プロローグ
雪がちらつく、ある寒い夜のこと。
タブロス市内の小さな公園のベンチで、ひとりの中年男性が失意の眼差しを虚空に漂わせていた。
彼の名はダロバ・コンティ。
一カ月前、ダロバの最愛の妻と娘が、強盗殺人事件の犠牲となった。
ダロバは逮捕された容疑者を自身の手で殺してやりたい程に憎んだが、親戚や警察になだめられて何とか自制し、全ての審判を裁判所に委ねた。
ところがこの容疑者は証拠不十分で結局無罪となり、勝ち誇った顔で法廷を去っていったのだ。
ダロバの心中、察するに余りあるだろう。
実際彼は、生きる意味を見失ってしまっていた。
この日もダロバは、生気を失った瞳でぼんやりと夜の街並みを眺めていたのだが、その傍らにいつの間にか、背の高い黒ずくめの影が佇んでいた。
「正義ってのは、良い加減なもんだよなぁ」
黒ずくめの長身は、渋みのある深い声音で静かに笑いかけた。
茫漠とした表情で見上げるダロバに、黒ずくめは更に言葉を繋いだ。
「そもそも正義なんてもんはぁ、時代や国の定義でころころ変わったりするからなぁ。矢張りこの世の真理は、強いか弱いか、だと思うんだよねぇ」
黒ずくめはダロバの隣にゆっくりと腰を下ろし、背もたれに長身を預けてリラックスした。
更に黒ずくめは幾つかの言葉を重ね、ダロバの怒りと悲しみを正当化し、世の不条理こそが悪だという意味の論法を聞かせ続けている。
傍らのダロバは、いつの間にか額に三本の短い角が生えていた。
両目は異様に血走り、唇の端からは牙のように伸びた犬歯が見え隠れしている。
黒ずくめは愛犬を撫でるような優しい仕草でそっと右手を伸ばし、どんな技を使ったのか、ダロバの左の首筋に黒いキスマークのような形の刺青を、一瞬で描いてみせた。
「おっ……今日のは中々良い出来だ」
黒ずくめは喉の奥で低く笑った。
外灯に照らし出されたその面は真紅と漆黒の二色で隈取のように彩られ、ダロバと同じく三本の短い角が額から伸びていた。
「なぁダロバ。色々と鬱憤が溜まってんだろう。気晴らししたいんなら、その力を使っても良いんだぜ。今のお前さんを止められる奴なんて、そうそう居ねぇさ」
黒ずくめの三本角は、再び喉の奥で低く笑った。
翌朝。
タブロス市内のとある住宅街の一角を、多くの警察車両が取り囲んでいた。
「朝っぱらから、これで二件目か」
ノーネクタイの黒っぽいジャケット姿で、サングラスの奥から鋭い眼光を煌めかせる中年男性が、静かな溜息を漏らした。
その家の屋内は、かつてそこに居住していた一家の惨殺死体と大量の血飛沫で、地獄絵図と化していたのである。
大人も子供も関係なく、一家四人全員が無残な姿となって発見されたという。
酷い話であった。
「チーフ、容疑者が分かりました」
年若い私服警察官が、プリントアウトされた監視カメラの映像を手にして駆け寄ってきた。
チーフと呼ばれた人物――タブロス市内の某警察署で初動捜査任務を率いるレオン・フィンチ警部補は、ゆっくりと振り向いて、その年若い警察官から映像資料を受け取る。
「容疑者はダロバ・コンティ、四十三歳。前科無し。一カ月前に妻と娘が、強盗殺人の犠牲となっています」
「で、その強盗殺人の容疑者は?」
レオンの問いかけに、年若い私服警察官イドル・カーンは一瞬、渋い表情を見せた。
「僅か二週間のスピード裁判ながら、証拠不十分で無罪が確定しています」
「それはまた随分と妙な話だな」
「はい。そして今朝起きた二件の一家惨殺事件の犠牲者は、その裁判で容疑者に無罪をいい渡した三人の裁判官のうちのふたり、ジャド・ケルズ二等判事とリオラ・エブルス二等判事の家庭です」
イドルの報告で全てを察したレオンは、早くも興味を失った様子で、映像資料をイドルに返した。
「この外観と戦闘能力から考えて、ダロバはデミ・オーガ化している……だが問題は、ダロバの首筋だ」
イドルは受け取りながら、やれやれと小さく肩を竦めた。
額の三本の角と異様なまでに凶暴化した外観から、ダロバがデミ・オーガ化していることは間違いないが、レオンはそれよりも、ダロバの左の首筋に注目していた。
「黒いキスマークの刺青……ということは、デーモンリップスがダロバをデミ・オーガ化させた張本人、ということですか」
レオンは静かに頷き返した。
これまでにもデーモンリップスが仕掛けた凶悪事件は、何度も発生していた。
かつてレオンは一度だけ、デーモンリップスがひとりの人間をデミ・オーガ化させた現場を目撃している。
それ以来デーモンリップスはまるで人間社会を挑発するかのように、精神的に打ちのめされた、或いはもともと罪を重ねることに何の躊躇いも見せないような人間をデミ・オーガ化し、凶悪犯罪を撒き散らすという行為を繰り返してきていた。
