プロローグ
深夜――タブロス市内の、とある路地裏にて。
「エルディース、怪我は無いか?」
右手に大型のサバイバルナイフを携えた年若い男が、傍らでしゃがみこんでいる小柄な娘に、静かな口調で問いかけた。
エルディースと呼ばれた娘は必死に呼吸を整えつつ、疑問の声を喉の奥からしぼり出した。
「ねぇ……あいつら一体、何なの? 急に襲いかかってきて……それに、あんた何者? あの連中のこと、詳しいみたいだけど」
つい五分前。
エルディースは自宅近くの路上で、謎の武装集団に襲われた。
目の前のこの若者は、そんなエルディースの危機を事前に察知していたかのようなタイミングで現れ、武装集団から救い出してくれたのだ。
「あいつらは牙の群賊っていってな、クィルトロン・バイオメディック・オーダーという軍事企業の子飼いの傭兵集団だ。マントゥール教団が外部請負の武力集団として最近雇ったらしい、というところまでは分かっているが……」
「マントゥール? どうしてそんな奴らが、この私を?」
エルディースは何か思い当たる節があるような表情ではあったが、素知らぬ風を装って若者に訊いた。
若者はようやく呼吸が落ち着いてきたエルディースに立ち上がるよう促しつつ、更に言葉を続ける。
「君も、気づいているだろう……自分が神人として顕現していることに」
エルディースは息を呑んで、若者の顔を横からじっと見つめた。
マントゥール教団に雇われている傭兵集団が襲いかかってきた理由は、若者の説明で納得することが出来た――が、それならば今、目の前で襲撃者共を警戒しているこの若者は一体何者なのか。
「……自己紹介が遅れたな。俺はジェロッド・ハディン。マントゥールの動向を探るA.R.O.A.所属の調査員だ」
更にジェロッドは、A.R.O.A.と地元警察に対して救援要請を出したことも付け加えた。
いずれ強力な援軍が駆けつけてくるだろうが、問題は、それまで牙の群賊に見つかることなく逃げおおせることが出来るかどうか、である。
「近くに居るウィンクルムにも救援要請を申し入れているが、果たして、今すぐに駆け付けてくれる味方が居るかどうか……」
その時、牙の群賊と思しき男達が、近くの路上で足音を響かせた。
同じ頃、全身黒ずくめの長身の影――デミ・ギルティのデーモンリップスが複数の男達と共に、闇に包まれた路地裏をゆっくりと進んでいた。
「意外と訓練されてるねぇ。流石BMO子飼いの私兵集団だな」
「そりゃそうと、俺も行った方が良いっすかねぇ?」
デーモンリップスと肩を並べて歩く若い男が、携えた狙撃銃の銃身を軽く撫でつつ訊いた。
だが答えたのはデーモンリップスではなく、金属製の呼吸補助装置を装着した、ショートモヒカンヘアの屈強な男だった。
「駄目だオートン。今おめぇをA.R.O.A.に見つけられちゃあ、スポンサーに申し訳が立たん」
厚手の革ジャンに身を包み、大型のマシンガンを軽々と担ぎ上げて歩くその男は、牙の群賊を率いるガド・ゼディオール。
呼吸補助装置の為に声がくぐもり、若干聞き取り辛くはなっているが、それでもガドの指示は部下達に絶対の命令として正確に伝わっている。
今も牙の群賊のメンバー達はジェロッドとエルディースの行方を追い、深夜の街並みで捜索網を狭めつつあった。
「それにしても、あのジェロッドの野郎がまだ、この町をうろついてたなんてねぇ」
「何だ、知ってるのか?」
肩を竦めるオートンに、デーモンリップスが多少の興味を引かれた様子で、横合いから覗き込んできた。
オートンは一瞬だけ渋い表情を浮かべ、深い吐息を漏らしながら頭を掻いた。
「いやぁ、何っつうかですね、俺がA.R.O.A.に追われる原因を作った相手っつぅか、まぁ色々因縁浅からぬ間柄っつうか」
「それなら尚更、お前は顔を出さない方が良い。どうやら奴は、A.R.O.A.の調査員らしいからな」
反射する呼吸音の奥で、ガドが低く笑った。
その時、ガドの腰に吊るした無線機に、エルディースを発見した旨の報告が届いた。
牙の群賊は見た目こそは武装した軽薄なチンピラ連中だが、その実は専門の訓練を受けている強力な傭兵集団なのである。
素人の娘と、元ウィンクルムの調査員を見つけ出すことなど、雑作も無かった。
解説
<エルディース・ラディア>
十六歳、女性。
神人に顕現したばかりの高校生で、彼女をA.R.O.A.か地元警察に引き渡して安全を確保することが出来れば、本エピソードは成功です。
<ジェロッド・ハディン>
二十四歳、男性。
A.R.O.A.所属の調査員です。元ウィンクルムですが、現在はオーガを倒す力はありません。
<ガド・ゼディオール>
傭兵集団『牙の群賊』のリーダーで、高い戦闘力を誇る強敵です。
<デーモンリップス>
デミ・ギルティのオーガです。今回は参戦してくる可能性があります。
<オートン・リヴリコス>
A.R.O.A.に敵対するウィンクルムです。
ゲームマスターより
本プロローグをお読み下さり、誠にありがとうございます。
過去のエピソードに登場したNPCが何人か顔を揃えていますが、直接的な繋がりはありませんので、どなたでもご参加頂けます。
但し、今回の敵はそこそこ強敵な上に、時間がかかり過ぎるようならデーモンリップスが参戦してくる可能性もあります。
どうぞご注意下さい。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
QBO社…以前にも名前を聞いたことがある いったい 何をしようとしているの? 本部に地図 エルディースさんの家の場所等問い合わせ 地図があればもらう なくても 携帯に転送してもらう等試してみる 周辺情報がわかれば仲間に周知 黒っぽい外套 夜の闇に紛れる 音や気配に注意 怪しい男たちを見つけたら 仲間に周知 敵より先に合流を目指す 戦闘が始まっている または ジェロットさんたち発見時トランス後kl2 戦闘時は敵対応 かのんさん達と連携 素早く包囲突破を 神符の拘束や剣の回避力低下を狙う 応援が来てくれます もう少しだけ頑張りましょう エルディースさんに 怪我をした人へは応急手当(医学スキル) 確実に安全確認できるまでエルディースさんから離れない |
