プロローグ
A.R.O.A.所属の調査員で元ウィンクルムの精霊ジェロッド・ハディンは、全身汗まみれとなって飛び起きた。
窓の外は、まだ暗い。
時計を見ると、深夜二時を過ぎたばかりであった。
(また、あの夢か……)
ベッドの上でシーツを跳ねのけ、冷たい床に足を下ろした。
二年前、ジェロッドは最愛の妻で神人でもあるパートナーを、ヤックドーラ討伐任務の最中に失った。
だが妻の命を奪ったのはヤックドーラではなく、同僚である筈の別のウィンクルムだった。
(リドリー・スレイガー……奴はまだ、タブロスのどこかに潜んでいる。じっと息を潜めて、A.R.O.A.による捜索から逃れている)
闇色に染まる虚空に視線を漂わせながら、ジェロッドはぎりりと奥歯を噛み鳴らした。
と、その時。
サイドテーブル上の電話機から着信音が流れた。
こんな夜中に一体何事だと内心で小首を傾げながらも、ジェロッドは受話器を取る。
電話回線の向こうから響いてきたのは、聞き覚えのある渋い声音だった。
『こんな夜更けに申し訳ない。タブロス市警のレオン・フィンチ警部補だ。緊急で伝えなければならないことがある』
現在ジェロッドは数名のウィンクルムと共に、タブロスから車で一日程の小さな山村を訪れている。
近隣の森に出没した二体のヤグマアル討伐の為に、任務補佐として同行していたのだ。
討伐自体は完了したが、任務遂行に夕刻までかかった為、村民の好意に甘えて幾つかの民家に分宿させて貰っていた。
『牙の群賊が君達を追跡して、その村に侵入した模様だ』
「何だって?」
ジェロッドは思わず、訊き返した。
フィンチ警部補曰く、A.R.O.A.を通じて直接ウィンクルム達に連絡を取ろうとしたのだが、間の悪いことに村近くの携帯回線用基地局が補修工事に入っており、電波が遮断されているらしい。
そこで仕方なく、A.R.O.A.に電話番号が届けられていた民家に依頼し、連絡を取り次いで貰ったとの由。
『すぐにその村を離れろ。連中はロケット弾やグレネードも用意している可能性が高い』
フィンチ警部補の警告はしかし、僅かに遅かった。
屋外で激しい爆音と震動が連なった。
敵が、仕掛けてきたのだ。
それまで靄がかかったように茫漠としていたジェロッドの意識が、急速に覚醒した。
解説
<ジェロッド・ハディン>
二十四歳、男性。
A.R.O.A.所属の調査員です。元ウィンクルムですが、現在はオーガを倒す力はありません。
彼と共に村を離れ、約十キロ程離れた軍の駐屯地に逃げ込むことが出来れば脱出成功です。
ジェロッドが運転してきたマイクロバスは最初の攻撃で破壊されている為、彼と共に徒歩で駐屯地を目指すことになります。
<牙の群賊>
マントゥール教団に雇われている傭兵集団です。
<ガド・ゼディオール>
傭兵集団『牙の群賊』のリーダーで、高い戦闘力を誇る強敵です。
<デーモンリップス>
デミ・ギルティのオーガです。牙の群賊に同行しており、デミ・オーガを複数従えてウィンクルムに攻撃を仕掛けてきます。
ゲームマスターより
本プロローグをお読み下さり、誠にありがとうございます。
過去のエピソードに登場したNPCが何人か顔を揃えていますが、直接的な繋がりはありませんので、どなたでもご参加頂けます。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
>事前 迷惑をかけてごめんなさい わたし達がいなくなれば攻撃も止むはずです できるだけ詳細な周辺地図や情報を教えてもらう 駐屯地までのルート 狙撃や囲まれにくいものを選択 >方針 敵にばれないよう村を脱出 闇や木々に隠れ駐屯地まで できるだけ戦闘は避ける 村を出る時にトランス ジェロッドさんの側面 護衛をしながら杖で戦闘サポート 彼が怪我をすることのないよう 拘束や 可能なら枝や葉で視界を遮ってもらうようお願い ガドまたはデーモンズリップ参戦時にHTG 仲間と連携 杖での拘束で攻撃役をサポート 突破口を 可能なら閃光効果の目晦まし シリウスのMPが2割を切れば ソウルトレーサーを使うよう声を わたしは平気!今は頑張るところでしょう!? |
出石 香奈(レムレース・エーヴィヒカイト)
久しぶりの依頼で足を引っ張らないようにしないと 電話中の時間で窓から外の様子を確認 家を出る時目立たないよう裏口等からこっそり通してもらう 出たら周囲を確認し森の方へ向かいつつトランス レムの傍について盾を構え 叛逆ノ黒外套の効果も使用して襲撃や伏兵等を警戒し進む 交戦状態になったらマグナライトをつける 照明の他、敵に向けて目潰しにも使用 その間も増援等が来ないか気を付けて見て 囲まれたり追いつかれそうな時は輝白砂を閃光弾がわりに地面に投げつけ 駐屯地の方向へ逃げるようにする レムのMPが尽きたらDI 森を抜けたらあとは駐屯地まで全速で後退 開けた場所に出たら伏兵もそうはいないでしょうし 後ろの敵を全力で振り切るだけよ |
シルキア・スー(クラウス)
