プロローグ
●出現
テルラ温泉郷。
テルメラ温泉とテルム温泉というテルラ川を挟んだ位置にある2つの温泉街の事をまとめて指した呼び方である。
これはその近辺の小さな農村、オンポタル村での出来事だ。
近くのテルラ温泉郷でイベントが開催され、少なからずその賑わいに村人が喜んでいたのだが……
ヴォォォォォォォ。
遠くから聞こえてくる法螺貝のような音をオンポタル村の少女のステラが聞きつけたのが事の発端だ。
「ねぇ、この音は何かしら?」
妙に神経を逆撫でする音が気になったのか、一緒に居た同じ村の少年クリストに聞いてみるステラだったが。
「ん? テルラの方でお祭りやってるからそこの音なんじゃないの?」
「そう、なのかしら……それにしては変な音だった気がするけど」
「そんなの気にすんなって」
そういった具合でステラが訝しげにしていると。
ヴォォォォォ。
もう一度、今度はすぐ近くの森から聞こえてきているようだ。
「ッ! ほら、クリスト。今の聞こえたでしょ」
「う、うん。お祭りの音にしては嫌な感じの音だよなぁ」
気になったステラとクリストは音が聞こえる方へと行ってみる事に。
オンポタル村の南に位置する小さな森には危険な動物などは住み着いておらず、木の実などを取りに来る事もあって子供達もあまり警戒をしないで入れる場所となっている。
いつもは森に入るとリスなどの小動物達を見掛けるのだが、今日に限って姿どころか声さえも聞こえない状況になっていた。
その様子に不気味なものを感じ始めたステラは興味津々といったクリストの手を引っ張って。
「ねぇ、帰ろう……」
「気になるって言ったのはステラじゃんか……」
「そうだけど……なんだか怖くなってきて、それにもうすぐお昼の時間だし。ね、帰ろう」
「分かった分かった。じゃあステラは先に帰ってて俺はもうちょっと行って見るからさ」
そう言って引き返そうとするステラにクリストが背を向けた瞬間。
―――木々の間から2本の角が生えた豚頭の巨体が見えた。
「ヴォォォォォォォォォ!!」
ステラもクリストも先ほどの音がこいつの鳴き声だと気付くのに時間は掛からなかった。
「う、うわぁぁぁぁぁ!!」
「きゃああああ」
二人は悲鳴を上げながら一目散に村の方へと逃げ帰り、この事を大人達に伝えた。
解説
●分析
情報を纏めた結果、この子供達が見つけたのはヤグナムと言う名前のオーガだということが判明した。
ヤグナムはDスケールのオーガで、全身を覆う分厚い装甲のような皮膚を持っており生半可な攻撃では効果的なダメージを与えられないだろう。
更に魔力を持った奇っ怪な鳴き声を上げて命中や回避に悪影響を及ぼすスキルを持っている。
動きは鈍く攻撃は当てやすいが、体に似合わない細長い腕を持っており、鞭のように撓らせて攻撃してくる為、十分に注意が必要だ。
●目的
オンポタル村の南の森に出現したDスケールオーガ、ヤグナムの討伐。
●注意事項
ヤグナムの奇っ怪な雄叫びの範囲は100m、音という事で避ける事は出来ない為、十分に対策を練ることが重要だ。
オンポタル村の南の森は木々が密集しておらず、開けているので明かりなどは気にしなくて良い。
近くにオーガが出現した為、オンポタル村の村人は全員退避してある。
ゲームマスターより
どうもどうもうちと申します。
まずはエピソード閲覧ありがとうございます。
さぁいよいよ現れました、オーガです。
Dスケールとは言ってもオーガですので力の限りを尽くして戦いましょう。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
月野 輝(アルベルト)
このところのオーガの出現の多さ、何なの? 何か悪い事が起きる前兆じゃないといいのだけど… でもそうね、アルの言う通りだわ 集中しましょう Dスケールとは言えオーガはオーガ 気を引き締めて行かないと ■戦闘 用意して貰ったイヤホン型通信機と耳栓を装備するわ マイクは話す時だけONね オーガが相手だしトランス状態になるわよ 恥ずかしくなんて無いわ、必要なんだもの 自分用の武器は爆竹と愛用の剣 戦闘準備が出来たら爆竹をたくさん投げつけて逃げる 一瞬でも気が逸れて隙が出来たらアル達が攻撃しやすいと思うし 本格的に戦闘が始まったら出来る事がないのが悔しいわね… せめてアル達の足手纏いにならないように自分の身は自分で守るわ(剣を構えて |
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
とうとうオーガと戦う事態になってしまいましたね…。 村の方々の退避のおかげで遠慮も要りませんしね。 さあカガヤ、ヤグナムを倒しますわよ! 耳栓兼連絡用のイヤホンとマイクを使用します。 マイクはオーガの雄叫びのタイミングに注意して、 音を拾わない時のみ電源を入れて使用します。 事前に皆さんにもそのようにお願いをします。 戦闘前には忘れずトランス状態に入ります。 精霊達に攻撃を始めてもらう前にオーガの隙を作る為に、 爆竹を投げつけますわ。 そしてカガヤを盾にさっさと後ろに下がります。 直後に初撃があるかもしれませんので カガヤに注意するよう伝えてわたくしも回避します。 後ろに下がった後は必要に応じて マイクで指示を行います。 |
マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
……デミ・オーガでなく…オーガ…です…。 アルさま、わたくしに……何が出来るでしょうか…。 わたくしに、できる事は、あるのでしょうか…。 …わたくし達に、できる事…できる限り、みなさまの傷を癒し、安心して戦える場所を提供する事……です。 『風よ舞い、大地よ我を守らん』 この言葉に込めた想いと共に、皆さんに、風と大地の守りがありますよう……っ! 事前に渡されたイヤホン型通信機、オーガの声をマイクが拾ってしまわない様に、注意、です。 どうか皆さま、無茶はなさらないで下さい…。 |
Elly Schwarz(Curt)
