少女マリオネットお売りしマス(椿 爽鳥 マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

●あなたの夢を叶えます

『変身写真館にやふこそ』
 そのチラシをサラが受け取ったのは、桜の蕾の綻びかけた朝のことだった。
 五月――雪国の春は遅い。その日、珍しく陸上部の朝練がなかったサラは、幼馴染のユキナと一緒に高校に行くべく、待ち合わせ場所に急いでいた。
「急がなきゃ!」
 日に焼けパサついた短い髪を揺らし、履き古したスニーカーで軽やかに大地を蹴る。
「おはよー! ユキナぁ」
 サラは旧式のポストの横で参考書を広げるユキナを見つけ駆け寄った。
 日に焼けたことのない白い肌、長いストレートの髪。ああ、自分とはなんて違うんだろう! チクリ、心のどこかが痛む。サラは頭を振ると、努めて弾んだ声を出しユキナの腕に飛びついた。
「ごめんね、待ったぁ?」
「待った。遅い。三分の遅刻」
 ユキナがぴしゃりと言って、参考書を閉じる。
「う、ごめん」
「ごめんですんだら、ウィンクルムはいらない」
「ウィンクルムって! そこは警察じゃないの?」
 じろりと睨まれ、サラが口を尖らす。
「ごめんってばぁ。だってさぁ、仕方ないじゃん。来る途中でイケメンの兄さんから、こんなチラシをもらっちゃったんだから」
「……なんのチラシ?」
「お? 興味ある? 見たい? 見たい?」
「……馬鹿なこと言ってないで行くよ」
「うそです。チョーシにのってゴメンナサイ。ぜひ見てください。ユキナさま」
 ヘヘーと頭を下げチラシをささげるサラに、ユキナはもう一度ため息をついた。
「なに? 変身写真?」
「そ!」
「何それ? 胡散臭い」
「胡散臭くないの! 一言で言えば、いろんなコスプレをして写真が撮れる写真館?」
「……あんたそんな趣味あったの?」
「違っ! コスプレって言ってもいかがわしいヤツじゃなくって! ドレスとかぁ、えーと、ホラ、アイドルみたいなふわっふわのスカートとをはいたりして写真を撮るんだって!」
「……あんた、そんな服持ってるの?」
「貸してくれるのッ!」
 サラが真っ赤になって言った。
「ホラ、見てここ! 数百着の衣装の中からお好きな一着を選び、写真を撮影いたしますって書いてあるでしょ!」
 ユキナは胡乱げに、サラの指差すチラシを見た。
『あなたのなりたいのはアイドル? それとも、男を魅了する花魁? 専属スタイリストとカメラマンを独り占めして、なりたい自分に回帰しよう! 今ならオープン記念で最初の一枚は無料でご利用いただけます』
 ユキナは顔をしかめて言った。
「胡散臭い」
「そんなことないってばぁー!」
「大体どこにできたの? この写真館」
「村の北外れって言ってたよ」
「北外れ?」
 ユキナは思い返してみた。が、どんなに考えてもそこに写真館ができそうような場所はない。だって、そこにあるのはのんびりと草をはむ牛のいる牧草地だけなのだから!
「ねぇ、本当にそんなところにできたの?」
「うん、そう言ってたよ」
「誰が?」
「チラシをくれたお兄さん」
「それってどんな人?」
「んーとね、民族衣装を着たイケメン」
「民族衣装?」
 ユキナがあからさまに眉をひそめサラを見た。
「ちょ、何その目! かっこよかったんだってば! 黒い細身のロングコートを着てね、ブーツをはいてて、腰には剣をさしてたの。そんで、胸の辺りに……なんていうの、あれ? 薬莢? 鉄砲の弾みたいなのをずらりとさしてて、コートの下にスタンドカラーのシャツを着て、頭に毛皮の帽子を被ってた」
 あ、それから! と、サラはユキナが口を開く前に慌てて付け足した。
「帽子の下に角飾りをつけてた」
「それって……」
 風が吹いた。
 サラとユキナの間を、桜の花びらを巻き込んだ風が通り過ぎていく。
(どこの桜?)
 ユキナは、風に乱れる髪を押さえ辺りを見回した。
 確かに近くの公園には桜の木がある。だが、まだ蕾だ!
 ゾク、と嫌な予感がして、ユキナは体を震わせた。サラの姿が花びらに霞んで見える。
「サラっ!」
 ユキナは慌ててサラに手を伸ばした。
「どうしたの?」
 きょとんとした顔でサラが言う。
 何でもない、そう言いかけてユキナは慌てて違うセリフを口にした。
「行こう! 遅刻しちゃう」
「え? って、まだ時間あんじゃん」
「……今日、SHR前に小テストあったでしょ?」
「忘れてた!」
「だから、早く!」
 早く行かないと!
 何かに、何かに捕まってしまう!
 得体の知れない強迫観念に駆られ、ユキナはサラの手を引いて通学路を走った。
 そしてーー

●A.R.O.A.本部

「サラさんはユキナさんが止めるのを無視して、一人で写真館に行き帰ってこなかったそうです」
 そう言ってA.R.O.A.職員は、ぐるりとウィンクルム達を見回した。
 サラがいなくなって、はや5日がたった。両親は警察に捜索届けを出したが、手がかりはいまだ何一つ見つかっていない。」
 A.R.O.A.職員は切れ長の目で、資料に目を通す一堂を見回した。
「現在わかっているのは、サラさんの他に行方不明になっているのは、25人。全員14歳から18歳までの少女です。変身写真館という場所柄、件のイケメンの角が本物であったのか衣装だったのかはわかりません。みなさんの任務は、写真館の捜索と少女たちの救出。そして、イケメンがオーガだった場合、戦闘をしていただくことになります」
 落ち着いたA.R.O.A.職員の声が、静まり返った室内にすっと響き渡る。開け放した窓から入る午後の光が、彼の三つ編みにしたストロベリーブロンドの髪を艶やかにきらめかした。
「チラシを受け取ったのは、全員少女です。男性は一人も受け取っていません。ですので、皆さんには犯人と接触してもらいやすくするために、女装をしてもらいます」
「えっ!」
 精霊が思わずといった様子で声を上げた。
「反対意見は認めませんよー。これもいたいけな少女を助けるためですから! はいっ! 衣装はこちらに用意しました。どれでもお好きなのを選んでください」
 顔だけは悲痛に、しかし面白がっているのだろう。声だけは楽しそうに言うと、A.R.O.A.職員は勢いよく隣室のドアを開けた。
 うわ、と思わず声を漏らしたのは誰だっただろう? 
 隣室はさながらブティックのようだった。セーラー服、体操服、そしてロリィタ服! ありとあらゆるジャンルの服の横の棚には色とりどりのウィッグがある。
 A.R.O.A.職員はニコリ、と笑って精霊たちを見た。
「ご心配なさらず。諜報員歴5年の僕が腕によりをかけて皆さんを変身させてみせます!」
(五年って微妙だろう)
(だったら自分で女装して調査しろよ)
 精霊の顔は雄弁にそう物語っていたが、楽しそうなパートナーを見て、がっくりと肩を落とし手のひらで顔を覆った。
 暖かい日が続いたからだろう。窓の向こうの桜は、満開になっている。
「さぁ、みなさん! 好きな衣装を選んでください!」

