プロローグ
●それが神に背くことであろうと
先日ショコランドでデミギルティと共に目撃された未契約の神人、ロベリアについて、A.R.O.A.は君たちに説明する。
「先月のことだ」
顕現したロベリアは、その日のうちに村ごとオーガに襲撃された。A.R.O.A.の急行も間に合わず、村は全滅した。が、ロベリアの死体は見つからず、不思議なことにオーガの群れが死体で残されていた――。
「ロベリアをデミギルティが確保しているとは。決死行だろうが、彼を保護して欲しい」
レイヴは、彼が信奉するヴェロニカが作り出したあの夜に支配された世界……サクラヨミツキにいる。彼がいるならば、絶対にロベリアもいるはずだ。
幽玄に光るヨミツキの下、レイヴは君達に手を広げた。彼の背に隠れるようにロベリアもいる。
「やあ、いい夜だね。僕に会いに来てくれたのかい? そりゃあ嬉しいなぁ」
言葉通り、とても嬉しそうにレイヴは声を弾ませる。
「せっかく来てくれたのだから、僕の昔話を聞いてはくれまいか。なに、そんなに長い話じゃないよ」
僕は、死告げ鳥だった。そう生まれてしまったのだから仕方がない。
「いわゆる龍のような、神話の時代の生物さ。僕はたった一羽きりの鳥だった」
土竜が穴を掘るように、蜜蜂が蜜を集めるように、僕は死を告げる鳥だった。世界中を駆けて、死を告げるように出来ていた。
僕は人間が好きだった。神様が好きだった。僕は人間と仲良くしたかった。
だけど、人間は僕を忌み嫌う。僕を迫害する。
僕は、人々の嫌悪と憎悪を浴び続け、とうとう角が生えた。
「オーガに成ったわけだ。たったそれだけで、僕は全ての愛を失った」
途端に、人は僕をますます怖がる。女神は祝福をくれなくなった。
「僕が何をしたって言うんだ。僕は死を告げるように生まれたんだ。鯨が潮を噴くように、僕は死を告げるモノだったのだ」
僕は悲しみと寂しさを募らせて、それでも人が神様が好きで、とうとう出来損なった。
「そうして……このザマ(デミ・ギルティ)だというわけだ」
僕は君達にあこがれるよ、ウィンクルム。と、レイヴは悲しげに君達を見やる。
「あこがれる。ゆえに羨ましく、妬ましい。人間は素晴らしい。醜くて、美しい。大好きで、大嫌いだ」
だから、ロベリアを攫ったのか? と君は尋ねる。
「攫う……そんな言い方をするのか。そうだな、オーガは絶対悪だものな」
レイヴは悔しげに、しかし諦念をもって、目を閉じる。
「あの子は、低俗なオーガに襲われて壊滅した村で、人々が必死に守った命だよ」
レイヴがロベリアを見つけたとき、瀕死の彼には両親の死体が覆いかぶさっていたという。
「もう心臓は潰れていた。もうすぐ死ぬと誰だって分かった。でも、生きてた! 生きてたんだよ! 人々が必死に守ろうとしていたロベリアは、かろうじて生きてた!!」
レイヴは必死に君達に訴えた。
「生きたいか? って尋ねた。ロベリアは頷いた。だから僕は、あの子の心臓の代わりに、僕の心の器をあげた」
ずっと黙って傍にいたロベリアは、自分の胸に手を当て、まっすぐに透き通った声をあげた。
「本当だ」
心の器。それは金の鱗と同じく、上級オーガが持つという器官であり弱点。
オーガは心の器を別のものに移すという。器が壊されない限り、オーガは強力な障壁を形成していて、無敵に近い。上級オーガを殺すには、器を破壊して障壁を排除してから、戦わねばならない。
「僕は出来損ないだから、器を壊されれば障壁どころか自分も死ぬ」
レイヴは君達を試すように見つめる。
「僕を殺したければ、この子を殺すんだね。正義の味方が人殺しをできるんなら。勿論……僕が全力で守るけれども」
オーガをお前がけしかけたんじゃないのか? と君は疑惑の問いを投げる。
レイヴは肩をすくめ、怒りのこもった低い声で否定した。
「そんなことするもんか。顕現した神人がオーガを誘引するのは君たちも知っているだろう。僕だって誘われた一人さ」
なら、どうして。と君は上ずる声で尋ねた。
――どうして、ロベリアを助けた?
レイヴは目を伏せる。
「……寂しいんだ。いいじゃないか、一人くらい……忌み嫌われ続ける僕の永遠の生に寄り添ってくれる子を欲しても……」
「神様……」
ロベリアはレイヴを痛ましそうに見上げ、そしてぎゅっと彼の手を握った。
解説
●成功条件:この話を終わらせる
●レイヴ 喪服とガスマスクのデミギルティ
羽根傀儡:レイヴが知っている者をコピーした分身を作る(1回につき最大5体)
反響鏡:TSのミラーデーモンと同様スキル
騒乱光:TSのファンファーレと同様スキル
レイヴの詳細については
「【防衛】担ぎ屋死亡的遊戯」
「思いに火をつけろ」
「罪の礫が君を打つ」
「【蝕糖】聖窟竜アタランテ、そして担ぎ屋」
「【蝕糖】花言葉は『悪意』」
を参照のこと
●ロベリア 未契約の神人の少年
村が全滅したため天涯孤独
心臓はレイヴの心の器で代替されていて、不死の存在となっているが、
心の器を破壊されるとレイヴとロベリアが死ぬ
ロベリアの詳細については
「【蝕糖】花言葉は『悪意』」
を参照のこと
●心の器
Bスケール以上のオーガが金の鱗の代わりに所有する弱点
オーガの魂のありどころ
器とオーガ本体が500m以上離れると、魂がオーガに戻ってしまう
(ロベリアの場合は、離れるとロベリアだけが死ぬ)
●場所
サクラヨミツキの夜、紅月に照らされ散り行くヨミツキの下
ゲームマスターより
お世話になっております。あき缶です。
そろそろ担ぎ屋も幕の引きどころかと。
夜桜の下、皆様が選ぶ終幕は何色でしょうか。
ピリオドの打ち方は、いろいろあるでしょうが……、
どのような形であれ、成功すればもう担ぎ屋はウィンクルムの前に現れないでしょう。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
叶(桐華)
とても個人的な都合で、君たちに協力したい気持ちぐらいはあるんだ だからトランスはしてるけどお話する気はあるよ 動くのに必要なんだから見逃してよ 人ともオーガとも敵対せずに静かに暮らす算段があるなら是非教えて それがないなら、いつ死ぬかくらいの違いしかないように見えるよ 無理なら、仕方ない ハイトランスで応戦 羽傀儡の前衛タイプ狙い。一人で一体抑えられたら理想 程々に無茶はするよ。見届けたいって我侭があるから 出来るだけロベリアと担ぎ屋から引き離して本体を狙いやすいように 死因は君でもいいよ。こいよ 死を告げるだけの鳥に、殺せるものなら …ウィンクルムは善人ばかりじゃないよ 君の方がよっぽどお綺麗に見えるけどね、レイヴ |
