プロローグ
「――わ、私達を捕らえて、どうするつもりだ!」
マントゥール教団員よ!
ステージ上に集められた、タキシードやドレスを身にまとった民衆の中心で。
ホール上に立つ、ローブを被った一人の若者に叫ぶのは、今夜まさにこの大きな館で祝賀パーティーを開いていた、とある議員候補の男だ。
「恐ろしい種が撒かれたという噂も尽きない中、よくこんな浮かれた場を設ける事が出来たね。祝賀会を取りやめようと思わなかったのか?」
「くっ……!」
「……まあ、土壇場で取りやめたりして、イメージ落としたくないんだろうけど。御偉いさんなんてそんなもんだ。おかげで俺達の計画も成功したんだからな」
彼――マントゥール教団の若者の手には、白いりんごの形をした手榴弾が乗っている。
そしてその爆弾と同じものが、ステージに集められた民衆達を円形に囲うような形で、ずらりと並べられてもいる。
若者の周りには更に、角の生えた野犬と、同じく角を生やしたトドの様な形状の化け物が控えている。
「利権や富にしか興味のない皆様はご存知ないのだろうね。このリンゴ、爆弾なんだ。爆発するとどうなると思う?」
「し、知らないわ……!」
「ためしにやってみようか。こうやって――」
若者が枝葉を僅かに捻り、ホールの中心に投げると、リンゴは空中で爆発した。
中から膨大な量の瘴気が溢れ出し、野犬が一斉に凶暴な鳴き声を上げ始めた。
「ひいぃっ!」
「いやぁっ! 怖いわママぁ!」
怯える民衆を尻目に、若者は高らかに笑った。
「ハハハハッ! そう、それだ! 教団とオーガに占拠された密閉空間で、増え続ける瘴気に君達は心身を削られ続ける。この瘴気をね、吸い込みすぎると、なんとそこの化物のようになってしまうのさ!」
若者が化物と呼んだ生物――デミ・オーガを指差し、笑顔で力強く宣告する。
議員候補の男は若者に叫び掛けた。
「なっ、何が目的なんだ!? 私の支持者達を、一体どうするつもりだ!」
「そこのリンゴ、全部時限式になっててさ。時間が経つ毎に一つずつ爆発するんだ。解除しようなんて考えるなよ。少しでもおかしな動きを見せたらこいつらにあんたの大事な支持者たち、食いかからせるから」
「くそっ……!」
「……目的、ねぇ。どっちでもいいんだけど。ウィンクルムをおびき寄せる餌になってもらうでも、爆弾が全部爆発して、君達がオーガに成り果てるのを見るでも。なぁ、どっちがいい?」
尊い人間の皆さん! 呼びかける若者の目は爛々と輝いている。
民衆の一人が立ち上がり、一歩踏み出して叫んだ。
「そんな事はできるものか! ウィンクルム達はオーガを倒す存在だ! いずれ助けに来てくれる!」
「本当に? いつ? それまで君達が無事で居られる保障はあるかい? 言い忘れていたけれど、その化物は完全に俺たちの指示下にあるのさ。俺の気まぐれでいつでも君達を食い殺す事が出来るんだ。最高のシチュエーションだろう?」
「なっ、なんだと……!?」
「人質の数が一人や二人減ろうが問題はないんだよ。どうだい? 皆様。無様に苦しむ前に、いっそ自ら、オーガになってみるっていうのは――」
若者がポケットから小さな小袋を持ち出した。
ステージに見える様に掲げ、言い放つ。
「ここに入っているのは『オーガナイズ・シード』。飲み干すだけで、オーガという崇高な存在へと昇華出来る、魔法の種だよ」
「オーガが崇高だって? 馬鹿を言うな! そんな事出来るわけないだろう!」
「みんながみんな同じ事を思ってるって? こんな極限状態で、いつまでその減らず口が叩けるか見物だ」
肩をすくめて、苦笑する若者に。
民衆の中から、ぽつりぽつりと弱気な言葉が漏らされた。
「私はもう疲れたよ。あれを飲めば、楽になれるのか……?」
「ああ……もう無理だ。みんな死んでしまうんだ……」
「どっ、どうしたんだ君達……!?」
ふらふらと立ち上がる老人達。
種の方へと手を伸ばすのを周囲の人間がかろうじて止めた。明らかに、平静ではなかった。
「はは、ギルティ・シードの恩恵かな。この辺りにもばら撒かれていたのだろうし――瘴気の影響で全員狂うのも時間の問題かもしれないね」
若者が嬉々としてほくそ笑む傍らで、また一つリンゴが爆発し、瘴気が民衆の周囲に充満した。
解説
▼目的
人質の解放
敵NPCの殲滅
▼概要
人質
・祝賀会に集まった老若男女数十名ほど+議員候補の男
敵NPC・使用アイテム
・メダ・ガルオ(1体)
二足歩行するトドの様なCスケールオーガ
喉仏を超音波状に増幅し鳴らすことで肉や骨を割く『ハウリング』が主な攻撃スキル。
攻撃範囲は正面前方30%・最大20M。範囲内全ての回避失敗対象に襲い掛かる。
接近し過ぎた敵には頭突き
・デミ・ワイルドドッグ(参加PC×1体=最低で4体~最高で10体)
野犬が凶暴化したもの
瘴気の影響で若干攻撃力や凶暴性は上がっている
群れを統率する、ボス固体である一体はレベルが少し高め
・教団員(3名)
ホールの中心で指揮を取る若者の他に、内側から鍵を掛けている別々の個室に2名ほど潜伏
双方とも『悪意の冠』というアイテムで、デミ・ワイルドドッグのボス一体と、メダ・ガルオに憑依し操っている
・『マイアズアボム』
白いリンゴの形をした手榴弾
枝葉を回す事で時限式にもなる
破裂すると半径約3Mを瘴気で満たしオーガや人間に影響を与える
・『悪意の冠』
魔力を秘めた黒曜石を埋め込んで作られたガラスの冠
知性の低いデミ・オーガの心に憑依し、五感・動き・スキルなどのコントロールを完全に得るが
憑依中の本人は眠った様な状態になり、叩いたり衝撃を与えると目覚め憑依が解ける。
▼フィールド
大きな館のパーティホール
シャンデリアやホールのテーブルなどはパーティ中そのまま、破壊されたものは無し
ステージ上に人質が集められており、時限式に順次爆発する10個程度の手榴弾に囲まれている
灯りはついたままだが瘴気が充満し始めている
ステージを降りたあたりに指揮を取る若者が位置、武器などは無し
左右の鍵が掛かった個室でそれぞれデミに憑依した教団員が一人ずつ眠っている
若者を護る様にしてホール全体にメダ・ガルオとデミ・ワイルドドッグが位置
入り口は正面エントランスのみ
