【神祭】浴衣と私と貴方(禰琉 マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

あなたは友達の神人と一緒にカフェでコーヒーを飲んでいる。

友達は精霊とののろけ話を嬉しそうに語っていて、あなたも幸せな気持ちになる。

不意に、友達が思いだしたように言った。

「そういえば、大神祭にはもう行ってみた?」

きょとんとした顔で目をしばたたかせるあなた。

「大神祭?」

「そう! 花火も打ち上げるみたいだし、精霊と一緒に行ってくれば? 絶対楽しいよ!」

「貴方はもう行ってきたの?」

「うん! 精霊と行ってきたよ」

ニコニコと楽しげな友達に、あなたは興味津々である。

目を輝かせながら身を乗り出して友達に尋ねてみる。

「どうだった?」

「もちろん楽しかったし、それに……」

「それに?」

突然口ごもる友達。その頬は淡く朱に色づいている。

「ひ・み・つ!」

「えーっ!?」

あなたはあからさまにガッカリしている。しかし、友達はなんだかニヤニヤしていた。

「行けばわかるよ! もちろん精霊と一緒に、ね」

そう言って片目を閉じて見せる。

あなたは首を傾げつつも、精霊との大神祭デートに妄想をたくましくする。

どんな浴衣を着ていこうか?

どうせなら可愛い姿を精霊に見せたい。

そうだ、精霊の颯爽とした浴衣姿も拝んでみたいな……。

でも、私が誘ったところで精霊は来てくれるかな?

解説

大神祭で精霊と浴衣デート!

花火大会のほか、以下で遊ぶことができます。


・射的
3発まで可能。
景品は化粧品、ゲーム、お菓子、ぬいぐるみ、ストラップなど。


・金魚すくい
赤い金魚と黒い出目金が泳いでいます。


・ヨーヨーつり


その他、食事は


・焼きそば

・りんご飴

・クレープ

などなど。

ご自由に指定してください。

なお、楽しく遊んだり飲み食いしたりして300jrを頂戴いたします。

ゲームマスターより

こんにちは。禰琉です。
私は実は、浴衣を着たことが一度もありません(笑)
夏祭りにも参加したことがないんです(笑)
皆さんがまだ経験したことがないことはありますか?

リザルトノベル

◆アクション・プラン

シルキア・スー(クラウス)

  花火が見たいっ
彼を誘ってやって来た
なんだか今日はテンション高めではしゃいでしまう

お面屋
 私ってそんなに猫のイメージなの?(キョトン
 あーでも残念 狼のお面が無いわね(キョロキョロ

 …前から思ってたんだけどテイルスの獣因子ってどんな感じなの?
 習性とか影響あるの?

 え?(どき いきなり何

珍しく慌てて?いるから深く追求せず
 うん、私もそうでありたいと思う(照れにっこり)
 あ、じゃあこれどうかな猫と狼の間を取って狐面! 赤と青があるよ

2人で狐面をつけ射的、クレープ等楽しみ(詳細お任せ)
人混みの中で花火を眺め歓声
ふいに手を強く握られ彼と目が合う

 …いっぱい楽しもうね
 来年も再来年もその先も

彼の答えが習性の話とリンクして幸福感


マーベリィ・ハートベル(ユリシアン・クロスタッド)
  浴衣姿お似合いです(見惚れ

彼が人の流れから私を守ってくれている
様子を伺ってくれるので笑顔で大丈夫ですと答えたら素敵な笑顔になった
途中から手を繋いで歩く

あ、あのストラップです
彼に気合が入った
あ! おしいです
もうちょっとです!
応援していたら彼が見事景品を撃ち落とし
やりました~(拍手
ストラップを両手で受け取ります
ありがとうございます 可愛い

他も遊び
少しお腹が空いた所でお好み焼きを頂き
リンゴ飴を買い花火が見られる場所へ
穴場なのか人がいない…二人きりなのでどきどき
花火が始まって見惚れてしまう
彼と目が合ったら凄く優しい笑顔だったので胸が弾けそうで顔を逸らしてしまった
鼓動が止まらない
夢みたいに幸せな時を過ごした


