【ギルティの復活】警鐘は朝霧に消ゆ(文月うさぎ マスター) 【難易度:難しい】

プロローグ

●霧の異形
簡単な仕事だったのだ。そう、田舎町に一つしかない雑貨屋に頼まれた積み荷を届けるだけ。それだけだったのだ。
昇り始めた朝陽を朧に隠す霧の道を息も絶え絶えに走りながら、青年は己の不運を呪っていた。

小型のトラックの荷台で荷守をしていた彼が異変に気付いた時には既に遅かった。
運転席から聞こえる親方の怒鳴り声に、張られたシートから恐る恐る外を見遣ると闇夜に浮かぶ眼光に荒々しい獣の息遣い。
元々野犬の多い道。犬は夜目が利くとはいえ、ここまで執拗に追われているのは正しく異常だった。
これはおかしい。ヤバイ。嫌な予感にじっとりと吹き出す汗。事態が飲み込めぬままの頭よりも己の体が警鐘を鳴らした。

――グルルルルルウゥゥゥ。

低く唸る鳴き声が響く。
夜霧に紛れ疾走する影が一つ、二つ、三つ。
風を切る音と共に躍り出たは、薄汚れた野に返った獣だ。

しかし、警鐘は止まない。

飢えと恨みを抱え、呪いを受けた野犬の後ろから現れた一回り大きな個体。
放つ威圧は桁違いのものだった。

一見同じように見えた其れは、そぞろと四つの足で夜露の染みた土を踏んだ。
太い足に長く鋭い爪、小柄ながらもしなやかな体躯。泥に塗れた野生の臭いの他に、ツン…と鼻を付く嫌な臭い。――腐臭だ。
半開きの口からでも覗く並んだ黄色い牙、だらしなく伸ばされた赤く長い舌からはポタポタと唾液が落ちる。
死体漁りとはよく言ったものだ。
緩慢に二足で立ち上がったハイエナの頭部を持つ『オーガ』は、歯茎をむき出しにしてニタリと笑った。


●燻る硝煙
「皆さん、緊急事態です」

短くそう告げた、受付に立つ年若い青年は真っ直ぐな眼差しでウィンクルム達を見つめた。
表情は固い。握り締めた手が白くなる程に彼も緊張していた。

「テルラ温泉郷での事件は既に耳に届いてらっしゃるかと思います。温泉郷近くの山道でオーガが確認されました。既に被害も出ています。危険な依頼になると思います。……ですが。どうか、この依頼を受けて頂けませんか?」

資料を取り出しながら、手早く周辺の地図を広げてペンで印を付ける。
件の温泉郷から離れた山の中に小さな田舎町がある。そこまでの道の中間に、ぐるりと赤い丸を描く。

「ココで町への物資を運んでいる小型トラックが襲われたのです。乗員は2名、夜襲でした。1名は逃げ出せたのですが」

そこで、暫し閉口する。被害者の証言をぽつりと、零していく。
――荷を囮にして奴らを防ぐ親方に促され、青年は命辛々逃げ出してきたのだそうだ。

「……残念ながら、彼の他に帰ってきた人は居ないそうです。これ以上の被害は出してはいけません」

沈痛な面持ちで声を震わせた。感じた想いだけでは、自身は戦場に立てやしない。
だからこそ、念入りに調べたのだろう。用意した別の資料を広げながら受付の青年は続ける。

「目視で確認されたのは、デミ・ワイルドドック3体と、『オーガ』と思われるハイエナの頭を持つ『ヤックハルス』です。襲撃された場所から更に行くと道が広くなっています……ここまで全力で走って、奴らを迎え撃って下さい」

モンスターの資料を見え易いように揃え、異形の怪物を指差した。
先に付けた印を道沿いになぞり、地図にさらに赤い丸を付け足して。

「現場は霧がよく発生する場所です。視界はあまりよくないと考えて下さい。霧に紛れて襲ってきたようなんで警戒は必要だと。特に『ヤックハルス』は執拗に獲物を追いかけて疲弊した所で狙ってくる習性があります。素早い動きで獲物を翻弄する動きをしてくると思うんで、攻撃を当てにくい厄介な敵になります」

幾つか注意点を挙げつつ、再び顔を上げた受付の青年は戦場へと向かうウィンクルム達に深々と頭を下げた。

「敵の殲滅も、勿論ですが。どうぞ、お怪我がありませんよう。俺はここでご武運をお祈りしています。くれぐれも気を付けて……!」

最後にそう付け加えると皆の姿を見送るのだった。

解説

●成功条件
デミ・オーガ及び『オーガ』の殲滅

●敵情報
デミ・ワイルドドック3体
通常依頼よりも統率の取れた攻撃を行ってきます。

ヤックハルス1体
シノビ相当。長く伸びた爪を狂ったように振り回す攻撃を行ってきます。
また、素早く攻撃が当てにくく、弱った者から狙ってきます。

●戦場について
森の中の広い道になります。車2台がすれ違っても余裕のある広さ。舗装されていない地面。
緊急依頼につき、急いで首都を出発し、敵との接触時刻は早朝になります。
先の奇襲を受けた場所に到着した場面からの描写になります。

注意点
戦闘時も霧が発生しております。深くはなく目視で味方も敵も確認出来ますが、遠くは見渡せません。戦闘開始時の奇襲にご注意を。

ゲームマスターより

ご閲覧ありがとうございます。文月うさぎです。
既に犠牲の出ている依頼になります。苦手な方はご注意下さい。
緊迫したらぶてぃめっと世界ですが、受付の青年同様、皆様のご武運をお祈りしております。
何卒、お気を付け下さい。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

