SPなウィンクルムたち~S・S・L編~(北織 翼 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「ふははははっ!今回の発明品も空前絶後の大ヒット間違いなしじゃあっ!」

 A.R.O.A.本部の受付で、職員相手に高笑いをするじーさんと、苦笑する職員……。
 これは、実はA.R.O.A.本部で時々見られる光景です。
 ごくごく、時々ですが。

「で、Dr.下川、今回の発明品はどんなものなんですか?」
「むふふ……今回の発明品はズバリ!精霊の力を高める事が出来る薬なんじゃあっ!」
 じーさん……もとい下川博士の大きな声は受付スペースで反響し、職員に呼び出されていたウィンクルムたちも何事かと集まってきました。
 特に、精霊たちの方は、言葉にこそ出さないものの興味津々のようです。
 そりゃそうでしょう、『精霊の力を高める事が出来る』なんて言われたら……ねぇ。

「この儂が身の危険を顧みず改良に改良を重ね作り上げた秘薬……名付けて『S・S・L』じゃ。これを投与された精霊は、ほぼ確実に神人との絆がググググイィーッと強まり、その効果で精霊の力が高まる、そういう事なんじゃ」
 下川博士は、得体の知れない液体の入った瓶を小さく振って見せながら、集まってきたウィンクルムたちに発明品の説明をします……が、神人の方は『このじーさん、胡散くせーな』という顔で聞いていました。
 精霊たちの方はと言いますと、こちらはS・S・Lをもっと詳しく知りたい様子です。
 そりゃそうですよね、程度の差はあるでしょうが、精霊なら誰でも、大事なパートナーのために『オラ、もっと強くなりてぇ』と思うものですからね。

「えーと、皆さん、Dr.下川の新しい発明品はまだ臨床実験が済んでないので、安易に手を出すとどんな副作用が起こるか分かりませんよ」
 受付職員が、ウィンクルムたち……特に精霊たちに釘を刺します。
 『ちっ……』という舌打ちが聞こえたかどうかは、皆様のご想像にお任せします。
「そんな事より、今回皆さんをお呼びしたのは、他でもないこのDr.下川の護衛をお願いしたいからなんです」

 受付職員の話によると、下川博士は自称『ウィンクルムを勝手に応援し隊・隊長』で、発明のたびにA.R.O.A.本部に怪しげな発明品を持ち込んで来るのだとか。
 残念ながら、発明品が公に採用された事も、本部推奨品となったこともないそうですが……。
 ただ、博士の噂を聞いたウィンクルムの中には、彼の発明品に世話になっている者もいない訳ではないそうです。
 見た目もやってる事もかなり胡散臭いですが、それでもウィンクルムの害になるような発明はこれまで1度もなく、その点からも博士がそれなりの研究者なのだと分かるのだとか。

「ただ、その天才さゆえ、マントゥール教団の手の者に狙われる事がこれまでも何度かありまして。恐らく、今回の発明についても、奴らの耳に入っていることでしょう。Dr.下川を、彼のラボまで無事に送り届けてほしいんです」
『こんな胡散くさいじーさんを?』といった面持ちの神人たちと、『護衛すれば、報酬として秘薬をこっそり分けてもらえるんじゃないか?』という下心を隠し持つ精霊たち。
「車を貸すことは出来ますよ。でも、車ごと襲撃される可能性もありますからね、その辺念頭に置いといて下さい」
「ふははははっ!世話をかけるのぅ、若い衆!よろしく頼む!」
 ヘタな発明などせず大人しくしてくれていた方が余程ウィンクルムたちの負担を減らしてくれるというのに……『応援し隊・隊長』が何やってんだか……というツッコミはさておき。
 こうして、ウィンクルムたちは、マッドサイエンティスト・下川博士を護衛するという珍妙な任務を請け負う事となったのです……。

 * * * * *

 その頃、下川博士のラボを外から覗く不穏な影が……。
「シモカワ、イナイ。ドコダ?」
 オーガ・ヤックドーラです。
「オマエタチ、サガセ」
 ヤックドーラの指示に従い、ラボから二手に分かれて動き出したのは、2匹のオーガ・ヤックドロアです。
 ヤックドーラもまた、ラボからA.R.O.A.本部の方角に向かい移動を始めました……。

解説

 今回の依頼のメインテーマは、『下川博士の護衛』です。
 オーガが倒せなくても、下川博士の安全を確保し、全てのオーガを退散させる事が出来れば、成功と言えるでしょう。

 詳細についてこれから補足説明させて頂きます。

■戦闘場所
 A.R.O.A.本部から下川博士のラボまでの道中と、ラボ周辺。
 道中は、舗装された片側1車線の道路で、交通量はまばら。
 A.R.O.A.本部からラボまでは、徒歩で30~40分程度の距離。
 ラボ周辺はのどかな水田。
 ラボ周辺での戦闘となった場合、足場はぬかるんで戦闘しづらい可能性あり(水田が多いため)。

