白い羽翼人ー古の共存ー(蒼色クレヨン マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

ミットランドの南へ向かう。ひたすら南に。
次第に点在して見えくるは、流星融合以前の景色。ちらほらと。

カントリと呼ばれるその地域は、中世ヨーロッパ風の木造建築が立ち並ぶ。
それより更に南へ進むと荒野と森に囲まれた、スラム街のような決して治安が良いとは言えぬ独特のテリトリーとなる。
そんな場所だからこそ住む者は限られ、ある種の各々の領分が出来ている地域もある。

故に護られた。太古からこの世界を見守る森が。

そこは決して人が足を踏み入れない、踏み入れることが出来ない深い深い歴史の森。
いつからか、神話の時代と呼ばれる刻を生きてそこを護るトレントたちのおかげで
決して首都周辺では見ることのできない生き物たちが、静かに生息していた。

しかし……

とうとうその古の森にも魔の息が浸食してしまう……


●ハーピーを守れ

「デミ・トレントが出た」

大変端的な分かりやすい一言から始まった、A.R.O.A.本部会議室内。
デミ・トレントの討伐、という当然の任務内容に無言で頷く者たち。
それを見とめながらしかし次に説明で開かれた口は、少々重々しいものだった。

「カントリ、は知っているな。流星融合以前から残っている町や村がある地域だ。
 そこは自然も同じくでな……
 今回出たデミ・トレントが居る森は、他の森よりずっと多くのトレントたちによって守られていた。

 そしてその森には、ハーピーが住んでいる」

ざわり、と一瞬声が漏れる室内。
ハーピー?ネイチャーの討伐も含まれるのか?

「ハーピーといっても、そこの森に住むハーピーは他と違い少々特殊でな。
 何せトレントたちによって守られている安全な森だ。
 人を襲うということがまず無いそうだ。
 そしてその翼は、何物にも染まっていない証拠のように真っ白だという。
 ……さながら、天の使い、と見た者は思うだろうな……」

 あまり慣れない言葉を使ったのか、職員、若干照れた。
ごほんと咳払いをして話を続ける。


「唯一その森のトレントたちに認められた、今や森の保護役的な人間がいるんだが。
 名前はヘリスン。もう御年70になる老人だ。
 そのヘリスン老人が、月に数度の森の見回り兼散歩をしていたところ、デミ・トレントを発見したそうでな……
 
 嫌な予感がして、その後を追ってしまったそうなんだ。
 まぁ、そのおかげで早急の対応案件だと分かったわけではあるんだがー……」

 眉を下げ、説明担当の職員は溜息を一度つく。

「追った先に、ハーピーたちが気に入っている花園があり……そこにデミ・トレントが襲い掛かったらしい。
 とはいえ、そこのハーピーたちも太古といえる昔からいる生き物だ。
 やすやすやられることはなく、応戦して幾羽かは逃げてくれた。
 
 が……一頭、いや一羽……一人?んんっ。とにかく、怪我を負ってしまったそうで、な。
 数羽のハーピーたちがその一羽を囲んで守る為残っているらしい。

 ヘリスン老人は、うっかりそのハーピーたちを守ろうとデミ・トレントに向かっちまったそうでな。
 あぁいや。一命は取りとめた。どう逃げ延びたか分からんが……もしかしたら他のハーピーかはたまたトレントか、
 老人を助けてくれたのかもしれん。今は住む町の医療施設で養生している」

 息を呑んで話を聞いていたところに、安堵の空気が少し広がった。

「しかしこれは急ぐ必要がある。数羽でどこまでデミ・トレントの攻撃を防いでいられるか……
 ただでさえ真っ白い翼を持つ貴重な生き物なんだ、そこのハーピーは。何としても守らねばならん。
 それに、ハーピーたちが突破されたら森を抜けて周囲の町を襲いにくるかもしれん」

 力強く頷く姿を見て、職員も頷きを返し。

「森入口まではこちらで送迎する。
 が……実はデミ・トレントのいる花園まで行くのが少々厄介でな。
 ヘリスン老人以外、今のところ森の中へ踏み込んだ者がおらん。身内も一応いるらしいが、
 トレントたちが認めてくれんかったらしい。

 とはいえ。花園まで何としても向かってデミ・トレントを討伐しなくてはならない。
 とにかく、頑張ってトレントに認めてもらってくれ」

 あれ。最後丸投げされた……?
訝しむ視線を受け、ゴッホン、と職員はまた咳払いをする。

「人数がいれば、デミ・トレント自体はそれほど苦戦はせんとは思うが……
 ハーピーにも迂闊に近寄らんようにな。
 いきなり近づいたら仲間を守ろうと殺気立ってるからな……鍵爪で攻撃されるかもしれん。
 大丈夫とは思うが、そこもデミ・トレント討伐中、注意しておいてくれ」

 丸投げ多くないか、と思ったのは決して気のせいではないだろう。
作戦に頭を抱え始めた影がちらほら見え始めたとか。

解説

●目的
・デミ・トレント(1体のみ)の討伐
・怪我をしたハーピーへの攻撃を防ぐ

 囲んでいる数羽のハーピーたちは、仲間を守る為に残っているので自分たちが怪我を負ってでも
 動けないハーピーがこれ以上傷つくことを避けようとする。
 デミ・トレントは弱っているものを分かっているので、怪我で動けないその一羽を狙ってくる。

 戦闘場所となる花園はハーピーたちのいわばオアシス。
 火器は厳禁、の方がハーピーたちは後々喜ぶかもしれない。

●森へ入るまで
 トレントたちが最初立ちはだかる。一刻の猶予も無いのにもうっ
 手を出さなければ向こうから攻撃をしてくることはない。
 相当なご長寿木たちなのでヘリスン老人曰く言葉は通じるらしい。頑張って説得。