宿泊民家の電話でAROAに村への救援要請 住人に家の頑丈な所に隠れる様告げ ジェロッドの所へクラウスと隠密行動で合流し状況把握 トランス なるべく戦闘は避け駐屯地へ向かいたい 森の中移動 列は後方 左右警戒し殺気が近いなら知らせる ライトをマントで光量落し足元照らし進む(視界通るなら使わない 道中携帯のアンテナチェック 復活なら駐屯地へ掛け応援要請 ジェロッドに口添え頼む 銃撃は杖で植物に協力仰ぎ揺らいでもらい射線遮る 戦闘回避不可なら後衛でジェロッド守りつつ照明係り 敵にライトで目眩まし デーモンリップス 逃げる優先 対峙状況に持ち込まれたら 心の器や鱗を隠せそうな装飾や装備品 不自然に隠れている場所目視で探りたい MP不足にDI |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
突然の敵襲に動揺と恐怖が湧くも 深呼吸し脳内でスイッチを切り替える …しっかり、しなきゃ 合流後 森に入った後会敵時にトランス 対銃撃 前回の反省を活かし木を利用しながら囲まれないよう立ち回れたら良い(サバイバル 対デミオーガ トランス無しでも対処可能なのでジェロッドさんには近付いて来たデミオーガに攻撃をお願いしたい 防御は引き受ける 対ガド戦に突入してしまった場合 …ハロウィン名物のアレ、喰らいたいですか?(南瓜の方だと思って油断してほしい 突貫出来ると判断したら精霊にCD 羽の影に隠れるよう精霊に追尾 最接近時杖のハロウィンの大行進で骸骨を召喚しガドさんに一斉攻撃 倒せなくても骸骨軍団に周りが動揺してくれたら逃げやすい |
●脱出前
カーテンの外は、闇色一色に染まっている筈だった。
ところが窓から射し込んでくる閃光に加えて、連続する乾いた銃撃音から、この地が一瞬にして戦場へと早変わりしたことを、シルキア・スーは早い段階で察知していた。
分宿させて貰っていた民家の主人から固定電話を借りてA.R.O.A.への連絡を入れる際は、宅外で発生している爆音の為、通話音声が時折聞きづらくなる程であった。
「お、俺達はどうすれば良いですか?」
妻と子を抱きしめつつ不安げに問いかけてきた主人に、クラウスが落ち着いた物腰で応じた。
「家の中の、最も頑丈なところに隠れていて下さい。絶対に、外には出ないように。A.R.O.A.へは、こちらから見舞金と家屋の修繕費の拠出を要請しておきますが、それもあなた方の命があってこその話。宜しいですね?」
クラウスの指示を受けて、家族らは慌てて地下の食糧庫へと駆け込んでいった。
既にA.R.O.A.調査員ジェロッド・ハディンとは連絡を取り合った後で、敵の正体は分かっている。
「でもどうして牙の群賊がわざわざ、こんなところまで……」
「分からぬ。だがこうして、現れたのは事実。対処せねば」
ふたりは腑に落ちない表情ながら、裏口方向へと走った。
まずは兎に角、仲間達と早急に合流せねばならない。
だが、村の中での合流は極めて危険である為、一旦村を出て、隣接する森の中の一角で落ち合おうという話になっていた。
「目印は、案内板近くの小川……無事に辿り着けるかな?」
「行ってみせようぞ」
不安げなシルキアとは対照的に、クラウスの眼光にはどことなく挑戦的な色が浮かんでいた。
別の民家でも、同様の対応が行われていた。
出石 香奈は固定電話でジェロッドと合流地点について軽く打ち合わせつつ、窓の外で繰り広げられる傍若無人な絨毯爆撃の如き一斉掃射に、思わず顔をしかめた。
「派手にやりたい放題、やってくれてるわね……」
受話器を置いてから、家人達を比較的安全な二階の寝室へと隠れさせてきたレムレース・エーヴィヒカイトにちらりと視線を送る。
その端正な面は決して動揺などはしていないが、しかし現状をしっかりと把握しており、浮かんでいる表情は極めて厳しい。
「ジェロッドにも訊いてみたけど、連中が襲ってきた理由はまだ不明よ。でも狙いがジェロッドかあたし達っていうのは、間違いないわね」
次いで香奈は、合流地点が暗い森の中であることも告げた。
レムレースは考え込む様子を見せつつ、窓の外に時折見える銃撃の際の閃光を凝視した。
「森に出るまでは、俺の技は迂闊には使えんな。ここで敵を引き寄せてしまっては、八方塞だ」
「……だね。森までは隠密行動に徹しなきゃ」
かくしてふたりは、家人に教えられた通りに裏口を抜け、裏庭から森に抜けるルートを目指す。
途中、武装した人影と危うく鉢合わせしそうになったが、隠密行動を徹底して警戒に警戒を重ねていた為、発見されることなく、何とかやり過ごすことが出来た。
それにしても、敵の人数は一体どの程度なのか――まるで見当もつかなかった。
アラノアは別の民家の一階居間で、動揺と恐怖に震える体を何とかコントロールしようとしていた。
こんな時こそ、いつものあれだ――二度三度深呼吸を繰り返し、脳内でスイッチが切り替わるイメージを浮かべる。
この儀式を経ることで、アラノアはいつも難局を切り抜けてきた。
今回も、それまでの乱れに乱れた心が嘘のように平静へと落ち着いてゆく。
(……しっかりしなきゃ)
自分自身にいい聞かせてから、アラノアはそっと忍び足で裏口へと向かった。
裏口では、家人達を地下の食糧倉庫に避難させ終えたガルヴァン・ヴァールンガルドがアラノアの到着を待ってくれていた。
「落ち着いたか?」
「うん……でも正直いうと、まだちょっと怖い」
悪戯っぽく笑うアラノアに、ガルヴァンは苦笑を返す。
こんな局面にあっても互いに笑みを交わし合えるのは、お互いの信頼が完璧に構築されていなければ出来ない芸当だ。