■戦闘時の環境
 時間帯は昼。
 天候は晴れ。
 気温は、暑くも寒くもない快適な状態。

■オーガについて
 リーダー格のヤックドーラと、手下のヤックドロア2体。
 ラボからA.R.O.A.本部に向かい始めたのは、リーダーのヤックドーラ。
 博士の護衛をするウィンクルムたちは、最初にヤックドーラと遭遇する確率が高い。
 ヤックドーラを倒す、または退散させる事が出来れば、手下のヤックドロアも襲撃を断念して退散する可能性がかなり高い。
 ただし、ヤックドーラとの戦闘が激化したり、長時間に渡ったりした場合、手下のヤックドロアも合流し、攻撃に加わる危険性もある。

■ヤックドーラ
 主に牙や爪で攻撃してくる。
 カタコトの人語が話せる。
 長い舌を持ち、その先に毒針がある。
 毒針に刺されると、神人や精霊は麻痺を起こし動けなくなる。
 この毒は、オーガやデミオーガには強力な強壮剤となり、凶暴化する。

■ヤックドロア
 動きは鈍いが、全身を覆う鱗が分厚い装甲となり、多少の攻撃は受け付けない。
 魔力を持っており、攻撃してきたものに本能的に魔法(魔法弾)で反撃する。
 自分の周り3m四方に力場を形成し、敵の攻撃を防御することができる。

■S・S・Lについて
 現時点では、下川博士によって明かされた程度の情報しか提示出来ません。

ゲームマスターより

 マスターの北織です。
 今回もまぁ懲りずに戦闘エピソードをご用意させて頂きました。
 甘くてキュンキュンなハピネスエピソードをご用意できず、申し訳ございません……。
 ただ、今回の依頼を大成功・または成功に導いて下されば、博士が皆さんの精霊さんを臨床実験に使うかもしれませんね……。
 というワケで!
 博士の無事が確保されました暁には、この謎の発明品『S・S・L』の正式名称と効能を引っ提げてハピネスエピソードを後日リリース致します!!
 皆様、どうか(北織の今後のためにも……←コラ!)この胡散臭いじーさんを守って下さい!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  博士に会ったらにっこり挨拶
こんにちは 今日はよろしくお願いします

ラボまでの道は徒歩
警戒しながらも こそっとシリウスに
…シリウスも博士の発明品、気になる?
返ってきた答えにくすりと笑って
ー薬、苦手だものね

敵発見時にトランス HTG
シルキアさんと後衛で博士の護衛
離れないでくださいね
外套の閃光効果でヤックドーラの目を眩ませつつ 周囲を警戒
博士の安全を最優先
攻撃は盾になって庇う
ヤックドロアが現れればクラウスさんと交代 攻撃役に
ヤックドーラ>ヤックドロアの優先順
仲間と協力して攻撃

戦闘後 博士や仲間の怪我を確認
必要なら応急手当て(医療スキル使用)
マントゥール教団が絡んでいるかもしれない
安全が確認できるまで警戒を


シルキア・スー(クラウス)
  事前
本部職員に
「天才と認識されている博士なら本部にラボを用意して保護をなさっては?」
何度も狙われているならそれで根本解決になるのではという思い
博士に
「有事には私が側で護衛します ご協力お願いします」

出発時トランス
徒歩移動
道中博士の話相手に
過熱させない程度に相槌 メンタルヘルス使用

対オーガ
博士の護衛に付く「大丈夫です離れないで下さい」
後衛
敵と常に一定の距離を取る
万一接近されたら博士を庇い敵を攻撃しスタンさせ距離を取る
彼に応じDI
増援や教団員がいないか殺気探る 感知なら皆に報告

ラボ
安全が確認されるまで博士守る
確認後クラウスに
「やっぱり興味あったりするの? 博士の発明に」
彼の様子見て何となく察し手に触れ笑む


アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
  随分とハツラツとした博士ですね…元気な事は良い事です
それにしてもS・S・L…一体何の略なんでしょうか…
何となくLはLOVEの略かなと予想

目標
ヤックドーラ早期撃破

移動開始時にトランス

戦闘開始時
CDを精霊に
その後は詠鬼零称の拘束と閃光ノ白外套の閃光効果で精霊のサポートをしつつ
確実に当てれそうなタイミングがあればヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進で骸骨を召喚しヤックドーラに攻撃
(骸骨召喚時に)さあ、やっておしまいなさいっ(杖でビシッと号令※初めて使ったのでテンション↑

万が一ヤックドロアが接近してきた場合
一体でも近付けたくないので詠鬼零称で拘束を図り合流を遅らせようと試みる
危険な場合は下がる


●護衛任務、始動
「ええ、皆さんの気持ちは痛い程分かりますよ、『あんな胡散臭いじーさんどうにでもなれよ』ってね……」
 受付職員はまるで危機感のない下川博士をげんなりとした表情で見つめる。
「誰もそこまでは言ってませんけど……」
 アラノアが半ば憐れむように職員にツッコんだ。
(この職員さん、きっと今まで何度も博士に振り回されてきたんだろうなぁ……)
「そもそも、天才と認識されている博士なら本部にラボを用意して保護をなさっては?今まで何度も狙われているというのなら、それで根本解決になるんじゃないですか?」
 シルキア・スーの言う事ももっともだ。
 その方が余程効率的ではないかと、その場のウィンクルムたちは頷いたり視線を交わしたり。
「ええ……私もね、心底そう思いますよ。でもね……」
 職員は何とも儚げに、力無い笑みを浮かべた。
「老い先短い上に大した発明も出来てないじーさんの為だけに本部にラボ作る資金があるなら、オーガの被害に遭った人の援助や町の復興、それから危険を冒して人々を守る皆さんへの報酬に充てる、その方が余程生きたお金の使い道だと思うでしょう?……私ひとりが皆さんとじーさんの板挟みになるだけで済むなら、安いもんじゃないですか……ハハ、ハハハ……」
「……あいつも大変なんだな」
 ガルヴァン・ヴァールンガルドが隣のアラノアにそっと耳打ちする。
「うん、同情しちゃうよね……」