●討伐後
 ハーピーたちは野生の生き物。
 たとえ傷を負っていたとしても、下手に手出しせず自然の流れに身を任せるのが得策かもしれない。

ゲームマスターより

ご拝読頂き誠にありがとうございます。
毎度っ、お世話になっております蒼色クレヨンでございます。

女性神人側では初のアドベンチャーとなります。
ガクブルしてます。

デミ・トレント自体は1体のみですし、それほど苦戦することはないと思われます。
(ええ自分の首絞めない為にっ)
行くまでのちょっとした過程や、これが純白のハーピーかぁウフフ、など
戦闘とはいえちょこちょこ楽しんで頂ければと思います!楽しめる執筆頑張ります!!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  ヘリスンさんのお見舞い 兼 お願い
お爺さんの大切な森 私たちも護ります
どうか力を貸してください
トレント説得の為 持ち物を借りる
花園までの道を聞き できれば簡単に地図を作成

トレントに会ったら両手を広げて 害意がない事をしめす
この綺麗な森を 傷つけたりしないわ
ヘリスンさんの護ったものを護りたいだけなの
どうか通してください

まっすぐ相手を見て 真摯な顔で語りかける

ハーピー達を見つけたら 怪我の程度を見て確かめ
あなたたちの敵じゃないわ 助けにきたの
精霊達が攻撃をする隙に 敵との間に入る
両手を広げ ハーピー達への攻撃は盾になって庇う
ハーピー達の攻撃には反撃しない

戦闘後 白い翼を目を輝かせて 綺麗と一言



月野 輝(アルベルト)
  まずヘリスンさんを訪ねて、森へ行く時にいつも身に付けていた物をお借りできないか聞いてみるわ
トレントに私達が敵じゃないと知らせる一言も携帯に録音させて貰って
借りた物を見せて録音した言葉を聞いて貰いましょう

私達はヘリスンさんに頼まれて貴方達を森をハーピー達を護りに来たんです
お願い、森に入れて下さい(深々と頭を下げる)

ハーピーを見つけたら、驚かさないように声を掛けながら近づくわ
私達は貴方達の味方
きっと護ってみせるから安心してね

戦闘が始まったら神人みんなでハーピーの前で盾になるわ
これ以上貴方達を傷つけさせはしない、絶対に!

怪我してる子、手当しちゃダメ、かしら
この子一人助けても誰も困らないと思うのよね…



かのん(天藍)
  天藍の行動に倣い一礼の後、彼の口上に続いて更に一言
「今現在、デミオーガーと相見えているハーピーの皆様が本来の営みに戻るためにも、どうか私達を戦いに加わらせては頂けませんでしょうか」

戦闘の際には、オーガとハーピーの間に入り盾役としてオーガの攻撃がハーピーに向かう事を防ぐ
ハーピーに対して自分達は敵ではない事の声かけ
「貴方たちと争う意図はありません、私達がデミオーガと戦う間、どうか傷ついたお仲間を守ってあげてください」

戦闘後、古来からの自然に対して人は手を出さない方が良いとは思いつつも、怪我をしているハーピーの回復を願い、彼等が去って行く姿を見送る
これからもこの森に静穏が続くようにと胸の中で祈る



テレーズ(山吹)
  あまり手をかさない方がいいというのは分かっていますが…
だからといってそのまま見ないふりも嫌です
山吹さんなら、どうするんでしょう?

森に入らない事には始まらないのでトレントを説得します
他の方に倣って武器を置き敵意がない事を示します
森もハーピーも救いたい気持ちに偽りはありません
どうか信じて欲しいと訴えてみます

森に入ったらトランス
ハーピーを発見したらデミとの間に入り神人達で盾になります
近寄る前に伝わらなくても助けにきたと告げておきましょう
武器はしまっておいてちゃんと定位置につけたら構え
デミの攻撃からハーピーを守ります

私達がした事が正しかったのかはわからないです
でも無事だった事、それが素直に嬉しいんです



ファリエリータ・ディアル(ヴァルフレード・ソルジェ)
  ハーピーを、そして森を守る為に頑張らなきゃっ。

トレント説得の時はヴァルも一緒に武器を地面に置いて、
森を守る為に来たの、敵じゃないから中に入れてって
きちんと説明してお願いしてみるわね。
森を、傷ついてるハーピーを守る為に来たの。
早くしないとハーピーがもっと傷ついちゃうかも知れないもの。
もう心配無いって分かったらすぐ帰るから、入れてもらえないかしら?

デミ・トレント戦の時はハーピーを守る様に、
近付きはしないけどデミもハーピーに近づけない位置にいるわね。
(デミ及び精霊達と、ハーピー達の間の位置)

これからも、トレントやハーピー達がこの森で
静かに暮らしていけます様にっ。


●森の長
 古の森から老人がいるという町までは目と鼻の先であった。
依頼を受けた一行は町の入口を集合場所としていた。
全員が集まったのを確認すれば、意を決するように視線を合わせ誰からともなく歩み始める。
道すがら、テレーズが声をかける。
「それでー……ヘリスンさんからは何か借りられました?」
 言葉の響く先には月野輝とアルベルト、リチェルカーレとシリウスが互いを見やってから少々眉を下げた。
「それが……」
 輝がぽつぽつと皆に聞こえるように話し出す。