「敵は牙の群賊らしい。何が目的かは分からんが、このままここに居座っていては、村に迷惑がかかる」
「でも、難しいね。敵を村の外に誘い出さなきゃならないし、かといって下手に見つかって蜂の巣になるのも真っ平御免だし」
しかも、露骨に陽動や囮だと勘違いされると、更に敵が警戒して村中を火の海に沈める可能性もある。
ごく自然に村を脱出する風を装いつつ、気配だけで脱出したことを相手に知らしめなければならないというのは、中々に難度が高い。
「基本は逃げの一手だが、恐らく森の中にも展開されているであろう敵の一部に攻撃を仕掛け、我々が村を既に脱出したという情報を連中の間に流させるしかないな」
ただ逃げれば良い、というだけでは済まされないのが、今回の脱出劇。
上手く立ち回らなければ自分達が危機に陥るだけではなく、無関係な村人までをも巻き込む恐れがあった。
リチェルカーレとシリウスは、分宿させて貰っていた家の主人から村周辺の地図と、軍の駐屯地までの移動に必要な目印のメモを手に、裏口から外の様子を窺っていた。
まだ、トランスは発動していない。
村の中でのトランスは、敵の注意を引く恐れがある。仕掛けるなら村を出る直前辺りだというのが、ふたりの判断だった。
「ガドやデーモンリップスは、来てるのかな……?」
「来ている、という想定で動いた方が良いだろうな」
リチェルカーレに答えながら、シリウスは今回の襲撃に疑問を抱いていた。
敵の狙いが、全く分からないのだ。
だが今は、脱出に全力を注ぐことの方が重要だ。疑問は後でゆっくりと解決すれば良い。
頭の中で静かに発想を切り替えた直後、シリウスの鼓膜に嫌な音が響いた。
ドップラー効果のように、右から左へと走ってゆく乾いたガス噴射音、次いで大地を震わせるような爆発――ロケット弾による攻撃だった。
「銃器だけでなく、砲弾火力まで用意しているのか」
「だ、大丈夫、かな……?」
慌てるリチェルカーレに、シリウスは仏頂面で小さくかぶりを振った。
大丈夫だといい切れる自信は、シリウスにも無かった。
対応方針としては、敵が用意している飛び道具は全て直線の空間が必要となる為、樹々が生い茂る森の中で逃げ回るしかない。
接近戦に持ち込める環境さえ整えば互角に戦えるだろうが、最終的な目的は脱出であり、敵の殲滅ではなかった。
「……行くぞ。気配が消えた」
それまでじっと屋外の気配を探っていたシリウスは、頃合い良しと裏口の扉を静かに押し開けた。
●行軍開始
村への経路を示す案内板近くの小川で、ジェロッドと最初に落ち合ったのは香奈とレムレースだった。
いざという時の防御力には自信のあるレムレースだから、敵の攻撃を然程に気にせず足を速めることが出来たのだ。
ジェロッドはサバイバルナイフ一本のみの武装である為、攻撃力としては微々たるものであったが、しかしその表情には怯えた色は一切無い。
寧ろ、やっとウィンクルムが一組、村を脱出してくれたことに安堵の吐息を漏らしていた。
「済まない。もう少しまともな武器を用意していれば、君達をもっとサポート出来たのだが……」
「気にしないで。それより、これは使えそうかな?」
ジェロッドに応じながら、香奈はマグナライトを差し出した。
受け取ったジェロッドは小さく頷いてから、すぐに香奈へと返す。
「連中はどうやら、暗視ゴーグルらしきものを装備しているようだ。突然の発光は目潰しになるだろう」
成程、と頷きながら香奈はレムレースに振り向いた。
レムレースも、光が敵の注意を引き寄せる反面、視界を潰す為の武器になり得ることには、正直に有難いと感じている様子だった。
しかし、多用は禁物だ。
距離が離れている敵を無駄に引き寄せる可能性もある為、ここぞという時の切り札に止めておくべきだというのが、辿り着いた結論だった。
そこへ、ライトにマントを被せて光量を落としつつ、暗い森の中の夜道を駆け抜けてきたシルキアとクラウスが合流してきた。
クラウスは到着するや、開口一番、ジェロッドに狙われるような心当たりがあるかと訊ねたが、ジェロッドは静かにかぶりを振る。
「俺自身はただの調査員で、何の力も持たない精霊だ。連中が俺を殺したことでどんなメリットを得るのか、さっぱり分からない」
矢張りそうか、とクラウスは頷く。
こうなってくると、別の推測が鎌首をもたげてくる――つまり、敵の狙いは自分達ウィンクルムなのではないか、という疑惑だった。
聞けば、牙の群賊はマントゥール教団に雇われているテロ集団に近しい存在なのだという。
「オーガを討伐する我らは、教団にしてみれば絶対に排除せねばならない敵。目の仇にして襲ってくるという理屈が成立する訳だな」
まだ確信を得るには至っていないが、その可能性が高い、とクラウスは考えた。
であれば、護衛すべきはジェロッドではなく、神人達、ということになる。
「厄介な話よね……あたし達、対オーガではそれなりに強いけど、武装した傭兵集団とか相手にするような訓練なんて、全然受けてないもの」
香奈の不安は、尤もな話だ。
しかしだからこそ、教団は牙の群賊を雇ったともいえる。
神人が対テロ戦闘に関してはほとんど素人に近いことを考えれば、牙の群賊をウィンクルム抹殺任務に充てたのは、実に合理的な判断であろう。
更にもうしばらくして、リチェルカーレとシリウスが到着し、続けてアラノアとガルヴァンが少し遅れて合流を果たした。
