桜咲く季節(梅都鈴里 マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

『アタタカイネ……アタタカイネ』
『ハナガサク、ミンナ、シアワセソウ……クスクス』
 ショコランドの片隅にある観光地『桜庭園』では、絶賛花見シーズン真っ只中。
 屋台や春の祭りに賑わう桜並木の中、皆一様に楽しそうな顔をしてのめや歌えやのドンちゃん騒ぎ。
 そして、そんな人間達を見て嬉しそうに笑う影――桜の精たち。小さく繊細な彼女達の姿は通常目にする事は出来ないが、風も無いのに桜の香りが強く薫ったり、花びらがころころと揺れるのは、彼女達の悪戯だったりもする。
『……デモ……サイキンハ』
『カナシイネ、カナシイネ……』
 日が沈み、日付が変わるまで花見客達が騒いだ後、祭りが終わり露店が撤収してしまうと、彼女達の元へ残されるのは言いようのない侘しさと――無残に散らかされた花見会場だ。
 ある花の枝は手折られ、食べカスやゴミ等が散乱し、華やかに咲き誇る桜は夜の冷たい風に吹き荒んで花びらを散らす。
 まるで、人間達の所業を見て、哀しく泣いている様に。
『……カナシクナルナラ、モウイラナイ』
『ワタシタチノ、タイセツナバショ。ケガサレルクライナラ……イラナイ』
 今年こそは大丈夫だと、期待したって何度でも庭園は汚される。花は手折られる。
 ずぅっと変わらなかった。その事実は彼女達の心を年々悲しみに染めて行った。
「うわっ……! なんだ!?」
 一際強く、春風がごうと吹き荒ぶ。事後処理を――散らかされたゴミの片付けに追われていたボランティアの清掃団体員達が、あまりの強さに目を覆う。
「桜が、散っ……へ、ぶぇっくしょい!」
「なに、いきなり……私別に、アレルギーとかじゃないのに……は、くしゅっ!」
 風が収まったかと思えば、突然、くしゃみが止まらなくなった。またある者は目尻をごしごしと擦って、生理的に流れ出る涙をなんとかしようと必至である。
 目が痒い。鼻がむずむずする。くしゃみが止まらない。
 清掃員達を突如襲ったのは、いわゆる『花粉症』と呼ばれる症状だった。

***********************************

「――はっきりとした原因は解っていないが、ネイチャー研究委員からは『おそらく花の精の仕業ではないか』という見解が出ている。突然花粉症に見舞われたのは清掃員達だけでなく、後日その花見会場を訪れた客達や、土地の管理人も例に漏れず『庭園に足を踏み入れた者全員』だ」
 デミ・オーガ研究チームの一人である男からはそう報告が為された。
「突発性のアレルギー発症にしては余りにもおかしいからな。もしかしたら、とA.R.O.A本部にも依頼が回ってきた。調べてみたら案のじょ……ぶえっくしゅ!」
 資料を読み上げる合間にもくしゃみを止めきれず口元を抑えてむせる。彼は別段今回の件で、というわけでなく元々花粉症を患っていたのだが、だからこそ今回の騒動は、顛末を掻い摘むだけでも鼻の奥がムズついて仕方ない様子だった。
「……ずび。幸いデミ・オーガ化している存在はまだ無い様だが、今後もしも……という事もある。だからこそ我々に依頼が来たのだろう。人の言葉が通じるか正直定かではないんだが、こんな時のウィンクルムだ。説得してみる余地はある」
 現在、庭園は封鎖状態となっている。無論花粉症患者を無駄に増やさない様にという配慮だが、原因がネイチャーだと解っている以上デミ・オーガ化の起こり得る可能性も当然危惧される為だ。しかし毎年賑わう人気の花見庭園というだけあって、観光客や管理人は一日でも早い解放を望んでいる。桜咲く時期は短い。
 コトリ、と卓上に楕円状の平べったいケースが人数分置かれ、一つ手に取り中を開けてみると何の変哲も無い、銀縁の丸眼鏡が入っていた。
「特殊なレンズを使用していて、それを通すと自然界に存在する霊的な物が見える様になる。今回の場合は『花の精』だな。元々は研究の為作られた物だが、この期に及んではそれらを説得する為に――最悪、倒す為に使用する事となる。元からそういった存在を目にする事が出来る者は着用せずともかまわない。必要な者だけ、手に取ってくれ」