×××××××××××××××

町の医療施設、といっても本当に小さな、一軒家の各部屋にベッドと簡素な医療道具といった場所にヘリスン老人は横たわっていた。
その傍らに寄り添うようにしているのは、ヘリスン夫人であった。
ヘリスン老人からの依頼でやってきたというウィンクルム2組の来訪に、少々驚いた顔をしたものの
歓迎するようにヘリスン老人が寝ている部屋まで連れてきてくれた。
しかし、老人はデミ・トレントによって受けた怪我の影響で高熱を出していて、現在はとても話が出来る状態ではない、と説明を受ける。
リチェルカーレはおそるおそるヘリスン老人へ寄るも、服の下から覗く包帯や苦しそうな息づかいに痛々しそうに顔を歪め、
無意識にシリウスの服の裾を掴んだ。
「では……ヘリスンさんの身に着けていたものなどは、お借り出来ないでしょうか?」
 輝が夫人へと静かに問いかける。
すぐにその意図を察した夫人は、残念そうに首を横に振った。
「トレントたちを説得するため、ね?……でもおそらく、それは逆効果になると思うわ……」
「と言いますと?」
 アルベルトもあくまで穏やかに聞き返す。
「あの森は、本当に太古からの姿を維持しているの。
 つまり……貴重な生体や資源も眠っている可能性がとても高いということ。
 それを狙って、昔ハンターやトレジャーハンターたちが家へ押しかけて、この人の衣服などを盗んでいったことがあるの……
 ええ。トレントたちに『自分はヘリスンの仲間だ。これが証拠だ』と言い含めるためにね……
 一度は森へ通したトレントたちは、後からその事実を知ってとても……とても怒ったの……
 それ以来、本当にうちの人以外誰も森へと入れなくなったわ……」
 ふぅ……と小さな息を吐いて夫人は頭を垂れる。そしてぽつり、と。
「この人の言葉を借りるなら……依頼などせず、自然の理のまま行く末を見守るべきなのかもしれないわね……」
 その呟かれた言葉に、シリウスの前髪で隠された瞳のそこに暗い光が帯びる。
オーガに襲われても誰にも助けに来なかった己の村。
やはりそれが理であるのだろうか……
ならば、ウィンクルムやA.R.O.A.は一体何のために存在するのか、未だに晴れない疑念が表面へと顔を出す。
暗い光に全て覆われそうになった時、アルベルトの声が耳の奥にコダマするように聞こえてきた。
「肉食獣が餌にするため襲ったならほっときますが。
 デミやオーガ自体が自然の理とは少々違うと思いますし、私は何とかしたいと考えていますよ」
「そうよね……むしろ理を犯そうとする存在でしょうし……助けられる命なら助けたいわ」
「ただし、この貸しは高いですよ、輝?」
「えっと……アル?今あなた、私と同じ考えで自分からすすんで……っていう感じだったわよね……?」
 たらり、と汗を流しながら今の今までの流れを思わずアルベルトに確認する輝。
ケチですねぇ、と口にしたアルベルトの一言に、ポカンと二人の会話を聞いていたヘリスン夫人が、ふ、と笑うように表情を和らげた。
「そう……そうね……。今、ここにあなた方ウィンクルムがいるのも理、なのかもしれないわね……
 どうか、この人の大切にする森を……ハーピーたちを、宜しくお願いします」
「お爺さんの大切な森、私たちも護ります。護らせて下さいね」
 夫人に語り掛けてから、そっと横たわるヘリスン老人の手を優しく握るリチェルカーレ。
その姿を、眩しそうに眼を細めて見つめるシリウスの瞳からは、暗い光が奥へと消えていった。
今はただ、この小さな少女と老人の願いを叶えることが、出来うることなのだと言い聞かせながら。

×××××××××××××××

「と言う訳なのよ……」
 輝からの報告に、ファリエリータはきゅっと表情を引き締めては拳を握りしめる。
「じゃあ私たちでトレントを説得するしかないのねっ。一生懸命お願いするわ!」
「俺からのお願いも聞いてくれファリエ。頼むからいきなり前に出ないでくれよ」
「あぁ、それはもっともですね」
 ヴァルフレードの切実な言葉に、テレーズの隣りを歩いていた山吹が同意する。
「山吹さん、大丈夫ですよー。無茶はしませんから」
「今までの経験上そこは信用するのを少々躊躇います」
 にっこりと言い返されて、テレーズは笑みのまま視線を泳がせた。
「……リチェ、分かってるだろうな」
「はい、私も大丈夫ですよ!」
「……」
 全く大丈夫じゃなさそうなリチェルカーレの気合の入った瞳を見れば、シリウスは額に手を当て、絶対に目を離さないでおこうと心に誓う。
「私は全く心配していませんよ、輝。わざわざ危険な行動に出たあかつきには……分かっているでしょうから、ねぇ?」
「アル……目が笑ってないわ……」
 無茶したら後で何を言われるか悟った輝は、背筋にゾクリとしたものを覚え今後の自分の行動に更に冷静になろうと決心した。
「皆さん、本当に怪我はしないでくださいね」
「かのんもな」
「天藍、神人を庇うのは分かりますが……私を庇ったせいで怪我は負って欲しくないですからね?」
「……」
「……そんなことしたら、手当て消毒液、すっごい沁みるの選ぼうかしら……」
「善処は、する」
「はい」
 こんな時まで美麗に微笑むかのんに、天藍はどう上手く庇うか算段をつけ始めた。
そしてそんなかのんの台詞に、なるほどそのテが!と何かを学ぶ神人の姿が幾人かあったとか。

 話をしているうちに、一行は件の森の入口へと到着する。
入口付近からすでに鬱蒼と木々たちが立ち塞がり、奥の方が全く見えない様子にファリエリータは一度ぎゅっとヴァルフレードの腕を掴む。
その不安を払いのけるように、その後頭部をぽんぽんと叩いてからヴァルフレードが剣に手をかけたまま
警戒しながらまず森へと足を踏み入れた。それに続く一行。
全ての草や枝が行く手を邪魔するかのように、中々入口の光は小さくならない。
そして、ようやく光が緑に覆われ見えなくなった時、それらは現れたのだ。