ゲームマスターより
お世話になります、梅都です。
若者はさもすぐオーガになっちゃうよ的な言い回しをしていますが、不安にさせる為の演技で有り吸い込んですぐオーガ化するとかいうことでもないです。目の前で肉親を殺されるとか、よっぽど絶望するようなことが起きれば別ですが。
爆弾は万が一全部爆発しても成功判定にはそこまで影響しませんが、瘴気が増える程デミ系が凶暴になったり人質が荒れたりなどの影響があります。
悪意の冠に関してはなるべく、オーブと同じで再度悪用される事のないよう破壊、もしくはA.R.O.A.の今後の研究の為に装備させたまま捕獲して下さい。冠自体が悪意の塊であるため触れない様にお願いします。
メダ・ガルオのハウリングはちょっと威力が厄介ですが移動速度も普通並なので当たらなければどうということはないです。
よければお気軽にご参加ください。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
人質の手前に大勢の敵…か 敵に隙を作る奇襲といきたいね ◆ 窓か扉隙間から内部を伺い 弓引き絞りシャンデリアを落とす! それを合図に突入だ 落下と破壊に敵が注意を向けた所に魔法だ 声を上げ、獣を前に出させ、 人質を盾にする判断を生む前に数を減らすぞ 初期配置はランスと共に後衛 弓で窓を次々射抜く 風通しを良くして瘴気薄め、 かつ、彼方此方からの破壊音で多方向から襲撃と勘違いさせる狙いだ 「もう逃げられないぞ」と言葉でも翻弄 特殊範囲攻撃は回避+机や柱も活用し防ぐ 撃った後の敵の一呼吸を逆に攻撃のチャンスに変え、矢連射! ☆群れの統率者や動きから誰かの憑依の可能性に思い至るだろう 見える敵を全部倒した後、周囲全部屋を開け全部捕縛 |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
現場に着いたら直ぐトランス。 珊瑚さんの近くに寄り、調律剣の特殊効果で彼の攻撃回数+1にする。 ラキアを人質達のトコへ辿りつかせるため、俺は敵の気を引くぜ。 ラキアの邪魔をするワイルドドッグは斬る。 ラキアがl8展開した後、ワイルドドッグが5匹維持用居る時はその数を減らす。 それ以下ならメダ・ガルオに向かい奴の気を引こう。 EW達がガルオの正面にならないようにするんだ。クラウディオさんが奴の死角に入りやすくもしたい。 「俺が相手だ」と敵の気を引き、敵の攻撃を傘も使って回避するぜ。 教団員は死なさず捕獲するぜ。 別室の教団員の事が判ったら扉の鍵を壊しそいつを捕獲する。 逃がさないように迅速に対応。冠も確保し本部へ。 |
瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
珊瑚とトランスし、kl2も発動。 おれはクリアレインで、デミ・ワイルドドッグの目元を狙い、視角を奪う。 デミ・ワイルドドッグが半数に減るか、全滅したのを確認したら、指揮官の教団員へ向かう。 目的は何なのか、一般人をオーガ化してどうするのか、 それを楽しみたいだけなら自分達の代わりに人質を解放するよう声をかける。 また、指揮官の教団員以外に誰かいるのか問いかけ、どこにいるのか聞く。 「人質となった方を貴方の好きにはさせません!」 降参しないなら、クリアレインを撃ち、教団員の逃げ場を妨害する。 一人で足りないなら、珊瑚や他のウィンクルムと教団員を挟み撃ちしながら攻撃しよう。 教団員を捕獲次第、A.R.O.Aに報告。 |
俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
犬…苦手とか言ってる場合じゃないな トランス、HTGして前へ 助けに来たぞ!と人質に聞こえるように叫ぶ デミ・ワイルドドッグを攻撃 ダメージを追ってる奴優先で 数を減らして人質救出に向かいやすくする ステージまでの道が確保できたらそっちに向かい若者から人質を庇うような位置に 瘴気の影響で不安定になってる人質を励ましボム撤去 破壊しても大丈夫そうなら壊す 無理なら袋等を持参し回収 こいつらは俺達ウィンクルムが倒す だから心を強く持ってくれ、絶望に負けるな! 若者が何か仕掛けるような動きを見せたらそちらへ オーガを操れるのか、もしそうならどうやって操っているのか聞く 聞いた時の表情や視線に注目、操る手段の手がかりを探る |
柳 大樹(クラウディオ)
着いたらトランス→HTG。 俺はまずデミ・ワイルドドッグに行くよ。少しでも数を減らさないとね。 デミの攻撃は盾で受けて、止まったところを攻撃。 人質の人を不安にさせないように平然とした顔でいる。 やっぱ犬は平気だなあ。(デミ・ウルフが駄目なだけと自己分析 数が減って来たら、俊さんが人質に向かう道を作るのに盾でデミを押し込む。 デミが片付いたら、メダ・ガルオ討伐に参戦。 クラウと合流後、合図でチューニング・シンフォニアをクラウに使う。 万が一にもメダ・ガルオがステージ側を向かないように、ステージと反対方向から攻撃。 見た目がトドみたいなだけあって、分厚いな。斬るより刺すように攻撃する。 噛みつきは転がってでも回避。 |
「……苦手とか言ってる場合じゃないよな」
任務の概要と敵の数を聞き、表情を曇らせるのは神人である俊・ブルックス。
実家の犬にじゃれつかれ過ぎて以来、どうにも苦手対象なのだ。
「大丈夫ですよ。普通の犬とは全く違いますから……頑張りましょう?」
ひとつ苦笑して、肩を落とす俊を励ますのは彼の精霊、ネカット・グラキエス。
「俺がまずデミ・ワイルドドッグに行くよ。少しでも数を減らさないとね」
体を慣らしながらフォローする様に告げたのは柳 大樹。
「人質の手前に大勢の敵、か……隙を作る奇襲作戦と行きたいな」
突入前に作戦立てるのはアキ・セイジ。
扉の隙間を少しだけ開き内部を確認する。
会場の外に控えたウィンクルム達には、まだ誰も気付いていないようだ。
各々、トランスを――数組はハイトランス・ジェミニまでを、手早く済ませる。
「みんな、用意出来たな。――行くぞ!」
開いた扉の隙間からセイジが弓を引き絞った。
――ガシャーーーーンッ!!
