プロローグ
スペクルム連邦にも春がやってきた。
西の端にあるグレン村では三月の頭に春祭が行われる。
春祭には、村の教会を中心にバザーが開かれ、教会の広場では音楽が流され、昼も夜も村中の人々が男女ペアでダンスを踊る。広場の周辺には美味しそうな屋台が建ち並び、定番のものから村の名物の苺を使ったジュースやアイスクリームやタルトがたっぷりと並ぶ。その他、射的やヨーヨー釣りなども人気だ。
春祭の日がやってきて、前々から準備をしていた人々は、朝から教会に並び、早速バザーや屋台を見て回り始めた。例年の春の風物詩であり、この祭が行われると、厳しい冬は過ぎて、今年も楽しい季節がやってきたと分かる。皆、晴れ晴れとした笑顔だった。
その屋台が、突如、吹っ飛ばされた。
「ガアアアッ――!」
驚く人々の前に現れたのはオーガであった。
全身を鱗で覆われ、爬虫類のような頭部を持つヤックドロアが4体。
そしてヤックドロアより一回り大型なヤックドロア・アスが1体。
オーガ達は次々と咆哮を上げると、人々に襲いかかり、屋台を壊し、破壊の本能のままに大暴れを開始した。
悲鳴を上げて逃げ惑う人々。
ただ、春が来た事をお祝いしていただけなのに、何故にこんな目にあうのか。
「助けて……誰か……ウィンクルムッ……!!」
解説
アドベンチャーエピソードになります。
スペクルム連邦の外れの村に、オーガが発生しました。
どれも低レベルで簡単に倒せると思いますが、村人達にとっては大変な脅威です。
●成功条件
・オーガを倒す
(ヤックドロア 4体
ヤックドロア・アス 1体)
ヤックドロア・アスがリーダー。
●場所・時間。
教会の広場 午前十一時頃。
かなりの広さがあり、戦うスペースには困らない。
ダンスや見物のための一般人が大勢いる。
戦闘が開始すると教会から神父夫妻が飛び出てきて、
彼らに一声をかけると責任持って避難誘導してくれる。
●戦闘後
無事にオーガを駆逐したら、再開される春祭をみんなで楽しんでもよいでしょう。
グレン村は苺栽培が盛んで、苺のお菓子が多いようです。
苺の花言葉 尊敬と愛 幸福な家庭 あなたは私を喜ばせる
ゲームマスターより
ごく普通の戦闘となります。
春先から暴れ回るオーガを華麗に倒してください!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
折角のお祭りなのに… 怪我人が出ないように、早くなんとかしなくちゃ 戦闘開始と同時にトランス HTG シリウスに怪我をしないでね と一言 フリーの敵が出ないよう 一人一体相手をする作戦 リーダー格のヤッグドロア・アスは天藍さんに任せてヤッグドロアに 近くに村人がいたら 敵がいかないよう立ち塞がる 落ち着いて広場から離れてください 声をかけ 封樹の杖で近くの植物たちに逃げる人たちを隠してくれるようお願い 無理なら神符での拘束や閃光効果での目晦まし 間合いに飛び込んで 目や口等弱そうな所を狙う 倒せたら 他の仲間の加勢に 戦闘終了後 怪我人がいれば手当て 広場の片付けを手伝った後 お祭りを見て回る 皆でお菓子を食べたり ダンスをしたりしたいな |
かのん(天藍)
現地ですぐに戦えるようトランス、kl2 天藍の隣で調律剣掲げ彼の攻撃回数を+1 前衛でヤックドロアに攻撃 フリーになる敵がいないよう仲間と連携を取り対峙 周囲に被害が及ばないようオーガが住民へ攻撃しそうな時は神符で拘束する 戦闘終了後 被害にあった春祭り会場の片付けと再開のためのお手伝い 会場の装飾に村の中で咲いているお花で広場を飾るのはどうでしょう? 春らしくて場が華やかになりますし、皆さんが受けたオーガの襲撃があったことの精神的なショックもお花に囲まれたら少し和らぐのではないでしょうか 大工仕事を手伝いが終わった天藍に、苺ソーダの差し入れを おつかれさまです 折角ですから、一息ついたらお祭りを見て回りませんか? |