 何とも哀れな『大人の事情』を聞いたシルキアとクラウスは、出発を待つ博士に声を掛けた。
「有事には私が側で護衛します。ご協力お願いします」
 そこに、リチェルカーレも加わる。
「こんにちは、今日はよろしくお願いします」
 快活そうなシルキアと、花の咲いたようなにこやかなリチェルカーレの笑顔に、博士のテンションは急上昇だ。
「おおっ、何と可愛らしい神人さんたちじゃ!お前さんたちには特別に儂の自信作を授けよう!」
 と、博士はアタッシュケースから次々と物騒な代物を2人に差し出す。
「これはニトロ入りのまきびしでな、地面に投げつけるとその衝撃で爆発するんじゃ。それからこのカラーボールは大量のカプサイシン粉末と起爆剤付きの圧縮水素が入っていてな、敵に当たって割れると中の起爆剤が圧縮水素と空気中の酸素を反応させて水素爆発を起こしつつカプサイシンを飛散させるという……」
「……丁重に断らせてもらう」
 クラウスがサッと発明品を博士に押し返し、シリウスが黙ってリチェルカーレの手を引き後方に数歩下がった。
「……胡散臭い……あんな物、使用者にも相応の危険が伴う。乗せられるな」
 表情こそ変えないものの警戒心を露わにし、小声で囁くシリウス。
 だが、それは大切なリチェルカーレを案じているからこそ。
 それを察するリチェルカーレは、シリウスを見上げ小さく微笑むのだった。

●風の如く、翔ぶが如く……徒歩だけど
 ウィンクルムたちは博士と共に本部を出た。
 『車ごと襲撃される可能性もある』という職員の言葉に、ウィンクルムたちは徒歩で博士のラボを目指す。
 車より時間は掛かるが、徒歩で辿り着けない距離ではないし、車に箱詰めの所を襲われるよりは護衛も楽だ。
「光と風、交わり紡ぐ先へ」
「盲亀の浮木、優曇華の花」
 シルキアとクラウス、アラノアとガルヴァンは出立と同時にトランスする。
「ふおぉっ!生のトランスを拝むのは初めてじゃ!もっと見せてくれ、是非とも次の発明に生かしたい!」
 博士のテンションは最高潮だ。
(……あまり関わりたくない人種だ。敵と遭遇するまでトランスを温存して正解かもな……)
 シリウスは猜疑心を悟られぬよう表情を変えないまま、博士から少し距離を置いた。
「随分ハツラツとした博士だよね……元気な事はいい事だけど」
 博士を横目に見ながら、アラノアがガルヴァンにひそひそと話し掛ける。
「ああ、とても老い先短くは感じないな」
「それにしても、『S・S・L』って……一体何の略なんだろうね。何となく『L』は『Love』かなって気はするけど……」
「……『Shimokawa・Scatter・Laughing』-下川博士がばら撒く笑い薬-……まさかな」
 叛逆ノ黒外套による殺気探知で周囲を警戒しつつ歩くガルヴァンの脳裏には、博士のいかがわしい薬『S・S・L』によって笑い転げるウィンクルムたちの悲惨な姿が浮かんだが、彼はそれを打ち消すように小刻みに頭を振った。
「神人と精霊の絆を強めて精霊の力を上げる……本当にそんな事出来るのかなぁ?」
 アラノアが小さく首を傾げる。
「……効能がアバウト過ぎて胡散臭い事この上ないな……それに、薬で力を高めたとしても、一時的なものに過ぎないはずだ。それでは所詮ドーピング、意味がないのでは?」
「それもそうだよね」
 頷くアラノアに聞こえないよう、ガルヴァンは呟く。
「効果が如何程かは気になるが……」

 道中はシルキアが博士の話相手をする。
 メンタルヘルスを心得ている彼女は、すぐにテンションの上がる危険な博士をこれ以上過熱させる事のないように適度に相槌を打ちつつ上手く話題を変えたりスルーしたりしてやり過ごす。
 そんなシルキアの後ろ近くにはクラウスが控えている。
 彼は殺気感知の能力を用い周囲を警戒すると同時に、常にオーガ襲撃時の戦闘場所や作戦をシミュレートしていた。
(片側単車線で交通量もまばら……とはいえ、この道路は狭いし車が来たら危険だ。だが、ラボの前で仕掛けられても足場が厄介だしな……)
 クラウスは、周辺に空き地やあぜ道といった『戦闘に適した場所』がないか目を凝らしながら進む。
 博士から距離を取りながら護衛しているのはリチェルカーレとシリウスだ。
「……シリウスも博士の発明品、気になる?」
 リチェルカーレはシリウスにこっそり訊いてみる。
 シリウスは視線だけで周辺を警戒しつつ、その眉を僅かに顰めた。
「……俺は基本、A.R.O.A.の絡んだ発明品は信用しないことにしている。使う訳ないだろう」
 そんなシリウスに、リチェルカーレはくすりと笑う。
「薬、苦手だものね」