マリーゴールド=エンデ(サフラン=アンファング)

  これは放っておけない事態ですわね…早く何とかしませんと…!
それに、襲われて亡くなった方をどんな形であっても
早く家族の元へ帰してあげたいですわ

現場に到着したらすぐにトランス状態に
「アロガンシア」と唱え
サフランの頬に口付けます

予め指示のあった場所までは作戦通り
神人を中心に周りを精霊が固める形で移動
足音や物音、地面の足跡にも注意しながら走ります

戦闘時はサフラン達の邪魔にならない位置で周囲を警戒
デミ・ワイルドドッグの動きやヤックハルスの出現に注意
何かあれば味方に声を掛けます

もし敵が逃走しそうになったら手持ちの武器や
地面に落ちている石を拾って投げて敵を牽制
戦いやすい場所へと追い立てますわ


アリシエンテ(エスト)
  最初の奇襲は、到着までじっと無言で獣の息遣いや足音等を確認し続けるわ。
陣形は『人を中心に精霊が周りを固める形』で。精神を研ぎ澄ませて少しでも異変があったら知らせる事にするわ!

ヤックハルスは弱者から襲う癖があるから、囮組がデミドッグと対峙時に一歩だけ前に出て、輸血パックに穴を開け、身体を血で汚して蹲る。
そうすれば、デミドッグが怪我を負わせて負傷した(自分が弱者に見えるようになる)様に見えてヤックハルスが飛び込んでくる可能性が高いと思うの。

自分が狙われた場合、それに合わせて、目の前のデミドッグの鼻面を蹴り飛ばし、振り向き様に催涙スプレーを顔に噴射するわ。効果が無くても剣で防戦一方のみに集中し防ぐ。



かのん(天藍)
  現場到着時にトランス
奇襲に備えて精霊の内側で警戒しながら、急ぎ開けた場所まで移動
対デミ・オーガ戦、タイミングを見計らい足を怪我したように装い、アリシエンテさんと2人同時には襲えない距離を測りつつ片足伸ばして蹲る
伸ばした足の下で輸血パック裂き、足と地面に血液がかかった状態にする
上半身で手に持つ剣を隠し、ゆっくりと体を引きずり逃げる素振り
オーガの攻撃が向かってきた時には、天藍に教わったとおり剣を使って受け流す
大丈夫、日々鍛錬をしてきたのだから、落ち着いて。
一瞬でも隙が出来るのであれば、催涙スプレーをオーガの鼻か目に向けて発射
精霊とオーガとの戦闘の際には、邪魔にならないよう周囲を警戒しつつ後方へ移動



日向 悠夜(降矢 弓弦)
  犠牲になった人達の為に必ず依頼を成功させようね…!

敵の奇襲を警戒して息を潜め、
神人を中心に精霊が周りを固める形で待とうと思うよ
サバイバルのスキルを生かして地面に耳をつけて敵の足音を聞ければいいな…敵が来ると分かれば迎撃に役立てると思うからね

敵の攻撃の第一波が終わったら他の神人の子を守るように立ち回りたいな
特に、囮役を買ってくれたアリシエンテさんとかのんさんをね
反撃は無理に狙わないよ
皆の無事を第一に…ね?

囮作戦決行時は武器を構えて「弱っていない」状態をアピールするよ
作戦成功の為に、少しでも貢献しないとね

応急道具一式は持って行っておこうかな
大なり小なり怪我はすると思うから討伐完了したら治療しよっか



イフェーネ・サヴァリー(レイノル)
  初依頼からオーガが相手とは緊張しますね
しかし犠牲になってしまった方のためにも負ける訳にはいきません

現場到着後は周囲に目を光らせ異常がないか注視しておきます
神人は中、精霊は外ですね
早めに異常に気づければ奇襲にあってもすぐ対処できるでしょう

いつ戦闘になっても対応できるようトランスは早めに行っておきます
す、少し恥ずかしいですがこれしか方法がないので仕方ないですよね
…減らず口を叩ける余裕があるのなら大丈夫そうですね
必ず勝ちますよ、レイノル

不自然ではない程度に囮役の人からは少し距離を取ってヤックハルスが近づきやすい状況を作ります
しかし何かあった時はすぐ駆けつけられるよう小刀は常に手に持っておきましょう


●誰が為の祝福か
視界に飛び込んでくるのは真白く霞んだ世界。
普段からあまり人の行き来は少ないのだろう。新緑の森が左右に迫る、舗装のされていない土の地面は小石の少ない轍のある田舎道。
朝陽はあまり入っては来ないが、東の方角から照らされている暖かな陽射しすらもおぼろげで、依頼でなければ幻想的な風景だ。真っ直ぐに道が続いているであろう事はわかるのだが、見えて30m先だろうか。
到着したウィンクルムは乗り捨てられたままの小型のトラックを背にトランスを行う。

「アロガンシア」

「この場所は、貴方にお任せします」

既に何度も共に戦ったパートナーたちにとっては自然な動作。マリーゴールド=エンデとサフラン=アンファングのペアと、かのんと天藍のペアが頬に口付けを贈ると開放された精霊の力が渦を巻きわずかながら霧を晴らした。
これまでの戦闘やサバイバルの知識を生かし、作戦に貢献しようと日向 悠夜と降矢 弓弦も続く。