「A.R.O.A.にウィンクルムの出動を要請しろ」
次に狙われるのは例の裁判を担当した最後のひとり、ロベルト・アンザス二等判事とその家族だ、とレオンは断言した。
指示を受けて踵を返し、足早に立ち去ろうとしたイドルだったが、すぐにまた振り向いて、レオンに緊張の眼差しを向けた。
「チーフ……これはオーガ襲撃案件ですか? それとも、ひとの手による連続殺人事件?」
レオンの答えは、明白だった。
「両方だ」
解説
<ダロバ・コンティ>
四十三歳、男性。
デミ・オーガ化しており、武器らしい武器は所持していないものの、素手で家屋を破壊する程の破壊力を秘めており、耐久力も猛獣並みです。
彼が次に襲撃するのは、ロベルト・アンザス二等判事とその家族であることは間違いないと思われます。
どのような手段を用いても良いので、ダロバからアンザス家を守り抜くのが本エピソードの目的です。
<デーモンリップス>
デミ・ギルティのオーガです。
外見的には三十代の男性で、二メートルを超える長身と引き締まった筋肉が鎧のように全身を覆う非常に頑健な体格、額から伸びる短い三本の角、そして全身の皮膚が真紅と漆黒の二色で隈取のように彩られているという特徴があり、普段は黒ずくめの衣服に身を包んでいます。
人身掌握術に長けており、人の暗い感情を操ることが可能で、オーガ化の進行を極度に早める能力を持っています。
これまでにも、精神的に打ちのめされた者や中途半端に堕落した人間を数多くデミ・オーガ化させてきたという前科があります。
自身も相当な戦闘力の持ち主ですが、今回は余程のことが無い限り、ウィンクルムの皆さんと戦闘に突入することはありません。
<レオン・フィンチ>
五十二歳、男性。
タブロス市内の警察署に勤務する警部補で、初動捜査任務を率いています。彼自身も高レベルのウィンクルムですが、自分の仕事はオーガ襲撃事件か、人間による犯罪なのかを切り分ける初動捜査だと割り切っている為、仕事の範疇を超える行動は余り取ろうとはしません。
但し場合によっては協力してくれることもあります。
<イドル・カーン>
二十三歳、男性。
タブロス市内の警察署に勤務する若き私服警察官で、レオンの部下。
警察官としては優秀ではありますが、あくまで一般人ですので、オーガとの戦闘ではウィンクルムのサポート程度しか出来ません。
ゲームマスターより
明けましておめでとうございます。
本エピソードが二本目となる革酎でございます。
前作とは打って変わって、今回はシリアス且つハードな内容となっております。
ダロバは可哀想な犠牲者という一面もありますが、このまま放置すれば罪も無いひとびとを襲い続けることになりますので、何とかして彼を止めて下さい。
尚、本エピソードに於ける諸悪の根源とは基本的に接触する予定はありませんので、そのつもりでプランを練って頂ければ幸いです。
それでは、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
一家惨殺…? 思わずシリウスを見る ダロバさんのしたことは許されることじゃない だけど 原因のひとつは彼の家族の事件とその裁判だと思う なぜ そんなに短い時間で結審することになったんでしょう? >事前 判事の家族のフリをして待つ 武器と紋章隠して 襲撃時 逃げる演技で仲間の方に誘導 作戦詳細は仲間に準拠 >戦闘 戦闘開始と同時にトランス HTG 神符で拘束付与と 閃光効果での目晦まし狙い 前衛 引き付けと元にオーガ化が解けないかの意味もこめ声かけ 奥様とお嬢様のこと お悔み申し上げます 裁判のこと 不信があるならわたしも一緒に刑事さんに聞きます お願い もうやめて >戦闘後 結果がどうあれ きちんと事件を調べて貰えるようレオン刑事にお願い |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
ダロバさん…可哀想な気も… いえ、ディエゴさんの言う通りですね 任務に忠実にならないと 【偽装】 アンザスさんの近隣住人としてご家族(偽)を慰めたり 現場に近づいたりします、なるべくディエゴさんから離れすぎないよう 何があったんですか!?説明してもらわないと安心して暮らせませんよ!…って所ですか? 使用スキル【フェイク】 【戦闘】 ダロバを発見したら即座にハイトランス 警察の方や近くにまだ一般人がいた場合大声で警戒及び避難を促す。 ディエゴさんの射線を意識しながら前に出て迎撃 他の方が攻撃したら畳み掛けるように斬りつける。 ダロバの傷や疲労が見えてきたら 盾の魔方陣を展開し突進する 敵が少しでも怯んだら精霊に合図を送る。 |
