受け手の居ない愛情(革酎 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 薄暗い室内で、ローカルシンガーグループ失踪を告げるアナウンサーの淡々とした声が、古びたテレビから流れてくる。
 夕方のニュースが報道しているのは、今回で三人目となる年若い少女の失踪事件だ。
 三人組のローカルシンガーグループ『キャンディーメロン』のエミリィが失踪したのが一週間前、次いでアルディーナが四日前、そして最後のひとりだったルミナが昨晩。
 エミリィとアルディーナについては既に捜索願が出されているが、ルミナはまだ消息を絶ったばかりである為、警察も本格的には動き出していないのだという。
 だが、同じグループのふたりが謎の失踪を遂げたということで、ルミナの消息不明は時を置かずしてニュースに取り上げられる格好となった。


 ルミナ失踪を告げるニュースを、ジュリオ・カヴァックは冷めた目つきで眺めていた。
 100キロを超える脂肪の塊のような体躯は、狭い室内では随分と窮屈そうに見える。
 実際ジュリオは、この決して広くはない部屋を余り快適には思っていないらしい。
 それでも、ジュリオにはささやかな楽しみがあった。
 彼が視線を反対の壁際に転じると、そこにはたった今ニュースに顔写真が映し出されていたルミナの美貌があった。
 彼女はガムテープで口をふさがれ、手術台のような造りのロングテーブル上に、仰向けの状態で寝かされている。
 何とか脱出しようともがいているルミナだが、両手両足をワイヤーロープで固定されていた。
「安心して欲しいんだ、ルミナちゃん」
 ジュリオは右手に、巨大な鉈を携えていた。
 ルミナは恐怖に目を見開き、悲鳴をあげた――が、口をふさがれている為、彼女の声はただ、くぐもった唸り声となって室内に低く、そして鈍く響くばかりだった。
「ほら、見てごらんよ……あそこに、エミリィちゃんとアルディーナちゃんが居るだろ?」
 ジュリオは、大きな金網を立てかけた別の壁を指差す。
 その金網にはエミリィとアルディーナの変わり果てた姿、即ちふたりの遺体が、まるで静かな眠りについているように美しく装飾されて立てかけられていた。
「君達はもう、他の男共に色目を使う必要なんてないんだよ。僕の愛を受け止めて、あそこで立ってるだけで良いんだ……」
 更に何かをいおうとしたジュリオだが、その意識が不意にテレビ画面へと食いついた。
 そこには同じくローカルシンガーグループとして活動している『グリーンバタフライ』のふたり、メディスとフィビスの姿があった。
 インタビュワーにマイクを向けられ、失踪したキャンディーメロンが心配だと答えるふたりに対し、ジュリオは憎悪の眼差しを向けた。
「あの子達……ほんと、ウザいよね。キャンディーメロンを追い落とそうなんて、百年早いと思うんだ」
「だったらよぉ、潰してみるってのはぁどうだい?」
 ジュリオは慌てて、渋い声音が響いた方向に振り向いた。
 そこに、黒ずくめの長身が随分とリラックスした様子で静かに佇んでいた。


 その数時間後。
 タブロス市内のとある繁華街の一角が、警察によって一斉封鎖されていた。
 封鎖の中心となっているのは、ローカルシンガーグループ専門のライブハウス『トライバード』。
 グリーンバタフライのライブ中に謎の男が突然押し入ってきて凶器を振り回し、一部の客やスタッフを人質に取って立てこもっているというのである。
 幸いメディスとフィビスは、スタッフや店のボディーガード達がいの一番に退避させた為、無事に店外へと脱出している。
 だが、人質として店内に取り残された数名の客とスタッフ達は、命の危険に晒されていた。
「またデーモンリップスか」
 警察車両の間で防犯カメラの映像資料を受け取ったレオン・フィンチ警部補は、眉間に皺を寄せて、容疑者の左の脇腹に刻まれている黒いキスマーク状の刺青を睨みつけている。
 そこへ、フィンチ警部補の部下で私服警察官のイドル・カーンが、無線機片手に駆け寄ってきた。
「すみませんチーフ、遅くなりました……容疑者はジュリオ・カヴァック、三十七歳、独身。トライバードの常連客で、失踪したキャンディーメロンの熱心なファンだったそうです」
「で、奴は何を要求しているんだ?」
 フィンチ警部補に問われ、イドルは一瞬、保護されているメディスとフィビスに視線を流してから、声を潜めて答えた。
「あそこのふたり……グリーンバタフライの身柄です」
「デミ・オーガ化した奴が、わざわざ人質を取って特定の人物を要求するなど、聞いたこともないな」
 フィンチ警部補はもう一度、手にした映像資料に視線を落とした。
 そこには、上半身裸のジュリオが巨大な鉈を振り回している様子が写し出されていた。
 ジュリオの額には三本の短い角が生えており、血走った両目と牙のように伸びた鋭い犬歯、そして異様に巨大化して怪力を発揮している醜い体躯が、デミ・オーガ化している事実を如実に物語っている。
 謎の多い事件だが、しかしやるべきことは明白だった。
「A.R.O.A.にウィンクルム派遣を要請しろ……それにしても、あのジュリオという男、例の失踪事件に関与している可能性も考えられるな」
「それは……刑事としての勘ですか?」
 イドルの問いかけに、フィンチ警部補は僅かに首を捻るばかりで、明確な答えは口にしなかった。

