プロローグ
タブロスからそう遠くはないひなびた村から、ひと組の夫婦が血相を変えてA.R.O.A.本部に飛び込んできました。
「娘を捜して下さい!」
聞けば夫婦の娘・カレンはまだ6歳と幼く、村の外れにある森に駆け込んでいく姿を村人に目撃されて以降、姿が見えないのだそうです。
カレンの父は頭を抱えて言います。
「森にはオーガが棲みついていて、私たちでは入ることさえ……」
* * * * *
緊急の依頼に集まったウィンクルムたちに、職員が夫婦から聴取した内容を説明します。
「森にはずいぶん以前からオーガが棲みついていたようです。数については恐らく単独1体のみ、偶然目撃した村人たちの噂だと、やせ細ったコウモリに似ていたとか……恐らく、ヤグアートでしょう」
そこまで言って、職員は眉間に皺を寄せました。
「……間もなく日没、しかも救出対象は子供です。暗がりに恐怖心を増大させ、どんな想定外の行動を取るか予測がつきません。時間的猶予はないと思って下さい。それと……」
少し間を空け、職員は続けます。
「普段から皆さんの仲睦まじい様子を目にしているので、私も目が肥えたと言いますか……あの夫婦、妙に不自然なんです。こちらに来てから、互いに1度も目を合わせず、しかも常に20センチくらいは離れてるんです。会話もありません。夫婦の話に嘘はなさそうなんですが、それでも何か『隠し事』がありそうで……」
職員の言う事も気になりますが、今はのんびりしていられません。
まずはカレンの捜索と救出、ウィンクルムたちは陽が落ち始めた森に急ぎ向かうのでした……。
* * * * *
その頃、オーガが棲みついているという森の中では……。
「……ううぅ、ひっく……」
木の根元にうずくまり、すすり泣く女の子……カレンです。
「……帰らないもん……パパとママが仲良くしてくれなきゃ、カレン帰らないもん……」
しかし、カレンが『帰らない』のではなく『二度と帰れなくなる』のは時間の問題。
そう、彼女の泣き声は、オーガの耳にしっかりと届いていたのです……。
解説
今回の依頼のメインテーマは、『カレンの捜索と救出』です。
オーガについては、村の今後を考えれば当然倒した方がいいですが、カレンを無事に保護することを最優先事項にして頂ければと思います。
ちなみに、夫婦は本部でカレンの帰りを待つことになっています。
以下が、周辺環境などについて判明している情報です。
プランの参考になさって下さい。
・距離的情報
A.R.O.A.本部からカレンたち親子の住む村までは、徒歩で小一時間程度。
森まではそこから更に徒歩で30分程度。
・気候的情報
時刻は日没前。
半袖では肌寒く感じる程度の気温。
天候は晴天。
・地理的情報
森は大人の足であれば1時間強で周回できる程度の面積。
湿度は適度にある。
背の高い落葉樹林で、地面の日当たりはあまり良くない。
オーガのせいで人が寄りつかないため、かなり鬱蒼としている。
オーガの他にも、狼や猪などの獰猛な獣が生息しているが、こちらはバッタリ出くわさない限り向こうから危害を加えてはこない。
・オーガについて
森に棲みついているオーガは、目撃情報などから「ヤグアート」と推測される。
単独1体のみの模様。
聴覚に優れ、かなり動きが早いのが特徴。
低空滑空ができる。
かぎ爪で攻撃してくる。
・カレンについて
6歳の女の子。
よく笑う無邪気な子だったが、最近はふさぎ込むことが多かったようだ。
目撃情報によると、泣きながら森に駆け込んでいったらしい。
よほど思い詰めているようで、『帰ろうね』と言われてすんなり帰るような精神状態ではなさそう。
ゲームマスターより
皆様初めまして、北織翼と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回初めてプロローグを出させて頂きます。
皆様のプランでどうかカレンを無事に救出してあげて下さい。
そして、余裕があれば、ぜひオーガを倒し、どうも様子のおかしい夫婦の謎を解いてカレンに笑顔を取り戻してあげて下さるとなお有り難いです。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
