プロローグ
●動く森
いつのまにやらうたた寝していたようだ。星の淡き夜、ムシトゥの森の『彼』は覚醒する。果たして今はどのような世であろうか。独りごちた声は梟の木挽歌と溶け合い、木々の梢をざわめかせる。しけった風がかすかに流れる。天鵞絨の闇、緑の匂い。森は静かだ、顧みる人なき古址のごとく。
実をいうと『彼』は、森の外の現実にはとんと興味がない。森の内の平和こそが『彼』の最高の信念であり、また唯一の矜持であるのだ。しかし、外の益体なき事情は、しばしば内側の静謐を蝕むまでふくれあがる。
予感する、『彼』。
不穏の気配がする。
やれやれ、と、『彼』はその身をよじらせる。枯れ葉や朽ち枝の果ての積もり積もったなにかが滑り、音をたてて地に落ちる。寝起きの散策を決意する。一度森を見回っておいたほうがよさそうだ。
傍目にはそうとは気付かれぬ一歩を踏み出しつつ、ゆるりと『彼』は追憶する。寝入るすこし前に誰かと会ったような気がする。子ども……たしか、人の子が2、3人。道に迷ったらしき彼らを助けてやったら、お礼のつもりか、歌を残していったっけ。あれはいい歌だった。彼らは無事に帰りつけたろうか。
そんなこともあった、と、考える。星の巡りのように、のっそりと、あたたかく、思う。そして、動く。『彼』が。
●ムシトゥの森と村
テルラ温泉郷に凶変が兆し、数日――……。
彼の地よりいくらか隔たったムシトゥの村落において、不審者の一団が目撃されるようになった。彼等はわかりやすい悪事をはたらくわけではない。村外れなど人目に付かない場所へと出入りし、或いは窺うように、或いは睨むように、周囲に気を配っていたという。
狂信的な目付きをした余所者が、土地の人間になんの断りも入れず、こそこそと如何わしいふるまいを続けているのだ。村人たちは警備の強化を決めた。臨時の寄り合いで対応策を協議する最中、村人たちはある可能性に気が付いた。
『奴らの狙いは、森のトレントではないか?』
ムシトゥの村落に隣接してひろがる高木林にトレントが棲まうことは、村落の人間ならば皆が承知していた。
トレントは古木に似た生き物で、じっとしていれば平常の樹木と見分けがつかない。実際、気忙しい人間からみれば、トレントはまるで動かないようにみえる。だが、トレントはひじょうに遅速ではあるが、移動を可とする。要するに、一カ所におちつくわけではない。村人たちも「トレントが、いる」ということはわかっていたものの、森の何処にいるかまで、把握しようとはしていなかった。
トレントは、森をまもる主のような存在だ。生活に必要な最低限度の材木の切り出しは許されていたが、行き過ぎた伐採をおこなえば、手痛いしっぺ返しが来る。だから村人たちは、触らぬ神に祟りなしだというふうに、付かず離れず、互いの領分を侵さないようにしてきた。
最後の接触は、十年ほど前、村の子が森に迷い込んだ件ではなかっただろうか。彼等ももう立派な青年となり、村の寄り合いに同席する年頃となった。トレントと聞き、懐かしそうに瞳を細める。
『しかし、奴らがトレントに手を出そうというなら……』
故意にトレントの怒りを焚き付けて、災害を進行させるのが目的ならば――……。そうなれば最早、村の自警団でどうこうできる事件ではない。
折も折。テルラ温泉郷の異変に続き、マントゥール教団なる組織の暗躍の噂が村まで届く。オーガを崇めるマントゥール教団は、テルラ温泉郷やその周辺にかぎらず、各地で騒ぎを起こしているらしい。マントゥール教団の見掛けの特徴は、村での目撃証言と一致する。
トレントの居る森とそこから採れる山菜と、ムシトゥは他に大して取り柄のない村だが、彼等の狙いとならないとはかぎらない。
ムシトゥの人々はA.R.O.A.に相談を持ちかける。まだ惨劇は始まっていない。しかし、始まってからでは、遅すぎる。
『不審者たちの正体と目的を調査して、必要ならば、撃退してもらえないだろうか?』
解説
オーガはいませんが、シンプルなようでわりと厄介なシチュエーションかもしれない。
・エピソードが成功する最低条件は、
「ムシトゥの森とその周辺の村落に、過大な被害を出さない(詳細は、後述その1)」
「不審者の集団の無力化(詳細は、後述その2)」
以上の2点を、両方とも達成することです。
・その1……些少の被害は特にマイナスとはなりません。「過大な被害」とは「以降の村民の生活が困窮するレベルの被害」ぐらいだと考えてくださればよいかと思います。
・その2……「無力化」というのも曖昧な表現ですが、「全滅させる必要はないが、新たな活動が不可能な程度には、追い詰めて欲しい」ってことです。
・というか、ぶっちゃけると、不審者の正体はマントゥール教団です。ずばり目論見はトレントです。全部で20人程度、ちょっとだけ強いのは何人かいますが(といっても、やっぱり大したことない)、リーダー格らしいのはいません。彼等を四分の三以下に減らせば、上述の無力化状態となります。このへんはいわゆるPL情報(プレイヤーは知っていてもキャラクターは知らない)になりますので、取り扱いは上手く工夫してみてください。メタ。
・ひとつだけ。不審者は集団で動くとはかぎりません。人間ですし。
●トレント(1体のみ)
一見すると、普通に、樹。しかも森の中にいるので、見付けにくい。火が嫌い。嫌いってレベルじゃないぐらい、嫌い。あと、すごいのんびり屋。
森に害を為しさえしなければ、人間と対立することはない。
「村の自警団じゃどうこうできない」程度に強い。コミュニケーションが取れなくもないけど、難しい。
●不審者の集団(マントゥール教団下っ端)
数人程度で固まっていろいろ動き回ったり、武装している姿を目撃されている。
土地勘はないらしい。
独特の雰囲気があるので、村民との区別は容易。
強くはないがそれだけに、不利とみたならば、戦闘中に逃亡をはかるおそれは高い。
ゲームマスターより
御拝読ありがとうございます、紺一詠です。
長文で恐れ入りますが、今回の解説は目を通してください。わりといろいろ重要なことを書いてますので。
難易度は、最悪の場合を想定してのことです。作戦さえしっかりすれば、そこまで難しくない気がします。
文字数があまれば、山野草美味しいよプランもいいと思うんですよ。
美味しいよね!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
シャルティエ・ブランロゼ(ダリル・ヴァンクリーフ)