「きゃっ……こ、これが、いえこの方たちが……トレント、さんですか……っ?」
 突如壁が出現したと思った。
しかし幾重にも重なった壁は、よく見るとそれぞれに目のような、口のような窪みがあり
その全てから生き物の存在感とこちらへと注がれる視線を感じて、リチェルカーレは思わず声を発する。
それらは今は微動だに動かず、しかしその場をあけ渡す様子も見えずただただこちらの様子を窺っているようだった。
それがトレントだと確信すれば、リチェルカーレは一歩前へと踏み出した。
その行動に案の定かと目を見張りつつ、背に庇うように更にその前へと出るシリウス。武器からは完全に手を放し、それらへと語り掛ける。
「ヘリスンの願いを叶えに来た。森をどうこうしようという訳じゃない」
 その背中からひょこりと顔を出し、リチェルカーレも続く。
「この森を傷つけたりはしないわ。ヘリスンさんの護りたかったものを護りたいだけなの。
 どうか、通して下さい」
 『ヘリスン』の言葉に、ざわり という葉音がトレントたちの方から聞こえてきた。
しかし動く気配は無い。
「森を守る為に来たの、敵じゃないわ。
 早くしないと、ハーピーたちがもっと傷ついちゃうかもしれないものっ。
 もう心配ないって分かったらすぐ帰るからっ……入れてもらえないかしら……?」
 両手を握りしめ、トレントたちに懇願するよう訴えるファリエリータ。
ハーピー、の言葉にまたトレントたちの枝がざわめいた。
「森もハーピーも救いたい気持ちに偽りはありません。どうか信じて欲しいのです」
 テレーズの祈るような声に合わせるように、その隣で己の武器を静かに地面に置く山吹。声は出さず真っ直ぐトレントを見つめる。
「ヴァルも、武器を置いてくれる……?」
 山吹の行動が視界に入って、ファリエリータは小声でヴァルフレードに伝える。
まだ警戒をしていたヴァルフレードは一度躊躇ったものの、トレントたちに視線をやれば剣をゆっくりと足元へと下ろした。
それを確認するように、天藍とアルベルトの2人が同時にトレントたちの前へと歩み寄る。
そしてほぼ同じ動きで、ホルダーごとロングソードを、双剣を地へ横たえたと思うと、そのまま両者は跪いた。
その動きに倣うように、輝とかのんが二人の背後で同じように武器を置き跪く。
アルベルトと視線を合わせ一礼した後、天藍の声が高々と、凛と、森へ、トレントたちへと澄み通る。
「古来より御身らが守るこの森への急な来訪、まずはお詫び申し上げる。
 我らウィンクルムは、人の世に仇なすオーガに相対する力を持つ者。
 御身らが守る森の理には干渉しない故、我々の敵であるデミ・オーガ討伐のために中へ分け入る事、お許し頂きたい」
 中央に居た一際大きなトレントは不思議な感覚を覚えた。
古の森に住むトレントたちはこの世界の全ての植物たちと共存する。呼吸を共にする。
桜の、桜の木々が綻び喜びの花を開かせる、そんな気配が正面で頭垂れる二人から感じられたのだ。
トレントの長はアルベルトと天藍から見えるヴィジョンにしばし同調する。
桜の声が聞こえる。この2人へ向けられた感謝の声が。
そんなトレントの心を知ってか知らずか、後を押すようにかのんと輝も己の心を伝える。
「今現在、デミオーガと相見えているハーピーの皆様が本来の営みに戻る為にも
 どうか私たちを戦いに加わらせては頂けませんでしょうか」
「貴方たちを、森を、ハーピーを護りに来たんです。お願い、森に入れて下さい」
 精霊二人の後ろで同じように礼を尽くすかのんと輝に視線を注ぐトレントたち。
長が動く。地を滑るようにゆっくりと、枝をしならせ道を開けた。
それに続くように他のトレントたちもさわさわと、葉を降らせて避けていく。
「あ、ありがとうございます……!」
「……感謝する」
 天藍たちの言の葉に動いたトレントたちへ、リチェルカーレとシリウスも最後に一礼をし森の先へと進むのだった。

 森を統べるトレントたちの導きか、入口で手間取ったような、枝を草をかき分ける必要もなく一行は足早に花園を目指す。
天藍が先頭を歩き安全を確認しながら、デミ・トレントとハーピーたちの気配を探る。
導きがあるとはいえ、帰りは疲弊してまた何があるか分からないと、最後尾でシリウスが地形を覚える様に視線をせわしなく動かしていた。
いつ、何から、突如襲われるかもしれないという考慮から、テレーズと山吹は先にトランスしいつでも仲間を守れる様、
マジックブックを携え構えている。
「……!!あれじゃないかしら!?」
 ほぼ皆が同時に目的地を捉えた瞬間に、ファリエリータがそれを確信させるよう言葉にした。
「!もうハーピーたちの体力が危うそうですね!輝……!」
「ええ!『友の力をこの身に……』!」
 標的を確認すればトランスにいち早く動いたのはアルベルトと輝だった。