かのん(天藍)
依頼受諾時確認事項(メモを取り要点は暗記(記憶スキル ジェロッドさん救援要請時の場所 増援到着予想時刻とその場所 各場所に関し街区番号のほか周辺の目印になる建物等も聞く 急ぎ現地に向かう途中、公園や道路の脇に街区案内板や避難所案内板がないか周囲を気にかけながら移動 見つけたときは先に聞き取った場所を確認 増援到着場所までの道程を複数ルート記憶しておく 耳を澄ませ周囲の物音探りながら天藍の後ろで六壬式盤使い殺気感知 救援要請のあった近隣で殺気の多い方向=ジェロッドさん達の現在地と推測し移動 ジェロッドさん達視認後トランス、HTG 天藍に調律剣掲げ彼の攻撃回数を増加 前衛で増援到着地点までの道を誘導 盾で天藍の死角を防御 |
シルキア・スー(クラウス)
トランス済 携帯電話でAROAにエルディースとジェロッドの 顔写真 現在位置情報 照会し同任務の仲間へ周知要請 不確かならインカムでジェロッドと通信試み現在地を聞きたい 割込む際 l2と閃光効果で攻撃凌ぎ保護対象に合流したい ジェロッドに左手の紋章見せ名乗り「援護します」 エルディースに挨拶と「守るから!」と笑顔見せる ジェロッドに増援との合流場所とそこへのルート聞きたい 皆と情報共有 対傭兵集団 保護対象の守り優先離れず行動「離れないで」 接近阻止に閃光効果で目眩まし 接近されたら攻撃しスタンさせる 頭上の殺気感知したら「上にいる!」 MP不足にDI 引渡し 確認無理なら携帯電話に人相写真送って貰い照合 完了後 彼に寄り添い お疲れ様 |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
申請 黒い布人数分+2 インカム 通れば神人用片手銃 目標 包囲網早期脱出 インカムで仲間と位置情報や状況等共有 黒い布を被り闇に紛れ行動 忍装束が隠密行動に有効に働いてくれるのを期待 居場所発覚後 囲まれていなければそのまま合流 ピンチな場合TDの方達の動きに合わせ行動開始 神符の拘束と白外套の閃光効果で援護 合流後 黒い布をエルディースさん達に渡す 出来ればエルディースさんに神人用片手銃を自衛用に渡したい 包囲網脱出後全力で逃げる際に後ろから追手が来ている場合 隊列の後ろの方に移動し ヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進のジャック・オ・ランタンを召喚し追手に向かって突撃させ爆発 追撃をかく乱しそのまま逃げ切れれば御の字 |
●闇に紛れて
その日、タブロス市内のとある一角だけは、いつもの夜とは違った。
何台もの警察車両がサイレンを響かせながら、そこかしこの通りを慌ただしく行き交う。
かと思えば、幾つかの場所で銃撃戦と思しき連続した射撃音が、闇に覆い尽くされた冷たい空気を怒涛の如き勢いで震動させる。
タブロス市警の複数の分署が一斉に警察官を動員し、その一角を孤立させるように封鎖線を敷いていた。
幹線道路を警察車両で遮断された数ブロック内は、戦場というよりも無法地帯と呼ぶに相応しい。
踏み込んでいった警察官の幾つかの部隊は負傷者多数で封鎖線の外側へ撤退せざるを得ず、そのブロック内で何が起きているのか、正確に把握している者は極少数に限られていた。
牙の群賊と名乗る謎の傭兵集団が、封鎖線内のブロック各所で、突入してきた警察官の部隊を次々と蹴散らしてゆく。
警察は市民を守ることを目的として日々訓練に勤しんでいるが、傭兵達は破壊と殺人の為にプロフェッショナルとしての訓練を受けている上に、携行する銃火器でも警察を圧倒していた。
9ミリ弾を射出するハンドガンと接近戦用のショットガン、或いはスモークグレネードといった比較的威力の弱い銃火器を装備する警察に対し、牙の群賊はライフル弾を雨あられとばら撒くアサルトライフルやマシンガンなどの強大な火力を保有していたのだ。
そんな危険極まりない無法地帯の真っ只中へ、四組のウィンクルムが決死の覚悟で突入していった。
ビルの合間の裏通りを縫うように駆け巡っていたシルキア・スーとクラウスは、現在地を確認する為に一旦足を止め、呼吸を整えながら手にした携帯端末の画面にじっと見入った。
「最初に救援要請があった場所は?」
「ここから五百メートル西……この大通りの向こう側だね」
クラウスに応じつつ、シルキアは画面上の一箇所を指差した。
と、そこへ着信通知が入る。
シルキアがA.R.O.A.に要求していた保護対象のふたりの顔写真が送られてきたのだ。
「このひとが調査員のジェロッド・ハディンさん……で、こっちがエルディース・ラディアさんだね」
「流石に対応が早い。して、引き渡しの相手は?」
クラウスの問いに、シルキアはにやりと笑った。
その笑みの意味を何となく察しながら、クラウスはシルキアが次の画面で指し示した人物の特徴的な容貌に、成程、と小さく頷く。
「フィンチ警部補とな……確かに彼ならば問題無い」
と、そこへ別角度から問いかける静かな女性の声。
「そのフィンチ警部補という方は、信頼出来る方なのですか?」
A.R.O.A.からジェロッドとエルディースの救援要請を受けたウィンクルムは、シルキアとクラウスだけではなかった。
新たに闇の中から溶け出るようにして姿を現したふたり――かのんと天藍もまた、A.R.O.A.の要請に応じて現場に駆け付けてきたのだ。
シルキアはかのんの問いかけに対して、大丈夫よ、と請け合った。
「顔見知りか?」
「うむ。まだ一度だけではあるが、共に対デミ・オーガ戦の任務に携わったことがある」