オーガを崇める邪教集団ですか…あんなモノに良く縋りますね、本当に 行きましょう相棒、背中は任せて下さい(背伸びし、頬に口付け微笑み) トランシーバー、トラバサミ、アザレアを準備 連絡を取り易くします アザレアの花は擂り潰し液を採取 事前に村人に聞き込み 森の広さや目印をスキル・記憶を用い学習 ロアさん達から自警団への依頼が済んだら森に潜入 適トラバサミを設置しつつ、連絡を皆と取り合いながら信者達を探します 見付けたらディーが突っ込みかく乱 アザレアの毒液を塗った剣で僕が死角から切り付けます 麻痺する位でしょうか、脅しにはなる筈 仲間の居場所を吐けば、解毒剤は渡しますよ? 外に逃げる相手は連絡し、森外対応の人達にお任せ |
信楽・隆良(トウカ・クローネ)
不審者の人数 森の形状と開けた場所 そこからの逃走経路 トレントの話等 情報収集しつつ密かに不審者を捜す ◆自警団へ協力要請 ロープ・トラバサミ準備 戦闘中に戦闘場所から離れた場所で 木の幹にロープを張る(足元) トラバサミ設置 設置後そこに至る経路の左右に分かれ隠れる 逃げてきた不審者に小石を投げ 罠と森の外で待機している方向へ誘導 確保だー! ◆陽動作戦で集まらなかった不審者を蹴散らす 村の人からの目撃情報もなくなったら 森の罠設置手伝い 不審者が来る気配あったらすぐ森の外へ 退避遅れたら怯えた振りで逃走 ぎゃー! 逃げてきた不審者に追い打ち 逃がすかっ 終わったら 昔トレントに聞かせたって歌を森で歌ってやりたい 不穏は討ち破ったぞって |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【支給品要請】 消音器つきスナイパーライフル(弾丸は貫通力の高いものを) ギリースーツ二着 双眼鏡(時間により暗視スコープも) 私たちは森の入口付近で待機 ギリースーツを着て森に溶け込み 森に入ろうとするまたは逃げようとする不審者を狙撃するよ。 ディエゴさんは狙撃手、私は観測手(私、狙撃経験なんかないんだけどね) 私は主に双眼鏡で索敵→ディエゴさんに報告、それと弾の補充(ディエゴさんの「リロード」が合図)を補助するよ。 これは「どこからともなく撃たれている」っていうプレッシャーを与えるのと、「森に入ったら撃つぞ」っていう警告の意味も含めているんだ。 あれ…ディエゴさん、眼鏡外すの? なんか、ほんとに軍人さんみたい |
ロア・ディヒラー(クレドリック)
村の人と共に、トレントの住む森を守ろう! (会話術スキル使用) 村人達に協力をお願いする。(自警団等) 村人達に森の形状について詳しく話を聞き、開けた所(広場的な所で周囲の木々や自然物の陰に隠れられる所)がないか聞く。森の外へ出る道が一本道だとさらに良し! そこを陽動場所にするよ。 余所者の耳に入るように村人にトレントに関する噂を流してもらう。「最近トレントが日が沈む頃になると○○(陽動場所。余所者にも分かりやすく方角とか交えて)辺りに出没する」等。 トレントについての話は思い出話でも何でも聞く。役に立つかも。 日が沈む前に準備隠れて待機。 戦闘時はパートナーの援護。捕縛成功尋問の際には事前に物陰でトランス。 |
●1(村)
救えなかった運命を千切るように。白い花、それよりひとしお白い指で切り細裂く少女。
「オーガを崇める邪教集団ですか……」
花と葉と蜜とをまとめて磁器の鉢に移し、潰す。シャルティエ・ブランロゼが柳眉をさかだてる理由は、けっして労働を嫌悪しているからではない。
「あんなモノに良く縋りますね、本当に」
「寄らば大樹の蔭との言もあるくらいだ、災いを撥ね退ける傘にオーガを選んだに過ぎないだろう」
大樹といってもトレントは別のようだがな――ダリル・ヴァンクリーフ、苦笑というには陰影の濃い表情を落とす。マントゥール教団の教義によると、人類はオーガの家畜であり、やがて来るべきオーガが支配する正しい時代において、人類は彼等の慈悲にすがり、選ばれたものだけが生き残るべきだそうだ。
「我々に害をなすなら駆除するのみだがな」
「誰かの幸福や生命を犠牲にして成り立つ安寧なんて、僕が許しません」
シャルティエはアザレアの白い花、ふたたび散らす。粗く砕かれた花弁から甘い香りが立ち上がり、シャルティエの緑瞳を縁取る金糸を微かに重くする。村に到着するまでと到着してからで採集した花は多くなく、得られる毒も、せいぜい一度二度、剣を湿らせるのが関の山だろう。それで、かまわない。シャルティエのかぼそき指、続く作業に、仄暗く沁みゆく。
「シャル、手袋をしろ」
「わかっています。ディーこそぼうっとしてるなら、片付けを手伝ってください」
ムシトゥの村に到着するや、ウィンクルムたちは直ちに行動を開始した。
「それでは、よろしくおねがいします」
「おねがいしまーすっ」
ロア・ディヒラーと信楽・隆良とは一礼して、村の集会所から引き揚げる。隆良、両腕を互い違いに振り回し、こっくりと固まった四肢を解す。
「あたし上手く説明できてた?」
「分かりましたって言ってくれたんだから、大丈夫でしょう」
「ロアのおかげだーっ」
隆良の面持ちからは普段の強気が形を潜め、一仕事やりきった安堵と解放感に充ち満ちていた。自警団の構成員というのはだいたいが村の成人男性で、隆良よりも縦に横に幅のある男らばかりで、そんなのを相手取って協力要請、それに聞き込みまでおこなったのだから、隆良、喉も気力もからからに渇いてしかたがない。
会話術のおぼえのあるロアが傍で捕捉してくれなかったら、何処かで逃げ出していたかもしれない。しないけど。隆良はもう一度伸びをして、途中、ロアの頭角にちょっと手をかざす。ロアは隆良より5cmほど背が高い。
「5cmなら、セーフ」
「セーフ?」
「や、こっちのはなし」
暫く歩くと、隆良の精霊トウカ・クローネが二人を出迎える。民家の軒先、仕舞い忘れた遊具のごとく、彼はひっそりと佇んでいた。首尾を問えば、上手くいきました、とトウカ、表情を変えず答える。
「村の方たちは快く協力を約束してくださいました」
ロアたちが自警団を訪れている間、トウカは村を回り、不審者の目撃報告など、諸々の協力を依願する手筈になっていた。上手くいったのなら、もう少し明るい様子をみせてもよさそうだが、トウカは、しかし平静というにはほんの少し、あるかなしかの欠片だけ、落ち着きが足りないような。
「ですが、向こうからもひとつ提案がありました」
「なに」
「精霊はあまり動き回らないほうがよいのではないか。そう仰っておられました」
ロアと隆良、顔を見合わせる。
――……トウカ、曰く。
ミッドランドにおいては人口構成の9割以上が人類だ。そして、現時点で精霊は半強制的にA.R.O.A.に登録されている。つまり、精霊はウィンクルムの片割れである可能性が大いにあり、『奴等』が精霊を目撃すれば、A.R.O.A.の介入を警戒するおそれが高い。警察もないような田舎では、神人たちはともかく、精霊の特徴的な耳や角は水際立つのだ。
それを聞いて、ロアはむしろ紅潮し、浮き立った。
「じゃ、私、クレドリックをどこかの納屋に閉じ込めてきます」
納屋? 人家に預かってもらうとかじゃなくて?