解説

<ジュリオ・カヴァック>
 三十七歳、男性。
 デミ・オーガ化しており、巨大な鉈を所持しています。多少の攻撃ではびくともしない耐久力と、見た目からは想像もつかない敏捷性も兼ね備えています。
 また、言葉は通じますが話は通じません。
 トライバード内のどこに立てこもっているのかは詳細が不明で、人質に取っている人数も不明です。
 ジュリオを倒し、人質を無事に救出することが本エピソードの目的となります。
 上手く情報を引き出すことが出来れば、ルミナの救出も可能になるかも知れません。

<デーモンリップス>
 デミ・ギルティのオーガです。
 外見的には三十代の男性で、二メートルを超える長身と引き締まった筋肉が鎧のように全身を覆う非常に頑健な体格、額から伸びる短い三本の角、そして全身の皮膚が真紅と漆黒の二色で隈取のように彩られているという特徴があり、普段は黒ずくめの衣服に身を包んでいます。
 人身掌握術に長けており、人の暗い感情を操ることが可能で、オーガ化の進行を極度に早める能力を持っています。
 これまでにも、精神的に打ちのめされた者や中途半端に堕落した人間を数多くデミ・オーガ化させてきたという前科があります。

<レオン・フィンチ>
 五十二歳、男性。
 タブロス市内の警察署に勤務する警部補で、初動捜査任務を率いています。彼自身も高レベルのウィンクルムですが、自分の仕事はオーガ襲撃事件か、人間による犯罪なのかを切り分ける初動捜査だと割り切っている為、仕事の範疇を超える行動は余り取ろうとはしません。
 但し場合によっては協力してくれることもあります。

<イドル・カーン>
 二十三歳、男性。
 タブロス市内の警察署に勤務する若き私服警察官で、レオンの部下。
 警察官としては優秀ではありますが、あくまで一般人ですので、オーガとの戦闘ではウィンクルムのサポート程度しか出来ません。

ゲームマスターより

 アドベンチャーがやっと二本目の革酎でございます。

 前作『歪なる強者』と一部同じNPCが登場していますが、ストーリー的には直接的な繋がりはありませんので、どなたでもご参加頂けます。
 今回も、中々シリアス且つハードな内容となっております。
 ジュリオはどうしようもない魂の堕落者ですが、少し抜けているところもあり、上手く誘導すればルミナ監禁についてもポロっと喋る可能性があります。
 尚、本エピソードに於ける諸悪の根源とは基本的に接触する予定はありませんので、そのつもりでプランを練って頂ければ幸いです。

 それでは、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)

 
【潜入前】
店内構造を教えてもらう時にジュリオを知っているスタッフがいないか聞く、どんな客なのか知ることができれば。

交渉はどういう方法で行われたのか
これからの交渉が口頭、電話どちらにしても
少し大きな声且つ早めな口調で交渉してもらう方が、ジュリオが交渉に気を向けるかも。

【潜入】
ジュリオの図体的にどこかにいるとすれば広い部屋…ステージ?
戦闘突入時にハイトランス
刀を構えて前衛へ
鉈を受け止めて他の方が攻撃しやすい隙を作る
怯んだら斬りつけ、精霊の攻撃に繋げる

【心情】
戦闘中に揺さぶりをかけられれば良いですね
ディエゴさん、キャンディーメロンの信者っていう体で話してみては
女性より男性の方が効くんじゃあないかと


シルキア・スー(クラウス)
  インカム6つ+警部補に1つ申請
事前に皆に渡す

警部補に
・犯人への呼びかけをして貰いのらりくらり対応して気を引いていて欲しい
・対象発見報告時は身柄引き渡しの具体的な話や変装した身代わりちらつかせ更に気を引いて欲しいとお願いしておきます

その間にスタッフ出入口からトランスして侵入する
慎重かつ速やかに防犯カメラの監視室を目指す
監視室ではモニターチェックしジュリオと人質の人数といる場所を確認
インカムで情報を共有する
場所が特定できたら仲間と合流する
警部補に対象発見報告

対ジュリオ
l5に合わせ行動
鉈を振う腕を首と引掛け呪符で拘束
「キャンメロのファンなんだって?」
ルミナの所在掴めたら警部補に報告

MP不足にDI


アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
  事前にレオンさんに人質や敵の居場所を聞いてみる

レオンさん達が表で交渉と称して敵の気を引いてもらい
こちらは裏口からこっそり侵入

人質の場所が分からない場合
六壬式盤の殺気探知で殺気に満ちた部屋を探す
無理なら監視室へ

発見時HTG

同室に人質と敵がいる場合
敵が外の方に意識が行っている隙に静かに速やかに部屋に侵入(この時人質に騒がないようジェスチャー)

