【禁獄】混戦の市街地(梅都鈴里 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「きゃああっ! 盗賊よー!」
「こっちには野犬も出たぞ! 角があるヤツも居る!」
「それに……なんなんだ、雨が降ったわけでもないのに、この濃い霧は……!?」

 突然荒れ始めた首都タブロスの一画で、住民達がパニックに陥っている。
 一報を受け、駆けつけたA.R.O.A.職員が避難指示を出しつつ、状況を分析していた。

「やはりこれは瘴気だ。凶暴化している野犬や盗賊達はこれに当てられたのだろうが……」
「ああ。おそらくは報告に聞いていた、例の手榴弾か」

 手元の資料に視線を落とす。
 捉えた盗賊の一人が手にしていたのは『マイアズアボム』と呼ばれる、白いリンゴの形をした手榴弾だった。
 教団員らしき人物に、金銭と引き換えにこれをばら撒くよう手渡されたのだという。

「爆発させると瘴気が溢れて、周囲の化け物が一層強くなったり、人間や動物が凶暴になったりするんだとだけ聞かされた、と――」

 市街をパニックに陥れ、そのどさくさに紛れ民家を襲う事で、夜盗たちには一石二鳥だろう、と。
 配られた数は正確に把握されてはいないが、一人の盗賊に一つは確実に渡ったと言う。

「しかし、これの範囲効果は半径3Mほどだ。それにたかだか盗賊達にはデミ・オーガを使役するほどの力はない。
 野犬の中にはデミ化している固体も居るようだ。ばら撒かれている瘴気の影響と見るか、あるいは……」
「ああ。散らばっている夜盗の中に『邪眼のオーブ』を持っている教団員が紛れ込んでいる可能性は高いな」

 職員達が話し込んでいる間にも、巨大化したネズミ――デミ・ラットが彼らを襲う。
 盾で弾き飛ばしながら、駆けつけたウィンクルム達に状況と目的を説明した。

「デミ化したラット、ワイルドドッグの討伐。盗賊、及び紛れ込んでいるならば、教団員の捕獲とオーブ破壊が目的だ。
 この区画一帯は既に閉鎖してある。可能性は低いが、討伐に時間がかかり過ぎると盗賊やデミ化ネイチャーが別区画へ逃げ遂せるかもしれない。
 デミ化討伐にばかり時間を割き過ぎると、盗賊が手榴弾を爆発させネイチャーの凶暴化を促進させてしまう。
 かといって夜盗と教団員にばかり時間を割き過ぎると、デミ化や凶暴化した夜盗、そして瘴気の被害に当てられる一般市民が出るかもしれない。
 どれか一つを取っても他がおろそかになる。焦点を絞り、迅速に動かなくては」

 この区画一帯は混戦を極めていた。職員による避難誘導の手は常に働いているものの、凶暴化したネイチャーとそうでない者、
 瘴気の影響が強すぎてオーガ化しかけている人間。常時よりも乱暴になり、興奮している夜盗――。

「デミ化している固体は全て討伐してもらいたいが、デミ化、オーガ化をしていない人間、植物、動物に関してはどれほど凶暴であっても、
 くれぐれも傷つけない様にしてほしい。誤って殺す様なことがあれば瘴気の力を促進させてしまうからな。
 慎重に、かつ迅速に。上手くチームで動いて欲しい。一般市民の避難に俺達も手を尽くす。頼んだぞ」

解説

▼破壊及び回収が必要なアイテム要綱
・『邪眼のオーブ』…デミ化したネイチャーを使役する水晶玉。落とせば簡単に割れるので破壊して下さい。
・『マイアズアボム』…手の平に乗る大きさの白いリンゴの形をした手榴弾。爆発すると瘴気を半径3Mに撒き散らす。
 枝葉を回すと時限式にもなる。爆発前に回収出来た場合、近くの職員へただちに預けてください。


▼敵NPC
・『邪眼のオーブ』を持ちデミ・ワイルドドッグを使役している教団員一人の捕縛(ローブを被って目立たないように、盗賊とは明らかに違う格好をしています)
・『マイアズアボム』を持った盗賊の捕縛(参加ウィンクルム人数×一体…最低でも四体~最高で十体)
・デミ・ワイルドドッグ(数はランダム、教団員と盗賊の捕縛に時間がかかるほどマイアズアボムが爆発するため瘴気の影響で増えていきます)
・デミ・ラット(上に同じ・ただしオーブによる使役はされていません)

▼中立・及び味方NPC
・逃げ遅れた一般市民数名(倒れたり襲われていることがあります。見つけたら最優先で助けてください)
・デミ化まではしていないものの凶暴化しかけているネイチャーやオーガ化しかけている人間(殺すと判定が失敗に近くなります)

▼成功条件
・教団員捕縛と盗賊の全捕縛・及びデミ化した固体の討伐
・手榴弾(マイアズアボム)は全て爆発させてしまっても構いませんが、死人が出たり盗賊や教団員が逃げ遂せたりすると失敗に近くなります。

▼フィールド
・RPGなどによくあるありふれた市街地です。宿があったり武器屋があったり民家があったり。盗賊とデミが荒らしまわっています。
 時間と空模様は満月の夕方~夜。瘴気で空は靄がかっています。
・戦いには参加しませんがA.R.O.A.職員達も点在しているので助けた一般市民や回収した手榴弾はその場で預けてください、後者は爆発物なので。

▼全体描写になります。


ゲームマスターより

お世話になります、梅都です。
ゲームなどでたまにある、チームやキャラで分岐して戦う様なフィールドを作りたいなと思ったのですが、ちょっとややこしくなってしまいました…自由度が高過ぎるので、プラン例としては、