●渡りに舟とはこの事か
 A.R.O.A.本部を出てからしばらくは、オーガやマントゥール教団員と接触する事もなく穏やかな道中だった。
 一行は車のほとんど通らない道路の右側を進んでいた。
 しかし、その安穏は突如として破られる……。
「……来たな」
「ああ、どうやらそのようだ」
 殺気探知で索敵していたクラウスとガルヴァンが視線を交わした。
 2人の様子に、他のメンバーたちにも緊張が走る。
「ガルヴァンさん」
 アラノアはガルヴァンの頭をポンポンと撫で、コンフェイトドライブを施した。
 シリウスもまた、叛逆ノ黒外套の力で迫り来る敵の存在を感じ、リチェルカーレと向き合う。
「この手に宿るは護りの力」
 リチェルカーレはシリウスの手を取りインスパイアスペルを唱えると、彼の手に口づけハイトランス・ジェミニを発動させた。
 柔らかく暖かい風と光が広がり、輝く羽の幻想に似た光が2人の間を舞い降り、消える。

 シルキアとリチェルカーレは後衛で博士を守るように構えた。
「博士、離れないで下さいね」
 博士の前で盾になるリチェルカーレ。
「ふおおっ、何と勇ましい神人さんたちじゃ……!よし、ここは儂がニトロまきびしを……」
「大丈夫です、離れないで下さい」
 護衛対象にチョロチョロされてはたまったものではない。
 シルキアは博士が言い切って動き出す前に上手くその行動を遮った。