質問したいような気がした隆良だが、ディアボロのパートナーを探しに行くロアの後ろ姿が、あんまりにも生気に溢れているので、ついぞ声をかけそこねる。
「俺も隠れますから、タカラの報告をおしえてください」
「あ、うん」
トウカが森の近くに隠れて待機するのは元々の作戦に織り込み済みだったから、大幅な変更ではない。すこし予定が早まり、別の意味がくわわっただけだ。離れても大丈夫だってところ見せてやらなくちゃ。隆良は、いつになく事務的な通達を努める。
「え、えっと、不審者は10人よりは確実に多いみたいで、でも、正確な数はよく分かんなくって、ロープとトラバサミも貸してくれて、と、あれ? あたしロープどこにやった?」
「タカラ、焦らなくても俺は逃げませんから」
全てを言い終え、また聞き終えたとき、なにもかも出し尽くしてしまったようで、今度こそ隆良は自分が干上がったと思う。隆良が呼吸を鎮めるのを見届けてから、トウカはその場を去る。
「気を付けて、タカラ。あまり前に出過ぎないでください」
一言だけ残してゆく。おしまいまで、トウカは平常とまるで変わらない。マキナというのはそういう種族だ、と分かっていても、隆良、物足りないような、ちょっと違うような……、
「いつも気を付けてるだろ」
トウカこそ気を付けろ、と、消えた人影へ向けて、吐き捨てるようにして、
「よっしゃ。もうひとがんばり!」
おとなしく干上がるわけにいかないのだ。まだなにも始まっていないから、隆良はきびすを返し、村へと戻る。
●2(森、戦闘)
西日の先端が森の入り口にかかる頃、ディエゴ・ルナ・クィンテロの傍ら、ハロルドは双眼鏡をもてあそぶ。重さそのものを愉快がったり、ディエゴの方に対物レンズを差し向けたり。
「あれ……。ディエゴさん、眼鏡外すの?」
円く区切られた小さな世界の中央に、いつもとは異なるディエゴの横顔。はじめ双眼鏡が結んだ幻像かと思い、双眼鏡を外してもう一度たしかめたてみたが、やはりディエゴの金の瞳を掩うものがなくなっている。
「なんだか、ほんとに軍人さんみたい」
「俺は、軍人なんかじゃない」
否定を用いるディエゴ、だが言葉が強すぎるという自覚があったのか、彼にしては珍しく取り繕うように、早口で次の言を紡ぐ。
「だから、ハルが頼りなんだ」
「うん」
A.R.O.Aにリクエストした消音器つきスナイパーライフルは、A.R.O.A.での備品も少なく、要請が多い武器でもあるため、結局借りられなかった。暗視スコープも同じく。小型の照準器はどうにか借りられたもののどうにも、心許ない、ただの言い訳でなく、ハロルドの助力が頼りだった。
頼りという言葉だけを正面から受け取ったハロルド、再び双眼鏡の世界に没頭する。
「ディエゴさん、私どんなふう?」
「どういう意味だ」
「金と青のお化けにみえる?」
双眼鏡を通じて、ハロルドの互い違いの瞳が拡大されてそれだけの生き物に見えるか、そういう類のことを訊きたいらしい。見えない。ディエゴは短く断定する。ハロルドはハロルドだ――そこまでは言い切らなかったけれども、そう、とハロルドはあっけなく納得した。
「太陽は覗いちゃいけないんだよね」
「網膜が焦げるからな」
「でももし、太陽の向こう側が見えたら……」
今は見えないものが見えるかな、と、ハロルド。何処かに残してきたものが見えるかな。葉擦れよりも低く些細な、潜めた声。ディエゴへ問うたのではないだろう、ディエゴは答えず、愛用のHS・アーミーM6-38口径に取り付けた照準器を整える。ギリースーツを着込んだ二人、森の一部に溶け合ったかのよう、あとはひたぶる蕭やかである。
待つ時間は長い。現実を置き去りにして、気持ちばかりが先へ先へ進もうとする。
「後ろ暗いところのあるものほど闇を好むものですよ」
太陽に顔向け出来ませんからね。シャルティエは潔く言い切るけれど、ロアは気が気でない。なにか手落ちがあるような気がして、今日の手順をいまいちど振り返る。
村の人に森の概略について話を聞くことは……できた。だから、ウィンクルム達は其処にいる、入り口よりも幾分奥まった、かん、と、涼しく開けた場所。望んだ程広くはないし平らかでもないが、ウィンクルム達にとってそうだということは、彼等が対峙する相手にとってもそうだということだ。
「ふむ、ここか。貴重な生物がいるという森は」
そう、忘れずにクレドリックも持ってきた――もとい――連れてきたことだし。
「怪しい輩の好きにさせるのは研究者として耐え難い。尽力を約束しよう。まあ先程の生物もじゅうぶん珍しかったがな」
ロア、納屋でなく、馬小屋にクレドリックを詰めておいたのだ、『農馬なんて研究室どころか、都会じゃなかなか見られないんだから、今のうちに堪能しておきなさいよ』と言いくるめて。そのせいか、解放されたクレドリックは思いの外機嫌がよろしい。
「トラバサミがあるのは、そちらと、そちらと……」
ダリルが設置し、シャルティエが覚えた場所を目で確認しながら、ロアは来た方角へ目を向ける。一本道であればいいのに、と考えていたら、理想通りの一本道だったので、すこし怖いぐらいだった。もしも他から侵入しようとしても、余所者が無事に進めるわけはない、という折り紙付き。が、これは偶然ではない。道というのは拓くのに多大な労力を要する、必要最低限のみ森を利用するムシトゥの民にとって、道は一本あれば十分賄えるのだ。
ここまでは、ほぼ作戦そのままに進んでいる。