「友よ、共に進もうぞ。」

既に犠牲が出ている依頼でもあり、不安を抱えている者も少なくはない。
緊迫した情勢はオーガ出現の報を受け一斉に出された依頼の数にも裏打ちされている。
今作戦が初めての依頼であるイフェーネ・サヴァリーは緊張した面持ちでパートナーであるレイノルと向き合っていた。

「いつ戦闘になっても対応できるようトランスは早めに行っておきます。
 す、少し恥ずかしいですがこれしか方法がないので仕方ないですよね」

恥じらいからほんのりと頬も朱に染まっているパートナーの様子に、レイノルの心境はピンと立った耳が物語っている。

「早く背を伸ばせよ、毎回俺が屈まないといけないだろ」

26cmも身長差のある二人だ。お互い譲歩し合わねばならず。
身を屈ませながら放たれる照れ隠しの言葉に、イフェーネがレイノルの肩に手を置き背を伸ばして頬に唇を触れさせた。

「…減らず口を叩ける余裕があるのなら大丈夫そうですね。
 必ず勝ちますよ、レイノル」

そっと体を離せば。覚悟の炎がアメジストの瞳に静かに灯る。
頬への口付けは、今、この瞬間にあっては共に戦場に立つ者への神人からの祝福でもあるのだと。
アリシエンテとエストのペアも、厳かな空気を纏い契約の言葉を発した。

「目的の為の契約に、今こそ誓いを」

どこか、無機質な。普段の立ち振る舞いや波打つ金糸を持つ華やかな彼女からはあまり想像の出来ない底冷えするような冷徹な声。
それはまるで冴え冴えと輝く冬の月。

「ウィンクルムは死ぬ覚悟で戦場に赴くもの。でも、一般の方にその義務は無かったはずよ」

戦いの場においては良き君主。使えるべき主である少女の傍らで同じく瞳に金を持つ新月の闇夜を纏う従者は傅いた。

隙なく辺りを見回せば、積荷であった物資が散乱している。被害にあった当時は更に視界が悪かったろう、夜襲にも気づかぬ筈だ。
帰って来ない親方の姿はそこには無かったが、引きずられた跡だろうか。土の乱れと血痕が森の中へと続いていた。
奇襲が来るとすれば、森から霧に紛れて襲ってくる筈。精霊たちは神人を護るように陣形を変化させる。
悠夜が自分の唇に差した指を押し当ててからもう片方の手をかざした。それを合図に皆は押し黙る。
地に耳を付け、瞼を閉じて集中する。奇襲に備えて些細な気配すらも探るように耳を澄ました。
不気味な事に、早朝だというのに鳥の声すら聞こえず。まるで霧の世界に閉じ込められたかのような錯覚に陥る。
爽やかな筈の朝霧が肌にまとわりつくような、じっとりとした緊張感。張り詰めた空気は、悠夜が動いた事から一気に弾けた。

「横だ!避けろッ!」

鋭く飛ばされる警告の言葉の刹那、霧の白に薄汚れた黒が躍り出た。
皆、同様に警戒に当たっていた為、視線は一斉に姿を現した敵へと集まる。
狙われたのはイフェーネだ。咄嗟に護身用の小刀を構えたイフェーネに攻撃が届く事は無かった。
本能のまま繰り出された爪はパートナーであるレイノルのロングソードによって弾かれた。大振りな一閃に薄汚れた獣は吹き飛ばされた。
予想していた通りに相手は奇襲を仕掛けてきた。けれど、一匹のみ。
敵の動きに注視していたマリーゴールドの額に嫌な汗が浮かんだ。初撃は防いだが、次に仕掛けてくるとしたら……。

「追撃が来ますわっ!」

流れるように霧の中から黒が二つ続いて、鋭い殺気が、爪と牙が、レイノルの死角から迫り来る。
嫌な予感が的中し、マリーゴールドが短く声を上げた。
一瞬の出来事だったが、二振りのナイフが銀の線を描いて舞い踊る。天藍が攻撃をいなしたのだ。確かな手応えに続いて、キャイン!と、甲高い鳴き声がその場に響いた。
フォローするように再び霧に紛れようとする敵を弓弦の放った弾丸が牽制をした。
神人を庇うように陣形を取った事が幸いし、仲間同士で自然と連携が繋がる。

「デミ・ワイルドドッグに間違いありませんね」

奇襲が失敗に終わり、口惜しいとばかりに低く唸り声を上げながら薄汚れた黒――3匹のデミ・ワイルドドッグが現れた。
報告にあった『オーガ』の姿は未だ確認はできていないが、目前の獣達がしきりに後方を気にしている。
――機を伺って潜んでいるのだ。
この場で戦闘を行うと不利なのは此方だ。

「このまま作戦通りに引きつけて目的の場所まで走るぞ……!」

用意していたマジックブックを発動させたサフランが叫ぶ。
地図は既に頭に入れてある。仲間の作った隙を生かし、ウィンクルムたちは霧の中へ真っ直ぐに駆け出した。


●見えぬ未知の敵を知る
辿り着いた戦場となる広い空間は楕円になっており、ウィンクルムたちは陣形を崩さぬよう中央に向かいひた走る。
前衛はレイノルと天藍、中衛にサフランと他の神人を守るように悠夜が立つ。その後ろに神人たちと後衛である弓弦とエストが護るという形で迎え撃つ。
霧に阻まれた視界、しかし、ウィンクルムたちには先と同じ手は通用しない。
弓弦の二丁銃が後方――追ってきていたデミ・ワイルドドッグに向けて火を吹いた。再び霧に紛れて攻撃をしようとしていたからだ。