天藍も、クラウスの説明を受けて納得した表情を見せた。
封鎖線の外側に控えている味方が信頼出来る、ということは分かった。
次なる問題は、この現場そのものである。
「大変厄介な場所、といって良さそうです」
救援要請を受けてすぐに現場の地理や状況の把握にかかったかのんは、この封鎖線内の数ブロックが極めて複雑な様相を呈していることに渋い表情を見せた。
「非常に入り組んだ場所です。幹線道路などの大きな通りはあることにはありますが、全体を見れば複雑怪奇な地形といって良いでしょう」
その複雑な地形を徹底的に記憶してきたかのんは、この数ブロックが潜伏には適しているが、素早く離脱するには困難な場所である、との分析を下した。
「一気呵成の突破戦は無理だと思った方が良い。陽動と隠密移動での脱出を目指すことになる」
だが最終的には、敵の追撃を振り切っての脱出戦になるだろう、と天藍は締めくくった。
何といっても敵は数が多い上に、各人の戦闘力もまるで読めない。
クラウスは腕を組んで、思わず唸った。
●その先に待ち受ける困難
同じ頃、アラノアとガルヴァン・ヴァールンガルドのふたりは敵の数の多さではなく、そこかしこで発生している傭兵達と警察の小競り合いに頭を悩ませていた。
同じくジェロッドとエルディースの救援要請に応じて駆け付けてきたふたりだが、殺気を読んでの移動は非常に困難であることを早々に悟らざるを得なかった。
「こうあちこちで戦闘が起きてると……殺気を読んでの移動はほぼ、不可能かもね」
「警察はともかく、傭兵側は殺気に満ち満ちている……それがあちこちに配置されているともなれば、殺気を頼りに保護対象の場所を特定するのは、ほぼ不可能だな」
実のところ、殺気を読んでジェロッドとエルディースを発見し、且つ脱出路も読み切ろうとしていたウィンクルムはアラノアとガルヴァンだけではなかった。
同じように殺気感知が何かの頼りになると踏んでいたリチェルカーレとシリウスも、これではどうにもならないと諦め顔だ。
「そういえば……インカムや迷彩用の黒い布とかは、支給されました?」
「うーん、それが、駄目だった。一応用意はしてくれそうなんだけど、数を揃えてここまで持ってくるのに、やっぱり十五分以上はかかるって」
リチェルカーレに訊かれると、アラノアは困り顔で頭を掻いた。
矢張りこういう緊急事態では十分な用意というものは、中々出来ないものらしい。
「しかし、妙だな……警察がこれだけ手こずっているというのに、A.R.O.A.がウィンクルム以外の手を打たないというのは、一体どういうことだ?」
シリウスの仏頂面に、リチェルカーレが思わず、口の中であっと声を漏らした。
思い当たる節があったのだ。
「敵は牙の群賊……頂いた情報ですと、QBO社子飼いの傭兵部隊、との噂ですね……」
「もしかして、デミ・ギルティが絡んでるのを警戒しているのかな」
リチェルカーレの低い呟きに、アラノアがむっつりとした表情で言葉を重ねた。
今回の一件は、どうやら単純な経緯で発生した問題ではなさそうだ、というのが四人の一致した見解だ。
しかしながら今やるべきことは、至ってシンプルである。
ジェロッドとエルディースの両名と合流し、早々にこの封鎖線内を去る。
それ以上でも、それ以下でもなかった。
「あ……今、シルキアさんから顔写真と現在地情報が届きました」
リチェルカーレが明滅する携帯端末の画面を指し示すと、他の面々が所持する携帯端末にも同様の着信通知が届き始めた。
ジェロッドとエルディースのふたりとは、比較的簡単に合流出来そうではある。
だが、ひとつ問題があった。
「エルディースは、足首に怪我を負っているようだな」
シリウスがいつもと変わらぬ冷静な表情で淡々と報告内容を読み上げると、リチェルカーレが少しばかり使命感に燃えた表情で小さく拳を握り締めた。
「応急手当、しなきゃいけませんね」
「そうだな……せめて普通に歩ける程度にはなって貰わないと、救援に向かうこちらの身も危なくなる」
いずれにせよ、ジェロッドとエルディースの居場所は明確になった。
合流するのは然程に難しくはないだろう。
寧ろ、問題はその後だ。
「兎に角、合流しよう……悩むのは、その後だね」
アラノアの言葉に、全員が頷く。
今は、何を措いてもまずは合流。
救援要請に応じて馳せ参じたウィンクルム達はそれぞれが自身の役割をしっかりと把握してはいるが、それも全員が揃って初めて意味を為す。
個別で行動していては、間違い無く各個撃破の憂き目に遭うだろう。
●弾雨の洗礼
それからおよそ五分後。
ウィンクルム達は傭兵達の動きを注視しつつ、或いはその後を追う形で闇から闇へと移動していき、ようやく目的の保護対象と合流することが出来た。
「来てくれたか……心から、感謝する」
A.R.O.A.所属の調査員ジェロッドが、やや緊張した面持ちながら、駆け付けてきた総勢八名のウィンクルムとひとりずつ握手を交わし、感謝の言葉を口にした。
もうひとりの保護対象であるエルディースは、ジェロッド以上に緊張で全身が強張っているが、救援に駆け付けてくれたウィンクルム達に対しては素直に謝意を表した。
但し、エルディースは右の足首を捻挫しており、歩くのがやっとの状態だった。
「大丈夫だよ……絶対、守るから」
シルキアに励まされて、少しばかり表情が緩んだエルディースだが、矢張り足首の痛みはすぐには引きそうもない。
そこでリチェルカーレが応急手当を施し、少しでも痛みが和らぐようにと、エルディースの右足首を包帯で固定した。
まだまだ痛みに対する我慢は必要だが、多少は歩行速度の向上が見込めるだろう。
とにかく守りを固めて隠密裏に移動しながらも、敵に発見された場合は前衛が切り込み、後衛がエルディースを保護しながら一気に突破するという戦術が、基本線となる。
「ここからだと……ちょっと遠回りになりますが、一旦南に下ってから東へ抜けるルートが最適ですね」