●花園での戦闘
『共に最善を尽くしましょう』
『この手に宿るは護りの力』
 次々とトランスを完了させ、デミ・トレントを包囲に向かった精霊たちの後を追おうとヴァルフレードがやや声を荒げた。
「おい!こんな時まで恥じらえるってどんだけ大物だファリエ!!」
「ごごごめんなさいーっっ!!」
 任務!緊急事態!!と己に言い聞かせるも、すぐにヴァルフレードの頬へと口を寄せられないファリエリータにシビレを切らし、
その頭をがし!と掴むと無理やり自分の顔へと引き寄せるヴァルフレード。
「~~~~!!『あ、新たなる力、束ねん』……!!」
 動揺するも、どうにかスペルを唱えてくれたファリエリータの口づけにより、今ようやくトランス状態に入ったヴァルフレードが参戦する。
自分の頬をぺち!と両手で叩いてから、神人たちが向かったハーピーたちの方へとファリエリータも駆け出した。

「あなたたちの敵じゃないわ。助けに来たの」
 動けないハーピーの怪我の具合を確かめようと、リチェルカーレは刺激しないよう声をかけながらゆっくりと近づく。
「!リチェルカーレさんっ、下がって下さい!」
 デミ・トレントと神人たちの間に立って様子を見ていた山吹の声と同時に、かのんに寄って腕を引かれ一歩下がったリチェルカーレの元居た位置へ、
ハーピーの鍵爪が空を切った。
「貴方たちと戦う意図はありません。
 私たちがデミ・オーガと戦う間、どうか傷ついたお仲間を守ってあげて下さい」
 それ以上近寄らず、そっと声をかけるかのん。
ハーピーを守るよう、己の位置を決めればデミ・トレントの方へ向き、剣を抜いて構えるテレーズ。
その姿に山吹は苦笑いをするも今は何も言わず、防御魔法がしっかりかかったか確認するように、戦っている精霊たちを注視し続ける。
 
 デミ・トレントは明らかに激怒していた。もう少しで獲物を仕留められるというところで邪魔が入ったのだ。
アルベルトによる強力な攻撃・ウルフファングをその身に一度直撃させ、僅かに後退したものの
今はどんなに攻撃を受けてもそれ以上ハーピーたちから距離をとるつもりがないようだった。
武器に召喚獣を憑依させたアルベルト、ヴァルフレードがデミ・トレントの正面に立ち。
スキを作ろうと、天藍・シリウスが左右に転回しいくつもの振り下ろされる枝をその双剣にて切りさばいていく。
「っ……やっぱり幹の方は固いですね……!」
「だが枝だけじゃキリがねぇ!!同じ個所に当てられねーか……!?」
 憑依によって次第に体力を奪われてしまうまえに、致命的なダメージを与えられないかと模索するヴァルフレードとアルベルト。
ヴァルフレードが太い枝の一撃をさばいた瞬間、反対方向から枝が振り下ろされた。
その瞬間を見極めていたようにシリウスが飛び込んだ。
「エトワール……!」
 ヴァルフレードに振り下ろされるはずだったその枝も含め、他の攻撃も防ぎにかかる。
そのスキをヴァルフレードも見逃さなかった。シリウスを飛び越えデミ・トレントの額めがけ爪の斬撃をねじ込むように繰り出した。
『………っっ』
 かなりのダメージに、デミ・トレントの体が大きく傾いだ。
「よく今のでタイミングが分かったな……」
 体を捻らせ着地したシリウスが思わずといった風にヴァルフレードに声をかける。
「いつぞやの動き、見てるからな……!」
「なるほど」
 シリウスは珍しくも薄っすらと笑みを浮かべては、またすぐにその表情を消し去りデミ・トレントへと向かっていった。
共闘を経験しているウィンクルムは通常より技のキレが増すのだろう。互いの動きに合わせることが可能なのだ。

「あと一撃……っ、これを当てられれば……」
 アルベルトはヴァルフレードに目配せをする。その視線を受けヴァルフレードは頷く。
その瞬間、刃のような葉を纏った枝が横一線に襲い掛かった。
憑依武器でどうにか受け止めるも、その遠心力も加わった強大な力に弾き飛ばされては神人たちの方へと転がるアルベルトとヴァルフレード。
「大丈夫!?……アル!?」
「ッええ。……問題ありませんよ」
「ヴァルは!?」
「これくらい……何てことはない」
 思わず叫び声を上げた輝とファリエリータへ、安心させるように立ち上がる二人は山吹へと今度は目を合わせる。
「お二人とも……怪我をっ。かなり体力も消耗してますね……そのまま動かないで下さい……!」
 視線を受けた山吹、瞬時に傷ついたハーピーと精霊二人の位置を確認すれば慌てたようにマジックブックを掲げ。
「サンクチュアリ……!」
 神人たちごと囲むように、淡い光の円が山吹を中心に広がっていく。
ヴァルフレードの足元ぎりぎりまで広がりそこで止まった円は白く光を放ち、次第にハーピーとアルベルトたちの傷を癒していた。
瞬時に魔法を展開できたのは、一重にこの瞬間を狙って準備をしていた山吹の、アルベルトたちとの作戦の賜物であった。
「おや。ハーピーたちも円に入ってしまったようですね」
 しれっと独り言のように呟くアルベルト。
「でもよ……今のあのデミ・トレントの攻撃……」
「ええ。わざと受けて倒れる予定でしたが……正直、結構効きましたよ……」
「だよな……俺も今腕動かねぇわ。回復出来る山吹が居て助かったな……」
 口に僅かに流れる血のりを拭い、神人たちに聞こえないよう、苦笑いを浮かべながらそんな会話をしているアルベルトとヴァルフレード。