「……なに!?」
シャンデリアが派手に落下しホールがざわつく。
デミ・ワイルドドッグ達が一斉に吠えはじめたのが突入の合図だった。
「助けに来たぞーッ!」
俊が大きく叫ぶ。救いの一声に、人質達は顔を上げた。
後衛のホール全体を見渡せる場所にネカットが位置し、冷静にフィールドを分析する。
「敵の数は、情報どおり。あとは伏兵が隠れていそうな場所――」
教団員の青年はあれだけの数のデミ・オーガに囲まれているのに、人質は全く傷つけられていない。
ステージに並べられた手榴弾を見るに、ボムと化物を使い恐怖を煽る快楽犯なのだろうと推測出来る。
だとすれば『邪眼のオーブ』の様な、デミ・オーガを操る何かがある筈なのだが、彼は何も所持している様子がない。
仲間の存在を考えるのが妥当だが、唯一身を潜めそうな場所といえば、ステージ脇にある左右の扉のみだが――。
「よく来たねぇ、ウィンクルムたち。でも、大丈夫かな? 人質たちは今にも恐怖でどうにかなってしまいそうな様子だよ」
青年は楽しげに怯える人質達を顎で示唆する。
ステージ上と、そこへ到達するためのルートを睨みながら、平静な顔でラキア・ジェイドバインが問うた。
「……そんな高位オーガまで使役できるなんて、凄いね。邪眼のオーブを?」
「あれは水晶体を常に所持してなきゃいけないからな。知りたきゃ自分で探してみな!」
情報を引き出す意味合いも込めてのラキアの挑発に、彼は上手くのってきたようだ。
彼が手をかざすと一斉に十体の野犬がウィンクルム達に襲い掛かる。
中衛に控えるデミ・ガルオは向かってこない。
敵は全て青年の指示通りに動いている。
「シュン達の道を開かないとね。『朝霧の戸惑い』!」
前衛が駆け出すと同時にネカットのスキルがワイルドドッグ周辺に放たれ敵の視界と回避を奪う。
「そうだなっ、『カナリアの囀り』!」
更に精霊ヴェルトール・ランスのスキルがデミ・ワイルドドッグの数体を焼いた。
エンドウィザードのリスクである詠唱時間分を、突入前から発動可能にしておいた事で初発時間を短縮した。
初手から態勢を崩された野犬たちは態勢を整える余裕がないようだ。
術を放った二人はそのまま後衛の位置取りを維持しつつ、前衛や敵との距離が開きすぎないよう慎重に移動していく。
「くそっ、お前も行け『デミ・ガルオ』!」
青年が一声掛けるとトド型の化け物が動き出す。やはり青年の指示通りだ。
オーブでないというのなら可能性は絞られるが、言葉の真偽がどちらであるにせよ、仲間がどこかにいるはずだ。
「珊瑚さん!」
「ああ、頼む!」
目配せと声を合図にセイリュー・グラシアの武器『調律剣』が強く輝き『チューニングシンフォニア』の恩恵は瑪瑙 珊瑚の武器へともたらされる。
攻撃回数を増やす効果をテンペストダンサーである彼の素早さへと貢献させる形である。
そのままセイリューと並ぶ大樹が野犬達の間を割るように道を作り、珊瑚と、音も無く駆けるクラウディオはデミ・ガルオへ向かった。
切り拓かれた道は俊とラキアが駆ける。
後衛にはネカット、ランスと共にセイジが控えており、後者は窓ガラスを次々に射抜いていく。
瘴気を薄め人質を少しでも安心させる効果もあるが、他方向からの騒音で敵を脅す作戦も兼ねている。
「人質となった人たちを、貴方の好きにはさせません!」
勇ましく声を上げる瑪瑙 瑠璃は青年へ向け『クリアレイン』を撃ちこみ指揮を阻害した。
初手はとにかく人質を優先して動いた、その甲斐あってか、次第に彼らから希望の声が漏れ始める。
「だ、大丈夫なのか? 彼らは本当にあの化物を……」
「でも、霧が晴れてきたわ。きっと大丈夫なのよ」
「そうだな。彼らはあんなにも毅然と戦っているじゃないか……!」
中和されていく瘴気の中で、戦うウィンクルムが視界に入る。
野犬の群れへと向かう大樹の表情は全く恐れを感じていない。攻勢はウィンクルムにある。
人質達を不安にさせないよう苦戦する素振りは決して見せまいという、大樹の気丈な心構えだった。
「やっぱ、犬は平気だなぁ」
敵を制圧しつつぼやいた大樹に「羨ましい……!」と俊が心底から漏らした。
大樹の左目を奪ったウルフに良い思い出はないが、同じものでないなら大丈夫らしい。
「目的は何なんだ、人々をオーガ化して楽しみたいだけなのか!?」
中衛から『クリアレイン』を放ちながら、瑠璃が青年に向け叫び掛ける。
「そうだなぁ、折角手に入れた玩具を試してみたかった気持ちもある。こんな風にね!」
青年がぱちんと一つ指を鳴らすとデミ・ガルオが大きく息を吸い込んだ。
「攻撃が来る、みんな避けろ!」
セイジの声に振り返る。トド型のデミ・オーガが大きく喉仏を鳴らした。
「――グオオオオオッ!!」
化物の雄叫びに人質たちは震え上がるが、メダ・ガルオに先んじて向かったクラウディオがステージと仲間を避ける様に動いていたため、こちら側の被害は皆無だ。
クラウディオ自身も予め発動していた『朧月』の恩恵があり、回避に成功する。