解説

●以下はA.R.O.A.職員に手渡された資料を箇条書きにしたものである。

1)行方不明になっているのは、サラを含め26人。
2)全員14才~18才の少女。
3)変身写真館は村の北外れにあるらしいが、正確な場所はわからない。
4)少女達はみな家庭に不満を持っており、どこか遠くに行きたいと願っていたらしい。
5)『イケメン』が人間なのか、オーガなのかは未確認。

●任務

1)写真館の捜索。
2)少女達の発見。
3)少女達が自分の意思で家出をしたなら説得をし、捕らわれているなら救出する。
4)『イケメン』との交渉、もしくは戦闘。





ゲームマスターより

初めまして、椿 爽鳥です。
ドウゾよろしくお願いします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  コスプレサークルの集まりを装い男と写真館探し
近未来系の衣装 剣や紋様を隠すためコートや手袋着用
写真館探索中は
「お父さんもお母さんも わたしのことをわかってくれない
 家には帰りたくない」
雑談に交えてそんな言葉を

男と接触した時は無邪気に対応
理想の自分になれるから 変身して写真を取るのが好き
気を引きながら様子を窺う

オーガと判明したらトランス
少女たちの保護、避難誘導を
動けない子は手を引いて
攻撃には盾に
他の神人と連携 人数確認全員を外へ

戦闘後 怪我の確認と手当て
帰り渋る子には
ぶつかったらいいと思います
どんなに喧嘩しても意見がぶつかっても
最後に受け止めてくれるのが家族でしょう?
皆さんの家族や友だち 心配していましたよ


吉坂心優音(五十嵐晃太)
  ☆スキル 変装 フェイク 会話術

☆変装
・晃葉と同じポニテ 双子イメージ
・動き易いくノ一和装 手袋

☆心情
「ふふっ晃ちゃんの女装姿もサマになってきたねぇ♪」

☆行動
・写真館を探す振りをし目的場所が見付かったら潜入
・さり気なく迷子になった振りをして少女達がいないか探索
・少女達を発見後少し話をしてみる
「こんにちは、あなた達もコス写真撮りに来たの?
なら一緒に撮らない?もっと仲間がいた方が楽しいもの♪
なぁんてね、ホントは貴方達を迎えに来たんだ
家族が心配してるよ、一緒に帰ろう?
もし帰りたくない理由があるなら教えて?スッキリするよ(微笑」
・男の正体がオーガで戦闘になる場合、トランス
・戦闘中は神人達で少女達を保護&避難誘導


ミサ・フルール(エリオス・シュトルツ)
  ☆神人も変装
魔女に変装
精霊とは反対に可愛らしい格好で

☆イケメンが写真館に篭り出てこない場合
【アヒル特務隊】使い写真館を捜索
彼をオーガと仮定するならばこれに反応があった場合オーガだと判別できるよね

☆写真館到着時、精霊が男を引きつけている間に少女を捜索→保護
私達は貴女達を助けに来たの
何があったのか教えて
もし自分の意思でここに留まっているのなら家族や友人を悲しませるようなことしちゃダメだよ
何か不満があるのなら逃げずにちゃんと話あわなきゃ【会話術、メンタルヘルス使用】

☆戦闘
トランス後【コンフェイト・ドライブ】使用
精霊に力を!
精霊の援護の間に少女達を避難誘導
少女や仲間に危険が及んだ場合は【中型盾】で守る


●変装しよう!

「なして、俺はこないな任務ばかりやらされるんやろ……」
 五十嵐晃太は、昏い笑みを浮かべ鏡を見つめた。丈の短いくノ一衣装、ポニーテールに結い上げた夕焼け色のウィッグ。青い顔で目をそらすと、妖艶な魔女の衣装に身を包んだエリオス・シュトルツと目があった。
「大丈夫。似合ってるわよ」
 そんなことは聞いていない! 口を開こうとしたとき、メイク室のドアが勢いよく開き、お揃いの衣装を着た吉坂心優音が飛び込んできた。
「きゃあぁ!」
 心優音が晃太の首に飛びついた。
「ぐえッ、ちょ、苦し! みゆ、絞まっとる!」
「だって、晃ちゃんかわいい!」
 騒ぐ二人の声を聞きつけ、
「みなさん、着替え終わりましたか?」
 リチェルカーレがおずおずと入り口から顔を出し、声をかけた。いつもと雰囲気の違う近未来系の服を着た彼女を見て、シリウスがわずかに目を見開き、さっと視線を逸らす。だが、いつもと雰囲気が違うのは、シリウスも同じだ。お揃いの衣装を着て、ヘッドホンでマキナの耳を隠したシリウスを見て、リチェは驚きのあまり動きを止め、シリウスを凝視した。うつむいた白い頬を隠す黒髪、恥じらうように伏せた瞳にかかる長い睫――。
 沈黙に耐えきれなかったのだろう。
「なんだ?」
 ぶっきらぼうにシリウスが言い、リチェを見た。
「文句があるなら、エリオスに言え」
「エリオスさん……」
 どこか夢見るような声でリチェが言う。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
 エリオスがにっこりと笑い、
「さて」
 と、ドアの向こうを見た。
「私のかわいい魔女は、いつまでそこに隠れているのかしら?」
 ドアの陰に隠れていたミサ・フルールがぎくりと体を揺らす。
「だ、だって……」
 恥ずかしい、最後の言葉まで言わせず、大股で歩み寄ったエリオスが、ミサの腕をとり強引に部屋の中に招き入れる。驚いたようにエリオスを見上げたミサは、羞恥に震えながらきゅっとスカートを握りしめた。
「さぁ、全員そろったね」
 A.R.O.A.職員が声をかける。
「なぁ、出発前に聞きたいことがあんねんけど」
 晃太が職員に声をかけた。
「被害者の少女達の家庭環境について、わかる範囲でええから教えてくれんか?」

●捜索開始!

