プロローグ
護衛任務。
単純な話だ。だがその実は、単純じゃない。
馬車を守って目的地まで送り届ける。
ある貴族の邸宅から馬車は出て、荒野を突っ切り辺境の町、その汚れた通りには似合わぬ瀟洒な館を目指す。
その馬車が運ぶものは一人の少年だ。
「少年はアイヴァン・デガーモという」
A.R.O.A.職員の葵 玲依(あおい・れい)がその名を口にすると、会議室内にため息とも、驚きを呑み込む音ともつかぬものが流れた。
「そう。例のデガーモ家の一人息子だ」
デガーモというのはある地方の名家だ。立派な巻角を有するディアボロの貴族で、その一族史を紐解けば、政治家、芸術家、学者を綺羅星のごとく多数輩出している。とはいえ盛者必衰は世の習い、一族が隆盛を誇っていたのはせいぜい数十年前までの話である。最近ではすっかり衰退しており、短命者が多かったためか名を連ねる者も減り、いわゆる本家のデガーモはついに、都会でカジノを経営するサーマル氏とその少ない家族だけにまで縮小していた。
サーマル・デガーモのカジノが破綻したのは一年前のことだ。
大がかりな脱税と不正、政治家への贈賄疑惑が同時に暴露され、カジノの地下が麻薬取引の舞台になっていたことまで明らかになった。当時はかなりの話題になったものだ。現在、サーマル・デガーモは保釈中だが、数ヶ月後に裁判を待つ身の上である。
「アイヴァン・デガーモは父親の騒動から身を隠すため、ここ一年はある地方で、遠縁の親戚の家に身を寄せていた。そこから彼を移す」
交通網の発達が著しく遅れた地域ゆえ、移動手段は馬車しかない。用意するのは、四頭立ての馬車が二台である。分乗して、乾いた大地を南のクラウンタウンという町まで移動する計画だ。無事に少年を送り届けることができればミッションは完了となる。おおよそ一日半の行程となるだろう。
精霊の一人が口を開いた。
「確かにあの辺りは治安が悪い。荒野には盗賊や、鋭い牙を持つ肉食動物も出没すると聞く。……だが、これほど大人数で護衛しなければならないほどのものなのか?」
そうだな、と葵は言った。
「実際、その程度ならウィンクルムが一組もつけば十分だろう。しかし、襲ってくるのが寄せ集めの盗賊団や野生の獣ではなく、マントゥール教団だとすれば?」
マントゥール教団は巨大化し、巨大化の必然的な結果として複数の傍流を生んだ。このとき葵が口にした『ヴェルメリオ派』というのもそのひとつである。
「ヴェルメリオ派は少数の傍流に過ぎないが、戦闘力の高さでは他の諸派を上回っている。その精鋭が、途上でアイヴァン・デガーモの身を奪いに来るという情報が入った」
マントゥール教団であれば、オーガやデミ・オーガを連れて出現する可能性が高い。確かに、複数のウィンクルムが参加すべき任務であると言えよう。
「それで、行き先は?」
神人の一人が問うた。葵はしばらく黙っていたが、隠す必要もないしな、と前置きして告げた。
「辺境の町にある遊郭だ。アイヴァンは売られたのさ、他ならぬ父親によってな」
莫大な借金を抱えたサーマル・デガーモは、その一人息子を売ることにしたのである。アイヴァン・デガーモは類い希なる美少年だという。
「少年本人は……それを知って……?」
葵は首を振った。
「父親のもとに帰れると信じていることだろう。サーマルがA.R.O.A.に依頼して自分を迎えに来させたと」
アイヴァンは見た目こそ麗しいものの、非常に傲慢な性格だという。他人を見下すようなことを平然と口にし、息をするように侮辱の言葉を吐く。預けられていた遠縁の親戚の家でもその性格は変わらず、ずっと嫌われていたということだ。親戚の家では、ようやく厄介払いができてせいせいしていることだろう。
「サーマルもそんな息子には愛情を感じていない。自分の借金を減額する約束で、彼を売り飛ばした」
教団に少年の奪取を依頼したのは、彼の義理の母親らしい。
「母親はサーマルにとって三番目の妻……いや、先日離婚したそうだから『元妻』になるな。アイヴァンは最初の妻の子なので、彼女と血のつながりはない」
アイヴァンはこの義理の母親にも、随分酷い態度ばかりとっていたようだ。しかし彼女はサーマルの計画を知るとアイヴァンを不憫に思い、マントゥール教団ヴェルメリオ派に連絡を取ったという。ヴェルメリオ派は喜んで、少年の誘拐を無償で請け負った。
「連中に何の得があるか、か? ヴェルメリオ派は貴族主義を標榜している。来たるべきオーガの時代に、人間を統べるのは血統正しき自分たちだ……とな」
衰えたりとはいえデガーモ家の名はやはり絶大である。つまり、
「彼をさらって教育を施し、幹部の一人として育てあげるつもりだろう。見目麗しいアイヴァンのことだから、さぞや立派なシンボルとなるだろうさ」
「つまり、教団ヴェルメリオ派とかいう奴らの野望を阻止するため、年端もいかねぇ少年を売り飛ばす手助けをしろってのか!」
別の精霊が席を蹴って立ち上がった。
されど葵は動じず、腕組みして彼の視線を受け止めていた。
「だったら、少年が教団の手に落ちるのを見逃せというのか。数年後、いや、もっと早い段階で訪れるかもしれんのだぞ……アイヴァン・デガーモがヴェルメリオ派の幹部として、我々の敵となる日が」
「でも……」
感極まったのか、涙ぐんでいる神人もいた。
「……不幸すぎます。売られてしまうか、悪に染められるか、そのどちらかしかないなんて」
葵はうつむいた。彼女として、割り切れる話と思ってはいないのだろう。
「我々に、できることがあるかもしれない。しかしA.R.O.A.として公式に手が出せるのは、オーガが関わる野望を打破すること……それしか思いつかない」
アイヴァンの生みの母親はとうに死んでいる。教団に断腸の思いで依頼を行った義理の母親も、アイヴァンを育てる経済的余裕はない上に、サーマルの共謀者として近く裁かれる予定である。
つまり、アイヴァン・デガーモに行く場所はないということだ。
このままでは、たとえ彼を守り切っても悲劇が待ち受けているだろう。
しかし第三の選択があるかももしれない……可能ならそれを考えてほしい。
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その日、アイヴァン・デガーモは上機嫌だった。
普段は暗い銀の髪すら、光沢を放っているように見える。
トランクに着替えを詰め、入りきれないものは召使いに配りすらした。
「坊ちゃん、こんないいお洋服を……もったいのうございます」
召使いの老婆は遠慮しようとしたが、アイヴァンは首を振った。
「いいんだよ。孫って子が大きくなったら着せてあげて。ここってほんと、大叔母上の性格そっくりの狭くて日当たりも悪い部屋だったけど、ばあやはいつも、僕のベッドを清潔にしてくれたからね」
「坊ちゃん……」
つねに不満ばかり愚痴ばかりだったこの少年がはじめて口にした感謝の言葉に、老婆は胸が詰まって何も言えなかった。
「身を落ち着けたらいくらかお金も送るよ。そうしたい気分なんだ。僕はいい気分だからね……だって、父上がやっと、僕を呼び戻してくれるんだから!」
新しい家は南にあると聞いている。どんな邸宅なのか、想像するだけでアイヴァンの心は弾むのである。きっと彼を迎えるために、舞踏会が開かれるのではないか。
もうじき迎えの馬車がくる。南へ往く馬車が!
