『ウィンクルムの一日』(大江和子 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 タブロスは夜だった。
 一人の女性がある雑貨屋から出てきた。
 その店の店員だったが制服は着ていない。彼女はすでに仕事を終えていて、これから帰宅だった。
「お疲れ、マリカちゃん」
「お先に失礼します、じゃ、また来週」
「マリカー! また万引きが来たらお願いねー!」
「その前に防犯をもっとしっかりしてくださいよ!」
 マリカは今週、二度も万引き犯をとっつかまえる事態に出くわしたのだ。
 別れを告げてマリカは店を後にする。虫のように街灯の光を追いながら歩いていくと、やがて道はにぎやかな大通りへと出た。
 酒場からは大きな笑い声、肉や魚を焼く匂い、今日中に売り切ってしまいたいらしいカットフルーツ屋の必死な呼び声。
「どうしようかな……」
 今日の夕食、店で食べるか、家で食べるか。自炊の選択はなしで。
 少しの間思索し、マリカは家で食べることに決めた。気楽に食事をつまみ、楽しい読み物でもめくりながら、のんびりした夜をすごそう。
 辺りを見回し、ひとつの商店に目をつけるとさっそく中へ飛びこんだ。
 蒸した鶏肉のサンドイッチと野菜のサンドイッチを選び、小さな果実酒の瓶を取る。
 さあ精算とレジへ向かおうとしたその矢先、目の端が積まれた長方形の束をとらえた。
 書籍コーナー。専門店にくらべればさすがに品ぞろえは乏しいが、娯楽の類や雑誌の最新号などはきちんとそろっていた。
 もっといえば、マリカが今夜求めるものが並んでいる。
「やった!」
 本屋に行く手間が省けたというものだ。
 さっそく立ち寄り、マガジンラックに挟まれた雑誌の表紙に目を走らせていく。
『トラベルマニア!~ミラクル・トラベル・カンパニーファン必見!~』
『食ぶろす 15号 ~魅惑のスイーツ食べ歩き指南~』
『ふろんてぃあ ~春のデート着こなし特集~』……
 ふと、視線が止まる。
 多種多様な職業を紹介する雑誌に記されたある見出し。

 特集『ウィンクルムの一日』

「ウィンクルム……」
 声に出すと、懐かしい過去が記憶の扉を開いた。
 ウィンクルム。かつて憧れていた職業。
 マリカは活発な女性だった。外へ出るのが好き、体を動かすのが好き、腕っぷしにも少々自信がある。(現に今週、万引き犯を捕まえた)
 幼い頃、お姫様よりも竜と戦う王子のほうに心躍らせていたマリカにとって、騎士ともいえるウィンクルムになりたいと切望の念をいだくのも当然の流れであった。
 しかし、マリカに神人の顕現はなかった。君が運命だとマリカのもとへ来る精霊もいなかった。
 二つの現実を理由に、マリカは泣く泣く夢を諦め、今は雑貨屋で店員として働いている。
 懐かしさに手を引かれるまま、マリカは目を止めた雑誌を取り、ページを繰る。目当ての記事はすぐに見つかった。

  『眠る人々の安らぎを取りもどした勇敢な戦士たち
    ~共同墓地 デミ・ウルフ殲滅作戦~』

  某月某日、タブロス郊外のカルロ共同墓地に突如現れた十匹のデミ・ウルフ。
  帰らぬ人々の安眠を妨げる獣に立ち向かったのは、気高き乙女と勇敢な精霊。A.R.O.A.に籍を置くウィンクルムたちであった。

  カルロ共同墓地は、現在二十数名の人々が土の下に横たわっている非常に小さな墓地だ。
  周りに人家はなく、墓所の東には人跡未踏かと思われるほどの生い茂った森があり、デミ・ウルフの群れはここからやってきたらしい。
  (後日、デミ・ウルフの完全駆除のため、A.R.O.A.は森の調査に立ち入っている)

  デミ・ウルフは死者には目もくれず生者を襲う。
  習性こそ元の狼のままだが、個体は通常の狼よりも一回り大きく、毛皮も丈夫だ。
  常に集団で行動をし、狡猾で、リーダーらしきデミ・ウルフの吠え声を合図に、生者の周りを取り囲み、一斉に襲いかかる。
  すでに三名の墓守が被害に遭っていた。

  なかなか表には出ないウィンクルムたちの勇姿。その一日を追ってみた。
  次のページには任務に携わったウィンクルムたちの――

「お嬢さん、それも買うかい?」
 突然、呼びかけられて、マリカは思わず声をあげた。
 いつの間にか、この店の店主らしき老人がマリカのそばに立っていた。
 迷惑そうな顔ではなく、いたずらを見逃すような優しい笑顔で声をかけたところに、店主の卓越した商売の手腕がうかがえる。
 すみません、と恥ずかしさに消え入りそうな声で謝りながら、マリカは手にしていた物をすべて店主に差し出した。
 精算を終えてマリカは店を出る。
 帰り道を歩く。歩む足が少し早くなる。早歩きがもっと早くなる。さらに早く――とうとう走りだした。
「あ! おーい、マリカ、時間あるなら今から一杯……な、なんだあ?」
 飲みに誘いかけた友人の存在にも気づかず、マリカはそのまま走り続けた。
 もっとも、気づいたところで、今夜はどんな予定もいれるつもりはない。
 腕に抱えたかつての夢と、大いに語りあかしたかったのだ。
 ――あのページの向こうにはどんなウィンクルムがいるのだろう。
 ――どんな活躍をしたのだろう。
 幼い頃、いくたびも竜と勇者の絵本を読み返した、あの無邪気な興奮で胸が満たされている。
 マリカは全力で街をかけ抜けた。