 2人の回復を待つ間、正面が手薄になったところをすぐ様埋めるように天藍が回り込んできていた。
「一撃一撃が軽い俺たちの攻撃じゃ……トドメまでは持っていけんな……!」
「ああ。何とか時間を稼ぐしかない……!」
 天藍の言葉に同意するシリウス。同じように正面まで回ってくれば、未だハーピーを狙おうとする攻撃を見極めそこを集中的に落としていく。
そこへ、もっとも長くしなる腕(枝)を回転させるように振るって神人たち諸共ハーピーを狙った攻撃が繰り出された。
「これ以上貴方たちを傷つけさせはしない!絶対に……!」
 咄嗟にハーピーを庇うようにげ立ち上がる輝と、その隣で両手を広げるリチェルカーレが視界に映る。
アルベルトが目を見開く。
チッ!と舌打ちをし、咄嗟にアルペジオの最加速を利用したシリウスが瞬く間にリチェルカーレたちの正面へと移動する。
「こ、の……!」
 少しでも威力を削ごうと、天藍がスタッカートにて回転する腕の側面へダメージを与えると、
スピードも回転も鈍ったその腕はシリウスと山吹によって何とか受け止められた。
「っと……!」
 受け止めた衝撃でバランスを崩した山吹は、倒れ込む先に今まさにこれから咲こうとする蕾が密集しているのに気付き。
腕を先に着いては体の重心をずらして倒れる位置を何とか蕾の真上から免れた。

ハーピーたちはずっと見つめている。
花を守ろうとする山吹の行動を。
今も自分たちの盾になるように囲む神人の乙女たちを。
デミ・トレントの攻撃をずっと防いでいる精霊たちを。
 
「お待たせしました!いけます……!」
「俺もだ!」
 先程の回転させた腕の攻撃がデミ・トレントにとってはハーピーにトドメを刺す最後の賭けの一撃であった。
それすら防がれ、次の攻撃を用意していなかったデミ・トレントへ向かって、シンクロサモナー二人の強力な斬撃が放たれる。
「ウルフ・ファング!!」
「タイガークロー!!」
 猛獣の爪が、青いウルフの牙が、デミ・トレントを空へと誘った。


 ハーピーたちは浮き上がる。
戦いを見守り、危険は無くなったと判断し。
ところどころ赤く染まっていたはずの翼がいつの間にか元の白さを取り戻していることに、
不思議そうに数度翼をはためかせた後。
戦いを終えた神人たちの、精霊たちの頭上をしばし弧を描くように緩やかに飛んで。

「まぁ……なんてキレイ……っ」
 リチェルカーレが感嘆の声を上げれば、シリウスは苦笑いをするにとどめ。
「これからも、トレントやハーピーたちがこの森で静かに暮らせます様に……」
「……この森に静寂が続きます様に……」
 ファリエリータとかのんが祈りを捧げる。その祈りを見守るように目を細めるヴァルフレードと天藍の姿。
「さて輝……どんな仕置きがいいですか?」
「ご、ごめんなさいアル……っ。つい体が動いてしまって……」
 内心冷や汗ものだったアルベルトが輝を追い詰めにかかり。
「私たちがした事が正しかったのかは分からないです、けど……
 でも無事だったこと、それが素直に今は嬉しいです」
 テレーズの微笑みに山吹も返す。
「私も、後悔だけはしたくなかったですから。満足してますよ」

 見上げる頭上からは、白い羽根の祝福が ひらりひらり と降り注いだ。



依頼結果:成功
MVP
名前:かのん
呼び名:かのん
  名前:天藍
呼び名:天藍

 

名前:テレーズ
呼び名:テレーズさん
  名前:山吹
呼び名:山吹さん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 蒼色クレヨン
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 05月27日
出発日 06月03日 00:00
予定納品日 06月13日

参加者

会議室

  • [16]テレーズ

    2014/06/01-23:38 

    >回復
    倒れこみですね、了解しました!
    ではそのように伝えておきますねー。

  • [15]かのん

    2014/06/01-22:05 

    こんばんは
    うん、幹狙うよりは良いでしょうか、手元・足下狙って攻撃する方向で天藍に伝えてみます。
    位置取りは、テンペストダンサーの配置デミの側面なら右左決めておかなくてもどちらかでで、大丈夫かしら。
    正面のアルベルトさんが回復に移動した場合は、天藍に正面にまわって貰って攻撃を受け流すようにお願いしようと思っています。

  • [14]月野 輝

    2014/06/01-14:36 

    (ごめんなさい、誤字と勘違いが混ざってたので、一度削除しました(汗)

    攻撃部位ですか…そうですね、枝が全部腕だったりしたら斬り落とすの大変そう…
    でも幹は固そうですし、足とか腕狙いはいいのではないかと思います。

    こちらは、剣を斬るように使うのではなく、突き刺して使うようにしてみようかなと思ってます。
    固いと斬るより刺す方がいいような気がしたので……抜けなくなるかしら……
    ウルフファングを使う時は噛み砕くのだから、どこでも一緒かもしれないけど…やっぱり枝の方が良さそうかも?

    ええと、位置も決めた方がいいかなと思うので、アルの位置、デミの前方側にさせて貰いますね。

    >回復
    回復が必要な状態になったら、蹌踉けたフリしてハーピー達の傍に倒れ込んで貰おうと思ってます。
    それを見た山吹さんが慌ててサンクチュアリを使ってくれるってどうでしょう?
    これならうっかりしても言い訳できるかなって……

  • [12]かのん

    2014/06/01-09:12 

    連投ごめんなさい。
    枝(腕)を狙うのはどうかと書きましたが、攻撃部位が腕2本と限らないのなら意味が無いかもと今更ながらに思いつき。
    あんまり、攻撃部位にはこだわらないのが無難なのかしら。

  • [11]かのん

    2014/06/01-09:09 

    文章表現をあきらめた結果の図ですが、ご好評なら良かったです。

    天藍は、デミの横側から攻撃ですがスタッカートの使用を予定しています。
    幹に当たる胴中を狙うよりも、足下へ攻撃を集中させようかとも考えていますが、動き遅いのなら攻撃を行う腕(枝?)を狙うのも手でしょうか?