「この霧は僕の敵だけれど…作戦には味方さ」

弓を好む彼だが、拳銃も練習中とはいえ集中して放たれる軌道は逸れることなく、また味方を掠めることなく。
普段はレンジャーとして活動している経験故か、デミ・ワイルドドッグとつかず離れず背後に追ってくる気配があることを、武器を構えながら天藍が告げる。
特に未だ姿を現さぬ『オーガ』である『ヤックハルス』を気にしているのは、習性を逆手に取ろうとかのんとアリシエンテが囮になる為だ。
自ら志願したからこそ、二人の用意は周到で輸血パックを忍ばせている。
――天藍が、守ってくれると信じているから出来るのだと、そう気丈な言葉をかのんから聞いた時、天藍は必ず護るのだと心に誓った。
全力で走る中でいても冷静に敵の状況を観察していたエストも気付いた事柄を手短に告げる。

「どうやら、デミ・ワイルドドッグはヤックハルスに統率されているからこそ連携が出来ているようです。奇襲を防いだ際に後ろを気にしていたのは奴らだけでは不測の事態に対応出来ないからでしょう。次はこちらの連携で撹乱させてやりましょう」

「よし。弱った所を狙うのなら暫くヤックハルスは控えているはずだ……その間にデミを減らす事を優先するか」

天藍に続いて大剣を構えるレイノル。敵なら倒すだけだろ、と。
狙うは足元。重い一撃は素早い敵にはそう当たらないが、味方がいれば別だ。

「俺も忘れないでくれよ、遊ぼうぜ。ワンちゃんたち」

飄々とした軽口と共にサフランの目眩の魔法が再びデミ・ワイルドドッグを襲う。
その隙を見逃さずレイノルの一閃が敵を捉えると、別のデミ・ワイルドドッグが反撃に牙を向ける。
すかさず天藍の双刃が煌き、残りの一匹はガンナー二人の弾丸の雨に撃たれるのだった。
更にひるんだ敵に悠夜の追撃のナイフが一太刀。ヒットアンドアウェイの要領で直ぐに後方へと退く。
そんな押収が繰り返されると、追い打ちをする余力も無く三匹の獣のうち一匹は既に足を引きずっている。
それでも濁った目からは殺気は衰えることなく、威嚇するように牙を見せて唸っている。
その一匹は後方へ移り、余力の残る二匹が唐突に示し合わせたように違う方向へ散った。

「……なっ!?」

思わずレイノルが声を上げる。横から崩しにかかろうとしているのか。
左舷の獣が天藍に阻まれている間に咄嗟に後衛の銃の牽制が入るも右舷の勢いは殺せずアリシエンテへとその爪が振り下ろされた。

――獣の視界一面舞い散る赤。

パートナーであるエストだけは、アリシエンテの思惑を察していた。彼女が自ら一歩前へ出ていたことに気付いたのは彼だけだった。
気を取られたレイノルに、傷の重い獣が隙を付いて行ってきた牙の攻撃が襲いかかる。それを振り払って返す刃でのトドメの一撃に力尽きた。
真っ白な服を血に染めたアリシエンテが地に蹲る。
アリシエンテの負傷を受けて、同じく囮役であるかのんも同時には襲えない距離を測りながら血液パックを裂き蹲った。
土に広がる赤と鉄の匂いが戦場に広がる。
囮以外は隙無く武器を構えるウィンクルムたちだったが……。

誰が気付いていただろうか。既に少し前から、ツンとした異臭が近付いてきていたことに。


●空薬莢と輪舞曲を
武器を構えた瞬間に、ぞっとするような威圧感が戦場を支配した。
それは気配も無く、だが確実に近付いて来ていた。
戦闘の経験が浅いイフェーネは崩れ落ちそうな自分の膝を叱咤し叫ぶ。

「……っ!アリシエンテさんっ」

周りを警戒し、注視していた筈なのに。マリーゴールドがその動く影を目に入れた時には、長い爪が蹲るアリシエンテに迫っていた。
死神の鎌のような、鋭利な爪。
何かあった際に直ぐ動けるようにと、皆、構えていた筈なのに。

「……がっ、は……ぁ」

アリシエンテ本人も、来ると分かっていた攻撃だったが。銃の連射の音を聴きながら、振り下ろされた爪が腹を抉っても、アリシエンテの瞳はどこまでも冷徹だった。
用意した血液に、自分の血が混ざる。致命傷を狙った攻撃が逸れたのは『ヤックハルス』が襲いかかる瞬間を狙い済ましていたエストの銃撃があったからだ。
主の意思を汲み、彼は命令のままに実行した。

「サフラン……!」

「ああ、分かってる……このッ!」

サフランのパペットマペットで生み出されたぬいぐるみが無茶苦茶に振り回される爪からアリシエンテを護った。


――ガアアアアァァァアアアア!