 検討を祈る――ぶぇっくしゅ!! 最後まで話も涙腺も締まらないまま、研究員は鼻を鳴らし部屋を後にした。

解説

▼花見会場を訪れる人間達を重度の花粉症に陥れる『花の精』達を説得、または倒して、平常通りのお花見会場を取り戻す依頼です。以下ウィンクルム職員向け参考資料。
・何故こんな悪戯『アレルギー物質を飛散させ観光客を寄せ付けなくする』をするのかは解っていない(調査チームは精達の声を聞けてないため)
・言葉が通じるかわからない。
・『花の精の仕業では』と見解を着けたのは『見える』者による『異様に花の精が増えているから』という理由から。
・神人でなく精霊に限り(種族は問わず)確実に攻撃は通るが、無駄に刺激してデミ化を進めるのは得策ではない為、説得を推奨。
・事前にアレルギー症状を抑える薬を配布するので、庭園に足を踏み入れたウィンクルム達が案件に携わっている間のみ花粉症を発症する事はない。
・花の精が一体どれくらい居るのかは解らない。


▼以下PL向け情報。
・『花の精』を見るための眼鏡には度を入れる事も出来るので、普段から度の入った眼鏡をかけている者にも対応(伊達眼鏡はすみません、掛け替えてください)
・PCの知らない冒頭シーンで人語を喋っているので、その程度は通じます。ぶっちゃけ話せばわかります。
・特殊レンズの銀縁丸眼鏡は一例です。案外色んなフレームや色のものがあるので、希望があればプランにどうぞ。なければイメージ(アドリブ)で書かせてもらいます。
・『花の精』の数は、10センチ程度の妖精みたいなものが10数匹程度ですが、PCは知らない情報である事から、どの程度説得したら解決するかはプラン次第です。理由の問い質し方と諭し方、語り掛け方などを工夫してみてください。


▼プランに必要な情報
・眼鏡の度や形や色などの希望(任意)
・『花の精』達への問い掛け、及び説得の言葉(必須)
・お花見描写の希望(任意)


ゲームマスターより

梅都鈴里です。花粉症になったことはありませんが、わずらっていらっしゃる方は本当に毎年お疲れ様です。
桜から花粉症を発症する可能性は限りなく少ないそうですが、全く無くはないそうで。花見シーズンなのにヒノキの開花と被るせいでお花見にも早々いけない、なんていうの本当に辛い。
花の精をなんとかしたら元通りの庭園に戻るので、よければ軽くお花見も楽しんでいってください。
普段眼鏡かけてないウィンクルムさんがやむを得ず慣れない眼鏡掛けてる姿とかも書きたいです。
すみませんこっちが本音です。参加お待ちしております。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハティ(ブリンド)

  眼鏡は度なしでお任せ
理解されないまま大切な場所に自分たちだけというのは
…寂しくはないか
人を嫌っていればそこまで賑やかな場所にはならなかった筈
本心を聞きたい
そうだな、リンが言うと倍口が悪くなるからな
武装はしていないが寄って集ってにならないよう
軽口を挟みつつ自分も掃除と手入れを

きれいだな
普段花に話しかける事はなかったが
独り言でなければ家の鉢植えに声をかけてみるのもいいかもしれない
…居たとして俺は無愛想だったからどこかへ行ってしまったかもしれないが
人間意識すると変わるものらしい
もう少し見ていてくれないか

…花の精はどういうところにでもいるものなんだろうか
いや、いると思って育てる
そう見えているなら嬉しい


信城いつき(レーゲン)
  眼鏡:おまかせ
……なんだかいつものレーゲンと違う感じ(じーっ)
俺も少しは大人っぽく見えるかな?

会場
折られた桜の枝を保護しにいく(途中ごみがあれば拾う)
園芸の本を持参するか、植物にくわしい人の説明を聞いて作業

花の精
一面綺麗な桜だね、
人間のお花見は好き?どんなところが好き?