【心情】 僕の過去に関わらず、沢山の方々を苦しめた敵……。 オーガ撲滅へ貢献しましょう!絶対に討伐です! 【行動】 作戦共有等の確認を、現地でもう一度確認致しましょう。 片方を耳栓、片方をマイク付きイヤホン型通信機を装着 マイクは話す時にだけ電源を入れましょう。 何やらクルトさんが燃えているようですが、良い事です。いつもだと尚! 爆竹を投げつけた際は即逃走。 折角オーガの腕を斬り落とす作戦ですし A.R.O.A.にオーガ研究素材として何か提出出来ないんでしょうか? 【スキル】 薬学 【所持品】 耳栓(仲間全員分) マイク付きイヤホン型通信機×2(A.R.O.A.から借りる) 大きめの袋(討伐したオーガの一部を入れる用) |
ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
片方耳栓、片方イヤホン(マイクは話すとき以外オフ)、爆竹をもって現場へ。 爆竹を投げて一瞬、敵の注意をこちらに向ける。 あとはすぐ逃げ、木の後ろなり茂みの中なりに隠れて精霊たちの邪魔にならないように。 敵の動きを見つつ、もし言葉で支援が可能なようなら、そのときだけマイクのスイッチをいれて言葉を発する。 |
●揺れる送迎バスの中
オンポタル村からの報告でオーガ討伐の命を受けた戦士〈ウィンクルム〉達はA.R.O.A.職員が運転する一時的に接収した送迎バスに揺られ報告のあったオンポタル村へと向かう。
「……デミ・オーガでなく、オーガ……です……アルさま、わたくしに……何が出来るでしょうか……。わたくしに、できる事は、あるのでしょうか……」
「マリー、『わたくし』ではなく『わたくし達』で考えて下さい。私と貴女は二人一緒でなければ何も出来る事は無いでしょう」
カタカタとバスの最後部座席で小さな体を小さく震えさせているのはマリアベル=マゼンダ。
そのマリアベルの頭を優しく撫でて諭しているのが彼女の精霊、アーノルド=シュバルツだ。
「は、い……」
アーノルドの言葉を聞いて落ち着いたのか、いつの間にかマリアベルの震えは収まっていた。
そんな落ち着いた様子のマリアベルとアーノルドとは打って変わり、Elly Schwarz〈エリーシュバルツ〉とCurt〈クルト〉は剣呑な雰囲気に包まれていた。
「(エリーはオーガに家族を惨殺されたのに留まらず、生まれ育った村さえも壊滅的に陥れられ強い憎しみを持っている。そのせいで俺との契約もスムーズにいかなかった……これで全力を尽くさない馬鹿がどこに居る!)」
沸々と静かに怒りを湧き上がらせるクルトにエリーは近寄り難いものを感じ、中々声を掛ける事が出来ずに居た。
「(なにやらやる気になってるみたいですが、また下衆な事を考えてないと良いですけど……)」
「それにしてもこの所のオーガの出現の多さは何なの? 何か悪い事が起きる前兆じゃないといいのだけど……」
落ち着かない、といった感じで深呼吸した月野 輝が呟き、その隣に居たアルベルトがふむ、と手を顎に当てて輝に微笑を向けながら口を開く。
「オーガの出現の多さ、確かに気になりますね。何か起きるのではと言う心配も判ります。ですが、先の事より目の前の事を片付けるのが先ですよ。相手はオーガ、集中してください、輝。この程度の相手に手間取る訳にはいきませんからね」
「そうね、アルの言う通りだわ。集中しましょう、Dスケールとは言えオーガはオーガ。気を引き締めて行かないとね」
アルベルトの言葉で気を引き締めた輝はよし、と両手を握り締めて気合を入れた。
「輝、気を引き締めるのは良いのですが、貴女も女の子なんですからそんなに鼻息を荒らげないで下さい」
「よ、余計なお世話よっ!」
ボッと顔を赤らめる輝は俯き気味に言い返した。
そうこうしてる内にもバスは街道を走り、オンポタル村へと到着する。
ウィンクルム達はバスを運転していたA.R.O.A.職員に討伐が終わるまで退避するよう指示を出してバスを降りる。
元気溌剌、やる気満々といった感じで最初にバスを降り、オンポタル村の地面を踏んだのは手屋 笹、そしてパートナーのカガヤ・アクショアも笹のやる気に感化されたらしくやる気に満ち溢れているようだった。
「とうとうオーガと戦う事態になってしまいましたね……。村の方々の退避のお陰で遠慮も要りませんし。カガヤ、ヤグナムを倒しますわよ!」
「おう、任せとけ笹ちゃん!」
ブゥン、と得物の両手剣を両手で構えるカガヤだったが……バスを降りた場所、オンポタル村の入り口に件のオーガが居る筈もなく、心地良い春風がカガヤの耳を撫でるだけだった。
「この辺りにオーガは見当たらない。警戒するのは良いけど、そんなとこ〈出口〉で止まってると俺らも降りれないんだけど……」
バスを降りた笹とカガヤの後ろでレオン・フラガラッハと彼の神人であるガートルード・フレイムが静かに二人の進むのを待っていた。
「も、申し訳ございませんわ」
「おおう、すまん……」
「君、えっと笹ちゃんだっけ? 君達神人は俺が守り切ってみせるから安心しててくれよな」
「レオン、馬鹿な事言ってないで先に進んでくれ今度は君が停滞の原因になっているぞ」
レオンのいつものナンパに溜め息を吐きつつ、ガートルードは先に進む事を促した。
「それでは作戦共有等の確認をしましょう」
そう言ってからエリーは用意していた人数分の耳栓を全員に配り始めた。
「あぁ承知している。ヤグナムの雄叫び対策としてこの耳栓とマイク付きイヤホン型通信機を使うのだろう?」
A.R.O.A.に申請していた通信機を片耳に取り付けながらガートルードが答える。
「注意する事はマイクは話す時だけ電源を入れるという事ですわね。うっかり敵の雄叫びをマイクが拾ったら元も子もありませんから……特にカガヤは気を付けて下さい」
と笹は念の為にカガヤに釘を刺してカガヤの方へと振り返ると。
「……ぶっ」
耳栓とイヤホンを装着したカガヤはテイルス特有の犬耳がピーグルのような垂れ耳に見え、いつもと違うカガヤの見た目に笹は思わず吹き出した。
「な、なんだよ笹ちゃん……」
「いえ、その……に、似合ってますわよカガヤ……」
あまりの可愛さにカガヤを直視出来ず、目を逸らしながら笹はそう返す。
「目標のオーガ……ヤグナムを見つけた場合、私とアクショアさんで左右から攻撃を仕掛けますので正面からフラガラッハさんとクルトさんの二人で引き付けて下さい。シュバルツさん……失礼、アーノルドさんの方は後衛として神人の安全の確保と回復に徹して貰うという事で良いですか?」
逸早く装備を整えたアルベルトが作戦の再確認を行い、全員がそれに頷く。