リーヴェ・アレクシア(銀雪・レクアイア)
事件は早朝・深夜の可能性が高いが決め打ちは危険だ イドル 強盗殺人の容疑者は誰か 逮捕、証拠不十分、それぞれの決め手は? 無罪で得をした・損をしない奴がいたか? 不明なら護衛対象と同建物・別部屋で調査依頼 レオン 安全性より、本部で一時保護の為ウィンクルムとして護送(その際偽装等も協力)依頼 警部補として彼らの話を聞いたり、挙動を確認、何かあれば連絡の依頼 明かりが漏れる様隙間残してカーテンを閉じ、シーツ等被せて懐中電灯点灯 リチェルカーレと護衛対象を偽装、戦闘まで彼女と行動 影・音・臭いに注意 戦闘は立ち回りに影響ない屋外が望ましい 戦闘 即トランス 弓で集中を乱すのを狙いつつ挙動確認 必要に応じDI 何かあれば皆と情報共有 |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
事前にレオンさん達には近隣住人の避難及び周辺の封鎖等をしてもらい、戦闘になった際に混乱を招かないように配慮してもらいたいです 待機中周囲警戒 盾で殺気探知できたら皆に知らせる 戦闘態勢に移行等何か動きがあるまで布を被る等して見つからない物陰等に隠れる 戦闘に移行した場合 HTG 戦闘場所付近にまだアンザス家の誰かがいた場合常に位置関係を意識し敵との間に立つよう心掛け守る 閃光ノ白外套の閃光効果も使えるなら使う 終了後ロベルトさんに個人的に聞きたい事 今回襲撃してきたダロバさんは家族を失った失意と理不尽な判決による怒りがオーガに堕ちるきっかけになっています 何故裁判は僅か二週間で証拠不十分で無罪が確定したんですか? |
●08:32AM
すっきりと晴れた冷たい朝の空気の中で、震動を伴う爆発のような重低音が響いた。
本来ならば、そこは閑静な住宅街の筈だった。
だが、ロベルト・アンザス二等判事の自宅の前庭から道路にかけては、そこだけがまるで別世界であるかのような激しい戦闘の荒波が渦巻いていた。
四人の神人と四人の精霊がウィンクルムとしての本領を発揮して、デミ・オーガと化したダロバ・コンティと対峙している。
警察の協力で周辺住民は数百メートル離れた避難区域に退避しており、標的となったアンザス一家も無事に離脱を果たしていた。
後は、このダロバを止めるだけである。
多少の物的損害は容認すると、レオン・フィンチ警部補が請け合ってくれた。
であれば、最早何の躊躇も遠慮も要らない。
全力を挙げて、ダロバと対決すれば良い。
ウィンクルム達は今この瞬間、戦うことにのみ神経を集中させることが出来た。
「何故だッ! 何故俺の邪魔をするんだッ! 俺の怒りと悲しみに、お前達が一体、何の関係があるというんだッ!?」
ダロバが、獣の如き咆哮を爆散させた。
この怒りの雄叫びを、アンザス家夫人の室内着を身に纏ったままトランスを発動させたリーヴェ・アレクシアが、凛とした表情で真正面から受け止めた。
次いで、ダロバから見て左手の位置に陣取っているディエゴ・ルナ・クィンテロが、冷徹な表情で銃口をぐいと持ち上げた。
「関係ならば、ある。お前の歪んだ憎悪から罪も無い一般市民を守る、という関係がな」
「罪も無いだとッ!?」
ディエゴの突き放すようなひと言に、ダロバは更に獰猛な唸りをあげた。
怒りに任せてディエゴに突進しようとしたダロバの前に、銀雪・レクアイアがそよ風の如き静かなステップで割り込んできて、物悲しげな視線を向けた。
直後、一陣の風が舞う。
銀雪がカウンターで放ったホーリートゥリクルの一撃は、ダロバの喉元を襲った。
あともう少し間合いが詰まっていれば、銀雪の斧の刃先が左の首筋に刻まれた黒いキスマークの刺青をえぐるところであったが、ダロバは思いの外、反応が素早い。
銀雪の放った一撃にダロバの意識は全て持っていかれ、そのオーラから受ける打撃に多少の傷は負ったようだが、それもまだ序の口といったところか。
(意外に素早い上に、本能だけで動いている訳でもない……アンザス家のひとびとを死体袋に入れて運び出す案が却下されたのは、結果的に見て正解だったということか)
ディエゴはダロバの第一印象を、冷静に分析した。
当初、ダロバを迎え撃つに当たって、ウィンクルムがアンザス家に扮して待ち伏せする案と、アンザス家が先に別の何者かから襲撃を受けて死亡し、死体袋で持ち出されるという演出で目くらましを仕掛ける策の二案が検討された。
ところが時間的猶予の無さと、ダロバが本能だけでなく理性で行動していた場合の危険性を鑑み、前者が採用されたのである。
(まぁ良い。要は奴を止められれば、結果オーライだ)