 一同は村の北はずれに向かう林の小道を歩いていた。牧草地が近いからだろう。白樺の清涼な香りに混じり、牧草のにおいが漂っている。
 A.R.O.A.職員の話を思いだし、リチェは秀麗な眉をひそめ憤った。
「子供の心配もせずに、お互いに罪を擦り付けあって喧嘩ばかりしていたなんてひどいです!」
 心優音が力強く頷いた。
「子供をなんだと思っているんだろうね!」
「アクセサリーやったんやろうなぁ」
 晃太がため息混じりに言った。
「本物の彼女らを見てなかったから、いなくなるまで異変に気がつかへんかったんやろ? 始終そんなんやったら、現実逃避をして自分の心を守るのも仕方あらへんやろうなぁ」
「家族って、なんなんだろうね」
 ぽつりとこぼした心優音の台詞に、リチェが足を止めシリウスを振り返った。一人遅れて歩くシリウスの肩に、木漏れ日が揺れている。リチェはシリウスが来るのを待つと、彼に寄り添うようにして歩きながら、皆の話に耳を傾けた。
 心優音と晃太は少女たちのことを思い、彼女たちの家族に対して憤っている。
 そんな彼らを見てエリオスが言った。
「そろそろ着くわ。怪しまれないように、今から精霊の名を偽名で呼ぶのはどうかしら?」
 一同は顔を見合わせ頷いた。
 シリウスはシリルに。晃太は晃葉に。そしてエリオスはエリスと名乗ることに決め、自分たちの関係をコスプレサークルの顧問と生徒にする。
 エリスは一人うつむくミサに声をかけた。
「ミサ?」
「え?」
「そんなんじゃ、敵に怪しまれるわよ?」
「……はい」
 わかってる。でも――。
 ミサが唇をかみ視線を逸らした。
「どうした?」
 囁くために腰を折ったエリスから、ふわりと香水の香りが漂ってくる。ミサが体を強張らせた。
(どうしよう?)
 今まで以上に、どうやって接したらいいのかわからなくなる。甘い香り、赤い唇。さらりと落ちてきた髪をかきあげるほっそりとした白い指。まるで別人のよう、というよりも別人そのものだ。
「ミサ?」
 胸元で握りしめるミサの手を取り、エリスが彼女を心配そうにのぞき込む。その瞳にいつもの彼を見つけ、
「何でもありません」
 ミサはほっとして、笑みを浮かべた。
 その時だった!
 花吹雪が視界をさえぎるように吹き荒れる!
「あれを!」
 するどい声で晃太が言い、前方を指差した。
 そこには、サーカスを思わせる、赤と白のストライプのテントがあった。

●調査開始!

 ミサは、アヒル特務隊『オーガ・ナノーカ』を取り出すとネジを巻き地面に放った。コミカルな動きで、青いアヒルがとことことテントに向かって歩き出す。
 ややあって――
 オーガ・ナノーカに搭載している小型カメラが、テント内部の様子を知らせてきた。
 天井から垂れ下がる幾重ものカーテン。少女たちの写真が飾られた受付。
 画質の荒いカメラが左右に動き、カーテンの陰に隠れたメイク室と衣裳部屋を映し出す。
「誰もいないみたいですね」
 ミサが爪をかんだ。
「ここが、写真館で間違いないと思うけど……」
 心優音がそう言い、身を乗り出し食い入るように画面を見つめる。オーガ・ナノーカがゆっくりと動き出した。
「何だ、これは?」
 ふいにシリウスが画面を指差した。
「何や? 車?」
 晃葉が画面を覗き込む。
 馬車の車輪がついた、黒い木製の車体――
「どうやらトレーラーハウスのようね」
 エリスが言った。
「もうっ、階段の上にはいけないのでしょうか?」
 リチェがじれったそうに言い、ミサを振り仰いだ。ミサが厳しい顔で頭を振る。
「女の子たちがおるんやったら、こん中が怪しいやろ」
 それがわかるからこそ、これ以上見れないのがもどかしい。
 ふと、映像が乱れた。カメラの向こうでゆっくりとトレーラーハウスのドアが開き、ブーツが階段を下りてくるのが見える。
 ウィンクルムたちの間に緊張が走る。
 ブーツがオーガ・ナノーカの前でとまった。画像が上へ上へと持ち上がり、端正な顔立ちの若い男を映し出す。
「行きましょう」
 エリスがさっと身を翻し、テントに向かった。慌てて、一同が後に続く。
 