「問題無いようですね。ではこれから村の南の森に向かいます。相手はDスケールとは言えオーガですので十分に注意をして下さい」
アルベルトの号令にてウィンクルム一同はオーガが出没した南の森へと向かう。
●南の森探索
南の森は不気味な程に静かで自然とウィンクルム達にも緊張が走る。
先頭をガートルードとレオン、笹とカガヤが周囲を警戒しながら歩き。
その後ろに輝とアルベルト、マリアベルとアーノルド、最後尾をエリーとクルトが続くといった輪形の隊列を取って森を進む。
右目の見えないガートルードの死角をカバーするようにレオンは彼女の右側に付き添うように歩く、そのまま目撃情報のあった場所に着くが、その辺りにオーガは居らず、只々静寂がその場を支配しているような雰囲気を醸し出していた。
「……なぁガーティー」
通信機から聞こえる相棒の声で振り返る。
「どうしたんだレオン?」
「ヤグナムの特徴って……雄叫びだからこの耳栓なんかは有効だろうけどさ」
「うむ、そうだな」
「この耳栓の所為でヤグナムの声が聞こえないから近付かれても気付けないんじゃ……」
言ってからレオンは自分の耳栓を外すと。
ボォォォォォォ。
法螺貝のような音が聞こえてくる。
「言ってる側からッ! マイクをオフにしろ、向こう側からヤグナムの雄叫びだ!」
レオンはマイクを切りながら雄叫びが聞こえた方向を指差す。
精霊達は武器を構え、神人は自分の精霊達へと近付く。
「初陣だ。ガーティー頼むぜ」
「あぁ、『カルミナ・ブラーナ』」
ガートルードはそっと静かにレオンの頬に口を付ける。
瞬間、レオンの体から煌めく風が巻き起こるようにオーラが発される。
「カガヤ、行きますわよ」
笹の呼び掛けにカガヤはすぐに笹の身長に合わせてしゃがみ。
「『私達の全ては、ただ潰滅の為にある』」
笹の口付けの後、一陣の風と共にカガヤの体をオーラが包む。
「トランス状態になるわよ。恥ずかしくなんて無いわ、必要なんだもの『異界の友よ来たれ…召喚!』」
輝は途中で止まらないように勢いをつけてアルベルトにキスをする。
体から湧き上がるオーラを身に纏ったアルベルトはそんな輝の様子にクスクスと忍び笑いをして。
「それでは行ってきますよ、輝」
とだけ口にして両手剣を抜いた。
「……“わたくし達”に、できる事……できる限り、みなさまの傷を癒し、安心して戦える場所を提供する事……です」
「そう、“私達”は神人とライフビショップ。守り癒す事が仕事です。さぁマリー、私にその力を授ける事が出来るのは貴女だけです。私に、加護の力を」
「『風よ舞い、大地よ我を守らん』この言葉に込めた想いと共に、皆さんに、風と大地の守りがありますよう……っ!」
きゅっと手を握ったマリアベルは自分のの背に合わせてしゃがんだアーノルドの頬に軽く口付けをする。
静かにアーノルドの体から沸き上がるオーラを確認してから、すぐに彼の後ろへと下がっていく。
「行くぜエリー!」
「は、はいっ『共に力とならん!』」
まだ少し抵抗があるのかインスパイア・スペルを唱えたエリーは怖ず怖ずと尻込みしながらクルトの頬に口を近付ける。
「ほら、モタモタすんじゃねぇよ」
モタつくエリーに堪えかねたクルトはエリーの首根っこと後頭部をがっしりと掴んで、自分からキスをする。
ボッ、とエリーの顔から火が吹くのとクルトの体から紫のオーラが出るのは同時だった。
「それでは作戦通りに散会して下さい」
言いながらアルベルトは右へと回る。
「了解だっ!」
それに合わせてカガヤも左へと回った。
そして正面を任されたレオンを先頭に、クルトとアーノルド、そして神人達はある程度の距離を取りながらレオンが聞いたヤグナムの声のする方へと向かう。
少し進むと木々が少ない開けた場所に出た。
オーガの方もこちらの存在に感覚的に気付いているらしく、反対側から草むらを押し退けながら現れた。
3mに届かないぐらいの大きい豚面の巨体が先頭に立つレオンをギロリと睨みつける。
「ブオオォォォォ!!」
大きく口を開いて奇っ怪な雄叫びを上げるが耳栓をしているレオン達には効果を成さない。
ヤグナムとの距離は10m程度、カットラスとターゲットシールドを構えたレオンは油断せずにじりじりと距離を詰めていく。
自分の雄叫びが意味を成さない精霊達を敵と認識したヤグナムはだらりと下げていた足まで届く長い両腕を上げ、戦闘態勢〈ファイティングポーズ〉を取った。
ただそれだけでヤグナムの威圧感が格段に増す。
アーノルドの後ろから爆竹を用意しながらヤグナムを見た輝が率直な感想を口にする。
「ヤグナムのあの腕、予想以上に長いわね……」
輝から見えたという事はヤグナムからも輝達が見えるという事で、オーガと目が合ってしまう。
―――途端。
「ヴォォォォォォォォ!」
ゆったりとこちらを観察していたヤグナムが突然こちらに走ってくる。
「拙っ! おいエリー、もっと下がれ!」
ヤグナムが神人を狙って走ってきている事に最初に気付いたクルトは腕を交差させて二丁拳銃を連射する。
しかし、頑丈な皮膚に弾かれてダメージを与えられていないようでヤグナムの突進は止まらない。
「私が足止めしますので逃げて下さい『目眩』!」
そう言ったアーノルドは右手のマジックブックを前に突き出し、魔本の効果を発動させる。
魔本から暗い闇が迸り、ヤグナムの顔を覆うように纏わり付く。
「ヴォフ! ヴォフ!」
突然目の前が暗闇に包まれ困惑したヤグナムは細長い腕を無闇矢鱈に振り回す。
隙かさずマイクを付けたアーノルドが全員に指示を出す。
「今が好機です!」
合図に呼応して神人達は一斉に別々の方向へと爆竹を投げ、炸裂させる。
それと同時に左右からカガヤとアルベルトが姿を現し、剣を構えて突進する。
「俺は右腕を戴くぜッ! 『トルネードクラッシュ』」
カガヤは両手剣を腰構えに持ってヤグナムの手前まで踏み込む。
「左腕は貰い受けます『タイガークローⅡ』」
反対のアルベルトは猛獣〈トラ〉の爪に模した形へとオーラを変形させ、大きく振り被る。
攻撃の瞬間、脇の下に潜り込んだカガヤの真上をヤグナムの右腕が空振る。
ヤグナムの拳は鎖付き鉄球を思い浮かべてもらえば良いだろうか。
ごう、と通過した風圧だけでカガヤの全身の毛が逆立った。
卒倒しそうな程の重圧に耐え、地面を踏み締め、カガヤは左足を軸に両手剣を持ったまま回る―――。