銃を構えるディエゴの視界の中で、射線を遮らない位置取りでハロルドが身構えつつ一歩、滑り出た。
銀雪に意識が向いているダロバは、ハロルドの接近にはまるで気付いていない。
ハロルドは、一気呵成に剣戟を加えられるまでの間合いを詰めた。
後は、最初の刺突を叩き込むタイミングを見計らうばかりであった。
●07:50AM
少しだけ時間を遡る。
突然の訪問を受けたアンザス家は流石に驚きの念を隠せない様子だったが、フィンチ警部補の説明を受けてすぐに事態を理解し、ダロバ迎撃に協力する意向を見せた。
作戦としては、リーヴェとリチェルカーレがアンザス家の家人を装ってダロバを迎え撃つ。
だが、流石にA.R.O.A.本部まで護送するだけの工数的余裕は無い。
ダロバの接近は、時間が読めないのである。
そこで、ダロバの意識をウィンクルムに引き付けたところでアンザス家を避難区域にまで退避させる策を採ることとなった。
ならばということで、アンザス夫人が自分の室内着をリーヴェとリチェルカーレに貸し与える為に、ふたりをクローゼットまで案内した。
「確かにダロバさんの行為は許されることじゃありませんけど……彼を凶行に走らせた裁判に、正直申し上げて疑惑を感じざるを得ません」
薄手の室内着を羽織ったところで、リチェルカーレは誰に語り掛けるともなく、静かに呟いた。
そのひと言に、アンザス夫人は敏感に反応し、小さな溜息を漏らす。
「実は主人も、大いに疑念を抱いているのです。何故あんな結審になったのか、と」
ダロバの妻と娘の命を奪ったのは、オートン・リヴリコスという若い男だった。
このオートンが僅か二週間で無罪確定となった背景には、司法取引による検察側の起訴取り下げがあったのだという。
一方、居間で避難の準備に入っているアンザス二等判事も、アラノアとガルヴァン・ヴァールンガルドに裁判の経緯について簡単な説明を加えていた。
曰く、オートンは戸籍も住民票も無い浮浪者である筈だったが、何故か彼の弁護士が司法取引を検察側に持ち掛けたのだという。
しかもその司法取引に持ち出されたのが、某政治家の違法な政治資金に関わる重大な情報だったというのだから、驚きであろう。
「確かに妙ですね……そんな浮浪者を弁護する為に、政治家のスキャンダルが持ち出された……?」
「後で調べて分かったことですが、オートンのバックには何故か、クィルトロン・バイオメディック・オーダー(以下、QBO社)という企業がついていたようなのです」
アンザス二等判事の告白は、アラノアとガルヴァンに更なる驚きをもたらした。
だが、話をしていられる時間はもう、無くなった。
アラノアの依頼で近隣住民の避難に奔走していたイドル・カーン巡査から、ダロバが南側の警戒線付近に姿を現したとの無線連絡が入ってきたのである。
「ねぇお兄ちゃん。これから何が始まるの?」
まだ三歳になったばかりだというアンザス家の次女に問われたシリウスは、あどけなさの中に不安を隠し切れないその瞳に、リチェルカーレの表情を思い出した。
ダロバ迎撃任務を聞かされた時、リチェルカーレも同じような視線をシリウスに送ってきたのだ。
あの時はリチェルカーレの頭をぽんと軽く叩き、気にするなと静かに表情を緩めた。
三歳の女の子に対しても、シリウスは同様の態度を取った。
「大丈夫、心配は要らないから」
無口で無表情なシリウスだが、リチェルカーレとどこか似ている幼い女の子に対しては、その鉄仮面も多少は緩む。
シリウスに勇気づけられて、次女は大きく頷き返し、にこっと明るい笑みを見せた。
(そうだ……こんな小さな子を、犠牲にする訳にはいかない)
妻と娘を失い、ひとり生き残ってしまったダロバの心情も理解出来なくはない。
しかし、だからといってダロバの凶行は決して許されるものでもない筈だ。
今、目の前で無邪気な明るさを見せる小さな笑顔を、絶対に守り切らなければならない。
シリウスは改めて、静かに気合を入れ直した。
●08:17AM
ダロバ迎撃の準備は整った。
リーヴェ、リチェルカーレ、シリウスがアンザス家の家人を装い、庭に面する居間で待機。
その際、宅内から明かりが漏れる程度にカーテンの隙間を開け、シーツを被せた懐中電灯を点灯して、おぼろげな影をカーテンに投影した。
外から見れば、アンザス家の家人が居間で朝のくつろぎを見せていると誤認することだろう。
一方で銀雪、ハロルド、ディエゴ、アラノア、そしてガルヴァンの五人が主戦場となる前庭を包囲する位置でそれぞれ配置につき、じっと息を潜めている。
アンザス一家は裏庭の物置小屋に身を潜め、ダロバがアンザス家に偽装したウィンクルム達に気を取られている隙に、フィンチ警部補の護衛で一気に避難区域まで走る準備を終えている。