種はとうに蒔かれた、知恵と信念の実。今、それは発芽しかかっている。枯らすも生かすも、自分たちの覚悟次第。
「もう隠れたほうがいいでしょうね」
「はーい」
森は暮れるのが早い。樹木ごとに濃度を違えていた緑がほぼ一様な暗がりに沈む時分、シャルティエが提案する。賛成した隆良、かくれんぼを始めるよう無邪気に走り出し、けれど、罠を踏んではいけないから、念には念を、と。
「なあ、たしか……」
最終確認をしようと、シャルティエの方に振り返ったならば。
「行きましょう相棒、背中は任せてください」
『千夜一夜、研ぎ澄まされし想いを刃と為さん』
――……隆良だって神人だ。シャルティエが爪先立ちしてダリルの頬に清らかな口付けを添える、その意味なすところはトランスだと承知している。だのに、どうしてこんなにどぎまぎするのだろう。いや、逆か。己も神人だからか。自分もああしてトウカと――……、
「ごめん、なんでもないっ。あとは若いひと同士でごゆっくり!」
ほとんど逃走と変わらぬ速度で、隆良が去り、いまだ残されているのは、ロアとクレドリック。
「……ロア、では私たちも」
「はいはーい。トランスはあとでも間に合うから、クレちゃんはあっちに隠れててー」
ロアがクレドリックの背をつついて岩陰に押し込めれば、やがて藍の夜に至る。
生きるものの憂いを追い越し、時間はただ一方向にのみ流れ、還らない。
泡立ち、芽生える、やわらかな子葉があたまをもたげる。
ハロルドが指さす方角、ディエゴは引き金を引く。
ロア達の蒔いた種、それは陽動だった。
『陽が沈むと、森にトレントが現れる』
彼等の目的がトレントならば、噂を伝って姿を現すだろうと睨んで。自警団や村人への頼んだ協力とはこのことだ。
しかし、もしも彼等が善意でトレントへの接近をはかっていたなら? あり得ない。それならば始めから村人にそう告げればいいだけのはなし。シャルティエが云うように、後ろ暗いところのあるものは後ろ暗い行動をとるのだ。
だから、ディエゴは躊躇いなく発砲する。確信は彼の狙撃を正確にする。薄闇のなかでは『スナイピング』のスキルは大して役には立たなかったけれど、
「ディエゴさん、次、」
観測手であるハロルドが導くままに、慈悲なく、憐憫なく、仮借なく。感情といえば、堅く引き結ぶ口元、軋る奥歯にわずかに余るだけ。マキナであるディエゴは自身を金属の砲身ととらえ、撃つ、二度撃つ、撃つことだけを、撃つ。
多くを考える必要は、ない。それはこの近くの何処かにいるはずの、トウカに委ねる。
無論ディエゴがどれだけ射撃を重ねたとて、完璧な網ができあがることはなく、何人かは森の外へ何人かは森の内へと逃げていった。外へ行くものはかまわない、だが、内のものへは……不意に藪が揺れ、煌々と照らす月より気高き銀の狼、彼らのまえに立ちはだかる。
人の姿の狼ダリルが振るう、厚き刃。蒼氷の双眸が彼の、彼の相棒の敵を、射通す。切り上げる。
「相棒、前は俺が切り開こう」
タイガークロー、虎の爪の名を冠する斬撃を見舞えば、その間を縫って踊る、もつれる金糸の、ビスクドールの少女。
「急がないで、僕たちとお話していってくださいよ」
トレントよりもずっとおもしろいおはなしを知っていますよ、と、シャルティエは淡き毒の剣を容赦なく突き込むのだ。
「震えますか? 吐き気をおぼえますか? 仲間の居場所を吐いてくださるなら、おはなしの続きをお教えしてもいいですよ?」
「確保だーー!」
トラバサミはたしか、こっち、そんでロープは……懸命に記憶をたどりながら、隆良は走る。追い立てる。束の間どういうわけだか悠長に思う、いつかトウカがつぶやいてたっけ、タカラは猫みたいですね、とか。トウカが本当はなにを云いたかったかは知らないけれど、じゃあ、今は猫になろう。飼い猫じゃなく、堂々と獲物をしとめる、格好いい方の猫。
大丈夫あたしはできる。赤い髪を撥ねながら、仔猫は。
「逃がすかあっ! にゃあ!」
本音をいえば、ウィンクルム達、トレントを荒立てぬため、もっと静穏に事を運びたかった。が、自分たちが無音を試みるだけならいざ知らず、他人の口に戸は立てられない、敵とはいえ傷を負わせた輩に黙れと命ずるのも酷だ。もっとも何故か(いや、大体は想像がつく)一人、成り行きを喜んでいるふうなのがいたわけだが。クレドリックだ。
「悲鳴と叫喚と恐怖が渦巻く……。なんと心地よい響きだろうか」
「クレドリック、その科白、まるで悪役なんだけど」
「僭越ながら、私も一小節ほど歌わせてもらおう」
「小声で呟くだけならいいけど、高笑いは禁止だからね」
ロアは見逃さなかった、横を向いたクレドリックが舌打ちするのを。帰りにもう一度馬小屋に閉じこめようかとも考えたが、隈もちの悪人面と二度も同居させられる馬のほうが気の毒だからと、なしにする。
「悪人どもよ、水の裁きを受けるがよい! フハハハハもご」
「だから、禁止っていったじゃない」
森の俄の混乱のなかから、男は無事に逃げ延びたはずだった。
作戦は、トレントの居場所を特定すること。オーガ『様』を引き寄せてその『威光』でデミ・オーガ化を謀りたいところであったが、時間がないなら、次善の策でもいい。森を炙ってトレントを暴れさせるのだ。トレントと村の者とは長い付き合いだって? 心配ない。植物であるトレントに人間の細かい見分けは付かないようだから。男は懐から燐寸を取り出す。これでちょいと燻してやれば――……、
「貴方が、最後です」
