プロローグ
通常ならこんなことは起こるはずがないのだ。それなのに。
紅い月の瘴気のせいだろうか。
ヨミツキの妖しさのせいだろうか。
人の念のせいだろうか。
サクラヨミツキの外れにある廃校舎。
建物は使われなくなったが、校庭に植えられたヨミツキは健在で、今も卒業生が世話をし、花の咲く季節には花見を楽しんでいる。
瘴気が立ち込めている今年もオーガやデミ・オーガ、ネイチャーなどの危険に注意しながらも、校庭のヨミツキを楽しんでいた。
事件はそんな中起こった。
校庭にある1番大きな桜の木、これが揺れたのは、初めは皆、風のせいだと思った。
気にせずに花を愛でつつ菓子や飲み物を囲んで昔話に興じていた。
しかし、どうにも降ってくる桜の花びらの量が多い。
随分降るな、とほろ酔いつつ顔をあげた男性は、目を瞠る。
1本だけ、台風のさなかに立ち風に煽られているかのように激しく枝をくねらせている。
男性は思わず隣で仲間と談笑している友人の肩を掴んだ。
「何だよ」
笑顔のままで振り返った友人だが、男性の指差す方向を見て、すぅっと笑みが消える。
明らかに異様な桜の木の様子に。
花見に訪れた他の面々も続々と異変に気付きざわめき始める。
「桜が……トレント化した?」
この瘴気だ、単なるネイチャーではなくデミ・トレント化している可能性が濃い。
場は一気に混乱する。
早く、ここから立ち去らなくては!
「おい、あれ、見ろよ!」
誰かが叫ぶ。
桜の木の幹に、1人の青年が、取り込まれていた。幹の割れ目に身体を押し込められるようにして。
青年の顔は青白く、目は虚ろ。
「アディー!」
青年の仲間とらしき者の叫び声が響いた。
アディーは、この学校最後の卒業生の1人だった。
特別親しかった仲間と4人、ここで酒宴を楽しみながら、思い出話に花を咲かせていた。
今日ここに集まったのは他でもない、仲間であるブレットとカーラがこのたび婚約を決めたというので、それを祝うためだ。
「だけど、2人はいつからそういう関係だったんだよ」
もう1人の仲間、ダレルがからかうと、ブレットとカーラははにかんで笑う。
照れ隠しなのか、カーラは
「今年もここの桜は綺麗ね」
と話を逸らす。
「毎年皆が、特にアディーとダレルが世話をしてるからな」
ブレットもカーラに合わせる。
「2人で植木職人になるんだ、って言ってたけど、あれはどうなったんだよ」
言われてアディーが照れ笑いする番だった。
彼は今、その夢に向かい独立目指して庭師として働いている。
いつか2人で……そう未来を誓ったから。
アディーが照れ笑いしながらダレルを見遣る。同じような笑みが帰って来ると思っていた。
だが、ダレルは固い表情で前を向いたまま、淡々と告げる。
「そりゃガキの頃の話だろ」
アディーは凍り付いた。
ダレルも同じ気持ちを持ち続けてくれていると思っていたのに。
「ダレルは大手の造園会社に就職したんだっけ」
アディーの様子に気づかずカーラがダレルに話しかける。
「ああ、ゆくゆくは会社を継ぐことが決まった」
「すげえ、それ跡取りってことか」
ブレットが興奮気味に言うと、ダレルは得意げな表情を見せた。
「社長親子に見初められてね」
「社長の娘と結婚するってこと?婿入りってこと?」
カーラがはしゃぐ。
アディーはそれらをまるでテレビ画面の向こう側の出来事のように感じていた。
けれど、口は勝手に言葉を紡いでいた。
「すごいな。今日はカーラたちだけじゃなく、ダレルのお祝いもしなきゃな」
ダレルは気まずそうに上辺だけの笑みをアディーに投げかける。
アディーは目を伏せ軽く頭を振った。
4人は再び杯を合わせ、宴はさらに続いたのだった。
気分が高揚した彼らは、いつの間にか、アディーがふらりと抜け出したことに気がつかなかった。
私たちの友達を助けてください、とA.R.O.A.に依頼があったのは、校庭にデミ・トレントが出現したすぐ後のこと。
旧校舎周辺はすでに住民に避難勧告と立ち入り禁止令が出ている。
依頼に訪れたのは男性2名、女性1名の3人組だった。
彼らは桜のデミ・トレントに囚われた青年アディーと共に、酒宴を楽しんでいたらしい。
「デミ・トレントの撃退だけなら問題ないですけどね……」
話を聞いた職員がペンの尻でこめかみを掻く。
囚われている青年をどうすべきか。
このままだと、デミ・トレントと共に倒してしまいかねない。
「デミ・トレントと強く同調する何かがあったのでしょうかね」
であれば、デミ・トレントとの同調を絶ち切れれば、助けられる見込みがあるかもしれない。
「もしかしたら、あれに手がかりがあるんじゃないかしら!」