シルキア・スー(クラウス)
カレンの容姿や服装の情報を確認 皆と共有 何となく理由は想像できる 両親の不仲を憂いて…? 出発前夫婦に 「娘さんは必ず連れて帰ります それまで彼女が泣きながら森に駆け込んでいった理由をお二人で考えてみて欲しいです 大切な娘さんですよね?」 一礼して出発 捜索 トランス済 ライト照らしカレンの姿がないか注視する 対オーガ カレン未発見の場合 周辺捜索し発見なら保護し水田さん呼び託す 戦闘中はライトで照明係り MP切れにDIを 戦後 対カレン 落ち着かせたい 目線合わせ「お腹減ってない?」 持ち込みの熊さんの形の菓子パンを見せ「ボクを食べていいよー」 受け取ってくれるならペットボトルの水も一緒に渡す 「何があったの?」 頷いて聞いてあげたい |
エセル・クレッセン(ラウル・ユーイスト)
カレンの両親の様子?何だろうなあ。 …とにかく、まずはカレンを探さないと、だよな。 探索 懐中電灯は借りて、ラルが痕跡探しやすいように照らそう。 それから、耳を澄ませてカレンの泣き声とか聞こえないか気をつけておくな。 戦闘 オーガが現れたらトランス。 その後、一応前衛に出るな。 的の分散と懐中電灯で灯り係かな。 戦闘後 カレンが落ち着いたら話しかける。 私たちはカレンの両親に頼まれて探しに来たんだ。 カレンは両親のことが心配なんだよな? 喧嘩?の理由、知ってたら教えてくれないか。 カレンの両親に 私はカレンの事が気になるんだ。人事みたいに思えないから。 原因があるなら話し合ってみてくれないかな? …私の両親は離婚したから。 |
水田 茉莉花(聖)
本部にワゴン車1台と、懐中電灯を人数分使えるよう申請して 電灯は村へ向かう道すがらに配ります 封樹の杖とシンクロして カレンちゃんの居場所が聞けるか試してみる ダメなら電灯の光が届く範囲に散って捜索 見つけ次第トランス、すぐにカレンちゃんの盾になるわ 戦闘後はカレンちゃんの肩を抱いて落ちつかせなきゃ 危険な森から離れたら、しゃがんで視線を合わせて どうして危険な森に来たのか聞いてみるの 理由が聞けたら、言ってくれてありがとうって頭を撫でてあげるわ 家に帰すときは、あたしはわざと一緒に行かずに ひーくんが呼ぶまでドアの向こう側で待つわ 娘さんがここまで思い詰めるほど お二人の喧嘩は辛いことだったんです …どう思われますか? |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
ホイッスル申請 森の前でトランス 移動中周囲警戒 オーガをこちらに誘き寄せるのと同時にカレンちゃんの不安感を煽らないように笛で ピッピーィピッ と祭囃子のようなリズムを付けて吹き鳴らしながら森の中を探索してみます 六壬式盤で殺気探知できたら笛を強めに吹いて皆に知らせます 戦闘に移行した場合 攪乱狙いで笛を強く吹き鳴らしながらオーガの周囲を回ります 攻撃が来たら盾で防ぎ隙があれば攻撃 戦闘中近くにカレンちゃんがいる場合 カレンちゃんのいる方向にオーガが行かないよう上記の攪乱狙いの動きを調整 討伐後 できるだけ優しい声で目線を合わせ カレンちゃんは、何でお父さんとお母さんが仲良くしないのか、分かる?(メンタルヘルス+子供好き |
●A.R.O.A.本部
「これがワゴン車のキーで、こっちが人数分の懐中電灯です」
「ありがとうございます。ひーくん、懐中電灯半分持って」
「はーい!」
水田 茉莉花と聖はそれらを受け取ると、エセル・クレッセンと契約している精霊のラウル・ユーイストに車のキーを手渡した。
「運転お願いしますね!」
「ああ……行くぞ」
茉莉花からキーを受け取ったラウルは、静かに本部を出る。
ラウルを追いつつも、エセルは本部で待機する両親を振り返った。
相変わらず、両親は互いに目も合わせない。
(何だろうなぁ……気になるけど、とにかくまずはカレンを捜さないと、だよな)
「それから、これが申請されてたホイッスルですが、1つでいいんですか?」
ホイッスルの貸し出し申請をしたアラノアに、職員が確認する。
(どうだろう?念のため人数分あった方がいいのかな?)