一声、凛と、響く。そして、端麗ながらもどこか儚く薄い人影が――まさに幽界から連れ出した影のごとく、男の視野をかすめる。ふさぐように、立つ。
トウカである。
「俺は数えていました。たしかに貴方が最後です」
ブロードソード「ハウンド」を両の手に包み、差し向ける。火種を仕舞ってくれれば、剣を使わずに済むのに、と、願いながら。男の手は止まず、やむなくトウカは決心する。だが、彼が剣をかざす寸前、蒼くもあり紅くもあり熱射がトウカよりもわずかに早く、男の中央を抜いた。
「人間は不得手か」
トウカが方角を確かめればそこには銀の瞳の魔物――でなく、クレドリックがスタッフを差し掛けている。
「すみません」
「かまわん。私が、やる」
トウカに代わり、既にトランスを終えたクレドリック、柴をにじりながら進み出る。
「今、貴様に呪いじみた魔法をかけた。心臓を熱し、穴の開くような痛みが広がっていく」
嘘八百だが、よっぽどの好き者でもなければ、魔法の詳細を知る一般人はいない。現に、男は動揺したように、燐寸を放り出して胸のへんを手で押さえる。ちなみにクレドリックが駆使したのは、エンドウィザードの『乙女の恋心』だ。
「痛みが激痛に変わるまえに目的をいえ。でなければ、その痛みは死ぬまで続く。毎朝、箪笥の角に足の小指をぶつけ悶え苦しむが如く!」
……なんか、惜しい。
東の地平が、薔薇色の光に緩やかに潤む。
「闇は終わりました」
と、シャルティエ、悪者の時間は終わりましたね、と告げる。ウィンクルムたちは勝利を把捉する。
●3(トレント)
「朝だよ」
「ハロルド、もう双眼鏡はいいぞ」
「……ん」
不審者の大方を自警団に引き渡したという連絡をトランシーバーで受け、ディエゴはとうに眼鏡を装着している。事態は完結したのだ。けれど、なんとなく放しがたく、ハロルドは双眼鏡を覗いたままでいた。朝陽だってレンズで見てはいけないから、物陰ばかりの森のほうへ筒をやって、バードウォッチングの真似事など。生きているものは動くはずだから、ざわり、さざめく梢を探した。
「ねえ、ディエゴさん」
「どうした」
「森が、動いてる」
ハロルドがウィンクルムたちがまだいるはずの方向、あれ、と、双眼鏡で指示すれば、うわあ、という歓声……悲鳴?……が聞こえた気がした。
「でけえ!」
隆良、ぽかんと見上げる。これだけの特大相手にはもはや虚勢を張る気すら起きない。
「ああ、これは……」
随分と大きなものだ、と、ダリルは感心する。さすがは森の主といったところか。これほどの大きさがあるのだから、樹齢も相当だろうか。我々が路傍の蟻を区別しないように、トレントにとっても人と人、表情と表情の違いなど、なんら意味のないことだと、うなずける。
つまるところ、彼等とマントゥール教団のあいだに大して差はない。人類であるから、精霊であるから。だが、トレントは彼等を攻めはしなかった。根らしき部分、枝らしき部分、を戦がせ、人の手の届かぬ奧へ、消える。
「ディエゴさん、あれがトレント?」
「かもな」
確信はあったけれど、曖昧模糊な語尾にしたのは、そのほうが相応しい気がしたから。シャルティエ辺りならもっと似合わしい末葉をつかえたかもしれないが、迷える精霊は短きをもってよしとする。
「帰るか、ハル。約束の山野草カレーを作ってやる」
「金曜の海軍カレーだっけ」
「ああ、美味いかどうかは人それぞれだがな」
8人プラスアルファ、さあ、忙しいのはこれからだ。
「バイバイ、トレント。全部終わったぞ!」
古い友人を送り出すように、隆良は全身でさようならを作る。腕を振る。ぴょいこらと跳ねる。自警団で習った唄を徹夜明けとはおもえぬ心意気でくちずさめば、トウカは青い目薄める、隆良だけが気付ける程度に。
「しかし、このまま見送るのも勿体ない……。木の葉の一枚でも分けてもらおうか」
「よして、台無しだから。はじめからやりなおしになるから」
ロアとクレドリックはいつもどおりの会話で、まったくウィンクルム達は、一夜明けても気力にあふれている。
「私たち、やったんだよね」
トレントのいる森を守り切った。こんなに煩雑で面倒なこと好きじゃないんだけど、得られる充実感はなにものにも代えがたいことを、ロアは知る。
顛末を飾るに相応しい言葉は、既に古来より言い伝えられてるではないか。
『めでたし、めでたし』
依頼結果:成功
MVP:
名前:ロア・ディヒラー 呼び名:ロア |
名前:クレドリック 呼び名:クレちゃん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 紺一詠 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 05月06日 |
出発日 | 05月13日 00:00 |
予定納品日 | 05月23日 |
参加者
- シャルティエ・ブランロゼ(ダリル・ヴァンクリーフ)
- 信楽・隆良(トウカ・クローネ)
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- ロア・ディヒラー(クレドリック)
会議室
-
2014/05/12-23:40
ハロルドもお疲れ様!ロアも書いてくれたんだな、これでちょっとは安心できそう。
こっちも森の外から警戒してる。
それじゃ、これで挨拶は最後にするな。
相談お疲れ様、いい結果になるといいな! -
2014/05/12-23:02
すみません、所用があったので相談できませんでした!