途中気付かれた場合
人質の安全が確保されるまで常に位置関係を意識し敵との間に立つよう心掛け守る
閃光ノ白外套の閃光効果も積極的に使う
隙があれば攻撃も刺したい


熱心なキャンディーメロンのファンなのにこんな凶行に及んで
キャンディーメロンの皆さんも悲しんでいると思いますよ


●突入前

 タブロス市内の繁華街は、夜になれば更にその輝きを増す。
 だが、ある一角だけは別であった。

 封鎖されたローカルシンガーグループ専門のライブハウス『トライバード』周辺には、何台ものパトカーが大通りの中央付近で、扇状の形に停車している。
 その間を縫うようにして、ハロルドとディエゴ・ルナ・クィンテロが現場の指揮を執るレオン・フィンチ警部補のもとへと足早に歩み寄ってきた。
「……来てくれたか」
「また、デーモンリップスですか」
 ハロルドの問い返しに、フィンチ警部補は渋い表情で静かに頷き返し、何枚かの資料の束を差し出した。
 事前にディエゴが要求していた、トライバードの構造を詳しく書いた図面や設計資料だった。
「防犯カメラの映像はネット回線を通じて、直接警備会社に伝送される、ということだったな」
 資料の中に挟み込まれた資料映像をじっと凝視しつつ、ディエゴが質問を重ねた。
「一応、トライバード内の事務所でも見ることが出来るようだが、奴がそこまで気付いているかどうか」
 フィンチ警部補がいうところの『奴』とは、トライバード内に人質を取って立て籠もっているデミ・オーガ化した凶悪犯ジュリオ・カヴァックのことであった。
 既にハロルドもディエゴも、ジュリオが何者であるのかについてはある程度の情報を聞かされており、大体のところは把握している。
 ジュリオが何故デミ・オーガ化するに至ったのかまでは不明だが、今すべきことが何であるのかを、ふたりは明確に理解していた。
「入り口は、あの地下へと降りる階段一箇所だけか……奴との交渉は携帯電話で?」
「そうだ。ご丁寧にも、自分の携帯電話番号をわざわざこちらに知らせてきた。切れ者なのか抜けているのか、よく分からん奴だ」
 ディエゴの問いに答えつつ、フィンチ警部補は呆れた様子で小さくかぶりを振った。
 フィンチ警部補の渋い声音に耳を傾けつつも、ディエゴは店内構造を頭の中に叩き込んでいた。
 スタッフ専用の入り口は、店内に入る正面玄関の脇に金属製の扉として設置されており、そこから事務所や更衣室、倉庫などに通じているようだ。
「犯人と人質の皆さんは、ライブスペース内のステージに集まっているそうですが、その状況は現在も変わりありませんか?」
 ハロルドの問いに応じたのはフィンチ警部補ではなく、イドル・カーン巡査だった。
 つい今の今まで、ジュリオが身柄を要求しているローカルシンガーグループ『グリーンバタフライ』のメディスとフィビスに、聞き取り調査をしてきたところであるという。
「奴は今も、ステージの中央に陣取り、左右に人質数名を力ずくで押さえ込んでいるようです」
「……ということは、主戦場はそれなりに開けた場所になるということか」
 そこへ、同じくA.R.O.A.から派遣されてきたウィンクルムのひとり、ガルヴァン・ヴァールンガルドが横合いから言葉を挟み込んできた。
 イドルと共にメディスとフィビスの様子を窺ってきたところだが、この手の業界には余り興味が無い為か、ガルヴァンはふたりのシンガーを相手にしてもほとんど顔色を変えることは無かった。
 そのガルヴァンと同行して矢張りグリーンバタフライのふたりと面会してきたアラノアは、ガルヴァンがどんな無茶ぶりをするかと内心はらはらしていたのだが、無関心なのが幸いしたのか、ガルヴァンは至って常識的な対応に終始し、アラノアの心配も杞憂に終わっていた。
「グリーンバタフライのふたりは、ジュリオとは何か関係がある様子でした?」
「いや、全く面識が無い、といえば嘘になるが、遠目に見たことがある程度らしい」
 ガルヴァンの答えを受けて、ハロルドは思わず考え込んだ。
 こうなると、後は店のスタッフの証言を頼るしかないのだが、今のところ得られている情報としては、ジュリオが失踪したローカルシンガーグループ『キャンディーメロン』の熱心なファンだった、ということ以外、今は何も分かっていない。
「まぁ、見た目にも特徴があるから、どうしても脳裏に焼き付くってのはあるんだろうけど、余り社交家じゃないみたいだね」
 これまでに得られた証言から、アラノアがジュリオの人物像を冷静に分析してみた。
 同じキャンディーメロンのファンの間でも、あの巨体の中年男性は異色な存在だったという。
「いずれにせよ、だ」
 ガルヴァンはディエゴから店内見取り図を受け取りながら、深い吐息を漏らした。
「奴がデミ・オーガである事実に変わりは無い。こちらで何とかするしか無かろう」
「あ、それでですね、フィンチ警部補、ちょっとお願いが」
 アラノアが今回派遣されたウィンクルムを代表して、フィンチ警部補に協力を要請した。
 曰く、ジュリオに対して交渉で気を引いて欲しい、というのがアラノアの言。
 敵の注意を交渉内容に引き付けることで、ウィンクルムの店内への潜入と人質救出の為の時間と隙を作って欲しい、というのである。
「承知した。直接戦闘でなければ、こちらにも出来ることは多い。任せて貰おう」
 かくして、ウィンクルムと警察の共同戦線がこの夜、再び構築された。