カガヤが運良く右腕の一振りを躱せたとしたら、アルベルトは運悪く左腕の一振りとかち合った。
上から叩き斬るように振った猛獣の爪はじたばたと不規則に振り回すヤグナムの左腕に弾き飛ばされる。
「くっ」
憑依させた猛獣の爪〈武器〉を体ごと数m程弾かれる。
なんとか着地は取れたが思わず蹈鞴を踏まされる程の衝撃だった。
「アルっ!」
下がりながら心配する輝を心配させないように不敵な笑みだけを向けて、アルベルトは油断なく猛獣の爪と化した剣を構える。
―――大きく剣を振るったカガヤの一撃はヤグナムの肩関節に綺麗に入り、右腕を斬り飛ばす。
流石にダメージはあったらしく、ヤグナムは苦悶の表情を浮かべて飛び退いた。
丁度アーノルドの目眩の効果が切れたらしく、怒り心頭の様子でヤグナムは再度吠える。
「ヴォォォォォォォォォ!!」
「お前の相手はこっちだぜっ! 『ダブルシューター』」
そう言って二丁拳銃の銃弾を正面からヤグナムを撃ったのはクルト。
大きく開いたヤグナムの口の中を狙撃したのだ。
硬い装甲のような皮膚も口中までは覆えている訳ではなく、堪らずヤグナムは後ろへと仰け反る。
それに直ぐ様反応したレオンは片手剣を構え臨戦態勢を取りながらヤグナムに罵詈雑言を浴びせる。
「鈍間の豚野郎! 掛かってきやがれ!」
言葉の通じないヤグナムにもニュアンスで分かるように挑発を入れ、標的を自分に向けようと動き回る。
「今の内にアルベルトさんはこちらへ『サンクチュアリ』」
言いながらアーノルドは3m四方のエナジーフィールドを展開させる。
「ッ……。すみません」
憑依侵食現象で体力が減衰していたアルベルトは無理をせずにアーノルドの展開したエナジーフィールドへと後退する。
レオンの挑発に乗ったのか、ヤグナムは真っ直ぐにレオンの方へと走り、自慢の腕を鞭のように振るう。
地面を掬い上げるかのような下からの振り上げ〈アッパーカット〉が後ろに飛び退くレオンの鼻先を掠める。
「うおおっ!」
当たれば顔が吹き飛ぶかのような予感をさせる風圧に腰を抜かしそうになりながらも、握り締めた片手剣をヤグナムの顔へと突き出す。
ヤグナムの眉間へと命中するが、固い皮膚に弾かれあまりダメージを与えられていないようだ。
レオンはそのまま止まらず、体を交差させるようにヤグナムの右腕の傷を斬り付けながら後ろへと走り抜ける。
「ギャヒィィン!」
これでヤグナムを包囲する形になったが……。
「ダメージは蓄積しているみたいだが、決定打がないと倒せそうにないな……」
ガートルードが言った通り、消耗しているのか肩で息をするヤグナムは一気に仕掛けようとはせずにじりじりと距離を詰めようとしている。
「ゴフゥ、ゴフゥー」
「口内への攻撃は効果はあったみたいだけど、もうそう簡単には口を開けようとしないし、もう斬り落とした右腕の傷を狙うしかないぞ……」
膠着状態を利用してヤグナムを観察していたカガヤのその言葉は、この場の誰もが理解していた。
「もう一度、一斉攻撃を仕掛けましょう」
アルベルトの回復が終わり、心配の種が取り除かれた輝が通信機を通して全員に告げる。
「攻撃力の高いアルとカガヤさんの攻撃が通るようにレオンさん、クルトさん、アーノルドさんが援護して下さい」
「……残った左腕の……攻撃に、十分注意を……どうか皆さま、無茶はなさらないで下さい……」
輝の作戦に付け加えるようにマリアベルが、か細い声で注意を促す。
「合図は私達の爆竹で」
爆竹の用意をした神人全員が、一斉にヤグナムの周りに着火した爆竹をバラ撒く。
「今です!」
最初に動いたのはレオン、素早いフットワークで一気に距離を詰め、ヤグナムの背中に攻撃を仕掛ける。
「そらよっ!」
勿論硬い皮膚に弾かれるのだが、ヤグナムの注意はレオンの方へと向ける事が出来た。
「『目眩』!」
レオンをフォローするようにレオンの前を暗闇で見えなくし、ヤグナムにレオンを補足させないようにする。
その間に姿勢を低くしたカガヤとアルベルトが剣を構えて距離を詰める。
下に意識が向かないようにクルトがヤグナムの頭部を二丁拳銃で狙撃する。
即興だが3段構えの連携攻撃、攻撃目標を見失ったヤグナムの真下に潜り込んだアルベルトとカガヤは満を持して大振りの全力攻撃を仕掛ける。
「『トルネードクラッシュ』」
「『タイガークローⅡ』」
カガヤとアルベルトの攻撃をまともに受けたヤグナムはくぐもった声を上げながらゆっくりとその場に倒れた。
●後日談
唯一まともにヤグナムの攻撃を受けたアルベルトだったが、アーノルドの回復魔法のお陰もあって手首の捻挫程度で済んだらしい。
「とりあえず甘味でも食べに行きますか」
心配で顔を曇らせていた輝にアルベルトが微笑みかける。
「そうですね……木苺のケーキなんかどうです?」
「もう、なんで怪我人のアルに私が元気付けられなきゃいけないのよっ!」
少し潤んだ目元を見られないように俯いた輝はその後、素直にアルベルトがエスコートするケーキ屋へと足を運んだらしい。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:手屋 笹 呼び名:笹ちゃん |
名前:カガヤ・アクショア 呼び名:カガヤ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | うち |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 恐怖 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 05月07日 |
出発日 | 05月14日 00:00 |
予定納品日 | 05月24日 |
参加者
- 月野 輝(アルベルト)
- 手屋 笹(カガヤ・アクショア)
- マリアベル=マゼンダ(アーノルド=シュバルツ)
- Elly Schwarz(Curt)
- ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
会議室
-
2014/05/13-23:21
遅れながら僕も上手くいく事を願っています。
改めまして今回宜しくお願いします!
>爆竹
字数制限ギリギリでしたが、なんとか組み込みました!