・まとまって団体で動き、見つけた盗賊やデミ化から各個捕縛、撃破
・バラバラで動き少しでも早く手榴弾を回収し瘴気の被害を抑え、デミ化を極力少なくしてから教団員確保

などかなと。勿論、自由にしていただいて構いません。
状況は混戦していますが敵味方を区別しつつ最終的に教団員一人を探し出して捕縛しオーブを破壊すればいいという感じです。姿も動向も妖しいので全員で散策すればすぐわかります。
敵NPCレベルはすべて低め、判定はゆるめ。相談期間も長めです。
よければお気軽にご参加ください。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  どうか、無関係の人が傷つくことのないように

B班 現場についたらトランス
地図が手に入れば持って 確認しながら探索
マグナライトで周りを照らしながら 仲間と協力して逃げ遅れた人と手榴弾を探す
誰かいませんか?声かけしながら細い路地も
発見したら近くの職員に渡す
怪我をしていたら応急手当(医学スキル)

盗賊・教団員捕縛要員
発見時 最優先で確保 神符使って拘束狙う
シリウスや仲間と協力 逃げ道塞ぐように
気絶させたら拘束 手榴弾あれば回収  職員に渡す
オーブは破壊 

凶暴化した人やネイチャーは戦闘力奪うのみ(角の有無で判定)
抱きしめたり触れることで瘴気浄化を試す
もう大丈夫 落ち着いて?
安心させるよう笑顔
デミラット デミワイルドドッグは倒す


ニーナ・ルアルディ(グレン・カーヴェル)
  A班
トランスしてから行動開始
周辺の地図と筆記具、懐中電灯を借りていきます

ウサミミで5分ごと、
もしくは盗賊を確保するごとにB班と状況共有。
盗賊を合わせて10ほどまで確認できたら救助に専念。
お互いに被害を確認したエリアを地図に書き込んで
とりあえずの安全圏の確保と未探索の場所を減らしていきます。
伝達係なので単独行動はせず必ず誰かの近くに、
見つけやすい場所にいます

移動中、誰か逃げ遅れている人がいないか声を出しながら進んでいきます。
発見後は移動可能なら職員さんのところまで連れて行きます、
難しそうなら職員さんを呼んであとをお任せします。
瘴気にあてられている場合は触れて瘴気の浄化を試みます


瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
  現着前に封鎖地区の地図を貰う。
商店や資産家など盗賊に狙われやすい所、道路などを記憶。
デミや盗賊達が襲う場所を予測。
捕獲用にロープを準備。灯りは懐中電灯で確保。

私達はA班。
現着後トランスし探索に入る。
同じ班の人と協力。
別班への連絡はニーナさんにお願い。
盗賊が襲いそうな場所を優先して廻る。
要救助者、盗賊、教団員探索を優先。
手榴弾の設置もスキルの偽装で設置場所を推測し捜す。
デミオーガは駆除、角の有る無しで見分ける。
人型の存在襲われていたら救出、その他は捕獲。
凶暴化した動物も遭遇したら捕獲。
捕獲は神符の束縛を使用→ロープで捕縛、職員へ引き継ぐ。
怪我人には「もう大丈夫」と声かけて安心させる。



エセル・クレッセン(ラウル・ユーイスト)
  まったく、マントゥール教団も色々と…。
『マイアズアボム』なんて、誰が作ったんだろう?
とにかく、街の人達を助けないとな。

持ち物:懐中電灯、地図、救急箱

二つの班に分かれて行動。私たちはA班。
あまり時間はかけられないけど、分かれる前に地図を見て担当区域を確認するといいかも。
その中から盗賊が狙いそうな家や店をピックアップして。
A.R.O.A.職員に逃げ後れた人の情報がないかも聞こう。

デミは討伐、それ以外は捕獲。角の有る無しで見分けて。
優先順位は、逃げ遅れた一般市民の救出>教団員>盗賊>それ以外、かな。

トランスはデミか教団員の相手する時に。
戦闘時は保護対象がいれば護衛。

全部済んだら応急手当とか手伝うな。


ひろの(ケネス・リード)
  B班
トランスして行動

A班との連絡役をする。
・現在位置
・捕まえた盗賊、教団員の数
・爆発した手榴弾の数、爆発位置
・見つけた一般人の数
を共有。

優先順位:
一般人の保護>教団員・盗賊の捕縛>デミ討伐>凶暴化個体の捕獲
何度か頭の中で繰り返して覚える。

手榴弾かオーブが見えたら、持ち手の手首に符を放つ。
凶暴化個体が逃げる場合は追わない。逃げた方向をメモ。

しっかり確認して、角がある個体だけ討伐。

一般人はまず意識を確認。
あったら「ウィンクルムです。助けに来ました」と声をかける。
殺気を感じた方向に盾を構えて、一般人は背にかばう。

少しでも瘴気を払えないか、捕まえた個体や救助対象の背を擦ってから近くの職員さんに任せる。



「まったく、マントゥール教団も次々と……」
 エセル・クレッセンは憂鬱げに言葉を吐き捨てた。
『マイアズアボム』なんて代物を一体誰が作ったのかも気になる所だが。
「……とにかく。街の人たちを助けないとな」
 今は目の前の仕事だ、と気持ちを引き締め、地図を広げた。
 集まったウィンクルムは十人。盗賊も同数。
 逃げ遅れた一般人の情報も聞いた。
「家族がまだ揃ってない、という情報は数件あったな。避難所もごった返していたから、ただ単に会えていないだけかもしれないが……リストは渡しておこう」
 走り書かれた簡易のメモを受け取り、荷物に加える。
 エセルは持ち物として懐中電灯、地図、救急箱を。
 ケネス・リードは拘束用の縄を五本ほど。
 瀬谷 瑞希は同じく縄と地図、懐中電灯を。
 ニーナ・ルアルディは高機能を誇るウサミミを装備、地図と筆記具、懐中電灯をそれぞれ申請した。
 各々で意見を出し合い、一般人救出を優先とするB班と盗賊捕縛及び手榴弾確保優先のA班に分かれる運びとなり。
 別れる前にはエセルの呼びかけから今一度担当地区を確認した。
「優先順位、確認……」
 一般人の保護が最優先、後は教団員や盗賊の捕縛に、デミ討伐に、凶暴化固体の捕獲――頭の中で何度か反芻し記憶すると、神人ひろのはぎゅっと拳を握った。
「まーた。面倒な任務ね。角があるのを倒して、それ以外は伸すのね?」
 腰にロープを巻きつつ、煩わしそうにぼやいたのはケネスだ。
 状況は限りなく混戦している。瘴気による霧が濃いのは何より、教団の撒いた手榴弾や混乱に乗じる盗賊により、一般人やネイチャーが無節操に巻き込まれている。
「……はた迷惑な」
 戦況を確認し、冷たい目で呟く精霊シリウスの隣で。
「……どうか、無関係の人が傷付くことのないように」
 封鎖地区の入り口を見つめ、神人リチェルカーレは祈るように手を組み合わせた。