後はもう、ダロバ本人が姿を現すのを待つばかりであった。
「ダロバさんもある意味、犠牲者……可哀想な気も、しますね……」
「エクレール、同情は禁物だ。奴はもう、無関係な市民を巻き添えにしてしまった時点で、オートンとかいう奴と何ら変わりはない。情にほだされて手加減するのはご法度だぞ」
少しばかり憂鬱な表情を見せたハロルドだったが、ディエゴに気合を入れ直され、改めてその美貌を緊張に引き締めた。
ディエゴのいうことも、尤もである。
今は迎撃任務に集中しなければ、下手をすれば自分達の足元が掬われかねない。
ガルヴァンが纏う叛逆ノ黒外套が、迫り来る殺気の塊を素早く察知した。
「……鬼気迫る程の殺気だな」
静かに呟いたガルヴァンのそのひと言で、アラノアは戦闘開始が近いことを悟った。
いつもの癖で大きく深呼吸し、脳内でスイッチを切り替えるイメージを浮かべる。
色々もやっとする部分も無くはなかったが、まずはダロバを止めること――アラノアにはもう、迷いは無かった。
やがて――。
「……アンザス二等判事……残るは、お前らだけだ……」
身の毛もよだつような奇怪な声音で、低く呟く巨大な影。
デミ・オーガと化したダロバが穏やかな朝の陽射しを浴びて、前庭に接する通り口に姿を現した。
物陰でガルヴァンが、すかさず手信号を送る。
ガルヴァンの合図はディエゴを経由し、裏庭方向からこちらを窺っているフィンチ警部補にまで伝わった。
「そこに居るな……よし、動くなよ……動くなよ……」
ダロバが、アンザス家の家人を装っているリーヴェ、リチェルカーレ、シリウスの三つの影にすっかり意識を奪われる形で、ゆっくりと慎重に前庭内へと侵入してくる。
この時、既に裏庭側ではアンザス家の離脱が始まっていた。
「よし、上手くいった……後は奴をこの前庭に足止めさせつつ、討ち取るのみ」
ガルヴァンが静かな声音で唇の端へと登らせた冷静な分析は、ハイトランス・ジェミニ発動の準備をせよ、というアラノアへの合図でもあった。
戦闘突入後は、ブラッディローズを身に纏って一種の壁と化し、ダロバの退路を断つのが、ガルヴァンに任された役割である。
そのガルヴァンのサポートとして、アラノアが目つぶしや目くらましを仕掛けることになっていた。
一方、カーテンの内側で三つの人影が一斉に動いた。
アンザス家の避難区域への離脱を援護する為に、主戦場を前庭に固定する必要がある。
リーヴェ、リチェルカーレ、シリウスの三人は素早い足取りで玄関から外へと飛び出し、ダロバの前に姿を現した。
「な……何だ、貴様らは」
化け物然としたダロバの声には、明らかに動揺の色が走っていた。
リチェルカーレとシリウスの周囲に、柔らかくも暖かな風と光がふわりと広がり、ちらちらと瞬く光の粒が羽根のようにふたりの間を舞い降り、そして消えた。
直後、リチェルカーレとシリウスはそれまでとは明らかに異なる、戦闘に特化したような強烈なオーラを放ち始めた。
一方、走り込んできた銀雪と合流して前衛のポジションを取ったリーヴェも、トランスを発動。
銀雪が前に出ると同時に、リーヴェは魔弓から矢を放った。
更に加えて、ダロバの左手からはディエゴの放つ銃撃が肩や足の、半ば甲殻と化した皮膚を次々とえぐる。
相手が強力な飛び道具を用意していることを視認したダロバは、迂闊に動けなくなり、その場で獰猛な唸りを上げて防御態勢を取らざるを得なくなった。
「何故だッ! 何故俺の邪魔をするんだッ! 俺の怒りと悲しみに、お前達が一体、何の関係があるというんだッ!?」
「関係ならば、ある。お前の歪んだ憎悪から罪も無い一般市民を守る、という関係がな」
ダロバとディエゴのこのやり取りが、本格的な戦闘開始の合図となった。
●08:35AM
ダロバとの接近戦に持ち込んだ銀雪の盾役としての能力は、まさに驚異的だった。
敵の意識を自身へと集中させ、仲間の攻撃に対するダロバの警戒心を一切喚起させないその技量は、盾役としてはこれ以上の適任者は居ないと誰もが感嘆した。
ハロルドとシリウスが左右から間合いを詰めて次々と剣戟を叩き込み、ダロバの間合いの外からはリーヴェとディエゴが雨あられと弓と弾丸の嵐を巻き起こす。
一方でダロバの防御を崩すべく、アラノアとリチェルカーレが視界を奪う戦闘補助を、的確なタイミングで叩き込んでいた。
ダロバが怯んで後退しようとすると、背後で待ち構えているガルヴァンのブラッディローズが闇の力を発揮して行く手を阻む。
ウィンクルム達の計算し尽くされたような完璧な配置と、それぞれの役割に徹した連携は、デミ・オーガ化して強靭な力を手に入れた筈のダロバでさえも瞬く間に窮地に陥る程の、圧倒的な威力を見せた。
(ディエゴさん……ッ!)