思案するアラノアに、ガルヴァン・ヴァールンガルドが助け船を出した。
「四方八方でホイッスルが鳴ったら収拾がつかないと思うが?」
「……確かにそうだね」
他のウィンクルムたちも続いて本部を出ていくが、シルキア・スーとクラウスは出入り口の前で一旦足を止め、両親の方を向く。
「娘さんは必ず連れて帰ります。ですから、それまでの間に、彼女が泣きながら森に駆け込んでいった理由をお二人で考えてみて欲しいです……大切な娘さんですよね?」
「……」
シルキアの言葉に、両親は気まずそうに俯いた。
後ろ髪を引かれる思いもあるが、事は一刻を争う。
シルキアは両親に一礼し、本部を出た。
そんな彼女の背中を見やり、クラウスが口を開く。
「……娘さんが帰ってきた際は、どうか掛ける言葉を間違えぬようにお願いしたい」
彼はシルキアの言葉に添えるように一言言い残し、両親に軽く頭を下げ外に向かうのだった。
●車内
「カレンの特徴は、身長120センチ程度・体格標準・ブロンドの長い髪の毛・青に白のドット柄のワンピース・ベージュの靴……だったよね」
ラウルが運転するワゴン車の中で、シルキアが皆とカレンに関する情報を確認し、共有した。
一方、ラウルは自身の技量の許す限りアクセルを深く踏み込み、森へと急ぐ。
「……何か、モヤモヤするなぁ」
助手席に座りそう呟くエセルの表情は、どこか憂いを帯びていた。
両親の離婚を目の当たりにした経験をもつエセル。
カレンの両親の態度が当時の自分の両親のそれと重なり、不安や怒りの入り混じった何とも形容しがたい複雑な思いがエセルの胸の内に燻っている。
「……」
ちらりと横目でエセルの様子を窺う事しか出来ない運転中のラウルだったが、それでも彼女の呟きは彼の耳に重く残った……。
●森の入り口
「カレンが森に入る所を目撃された場所は、確かこの辺りだったな」
日没を迎え薄暗くなり始めた頃、ラウルは森の入り口でワゴン車を停めた。
全員が車から降りると、茉莉花と聖が懐中電灯を配る。
ウィンクルムたちは懐中電灯を点け、森の周囲を軽く照らしてみるが、やはり人影らしきものは見当たらない。
「光と風、交わり紡ぐ先へ」
シルキアはクラウスとトランスする。
「盲亀の浮木、優曇華の花」
同様に、アラノアとガルヴァンもトランスを発動させた。
「闇雲に捜すよりは、確率の高いとこを狙いましょう」
森の中の捜索に先立ち、茉莉花が封樹の杖とシンクロし、周辺の植物からカレンの情報を探ろうと試みる。
すると、生い茂る雑草が所々一定の方向に倒れていく。
まるで、人間が踏みしめた後のように。
「これはきっとカレンが通った道を指してますね」
一行は懐中電灯を手にその道を辿り始めた。
●森の中:捜索開始
茉莉花の封樹の杖で、順調にカレンの通った道筋を辿っていたウィンクルムたちだったが……。
「……どういう事?」
薄暗い森の中でも目立つ大木の下に来た時、足元の雑草が四方八方で倒れ出し、方向が定まらなくなったのだ。
「何だか……逃げ惑っているみたいな……」
アラノアがぽつりとこぼした一言に、皆の顔色がサッと変わる。
ヤグアートの襲撃を受け逃げ回るカレンの姿が、皆の脳裏をよぎる。
「急ごう……ここから先はある程度散った方がいい」
アラノアは深呼吸し冷静さを取り戻すと、ポケットから取り出したホイッスルをくわえた。
「オーガにしろカレンにしろ、気配を察知したら知らせる」
「できるだけかい中電とうのあかりがおたがいに見えるはん囲にいましょうね。何かあったらすぐにかけつけられますしね」
「分かった」
ガルヴァンは聖の提案に頷くと、アラノアと共に森の奥へと進んでいった。
「私たちも行こう!」
シルキアとクラウスも別方向に進む。
皆と離れすぎないよう距離を保ちながら、エセルとラウルも捜索を再開した。
エセルはラウルの懐中電灯も持ち、彼が捜索に専念できるよう道中を照らす。
ラウルは、サバイバルスキルでカレンやオーガの痕跡を探した。
●森の中:捜索から救助・戦闘へ
「ピッピーィピッ」
徐々に闇の濃くなる森に、アラノアが吹くホイッスルの音がこだまする。
アラノアがホイッスルを吹きながら前進するその横で、ガルヴァンは叛逆ノ黒外套を翻しながら、オーガの殺気を感知しようと精神を研ぎ澄ました。
別方向では、クラウスが覆面『サイレントナイト』で殺気探知能力を上げ、ガルヴァンと同様に周囲を警戒している。
「ピッピーィピッ」
アラノアが何度目かのホイッスルの音を響かせた直後……。
「……ぇ」
「アラノアさん、待って」
耳を澄ませながら森を進んでいたエセルの耳に、微かに人間の声らしき音が聞こえたのだ。
他の者たちも足を止め、周辺の物音に注意する。
「……けてぇ……いよぉ……」
確かに人間の、それも子供の叫び声が聞こえるではないか。
「アラノアさん、それ吹いて誘導しましょう!」
茉莉花に促され、
「そうだね」
と、アラノアが再びホイッスルを吹く。
「ピッピーィピッ」
すると、周囲がにわかに騒がしくなる。
「ガルヴァンさん……」
六壬式盤を手にし、ガルヴァンを見上げるアラノアの表情に緊張感が増した。
彼女もまた、六壬式盤で周辺の殺気を感知していたのだ。