●作戦会議

 他のメンバーに先行して、トライバードのスタッフ用エリアに潜入したシルキア・スーとクラウスの両名は、早々に事務室内へと辿り着き、そこで店内の防犯カメラ映像を確認した。
 つい先程、ハロルドがカーン巡査から聞き出したように、ライブスペースのステージ上に醜く膨れ上がった脂肪の塊のような怪物が、巨大な鉈を片手にのっそりと徘徊している様子が見えた。
「こちらシルキア……第一目標地点に到達」
 インカムを通じて外部へと第一報を送ったシルキアの傍らで、クラウスが防犯カメラの映像を、別のアングルに切り替えた。
 ライブスペースの構造とジュリオの位置は把握出来たが、人質の人数と状況が今ひとつ、掴めないのだ。
 だが、それもほんの十数秒程度の話であり、クラウスは然程の時間を要することなく、人質の精確な人数と現在の位置、そして彼ら彼女らの状況を完璧に把握するに至った。
「同じく、こちらクラウス。人質の情報について申し上げる」
 人質は男性客がふたり、スタッフのTシャツを着た女性がふたりの、計四人。
 いずれも後ろ手にワイヤーロープで縛られており、両脚も足首の辺りで縛り上げられている為、全く身動きが取れない状態となっている。
 そしてジュリオは、何やら興奮した様子で携帯電話越しの相手に怒鳴りつけている様子が窺える。
 恐らくは地上のフィンチ警部補が、のらりくらりと時間を引き延ばす交渉戦術に出てきていることに対し、相当に苛々しているのだろう。
 興奮した余り、ジュリオはステージを飛び降り、観客席の中央付近で唾を飛ばす程の勢いで、必死に何かを喋っている。
 観客席とはいっても、そこは幾つかのストゥールが並んでいるだけであり、立ち見が基本のライブハウスだから、だだっ広いスペースがそこにあるだけだ。
 大立ち回りする分には、十分な空間を確保出来るといって良い。
「現在、容疑者はステージを降り、観客席の中央に移動。人質はステージ上に残されたまま。突入するなら、今しかなかろう」
 そこでクラウスは、通信を切った。
 自分達もすぐさま行動に出なければ、この好機をみすみす失うことになる。
 幸い、スタッフ用エリアからはステージの裏に直接向かうことが出来る。
 地上からは残りのウィンクルムも数分以内に合流して、この事務所からステージ裏へと飛び出し、最初に人質を確保してから対ジュリオ戦にそのまま突入することになるだろう。
 既にトランスを発動しているクラウスは、準備万端だ。
 後は、仲間達との合流を待つばかりである。
「最初にシャインスパーク。次いでチャーチだ。俺の技に目を潰されぬよう」
「うん。分かってるって」
 シルキアは癖のあるセミロングの金髪を揺らして、静かに笑い返した。
 いよいよ、敵との直接対決である。
 ここから先は、何が起きるか分からない――ふたりは同時に気合を入れ直し、表情を引き締めた。

 直後、同じくスタッフ用エリアから事務室へと足を運んできたハロルド、ディエゴ、アラノア、ガルヴァンの四人はクラウスから敵と人質の具体的な位置の説明を受け、すぐさま、全員のライブスペース突入後の配置を決めた。
 まず最初にシルキアとクラウス、アラノアの三人が人質確保に動く。
 それと並行してハロルドとガルヴァンがジュリオの背後を衝く形で間合いを詰めて接近戦に持ち込み、同時にディエゴが距離を置いて飲食提供用のカウンター付近から援護射撃の態勢に入る。
 後はもう、成り行きに任せるしかないのだが、しかしここで全員に共通する思いがある。
 もしかすると、あのジュリオが失踪したキャンディーメロンの行方を知っているかも知れない、ということであった。
「ちょっと、揺さぶってみる?」
「えぇ……敵の注意を人質の皆さんから逸らす意味でも」
 アラノアの提案に、ハロルドも静かに頷き返す。
 他の面々にも、異存は無い。
 戦闘に突入したところでキャンディーメロン失踪に関する言葉を投げかけることで相手の反応を窺い、必要とあれば誘導尋問で情報を引き出す、という作戦がここで追加された。
 強敵には違いないだろうが、戦術自体はシンプルだ。
 もし接近戦を仕掛けるハロルドとガルヴァンが窮地に陥れば、ディエゴの援護射撃でジュリオとの間合いを引き離せば良いだけである。
「ディエゴさん。キャンディーメロンの信者という体で話して如何でしょう? この手のお話は案外、女性よりも男性の方が効くんじゃあないかと」
「む……俺が、か」
 ここで話を振られるとはディエゴ自身想像もしていなかったようだが、ハロルドの言葉にも一理ある。
 試してみる価値はあった。
「マジックブックで援護致そう。聞けば少々、おつむの方が弱いとのこと。上手くいけば、良い結果に繋がるやも知れぬ」
 配置と戦術の全てが決した。
 後は、実行あるのみである。
 まずアラノアとガルヴァンがハイトランス・ジェミニを発動。
「盲亀の浮木、優曇華の花」
 アラノアが朗々と唱えるインスパイアスペルの響きに乗って、ふたりの体をオーラが包んだ。
 次いでハロルドの緩やかな髪の毛の先端が薄柿色から水色へと変色するグラデーションを描き、ディエゴとの間に雪の結晶のようなイメージがちらちらと舞った。
「では、往こう」
 クラウスのひと言が音頭となり、ウィンクルム達は事務室を後にした。

