪

    ロジェ:
    (はっとしつつ)しまった、すっかり野菜の事を忘れていた…
    すまない、料理の得意な音無に、野菜のチョイスを任せても良いだろうか?
    なにぶん俺も、料理に関しては自信がなくてな…(恥ずかしそうに俯く)

    こちらでは肉と、ジュースを用意しておくつもりだ。
    俺は『サバイバル』があるから、火起こしは任せてくれ。
    楽しいBBQにできたら良いな(柔らかく微笑む)

  • [8]音無淺稀

    2014/06/12-00:36 

    ふふ、大丈夫ですよ。
    お料理はほとんど趣味みたいなものですし…何より皆さんが美味しく食べて下さるなら私としても願ったりですよ。

    代わりといってはあれですが、多分あちらで炊くなら飯盒だと思いますので…。
    ロジェさんに火起こしをお任せしてしまうかもしれませんが…その時は宜しくお願いします♪

    ふふ、はい。ジュース楽しみにしてますね!

    では、私はご飯とデザートを持ち寄っておきますね。
    必要ならお野菜も買っておきますが…。

  • [7]リヴィエラ

    2014/06/10-21:42 

    ロジェ:
    そうだった、すまん…肝心な飯を忘れていたな(後ろ頭をかきつつ)
    ありがとう、音無。量もそれだけあれば大丈夫そうじゃないか?

    リヴィエラ:
    うふふ、焼きマシュマロビスケット、とても楽しみです♪
    あ、あの私、お料理が全くできなくて…ご、ごめんなさい(しゅんと俯く)
    ジュースの冷やし&ジュースのお酌はお任せ下さい!

  • [6]音無淺稀

    2014/06/10-19:44 


    はっ…確かにデザートですよね。
    この場合「食後のデザート」が適切でしたね(神妙な顔で

    良かった、
    となると…ビスケットとマシュマロ締めて100jr分で足りそうですね。

    後必要な物と言いますと…ご飯でしょうか?
    となると…えっと…お米1㎏200jrくらい?とすると…
    6人で少し余るくらい、でしょうか。

    ▼マシュマロ&ビスケット…100jr分
    ▼お米…200jr分

    でどうでしょうか?

  • [5]リヴィエラ

    2014/06/10-08:05 

    リヴィエラ:
    シエテ様、こちらこそ宜しくお願いします(深々)
    音無様は『煌めきの簒奪者』ではお世話になりました。

    ふふ、焼きマシュマロだなんて素敵! 私、甘い物が大好きなので
    是非頂きたいです♪
    ビスケットで挟んだものは食べた事がないので、もし良ければ
    ご飯の後のデザートにご馳走になりたいです(にこりと微笑みつつ)

    ロジェ:
    もちろんです、翡翠さん。あの時はこいつが本当に心配をかけました(頭を抱えつつ)
    今回も、こいつが何かドジを踏んだら申し訳ない。
    フェルドもこの前の任務では一緒に戦ってくれてありがとう。
    今回も宜しくな(柔らかく微笑む)

    そういえば今回のBBQは、材料持ち込みになっているんだな。俺達は
    ■ジュース類…20jr×人数分
    ■肉類   …200jr分
    を持って行こうかと思う。
    後、俺は『サバイバル』スキルを持っているから、良かったら火起こしをしようかと
    思っている。

    リヴィエラ:
    あっ、私、河原で冷やした飲み物を取りに行きますね♪
    『BBQ』をしてから、私たちはバンガローで休む予定でいます。

  • 音無さん、初めまして。七草シエテと申します。
    こちらこそ、よろしくお願します。

    焼きマシュマロ……それは是非食べたいです。
    でも、ご飯の締めというよりは、
    ティータイムのおともに、というイメージがするのは気のせいでしょうか……?

  • [3]音無淺稀

    2014/06/10-01:40 

    リヴィエラさんはこんばんわ。
    七草さんは初めまして。
    音無淺稀と言います。
    宜しくお願いしますね♪

    折角用意して下さった企画を台無しにするのも嫌ですし…何より皆で楽しく過ごせるのはいいものですよね。


    それに…BBQと言いますとお野菜とお肉がメインになりそうですが…個人的にはマシュマロを焼きたいですね~♪
    ご飯の最後の締めに、マシュマロをビスケットで挟んで~とかどうでしょうか?

  • リヴィエラさん!こちらこそ、パンケーキの時はお世話になりました。
    今回もどうぞよろしくお願いします。

    【翡翠】
    ロジェの兄さん、久しぶり。翡翠って言うんだけど、覚えてるかな?
    あの時は、リヴィエラの嬢ちゃんがエラい頑張ってる分、本当ヒヤヒヤしたぜ。
    なんだかんだで楽しかったけど……まっ、今回も楽しんでいこうか。

    河原で冷やすか……へぇ、自然の冷蔵庫って感じでイイね。
    そっちが飲み物担当なら、こっちはスイカを冷やしておこうかな。

  • [1]リヴィエラ

    2014/06/10-00:09 

    こ、こんばんは、リヴィエラと申します。
    シエテ様はパンケーキの時に、ご一緒して頂いてありがとうございます(お辞儀)

    ロジェ:
    リヴィエラのパートナーのロジェと言う。宜しく頼む(一礼)
    こいつが『BBQって何ですか…?』と言うので、折角だから体験させてやりたいと思う。
    飲み物を河原で冷やしておけば、美味しく飲めそうだな(にこりと微笑む)


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