堪らず後ろに退いた『ヤックハルス』が、獲物を狩り損ねた怒りの咆哮で空気を震わす。
それに呼応するかのように、満身創痍の二匹になったデミ・ワイルドドッグも吠え声を重ねた。
相見えた『オーガ』は、纏う腐臭も然ることながら汚れた醜い容姿に澱んだ昏い目をしたハイエナの頭が不気味である。
野犬と比べると一回り大きい体躯が二足で立ち上がり、それでいて素早く目に負えなかった。
痛いほど刺さる視線は殺気を孕んでいるが、先ほどデミ・ワイルドドッグから感じていたものとは比べ物にならない。
傷の深いアリシエンテを庇おうと悠夜が前に立つ。心優しい彼女は焦りも身の内に燻らせてはいたが、自らへの静かな怒りも抱いていた。
そんな彼女を見兼ねて弓弦が寄り添う。

「戦闘で大事な事は皆との連携、焦らない事。ヤックハルスは素早い……だからこそ、こちらも惑わされずに行動すべきだ。だろう?」

何時もの穏やかな笑みを浮かべて。グリップを強く握る手が白くなっているのには気付かないふりをして。
皆、一様に動揺は隠せないでいたが、エストは冷静にダメージ蓄積の多いデミ・ワイルドドッグに銃口を定め、撃ち抜いた。
虫の息である一匹に天藍の剣舞が煌めいた。潰れた喉が掠れた空気を絞り出し、そのまま動かなくなった。
動きの鈍くなった敵にレイノルの剣撃と弓弦の銃撃の連携が決まり、取り巻きの野犬は全て倒れたのだった。
ついに、残るは『オーガ』のみ。


●警鐘は朝霧に消ゆ
霧の中、睨み合いが続く。
此方の動きを伺っているのだろう。引き裂かれたような大きな口が歪み、下卑た笑いを浮かべている。
黒い唇を、赤い舌が這う。
『ヤックハルス』の特性上、弱者を狙い強者からは逃げようとする姑息な習性がある。
一見すると追い詰められた状況に見えるが、デミ・ワイルドドッグとの戦闘で前衛は疲弊しており、また、血濡れの少女が二人。
勝機があると判断したのか、攻めの姿勢が続いた。

「ぐあ……っ!」

「……!?レイノル!」

程なく猛攻に耐え切れず前衛のレイノルが膝をつく。心配そうにイフェーネが駆け寄った。
天藍が抑えている間にサフランの魔法とガンナーからの銃撃支援が届く。
後衛より更に後ろに下がった戦闘に巻き込まれない場所には、額に玉のような汗を浮かべて負傷した箇所を押さえながらアリシエンテが戦況を見守っていた。
倒れたレイノルをイフェーネとマリーゴールドがなんとか運ぶ。
イフェーネに介抱を任せ、マリーゴールドが戦場に戻る頃にはさすがの『ヤックハルス』も弱っていた。

慢心が呼んだのは、己が身の滅び。

統制の取れたウィンクルム達の連携の前では、如何に動きが素早い『オーガ』であっても一匹の力はたかが知れていた。
こんな筈では無かった。きっと言葉が話せていたならば、そう喚いていただろう。
霧だけのせいではない霞みゆく視界に、がむしゃらに振るわれる爪は宙を切り裂くだけだった。

「これで終わりです……」

赤く染まっていた、主を裂いた鋭い爪は折れ、名残りの黒がこびり付いていた。
無感情に一瞥し、慈悲も無く、ただ冷たい言葉がエストの口から紡がれる。
その心の内で燃えるは、寒々とした蒼い焔。
額へと、ぴたりと合わさった照準。
引き金に添えた指を動かせば、硝煙の匂いと、鈍い音と共に目前の敵は地に倒れ伏したのだった。


●明ける霧の世界は
戦闘が終わり、悠夜は持参した応急道具で皆の治療に当たる。パートナーの弓弦も手伝い、なんとか皆が動けるようになったのは朝陽が昇り立ち込めていた霧も薄くなった頃だった。
大きな怪我を負ったアリシエンテとレイノルは念の為に安静にするよう、パートナーが付き添っている。当人たちは体力の消耗が激しいからか、直ぐに眠ってしまった。
イフェーネの凛とした瞳は心配で揺れている。不意に触れた手が冷たくて嫌に鼓動を騒がせたから。温もりを分けるようにぎゅっと握った。
エストも何時ものように傍らに控えているが、閉じられた瞼に金の長い睫毛。青白い顔が本当に人形のようで。

「どうか、早く何時もの貴方に戻って下さい」

――そうでないと、何時もの私に戻れないではありませんか。

最初の襲撃現場に戻り、犠牲者の遺品をサフランと共に探すマリーゴールドの姿もあった。
血痕を追い、森の中へと入ろうとするパートナーをなんとか押しやって、残された小型トラックの運転席を探した時だった。
ダッシュボード内に、家族の写真だろうか。割腹のいい男性と優しそうな女性、そして子どもたちの姿が写っていた。
大切そうに包まれたお守り袋も入っており、その二つの品を丁寧に壊れ物を扱うかのように抱きしめた。

ガーデナーであるかのんが、そっと襲撃現場に花を贈る。そんな彼女に寄り添うように、気遣うように。天藍の優しく柔らげた紫の瞳を見てかのんも穏やかな微笑を返すのだった。

「お疲れさん……」

「天藍、ありがとう」

言葉こそ短いが、その一言には沢山の想いが込められていた。


明けない夜がないように、どんな夜にも朝陽はまた昇る。
黎明の霧を晴らしたウィンクルムという光。
今はただ、共に無事であった喜びを。



依頼結果:成功
MVP
名前:アリシエンテ
呼び名:アリシエンテ
  名前:エスト
呼び名:エスト

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 文月うさぎ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 難しい
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 多い
リリース日 05月06日
出発日 05月14日 00:00
予定納品日 05月24日

参加者

会議室

  • なるほど、サバイバススキルなんてものもあるんですね。
    とても役に立ちそうです。日向さんよろしくお願いします。

    私も先ほどプランを見直して提出してきました。
    出発まであと少しですね…、成功しますように!