●シルキア(クラウス)の場合

「花火が見たいっ」
シルキア・スーの言葉にクラウスは目を丸くした。
「花火って……確かにそういう季節だが。どうしたんだ? 急に」
「友達の神人から聞いたんだよ。大神祭で花火が打ちあがるんだって!」
目を輝かせるシルキアにクラウスは少し考えた。
「なるほど……。わかった。一緒に行こう」
答えると、シルキアは飛び上がらんばかりに喜んだ。
……そういうわけで。
その日の夜、シルキアはクラウスとともに大神祭にやってきた。
「一緒に楽しもうね!」
るんるんという形容が似合いそうな様子でシルキアはにっこりと笑った。
クラウスと一緒というだけで、なんだか今日はテンションが高めではしゃいでしまう。
「花火まではまだ時間があるな」
そう言って手を差し出すクラウス。シルキアはにっこり笑ってその手をとった。
……ふたりは手を繋いで色んな屋台を見て回った。
途中、ひとにぶつかりそうになりながらもふたりはその度にお互いの存在が隣にあることを確かめ合った。
「大丈夫か?」
心配して尋ねるクラウスに、シルキアは花のような明るい笑顔を向けて頷いた。
(落ち着け、俺)
昂揚する気持ちを必死で抑えながら、クラウスは自己暗示のように心中でつぶやく。
人混みを抜けて一息つくと、一軒のお面屋がクラウスの目にとまった。
ずらりと並ぶお面のなかに、かわいらしい猫の面も飾ってある。クラウスはそれを笑いながら指さした。
「お前の面だ」
「私ってそんなに猫のイメ―ジなの?」
きょとんとするシルキア。
「あーでも残念。狼のお面が無いわね」
こうべを巡らせながらシルキアがやや落胆したように零すと、クラウスはくすっ、と小さく笑った。
「狼が狼の面をする必要はあるまい」
「まあそれはそうだけど」
言いつつも、まだシルキアはきょろきょろしている。ふと、シルキアは以前から思っていることを尋ねてみる気になった。
「前から思ってたんだけど、テイルスの獣因子ってどんな感じなの? 習性とか影響あるの?」
脈絡のない問いにクラウスは目をしばたたかせた。とはいえ興味深い問いに、クラウスもしばし考え込んだ。
「獣因子の習性か……。性格と思っていたが、実はそれだったかと感じることはある」
「へえ。例えばどんな?」
目を輝かせて問い返すシルキア。クラウスはあまり考えず、思ったことをそのまま口にした。
「例えば、添い遂げる相手は終生ただひとりと強く願うのはそれなのかもしれぬ」
「え?」
思いがけない返答に、シルキアはこれ以上ないくらい目を大きく見開いた。
「いきなりなに?」
「ん?」
クラウスはしばらく意味がわからなかったが、改めて自分の発言を思い返してはっとした。
……しまった。なんか意味深なことを言ってしまった――!
「い、いやひととして誠実であるのは大切であり、俺の理念とも合致するものであり……」
焦って言葉を重ねれば重ねるほどよくわからないものになる。
(もしかして照れてる?)
「……うん、私もそうありたいと思ってる」
にっこり笑って答えるシルキア。……彼女の言葉の意味を、クラウスがきちんと理解しているかどうか。
シルキアはそれ以上深く追及しなかった。それよりも、クラウスが珍しく慌てていることのほうが新鮮に映ったのである。
「あ、じゃあこれどうかな? 猫と狼の間をとって狐面! 赤と青があるよ」
そう言って狐面を指さすシルキアに、クラウスはぎこちなく笑んだ。それはどこか照れ隠しのようで、シルキアは思わず微笑みを浮かべた。
「う、うむ! これを買おう!」
やけに元気よく答えながら、クラウスは内心、深く追及されなかったことに心底安堵した。
あれ以上追及されたらますます動揺して余計なことまで言ってしまっていたかもしれない。
……シルキアが赤、クラウスが青と、色違いの狐面を頭の横につけて並んで歩く。
「あっ射的があるよ!」
シルキアが嬉しそうに声をあげた。
「よし、俺が景品をとってやろう」
「本当? やった!」
「何がいい?」
「うーん……じゃああれ! 狼のストラップ」
え、とクラウスが驚いてシルキアの視線をたどってみると、確かにそこには狼らしきマスコットのついたストラップが飾られている。
「犬じゃないのか?」
「えー狼だよ」
しばらく言い合っていたが、結局あれは狼だという結論に落ち着いた。
クラウスが銃を手に、狼のストラップを鋭く睨む。
「頑張って!」
シルキアの無邪気な応援に力強く頷くと、クラウスは一発目を撃った。
――絶対に、取る。
そう強く念じてクラウスは狼のストラップを睨めつけた。
傍からことの成り行きを見守っていたシルキアも祈るような気持ちでクラウスを見つめた。
(当たりますように――!)
……が、弾はストラップをわずかに掠めたものの、無残にも地に落ちてしまった。
悔しそうに顔を歪めるシルキアを視界の隅にとらえながら、クラウスは二発目を撃った。
「あー残念!」
シルキアの落胆したような声があがる。クラウスは内側からじわじわと込みあがる焦燥感に眩暈がしそうになる。
(なんとか取らなければ……)
他にも愛らしい猫のストラップがあったにも関わらず、あえて狼のストラップを選んでくれた、彼女の気持ちに応えるために。
(当たれ――!)
ふたりの想いを乗せて、クラウスの指先が力強く引き金を引っ張った。
「――おめでとうございます!」
わずかな沈黙ののち、射的屋のおじさんの陽気な声があがる。
「やった!!」
シルキアとクラウスは嬉しそうにハイタッチした。
……目の前で狼のストラップを揺らしながら、シルキアは先程からずっと笑みを浮かべている。
「嬉しいか?」
クラウスが何気なく尋ねると、シルキアは勢いよくクラウスを振り仰いだ。
「うん、嬉しい。ありがとう!」
その、満面の華やかな笑顔。
「そうか」
クラウスも淡い微笑を返した。
……シルキアが笑ってくれるだけで、何もかも報われるような気がするのは自分が単純だからだろうか。
「……お腹すいただろう。クレープでも食べるか?」
「うん」
速攻頷くシルキアに、クラウスはくすり、と小さな笑みを零した。