皆でがんばりましょー -
2014/05/12-22:49
とりあえず、私も数文字ですが火を使う者がいたら水魔法で消火する旨はプランにねじ込みました!森を焼くのはやめていただきたいですよね…
森が平和になることを祈って。 -
2014/05/12-22:01
ロアはお疲れ様!あたしも提出終了ー!
でも火について警戒しておくべきなのかなとか突然思い立って考え中。
ちょっと文字数足りないけどなんとかねじ込めないかなー。
自分が森の中にいて、森を焼くってことは考えづらいとは思うけども。
うん、がんばろうな! -
2014/05/12-21:28
信楽さんありがとうございますー!
とりあえず村の人への聞き込みと陽動の噂を流す事と尋問を入れたプラン提出してきましたー!ぎりぎり文字数足りました。
みんなで協力した結果、森を不審者から守れると良いですね…力を合わせて頑張りましょう! -
2014/05/12-20:08
あ、その辺はあたし書く予定だったよ。
安心してなー! -
2014/05/12-19:40
了解しました!
クレドリックに悪役スマイルでお願いしておきますね。…お願いしなくとも十分いけそうな気はしますが。
あ、どどなたか罠の手配&ロープ準備について書いてくださってたりしますか!?
文字数ぎりっぎりでして…文字に余裕のある方いましたらお願いいたします。 -
2014/05/12-19:18
おおお、頼もしいな!じゃ、尋問はロアに任せちゃうな。
あたしも何か思いついたら書いておくよ! -
2014/05/12-18:29
尋問プランいけそうなので書きます!
えっと、エンドウィザードの乙女の恋心スキル、実戦で使えそうに無いならば、どうせなら尋問に使っちゃいましょう!
レベルが低いとかスキルの内容とかスキルの名前と、か相手は全然知らないと思うので、得体の知れない魔法をかけられて、「この魔法はだんだんと心臓を熱し、次第に穴の開くような痛みが広がっていく。針のさすような痛みから激痛に変わる前に言え」的な感じで言われたら相当脅しになると思うのです。…うちのパートナー相当悪人面で恐怖倍増ですし、よろしければ頼んでおきますがどうでしょうか? -
2014/05/12-14:46
スキルを教えていただいてありがとうございますー
すみません、こちらは文字数が捕縛で300になってしまったので
尋問のプランをどなたかお願いします! -
2014/05/12-14:19
分担助かる、よろしくなー!
あとごめん、質問に答えてなかった!
サモナーは単体スキルだけだから、範囲攻撃はなかったよ。
捕獲後の尋ね方は、
痛い目にあいたくなければ素直に話せ路線で行くべきだよな?
なんか他の案があったら是非プランに書いておいて貰えると助かる。 -
2014/05/12-01:21
捕縛はこちらでお願いしときますー
-
2014/05/12-01:21
>信楽さん
村の人への聞き込みと陽動の噂を流すプランは私書いてみますね。石投げと罠についてお願いいたします!
石投げは逃走時にお願いいたします!逃走ルートを罠方向にとらせるためにも是非。
クレドリックに水魔法で相手攻撃の際、もし逃げられたとしても罠方向になるようお願いしておきますね。 -
2014/05/12-01:05
村の人にお願いする内容のうち
陽動作戦の噂を流すプランは任せていいかな?
石投げと罠についてはあたし書いておくよ。
逃走時に石を投げてもらうって方向でいいのかな?
捕縛についてはちょっと文字数見て無理そうだったらお願いするかも。
逃走方向の誘導は是非お願いしたいところ。
森班に逃走の方角を限定して貰って、石を左右から投げてもらえば
ほぼ一本のルートで逃走経路を取らせることができないかな?
そこにロープやトラバサミがしかけてあれば、うまく捕獲できるかも。 -
2014/05/12-00:54
エンドウィザードなスキルの範囲不確かなのですよね…乙女の恋心と言うんですが、威力が低いと心臓の辺りが暖かくなる程度らしいので…通常魔法の水系魔法で援護できたらなと思います。前回他の依頼で範囲攻撃的に水魔法使えてたので行けるかと…!
なるべく逃走者がそちらの外で張ってる組方向に行くよう誘導していきたいと思います。上手くいくと良いのですが…村の人に森の形状を聞く際、張る場所のめぼしもつけたいですね。 -
2014/05/12-00:26
!
すみませんナチュラルに読み違えてました・・・(苦笑)
さすがにそんなに甘くないですかー
了解です、それではこちらは逃走者の仕留めに狙撃ポイントで張ってますね
こちらに逃げてくれればいいんですが・・・ -
2014/05/12-00:20
(『彼らを四分の三以下に減らせば』っていうのは
『不審者を四分の三以上倒せば』って意味だと思うんだ。
つまり、15人倒さないとダメなんだと思う) -
2014/05/12-00:16
シャルティエは改めてよろしく!
おっけー、そんじゃあたしは森の外班かな!
足狙いはやってみる価値があるな、あたしもそうしてみる。
もし森の外に不審者がいなかった場合や先に倒しきった場合は
罠の設置手伝いに回るようなプランにしてもいいかな?
もちろん、不審者が逃げてきたら応戦するよ。
<自警団の人に協力して貰いたいこと>
・不審者の捕縛
・石投げ
・戦闘中の逃走防止罠設置
って感じかな?どれもあった方がいい内容だけど、
協力を仰げなかった場合の代替案が必ず必要かというとそうでもないかな? -
2014/05/12-00:04
連投失礼しますー
サモナーとウィザードのスキルは範囲攻撃が可能そうでしょうか?
二十人程度の4分の3以下・・・ならば5人6人以上が怪我をすれば逃げてしまうということでいいんですよね?