シルキア・スー(クラウス)
「クラウス 私がオーガに向うわ あなたの加護を私に授けて欲しいの」 了承を得てHTOで彼の力を得てl11を付与して貰う 頷き合いそれぞれの役目に動く 戦闘 仲間と周りへの被害を抑える為にも 私もフリーになってるDオーガ優先で戦闘する 倒せたら手薄な場所へ加勢に その際フィールドを張っている個体は優先して攻撃したい 彼の力を得て上った攻撃力生かしたい 鞭の効果も合わせて積極的に攻撃 守りは光輪がしてくれる だから敵の攻撃(特に魔法弾)は受けてカウンターダメージを入れたいわね 「悪いわね クラウスの加護を受けて今私はちょっとした無敵状態よ」 終ったらお祭り参加 彼が凄いの買ってきてくれた 「うわ~うっとり!花言葉通りね、嬉しー♪」 |
●
グレン村の年に一度の春祭。
辛かった冬が過ぎて、暖かく優しい春が来た事を祝う祭だ。
人々は何日も前から祭の準備をし、今朝も早くから祭の会場の教会を訪れて、ダンスやバザーを楽しもうとしていた。
その教会は、田舎のものにしてはかなり大きく、広大な庭と白く輝く立派な建物を持っていた。その広い庭全体を使って、村のものは皆、春祭のダンスをするのである。
祭が始まろうとする、正にそのとき--。
祭のために出店していた屋台が横薙ぎに吹っ飛ばされた。
「ギャッ、ギャギャッ!」
不快な怪鳥のような声を立てながら、屋台を薙ぎ倒し、人々に襲いかかってきたのはオーガの集団であった。
ヤックドロアが4体。
ヤックドロア・アスが1体。
「ギ、ギ……春ガ来タ、ダト……」
一回り大きな体格のヤックドロア・アスが嘲笑する。
「貴様ラ人間ニハ……春ノ希望ナド、ナイ! 絶望アルノミダ!」
そう叫ぶとヤックドロア・アスは、10メートル四方に灰色の力場を作り、仲間を包み込んで守った。
その力場は防御シールドの役割を果たしている。
灰色のシールドに守られて、ヤックドロア達は、雄叫びを上げながら一斉に人々に襲いかかっていく。オーガの破壊の本能のままに。
「た、助けて……ウィンクルムッ……」
ダンスに来ていた母親が、子どもを必死に腕に庇いながら叫んだ。
「「「おまちなさい!!!」」」
そのとき、教会の門の前に、六人の若者達が現れた。
声をかけたのは、神人のかのん、リチェルカーレ、シルキア・スーである。
彼女達はそれぞれ、精霊の天藍、シリウス、クラウスと一緒だった。
「被害が大きくなる前に片付けないとな。招かざる来訪者はさっさと退場頂こうか」
天藍がそういうと、かのんは即座にハイトランス・ジェミニを行った。
翠雨の雫が水面に落ち波紋が広がる。
「折角のお祭りなのに……怪我人が出ないように、早くなんとかしなくちゃ」
リチェルカーレは惨状を見て胸を痛めている。
一方、シリウスは、ヤックドロア・アスの巨大な灰色の防御シールドを見て、眉を顰めていた。
リチェルカーレもシリウスとハイトランス・ジェミニを行う。
ふわりと柔らかく暖かい風と光が広がって、羽根のようにちらちらと光がふたりの間を舞い降り、消える。
「クラウス、私がオーガに向うわ。あなたの加護を私に授けて欲しいの」
シルキアがそう言うと、クラウスは一瞬、躊躇の表情を見せたがすぐに頷いた。
「あいわかった ならば俺は客の避難に向おう」
シルキアがクラウスとハイトランス・オーバーを行った。
さらにクラウスがシルキアにシャイニングスピア――シルキアの周囲に数個の光の輪が浮遊し、彼女の周囲を回り始める。
「ギギギッ、貴様ラ、ウィンクルム……カ!」
彼女達の登場に、ヤックドロア・アスは爬虫類のような目を見開いて怒鳴った。
「ウィンクルム……ソコラノ、ゴミトトモニ、皆殺シニ、シテシマエ!!」
ヤックドロア・アスは配下のヤックドロアにそう命令する。
ただ春を祝っていただけの、何の罪もない人々を「ゴミ」と言った。そのことに、ウィンクルム達は皆、顔を険しくする。