ガルヴァンはどういう訳か、アサルトライフルと予備弾倉数本を携えていた。
ここに来る途中、単独で行動していた傭兵に奇襲を仕掛け、奪い取ってきたのだという。
「随分と無茶をしたもんだな」
「危ない橋だったのは承知の上だ。以後は控える」
呆れるシリウスに、ガルヴァンは肩を竦めた。
しかしながら、ジェロッドが全くの丸腰だというのは、それはそれでリスクが高い。
ガルヴァンは、本来なら対デミ・オーガ戦にと考えていたブラッディローズ一回分の消費を犠牲にしてでも、ジェロッド用の武器を調達するメリットはあると判断していたのだ。
そのガルヴァンの判断は、正しかった。
ジェロッドはガルヴァンからアサルトライフルと予備弾倉を受け取ると、手慣れた様子で銃床を小脇に抱え、予備弾倉をベルトの内側へと差し込んでゆく。
「5.56の小口径か……連中の装備はいよいよもって、本格的だな。おまけにグレネード装備ときた」
銃身下部に装着されたライフル用グレネードランチャーを軽く小突きつつ、呆れた顔を浮かべた。
だが、そんな様子をリチェルカーレとアラノアは幾分、驚いた様子で眺めている。
アサルトライフルを扱うジェロッドの所作が、余りにも慣れ過ぎているように思えたからだ。
「もしかして……従軍経験があるのでしょうか?」
「十代の頃に、五年程な」
リチェルカーレの問いに、ジェロッドは余り嬉しくなさそうな顔つきで答えた。
当初は歩兵だったが、成績を見込まれ、若くして特殊部隊に引き抜かれたことがあるらしい。
シリウスとガルヴァンはその瞬間、ほとんど同時に確信した。
武器を得たジェロッドは守られる側ではなく、逆に神人達を守ってくれる強力なサポート役である、と。
「よし……ここから先は、俺が先導に立つ」
得物を構えつつ、シリウスが腰を上げた。
中盤は神人四人とジェロッド、レムレース、ガルヴァン。
殿をクラウスが担当する隊列となった。
「ガルヴァンさんが武器を奪った相手は、すぐに意識を取り戻すだろうから……追手がかかるのも、時間の問題だよ」
アラノアの言葉に、一同静かに頷き返す。
既に敵は、こちらが森の中での移動に入っていることを察知している筈だ。
村に対するこれ以上の損害は気にしなくても良くなったが、次は自分達に直接銃口が向けられる段階に突入していた。
●闇の逃避行
退避先に選んだ軍の駐屯地は、山の斜面から裾野に広がる深い森の中を進んだ先、10キロメートルの地点にある。
身体能力に優れた精霊は兎も角、特別な行軍訓練を受けていない神人達にとっては、非常に厳しい逃避行となった。
足場の悪い斜面を全力で登ったり下ったりするのは、例え数分であっても、素人が連続して続けられるものではない。
彼女達は誰ひとりとして音を上げようとはしなかったが、しかし肉体に蓄積する疲労度は正直なもので、次第に足取りが弱々しくなってきた。
そんな状況の中で牙の群賊が追いつき、最初の銃撃戦を仕掛けてきたのは、移動を開始してから三十分を経過した頃の話であった。
「もう……何でこうも簡単に、追いついてくるのよ」
ぼやきながら、シルキアは携帯電話の画面にちらりと視線を落とした。
まだ、アンテナ表示は圏外を示している。
だが――シルキアが携帯電話を気にしている素振りに、アラノアはあることに気付き、自身の携帯電話に視線を落とす。
それから慌てて、シルキアと香奈、リチェルカーレに声をかけた。
「すぐに……位置情報を切って」
まさかとは思った。
だが、可能性はある。
敵はもしかすると、GPS追跡装置を使用しているのではないか――アラノアはそう、直感した。
携帯電話の位置情報機能をオフにしたところで、接近されてしまった敵には、迎撃か突破で対処する以外に無い。
まずはシリウスと香奈が、ライトや輝白砂等を用いて軽い閃光弾の如き使用法で対応すると、一瞬、銃撃がやんだ。
遠くから幾つかの呻き声が聞こえてくる。
恐らくは、暗視ゴーグル越しに見た光源に目をやられた傭兵が苦悶しているのだろう。
しかしその直後には再び、銃撃が始まった。その数は、半分近くにまで減っている。
「俺が連中の気を引き付ける。クラウスは彼女達を安全圏まで護衛を。シリウスとガルヴァンで、連中を沈黙させてくれ」
レムレースがイージスの盾を発動させつつ、仲間達に的確な指示を出した。
防御技能に優れたクラウスが、神人達を守りながら退避と前進を兼ねた移動を続ける。
囮となって銃撃を防ぎ続けるレムレースを、ジェロッドがアサルトライフルで援護。
だがそれだけでは足りないと判断したシルキアが、封樹の杖を用いて森の樹々に働きかけ、弾道を若干ながら減らすことに成功した。
しかし敵もさるもの、銃撃があまり効果を発揮しないとなれば、広範囲火力で攻めてきた。
グレネードとロケットランチャーだ。
だが幸いにして、神人達には強力な防御力を誇るクラウスがついている。
巻き起こった爆発は確かに脅威ではあったが、少なくともクラウスのチャーチを凌駕する程の破壊力は無かった。
それから、ものの数分としないうちに銃撃が完全に沈黙した。
シリウスとガルヴァンが敵の背後や側面から忍び寄り、次々に打ち倒していったのだ。
ふたりが引き返してきたところで、レムレースとジェロッドも先行する神人達を追う。