  • [26]かのん

    2014/05/13-22:54 

    あ、サバイバルスキル、成る程。
    奇襲の方向が分かるだけでも、迎え撃ちやすいかも。
    実は天藍もそのスキルあるのですが、字数的に厳しそう・・・
    日向さんにお任せしますね。
    あと1時間くらいですね、もう1度見直してプラン提出してきます。
    皆様よろしくお願いします!!

  • [25]日向 悠夜

    2014/05/13-22:27 

    中々顔を出せなくてごめんね…!
    イフェーネさん、かのんさん、マリーゴールドさんよろしくお願いするよ。

    作戦は了解しました。
    奇襲作戦は神人を内に、精霊が外に…だね。
    あと、奇襲タイミングを図るためにサバイバルスキルで足音を聞こうと思っているんだ。…成功するかはわからないんだけれどね?
    囮は2人、だね…アリシエンテさん、かのんさん。危険だけれど…お願いするね。

    出発まであと2時間を切っているね…
    依頼、成功させようね!

  • かのんさん、初めまして。よろしくお願いしますっ

    奇襲対策と囮の作戦、マジックブックの魔法、了解ですわ!
    戦闘はマジックブックの魔法、あとパペットマペットのスキルでの援護を考えています。

    出発時間まであと半日くらいですね。
    危険な依頼ですが皆様怪我無く、依頼を成功させられますように
    改めまして皆様、どうぞよろしくお願いしますっ

  • [23]かのん

    2014/05/13-00:08 

    イフィーネさんは初めましてですね。こちらこそよろしくお願いします。
    先の私の発言ですが、自己完結してしまって申し訳ないのですけれど、オーガは1体ですし、攻撃力重視でいこうかと思います、差し支えがあればお知らせ頂ければ。
    レイノルさんと連携取って攻撃出来るように、こちらも天藍に伝えておきますね。

  • マリーゴールドさん、かのんさん初めまして。
    よろしくお願いします。

    はい、奇襲対策はその案で異論ありません。
    総勢10名になりましたから視野も広くもてますし、各自が注意すれば何かあってもすぐ気づけそうですね。
    囮2人の件も了解です。危険な役目をお任せしてしまいますがよろしくお願いします。

    ではレイノルには囮の時と天藍さんが注意を引いてくださっている間に攻撃して貰う方向でいこうと思います。
    同じ手は何度も効かないと思いますので最初で最後の心がまえでいきますが、傷を負わせられればヤックハルスも多少は動きが鈍るのではないかなと期待しています。

    順番は同じくデミ・ワイルドドッグ→ヤックハルスで考えています。

  • [21]かのん

    2014/05/12-23:06 

    ん~、目下、天藍のジョブスキルのセットに悩んでいます。
    対デミ・ワイルドドッグは、MP温存のため通常攻撃を考えていますが、肝心の対ヤックハルス・・・
    現在、アルペジオⅡをつけていますが、MPの都合上2回で打ち止めなのですよね。
    注意をこちらに引いて牽制をメインするなら、攻撃力は落ちてもエトワールで回避上げておくべきか、2発打ち込むまでに何とかなるのか・・・悩ましいです。

  • [20]アリシエンテ

    2014/05/12-01:26 

    >デミ・ワイルドドッグにマジックブック「目眩」の魔法
    是非、お願いするわ!!(デミワイルドドッグと、ヤックハルスへの対応がまだ頭の中で全然追いついていなかった人)どうか、是非宜しくお願いするわねっ。

    >ハードブレイカー
    強力な前衛だわっ。かのんさんの案に則れば命中率も気にならないかも知れないわねっ。

    >二人目の囮
    良いと思うわっ!どちらを狙われたにしろエストには、ヤックハルスを狙撃させれば良いのだものね。……これが、命からがらというものかしら……(汗)

    私もまずは、囮時の例外を抜いて、
    デミ・ワイルドドッグを片付けてからヤックハルスへを目指すつもりよ。

    こちらも何か問題点等があれば教えて頂ければ幸いだわっ。 

  • [19]アリシエンテ

    2014/05/12-01:25 

    まあっ!満員っ!満員だわっ!!(泣きながら大喜び)
    参加された皆様、どうぞ宜しくお願いするわねっ。
    しかし、確かにそろそろプランの仮アクションを出さなければならない頃……。

    最初の奇襲は、到着までじっと無言で獣の息遣い足音等を確認しつつ、かのんさんの案『人を中心に精霊が周りを固める形』で。少しでも異変があったら知らせる。

    で、どうかしら。霧自体は晴らし様が無い以上、これだけでも対応策はあった方がはるかに違うと思われるわっ。

  • [18]かのん

    2014/05/12-00:10 

    続き

    ヤックハルスへの対応ですが、リスク分散の意味で私も怪我をしたふりをして、アリシエンテさんとは少し距離を取って2人目の囮になろうと思っています。
    (HPも防具もある事ですし)
    怪我人のどちらをまず襲うか?と、一瞬でもヤックハルスの行動が遅くなれば、その分こちらで出来る事が多くなりますので。

    デミ・ワイルドドックを倒し次第、天藍もヤックハルスへの対応に回ります。
    なるべく正面でこちらに注意を引きつけますので、命中低めの方はその隙を突く形で攻撃して頂くのが良いのではと。