解説

●目的
共同墓地に現れた十匹のデミ・ウルフの討伐

●その他
簡単なインタビューあり(必ずしも答える必要はなし)

依頼自体は共同墓地に現れた十匹のデミ・ウルフの討伐ですが、上記のとおり取材があったという設定です。
(取材は突発ではなく、きちんとした手続きを踏んでA.R.O.A.から許可を得ています。
仕事の受諾を確認するさい、ウィンクルムたちにも知らせ済み)

冒険中のリザルトの描写は雑誌形態ではなくリアルタイム描写です。
( ×:『出発するさい○○はこう語っている。「安全の保証されている仕事はありません」。我々も後に続いた。』
 ○:『「安全の保証されてる仕事なんてないよ』○○はつぶやき、先だって歩く。記者は慌てて追いかけた。』)

記者はカメラマン(男性)とリポーター(女性)の二人です。
別のウィンクルムが常時彼らの護衛につくため、守る必要はありません。
オリンピックや世界大会などのスポーツ記者を想像してくださると幸いです。
(接触は試合(依頼)の前後、本番(任務遂行)中は離れた場所で選手(ウィンクルム)たちを観戦)

特に気にならないのであれば、墓地に群がるデミ・ウルフをどう退治するかだけの話ですが、
事前に知らされているとはいえ取材があります。
調子が狂う方、逆にはりきる方と、普段とは違う姿をみせる自分やパートナーがいるかもしれません。

「パートナーは自分にとってどんな存在か?」
神人、精霊にこんなインタビューがあります。
本音、建前、嘘八百、あるいは言葉はこうだけど内心はこうなどご自由にどうぞ。
答えなくても問題はありません。(キャラの性格上インタビューには応じない、プラン字数に余裕がないなど)

ゲームマスターより

これが初めてのエピソードになります、大江和子(オオエ カズコ)です。
閲覧ありがとうございます。
冒険、恋、世界と、らぶてぃめっとの盛り上がりのお役にたてるよう精一杯努めたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リーリア=エスペリット(ジャスティ=カレック)

  今回の任務は取材の人も同行するということで、ちょっと緊張する。
だが、墓地での戦闘に突入したらそっちに意識を向けることもなく集中する。

伏兵として墓地の東側に潜み、タイミングをうかがう。
土などでにおいを消し、インカムですぐに連絡を取れるようにしておく。

デミ・ウルフたちはリーダーの吠え声を合図に攻撃をしてくるので、リーダーを見極めたら、真っ先にリーダーを倒すようにする。

ジャスティの補佐にまわり、攻撃をしていくようにする。
仲間の様子も少し確認しつつ戦う。

インタビューに対しては、「パートナーとは衝突することも多いですが、頼りにしています。」と微笑みながら答える。
(普段は喧嘩も多いが、たまには素直に)



油屋。(サマエル)
  持ち物:インカム・衣服

事前準備:匂い対策(土等で)

墓地の東側で身を潜めて待機、
皆と連絡を取りながらその都度状況にあった行動をするよ
囮がポイントに到着次第、ウルフ達を囲むようにし、
逃げ出さないよう牽制 退路を防ぐ等サポート役に回る

取材かー 緊張するなぁ
ふ、復唱しろだと!?
いだだだッ!頭掴んで脅すな!!
「つ、強くて優しくて最高の相棒です!」
全く調子の良い事ペラペラ喋りやがって
アレも全部嘘、か 本当だったら良かったのにな…
でも、いつか「頼れる相棒」って言って貰えるぐらいの
存在になりたい 頑張らなきゃ!
「皆の事守りたいんです。だから、もっと強くなります!」

 










雨宮 沙夜(白影)
  【準備】
A.R.O.Aからメンバーとの連絡用にインカムを借りる。

【行動】
墓地の西側にある適当な木の影で、シロさんと一緒にデミ・ウルフ達を待ち伏せるわ。一応、臭いで気取られにくくする為、服などに土埃を纏っておくわね。
囮役の方が出発した時点で、シロさんの頬に口付けてトランス状態になっておくわ。
囮の誘導が成功、伏兵地点まで来たらシロさんにウルフ達を襲撃してもらうわ。できるだけ、リーダーと思われる個体を優先してもらいたいわね。
仮に囮役が誘導に失敗したら、伏兵場所から飛び出て、シロさんと共に囮役の救援に行くわ。

【インタビュー】
シロさんは頼りになるお兄さんってとこかしら…大事な人なのは間違いないわね



リーヴェ・アレクシア(銀雪・レクアイア)
  目的:敵の全撃破、取材対応
事前準備品:インカム(通信状況は要確認)
作戦:囮が伏兵がいるポイント(墓地西)まで誘導、一斉攻撃
伏兵には草と土を擦り付け、匂い消し
また風上に潜まないよう摘んだ草で風の向きを確認する
囮:私と銀雪
銀雪の体力に注意
墓場に訪れた風を装う
土や草を踏む音、息遣いに注意し、敵を引き付けつつポイントまで移動
一斉攻撃優先順位:リーダー>味方を狙う敵>弱る敵
リーダーは体躯や眼力、吼え声に注視し、選別の上全員の集中攻撃で倒し、指揮系統を乱す
その後、味方を狙う敵を阻むことに注力し、弱る敵は確実に息の根を止めておく
取材:特に気にしない。「銀雪? そうだな、信頼出来るパートナーだ。それが何か?」