一行は、片時も足を止める訳にはいかなかった。
その後、しばらく追撃は無かった。
矢張りこちらの携帯電話が出すGPS信号を追っていたのか、とも思える。
だが、最後の最後で試練が待っていた。
森が途切れ、駐屯地がようやく視界に収まろうかというところで、起伏のある平原が現れた。
ここを突破すればゴールはもう、目と鼻の先であったが――最も出会いたくない相手が、見通しの良い空間に陣取っていた。
「デーモンリップス……ッ!」
シルキアが、思わず唸った。
デミ・ゴブリンを数体従えた黒衣の長身が、平原の中央付近に佇んでいたのである。
ここから引き返して別のルートを探ろう、という案は誰からも出なかった。敵が背後から迫っている以上、引き返すのは挟み撃ちの危険性に自ら飛び込むようなものだ。
この場はもう、腹を括って突破するしかない。
「奴も居るようだな」
ガルヴァンが、大型マシンガンを携えて数名の部下を率いているガド・ゼディオールの姿を認めた。
「デーモンリップスには、俺とシリウスで対処しよう」
クラウスの宣言を受けて、ガルヴァンとアラノアはガドに視線を向けた。
レムレースは突破の目処が立ったところでイージスの盾を発動し、駐屯地へと走る際の最後の防衛線としての役割を担う。
それぞれの分担が決まったところで、一同は行動に出た。
●更なる脅威誕生
レクイエムとトーベントを発動させ、デミ・ゴブリンの群れに突入し、次々と斬り払ってゆくシリウス。
死角からの攻撃には、クラウスがシャイニングアローで援護し、且つデーモンリップスからの直接攻撃に備えた。
「デーモンリップス……目的は一体、何だ?」
クラウスの問いかけに対し、真紅と闇色の隈取に禍々しい笑みが浮かんだ。
「他でも無い。お前さん達さ」
その言葉に秘められた意味を、シリウスとクラウスは背筋に冷たいものを感じつつ、明瞭に理解した。
それは、デミ・ギルティの口から発せられた、宣戦布告そのものだった。
一方、ガドに対してはアラノアが仕掛けたコンフェイト・ドライブで身体能力を格段に向上させたガルヴァンが、ダブルハートを発動して一気に接近してゆく。
ガルヴァンが広げた二色の翼に身を隠すようにして、アラノアとジェロッドがすぐ後ろに続いた。
「よぉ、こっちをご指名かッ! 嬉しいじゃねぇかッ!」
ガドとその部下達が、ライフル弾や小口径弾を容赦無く叩き込んでくるが、ガルヴァンは構わず突進した。
その突進力に、傭兵達も流石に怯んだらしく、銃撃に迷いが見えた。
そして最も接近したところで、アラノアが前に飛び出す。
「毎度、ハロウィンの名物でございッ!」
そこで飛び出してきたのはカボチャの群れではなく、見るもおぞましい骸骨軍団だった。
この時、ガド自身はほとんど表情を変えず、マシンガンで迎撃しようとしていた。
しかし傭兵達は、違った。
連中はアラノアが出現させた骸骨軍団に恐慌をきたし、単なる幻影に過ぎない化け物にありったけの銃弾を叩き込んだのだ。
勿論、幻は所詮、幻。
傭兵共が放った無数の銃弾は幻の向こう側に居るガドの肉体に、容赦無く襲いかかった。
「ば……馬鹿野郎共がッ!」
ガドにしても、全くの想定外だったろう。
よもやこの程度の目くらまし戦術で、自身が同士討ちに近い形で倒されることになろうとは。
ガドが倒れ、傭兵達は混乱の極みにある。
ガルヴァンとジェロッドで連中を次々と打ち倒してゆくのに、然程の時間を要しなかった。
その一方でデーモンリップスはというと、デミ・ゴブリンと死闘を繰り広げるシリウスとクラウスから、倒されたガドに意識を向け直していた。
「何やってんのよ、あいつら……」
だが、この瞬間を見逃すシリウスとクラウスではない。
レムレースにイージスの盾発動を促すと同時に、即座に戦線離脱。
ガドに対処していたアラノア、ガルヴァン、ジェロッドの三人も駐屯地目がけて一気に駆けた。
草原に大の字となっていたガドは、まだ辛うじて息があった。その傍らに、デーモンリップスが所在なさげに佇んでいる。
「ウィンクルム共め……このままじゃあ、済まさねぇ……」
「彼らはもう、駐屯地に逃げ込んじまったよ。リベンジといくかね?」
デーモンリップスは妙に楽し気な様子で、低い笑いを漏らした。
ガドは血走った目を、黒衣の長身に向けた。
抑えようのない怒りと、激しい憎悪に満ちた視線だった。
「訊くまでもねぇか」
デーモンリップスはゆっくりとしゃがみ込み、ガドの首筋に黒いキスマークの刺青を描いた。
その直後――ガドの額に、二本の短い角が生えていた。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:アラノア 呼び名:アラノア |
名前:ガルヴァン・ヴァールンガルド 呼び名:ガルヴァンさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 革酎 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 03月21日 |
出発日 | 03月28日 00:00 |
予定納品日 | 04月07日 |
参加者
会議室
-
2017/03/27-23:44
-
2017/03/27-23:22
>ジェロッドさん
駐屯地に連絡付いたらジェロッドさんに口添えを頼む事にしました。