撃った直後の一呼吸を見逃さず、メダ・ガルオの喉仏目掛け容赦なくセイジとクラウディオが攻撃を打ち込んでいく。
「オーガに意思はない。オーブもないなら、あの動きはまさか……?」
とめどなく矢を放ちながらも、セイジは冷静に青年の動きを分析していた。
彼の動きはデミ・オーガ達の攻撃タイミングすら操っている。まるで人と同じように、あのデミ・オーガ達も意思を持っているかのようだ。
「珊瑚! 気をつけろ!」
巨体におくすことなく立ち向かう精霊へ、メダ・ガルオも攻撃を仕掛ける。
瑠璃が叫ぶ側から珊瑚の装備である『魂の解放』が強く光り、解放された霊が攻撃を身代わりに受けた。
形のないものにバシン! と弾かれてデミ・ガルオが狼狽した所へ『スタッカート』で一気に畳み掛けた。
反撃には『オブリガート』の構えから更にカウンターダメージを与える。
パッシブである『アナリーゼ』の効果も有り、今の珊瑚の攻撃を眼で追える敵は居ない。
「グオオッ……!」
「このままズッタズタにしてやる!」
「野犬ども、あっちだ!」
見かねた青年が野犬に指示を出した。
ボスが一鳴きすることで数匹が意識をそちらへ向けるが、間髪入れず俊と大樹が追い打つ。
「お前らの相手は――」
「こっちだよっ!」
ランスが放った初手の魔法でダメージを負っている固体から狙い澄まし、トドメを刺していく俊と、動きを見極めつつ俊の通り道を開くように野犬を捌く大樹。
セイジが派手にガラスをぶち割っているため聴覚までも乱されている野犬達にはなすすべが無い。
セイリューも数匹を相手取るが、ステージに向かうラキアを野犬が追うのもしっかり見逃さない。
「ラキア達の邪魔はさせないぜ!」
「ギャインッ!」
後ろでセイリューが切り捨てたのを一瞥だけして、ラキアは無事ステージ上に控える人質の下へ駆けつけた。
「みんな、この中へ入って。出来るだけまとまって!」
ラキアが『チャーチ』を発動するのとボムが一つ爆発するのはほとんど同時だった。
コンマの差で人質達の保護に成功する。爆発しても、黒い靄は彼等に届かない。
「これはなに……? 向こうが見えてるのに、壁があるみたい」
「バリアのようなものだよ。この中なら瘴気の影響も遮断出来るから、安心して」
穏やかに笑いかけるファータの青年に、不思議そうな顔をしていた人質達はこぞって胸を撫で下ろす。
スキルのメンタルヘルスにラキアの人柄も相まっての相乗効果だ。
少しして俊も到着する。チャーチに護られている事は確認したが、中には到着時から弱っている人間も居た。
ボムを片っ端から撤去しながら勇気付けるように俊は叫んだ。
「こいつらは俺達ウィンクルムが倒す。だから心を強く持ってくれ、絶望に負けるな!」
危険な爆弾にも毅然と立ち向かう、若き神人の頼もしい姿に、下を向いていた老人達も顔を上げた。
「負傷者は回復出来ます。こっちへ」
「た、助かるよ……あんたら何でも出来るんだな」
「そんな事は。俺が貴方達を看てあげられるのも、彼らが体を張ってくれてるおかげだから――」
ラキアが視線を遣った先で、野犬を半数ほど掃討し終えたセイリューがクラウディオの下へ駆けた。
「加勢するぜ!」
「助かる」
『双葉弐式』での素早い手裏剣攻撃は確実にデミ・ガルオにダメージを与えるが、敵も攻撃を与えようと躍起だ。
「俺が相手だ!」
傘を使い攻撃を回避しながら、クラウディオが攻撃しやすいようデミ・ガルオの気を引き隙を作るセイリュー。
素早い二人からの連撃により、メダ・ガルオは防戦一方である。
「おまえたち、バラバラに動くな! まとまって――」
「させるかよっ『お日様とお散歩』!」
青年の声に一匹のデミ・ワイルドドッグが振り返った。
しかし指示を終える前に、ランスのスキルが指揮者へ向け発動された。
「あ、熱いっ――!? 来るな、こっちへ来るなぁ!」
熱線照射の魔方陣から逃げ惑う様に青年は狼狽する。
これで青年による指揮系統は完全に失われた。
通常ならオーガだけでは連携は取れないはずだが、青年の意図を汲む様に残ったデミ・ワイルドドッグ数体は、ガルオと戦うメンバーへと向かった。
「行かせないよ……!」
野犬の進行を阻んだ拍子に、大樹が掠り傷を負った。
「援護します、大樹さん!」
「助かる!」
傷の痛みを振り払う様に片手剣を一つ振るい、瑠璃の『クリアレイン』が射抜いた固体にトドメを刺した。
そのまま瑠璃との連携で、残った野犬を順当に掃討していく。
幾らか軽傷は負ったものの、ウルフに奪われた左目に比べればなんてことはないと思った。
「もう一発、いきますよ!」
前衛への声掛けと同時に、発動されたネカットの『お日様とお散歩』がガルオを焼いた。
「ギャアアッ!!」
身を焼き焦がす熱量に化け物が悲鳴を上げる。
決定打とまではいかないものの、熱線に晒され続けた教団員ともども満身創痍である。
「クロちゃん、待たせた」
野犬を掃討し駆けつけた大樹が調律剣の効果をクラウディオに施した。
更なる連撃を与える側から大樹はその分厚い皮膚へと突き刺す様な攻撃を繰り出すが、なにぶん硬い。