カーラが何か思い出したようだ。
「ほら、私たちが卒業の時にあの桜の根元に埋めたタイムカプセル」
「そうか、よし、あれを掘り返しに行こう!」
すぐさま行動しようとするブレットを止めたのは、職員ではなくダレルだった。
「待てよ。そこに手がかりがあるという確証はないだろう?無理に危険な場所に行くことはない」
「確証はなくても可能性があるなら行くさ!お前、アディーを助けたくないのか」
「……そんなことは、ないが、だがあれは……」
ダレルは歯切れ悪く返答する。
「まあ落ち着いてください。どちらにしろ、あなたたちだけで校庭に戻ることは許可できません」
職員が皆を宥める。
「任務にあたるウィンクルムが同行を許可すれば、一緒に行ってもらいます。それで、いかがでしょうか」
カーラとブレットは、仕方ない、という表情で頷いた。ダレルは苦い顔をしたまま無言であった。
「また、人々の安全を第一にしなければなりません。デミ・トレントの退治を最優先させていただきます」
つまりは、アディーの救出までは約束できないということ。
ブレットはぐっと唇を噛み締めた。
カーラは胸に手を当て、
「きっと大丈夫。手がかりは、あるわ」
と祈るように呟いた。
解説
最優先事項はデミ・トレントの撃退。
可能であれば、アディーの救出となります。
タイムカプセルを見つけられれば、その中にある『手がかり』に基づきアディーに呼びかけることができます。
呼びかけによってアディーが正気を取り戻せば、桜との同調が切れて救出できる可能性が高まります。
皆がパニックになって逃げ出しているため、校庭には酒宴の残飯が多く残っています。それを狙ってワイルドドッグも多数出現するという危険な状況です。
カーラたちの同行を許可するかどうかの判断は皆様にお任せします。
ゲームマスターより
今回はひとひねり入ったデミ・オーガ退治です。
なんとかアディーを助け出してあげたいところですが……。
皆様のご参加をお待ちしております。
最後になりましたが、この度の震災で被害に遭われました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
1日も早いご復旧をお祈りいたします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
危険だが、それでも行くのだな? 恐らく…君達が呼びかけた方がアディーは助かる 分離できるかはアディーの心にかかっているんだ ◆ ダレル達に危険性と可能性両方を説明し、同行を許可 アディーは希望と夢を失った状態だと話す タイムカプセルには何を入れたか聞く それを見たら、昔の気持ちに戻って夢を思い出せるかもな トランス⇒ハイトラ 掘る間は武器で彼らをガード デミは倒し、魔樹の枝は払う その間もアディーに呼びかける 品物が出たら共に説得 「就職…本当にそれで良いのか?アディーの姿は君の姿でもあると思うぞ」 とダレルの心の背中も押す 好機を捉えアディーを力一杯引き抜く! 「ダレル達も一緒に引いてくれ!」 アディーを支える ガードし、庇う |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
オレ達の役目は 1.デミ・トレントをタイムカプセルの埋まっている場所から移動させる 2.デミ・トレントのを引き攻撃を引きうけアディー救出までの時間を稼ぐ だぜ。 現着後即トランス。 敵の足元にタイムカプセルが埋まってるだろうからハンマーで攻撃、気を引いてオレ達を追うよう仕向けて移動させる。 敵が追ってくるようじわじわ移動。ある程度距離を稼ぐまでスタンさせないように攻撃。 敵からの攻撃はギリギリ回避か防御力で耐える。 ※野犬の数が多い場合オレは犬の数を減らす方へ最初は参加。減ったらトレントへ。ラキアは上記に準じトレント対応。 アディー救出後はデミ・トレントへ盾役のまま攻撃続行。 ラキアMP不足字はディスペンサ使用。 |
鳥飼(鴉)
校庭に着き次第トランスして、鴉さんと野犬の対応をします。 皆さんの邪魔はさせません。 鴉さんの背中を護る位置で、傘を広げて構えます。 襲って来た野犬は傘で受けて、杖で攻撃。 数が多いので1体ずつ相手をすることはできませんけど。確実に攻撃を当てて行きたいです。 倒した野犬や、残飯に足を取られないように気を付けます。 この状況で無理しないのは、ちょっと難しいですね。 僕の方に野犬が集まって来たら、鴉さんに伝えて向きを入れ替えて対応します。 野犬を先に倒すか、救出が先になるかはわかりませんけど。 僕は僕に出来る事を、ですね。 鴉さんのMPが10以下になったらディスペンサをします。 回避低下中は無理せず防御だけしてますね。 |