僕も投げたら逃げます! -
2014/05/13-23:15
締め切りまであともう少しですね!
うまくいくとよいのですが…。
>>月野さん
爆竹こちらも組み込んでおきました!
投げたら逃げます! -
2014/05/13-22:12
>ガートルードさん
本は、殴っても、威力がない……そうですよ…。痛そうですけど…ね。
>連絡手段
りょ、りょうかい、しましたっ! -
2014/05/13-21:41
>ガートルードさん
いえ、謝る事ではないわよ。
私、意見を言って貰う方が好きなので、言ってくれて良かったわ。
意見無くて黙ってられると不安になってくるのよね……
他の人の考えてる事、思ってる事が判らないと協力もできないもの。
別の依頼の相談がそうだったから、こちらでは皆さん反応してくれて何だかホッとしたわ。
ええ、きっとすぐ逃げたら大丈夫よね。
そして、気付けばあと2時間ちょっとで出発ね。
上手くいく事を祈って…皆さん、頑張りましょう! -
2014/05/13-21:32
>輝さん
いや…あてになるかどうかは…(汗)
いや、すまない、今回はいろいろ、思ったことをずけずけと言ってしまったが、
今まで出た意見を参考にしつつ、精霊(と神人)がそれぞれ、一番いいと思った行動をするのがベストだと思う。
爆竹も、一応不安や疑問があるときは積極的に言葉にした方が議論が深まるかな、と思っただけなのでな。
投げてすぐに逃げることにするよ。 -
2014/05/13-21:08
>ガートルードさん
ロイヤルナイトは攻撃よりも防御力のプロだものね。
みんなを護るプロ。頼りにしてるのでよろしくね。
切断面への攻撃、賛同してくれて嬉しいわ。
そうね、状況で使い分けられれば一番良いかと思うのだけど……
アルには、傷口に剣を差し込んでぐりぐりをやって貰う事にしたわ。
正直、文字数キツイの(汗)
爆竹は投げつけて即逃走、入れ替わるように精霊達が向かっていけば大丈夫かなって思ったの。
動き鈍いって事だし。
それに、ガートルードさんの所のレオンさんもいるしv
最初からアテにしててごめんなさいね。
なので試して損はないかな、と思うのだけど、どうかしら?
(PL:こちらは既にプランに入っております。すみません) -
2014/05/13-18:51
>マリアベルさん
了解。そうか、本で殴るとかはやっぱり無理か(笑)
やっぱりアル様には後方支援に回ってもらったほうがよい、のかな…。
>輝さん
初めまして、ああ、よかったこれでフル戦力…(提案には、ぽん、と手を叩いた)
なるほど、どうもうちのレオンが戦力としては心もとないもので、
腕を切断できない場面を無意識に想像していたものだから、切断面も弱点になることを見落としていた。
確かに、切断した部位や傷の大きさによっては、口を狙うよりも効果的かもしれない。
作戦通りことが進んで、腕の切り落としと、口への狙撃が両方成功した場合、
・両腕の切断面
・口(やその周辺)
のうち、最も効果的と思われるポイントをその場で各自判断して攻撃する、というのも手かもしれないな。
結果として近接攻撃を中心に遠隔・回復もあるバランスの取れた構成になったし、攻撃のポイントもいくつか見えてきたから、きっと勝てると思う。
では、レオンには、なるべく敵の注意を引き付けつつ、カガヤさんやアルベルトさん、後方の精霊や神人に敵が攻撃するのを邪魔する役をやってもらおうかと思う。
爆竹…ちょっと気になるのは、神人の方に敵が向かってきてしまう危険性があるってことなんだが…。
最も、動きの鈍い敵だから、逃げ切れるだろうとは思うが。
とはいえ、神人としても少しは精霊の役に立ちたいし、試せることは試した方がいいとは思う。試してみようか?
イヤホンはいいアイデアだと思う。話すときだけマイクを入れるのも了解。 -
2014/05/13-17:33
>笹さん
ええ、こちらこそ、宜しくお願いしますね!(今ごろ)
あ、そうですね。
マイク入りっぱなしじゃ意味無いものね。
了解、そこは気を付けておく事にするわね。
「話す時だけマイクON」で意味通じるかしら…。
-
2014/05/13-15:33
そういえばひとつ、マイクの事で一点お願いをば。
話す時にだけマイクの電源を入れるという動作を加えた方がいいかもしれません。
常にマイクを使用できる状態にしてしまうとオーガの雄叫びを
マイクが拾ってしまう可能性があるかもと思いましたので…。
字数に制限はありますが可能な限り入れて頂けるとありがたいです。
よろしくお願い致します。 -
2014/05/13-13:08
>>月野さん
お久しぶりですわ。今回もよろしくお願いしますね。
腕の切り落とし分担了解しましたわ。
カガヤにも右腕側に向かうよう伝えます。
あとイヤホンですね。
こちらも了解です。
耳栓兼連絡に使えると考えると効率がよさそうですね。
提案ありがとうございます。 -
2014/05/13-12:57
連投続きでごめんなさいね。
えっと攻撃力のバランス考えると、アルにはカガヤさんと違う腕に
向かって貰った方がいいと思うの。
と言う事で、こちらは左腕に向かいますね。
笹さん、カガヤさん、右腕お願いしますー! -
2014/05/13-12:34
>エリーさん
ええ、ご一緒できて私も嬉しいわ。遠距離攻撃、頼りにしてるわね♪
腕を斬り落とした所から剣を突き刺すの、言葉足らずな気がするので
もうちょっと説明して良いかしら。
固い物って、小さな穴に例えばナイフの先を突っ込んでぐりぐりすると
パキン!となるでしょ?ああ言うイメージで言ってみたの。
それから、戦闘開始時に、神人達で爆竹でも投げつけたら、
一瞬でもオーガに隙を作れないかしら?
その隙に精霊達に攻撃を開始して貰えると良くないかなと思ったのだけど。
もう最終日だし、無理なら無理って言ってね。
(ごめんなさい、誤字が恥ずかしすぎたので一回削除しました(汗) -
2014/05/13-07:45
>ガートルードさん
僕達の役割把握しました。
囮は必要なさそうですから、是非頑張らせて頂きますね。
役割を言って下さるだけでもありがたいです。
>月野さん
月野さんとは三度目になりますね、嬉しいです。今回も宜しくお願いします!