解説
【概要】
四頭立ての馬車二台に分乗し、道なき道を進みます。
狼の群れが襲ってくるかもしれませんが大した脅威ではありません。こちらがウィンクルムと知れば、盗賊は手を出してこないでしょう。
敵は、本作が初登場となるマントゥール教団の分派『ヴェルメリオ派』の一団となります。A.R.O.A.の使命として、少年が奪われることだけは阻止して下さい。
少年を守り切ることさえできれば成功です。結末は予定通りでも成功は成功ですが、もし、少年の行く末についていい解決策がある場合は提案してみてください。
【途上】
夜を徹して進むのは危険ですし、少年が不平を鳴らすでしょうから、途中、宿場町で休息を取る必要があります。
少年がいないところでヴェルメリオ派の幹部が接触を取ってきます。いきなり腕力に訴えず、紳士的に「少年の幸せを考えるなら、我々に手渡すほうがいい」と言ってくるはずです。
幹部は弁が立ち、「彼の未来に責任が持てるのか?」「少年を慰みものにして平気なのか?」「A.R.O.A.は目的さえ達成できればそれでいいのか?」と立て続けに問いかけてくるでしょう。
幹部をどう言い負かすかを見せてください。できれば交渉は全員ではなく、神人か精霊のどちらかを主として対応して下さるようお願いします。
【戦闘】
敵は宿場町を出てから攻撃すると宣言し、実際、そうしてくるでしょう。
ハイエナのような顔をしたオーガが二体、アルマジロめいた厚い鱗をもつオーガが一体、加えて、ヴェルメリオ派幹部とその手下十数人が襲ってきます。
舞台は身を隠すものの多い岩場になりそうです。
幹部は指揮官として後方にいます。アルマジロめいたオーガが主戦力の模様です。
【アイヴァン・デガーモ】
年齢よりも幼い容姿をした美しい少年です。性格は子どもっぽく、相手を怒らせるような発言を平気でします。父親が何でも買い与えていたようで我が儘です。
待ち受ける運命については知らないようです。
ゲームマスターより
桂木京介です。よろしくお願いします。
本シナリオではチームプレイをお願いしたいと思います。
馬車にしても、御者、馬車内で少年の護衛をする者、という風に役割がわかれるでしょう。アイヴァンと話をする役、ヴェルメリオの幹部と話す役にも適切な割り振りが必要と思います。
アイヴァンをどうするのが正解なのかは私にもわかりません。難しいですよね……。
義理の母の元に送るのは現実的ではなく、実の父サーマルのところに届けるのも同じことが繰り返されるおそれがありお勧めできません。(義理の母、サーマルともに本シナリオのリザルトノベルには登場しない予定です)
接触してくるヴェルメリオ派の幹部は『クリムト・ロート』といいます。
片眼鏡をした初老の紳士、口調は丁寧で、最初は交渉でアイヴァンを譲り受けようとします。戦闘となれば馬上からハンドガンを乱射してくるというなかなかの強敵です。
では、次はリザルトノベルでお目にかかりましょう。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
馬車A お弁当用意。 馬車: お弁当や世間話をしながら移動 襲撃時は彼の保護 彼の一族にからめ、将来の夢など聞いてみる ※情報は皆で共有 説得: 真面目な話があると説明 行先と父親の事、義母の教団への依頼を説明する 教団とオーガに信頼関係はない。互いに利用するだけだよ 何より教団に従わない人間は…排除される。 アイヴァンは人を殺したいって思う?教団に入るのはそういうことだよ 突然遊郭とか教団とか話を聞かされて、ショックだよね でも義理のお母さんも、アイヴァンを助けようとした 俺たちも手を貸せるよ。 この先は真っ暗闇じゃない 未来を諦める事はさせないよ 戦闘 ハイエナ顔優先 仲間の方へ行かないよう壁になる 対幹部:銃をたたき落とす |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
・教団襲撃時にトランス→ハイトランス。 オレの役目は戦闘時に前衛に出て仲間の盾になる&敵オーガ討伐。 主に対オーガ戦担当。 教団員との戦いは傘をサブ武器的に使い、殺さない。 多少怪我させるのは仕方ない。こっちも命がけだ。 団員は気絶後捕縛し本部か警察へ。 ・アイヴァンの処遇はAROAに保護を依頼する。 教団員には彼を利用する利点がある→これからも誘拐されるリスクがある。 AROAで彼を保護し社会生活を送れるよう支援すべき。 多くの任務をこなしてきた現場担当の判断だ、と本部と交渉。 名誉勲章を得る程の実力者の判断を考慮して欲しい。 ・敵幹部との交渉には同席。「彼を渡す気はない」とだけ。彼の処遇に関して話す義理はない。 |
蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
馬車(略して馬)はA(アイヴァン同乗)とB Bが先行し、Aが続く形 フィンとBに乗り、周囲の様子を確認しながら進む インカム使用不可時は、ジェスチャーで合図(予め決めておく) クラウンタウンに着く前に、アイヴァンに事情を説明 A.R.O.A.からの依頼書等あれば見せ、信じて貰いたい 父親の庇護はもうない 受け入れ難い事だと思うけど…君自身の足で歩き、考え、生きなければいけないんだ 君が自分の力で歩く事を選ぶなら、俺達はその手伝いをする こうして出会ったのも縁だ 教団との戦闘時は、即座にハイトランス・ジェミニ フィンと連携し戦う クリアライトで光反射し敵の視界を奪い 敵銃での狙撃阻止や隙を作る 魔守のオーブを盾に敵攻撃防御 |
むつば(めるべ)
納得いかぬなら自ら選ぶか、新たな道を切り開く迄よ 海十達と馬Bに乗る、時々馬Aを振り返り、様子を確認 盗賊に左手の紋章を見せ、人を護衛している事を話し、 この周辺に近くの街や宿屋はあるのか問う 幹部や敵と止むを得ず戦闘の場合、幹部を捕獲できるなら、 持参したロープを仲間に渡すか、自らの手で縛る アルマジロのオーガには、オルガスコープを使用 どのぐらいの強さかえ? わらわは、遠くから弓で奴を射る アイヴァンに、生き方の道を提案 A.R.O.A.に事情を話し、住む場所を提供して欲しいと頼む事 その上で、本当に住む家や仕事先、住み込みの働き口を探す事 あるいは孤児院等の施設に一時的に入る事もできる お主は……どう暮らしたい? |
●part1
太陽の色は白に近い。大地は灼けつき、ひび割れていた。その割れ目の上を馬の蹄と車輪が過ぎ、猛然と土埃を立ててゆく。
四頭立ての馬車が二台、連なるようにして南へ向かっていた。
積もった砂がざらざらと零れた。帽子の鍔を上げ、御者台のフィン・ブラーシュが行く手、陽炎のむこうを見据えたのだった。彼のもう片方の手は、しっかりと手綱を握ったまま動かない。
隣席の蒼崎 海十に目をやると、海十は黙って目でうなずいた。
フィンは鍔から手を離し、耳の後ろにあるインカムのスイッチを親指で弾いた。雑音混じりながらも、後続馬車の御者台からレーゲンの返事が返ってくる。
「いよいよ峡谷だね」
「うん。左右の崖から見おろされる格好だ。一気に抜けたい」
「了解」
フィンは御者台の鞭を取りひゅっと鳴らした。わずか数時間でよく彼に馴れた馬たちが、ほぼ一斉に速度を上げる。レーゲンが手綱をさばく後続馬者も同様だ。
がたんと荷台が揺れ幌がはためいた。とりわけ後続車の跳ね上がりかたは大きかった。地面から飛び出した石に、車輪が乗り上げたものらしい。
その様子を先行車の幌の内より見て、めるべは嘆じるようにつぶやいた。
「現実は、むごいのぅ」
一、二世代前ならそれこそ、大公のお通りとばかりに絢爛たる大行進が見られただろうに、今、かつての大貴族デガーモ家の末裔アイヴァンを護衛するのは、馬車が二台きりなのである。その馬車にしたって、継ぎはぎだらけの幌が、松脂色に変色するほど古びている。
しかもその目的地は、辺境の街にある遊郭なのだ。アイヴァンを待っているのは、二度と日の目を見ぬ陰間としての生涯であろう。
めるべの言は返事を求めたものではなかったが、それまで腕組みして目を閉じていたむつばが片目を開けていた。
「自分はそう思わん」
むつばの長い髪はまるで瑞々しさを失っておらず、菖蒲の花のようにつややかだ。それを言うなら白地に花緑青をあわせた薄翆(ジュクン)姿も洗い立てのようで、とてもではないが酷暑乾燥の地を旅しているようには見えない。
象牙色の胡服で懐手し、その意味を問うべきか暫時考えためるべであったが、口を開く前に慄然と腰を浮かせていた。すでに胸元の、仕込み刀の位置を手で押さえている。
馬車が急停車したのだった。
◆◆◆
――これは、聞いていた以上かもしれないなあ。
信城いつきは腕組みして、目の前に座るディアボロの少年を見つめていた。
扱いづらい、とは聞いていたが、それは誇張ではないらしい。
目の覚めるような美少年、それは間違いない。だが天使のごとき容貌を裏切るように、少年の内面は酷薄で、しかも苛立ちに満ちている。
アイヴァン・デガーモはまるで、悪意から生まれてきたようにあらゆるものに毒づいた。
初対面のときから遠慮はなかった。アイヴァンは、
「汚い馬車だなあ」
と、こともなげに言いのけ、A.R.O.A.の顔ぶれを見渡すと、
「それに、細っこい人ばっかり。こんなのでこの僕の、護衛を務められるの?」
などと嘲笑気味に告げたのである。
セイリュー・グラシアはいささかむっとしつつ、それでも笑顔を少年に向けた。
「大丈夫、オレたちは経験豊富だ。たとえば、オレは名誉勲章を与えられている」
ところがアイヴァンはセイリューの言葉に興味を示さず、
「ああ、そう」
ぷいと一瞥しただけで、馬車にさしかけられた階段に片足を置いて立ち止まった。
そして黙って振り返ったのである。小憎らしく片手を中程まで上げて。手を取って乗せろ、ということらしい。
セイリュー自身、生まれは名家の一員である。名にふさわしい誇りを持て、と彼は教育されてきた。謙虚の心を忘れるな、とも。少なくとも自分の周囲にいた名族というのは皆、そうであったと思う。しかしアイヴァンときたら、誇りのほうはともあれ、謙虚の心はどこかに置き忘れてきたかのようだ。
「高貴な者への礼儀を習ってないの?」
よっぽど何か言ってやろうかと思ったセイリューだが、それを制するようにラキア・ジェイドバインが少年の手を取り、優麗に彼を馬車の内に引き上げていた。