●魔物を欺く

 六人のウィンクルム達がスタッフ専用通路からステージの裏手に滑り込んだ時も、ジュリオは甲高い怒声を上げて携帯電話での会話に、夢中になっていた。
 ここでまず、アラノアとシルキア、クラウスの三人がステージの裾付近に集められている人質四人に駆け寄って、彼ら彼女らの動きを封じているワイヤーロープを切断した。
「助けに来た。もう少ししたら、防護用のシェルターのようなものを作るから、その中に避難して欲しい。その中に居れば、傷つくこともない」
 クラウスの静かな言葉に、ようやく人質達は事態を理解したようだ。
 助けを得て、やっとのことで自由を得た人質達は喜びの声をあげようとしたが、すぐさまアラノアが、声を出すなと身振りで指示。
 ウィンクルムの意図を察した四人の人質は慌てて口をつぐみ、辛うじて漏れ出てしまいそうになった嬌声を何とか抑えてくれた。
 一方でクラウスは、ハロルドとガルヴァンが気配を断ってジュリオの背後へと間合いを詰めていく様を、じっと凝視している。
 ふたりが壁となる位置に就いたところで一気にチャーチを仕掛け、人質だった四人の防護シェルターとする為であった。
 既にディエゴは、店内カウンターの脇へと移動を完了している。
 その銃口はジュリオの巨躯にぴたりと照準が合わせられ、いつでも狙撃可能な態勢に入っていた。
 と、その時、不意にジュリオの携帯電話に対する会話が途絶えた。
 今まで呻き声を漏らし続けていた人質達が急に静かになったことで、異変を察知したらしい。
「おいお前ら、何で急に……って、何だお前達はッ!?」
 前者は、人質だった四人に向けて。
 そして後者は、いつの間にか間合いに忍び寄っていたハロルドとガルヴァンに向けた。
 ジュリオはただでさえ醜い容貌を更に醜悪且つ凶暴な表情へと変じ、獰猛な唸りを上げた。
 だがそこへ、クラウスのシャインスパークに加えてアラノアの閃光ノ白外套もその機能を発動し、一瞬、ジュリオの視界を奪った。
 その隙にハロルドとガルヴァンが、肌をすり合わせる程の至近距離へと間合いを詰める。
 だが流石に、デミ・オーガと化したジュリオの反応速度は、一般人の比ではなかった。
「ぼ、僕の邪魔を、す、するんじゃないッ!」
 振り降ろされた鉈をハロルドの妖刀が真正面から受け止めるも、矢張りパワーの差は如何ともしがたい。
 ハロルドの重心が僅かばかり後ろに下がったところで、ジュリオがもう一撃を加えようとしたが、今度はガルヴァンのブラッディローズで防御力が跳ね上がった左腕が、その凶刃を止めた。
 更にカウンターの一撃が、ガルヴァンの右の拳から放たれる。
 ジュリオの左の脇腹に刻まれた黒いキスマークの刺青に痛撃を加えたが、ジュリオは奇声を上げて間合いを取るばかりで、然程の変化は見られない。
(矢張り……警部補のいっていた通りか。あのキスマークはデーモンリップスの犯行声明以上の意味合いは、無さそうだな)
 何となく残念そうな面持ちを一瞬浮かべたガルヴァンだが、直後、ジュリオの上体に生じた隙を衝いて、バーカウンターから放ったディエゴの銃撃がジュリオの腰の辺りに襲いかかった。
「ち、畜生ッ! お、お前らもしかして、ウィンクルムなのかッ!?」
 ジュリオの怒声は寧ろ、悲鳴に近かった。
 だが、これに対してガルヴァンの声は極めて冷静だった。
「そういえば、貴様はキャンディーメロンとかいうグループの熱狂的なファンだったそうだな。彼女達は失踪しているそうだが、中々の美貌とのこと……出来れば一度、会って話してみたいものだ」
「失踪と簡単にいうがな、あの素晴らしい三人が失踪したままな訳がない。きっと今にも現れて、あの素晴らしい歌声を披露してくれる筈だッ!」
 静かで、且つ冷徹な声音のガルヴァンとは対照的に、ディエゴの演技には熱が入っている。
 案外、こういう役どころは得意なのかも知れない。
 だが内心では、
(はて……こんなもんで、引っ掛かるんだろうか)
 などと、疑問を感じている部分もある。
 が、クラウスのマジックブックによる援護が早い段階から効果を発揮し始めており、意外にも、ジュリオは動揺する素振りを見せた。
「な、何でここで、キャンディーメロンの話なんか、も、持ち出すんだッ!?」
「彼女らの失踪のニュースを知って、こんな自棄をしたのではないのか?」
 更にクラウスが畳み掛けるようにして、追及の矛先を向けた。
 ここで一気呵成に攻め込んで、言質を取ってしまおうという訳である。
「失踪か旅行かは知らぬが、警察は優秀だ……案外、もう見つかっている頃ではないか?」
「そ、そんな訳はないッ! だってあの子達は今も僕のオフィスに……ッ!」
 そこまでいいかけて、ジュリオは慌てて口をつぐんだ。
 矢張り――ウィンクルムの誰もが、内心で膝を叩く思いだった。
「警部補、失踪した三人はジュリオ容疑者のオフィスです」
 シルキアはインカムのイヤホン越しに、外のパトカーのうちの何台かが動き出す気配を感じた。
 フィンチ警部補はウィンクルム達が失踪したキャンディーメロンの監禁場所を突き止めてくれることに期待していたらしく、すぐにでも動き出せる手筈を整えていたようだ。