 3人の精霊たちとアラノアは、シルキアらをトライアングルに囲むような配置で前衛に出る。
 その時、前方から1台のトラックが近付いてきた。
 トラックがウィンクルムたちとすれ違おうとした瞬間、その荷台から黒い影が素早く飛び降りてくる。
 黒い影は精霊たちの間を抜け、博士目がけて何やら長い物を突き出しながら飛んできた。
 最も近い位置にいるリチェルカーレがすぐさま閃光ノ白外套から眩い光を放ち、その影の目を眩ませ、槍『緋矛』を突き出す。
 強い光に目が眩んだ影は動きを止めた。
 その姿を改めて確認したウィンクルムたちは息を呑む。
 トラックの荷台から飛び降りてきた影の正体は、オーガ・ヤックドーラだった……。
「ジャマスルナ!」
 ヤックドーラはリチェルカーレが突き出した槍の先をかわし、その柄を握って彼女を振り回そうとする。
「止めなさい!」
 すかさずシルキアがバトルフライパンでヤックドーラの頭を殴打、ヤックドーラは視界に星をちらつかせながらふらつき、スタン状態に陥った。
 しかし、ヤックドーラはリチェルカーレの槍を放そうとはしない。
 ふらつくヤックドーラに余計に振り回され、体勢を崩した彼女をシリウスが支える。
「リチェ、一旦手放せ」
「う、うん!」
 リチェルカーレはシリウスに言われるがまま槍を手放した。
 槍という武器はリーチが長く戦場では『最強』と称される事もあるが、柄を取られ振り回されたら一巻の終わりという諸刃の剣でもある。
 普段傭兵隊に勤務するシリウスは、そういった槍の性質も熟知していた。
 エトワールとアナリーゼで自身の能力を上げたシリウスから、仄暗いオーラが漂う。
 彼はヤックドーラにユニゾンで対抗、スタン状態で攻撃の予測が難しくなり不意打ちに近い状態で繰り出される敵の攻撃を無意識に防御し、更に反撃を加えながらヤックドーラの懐に入ると、リチェルカーレの槍を奪還した。
「あいつは俺が引き付ける。博士を頼んだ」
 シリウスはそう言いながらリチェルカーレに槍を持たせる。
「うん、任せて。シリウスも気をつけて、絶対に無理しないで」
「……」
 シリウスは小さく頷くと、エトワールの剣舞でヤックドーラを牽制しながら自身に引き付け、博士たちから距離を取った。
「そのまま少し前進して道路脇の駐車場に入るんだ!」
 ヤックドーラを引き付けるシリウスに、クラウスが声を張り上げる。
 戦闘場所を探しながら歩いていた彼は、誰よりも早くショッピングセンターの広い駐車場に目を付けていた。
 幸い今日は休業日、駐車場内には人も車もない。
「シモカワ、ダセ!オマエタチ、ジャマダ!」
 スタン状態から回復したヤックドーラは、再びシルキアたちを狙う。
 ヤックドーラは一気にシルキアたちとの間合いを詰め、鋭く伸びた爪の生えた手を振りかざした。
 そこに、クラウスが割って入り、シャイニングアローⅡで反撃、カウンター攻撃を加える。
 ヤックドーラも防御するが、クラウスはすぐさまシャインスパークを発動させ、敵の目を眩ませた。
「悪いがさっさと決着を付けさせてもらうぞ」
 目を押さえながら攻撃を仕掛けるヤックドーラに、ガルヴァンはブラッディローズを使いカウンターで対抗する。
「オ、オマエタチ、1タイ6トカ、ヒキョウダゾ!」
 ヤックドーラは、今度は大口を開け牙を晒して噛みつきに掛かってきた。
「……トラックの荷台から卑怯な奇襲をしてきた奴がそれを言うか」
 クラウスが再びシャインスパークとシャイニングアローⅡでヤックドーラの攻撃を跳ね返そうとした時、その隙間を縫うようにヤックドーラの長い舌が伸び、精霊たちを襲う……と思いきや、
「オマエタチ、ヒキョウ!ヒキョウニハ、ヒキョウデ、タイコウスル!」
 と、舌先の毒針を自らの体に突き刺す。
 途端にヤックドーラの目が好戦的且つ凶暴さを孕んだ色を帯びた。
「フハハハハハッ!シネ!シネ!」
 毒が強壮剤となり、ヤックドーラは性格が凶暴化した上に身体能力まで跳ね上がっている。
「これぞまさにドーピング……」
 ガルヴァンは眉間に皺を寄せながらブラッディローズで迎撃し、
「初披露で些か不安もあるが、短期決戦が最重要事項だ」
 と、ダブルハートを発動させた。
 ダブルハートにより、ガルヴァンの身体能力も向上し、彼の背中には白黒の羽が生える。
「こっちから見たら天使、あっちから見たら堕天使……ガルヴァンさん、凄い……」
 ダブルハートの作用で敵しか見えなくなってしまったガルヴァンは、瞠目しているアラノアに構う事なくヤックドーラに突撃していく。
 アラノアは詠鬼零称でヤックドーラの動きを封じ、閃光ノ白外套から発する光でガルヴァンを援護した。
 その間に、MPの消耗に気付いたクラウスはシルキアに駆け寄る。
「シルキア、頼む」
「分かった!」
 シルキアはクラウスにディスペンサを施した。
「ありがとう、すぐに片を付ける」
 クラウスは再び前線に戻り、シャインスパークで他の精霊たちの援護に入る。
 凶暴化したヤックドーラは、ガルヴァンの攻撃をかわしながら長い舌を突き出し、精霊たちを毒牙に掛けようとしてきた。
 その禍々しい殺気を探知したシリウスはソウルダンサーで舌をいなすと見せかけ、目にも止まらぬ速さで切り落とす。
「ウギャアアアッ!」
 舌を切られた激痛に叫び声を上げるヤックドーラに、シリウスは更にレクイエムで追い打ちをかける。
 レクイエムによって呼び出された死霊が、シリウスと共に静かに死の舞踏を踊りながらヤックドーラの生命力を奪っていく。
 そればかりか、弱まっていくヤックドーラから、シリウスのレクイエムは聴覚まで奪った。
「キコエナイ……キコエナイ!」
 聴覚は生物にとって方向感覚を司る重要な感覚だ。
 それを奪われたヤックドーラは、ウィンクルムたちからの攻撃の機微を捉えられず、過剰に警戒し右往左往する。
「アラノア、今だ」
 シリウスに合図を送られ、いよいよアラノアがヴィレイジョン・レパイアを頭上高く掲げた。
 アラノアはヴィレイジョン・レパイアからハロウィンの大行進を繰り出す。
 何体もの骸骨を召喚すると、アラノアはヤックドーラをその杖で指しながら、
「さあっ、やっておしまいなさいっ!」
 と魔女さながらに号令を発した。
(キャー、初めて使えたーっ!)
 戦闘中なので表には出さないものの、アラノアは内心ハイテンションだ。
 ウヨウヨと骸骨集団に囲まれ、身動きの取れなくなったヤックドーラに、クラウスが片手本で攻撃する。
 ヤックドーラも必死の抵抗を見せ防御するが、クラウスは片手本で更に攻撃を加える。
 そして、クラウスが3度目の攻撃を片手本で加えた直後……。
「ガハッ……」
 ヤックドーラが自身に施した強壮作用が切れた。
 ヤックドーラの生命力はとっくに切れていたのだが、強壮剤として使った自身の毒がそれを忘れさせていたのだろう。
 そのため、毒の作用が切れた途端ヤックドーラはその生を終える事となったのだ。
「まさに、『策士策に溺れる』だな……」
 ガルヴァンの呟きに、他の者たちも微かに頷くのだった……。

●戦慄の序章
「何と……何と素晴らしい!これ程の激闘を見せてもらえるとは、長生きはするものじゃな!」
 ヤックドーラを倒したウィンクルムたちに、博士が感嘆の声を上げた。
 何とも元気なじーさん……かと思いきや、博士は駐車場のアスファルトの上にへたり込んでいる。
「博士、もしかして腰抜かしてます?」
 シルキアの問いに、博士は禿げた頭頂部を照れ臭そうに掻いた。
「ハハハ、面目ないのう」

 リチェルカーレは博士とシルキアに怪我がない事を確認すると、前線で戦った仲間たちの様子を窺う。
「皆さん、怪我はないですか?」
 幸い、アラノアたちやクラウスに怪我はないようだ、が……。
「……」
 皆を気遣うリチェルカーレの視線を逃れるように、シリウスが無表情でその右腕をそっと隠した。
「シリウス……」
 リチェルカーレはつかつかとシリウスに歩み寄る。
 その可憐な容姿で浮かべる微笑には、何故か殺気めいたものさえ感じる。
「無理しないでって、言ったよね?」
 リチェルカーレはシリウスの右腕を引っ張った。
 シリウスの右腕には、小さな切り傷が付いていた。
 ヤックドーラの舌を切り落とした時に、牙が掠ったのだろう。
「悪い……言う程の怪我じゃない、と思ったから」
「もう……」
 リチェルカーレは呆れたように息を吐きながらも、それ以上彼を追及する事なく傷を手当てする。
 彼女には分かっているのだ。
 以前に比べたら多少マシにはなっただろうが、それでも心身の不調を隠すのはもはや彼の癖、そう簡単に直るものではないと。