ちょうどそのとき、教会の中から神父とその妻が走り出てきた。中でバザーの作業をしていたのだが、騒ぎを聞きつけたらしい。
「な、なんということ――みなさん、しっかりしてください! さあ、裏口へ逃げて!」
「怪我人はいませんか!」
神父とその妻は、転んでいる子ども達に走り寄りながら、教会の裏口の門へと人々を連れて行こうとする。
「し、神父様……」
泣き叫び逃げ惑っていた人々は、神父の方へと縋るように移動し始めた。
「神父殿、裏口とはこちらか」
クラウスはその神父に声をかけた。
他のウィンクルム達は、オーガ達を食い止めるために、武器を手に反撃へと向かった。
神父はクラウスがライフビショップである事を見て取り、彼に両手を合わせた。
「ああ、よく来て下さいました。どうか、力を貸してください。なんとか被害を大きくせず、この住人たちを無事な場所へ……」
「うむ」
不安そうな神父とその妻に、クラウスは力強く頷くと、シャイニングアローを展開した。
クラウスの周囲にも、光の輪が浮遊して旋回を始める。もしもオーガからの攻撃があれば、この光輪が全てを跳ね返していくのだ。
そして、神父の妻が手当をしている子どもに向かった。暴れるオーガから逃げようとして転び、足の傷を抱えてうずくまっている。
クラウスは、ファストエイドを唱えた。
それぐらいの傷だったらたちまちかき消えてしまう。
「さあ、もう立てるな。神父殿について、皆とともに逃げるんだ!」
「あ、ありがとうございます!」
子どもは神父の妻の手を借りて立ち上がると、礼儀正しく頭を下げて、神父の誘導する方に走り出した。
他にもオーガから逃げようとして怪我をしている人々がいる。クラウスは次々とファストエイドでその人々を癒し始めた。
「しっかりして。神父夫妻について逃げるんだ!」
クラウスが怪我人をまとめて神父の方に連れて行き、神父は人々を落ち着かせながら裏口の門へと誘導する。
クラウスは教会の人々を皆、神父に託して裏庭の方へと走らせた。
クラウスが避難誘導をしていた頃。
シルキアは、ヤックドロアDの1体と睨みあっていた。
「ウオオアァッ!!」
醜い形相でツバを飛ばしながら襲いかかってくるヤックドロアD。
それに対してシルキアは表情を凜々しく引き締め、ルーチェフルスタ【片手鈍器】をふるって対抗する。
鞭のようにしなるエネルギーがヤックドロアDを打ち据える。
それでもヤックドロアDの固い装甲は、簡単には砕けない。
「ググッ……!」
それどころかヤックドロアDは、攻撃してきたシルキアに対して魔法の弾丸を撃ち放った。
光弾に対してシルキアは息を飲む。
しかしそこで、クラウスの張り巡らせた光輪が光弾を打ち返した。
(ありがとう、クラウス……!)
彼の力に感謝しながら、シルキアはルーチェフルスタで果敢にオーガへと立ち向かう。
「悪いわね。クラウスの加護を受けて今私はちょっとした無敵状態よ」
ヤックドロアDはシルキアの勢いに明らかに怯んだ。
途端に、ヤックドロアDは自分の周囲に『力場』を展開していく。
力場がシルキアの攻撃を阻む。
「くっ……」
力場とヤックドロアDの装甲を打ち破る事は難しい。
シルキアは光輪に守られながら攻め手を考える。
その隙にヤックドロアDは、シルキアへと無遠慮に拳を伸ばし攻撃する。
ガッ
しかし、そこで盾「パヴィス」がその攻撃を受け止めた。
「クラウス!」
避難誘導を終えたクラウスがシルキアへと合流したのであった。
「大丈夫か、シルキア……」
精霊は神人の無事を確認すると微笑を見せる。
クラウスは自分の周囲にもシャイニングアローで魔法の光輪を展開していく。
ヤックドロアDは怒りに満ちた表情で、二人へと殴りかかってくる。
その獣のような攻撃を、クラウスとシルキアの光輪が跳ね返していく。
カウンターに次ぐカウンター。
光弾も全てカウンター!