アルメア(リュシオル)
  初任務なのに取材だなんて緊張するわね
でも必ず成功させて見せるわ
頑張るわよリュシオル

事前にインカムを準備するわ
いつでも連絡を取り合えたら安心だものね

私達は伏兵ね
囮役が敵を呼び込むまで西で待機するわ
リュシオルは詠唱準備よろしくね
もしこちらに敵が来ても詠唱の邪魔をさせないよう努力はするから
基本は逃げようとする敵がいないか見張って牽制ね

リーダーを早期に潰せれば統率を崩せるはずよ
吠え声で群れを率いている個体をそれと判断し見失わないようにするわ

■取材
そうね、私にとってパートナーは…
ちょっと、お前は何余計な事を言っているのよ!
…あ、あら
今のは気にしないで頂戴、ふふ

とりあえず目を離せない存在よ
色んな意味でね…



 帰宅後、マリカは購入したものをテーブルへ広げた。
 果実酒をあけ、マグカップにそそいでお湯で割る。
 ちびちびと飲みながら、マリカはさっそく雑誌を開いた。
 店で中断した記事の続きを追う。捲ったページの先には写真があった。
「リーリア=エスペリット、ジャスティ=カレック リーヴェ・アレクシア、銀雪・レクアイア……」
 討伐前に撮ったらしい、記事の冒険に貢献したウィンクルムそれぞれの写真と簡単なプロフィール。
「油屋。、サマエル アルメア、リュシオル 雨宮沙夜、白影……」
 神人たちに焦がれた息をつき、精霊の凛々しさに少し頬を染める。
 この印象的な写真は、マリカの興味はすっかりさらってしまった。
 空腹だったはずだが、サンドイッチはほうっておかれたまま。
 更けゆく夜のように、マリカの意識も深く静かに没頭していった。


◇◇◇


 某月某日。
 大人数を乗せた馬車が目的地へと着いた。
 十匹のデミ・ウルフを殲滅するために派遣された五組のウィンクルムと、その様子を取材するために同行した男性カメラマンと女性記者、そして彼ら専用の護衛のウィンクルム。
 これから長い一日が始まるのだ。皆、それぞれの持ち場についた。

 カルロ共同墓地は、確かに小さな墓地ではあったが、考えていたほど狭くもなかった。
 早い話、任務の妨げになるほど狭くはない。
 墓地の西のかなたから、ふらり、と一組の男女が姿を見せた。
「――ああ、いい風だ」
 適当に摘んだ草を風の中に投げながら、リーヴェは呟く。西にも東にもふかない風。狙っていた時期だ。
 ふとリーヴェは隣の男を見やる。今度ははっきりした口調で声をかけた。
「銀雪、リラックス」
「ご、ごめん」
 二人の耳には高性能のインカム。彼女たちだけでなく、他の仲間全員に配られている。誰かが声を出せば、装着している者すべてに伝わり、また自分の声も一度に皆に流すことができる優れもの。
 現在、インカム内線は少々賑やかなことになっていた。

『ううっ! カメラがこっち向いてる……どうしよう……!』
『リーリア、集中してください』
『いやぁー、サマエルちゃんもうちょっと早瀬のお洋服センスに期待していたんですけどぉ~★』
『うるせぇ! 嫌なら皆と一緒に土つけてカモフラージュしろ!』
『お嬢! 慌てず騒がず落ちついてまずは深呼吸! それとト、ト、ト、トランスのと、とときは……!』
『シロさん落ちついて』
『あ、十匹のデミ・ウルフで思い出した! アルメア昔、猫に向かって使い魔がどうのって……』
『黙って』

 墓地に居ついた十匹のデミ・ウルフの討伐にくわえて雑誌の取材という奇妙な取り合わせ。パーティ内の空気はもっと奇妙なことになっていたが、固くなるよりかはいいのかもしれない。
 移動中の馬車の中で話しあったとおり、リーヴェたちが囮となり、その後ろでは仲間たちが伏兵として控えている。起点を仕掛けるものと迎え撃つものとの間で、緊張の色が違うのも仕方がないといえた。
 そんな賑やかなざわめきが、銀雪の鋭い声で静まりかえった。
「――見つけた」
 リーヴェと銀雪の眼前に、獣が現れる。
 墓石の陰から窺うような真似すらせず、堂々と、目的のデミ・ウルフ十匹全てが。
 リーヴェは冷静に対峙する相手の力をはかる。銀雪は気づいた事実をインカムで知らせた。
「……見た感じ、連携に自信があるようだ。たとえ逃がしてしまっても深追いは厳禁、攻撃よりも身の安全を重視してください」
 言い終えた直後、獣の一匹がリーヴェに飛びかかった。すかさず銀雪は割り込み、盾をかかげる。
 鈍い衝突音。襲ったときと同じ速さで獣は後ろへ飛び退く。
 速い、重い、そして思っていたよりも
「……獰猛だな」
 厄介だと言いたげにリーヴェは眉間を寄せる。
 統率がとれる知があるだけでも煩わしいというのに、あの攻撃性、一度斬りつけたぐらいでは倒れなさそうな厚い脂肪、おまけにどいつも似たような顔でリーダーの区別もつきやしない。
「銀雪、退くか?」
「……牽制程度に攻撃して、それから行こう。それも今から逃げるぞってわかりやすいくらい大げさに」
「攻撃、ね。何故?」
「ひとつは向こうの警戒をといて油断を誘うため。もうひとつは挑発してできるだけ指揮系統を乱すためだよ」
「了解。派手に逃げてやるから、背中は任せたよ」
「傷つけやしないさ。俺の盾にかけてでも」
 リーヴェは剣を抜く、銀雪はあらためて盾を構える、デミ・ウルフは牙をむく。
 戦闘が始まった。