    飛び込んだ途端、長々とすみません。言いっ放しで申し訳ありませんが、何かありましたら明日夜確認しますので、よろしくお願いします。

  • [17]かのん

    2014/05/12-00:08 

    飛び込みの参加失礼します。
    かのんと申します、パートナーはテンペストダンサーの天藍です。
    頭数を増やして攻撃を分散させる位にしか役に立たないかもしれませんがよろしくお願いします。

    皆様の作戦拝見しました。それを踏まえて、
    天藍は、デミ・ワイルドドックの鼻面を狙った直接攻撃を予定しています。
    3匹なら、統率がとれていたとしてもこちらが不意打ちに対応出来れば、5人精霊がいますので何とかなるのではないかと
    奇襲の対策は、神人を中心に精霊が周りを固める形を取って、襲撃に備えるぐらいしか思いつかないのですが・・・

    すみません続きます

  • こんにちは、マリーゴールド=エンデと申します。
    パートナーはトリックスターのサフラン=アンファングです。

    アリシエンテさん、イフェーネさん、初めましてっ
    悠夜さん、今回もよろしくお願いします!

    デミ・ワイルドドッグはマジックブック「目眩」の魔法で錯乱させたら戦いやすくなるかもしれませんわね。

    奇襲に関しては難しいですわね、うーん。
    とにかく戦いやすい場所まで出る時間を稼ぐ事に集中するなら、
    発煙筒を森に向けて放って敵の視界と嗅覚を惑わせる、とか。
    風向きがちょっと心配になりますけれど…。

  • 初めまして、途中からですが参加させて頂きますね。
    イフェーネ・サヴァリーと申します。
    パートナーはハードブレイカーのレイノル。
    これが初依頼になりますがよろしくお願い致します。

    レイノルはハードブレイカーなので盾にはなれそうにはないですが、前衛ではあるので何かのお役に立てればと。
    命中が少し心もとないので敵の気が逸れている時を狙って確実に当てられるように、と考えています。

    奇襲に関しては難しいですね…。
    戦闘開始時の奇襲に注意で開始が現場に付いた直後となると凝ったものは準備できなそうですね。
    ううん、私ももう少し考えてみます。

  • [14]アリシエンテ

    2014/05/10-22:41 

    では、こちらの行動は、

    1、デミドック(数は少しでも減らしてからの方が良いかしら…?)の前に出て輸血パックを護身剣で穴を開ける。
    2、ヤックハルスに誤認識をさせて、こちらを襲わせる。
    3、エストがヤックハルスを迎撃
    4、それでも襲い来る場合は1撃をこちらで防ぐ。

    この前に、デミドッグの数を減らせれば良いわね。
    エストのダブルシューターを序盤から打ち放しておけば、少しは軽減できるかしら……?

    降矢さんのガンアサルトは賛成よっ。ヤックハルスが出て来てからなら、かなりの効果が期待できると思う!

  • [13]アリシエンテ

    2014/05/10-22:37 

    本部に連絡してくれたのねっ!感謝だわっ!
    これで、輸血パックと催涙スプレーは確定ね。

    キッチンタイマーは使えそう。戦闘中にいきなり鳴るようにすれば、相手の気を一瞬でもそげる気がするわっ。
    ……文字数300文字の制限上、輸血パックと催涙スプレーで手が一杯になってしまいそうな気がするわ。私が持てれば良いのだけれども……。
    鳴らすタイミングを見計らう意味合い的でも日向さんに持って貰った方が良いかも知れないと思案したけれどもどうかしら……?

    生肉は、荷物があまった場合かしら……デミドッグが統率が取れている場合、生きている人間の肉で無いと見向かない場合があるから……。

    現状の持ち物
    輸血パック、催涙スプレー 

  • [12]日向 悠夜

    2014/05/10-17:14 

    300文字の壁は高いね…

    奇襲に関しては本当に考えさせられるね…
    うーん…鳴子でも設置できれば足しにはなるだろうけれどなぁ…
    時間がないのよねぇ…うーん

    …キッチンタイマーとか、音の出る物で相手の気を惹かせる…
    生肉を麻袋なんかに入れて持っていく…

    …ほんと、どうしよっかぁ…?

  • [11]日向 悠夜

    2014/05/10-16:23 

    連投ごめんね

    血を被るよりも、デミドッグと刺し違えた「ふり」をして輸血パックに護身剣で穴を開ける…というのはどうかな?

    この「ふり」に関しては…アリシエンテさんがデミドックの前に出てしゃがむだけで良いと思うな。
    視界が悪い場だし、神人が蹲って血の匂いを漂わせる…それだけでヤックハルスは誤解すると思う。
    もちろん、エストさんがきちんとアリシエンテさんを守る事が前提だけれどね?

    それと…降矢さんにダブルシューターじゃなくてガン・アサルトを使ってもらうのはどうかな?
    デミドッグの統率とヤックハルスのテンポを崩すというのも悪くないんじゃないかと思うんだ。

  • [10]日向 悠夜

    2014/05/10-15:31 

    …じゃあ、囮役…任せるね?

    輸血パックの入手については大丈夫そう。
    本部に質問したら
    「A.R.O.A.本部にはかなり大規模な医療施設があり、
    医療スタッフも一流で、手術なども行えます。

    現代で言うところの大学病院などを
    想像いただけますと幸いでございます。

    技術や機材も最新のものが揃っていたりと、
    治療出来る幅も広くいです。」
    だって。

    …他にも、入用な物を考えておこうかな…?