……人混みのなか、ふたりは夜空に咲く色とりどりの花火を仰いで歓声をあげた。
クラウスはシルキアの横顔を見つめ、純粋に花火を楽しむ彼女に優しく目を細めた。
――愛おしい。
素直にそう思った。
胸の内を去来する熱い感情。溢れる御しがたい想い。
その想いの行き場は彼女の手を強く握ることで昇華された。
一方、不意に手を強く握られたシルキアは驚いてクラウスを振り向いた。刹那、ふたつの視線が交わりひとつになる。
瞬間的に、そこにはふたりだけの世界が構築された。ふたりとも、その瞳にはお互いしか映っていなかった。
「……来年も、再来年も、その先も――」
シルキアは最後まで言う必要がなかった。クラウスもまったく同じ気持ちだったから。
「ああ、それが俺の望みだ」
クラウスの言葉に、シルキアはふと思った。
『添い遂げる相手は終生ただひとり』
やはり、あれはこういう意味だったのだ。
胸のあたりがじんわりと暖かくなる。
これはなんだろう、と考えて、シルキアは閃いた。
その気持ちはとっくに知っている。そう、彼と出会った時から。
――幸福感。
(私、幸せだ)
そう思った瞬間、クラウスがつぶやいた。
「俺、幸せだ」
そのつぶやきがシルキアに聞こえていたとは思っていないのだろう、クラウスは花火を見上げたまま、それっきり何も言わなかった。シルキアも何も言わない。
花火に照らされるふたりの横顔。
その手は、ずっと繋がれたまま――