『今から、リュシオルに呪文の詠唱をさせとくわ』
「わかりました、アルメアさんたちもお気をつけて」
 西の伏兵地点、とある木の影に沙夜と白影は身を隠していた。その真向かいにはアルメアとリュシオルが潜んでいる。沙夜が話し終えるのを待って、白影は声をかけた。
「お嬢! 俺たちも準備だ!」
 沙夜の背丈に合わせて白影は身をかがめ、頬をさしだしトランスを促す。
「役得」と勝利にも似た妙な達成感で心躍らせていたことを白影は否定しない。
「シロさん何か楽しそうね」
 沙夜は白影の肩に手を置くと、さしだされた頬へと顔を近づけた。

「『闘争開始』」

 軽く、だけどしっかりと沙夜は口づける。
 頬に唇が触れた瞬間、二人の体を光が包んだ。ウィンクルムの最終奥義ともいえるトランス。こうなれば無敵だ。
「よっし! 準備万端!」
 パンッと景気よく両手を鳴らし、白影はダガーを抜いた。沙夜もナイフを構える。
 その時、遠くから足音が響いてきた。
 殺伐としながらも、乱れることなく一直線にやってくる走行の気配。リーヴェと銀雪、そして恐らくはデミ・ウルフの群れ。
 囮が成功したのだ。
 背の高い草むらに身を隠していたアルメアとリュシオルにも、当然その騒音は届いていた。
 何も言わずにアルメアは剣を携え、リュシオルの前に立つ。
 彼の詠唱の邪魔はさせない。身をていし、盾になる意志もある。
 そんなアルメアの覚悟をどこかで感じているのか、リュシオルはこの上ない集中力で己を深めていた。
 一秒、二秒……十秒、リュシオルは呪文を唱え終える。杖の先が力強く輝く。十一秒、囮役と標的の獣が目の前に現れる。十二秒、輝きに気づいた獣の数匹がこちらを向く――その時には杖から光と熱の球を放っていた。
 着弾、のち爆発。二匹のデミ・ウルフが空へ吹っ飛ぶ。不意はつけたが、思っていたほどの数は巻きこめなかった。
 奇襲に虚をつかれ、なお動ける三匹ものデミ・ウルフが、アルメアとリュシオルへ向かって駆けだした。
「リュシオル、下がって!」
 エンドウィザードはすぐには次の攻撃にはうつれない。
 ならば彼の隙を潰すのはアルメアの役目だ。
 剣の鋭い軌跡が獣の身の上を走った。
「硬っ……!?」
 斬るには斬ったが手ごたえが鈍い。表面をなぞっただけといっても過言ではないほどの浅い傷しかつけられていない。
 攻撃を受けたウルフは退き、かわりの二匹が飛びかかる。
「――はあっ!」
 だがそれより早く、銀雪の盾が間にあった。アルメアたちとウルフの間に壁をつくる。追いついたリーヴェが剣を振り、二匹を弾き飛ばす。
 稼いだ時を無駄にせず、リーヴェはインカムにむけて短く叫んだ。
「援護を!」
 東側の返事は早かった。
『すぐに行きます!』
『ああ、待ってろ!』
 待機していた二組のウィンクルがすぐさま現場へ急行する。
 デミ・ウルフの群れを囲むよう、また東の森への退路を塞ぐよう、あらかじめウィンクルムを分けて東西に配置をしていた。
 挟んでしまえば形勢はこっちに傾く。
 その時だった。
 ある一匹が鼻面を天へ向けて長く吠えた。
 バラバラだった群れが遠吠えをするウルフのもとへと集う。リュシオルの攻撃を受けた二匹もよろめきながら向かう。
 獣たちは一ヶ所に固まり……そして一気に左右に分かれた!
 一匹はその場に留まったまま、五匹は西へ、四匹は東へと。
「んなっ!?」
 油屋。とサマエルは進行の急停止を余儀なくされ、急いで迎え撃つ態勢を整える。
「合流させないつもりか……」
 忌々しそうにサマエルは舌をうつ。獣のわりには予想以上の連携だった。
「リーリア! 離れないでください!」
「わ、わかったわ!」
 リーリアとジャスティも苦戦を強いられる。一方の西側も予期せぬ奇襲に手を焼いているようであった。
 恐らくはウルフたちの真ん中で、待機しているあの一匹こそが群れのリーダーなのだろう。
 あれを倒せば群れの組織は崩れる。そしてあれを倒せなければ味方の命が危ぶまれる。
 だが、近づけない。近づけさせない。
「乳女、餌になれ。安心しろ貴様の死は無駄にはしない」
「なに言ってんだ馬鹿野郎ぉ!?」
「ジャスティ! スキルを……!」
「無理です、この状況じゃとても……!」
 勢いづいた獣の群れの士気はますます獰猛なものへとなっていく。
 不利がウィンクルムたちのほうへと傾きはじめたその時、ひとつの影が動いた。