「……来たな」
ガルヴァンもルールブレイカーを持ち直し、構える。
「シルキア、下がれ。お前たち、11時の方向だ」
クラウスもまた殺気を探知し、全員にその方向を伝えた。
シルキアは下がりながら11時の方向を懐中電灯で照らす。
「助けてぇーーーっ!怖いよぉーーーっ!」
灯りの中に、泣き叫びながら全力疾走してくる幼女の姿が映し出された。
ブロンドの髪にドット柄のワンピース……間違いない、カレンだ。
「ママ!」
カレンの姿を確認した聖に呼ばれ、茉莉花はすぐさまトランスに入る。
「ちょっと待って!」
更に、茉莉花は聖の頭をポンポンと撫で、コンフェイトドライブを掛けた。
しかし、カレンを発見しても安堵できる状況ではなかった。
その背後には、低空を無音で高速滑空してくる影……オーガ・ヤグアートがはっきりと見えたのだ。
シルキアはカレンに向かって駆け出すと、その小さな体を抱き込み地面を転がる。
彼女たちの体の上を、ヤグアートが掠って通過した。
まさに紙一重だ。
「水田さん、お願いします!」
シルキアは駆け寄ってきた茉莉花にカレンを託した。
「分かりました!カレンちゃん、もう怖くないからね!」
茉莉花はカレンを背中に隠すと、ハートフルウォールを構え防御の姿勢を取りながら後退する。
その間に、エセルとラウルもトランスを済ませる。
「思いを現す為に」
「せんとうなら、ぼくの出番です!」
聖は茉莉花とカレンの前に出ると、ガン・アサルトで高速移動しながら二丁拳銃『ツイン・スリジエ』をヤグアートに向けた。
「スピードには、それを上回るスピードでたいこうするんです!」
と言いつつ、聖は即座に発砲はしない。
撃つと見せかけるフェイクの動きを入れる事で、実際の攻撃を効果的に当てようという考えだ。
聖の隣には、少し離れてエセルも立つ。
彼女はヤグアートが標的を絞り込めなくなるようにと、両手の懐中電灯の灯りで撹乱させると同時に、戦うウィンクルムたちの視界を確保しようとしているのだ。
(運動音痴のくせに……怪我するなよ?)
ラウルは小さく溜め息を吐くと、エセルの動向に注意を払いながらも茉莉花とカレンを庇うように立った。
ヤグアートは懐中電灯を持つエセルに標的を変え、無音で速攻を仕掛ける。
「お前の相手はこっちだ」
クラウスがエセルの前に割って入り、シャイニングアローⅡでカウンター攻撃を加えると、ヤグアートはそれを避けるのに気を取られエセルへの攻撃を止めた。
しかし、ヤグアートは態勢を立て直すと、鋭利なかぎ爪を光らせながら聖とクラウスに高速で滑空し、突っ込んでくる。
「荒れ現場は幼子に見せていいものじゃないからな」
クラウスは聖の少し前に立つと、シャイニングアローⅡでヤグアートに反撃した。
「ママとカレンちゃんには、ゆび一本ふれさせません!」
聖もガン・アサルトからのダブルシューターⅡでヤグアートに早撃ちを繰り出し、ゴリ押しで攻撃する。
聖とクラウスの攻撃を受け、正面突破が困難だと判断したのか、ヤグアートは暗闇の中を高速で迂回し、サイドから茉莉花とカレンに接近した。
ヤグアートは口を大きく開け、鋭い牙で2人に噛みつこうとする。
「……させるか」
ラウルは2人の前に立ち、ダブルシューターⅡで応戦する。
クラウスもシャインスパークでラウルを援護した。
「隙あらばカレンに近付くか……あまりあの子に近付けたくはないな」
ヤグアートを袋のネズミにしてそのまま討伐しようと、ヤグアートの背後に回り込んでいたガルヴァンが低く唸った。
「耳がいいんだっけ?撹乱させようか」
アラノアはガルヴァンの隣でホイッスルを口にする。
もちろん、今度はカレン捜索や彼女を誘導する事が目的ではない。
「アラノア、最大音量で行け」
「うん、そのつもり」
アラノアは大きく息を吸い込むと、ありったけの力で一気にホイッスルに吐き出した。
「ビイイイイイィィィィィィーーーーーーーーーッ!!!」
突如響いたホイッスルの音に、ウィンクルムたちも思わず耳を塞ぐ。
「うわっ、すごい音ですね!」
「耳鳴りがしちゃう……」
聖は瞠目し、シルキアはこめかみを押さえた。
ウィンクルムたちでさえこれなのだ、聴覚の優れたヤグアートなら……
「ギャアーーーッ!」
ヤグアートは頭を抱え、悲鳴を上げている。
右往左往した後、目を血走らせながら再び上空に舞うと、低空滑空でかぎ爪を振り回しながら誰彼構わず襲い掛かる。
聴覚のイカれたヤグアートは、完全に方向感覚と標的を見失っていた。
「仕留めるぞ」
ガルヴァンはブラッディローズを自身に施すと、向かってくるヤグアートに手酷いカウンター攻撃を食らわせる。
のけぞって後退するヤグアートに、今度はダブルシューターⅡによる聖の弾丸が雨あられとぶつかる。
更に、クラウスのシャイニングアローⅡが追い打ちを掛ける。
精霊たちの連続攻撃に、落下して地面に伏すヤグアート。
その場にいる誰もが、これで終わったと思った瞬間……。
ザッ、と草を切るような音と共に、ヤグアートが地面スレスレで高速移動し、茉莉花たちに向かうではないか。
ウィンクルムたちを油断させ、その隙に攻撃に出る……臆病で狡猾なヤグアートらしい奇襲だ。