そこへ、シルキアがルーチェフルスタをふるってヤックドロアDの防御を崩していく。
エネルギーの鞭に打ち据えられるヤックドロアD。
ついには装甲を撃破され、ヤックドロアDは地面に倒れ伏した。
「怪我をしないでね」
リチェルカーレの言葉に、シリウスは僅かに苦笑した。
「そっちこそ」
そう返すと、シリウスはヤックドロアCの元へ走った。
「ギャアアッ!!」
不快な声を立てながら、ヤックドロアCは避難が終了した屋台を壊そうと暴れている。
シリウスは冷静にその様子を見極めながら、円を描く剣舞のような動き--エトワールを発動させる。既にアナリーゼは使われている。それからさらに、【懐中時計】ボン・ヴォヤージュで自分に幸運、敵に不運が舞い込むようにしていく。
そのまま暴れるヤックドロアCの懐に飛び込むと、レクイエムで攻撃を開始した。
静寂のステップで、決められた旋律を奏で、音楽に殉じた霊を召喚する技。音楽霊はシリウスと死の舞踏を踊り、ヤックドロアCを攻撃する。生命力を吸収されていくヤックドロアC。
怯んだように身を引くヤックドロアCの死角に回り込んで、シリウスは攻撃を叩き込んで行く。
「グオォッ!!」
怒声を上げてヤックドロアCはシリウスに殴りかかってくる。
シリウスは自然界の旋律と自分の属性「闇」を同調させ、オーガの悪意ある攻撃に反撃していく。ユニゾンだ。無意識に防御、即座に反撃を行うシリウス。
傷ついたヤックドロアCにさらにレクイエムを叩きこむと、無様な悲鳴が上がる。
ヤックドロアCの聴覚を奪った。
そして--ヤックドロアCは怒りの咆哮を上げると『力場』を展開した。
全ての攻撃を防ぐ力場と装甲で自身を守りながらシリウスへと突進していく。
「させないわ!」
「今行く!」
そこでシルキアとクラウスの声がかかった。
シリウスの前に二人が飛び出、シャイニングアローの光輪でヤックドロアCの攻撃を反射する。
「攻撃は私達が防ぐ! ヤックドロアを早く!」
シルキアの声を聞き、シリウスは軽く頷くと、アレグロの高速で敵に突進し、勢いに乗せてヤックドロアCの防御を崩す。さらにそこにレクイエムを叩きこんで、ヤックドロアCを仕留めた。
その頃、リチェルカーレは、ヤックドロアBを相手にしていた。
村人のバザーの出店を守るように立ちふさがり、封樹の杖を高く掲げる。
せっかくの出店を滅茶苦茶にしようと飛び込んで来るヤックドロアB。
それに対してリチェルカーレは杖を使って近くの植物を操り、オーガの進行方向を塞いだ。
「ガアアアッ!」
怒声を上げてリチェルカーレに向かい突っ込んで来るヤックドロアB。
「……っ」
リチェルカーレは神符「詠鬼零称」を取り出し、ヤックドロアBに向かって凜々しくも投げつけていく。
絶えずほのかな淡い光を放つ護符が、ヤックドロアBの額に張り付く。
「ウガアッ!」
護符を剥がそうと暴れるヤックドロアB。しかし、護符から不思議な力が流れ込み、たちまちヤックドロアBの力を拘束していく。
リチェルカーレはすかさず、ヤックドロアBの間合いに飛び込むと、敵の目に向けて杖を突き立てた。
「グァアアッ……!!」
目や口の弱そうな部分を狙うリチェルカーレ。
激痛のあまりヤックドロアBは地面に突っ伏してのたうちまわる。
闇雲に暴れるオーガに手を出しかねるリチェルカーレ。
そこにふわりと踊るようなステップでシリウスが現れ、【魂剣】ソウルダンサーでヤックドロアBにトドメを刺した。
「大丈夫だったか?」
「そっちこそ」
笑顔で言葉をかわすシリウスとリチェルカーレ。
シルキア、クラウスも合流してかのんたちの元へと向かう。
かのんはヤックドロアAと戦っていた。
神符「詠鬼零称」で相手の動きを食い止め、調律剣シンフォニアをふるって美しい音楽を奏でながら、オーガとの間合いをはかっている。
ヤックドロアAは護符に動きを封じられながらも、憎悪の眼差しで破壊を行おうと言う意志を見せていた。