私がいきなり軍に掛け合っても相手して貰えないかもしれないなと思って。
プランは提出してます。
無事脱出できます様に! -
2017/03/27-23:16
もうすぐ出発ですね。がんばりましょう。
わたしもジェロッドさんには言及できず…。あ、でも移動中はわたし(リチェ)は横について盾役をするつもりで書きました。シリウスは先頭で道開きながらの先導役です。
杖もどこまでできるかわかりませんが、一応枝や葉で視界を(狙撃から)守るようお願いしてみます。
無理だとしても拘束効果はあるはずですし。
あとダメ元で閃光効果の目眩しもいれてあります。
…抜けていること、ないといいんですけど…。 -
2017/03/27-23:02
>ジェロッドさんについて
デミオーガ位ならトランス無しでも対処可能なので、近付いて来たら攻撃をお願いしようかなと思っています
防御はこちらが引き受ける感じで
ガルヴァンさんの方は倒した相手から装備を奪えないか試すそうです。
こちらでも扱える装備があればジェロッドさんに渡したいらしいです。 -
2017/03/27-21:57
>救援要請
はい、家電でAROAに村への救援要請
道中、定期的に携帯で駐屯地へ私達への応援要請を試してみます。
繋がったらもうけもの、ダメ元精神で。
道中、私達は後方に付きます。
最後尾希望という訳ではないので、私達の後ろにどなたか付いても大丈夫です。
ジェロッドさんにも何かしてもらいたいんですが、文字数無いので諦めました。
何もする事が無いって辛くないかな…。 -
2017/03/27-21:23
>携帯電話
うーん…どうでしょうね。
こういう場合、携帯は使えないものって相場が決まってる気がするのよね。
あんまり頼り過ぎずに、使えなかった時も想定しておいた方がいいかも。
家電で救援要請してみるのはいいんじゃないかしら。
繋がらなかったらその時はその時よ。
その他
・家を出る時に、どの家から出るのか気づかれないように静かに裏口とかから通してもらう
・村~森の間は明かりを最小限に、交戦状態になったらつける
・森を出たら全速力で駐屯地に駆け込む
こんな感じで考えているわ。
RAGとLCHで全体防御があるならあえて個人に引き付ける必要はないと思うから、RAP2はなしの方向で。 -
2017/03/27-20:27
>マグナライト
シルキアさん、香奈さん、ありがとうございます。暗い時に灯りがあると心強いです。
よろしくお願いします。
>救援要請
ありがとうございます。相手はかなり狙ってきているので、滅多なことはないと思うのですがその方が安心です。シルキアさん、お願いしてもいいですか?
携帯電話はわたしもちらっと思ったのですが…どうなんでしょうね?どのくらい感覚で基地局ってあるんでしょう。でも、救援が無理でも軍が動きそうというだけでもプレッシャーになるのではとシリウスが。
>地図
よく考えたら携帯使えないのに本部にお願いしても無理かもですね。村の人にお願いしてみる、と変えてプランにしてみます。 -
2017/03/27-17:46
さらに連投すいません。
>初動
私達の初めの動きですが、家の電話を借りてAROAに村への救援要請をします。
それからジェロッドさんの泊まっているお宅へ向かう予定です。
私達がこっそり村を出てしまったら残された村の方達がどうなってしまうのかが不安です。
逃げたのもきっちり探知してくれるといいな、敵。
デーモンリップスが神人はもうここにいないというのは気付くとは思うのですが。
あと、携帯電話ですが、数キロ進めば別の基地局エリアに入って使える様になったりしないでしょうか?
駐屯地に連絡を取って救援要請を、というのもありなのかな…。 -
2017/03/27-12:05
連投すいません
>チャーチを使うとしたら
ロケット弾やグレネード等の強力な攻撃の直撃を免れない様な場面で使用し
やり過ごしたら移動を促し留まらない様にする、という感じでいこうかと思います。 -
2017/03/27-09:55
出石さん、ご意見ありがとうございます!
やはり、足を止める事になるのは好ましくないですよね。
l8を使わないとするとl3で皆さんの回復しつつ逃げる、というサポートになると思います。
RKさんのスキルは頼もしいですし、使わなくても乗り切れそうかな。 -
2017/03/27-07:03
>シルキア
LCHは『使用者が避難所を出ると消滅する』とあるから
使ったら動けないなら、別の手にした方がいいと思うわ。
銃弾が途切れるまでそこにとどまったら逃げるのに時間かかるし
耐えている間にデーモンリップスご本人が登場するかもしれないし…
マグナライトはあたしも持っていくつもり。
明かりは最初はつけずに、敵に捕捉されたらつけるようにするわ。 -
2017/03/27-01:27
>l8の使い所
「ロケット弾やグレネードを撃ってきたらl8を使用」を予定しています。
ご意見ありますでしょうか?
前回の依頼で、l8を使えばグレネード等どんどん撃ち込まれるから使えないという状況になったのですが、
今回は、撃ってきたら使い、どんどん撃ち込まれたら途切れる迄耐える、という事態もありうるのかなと考えています。(いや、どうなんだろう?)