●マーベリィ(ユリシアン)の場合

「大神祭、行ってみない?」
ユリシアン・クロスタッドの唐突な誘いにマーベリィ・ハートベルはいっぱいに目を見開いた。
「大神祭……ですか?」
「そう。屋台もあるけど、花火が打ち上げられるらしいよ」
「花火……」
「それに」
「それに?」
何故か言い淀むユリシアン。マーベリィがきょとんとしていると、ユリシアンはややあって観念したようにポツリと零した。
「……マリィの浴衣姿が見られるし」
「!!」
途端に真っ赤になってしまうマーベリィ。そして同時に浮かぶ思考。
(と、いうことはユリアン様の浴衣姿を拝見できる……?)
想像してみると、先程よりも頬の熱が増してしまったように感じた。
「じゃあ、今晩どうかな?」
「はい、お願いします……」
……そういうわけで。
マーベリィとユリシアンのふたりは同時に待ち合わせ場所に到着した。
ユリシアンの凛とした浴衣姿にマーベリィは思わず見惚れそうになる。
「浴衣姿、お似合いです」
その言葉にユリシアンもにっこりと優しい笑みを浮かべる。 
「ありがとう。マリィも浴衣姿、可愛いよ」
お互い頬を朱に染めながら、ふたりはなんとなくぎこちない様子で肩を並べて歩き始めた。
予想よりも盛況らしく、行き交う下駄や靴の数が多い。
ユリシアンはぶつかって来そうになった男から、咄嗟にマーベリィを庇った。
それにドキリ、とするマーベリィ。
その後もユリシアンは人の流れからマーベリィを守っては、ひとつひとつ様子を窺った。
「大丈夫かい?」
「はい、大丈夫です」
ようやく人混みを抜けるとユリシアンはマーベリィに優しく笑いかけた。
その笑顔にマーベリィの目はまた釘付けになる。
浴衣姿だからだろうか、いつも見慣れているはずなのに、なんだか今日は数倍格好よく映る。
ふたりは手を繋いで色々な屋台を見て回った。
「射的があるね」
気づいたユリシアンが足をとめる。つられて足をとめたマーベリィ。景品を眺めていた彼女の視線がある一点で留まった。
それに気づくとユリシアンは優しく尋ねた。
「欲しいものがあるんだね? どれだい」
「あ、あのストラップです」
マーベリィが指さしたのは兎と狐のストラップだった。
「OK任せて」
ユリシアンは答えると、すぐに射的屋の主人に声をかけた。
(格好いいです……)
銃を構えるユリシアンの頼もしい姿に、マーベリィは思わず心の中でそうつぶやいた。
「PGの名に懸けて外す訳にはいかないね」
そう言って片目を閉じて見せるユリシアン。次いで彼は兎と狐のストラップを凝視する。
――まずは一発目。
「あ! おしいです」
傍らのマーベリィが声をあげる。
弾はやや左に逸れた。
――続いて、二発目。
「もうちょっとです!」
再びマーベリィが声をあげた。
これも同じく若干左に逸れてしまった。
心配そうに見つめてくるマーベリィに、ユリシアンは少し焦った。
(考えろ、ぼく)
絶対に、あのストラップを取らなければならない。
ほかならぬマーベリィのために。
ユリシアンは必死に思考を巡らせる。
先の二発とも、思ったより左に逸れている。……と、いうことは。
ユリシアンはあえて、銃を目的のものよりも少し右に逸らしてみた。
――ラスト、三発目。
「よし!」
今度はユリシアンが嬉しそうに声をあげた。
「やりました~!」
隣で拍手するマーベリィ。
ユリシアンがストラップを手渡すと、マーベリィは宝物に触るようにそれを両手で受け取った。
「ありがとうございます! 可愛いです」
バラのように微笑む彼女に、ユリシアンの心臓が大きく跳ねた。
(参ったな……どこまで耐えられるかな)
ユリシアンが内心そんなことを思っているとは露知らず、マーベリィはユリシアンの手をひいて隣のヨーヨー釣りにやって来た。
「ヨーヨー釣りは苦手だな……」
困ったように頭をかくユリシアン。試しにやってみると、結果はやはり惨敗であった。
「私もやってみます」
今度はマーベリィが挑戦する。何度かやってみたが、なかなかヨーヨーが引っかかってくれない。
「もう諦めるかい?」
ユリシアンが尋ねると、マーベリィは首を横に振った。
「じゃあ頑張って」
マーベリィの真剣な横顔を見つめながら、ユリシアンはふと思った。
(かなわない)
……彼女の辛抱強さには。
そういう部分も含めて自分は彼女が好きなのだと、ユリシアンは改めてそう感じた。その時。
「やりました!」
釣ったヨーヨー片手にユリシアンに微笑みかけるマーベリィ。
「……さすがだねマリィ」
冷静さを装って微笑み返す。激しい鼓動を必死で抑えながら。……この笑顔がまた可愛いので。
(耐えろぼく)
自己暗示のように心の中で何度も何度も唱えながら、ユリシアンは深くため息を吐いた。