耳栓、片方をイヤホン型通信機すると言う案、僕は良いと思います。了解です。
他の方の反応があり次第、プランに加えておきますね。
通信機ですからA.R.O.A.からの貸し出しになる感じですかね。
斬り落としに関しては、後衛での役割になる僕達では何も言えませんが
その方向で把握しておきますね。 -
2014/05/13-00:18
それと攻撃加える場所なのだけど、切り落とした腕の傷口…と言うか、
切り口?そこから身体の方へ向けて剣を突き刺したらどうだろうって
アルベルトが……
なるべく肩(?)に近い部分から切り落とせば、身体に剣が届くんじゃないかって。
切り口にはさすがに装甲はないと思うのよね。
問題は、腕が剣を突き刺せるくらいの太さがあるかどうかなのだけど(汗) -
2014/05/13-00:13
こんばんは、最終日に飛び込みでごめんなさい。
ガートルートさんは初めまして、他の方達にはお久しぶりです。
月野輝とシンクロサモナーのアルベルトです。
よろしくお願いしますね。
作戦はザッと読ませて頂いたわ。
うちは攻撃力なら結構貢献できるかなと思うので、前衛で腕の切り落としに参加させて頂くわね。
あと、一つ提案が…時間もないし、無理そうならスルーでいいのだけど、
耳栓、片方をイヤホン型通信機にしたらどうかしら。
マイクを胸元に取り付けて、耳にイヤホンって言う…
TV中継でタレントさんがよく身に付けてる奴思い浮かべて貰えれば。
そうすれば耳に栓をしつつ連絡も取れないかしら、と思うの。 -
2014/05/12-22:10
>ガートルードさま
が、がんばりっます……っ!
えっと、アルさまは『目晦』のブックを持っています…ので、攻撃、は出来ませんが、撹乱、なら、出来るかも知れません……。
わ、わたくしが…っ!け、剣をっ!持ってます……っ!!((((ガタガタガタ))))
-
2014/05/12-18:35
・口の中への攻撃が効かなかった場合
装甲の弱そうな場所を一点集中で狙うしかないと思うが…この場合は、あまりぎりぎりまで戦わずに、体力の残っているうちに撤退することも考えた方がいいと思う。
「作戦失敗」になるけど、付近の村人は避難済みだし、ここで無理して犠牲者を出したくはないから。
動きは鈍いから逃げるのは難しくなさそうだしな。
と…考えたのはこんなところだが、勘違いや見落としがあったらすまない。
あ、あと…
>マリアベルさん
アルさ…ま…は、直接攻撃はできるのだろうか…?(よくわかってなくてすまない…) -
2014/05/12-18:26
・銃を撃つタイミング
そうだな、細い腕で銃弾を防がれる可能性もあるから、理想は両腕を切断してからかな。
だが、関節が予想以上に硬くて、切断できない可能性もある。
近接組があまりモタモタしているようだったら、切断を待たずに、チャンスが来たら銃撃してもいいんじゃないかな。
・口の中への攻撃が効いた場合
弱点がはっきりしているわけだから、他のメンバーも口、あるいはその周辺や目のあたりを集中攻撃し、頭部を破壊するのがいいと思うな。
頭を潰しても死ぬとは限らないが、頭部には触覚以外の五感を感じる機能が集中しているはずだから、叩いておけば後の攻撃も楽になるのではないかな。 -
2014/05/12-18:20
>エリーさん
できれば、クルトさんには引きつけ役ではなく、狙撃役に回ってほしいかなと思う。
多分「口の中への攻撃の成否と効果の有無」が、今回の作戦の鍵となると思うんだ。
カガヤさんやレオンの武器は剣で、基本的に斬る武器。
斬ろうとしても斬れるのは主に唇で、口の中を斬るのは難しい。
突くこともできるけど、そうすると敵の口の中に剣を突っこむことになる。
仮に、敵の弱点が口ではなかった場合、牙で剣を折られたり、剣が抜けなくなったりするリスクがある。
でも、銃弾だったらより確実に口の中を狙えるし、武器を折られるリスクもない。外しても再攻撃が可能だ。
だから、適役のクルトさんにお願いできたらと思うんだ。 -
2014/05/12-18:14
わあ、一晩で随分会議が進んでる…!
すでに乗り遅れた感があるが、思いついたことだけ書かせてもらうな。
>マリアベルさん
よかった、回復役が居てくれると精神的にだいぶ違う…!
できれば満員御礼が理想だけど、これならなんとか戦えるかな。
雄叫びに技が聞かないのは残念だが、一つ情報が増えてよかった。
>笹さん
親密度はトランスの時間と安定性に影響するのであって、
攻撃力や命中率に影響するわけではない、ということかな?
レベル1・親密度0としてはありがたい情報だ。
長期戦にならなければ大丈夫、ということだな。
-
2014/05/12-14:03
と、言う事でしたので…雄叫びなどの精神系のダメージは反射しないようです…。
(若干、意図を汲み取って貰えていない気もしますが……)
ですのでやはり、回復に重きを置いて、サンクチュアリを装備して、行こうと、思います……。
-
2014/05/12-14:01
確認したら、お返事、返って来てました……っ!
『ジョブスキルシャイニングアローに関しまして、
「攻撃があった場合、この光輪が鏡のように敵の攻撃を反射し、反撃する。」
の説明ですが、反射するのは物理魔法両方でございます。
強力な攻撃に対しては反射出来ずに被弾してしまうことも御座いますので、
ご注意くださいませ。
また、「雄叫びや超音波等目に見えない攻撃」などの
ダメージを伴わない攻撃に関しましては反射は行われません。
カウンター技ということもあり、
一度の発動で、複数の敵にダメージを与えつつ、神人を守るなど、
使用方法は多岐に渡ります』
-
2014/05/12-13:55
えっと…間に合うか、わからないのですけども……
運営さんに、アルさまのシャイニングアロー(カウンター)が物理攻撃以外にも有効なのか、を確認中です…。
もし、物理攻撃以外も跳ね返す事が出来れば、雄叫びを跳ね返す事が、出来るかも、知れないです…。
まだ、分かりませんけども……。
出来たとしても、LV2の状態のシャイニングアローなので、成功率は、あまり、高くない…と思います…けども……。
いちおう、わたくし達は、先にも言った通り、援護・回復が主になりますけども……。
-
2014/05/12-12:51
>手屋さん
ザックリ言えば何事もトランスしてればいける!と言う感じですね。((
出なければ、太刀打ち出来ないところですもんね……。
そう言って頂いてありがたいです。
通常で無敵に近いのですから僕の村が壊滅したのも納得です、ね。
ワールドガイドを見落としてしまってすみません。
僕(特に背後)はもっと勉強すべき点が多そうです。
と言う事で
改めて手屋さんが纏めたものを参考にさせて頂きますね。
ありがとう御座います。 -
2014/05/12-12:36
>>エリーさん
気になったことはどんどん突っ込んで下さって大丈夫ですよ。
思わぬ見落としがあったりするかもしれませんしね。
オーガが再生力を発揮するのは
おそらく契約した精霊の攻撃以外で傷を受けた時かと思います。
ワールドガイドのオーガの項目にも
「オーガは通常の攻撃で傷を付けることが出来ず、倒すことが出来るのは契約済みの精霊がトランス状態で攻撃する必要があります。」
とありますので、トランス状態に入った状態であればオーガに対し、
クルトさんが射撃攻撃を行ったり、
カガヤが大剣を振るって斬る等は問題なくダメージになるのだと思います。
結論:切り落としたあと再生はしない!