そして爆撃が止んだ隙に逃げるという事になるのかな。
l8自体は1時間持つので、むこうも1時間も撃てる弾薬なんて流石に無いだろうと思うのですが。(その時はデーモンリップスが出てきそうですが)
撃ってきたのをどう察知すればいいのかわかりませんが、撃ってきたらl8を使用したいと思ってます。(うーん)
l8使用中はその場に止まる事になるのがどうなのかなと、気に掛っています。
l8は使わず立ち止まらずかわして逃げ、怪我をしても回復で補うという考えもありますが…。
>連中はロケット弾やグレネードも用意している可能性が高い
ここが撃ってくる気満々の様にも思えて怖いです。
([13]投稿し直しました) -
2017/03/27-01:10
>マグナライト
ご意見ありがとうございます。
そうですね、使う時は光量押さえて使おうと思います。 -
2017/03/26-21:48
>デーモンズリップ
とりあえず逃げる方針が一番無難そうですね。ガドさんもそうですが、また襲ってきそうですし本当は捕まえられるといいんでしょうが、今回はとても…。
出てきたらハイトランスで能力上げで抑え、突破口開く役ができたらと思っています。
>マグナライト
夜の森だと暗いと思うし、あると心強いと思います。使わなくても大丈夫なら使わない、必要な時だけ…布を巻くとか外套の中で持って足元だけ照らす、とか。
正直、暗視センサーや同体探知機があれば何をしても見つかりそう…。 -
2017/03/26-21:16
>デーモンリップス
戦える気がしないです。
出てきたら今後の為に弱点らしきもの目視で探ってみたり、
何が目的なのか聞いてみたいとは思います。そんな余裕があればですが。
>マグナライト
持っていこうと思ってますが、潜んで行くなら道中は使わない方がいいでしょうか?
月の明りが十分ならいいんですが、そういう情報もないので。
動体探知機の他にもセンサーを用意してるらしいので何をしても検知されるのかな…悩ましい。 -
2017/03/26-18:51
人数、埋まりましたね。
シルキアさん、クラウスさん、よろしくお願いします。
>森を通る
香奈さんの言うように、移動手段を潰している以上向こうも予想しているとわたしも思います。でも狙撃の可能性やこちらとの人数差を考えると、見通しのきかない場所を通った方がよさそう…。
言い出したことですし、事前に周辺のできるだけ詳しい情報を本部にお願いしますね。
先導は、はい。シリウスが。ジョブスキル的にも、彼は前の方が良いです。
オーガ・ナノーカはわたしも考えました。あまり時間の余裕がなさそうなのと、オーガはともかく傭兵隊の人には気づかれないかなとそこだけ心配ですよね…。同じことをオルガスコープでも考えた(オーガの位置はわかりそう)んですが…。
>距離・時間
目的地まで10キロ…平均的に大人の歩く速度が時速5キロ弱と聞いたことがあります。ただ、夜見通しのきかない場所となると少しスピードは落ちるだろうから4キロくらいになるでしょうか?
走りっぱなしという訳にはいかないでしょうし。
歩くとして目的地まで3時間弱みておいた方がいいでしょうか。
トランスはもちそうですが、ハイトランスやらぶてぃめっとトランスのタイミングは悩むところですね…。 -
2017/03/26-18:36
前回とほぼ同じメンバーですね。
よろしくお願いします。
ジェロッドさんと合流し、森に逃げ、木を盾にしたり杖の効果で妨害したりで敵の攻撃を躱しつつ軍の駐屯地へ…
…前回同様シンプルですが難易度の高い戦いになりますね…今回10キロも距離がありますし、気を引き締めていきましょう。
こちらは前回同様両手斧を盾代わりにして銃撃を凌ぐ形になりそうです。
今回は私も盾を構えます。
あとヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進ですが、いつ撒けるか分からない状況でその場凌ぎにジャック・オ・ランタンを出してもあまり意味がないように思えてきました。
なので今回は対ガド戦になった場合のとっておきとして骸骨(威力400)を出そうかなと思っております。勿論なるべく戦闘は避けたいですが。
ガルヴァンさんも対ガド戦用にダブルハートを持って行くそうです。戦闘が避けられない場合は全力で叩きに行きたいそうです。
…ところで、こちらが少数の状態で多数と戦う事を寡戦というらしいです。
寡戦について有名なのは桶狭間の戦いですね。
この戦いでは、奇襲を仕掛けて敵の大将を討ち取る事で勝利を収めましたが…現状では流石に奇襲は無理でしょうね…
ガドと遭遇し戦闘になった場合、接近戦に持ち込めればあるいは…って認識なんですが、ガドの戦闘力ってオーガに例えるとD~Cランクレベルなんでしょうか…?
後デーモンリップス自体が戦闘に参戦してきた場合、戦況的にも倒せる気がしないので全力で逃げたいです…怖いです -
2017/03/26-16:23
埋まったわね。
改めて皆よろしくね。
森の中を逃げるの、あたしも賛成よ。
こちらには特に使えそうなスキルはないけれど…
前に向かって逃げながら包囲を突っ切ったり追撃をかわしていく感じ?