ハティ(ブリンド)
事前にトランス その後オーガに狙われる事はあったのか 話に応じるなら刺激する必要はないが、そうでなければ担ぎ屋は神様じゃないという言葉でロベリアも話の席に引き出せれば 敵わない存在があると知っても守られる事を望むのか 先日の件は担ぎ屋を救うために起こしたと聞いた ロベリアの考える救いとは何だ? 答えが彼からの攻撃でも構わない 担ぎ屋に守る覚悟はあるんだろう だがロベリアもまた担ぎ屋のために手を汚す覚悟だったら? 二人で生きるにしても終えるにしても 二人の思いを確認したい 決裂時自分が器に一番近い距離に居れば小刀で破壊 言葉で聞きだせなくとも オーガでもなく神でもなくただ守りたいと望むなら きっとこの刃は届かない そう信じて |
信城いつき(レーゲン)
トランス済 村の人が守ろうとしレイヴが救った小さな命を、レーゲンとマシロに助けられた自分と重ねてしまう 人を巻き込むことがなければ、そっとしておきたいけれど…… レイヴ達 ヨミツキは今オーガやデミ・ギルティ達が蔓延っているけど大丈夫だったの? ストレートに聞くよ、二人が今望んでることは何? そして俺たちにどうして欲しい? 叶えられるかは分からないけど、出来ることはあるかもしれない 戦闘時 コピーが出た人に前回同様目印をつけるよう声をかける 以降、レーゲンと共に他の人が傀儡と戦うのをサポート コネクトハーツで羽根傀儡攻撃、シムレス達のバリア範囲外で誰か危険時はオーブ発動 隙を見て、ロベリア達へ攻撃(鏡発動を狙う) |
柳 大樹(クラウディオ)
事前にトランス。 昔話の感想、 「あんたらを無理に引き離す気は無くなったかな」(倒すのも含め 「ロベリアの保護って言われたけど。聞くまでもなく嫌だよね?」 様子を見て聞けたら聞く。(戦闘回避出来そうなら聞かない 担ぎ屋に、 「ロベリアの事は抜きに、あんたは生きたいの? 死にたいの?」 俺には『僕を救って(殺して)』にしか聞こえないんだよね。 だとしたら全力で叶えてやるよ。担ぎ屋。いや、レイヴ。 戦闘確定でハイトランス。 回避主体で戦闘。 味方がレイヴの弱点を狙えるように、フリーの傀儡の抑えに回る。 いないなら近くの味方を援護。 味方攻撃か、傀儡の行動後の硬直を狙って刈る。 終わったら、「俺は眼帯君じゃなくて、柳大樹だから」 |
シムレス(ロックリーン)
前回の二人の関係性に興味持ち過去の報告書全て調べ記憶※記憶2 話聞き思う事を状況合えば言いたい ウィンクルムは正義ではない 人の世界に害成す者とは敵対するだけ、と俺は思う だから害成す者でなくなるなら戦う理由も無い 二人が望むなら共に生きるのもありだろう レイヴが誠実である限り神人の加護が瘴気を浄化し続けてくれるだろうな 永くデミギルティ、出来損ないで居続けたのは 絶対手放したくない想いがあるんだろう それは人が好き、神様が好きって事かな 『お前たちに救ってもらえる生きとし生けるものは幸福だ!』 救いを求めてる様に感じた あんたの求める救いとは? 戦闘 ライト照明補助 必要ならサクリファイス 遭遇時トランス 可能なら素顔見たい |
●永遠に沈むその祈りに
ガスマスクに喪服、それはさも告死の役務負いし者の制服にふさわしいように思えた。
デミギルティのレイヴの話を聞いた五対のウィンクルムは一様に淡い光をまとっていた。
「……別に命乞いの話じゃないよ。でも、聞いて欲しかったんだよね、僕の……生涯の話」
そんな臨戦態勢なんだ、殺しに来たんだろう。とレイヴは嗤うように目を細めた。
「だってウィンクルムは、『悪いオーガ』を打ち倒す『正義の味方』だものねぇ」
「お話する気はあるよ。このトランスは瘴気が渦巻くサクラヨミツキで必要なんだ。見逃してよね」
叶は薄く笑い。
(とても個人的な都合で君たちに協力したい気持ちぐらいはあるんだ)
と心のなかで呟く。
信城いつきは苦しげにオーガを見ていた。
「サクラヨミツキは、今オーガやデミ・ギルティ達が蔓延っているけど大丈夫だったの?」
いつきの言葉に、レイヴは穏やかに微笑んだ。
「お気遣いありがとう。おかげさまで」
「神様は、俺を守ってくれる」
ロベリアは確固たる信頼をもって、そう言った。
ロックリーンは、おずおずと、しかし確りした声で、ロベリアを治癒させて欲しいと申し出る。
「サンクチュアリで、生命力を……」
「ライフビショップの子、無理だよ。それに君に渡して、この子が殺されない保証もない」
レイヴは冷たく突き放すように、ロックリーンの申し出を途中で遮った。
「ロベリアの心臓はすっかり死んでいる。僕の心の器が抜けた瞬間、この子は死体になる。……それでも、君は『心の器を取り外してほしい』と望むかい?」
試すように見下し、レイヴはロックリーンの優しさを斬り捨てた。
「ロベリアを人に戻したいんじゃないですか?」
「……その発想はなかったなぁ。だって在り得ないことだもの」
レイヴは、甘い考えだね、とロックリーンを評した。
「いかにも正義の味方でござい、って感じだ。君こそは模範的なウィンクルムなんだろう」
「ウィンクルムは正義ではない。人の世界に害成す者とは敵対するだけ……と」
俺は思う、と曖昧さを保ったまま、シムレスは言い返した。
レイヴは目を細める。
「人の世界に害成す者…………世界は白と黒にきっちり別れ、黒は必ず滅ぼさねばならぬ。と、そう夢想する青さ……憎たらしくて眩しいなぁ」
じゃあ君は、とレイヴは意地悪く言う。
「肉を食う獣を全て殺し尽くすことを是とするのか? 毒虫も全て? 害成すとは何? そうだな、例えば……死を告げることをも害とみなしますか?」
シムレスは黙りこんだ。彼が言いたいことはそういう話ではない。単に、共存できるなら、見逃したいのだ。その見逃す言い訳が欲しかっただけだ。
報告書に書かれていたレイヴがシュクル窟で叫んでいたセリフを、シムレスは思い出す。
――お前たちに救ってもらえる生きとし生けるものは幸福だ!