初撃でそれくらいかそれ以上は削れるんじゃないですかね -
2014/05/11-23:57
私の方で足を狙撃して歩行不可能を狙う予定なので
上手くいけば何人かは捕まえることができるかもしれません。
捕縛に関して、自警団の人に協力できないかなーとか… -
2014/05/11-23:55
>シャルティエさん
なるほど、確かにあんまり大人数に逃げられてしまうとまずいですね。
逃がしても数人程度にとどめたいです。
とらばさみ…!思いつきませんでしたが、捕縛に役に立ちそうですね。
A.R.O.A.に要請したら用意できないでしょうかね。 -
2014/05/11-23:50
逃げようとしている方向から石が飛んでくる…いいですね混乱を誘えそうで。
もし村の人たちに協力を仰げたら陽動場所を囲むように隠れててもらって逃げてくる方向にいる人たちに石を投げてもらえれば、どこから来るかわから無くて下手に動けないのではないでしょうか。
石投げと逃走防止ロープはもし協力が仰げなかった場合は、…ロープはともかく、石投げだったら攻撃を仕掛けるところと反対側に私が隠れて頑張って投げるしかですね…!投げないよりましなのでとりあえず投げます!効果なくともっ -
2014/05/11-23:44
>倒す人数
うーん、僕もどちらかと言えば信楽さん側の意見ですね。
余り大人数に逃げられてしまいますと、恐怖が薄れて再起されてしまう可能性があるので、可能な限り多く捕縛しておきたいところです。
自然への影響の少ないロープ、とらばさみといった罠も視野に入れておきたいですね。
トレントが怒りそうなラインは、ロアさんと同意見です。
-
2014/05/11-23:44
活動不能な程度に追い詰める事が目的なので、ハロルドさんと同じく中の強そうな何人かをやっつけるなりなんなりして他を恐れさせれば、全員倒さなくても今後この森に逃げた人たちは来ないんじゃないかなあなんて思うんですがどうでしょうか。この森に手を出したらA.R.O.A.や村の人を敵に回すことになるって思い知らせられれば。
レベルが低いですが一応会話術のスキルを持っているので、村の人たちから色々聞く(森の形状とかトレントのこと聞く)のと協力を仰ぐのに役に立てばよいのですが。
えっと私たちは森の中での行動を希望します。
隠れつつ魔法で攻撃、あわよくば残ってて魔法で倒せた人たちを網やロープで捕縛する役割ですね。 -
2014/05/11-23:40
すっかり遅くなってしまいました…。
シャルティエとシンクロサモナーのダリルのコンビです、宜しくお願いしますね。
信楽さんは初めまして。ロアさん、ハロルドさんは今回も宜しくお願いしますねー。
>班分け
そうですね、森の中と外で分かれるのに賛成です。
その際は、相方がシンクロサモナー(近接職)の信楽さん、僕は別班のが良いかも知れませんね。
一撃が重いので、さくさく昏倒させられますでしょうし。
僕はスキルの記憶で森の地図を叩きこんで、中から焙り出し出来たらなぁと思います。 -
2014/05/11-23:09
新たな活動が不可能な程度に追い詰める、ということと
相手が大したことない、一般人に毛が生えた程度っぽいので
接触時にがっつり士気を下げる(恐れさせる)ことで達成可能なんじゃないかなと思います。
目の前で強い(強そう?)仲間が簡単に倒れるのを目の当たりにすれば、逃げ出すくらいの相手なら「もう無理!」と思うでしょうし逃走への行動も鈍ると思います。
私は森の外での行動を希望しますー
不審者の侵入阻害と逃走者への追い打ちですね。
-
2014/05/11-22:56
それから、ごめんな。
やっぱ石投げは逃走される危険が高くないかなって。
「力の弱いやつらが石投げてるから黙らせよう」って向かってくればいいけど
人数もわからない、石は投げられる、とりあえず逃げようってなったら
追いかけて倒すのにも限界があるんじゃないかって思うんだ。
戦闘中に逃走を図ろうとした不審者に対して、
逃げようとしている方向から石が飛んでくるってなれば
あっちにも敵がいるから逃げられないって止まってくれるかもしれないけど。
ロープ作戦をお願いするかも含めて、逃走対策も考えようぜ。
最悪自警団の人にお願いできなかった場合は、あたしたちで倒しきらなきゃいけないもんな。 -
2014/05/11-22:52
森と外で分けるのはあたしも賛成。
森の外で不審者を食い止める兼、森から逃げてくる不審者がいたら退治
っていうのができれば一番いいよな。
不審者のおおよその人数がわかっていれば、
森の中に大半が集まっていた場合に合図で森の中に集合するって手も使えるけど
その辺は調査してわからなければ合図なしで各々作戦通りに、って感じでどうかな。
あとそうだ、不審者の目的も確認しないとだよな?
陽動作戦にして引っかかってくるなら、相手の目的はトレントって可能性が高まるけど
正体はどうやったらわかるかな。
不審者捕まえて目的と正体を聞きだすしかないかな。
-
2014/05/11-11:30
ハロルドさん、この間の依頼ではお世話になりましたっ。よろしくお願いしますね。
森の中で迎撃と外で食い止めの別れ方だと、不審者が散らばっていても何とかなりそうですね。
動植物を燃やしちゃったり、沢山木が倒れて損害にならなければ大丈夫かな…と私も思います。まあ、もしかしたら戦闘してたらトレントが様子を見に来ちゃったりするかもですけれども。
森の中で戦闘する際には、パートナーのクレドリックは主に水系の魔法を使うので、不審者を水で押し流す感じの魔法や、スキル覚えたてですが、体内に攻撃するタイプみたいなのでその辺りを使っていこうかと思います。怯んだ所に大きな網とか投げたら、一斉捕縛できないですかね…。 -
2014/05/11-10:39
すみません途中で送信しちゃいました。
森の中の平和のみに注視する、ということなので
どこまでのラインが許されるのか微妙ですよね
トレントはのんびりな性質らしいですし、私も動植物に損傷を与えなければ大丈夫かなーと… -
2014/05/11-10:36
二人組に別れてもいいかもとあったので
森の中で迎撃と森の外で不審者の侵入を食い止めるといった風に別れるのもいいかもですね。
トレントに接触した青年に話を聞いてみても…とは思いますが
10年くらい前のことなら特徴とか覚えてるか怪しいですもんね…
不審者もリアルタイムで動いてますし、探すのもコミュをとるのも骨が折れそうです。 -
2014/05/11-10:04
お、ハロルドだ。またよろしくなー!