携帯端末上に地図を表示し、脱出ルートを説明するかのん。
だが、敵の動きが全く読めない為、戦闘に突入した際の役割分担もあらかじめ決めておく必要があった。
「俺が斬り込む。場合によっては、敵を引き付けてそのまま別方向へ離脱することも考えておかなければならないだろう」
シリウスは淡々と宣言するが、その意味するところをよくよく考えれば、それが如何に危険な策であるのかは誰の目にも明らかだった。
シリウスが陽動役を兼ねた前衛なら、天藍は護衛対象を守り切る為の主戦力としての前衛だ。
その天藍を、ガルヴァンが後方から援護しつつ、エルディースの盾となって突き進む。
エルディースには更に、クラウスが直近の壁役となって付き添い、いざとなればチャーチを発動して態勢を立て直す役割をも担当しなければならない。
「では、行くか。敵の包囲網が狭まる前に脱出してしまうのが得策だ」
ガルヴァンの台詞に、全員が黙って頷く。
かくして、闇に覆われた無法地帯での、決死の脱出戦が開始された。
だが、事態はそう簡単には好転してくれない。
数で優る牙の群賊はそこかしこに索敵部隊を配置しており、集団で移動するウィンクルム達を発見するまでに然程の時間を要しなかった。
「……離れないで」
シルキアの緊張を帯びた声に、エルディースは青ざめた顔でただ、頷くしかない。
戦闘経験など皆無の女子高生が、銃弾飛び交う無法地帯を決死の覚悟で駆け抜けようとしているのだ。恐ろしくない訳がない。
果たして、移動開始後から僅か数分後には牙の群賊による最初の掃射が浴びせかけられた。
「むぅ……まるで容赦が無いな。連中は、エルディースを殺す気のようだ」
両手斧と手甲を盾代わりに構え、ブラッディローズで防御力を上げつつエルディースをライフル弾の嵐から守っているガルヴァンだが、次々に叩き込まれてくる強力な弾雨には正直、辟易した。
一方、前衛役を務める天藍とシリウスも、建物の陰などを盾にして一旦退かざるを得ない。
接近戦では圧倒的な強さを誇る両名も、この全く容赦の無い弾幕の嵐には一歩を踏み出すことも至難の業であった。
「踏み込む隙も……無いですね」
リチェルカーレが苦しげに呻いた。
黒っぽい衣装で闇に紛れることは出来ても、これだけの弾雨である。
闇もろとも一気に蜂の巣にされてしまっては、まるで意味が無い。
シルキア、クラウスに守られる格好で後方に控えているエルディースに至っては、足が完全に凍り付いてしまっており、この弾雨の前では一歩を踏み出す気力も完全にそぎ落とされている様子だった。
「考えが甘かったか」
天藍が、建物の陰から敵の装備をじっと凝視しつつ、喉の奥で唸った。
「何か、見えたのですか?」
かのんの問いかけに、天藍は苦虫を噛み潰したような表情で小さくかぶりを振った。
敵は最初から銃火器だけを頼りに攻撃を仕掛けてきており、至近距離での突破戦を許してくれそうにない。
加えて、どうやら動体探知機などのセンサー類をも用意しているらしく、音を消しての闇に紛れる移動方法が全く通用しない相手であったことを、改めて思い知らされたと正直に吐露した。
「相手はただの雑魚ではなく、全員がプロの兵隊だということを素直に実感した。これは、手強いぞ」
気合を入れ直して表情を引き締める天藍に、かのんは思わず、息を呑んだ。
この弾雨の中を強行突破して、敵に接近戦を仕掛ける――天藍の意図が、かのんには容易に伝わってきていたのだ。
●悪魔の口づけ
クラウスはチャーチを発動させようとしたが、すぐにやめた。
今のところはライフル弾の掃射でしか攻めてきていないが、もしも敵がグレネードを雪崩のように叩き込んできたら、その時点でアウトだ。
如何にチャーチが強固な防御力を誇るといっても、必ず限界というものがある。
敵が、その限界を上回る火力を用意していたとしたら――下手に一箇所に留まって防御に徹するのは、却って危険であった。
「こうまで徹底した銃撃戦に出てくるとは……少しばかり、読みが甘かったかも知れぬ」
だが、クラウスは諦めるつもりなど毛頭無い。
仲間達と協力して、何としてもこの弾雨の包囲網を突破する腹積もりであった。
その時、別方向からも銃撃が浴びせられてきた。
包囲網がいよいよ、狭まってきたのだ。
「おやおやおやッ! 天下のウィンクルム様もこの十字砲火には相当参っておられると見えるなぁッ!」
不意にどこかから、野太い笑い声が響いてきた。
後で知ったことだが、この声の主こそが牙の群賊の首領ガド・ゼディオールだった。
しかし今はまだ、相手の正体を詮索する程の余裕は無い。
いずれにせよ、このままでは掃射によって逃げ場を失い、丸裸にされたところでありったけのライフル弾を叩き込まれる。
そうなれば、ジェロッドとエルディースの命は無いだろう。
「行くぞ、アラノア。覚悟を決めろ」
「うん……ッ!」
ガルヴァンの呼びかけに、アラノアは唇を噛みしめて小さく頷き返した。
直後、コスモ・ノバでの強大な火力放射を仕掛けたガルヴァンが、更にブラッディローズで防御を固めての突進を仕掛けて敵陣の一角へと食い込んでいった。
ガルヴァンのこの決死の突入に、シリウスと天藍が続く。
怯んだ敵に、前衛役のふたりが接近戦を仕掛けることで、一気に乱戦へと持ち込むことが出来た。
「行きますよエルディースさんッ! 応援が来てくれますッ! もう少しだけ、頑張りましょうッ!」
リチェルカーレの呼びかけに応じて、エルディースも半ばやけっぱちながら勇気を振り絞り、かのん、シルキア、クラウスに守られながら敵陣に空いた隙間目がけ、全力で駆け出した。
天藍とシリウスはウィンクルムとしての能力を最大限に引き出しつつ、銃火器からコンバットナイフやマチェットなどに持ち替えた傭兵達と死闘を繰り広げる。
至近距離での乱戦に持ち込めば、誤射による同士討ちを恐れる傭兵達は刃物に持ち替えて格闘戦に応じざるを得ない。