ハロルドからの視線による合図を受けて、ディエゴがとどめにも近しいスピニングショットを浴びせ、ダロバの防御力を完全に破壊した。
ダロバの苦痛と怒りに満ちた雄叫びが、冷たく張り詰めた朝の空気の中で殷々と響く。
その怒りは、しかし、同時に深い悲しみの色も帯びていた。
「ダロバさん……奥様とお嬢様のこと、お悔やみ申し上げます。裁判のことも、アンザス二等判事ご自身が大変疑念に感じていらっしゃいました。不審があるなら私も一緒に、刑事さんにお聞きします。だから、もうやめて下さい……ッ!」
リチェルカーレの呼びかけに、ダロバの攻撃の手が止まった。
或いは、本当に効果があったのかと、他のウィンクルム達も固唾を呑んで見守る。
ダロバは憎悪と困惑がないまぜになった瞳を、リチェルカーレに向けた。
「そんな、筈はない……彼は、三人の判事こそが諸悪の根源だと語った……だから俺は、彼を信じた」
「彼、とは、貴様をそんな姿にした男……デーモンリップスのことか」
ガルヴァンがすかさず、問いかけた。
そこへ割り込むような形で、銀雪が再びダロバの正面に立った。
ホーリートゥリクルでダロバの角を一本叩き折っていた銀雪は、届くとは思っていないが、それでも言葉を繋げずにはいられなかった。
「あなたの魂は、あなたのもの。奪われて良いものじゃない」
「お前のしていることでは、誰も何も救われない。良い加減、目を覚ませ」
シリウスも淡々と、諭すように続けた。
リーヴェとリチェルカーレはダロバが次にどのような反応を見せるのか、息を潜めて静かに見守っている。
このままダロバが復讐の念を捨てて投降すれば良し。
だが、もしそうでなければ――ウィンクルム側も、腹を括る必要があった。
「その……オートンって奴が無罪放免になったのは、検察がQBO社ってところの出してきた司法取引に応じたからだって、アンザス二等判事もいってた。まだ戦うべき相手は、他に居ると思うんだよ」
アラノアの呼びかけに反応したのは、しかしダロバではなく、意外にもディエゴだった。
「何……QBOだと?」
「ディエゴさん、知ってるんですか?」
思わぬ反応がディエゴから飛び出したことで、ハロルドも戸惑いの色を隠せなかった。
ディエゴは、苦虫を噛み潰したような表情で小さく頷き返す。
「俺は海軍だったから余り詳しくは知らないが」
そう前置きした上で、ディエゴは更に続けた。
「QBOは陸軍に軍用特殊薬品や機材を納入している中小メーカーだ。確か最近では、別の軍産企業に非公開株の半数を買収されて、完全な軍事企業として再スタートを切ったという。しかしその高い技術力から、人脈を構築する実力は決して侮れないらしい」
そこで、ディエゴは言葉を切った。
ダロバという一個人の復讐劇に終わると思われていたこの襲撃案件は、思わぬところから根を生やしているらしく、一気にきな臭い空気が漂い始めてきた。
「オートンってひとは確か……身元引受人がQBO社、ということでしたね」
アンザス夫人から裁判の経緯をある程度聞き出していたリチェルカーレが、疑問に満ちた表情を見せて、思わず天を仰ぐ。
同時に、ダロバは地鳴りを上げてその場にへたり込んだ。
尻もちをついて項垂れるその姿には、悲哀すら漂っている。
そこに居るのは復讐の鬼と化した醜い化け物ではなく、最愛の家族を失って悲嘆に暮れる、ひとりの男に過ぎなかった。
ダロバが殺意を失ったことで、この事件は解決した。
誰もがそう思った瞬間――ダロバの左の首筋が爆裂した。
ダロバは大量の血飛沫を上げて、大木が地面に倒れるような勢いで昏倒した。
●08:41AM
アンザス家の前庭を遠くに望む、十二階建てのビルの屋上。
そこに、軍用スナイパーライフルを担いだ若い男の姿があった。
「良い腕してるねぇ。マントゥールの一教団員にしとくにゃあ勿体ねぇかもなぁ」
傍らに立つ黒衣の長身が感心したように、小さな口笛を鳴らした。
「あいつの首筋に誘導用のマーキングをしといてくれたお陰っスよ」
若い男の応えに、黒衣の長身はフードの端から三本の短い角をちらつかせ、低く笑った。
「なぁオートン。QBOの飯なんざ食わずに、俺らんとこに来るってのはどうだい? こないだみたいに、抑制剤切れで下らねぇ強盗殺人やらかしちまうようなとこは、お前さんも何かと面倒だろうに」
「……そうっスね。まぁ、考えときますよ」
若い男は小さく肩を竦めつつ、トランスを解除した。
●09:14AM
ダロバは、死んだ。
何者かによる爆裂式徹甲弾を用いた狙撃で命を落とすという思わぬ幕切れではあったが、ダロバはウィンクルム達の魂に呼びかける説得に心を動かされ、アンザス家に伸ばしかけた凶行の手を止めた。
フィンチ警部補は、ダロバの狂気を止めたウィンクルム達の勇気ある行動に、決して嫌味などではなく、心からの敬意を表してくれた。
警察からの要請を受けて出動したダロバ討伐、及びアンザス家護衛任務は、無事に終了したことになる。
だが――ウィンクルム達の心の中には、どうにも拭い切れない後味の悪さが残った。
依頼結果:成功
MVP:
名前:リチェルカーレ 呼び名:リチェ |
名前:シリウス 呼び名:シリウス |
名前:リーヴェ・アレクシア 呼び名:リーヴェ |
名前:銀雪・レクアイア 呼び名:銀雪 |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 革酎 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月13日 |
出発日 | 01月18日 00:00 |
予定納品日 | 01月28日 |
参加者
- リチェルカーレ(シリウス)
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- リーヴェ・アレクシア(銀雪・レクアイア)
- アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
会議室
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2017/01/17-23:40
アラノアさん、ありがとうございます。
わたしもとりあえず場所は限定せず
家族のふりで、ダルボさん襲撃時は皆と合流するよう動くみたいな感じで書いてあります。 -
2017/01/17-23:25
私は一応場所は限定せず屋内でも屋外でもいいような感じで書いてます
偽装関連は任せっきりにする形になりそうなのですみません… -
2017/01/17-23:22
>戦闘場所
あ、そうかごめんなさい。中だとばかり思っていました。
外の方が広いしいいですね。
それだと、家族のふりをするものは室内で。
ダルボさんがきたら外におびき出す?感じでしょうか?