●写真館へ

 受付は甘い香りが充満していた。受付には人がおらず、レジ横の白いカウンターには、クラシカルなベルが置いてある。晃葉がベルを手に取った。
「晃ちゃん!」
 心優音が慌てて晃葉の手をつかむ。
「大丈夫や。まだヤツがアヒルの『カメラ』に気づいたかどうかはわからんし、まずは軽く話して様子見や!」
「だからって!」
「みゆ、考えてもみ? 恐らくやけど、ここには女の子がぎょうさんおんねんで? アヒルのおもちゃくらい落ちとったって、不思議やあらへんやろ?」
 不安げに力を込める心優音の手をそっと放し、晃葉がにっと笑ってみせる。
「ほら、ベル鳴らすで! イケメンが来る前に早う、行った行った!」
 ミサは揺れる瞳でエリスを見上げている。エリスは、ふっと笑って彼女の頭をポンポンとなでた。
「行きなさい。気をつけて」
「はい!」
 ミサの瞳に力がこもる。ミサは心優音と顔を見合わせると、カーテンをくぐった。
 受付から、澄んだベルの音が聞こえてきた。ミサと心優音は素早くカーテンの後ろに身を隠し、息を潜めた。コツ、ブーツが音を立てる。薄いカーテン一枚を隔て、男がそこにいる! 男が歩くのに合わせ、彼の体温をまとった風が、ふわりカーテンを揺らす!
 鼓動がうるさい。息がつまる!
 男が通り過ぎ、二人は知らずつめていた息をはいた。
「いらっしゃいませ」
 柔和な男の声に、ミサと心優音は耳に意識を集中させた。
「わぁ、お兄さんイケメーン!」
 晃葉のはしゃいだ声が聞こえる。
「それにアタイと同じ角飾り! お兄さんやるねー! ねぇねぇその角飾り何処で買ったのか教えてよー!」
「これですか? ふふ、企業秘密です」
「ええー、お兄さんのケチー!」
 笑いながら謝る男にエリスが言った。
「私達はサークルの集まりなんですの。噂で無料で撮影をしてくれる写真館があると聞いたのですけど、こちらでよろしかったかしら?」
「ええ。最初の一枚は無料でお試しいただけます」
 リチェが無邪気な声で言った。
「私たち、理想の自分になれるから、変身して写真を撮るのが好きなんです」
「それに」
 エリスが男にしなだれかかるような声で囁く。
「写真を撮るのも楽しみだけど……私、貴方のことがもっと知りたいわ……熟女はお嫌いかしら?」
 自分の容姿を自覚しているのだろう。男が手慣れた様子で話を流す。
「ふふ……お話は撮影の後に、ゆっくりといたしませんか? ちょうどおいしいハーブティーを頂いたところですし。頂き物ばかりで申し訳ありませんが、有名店のチョコレートもあるんですよ」

 カーテンの陰に隠れていた心優音は、身を隠すことのできるぎりぎりまで寄り、晃葉を眺めていた。
「ふふっ、晃ちゃんの女装姿もサマになってきたねぇ」
「みゆちゃん、行こう」
 ミサが心優音の袖を引いた。
 二人は細心の注意を払い、トレーラーハウスに急いだ。

(行ったか?)
 ミサと心優音の気配が遠ざかり、シリルはホッと息をついた。目の前のイケメンからは、オーガの気配はしない。今のところは。
(だが)
 何かがおかしい。
 無邪気に男に笑いかけるリチェを極力視界に入れないようにしながら、シリルは油断なく辺りを見回した。非日常間を演出しているのだろうか? 御伽噺に出てくるような香炉から、まっすぐに煙がたちのぼっている。
(不快だ)
 思考を妨げる、この匂いが。
「どうしました?」
 男が甘い声で問いかけてくる。
「緊張してしまいましたか?」
 その台詞にハッとしてシリルはリチェを見た。リチェは、今にも倒れそうにふらふらとしている。
「リチェ!」
 慌ててシリルがリチェに駆け寄り、体の傾いだ彼女を抱き留める。
「どうした?」
「なんだか……眠くて」
「そういえば、なんだか私も眠くなってきたわ」
 エリスがけだるげに額を押さえ、男に流し目を送った。晃葉も大きなあくびをする。
「なんや眠くてたまらへん。お兄さん、どっかで少し休ませてもらえん?」
 シリルは険しい顔で二人を見やり、腕の中のリチェに目を落とした。彼女は安心しきった顔ですうすうと寝息をたてている。
 晃葉が膝から崩れ落ちるように倒れ、エリスが受付にもたれるようにして、ずるずると床にうずくまる。
「大丈夫ですか? どうぞ、こちらへ」
 男がそう言ってシリルを見た。シリルは眠気に抗うようにぎゅっと目を閉じ、リチェを抱きしめたまま床に膝を着く。最後に見たのは、男の酷薄な笑顔。シリルはリチェを庇うようにして倒れた。
 男の忍び笑う声が空気を揺らす。
「先ほど女の子が好きかと聞きましたよね? ええ、大好きですよ。女の子ほどかわいくて役に立つ生き物は他にはいませんからね」
 男がベルを鳴らす。『何か』が、受付にやってくる。甘い匂いがいっそう強くなる。嫌悪の根元に訴えかけるようなこのにおいは――。
「連れて行きなさい」
 男が何かに命じた。
「大丈夫。きれいに着飾って差し上げますよ。あなたたちもあの子達と同じように、素敵なご主人に買って頂けるように、ね」