「……救いようがないな」
(オーガなんか、元から見逃す気など毛頭無いがな)
茉莉花たちの傍にいるラウルは、ガンスリンガーの銃口をヤグアートに向け、照準を合わせると、ダブルシューターⅡで迎撃する。
そして、ラウルの攻撃で怯んだヤグアートの正面にガルヴァンが素早く回り込み、とどめの一撃を放った。
オーガは断末魔の叫び声と共に、その生の終焉を迎えたのだった。
●森の入り口:カレンの思い
「よく我慢したね、偉い偉い」
オーガを倒し、森を脱出した後、茉莉花は背後のカレンに向き直り、その小さな肩をギュッと抱きしめた。
「ママ、背中が……」
「え?どうしたのひーくん?」
聖に背中を指され、茉莉花は片手を背中に回す。
茉莉花の背中は、カレンの涙と鼻水ででろんでろんだった……。
しかし、茉莉花は意に介さない。
「いいのいいの、こういうのには慣れてるから」
さすが元保育士、子供の涙と鼻水に対する免疫はバッチリだ。
「俺たちは、お前の両親に頼まれてお前を捜しにきた。ところで、寒くはないか?」
クラウスはそっとカレンの小さな手を握る。
カレンの指先は冷え切っており、逃亡中に転んだのか、その手の平には痛々しい擦り傷があった。
クラウスはカレンの周囲の気温だけでも少し上げてやろうと巻物『夢幻』の呪文を唱えようとする。
「クラウス、疲れてるでしょ……?」
シルキアはディスペンサで自身の精神力をクラウスに与えた。
「……ああ、助かる」
クラウスは巻物を使うと、今度はカレンにシャインスパークを施し、手の平の擦り傷を癒す。
「お兄ちゃん、ありがとう……」
「お腹、空いてない?」
クラウスの隣で、シルキアもカレンの前に膝を付き、目線の高さを合わせて問い掛けた。
「ギュルルゥ……」
それに対しカレンのお腹が先に返事をした。
シルキアは小さく微笑むと、持ち込んでいた熊の形の菓子パンをカレンの前に出し、人形劇のように声色を変える。
「ボクを食べていいよー!」
「……いいの?」
恐る恐る訊くカレンに、シルキアは再び声色を変えた。
「うん、食べてー!」
「ありがとう!いただきます!」
カレンは熊の菓子パンにぱくついた。
更に、カレンはシルキアの差し出したペットボトルの水も受け取り、少しずつ飲んでいく。
「カレンちゃん、少しは落ち着いたかな?」
シルキアの問いに、カレンが頷いた。
「ねえ、カレンちゃん、一体何があったの?」
シルキアは再びカレンに質問するが、上手く言葉を繋げられないのか、カレンは黙ったままだ。
そんなカレンの様子を窺っていた茉莉花が、カレンの前にしゃがんで口を開く。
「この森がとっても危ない所だって事は、カレンちゃん知ってる?」
「……」
カレンは黙って俯いた。
それは、『知っている』という肯定の意思表示なのだろう。
「そっか……じゃあ、どうしてこんなに危ない所に来たのか、教えてくれる?」
「……ねえ、リコンって、何?」
森に入った理由よりも先にカレンから返ってきた一言に、皆口をつぐんだ。
「ママがパパに言ってたの。『リコンする』って。あと、『パパはカレンのことかわいくないんでしょ』って。パパとママ、いつもケンカしてるの」
「カレンちゃん……お母さんがそう言ってたの?」
カレンの心を心配した子供好きなアラノアが、カレンに目線を合わせ、出来る限り優しい声で問う。
「うん……」
「そっか……カレンちゃんは、何でお父さんとお母さんが仲良くしないのか、分かる?」
「分かんない……カレンがかわいくないからかなぁ?」
「そんなこと……ない」
エセルが口を開いた。
「カレン、私たちはカレンの両親に頼まれてここまで捜しに来たんだ。カレンの事がかわいいから、大事だから、両親は私たちに頼んだんだ。カレン……カレンは、本当は両親の事が心配なんだよな?いつも喧嘩してて心配だから……そんな気持ちに気付いて欲しかったんだよな?」
エセルの言葉に、カレンは涙をボロボロこぼす。
「うん……うんっ!」
「教えてくれて、ありがとう」
茉莉花もカレンの頭を優しく撫でた。
「そうして思う事があるなら、両親にぶつけてみてはどうだ?さあ、帰ろう」
「でも……」
クラウスに促されるが、カレンは一歩を踏み出せない。
すると、聖が何か閃いたのか、ポンと手を叩いた。
「ねえカレンちゃん、ぼくと一しょにおしばいしてみない?」
「おし、ばい?」
「うん!両しんのホンネを引っぱり出すおしばいだよ」
かくしてウィンクルムたちは最後の大勝負に出るべく、A.R.O.A.本部に戻るのであった。
●A.R.O.A.本部
本部に戻ったウィンクルムたちは、車内で綿密に打ち合わせた『おしばい』を開始する。
カレンが小さな談話室のドアを開けると、彼女の両親が立ち上がった。
「カレン!何であんな所にひとりで行ったりしたのっ!」
心配からくる怒りを前面に近付いてくる母親の前に、袖口でウィンクルムの印を隠した聖が一歩出る。
他のウィンクルムたちは、ドアの外に待機中だ。
「ぼくがさそったんです!」
聖の言葉に、母親は唖然とする。
「な、何ですって?」
「けんかばっかりする両しんをこまらせるのに、2人で家出しようって」