「救いを求めてる様に感じた。あんたの求める救いとは?」
呻くようにシムレスは問うた。
レイヴは笑って歌うように答えた。
「人に交じって笑い合い、神の祝福を受け、迫害されず、石を投げられず、指をさされぬ身分になること」
――オーガになりたくてなった者ばかりじゃあないんだ。怒り、悲しみ、苦悶の果てに、オーガに成り果て、魂しか喰らえない苦しみに苛まれた挙句、人々に石もて追われる悲しみを重ねてギルティへと至る。
「のたうち回った末に救済はなく、ただただお前たちに屠られる。女神に選ばれし救世主様たる神人様よ、オーガを哀れだとは思わないかい?」
レイヴは目を細めた。
レーゲンがおもわず怒声をあげる。
「いままでさんざん絆を壊そうとしてきて、自分がしてきた事がどれだけ酷い事か……虫がよすぎる!」
「壊す? 僕は、あんなことくらいで君たちの絆が壊れるとは微塵も思わなかったよ。僕は、人間の絆の力が眩しいんだ。見たかったのさ。困難を前にしてひときわ輝く絆を!」
レイヴは、目を見開いて両手を広げる。
「そして僕の期待通り、君たちは美しい絆を深めた……。嗚呼、綺麗だったなぁー。アタランテ様も、ハーピーと人間との関係を信じて、改心なさった。麗しい絆は僕の喜びだよ」
感嘆の息すら吐いて、レイヴはうっとりとうなだれた。酷いことをしたとは、欠片も思っていないのだ。
「ロベリア」
ハティが矛を少年に向ける。急に話しかけられ、ロベリアは不審そうにしかし強い目でハティを見上げた。
「先日の件は担ぎ屋を救うために起こしたと聞いた。ロベリアの考える救いとは何だ?」
「神様と同じだ」
ロベリアはハティの問いに即答する。
「悪事をはたらいて、それで人に交じる……?」
「あの祝福の金平糖を見ただろう。あれは『悪しき者』とやらが触れると黒くなる。認めない! 俺は俺を助けてくれた神様が『悪しき者』だなんて認めない! あの金平糖を食べれば皆が悪しき者になりうる。悪しき者と善き者の境目なんて無いんだって、知らしめたかった。皆、同じ穴のムジナなんだ。だから神様を悪く言う奴は許さない……。それを分かって欲しかった」
ロベリアは必死に言葉を紡いだ。
レイヴによって救われたロベリアを、いつきは他人のように思えない。彼もまた、マシロという犬とレーゲンによって救われた者だから。レーゲンが悪しき者と言われて迫害されている様を目の前にしたら、きっといつきも方法は違えど、ロベリアと同じように動くだろう。
いつきは喘ぐように尋ねる。
「……俺たちにどうして欲しい?」
レイヴは満面の狂気でもって笑み、慇懃に頭を下げると、芝居がかった口調で言い放った。
「慈悲に満ち満ちました神人様よ、どうぞ哀れな我らをお救いくださいませ」
●追いつめられた憂い
おどけた雰囲気を冷たい声がつんざく。
「ロベリアの事は抜きに、あんたは生きたいの? 死にたいの?」
柳 大樹が冷ややかに隻眼でレイヴをまっすぐ射抜くように見つめていた。
黙りこむレイヴの目が不愉快そうに歪んだ。
「俺には、その救ってっていうのが、殺して、にしか聞こえないんだよね」
そもそも、と大樹は眼帯をカリと引っ掻いてから言う。
「A.R.O.A.からはロベリアの保護って言われてる。聞くまでもなく嫌だよね?」
「嫌だ!」
その拒絶はロベリアの喉からほとばしった。彼はぎゅうとレイヴの足にしがみついて、てこでも動く気はないと示した。
「分かってるよ。俺ももう、あんたらを無理に引き離す気は無くなったかな」
大樹は肩をすくめた。
「君の話は、分かった。けど、その望み、他のオーガ全員が持っているわけじゃないんだってことくらいは理解してるよね」
そう言う叶の表情は何の感情も乗っていなかった。
「人ともオーガとも敵対せずに静かに暮らす算段があるの? なら、是非教えて。それがないなら、いつ死ぬかくらいの違いしかないように見えるよ」
レイヴは目を眇めた。
「どういう意味かな」
「オーガに狙われることがあったんだろう」
ハティが静かに問い、答えを待たずに言葉を継ぐ。
「狙われたのなら、ロベリアを守るために同胞殺しをしたんだろう」
ロベリアの手に力がこもる。彼の肩に置いたレイヴの手も力が入って震えた。
「ここで僕らが君を見逃したとしよう。それでもロベリアは未契約の神人だ。沢山のオーガが君を追う。君は、どこまで戦う気なの。いつかは力尽きて斃れるんだ」
叶の目は二人を責めるように暗く鋭い。
「それが、今日になるか明日になるか。それくらいの差じゃないの」
「そんなことない! ロベリアは僕が守るんだ!」
レイヴが狂乱して叫ぶ。
しかし叶は動じない。冷静に言ってのける。
――君は出来損ないのデミギルティ。ギルティ相手には勝ち目がないのだろうし、たった一人で大群を倒せるとも、思えない。
「僕が、ロベリアを守るんだ……っ」
「まるで子供の夢物語だよね」
叶は暗い暗い目を一つ瞬かせて、続ける。
「君の方がよっぽどお綺麗に見えるけどね、レイヴ」
うぐ、とレイヴは言葉に詰まる。
そして、ロベリアとウィンクルムを交互に見た。
ロベリアが耐え切れないというように叫ぶ。
「俺が! 俺が、神様を守るんだ! だから、俺達は死なない! 永遠にだ……っ!」
「ロベリアもまた担ぎ屋のために手を汚す覚悟、か。それでいいのか、担ぎ屋」
ハティは翠の瞳を、すいとロベリアからレイヴに移す。
目を見張ったレイヴは、何かに耐えるようにふるふると震えていた。
「続けられそうなのか、ロベリアの神様ってやつは」
ブリンドはどこか呑気にも聞こえる口調で問う。
「つ、続けるさ。続けてみせるよ……」
喘ぎ喘ぎ、なんとか言い返すレイヴに、ブリンドは、そうかと気のない返事をして、続ける。
「他に話を知ってるやつはいるのか? ヴェロニカは?」
ブリンドは言外に続ける。――ヴェロニカがロベリアを放っておくだろうか、と。
レイヴの目が見開かれる。ひぐ、と喉の奥で息が潰れた。
●忍び寄る気配
叶は言う。
「僕の知らないどこかで、どこの馬の骨とも分からないオーガに、君たちがすり潰されるよりは、僕がここで君たちを見届けたい」
我侭なのは分かってるよ、でもそのために無茶をするつもりもある。
と叶は目を伏せた。
ここで殺す流れになっている。
いつきとレーゲンは、複雑そうに顔を伏せた。
(二人で生きたい思いはきっと本当だろう。誰かと共にいたいと願う気持ちは私達と変わらない……)
(人を巻き込むことがなければ、そっとしておきたいけれど……)
シムレスとロックリーンも互いに目を見合わせ、同時に眉を下げた。
仲間の意思は尊重する。だから、二人は思いを口にすることを控えた。
ロベリアの手にはまだ青い紋章が残っている。
この紋章は、女神に選ばれた証だ。
だからレイヴが誠実であれば、女神の加護のもとに二人は歩んでいけると――、しかしそれは彼らの都合のいい夢なのだろう。
見知らぬオーガがいつかは二人を襲うだろう。自分たち以外の見知らぬウィンクルムが倒すこともあるだろう。A.R.O.A.とてこの事情を知れば、ロベリアをオーガの一部とみなして討伐の指示を下す可能性が高い。
叶の言うとおり、ここで見逃したとて、この危うい二人は『知らないところ』で死ぬだろう。
それを――今をやり過ごせたから、二人を救えた。めでたしめでたし。と記憶を結ぶことも望めばできる。
記述されない未来など、認識されない展開など、『無いも同じ』。知らないところで二人は幸せに暮らしましたとさ。と思っていれば、それが個人の中の真実になる。
叶はそれを認めたくないと叫ぶのだ。
「僕が幕を引く。君とは長い付き合いだからね。ぐーで殴って、フィナーレだ」
拳を突き出して見せ、叶はそう言った。
「…………」
レイヴはため息を吐いた。
「……そう、か。僕では、いつまでも歩き続けられない、と」