「心のままに」
「この手に宿るは護りの力」
 B班を担当する二組は、現場到着後トランスし移動を開始した。
「凶暴化してるなら、光に寄ってくれば楽なのに」
 日が落ち始めた事もありマグナライトを点灯しつつケネスは辺りをぐるりと見回す。
 虱潰しに全ての地区を周るというのは途方もなく骨が折れる作業だ。
 普段なら人で溢れている筈の市街に今や人影は無く、ゴーストタウンの様相を呈している。
「誰かいませんか? 小さくてもいいので、居たら声を上げてください」
 気丈に声掛けしながら、細く暗い路地の隅まで探すリチェルカーレ。
 隣を歩くシリウスは記憶力を駆使し、記憶した建物の配置を頼りに、反応や音が返らないか慎重に意識を研ぎ澄ませる。
「人だわ!」
 路地の奥の人影に気付いたリチェルカーレの声に続き、駆け寄ったひろのが意識を確認する。
 衰弱し消耗している様子で、視線は虚ろに彷徨っていた。
「う、うう……誰だ? 苦しい……」
「ウィンクルムです。助けに来ました」
 ケネスが周囲に警戒を怠らぬよう見守る中、ひろのが背を擦る。
「大丈夫、だから。ウィンクルムが触れれば、この黒い気持ちは治まる」
「あ……ああ、少し、楽になった気がするよ……」
「怪我してるわ。ちょっとだけ見せてくださいね」
 引っ掻き傷や擦り傷を確認したリチェルカーレが応急処置を施す。
 シリウスがいち早く近くの職員に連絡を取り、救助した一般人を預けたその瞬間。
「ヂュウッ!」
 突然、排水溝から現れたネズミにもひろのは即座に反応し、盾で小さなオーガを跳ね除けた。
「角があるわね。いやだわ、汚水の匂いがついちゃいそうで」
 続けて飛んで来た二匹目を弾いたのはケネスだ。
 飛ばされた二匹のデミ・ラットを皮切りに、ぞろぞろと排水溝から鼠たちが姿を現す。
「とはいえ――複数で来てくれるなら、好都合!」
 武器を猛獣の刃へと変化させたケネスが、一網打尽にネズミを狩った。


「一般人を一人確保、現在位置了解しました。引き続き捜索を続けます」
 A班の連絡係であるニーナが、無事にトランスも済ませB班との連絡を周りと共有する。
『それと。爆弾もひとつ、路地裏で見つけた、から。爆破済みのものだったけど……所持してない盗賊が、どこかに一人いるはず』
「わかりました。気をつけてくださいね」
『ありがとう。そっちも』
 ニーナが通信中も周囲の護りを疎かにしない様、彼女の精霊グレン・カーヴェルは警戒を怠らない。
 彼女自身も伝達係である事を重々自覚し、決して単独行動はせず、何処からでも連絡を受けられる様見つけ易い位置を常にキープしているとはいえ。
 敵の数は、凶暴化固体を合わせれば決して少なくない。
 盗賊討伐が最優先とはいえ、一般人の救助も大事な優先事項だ。
「逃げ遅れた人が居たら、返事をしてください」
 移動中もニーナとフェルン・ミュラーは周囲への声掛けを欠かさず、ラウル・ユーイストは反応や戻りの声が無いか注意して動く。
「盗賊捕縛に関してはとりあえず、彼らが襲いそうな場所……だな」
「ええ。商店や資産家などの邸宅だとしたら、この地区はあやしいと踏んでいたんですけど」
 記憶した地図を思い浮かべ周囲を見回すエセルに瑞希が続く。
 物陰に手榴弾がないかもグレンは注意して探索する。
 仕掛けられているなら爆発させないに越したことはないのだ。
 偽装スキルに長ける瑞希も同じように、手榴弾設置の可能性を考えていた。
「やっぱり物陰、ですよね……私なら、こういう場所に――」
 不意に覗き込んだ、目立たない小さな民家。
 そこの玄関口が不自然に開いている。
「……変だな? 避難に乗じて鍵を掛け忘れたか……まさか!」
 エセルがはっとする。玄関先から見える床に泥が付着している。
 気付くと同時に中から悲鳴が聞こえた。
「助けてくれぇ!」
 悲鳴を皮切りに、エセルとラウル、瑞希とフェルンも素早くトランスを行使し、一斉に民家へ突入した。
「そこまでだ!」
「! ウィンクルムか!?」
 駆け込んだリビングで二人の老夫妻が縛り上げられ、盗賊の手には手榴弾が握られていた。
 数は四人。うち手榴弾を持っているのは二人。
 何れも枝葉がねじられている事からおそらくそれほど時間の猶予はない。
「構わねぇ、爆破しちまえ!」
「させるかっ!」
 咄嗟にラウルが体当たりし、衝撃で盗賊の手から飛んだ爆弾をエセルが綺麗にキャッチした。
「っと、あぶないっ!」
 枝葉の動きを止め、騒ぎを聞きつけた職員へすぐさま手渡す。
「逃がしません、『詠鬼零称』!」
 間髪居れず瑞希の呪符が飛び、ラウルの体当たりで態勢を崩された盗賊は、そのままロープで捕縛された。
「くそっ! こうなりゃこいつだけでも――ヒッ!?」
 リンゴを抱え逃げ遂せようとした盗賊の目前に金色の鞭が放たれ足元で火花を散らした。
「逃がすわけ、ないだろ!」
「ぐあっ!」
 鞭の一種である武器『アスナーン・サウト』を足元に巻き付け、フェルンが見事に二人目の盗賊を確保し手榴弾をその手から奪った。
「ああ……もう、大丈夫なのか?」
「はい。これ以上敵の好きにさせません」
「私達は、貴方がたの命が最優先なので……安心してください」
 縛られていた老夫婦の縄を解き、不安を和らげるよう、ニーナが夫妻の背を擦り。
 エセルが護衛に付く形で移動し、職員に無事老夫婦を預けた。
 一般人と爆弾が消えた事で残った二人の盗賊もヤケになったのか、瘴気の影響なのか――ウィンクルムに刃を向けた。
「お前らだけでも、殺してやる!」
「そうさ、まだ街には仲間がいるんだからなぁ!」
 興奮した様子の二人を睨みながら、グレンがニーナに問うた。
「角は確認できるか?」
「いえ。彼らは人間です」
「だというなら、尚更こんな調子に乗った奴らには――」
 向かってきた二人をかわし手刀で一人気絶させ、もう一人には容赦なく膝を見舞った。
「ぐあ……!」
 所詮人である盗賊達は、あっけなく意識を失った。
「……加減しなくていい気もするが」
 聞こえてないよな、とグレンは頭を掻いて。
 捕縛した四人の盗賊と手榴弾二つは無事職員の保護下となった。