ガルヴァンの高火力による一点集中の突破が功を奏し、ようやく天藍とシリウスの前衛ふたりがその真価を発揮する場面となった。
後は、残りの面々――アラノア、リチェルカーレ、シルキア、クラウス、そしてかのんの五人が戦場を駆け抜け、封鎖線目がけて一直線に走り切るだけであった。
だが、一同の足はすぐに止まった。
不意に現れた漆黒の影が、絶対的な障壁となってウィンクルム達の行く手に立ち塞がったのである。
その影の正体が何者であるのか。
アラノアとリチェルカーレは、一瞬で理解した。
「デーモンリップス……ッ!」
「これはこれは光栄なことで。初めてお目にかかるというのに、名前を知ってて貰えたとはねぇ」
漆黒の長身は、闇色と真紅に彩られた隈取の下で、微かに笑った。
相手は、デミ・ギルティだ。
通用するかどうかは分からないが、クラウスははったりを仕掛けた。
「……攻撃すれば、カウンターが往くぞ。やめておけ」
「ふぅん。これでも、お前さんのいうカウンターとやらが飛んでくる訳か?」
直後、クラウスが発動させていたシャイニングアローの光輪のひとつが何かを弾き返した。
何が起きたのか、クラウスにはすぐに分かった。
「……狙撃か」
「爆裂式徹甲弾でな。狙撃に防御力を使い切った場合、俺が接近戦仕掛けたらどうなるんだろうなぁ」
デーモンリップスの呑気な解説に反応したのは、しかし、クラウスではなかった。
「爆裂式徹甲弾を用いた狙撃……もしや、ダロバ・コンティを殺した奴か」
追いついてきたガルヴァンが間に割り込む形で防御態勢を取りつつ、周囲に警戒の視線を走らせた。
殺気を感知すれば、狙撃位置が読めるかも知れない――だが、この乱戦では狙撃者の位置を特定することは不可能だった。
周囲から押し寄せる殺気の数が、多過ぎるのだ。
「足を止めるな……走れッ!」
シリウスの声に、ようやく我に返ったリチェルカーレがエルディースに呼びかけた。
「さぁ、行きますよッ!」
「う、うん……ッ!」
ハイトランス・ジェミニで戦闘力を向上させているリチェルカーレが、エルディースを先導する形で突破戦を仕掛ける。
勿論、リチェルカーレだけではない。
かのんとアラノアも、その後に続く。
特にかのんは追いついてきた天藍との連携で、傭兵達の攻撃を凌ぎながら、デーモンリップスの脇をすり抜けようという神業に挑んだ。
ところがデーモンリップスはただにやにやと笑いながら棒立ちになっているだけで、一切手を出そうとはしない。
その代わり、爆裂式徹甲弾による狙撃がウィンクルム達を悩ませ続けた。
更にそこへ金属製呼吸補助装置を身に着けたショートモヒカンの屈強な男が、マチェットとマシンガンを携えて追いすがってきた。
「おいおいおい。御帰宅にゃあ、まだ早いんじゃねぇのかぁッ!?」
その巨漢が牙の群賊の首領であると咄嗟に見抜いた天藍が、かのんと連携を取って撃退に廻った。
ガドはデミ・オーガではなかったが、熟練の傭兵であり、且つプロの殺人者だ。
かのんと天藍が優れたウィンクルムであろうとも、決して怯むことはなかった。
一方、ジェロッドとエルディースを護衛する残りの六名は何とか狙撃の雨をかいくぐり、脱出路へと駆けに駆けた。
●記憶された者達
牙の群賊の追撃は、熾烈を極めた。
だが、今にも追いつかれようとしたその時、アラノアが用意していたヴィレイジョン・レパイアが威力を発揮した。
召喚された大量のジャック・オ・ランタンが壁になる程の勢いで傭兵達の足を完全に押しとどめ、爆発によって撹乱することに成功したのである。
やがて一同は封鎖線に辿り着き、レオン・フィンチ警部補と無事に合流することが出来た。
その数分後には、ガドを足止めしていたかのんと天藍も追いついてきて、何とか、この無法地帯から全員が脱出を果たした。
「最近のウィンクルムも捨てたもんじゃないねぇ」
「また呑気な話だな」
闇の中で静かに笑うデーモンリップスに、ガドが呆れた様子で肩を竦めた。
「かのん、天藍、シルキア、クラウス、リチェルカーレ、シリウス、アラノア、ガルヴァン……全員、間違いなく覚えたぜ」
封鎖線が張られている方角を不敵に見やりつつ、デーモンリップスは笑みを湛えたまま、闇の中へ消えた。
依頼結果:成功
MVP:
名前:シルキア・スー 呼び名:シルキア |
名前:クラウス 呼び名:クラウス |
名前:アラノア 呼び名:アラノア |
名前:ガルヴァン・ヴァールンガルド 呼び名:ガルヴァンさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 革酎 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 02月28日 |
出発日 | 03月07日 00:00 |
予定納品日 | 03月17日 |
参加者
会議室
-
2017/03/06-23:35
プラン提出済です。
先ほどあげた流れで書いています。
怪我をした人がいれば応急手当てと、一応してあります。
クラウスさんがいるので、必要ないかもしれませんが…。
抜けてること、ないと思うのですけど…大丈夫かな。 -
2017/03/06-21:56
>ガルヴァンさん
まとめありがとうございます
包囲されたときの突破用に、天藍はアレグロもセットして行くそうです(勢いのせて相手に突進して防御を崩すことで道を開けないかなと)
ひとまず[13]ベースでプランは提出してありますが、こちらももう少し考えます -
2017/03/06-21:48
ガルヴァンさん、
まとめありがとうございます。
少し、調整しました。
位置情報の問い合わせの際に二人の顔写真も追加しました。
皆さんの方へも情報行くようにしております。
も一つ、クラウスの行動起点を、猶予無い状況又はTDの行動開始に合わせ、と調整しました。
プランは提出していますが、まだちょっとにらめっこしてます。 -
2017/03/06-21:23
遅くなりました!