 ウィンクルムたちはクラウスのシャインスパークで体力を回復し、博士の腰が元に戻るのを待った後、周囲を警戒しながら再びラボに向かって歩き出す。
 意外にも、ショッピングモールから程近い所に水田が広がり、その奥に田園にはおよそ不釣り合いな白壁の建物……ラボが建っていた。
 クラウスはラボの周囲を巡回し、殺気感知で索敵の後、危険がない事を確認する。
「追っ手のオーガもないようだし、侵入の形跡もない。大丈夫だろう」
「フハハッ、すっかり世話になってしまったのう、若い衆!」
「ご無事で何よりです。では」
「待ちたまえ可愛い神人さん」
 軽く挨拶を済ませ帰ろうとするシルキアを、博士が呼び止めた。
 博士はシルキアだけでなく他の者たちにも名刺を差し出す。
「じきに『S・S・L』は臨床実験の段階に入る。そうしたらまたあの受付職員さんに伝えておくでな、興味があったら来ると良い。フハハハハッ!」
 社交辞令で仕方なく名刺を受け取ったウィンクルムたちは、複雑な表情でラボを後にした。
「……あの職員、退職しない限り今後も巻き込まれるな、間違いなく」
 ガルヴァンが憐れむように呟く。
「可哀想に……」
 と、アラノアも苦笑した。

「ところでクラウス……」
 シルキアがクラウスに話し掛ける。
「クラウスもやっぱり興味あったりするの?博士の発明に」
「……興味深くはある、が……それだけだ」
 淡々と答えるクラウスだが、その胸の内が小さく波立っているのは否めない。
(力を欲する欲はある……シルキア、お前を生涯守り抜く為の力なら。しかし、物に頼ろうなどするのは俺の主義に反する。反するが……)
 精霊の力を高める(らしい)秘薬の存在は、誠実な性分のクラウスの心さえも揺り動かすのか。
 いや、誠実であるからこそ、彼は揺れるのだ。
 大切なパートナーを守る、その一貫した主義と願望は誠実であるが故のものなのだから。
「……」
 そんな彼の心境を察して、シルキアはそっとクラウスの手を取り、微笑んだ。
(大丈夫、私はずっと傍にいるよ……)
「……っ」
 その温もりに、クラウスはハッとして頭を振る。
(俺としたことが……これ程心が揺れるとは)
 クラウスもまた、シルキアに微笑み返した。
(今の力量で、お前が傍にいるこの日常を守れているのであれば、それで良いのだな……)

 ……穏やかな空気は何の前触れもなく一変する。
「誰かいる!」
 ラボからの帰り道でもマントゥール教団の手の者がいないか警戒を続けていたリチェルカーレが叫んだ。
 シリウスがリチェルカーレを庇うように彼女の前に立つ。
 他の者たちも構える。
「へぇ……脆弱な人間のくせに、勘はいいのね」
 蔑みに満ちた低く暗い女性の声がウィンクルムたちに降ってきた。
 見上げると、視線の先には空き家の屋根の上に佇む女の影。
「何者だ」
 ガルヴァンが唸るように問うと、女は不敵な笑みを浮かべた。
「ニキータ・ルドルフ、とでも名乗っておこうかしら」
「あなたが首謀者なの?」
 アラノアの問いに、ニキータは呆れたように首を振る。
「あんなイカレ研究者に用はないわ。私が興味を持ってるのは、あなたたち。どうしたらあなたたちに破滅と孤独をもたらせるか……ね」
「破滅と孤独だと……?ふざけるな」
 あまり感情を表に出さないシリウスも『破滅と孤独』というフレーズにさすがに奥歯を鳴らした。
「ヤックドーラに心当たりがないという事は、お前はマントゥール教団の人間ではないのか?」
「利害は一致してる、今はね……とだけ言っておくわ。また会えるのを楽しみにしてるわ、か弱い神人たち」
 クラウスの追及を曖昧にかわし、ニキータはウィンクルム……とりわけ神人を睨めつけると、軽快に屋根を飛び越え姿を消した。
「……」
 博士の護衛もオーガの撃退も成功したというのに、ウィンクルムたちの中には恐怖に似た言い知れぬ不安が広がるのだった……。



依頼結果:大成功
MVP
名前:シルキア・スー
呼び名:シルキア
  名前:クラウス
呼び名:クラウス

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 北織 翼
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 02月12日
出発日 02月19日 00:00
予定納品日 03月01日

参加者

会議室

  • [18]リチェルカーレ

    2017/02/18-23:24 

  • [17]シルキア・スー

    2017/02/18-22:42 

    プラン提出しました。
    ちょっと早いですが、相談お疲れ様でした。
    成功しますように!