「グ、グ……ガァアッ!!」
護符に拘束されながらも渾身の力をこめて、かのんに殴りかかってくるヤックドロアA。
「危ない!」
そこにクラウスが飛び込んで来て、シャイニングアローでかのんを守る。
苦し紛れに『力場』を展開するヤックドロアA。
リチェルカーレがさらに神符「詠鬼零称」で暴れるヤックドロアAを封じ込めようとする。
シルキアは動きの止まったヤックドロアAをルーチェフルスタで打ち据える。
さらにシリウスが間合いに飛び込んで行って、レクイエムでトドメを刺した。
残るはヤックドロア・アスである。
天藍がダーインスレイヴ【双剣】で攻撃回数を増やしながら、たった一人で相手にしていた。
変則的なステップで次の太刀筋が読めないように攪乱しつつ、敵に絶え間のない連続攻撃を与えて行く。
アスの攻撃は、持ち前の素早さと回避、それにマシナリードリームステップ【足甲】などで上げ切った受け流しの力でかわしきり、ほとんど無傷であった。
さらにエトワールも使用して、アスの攻撃を踊るようにかわし続ける。
しかし、その彼も唯一攻めあぐねているのが、アスの張り巡らせた10メートル四方にも及ぶ、防御フィールドの『力場』だった。
「天藍!」
「……かのん!」
そこにかのんと他のウィンクルム達が駆けつけた。
「アスの動きは私達が止めます」
かのんとリチェルカーレが護符を取り出す。
クラウスは天藍の隣に立ち、シャイニングアローで彼を守る。
かのんとリチェルカーレが護符をアスに投げつけて、拘束した。
「グガアアア!!」
吼えてさらに暴れようとするがどうしようもないアス。
そこにリチェルカーレ、シリウス、シルキアが、それぞれ手にした武器でアスへと攻撃にかかった。
『力場』にヒビのような亀裂が走り始める。
加勢を得た天藍は、アレグロで一気に加速しながらアスに斬りかかり、その防御を崩した。
さらにアスに急接近する事で相手の不意をつき、その目に強力な斬撃を数回繰り出した。
不意打ちを喰らったアスにとっては、荒れ狂う嵐のような動きと攻撃であった。
嵐のような連続攻撃に翻弄され、アスは滅びた。
●
戦闘後、かのんと天藍は被害にあった春祭会場の片付けと、再開のお手伝いをした。
「会場の装飾に村の中で咲いているお花で広場を飾るのはどうでしょう? 春らしくて場が華やかになりますし、皆さんが受けたオーガの襲撃があったことの精神的なショックもお花に囲まれたら少し和らぐのではないでしょうか」
かのんがそんなふうに提案をした。
「それはとてもいいアイデアです」
神父達は喜んで、傷ついた心を和らげるために花を飾り始めた。
天藍は、趣味とはいえ大工仕事は多少できるつもりなので屋台の修繕や肉体労働を主に手伝った。
かのんは大工仕事の手伝いが終わった天藍に、苺ソーダの差し入れをした。
「おつかれさまです。折角ですから、一息ついたらお祭りを見て回りませんか?」
「ありがとう、かのん。体を動かした後に喉越しの良い飲み物は嬉しい。色々な屋台もあるようだから、ゆっくり見て回ろうか」
リチェルカーレとシリウスは、手伝いの他に、怪我人がいないか見て回っていた。
オーガの直接攻撃を受けた人間は、幸い、それほどいなかったが、途中で転んだりぶつかったりで軽傷を負った者は多かった。
リチェルカーレはその一人一人を看て回った後に、お菓子の屋台を見て回ったり、ダンスの輪に加わったりした。
リチェルカーレとともに手伝いをしたシリウスは、彼女が祭を楽しんでいる様子に、僅かな笑顔を見せた。
シルキア達も手伝いを終えていた。
その後、クラウスは屋台で豪華な苺クレープを購入してシルキアのために持って行った。
「今日のお前をねぎらいたい」
「うわ~うっとり!」
「花言葉は、あなたは私を喜ばせるだろうか」
「花言葉通りね、嬉しー♪」
その後、ウィンクルム達は合流して、それぞれ、屋台やバザーを見て回ったり、村人に混ざってダンスをしたりして、楽しい春祭を過ごしたのだった。