彼は手を後頭部へと持って行くと、ゴトリとガスマスクを落とした。
「神様!」
ロベリアが悲鳴のように叫ぶ。
顕になったレイヴの顔は、彫像のように美しかった。
デミギルティがみなそうであるように、白いかんばせは、地面に落としたビスクドールのように見苦しくひび割れている。
新鮮な空気を吸い込み、目を伏せてレイヴはまたため息を吐く。
「僕は愛されないまま、消えていく運命にあると」
そして、ギッと強い瞳をウィンクルムに向けた。
「舐められたもんだ。僕は、ロベリアといつまでも一緒にある」
構える漆黒の羽数枚。
「仕方ない」
「全力で救ってやるよ。担ぎ屋。いや、レイヴ」
大樹と叶はハイトランスを手早く行う。
ロックリーンはバリアを張ってみるものの、自分一人でカバーできる範囲は狭い。また、仲間は縦横無尽に動く上に、仲間を包もうと思えばレイヴやロベリアをも包んでしまう。
妖刀・恋慕を抜いて、叶はレイヴと同じだけ強い視線で彼を射る。
「死因は君でもいいよ。こいよ。死を告げるだけの鳥に、殺せるものなら」
ブリンドの銃弾が音もなく飛び出して羽根を撃ち落とすなり、ハティが抜身の小刀「燕」をかざしてロベリアに躍りかかる。
だが、それをレイヴは我が身で庇った。いつきのコネクトハーツが続けて突き刺さる。
「神様!」
ロベリアが金切り声をあげる。
少年を抱きしめ、レイヴは囁く。
「……ずっと一緒だよロベリア。…………ごめんね、離してあげられない」
再び放たれた羽根は、ハーピーに変わった。
「俺達のコピーじゃないのか」
桐華は叶と二人で早々にハーピーを切り伏せる。
「コピーでもいいぞ、本人を殺す気でいるんだ。もどきぐらい仕留められなくてどうする」
と桐華はレイヴに言う。
レイヴは笑う。
「眩しいなぁ、君たちは」
「……眩しいか。だったら幕を引いてやる」
ブリンドは引き金を引く。
レーゲンの銃も火を噴いた。
大樹が命刈り取らんと大鎌を振るう。
桐華の双剣が迫る。
鏡が具現化する。だが、一枚きりの鏡は二人を全方向で守れるものではない。
「あぐ……」
直線的な高速移動によりクラウディオが鏡の内側に忍び込み、ロベリアを引き剥がすと容赦なく心の臓に「六翅の琥珀」を突き立てんとした。
「ロベリア!」
叫んですがりつこうと伸ばしたレイヴの腕。それを叶はひっつかんだ。そして。
「ウィンクルムは善人ばかりじゃないよ。ずっとこうしたかったんだよね!」
ぐいと振りかぶった拳を、ひび割れた頬に叩き込んだ。
「がはっ」
ヨミツキの花弁が散る地面に転がり、レイヴはそれでも手をロベリアに伸ばす。
「神様……!」
ロベリアも応えるように青い紋章の刻まれた手をのばす。
指先が触れるか触れないか、その猶予をクラウディオは待つほど優しくはなかった。
手裏剣の刃が、少年の胸に埋まった。
カシャンと何か固いものが崩れる音が聞こえた気がした。
「か、み、……さま」
急速にロベリアの瞳から生気が失せていく。
それをレイヴは見つめ、そしてがくりと伏せた。
「……ごめんね、ロベリア……僕は……やっぱりただの愛されたがりの死告鳥だ。君は僕を愛さなくては生きられなかっただけ……。でも、仮初の愛でも。僕は欲しくて……」
あいして、とレイヴは吐息のように哀願した。
●夢紡ぎの糸を
朽ちていこうとするレイヴの前に桐華は立つ。
そして、哀れそうに彼を見下ろした。
「死んで、生まれ変わって、やり直せばいい」
「……」
レイヴはもう声を出す気力は無いようだったが、視線だけで疑問を呈した。
「輪廻転生を俺は信じている」
桐華は言う。きっと次の生があると。
「生まれ変わっても、二人でやり直せると思うけどな」
「……ああ……」
うっとりとレイヴは目を細め、美しく微笑んだ。桐華の思想は、今わの際の彼を救ったのだろう。感嘆の声らしき音、それがレイヴの断末魔だった。
「ロベリアが神人で担ぎ屋がデミギルティだったからこそ、出会えて、命を分かち合えた。運命じみたものを感じるな。だから、来世でもきっと出会えるさ」
まるで乾ききった土人形のようにレイヴの遺体はボロボロと崩れていく。
ざあっとサクラヨミツキに風が吹いて、大量のヨミツキの花弁が妖しく光りながら、レイヴの体の破片を連れていった。
残ったのはロベリアの遺体だけ。
「……届かなかった」
ハティは「燕」の刃を見下ろし、呟く。
「信じていた。オーガでもなく神でもなくただ守りたいと望むなら。きっとこの刃は届かないと」
ブリンドはロベリアの遺体の側にしゃがみ込み、答えの戻らぬ問いかけをする。
「……最後までアイツは、テメーの神様出来てたのかね?」
「心境は複雑だけど」
レーゲンは銃をしまいながら、眉を寄せる。
「デミ・ギルティでも、誰かと共にいたいと願うのは悪じゃない」
二人が死に際に伸ばした指を思い出す。
「だから……私達は『悪者』なんだ」
苦い思いを押し込めるように、レーゲンは胸を抑えた。
「……望み、叶えられなかったね」
いつきはうなだれる。
だが、大樹は首を傾げた。
「そうかな。やっぱり、死にたがってたように見えたよ」
「え?」
クラウディオは冷静に告げる。
「しようと思えば、もっと強い羽根傀儡を出すことが出来たはずだ。本気で殺しにかかるなら、もっとやりようがあった。本気で逃げる気にも見えなかった」
担ぎ屋に勝つ気はないように見受けた、と。
「むざむざ殺されたくはなかったんだろうけど。先がないことも、分かったんだろうね」
大樹が眼帯を掻く。
――僕は、ロベリアといつまでも一緒にある。
「レイヴはあの時、いつまでも一緒に『生きる』とは、言わなかった」
クラウディオは、ロベリアの血がべったりとついた手裏剣を拭いながら、指摘する。
「桐華さんの話は、レイヴを救ったんだと思うよ。死告鳥でもオーガでもない、皆に愛される人生の可能性が見えたんだから」
大樹が言う。
桐華は無表情に頷いた。
「だといい」
――二人で死ぬ、俗にいう無理心中みたいな最期。
それがどこか桐華には甘美に思えた。でも、その甘美さは振り払う。
桐華は、死にたがりの叶をきっと殺さずに幸せにするのだから。
「永く出来損ないで居続けたのは、絶対手放したくない想いがあるからだったんだろう。人が好き、神様が好きっていう」
シムレスは、レイヴが散っていった方角を眺め、感情なく呟く。
「なら、きっと来世はいいものになるよ。レイヴは約束を守る律儀な奴だったんだし」
ロックリーンはシムレスの言葉にそう応え、優しく笑んだ。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:叶 呼び名:叶 |
名前:桐華 呼び名:桐華、桐華さん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | あき缶 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 推理 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 4 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月01日 |
出発日 | 04月11日 00:00 |
予定納品日 | 04月21日 |
参加者
会議室
-
2016/04/10-23:59
-
2016/04/10-23:47
-
2016/04/10-23:14
一応プランは送った。
戦闘になった場合は、宣言通り抑えに回るようにして。
フリーの傀儡がいなかったら、近くの味方の援護にしといたよ。 -
2016/04/10-21:00
僕がオーガも含んだのは、敵対し続けるしか無いならいずれ上位のギルティに目をつけられるんじゃない?