ランスは既に次の詠唱へ入っている。チャーチ内で護衛するラキアは余裕が見えてきた人質達に「そういえば」と切り出した。
「あの逃げ回っている男――教団員の彼は何か言ってなかった? 魔物を使役する際に、何か掲げてた、とか……」
「爆弾以外の物は、何も見ていないわ」
「そうだな。完全に指示下にあるとしか……ただ、仲間が他に居ないとは言い切れないかもしれん」
「このホールには個室が二つある。ステージを挟んで、左右に一つずつ――」
支持者の一人が指差した先には、確かに締め切られた扉がある。
もしも誰かがデミ・オーガ達を操っているのなら、手駒が力尽き逃げ遂せる前に突入した方がいいのかもしれない。
目に見える野犬がほぼ息絶えた頃、瑠璃が教団員の下へと駆けた。
熱線攻撃によりぐったりしている男の襟を掴んで言葉を飛ばす。
「お前以外にも仲間は居るのか!?」
「知らねぇな……へへっ。見つけられるもんなら――」
ちら、と扉に目を遣ったのを、爆弾を回収し終えステージ上に居た俊は見逃さない。
「……あの部屋か!」
弾かれた様に駆け出し、立ち位置から近い右の部屋を咄嗟に目指した。
ステージ上から見渡す限りほぼ野犬は掃討されていたが、テーブルクロスの下から突然現れた大きな固体が俊を狙い飛び掛る。
意思を持って隠れていたという事なら、オーブ使役にしろ何にしろボス固体ということだ。
「ガァゥッ!!」
「させません!」
すかさず飛び出したネカットが外套『閃光ノ白外套』を広げ野犬の目を眩ませた。
「さんきゅ!」
「気をつけて、シュン!」
声を掛け合いつつ勢い良く扉を蹴破る。
突入した先で教団員らしき不審な男が壁に凭れて眠っている。
頭に被った冠からは禍々しい気が放たれていた。
「こいつか……! おい、起きろ!」
「――ハッ!?」
冠には触れず男を揺さぶると、ばちっと何かがはじけたように目を覚ます。
冠が連動していたのは先程俊とネカットを襲ったデミ・ワイルドドッグのようだ。
憑依が解けた途端に挙動がおかしくなった野犬へ、ネカットが通常攻撃で追撃を加える。
「皆さん、ガルオの指揮はおそらくそちらの部屋です!」
「わかった! マントゥールぬ野郎、逃がさねぇ!」
憑依が解けたと察したネカットが、ガルオに集まっていたメンバーへと声を飛ばすと、珊瑚が左の部屋へ突進し扉を蹴破る。
「カラクリが解けたってんなら、あとは――平らげるだけだ!」
「大樹、来るぞ!」
パートナーへ呼びかけ後方に下がらせたクラウディオが、通常攻撃で頭部を狙い動きを止める。
万全の状態で、ランスのスキル『乙女の恋心』がデミ・ガルオに向け渾身の一撃を放った。
「ギャアアアアッ!!」
「――うわぁッ!?」
攻撃の大火力と珊瑚の揺さぶりに驚き、左の部屋に眠っていた教団員も汗だくで目を覚ます。
その身に直接的なダメージはないものの、憑依していたのだから戦っていたのと同じ事なのだ。
驚いて飛び上がった拍子に冠が落ちて割れ、程無くして魔法に身を焼かれたデミ・ガルオも息絶えた。
「こちらは無事、捕縛しました」
ロープで教団員を冠ごと捕縛し、ネカットがパーティーの下へ連行する。
珊瑚が突入した側の教団員も、最早戦意を喪失したかのように部屋から姿を現した。
指揮をとっていた青年も観念したように項垂れていた。
「この冠で、オーガを操っていたのか?」
瑠璃が問いかけると、冠を被っていた教団員が答えた。
「被る事で、知能レベルの低いオーガに憑依出来るアイテムさ。群れのボスにあたる野犬ならば、統率を取る事も可能だと聞いたから引き受けたが……もうこんな危ない役割はゴメンだぜ」
意気消沈した教団員に苦笑し、ネカットがさて、と話を改める。
「冠はどうします? 破壊した方が……?」
「いや、今後の研究に役立ててもらいたいしな。A.R.O.A.本部に預けよう」
「そうですね」
セイリューの言葉もあり、冠ごと教団員は御用となった。
未だ黒い気を放ち続けるそれを見遣って、ランスが懐から帽子を取り出した。
「……その冠、触れんのやばそうなんで、これでもかぶせとくぜ」
目に毒だ、と小さく呟き、『悪意の冠』を布で覆った。
***
「皆さんありがとうございました。なんとお礼を言ったらいいのか……」
祝賀会を開催していた男が代表して頭を下げる。
人質にけが人や重度に心を病んだ様な人間は一人も出なかった。
「シャンデリアとかガラスとか、派手に割ってしまったけれど。すまんな」
「いいんですよ! そんなものはどうとでもなる。私は、彼らの命の方が大切ですから……」
セイジの気遣いに主催の男はぶんぶんと首を振って、助け出された人々を見遣った。
心からの言葉か、はたまた貴重な支持者を失いたくない欲目からなのかはわからないが――ランスも苦笑しセイジの肩を叩く。
「たくましいこった。ま、奇襲も成功したし被害が無くて良かったな」
「ああ、本当に」
互いを労ったところで視線を遣った先で、若い女性がラキアに頭を下げていた。