「誰か忘れちゃいませんかってんだ!」
 白影が西から東へと一直線にやってきた。
 一方の沙夜は西へ向かっていた。
「皆さん! 無事ですか!」
 トランスをしていたからこそできる無茶。
 沙夜と白影、猛るデミ・ウルフたちのその真後ろから、急襲をかける。
 ほぼ同時に、東西のウルフに混乱が起こった。
 活路が開く。
 まず先に道を駆けたのはリーリアとジャスティだった。
 二人はまっすぐリーダーのもとへと走る。
「リーリア、合わせてください!」
「任せて!」
 両者は剣を構え、後方へ大きく引き、そして殴るように振り抜いた。
 派手な衝撃音。力を合わせた殴打が獣の体を高く舞い上がらせる。
「――もう一度!」
 ジャスティの声に合わせて、リーリアは剣を構えなおす。今度は横へと。
 再び、衝撃。ぎゃうっと悲鳴をあげながら、ウルフのリーダーは草むらに転がり、それから体を起こした。
 彼を群れから切り離すことに成功したらしい。
 直後、白影が追い打ちにかかる。
「――いくぜ!」
 速度を味方につけたスキル『アルペジオ』、合計三回。
 一度目はかわされ、二度目は半分当たり、三度目はすべて入った。
 リーダーの体がよろめく。せっぱ詰まった立場に気づいたのか、ウィンクルムたちから大きく距離をとると、がなりたてるように吠えた。
 東西に分かれていたウルフたちが向きを変えた。王の危機を察したのだろう。
 もちろん、ウィンクルムたちが黙ってみているはずもない。
「……させるかぁっ!」
 隙を見逃さず、油屋。がすぐそばのデミ・ウルフの横腹を威勢よく蹴った。真横に飛んだ獣が、即席の砲弾となって他の二匹をまとめてなぎ倒す。
 体を反転させ、残る一匹も蹴りあげた。
「褒めてやる乳女!」
 東から西への道が開いた。
 一方の西側も負けてはいない。
 リーダーが仲間を呼ぶということは、言いかえれば孤立している今こそチャンスだということでもある。
 沙夜とアルメアがウルフの群れに正面から立ち向かった。
「ここは任せて早くリーダーのところへ!」
「リュシオル! 皆の援護を!」
 今度は逆に、こちらが合流を阻む。
 アルメアの剣が、沙夜のナイフがきらめきながら孤を描く。
「まともに斬っても無駄なら……」
「……その足を!」
 薄い肉でしか守られていない細い脚は、たちまち切り刻まれた。
 移動手段を失ったデミ・ウルフたちはその場に崩れる。
 リーヴェと銀雪が、少し遅れてリュシオルが、群れの王のもとへと駆けつける。
 ついに東西のウィンクルムがひとつにまとまった。
 背中を向けて逃げようとしたリーダーの退路の先を、リュシオルが先回りで杖の光を放つ。
 爆発が獣の足を止めた。
「銀雪! いけるか?」
「……大丈夫!」
「私が前に出る。呼吸を合わせろ」
 すでに息が切れはじめていた銀雪だったが、最後の力を振り絞る。
 二振りの剣がリーダーの顔を切り裂いた。苦痛のうめき声をあげながら、獣は地面にのたうつ。
 地に転がりながらも、獣は鼻面を天へ向けた。命を下すのではなく、助けを乞うために。
 だが、あげた鼻面の先には、空を背負ったサマエルが待っていた。
「人も畜生も変わらんな」
 空中で鈍器を振りあげながら、不気味に笑う。
「――孤立のあげくの末路は!」
 下降、着地の勢いのまま、サマエルはリーダーの頭部へ鈍器を振りおろした。
 あっという間の絶命。断末魔の叫びすらあげることもできず、デミ・ウルフのリーダーは生を終えた。
 人にも獣にも限らず、頂点の不在は組織の崩壊をまねくものだ。
 この場合も例外ではなかった。
 東にいた残ったデミ・ウルフの群れが森へ逃げようとする。
 一足遅かった。
 その逃走経路の先には、油屋。が。そして群れを挟むようにリーリアとジャスティが立ちふさがっていたのだ。
「悪いけど、もうちょっとつき合ってもらおうか」
 油屋。が不敵に笑いながら、指を鳴らす。
「リーリア、最後の仕上げです」
「ええ、逃がさないわ!」
 傷のないウルフは一匹もいない。一方、足止めをくらっていたおかげで、油屋。もリーリアたちもあまり体力を使っていない。さらに仲間だって後ろに控えている。
 勝負などあってないようなものだ。
 なお、西にいたウルフの群れについては、考えるまでもなかった。そもそも足をやられて動けないのだから。