  • [9]アリシエンテ

    2014/05/10-03:41 

    連投本当に申し訳ないわっ!(汗)


    しかし、デミドッグに攻撃が当たらなければ、気がそがれてデミドッグの餌食になってしまう。

    ならば私の選択肢は、攻撃を単独で精霊に任せて、その間に『精霊がデミドッグの掃討ほぼほぼ終わりそう』となったタイミングで血をかぶってしゃがみ込む位よっ!(ぐっ)
    幸いにして霧だから血をかぶる様子も見えにくいだろうし。

    大丈夫よ、一撃は隠し持った剣で防いで、催涙スプレー顔面に吹き付けて見せるっ!
    大丈夫、注意していれば一撃だったら防ぎきれると思うわっ。

    他にも何か延命処置的なものがあったら教えて頂戴っ、日向さんの案はとても理にかなっているからどれも非常に参考になるものっ。

  • [8]アリシエンテ

    2014/05/10-03:36 

    戦闘方法としては、
    1、ダブルシューターを精霊2人でぶっ放して、弾幕乱射による弾丸の嵐でデミドッグを3体仕留めきる。

    2、ヤックハルスを十字砲火して、精霊2人のダブルシューターで蜂の巣にする。

     問題点
    1、ヤックハルスの出現タイミング。
    2、囮で動きを止めた際に、必ず仕留められる力量

    1、は「開始時の奇襲」と上文で言っているから、デミ・ドッグ遭遇時に(ヤックハルスの特徴上、統率の取れたデミドッグに襲わせて、弱った得物が発生してから出てくる可能性が考えられる)、

    その為ちょっとだけタイミングを前後ずらして襲ってくる可能性が高い。

  • [7]アリシエンテ

    2014/05/10-03:32 


    うん。色々考えたのだけれどのこの選択肢よ。
    失敗したら、それはそれで囮になって、そのまま『正しいご飯の出来上がり!』だし、任務そのものには成功できるかと……(判定は『失敗』でしょう)

    でも、この足止め手段をとる場合、2度目が無いだろうだけに、仕留める事に失敗は許されないと思う。だから、強くて確実に仕留められる人が必要だと判断するわっ。


    ともあれ、今回、人数と盾が圧倒的に足りないわ。
    本当は最初、日向さんの援護に回る予定だったのだけれども、このままじゃ数に押し切られる。

    ↑続くわっ。

  • [6]日向 悠夜

    2014/05/10-00:37 

    よろしくね、アリシエンテさん。エストさん。
    ふふ、まだLv.4なんだけれどね?
    でも、その位の働きを出来る様に頑張るよ!

    囮についてなのだけれど…本当に、良いの?
    提案した私が言うのもなんだけれど…本当に危険だよ。
    レベルが低いから受け持つと言っても、低いからこそ失敗した時のリスクは高いんだよ?
    …それでも、いいの?

  • [5]アリシエンテ

    2014/05/09-23:51 

    連投失礼するわね、

    しいて言うならば、日向さんと降矢さんがLv.5であられるくらいかしら。

    ヤックハスルの対策については、囮を私にやらせて欲しいの!
    私はまだまだレベルが低いし、隙を突いて攻撃した際に致命傷を与えられないのは致命的だと思うから……何としても、日向さんに止めを刺してもらいたいと思っているわっ。

    催涙スプレーは利かなかった時が怖いから、同時に相手の一撃を防ぐ為の、護身用の装備剣もきちんと持って行く事にするわね。

    装備品以外だと、持って行かれるのは3つまでだと聞いているわ、輸血パックもこちらで用意して少しでも、日向さんの負担を減らせるようにしたいとことね。

  • [4]アリシエンテ

    2014/05/09-23:50 

    こんばんは。アリシエンテと言うわ。こちらはエスト。
    どうぞこれからお願いするわっ。

    私も『難易度:難しい』『プレストガンナー2人』は、かなり難しいと思ったわね。
    攻撃の集中を集めて盾になってくれる人がいないのだもの。

  • [3]日向 悠夜

    2014/05/09-20:46 

    連投ごめんね?

    ヤックハルスには弱った者から狙う習性があるみたいだね
    それを利用する…っていうのはどうかな

    重傷を負ったふりをしてヤックハルスを近づかせ、攻撃を確実に当てる…という風にね
    攻撃じゃなくて、催涙スプレーなんかを吹きかけて視界を奪うのもありじゃないかな?
    …失敗すると、とても危険なんだけれどね

    A.R.O.A.本部もしくは近くの病院から輸血パックを拝借して血の匂いを漂わせるとよりリアリティが出て成功する可能性はより増えると思うんだ

  • [2]日向 悠夜

    2014/05/09-20:16 

    こんばんは
    危険な任務で不安だけれど…まずは、共に戦う仲間の事を知らないとね?

    はじめまして。私は日向 悠夜って言うよ。
    パートナーはプレストガンナーの降矢 弓弦さん。
    よろしくお願いするよ。

    現在居るメンバーはどうやらプレストガンナーしか居ないみたいだね…
    これは、ちゃんと作戦を立てないと大変…かも?

  • [1]アリシエンテ

    2014/05/09-00:45 

    (緊張しつつコソコソしながら)
    まだ、誰もいないみたいね……(右見て左見て)

    掃討作戦の様だけれども、難易度は「難しい」報酬「多い」という事は……余程下準備と警戒を怠らないようにしないといけないという事ね(汗)
    自分、他の方の足を引っ張らなければ良いのだけれども……


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