「どうぞ、汚くて狭いところだけど」
「本当に汚くて狭いね。父上がよこした迎えとはとても思えない。君たちがA.R.O.A.でなければ、誘拐犯の一味かと思ったくらいだよ」
けれどもラキアはどこ吹く風だ。
「誘拐犯ならむしろ、華美を装って油断させようとするんじゃないかな」
と微笑して、さしものアイヴァンを黙らせたのである。
馬車が動き出した。
――可哀想な子だよね……。
ラキアは幌の内から、来し方を眺めて思う。
アイヴァンが出てきた館は、大邸宅といっていい。当然、多数の使用人がいることだろう。アイヴァンの遠縁にあたるという親族も、多数暮らしているに違いない。
けれども誰も、アイヴァンを見送ろうとはしないのだ。門は閉じられ、閂が下ろされていた。
ただ一人、世話役とおぼしき老婆が出てきて手を振っていたが、すぐに見えなくなった。
それから数時間して現在に至る。
いつきはため息を付いた。
少年は不満ばかりであった。乗り心地の悪さ、狭さ、その他諸々……よくもまあこれだけ不平の種があるものだというほど、ひっきりなしに不平を唱えている。正直、持て余していた。
ところが、ラキアだけはこの少年に根気強く接していた。
――すごいなあ……。
いつきは舌を巻いている。ラキアはたくみにアイヴァンを持ち上げ、なだめて落ち着きを取り戻させていたのである。いつしか少年も、
「まあ、ラキアがそう言うのなら……」
といささか舌鋒を緩めていた。ラキアにはカウンセラーの素質があるのかもしれない。
さて――と言うように、ラキアはいつきに視線を送った。
いつきは意味を理解すると、落ち着くべくしばし、瞳を閉じる。
アイヴァンに真実を語る役割はいつきに任されていた。
アイヴァンが父親から見捨てられ、借金のかたとして身柄を売られてしまっているということ、自分たちの任務は彼を父親の元に送ることではなく、買い手である辺境の街の妓楼へ届けることだということ……この現実を突きつけなければならない。
恨まれるかな――いつきは思う。
いくら憎まれ口ばかり叩いていると言っても、アイヴァンはまだ年端もいかない少年なのだ。すっかり父親を信用しているであろう様子の彼に、父親の庇護はもうないと告げることがどれほど残酷か、容易に想像がつく。柔らかな白い肉体に、真っ赤に熱した鉄杭を打ち込むようなものではないか。当然、恨まれ、憎まれるだろう。
けれどそれは覚悟の上だ。いつきはみずから、この役を買って出たのだから。
「アイヴァン、聞いてほしい」
いつきは目を開いた。澄んだ水縹(みはなだ)色の瞳に決意がにじんでいる。
「真面目な話があるんだ」
だがいつきの語りは始まったかと思いきや、映画のフィルムが千切れたようにぶつりと終わった。
大きく馬車が揺れた。急停止したのだ。
◆◆◆
「大丈夫だからね」
ばらばらに動く四頭の馬に声をかけながら、レーゲンはたくみに手綱を引いた。
馬たちは怯えているのだ。当然だろうとレーゲンは思う。彼らの前方、さらには左右のゴツゴツした崖の間から、バンダナで口元を隠した顔が次々と現れたのだから。振り返ると後方にも数人がいる。
「教団かな?」
レーゲンはインカムをオンにして、小声で前方の馬車にいるフィンに呼びかける。
「そうは思えないね。なんだか虚勢を張っているようにも見えるし」
短くフィンが答えたとき、隣の海十が御者台から滑り降りていた。
「道を塞がれると通れないんだけど」
海十は大声で呼びかけながら、相手を刺激させないよう両手を挙げる格好をした。
すると道を塞ぐ格好になっていた集団から、大きなメキシカンハットをかぶった髭面の男が進み出てくる。
「世間からは山賊と呼ばれている者だ。大人しくしていれば危害は加えねえ」
男はショットガンを背負っている。右目の下に、ざっくりと大きな稲妻型の刀傷があった。
「ただし通行料をいただく。悪いが、俺たちもこれで女房子どもを食わせてるんでね」
男が示した額は決して少なくないが、たちまち路頭に迷うほどではない。よく計算された金額なのだろう。
「通行料とは、穏やかではないものじゃな」
むつばが幌馬車から降りて呼びかけた。そうして、左手の紋章をしっかりと見えるようにかざす。
「……任務中じゃ。人を護衛している。山賊とやら、我らとことを構えたくはないじゃろう?」
周囲の賊はざわめいたが、頭領らしき髭面は片腕を上げて彼らを黙らせた。
「相手が悪かったらしいな。道は通す」
彼の指揮のもと左右の崖からも、背後からも手勢は消えた。
それと、とむつばは問いかけた。
「知っていれば教えてほしい。この近くに街や、宿屋はあるのかえ?」
「まっすぐ南に行けば宿場町だ。野宿が御免なら、そこで休んでおいたほうがいい」
「感謝するぞ」
むつばは馬車に戻ったが、海十は荷物から革の袋を取り出すと、これを頭領の手に押し付けるようにして渡した。
「これは……?」
「通行料。取っといて。家族を養ってると聞いたから」
海十は頭領の目を見て告げる。
「そのかわり、俺たちがここを通ったこと、黙っていてほしいんだ」
頭領は最初戸惑ったようだが、やがてしっかりと袋の口を握った。
「金の礼は言わねえぜ。だが、A.R.O.A.のことは尊敬してる、とだけは言っておく。あんたらは命をかけて、オーガどもから世界を守ってくれているからな。だから約束は守る。今日、ここであったことはもう忘れた」
「ありがとう」
海十は涼やかに笑って、ひらりと御者台に飛び乗った。フィンは「さすがだね」と海十に告げると鞭を鳴らす。
「旅の幸運を」
と告げると、山賊の頭領は現れたときと同じく岩陰に姿を消した。
「こういうとき、A.R.O.A.の活動を頑張っててよかった、って思うね」
ふう、と息をつくといつきは微笑を浮かべた。紋章を見ただけで、賊はこちらの強さを理解したばかりか、感謝の念まで表してくれた。礼を言われるためやっている仕事ではないとはいえ、悪い気はしない。
アイヴァンが半ば口を開けて自分を見ていることにいつきは気がついたが、いつきが目を向けると、慌てて少年は目をそらせてしまった。
ところで、と、いつきは荷をほどく。
「お弁当、食べる? 作ってきたんだ」
――真実を告げるタイミングを逸してしまった。でも到着するまでには、なんとかしよう。
●part2
山賊の峡谷を通過してからの危険らしい危険は、遠巻きにこちらを見ている狼の群れを二度ほど目にしたことくらいだった。いずれも、レーゲンが銃声を一つ鳴らしただけで逃げていった。
血の色をした太陽が地平線に消える頃、馬車は木の建物がならぶ宿場町にたどり着いている。
目抜き通りを車輪がゆく。簡単に土を固めただけとはいえ、ようやく舗装された道に来たので馬車の揺れは小さくなっていた。
「少し、休息できそうだな」
幌を上げてセイリューは通りを眺めた。通りの左右には宿屋が数軒、他にはちょっとした店舗や病院、逓信施設などを見ることができた。
「どの宿がいい?」
セイリューが呼びかけるも、アイヴァンは頬杖をついたまま、興味のなさそうな声で「どこでもいいよ」と言うばかりだ。
「わしはあれがいいと思うのじゃが。理由? 勘じゃ」
めるべが言って、一行はアコーディオン弾きが呼び込みをしている宿に馬車をつないだ。一階が酒場で二階が貸部屋という、この界隈では一般的な建物だ。小奇麗とは言いがたく、壁の水色の塗装も剥げかかってはいるものの、古いのはこの町すべてが同じなので贅沢は言えまい。
「ご飯にしようよ」
やっと地面に降りられるのが嬉しい。いつきは明るく呼びかけて、一階の酒場にテーブルをとった。
ダンスホールほどの広さがある酒場だ。中央奥の壁に大きなバーカウンターがあり、ロングスカートを履き、ラッフルブラウスの上にウェストニッパーをしたウェイトレスたちが忙しく働いている。
彼らが陣取ったのは丸テーブルがふたつ。混み合っていたので、馬車二台で別々の離れた卓になる。
アイヴァンの目の前に皿が置かれた。分厚いベーコンを焦げる寸前まで焼いて目玉焼きを添えたもの、ざっくり刻んだ野菜にアボカドとチーズをふんだんに乗せたサラダ、まだ沸騰しているようにグツグツいっている濃い色のミネストローネ、一本一本が指みたいに太いフライドポテト、赤ん坊の握り拳のようなフライドチキンの山……。
「食べないのか?」
アイヴァンに話しかけながらセイリューはポテトをつまんでいる。切り方が大雑把で、見た目がいいとは言えないが、芯までしっかり火が通っていて歯ざわりも味もいい。
「こういうの、食べ慣れてない?」
ラキアが心配そうに問いかけると、アイヴァンは小さく頷いた。
「こんな安っぽいもの……」
あいも変わらず憎まれ口を叩いているが、声にあまり勢いはない。
ははあ、といつきは理解できたように思って、にっこりとアイヴァンに微笑みかけた。
「でもお腹、空いてるよね?」
昼にいつきがふるまった弁当は丁寧に作ってあったので、アイヴァンも「悪くはないな」などと言いながらちゃんと食べていた。それでも食べ盛りの少年らしく、夕方になってまた、すっかり空腹を覚えたようである。
けれど片意地を張ってか、アイヴァンは頭の角を横に向け、
「知らないよ」
と腕組みしてしまった。
ふーん、と言いながらもいつきの目尻は下がった。それならそれで、考えがある。
「まあ、君にとっては下々の食べ物かもしれないけど」
フォークでフライドチキンを刺す。じわっと肉汁があふれる。これをいつきは皿で切ったりせず、大きくバリっとかじってみせた。
舌が火傷するほど熱いので、ふーっと息を吐いてから言う。
「美味しいんだよね。この安っぽさが、また」
アイヴァンがまたこっちを見ている。唾を飲む音が聞こえた気がした。
「……僕は、冷たい肉しか食べたことがないんだ」
ぽつりとアイヴァンは言った。
「誰かと食卓をともにしたことも、ほとんどない。父上も……」
アイヴァンはそれきり、下を向いたまま黙ってしまう。
なるほど、とラキアは頷いた。少し、彼のことが理解できた気がする。
「なら、これが初めての経験だね」
ラキアはナイフでチキンを切り取ると、上手に骨をとってアイヴァンの皿の上に置いた。揚げたての肉はまだ湯気をあげている。
「さあ召し上がれ」
アイヴァンは恐る恐るこれを口にしたが、すぐに自分で、今度はもっと大きな塊を取った。
このとき、レーゲンが静かに席を立った。
「……向こうのテーブルの様子も見てこようかな」