●決着

 その間、店内では尚も戦闘が続いていた。
 ディエゴのフォースシューターとガルヴァンのブラッディローズが、ジュリオの防御力と体力を確実に削り取ってゆく。
 既に人質の安全はクラウスのチャーチで絶対的なものとなっているが、かといって、ここで攻撃の手を緩める訳にはいかない。
 相手はデミ・オーガなのだ。
 ここで始末をつけなければ、次なる犠牲者が生まれることにも繋がりかねない。
「何なんだよ、糞ッ……冗談じゃないよッ!」
 ジュリオはしかし、あまり戦闘向きの性格ではなかったらしい。
 その巨体に似つかわしくない程の敏捷性を発揮するや、ハロルドの頭上を毬が跳ねるような勢いで飛び越してゆき、そのまま一気に店外へと通じる地上への階段を駆け上がっていってしまった。
「いかんな。奴をこのまま、野放しにする訳にはゆかぬ」
 思わず渋面を浮かべたクラウスだが、しかしその視線には僅かながら疑問の色が浮かんでいた。
「ねぇクラウスさん、今の、感じた?」
 アラノアの呼びかけに、クラウスは頷き返す。
 同時にガルヴァンも、何かがおかしい、と小首を捻っていた。
「奴め、逃げていった割には、随分と殺気に満ちていたな。撤退する者には似つかわしくない程の殺意だったように思う」
「やっぱり、そう思う?」
 アラノアもガルヴァンやクラウスと同じく、異常な方向に向けられた殺気の正体に、底知れぬ不安を覚えていた。
 そしてその直後――この場に居る全員が、同じ結論に至った。
 ジュリオがグリーンバタフライの身柄を要求したのは、何故か。
 ただ単にお近づきになりたいとか、そんな理由ではない筈だ。
「拙いな。警察だけでは、対処出来んぞ」
 ディエゴは愛銃を懐に仕舞い込むと、誰よりも先に店外へと飛び出していった。
 その後に、残りのウィンクルム達も続く。
 店外では、ジュリオが大通りに並ぶ警察車両の車列に襲いかかろうとしていた。
 そのうちの一台には、グリーンバタフライのふたり、メディスとフィビスが乗車している。
「くっそぉッ! くっそぉぉぉッ!」
 獰猛に吠えるジュリオ。
 周囲は騒然とし、高みの見物と洒落込んでいた一般人達も流石に事の重大性を察知したらしく、一斉に悲鳴を上げて、まるで蜘蛛の子を散らすように逃げ去ってゆく。
 そんな中で、ジュリオの狂気に満ちた瞳が、メディスとフィビスの姿を捉えた。
「お前ら、絶対に、殺すッ!」
 ジュリオの魔の手が、パトカー車内で怯えるふたりの美少女に襲いかかろうとしたその時、不意に、チャーチ発動による防護の壁が出現し、ジュリオの凶悪なる爪の軌道が遮断された。
 間一髪のところで、クラウスが間に合ったのだ。
 チャーチの内側から、クラウスの冷静な視線がジュリオの凶悪な瞳をじっと捉えている。
 次いで、ディエゴがジュリオの背後に猛然と接近しながら、次々と弾丸を叩き込んでいった。
 その間もジュリオは、クラウスが創り出した防護の壁を叩き割ろうと必死に豪腕を振るい続けていたが、やがてそれも段々と力が抜けてきた様子で、次第に弱々しくなってきた。
 更にそこへ、シルキアが間合い内に駆け込んできて、背後からジュリオの首筋に詠鬼零称を叩きつける。
 これで動きが極端に鈍った。
「どうやらキャンディーメロンに首ったけだったようだが……性格の不一致、ってところだな」
 最後のとどめといわんばかりに、ジュリオの懐に飛び込んだガルヴァンがブラッディローズによる強撃を容赦無く叩き込んだ。
 これが効いたらしく、ジュリオはよろよろと後退し、その場に尻餅をつく格好でへたり込んだ。
「くそぉ……何だよぉ、どいつもこいつも……どいつも、こいつも……どいつ、も……こい、つ、も……」
 やがて、ジュリオの動きがぴたりと止まった。
 その瞳からは生気が失われ、呼吸も停止し、デミ・オーガとしての生命活動が完全に終焉を迎えていた。


 ルミナ保護の報が入ったのは、その三十分後だった。



依頼結果:大成功
MVP
名前:シルキア・スー
呼び名:シルキア
  名前:クラウス
呼び名:クラウス

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 革酎
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 01月24日
出発日 01月29日 00:00
予定納品日 02月08日

参加者

会議室

  • [18]シルキア・スー

    2017/01/28-23:59 

    プラン提出しました。
    成功を祈ります。

  • [17]シルキア・スー

    2017/01/28-23:33 

    警部補にお願い部分こんな感じにしてます
    ・犯人への呼びかけをして貰いのらりくらり対応して気を引いていて欲しい
    ・対象発見報告時は身柄引き渡しの具体的な話や変装した身代わりちらつかせ更に気を引いて欲しい

    焦れて人質に手を掛けないかが心配ですが…。
    何か足りない気がして怖い。

    >殺気感知で一発
    そこまで強い殺気なら殺気辿ればすぐに見つけられそうですね。
    私達も監視室行かなくていいかも。

  • [16]アラノア

    2017/01/28-22:02 

    思ったのですが、殺気探知を利用して「殺気に満ちた部屋」を探せば一発な気がしました

    戦闘に立ち回りについて
    アラノア
    戦闘開始時人質がジュリオさんと同室にいる場合、攻撃が人質に行かないように意識してガード
    閃光ノ白外套の閃光効果も使えるなら使う