 戦闘後、帰りの馬車の準備をしている時間を使って、インタビューが行われた。
 いわく「あなたにとって、パートナーはどんな存在ですか」と。


 一番目は沙夜と白影。
 二人は木陰の下、木に背中をあずけながら休んでいた。
 ひと仕事を終え、うつらうつらとまどろみ始めていた沙夜だったが、記者の姿をみとめると、体を起して答えた。
「シロさんは頼りになるお兄さんってとこかしら……大事な人なのは間違いないわね」
 沙夜らしい、無邪気な答えが白影の心を温かく揺らす。
 昂る感動のまま、沙夜の心に応えようと白影は勢いとく語り始めた。
「お嬢は俺にとって……うおっ!?」
 だがすぐに、ボフッっと気の抜けた音が白影の言葉を遮ってしまった。
 覚えのある感触に、白影は即座に原因を悟る。
 沙夜が、白影の尻尾に顔を埋め、すやすやと寝入ってしまっていた。こらえきれなかったらしい。
「お嬢! お嬢! 起きろ! 帰るまでが仕事だぜ!」
 体を揺すりながら声をかけるものの、沙夜の夢の中までには届かなかった。


「――すみませんが、失礼します」
 ただそれだけを言って、ジャスティはリーリアと記者から離れた。
 人づきあいが得意ではない彼は、インタビューに答えるつもりがないらしい。
「ちょっとジャスティ! ……もう、すみません」
 パートナーの無愛想を詫びながら、リーリアは場の空気のファローを急ぐ。
 幸い記者が気を悪くした様子はなく、そのままリーリアへと質問がうつった。
「ええと、ジャスティ……私のパートナーは……」
 言いかけて、何気なく横へ視線を向け……リーリアは首をかしげた。
 中途半端な距離で、なぜかジャスティは立ち止まっている。
 てっきり姿が見えなくなるほど遠くまで行ってしまうかと思っていたのに。
「ジャスティ、どうかした?」
「……何も」
 特に大声を出す必要もないほどの微妙な距離で、やはりジャスティは素っ気なく答えるだけだ。
 疑問はつきなかったが、それ以上問うことはなく、リーリアはあらためてインタビューに答えた。
「パートナーとは衝突することも多いですが、頼りにしています」
 珍しく素直に、偽りないこの気持ちを。


「リーヴェはパートナーで信頼出来る人。強い人だと思うよ」
 ややぎこちなくなりながらも、ちゃんと言い切った自分を銀雪は褒めたくなった。
 今日の戦闘は完璧な合格とは言い難い。
 体力が切れた後半、守るはずのリーヴェに助けられたあの苦さがまだ残っている。彼女の前に立つには課題が多い。
(しっかりしなきゃ、な……)
 言い聞かせ、決意で心を戒める。
 同じ質問がリーヴェにうつった。
「銀雪? そうだな、信頼出来るパートナーだ。それが何か?」
 一切言い淀むことなく、リーヴェはきっぱりと言い切った。
 その堂々とした姿の頼もしそうなこと、凛々しいこと。
 同性でありながら、訊ねた記者が顔を赤くしている。
 リーヴェの真っ直ぐな言葉に、銀雪の頬も赤くなっている。
 ああ、まだ敵わないのだと銀雪は思い知った。
 本当に課題が多いのだ。彼女の前に立つにはいろいろと。


「つ、強くて優しくて最高の相棒です!」
「嫌ですねぇこの子ったら! おだてても何も出やしませんよ!!」
 お次はなぜか自棄になっている油屋。と、この上なく楽しそうなサマエル。

※十五分前
(「乳女、復唱しろ。一字一句間違うな」「ふ、復唱しろだと!? いや冗談じゃ……いだだだッ! 頭ッ!? 頭ぁッ!?」「リピート」「ツヨクテヤサシクテ……)

「ええ 私も彼女の事は信頼していますし、頼れる相棒だと思っています」
 これを口切りに、サマエルは喋り、喋って、喋りまくった。
 仕事を、政治を、未来を、なぜか世界と宇宙の成り立ちまで。
(全く、調子いいなあ……)
 流れる嘘に呆れ、そしてその嘘を寂しく思い、油屋。の心中は複雑だ。
 彼の今日の嘘を、いつか未来の本心として彼の口から語らせたい。
 その決意は思いがけず言葉となった。それもかなりの大声で。
「皆の事守りたいんです。だから、もっと強くなります!」
 答弁を遮られたサマエルの視線が油屋。ほうへと向く。
 瞠目と静寂、わずかな間の後、彼は愉快そうに、にやりと笑んだ。
「期待していますよ、相棒さん」


 最後はアルメアとリュシオル。
 居住まいをただし、アルメアは記者の質問に答えた。
 緊張で取り乱さぬよう、極めて沈着冷静に。
「そうね、私にとってパートナーは……」
「アルメアも成長したんだねぇ。昔だったらこう、ポーズとりつつ魔女の記憶を受け継ぐ私にかかれば……もが!」
「ちょっと、お前は何余計な事を言っているのよ! ……あ、あら今のは気にしないで頂戴、ふふ」
 アルメアの努力をリュシオルはあっさりと打ち壊した。
 消したい過去をばらされそうになり、リュシオルの口を掌で覆って言葉を消すと、言おうとしていた内容まで消えてしまった。
 なんてことをしてくれるのだと恨みたくなったが、出てしまった言葉や態度をなかったことにできるはずもない。そう、アルメアの過去のように。
 アルメアはただ、こう言うだけで精いっぱいであった。
「とりあえず目を話せない存在よ。色んな意味でね……」


 カルロ共同墓地から馬車が出る。死者の安眠を妨げた、デミ・ウルフはもういない。少なくとも当面は。
 ウィンクルムの長い一日が、ようやく終わったのだ。


◇◇◇


 雑誌から顔をあげ、快い満足感とともに、マリカは深く息をついた。
 夢見心地のぼうっとした頭のまま、ただの水割りになった冷めた果実酒を飲み干す。
 囮の駆け引きが、ウルフのリーダーとの緊迫した空気が、退路を断つ処置が、現実に見たできごととして脳裏に浮かぶようだった。
 心のどこかが熱くなる。とうに消えていたと思っていたマリカの夢の火種は、小さいながらもちゃんと残っていたのだ。
「でもなあ……」
 夢には悪いがマリカには必要な資格がない。
 顕現はなく精霊もなく、だから雑貨屋の店員という離れた世界で自分は……
「……あ!」
 ふと戻した記事の最後で四角でかこった電話番号を見つけた。