ぎりぎりでわかっていなくてごめんなさい。 -
2017/01/17-23:17
戦闘場所
個人的に、出来れば戦闘場所は屋外が望ましいと思ってます
屋内では物が壊れて予想外のハプニングが起こりやすい気がするので…
屋外戦闘の場合、私達は家の影とかに身を潜めればいい感じでしょうかね? -
2017/01/17-23:13
ガルヴァンだ
戦闘時、ダロバの左の首筋にある黒いキスマークのような形の刺青を狙ってみようと思う
一種の呪縛かただのマーキング的なものなのかは分からないが、気になるので物は試しで攻撃してみようかと思う
命中時何か変化が起きればいいが -
2017/01/17-23:11
>リーヴェ
また、すまんな、ありがとう
戦闘の場所は屋内でいいのか?
屋外で待機してるつもりだったんだが全員屋内で待ち伏せしていた方が良いんだろうか -
2017/01/17-23:05
>偽装
アラノアさん大丈夫です。シリウスの方はフェイクがありますがわたしはありません…ええと、なので。スキルがない分は気合い(プラン)でカバーです。後、お家の中で襲ってくるとしたら人が一番いる部屋とか灯りのついている部屋じゃないかしらと。例えばですけど、物置みたいな部屋とかに潜んでいてダロバさんが侵入してきたら出入り口塞ぐ意味もこめて扉から入る、とか…?
わたしたちは武器隠すと、あと、ウィンクルムだと一目ではわからないよう紋章は隠すつもりです。
>戦闘
ご近所への避難誘導までは考えていませんでした…。アラノアさんに余裕があればお願いしてもいいですか?
とりあえず捕縛目的で動く…とプランはしていますが良かったでしょうか。無理な可能性のが高いですが、意識をひくのとデミ化が解けないかという願いもこめて声かけはしようと思っています。
シリウスは最初捕縛→無理なら討伐と動く、と。 -
2017/01/17-22:52
一応レオンさん達に事前に近隣住人の避難等をして欲しいとお願いした方がいいですよね…?戦闘の被害がどれくらいになるのか分からないので
-
2017/01/17-22:05
えと、偽装なんやかんやは私達苦手(関連スキル0)なのでどう動けば分かりませんが…
一般の警察の方の中に紛れる…は戦闘になった時巻き込みそうで怖いのとガルヴァンさんが悪目立ちしそうなので、何か動きがあるまで布を被るなりしてどこかに隠れるとかでは駄目でしょうか?でもそれだと見つかった時に警戒度が跳ね上がって危険な事に…(うーーん…)
あ、戦闘では一応私も前衛で、というかアンザス一家の方に攻撃が及ばないようにひたすらガードする方向でいこうかなと思っています -
2017/01/17-21:00
>偽装
では、わたしたちは家族のふりということになるのでしょうか?リーヴェさんがお姉さんかな。ふふ、すてきなお姉さんで嬉しいな。
とりあえず相手が室内に入ってくるまでは見破られないよう、武器の類は隠しておくようにしますね。
>護送
リーヴェさん、ありがとうございます。よろしくお願いします。
>戦闘
戦闘開始と同時にHTJ
シリウスは相手に接近、d10で攻撃しながら引き付けと逃走防止を。d3とd6で能力上げ、不意打ちにはd8で対応します。
わたしも前衛、神符で高速付与しつつ攻撃をしたいと思っています。 -
2017/01/17-19:26
>護送
私の方で入れておくよ。
私はハイトランスしない分何とか入れておく。 -
2017/01/17-18:41
>銀雪
ありがとう
あと、偽装プランと戦闘で文字数食ってしまって
本部への護送依頼が入りそうにない
誰か文字数があれば本部への護送依頼をプランに入れてくれると助かる -
2017/01/17-18:30
>ディエゴさん
念の為俺の方で確認取ってるよ。
手遅れなら討伐とは思うけど、警部補さんが両方と言ってるからね。
戦いに影響出る部分だし、そこは確認したという行動はしといた方が安全かなって。 -
2017/01/17-17:39
そういえば、ダロバの処遇はどうする
俺はずっと討つ方針でプランを進めていたんだが
倒せとも捕縛しろとも書かれてないんだよな、見落としてたらすまないが。 -
2017/01/17-17:16
気づけばもう締め切りなんだな…
では偽装の概要はこちらで書いておく
リチェやリーヴェ達が親戚や家族として振る舞うなら、警察か近所の住人として動くかな。
戦闘はハイトランスで行くことにした
移動射撃にパルパティアン、純粋な火力としてスピニングショットを持っていく
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2017/01/17-01:39
連投失礼します。
偽装関係、シリウスもフェイク2を持っています。
多少はお役に立てるかと。わたしも。家族のふりをするくらいしか思いつきません(しょんぼり)。
戦闘はわたしたちもハイトランスで。シリウスは前衛で敵の抑えと攻撃、わたしは同じく前衛にいくつもりです。細かいスキルはもう少し考えますね。 -
2017/01/17-01:28
遅くなってごめんなさい。
リチェルカーレです。パートナーはテンペストダンサーのシリウス。
よろしくお願いします。
ここまでの流れは把握しました。
ダロバさんの気持ち、考えると…。アラノアさんやリーヴェさんが言うように、どうしてその裁判はそんなに早く終わってしまったのかしらと思います。何か理由があるのかしら?