シムレス(ロックリーン)
同行許可 「強く同調する何か」を考える為、アディーが居なくなる前の会話、様子など聞きたい 可能なら皆と情報共有 状況合えば言いたい ダレルの様子に視線送りカーラ達に ヨミツキの置かれた状況とアディーの共通点について考えてみて欲しい 心当たりがあれば率直で誠実な語り掛けを期待します 同調を切る事は彼を知るあんた達にしかできない カプセルの場所とデミトレントの距離が離れるのを待って掘り返し開始したい 校庭入る直前トランス ロックと行動 カーラ達の護衛 向ってくるワイルドドッグがいたら追い払いたいが完全な敵意を持って襲ってくるなら切り付けてロックに合図 呼び掛け 躊躇する者がいたら 今出来る事をしないつもりか? 失うモノは重いぞ |
「ヨミツキの木が、そんなことに……」
悲痛な面持ちになるラキア・ジェイドバイン。その隣で、セイリュー・グラシアもきゅっと唇を噛む。
「どうか、私たちも一緒に行かせてください!」
懇願するカーラにシムレスは、ふむ、と思案するように腕を組む。
アディー救出の鍵は、彼と強く同調する何かを探り出すこと。
であれば、直前まで彼と共に過ごしていた友人たちの協力が必要であろう。
「俺は同行しても構わないとは思う。だがその前に、アディーが桜に取り込まれる直前の状況を詳しく聞きたい」
シムレスの言葉にカーラ達が視線を合わせる。
先に口を開いたのはダレルだった。
「いや、たいした話はない。皆酒も飲んでいるし、記憶に自信がない……普通の宴会といったところだ」
「あ、でもね!」
ダレルの言葉を遮るような形でカーラが喋り始める。そこでウィンクルムたちは、カーラとブレットの婚約祝いを兼ねた宴会であったこと、ダレルの婚約も発覚したことなどを知るのであった。
「俺……今回の原因がなんとなく見えてきたような気がする」
ヴェルトール・ランスがぼそっと呟くと、アキ・セイジは「ああ」と小さく答え頷いた。
鳥飼も同意するよう頷きはするが。
「けれども、現地に行って確認してみないとなんとも言えませんね」
「そうですね。そのためにも、御友人たちには多少の危険はあっても同行してもらうのが良いでしょう」
鴉の言葉に異論を唱える者はいなかった。
セイジは、カーラ達の覚悟を問う。
「危険だが、それでも行くのだな?」
一瞬の躊躇の後、ブレットが零す。
「誰かに任せきりにして、後悔するようなことにはしたくない」
ブレットの素直な気持ちに、セイジは頷いた。
「アディーはきっと、希望と夢を失った状態なんだと思う。タイムカプセルで、夢を取り戻せるといいな」
「恐らく…君達が呼びかけた方がアディーは助かる。
分離できるかはアディーの心にかかっているんだ」
シムレスがカーラ達ひとりひとりの顔をしっかりと見ながら言葉をかける。
「アディーとデミ・トレントになったヨミツキとの共通点について考えてみて欲しい。
心当たりがあれば率直で誠実な語り掛けを期待します。
同調を切る事は彼を知るあんた達にしかできない」
皆が頷くのを見て、ロックリーンが彼らに言う。
「では、あなたたちの護衛は、僕とシムさんがメインで付くね。他の皆も全力であなたたちを護るけど、出来るだけ僕たちから離れないようにね」
規制が敷かれ人の気配が無くなった校舎周辺は物寂しく、だからこそヨミツキの美しさが引き立つようでもあった。
「見事だね」
校庭の桜並木に一同は見惚れる。
ただ1本、激しく花弁を散らす桜がゆっくりと蠢いている影が月に浮かぶ。
舞い散る花弁が風に吹かれて飛んできて、肩に落ちたそれをセイリューは手に取る。
まるで血潮が透き通り呼吸すらしているように感じるその花弁。ヨミツキが、恐ろしさを感じるほどに美しいと言われる理由がわかるような気がした。じっと見ていたらその薄紅色に取り込まれそうで、セイリューは花弁を手放す。
いつまでも桜に見とれてはいられない。
ウィンクルムたちは次々にトランスし、校庭へと入っていく。
「タイムカプセルを埋めたのは、あのトレントの近くなんだろ?」
ランスがブレットに問う。
「はい。けど、今は桜が移動してしまっているので……」
カプセルの在処とデミ・トレントの位置は現在は離れているらしい。これは、こちらにとっては好都合であった。デミ・トレントが暴れる直近で土を掘る、なんてことにはならずに済んだのだから。
ブレットが指し示したのは、校舎に近い校庭の角。