何気ない口調だが眼差しは険しい。
「オレも行こう」
セイリューも続いた。
黒いスーツを着た見知らぬ男が一人、海十たちのテーブルに来ている。
「酒じゃ、ビールを大ジョッキで! ……何ぃ、わしが子どもに見えるじゃと!? 成人も成人、むしろ老人と言ったほうが近いくらいで……あ、これ、なんならセイントのほうの『聖人』でもいいのだぞ」
早々にビールを頼もうとしてウェイトレスにあしらわれるめるべを、むつばがからかう。
「めるよ、説得力皆無じゃ。まだ『い』のついた成人と名乗るほうが説得力があろうものよ」
「『い』の『せいじん』? 異星人ということか!? って、むつよ、駄洒落るのはわしのお株じゃぞ!」
二人のやりとりを見て笑っていた海十だが、目の前に立った人物に目を留めた途端、笑みが消えた。
「相席してよろしいかな?」
初老の男だった。真夏だというのに黒いスーツに身を固め、半ば白くなった髪に、やはり黒のボーラーハットを載せている。胸元にはチーフ、宝石飾りのついたステッキを握っていた。
確かに店はほぼ満席だが、一人客ならバーカウンターに席はある。
――つまり、俺たちに用がある、ってことか。
初老の男は、やはり半ば白い顎鬚をひねるような仕草をした。そして顎をしゃくると、海十たちの視線を店の外に向けさせたのである。
店の出口には異様な雰囲気が立ち込めていた。
教会の司祭のような赤と白の法衣を着た数人の人影が、一人の男を引っ張ってきたのだ。男は、後ろ手に縛られているらしく歩き方がぎこちなかった。引きずり出されてきた男の、右目の下の稲妻型の刀傷には見覚えがあった。
「座って構わないかね」
初老の男の、片眼鏡(モノクル)の下の目が鈍く光った。
「どうぞ」
真っ先に動いたのはフィンだった。わざわざ立って、椅子を引く。
「感謝するよ」
初老の男は悠然と座って帽子を脱いだ。
フィンはしかし腰を下ろさなかった。椅子の背に両手をかけたまま、薄笑みとともに告げた。
「いいのかい? こんなに簡単に背後を取らせて? 今から俺はそちらの事情を聞きたいと思う。返答次第では、あまり愉快なことにはならないだろうね」
口調はあくまで優しい。孝行息子が、年老いた父親に呼びかけているようでもあった。
大抵の人間なら、凄まないだけに恐ろしいフィンの口調に震え上がったのではないか。だが初老の男は、
「煙草、いいかな?」
と言っただけだった。誰も答えないのを確認すると、胸元に手を入れる。瞬時フィンは身をこわばらせたが、男が取り出したのは銀製のシガレットケースだった。男は細巻きの葉巻(シガリロ)を咥えると、マッチを擦って火をつけた。
「私はマントゥール教団ヴェルメリオ派、四鬼士のひとりクリムト・ロートという。酒場の外の彼は、付近の山賊のリーダーということだな。彼の家族を我々は押さえた。そうして、ここまでの道案内を頼んだというわけだよ」
「四鬼士?」
透明感のある声がして、クリムトは顔を上げた。
グラスを片手にレーゲンが立っているのだった。セイリューも来ている。いつきとラキアは、意図的にアイヴァンの注意を引くようにして、少年がこちらのテーブルに気がつかないようにしている。
「平たく言うと幹部だ。『騎』と『鬼』をかけてだね……」
「もう結構。外にいる我々の友人のことについて知りたい」
フィンはまだ、クリムトの背後から動かない。
「わかった。手短に言うと彼の家族は無事だ。彼の役目も、ここまで我々を案内したことで終了、全員解放する約束になっている。口の堅い男だったよ。心ならずも、末息子の腕をひねりあげてようやく口を割った」
「下衆め……!」
海十が目を怒らせるが、クリムトは平然とした様子でシガリロを口に運んだ。その一方で彼は、背後に向かって軽く片手を振ったのである。すると法衣の集団と山賊の頭領は姿を消した。
「我々もこんな手荒な真似はしたくなかった。彼にもその家族にもこれを限りに指一本触れないと宣誓させていただくよ。……では、交渉に移ろうか」
「交渉?」
セイリューが席についた。フィンとレーゲンも倣う。
「単刀直入に言おうか。アイヴァン・デガーモを譲り受けたい。無論、対価は払うよ」
そう言ってさらりと、クリムトは耳を疑うような莫大な額を告げた。
「彼を渡す気はない」
即座にセイリューが応じたが、その視線を受けてもクリムトはたじろがなかった。
「おや? このまま君らがクラウンシティまで連れて行ったら、彼がどうなるか知らないのかね?」
「彼の処遇に関して話す義理はない」
「まあ、それはそうだろうね。だが君ら……A.R.O.A.は心が痛まんのかな? いたいけな少年が、親に金で売られて苦界へ身を沈めることになるというのに」
わざとらしく長々と、クリムトは紫煙を吐き出した。
「まやかしだね、そんな言葉は」
口を開いたのはレーゲンだった。
「彼がデガーモ家でなくても同じことが言えるかい?」
おやおや、とクリムトは苦笑いした。
「仰る通りだ。我々は慈善団体ではない。そう! デガーモの名前に価値があるからこその申し出だよ。貴族主義を掲げるヴェルメリオ派には、彼のような存在が必要なのでね」
「シンボルということか?」
「そう、貴族中の貴族としてのシンボルだよ。彼にはそれに見合う最高の生活と、最高の教育を約束しよう。彼の幸せを考えれば、我々に引き渡すほうがいいと思うがねえ」
「世迷い言を」
言いながらめるべは席を立ち、むつばと共に、アイヴァンを隠すように立ちはだかる。
途中、料理や飲物が運ばれてきたが、誰も手を付けない。やがて、
「改めて、お断りさせていただく」
フィンがきっぱりと告げた。
「教育し、彼を教団の色に染めるつもりなのは分かってる。都合の良い人形のように扱われると知っていて、彼を渡すことはできない。それは、彼にとっての幸せじゃない」
「高貴な血には、それにふさわしい生活をさせてあげるべきじゃないのかな?」
「確かに、裕福な生活は与えられないかもしれない」
と言ったのはレーゲンだ。レーゲンは一言一言、噛んで含めるようにして続けた。
「しかし私たちは、あなたがた教団や父親のように、彼に何か強いるつもりも、利用するつもりもない。私たちの目的は彼を守ることだ。それは彼の身体だけではなく、意思もだ」
この言葉は、クリムトも予想していなかったに違いない。それまで余裕の表情だった彼が、はじめて眉間に怒気を表したのである。さらに、たたみけるようにフィンが断じた。
「アイヴァン自身の意志で生きられる道を探す、俺たちはその手伝いもしようと思っている」
「……どうやら我々の考えは、一致を見ることができないようだ」
クリムトはシガリロを揉み消すと、携帯用灰皿に折り畳んで入れ、立ち上がった。
「遺憾の極みだが実力行使で決着をつけることにしよう。ただし、私は無関係の人間を巻き込むことを好まない。諸君がこの宿場町を出るまで手出しはしないよ。……しかしクラウンタウンに無事到着できるとは思わないことだね」
「オマエの言葉を信じるよ。クリムト・ロート」
セイリューは剣尖のような視線で告げた。
「逃げたければ逃げて構わんよ。A.R.O.A.の汚名を残すことになるだろうがね」
クリムトはステッキをついて去りかけたが、止まって振り向いた。
「そうだ。諸君の名前を聞いておこう。墓碑銘がないと寂しいだろうから」
こうしてクリムトは去った。
この夜、ウィンクルムたちを驚かせたことがもう一つだけあった。それは勘定を払う段でウェイトレスから、
「代金? もう払ってもらってますけど……ええ、もっと前に、片眼鏡の紳士風の人から、チップ込みで全員分……」
と言われたことであった。
●part3
二台の馬車は、翌早朝に宿場町から出発した。
昼前には岩場にさしかかっている。
悪路をがたがたと進むことになり、乗り心地は以前にまして悪化した。
けれどもアイヴァンは不平を口にしていなかった。そればかりか、しばらく押し黙っていた。
車中でいつきが、ついに真実を明かしたからだった。
行先と父親のこと、そして、義母によるマントゥール教団への依頼まで包み隠さず。
「打ち明けるのが遅くなったこと、怒ってるのかい?」
ラキアが肩に手を置くと、アイヴァンは小さく首を振った。
「別に。薄々感づいてはいたよ。父上は、それほど僕のことを好きじゃなかったからね……。それにしてもマントゥール教団か……それはそれで面白いかもしれない」
「冗談でも、そんなこと言うべきじゃないよ」
いつきは首を振った。
「教団とオーガに信頼関係はない。互いに利用するだけだよ。何より教団に従わない人間は……排除される。アイヴァンは人を殺したいって思う? 教団に入るってのはそういうことだよ」
結局のところ、アイヴァンという少年は自分の気持ちの表し方が下手なだけなのだ――そういつきは見ていた。憎まれ口もすべて、寂しさの裏返しだったのではないかという気もする。
だからそんなアイヴァンの手が血に染まることを、いつきは決して見たいとは思わない。
「だったら遊郭に行けって? お大尽の馴染客でも捕まえて、しなを作って暮らせというのかい?」
あははは、と少年は笑った。あまりに美しく、あまりに哀しい笑い声だった。
否定することよりもまず、いつきは、優しく言葉をかけることを選んだ。
「突然遊郭とか教団とか話を聞かされて、ショックだよね。でも義理のお母さんも、アイヴァンを助けようとした……俺たちも手を貸せるよ」
アイヴァンは笑うのをやめた。そしてこのときはじめて、いつきの目をまっすぐに見たのだった。
彼の視線を受け止め、いつきは呼びかける。
「君は一人じゃない。この先だって、真っ暗闇じゃない。未来を諦めることはさせないよ」
黙って話を聞いていたセイリューが突然、幌の口をしっかりと閉じた。
タイミングが悪い――内心舌打ちする。
「オーガだ! 連中、宣言通り来たってわけか」
大岩の一つから、ハイエナのような顔がのぞいたのである。
ラキアの反応も早い、すぐにセイリューに身を寄せた。
「滅せよ」
インスパイアスペルを唱え、セイリューはラキアの頬に口付けた。
光と力が溢れ、たちまち二人の身体を包み込んだ。幾度経験しても、この瞬間に味わう静謐さ、それと表裏一体の煮えたぎるような感覚は、セイリューの心を驚かせる。
そしてハイトランス、爪の先まで力が行き渡るのがわかる。生命と死に分かたれた世界において、自分は生命の側にいるのだと感じる!