『家出』のフレーズに、父親も眉をピクリと上げた。
「お前たち……子供のくせに駆け落ちまがいな事を……悪ふざけにも程があるぞ!」
娘を持つ父親が相手の男に辛辣なのは、程度の差はあれ世の常である。
カレンの父親が聖の胸ぐらを掴む。
「大事な一人娘を……!」
相手の男が何歳に見えようと、娘をたぶらかす存在を父親は許さない……これもまた世の常。
「ママ!」
万事休すの展開に、聖は当初の打ち合わせどおり茉莉花を呼んだ。
「お二人とも、ちょっと待って下さい」
と、両親を制する茉莉花を先頭にウィンクルムたちが室内に入ってくる。
しかし、彼女たちが何かを言うより先に、聖の胸ぐらを掴む父親の手をカレンが叩いた。
「聖くんはカレンを助けてくれたのよ!カレンは大事な一人娘って、今パパ言ったよね?なのに、どうしてかわいくないの?どうしてケンカばっかりするの?」
「かわいくないなど、そんな事は……っ!」
「ケンカ、しないでよ……こんなパパとママ、見たくないよ……うえぇぇん……」
「カレン……」
両親は言葉を失った。
「ここまで思い詰める程、お二人の喧嘩は娘さんにとって辛い事だったんです……どう思われますか?」
茉莉花が静かに両親に訴えると、それに続くようにしてエセルも語りかける。
「……私の両親は離婚した。だから、私にはカレンの事が他人事みたいに思えないんだ。原因があるなら、話し合ってみてくれないかな……?」
「離婚……」
この時、初めて両親の視線がかち合った。
「……子供というのは、親をよく見て育つものだ。親としての責任を自覚し、子供の健やかな成長を望むのなら……一度腹を割って話した方がいい」
ガルヴァンがそう言った後、僅かな間の沈黙を挟み、父親が重い口を開いた。
「……カレンはじきに学校に入る年頃だ。私も妻も、家が貧しく最低限の教育しか受けられなかった。カレンには、いい学校に入って幸せになってほしい……そう思って、家業である農業の合間に妻にも内緒で働きに出ていた」
「ど……どうして話してくれなかったの!」
父親の打ち明けた真実に、母親は瞠目し、叫ぶように詰問する。
「話せばお前も働くと言い出すだろう。そうなれば、誰がカレンの面倒を見るんだ……?」
「それは……」
返す言葉の無い母親の肩を、父親が優しく叩いた。
それは、開いてしまっていた2人の距離が、物理的にも心理的にも縮まった瞬間だった。
「だが、いらぬわだかまりを作ってしまったのは悪かった。カレンも、心配掛けてごめんな」
「パパァッ!」
父親に抱きつくカレンを見て、聖は誰にも聞こえないような声で呟く。
「……なぁんだ、なかなおり出来んじゃん」
父親は、ガルヴァンの方を見て頭を下げた。
「腹を割って話して正解だった。恩に着る」
「いや、別に……」
その後、無事に再会し関係を修復できた親子は、3人手を繋ぎA.R.O.A.本部を後にした。
親子を見送った後、ウィンクルムたちも安堵の表情を浮かべながらそれぞれの帰途につくのだった……。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:水田 茉莉花 呼び名:ママ |
名前:聖 呼び名:ひーくん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 北織 翼 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 01月23日 |
出発日 | 01月31日 00:00 |
予定納品日 | 02月10日 |
参加者
会議室
-
2017/01/30-22:24
ひじりです。
<カレンちゃんへのたいおう
何でこんなキケンなことをしたのか、ママがほいくのスキルを使って聞いてみるよていです。
りょう親のへんなようすの原いんがわかったら、ぼくがさいしょに言っていた
『ちっちゃなかけおちのふり大作せん』のネタに使います。
もちろん、ウィンクルムのしるしがわからないように行動しますね。
<背後さんから
「プランはかんせいしてます。そうだんはのぞけるけど、しょじじょうにより、たいおうできないばあいは、ごめんなさい。」だって。
それではみなさん、成こうめざしてがんばりましょう! -
2017/01/30-20:04
>温度調節できる巻物
へえ、そのような装備があるんですね。知りませんでした。
周囲の空気を暖かくできるなら毛布はあまり必要ないかもしれませんね。
了解しました。
今カレンさんの両親の謎について考えているんですが、
今の夫婦の状態は
・互いに1度も目を合わせず、しかも常に20センチくらいは離れ、会話もない
カレンさんの詳細では
・よく笑う無邪気な子だったが、最近はふさぎ込むことが多かったようだ
とあるので、夫婦の異変は最近のものらしいですよね…何があったんでしょう… -
2017/01/30-19:28
>毛布
カレンちゃんの暖について
クラウスが周囲の温度調節できる巻物を使って暖をとる行動を入れています。
判断のご参考までに。 -
2017/01/30-18:58
あ、夜は冷えるので一応子供用の毛布申請しといた方がいいでしょうか…?