厳しい季節は終わり、春がやってくる。
どんなことがあっても、春は必ずやってくるのだ――。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 森静流 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ビギナー |
シンパシー | 使用可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | なし |
リリース日 | 03月01日 |
出発日 | 03月10日 00:00 |
予定納品日 | 03月20日 |
参加者
会議室
-
2018/03/09-20:35
>フリーになる個体をなくし、目の前の1体倒した方が、手薄なところに加勢
ありがとうございます、かのんさん。
わたしたちもそんな感じで動きますね。
-
2018/03/09-20:11
>フリーになる個体をなくし、目の前の1体倒した方が、手薄なところに加勢
はい、それでいいと思います。そのつもりで動きますね。
私はクラウスからカウンターの光輪を付与して貰うので、もし余裕があれば攻撃を避ける際
私の方に攻撃がいく様にして貰えればカウンターダメージが入れられると思うので、利用して頂くのは全然OKです。 -
2018/03/08-22:41
オーガが全部で5体なので、フリーになる個体をなくした方が周囲の被害が少ないかも?と思います
天藍はひとまずアスの相手をするみたいですが、前衛の中で、目の前の1体倒した方が、手薄なところに加勢に行く、というのはどうでしょう?
-
2018/03/08-21:16
飛び込み失礼します。
リチェルカーレです。パートナーはTDのシリウス。
どうぞよろしくお願いします。
わたしたちもハイトランスで、ふたりとも前衛で行こうと思います。
わたしはヤッグドロアに。シリウスは…天藍さんがヤッグドロア・アスに行くのならヤッグドロアに回ろうか、先に一緒にリーダー格を倒した方が良いか悩み中です。
クラウスさんが避難誘導お願いしに行ってくれるのなら、少なくとも最初はヤックドロア・アスの抑えに向かった方が良いでしょうか?
多少なりと指揮系統を乱せるよう、レクイエムで聴覚封じも狙ってみるそうです。 -
2018/03/08-20:07
こちらは2人とも前衛で
ハイトランス・ジェミニで回避の底上げしつつ、目減りする天藍の攻撃力は調律剣で攻撃回数を1回増やすことで補填できたら良いかなと思っています
私は、万が一オーガが住民の方へ攻撃するようなことがないように、神符での拘束と攻撃を様子を見ながら使い分けを考えています
天藍は敵の攻撃を避けながらの攻撃を、防御力を下げる効果のあるスキルアレグロはMPの関係上使える回数に限りがあるので、主にヤックドロア・アスに対して使用の予定です
折角の春祭りを、皆さんが楽しめるようにしたいですよね -
2018/03/08-16:10
シルキアとLBのクラウスです。
よろしくお願いします。
ヤックドロアは魔法弾を撃ってくる、そしてヤックドロア・アス共に防御が高く、仲間を守るフィールドを張る能力持ちだった筈。
遠距離攻撃持ってる分、ヤックドロアを優先して倒したい感じです。
火力人員が足りなそうなので私は、
ハイトランスオーバーで彼の力を借りて前衛でガンガン攻撃しようかと考えています。
守りにl11を付与して貰おうと思うので、結構無双状態かも?
クラウスは神父夫妻に声掛けて一般人の避難を手伝ってから戦闘に加わる予定です。
こんな感じで考えています。
(投稿し直しました) -
2018/03/08-07:05
こんにちは、かのんとTDの天藍です
目下の所、人数が少なければ1体ずつ確実に撃破が確実かしら……位なのですが、よろしくお願いします