  A.R.O.A.では現在職員を募集中です。
  まずは気軽に連絡を。
  『×××―××××―××××』

 そういえば、職業を紹介する雑誌だった。
「顕現してなくてもいいんだ……」
 事務や受付だけでなく、現地調査やそれほど危険ではない戦闘の手伝いなど体を動かす仕事もあるらしい。
 マリカはしばらく眺めていたが、やがて募集欄の部分を丁寧に破りとった。

 一ヶ月後、マリカのもとへA.R.O.A.から面接の連絡が届いた。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 大江和子
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 04月24日
出発日 05月03日 00:00
予定納品日 05月13日

参加者

会議室

  • [31]油屋。

    2014/05/02-23:12 

    うん、それで大丈夫だと思うよ。
    いよいよだね!皆で協力して頑張ろ~

  • えーと…。

    伏兵は、
    東:油屋。、リーリア
    西:アルメア、沙夜

    囮は、リーヴェ

    こんな感じでわかれるのかな?

  • [29]アルメア

    2014/05/02-02:17 

    間が開いちゃったわ、ごめんなさいね。
    そうね、東西で半々に分かれられたらバランスがいいと思うわ。
    うちはエンドウィザードで攻撃まで時間が掛かるけど、有事にはすぐ駆けつけられるよう詠唱準備しておく事にするわね。

  • [28]油屋。

    2014/05/02-00:32 

    うん、そうだね。沙夜さんの言う通りだと思う。
    囮はお任せして、伏兵として頑張ります!
    二人西側か。じゃあ場所は東側、で良いのかな?

  • [27]雨宮 沙夜

    2014/05/02-00:25 

    油屋。さん、作戦内容の纏めありがとうございます。
    改めて確認しましたが、概要としてはこれで問題ないと思います。

    >囮
    確かに、囮役の方が伏兵ポイントに来るまでの間が心配ではありますね…
    ただ、改めてプロローグを読み返してみたのですが、墓地自体は非常に小さい規模のようですので、伏兵ポイントまでの距離はそんなに長くかからないのでは…とも思うのです。なので、最悪、囮役の方が危機に瀕した時は、伏兵組がすぐに援護に駆け付けられれば…とも思うのですが…どうでしょうか?

  • [26]油屋。

    2014/05/02-00:22 

    そうなんだよね~囮が多すぎてもね……。
    おお成程!そういう形なら大丈夫そうだね!
    それじゃあアタシ達は前言通り伏兵に回ろうかな。
    なんか混乱させるような事言っちゃった。
    ごめんなさい><;

  • >囮
    一応、私立候補しているが、銀雪も一緒ということは現在の所、書いてる。
    襲われる最中、逆に何も攻撃しないとあちらも警戒すると思うので、威嚇攻撃をしつつ、誘導という形を考えてた。
    でも、油屋。も一緒なら、銀雪には伏兵をしてもらおうかな。
    あまり多すぎても囮にはならないからな。

  • [24]油屋。

    2014/05/01-22:40 

    連投失礼ッ
    最後の伏兵枠に入るけど、今のところは囮役も立候補しておくね。
    ピンチ!って時にも一応火力だけはあるし何とか対応出来るかなと思って。

  • [23]油屋。

    2014/05/01-22:34 

    借りるもの:インカム

    ① 囮が伏兵ポイントまで誘導(西側へ誘導)
    ② 誘導したら伏兵が退路を防ぐようにして囲み、攻撃(リーダー最優先)

    匂い対策→ 土等で消す?

    って事で良いのかな。

  • [22]油屋。

    2014/05/01-22:25 

    間が空いちゃった!ごめんね!!
    方針了解です~。
    アタシ達は囮でも伏兵でも良いけど……うーん
    少し心配なのは囮の人が暫く単独行動?になっちゃう点
    誘導するまで襲われたりしないか、とか。考えすぎかな

  • 私も伏兵の方で立候補するわ。
    場所は、人数が少ない方で。

    方針について了解したわ。

  • [18]雨宮 沙夜

    2014/05/01-12:53 

    こちらへの顔出しに少し間が空いてしまいました…すいません。

    >方針
    私もそれでかまいません。

    >伏兵
    私も伏兵側に立候補しておきます。
    場所は墓地の西側で。

    >リーダー
    確かに、アルメアさんの言う通り、リーダーは吠え声で群れを指揮するようですので、識別の仕方もそれで問題ないと思います。
    シロさんにはそのあたりを参考に、リーダーから攻撃するようにお願いしておきます。

  • >方針
    私もそれで問題ないと思う。

    >伏兵
    西かな、私も。
    ただ当日、風上に位置できればよいと思っているかな。
    囮は立候補しておくよ。

    >リーダー
    そうだな、集中攻撃で決めておきたい。
    その辺りも書いておこう。

  • [16]アルメア

    2014/04/30-00:07 

    >方針
    ・囮+伏兵作戦
    ・リーダーを優先して潰す
    じゃあこの辺りは決定で大丈夫そうね。
    連絡手段は私もインカムで大丈夫だと思うわ。

    >伏兵
    私達は体力的にも囮には向いてないので伏兵に立候補しておくわね。
    どちらでも構わないけどとりあえず西に表明しておくわ。

    >リーダー
    リーダーの吠え声を合図に行動するようだからそれを目印に識別すればどうにかなるかしら?
    混戦になる前に倒してしまえればいいわね。

  • デミ・ウルフは10匹。
    リーダーの指示で他のウルフが一斉攻撃だから、混戦になるけどやはりそいつを真っ先に何とかする方が結果的に被害も少なくすみそうね…。