ってのがあって、それで知らないとこで死なれるのもなんだかなーっていう、
まぁ要するに癪ですって言う我侭の現れだったりするよ。
そういう危険にロベリアを晒し続けるの?とか、
自分を守るために『神様』が傷つき続けるのは君的にどうなの?っての聞きたいってのもあるっちゃあるけどね。
一先ず、想定外に話しまくってるプランは送信済み。
ここからもーちょっと調整したいなーってところです。 -
2016/04/10-14:17
ロックリーン:
連投失礼します
バリアーについて分っている事(返答来てない
・ライフビショップのみの特技(ジョブスキルと違うのでMP消費しないらしい
・通常術者を中心に概ね直径2~3m半円形ドーム(今回杖効果でこれより広いと思います
・この中にいると防御力が上がり、ダメージが軽減されます(どの程度上がるか不明
・爆風で飛んできたものなど防いでくれます
僕の方で可能な範囲で皆さんが範囲内に入る様に調節する行動はするので
気にしなくていいと思いますが、文字数の余力があれば利用もいいんじゃないかと思います -
2016/04/10-11:04
ロックリーン:
おはようございます
>落としどころ
人に害成す存在でなければ二人で生きるのもいいんじゃない
という方向でプラン組みました
がっつり会話重視です
僕等の行動予定 現在のプランベタ張り
────────────────────────────────
■シムレス
前回の二人の関係性に興味持ち過去の報告書全て調べ記憶※記憶2
話聞き思う事を状況が合えば言いたい
ウィンクルムは正義ではない
人の世界に害成す者とは敵対するだけ、と俺は思う
だから害成す者でなくなるなら戦う理由も無い
二人が望むなら共に生きるのもありだろう
レイヴが誠実である限り神人の加護が瘴気を浄化し続けてくれるだろうな
永くデミ・ギルティ、出来損ないで居続けたのは
絶対手放したくない想いがあるんだろう
それは人が好き、神様が好きって事かな
『お前たちに救ってもらえる生きとし生けるものは幸福だ!』
救いを求めてる様に感じた
あんたの求める救いとは?
ロック重傷ならサクリファイス
会った時点トランス
■ロックリーン
報告書は全部確認した
常時シムさん庇う位置に
ロベリアの本物の心臓がまだあるなら
望むなら彼をサンクチュアリで回復試みたい
生命力戻ったなら
ロベリアに
どうか彼のオーガ解放の可能性を探してみてくれないかな
戻らなければ残念に思う
紋章がある限り彼は女神の加護の元にある
消えない様彼に誠実を尽くして欲しいと願うよ
角は生えて欲しくないよね?
心の器を取り外す事は可能ですか?
ロベリアを人に戻したいんじゃないですか?
仲間の意思は尊重したい
報告書からレイヴは約束を守る律儀な奴と信じたい
戦闘の場合
シムさん守って後衛に
杖効果で範囲広げバリア張る
仲間守る位置見てバリア範囲調節
木に身を隠したりして攻撃回避
戦後サンクチュアリ使用
────────────────────────────────
変更できます
掲示板まめにチェックしてます -
2016/04/10-09:22
>トランスタイミング
『生活圏外の瘴気の度合い』
ああ、そうだね。それがあったか。忘れてた。
なら、事前にトランスして戦闘になったらハイトランスにするわ。
意見ありがとう。
>落としどころ
オーガはどうでもいいけど、人と敵対するようならアウトだとは考えてたかな。 -
2016/04/10-00:39
トランスタイミング】
トランスは事前にしててもいいかなーと思ってる。
生活圏外の瘴気の度合いよく分かんないし、あてられちゃったら話しどころじゃないしそこは見逃してもらいたいところだなぁ。
まぁ隙を作りたくないのも勿論あるけどね。どっちも本音だから咎められれば素直に言おうかなとも。
落とし所】
僕としては人ともオーガとも敵対することがないならーかなぁ。
本人にそのつもりがなくても攻撃的な対応が必要なら見逃せない。
静かに暮らしたいけど攻撃してくるなら仕方ないよね?ってお話なら、交渉の余地はないかな -
2016/04/09-22:05
いつきやアタランテ他にやらかした事は忘れられないし……まだ複雑だな
今までやって来た事(絆を壊そうとする事)がどれだけ酷いことか分かっただろう、ぐらいは言いそうだ
>タイミング
レイヴの話を聞く前に準備はしてそうだから、トランスしてても問題はないかなと思っていたよ
逆に決裂して羽根傀儡を使われたら、トランスする時間は隙になりそうな気がするんで
特に問題がなければ私たちは事前にトランスの予定
スキル「ファストガン」もあるので、未使用の人達がいてもフォローはできると思う
戦闘時は羽根傀儡の戦闘の補助をしつつ、途中で本体へ向かおうと思ってる
心の器を破壊するしか出来ないのなら………できるだけ傷は小さく倒したい
いつき:
メンバーのコピーが出た時の為に「コピーがいる人は区別つけて」とか声かけいるかな
前回はあまり問題にならなかったけど、しなかったら問題になりそうな気が。
あと俺は「コネクトハーツ」と「ディスペンサ」にして、鏡対応で攻撃力あげずに、レーゲンにスキル多く使ってもらう予定
ところで、一つ聞きたいんだけど……
みんなの落としどころはどの辺を考えてる?
ロベリアの心臓が上手くいかなかった時点で戦闘?
人を襲う事がなく、オーガにもA.R.O.A.にも邪魔されない算段があるなら、見逃す?