 トレーラーハウスがあった。
 ミサと心優音は、急いでトレーラーハウスにかかる階段を駆け上がると、ドアを開けた。
 女の子たちがいる!
 きれいに着飾った5、6人の少女が、長椅子にもたれるようにして座っている。心優音はぱっと顔を輝かせ、女の子たちに駆け寄った。
「こんにちは、あなた達もコス写真撮りに来たの? なら、一緒に撮らない? もっと仲間がいた方が楽しいもの。なぁんてね、ホントはあなた達を迎えに来たんだ。家族が心配してるよ、一緒に帰ろう?」
 少女達は答えない。心優音とミサは顔を見合わせ、少女たちの顔を覗き込んだ。少女達はうつろ目で空を見つめ、力なく四肢を投げ出し長椅子に座っている。まるで糸の切れた人形のように。
「何かに意識を奪われているみたいね」
 ミサが会話術とメンタルヘルスを使用し、少女の手を取り心に訴えかけるようにして話しかけた。
「私達は貴方達を助けに来たの。なにがあったのか教えて。もし、自分の意志でここに留まっているのなら、家族や友人を悲しませるようなことしちゃダメだよ。何か不満があるのなら、逃げずにちゃんと話し合わなきゃ」
 ぴくり、少女の指が動く。
 心優音が隣の部屋に続くドアを開けた。
「みーちゃん!」
 鋭い心優音の声にミサが立ち上がり、ドアの向こうを覗き込む。二十個ほどの棺桶がある!
 心優音が棺桶の蓋を開けた。中には美しいドレスを着た少女が横たわっていた。胸に売約済みの札をつけて!
 ガタリ、後ろから物音が聞こえる。
 二人がすばやく振り返った。そこにいたのは、仮面を付け、よろよろと立ち上がる少女――否、デミ・リビングデッドだ!
「みーちゃん、下がってて!」
 心優音が素早くトランスソードを鞘から抜き取り、片手でミサを下がらせる。
 甘い匂いがする。
 ミサは胸元を押さえ、一歩後ずさった。甘く苦い、何ともいえず不快なこの匂いは、死臭だ!
 心優音が床を蹴り、今にもデミ・リビングデッドに飛びかかろうとしたとき、
「ダメッ!」
 ミサが叫び、心優音の腕にしがみついた。
「みーちゃん?!」
「女の子がいるわ!」
「っ! わかった、外におびき寄せよう!」
 二人がデミ・オーガを引きつけながら、トレーラーハウスの階段を駆け下りる。
「おや?」
 『イケメン』がいる!
「見ない顔ですね。そこで何をしているんですか?」
 ミサと心優音は男の後ろにいるデミ・リビングデッド達を見て、ひゅっと息を飲んだ。デミ・リビングデッドが抱えて運んでいるのは、自分の精霊達だ!
「……晃ちゃんになにをしたの?」
 心優音が地をはうような声でそう問うた。
「エリオスさんッ!」
 ミサが悲鳴のような声でエリオスの名を呼ぶ。
 甘い、甘い死臭がする。
「だめねぇ」
 エリスがため息混じりに呟き、デミ・リビングデッド達に支えられていた体を起こした。
「今の私は『エリス』でしょう?」
「今の私は、だと?」
 男が今までのキャラをかなぐり捨て、ものすごい形相でエリスを振り返る。
「なぜだっ! なぜ、立っていられる? 一流の幻香師であるこの僕が調合した香だぞ! この香りで操れない女の子は存在しないはずだ!」
「さぁ、なぜかしら?」
 エリスが嫣然と微笑む。
「そんなん、決まっとるやんけ。女の子やないからや」
 晃葉が好戦的な笑みを浮かべ、デミ・リビングデッドの腕を振り払い身を起こした。
「晃ちゃん!」
 心優音が晃太に駆け寄る。
「どういうことだ?」
 男が地をはうような声でそう問うた。
「どういうことだッ!」
「幻香師とか言ったか。ならば――」
 しっかりとリチェを抱えていたシリウスが、怒りに燃える目で男をにらみ据える。
「この匂いがなくなれば、リチェが目覚めるということだな?」
 受付ほどではないが、ここもうっすらと甘い香りが漂っている。
 シリウスがコートの下に隠していた双剣を抜き、天井めがけ投げつけた! 白い陶器の刃が円を描くようにして天井を切り裂く。シリウスはブーメランのように戻ってきた剣を難なく片手でキャッチすると、
「リチェ」
 曲げた人差し指でそっと彼女の頬をなで囁いた。
「ん……」
 ふるり、リチェの睫が震える。
(シリウスの声だ)
 祈るような、すがるような声に、早く起きなければと気ばかりが焦る。柔らかな布が頬をなでる感触に、ゆっくりと意識が浮上する。
(冷たい)
 手袋越しに感じる彼の指は、不安と緊張のためかひどく冷たい。
(大丈夫。心配しないで)
 そう言いたいのに、体が重たくて言うことを聞かない。
「来るぞ! ミサ、少女たちを外へ!」
 エリオスの言にミサが頷き、トランスをする。エリオスはイヤーフックの悪霊を解放し、逃げる少女たちの目隠しとなるよう朝霧の戸惑いで霧を発生させる。
 ミサはエリオスとすれ違いざまに背伸びをすると、サッと彼の頭に手を伸ばし、コンフェイト・ドライブをし、トレーラーハウスに急いだ。
「おっしゃ! 今までの鬱憤晴らしたるでぇ!」
 晃太が巨大な卍型手裏剣を構え、ぺろりと唇をなめる。
「みゆ!」
「うん!」
「さぁ真実を解き明かそう」
 心優音が晃太の頬に口づけトランスする。
「ウィンクルム!」
 トランスの光が見えたのだろう。男が歯噛みし、懐から青いメロン大の水晶玉を取り出し、デミ・リビングデッドに命じる。
「奴らを倒せっ」
「させるかよっ!」
 ざっと右足を前に出し、晃太が手裏剣を振りかぶる!
 デミ・リビングデッドが耳をつんざくような悲鳴を上げ倒れた。
 シリウスは油断なく辺りを見回していた。視界は霧に閉ざされ悪い。だが一ヶ所、霧が揺らいでいる場所がある。まるで何かの呼気に乱されているかのように。
 シリウスは足音をしのばせ、背後からそれに近づいた。男だ。手に何かを持っている!
(邪眼のオーブか)
 シリウスはすばやく男の手からオーブを奪い取った。
「なんだッ、おまえは!」
 男がヒステリックな声でわめく。
「どこで、これを手に入れた?」
 シリウスが問う。
「返せ! それは僕のものだ!」
 男が手を伸ばす。シリウスは目を細めると、オーブを床にたたきつけた。硬質な音を立てオーブが四散する。
「手が滑った」
「ああぁぁっ!」
 男が床にはいつくばり、狂ったようにしてオーブのかけらを拾い集める。
「せっかく、せっかく! あの方からいただいたものをッ!」
「あの方?」
 リチェが首をかしげた。
「後でゆっくりお話を聞かせてください。ハーブティを飲みながら、ね」
「え?」
 男が最後に見たのは、ふわりと笑うリチェだっただろう。彼女は男を気絶させると縛り上げた。

●そして――

 リチェは少女の人数を確認すると、何が起こったのかわからないという様子で呆然と座り込む彼女たちの前に膝を着き、真摯な態度で語りかけた。
「お父さんもお母さんも、私のことをわかってくれない。家には帰りたくない。私もそう思うときはあります。でも、そういう時はちゃんとわかってもらえるよう話し合ってきました。あなたたちはどうですか?」
 少女達が顔を見合わせ、気まずそうにうつむく。
「ぶつかったらいいと思います。どんなに喧嘩しても意見がぶつかっても、最後に受け止めてくれるのが家族でしょう? みなさんの家族や友達、心配していましたよ」
 本当に? 顔を上げた少女達の目は不安に揺れている。すがるように自分を見上げてくる少女たちに、リチェは力強く頷いてみせると、にこりと笑って立ち上がった。
「ええ。ほら、心配して探しに来てくれたみたいですよ?」
 少女たちの親だろうか? 数人の男女が少女たちを見て、駆け寄ってくる。
 少女たちはおずおずと立ち上がり、彼らを迎えた。