その場で話し合いをするにも時間が要りそうですし…
…とはいえこちらは戦闘メインなので、カレンさん保護担当の誰かが申請するか、こちらで申請した毛布をカレンさん保護班の人に渡せばいい感じでしょうか? -
2017/01/30-17:17
はい、頑張りましょう!
ええと、展開的に戦闘の際、カレンちゃんがいる場合と居ない場合が
想定できますね。
なのでどちらでも対応できる様な行動にしました。
私は戦闘中にカレンが現れる様なら保護して水田さんに託します。
その他はマグナライトで照明係りしています。
クラウスは、カレンがいる場合はカレンと水田さん守ります。
いない場合、標的になった防御の低い方に割って入りカウンター狙います。
後、l5を併用して援護予定です。
>トランス
こちらは森に入る直前にする感じです。
プランは提出しました。
今日はもう発言できるか怪しいのですが、出来るだけここ覗きに来ます。
成功祈ります! -
2017/01/30-00:06
アラノアさん達もシルキアさん達も、どうぞよろしく。
来てくれて助かるよ。
>捜索
固まって道を辿っていくんだな。分かった。
私はカレンの泣き声とか聞こえないか気をつけてみようと思う。
あ、トランスは森に入ったらすぐに、でいいんだよな?
私達は時間が持つかどうか分からないから、遅めにするつもりだけど。 -
2017/01/29-23:39
アラノアさん、シルキアさん、来ていただいてありがとうございます。
一緒に頑張りましょう!(ぐっ)
<対ヤグアート
声を出したりという作戦は、カレンちゃんの居場所からヤグアートを遠ざけるためにやろうと思いました。
あたし達の方に向かってくれれば、カレンちゃんを守る事もしやすいかなって。
とりあえずこんなところかな? -
2017/01/29-23:29
あ、誘き寄せはオーガだけ釣る予定だったでしょうか?
それならカレンちゃんの名前は呼ばない方がいいですね。
すいません、呼ばない様気をつけます。 -
2017/01/29-23:12
シルキアとLBのクラウスです。
どうぞよろしくお願いします。
相談内容は確認しました。
>固まって捜索
固まってが良いと思います。
鬱蒼としていても一応道っぽい物はあると思うのでそれを辿り、
道が二つに分かれている様ならそこで二手に分かれればいいんじゃないかと。
>誘き寄せ
泣き真似と笛ですね。笛は遠くまで届くでしょうからカレンちゃんに届く可能性高そうですね。
こちらも彼女の名前を呼び掛けようと思います。
>ヤグアート
無音で低空滑空してくるオーガですね。
無音なのでアラノアさんの殺気感知が役立ってくれそうです。
こちらも殺気感知で警戒しておきます。
>戦闘
クラウスはl4でカレンちゃんを守る水田さん毎壁になって守ろうと思います。
カレンちゃんに戦闘風景はあまり見せたくないですし。
私は、サポート的な行動を何かしようと思います。
>カレンちゃん
すぐに帰る気にはならないならその場でお話をする事になりますね。
怖い体験をした後ですし、落ち着いて貰う為にも私は食べ物を持っていこうと思います。
お腹を満たせば落ち着いて話もしてくれるんじゃないかと。
菓子パンとお水を予定してます。
一先ず、ここまで。 -
2017/01/29-11:54
えと、この中で近接は私達なので、ヤグアートの引き付けと戦闘に専念しようかな、と思ってます。
>車の運転
私も自動車は2ですが、ラルさんが運転なさるならお任せしようと思います。
オーガを探すにあたって、私はホイッスルを申請したい思います
ピッピーィピッ
と祭囃子のようなリズムを付けて吹き鳴らして森の中を探索してみます(オーガを引き付けるのと同時に、カレンさんに怖くないものが来たと思って欲しいので)
あと、私達には殺気探知効果のある装備もあるので、こちらも役に立ちそうかなと思います。 -
2017/01/29-00:19
アラノアとSSのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
もう遅いので今はとりやえず挨拶だけでも。 -
2017/01/28-23:14
ひじりです。
えっと、エセルさん、ぼくがためしに『ヤグアート』の気が引けるように
声を出してなきまねしようと思います。
こどもの声なら、引っかかってくれると思いますので。
あと、ママが村につくまでの間に、かい中でんとうをくばるそうです。 -
2017/01/28-22:53
<車の運転
分かった。じゃあ、ラル、頼んだ。
<申請関係
こっちも了解。うん、準備時間が短くなる方がいいよな。
じゃあ、水田さんが申請してくれたのを借りるってことにしておく。
<早く見つける方法
封樹の杖で見つかると助かるな。
他は…、うーん、カレンが森に入る所は目撃されてるから、その辺りから探索するとかかなあ?