    ガルヴァン
    前衛
    通常攻撃+ブラッディローズ(3R以降に攻撃が来たらブラッディローズ掛け直しを繰り返す)
    攻撃兼カウンター要員
    左の脇腹に刻まれている黒いキスマーク状の刺青もついでにできれば狙ってみる

    +キャンディーメロンについてあれこれ言ってみる感じで

  • [15]アラノア

    2017/01/28-21:08 

    >狭い部屋
    うーん…凶暴化しているとはいえ人の思考能力は健在っぽいので、わざわざ自分の不利になる場所に誘導される可能性は低い気がします…それにガルヴァンさんの武器も大きいですし…
    逆に言えば、互角(?)に打ち合う事は可能な気はします。力もそれなりにあると思いますし。

  • [14]ハロルド

    2017/01/28-20:35 

    そうか…どういう交渉だったにしても、レオン側の交渉は気持ちボリュームとテンポを上げてもらって
    ジュリオが聞き取りにくく(できるかわからないが)、レオン側の声に意識を向けられたら良いなと思う。

    あと気付いたんだが、こいつ狭い部屋はあまりよく思っていないらしいな。
    だからなんだと言うわけではないが、もしこいつがいるとすればライブハウス内で一番広い部屋ではないのかと。戦闘もこいつにとって窮屈に感じる場所に誘導できれば鉈もそう大きくは振れまい。

  • [13]シルキア・スー

    2017/01/28-20:23 

    >アラノアさん
    はい、私もそんなイメージです。

  • [12]アラノア

    2017/01/28-20:12 

    こう、私の想像では同じ部屋にジュリオさんと人質がいて、表の方でメガホン持ったレオンさん他警察の人達がわんさか集まってるような、よくテレビで見る立て籠もり事件の現場っぽいイメージです。
    裏からこっそり侵入したとしてもその部屋に入る前に気付かれたら結構まずい気がしますが…
    そこはこう、表の方でグリーンバタフライの身柄についてあれこれ言ってもらって意識がそっちに行っている間に速やかに部屋に侵入、人質との間に陣取る、みたいな行動が最適なんでしょうか…?

  • [11]シルキア・スー

    2017/01/28-20:01 

    >アラノアさん
    流れのまとめありがとうございます。
    そんな感じです。

    私達は監視室の方に行ってみようと思います。
    別行動になってもいい様にインカム申請しておきます。フィンチ警部補の分も。

    >鉢合わせ
    ばれる形で鉢合わせはないと思いたいですが、
    人質は連れていそうに思いますので鉈を当てて「近づくなこいつを殺すぞ」と脅してきそうな気がします。
    交戦時初動はl5や私も拘束呪符を放って隙を作る行動をするつもりです。
    なのでその間に人質とジュリオ引き剥がして貰えたらなと思います。

  • [10]ハロルド

    2017/01/28-19:37 

    狙撃は窓があって、そこにジュリオがいれば、な限定的なものだから普通に潜入した方が良いな。

    潜入先でなんだがジュリオと鉢合わせした場合
    ジュリオはどういう行動に出るだろうな
    向かってくるのかそれとも人質のいる場所に行くのか
    鉢合せした、と書いておいてなんだが、人質を交渉材料に入れてるということは、いつでも目の届く所にいる…のか?

  • [9]アラノア

    2017/01/28-18:55 

    ジュリオさんは常連といってもスタッフではないので、スタッフが使う裏口から侵入するのは良いと思います。

    えと、流れをまとめると

    レオンさん達が表の方で交渉と称してジュリオさんの気を引きつつこちらは裏口から侵入(ディエゴさん達は出来れば表の方で狙撃希望でしょうか?)
    →レオンさん達から人質がいる場所等聞ければいいですが分からなければ監視室等で人質のいる場所と数の把握(分かりやすい場所(ライブ会場等)にいる場合はそちらから覗いてみるのもいいかもしれませんね)
    →人質の所に辿り着けたら外に誘導するなりチャーチで囲う等で安全を確保(途中気付かれた場合近接の私達が間に割って入り人質の安全が確保されるまで相手する)
    →(キャンディーメロン失踪と監禁場所について情報を引き出すのも兼ねて)戦闘に突入

    …で、いいんでしょうか?

  • [8]シルキア・スー

    2017/01/28-18:16 

    私の提案した作戦の方向で良いようでしょうか?
    それで思ったんですが、「最初に向う場所」について。
    >警察車両の間で防犯カメラの映像資料を受け取ったレオン・フィンチ警部補
    これ、見落としてました。
    防犯カメラ映像を受け取れているという事は監視室?があり、入れる?
    これ、監視室に最初に向った方が良い気がします。
    ジュリオの居場所と人質の数ここでわかるかも。
    万一ジュリオと鉢合わせたらそこで行動開始すればいいですよね?

    どうでしょうか? 最初に監視室に向かうというのは。

    >ジュリオの情報
    ディエゴさんの方で尋ねて下さるならお任せします。

    >キャンディーメロンについてつついて煽りつつ
    ポロリを誘導する為にはカマ掛けたりですかね。
    関連してそうな事を言ったらそこをやんわり追及してみたいと思っています。

    >侵入口
    スタッフ用の出入口からが無難でしょうか?