「……少しお腹すいたね。何か食べるかい?」
「はい。……では、お好み焼きを」
「いいね」
ふたりは一緒にお好み焼きを買うと、神社の境内に行って、並んで階段に腰をおろした。他にも何人か一息つきに来ているようである。
「疲れてないかい」
「ありがとうございます、でも大丈夫です」
そう言ってにっこり笑むと、マーベリィは取り出したお好み焼きの欠片を、上品に口のなかに入れた。
「美味しいです」
「本当だ、美味しいね。でも熱いから気をつけて」
「はい!」
にっこり笑って答えるマーベリィ。
フーフー息をかける彼女にユリシアンは小さく笑った。
お好み焼きをたいらげると、ユリシアンが今度は二本のりんご飴を取り出した。
「お食べ」
一本差し出すと、嬉しそうに両手で受け取るマーベリィ。ユリシアンはまたドキドキした。
(周りに人がいてよかったのか悪かったのか……)
思い悩んでいるうちにふたりともあっと言う間にりんご飴を食べ終えた。
「……そろそろ花火が打ちあがる時間だね」
ユリシアンが口を開いた。
「花火、どこで見られるんですか?」
「内緒」
人差し指を自分の唇に押し当てるユリシアンに、マーベリィは首を傾げつつも頷いた。

「ここは……」
マーベリィが小さくつぶやく。ユリシアンが連れてきた場所はマーベリィの知らないどこかの川のほとりであった。穴場なのか、ふたり以外人っ子ひとりいない。
……つまり、二人きり。
(どうしましょう……)
マーベリィはなんだかどきどきしてきた。
一方、ユリシアンのほうはひそかに自嘲の笑みを浮かべていた。
マーベリィをここへ連れてきてしまったのは、完全に下心に誘導されたからだ。つまり、誘惑に負けた。……それを否むことは出来ない。
(怖がらせないようにしなければ)
そうユリシアンが考えたとき、一発目の花火が打ちあがった。
「綺麗……」
夜空に彩りを添える、無数の灯り。マーベリィの目はそれらに釘付けになった。もちろん、ユリシアンが自分を盗み見ていることなど気付いていない。
ようやくユリシアンに視線を向けたとき、ふたりの視線が絡み合った。
彼と目があったら凄く優しい笑顔だったので胸が弾けそうで顔そらす。
(大変……鼓動が鳴りやまない……)
慌てて顔をそむけるマーベリィ。ユリシアンは目を瞬かせた。
(もしかして……照れてる?)
――まずいな、もう無理だ。
思うよりも先に、体が動いた。愛しい人をそっと抱き寄せると、耳元に唇を寄せた。
「マリィ」
呼ばれたマーベリィの肩がぴくりと震えた。しばらくして、ゆっくりとその顔が持ち上がる。
ユリシアンはゆっくりと唇を寄せた。
それはこのうえなく優しくて、甘くて――
(夢だったらどうしよう)
マーベリィは身も心もとろけそうになるのを感じながら、瞳を閉じていた。
重なるふたりの影を覆い隠すように、特大の大輪の花が夜空に咲いた。



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 禰琉
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル ロマンス
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ビギナー
シンパシー 使用可
難易度 とても簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 2 / 2 ~ 5
報酬 なし
リリース日 08月23日
出発日 08月28日 00:00
予定納品日 09月07日

参加者

会議室


PAGE TOP