サバイバルのスキルで痕跡を探してもらおうとは思うけど、小さい子供だからどの位残っているか…。
固まるか手分けするかは…、どうかなあ。
離れすぎない程度に分散した方がいいかな?懐中電灯の光が見えるとか声が届く範囲、位?
…「ヤグアート」、聴覚が良いなら音を立てればこっちに引き寄せられたりは、しないかな…。 -
2017/01/28-21:55
<車の運転
そうね、スキルが高ければ着くまでの時間を短縮できるかも・・・
じゃあ、ラルさんにお願いしますね。
<申請関係
あたしの方でワゴン車と一緒に懐中電灯も申請してみるわ。
その方が手間もかからないし、行く準備も短くなるかも。
<早く見つける方法
あたしが封樹の杖を持って行くので、それと共鳴して行き先がわからないか試してみるわ。
ダメなら地道に捜索だけど、これ以上人数が増えないようなら、固まって捜索の方がいいのかしら?
エセルさんはどう思いますか? -
2017/01/28-19:35
水田さんはお久しぶり、だよな。今回もよろしく。
>大作戦
ふんふん、怒らせて本音を言わせる作戦なのか。確かに、他人の方が怒ってくれそうかな?
うまく、いくといいな。
私もフォローにはならないかもしれないけど、ちょっと何か言えないか考えてみる。
>戦闘
ラルのスキルはダブルシューターIIとラピットファイアかなあ。
どっちもプレストガンナーだから…。
私は一応、前衛に出てみる。
>ワゴン車
あ、車があるといいな。
自動車のスキルはラルが持ってる。
今1レベルだけど、2レベルまでなら上げられるから、運転こっちで引き受けようか?
それから、時間が日没前だから、懐中電灯を申請しようかと思う。
森は広くは無いらしいけど、なるべく早くカレンを見つける方法って何かないかな?
「ヤグアート」は聴覚が良いらしいから、もうカレンに気づいてるだろうし…。 -
2017/01/27-03:12
出立条件成立、ですね。(メタ)
改めて、神人の水田茉莉花です。
ひーくんの作戦は、エセルさん達にひーくんとカレンちゃんを連れていって貰って
『ぼくが、家出して両親を困らせよう、って言ったんだ』と言って
両親の本音が引き出せるよう、カマかけてもらうって事なんです。
これなら、怒りがカレンちゃんに行かずにひーくんに来るのかなぁって・・・ひーくん、大丈夫かな?
ちなみに、戦闘時の行動だけど
あたし:カレンちゃんの防御に専念
ひーくん:p3、p4でゴリ押し戦法
の、予定です。
あと、現地までの足として、ワゴン車を本部に申請してみるわね。
運転は、あたしがマニュアル本見れば大丈夫よね! -
2017/01/26-23:30
私はエセル・クレッセン。パートナーはプレストガンナーのラウル・ユーイスト。
どうぞ、よろしく。
私たちはまずは戦闘かな。
私もカレンに両親の喧嘩?の理由を聞こうとは思ったけど。
それで、『ちっちゃなかけおちのふり大作せん』ってどんなことをするんだ?
両親を吃驚させて本音を引き出すとか、かな? -
2017/01/26-14:12
ブレスドガンナーのひじりです、パートナーはママです。
えっと、ぼくたちは、せんとうが終わった後のカレンちゃんのフォローに重きをおきます。
ぐ体てきには、ひとしばいうって、カレンちゃんのりょう親をなかなおりさせようかと思ってます。
名づけて『ちっちゃなかけおちのふり大作せん』です。