ガルヴァンさん、纏めをありがとうございます。
そのような流れで認識しています。
今からプランを纏めますね。
とりあえず
・事前
A.R.O.Aに地図、エルディースさんの家の場所等問い合わせ
地図は携帯に転送してもらう等の方法も取れないか、ダメ元で聞いてみます
シリウスが記憶スキル5なので、送ってもらえれば助けになれるかと
・トランス
オーラが目立ちそうですので、わたし達もジェロットさん達を見つけてからハイトランスに移行します。
・シリウスのスキル
攻撃用にd9を持っていきます。上手くいけば聴覚を奪えるので、相手の連携を崩せるかなと。
包囲突破を優先で。
・その他
一応、こっそり追跡ができるよう、シリウスの脚防具は虚亙り(全速力で走ってもほとんど音を発することなく敵に近づくことが出来る)を装備していきます。
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2017/03/06-20:41
纏めると
・最初は隠密行動で殺気探知などを駆使しつつエルディース達の居場所を探る
・エルディース達が敵に囲まれピンチの場合、TDの二人が傭兵たちの引き付け、その隙にLBとSSの俺達が突貫しエルディース達と合流
・その後包囲網を突破(この間ガド等の危険な奴と遭遇する確率は高い。なるべく出遭いたくないが…)
あと囲まれてチャーチで動けなくなった際、俺がチャーチから突撃してSSNで相手陣形に穴を開けそこから囲いの外へ脱出するのも一つの手だと思っている(逆に言えばチャーチが無ければ味方を巻き込んでしまう恐れがある)
それと人間相手に両手斧を振り回すのはどうかと思い盾に持ち替えるか悩んだが、
そういえば斧は平たく構えれば盾代わりにもなるなと思い立ち、
それなら突貫する際射撃攻撃は斧を盾代わりにして防ぎつつ突進、接近したら斧の平たい方で薙ぎ倒し道を開くのもアリかとも思うのでこのままでいこうかどうかで考え中だ。 -
2017/03/06-20:14
こんばんは
傭兵集団の前に、モ・ジスウが強敵ですね
ひとまずこちらは以下のような感じです
私
確認事項
ジェロッドさん救援要請時の場所
増援到着予想時刻とその場所
2つの場所は街区番号と周辺の目印になる建物も聞いておこうかと
移動中に街区案内板や避難所案内板があれば、聞き取った場所の確認と増援との合流の道程を記憶
殺気感知を使い、殺気の多い所ジェロッドさん達が現在いる所と想定
私達はトランスはジェロッドさん達を見つけてから
ハイトランスまで行うつもりでいます
天藍に調律剣使って攻撃回数を増加して、逃走の祭には増援との合流地点まで誘導ができれば良いなと
天藍
建物の影に身を隠し移動
柄の悪そうな男達に気付かれていなさそうなら追跡を、距離を取った方が良さそうであれば進行方向確認して別ルートで回り込もうかと思っています
合流後、敵がジェロッドさん達を包囲していたらトランス後に斬り掛かりこちらに注意を引いて、皆さんの合流の隙を作る予定です
前衛でd13で素速さと手数増やして、増援との合流までの道程に立ち塞がる敵を排除できれば良いのですが
エルディースさん引渡の際には、こちらも職員間で見知らぬ顔がないか確認する予定です -
2017/03/06-19:08
連投失礼します。
文字数が厳しい…。
ええと、こちらの行動予定
最初からトランス
携帯電話でAROAに2人の現在位置情報尋ね同任務の仲間への周知を依頼
無理ならインカムでジェロッドと通信試み現在地を聞きたい
殺気感知で敵の位置探る
↑ここまでは多分皆さんと別行動状態なんだろうと思っています。
猶予無い状況なら場に乱入して合流
クラウスのスキル
l5 l2
囲まれるなどヤバい時l8
合流後
クラウス
l2維持し2人に付く
物理は1R麻痺杖
手榴弾にはl8かバリアで対応
私
ジェロッドさんに増援との合流場所とそこへのルート確認をする(皆と情報共有
2人に付く
閃光効果で目眩まし
物理1Rスタン
頭上の殺気警戒
クラウスが光っているので隠密移動は無理だと思いますが
狙撃とか防いでくれるのではないかと、よろしくお願いします…。
確か、オートンはプレストガンナーなので狙撃狙ってくるかもしれない…?