『手榴弾二つ、盗賊四人、一般人二人確保。現在位置は、おおよそ五割ほど地区を回りきったところです』
 ニーナは再びB班と連絡を取る。
「さっき、使用前の手榴弾を一個ケーネが見つけた所。引き続き、探索を続ける」
『はい。ではまた、後ほど』
 インカムを切り向き直る。霧は一層濃くなっていた。
「視界が大分悪くなってきたな……」
 シリウスが鬱陶しげに辺りを見回し六割ほど回り終えた頃、ついに盗賊が現れた。
「まだ人が居たのか、へへ。好都合だ、かわいこちゃんたち」
「ひ弱そうなお兄ちゃんだなぁ、あんた一人で護りきれんのかぁ?」
 挑発めいた言葉が飛ぶ。数は四人ほど。
 手榴弾は確認出来ないが懐に忍ばせている可能性もある。
「あらっ……お嬢さんの中にもしかしてあたしも入ってる? ねぇねぇひろの!」
「……見た目は女、だし」
 嬉しそうにはしゃぐケネスをひろのが白い目で一瞥する。
「ひ弱そうだなんて! シリウスは見かけよりずっと強いのよ!」
「見かけはひ弱そう、なのか……?」
「ああっ! 違うの! 言葉のアヤでその、普段はとても物静かな人だから、えっとね……!」
 夫婦漫才のようなやり取りをシリウスとリチェルカーレが繰り広げた所で。
「なんだかしらねぇが、やっちまえ!」
 盗賊が一斉に襲い掛かった。
「男らしい精霊さん。そっちは、頼むわよッ!」
 ケネスが駆ける。斧の柄で殴り一人目を気絶させ、殴りかかってきた二人目を避けた。
 オーガでもないならステータスそのものは脅威でない。
『エトワール』を使用後踏み出したシリウスのスキル『アルペジオⅡ』が次々に盗賊達を引き裂いた。
「くそっ! この男、強ぇ!」
「そちらに行った、頼む!」
「オーケー! 『スネイクヘッド』!」
 逃げ遂せた一人にケネスのスキルが発動した。
 武器に憑依した蛇が盗賊に襲い掛かる。
「な、なんだ!? ひいいっ!」
 瘴気により思考を乱されている盗賊の一人は武器の形状を見ただけでへたり込み戦意を喪失してしまった。
「残念、骨のない男」
 吐き捨てつつロープで捕縛拘束するケネスの後ろで、倒れた一人が起き上がった。
「クソッ、こうなりゃあこの手榴弾だけでも!」
 懐から爆弾を出した瞬間、持ち手に呪符が飛んだ。
「うあっ!」
 札を投げたのはリチェルカーレだ。
「無関係の人を巻き込むそれを、これ以上爆破させたりしないわ」
 こうして四人の盗賊は御用となり、職員に連行された。
 手榴弾は全員懐にしまったままだった。設置場所を捜す道中だったようだ。
「これで、爆弾は八発、盗賊も同数処理……現在位置は」
 地図を確認する側からインカムが鳴る。ニーナからの連絡だ。
『ニーナです。10分毎の定期連絡なので』
「爆弾と盗賊を四人ずつ、同数処理したところ」
『こちらも先程デミ固体と出会って――あっ』
「どうしたの?」
『援軍が。切りますね、また連絡します』
「わかった、頑張って」
『ありがとう!』
 電子音を立てインカムが切れる。
「あっちは、どんな感じ?」
「丁度敵と遭遇、したみたい。こっちも急ごう」
「そう。逃げ遅れがないか、呼びかけね」
 問いかけるケネスにひろのが答え現状確認し、再び街の散策を急ぐ。
「ウィンクルムが来たわよー!」
「ケーネ……声、大きくない?」
「あらっ。知ってる単語は安心するものよ? もっとも――」
 口元に指先を当て、少しだけ悪戯っぽくケネスは笑って見せる。
「教団員は、逃げるかもだけど」