  • [7]アラノア

    2017/01/28-16:52 

    幸い飛び道具は持っていない様子なので、うまく人質と引き離せれば多少の余裕はできるかもしれませんね。
    この中で近接は私達なので、引き離す際に人質との間に割って入り真っ先に標的になった方が後衛の方の準備もできるのかなと思っております。
    ・巨大な鉈
    ・多少の攻撃ではびくともしない耐久力
    ・見た目からは想像もつかない敏捷性
    と割と侮れない感じがありますが…キャンディーメロンについてつついて煽りつつ、何か情報を得られないか試した方がいいですかね…

  • [6]ハロルド

    2017/01/28-16:32 

    ん、俺は何を言っていたんだ…疲れているのかもしれない

    アラノア、まとめをありがとう
    シルキアの案はいいと思う
    店内の構造を聞くときにジュリオの上方も聞いておこうか
    どういう方法でジュリオと警察がやり取りしていたのか気になるな
    ライブハウスは、俺の勝手な想像で悪いが入り口くらいしか窓が無いものだと…
    そうなると入り口にジュリオがいるか電話になるよな?
    窓から出なら、少し離れた所から狙撃ができそうなんだがな。

    監視室?はどちらともいえんが発見次第向きを変えるとか、カメラの視界を覆う等多少慎重に行っても良いんじゃあないかと思う。

    別々の潜入だと遭遇したときが怖いが人質と引き離すことができたなら多少は楽になるか?

    とりとめのないことですまないが今はこれくらいだ。

  • [5]シルキア・スー

    2017/01/28-14:04 

    私達の戦闘面での予定です

    ●クラウス
    状況によりl5で隙作り
    敵と人質の間に入りl8で人質保護
    自白を促す為マジックブック効果で不安と混乱を煽る
    スキルもうひと枠は考え中
    ●私
    呪符で拘束試みる
    他サポート行動

    攻撃はお任せしたいと思います。

  • [4]シルキア・スー

    2017/01/28-13:11 

    はっはい! 頑張りましょうディエゴさん!
    (シルキアは気合の言葉と受け取ったようだ)
    あ、人が増えてますね、心強いです。
    改めて、宜しくお願いしますね。

    >中の構造
    そうですね、外に関係者がいるでしょうから間取り図を描いて貰えるのでは。

    前回のデーモンリップス関連事件の報告書確認しました。
    人間のデミ・オーガってほぼそのまま人の思考力残っている様な印象を受けました。
    芝居や偽装はスキル持ってないと見抜かれる可能性高そうな?

    ●作戦提案
    ・外で警察(レオン・フィンチさん?)にジュリオへの呼びかけをしてもらって
    (グリーンバタフライの身柄引き渡しに応じるからうんぬんかんぬんのらりくらりの時間稼ぎしてもらう)
    ・こちらはこっそり建物内に侵入し、殺気感知で索敵しつつ発見したら
    外に協力してもらって人質からジュリオが離れる様に仕向け
    (グリーンバタフライ(変装した警察)の姿を見せてジュリオが確認しようと窓に寄るとか移動する)
    ・戦闘(捕縛?)開始。

    簡単に書き出してみました。
    皆さん殺気感知手段を持っているので、建物に入ったら1組毎に手分けして捜索もいいかもしれません。
    呼び掛けにジュリオが返事をしているかもしれないので声で場所がわかる可能性もありそうです。
    失踪事件の聞き出しは戦闘中にする感じです。

    このライブハウス、鉈を持った不審人物の侵入を許している辺り、
    防犯カメラのモニター室なんかは無いと思っていいのでしょうか?
    そこにジュリオにいられたらこちらの行動が筒抜けになりそうな気もしますが、
    100キロ超えの体躯なら人質連れてそんな狭そうな所にはいなさそうにも思います。
    考えなくてもよさそうかな?

    場の関係者さん等に彼の人柄や性格を聞いておいて、
    >少し抜けているところもあり
    これをPC情報として使えるようにしようと思います。

    絶対こうしたい訳ではないので他の作戦案もお聞きしたいです。

    >アラノアさん
    やるべき事のまとめありがとうございます。
    助けたいですね。(拳ぐっと)

  • [3]アラノア

    2017/01/28-12:20 

    ディ、ディエゴさんどうしたんです…?!

    …あ、アラノアとSSのガルヴァンさんです
    よろしくお願いします

    私達がやるべき事
    1.人質の安全確保
    2.アイドル誘拐の実行・殺害とそれに関する情報を自白させる
    (上手く情報を引き出すことが出来れば、ルミナの救出も可能になるかも知れない)←の事からルミナさんはまだ死んでない可能性があるので絶対に助けたいですね

    どうにかこうにかして人質の人達の安全確保と、監禁場所等の情報を引き出してレオンさん達に救出に向かってもらう事が出来れば後は戦闘のみという感じでしょうか?

    詳しい事はまだまとまっていませんがとりやえず。

  • [2]ハロルド

    2017/01/27-23:35 

    我こそはぁっ!空前絶後のぉっ!ウィンクルム!

    …よろしく

    悪いがまだ考えが整理できていない
    言葉は通じるが話は通じない、か
    …まず、トライバードの中の構造を知っておきたいところだな
    中で戦うか、外におびき出して戦うかどうかは置いといてだ。
    常連ということは地の利はあちらにあるしな、その差を少しでも埋めたい。

  • [1]シルキア・スー

    2017/01/27-22:22 

    シルキアとLBのクラウスです。
    お久しぶりです、どうぞよろしくお願いします。

    色々考えてきましたが一先ずご挨拶まで。


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