  • [10]テレーズ

    2014/06/01-01:25 

    かのんさん図解ありがとうございます!

    今回は水か風の方のみで得意か苦手かの二極状況なのですね。
    山吹さんは風なので支援しつつ非常時は神人の前に割り込む方向でいこうかと思います。
    相手はデミなのである程度は防御魔法も有用、だといいなぁと。

    神人が盾に入るのいいと思います!
    ハーピー達に助けに来たって事を行動で示せますし。
    あ、そういえばハーピーは最初殺気立ってるんでしたね。
    近づく際に攻撃されては困るので助けにきたよと声を掛けつついくのがいいでしょうか?
    輝さんの説得と同じ流れでヘリスンさんから頼まれた事を示せれば、多少落ち着いてくれるんじゃないかなぁと思います。

    サンクチュアリは設置型ですしうっかりしちゃった後に使う精霊さんに移動して乗って貰えば問題なさそうですね。
    あ、ちなみにライフビショップはカウンタースキル以外直接攻撃手段なしが濃厚のようなので
    回復後は防御魔法で支援の流れになるかと思います。

  • [9]月野 輝

    2014/05/31-23:32 

    かのんさん、判りやすい図をありがとうございます。

    水属性だとたぶん土属性へは相性悪いけど、それをカバーする意味でも
    アルにはスキルのウルフファングを使って攻撃して貰いますね。
    相手はデミですから、そこまで強くはない……と思いたいわ(汗)
    私は風属性だから相性いいので、神人には残念ながらまともに戦う手段無いけど、
    盾になる事は出来そうね

    >説得用の色々
    あ、もちろん。録音させて貰うのは何か貸して貰うために伺った時に、なので、
    「この帽子を持ってる人はわしの知人だから森に入れてやってくれ」
    とか、貸して貰ったものの名前入れつつ録音できたらなと思ってたわ。
    それじゃ、なるべく急いで病院へ寄ってくるようにしてみますね。

  • [8]リチェルカーレ

    2014/05/31-18:47 

    ご挨拶が遅くなりました、リチェルカーレと言います。
    どうぞよろしくお願いします。

    説得方法や戦闘の流れ、良いと思います。
    ヘリスンさんの持ち物をお借りする、声を撮らせてもらう…両方すれば、トレントの皆さんも納得してくれやすいのではないかしら?
    武器を置くというか、お話をするときは向けないのも賛成です。
    武器を構えて敵じゃない、というのはおかしいですものね。

    輝さんやかのんさんが言って下さったように、盾の位置に神人がつくことも良いと思います。
    こちらも、私たちは敵じゃないと伝わりやすいと思うので。

  • [7]かのん

    2014/05/31-09:35 

    おはようございます。
    皆さんのご意見参考になります。
    説得
    こちらは当面、先述の内容で検討しようと思います
    戦闘
    こちらの天藍も水属性です・・・
    あら?シンクロサモナーのお2人も水属性ですね。
    戦闘時間長引きそうな予感がします・・・
    う~ん、うっかり回復魔法の路線だと、
    ・デミを精霊が囲んで戦闘開始
    ・神人はこの辺の位置で、ハーピーへの攻撃を防ぐ

             精霊1
      精霊2 - デミ - 精霊3 - 神人×5 - ハーピー
             精霊4        精霊5
      ※精霊2・3がシンクロサモナー
       精霊1・4がテンペストダンサー
       精霊5がライフビショップ

    ・シンクロサモナーのお2人の消耗具合(スキル使用前提にしてます)で、ライフビショップさんの回復スキル(この際に、神人の背後の位置取りで、ハーピーうっかり巻き込み)
    ・回復魔法使用時、回復の必要が無い精霊は、精霊3の位置に移動し戦闘継続
    ・回復後は元の陣形に戻って、デミが倒れるまで頑張る・・・

    こんな流れのイメージでしょうか?
    あとは、うっかり回復を置いておいて、ライフビショップさんも戦闘に加わって頂くか?でしょうか。

  • [5]月野 輝

    2014/05/31-08:33 

    >説得
    かのんさんが出して下さった説得内容、素敵ですね。
    具体的でトレント達に伝わりやすそう。
    私も昨日書き込んでからまた考えてみて、どうせヘリスンさんの所に行くなら
    携帯の録音機能を使って、ヘリスンさんの言葉を録音して行ったらどうかなと思ったの。
    トレント達、何とか納得してくれるといいわね…

    >戦闘
    あ。デミ・トレントって土属性なのね……うちのアル、水属性だわ。
    攻撃受けたらダメージが増えそうだし、盾には向いてないかしら……
    そうね、動きが遅いなら囲んでしまって逃がさないようにする方が得策かも。
    一応、デミとハーピー達の間にサモナーさんのどっちかが入るような陣形にして…
    左右からテンペストダンサーさん達、前後からサモナーさん達で挟んだらどうでしょう?