と思います。たぶん。 -
2014/05/12-11:51
連投失礼します。
腕の斬り落としは僕の提案なんですけどね。
ふと考えてみただけなんです。
僕の方は手屋さんが纏めたものを参考にさせて頂きますね。 -
2014/05/12-11:49
手屋さん纏めありがとう御座います!
>作戦
そうですね。では囮はなしで、その方向で纏めてみます。
ただ個人的に心配なのは、その脅威的な回復力で腕を再生したりしないか……と言うもの。
さすがに考え過ぎなのかもしれませんけど、どうなのでしょう。
余計な事だったら申し訳ないです……。 -
2014/05/12-10:49
・全身を覆う分厚い装甲のような皮膚への対策について
ガートルードさんの仰るクルトさんによる口内への射撃ですね。
これは恐らく装甲の影響が無いとわたくしも思います。
加えて雄叫びを抑えられる可能性もありますね。
とどめにならない気はしますが雄叫びを抑えられるかもしれませんし、
やってみる価値はあるかと。
細い腕、雄叫びを対策してしまえば相手の攻撃手段はほとんど封じる事ができそうですね。
そうなるとその後は装甲を破るための攻撃を仕掛けていく、で大丈夫そうでしょうか。
ここまで来たら囮などは必要なしで相手を囲んでしまっていいかもしれません。 -
2014/05/12-10:24
新規さんもいらっしゃいましたし、今一度現状を整理させて頂きますね。
連投しすぎて申し訳ないです…。
・雄叫びへの対策
耳栓、エリーさんが用意。
耳栓使用中の意思伝達の為、
予めの作戦共有、ハンドサイン等の確認。
・細長い腕への対策
まずは接近し、近接戦を行うメンバーで切り落とす。
接近するまでは弾く等の牽制を。
・全身を覆う分厚い装甲のような皮膚への対策
①雄叫びを上げる時の開いた口へのクルトさん射撃。→雄叫び対策にも。
②1点集中攻撃を行い装甲を破る。 -
2014/05/12-09:54
連投失礼します。
以下、返答。
トランスの持続時間に関しましては、
基本的に「二人の気持ち」が重要な要素となりますので、
その日の体調や状態、環境によってかなり変化が御座います。
基本的な継続時間は概ね1~2時間ほどで御座います。
親密度が上がるにつれ段々時間も延長され、トランスそのものも安定していきます。
(例:親密度20程度で「二人の気持ちが」通常の場合、おおよそ2時間継続する)
また、トランスに必要なレベルに関しましては、
たとえレベル1のウィンクルム同士でもトランスを行う事は可能で御座います。
トランスすることによってデミオーガやオーガとの戦闘も行う事ができます。 -
2014/05/12-09:53
>>ガートルードさん、マリアベルさん
お二人とも初めましてですね。
今回はよろしくお願い致します。
昨晩運営様へトランス状態について疑問になっていた部分を一挙質問してみましたので、
その返答を載せておきますね。
参考にして頂ければと。
トランス状態の継続時間とトランス状態になれるレベルについてです。 -
2014/05/12-07:39
連投失礼します。
あ、確認済みかもしれませんが
全員分の耳栓は僕が用意しますので宜しくお願いします。
ここはウィンクルムとしての力だけが、頼りなんでしょう。
僕とクルトさんは親密度(本当に0)がない分
皆さんよりトランス時の能力が劣ると思われるので
腕を斬り落とした後、僕達が引きつけ役となる事は出来ないでしょうか?
危険ではありますが、今回クルトさん、何故かやる気に満ちているようなので、やって下さるかと。
あ、でも他に案があればそちらでも大丈夫ですよ。
あまり良い案が(主に背後のせいで)浮かばないので、参考にさせて頂きたいです。 -
2014/05/12-07:39
おお、お二人も参加して頂けるとは!とても心強いです!
ガートルードさん、マリアベルさん宜しくお願いしますね!
>作戦
確かに口の中は雄たけびの時、狙い易いですよね。
細長い腕の処理後口の中を狙い撃ち……にと言う事ですね。
状態異常が全く効かないと言う事で、かなり強い事が解ります。
一部は全くでもないようですが、一瞬で回復されるそうなので
その一瞬がどの程度のものなのか解らない限りでは、全ての状態異常が効かない、と言う事になりますね。
デミとは比べ物にならない相手です。
-
2014/05/12-00:23
こ、こんばんは…です。
遅れ馳せながら、お手伝いにまいりました、マリアベル=マゼンダと、ライフビジョップの、アルヴァードさま、です……。
わ、わたくし達はいやしの、まほうで、皆さまのえんごをさせて、いただき…ます。
び、びりょく…では、ありますが、よ、よろしくお願いします……っ!