先導はシリウスにお任せでいいかしら。
他に対策は…
バスを破壊してあるってことは、こっちが徒歩で脱出するのも想定してるわよね。
その場合、見通しの悪い森を通ることも、予想してるかも。
といってもこっちもそこを通らざるを得ないと思うし、伏兵や奇襲には注意した方がいいと思うわ。
あたしは殺気感知のできる叛逆ノ黒外套を持ってるから行軍中に警戒しておくようにするわ。
オーガ・ナノーカもあるけど、こっちは偵察する余裕がないみたい?どうかしら。
・遠距離攻撃について
レムのスキルのRAGは、飛び道具による攻撃を防御してくれるフィールドを張れるんだけど
使用者の5m四方内部が効果範囲だから、これである程度の銃撃対策はできると思うの。
スキルをかけ直す回数を増やすために、あたしのスキルはディスペンサの予定よ。
せっかくハイトランス用の武器を手に入れたけど、これは次の機会ね。
スキルの関係上、あたしたちの隊列は真ん中を希望するわね。 -
2017/03/26-10:49
連投失礼します。
リチェルカーレさんの
戦闘はできるだけ避ける、森の中を逃げるに賛成です。
方角はテネブラ(常に北にある)を頼りにすればいいかなと。曇り空でない事を祈ります。
私も封樹を持っていこうかと思います。
クラウスのスキルは爆発武器対応にl8、回復にサンクチュアリ(移動しながら使用可)、攻防にl2を考えています。
前回カウンター攻撃が機能していたのかよく分らなくて、そんなもの関係ない位むこうは人数がいた、という事なのかな。
何だか規模がおかしいなと思います。ジェロッドさんに何があるというんでしょう? -
2017/03/26-00:58
シルキアとLBのクラウスです。
どうぞよろしくお願いします。
デーモンリップスの従えてるデミオーガってもしかして元人間なのかなとちょっと思いました。 -
2017/03/26-00:09
連投失礼しますね。
ええと、なんとなく今思いつく方針は
・包囲が完成する前に退避(森の中とか見通しのきかない場所を通り、駐屯地へ)
・戦闘はできるだけ避ける
ことかしら、と。役割的にはシリウスは前衛で斬り込み役、わたしはジェロッドさんの近くで護衛しながら杖でのサポートかなと今のところ思っています。
シリウスは遠距離攻撃への対応はできませんが、ジェロッドさんの盾役はできると。あと、そうですね、森の中とか通っての逃避行になるならサバイバルスキルと記憶スキルが5、天文学が1(星の位置で方角がわかる)というのがあるから先導できるかなと…。
アイテム系はごめんなさい、効果的なものをほとんど持っていません…。(荷物ひっくり返して確認していた) -
2017/03/25-23:49
アラノアさん、ガルヴァンさんも、よろしくお願いします。
がんばりましょう!
わたしも前回の依頼で学んだのは…
・銃弾対策はしておかないと対人間でもスキルで対応できない
ことでしょうか。精霊さんのスキルも手の届く範囲に敵がこないと反撃できませんでした。
暗視装置とか?を相手が持っているなら暗闇がどこまで味方してくれるかわかりませんが、やっぱり遠くから狙撃しにくい見通しのきかない道を通りたいなあと。
相手の数が多いのも、戦闘場所を限定できればリスクが大きいのはあちらかしらと思ったりします。
ロケット弾とかグレネード砲でどかーんとされるのには…今のところ殺気感知くらいしか対応が思いつかないのですけど。
とりあえず、今回もできるだけ交戦は避け可能な限り隠密に素早く避難を推したいと思います。
…だけど、どうしてジェロッドさんを狙うんでしょう?今回の調査はそんなに重要なものだったんでしょうか?(首傾げ) -
2017/03/25-22:41
アラノアとSSのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
前回から学んだ牙の群賊の装備
主な武器
・アサルトライフル
・マシンガン
リーダーのガドは大型のマシンガンを所持
(今回戦闘に出てくるか不明だが、プロローグで出たリドリーとは恐らく前回攻撃してきたオートンであると推測。
理由はどちらも爆裂式徹甲弾を使用した狙撃を行う事から)
危険物
・ロケット弾(せめてランチャーの方だと思いたい)
・グレネード(爆発が怖い)
隙が出来た時に叩き込まれたら一巻の終わり
その他
・無線機などの仲間間での通信手段を持つ(恐らく定期的に通信し情報共有していると思われる)
・動体探知機などのセンサー類(音や気配を消しての移動が通用しない)
戦術
・数で優るのでそこかしこに索敵部隊を配置し包囲網を形成
・徹底的な銃撃戦で相手を近付けさせない
夜戦及び遠戦に特化
敵陣の中にに飛び込む事さえ出来れば隙は作れるかもしれませんが、今回デーモンリップスが引き連れてきたデミオーガも加わるので遠近両方からの大混戦が予想されます
…纏めてみて改めて思ったのですが…
…オーガよりも殺意高すぎな人間がある意味一番怖いって事ですね…!
現代兵器怖いです! -
2017/03/25-20:39
リチェルカーレです。パートナーはTDのシリウス。
依頼成立しましたね。香奈さん、レムレースさん、よろしくお願いします(ぺこり)。
出発まであんまり時間がないですし、決められる部分は決めた方が良さそうですね。
今回もあまり準備時間は無さそうですし、持ち込みは難しいと思っておいた方がよさそうかしら。
それでも周辺地図はお願いしたいかな。
いくつかルートがあるなら見通しが悪くて逃走しやすい道も選べるかもしれないし…。
10キロ、長いですものね。敵との交戦をできるだけ避けつつ、早く逃げるってどうすればいいのかしら。
装備はできるだけ防御力のいいもの。シリウスも今回はいつもより回避より防御重視にすると言っています。
後、わたしは封樹の杖を持っていくつもりです。木々にお願いしての拘束効果があるので、多少なりと多数の敵相手の役に立てるんじゃないかしらと。 -
2017/03/25-20:30
出石香奈と、RKのレムよ。よろしくね。
本当に久しぶりの戦闘任務だから、足を引っ張らないように頑張るわ。
今回の目的は、
ジェロッドを守りつつ、村から軍の駐屯地までたどり着くことね。
まともに戦っても多勢に無勢、うまく敵を撒くか振り切っていかないと
捕まったら守りきれる自信はないわ。
あたし達は、レムのRPCで皆の防御を底上げしつつ、
殿を担当したいと思うの。
背後からの飛び道具なら、ある程度はRAGで防げるとして、
あと考えるのは…敵以外の道中での気を付けることとか
伏兵や囲まれた場合のこと、等かしら。
これはまた思い付いたらということで、今日はこのくらいで。