(原因を聞いて)
悲しい思いをさせてごめんね。

花見の際は、コップに飲み物をついで花の精をお花見に誘ってみる
飲めなくても「一緒に」お花見がしたいから

花の精のスケッチか…もしポスターに使うなら
笑っている花の精の姿も入れてもらうのどうかな
会場を荒らすと、ここで楽しんでいる花の精も悲しむよ、
逆ににこうしたら喜ぶよって仕えられたらいいな



アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
  *横長スクエア眼鏡

有難う
しかしランスは、なんでも着こなすなあ…

●公園で
まず公園を綺麗にしよう
ゴミを背負い籠にポイ
落葉や枝もな
次は落書き落しだ
ベンチや看板等の落書きも消す

シートを引いて花見弁当を出し緑茶を淹れる
一仕事の後の花見だな…

花の精が現われたらお猪口に水を入れて前に置く
悪戯されても平気
「どうしたのかな」

理由を言ってくれれば一緒に考える
綺麗に過ごしてくださってありがとうございますと看板を置くとか、
花の精からのお願いって形で呼びかけるか…

言ってくれなかったら持久戦
花はこんなに綺麗なのに
周りが綺麗だともっと綺麗になれるのにな

人間の仲間として俺達も謝るよ
ごめんな

●解決できたら
花の精も交えて愛でたい



セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
  眼鏡姿で知的なオレ、再びと言う奴だな!銀縁眼鏡にしよう。
(前回はエピ177『サントコス・ハーレム』
今回はトランス無しで行くぜ。
花の精霊だろ?
ラキアが花大好きだから手荒な事出来ないからさ。
花達を「皆可愛くて賢くて良い子ばかりだよ」とラキアは普段から言っているし。咲いている花を普段から綺麗だ、愛らしいと褒め称えているし。
花の精の姿を見たら「ラキアの言う通りじゃん」と思った。
可愛いじゃん?
理屈に基づく説得はラキアが担当。
オレは「毎年綺麗な花を見て花見をしたいって思っているんだぜ」と花達へ好意持っていると訴えよう。だって桜は2週間位しか見られないんだぜ。

説得出来たら花見を楽しむ。桜吹雪も大好きなんだ。





シムレス(ロックリーン)
  眼鏡
精霊共桜型フレーム

事前に花見の現状、トラブル、問題点等の情報入手、皆と情報共有
聞けばなんとなく花の精の所業理由も推測できる
「生命を脅かされているか、人の所業を憂いているのか、両方か

庭園入る前トランス
適当にロックの篭にゴミ入れ
場の惨状を視認

話し合いになれば
デミ化してないか角視認
花の精をスケッチ※絵画1

AROAに
メモと記憶補完で話し合いデータを整え提出
スケッチはポスター類に添えるイラストの資料になれば
「オーガ化を予防する為にも然るべき者に伝え関わる者達の意識変化に繋げて欲しい
◆が可なら「今回の眼鏡を客にレンタルする等の協力提供も考えてみては?

説得解決での花見なら
静かに桜観賞し酒を呑みたい


●手入れ
「……あまり、じっと見られるのも照れるんだけどな」
 手折られた桜の枝を手にしたまま、背後からじりじりと浴びせられるあまりの熱視線に思わず苦笑してしまったのは精霊のレーゲンだ。
 ちら、と横目で見遣ればきらきらとレンズ越しに瞳を輝かせる神人の姿がある。何をしに来たのか一瞬飛んでしまった。
「なんだか、いつものレーゲンと違う感じ……」
 一方こちらも、普段とは違うアクセサリーを身に付けた神人の信城いつき。
 眼鏡はお任せと言ったらA.R.O.A.職員の女性が二人分張り切ってすすめてくれた。信城さんには優しい印象のバレル型、レーゲンさんには知的なボストン型ですね! などと言って。
「俺も、少しは大人っぽく見えるかな?」
 フロント部分を両指で持ち上げつつレーゲンを見上げるものの、身長差も相まってやはり可愛らしいばかりだ。
「大人っぽい、というより……いつもと違う可愛さだね」
「……やっぱり子供っぽいってこと?」
「違う違う。褒めてるんだよ、ちゃんと」
 唇を尖らせる神人にくすくすと笑う。元が可愛いからどうやったって、と出かかった言葉は、これ以上不貞腐れさせない為に飲み込んだ。
「荒れてる雰囲気だね……これじゃあ、穏やかな気分にはなれないね」
 改めて庭園へと向き直れば、ボランティア団体が途中で放置してしまっただけとあり、花見会場は祭りの後そのままの無残な状態だった。
「……かわいそうだな」
 一つ、手折られた桜の枝を手に取りいつきは呟いた。
 諸説あるものの、折られた枝というのは通常完全に元には戻らない。それもこれだけ広範囲ともなれば全てを修復するのは不可能である。
 それでも、出来るだけの事はやろうと事前に管理人へ手入れ方法等を習ってここへ来ていた。
「この騒動で、手入れの人手も足りてないのかもしれない。……まずはゴミ拾いや、木の手入れだね」
 レーゲンの言葉に一つ頷き、二人は清掃作業を開始した。