ですが、どんなに彼が苦しくて悲しくても…してはいけないことを、してしまってる。止めなくちゃ、と思います。
A.R.O.Aでの保護、いいと思います。オーガが相手な以上、警察よりきちんと保護できるんじゃないかしら。 -
2017/01/16-22:41
ああ、なるほどな、AROA本部へか
賛成だ
警察の協力はどうなるにせよ必要だな
偽装関係のスキルは、俺が偽装と神人がフェイクを持っているが、使えるかはわからない。
戦闘は今はハイトランスで神人と共に戦う予定だ
Lトランスはまだ考え中、猛獣並の耐久というところから、終盤に使うこともできるだろうが制限時間が切れたら対オーガの戦闘能力は皆無になってしまう。 -
2017/01/16-22:23
ということで、改めて。
・謎
私も気に掛かってた。
証拠不十分の状態で何故逮捕が可能だったんだろうな。
容疑者は何者だったのか、らへんは疑問としてある。
警察に聞けば判るのだろうか。
あちらの容疑者がデミギルティだのマントゥールだのの息が掛かってるなら別だろうが、そうではない(警察の有力者の息子だった等関係ない理由)場合は、だから仕方ないとかで奴が無罪放免になることはない。すべき同情もない。されたくもないだろうが。
奴から守る為に手段を講じる。それだけだ。
・家族の移動
家を破壊する程の力があるなら、屋内が安全であるという図式は成立しないだろうな。
炙り出すために無差別に破壊・殺戮活動されても困る。
AROA本部に家族を一時保護とかは賭けかもしれないが、警察よりは安全性が高いと思うので、避難先として一応出しておく。
この場合レオン警部補にはご協力いただく必要があるかと思うが。
・戦闘場所
普通にやれば、ダロバは家までやってくるだろうな。
過去の事例から見て、通報が間に合わないレベルで皆殺しだが、発見が朝ということを考えると、深夜・早朝といった家の人間が油断している時間帯を狙ったのでは、と思う。
とは言え、相手の動きの決め打ちは危険なので、戦うのに充分な広さがある場所、周囲への被害が押さえられる場所を考慮したいが…。
偽装関係は得手ではない(ノンスキル)かな。
後は相手が偽装に気づくように偽の情報を流し、誘引、接近までこちらが家族だと思わせる位しか思いつかない(がっくり)
・デミ・ギルティ
こちらが手出しできない場所で見物はしているだろうな。
面白いものをつまらなくすると、手出ししそうだが。
私達とは余程のことがない限り戦闘に突入しないと言っているが、私達以外に対して何もしないとは言ってない。
今後の為に、目視で見ておきたい相手ではあるな。
・戦闘
銀雪は、r6は確定。
r2かr4、一応r4の予定だがダメージが刺激になるのなら、r2。
残りは全体の底上げを考えるならr5、あくまで齧られ専門に徹するならr3。
私はDIかk1の予定。前者はr5の場合は特に消費が激しいだろうから。
後者を選択肢に入れるのは銀雪の消耗も想定して。あいつ、私よりHP低いんで(ボソ) -
2017/01/16-20:11
アラノアとシンクロサモナーのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
ダロバ(デミ・オーガ化)
・武器らしい武器は所持していないが素手で家屋を破壊する程の破壊力を秘める
・耐久力も猛獣並み
・左の首筋にデーモンリップスが付けた黒いキスマークのような形の刺青
謎
・何故強盗殺人の容疑者は僅か二週間のスピード裁判ながら証拠不十分で無罪が確定したのか?
戦闘場所について
まずダロバさんの戦闘力的に、本格的な戦闘になると何が起こるか分からないので近隣住民の避難及び周辺の封鎖はレオンさんとイドルさん達に任せたいですね
屋内で戦うのは危険な気がしますが、屋外で戦うとしても広い場所があるかどうか何とも言えませんね…
アンザス家の人達の対処についてはまだ考えがまとまらないので一旦置いておきます
一応私達はHTGで防御力の底上げしつつ、ガルヴァンさんは通常攻撃+SBRでカウンター兼攻撃をしていこうかなと思っています(私の立ち回りについてはまだ考え付いてないです) -
2017/01/16-08:34
リーヴェだ。
パートナーはロイヤルナイトの銀雪。
まずは挨拶のみ。
夜、本格的に書き込むが、銀雪はロイヤルナイトなので防御方面、私は他の方の動きにもよるが、ハイトランスではなく、支援方面のスキルで臨むことを考えている。
よろしく。 -
2017/01/16-00:34
久しぶり、宜しく
護衛対象が一人なら守りながら戦えもするんだろうが
複数人だと対象がパニックになってしまう可能性もある
から、護衛対象はレオン達の協力を仰いでダロバとは引き離した方が良いんじゃないかと。
こういう護衛依頼において離れるのは些か心配な所も多くあるけどな。
アンザス家族をそのまま警察に任せるのはどちらにとっても危険だ
だから、アンザスの家族と家に強盗殺人があったように偽装してもらうのはどうだろう
家族は被害者としてシートか袋に覆われた状態で搬送してもらう。
だが先程言ったように複数人の護衛は難しく感じるがそれと同じように護衛対象から離れるのは不安だ。
何か他にあれば頼む
ダロバについては迎え撃つ以外に取る行動は今のところ無い、こいつはもう被害者じゃあない。