 交信が切れた直後、A班は野犬達と交戦していた。
 ネイチャーとデミ固体が入り混じっている、非常に厄介な戦況だ。
「角の有る者は討伐、それ以外は捕縛とは言え……くそ、狙いづらい!」
 ラウルが銃を構える。ネイチャーの足元に威嚇射撃しその隙に突っ込んできたデミ固体にも射撃するが、なかなか急所を狙えない。
「こっちだ、野犬ども!」
『フォトンサークル』を発動したフェルンが神人を護りつつ敵を制圧していく。
『アプローチⅡ』も併せ数匹の気を引き分散させるが、彼らはすぐに陣形を整えてしまう。
「妙だな、動きが統制されすぎている」
「グレン、もしかして」
「ああ。それだとこちらはむしろ楽なんだが――」
 オーブを持つ教団員が近くに潜んでいる可能性を視野に入れた。
 敵の対応をするラウルとフェルンも同じ様に考え、野犬を制圧しながらも辺りに気を配る。
 そんな中、野犬の一匹が勢い余って宝石商店に飛び込んだ。
 派手な音でガラスをぶち破り、驚いた人々が飛び出してきた。
「きゃあぁっ!」
「ば、化物だぁ!」
 ここにまとまって避難していた住人のようだ。
「もう大丈夫、私達はウィンクルムです!」
 エセルが護衛に付き瑞希と共に避難誘導する。
 ニーナが取り急ぎ職員に連絡を取り場を繋いだ。
 しかし、避難民の中に居た一人――ウィンクルムと聞くなり挙動のおかしくなったローブの男を、グレンが鋭く視界の端に捉えた。
「お前、ちょっと止まれ」
「……な、なんでしょう?」
 おどおどと振り返る。ローブから見える顔色はお世辞にもよろしくない。
 両手で大事そうに丸い何かの入った袋を抱えている。
「それを見せてくれ」
「だ、大事なものですので……」
「私物ならば獲ったりしない。早くしろ、こっちは忙し――」
 カッ! と、抱えられた荷物が輝く。
 ラウル達と戦っていた野犬が一斉にグレンに向いた。
「……ちっ! やっぱりか!」
「グレン!」
 ニーナが叫び瑞希が札を飛ばす。
 駆けつけたフェルンが鞭で一匹を相手取り、射程内の固体をラウルが狙い打つ。
 その中をすり抜けた一匹――オーブにより使役されている群れのボス固体がグレンに襲い掛かった。
「ガウゥッ!」
「くっ!」
 咄嗟に両手剣で牙と爪を受け止める。背後にはまだ避難中の一般人が居るからだ。
 教団員は隙を突き脱兎の如く逃げ出した――が、荷物を包む袋が解けて中身を取り零してしまう。
「しまった……! くそっ!」
「とらせない!」
 零れ落ちたオーブをすかさずラウルが狙い撃った。
 派手に音を立て弾け飛び群れは統率を失ったが、既に野犬は鎮圧された後だ。
 グレンも相手取る一匹を力ずくで弾き返し一刃に伏した。
「教団員が……!」
「オーブを失った今もう大丈夫です。丁度B班に連絡を取った所だから……彼の向かう先には」


 教団員が逃げ出した先に、四人のウィンクルムが立ちはだかった。
「なっ……なんだと!?」
 神人二人を庇うように、ケネスとシリウスが武器を構え一歩前に出る。
「待ってたわよ、教団員さん」
「てこずらせてくれたな……?」
 精霊達の剣幕に気圧され、教団員の男はついに降参するよう両手を降ろした。
「……わかった、観念する」
「あら、なかなか物分りがいいじゃない?」
「だが、悪あがきはさせてもらうぞ!」
 口角を歪に上げローブの裾から二つの手榴弾を取り出した。
「瘴気で全員狂って――ぐあっ!?」
 手榴弾を構えた瞬間、男の両手首へ的確に札が飛んだ。呪符を投げたのはひろのだ。
 ひゅー、とひとつケネスが口笛を吹いてみせる。
「やるじゃない、ひろの」
「……想定内」
 取り零された手榴弾はすぐさまシリウスが回収し、男ともども職員の手に渡され御用となった。
『お疲れ様です。そちらは?』
「教団員は捕まえた。手榴弾も丁度十個。ただ、盗賊が……」
『それなら大丈夫です。封鎖区域の出入り口から逃げ出そうとした所を確保しました。大した武器もなかったので』
「そう……よかった」
 手榴弾盗賊、共に十。教団員捕縛、及びオーブの破壊。
 一般人に大きな負傷はなし。
 封鎖区域の混乱は無事収拾した。


「無事に終わってよかったわね」
 一息ついて、ケネスがひろのに声を掛ける。
「うん。連携とか、上手くいったし。ケーネも、頑張ってくれたから」
「うん? 褒めてくれるの?」
「……そんなとこ」
 視線すら逸らしたままの賛辞は些か無感情にも思えたが、神人の動きにくい表情筋はそれほど不機嫌そうでもなかったので、ケネスは一つ苦笑して「ありがと」と素直に礼を述べた。
「あー、後片付けもあるのかぁ。だるいわねー」
「……文句言わない」
「はいはいがんばります。あー、早く帰ってシャワーあびたーい!」

 応急処置を手伝っている最中の神人に声を掛けたのはラウル。
「俺も何かしたほうがいいか? エセル」
「構わない。休んでいてくれ」
「そうは言っても……」
 神人があくせくと任務に励んでいるというのに、一人だけ手持ち無沙汰なのはどうにも気が引ける。
 所在なさげに、無意識の動きで肩を抑えている精霊に気付いたエセルが、救急箱を抱え歩み寄る。
「そういえば、さっき」
「ん?」
「爆弾、体当たりで落とさせただろ? 怪我したんじゃないか」
 言われてみれば抑えている箇所が鈍く痛む気がして「ああ」と頷く。
「鍛えているからな。大丈……」
「だめ。傷の手当も仕事の内だ」
「……」
 結局ラウルが折れて、打撲の手当てを黙って受けた。
 護るべき神人にこうして物理的な手当てをしてもらうのは、なんだか少しだけこそばゆい気もして、怪訝な顔をする神人を余所に一人視線を泳がせていた。