辿り着くには校庭を突っ切って行かなければならなかった。
「動きの遅いデミ・トレントを回避して行くことはできるでしょうけれど、油断はできませんね」
鴉の言う通り、校庭内にはワイルドドッグ達が彷徨いており、安全に辿り着ける保証はなさそうだ。
「野犬の対応は僕たちでしましょう」
と、鳥飼。
「じゃあオレたちはデミ・トレントの気を引きつけておくぜ」
セイリューが自分の胸をどんと叩く。
「アディーを傷つけないようにしながらデミ・トレントの相手をするのは厄介だろうから、俺も加勢するよ」
セイジがセイリューの肩を叩く。
「うおっしゃ、大車輪で掘り出すぜ!」
ランスはタイムカプセルを掘り出す役に当たるつもりだ。
まず動き出したのは、鴉。
「少しの間、光と音で煩くなりますがご容赦くださいね」
と言い置いて、鳥飼と共に校庭の中心へと駆ける。その際、ワイルドドッグたちの凡その数と位置を把握することを忘れない。
「この辺りでいいでしょうか」
鴉が立ち止まると、何処からか軽快な音楽が鳴り響き、まばゆい光が鴉を照らす。
その光と音にワイルドドッグたちの意識が一気に引き寄せられる。
鳥飼は鴉の背後に立ち、ワイルドドッグの襲撃に備えエレガンスパラソルを広げる。
鴉は次々と色を変える光に身を彩り、ワイルドドッグを引きつけながら少しずつ移動する。
タイムカプセルを埋めてある場所とデミ・トレントのいる場所のどちらからも離れるように。
鴉の背を狙うワイルドドッグの攻撃は鳥飼がパラソルで受け、さらに愛の女神のワンド「ジェンマ」で打ちつけ、追い払う。
ワイルドドッグの脅威が減少したところで、セイリューとラキアが駆け出し、セイジはランスとハイトランス・ジェミニに移行しその後を追う。
向かう先は、校舎前で蠢くデミ・トレント。
彼らの存在に気付き、デミ・トレントがゆっくりと幹を回すようにこちらを向く。幹の間に、青白い顔で生気を無くした目のアディーの姿があった。
「きっと助けてやるから、少し我慢しててくれよな!」
意識があるのかないのかもわからないアディーに呼びかけ、セイリューはサベージソウルハンマーを振り上げる。
狙いは、デミ・トレントの根元。
ここなら、アディーを傷つけることはない。
セイリューはわざとに手加減した一撃を与える。
デミ・トレントの気をひくだけにとどめ、ハンマーによるスタン効果を発揮させないように。
思惑通り、デミ・トレントはセイリューを自分の敵と認め、彼に向かって枝を振り上げ花弁を散らす。
その様子を確認して、ロックリーンはカーラ達の背を押し自分たちも走り始める。
時間はかけたくない。直線に近い形でカプセルの場所を目指す。
鴉のファンファーレは一層派手さを増し、ラキアはデミ・トレントの幹を杖で叩き、セイジも両手槍を振りかざしてカプセルを探す組に敵の意識が向かないように気を配る。
セイジがトライデント・テラーでデミ・トレントの枝を払い落とした時、幹の中のアディーが苦悶の呻き声をあげた。
「感覚まで同調しているのか……これは、厄介だな」
セイジは苦い顔をし、ランスに早くカプセルを探し当ててくれ、と強く念じた。
しかし、今のセイジの攻撃でアディーは少しだけ自分の意識を取り戻したらしい。彼の瞳が焦点を結び、セイジ達の姿を見つめる。
「アディー!聞こえるかい!?」
セイジは大声をあげアディーに呼びかける。
「君の友達が、君のために危険をおかしてまでここに来てくれた、その姿が見えるよな?」
セイジはセイリュー、ラキアと共に防戦一方になりつつもアディーへ呼びかけ続けた。
セイジの声を背中で聞きつつ、ランスはロックリーンから渡されたスコップを地面に突き立てる。
「場所はこの辺りでいいんだよな?」
カーラ達は頷くが、目印となる1番大きな桜が移動してしまっているのだ、自信はなさそうだ。広範囲に渡って掘らなければならない。思ったより時間はかかりそうだ。
ロックリーンはマグナライトのスイッチを押し、地面を照らす。
その光にワイルドドッグが反応し襲いかかってくる可能性はあるが、作業の速度を上げる方が重要である。
「仲良いダチだって離れる事もあるけど、こんな別れ方じゃいけないぜ。4人で幸せになれる筈だぜ」
そう言いながら、ランスは懸命に地面を掘る。カーラ達もロックリーンからスコップを借り受け、めぼしい場所を掘っていく。
ランス達の掘削作業の間、シムレスはワイルドドッグの動向に注意を向けた。
十匹前後のワイルドドッグたちは殆どが鴉が継続的に発動させるファンファーレに魅せられている。