●霧の立ち込める古城にて

 一人の妙齢の女性が、紅茶を片手に鏡を見つめていた。
「思うたよりも、早うウィンクルムたちに見つかってしもうたのう」
 予定ではもう少し、あの人間で遊べるはずだったのに、とんだ計算違いだ。
「あの男の連れてくる人形も気に入っておったに。壊れても、もう代わりがないではないか」
 ただでさえこの人形は壊れやすいのに。
 豪華なドレスに身を包んだ女は、鏡に映し出していた写真館の映像を見て、ほぅとため息をついた。男に邪眼のオーブとデミ・リビングデッドを与えたのはただの暇つぶしだった。己の金銭欲のためには『自分』ですらも恐れぬ男に興味を抱き、与えてみたのだが。
 男はあっけなく破れてしまった。
「まぁ、良い。暇つぶしくらいにはなったわ」
 女はころころと笑うと、傍らに投げ出してあった邪眼のオーブを手に取った。
「今度は、誰にくれてやろうかの?」
 女に答えるものは誰もいない。女は白い指をついと横に払うと、鏡に違う光景を映し出した。
「ああ、暇じゃ。何ぞ面白いことはないかのぉ?」



依頼結果:大成功
MVP
名前:ミサ・フルール
呼び名:お前、ミサ
  名前:エリオス・シュトルツ
呼び名:エリオスさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 椿 爽鳥
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 04月15日
出発日 04月20日 00:00
予定納品日 04月30日

参加者

会議室

  • [27]リチェルカーレ

    2016/04/19-23:40 

  • [26]吉坂心優音

    2016/04/19-23:36 

  • [25]ミサ・フルール

    2016/04/19-23:30 

  • [24]リチェルカーレ

    2016/04/19-23:19 

    ミサちゃんの顔も見られて嬉しい。皆で頑張りましょう。
    (ウィンクにわーいと拍手)

  • [23]吉坂心優音

    2016/04/19-23:01 

    心優音:
    こちらこそだよー!
    みーちゃん、頑張ろうね!

    晃葉:
    ふふっ皆で絶対に成功させようねん♪(あざといウィンク

  • [22]ミサ・フルール

    2016/04/19-22:45 

    ミサ:
    えへへ・・・今回の会議はシュトルツさんにばかり喋ってもらちゃった。
    みゆちゃんありがとう、頑張ろうね。

    エリス:
    こちらこそ宜しくね(微笑む)

  • [20]リチェルカーレ

    2016/04/19-22:35 

    シリウ…シリルも人の気配がないか探る。怪しい場所やものを見つけたら指摘もしくは破壊(ドアとかなら)としてあります。わたしはイケメンさん応対の方に回ります。エリス先生、よろしくお願いします。
    女の子たちを全員、無事に、家に帰す。そのために全力を尽くします。

  • [19]吉坂心優音

    2016/04/19-22:19 

    晃葉:
    なんとかプラン書き終わったわー
    ミサだけじゃ心配だし、一応みゆのプランにも迷子を装って探索するよう書いといたよ
    みゆも会話術習得はしてるし…どうかな?

    洗脳は怖いわよ…
    アタイも事件とか色々体験してるから分かるけど、根深いと中々解くのは難しいのよね…

  • [18]ミサ・フルール

    2016/04/19-21:51 

    エリス:
    写真館 到着後は私がイケメンを引きつけている間にミサには少女達を探すよう指示してあるわ。
    説得にはミサが会話術とメンタルヘルスを組み合わせて実行するようだけど・・・少女達、洗脳されてないといいわね。
    建物が立つ筈のない場所、牧草地にあると言われる写真館・・・写真館の存在自体怪しいわよね。
    兎にも角にも、何があろうとどんな敵だろうと、少女を保護しオーガは倒す、その目的に変わりはないわ。
    気を引き締めて頑張りましょ。

  • [17]リチェルカーレ

    2016/04/19-21:29 

    女の子たちが洗脳とか魅了されている可能性は無きにしも、ですよね…。
    それだと避難を呼び掛けても動いてくれないかしら?
    ええと、じゃあシリウスのプランの方に「幻覚や洗脳の可能性考慮。怪しいもの見つけたら指摘もしくは破壊」とかねじ込んでみましょうか。演技自信ないのでイケメンさん対応じゃなく室内の様子探ったりの方がいいと言ってますし。洗脳さえ解けちゃえば、とりあえず避難はしてくれる…と、思うのですが…。

  • [16]吉坂心優音

    2016/04/19-20:57 

    心優音:
    顔出すのが遅くなってすみません!

    流れ把握しました!
    流れを基準にプランを書いちゃいますね!!

    晃葉:
    それと、依頼文を読み込んでいたら気になる所があったんだけど…
    ユキナが特徴を言ったあとに風が吹いて桜が舞ったと書いてあるでしょ?

    『サラとユキナの間を、桜の花びらを巻き込んだ風が通り過ぎていく。
    (どこの桜?)
     ユキナは、風に乱れる髪を押さえ辺りを見回した。
     確かに近くの公園には桜の木がある。だが、まだ蕾だ!
     ゾク、と嫌な予感がして、ユキナは体を震わせた。サラの姿が花びらに霞んで見える。』

    ↑この部分

    アタイの推測なんだけど、それって幻覚作用が働いたんじゃないかなぁって…
    Dスケールのヤグルロムってオーガには頭の上に生えた触手の先端にある光体は幻覚作用を持つって書いてあったからさ、もしかしたら幻覚を見せて少女達が好きそうなイケメンを見させたとかありそうだなぁって
    それが出来るなら洗脳とかされてそうで怖いなぁ…
    杞憂ならそれで良いんだけど…

  • [15]リチェルカーレ

    2016/04/19-20:08 

    ありがとうございます。じゃあ、わたしもトランスのタイミングはエリスさんたちのを参考に書きますね。
    いなくなった女の子たちは「家庭に不満を持っており、どこか遠くに行きたいと願っていた」と報告にあるのでわたしもそんな感じで…えっと「お父さんもお母さんもわたしのことをわかってくれない。家になんて帰りたくないなあ」みたいなことを雑談っぽく話してみようかな。