最低でも俺たちは「今までのような迷惑行為をしない」と彼から言質貰わないと決裂かな……って思ってる。
そっと生きていくならそれでいいけど、見逃した結果新たに関係無い人が傷ついたりするの、いやだ。 -
2016/04/09-20:43
んー。
こっちの話聞いて欲しいなら、トランスなしで最初の接触かなって思ってた。
接触前からのトランスと、戦闘開始からのトランスと。
どっちがいいだろうね。 -
2016/04/09-16:59
ブリンド:
トランスのタイミングか…依頼内容を考えりゃトランスを済ませてからの接触でもおかしくねえと思うが、今回未トランスで話を聞いたところからスタートなんかね…?
トランスだけ済ませといて状況次第でハイトランス・ジェミニできるようにしとこうかと考えてたとこだが。
ハイトランスできなくてもある程度やり合えるようハティの武器はジェンマにして増強してもらうんで、俺らんとこは後回しでいいな。
必要だったらハイトランスの時間稼ぎするわ。
コピーがフリーになんねえよう分担して早めに対処、二回目三回目が起こる前に本体対処つうのが理想かねえ。
バリアは問い合わせ中かー。気を散らすのにはよさ気な気もする。 -
2016/04/09-05:28
んーと、流れとしてはまずお話、可能なら回復等の保護・補助行動して、
交渉決裂というかもうどうにもならなくなったら戦闘って感じで思ってていい…のかな
シムレスさんたちはごめんね。我侭言ってる自覚はあるんだけど…ありがと。
聞きたいことは各自でー…でいいのかな?
二人揃って生き残る気があるならオーガにもA.R.O.A.にも邪魔されない算段とかはあるのか、
って辺りを確かめられたら、僕個人からは他の質問はいいかな。
文字数足りない子の分何か請け負うとかも出来そうかなー。
流れとか戦闘時の優先順とかトランスのタイミングとかその辺…?
戦闘の必要があるなら僕もジェミニかなー…
コピーの前衛タイプは僕と桐華さん一人で一体ずつを目標にしたい。
最初の羽傀儡ではそこそこ渡り合えたし…僕は補佐貰えると助かるけど。
一応、数は減らせない系で常時5体いるつもりで、本体対処の時間稼ぐのに動けたらと思ってるよ。
減るんなら他のコピーのお手伝いするけど。
その間に本体の方お願いできたらありがたいなー。 -
2016/04/08-22:45
戦闘になった場合は、ハイトランス・ジェミニの予定。
羽根傀儡が出た時は、フリーになってる後衛をクロちゃんに牽制して貰って。
他にフリーの傀儡がいたらそっちの抑えに俺が着こうかな、とか。
大雑把に考えてるところ。
後は、そうだなあ。
「話を聞いて、あんたらを無理に引き離す気は無いよ」とも言おうかと思ってる。 -
2016/04/08-21:10
ロックリーン:
こんばんは
ロベリアに回復を掛けるかどうかはご意見貰ったので
二人に話しかけて判断して貰う方向で行こうと考えています
初対面なのでかける言葉は慎重に選ばなくちゃなぁうーん
戦闘になった場合は後衛で
めいっぱい有効範囲広げてバリアー貼るのも考えてます
通常は直径2~3mの半円形だそうです
回復よりこっちの方が役に立てそうかな
性能について問い合わせ中です、間に合って! -
2016/04/08-12:34
ヴェロニカのコピーを出せてデミギルティはできそこないとか言われるとあれだな…
レイヴは以前アタランテの力を舐めるなというような事も言っていたし、俺も本人の力量を超えたコピーは再現できないんじゃないかと思う。
できなくても十分厄介な能力なのでそうであってほしいという願望も入ってるな。
外見、性格だけでも再現できればオーガ側の問題をやり過ごすこともある程度は可能なのかもしれんが。できれば「担ぎ屋」をやめさせたい。
まあこれまでも色々と出してくれたし、嫌がらせみたいな類のコピーも覚悟してるが。
鏡のサイズはレイヴの等身大か。45秒間持続。二人の距離が近ければ一枚で弾かれそうだが、会話やレーゲンさんの案等で引き離せたらどっちかフリーにできないだろうか。
スキルはコピー戦用にブリンドにはワイルドショットを持っていってもらうつもり。トランスの形式についてはまだ悩んでいる。 -
2016/04/07-22:54
いつきが救うことを考えるなら、私は戦闘時の事を考えるよ
羽根傀儡はレイヴ以上の力の持ち主はさすがに反映できないんじゃないかな…そう思いたい
使用されたら、互いに声かけ合って5体それぞれに必ず誰か対応にはしてフリーはつくりたくないな
(前回自分のコピーが桐華達を怪我させたのを思い出してどんより……)
できるだけ2回目はされないよう、銃で牽制する予定だよ。
あと、一応鏡対策として考えてたのが
誰かが攻撃をしかけて鏡が出現したと同時に、真後ろからなら攻撃できるんじゃないかな、って。
左右ぐらいなら「鏡が角度を変えて防御」できるけど、真後ろなら一瞬反応が遅れそうな気がする
(もしやるなら、いつきが最初の攻撃を仕掛ける役をやると言ってる。できるだけ攻撃力押さえて) -
2016/04/07-22:52
もしかしたらって救えるかもって可能性が出てくるのは嬉しいな。
ただ、ロベリアの心臓が復活した場合、彼は有限の命に戻るから
それをレイヴやロベリアが望むのか分からないんだよね。
今のところ心臓もレイヴ達の心境も確定ではないし。
俺はこれから二人どうしたいのかストレートに聞いてみようって思ってる
そして俺たちにどうして欲しいのか。
希望に応えられるかは分からないけど、そこから心臓の話とか他に繋げられたらいいな
金平糖の時みたいに神人の力で心の器を時間かかってもいいから浄化できればいいのになぁ
……ごめんね、ちょっと愚痴りたいだけ。 -
2016/04/07-22:46
潰れたらしい心臓が再生するかどうか、ってことか。
うん、試す分には特に反対しないよ。
最初に説明とかは必要になるだろうけど。
俺としては「ロベリアを保護しろって言われて来てるけど。聞くまでもなく嫌だよね?」って、今んとこ話を振りたい程度だし。
心の器ってのが、取り出し自由なのかは気にかかるけど。
そこも聞いてみないとわからないし。
それにしても。
襲われて死に際に生きたいかって言われて、断るヤツあんまいないと思うけどなあ。(呟く -
2016/04/07-22:02
ロックリーン:
考えを聞けてありがたいです
思い入れがあるだろう皆さんの意思を尊重する心構えで参加したので
二人とも生存もしくは二人とも死亡という方針でも異存はないです
また明日来ます -
2016/04/07-20:09
いや、狙うのは最後でいいんだ。レイヴとロベリアには聞きたい話もある。
希望というより単純に終わらせる手段の確認だった。他に手段があれば試したい。
心の器を取り出させるわけか。なければ死に、不要になったらひとりでにレイヴの元へ帰るものらしいから取り出すという発想がなかった。
レイヴの能力があれば回復手を作ることも出来たかもしれないが、駄目元上等で試せることは試していいんじゃないかと思う。
字数の壁が見えてきたところで俺個人の話をすると、ロベリアはレイヴのためなら何でもすると言ったが、いざそうなったらレイヴがそれをどう受け取るか。
ギルティの話も絡めてその辺りを確認できたらと思っている。
例えばロベリアがレイヴのために人を殺そうとしたなら。…喜ばないのではないかと。根拠はないが。
その変化をレイヴが喜ぶようなら、交渉事は見込めないだろうとも思っている。 -
2016/04/07-18:32
わぉ、満員だ。シムレス君とロックリーンさんだね、初めましてのよーろーしーくー。
そーんでもって初対面で大変申し訳無い感じのこと言いそうでごめん。先に言っとく。
手段としてロベリアが心の器無しで生き残る事ができるなら試してもいいと思うよ。
その事自体に僕は特に反対はしないー。
しないけど僕は自分の都合で拾ったこの面倒くらい最後まで見ろやってレイヴに言いたい。
オーガに襲われて護られて生き残って、今度はウィンクルムに襲われて護られて生き残るのって酷だと思うんだよね。
「生きたい」って願ったんだからまぁ、生きてくれてもいいとは思うけど。
ロベリアを生かすなら担ぎ屋も生かしたい。
担ぎ屋を殺すならロベリアも殺したい。
意見は変わらないよ。どちらかを残す選択肢は、僕の中には無い。
という感情論も吐き出しつつー。
ロベリアを殺す=戦闘するって選択肢はハイリスクってこともあるし、交渉で終わるんならチャレンジ位はしたいところ。
ロベリアにとっての『神様を救う』行動の意味くらい聞きたいしー、
精霊じゃないから無理かとも思うけどウィンクルム契約で女神様の加護を貰うチャレンジくらいはしてみてもいいと思うし、
心の器がなくてもよく出来るならデミ化解除の可能性くらい模索してもいいと思うし。
物凄く文字数の壁が見えるけど、やれることはやってみたいかな。
まぁでも、交渉で済ますとしても、備えあれば憂いなしってことで戦闘時の対処も考えたいと思ってるよ?