軽快な音とまばゆい光に聴覚と視覚が翻弄され、精度を欠いた攻撃を繰り出せば、鳥飼の傘で払いのけられ、鴉が出現させたコーギーのパペットに噛み付かれる。
鴉のファンファーレに間が開き始めたことに気付いた鳥飼は、鴉にそっと背を寄せる。
「鴉さん、そろそろディスペンサが必要ではありませんか」
鳥飼の思った通り、鴉のMPは底を尽きかけていた。
「そうですね、お願いいます」
鴉は鳥飼の前で膝をつくと、MPが完全に尽きてしまう前に大きなヒグマのパペットを出現させる。
それを盾としている間に、鳥飼は傘を畳み鴉の額に口付けを落とす。
鳥飼から鴉へと、力が移行するのを感じる。
「主殿は、大丈夫ですか」
ディスペンサを施せば、神人の回避能力は一定時間下がる。
鴉は鳥飼の体を気遣うが、鳥飼は気丈にもふらつく足取りのまま傘を開く。しばらくは無理せず防御に専念するつもりだ。
アディーの救出はいつになるかわからない。だが。
「僕は僕に出来る事を、ですね」
と、鴉に微笑みを向けるのであった。
鴉のファンファーレが途切れた際に、何頭かのワイルドドッグはその魅了から逃れ、明かりの下で土を掘り返しているカーラ達に目をつけ忍び寄っていく。
しかし、そこには警戒を怠らないシムレスとロックリーンがいた。
シムレスは牽制のため短剣「コネクトハーツ」を振りかざす。
元々が校庭に散らばる残飯を目当てに集まっていたワイルドドッグだ。相手が自分より強そうであると思えば退散していく。
だが中には、退かぬものもいる。
シムレスはこちらに牙を向けてくる気配を感じとると、躊躇いなく短剣で切りつけた。
シムレスの攻撃を受けたワイルドドッグに、ロックリーンは【脇差】骨削を当てひるませ、その隙にシャイニングアローを発動させる。
怒りに身を任せたワイルドドッグがロックリーンに飛び掛るが、ロックリーンの周囲に浮遊する光の輪に噛み付かれるように切り裂かれた。
その中で懸命に地面を掘り返していたランスのスコップに、ついにガキッと音を立て、石とは違う硬質な感覚が伝わる。
「!」
ランスがスコップを投げ出し素手でその周りの土を避けていくと、古いクッキー缶が現れた。
「これで間違いないな?」
肯定の返事を待たずにランスは缶を開けた。
中には、便箋の入った透明なガラスの小瓶が4つ。
うち2つには、お揃いのアクセサリーが入っていた。
桜の花弁を加工したペンダントトップ。アディーとダレルのものであろうとすぐに予想がついた。
便箋の外側に「アディー」と書かれているのを見つけ、ランスはそちらを手に取る。
「俺が確認を……」
とダレルが手を出しかけたが、気が急いていたランスはその前に瓶の蓋を開け便箋を取り出してしまう。
「これは……」
便箋には、将来の夢、ダレルへの想い、そして夢と愛を2人で誓い合ったことが綴られていた。
ランスの後ろから、カーラとブレットも便箋を覗き込む。
「ダレル、あなた……」
カーラが非難の眼差しを向ける。ダレルはじっと俯いたままだ。
「ここに書いてあることは本当?だとしたら、あなたはアディーを裏切ったことになるのよ?」
「子供の頃の夢や誓いなんて……すぐに崩れるものだろう」
ダレルが呻くように言い訳をする。
「確かにそうかもしれない。けど、なぜそれをきちんとアディーに伝えなかった?」
ブレットも声を荒げる。愛が揺らいだことを素直にアディーに伝えていれば、あんな不意打ちのような形で真実を知らせることにはならなかった。アディーの心に与える衝撃は少しは緩和されていたはずだ。
取り残された寂しさ、苦しさ。そういったものが、デミ・トレントと同調したのだろう。
ランスとて、アディーに同情しダレルに怒りを感じたが、今はそれどころではない。
「言い合っているヒマはないぜ」
と言うと、シムレスにカプセルが見つかったことを告げる。
ワイルドドッグは2頭ほど倒したところで、残りは逃げていくか、再び鴉のファンファーレに引き寄せられ離れていっている。
ロックリーンはキャストハウリングの拡声器機能を用い、皆に知らせる。
「カプセルが見つかったよー!」
これにほっとしたのは、デミ・トレントを傷つけぬよう手加減しつつも気を引き続けなければならなかったセイリューたち。3人とも枝による引っかき傷がいくつもできている。
セイジが懸命な呼びかけを続けていたが、やはり決定打にはなっていなかったようだ。
「みんなの気持ちを、ちゃんとアディーに伝えるんだ。助けるにはお前らが心のありったけを本音をぶつけないとだ」
ランスが言って、クッキー缶を抱え走り出す。
他の面々もそれに続き、ロックリーンは躊躇するダレルの手を引き走る。
「ゴールが見えてきたようですね」