「グレン! 怪我したんじゃないですか!?」
「え? うわっ!」
 大袈裟な反応で駆け寄った神人に気圧されグレンは一歩後ずさる。
 確かにした。結構強めに噛まれた。
 とはいえ任務も収拾前だったので、手当するのをすっかり忘れていた。
 穴の開いた裾をまくれば既に乾きつつある流血が認められてニーナがまた慌てる。
「ああっ……痛そう。もう大丈夫ですか?」
「平気だ。これくらい唾でもつけておけば」
「つければいいですか!?」
「違う!」
 ひとしきり漫才のようなやりとりを終わらせてふう、と一息吐く。
 正直、やることや確認すべき事も多く、体も頭も使う任務だった。
 ようやっと落ち着いて、らしさを失わない神人の存在がこういうとき暖かく感じる。
「待って下さいね、今手当てを……グレン?」
「いーや。無事に終わって良かったなと、思っただけさ」
 怪我してない方の手で頭に手を置いて、柔らかな感触をくしゃりと一つかき乱した。

「シリウス?」
「……ん、なんだ?」
「いえ……疲れてる、と思って」
 綺麗な彼の顔に少し影が落ちていて、心配そうにリチェルカーレは一声掛ける。
「そんな事ない。大した事もしていないしな」
「してたわ。たくさん頑張ってくれたじゃない」
「……」
「……もしかして」
 ひ弱そうって言われたの、気にしてる? とはなんとなく口に出しづらく言葉を止める。
 沈黙が続くさなか、はあ、とシリウスはひとつ溜息を吐いた。
「いや……リチェはしっかりしているな、と。少し、眩しく思っただけだ」
「シリウス……」
 不意に彼女は腕を広げ、しょんぼりしてしまったパートナーをぎゅっと抱き締めた。
「おつかれさま。いっぱいがんばりました」
「お、おい……子供じゃ」
「いいのよ。もう少し、こうさせて」
 私も安心するから。
 そう言われると返す言葉もなく、暖かな少女に黙って身をゆだねた。

「ミズキ、ここに居……」
 神人を見つけ駆け寄ろうとした所で足を止めたのはフェルン。
「おねえちゃん。ありがとう!」
「どういたしまして。……あ、フェルンさん!」
 精霊に気付いて歩み寄る。
 迷子の子供に付いていたらしい。頭を下げる母親と笑顔の子供に手を振った。
「避難所ではぐれちゃってたんですって。会えてよかった」
「そう……」
「それより、何か用でした?」
「ああ、いや。俺もおつかれさまを言いたかっただけ」
 依頼の前、戦闘経験があまりないからと、不安がっていた彼女を知っている。
 精霊の目から見ても彼女は健闘したと思う。以前、君はもう少し活動的になっても、なんて言った事があるけれど。
「頑張ったな、と思って」
「ふふ。ありがとうございます。フェルンさんも」
 かっこよかったですよ、と。少しだけ照れ臭そうに言って、瑞希ははにかんだ。



依頼結果:成功
MVP
名前:ニーナ・ルアルディ
呼び名:ニーナ
  名前:グレン・カーヴェル
呼び名:グレン

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 梅都鈴里
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 11月14日
出発日 11月23日 00:00
予定納品日 12月03日

参加者

会議室

  • [24]瀬谷 瑞希

    2016/11/22-23:52 

    プラン提出しています。
    班分けはご提案いただいたAB記載で。
    班間の連絡はニーナさんにお任せしてあります。
    プランの内容は大体皆さんと似た感じになっています。
    トランスは最初からしてあります。

  • [23]リチェルカーレ

    2016/11/22-23:21 

    >手榴弾見つけたら
    はい、職員さんに連絡としました。爆発しちゃうと瘴気広がりますから、解除してもらわないと。

    普通のトランスなら多少の時間なら大丈夫なので、わたしたちも最初からトランスしていきますね。あと一般人の方見つけて怪我をしていたら応急手当、としておきました。少しですが医学スキルがあるので…。

  • [22]ニーナ・ルアルディ

    2016/11/22-22:27 

    一応白いもの(ボム)がないかどうか気をつけて進みましょう。
    時限式で仕掛けてある場合も発見したら職員さんに報告でいいんでしょうか?

    対峙中のデミが急に統率のとれた動きを
    見せはじめたら教団員が近くにいるとみて
    近くの路地などを探してみようかと思います。

  • [21]エセル・クレッセン

    2016/11/22-21:30 

    >A班B班
    リチェルカーレさん、助かる。
    じゃあ、それで書かせてもらうな。

    プランの中身は私たちも似たようなものだなあ。
    仕掛けてある爆弾、あるかも。
    でも、字数的に入らなそうだ。

    >トランス
    私たちはまだレベルが低いから。
    時間が持つか分からないし、デミか教団員の相手する時にしようかと思ってる。

  • [20]ひろの

    2016/11/22-21:30 

    班分けの名前、短くなっていいと思う。
    じゃあ、B班って書くね。

    >トランス
    デミ・オーガ討伐するにも、瘴気が蔓延してるのもあるし。
    瘴気を払うのも試すにも。私たちは最初からトランスする予定、です。

  • [19]リチェルカーレ

    2016/11/22-21:12 

    出発まであと少しですね。頑張りましょう。

    チーム分け、メンバーを書いていると文字数とりますし、A班B班でどうでしょう?
    A班:ニーナペア、瑞希ペア、エセルペア
    B班:ひろのペア、リチェペア

    基本ニーナさんたちと同じようなことを書いています。
    救助者探しながら手榴弾も探すといいかな、と思いました。盗賊さんが持ってる分だけじゃなくて、仕掛けてあるものもありそうなので…。
    あと皆さん、トランスはどうしますか?瘴気の影響もあるといけないし、多少なりとオーラの光で逃げ遅れた人が気づいてくれたら…って、探索開始と同時にしようかと思っているんですが。