羽傀儡の再現率どこまでか分んないけど、こないだの精霊コピー面子揃えられたら正直しんどいし、
それ以上にヴェロニカとかアタランテも候補に入る?って頭抱えてるところでもあるし…
分かる範囲で上位のコピーから優先的に対処ー、ぐらいは入れておきたいなぁと思ってる。 -
2016/04/07-15:07
ロックリーン:
このエピはロベリアの対処法が戦闘か心情かに分岐するフラグに思います
ロベリアに攻撃すれば傀儡との戦闘
攻撃せずレイヴとの会話重視なら戦闘は起こらない可能性も?
ブリンドさんの心の器狙いの攻撃は確かにロベリアを死なせると思います
でも、鏡で阻止されてダメージ負うリスク高くないですか?
もちろん狙う為の工夫はされると思いますが
ブリンドさんのその行動は僕のロベリア生還希望とは反するのでその場合は
ブリンドさんの行動を尊重し僕は彼の回復をしない選択をします
ロベリアが回復してもしなくてもその結果はレイヴと会話する為の大きな材料にはなってくれると思います
僕は遠巻きに位置してる予定なので彼の回復を確認する手段がないので
そこはレイヴ自身に彼の心臓の鼓動を確認させられたらいいなと思います
ロベリアが回復すれば心の器は必要なくなりレイヴに取り出させそこを狙うとか
さらに会話し覚悟を決めさせるとか?
…という可能性もあるかな、と
ジャンルが推理なので
レイヴの真意を解き明かして終わらせられたらいいなと思います
僕なりの彼の真意は
「死を告げる鳥だった自分が命を繋いだ少年を救える物なら救ってくれ、ウィンクルム」
です -
2016/04/07-11:24
ブリンド:
お、揃ったな。ロックリーンとシムレスはよろしく。
これまでの戦闘を振り返ってもコピーの追加はなかったような。
一度作ったら全部倒れるまで新しく作れない制約でもあんのかね。
と思ったが五体もいれば大概俺達を抑えられたからか。
今回も数よりコピー内容かね。これまで戦ったやつ…だけで相当いるな(遠い目になりかけて、戻ってきた)
あいつにも話を聞かせた意図があんだろうから、時間はくれそうだが。
反対ってわけじゃねえが一つ気になった。心臓に生きてる部分があったとして、代替になってる心の器を刺すなり撃つなりして破壊したら心臓にも止めを刺すことになんねえか?位置関係的に。
心臓と同じ位置にあるんじゃねえかと思ってた。担ぎ屋殺るなら狙うつもりでいたんだが。 -
2016/04/07-04:14
ロックリーン:
しまった、挨拶してませんでした
シムレスと僕はライフビショップのロックリーンです
叶さんと桐華さんは初めまして
若輩者ですがみなさんよろしくお願いします -
2016/04/07-03:54
ロックリーン:
5組目に入らせてもらいました
難易度に見合っていないレベルで申し訳ないんですが
1つプランを試させてもらえたらなと思ってます
あ、過去のエピは全部確認してきました
僕のしたい事は
サンクチュアリでロベリアを回復する事です
>心臓はレイヴの心の器で代替されていて
とあるけど、本物の心臓は取られたという記述はないので
あるなら回復で彼自身の生命力を復活させられるのかも
ここで2通りの可能性
・回復した場合、彼は人間
・回復しなかった場合、彼の体は死んでいるか、オーガ化しているかという事になる?
僕の希望はロベリアは生還、担ぎ屋は桜の元に終わって頂く、です
思い入れがみなさん強いだろうから皆さんの決定には従います
ロベリアの回復を反対された場合、皆さんの戦闘のサポートとして
サンクチュアリ使用します
有効範囲広げる杖があるので、戦闘に巻き込まれない位置に居させてもらえたらと。
戦力にはならないので、こんな感じですがよろしくお願いします -
2016/04/06-23:52
ロベリアのオーガ化かあ。
炎龍王とかダークニスの事例を考えると、ものすごく長くかかりそうな気がするけど。
人系のオーガの類は、デミ・リビングデッドとかゾンビしか聞いたことないからなあ。
左手に紋様が出たままって事は、女神の加護はそのままみたいだし。
オーガ化って可能性は限りなく薄い気がする。
前例が無さ過ぎてさっぱりわかんないけど。
>コピー
『レイヴが知っている者』って書いてあるのが怖いよね。
今まで担ぎ屋と戦ったことがあるか、担ぎ屋が戦闘を見たことある人が出て来るかってことだし。
後で報告書確認するわ。心構え大事。 -
2016/04/06-22:28
ブリンド:
んー。神人がオーガ化することがあったら今の餌一色な認識はねえような気はする。
通常ないかもしれねえが、不死の状態のロベリアはあるいは…つうこともあるのかねぇ。
その場合は見逃すっつうか、担ぎ屋に加えてオーガが増えたら俺らが見逃してもらう側になるわな。
どっちにしても可能性の話になるがよ。
コピーは今回俺らのコピーとは明元されてねえな。誰が出てくるかわかんねえが、一回で五体か。
相手するならなんとか一回で済ませたいとこだな。
-
2016/04/06-15:24
んー、レイヴがオーガじゃなくなる方向じゃなくて、
ロベリアがオーガになる方向ってのは、可能性としてあるんだっけ?