「綺麗なお兄さん、ありがとう。あなたの頼もしさは素晴らしかった」
「皆さんが諦めなかったおかげですよ」
よく頑張りましたね、とラキアが笑いかけると、若い女性も頬を染めてはにかんでいた。
穏やかなパートナーの姿に、セイリューも笑って「おつかれさま」と一声かけた。
「非常に連携の取れた戦いは見事だった。本当にありがとう。このご恩は必ず」
何度も頭を下げる彼らにもういいですから、と謙遜し、帰す。
人質にけが人は出なかったものの、ワイルドドッグ戦であちこち負傷した大樹には、珊瑚が後方で応急処置していた。
「簡単な手当てだけやし、おかしかったら医者に見てもらうんだぞ」
「うん、悪いね」
礼を述べて珊瑚と別れる。クラウディオと合流し、こちらも真っ先に怪我の心配をされた。
「……平気な顔をしていたから、全く気付かなかった」
「ん? ああ、だってそりゃあ」
包帯を見遣るクラウディオに、なんでもないような顔をして「不安になるような素振り出来ないだろ」と大樹は言った。
確かに、心を病み始めていた人質達を不安にさせまいという気概は充分感じさせられた。
精霊ほど力がなくたって彼の心は気丈だ。これまでの付き合いでよく理解している。
それでも、護衛は自分の役目で、大樹は護るべき神人で。
小さな傷だとしても、すべて彼自身で背負わせてしまうには、なんだか釈然としなくて。
「……無理は、しないでほしい」
「え?」
クロちゃん、なんて? 聞き返すもそれ以上返答は返らず、なんでもない、と精霊は踵を返す。
「……へんなの」
頭をかし、と掻いた拍子に少しだけ傷が疼いて、精霊の後を追い帰路につく。
「お疲れ様です、シュン」
「ああ、ネカもな」
一息ついてこちらも合流する。
やる事も多かったが上手く仲間達との連携も取れて、それぞれが無駄なく動けたように感じる。
笑顔で抱き合う人質達や笑い合う仲間の姿を見て、俊は小さく笑みを浮かべた。
「犬、無理かなーと思ってたんだけど。出来る事があってよかったよ」
「ふふ。爆弾を回収して回る姿、とても頼もしかったですよ」
襲われてステージから落っこちないかハラハラしました、と悪戯っぽく付け足されて少しだけむくれた。
「そんなにドジじゃねーよ。ネカもお疲れ。冠に関しては、いい調査結果も出るといいな……」
過去の職務からつい、そんな台詞が口を衝く。
セイリュー達は少しだけ、冠の事を知っているかのような口振りもしていた。
邪眼のオーブは随分研究が進んだように思うが、あの悪意を秘めたガラスの冠に関してはまだ未知数だ。
「そうですね。こういう事件が、少しでも減るといいけど」
憂いを残しつつも、今は無事解決した事件の余韻に、思いを馳せた。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:俊・ブルックス 呼び名:シュン |
名前:ネカット・グラキエス 呼び名:ネカ |
名前:柳 大樹 呼び名:大樹 |
名前:クラウディオ 呼び名:クラウ、クロちゃん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 梅都鈴里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月21日 |
出発日 | 12月01日 00:00 |
予定納品日 | 12月11日 |
参加者
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 瑪瑙 瑠璃(瑪瑙 珊瑚)
- 俊・ブルックス(ネカット・グラキエス)
- 柳 大樹(クラウディオ)
会議室
-
2016/12/01-00:00
-
2016/11/30-23:58
おっと、気が付かないうちに色々進んでいたな。
俺の行動とも矛盾も無いみたいだし、丁度よさげだ。
敵は俺達が来ることは予測しているけれどタイミングまでは分からないよな。
だから、それを活用して、できるだけ奇襲の形で襲撃できるように工夫してみたよ。
成功したら1R儲けたようなもんだからな。
俺は、目晦まし効果を持つ弓で敵の視界を奪いつつ、ついでに、窓も矢で割って換気しちゃうw
ランスは攻撃魔法バリバリで敵を倒していく予定。
+《天の川》壁での人質の安全確保もできたらしたいかな。
ちなみに、パッシブスキルの《涙》で威力も範囲も上がってる。
パッシブスキルは唱えなくて良いからお得だね(笑
冠っぽいものはなんだかアブナそうなんで、
帽子被せることで「うっかりさわっちゃったー!」ってなっちゃうのを防止していくつもり。
そんな感じかな。
プランは書けているよ。
うまくいくと良いな。 -
2016/11/30-23:51
プランでーきーたー。
色々対応するべき事は多いけど、皆で協力して対応すれは大丈夫だ。
きっと巧く行くと信じてるぜ。
相談その他アレコレ、お疲れさまでした。
後は天の采配がいい感じに盛り上げてくれると!