そう言う鳥飼の周囲に、戦闘可能なワイルドドッグの数はかなり減っていた。
その分鳥飼と鴉の体力も減っているが、あともう少しという思いで、気力が湧く。
カーラ達が無事にデミ・トレントのそばまで辿り着いたのを見て鴉はファンファーレを終了する。ファンファーレの音でアディーへの呼びかけが聞こえにくくなってはいけないからだ。
「アディー!」
カーラとブレットが呼びかける。
友の声に、アディーが反応し視線を動かす。
それでもデミ・トレントの枝は攻撃をやめない。
セイジはカーラ達に危害が及びそうになると、その枝を両手槍の柄で払った。
ロックリーンもシャイニングアローの光輪で身を守り、自らが盾になるよう前に出る。
「取り残されたようで、辛かったのよね、寂しかったのよね」
カーラが涙ながらに言う。
「悔しい想いもあるよな。けど……俺たちは、そういう気持ちも受け止めてやるから。だから、戻ってきてくれ!」
ブレットも声を詰まらせる。
アディーはゆっくりと瞬いた。これまでと違い、明らかに、彼の意識ははっきりとしているようだ。
だが、同調が切れるまでには至らない。
「取り残されて、悲しかった……。ヨミツキもそうだったんだろうか」
ラキアが呟く。
毎年花を見に来てもらって、手入れもしてもらって。
けど、昔のように学生達の声に包まれる毎日ではない。
「なあ、アディー」
なかなか同調が切れないアディーに、ランスが宥めるように呼びかける。
「此処で宴会して桜を手入れしていたのは、理由があるんだろ?植物が好きで園芸の夢があるんなら、諦めちゃダメだ」
あともうひと押しの、何かが足りない。それは皆が気づいていた。
「今出来る事をしないつもりか?」
ふいにシムレスが、唇を噛み佇むだけのダレルに言葉を投げる。ダレルが肩を震わせた。
「失うモノは重いぞ」
決して強制するような口調ではなかった。だからこそ、ダレルの心は動かされた。
絞り出すような声で、呼びかける。
「アディー……!」
デミ・トレントがその緩慢な動きを止める。
「俺は狡くて臆病で、自分の将来の安定だけを手に入れようとした。お前に許しを乞う資格もない。お前は俺を恨んでいい。だけど……!そんな姿のお前は、見たくない……っ」
ざああっ、と突然の大雨のように、桜の花弁が舞い落ちた。
アディーの双眸から静かに涙が落ちた。
幹の中にいるアディーが、何事か喋ろうと唇を動かす。完全に自分の意識が覚醒している。
「今だ!」
セイリューはデミ・トレントにハンマーでスタン攻撃を仕掛け、動きを封じる。
意図を察して駆け寄ってきたセイジはアディーの腕を取り、引いた。
「ダレル達も一緒に引いてくれ!」
セイジが助力を請うと、ブレットとダレルも共にアディーの体を幹から離そうとする。
「失恋くらいなんだ、夢があるなら、乗り越えてみせろ!」
セイジがアディーを叱咤する。
救出できたらすぐにデミ・トレントへ攻撃するため、ランスは魔法の詠唱を始めた。
「もう一遍、見事な桜咲かせてみせろ!」
セイジが思い切りアディーの体を引っ張る。
と、それまでの抵抗が嘘のように、アディーはデミ・トレントの幹からするりと解放された。
「わわっ」
セイジは尻餅をつきながらも、アディーが地面と激突しないよう、彼と地面の間の緩衝材となった。
即座にセイリューが駆け寄り、セイジと共にアディーを抱え起こすと、ラキアの元へ。
シムレスとロックリーンはブレットとダレルをデミ・トレントから引き離す。
「任せて!」
ラキアはキュア・テラⅡを発動させ、アディーの身体から瘴気の影響を浄化しようと試みる。
アディーの顔に少しずつ血の色が戻ってきた。
「俺は……」
アディーが口を開く。
「ダレルを、恨みたくなかった……」
裏切られて、取り残されて。辛くて苦しくて。
そこをデミ・トレントに付け込まれた。
ダレルを恨めしく思う、いいや、彼を恨みたくない。
相反する心を抱えながら。
「でもあいつ、恨んで、いいって……」
アディーは薄く笑う。そして、セイリューとセイジ、ラキアの顔を順に見つめ、願う。
「あのヨミツキを、倒してあげて」
皆がはっとする。
「きっと、デミ・オーガになんてなりたくなかったと思うんだ。だから……」
体力があまり残っていないせいか、アディーの言葉は途切れる。
ラキアがアディーの手を取った。
「そうだね。俺も、そう思う」
ラキアの言葉を聞きセイリューは無言で頷くと、アディーの体をラキアに任せると、武器を構えデミ・トレントに再び対峙した。
デミ・トレントが枝をゆっくりと振り被るが、それよりもセイリューの一撃の方が早い。