事前に会ってコミュニケーションは、できれば一番いいと思うけど…
どこにいるかわからないから難しいんじゃないかって思ってた。
村に着いてすぐに仕掛けないといけないってわけじゃないんだし
探してから作戦を試すってのもアリか。
でも不審者に見つからないようにしないといけないのと、
コミュニケーションそのものも難しいってことだから、成功率は低そうだな。
戦闘の場所も自動的に森の中になるものだと思ってた。
そうだな、森で退治しろとはないな。
手分けして村の中から探し出す?でも森の中に入ってる奴らもいるんじゃないかな。
森に被害がなければ大丈夫なんじゃないかって、勝手に思ってたや。 -
2014/05/11-07:39
連投すみません
森の中で罠を張るということですが
以下本文抜粋
実をいうと『彼』は、森の外の現実にはとんと興味がない。森の内の平和こそが『彼』の最高の信念であり、また唯一の矜持であるのだ。
森の中で不審者と戦闘?するのはトレントに敵意持たれませんかね?
事前に会ってコミュニケーションとれれば大丈夫かもですが
-
2014/05/11-01:26
はじめましての方ははじめまして
そうでない方はこんばんは&毎度お世話になります
ハロルドと申します、精霊はガンナーのディエゴさん
っと、精霊さん四人とも中距離or遠距離なんですね…すみません
足止めといいますか、奇襲といいますか
ギリースーツ着用&スナイパーライフルと貫通力の高い弾丸支給要請で足の射抜きを狙おうかなと。
全員射抜きは無理でも、いきなり数人が倒れたらそれだけでびびるでしょうし。
森の中で二挺拳銃だと発射される弾丸が多いだけに木々を傷つけてしまわないか心配で; -
2014/05/10-18:02
>信楽さん
な、なるほど、やはり思いつきなので色々抜けてました!
半数以上集まっていない場合は別れる判断もいりますねっ。
そうですねーやりすぎると逃げられちゃいますね…隠れて遠距離攻撃、石投げで混乱したところを出てきて近接攻撃ジョブで攻撃!(魔法使いは後方支援)な感じが良いかもですね。
逃走防止にロープ良いですね!
慌てて逃げようとした所で足が引っかかって転んで隙ができますし。
-
2014/05/10-16:40
おお、陽動作戦ってやつか!面白そう!
噂を自然に耳に入れることができても
半数以上集まってくれなかった場合はこっちも別れるっていう判断が必要になるかも。
混乱を誘うのはいい案だと思うけど、やりすぎると逃げられる可能性があるよな。
むしろ数人で戦いを挑んで油断させるくらいの方が上手くいく、か?
逃走防止に包囲する方法か、罠のようなものを設置する方法を考える必要がありそうだな。
罠っていっても、集まる前に設置するのは難しそうだからなー…。
もし自警団の人に協力してもらえるなら、そうだなー。
戦闘中、敵が逃げていきそうな方向の木と木の間にロープを張っておいてもらったら
慌てて逃げようとした敵が転んだりしないかな。 -
2014/05/10-15:51
可能であれば隠れていることですし、村の自警団の人とか若者に協力してもらって、一緒にその場所を囲うように隠れてもらいながら、石や何かを四方八方から投げてもらえば、余計に怪奇現象っぽくてよいかもです。危なくなったら逃げてもらえば村の人たちの危険は減るでしょうか。
後はトレントに遭遇したことのある村の人とかいないですかね、いたらもしトレントにあった時にどうコミュニケーションをとればいいか、聞いておきたいですね。
敵じゃないよーと伝わればいいのですが。
頭にぽんやり浮かんだだけの作戦ともいえないものですが、こ、こんなのどうでしょうか!?
連投失礼しましたーっ!文字数の壁は厚いですね… -
2014/05/10-15:49
まず村の人に、森の形状と、その森の中に開けた所(広場的な)で周囲に隠れる所がある場所を聞いておくんです。
そして、余所者の耳にも入るようにトレントに関する噂を流してもらうのはどうでしょう。
例えば「最近トレントが日が沈む頃合になると○○(聞いた場所)辺りに出没している」と。
もしトレント目的のならば、半数以上はそこに集まってくるでしょう。
私たちはその場所が見える位置に待機して、不審者が集まってきたら、遠距離攻撃などで脅かすんです。
日が暮れているので暗闇に乗じて近距離攻撃も可能かな。
隠れて攻撃して驚かせば、一体何人を、何を相手にしているか相手が混乱すると思うのです。
-
2014/05/10-15:42
>信楽さん
初めまして、ロア・ディヒラーと申します!
そうなんですよね…何人いるかわかりませんし、しかもそれぞれで行動されたらかなりお手上げですっ。神人4人集まったらいいのですね。
村人の協力ですが、情報をもらうことで協力してもらいましょう。
ちょっと考えたのですが、不審者の人数がわからない今、バラけられるのは先程言ったとおりかなり危ないですよね。…でしたら全員集まらなくとも大多数集まってくれるようこちらから仕掛けるのはどうでしょう。 -
2014/05/10-10:17
あたしは信楽・隆良だよ。よろしくな!こっちはシンクロサモナーのトウカ。
火を使う可能性があるなら、逆に目印になると思う。
問題は、動き始めた時に止めるのが間に合うかどうかなんだけど…
相手の人数もそれなりにいそうだし、神人4人集まったら2:2で分かれるってのもありかも。
村の人の協力は、確かに必須だな!
森に付き合ってもらうってことかな?それとも情報を貰っておく?
前者だと守りつつ、倒しつつ、逃走を防ぐってことになるからいい方法考えないと。
情報を貰うにしても、森の形状とか歩き方とかしか思いつかないや。
何か必要そうな情報はあるかな? -
2014/05/09-21:16
えっとまだ誰も来ていないようですね。
ロア・ディヒラーとパートナーのエンドウィザードのクレドリックです。
シャルティエさんとはピエロの時ご一緒しましたね、お久しぶりです。あの時はお世話になりました。
不審者ですか…うーん、何をしているか探ってから動く必要がありますね。村の人が言うとおりトレント狙いだとすると、森の木を不要に伐採…はさすがに手間がかかるので、手っ取り早く火なんか放たれてあぶりだされたら大変ですね。
相手が余所者ならば、やはりここは土地勘のある村の人たちと協力することが必須でしょうか。