ラキアは馬車の中で、右の手のひらを天に向け、瞳を閉じて念じた。一心に念じ続ける。彼岸花の色をした長い髪が、小刻みに振動するほどに。
やがて奇跡が起こった。
アイヴァンは驚愕の声をあげている。彼が半透明の力場……チャーチの力を見るのは、間違いなくこれが初めてだった。
「大丈夫、これは防御壁だから。敵は入ってこれないけど、仲間なら侵入可能とした。アイヴァンはここから出ないで」
いつきはすでに幌の外に飛び出している。ラキアはもう一度、
「皆が護ってくれる、安心して」
とアイヴァンに告げてから、セイリューとともに灼熱の地面に着地した。
このときにはもう、
「解放!」
のスペルとともに、いつきと、御者台を降りたレーゲンも戦闘準備を終えていた。
「ハイエナ顔のオーガが二体。それに、あの重装甲のオーガ……あとは人間の教団員が二十名ほどいるようだね」
いつきの声は普段よりいくらかトーンが高い。ハイトランス・オーバーを経たばかりなので、ターボエンジンをかけたような動悸を覚えていた。
「そして彼……あの馬上にいるのはクリムト・ロートだね。奇襲をかけず、正々堂々と仕掛けてきたところだけは評価していいと思うよ」
レーゲンはなるだけ呼吸を落ち着けるようにしながら、風雅牙のボルト・ハンドルを起こして引いた。シャキッと音がして機関部が開く。そこに遠距離用銃弾を込め、ボルトを押して薬室に押しこむ。機関部が閉じチッと小さな音がすれば引き金のセットは完了、把手さえ倒せばいつでも発砲が可能だ。以上、風雅牙の装弾方法はやや前時代的だが、弾丸をばら撒くことではなく、単発で精度を求める性質の銃ゆえ、これら動作が必須となる。といってもレーゲンは無意識のうちに、わずか数秒でこの過程をこなすことができた。
白馬が石を蹴散らして迫り、よく見える距離にて半回転して静止した。
馬上には黒いスーツの男、クリムトがいる。この荒駈けをしてもモノクルをつけたままで、着衣や帽子に乱れもない。クリムトは大声で呼びかけてきた。
「A.R.O.A.の諸君! ご覧の通り多勢に無勢の状況だよ! アイヴァン君さえ渡してくれれば、ここで退くのもやぶさかではないが……どうする!?」
「その選択には納得いかぬな!」
むつばが叫び返した。すでに彼らも馬車から降り、武装しているのだった。
「納得いかぬゆえ我らはみずからの道を選ぶまでじゃ。新たな道を、切り拓かせてもらおうぞ!」
むつばはフェアリーボウを引き絞り、その傍らでめるべも、禍々しきマジックブックを晒している。
クリムトは馬首を巡らせて、
「フィン・ブラーシュ君と言ったね? 君は、もう少し冷静な判断ができるものと思っているが」
とフィンに呼びかけてきた。
任せて、とフィンは海十に告げると、一歩進み出て左右のホルスターから銃を抜いたのである。一丁の名はエレック、もう一丁はエニード。併せて、エレック&エニード。二丁拳銃。
「冷静に判断した上で、俺は海十と……そして仲間たちと、共に戦うことに決めたよ」
「レーゲン君も後悔はしないね?」
「言うまでもないよ」
レーゲンはいささか古風にお辞儀した。
「それにしても、惜しまれるのは『グラシア』の名前だ」
クリムトは、セイリューに対してはいくらか口調を変えてきた。
「セイリュー・グラシア君! 君ならば、家柄も経歴も申し分ない。アイヴァン君を連れて投降するのなら、我々マントゥール教団ヴェルメリオ派は、君に幹部の席を用意できるが」
セイリューは即答した。
「『寝言は寝て言え』って言葉を、丁寧に言い換えるとなんて言うのか知らないか?」
「残念だよ!」
ぱっと馬を後退させ、クリムトは片手を上げたのである。
四方から手勢が襲い掛かってくる。法衣の教団員たちはフードを目深に被ったまま一斉に抜刀した。いずれの剣も、奇妙にねじれた構造を持っている。
クリムトのすぐ前方、正面からやってくるのが主力らしい。中央は、アルマジロに似た外骨格を持つヤックドロアである。ずしっ、ずしっ、と地鳴りのような音を立てて接近してくる。
その両脇を、ヤックハルスと呼ばれるハイエナ頭のオーガが一頭ずつ固めている。ドロアのような厚い鎧こそないが、伸縮自在と言われる鋭い鍵爪を持つという。実際、最初数センチだったものが、すでに剣と言っていいほどの長さになっている。
「フィン!」
海十はクリアライトの短剣を抜き、太陽光を反射させた。
間近なドロアの眼を狙ったのである。まさか光が来るとは思っていなかったのだろう、爬虫類顔は怯んだ。
「承知!」
フィンは海十の行動を確認するより迅く、両足を開き地面を踏みしめるようにしてワイルドショットを発動した。このとき彼は咄嗟にエレックを地に落とし、エニードただ一丁だけで、しかも両手抱きにするようにして撃っている。それでも反動たるやすさまじく、波動が放たれるやフィンは数歩後退していた。一気に体の酸素が抜けた気がする。肺が焼けつくようだ。これは銃弾を放つだけのものではない。体内で凝縮した属性エネルギーを、塊にして弾丸に宿す攻撃なのだ。
しかし試す価値はあった。フィンの銃弾は高速の螺旋を描きながら、ヤックドロアの左眼を撃ち抜き貫通したのである。
人間ならば即死の一撃だったがオーガは倒れない。ドロアは地面が揺れるほどの咆吼を上げた。同時にその全周を、不吉な緑色をした力場で覆っている。
その間隙を縫うようにしてセイリューが、調律剣シンフォニアを手に斬り込んだ。ヤックハルスの一頭が返り討ちとばかりに襲いかかるも、逆に黄金の輪に刻まれ吠え声を上げる。輪の正体はシャイニングスピア、セイリューが飛び込むより先に、ラキアがあらかじめ彼にかけた防衛光輪だ。
そこをすかさず一颯! セイリューが逆袈裟に斬り上げた刃は、ヤックハルスの胸元に痛烈な刀創を残す。ハイエナはよろめいたが、たくみに後転してまた立ち上がった。
このとき、
「!」
いつきの肩口を、もう一頭のヤックハルスの爪が抉っていた。
ほんの一、二秒だが、腕の感覚がなくなるほど深く切られた。いつきは踏みとどまるも、次の瞬間には肩から赤いものがあふれ、同時に、燃えるような痛みが襲ってくる。痛みそのものは歓迎すべきものではないが、痛みを感じるうちはまだ大丈夫だと自分を鼓舞する。
「いつき!」
レーゲンが髪を振り乱していた。彼は馬車に注意するあまりいつきへの注意が逸れていた。それを悔やんでいる。けれどいつきにはそんなレーゲンの気持ちが痛い程分かるので、
「俺ならまだ大丈夫! アイヴァンを守って!」
と言い残し、果敢にも自分を傷つけたヤックハルスに挑みかかる。素早い相手ゆえ当たりそうもない……と、いうのはいつきのフェイントだった。彼はもう一方を狙うと見せかけて、まずセイリューが傷つけたのと同じヤックハルスに槍を叩きつけたのである。穂先で刺すのではなく、重さで叩き潰すような攻撃! ヤックハルスは槍を防ぎきれず、ぎゃっと言ってさらに後退した。
「いつき……」
目の前でいつきを傷つけられて、一瞬、レーゲンは自分を抑えられなくなりかけた。だがここでポジションを放棄しいつきの助けに回れば、最悪の結果になるかもしれないのだ。それこそ、身を以て自分を制したいつきの気持ちを無にすることになる……!
「……!」
レーゲンは心を鎮め、風雅牙を馬車に向けた。正確には、馬車を襲おうとする教団員たちに!
「殺したり傷つけたりするつもりはないけど……それなりに覚悟はしてもらうよ」
最初の一撃で、教団員が隠れていた大岩を半分吹き飛ばす。法衣を着た人影が数人、這うようにして逃げていった。団員はアイヴァンを奪うべく馬車を狙っていたのである。
このとき、
「不吉な卦を進呈しようぞ」
タロットダンスを繰り出したのは、ひらりと胡服を舞わせためるべである。たちまちヤックドロアの周囲を、タロットカードの壁が取り囲む。『吊られた男』の背後から、めるべは仕込み刀で攻撃するも、残念ながら刃は力場に弾かれた。
――しかし無駄ではなかったぞ。
めるべは思った。やはり左眼を射貫かれたせいだろう。ヤックドロアは異様なほど、左側からの攻撃に警戒していると見て取れたのだ。
「むう、どれくらいの強さかえ?」
その合間に、むつばはオルガスコープでドロアの強さを計測していた。フィンによる最初の一撃が良かった。たしかに弱体化しているようだ。それでも、強敵であることに相違ない。
わずか数十秒で、クリムト・ロートは自分たちの不利を悟った。
「我々が……圧されているというのか!?」
オーガがウィンクルムたちを足止めしている間にアイヴァンをさらう、そんな作戦だった。ところがウィンクルムたちは、オーガと互角以上の戦闘を展開したばかりか、アイヴァンの馬車をチャーチと、レーゲンの銃で守っていたのである。レーゲンの銃で狙われて、法衣の集団はほとんど近づくことができず、首尾良く岩陰を伝ってなんとか馬車まで到達しても、チャーチを破るに至らない。そうこうしている間に、すぐレーゲンに気づかれ追い払われてしまう。
オーガ三体も、あまりにウィンクルムを見くびったかヤックドロアが初手に大打撃を受けて以来、ほぼ防戦の一方だった。いつきに深手を負わせたのがせいぜいで、あとはクリアライトをたくみに使ってくる海十と、そのリズムに合わせて射撃してくるフィン、遊撃手的に神出鬼没するセイリューに手を焼いて軽傷程度しか与えられない。徐々にめるべの攻撃は当たり始め、むつばの弓は、意外な伏兵としてヤックハルスたちの連携を乱していた。しかもいつきは、ラキアから回復を受け早々に前線復帰しているではないか……!