  • [18]ニーナ・ルアルディ

    2016/11/22-03:37 

    ・瑞希さんペア、エセルさんペアと行動
    ・探索箇所が分かるよう書き込む地図と懐中電灯と借りていく
    ・数分置きにインカムで情報共有
    ・盗賊捕獲の際にも連絡
    ・移動中は声かけしつつ要救助者捜索
    ・盗賊>デミ>凶暴化一般人
    ・ネイチャーはツノの有無で攻撃判断、人型は気絶させるにとどめる
    ・ネイチャーの動きが統率されてたらオーブで操られてるかもと疑って周囲の路地探索

    あとで色々手直しはする予定ですが、今大体こんな感じになってます
    実際に手直しできるのは夕方と22時以降になりますすみませんっ

  • [17]リチェルカーレ

    2016/11/22-01:19 

    >ひろのちゃん
    時間とともに瘴気の影響が増えて被害が増えそうだものね。わたしたちはそれで大丈夫です。もし離れることになったら捕縛後すぐに戻るよう走りますね。瘴気浄化もやってみましょう。わたしたちが使える貴重な魔法?ですものね。

    >エセルさん
    最優先は避難と教団員、盗賊の確保とわたしも思います。なのでそちらを優先しつつ、向かってくる敵に対処するイメージでした。

    地図でこの区画の詳細がわかるといいですね。瘴気の霧があるということですし、ライトは持って行こうかなと思っています。

  • [16]エセル・クレッセン

    2016/11/21-23:52 

    >討伐対象
    角があるのを討伐、だな。
    答えてくれて、皆、ありがとう。

    >捕獲
    凶暴化している人や動物も捕獲はいいと思うんだけど。
    出会ったもの全部に対処していると、時間がかかりすぎないかな?
    デミも瘴気の影響で増えていくみたいだから。
    もちろん複合で遭遇した時には対処しないといけないだろうけど。
    それ以外は、逃げ遅れた人と教団員と盗賊を優先するのがいいんじゃないかと思うんだけど、どうだろう?

  • [15]ひろの

    2016/11/21-22:00 

    >討伐対象
    事前にわかってる以外も、手榴弾が爆発したりして瘴気が増えたり。
    時間経過で、いつデミ・オーガ化するかわからないんだと思ってました。
    角があるかは確認して、討伐。
    間違えない為にも、確認は必要です、ね。

    >捕獲
    凶暴化してる人も対象にするのは賛成、です。
    瘴気が蔓延してる区画から離せば、早く瘴気が抜けるかも知れない、ですし。
    凶暴化してる動物も、そう、ですね。
    捕まえないと、逃げ遅れた人を襲うかも知れないから。

    >リチェ
    この班の中だとリチェたちより、私たちの方が足が遅い、から。
    もし一般人と盗賊か教団員とか。
    デミ・オーガと盗賊か教団員って組み合わせに遭遇したら。

    盗賊と教団員の方を、頼んでも。いい?
    逃がしたくないから。足の速い人に、頼みたくて。
    その時は、凶暴化した個体とか。デミ・オーガとか。救助も、任せてくれていいから。

    それと前に何回かだけど。瘴気を払ったこと、あるから。
    凶暴化した人とか、動物とか。
    捕まえた時に少しでも瘴気払えないか、背中とか擦ってから。
    職員さんに任せようと思うんだけど。どう、かな?

  • [14]瀬谷 瑞希

    2016/11/21-21:00 

    反応遅くなり申し訳ありません。

    2班への分割・班分けは、先に提示いただいたものに異論ありません。

    デミの区別など
    デミと事前に解っているのはラットとワイルドドッグの2種です。
    他は駆除対象ではありませんが、瘴気の影響で凶暴化しています。
    誰かが襲われるリスク軽減のため、放置せず、
    捕獲するのが良いかと思われます。
    盗賊・教団員は捕獲対象です。
    人と似た姿の駆除対象は居ません。
    なので「人間型」の存在は駆除せず、捕獲にとどめ、
    人間型以外の生物は角があるか、ないかで
    駆除対象かを決めるというのはどうでしょう。
    角がない場合は被害の拡大を防ぐため、捕獲し
    速やかにAROA職員へ引き渡せばよいかと思われます。
    こう考えると対応は3種類に絞られます。
    1.駆除(デミ)
    2.捕獲(盗賊・教団員 凶暴化している人・動物)
    3.救出(襲われている人)

    事前に封鎖区画内の地図を準備し
    道道路や建物の位置を頭に入れておいた方がいいかもしれません。
    盗賊は金目の物がある商店街や高級自由宅地を狙う率が高いからです。
    デミ達が食糧に引き寄せられる傾向があるのも
    今までの依頼記録から推測されます。

    捕獲のためロープを準備
    捕獲したものを職員へ引き渡す都度、新しいロープを貰えるようにすると
    更に効率は良さそうです。

    倒れている人などは探さないと見付けられそうにないですね。
    声かけ等には賛成です。

  • [13]リチェルカーレ

    2016/11/21-20:02 

    角があったらオーガ確定、とわたしも理解していました。人に関しては、凶暴になってしまっている人はいますがオーガ化の情報は入っていませんので…気絶させるとか、戦闘力奪う方向でいいのかな、と。マントゥール教団員にしても盗賊にしても、人ですから。捕まえて、ちゃんと罪を償ってほしいです。

    一般人発見の方法は、そうですね、わたしもとりあえず声かけかなぁと。インカム装備してる人以外が耳をすませて、助けを求める声に気をつけるとか…。

  • [12]ひろの

    2016/11/21-19:32 

    >班分け
    分け方は、私もこれで大丈夫です。

    >インカム
    わかりました。(頷く
    ニーナさん、よろしくお願いします。

    >一般人発見
    倒れてる人は、やっぱり物陰とか探さないと、ですよね。

    >オーガ化の区別
    オーガになったら角が生える、から。
    ・角が有る:デミ・オーガ化した
    ・角が無い:凶暴化しているがまだオーガ化はしてない
    この認識で。いいと、思います。

  • [11]ニーナ・ルアルディ

    2016/11/21-01:02 

    あんまりそれぞれが離れすぎても
    いざという時に合流したり情報共有が難しそうなので
    私も2班が分かりやすいんじゃないかなと思います。


    >インカム
    はいっ、勿論構いませんよー
    使えるものはどんどん使っちゃいましょう!
    ひろのさん、連絡係頑張りましょうねっ!