  • [14]ミサ・フルール

    2016/04/19-19:30 

    エリス:
    私達のプランの方では男が自ら寄ってくるのを狙いつつ、写真館を探すという方向でプランを書いているわ。

    見るからに怪しい男だけれど、まだそうと決まった訳ではないものね。
    実際に接触した際に確かめる必要があるわね。
    少女達の発見と男の正体がオーガだと判明した際にトランス、という認識でいたわ。
    それまでは正体を隠し演技を続けるつもりよ。

  • [13]リチェルカーレ

    2016/04/19-19:05 

    エリスさん、ありがとうございます。本部の方もいるし、なんとかなると信じています。
    一応ここまでの流れを書きだしますね。

    1.コスプレサークルの集まり(撮影会?)という感じで写真館を探す
    2.写真館に潜入
    ・男と接触?説得?
    ・女の子たちを発見 保護?説得?
    3.男と戦闘
    ・晃葉シリス前衛 敵斬り込み、エリス 後衛から魔法
     神人たち 女の子たちの保護、避難誘導

    という感じでしょうか?違っていたら教えてください。
    ええと、最初はコスプレサークルの集まりとしてイケメンさんと接触するんですよね。正体をばらす…というか、トランスするタイミングはどうしましょう。
    女の子たちの安否とか居場所(たぶん写真館の中だとは思いますが)がつかめるまでは演技が必要でしょうか?

  • [12]ミサ・フルール

    2016/04/19-10:31 

  • [11]ミサ・フルール

    2016/04/19-10:31 

    エリス:

    >変装手伝い
    了解よ。
    『時間に余裕があれば仲間の変装を手伝う』と私の方のプランに記入しておいたわ。

    白紙提出防止の為の仮プランは提出済みよ。
    ミサのプランには写真館の捜索や少女達の説得を主に、私の方のプランにはイケメンに接触した時の対応と戦闘のことを重点的に書いておいたわ。

    昨日宣言した通り本日は仕事なのだけど、休み時間とか時折ここを覗きに来るわね。
    18時過ぎには帰ってこられると思うわ。

  • [10]リチェルカーレ

    2016/04/19-06:54 

    シリル:…(掲示板の報告読み)把握した。無茶振りしてきたのは本部なんだし、諜報歴5年が何とかしてくれると期待しよう。(手伝いましょうか、に目を見開く)…は?

    リチェ:ありがとうございます、エリスさん。余裕があればお願いできますか?ーだって、やるならちゃんとした方がいいでしょう?大丈夫よ、精霊さんたち、皆綺麗だから。きっと似合うわ(言われたシリウスは頭抱えている)
    戦闘に関してはわかりました。それでは神人は女の子たちの保護優先で動きますね。エリオスさんも気をつけて。

    ええと、ごめんなさい。背後の都合で夕方まで書き込みにこれません。できるだけチェックはするつもりなので、何かありましたら対応できると思います。

  • [9]吉坂心優音

    2016/04/19-00:28 

    晃葉:
    んー、交流掲示板にあった【ワールド設定補完スレ】にあったのを見たら…ってエリリン姐さんが書いてくれたかもう一度書かなくて平気ねー
    という事はアタイはレベル2にランクダウンかー(しょぼん

    >聞き取り調査
    あー確かに人数多いと全部は回れないわ…
    任務の作戦開始前にある程度聞ければ良かったんだけど…
    アロア職員に予め事前調査って事で家族の人達に聞いておいてくれてたら良いんだけどなぁ…
    無理だよね…

    >避難誘導
    わぁそれはナイスアイディアだね!
    エリリン姐さんが護衛無くても平気なら、みゆにはそうするように伝えとくよー!
    でも心配だし、一応気にするように伝えとこうかな

  • [8]ミサ・フルール

    2016/04/19-00:16 

    エリス:

    >変装スキルについて
    過去に仲間が本部に問い合わせてくれたデータを貼るわね(ワールド設定補完スレより)

    変装は、変装用の衣装やメイク道具、変装にかける時間20分~1時間があることが前提です。
    時間をかけてじっくりやれば、若干完成度が高くなります。
    異性に変装する場合は、難しいため1Lv低く扱われます。

    1レベルでは パッと見、自分らしくない姿に変装できます。(直ぐにばれる趣味レベルです)

    2レベルでは 体格が近いことが条件ですが、不特定の他人に変装できます。

    3レベルでは 年齢や背丈を変え、印象のまったく違う他人になりすませます。

    4レベルでは 本物をよく知っている事が条件ですが。特定の職業や種族への変装ができます。(例:20歳の人間が、マキナの老軍人に変装する)

    5レベルでは 特定された個人へ変装ができます。あまり個人を知らない人物は見破るのは難しいです。家族や親友の場合、遠くからならある程度ばれるまで時間がかかります。

    ここで気をつけなければいけない点は『異性に変装する場合は、難しいため1Lv低く扱われます』ってところね。
    私の変装レベルは5だから、レベル4にランクダウンすることになるわ。

    諜報員歴5年は微妙だけれど基本A.R.O.A.職員が私達を変身させてくれると言っているから極端に難しい変装じゃない限り平気ではないかしら。
    シリルさん、もしよければ変装手伝いましょうか?


    >詠唱妨害対策
    それについては私の装備している『イヤーフック』の悪霊を解放させて守護してもらおうと考えているわ。
    (一瞬『エリスの仮面』を外し)戦闘になれば一般人である少女達は見慣れない光景に不安や恐怖を抱くかもしれない、だから俺を守るよりも彼女達の傍にいてやってくれ。
    その俺の心配をしてくれた、その心気遣いは有り難く受け取っておくぞ(微笑む)

  • [7]リチェルカーレ

    2016/04/18-23:06 

    リチェ:エリオ…じゃない、エリスさんも晃葉さんもとてもすてき!シリウスもがんばってね?あ、そうか名前…うーんと、じゃあ「シリル」とかでいい?