クリムトが銃を乱射して援護するも、焼け石に水というほどのものであった。
「あっ!」
クリムトは声を上げてしまった。めるべの何度目かのタロットダンスが、ついにヤックドロアの脇腹を突いたのだ。左を警戒するあまり、見えている右側からの攻撃を食らった格好だ。
焦ったのかドロアは素手で眼前の海十に殴りかかるも、魔守のオーブで簡単に防がれている。そして、
「とどめだよ」
万全の体制で、フィンがもう一度ワイルドショットを放ったのである。ヤックドロアは首を押さえながら倒れ、動かなくなった。
防御の要(かなめ)が消えた恐怖心からか、臆病なヤックハルスはすくみ上がってしまう。
そこを見逃すいつきではなかった。
「未来を諦めることはさせない……そう約束したんだ!」
いつきの体重を乗せた横薙ぎは、ヤックハルスの胴を両断したのであった。
残るヤックハルス一頭は、包囲されさんざんに打ちのめされて、こともあろうに、無我夢中の一撃がセイリューのまとう光輪に正面衝突して両断されてしまったのである。
セイリューはそこで休まず、ただちに教団員に向かっていった。
「多少怪我させるのは仕方ない。こっちも命がけだ……」
とは言うもの彼は冷静に、武器を傘に持ち替えていた。打擲された教団員たちは次々、情けない声をあげて気絶していく。
「こんなはずが……」
銃の引き金を引いて弾が尽きたのを悟り、慌てて腰の弾倉に手を伸ばしたところで、クリムトのセミオートマチック銃が一度ジャンプして落ち岩場に転がった。
「命中したのじゃ! ざっとこんなものよ」
むつばの矢が、クリムトの手から銃を叩き落としたのであった。
「退け!」
クリムトは撤退命令を出した。その背にめるべが呼びかけ、呵々大笑したのであった。
「後は追わぬ。昨夜の馳走の礼じゃ!」
ただし気絶している教団員は、縛って連行するとしよう。
●エピローグ
馬車はクラウンタウンに着いた。
この町には電話が引かれている。といっても実にレトロな壁掛け電話であったが。
通話を終えてセイリューが戻ってきた。
「ヴェルメリオ派の攻撃について詳しく説明した。あれほど大規模な攻撃をしてくる連中だ。アイヴァンがこれからも誘拐されるリスクがある、ということも伝えられたと思う」
「教団に誘拐された場合はオーガへの贄にされたり、上位オーガから実験体に使われる可能性もある、って訴えてくれた?」
と言うラキアに、セイリューはうなずいて見せる。
「それで、結論は?」
急かすようにレーゲンが問うと、セイリューは静かに微笑したのである。
「A.R.O.A.が彼を保護し、社会生活を送れるよう支援するという決定が下った。適性があれば、アイヴァンは精霊として誰かとウィンクルムを組むこともありえるだろう」
「やったあ!」
いつきは自分のことのように喜び、飛び上がった。
「しかし、決めるのはアイヴァンじゃろう?」
めるべが言ったとき、全員の視線がアイヴァンに集まった。
むつばが代表して問いかける。
「しばらくはA.R.O.A.に身を寄せ、その上で、本当に住む家や仕事先、住み込みの働き口を探すこともできよう。あるいは孤児院等の施設に一時的に入ることもできるはずじゃ。無論、最初の目的地に入ることも可能じゃし、どうしてもと言うのなら、わらわはお主がマントゥール教団に行くのも止めはせんぞ。お主は、どう暮らしたい?」
海十も言った。
「父親の元で暮らす、という予定からすれば、いずれも受け入れ難いことだと思うけど……もう、君は君自身の足で歩き、考え、生きなければいけないんだ。君が自分の力で歩くことを選ぶなら、俺達はその手伝いをする。こうして出会ったのも縁だ……A.R.O.A.に来ないか?」
アイヴァンは、目を合わせたくないのか後ろを向いた。
「僕はね……今頃は父上の新しいお屋敷で、舞踏会(Ball)に参加しているんだろうな、なんてぼんやり夢見てた。実現しないだろうとは内心勘づいていたけど、認めず夢にすがってたんだ」
でも、と振り返るとアイヴァンはおずおずと笑ったのである。
「実現したところで、退屈でつまらない夢だよねえ。そんなものより、君たちといたこの二日間のほうがよっぽど楽しかったよ……お願いします!」
感極まったのか少年は直立し、頭を深く下げたのだった。
「A.R.O.A.に……行かせて下さい! ……行きたい、です」
体が震えていた。声も。
このときラキアがそっとセイリューに身を寄せ、彼にだけ聞こえるよう囁いた。
「アイヴァンに言わなかったことがあるんじゃない? デガーモ家の借金問題もあるはずだろう?」
「名誉勲章がものを言ったよ。A.R.O.A.が肩代わりしてくれるということだ」
「……まさか、セイリューの勲章に伴う恩給も……」
「全部は寄付してない」
セイリューは平然としている。
――格好いいよ、セイリュー。
ラキアは思ったが、口には出さないでおく。
あの月夜の晩に語った気持ちは変わらない。本当に、セイリューといると毎日楽しい!
依頼結果:大成功
MVP:
名前:蒼崎 海十 呼び名:海十 |
名前:フィン・ブラーシュ 呼び名:フィン |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 桂木京介 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | EX |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,500ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 07月26日 |
出発日 | 08月06日 00:00 |
予定納品日 | 08月16日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
- むつば(めるべ)
会議室
-
2016/08/06-00:00
>海十
構わぬ、わらわも聞き出せるか不安はあるゆえ。
プランは出しておる。遅れてしまったが、改めてよろしく頼むぞ。 -
2016/08/05-23:59
-
2016/08/05-23:59
こちらもプラン提出済みです!
相談、色々と有難う御座いました!
皆さんが頼もしくて頼もしくて…!
よい結果となりますように…! -
2016/08/05-23:57
>むつばさん
俺はその点はプランには入れてないです。
ギリギリの反応ですみません…! -
2016/08/05-23:54
プランは出来た。
300文字制限がキビシイぜ。
AROAへの保護については[10]で書いた内容を織り込んで
「幾つもの任務をこなした現場担当の判断」という事で交渉すると書いておいた。
今までの経験を多少は考慮して貰えるといいんだけどな。
「敵の幹部として迎えられ、彼の生命は保障される」なんて甘いと思うんだ。
オーガから生贄に要求される、喰われる、実験体として利用、
教団員にもどうにもならないことってあるからさ。
上位オーガに命じられたら従うだろ団員も。
アイヴァンに独り立ちを促すなら生命の危険から
ある程度守れるようにするのが道理じゃん?
と考えて。文字数厳しかったので色々アレコレは書けなかったけど、
皆の記載を色々と頼りにしてる。
とりあえずやれることはやったので
後は良い結果が来るように祈っている!
上手くいきますように!
相談とかその他いろいろと皆さんお疲れさまでした。ありがとー! -
2016/08/05-23:53
プランは提出済みだよ。
お弁当も出来上がったし、準備はできた!
どうかいい結果をだせますように。
改めてみんなよろしくね。 -
2016/08/05-23:44
幹部の交渉をフィンやレーゲンに任せる分、
わらわは盗賊から街の情報や宿屋を聞き出したいと思ってる。
もし、誰かその旨をプランに書いているなら、他の事に回そう。 -
2016/08/05-23:39
むつばさん、ありがとうございます…!
少しでも良い方向に行けるように、皆一緒にがんばりましょうっ
締め切りが刻々と近付いて来てますね…緊張します! -
2016/08/05-23:11
>いつき
わかった、マグナライトはこちらで使う。
敵からアイヴァンを護る分、彼の事はよろしく頼む。 -
2016/08/05-22:51
>むつば
マグナライトは大丈夫。
【18】で書いてあるのを見て気がついたから、俺も用意したよ。
-
2016/08/05-22:43
>いつき、海十
謝らなくてよい、わらわも否定してるように言ったかもしれぬ。
それにどんな提案だとしても、皆アイヴァンの事を考えて出した提案じゃ。
やって悔やむ方が良い。
わらわも不安はあるが、それでもアイヴァンに伝えようかと思う。
海十よ、全員分のインカムの申請、ありがとう。
お主かフィンに借りる旨を書いておく。
>いつき
休憩等で長旅になると思う、
外が暗くなり、アイヴァンが外に出たい事を考えて、マグナライトを貸した方が良いか? -
2016/08/05-22:18
俺もいつきさんと同意見で、難しいかもしれないですけれど…諦めなくないです。
出来うる限りの提案を悔いなくしたいので…
A.R.O.A.次第で、駄目元かもしれませんが、チャレンジしてみたいなと…!
提案した結果駄目だとしても、やらない後悔よりはいいかなと思うんです。
俺も勝手言ってすみません…!
プランは提出済みです。
俺とフィンのプランに、馬車のことと加えて、
A.R.O.A.から全員分の連絡用インカムを借り受ける事も入れてみました。
俺達もギリギリまでプラン調整可能ですので、何かあれば仰って下さい!
締め切りまであと少し、がんばりましょう! -
2016/08/05-21:37
うん、確かに職員がそう言ってるんだけど
「思いつかない」であって「ダメ」とは言ってないな、なんて……や、やっぱり難しいかな?
アイヴァンの為にも、できるだけのことは提案してみたいんだ。
最後はAROA(GMさん)の判断になるから、ダメだと言われたらちゃんと受け入れるよ。
わがまま言ってるかもしれないけど、ごめんね。
ところでみんな文字数大丈夫?
むつばのところは、ロープやアイヴァンに加えて盗賊対策(紋章)も入れてくれてるみたいだし
他に必要な事があれば、俺たちももう少し入れられるので言ってね。
(手下達の引き渡しとか、こちらで書いてます)
お弁当も準備中だよ。頑張って美味しいの作るからね -
2016/08/05-08:20
>レーゲン
ロープとアイヴァン、孤児員の件は入れておる、仲間との連携は難しいかもしれん。
めるのタロットダンスが成功すれば、ある程度の足止めは出来る。
>「我々に、できることがあるかもしれない。しかしA.R.O.A.として公式に手が出せるのは、オーガが関わる野望を打破すること……それしか思いつかない」
↑プランには、アイヴァンに、自らの事情を話し、保護してもらうと書いておるが、
オープニングで、職員がこんな事を言うゆえ、怪しいのぅ
-
2016/08/05-07:24
レーゲン
>むつば
ありがとう、ロープとアイヴァンの件お願いしていいかな。
アイヴァンについては文字数きつそうなら、孤児院ははずしても問題ないと思う -
2016/08/05-00:08
皆さん、有難う御座います!
>馬車間の連絡
インカムで是非!
万一、インカムが使えなかった場合は、合図を決めておく(手旗信号みたいな)ように俺のプランに入れておきます。
あと、フィンと俺は騎乗スキルが一応あるので、馬車Bの御者役をやらせて頂けたらと。
>教団員
セイリューさんご指摘有難う御座います!
そうですね、教団員は殺さないように、出来れば拘束したいです。
ロープあれば、大変助かります…!
>戦闘
俺とフィンは、一番にアルマジロめいた厚い鱗のオーガを倒すべく行動します。
クリアライトで視界を奪って、フィンのワイルドショットを当てていこうかと。
セイリューさん、いつきさんとも連携して動くようにしますね!
>アイヴァンに今後のことを提案する役
提案内容として出た、三つとも…となると、かなり文字数を圧迫しそうですが
むつばさんさえ良ければ、俺に異論はありません、お願いさせて頂きますね! -
2016/08/04-23:58
海十、まとめてくれた事、感謝する。
発言見た限り、アイヴァンに、代表して意見を言う者がいないように見えるゆえ、
わらわが伝えたいと思う、良いか?