-
2014/05/12-00:15
(連投すまない)
たとえば、だが。
カガヤさんやレオンには近接攻撃で敵の注意をひきつけ、関節を狙い腕を切り落としてもらい、敵が雄たけびをあげたら、クルトさんの銃で口の中を狙い撃ち、という作戦はどうかな。
口の中まで分厚い皮膚だったら万事休すだけど、試す価値はあると思うんだ。 -
2014/05/12-00:11
初めまして。ガートルード・フレイムと、連れはロイヤルナイトのレオン(レベル1)だ。
えーと、難しい依頼なので、私でお役に立てるかわからないのだが…
「枯れ木に山の賑わい」とも言うので…参戦してみた。
それにしても、毒も効かないとはな…。
「分厚い装甲のような皮膚」に覆われていないところが弱点だと推察する。
つまり、「目」か、「口の中」かと思うんだが。
特に「口の中」が狙いやすいと思う。
理由は、目は瞬きではじかれそうだけど、口の中は雄叫びを上げるときに大きく開きそうだから。
-
2014/05/11-22:43
さて、12日出発のエピソードの方がいらっしゃるかもしれませんし、
その前に何するか宣言しておきますね。
カガヤには近接戦で細い腕の切り落としを狙ってもらい、
その後は1点を狙った集中攻撃をしてもらうつもりです。
接近するまでの細い腕は弾いていくしかないでしょうか…。
誰か牽制の助け舟をばっ。
あとはMPの関係でトルネードクラッシュを何度か当てるか、
スパイラルクローを1回当てるかという微妙なところで悩んでいます(汗)
無難なのはトルネードクラッシュを繰り返す方でしょうか。 -
2014/05/11-21:46
>>毒
なるほど、サポートすらも難しい感じなのでしょうか。
本当にオーガを傷つけるにはウィンクルムとしての力を使うしかないのですね。
問い合わせありがとうございます。
わたくしも参考にさせて頂きますね。 -
2014/05/11-21:28
運営さんからの「毒」についての返信を頂きました。
以下返答ーー
オーガに対する毒の判定に関しましては、
オーガは生命としての根源(構造)が違うため、毒は効果が御座いません。
麻痺、睡眠、能力減退などの効果も同じく、期待できません。
強力な酸などをかけて視力を奪う事は可能で御座いますが、
一瞬で回復するためあまり効果は御座いません。
酸でも一瞬……。
薬学スキルが全く役に立たないのが解っただけでも収穫です。(震え声)
ちなみに薬学スキル:レベル5も聞いたんですが
「名のある学会等で研究を発表し注目されるレベル」との事。 -
2014/05/11-14:26
[11]の誤字訂正
誤】作戦の認識しがいが出ないよう、こまめに確認した方が良いかもしれません。
正】作戦の認識違いが出ないよう、こまめに確認した方が良いかもしれません。
申し訳ないです。 -
2014/05/11-14:24
>補足
スキルでオーガ用の毒が作れるか(世界観的に)解らないので
今回薬学スキルはお役に立てそうにないですかね。
致死は無理でも、眠りや麻痺など出来れば良いと思うのですが……。
ちょっと問い合わせてきます。 -
2014/05/11-14:23
纏めありがとう御座います。
>雄叫びへの対策
では僕の方で全員分の耳栓を用意しておきましょう。
そうですね、作戦の認識しがいが出ないよう、こまめに確認した方が良いかもしれません。
ハンドサインでの意思疎通等も了解です。
>細長い腕
最初はこちらの処理を優先的にした方が良いかもしれませんね。
あと先程細長い腕に関して確認が抜けててすみません。
では斬り落としの方向で把握しておきます。
>全身を覆う分厚い装甲のような皮膚
そのような感じで良いと思います。
本来鈍く攻撃は当てやすいみたいなので、集中的に攻撃をしましょう。 -
2014/05/11-13:13
(PL:[7]の発言で表現の妙な部分があったので削除し、
再度[9]にて投稿しました。紛らわしくなって申し訳ありません) -
2014/05/11-13:11
①雄叫びへの対策
これはエリーさんの仰るように耳栓を持ってくるのがいいと思います。
それと同時に味方同士での言葉での意思疎通が出来なくなりますので、
事前の作戦共有、ハンドサインでの意思疎通等が必要になりそうですね。
②細長い腕への対策
解説にて「鞭のように撓らせて」とあるので腕には一切装甲は無い、
あるいは節足動物のように関節などの曲がる部分がありそこは装甲の繋ぎ目、
装甲が無いと考えられます。
その装甲の無い部分を狙って攻撃を加え早々に切り落としてしまうのがよさそうですね。 -
2014/05/11-13:09
連投です。失礼します。
③全身を覆う分厚い装甲のような皮膚への対策
これは皆の攻撃を出来るだけ1点に集中させ、装甲を破る…というのが現状思いつく所です。
あとやはり先の腕対策で書いたように動く生物であれば、
その構造上本当に全てを装甲で覆ってしまう事はできないはず…。
継ぎ目部分を攻撃できると尚よいですね。 -
2014/05/11-12:36
なるほど…一応習得してるスキルもお知らせしますね。
現状私達はこのような状態です。
手屋 笹:一般スキル→医学:レベル1、ダンス:レベル1
カガヤ(ハードブレイカー):一般スキル→ストレッチ:レベル1
ジョブスキル→トルネードクラッシュ、スパイラルクロー
ジョブスキルに関してはワールドガイドに載ってる範囲までの取得なので効果はそちらを見て頂ければと思います。
さて次は対応策を。 -
2014/05/11-11:01
初めて字数制限に引っかかりました……。
と言う訳で連投失礼します。
特に分厚い装甲のような皮膚に関しては
クルトさんの銃がきくか不安ですね。
奇っ怪な声対策に耳栓を持参しようと思うのですが、如何でしょうか?
細長い腕は剣か何かで斬っておけないかと思うんですけど
そこも分厚い皮膚だったりするんでしょうか……。考える事がまだまだありますね。
-
2014/05/11-11:00
>手屋さん
はい!よろしくお願いします。
……そう言えばスキルやジョブが抜けていましたね。
参考までに
僕:薬学スキル
クルトさん(プレストガンナー):ダブルシューター、フェイク
早速相談、と言う訳ですが
本当に強敵だと思われるので、安易な作戦だと失敗しかねません。
「全身を覆う分厚い装甲のような皮膚」「魔力を持った奇っ怪な鳴き声」
「体に似合わない細長い腕」……どれも手強い脅威になりますね。
-
2014/05/11-10:20
>>Ellyさん
初めまして、エリーさん!
改めまして手屋 笹と申します。精霊はハードブレイカーのカガヤです。
今回は本当によろしくお願いしますね。
2人でどうにかできる事態ではありませんが、
先行して相談を進めておければと思います。 -
2014/05/11-00:12
深刻な人手不足と聞いて参加しました。
手屋さんはこちらでは初めましてになるかと思います。
Elly Schwarz、エリーと言います。精霊はCurt、クルトさんです。
今回宜しくお願いします!
と言っても僕だけが増えても「難しい」依頼ですから厳しい状況ですね。
参加して下さる方がもう少し居て下さると良いのですがね……。 -
2014/05/10-00:54
手屋 笹と申します。
よろしくお願いします。
さて…他のウィンクルムの方がまだいらっしゃいませんが、
オーガ退治なので気を抜くわけにもいきません。
ヤグナムの雄叫び、そして細長い腕への対策を考えなくてはなりませんね。
果てさてどうしたものでしょう…。