デミ・トレントにダメージを与えると共に、2度目のスタン状態へ。
そのままハンマーを振り抜いて、勢いのまま後退したところで、矢の形に圧縮されたエネルギー体がデミ・トレントに降り注ぐ。ランスが魔法を発動させたのだ。
花弁が、散る。これまでになく、激しく。デミ・トレントと化したヨミツキが最期の時を迎えたのだ。
「……ヨミツキの涙みたいだ」
花弁を掌に受けてラキアが呟く。
ぎゅっと花弁を握り込み、ラキアは「ごめんね」と囁いた。
デミ・トレントを倒したと知ったシムレスとロックリーンは、鳥飼と鴉の助太刀に向かう。
そこでは既に多くのワイルドドッグが倒れ伏していたが、未だ2頭が2人に攻撃を仕掛けていた。
その2頭にシムレスは後ろから斬りつける。
と、ワイルドドッグは自分たちの劣勢を悟ったのか、尻尾を下げて逃走した。
「ありがとうございます」
息を整えながら鳥飼が礼を言う。
「あちらも片付いたようですね」
鴉が視線を送る先では、ラキアに支えられて立つアディーに、友人たちが駆け寄っているところであった。
「なあアディー。思ってること吐き出しちまえよ」
ランスがアディーの乱れた髪をぽふっと撫でて直してやりながら言う。
セイジもダレルに
「就職……本当にそれで良いのか?アディーの姿は君の姿でもあると思うぞ」
と、話しかける。
ダレルは迷うように視線を泳がせた。
「いいんです」
アディーが口を開き、ダレルをはじめ皆は驚いたような顔になる。
だがアディーは晴れやかとも言える声で告げる。
「ダレル。俺は、君を簡単には許せない。それと同時に、簡単には、嫌いになれない。だからこそ、ずっと恨むと思う」
「アディー……」
「だから俺は、君のライバルとなるべく、これからも園芸職人の道を目指すよ。君の会社なんか、俺1人で潰しちゃえるくらいのね」
昔のようには戻れない。純真な頃には戻れない……。
事件は解決した、心に少しの痛みを残して。
ウィンクルムの仕事は、ハッピーエンドの大団円で終わるものばかりではないのだ。
しかし、今回の事件の当人、アディーにとっては、痛みがありながらも前を向いて進んでいける、そんな終わりであった。
願わくば、彼がまた美しいヨミツキを咲かせてくれますように。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木口アキノ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月18日 |
出発日 | 04月26日 00:00 |
予定納品日 | 05月06日 |
参加者
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 鳥飼(鴉)
- シムレス(ロックリーン)
会議室
-
2016/04/25-23:54
プラン提出できてるぜ。
オレ達は基本デミ・トレントからの攻撃引き受けの盾役。
ワイルドドッグの数が多くて鳥飼さん達だけでは厳しい時は
ラキアはトレント対処、オレは一旦野犬対応にも入る感じにしておいた。
スタンしてくれたら対処は楽になるからさ。皆の怪我リスクを減らすぜ。
相談とか色々とお疲れさまでした。上手く行きますように! -
2016/04/25-23:04
ロックリーン:
>保護
ああ、安心です
よろしくお願いします
プランは提出しました -
2016/04/25-22:42
鴉:
セイジ殿が既に記載していましたか。
では、アディー殿の保護はお願い致しますよ。
私どもはまずは野犬に専念するとします。 -
2016/04/25-22:36
アディーの保護については言及済みだ。
プランは提出できているよ。上手く行くと良いな。
アディー、ブレット、カーラ、ダレル…。
彼等はABCDなんだな(ふふ -
2016/04/25-22:29
鴉:
ファンファーレが呼びかけの邪魔をしてはいけませんので、発動後は野犬を少し離れたところへ誘導しようと考えています。
野犬を倒し切れるまではファンファーレを継続して、引き付けるつもりではいますが。
多数というのがどの程度か不明ですので、しばらくは煩いかと。
念の為、驚かせぬようにカーラ殿達には事前にファンファーレの説明をする予定でいます。
>保護
野犬を先に倒し切れたなら、私どもが保護に向かえるとは思いますが。
そうですね。動けるかは不明ですが、行動として入れて置きます。 -
2016/04/25-22:21
ロックリーン:
話しに出ていなくて気になってる事なんですが
アディーさんが解放された時に保護行動取る方いますか?