    そして盾役なんだけど…むしろ、私達神人がハーピーの前に立ちはだかっておいても?
    危ないかしら……
    回復に関してはやっぱり自然に任せた方がいいのかしらね。
    ファリエリータさんと同じく私も、デミに襲われたのは自然の範疇からちょっとずれるかな、と思ったのだけど。
    「うっかり巻き込んでしまったフリして回復」いいわね、素敵だわ、ふふ。

    そう言えば、ライフビショップさんはシャイニングアローもあるのよね。
    サンクチュアリを使わないのであれば、シャイニングアローで盾役になって貰う手もあるわね…(考え込みながら

  • [4]テレーズ

    2014/05/31-04:39 

    初めましての方は初めまして。テレーズと申します。
    今回はよろしくお願いしますね。

    説得が長引くと危険が増えそうですし早めに納得して頂きたいですね。
    現状出ている説得案が素晴らしいと思います!
    私はちょっと思いつくものがないのでもう少し考えておきますね。

    デミ・トレント堅そうですね。
    マスターさんが違うので差異はあるかもですが、
    他のデミ・トレントが登場した依頼だと動きは遅いが防御力が高い土属性なようですね。
    苦戦はしないとはありますがシンクロサモナーさん達が盾にまわると
    討伐に時間が掛かってしまいそうなので私も囲んでしまう案がいいかなと思います。
    弱ってる一羽を狙うといっても自分が囲まれている状況ならば精霊対応を優先するんじゃないかなと思っています。
    でも安全性を考えるとハーピーとデミの間に盾役が欲しいなとも思うので悩みますね…。

    ハーピーは回復したい気持ちはありますが状況を考えると悩む所ですね。
    動けないと程となると結構重症ですし、できれば助けてあげたい所なのですが…。
    回復をするのならば、うっかりを装うに賛成です。
    ただサンクチュアリはそこまで範囲が広くない上にMPの関係上1回のみ使用可なので、
    使う際はハーピーさんにぎゅっと寄って貰えたらうっかり巻き込みやすくなるかと思います。

  • ファリエリータ・ディアルよ、よろしくねっ。

    わ、輝もかのんも色々案ありがと!
    ローズガーデンでハーピーを守るのはいい案だと思ったけど、
    デミ・トレントがかのんの言う様に堅いとしたら
    シンクロサモナーは攻撃に回った方がいいのかなあとも思うのよね。
    (PL情報だけど)敵が一体だけなら、精霊達で囲んで攻撃すれば
    ハーピーの方へ行く暇は無くなるんじゃないかなーとも思うし。

    ハーピーの回復については、
    命に関わりそうな怪我なら治してあげた方がいいと思うけど
    そうじゃなければ自然回復に任せた方がいい……のかしら?
    気持ちとしては勿論治してあげたいし、
    自然の流れとか言ってもデミが発生した事自体
    「自然」とはちょっと違うんじゃないかとか思う訳だけどっ。
    なので「スキル使用後の回復に、ハーピーもうっかり効果範囲内だった」は賛成しとくわねっ。

  • [2]かのん

    2014/05/30-19:23 

    こんばんは。
    初めましての方も、お久しぶりですの方もどうぞよろしくお願いします。

    月野さんがご意見があったので、私も少し思ってた所をつらつらと。
    (ツッコミどころたっぷりな気もしますが・・・)

    トレントの説得
    ・トレントの前で武器を地面において彼らに対して害意はない事を示す
    ・彼等からすると私達も招かれざる客だと思うので、それに対するお詫び
    ・彼らの森の中に居るデミオーガは、この森の住人であるハーピーと私達ウィンクルムの共通の敵である事
    ・なのでハーピー達の戦いのお手伝いをさせて欲しい
    と言った内容を伝えて説得出来ないかしらと思ってました

    説得に関しては、皆さんそれぞれの手法で試したら、何処かで納得してくれないかしらと期待しているのですけれども。

    デミ
    命中率の心配はなさそうですけど、ベースって木なんですよね?
    堅そうな気がしているので、ダメージがどの位与えられるのかしらというのが目下の心配です
    誰かが、ハーピーとデミの間に入る方が良いんだろうなとは思ってましたが・・・具体的な案がない状況です。

    ハーピー
    こちらについては皆さん色々だと思うので、あくまでも私の意見という事で
    積極的に保護とか、治療に関しては反対の立場になってしまいます・・・
    古くから存在している森という事なので、この森固有のバランスに余所者の私達は手を出さない方が良いのかなと・・・
    ただ、シンクロサモナーさんがスキル使用後の回復にライフビショップさんの回復魔法を活用した際、ハーピーも効果範囲に入っていたと言う不可抗力は有りだと思うのですけれど

  • [1]月野 輝

    2014/05/30-12:17 

    こんにちは、皆様お久しぶり。今回もよろしくお願いします。

    早速ですけど今私が考えてる事を少しお話ししますね。
    ぼんやりとなのでツッコミどころは満載だと思いますし、何かあれば遠慮無く突っ込んで下さい。

    トレントの説得に関して:
    出発前にヘリスンさんの所へ、いつも身に付けていた物(帽子とか手袋とかジャケットとか)を何かお借りできないか聞きに行こうと思います。
    それをトレントに見せて、ヘリスンさんに頼まれてデミを退治しに…森やハーピーを守りに来たのだと話してみようかなと。

    デミ退治:
    デミはハーピーを狙ってるようですし、ハーピーの所へ行けばすぐ見つかるような気がしますよね。
    そして、こちらのメンバーですが、テンペストダンサー×2、シンクロサモナー×2、ライフビショップですから、
    サモナー二人がローズガーデン使用でハーピーを挟む形で盾になり保護、テンペストダンサー二人が素早く攻撃を入れる、
    そしてその隙にライフビショップの回復魔法でハーピーを回復させる…ってどうでしょう?

    (メタ:こちらの依頼書には書いてませんが、GM様のページに「動きは遅い」と書かれてたので、逃げられる事はまずないかな、と)

    ハーピーの回復に関しては皆さん色々考えがあると思うので…私の希望と言う事で。
    自力で逃げられる程度に回復してくれれば、他のハーピーと一緒に飛んで逃げられるし…と思うのだけど、
    依頼書に「自然の流れに…」と書いてますから、迷う所でもありますよね……。


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