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2016/11/30-22:03
おっけ。教団員と冠の対応把握。
ありがとう。
教団員と人質任せる形になっちゃうけど、よろしくね。
俺も戦闘がんばるわ。 -
2016/11/30-21:36
教団員は捕獲、出来れば冠も一緒にA.R.O.A.に引き渡したいトコだな。
邪眼のオーブと違って冠が出てきたことって少ないから、
今後の資料になるものは出来るだけ確保し、
調べてもらって良い対処方法を考え出してもらいたいし。 -
2016/11/30-20:34
>教団員
可能なら捕縛、無理そうならやむを得ないし冠破壊って感じかな。
一応捕縛用にロープ持って行ってる。
俺達が触って仕組みとか分かるもんでもなさそうだし、
A.R.O.A.に引き渡せればいいかな。 -
2016/11/30-19:13
挨拶が遅れました。テンペストダンサーの珊瑚と、瑪瑙瑠璃です。
セイジさん、セイリューさん、俊さん、大樹さん、今回もよろしくお願いします(頭を下げる)。
>チューニング・シンフォニア
心強いです。珊瑚が戦闘中にでも、効果をかけられるなら是非お願いしたいと思っています。
漠然とですが、珊瑚はメダ・ガルオ、自分はデミ・ワイルドドッグに当たる予定でいます。
>教団員
出来れば、捕縛するつもりでいます。
自分達はプランの半分は、教団員を捕まえる事に絞ろうと思いますので、
A.R.O.Aの事も書こうかと思っています。
-
2016/11/30-18:52
そういや、教団員は捕縛ってことでいいんだよね?
いや、位置的に俺とクロちゃん捕まえに行けないような気もするけど。気になってさ。
悪意の冠は破壊?
それとも教団員毎A.R.O.A.に渡す感じ?
個人的には研究して、なんか対策立てれるならA.R.O.A.に立てて欲しいところ。 -
2016/11/29-21:54
瑪瑙さん達、ヨロシク!
これで敵ワイルドドッグの数は10体に決まったな。
オレの分のチューニング・シンフォニアを珊瑚さんに使おう。
こちらから珊瑚さんの方へ寄るので、珊瑚さんはその前に接敵しててもOKだ。
その後オレはメダ・ガルオの気を引きに行こうと考えてる。
クラウディオさんに巧く敵死角から攻撃してもらった方が良いかと思うし、
ランスさんやネカットさんの方に敵が正面向かないようにしたいし。
なのでオレやラキアはワイルドドッグの対応があまり出来ないので
その分は他の人達に負担してもらう事になるけど、ヨロシク頼むぜ。
チャーチ内の人達を安心させたり励ましたりは、ラキアもしてくれる。
俊さんは巧く敵情報を聞き出す方へ重点置いてもらっても大丈夫だと思う。
-
2016/11/29-19:38
おお、瑠璃くんたちもよろしくー。(右手をひらっと振る
んじゃ。とりあえず、俺のチューニング・シンフォニアはクロちゃんに使うわ。
俺らは戦闘に専念させて貰うよ。
クロちゃんのスキルは範囲攻撃みたいなのに効くかわかんないけど。
回避上げるのにn5は付けてって貰うつもり。 -
2016/11/29-18:23
ネカット:
埋まりましたね!
前衛が増えて頼もしい限りです。
調律剣、もうひとつは珊瑚さんに使うのがいいでしょうか?
まあこれは使う方にお任せしますね。
人質の安全確保、ラキアさんのチャーチがあると心強いですね。
瘴気のせいで彼らも不安が大きくなっているでしょうから
励ましたりして精神的にもケアしてあげるのがいいかと思います。
そこらへん、シュンがやる気ですが、
教団員の若者に悪意の冠の情報をうまく聞き出せるか文字数的にちょっと微妙な線です。
とりあえず仮プランを書いてみて調整ですかね… -
2016/11/27-21:33
ラキア:
調律剣は攻撃回数+1効果があるけど
EWへの効果は単純に回数+1ではなく
直前に使用していた魔法スキルを再発という変則効果なので
MPの消費や得たい結果から考えると、少し相性悪いよね。
で、俺もガンガン攻撃するのも難しいし、
チャーチ展開したらその後チャーチ内から出る訳にいかない。
なので、調律剣の恩恵は必要なく。
そもそもセイリューもそれを持って行くから必要な場合彼から貰うし。
大樹さんはクラウディオさんに使って良いんじゃないかな?
人質の安全を考えると、やっぱり全員入りきらない可能性があるけど
俺は隙を見てステージに到達してチャーチを使う予定。
回復はその中からサンライズ使用予定。
セイリューにはそのための露払いしてもらうか
EW達へハウリングが向かないようにメダ・ガルオを挑発して気を引くか。
かな。
メダ・ガルオを仕留める主火力をEWとするならそうしないと危険でしょ。 -
2016/11/27-19:52
ネカット:
おおー、おめでとうございます!
攻撃回数が増やせるのは2R1回のEWにとっては喉から手が出るほど欲しいですが
後衛の私まで届くかどうか分かりませんし、
クラウディオさんに使ってもいいと思いますよー。
そういえば、さらなる大火力のランスさんが入ってくれたので
少し補助的な動きもできるかなと思い
私は初手で朝霧の戸惑いを使う予定でいます。
数的に、先にデミ・ワイルドドッグの数を減らした方がいいような気がするので
そちらに向けて撃つ→お日様と散歩でメダ・ガルオ攻撃→デミ犬に通常魔法攻撃(MP切れる)
の順番で行くつもりなのですが、こっちの方が効率いいかもとか、
こうして欲しいとかあったら遠慮なく仰ってくださいね。 -
2016/11/27-15:11
なんか、調律剣シンフォニアが手に入ったんで持ってく。
チューニング・シンフォニア? とか言うので、近くの人の攻撃回数倍加できるんだって。
この武器スキル使うならメダ・ガルオ相手かな、って思うけど。
誰か攻撃回数増やしたい人いる?