僕等は位置的に出来ないと思うのでどなたかに保護期待してます -
2016/04/24-22:44
ロックリーン:
僕等の行動予定
────────────────────────────────
シムレス
アディーが居なくなる前の会話、様子など聞き可能なら皆と情報共有
カーラ達に「率直で誠実な語り掛けを期待する」等の話しかけ
カプセルの場所とデミトレントの距離が十分離れるのを待って掘り返し開始したい
カーラ達の護衛
逸れワイルドドッグいたら対処
説得について
ロックリーン
スコップ申請、不可ならその辺の使えそうな物調達
護衛はデミトレントと距離があるならカーラさん達をLBの特技スキルバリアーで守る
距離が近く攻撃が届きそうな距離ならシャイニングアローで身を盾に守る
説得準備出来たらマイク杖で皆に知らせる
戦闘に巻き込まれない距離確保しマイク杖でカーラさん達に説得してもらう
逸れドッグ対応
────────────────────────────────
今のトコこんな感じになってます
マイク杖は拡声器機能付きなので安全圏からでも声を届かせられるんじゃないかと
デミトレントはよろしくお願いします!
皆さんの発言見て調整とか入れたいと思います -
2016/04/24-17:50
ロックリーン:
デミトレントを倒す前にトレントの気持ちも今後の為に聞けないかな?
と、ちょっと思いました
トレントは知能が高く人語も話す(聞き取りづらいけど)らしいし
…そんな余裕はないかな -
2016/04/24-17:42
いつのまにか人が増えてた。よろしくなー。
引きつけと妨害は俺も出来るので加勢したい。
うちの相棒は相手に備える形になると思う。
アディーの救出は是非成功させたいものだ。
カーラたちのためにも。 -
2016/04/24-16:20
鴉:
>デミ・トレントとの同調
花見の時期にだけで寂しかった。と言うのはあるかも知れませんね。
学生が通っていた頃は花見の時期だけでなく、長期休暇以外はさぞ賑やかだった事でしょうから。
昔を懐かしみ、というものやも。憶測でしかありませんが。 -
2016/04/24-12:19
ロックリーン:
セイリューさん、よろしくお願いします
それじゃ僕等は護衛役頑張ります
必要な物としてスコップ申請
回復はラキアさんにお願いします
僕はシャイニングアローを予定
トレントと同調したのは取り残された寂しさとかなんでしょうか?
でもヨミツキは手入れもされ花見にも人が来るし、よくわからないですね
瘴気で増幅された可能性もあるのかな -
2016/04/24-00:21
セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
見知った顔ぶれで今回も安心だな。ヨロシク!
アディー救出の方向は了解だ。同行者の護衛はシムレスさん達に任せた。
タイムカプセルを掘りだすまでの間オレ達がデミ・トレントを引きつけよう。
負傷回復はラキアが担当した方が良さそう?
その他詳細は今から考える。
何かあったらよろしく。 -
2016/04/23-20:39
鴉:
ええ、初めまして。
この度はよろしくお願い致します。シムレス殿、ロックリーン殿。
そうですね。3組ならば同行も可能でしょうか。
では、シムレス殿とロックリーン殿にはカーラ殿達の護衛をお願いします。
私と主殿で、野犬を引きつけましょう。
デミ化していないただの野犬ならば、無理に倒す必要も無いでしょうが。
まあ、野犬ですからね。襲って来るなら倒してしまいましょう。
タイムカプセルが根元に埋まっている桜の木が、デミ・トレントなら。
タイムカプセルを掘り出すまでデミ・トレントをいなす必要がありそうですね。 -
2016/04/23-01:48
ロックリーン:
入らせてもらいました、どうぞよろしくお願いします
鴉さんは初めまして
アディーさんは僕等も救出希望です
その為にお仲間さん3人の協力も得たいです
同行有なら、護衛役がお役に立てるかなと考えてます -
2016/04/22-21:09
鴉:
セイジ殿とランス殿は見知った間柄ですが、改めましてご挨拶を。
私の事は鴉とお呼びください。トリックスターをしております。
そして此方は神人の鳥飼です。
どうぞよろしくお願い致しますよ。
さて、こちらの希望としてはアディー殿の救出を行いたい。といったものになります。
カーラ殿達に呼びかけていただくのが効果的に思えますが。
現状の人数では護るには難しいですね。人数が増えるなら、同行も良いのではないかと考えています。
私はスキルにファンファーレをセットしていく予定です。
目や耳の無いデミ・トレントに効くかは不明ですが、集まっている野犬を引き付けるには使えるでしょう。 -
2016/04/22-12:55
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2016/04/21-23:16