  • [16]リチェルカーレ

    2017/02/18-20:34 

    (連投失礼します)

    行動予定
    >リチェ
    ハイトランス後、博士の護衛。
    後ろにいますので、敵増援や戦況の変化があれば皆さんに周知。
    もしヤックドロアが出てくるようならクラウスさんと入れ替わりで攻撃役に移ります。
    >シリウス
    ヤックドーラ(ヤックドロアもきたならそちらも)対応。
    接近戦で注意を引きながら、後衛や博士の方へ敵がいかないよう動きます。
    攻撃はd9で、不意打ちにはd8で対応。

    という感じです。

  • [15]リチェルカーレ

    2017/02/18-20:25 

    出発までもう少しですね。がんばりましょう。

    >シルキアさん
    戦闘場所のこと、ありがとうございます。
    足場の良いところで戦えれば一番ですものね。

    >アラノアさん
    召喚士さんにジョブチェンジなのですね…!精一杯サポートします(ぐ
    ではわたしは今回は槍を持ってガーディアン役をがんばります。

    >マントゥール教団
    あ、そうですね。その可能性もありますよね…。
    わたしも字数に余裕があれば「警戒」としておきますね。

  • [14]アラノア

    2017/02/18-18:02 

    >徒歩
    了解です
    ヤックドーラもまた、ラボからA.R.O.A.本部の方角に向かい移動を開始したとあるので正面から鉢合う可能性が高いですね…
    早めに倒せるよう尽力したいです。

  • [13]シルキア・スー

    2017/02/18-17:49 

    移動手段は、アラノアさんの方で異存無ければ
    徒歩という方向になっています。

  • [12]アラノア

    2017/02/18-17:35 

    …よし、というわけで、サモナー(召喚士)始めました(さらばトランスソード…)

    えと、移動方法は徒歩で決定でしょうか?

    ガルヴァンさんは真正面からヤックドーラを迎え撃つ方向で
    私は戦闘開始時にCDを精霊に、その後札と白外套でガルヴァンさんのサポートをしつつ、確実に当てれそうなタイミングがあればヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進で骸骨を召喚しヤックドーラに攻撃しますね。
    私とガルヴァンさん、それに皆さんがいれば早期決着も可能だと思います。
    頑張りましょう。

  • [11]シルキア・スー

    2017/02/18-16:59 

    連投失礼します。
    行動予定です。

    クラウス
    殺気感知で敵接近のお知らせ
    遭遇時あぜ道、空地を探し、あれば誘導呼びかけ
    スキルはl4とl5と物理攻撃
    ヤックドーラ戦は前衛
    神人さんへの攻撃に割って入ってカウンター狙います。
    ヤックドロア戦が発生したら後衛で博士の護衛
    ラボでは殺気感知で索敵して安全確認。

    私は後衛で距離取りつつ博士の護衛しつつ
    増援や教団員の存在探る為に殺気感知してます。
    感知したらお知らせします。

    あと事前行動とかなんかを少し。
    という感じです。

  • [10]シルキア・スー

    2017/02/18-16:17 

    ハロウィンの大行進、威力400は頼もしいですね。

    >戦闘場所
    車ならラボ周辺、徒歩なら道路で遭遇という事なのかな、と思いました。
    水田は足場、道路は車が通る可能性、と、どちらにしてもデメリットがあるので
    敵と遭遇したら近場に幅のあるあぜ道や空き地がないか見て、あれば敵の誘導を仲間に呼びかける
    という行動を入れさせて貰おうかと思います。
    そういう場所が無ければその場での戦闘という事に。

    マントゥールに関してちょっと気になっています。
    教団が博士を狙っていて、オーガが襲ってくるという事は、近くでオーガを操っている教団員がいるのかな?
    情報見る限り、教団員への対処は考えなくていい様に思いますが、
    少しだけ気をつける行動入れておこうと思います。

    >リチェルカーレさん
    嫌な言い方とかはないです。すいません。
    私の悪癖が出て自分にしょんぼりしただけなので(汗)
    失礼しました。

  • [9]リチェルカーレ

    2017/02/18-15:49 

    >アラノアさん

    わぁ、すてきな装備があるんですね。うん、攻撃力400は確かに魅力的ですが…MP全消費とのことですし、アラノアさんが使いやすいもので良いのではないでしょうか。もし攻撃をするのであれば、当たりやすいように引き付けなりなんなりすると、シリウスが。

    戦闘場所はどうなんでしょうね?どこで襲ってくるのかわからないのかな、と思っていました。えも水田の可能性のが高いのかなとわたしも…。水田であっても、シリウスの方は「足場の悪い戦闘でも動きやすい」となっているブーツですので多少マシかなとは思っているんですけど。

  • [8]アラノア

    2017/02/18-09:56 

    おはようございます
    装備品見てて思いついたのですが、ヴィレイジョン・レパイアのハロウィンの大行進を使うのも手かなぁと思ってます。

    ハロウィンの大行進は3種類あって
    ・攻撃(威力400)
    ・かく乱(閃光と煙幕による目眩まし)
    ・防御(100ダメージまで請け負ってくれる壁役が3体)
    上記のどれか一種類選んで一日に一度だけのMP全消費発動(継続期間1R)がネックですが、早期決着を狙うなら威力が400ある攻撃を選んでぶっ放すのもアリかなと思ってます。