引き渡しの際の身元確認について
こちらでも行動入れてみました。
変更は可能です。 -
2017/03/06-12:12
人がまた増えてくれた!
心強いです、よろしくお願いします!
>合流方法
クラウスがl5(目眩まし/命中-10等の効果)と
l2(遠近攻撃対応カウンター)盾にして現場に乱入しようと思います。
銃撃うけても敵が何人か沈んでくれるのとカウンター警戒して攻撃を躊躇してくれるのを期待して
その隙に2人の保護に動けないかな、と思います。
ここでl8(固定バリア/直径12m/防御230)使用して情報の交換や行動方針の申合せなんかもしてもいいかも。
現場が猶予のない状況だったら取りたい行動です。
>相手の身分確認
引き渡す相手を選べるなら警察よりAROAの方が安心に思います。
ジェロッドさんや私達と顔見知りの職員にも来てもらえればいいのかな。
携帯で引き渡し相手の顔写真送って貰うのも手かと。 -
2017/03/05-22:16
アラノアさん、ガルヴァンさん、よろしくお願いします!
そうですね、プロの傭兵相手ですのでフェイクの線は考えないことにします。
殺気感知はシリウスも持っていますし、追っていく方向で。
目立たないようにするのは…どの程度効果があるかはわかりませんが、やってみても損はないのかも。
上手くいけば儲けものですし。
はい、地図とエルディースさんのお家の場所は問い合わせます。わかったら皆さんに周知としておきますね。なんとか地図だけでもあるといいのですけど…。
かのんさん、掲示板等の確認ありがとうございます。宜しくお願いします。
>スキル
シリウスも手数を増やすスキルは持っていきます。合流時は天藍さんと同じく、引きつけ要員をすると。
ガルヴァンさんは攻撃力がありますし、クラウスさんは防御がすごいですからおふたり(神人さんたちも一緒に)にその隙に合流して頂くと良いのかしら?
アラノアさんのスキルもとても魅力的…。逃げる時にはすごく助かりそうです。
引き渡す相手の確認は大事ですね。以前違う依頼でそこを徹底しなかったのでたいへんなことになりました…。最後まで気は抜かずに、ですね。 -
2017/03/05-22:14
…あ、私が今装備している【忍装束】霞隠しなんですが、
説明に『荒くなった呼吸が外に漏れないように設計されている、隠密性に優れた口当て』
とあるので隠密行動に多少の恩恵が期待できそうな気がします。
後考えたのですが、物陰に隠れて傭兵の一人を神符等で拘束し取り押さえ、装備(防弾チョッキや銃←出来れば比較的扱いやすい片手銃等)を取り上げてエルディースさんに渡すとかできないでしょうか?
ただの庇護対象ではなく、神人になった以上今後の為にも自衛手段を身に付けてほしいというか… -
2017/03/05-21:44
わ、人数が増えました
改めてよろしくお願いします
あまり時間もないので思ったことをつらつらと
時間は深夜、緊急の救援要請受けての依頼なので、電話で依頼聞きながら現場に至急向かう感じかなと思っていました
合流するのにジェロッドさん達の場所がはっきりしていないので、現場周辺探りつつ移動なのかなと
合流前に見つかると、そこで戦闘になって時間がかかりそうな気がします
それは避けたいので物陰に身を隠しながら後をつける……と思ったのですが、相手がプロだというのは確かに引っかかっている所です
追跡というよりは遠方から彼等の進行方向を確認して、別の方角から回り込むといった方が良いのでしょうか?
正直どう合流するかの部分、悩ましいですよね……
何かで傭兵集団の気を引いてる間に、隙を突いて合流できると良いのですけれど……
全く違う方向のことをふと思ったのですが、エルディースさん引き渡すときの相手の身分確認しておいた方が良いでしょうか?
そっち側にも教団の手が回っていたら嫌かもと思ってしまって -
2017/03/05-20:51
アラノアとSSのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
うーん…黒い布等を被って隠密行動が主になるでしょうか?
でも相手は訓練された傭兵さんなので上手くいくのでしょうか…
ガルヴァンさんは、無駄な戦闘を避けつつ強行突破するのなら両手武器ではなく盾に持ち替え、盾にSBRを掛けて敵に突撃し活路を開いた方が良いのだろうかと考えています。
…でも相手には銃持ちが沢山いそうなので囲まれた際はやっぱり両手斧で暴れた方がいいんでしょうか…?
あと、私の持っているヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進の召喚物の一つであるジャック・オ・ランタンが皆さんの逃走のお役に立てるかな、と思っております。
ジャック・オ・ランタン
湧き出る数は10体
敵に向かって突撃、同時に爆発し約15秒前後の間激しい光と煙の両方が舞い上がり周囲の人全員を巻き込む目眩まし技(因みにダメージは発生しません)
こう、皆さんが包囲網を突破した後全力で逃げる際に追手が来ている場合、私が一番後ろでジャック・オ・ランタンを放ち爆発させ、追撃をかく乱できればなと考えております。
…書きながら思ったのですが、屋根の上にも狙撃班とかがいたりしたら厄介ですよね…
時間を掛けすぎるとデーモンリップスが参戦してくる危険性もありますし… -
2017/03/05-19:43
こんばんは
こちらは一先ず身を隠しつつ後をつけ、合流を目指す方向で考えています(あまり使えそうなスキルがないというのもありますが)
依頼受けた時点で、ジェロッドさんが救援要請した時の位置情報を確認していないか聞いてみようと思っています
それと増援の到着予想時刻と場所もできれば確認したいです
土地勘の有る無しは大きいので、地図は確認したいですよね
リチェさんが本部に確認されるので、私は別視点から、道路脇にたまにある「街区案内板」とか「避難所案内板」がないか意識しながら現地に向かってみようかと(そもそもこういう物があるのかどうかという所もありますが……)
合流時ですが、天藍の手数を増やす装備+ジョブスキルにして行くことを考えています
敵がジェロッドさん達との間にいた場合、先に天藍が斬り込んで撹乱している間に、傭兵集団の間を抜けエルディースさんの保護を行って頂くのはどうでしょうか?