「――セイジらしい、キッチリした眼鏡を選んだな」
 公園の清掃に取り掛かりつつ、相方を見遣るのは精霊のヴェルトール・ランス。
 掛けられた言葉に顔を上げて、横長のスクエア眼鏡越しに切れ長の瞳を一つ瞬かせるのは神人であるアキ・セイジだ。
「ありがとう、俺に似合ってるといいけど……しかしランスは、なんでも着こなすなぁ」
 照れ臭そうにしつつ、精霊の選んだ眼鏡を見遣り、素直な賛辞を口にする。
「はは、ありがとな。結構選ぶのにも凝ったんだぜ」
 ブリッジを人差し指でくいっと押し上げ、にっと歯を見せ笑う様は成程板についている。
 アイボリー色をしたウエリントン型のフレームにかっちりとはまった色ガラス。職業柄、身に着ける物のセンスには事欠かない自負はあるつもりだが、他でもない相方に認められたとあれば気分は上々だ。
 掃除は手分けして効率的に、と話し合いで予め決まっていた。持ち寄った背負い籠へ手早くゴミを放り込んでいく。心休まる場であるはずのベンチに至っては酷い落書きが書き散らされており、そういった物も含め消して回った。
 ある程度、自分達の持ち場が片付いた所でシートを敷き一休みの形を取る。持参したお猪口に水を入れ、未だ姿を現さない『何か』に供える様に差し出すと、一つぴゅるりとつむじ風が吹いた。コトリ、お猪口が倒れてシートを濡らす。
「……どうしたのかな」
 そんなに険しい顔をして。
 待ちわびていた様に問いかける笑顔のセイジとは裏腹に、目の前に突如現れた『それ』――小さな精達はその表情に、不審と戸惑いの感情を露にしていた。

●問いかけ
「……寂しくはないか」
 一つ、空き缶をビニール袋へ放り入れつつ誰にともなく呟く、緋色の髪をした男。
 持ち場を清掃している途中辺りから姿を現した小さな影達にはとうに気付いていた。けれども悪戯もなければ敵意もそこまで感じない。ただ、疑惑に揺らぐ小さな視線を幾つも背に感じるだけで。
 理解してくれる人もいないまま、大切な場所に自分達しか取り残されない――その寂しさを理解しているハティだからこそ、花の精達も一概に敵意を表さなかったのかもしれない。
「人を嫌っていれば、そこまで賑やかな場所にはならなかった筈」
 振り向けばレンズ越しに、蝶位の大きさをした精達が滞空している。三匹。目視して、傍らに居る相棒へと目を遣る。
『……ナニシニ、キタノ?』
 虫の鳴く様な声で一つ、花の精が語りかける先に居るのは精霊のブリンドだ。
「会いに来た」
『ワタシタチヲ、タオスンジャナイノ?』
「……討伐なあ」
 向こうにその考えはねえみたいだぞ、とまた一つゴミを拾い、顎先ひとつで神人へと視線を促せば武装どころか、しっかりと清掃用具を手にした無骨な男の姿があるだけだ。
 ブリンドもまた、同じ様な出で立ちで。
 花の精達はその姿に、以前悪戯をして困らせた、かの清掃団体員達を思い起こしていた。