    私も囮作戦とリーダーを潰すことに賛成するわ。

  • [14]油屋。

    2014/04/29-11:42 

    皆の言う通り、分かるならリーダーを先に潰しちゃうのには賛成。
    連絡手段としてインカム辺りを借りておいても良いかもね~

  • >囮
    体力的に私が向いていると思うが、銀雪にガードしてもらう必要はあるかもしれないな。

    >匂い対策
    スキルがない範囲で出来そうなものは、土や草で人の匂いを消して簡易迷彩を施すことかな。服が汚れてしまうのが難点だが。

    >伏兵の場所
    私も沙夜の案に賛成だな。森に逃げられると、一日の長はあちらにある。逆に全滅しかねないだろう。

    >リーダー
    一般的な論理になるが、イヌ科に属するモノは縦社会で構成されている。
    指示を出すモノがいる筈だと思うから、アルメアの言う通り、先に潰した方がいいと思う。
    統率を失うと、大体は混乱が生じるので、その隙を衝いてこちらが連携すれば数に勝るあちらから優勢を取れる…と思いたいな。

  • [12]アルメア

    2014/04/29-00:35 

    少し囮役の危険は大きいけれど、私も囮案に賛成ね。
    囮役に敵の注意を引いて貰っている間に沙夜さんの案の通り東西から囲い込んでしまえば不意も付けるしいい牽制になると思うわ。
    狼の足だと逃げられたら恐らく私達じゃ追いつけないものね、退路は潰したいわ。
    ただ狼だと鼻がきくかもしれないから何かにおいを誤魔化せるものを準備した方がいいかも。
    先に伏兵が見つかってしまっては本末転倒だしね。

    後はリーダーがいるのならそれを潰しちゃえば統率は崩せそうね。
    ただ、リーダーを失った群れがどういうった行動をとるのか予測がつかないのが少し怖いけど…。

  • [11]雨宮 沙夜

    2014/04/29-00:03 

    連投すみません。


    もう1つはリーヴェさんと同じ案です。ちなみにこの場合は、ウルフ達にすぐに逃げられないように、墓地の東側から離れた場所…西側とかを伏兵ポイントにするとかはどうでしょうか?
    森に逃げられたら追撃は難しそうですし…

    とはいえ、私も戦闘系のお仕事は初めてですので、何かとんちんかんなこと言ってたらスイマセン…

  • [10]雨宮 沙夜

    2014/04/29-00:02 

    こんばんは。私も少し色々考えてきました。
    とりあえず思い浮かんだ案は2つです。

    1つはメンバーを2つの部隊に分けて、同時に墓地へ突撃し、ウルフ達を襲撃。情報に「群れで生者を囲んで、リーダーの合図で一斉に襲いかかる」とありましたので、単純にウルフ達の戦力を分散できないかと思いました。
    ですが、都合よくウルフ達を分散できるかは分かりませんし、片方の部隊だけを集中的に狙われたら、かえって危険になりますね。考えるだけ考えて、ここまで書いて何だか不安になってきた案です…(

  • そうだな。
    ウルフが逃げないよう工夫、か。
    可能であれば囮→伏兵ポイントに誘導→一網打尽も悪くないかな、と思うのだが…何しろ初陣だから分かっていないことも多い。皆の意見も広く聞きたいな。
    銀雪は、ロイヤルナイトだし、守りに向いている。
    仲間を徹底的にガードしてもらって、敵の攻撃直後の隙を皆が狙ってくれると嬉しい。

  • [8]油屋。

    2014/04/28-00:11 

    さてさて、討伐についてだけど意見を出しておくよ
    綺麗にまとめて倒すためにも、ウルフ達が逃げないような工夫をしなくちゃだよね
    今のところ精霊には敵を倒す事に専念して貰って
    自分は敵が逃げ出さないように牽制するって考えだよ〜

  • おっと、私のパートナーの紹介を忘れていた、申し訳ない。
    パートナーは、名前を出していたが、銀雪・レクアイア、ロイヤルナイトだ。
    改めて、よろしく。

  • はじめまして。リーリアよ。
    よろしくね。
    パートナーはディアブロのシンクロサモナー、ジャスティ。

    墓地でデミ・ウルフの討伐…。
    墓地の規模も小さいから、周囲に気を付けないとちょっと危なそうね…。

  • [5]アルメア

    2014/04/27-12:42 

    初めまして、アルメアよ。
    パートナーはエンドウィザードのリュシオル。
    私達も初陣だけどリュシオル共々精一杯頑張らせてもらうわ。
    今回はよろしくね。

  • [3]雨宮 沙夜

    2014/04/27-10:43 

    こんにちは。雨宮 沙夜と申します。
    パートナーはテイルスのシロさんです。ジョブはテンペストダンサーです。よろしくお願いしますね。

    討伐系の依頼は初めてなので、少し不安なのですが…精一杯頑張ります。
    とりあえずまずはデミ・ウルフの討伐ですね。
    全部で十匹…できたら一匹も逃さずに討伐できたらいいのですが……ちょっと何か良い案がないか考えてみます。

  • [2]油屋。

    2014/04/27-01:26 

    油屋。です!初めましての人もそうでない人も宜しくね~
    相方はディアボロのハードブレイカー、サマエルだよ。
    狼討伐に関しては情報が少ないけど、皆で協力して余さず倒しちゃおう!

  • リーヴェ・アレクシアだ。
    銀雪は緊張しそうだが…平常心を心がけるように言っておくか。

    初陣だから、少々拙い所もあるかもしれないが、よろしく頼むよ。


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