オーガって言うか、デミ化?神人じゃなくなるって感じ?無理なんだっけ?
その方向性なら、二人とも生きて静かにーってのはありなのかもなーってちょっとだけ思ったよ。
思い付きだけ落としてくね。ちょっと次喋れるまで間が空きそうだから。
会議室チェックは出来るし、眺めてはいるよー。 -
2016/04/06-13:19
オーガ側の詳細はわからないが、わかっているだけでデミギルティが出来損ないと言われる社会で、ロベリアは先日事を起こした理由を「レイヴを救うため」だと語っている。
恐らく必要なのだろう「活動」をやめて無事でいられるのかどうか。柳さんや叶さんの言うように時間の問題なのかもしれない。
弱点を狙わなければ手を出せず、ギルティから守るすべもない。
引き換えに用意できるものが俺達にあるかどうか。
…考えれば考えるほど、そうだな。
俺もレイヴがオーガでなくなればとは思ったが、前例を知らないな…1%でも可能性があるとすれば、鍵になるのはロベリアだろうか。
レイヴ達から見れば恩恵を受けている身で不道徳かもしれないが、神というものがよくわからない。
俺達が正義の味方だと言うのなら、俺達が正義の味方でなくなれば、レイヴの方を……振り向いてはくれないだろうか。
…途方もない話をしているな。すまない。
そういう意味でも現状では殺したい。いや生かしたいという意味でもあるか。 -
2016/04/06-00:04
ぶっちゃけ遅いか早いかの違いくらいしかないんじゃないかって思ってる僕が居ます
レイヴから角が取れればあるいはーなんてちょっとだけ思ったけど、
ロベリアの中身が心の器である以上は、レイヴがオーガである必要があるのかなぁ…。
ロベリアを守るため攻撃はレイヴにとっては必要だろうし、それを制限するってなったら
A.R.O.A.本部か個人のお宅に匿うしかなくなっちゃいそうかなぁ、とも。
割りと考えれば考えるほど殺すしかないような気がしてるよ
かと言って羽傀儡5体にレイヴ本体をすり抜けてく手段はまだなーんにも浮かばないんだけどねー
どっちが正解かはよく分かんない。
感情次第なんじゃないかとも思ってる。
生かしたいか、殺したいか
割と酷なこと聞いてる気がしなくもないけど、参考までに、皆どっちだろ。
僕は……
僕は、ころしたいよ。 -
2016/04/05-23:02
挨拶遅れてごめん、信城いつきと相棒のレーゲンだよ。今回もよろしくね
……………二人で静かに暮らすというなら生存もありかもって思うけど
デミ・ギルティを何もせず見逃すのは……難しいよね
レーゲン:
生存の場合、これ以降人に害をなさないよう約束は必要だよね
前回もロベリアを自慢するために、デミとはいえオーガを使ってるし
この先仮にロベリアに危険が迫るなどあれば、彼は反撃に手加減とかしそうにないし
口約束だけじゃない、何らかの手段は必要と思う
その手段を見つけられない場合は……終わらせる方に手をあげるよ
レイヴだけ生存については、私も考えてない
……大切な人を失って生き残るのは辛いだけだろう、それは。 -
2016/04/05-20:23
まあ、今回この二人どっちも生存することになったとして。
えーと、ヴェロニカ? だっけ。
前に担ぎ屋が様付けして担いだら殺されちゃうとか、言ってたけど。
そいつに見つかったら、担ぎ屋よりは強いんだろうし殺されるんじゃない? とか思ったり。
そうじゃなくても、ロベリア盾に脅してくる気もするけど。
ん? いや、ある意味ロベリアを盾に脅されてるのはこっちか。
……何言いたいかわかんなくなってきた。
俺も、もーちょい考えるわ。 -
2016/04/05-17:56
ブリンド:
ぼっちに飽きたのかとか言ってたら強ち間違いでもなかったのか。ここまでご長寿とは思わんかったが。オーガのトシとかもうわかんねえなこれ。
報告書読んでた。先日はお疲れさんっと、叶と信城はロベリアと面識あんだな。
確かに他のオーガの知るところになったら目をつけられそうな案件だな。
ロベリアを拾ったのは先月ってハナシだからまだ他の連中には見つかってねえのか、それとも言い訳の用意があってオーガ側も担いでんのか、わからねえが…そのへんの話は直接聞くか。
A.R.O.A経由でサポートは出来ねえ、俺達だけで出来ることを考える…つうと殺る方にシフトしちまうんだが。
もうちっと考える。 -
2016/04/05-00:08
はいはーいよろしくどーぞな叶と愉快な桐華さんだよー。
ロベリアのこととかー、レイヴの事情とかー、色々聞いたけど僕とりあえず担ぎ屋殴りたいのは変わってないです。
ぐーで。ぐーで。
とまぁそれはさておき、んー、僕は、ここで終わらせたいかなぁ
ロベリアが神人である以上A.R.O.A.もオーガも放っては置かないだろうし。
特にオーガはふらっと引き寄せられてレイヴに仕留められちゃう率高くなりそう。
そうなるとオーガ側としても看過できなくなったりしないかな、と。
ま、見届けたいとかそういう我侭も含まれるわけだけどね。
とりあえず、どちらかを生かすって選択肢は、僕的には無し。その辺はみんなと一緒なのかな -
2016/04/04-14:16
ハティとプレストガンナーのブリンドだ。今回もよろしく頼む。
レイヴはロベリアを助けることで人間のロベリアと同じ時間、有限の命を得たのかと思ったが、心の器を与えられたロベリアもまた人ではなく、永遠を生きるのか…。
彼の言葉を信用すれば、ロベリアだけの保護はロベリアが死に不可能、同時にレイヴの弱点も消える。
今のところ引き離そうとは考えていないが、今後のことも考えると二人きりにしておくわけにもいかないだろうとは。
二人とも生存か…終わらせるか。二択で考えている。 -
2016/04/04-10:36
柳大樹でーす。
こっちはお馴染みの、シノビのクロちゃん。
どうぞよろしく。
結末をどうしたいかで、方法が変わって来るのかなあ。
大きく分けると、
・担ぎ屋もロベリアも生存
・担ぎ屋は生存、ロベリアは死亡
・担ぎ屋もロベリアも死亡
生死で分けただけで3つもあるね。
方法によっては、望んだ結末からはズレるかもか。
俺は、どっちも生存か。どっちも死亡がいいな。
別離よりは一緒にって感じ? 同情みたいなもんだけど。まあ、特に拘ってもいないよ。
A.R.O.A.からはロベリアを保護して欲しいって言われてるけど。
担ぎ屋から離したら死んじゃうらしいし。
担ぎ屋込みで保護しないと意味ないけど。どうしたもんだか。
正義の味方が人殺しをできるんなら、か。
……今更だよ。(小さく息を吐く