[14]でフィンがまとめた事を一つずつ聞く事になるが。
あと、インカムか。アイテムらしきものは持ってないゆえ、A.R.O.Aに申請する。
プランは下記の事を書いておるが、仮ゆえ、随時直していく。
むつば
・海十達と馬Bに乗り、敵からアイヴァンを護る
敵や盗賊に会えば左手の紋章を見せ、幹部には名乗る
どこの誰であるかわからぬ以上、アイヴァンを容易には渡せない事、
極力、話し合いで解決したい事を伝える
敵にオルガスコープを発動し、どのぐらいの強さか測る
弓でアルマジロのオーガを攻撃
戦闘後、アイヴァンにどんな人生を送りたいか尋ね、できる限り協力したい事。
めるべ
・休憩時は、交代制を提案。
海十達が外出する場合、自分と、むつばが馬Bに張り付き。
暗くなっている場合は、マグナライトを貸す。
幹部には、アイヴァンまたは、乗っている馬Aの前に立ちはだかり、
ここは通さんとばかりに、話をして時間を稼ぐ。
交渉が決裂次第、むつとトランス。
場合により、馬Aと馬Bを先に行かせ、むつ達と囮に。
アルマジロめいたオーガに、タロットダンスで囲んで足止め&斬りつけて攻撃
>教団員
いくら悪い奴とはいえ、そこ(死なせる)まで行くと、わらわ達が犯罪者になるぞ。
退却したら追わず、気絶したら放置して逃げるか、A.R.O.Aに連絡した方が良いかと。
ロープは拘束の為に持っても構わぬ。
文字数が難しいなら、わらわか、めるが用意する。 -
2016/08/04-22:10
海十、まとめや馬車のプラン、ものっすごく助かる!ありがとう!
そろそろ出発も近づいてきたので、おおざっぱなうちの行動予定(長くてごめん)
馬車:
御者役も必要みたいだね。馬車Aについてはレーゲンがやろうかって言ってる。
狼と(盗賊)が現れた時は、俺はアイヴァンについてて、レーゲンは銃で威嚇する予定
馬車の中では、(一族が色んな職業の人を輩出してるのにからめて)将来の夢とかも聞いてみようと思ってる
情報は馬車Bとも共有するね。
幹部:
・彼がデガーモ家でなくても同じ事が言えるのか
・アイヴァンを大人達(父親・教団)の都合で利用させるつもりはない
アイヴァン:
教団…義母に頼まれて助けに来た。貴族主義というとこからして裕福そう
ウインクルム…遊郭に連れて行こうとしている。一般人レベル。
ぱっと見、向こうの方が有利だよね……
教団側につくことの危険は説明しておきたい。
そして、突然父親に売られたということでショックうけてると思うので、そのフォローに力入れたい。
(…俺の契約時を思い出しちゃうんで。少しはフォローできたらいいな)
戦闘:
レーゲンは手下達の相手(遠近両用の武器使用)。
アイヴァンを攫いに 一斉に来られたりする時はグレネードショット(周囲2メートルにダメージ)で蹴散らすつもり。
俺はハイトランスオーバーでオーガ相手。今のところハイエナ顔のオーガへ行こうかなって思ってる
そういえば、教団員は人間だから死なせるのはダメだよね…?ロープとか用意しておいた方がいいかな?
とりあえず書いてみた。変更ももちろん可能だよ。
今から一度プラン書いてみて、文字数の様子見てみるね
盗賊対応とかはなんとか頑張って入れたい… -
2016/08/04-22:06
遅くなってゴメンよっ。
いい方向にまとまってきた感じだな?
オレとラキアはどうしても敵オーガの襲撃対処に文字数が取られるので
敵幹部クムリトと交渉する余地がないなぁ。
交渉されてもオレ達は「渡す気全く無い」だけだし。
接触時に何かあっても困るので
(向こうが何か仕掛けてこない保証はない)
交渉の場にはオレが一緒に居る予定。
ラキアはアイヴァンと一緒だな。
ラキアは人の世話をするのも慣れているし。
戦闘時に気をつけなくちゃならないのが、
オーガは討伐するが、教団員は殺さないように注意しなくちゃな。
思想的に問題ありのテロ集団だけど、生命を奪っていい訳じゃないからさ。
出来れば幹部は捕まえて警察なりAROAなりに引き渡して
この派閥を弱体化できるように頑張ろうぜ。
敵オーガの推測は[5]でいつきさんが予想してる感じかと思う。
敵襲撃時はラキアが馬車ごとチャーチを展開し、敵の侵入を阻む予定だ。
仲間は進入可とする。
オレは敵への近接戦対応。調律剣で敵オーガと戦う。
オーガとの戦闘は短時間で済ませるためハイトランスジェミニ使用かな。
馬車の記載はフィンさんの勧めに応じる。ありがとー!
馬車A~B間の連絡はインカムかな? -
2016/08/04-21:14
フィン:
連投ごめんね。
馬車についてだけど、文字数削減のために…
アイヴァンが乗るのが「馬車A」で、「馬車B」が先行して周囲の様子を確認しながら行くことは、
俺と海十のプランに書くことにしようかなって。
皆は、どの馬車に乗るかを「馬A」「馬B」とかで記載してくれれば、分かるようにしたいと思うよ。 -
2016/08/04-00:42
フィン:
簡単に現在のところ表明があった部分を纏めておくね♪
あくまでざっと意見が見られた所を入れているだけだから、変更はいくらでも!
あと、間違ってるよーという指摘も是非!
1.馬車
馬車A(アイヴァン同乗):セイリューさん&ラキアさん、いつきさん&レーゲンさん(お弁当用意アリ)
馬車B(先行して周囲の様子を確認):むつばさん&めるべさん、海十&フィン
2.ヴェルメリオ派の幹部との交渉
レーゲンさん、フィン
3.戦闘
対盗賊⇒手の紋章を見せ、ウィンクルムだと主張することで戦闘は回避。
対ヴェルメリオ派
レーゲンさん:教団員の対処。
むつばさん&めるべさん:幹部や敵からアイヴァンを守る。
ラキアさん:アイヴァンの傍で護衛。
海十&フィン:「ハイトランス・ジェミニ」で前衛で、オーガと戦う。
4.アイヴァンを最終的にどうするか
全員一致:一人立ちさせる。
・A.R.O.A.で保護した後、家や仕事を探す。
・孤児院に一時的に入る。
・住み込みの働き口を探す。 -
2016/08/04-00:27
皆さんのご意見、とても参考になります…!(目から鱗が更にぽろぽろ)
セイリューさんのご意見を元に、いつきさんが纏めて下さった
「A.R.O.A.で保護した後、家や仕事を探す」
が一番現実的で、素敵な案だと思いました…!
アイヴァン自身に急に選べと言っても、現実を受け止める事だけで精一杯になりそうな気がしますし…
むつばさんがご指摘下さったように、アイヴァンの性格上、孤児院は受け付けられないかもしれませんね
A.R.O.A.に身を落ち着けて、彼自身で道を模索するのが、彼にとっても良い気がしました。
本当に俺一人では到底考え付かない案で…皆さん、有難う御座います…! -
2016/08/03-22:08
アイヴァンについては、みんなの意見を見ると
「一人立ちさせる」って考えはだいたい共通してるんじゃないかな。
ただ、彼にとって突然の話だし、安全かつ安定した生活を送る手段として
住み込みや孤児院やAROA保護って案が出てるんだと思う
セイリューのAROAでの保護っていうのは、いい案だと思うよ。
こういう施設もあるみたいだし(参考:女性用掲示板【ワールド設定保管スレ】より)
>A.R.O.A.に宿舎等の宿泊施設はあるのでしょうか。
▼一時的な保護施設はありますが、専用の宿舎などはありません。
それまで住んでいた場所がA.R.O.A.本部や支部から離れている場合など、新しく住む場所が決まるまで泊まることができる施設です。
無料ですが、一時的な施設です。
▼ウィンクルムは基本的に衣食住において自由です。
緊急時にA.R.O.A.本部や支部に出頭できる状態にあるのであれば、住む場所も自由です。
また、A.R.O.A.は民間企業とも提携していますので、不動産なども紹介してくれます。
本来は契約時のウインクルム用なんだろうけど、「教団に狙われている人物の保護」の為なら使わせてもらえるんじゃないかな
A.R.O.A.なら身の安全も図れるし。
一旦ここに身を落ち着けて、それから住み込み先や仕事を探すっていうのはどうかな?
(あ、施設の話は参考用だから、プランには入れなくていいからね。
もしプランに書くなら「AROAで保護した後、家や仕事を探す」ぐらいでいいと思う)
提案内容について、みんなの意見がまとまるなら むつばの言う通り誰かが代表して話す(=プランに書く)のいいと思う
今回やること多そうだだし、時間的にもモ=ジスウ回避の為にも。 -
2016/08/03-08:16
アイヴァンに関しては、大分意見が分かれてるのぅ……。
皆で各々の提案をするよりは、誰か一人が代表して話した方が良いか。
セイリュー、礼を言う。
わらわ達は、馬車Bへ乗ろう。
取り急ぎ失礼する。 -
2016/08/03-01:33
セイリュー・グラシアとLBのラキアだ。
挨拶できなかった間に色々と情報まとめ&方向性提示をありがとう。
色々と難しい任務だけれど皆で頑張ろうぜ!
敵の目的は『アイヴァンの奪取』だから、
護衛中基本的にラキアは彼の傍に居る方がいいと思う。
敵がアイヴァンを殺す事はないだろうが
・多少の怪我なら容認するかも。ラキアなら負傷時に回復できる。
・有事にチャーチで敵の接近を完全に防げる。
の2点がその理由だ。
アイヴァンの処遇について。
まだ考えがイマイチ纏まってないんだけどさ。
『ディアボロの貴族の一人息子』だから彼もディアボロ→精霊なんじゃないか?
ヴェルメリオ派を単に退けるだけでは、あとでまた誘拐しに来る可能性があるよな。
だからAROAにアイヴァンを一定期間保護してもらうのはどうだろう。
アイヴァンが『教団員から攫われる可能性』は確実に潰しておきたい。
・先の旧タブロス市街での戦闘でグノーシスが精霊を拉致した
・精霊を改造してデミ・ギルティを造ったらしい
という事もあったし、単に『教団一派閥の幹部に祭り上げられる』だけじゃなく
実はもっとヤバイリスクがある事は判るじゃん?
だからアイヴァンをAROAが保護する、
いっそ就職させ社会生活を送れるように支援するのも一つの方法かなと。
ストーカー被害への支援対処的な感じで?