    あと、戦闘場所はどうなるんでしょうか…?
    候補としては
    ・舗装された片側1車線の道路(交通量はまばら)
    ・ラボ周辺(のどかな水田)
    『ラボ周辺での戦闘となった場合、足場はぬかるんで戦闘しづらい可能性あり(水田が多いため)』
    とあるので、やはり舗装された道路でしょうか…?広さ的にはラボ周辺の方が断然ありそうですけど

  • [7]リチェルカーレ

    2017/02/17-23:41 

    >シルキアさん
    ええとええと、わたしも言い方(書き方)下手でした!こちらこそ、嫌な言い方でしたらごめんなさい。歩きの方がいざという時に動きやすそうですものね。
    クラウスさんの動きも了解です。

    >スキル
    今のところハイトランスなので、槍「緋矛」(ハイトランス+あり)を予定しているんですが両手武器なんです…。博士の護衛につくのなら攻撃力は落ちるけど片手武器にして神符か盾を持っていった方が良いかしらと思ったり。そうするとシリウスの攻撃力が落ちてしまうのでどうしようかな、と悩み中です。もう少し考えますね。

  • [6]シルキア・スー

    2017/02/17-23:14 

    >車
    すいません、ありがとうございます。
    (物の言い方が悪いですね、私、反省…)

    配置まとめありがとうございます。
    ヤックドロアが出た場合はクラウスも博士の守りについて貰おうかと考えています。

  • [5]リチェルカーレ

    2017/02/17-22:48 

    出発まで時間もないですし、ここまでの配置を。

    敵(ヤックドーラ)対応
    クラウス
    シリウス
    リチェ
    ガルヴァン

    博士護衛
    シルキア

    でいいでしょうか?アラノアさんはガルヴァンさんの支援…だと、敵対応かしら。
    アラノアさんが後衛で博士の護衛しながらサポート、なら、わたしは前衛にしようかなと思ったのですが。アラノアさんが前に出るのでしたら、わたし、シルキアさんと博士の護衛に回りますね。

    >車
    戦闘になった時にチャーチと二重で壁になるかなと思っただけですので、わたしはどちらでも構いません。そんなに距離もないですし、徒歩でも大丈夫だと思いますし。

  • [4]シルキア・スー

    2017/02/17-21:54 

    >車
    この人数だとワゴン車ですね。
    l8で車ごと博士を守るのは可能だと思います。
    そのかわりクラウスは攻撃に参加できません。
    ヤックドーラを速攻倒してドロアには登場して欲しくないのは同意です。
    なので、速攻を狙うならクラウスも戦闘に加わった方が良い様に思います。
    物理攻撃も手数生かせば300くらい出せると思うので、カウンターと合わせてボコれます。
    万一ドロアが出てきた場合も考えると、クラウスには攻撃に参加してもらいたいかな、と思います。
    私は博士の守りに付きたい考えです。

    なので、もしよければ徒歩で行きませんか?
    拘りないと言っておきながらなんですが、車で行く利点は無い様に思います。

  • [3]リチェルカーレ

    2017/02/17-21:24 

    リチェルカーレです。パートナーはTDのシリウス。
    皆さん、よろしくお願いします。

    >車
    わたしは今の人数なら車を使った方が安心かしら…。クラウスさんのチャーチがありますが、盾にできるものがあった方が博士は安全かなと。車の被害だけなら…「こんな依頼を持ってくるんだから本部に文句言う筋合いはない」とシリウスが…。あ、でもデメリットももちろんあると思いますのでそこまでのこだわりはないです。

    >敵
    できるだけヤックドーラだけで討伐もしくは撤退させたいですね。ヤックドロアの力場は結構厄介だった記憶があります。ヤックドーラとセットになってしまうとたいへんそうです。
    この人数ならわたしたちはハイトランスでいこうかと思っています。シリウスの攻撃力が落ちますが、わたしも攻撃に参加できますし…。

    >博士
    人数が増えれば、何人か護衛について先に逃げてもらうこともできるかと思ったんですが…今のままだと危ないですね。護りながら戦うことになりそうですし、がんばらなくちゃ。博士の護衛に2人くらいつきたいなと思います。

  • [2]アラノア

    2017/02/17-20:55 

    アラノアとSSのガルヴァンさんです。
    よろしくお願いします。

    車…私は一応運転できますが、人数にもよりますね。人が少ない場合は車でもいいかもしれません。
    防御に関しては、クラウスさんのチャーチがあれば心配要らない気がします。
    攻撃に関してはヤックドーラの早期撃破を目標にしないと少しキツそうですね…。

    こちらの場合SBRと覚えたてのSDHを使えばゴリ押しで早く決着付くかなぁと思ってます。
    SDEで毒に対する抵抗も上げれば完璧です(キリッ)
    私は白外套の閃光効果と札で拘束を狙いガルヴァンさんのサポートに徹するつもりです。

  • [1]シルキア・スー

    2017/02/17-18:47 

    シルキアとLBのクラウスです。
    続けてよろしくお願いします。

    移動手段に関して、
    車に被害が出そうだし、周りを警戒しやすい徒歩の方が良さそうに思います。
    という事で、どちらかと言えば徒歩希望です。
    拘りはないので車でもいいです。
    ひとまずここまで。


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