    >一般人発見
    うーん…やっぱり積極的に声かけをしていく…?
    これに反応出来る状態の人は見つけやすくなると思います。
    声を出せない、聞こえない場所にいる人は根気よく路地を探したり
    建物内を探したりしていかないといけませんね。


    >オーガ化の区別
    ツノの有無で問題ないと思いま…あ、あああ合ってますよね!?(不安になってきた)

  • [10]エセル・クレッセン

    2016/11/20-22:13 

    教団員や盗賊を見つける効率のいい方法ってあるんだろうか。
    無ければ区画の中を虱潰しになるのかな?
    となると各個撃破の戦闘が短時間で済むように、いくらか纏まって動いた方がいいかな。
    ん、2チーム分けでいいと思う。分け方も私たちは構わない。

    私としては最優先は、逃げ遅れた一般市民数名と言いたいけど、盗賊なんかと同じで早めに見つける方法あるかどうかだなあ。
    見つけたら教団員の目撃情報とか聞けるかもしれないけど。

    あ、デミと凶暴化とかオーガ化しかけている人との区別は角があるかどうかでいいのかな?

  • [9]リチェルカーレ

    2016/11/20-19:58 

    班分け>
    インカム持ちの人がふたりいるなんて!とっても心強いです。
    ニーナさんたちが良ければお願いしたいな。
    そうすると「ひろのちゃんチーム」と「ニーナさんチーム」かしら。
    うーん、勝手にレベル等で分けちゃうとわたしたちと瑞希さんたちも分かれて。エセルさんたちはどちらでも…だけれど、ラウルさんがブレストガンナーだし、ロイヤルナイトのフェルンさんとの方が安心?
    ということで暫定的に分けてみました。こっちのがいいよ、というのがあったら教えてください。
    Aチーム
    ひろの、ケネス
    リチェ、シリウス
    Bチーム
    ニーナ、グレン
    瑞希、フェルン
    エセル、ラウル

    フェスイベでいっぱいいっぱいでしたが、こちらも少しずつ進めていかなくちゃですね。

  • [8]ひろの

    2016/11/20-17:06 

    >インカム
    あ。私、サイバースノーヘッドがあるから。
    ニーナさんも、持ってるみたいだし。(現在の装着装備見ました。すみません
    申請が無理な時でも。最低限、私とニーナさんの班が違えば、連絡取れ、ます。
    班分けするのがよくて。ニーナさんがよければ、その。
    私との連絡役、いいですか?

    >班分けの役割
    班で分けるより。班内で役割を分けた方が、いいかも。
    襲われてる人がいて、盗賊か教団員がるような融合したケースの場合に備えて。
    班分けしたいなって、思ってたから。

  • [7]リチェルカーレ

    2016/11/20-11:47 

    ひろのちゃん、提案ありがとう。
    ボムを持っている盗賊が10人もいるし、全員で固まって動くのは時間がかかってしまうかなとわたしも思います。2班に分かれるのでいいんじゃないかしら。
    精霊さんのジョブが
    ・シンクロサモナー
    ・ハードブレイカー
    ・プレストガンナー
    ・テンペストダンサー
    ・ロイヤルナイト
    ですね。どう分かれてもそんなにスキルの偏りは無さそう…?

    分かれて避難誘導しながら手榴弾回収と瘴気の抑えが最優先…かな?それとも2班に分けるなら役割も分けた方が良いでしょうか。手榴弾・瘴気対策班と教団員捕縛班、みたいな…。
    どちらにしても、分かれるなら連絡手段が欲しいです。インカム申請通らないかしら。

  • [6]ひろの

    2016/11/19-19:40 

    固まって動くと時間がかかりそう、かも。
    だからってバラバラだと、何かあったとき対処しきれないかなって、思う、ので。

    二手に分かれるのは、どうです、か?
    一般人もデミ・オーガ化してるらしい、から。

  • [5]瀬谷 瑞希

    2016/11/17-23:44 

    こんばんは、瀬谷瑞希です。
    パートナーはロイヤルナイトのフェルンさんです。
    挨拶が遅れまして、申し訳ございません。
    アドベンチャーエピソードの経験が少ないので、
    皆さま、ご指導の程、よろしくお願いします。

    やるべき事が沢山あって、悩みますね。
    対応方法をもう少し考えてみます。

  • [4]リチェルカーレ

    2016/11/17-20:50 

    リチェルカーレです。パートナーはテンペストダンサーのシリウス。
    皆さん、よろしくお願いします。

    とりあえずやることと言えば…
    ・住人の皆さんの避難誘導
    ・「邪眼のオーブ持ち」の教団員確保
    ・「マイアズアボム」を持った盗賊の捕縛(10人)
    ・デミラット、デミワイルドドッグの討伐
    でしょうか?
    作戦をどうするにしろ、避難誘導はしっかりしないとですね。

  • [3]エセル・クレッセン

    2016/11/17-18:57 

    私はエセル・クレッセン。パートナーはプレストガンナーのラウル・ユーイスト。
    どうぞ、よろしく。

    やることが一杯だなあ。

  • [2]ニーナ・ルアルディ

    2016/11/17-03:06 

    ニーナ・ルアルディとハードブレイカーのグレンです、
    よろしくお願いしまーす!

  • [1]ひろの

    2016/11/17-01:07 

    ひろの、と。
    シンクロサモナーのケネス・リード、です。
    よろしくお願いします。

    えと、まずは挨拶だけで。失礼します。


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