大雑把な考えは今のトコこのぐらい。
他項目に関してはまた夜以降に見に来るぜ。 -
2016/08/02-06:22
発言が遅れたのぅ、むつばと、トリックスターのめるべじゃ。
海十は、要点をまとめてくれた事感謝する。
今のところ、海十達といつき達の考えには、異論はない。
取り急ぎ、こちらの意見を述べる。
1.馬車にどのように分かれて乗るか。
海十が、ラキアはアイヴァンの隣にいてほしいと希望があるのぅ。
わらわもそれはそれで構わぬが、ラキア本人の意見にもよるので今は保留にする。
ラキアが海十の希望に同意する時は、わらわ達は馬車Bに乗車する予定じゃ。
2.ヴェルメリオ派の幹部との交渉を、神人と精霊、どちらを主として行うか。
また、どのように言い負かすか。
交渉は任せる。
幹部に関しては、任務でもあるが、個人的な感情から見ても、引き渡せないと言い張る。
あるいは、解説で聞いてある事をオウム返しに聞いて、時間を稼ぐ予定でいる。
が、少なくともアイヴァンは、奴の事も知らぬし、引き取られることを知るよしもない。
最終的には、「ならばアイヴァンに意見を聞いてから、考えよう」と言うかと。
3.戦闘時の役割分担。
ラキアの意見によるので、判断が下せぬ。
個人的には、幹部と交渉するより、幹部や敵からアイヴァンを守る事に徹したい。
4.アイヴァンを最終的にどうするか。
本人の意見によるが、アイヴァンの性格からして孤児院は勧められぬ。
身を落ち着けたら、お金も送ると言ってるので、
自らの力で住み込み先を探し、働く事ができるかを提案する。
いったん、失礼する。 -
2016/08/02-00:53
フィン:
幹部に対しての対応、俺が考えたのは…
・教育で教団の色に染めるつもりなのは分かっている。
・都合の良い人形のように扱われると分かっていて、そちらにアイヴァンを渡す事は出来ない。
・アイヴァン自身の意志で生きられる道を俺達は探す。
今のところ、こんなとこかな。
そうだね、一緒に馬車で移動しながら、アイヴァンと話して、
彼に俺達の事を信じて貰える様になりたいと思うよ。
アイヴァンに俺達の言葉が真実だと信じて貰えるように、
もし可能であれば、A.R.O.A.からの任務依頼書みたいなものがあれば、
それを彼に見せる事が出来れば…とも考えてる。
考えれば考える程、厳しい状況だけど…皆で頑張ろうね! -
2016/08/01-00:19
レーゲン:
幹部に対してのうまい返しがまだ思いつかないけど、
・アイヴァンを「慰み者」にさせる気はないが、「人殺し」にさせる気もない
・色々言ってくるが、そちら(教団側)は、彼がデガーモ家でなくても同じ事が言えるのか。
とりあえず思いついたのを書いてみる
アイヴァンについて
>クラウンタウンに着く前に、アイヴァンに事情を説明し、彼に選ばせたい
うん。私たちが言わなくても、宿場町出発後 幹部と遭遇して事情は知る事になるだろうし。
辛いけど、行き先や父親の話は避けずにしたいと思ってる
その上で、教団の事や彼へのフォローについても話したい
できる事なら、出発前にアイヴァンへ全部説明して出発自体を取りやめたいよ……(ため息つきつつ愚痴)
さすがに信頼関係のない状況では聞き入れてもらえないだろうけど。 -
2016/07/30-01:46
なるほど、孤児院っていう手がありましたね…!(目から鱗ぽろぽろ
凄く良い案だなって思います…!
孤児院なら、いつか自立するため、色々勉強も出来そうですし…!
1.馬車
お弁当素敵ですね!
一緒に食事をすることで、会話のきっかけが出来そうです。
是非お願いしたいなと思いました!
いつきさん達がお弁当を用意して下さるなら、馬車Aでアイヴァンの近くが良いかなと。
もし問題なければ、俺とフィンは馬車Bに乗ります。
2.交渉
全組行くという認識でした。
神人と精霊で、交渉に行かない方がアイヴァンの警護や話をする…という事でいいかなって思います。
俺とフィンだと、一般スキル的にフィンの方が交渉に向いてる気がしていますので…
今のところ、フィンが行く方向で考え中です。
3.戦闘
盗賊についてまるっと抜けてましたね…いつきさん、有難う御座います!
手の紋章を見せ、ウィンクルムだと主張することで戦闘は是非回避しましょう(ぐっ
オーガの情報も分かりやすいです、有難う御座います!
ヤックドロア(ヤックドロア・アス)の、防御力場は厄介ですね…。
先手必勝で、スキルを使われる前に仕留める方向に行きたいです。
…何だか、現時点でモ=ジスウの猛威が見えてます(がくぶる -
2016/07/29-22:57
信城いつきと相棒のプレストガンナーのレーゲンだよ
……いろんな意味で難しい依頼だけど、どうぞよろしくね
まず4について、俺もっ!第三の道賛成!
すぐに一人暮らしは大変だと思うので、今のところは孤児院とか考えてた
1.馬車
プレストガンナー分かれるのは了解。
馬車AかBかは……うーん悩み中
それとは別に、道なき道ならお店もなさそうだし、車内でつまめるお弁当用意しようかなって思ってるんだ。
会話のきっかけにでもなればいいなって。
2.交渉
俺、事情を説明した後のアイヴァンと話がしたいんだ
なので、幹部との交渉はレーゲンになる予定
…ちなみにここって全組行くのかな?解説だとそう読めるんだけど、
アイヴァンを一人にするのも気になるんだよね……
交渉してる間に、もう一人の方がアイヴァンに説明というのもアリかなって思う
3.戦闘
一応「魔守のオーブ」はあるので、アイヴァンのいざという時の守りには参加できるよ
盗賊については、ウインクルムってわかれば手はださないってあるから
手の紋章見せたらひいてくれるかな?
一度トランスすると半日から1日は再トランスできないし、できる限り戦わずに済ませたい
敵のオーガについては
ハイエナのような顔をしたオーガはヤックハルスかと思うんだけど
アルマジロめいた厚い鱗のオーガって、ヤックドロア(ヤックドロア・アス)かも。
そうなると防御力場が発生するかもね
ヤックハルス…動きが早くて攻撃を当てにくい。伸縮自在の長い鍵爪を振り回す。
ヤックドロア・アス……全身を覆うウロコの装甲。10M範囲内の仲間を力場に包んで守る事が出来る。
手下も十数人いるし、海十達がオーガに向かうならレーゲンは手下の方へ行こうかな
俺は他のみんなの状況見て考えるね。 -
2016/07/29-00:58
「4.アイヴァンを最終的にどうするか。」
これが一番の難題ですよね。
売られてしまうか、悪に染められるか……俺としては、是非第三の道を何とか見つけたいと思ってます。
どちらもアイヴァン自身が選ぶ道ではないですから。
行く場所がない彼ですが、行く場所がないなら、その場所を作ってあげればいいと思いました。
俺の意見としては、クラウンタウンに着く前に、アイヴァンに事情を説明し、彼に選ばせたいと思うんです。
このまま売られてしまうか、
クラウンタウンには行かずに彼自身の足で生きていくか。
タブロス市内にさえ行けば、働き口は見つかるかもしれません。住み込みの働き口などあれば最高ですね。
年若い彼が一人で生きていくのは大変かもしれませんが……。
とはいえ、アイヴァンが俺達の言葉を信じてくれるかも余り自信がなかったりもして…。
是非、皆さんのご意見が聞きたいです。
初っ端から、長々と失礼しました…! -
2016/07/29-00:56
連投失礼します。
「1.馬車にどのように分かれて乗るか」
分かりやすく、アイヴァンが乗る方を馬車A、乗らない方を馬車Bと呼ぶことにしましょう。
二台で進む状況ですので、馬車Bが先行して周囲の様子を確認しながら、馬車Aが続く形を想定しました。
レーゲンさんとフィンはプレストガンナーなので、出来れば別れて乗りたいですね。
個人的に、ライフビショップのラキアさんに、アイヴァンの近くに居て欲しいかなって思いましたが、
どちらに乗りたいか、ご意見いただければと思います。
俺達は、どちらでも問題ありません。
「2.ヴェルメリオ派の幹部との交渉を、神人と精霊、どちらを主として行うか。
また、どのように言い負かすか」
正直、まだ俺の中で意見が固まりきってないこともあり、こちらも皆さんのご意見頂きたいです。
俺の現在の考えは、「4」で記載いたします。
「3.戦闘時の役割分担」
アルマジロめいた厚い鱗をもつオーガが難敵だと思います。
高火力で鱗を破壊する事を狙っていきたいですね。
アイヴァンの安全を確保しながら、近寄ってくる敵を確実に仕留めていく形になるかと思います。
岩場が多いとの事でしたので、身を隠しつつ戦えそうです。
俺とフィンは「ハイトランス・ジェミニ」を使って、前に出て戦おうと考えています。
こちらも、良い案などありましたらお聞かせください! -
2016/07/29-00:55
蒼崎海十です。パートナーはプレストガンナーのフィン。
皆様、宜しくお願いいたします!
取り敢えず、現状把握している情報を纏めてみました。
・四頭立ての馬車二台に分乗。
二台の内、どちらかにアイヴァンが乗っている。
・宿場町で休息中、ヴェルメリオ派の幹部が接触を図ってくる
神人か精霊のどちらかを主として対応し、交渉で言い負かす事が必要。
・宿場町を出てから戦闘が発生
<場所>
身を隠すものの多い岩場
<敵>
ハイエナのような顔をしたオーガ…二体
アルマジロめいた厚い鱗をもつオーガ…一体(主戦力)
ヴェルメリオ派幹部とその手下十数人(幹部は指揮官として後方に居る)
上記を踏まえて、今回決めるべき事は、以下のような事になるでしょうか。
1.馬車にどのように分かれて乗るか。
2.ヴェルメリオ派の幹部との交渉を、神人と精霊、どちらを主として行うか。
また、どのように言い負かすか。
3.戦闘時の役割分担。
4.アイヴァンを最終的にどうするか。
4については、2のどのように言い負かすのかにもかかってくると思います。
何か見落としがあれば、ご指摘ください! -
2016/07/29-00:55