逃走の間も中央にエルディースさんとジェロッドさん、お2人の護衛にシルキアさん達の感じであれば、リチェさんシリウスさん、天藍と私とで手分けして、前後につく感じが無難でしょうか?
>エルディースさんを狙う理由
あちらにも精霊がいるようなので、手駒にできればという目論見はありそうですよね
少なくとも、保護されてA.R.O.A.のウィンクルムが増えるのは阻止したいのかしらと -
2017/03/05-18:40
出発まで間がないので、書き込んじゃいますね。
ええと、状況的にゆっくり準備はできなさそうですけど、ジェロッドさんが救援依頼を出しているんですから…シルキアさんが言うように誰かが連絡を受けているんですよね。
サイバースノーヘッド、試してみる価値はあると思います。
わたしもダメ元で付近の地図とエルディースさんの家の場所が聞けないか、本部にきいてみます。
自宅付近で襲われたのなら、その近くにまだいるかもしれないし。
わたし、医学スキルが少しあるのでもしジェロッドさんが怪我をしていたら応急手当てはするようにプランに書きますね。
傭兵集団の人たちって、どの程度お互いの顔を知っているんでしょう?暗いし全員が顔見知り、というわけじゃないのなら、仲間のふりをして「(エルディースは)見つかったか?」とかカマをかけるという手もあるのかなと思ったのですが(シリウスがフェイク2を持っています)…。
ちょっとリスクが高いかな。大人しくつけていく方が良いかもですね。 -
2017/03/05-15:07
人が増えてた!
皆さん、どうぞよろしくお願いします!
>方針
>追撃避けつつ保護対象守って、その内来る増援と合流するまで逃げ切る
はい、了解しました。
>合流方法
こちらも殺気感知できますので殺気の集まっている方向を探ってみようかと思っています。
他に、
サイバースノーヘッドでジェロッドさんと連絡とれないか試してみる
携帯電話でAROAと位置情報について連絡を取ってみる
等、考えています。
>ジェロッドさん
成程、男性なら精霊ですね。(レッドニスさんは同じく無視)
怪我をしていなければ彼にも何か手伝ってもらえるかもしれませんね。
合流後の逃げ込み先についてはジェロッドさんに聞いてみたいと思います。
AROAとの連絡手段を持ってる可能性もありそうですね。
ない場合も考えて、携帯でAROAと連絡取ってみようと思います。(持込が×になる可能性もありますが)
行動予定
LBのスキルは使うと光を発するものばかりなので、暗闇では目立ってしまうのですが、
敵は暗視装置装備してるだろうから、いっそビカビカさせてこちらの形の把握をし辛くできないかなと思っています。
光りの強い所って白く映るんだったかと、確か…?
攻撃されてもカウンター返せるように、l2を使用し保護対象にぴったりついていようかと考えています。
私の盾も攻撃を弾く性能なので守りに付きたい考えです。
万一取り囲まれるようならl8を使用予定です。
敵の狙いについては、未契約の神人が欲しいんじゃないか?と思いました。
殺すだけならこんな手間掛けないように思うので。
でも大型のマシンガンとか持ってるのか…。
攫えないなら殺せ、とか? -
2017/03/05-11:26
リチェルカーレです。パートナーはTDのシリウス。
シルキアさん、クラウスさん、かのんさん、天藍さん、よろしくお願いします。
おふたりが言うように、今回最優先事項はエルディースさんの保護ですから、できるだけ戦闘を避ける方向でわたしたちも良いと思います。
敵と遭遇しないよう逃げるとか、戦闘になってしまっても他の敵が集まってくる前に拘束付与とか目晦ましとか…突破することを前提に離脱するとか?
>合流方法
わたしも後ろからつけていく、くらいしか思いつきません。オーガ・ナノーカのカメラ機能もちょっと思ったのですけど、あのこはオーガ以外には気付かれちゃいますものね。人間相手だと何かある、とばれちゃうし…。 -
2017/03/05-08:30
かのんとテンペストダンサーの天藍だよろしく
主目的が神人の保護となっているし、人数的にもあちらの方が多いだろう
囲まれて動きが取れなくなることは避けたい
追撃避けつつ保護対象守って、その内来る増援と合流するまで逃げ切る方針に賛成する
ジェロッドは男性らしいし精霊なんじゃないか?
メタい発言になるが、こちら側は基本神人は女性だろう(レッドニスの存在は無視した模様)
色々考えないといけないが、まずはジェロッド達との合流とその後どうするかか?
こっちは、深夜なら日中は人通りが少ないだろうから、柄の悪そうな奴らの後を追っていくこと位しか思いついていない
殺気感知の付いた防具があるから、それで殺気の強い方向(=ジェロッド達がいる所)が分かれば良いとは思うが -
2017/03/04-00:35
シルキアとLBのクラウスです、よろしくお願いします。
まだ私達だけですが、ご挨拶を。
傭兵集団が人間なら、倒す事は考えず
追撃をかわしながら保護対象と逃げ切る事を考えた方がいいのかな?
リーダーを撃退できれば部下は撤退してくれるとか。
オーガでないなら可能な限り命は奪いたくない考えです。
あと、ジェロッドさんは単独任務に就く元ウィンクルムという事は精霊なのかな、と思いました。
A.R.O.A.は神人にこんな任務はさせる筈ないと思うので。