いないなら、近くってのがどのぐらいの距離か判断つかないけど。
デミ・ワイルドドッグ片した後に、クロちゃんに使うつもりでいるよ。 -
2016/11/26-14:43
おお。人が増えてる。
よろしく。
じゃあ、まずはデミ・ワイルドドッグの数を減らした方がいいかな。
でもデミ相手してるときにメダ・ガルオに邪魔されてもあれだし。
クロちゃんにはメダ・ガルオの相手を頼んどこうか。
俺はデミ・ワイルドドッグの方に行く。 -
2016/11/25-19:54
ネカット:
起きたら人が増えてました。火力と回復力がアップです!
改めて皆さんよろしくお願いします。
>別室の教団員
これ、こちらからは分からない情報ですけど
もし別室には外に通じる出入り口とかあったら、最悪の場合私達に存在を気付かれずに逃げられてしまいますよね…
うーん、どうしたものでしょうか…
戦いの最中に、
・オーガが教団員の支配下にあること
・若者がオーブ等を使用していなさそうなこと
を吐かせるか自力で気づくかしないとですよね。
シュンは敵の数がある程度減ったら、ホールの方に向かって
人質を守るのとボムの撤去をしたいと言っているので、
その際に若者と対峙することになるかもしれません。
その時に聞き出せるようなら聞いてみたいですね。
まあ上手くいくかは分かりませんが… -
2016/11/25-00:07
まいどよろしくなー。
とりあえず、挨拶だけ。 -
2016/11/24-23:51
ラキア:
ホールに居るオーガは2種でうち1体がCスケール。
ホールに居る教団員は邪眼のオーブ等を持っている様子も無く、
彼が2種のオーガとコミュニケーションを取っているように見える、
ということなら。
オーブを使用しない別の方法でオーガを支配下に置いていると推測できるね。
ただし『別室に支配アイテムを行使している仲間が居る』って情報は、
ホールにいる教団員から語ってもらうなどしないと判らないよね。
先にホールの教団員を確保した後、まだオーガが統率とれているなら、変だと思うけど。
先にオーガ倒したら憑依が解けて、別室の教団員が脱出してしまうという可能性もあるよね。
それを防ぐには『別室に潜伏している、操っている教団員が居る』事を
こちらが知っていなくては出来ないからね。悩ましいね。 -
2016/11/24-22:51
(ひどい誤字により再投稿)
セイリューさんたちもよろしくー。(右手をひらひら振る
>悪意の冠
ちゃんと読めてなかったわ。
個室にいるなら被ってるのは見えないね。
でも、動きから憑依じゃなくても。
指示かなんかされてるのは察することはできそうな気がするよ。
えーと、現場に辿り着いたときに見えるのが。
【ステージ上】人質数十名(周囲に時限式白林檎10個)
【ステージ前】教団員その1(オーガナイズ・シード所持)
【教団員その1の護り】メダ・ガルオ、デミ・ワイルドドッグ
んで見えないところに、
【右の個室】教団員その2
【左の個室】教団員その3
ってことか。 -
2016/11/24-22:26
セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
火力的に心配なさそうなので、念のための回復要員で参加だ。
今回もヨロシク。
敵オーガと教団員1名はホールに居るからすぐ判るけど、
・オーガをどうやって支配下に置いているのか(悪意の冠の存在とその効用)
・別室に居る『悪意の冠』使用中の教団員の存在
を現場に着いた時点でオレ達は知っているコトでいいのか、
一応内部偵察して判明するのかが判断に迷うトコロ。
人質に関しては事前に解っていていい部分だけれど、
敵情報は事前に全て解っているってのは無理があるかなーって思ってさ。
なのでそこを調べるトコからって感じで考えていいのかな。
火力は充分ありそうなので、オレはラキアのMP確保のディスペンサだな。
武器は調律剣でワイルドドッグ対応か教団員対応ってとこ?
ラキアは皆が敵の気を引いてもらえるなら
人質のトコへ行ってチャーチ展開も考えたけど、
人数的に全員入りそうにないから悩むトコだな。
ざっと考えているのはこの位。 -
2016/11/24-21:56
そういや、俊さんたちとは結構久しぶり?
知っての通り。柳大樹とシノビのクラウディオ。
よろしくね。
ゲームでいうなら取り巻きのデミ・ワイルドドッグからやって、数を減らしたいところかなあ。
でも憑依してるのが厄介か。
王冠被ってるのは、俺らからも見えるだろうし。
動きから憑依してるのもわかるかな。
憑依してるオーガ倒したときの衝撃って。
憑依者に行くのか個人的に気になるところ。って訳で、オーガ倒してからの捕獲に賛成ー。
まあ、この人数で先に捕獲ってのも難しいし。
俺もHTGかなあ。どっちも前衛するよ。
俊さんが人質の安全確保に回るなら。
俺はオーガヤるわ。 -
2016/11/24-20:18
俊・ブルックスとEWのネカットだ。
大樹達は久しぶりになるかな。よろしく頼む。
位置関係を見るに、メダ・ガルオとデミ犬を突破しないと人質のところにたどり着けないのか。
指揮とってる教団員は武器無しなら、人質に手を出してくる可能性は低そうだが…
オーガけしかけるってこともないとは言えない。
まずは敵の排除が優先かな。
悪意の冠は、戦闘中に起こすのも何だしオーガ倒してから捕獲に行った方がいいと思う。
で、俺たちの行動は
ネカは例によって、後衛で敵殲滅担当。
俺はHTGで前衛に出て、人質の安全確保したいところ。
なんだが…デミ・ワイルドドッグ……犬かぁ……(←苦手)