    シリウス:…何でもいい(すでに疲労しきった目をしていた)。ー変装スキル3は種族特徴も隠せるんだっただろうか。周りの人間もできるのなら頼みたいところだな。最悪、帽子とか何かで誤魔化すしかないだろうけど。手袋で紋様を隠すことは、了解した。
    戦闘に関しては、俺は前衛近接でないと意味がないジョブだからな。…特攻隊で異存なく。

    リチェ:服装、どうしようかなぁ…(隣りの部屋の衣装を見に行った)。あ、近未来系のこれはどう?何かヘッドホンとかもあるし、マキナな感じがしない?動きやすそうだし、スカートじゃないのもありそう。
    女の子たちの聞き取り、わたしも良い案と思ったんですけど…確かに人数が多いですね。とりあえず彼女たちを保護してから話を聞いて、嫌なことがあるから家出、なんてダメなこと。その時の思い付きで行動すると今回のような怖いこと(誘拐とか)になるよって、そんな当たり前の説得くらいしか思いつきませんでした。
    女の子たちの避難誘導、わかりました。神人は全員そちらへ行っても大丈夫ですか?シリルと晃葉さんが前衛に行ってしまうとエリスさんの詠唱中の護衛がいなくなってしまいますが…?

  • [6]ミサ・フルール

    2016/04/18-22:37 

    [5]訂正
    エリス:
    連続発言ごめんなさいね。
    被害者の人数はサラを含めて26人だったわ。

  • [5]ミサ・フルール

    2016/04/18-22:34 

    エリス:
    >聞き取り調査
    少女達のことがより詳しく分かるかもしれないものね、いい案だと思うけれど、少女達が25人もいるところがネックかしら。
    彼女達一人一人の家庭に向かうのは時間的にも参加人数的にも厳しいと感じているわ。

    >戦闘
    戦闘開始後すぐ「朝霧の戸惑い」を発動させるからその間に神人の皆には少女達の避難誘導をお願いしたいなと思っていたのだけどお願いできたりするかしら?
    敵は1人とは限らないし、万が一に備えて彼女達を守っていてもらいたいなって。

  • [4]吉坂心優音

    2016/04/18-22:03 

    心優音:
    エリオスさん、初めまして!
    あたしは吉坂心優音、パートナーは五十嵐晃太です!
    リチェちゃん、みーちゃん、改めて宜しくね!
    って晃ちゃん?何処に行くのかなぁ?(にっこり
    晃ちゃんも変装スキルレベル3だし演技スキルもあるでしょ?
    大丈夫、なりきれるよ!!吹っ切れば!!

    晃太:
    なして俺はこないな任務ばかりやらされるんやろ…
    ふふふふふふふふふふふふ……
    こうなったら、敵で鬱憤を晴らしてやらァ……(目が据わる笑

    心優音:
    手袋は必須…(メモメモ
    ならあたし達はくノ一かなぁ
    晃ちゃんシノビだしねぇ~
    動きやすい和装って感じ?
    所で、変装スキル持ってる人なら角も隠せるんじゃ…?
    レベル3で背丈や年齢迄変えられるから、可能だと思ったんだけど…

    晃葉(コウハ:
    (吹っ切れたので中315歳、158cmの女の子になりきる)
    ふふっアタイは晃葉、皆宜しくね♪
    さぁて悪い子にはお仕置き、しなくちゃ、ね…?

    >家出
    そういえば、攫われた子達の中に自分の意思で家出した子達もいるみたいね…
    取り敢えず自分の意思でならなんで家出したのか理由を聞いてから説得が必要だわ
    それと家族に不満があるなら手がかりになるかも知れないし事前に行方不明の家族達に聞き取り調査も必要になるかしら?

    >戦闘
    オーガと戦闘になる場合はアタイとシリウスさんが特攻隊として吹っかけるわ
    その間に神人達を配置、エリリン姐さんは神人達の間かしらね?

  • [3]ミサ・フルール

    2016/04/18-20:52 

    エリス(もう既になりきり始めている):
    なら私が皆の先生でいいかしら?(にこ)
    明日も仕事だし、思いついたことはどんどん話していくわね。

    >種族特有の容姿
    コスプレサークルなのだからそれは『コスプレ』だとカモフラージュできないかしら?
    私とミサは『魔女』の格好をしようと思っているのよね。魔女なら私の武器である杖を持っていても不自然じゃないと思ってそうプランに書いているわ。
    契約印は手袋で隠すつもりよ。

  • [2]リチェルカーレ

    2016/04/18-20:42 

    リチェルカーレです。パートナーはテンペストダンサーのシリウス…シリウス?出ていっちゃダメよ、依頼なんだから頑張りましょう、ね?(精霊の腕を掴んで引き止めつつ)
    みさちゃん、エリオスさん、みゆちゃん、晃太さん、よろしくお願いします。

    エリオスさんは何でもできるんですね!わたしとシリウスは…ごめんなさい、こういう場面で役に立ちそうなスキルがなくて。いなくなった女の子たちと年齢はかぶるので、犯人に接触してもらえるようがんばるつもりです。そうですね、名前でばれちゃうと困るし…エリス、さん?綺麗な名前(笑顔)。
    女の子集めて、何をするつもり何でしょう?犯人…でいいのかな?犯人がオーガだとしてもそうでないにしても、早く見つけたいですね。善意の行動、には見えないし。
    サークル活動なら、年齢層ばらけても違和感なさそうです。エリオスさんが良いのなら、わたしはそれでいいと思います。心配なのは精霊さんたちの耳とか角なんですけど…(ディアボロの角とマキナの耳を見つめ首傾げ)…女性の精霊、いないですものね。何かで誤魔化さないと男だとばれちゃう。

  • [1]ミサ・フルール

    2016/04/18-10:23 

    エリオス・シュトルツ、職は『エンドウィザード』だ。
    神人のミサ・フルールと共に着任した、宜しく頼む。
    出発まであまり時間がないな、頑張ろう。

    女装に関しては俺は抵抗はない、むしろ特技(スキル)の変装やフェイクを存分に使おうと思っている。
    任務中怪しまれないよう精霊の名を呼ぶ時は偽名を使うのはどうだろうか?
    俺のコードネームは『エリス』でいこうと思う。

    任務名から既に『イケメン』が怪しいが、ちゃんと確かめねばな。
    噂の写真館を探し求めて女達がうろうろしていれば『イケメン』が寄ってくるのではないだろうか、さすれば写真館にも案内してもらえるのではないかと考えている。

    流石に俺のこの身長と年齢で少女だと語るのは無理があるからな。
    ならこの集まりは『コスプレサークル』だということにして、この案が受け入れてもらえるのならば俺はそのサークルの顧問(女性教員)でいこうと考えているよ。

    取り急ぎここまで。
    仕事から帰宅後また顔を出す。
    長文失礼した。


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