「花粉症を引き起こしているのは、花の精さんなの?」
 精霊ロックリーンもまた、自分達の持ち場で花の精達と対峙していた。
 警戒心を抱かせぬ様、気配を察知した瞬間に「話し合いに来ました」と先んじて告げれば、やはり彼女達は何もしてこなかった。
『カフ、ン、ショ……? ニンゲンタチガ、クルシンデル、アレ?』
「そうだよ。苦しめるのは何故?」
『ワタシタチノスミカ、ヨゴス。ミニククスル』
 一匹の妖精が発した言葉を皮切りに、他の精達もキイキイと鳴き始めた。温和に問うたが感情を引き出し過ぎたのかもしれない。
 シムレスとロックリーンの二人は、庭園へ入る前にトランスを済ませていた。いざ戦いとなっても不安はないが、そもそも争う為でなく自衛の為だ。
「生命を脅かされているのか、人の所業を憂いているのか……もしくは、両方か」
 隣に並び対峙したシムレスが一言、桜の木を見遣りつつ告げる。
 事前に庭園の現状や観光客のマナーが悪い事等は管理人から話を聞いていた。聞けばなんとなく彼女達の所業理由も推測が付く。
「花の精さん達も……やっぱりどこか、痛かったりするの?」
 それとなく、彼女達の体をも労わるロックリーン。同時に、デミ化が万が一進んでいる個体はないかと視確認するのはシムレス。武器は持っていなかったが、代わりにスキルの絵画能力を活かし会話のメモとスケッチを取り続けている。
 二人の静かな眼差しを受け、怒りに鳴いていた精達は少しずつ落ち着きを取り戻していった。

「ラキアの言う通りだな。可愛いじゃん?」
 レンズ越しに姿を現した花の精に向かい、人好きのする笑顔を見せたのはセイリュー・グラシア。
 これまでと全く違う人間――そして精霊の様子に、花の精達は戸惑いつつも、どこかで『大丈夫だ』という確信を持って姿を現した。
「君達が、こんな強引な手段に出てしまうなんて」
 どうしたの? と優しく問いかけるのは精霊のラキア・ジェイドバイン。
 花を愛でるのが好きで、花達が大好きで。趣味が高じてスキルとして持ち得るほどに、彼にとって彼女達は大切な存在だ。
 だから――普段から『皆可愛くて賢くて、良い子ばかりだよ』と言って止まないラキアが同行しているからこそ、敵意を向けられるかもしれないとわかっていながら、セイリューも戦う準備を何一つしてこなかったのだ。
「毎年、君達の綺麗な姿を楽しませて貰ってる。今年も綺麗に咲いたね、精霊の姿もとても愛らしいよ」
 心の底から湧いて出た言葉が、慈愛の表情と共に告げられる。敵意を抱ける筈もない。この尖った耳をした温和な青年は、あの観光客達とは余りにも違っていた。
『……ワカッテクレルノ? アナタハ、ワタシタチノキモチ……』
「一部の花見客のマナーが酷い事はよく知ってる。君達の不満や悲しみは、すごくわかるよ」
 花の精達が顔を見合わせる。目の前の青年も、まるで自分事の様に悲しい顔をしていたからだ。
 理解出来なかったけれど、向けられる感情は疑いようが無いほど真っ直ぐで暖かい。
「……でもね。だからといって、そういう人達を排除する為だけに、みんなに酷い事をしていいって訳じゃないんだよ?」
 切々と訴える言葉を、精達はただ黙って聞き入れ始めた。

「哀しそうな顔をしているね。……私達は、叱りに来た訳じゃないんだ」
 目の前に現れた精達に、こちらも驚かせない様優しく諭すレーゲン。
 彼の隣に立ち、いつきも見上げて語りかける。安心させる様にニコリと笑って見せたつもりだったが、彼女らの気持ちを思えばその笑みに苦いものが混じってしまうのは仕方がない。
「人間のお花見は好き?」
『……キライジャナイ』
「どんなところがすき?」
『ミンナ、タノシソウナトコロ』
『ワタシタチモ、タノシイノガスキ』
『……ダカラ、アラサレルト、カナシイノ』
 二人のウィンクルムから敵意を感じられない事、そして話が通じるということを確認して、精達は気持ちを声に乗せていく。
 薄々理解していた事とはいえ、哀しげな顔で発せられた切実な言葉に、いつきは「悲しい思いをさせてごめんね、これからはみんな、気をつけるから」と切に告げる。 
 彼らが仕出かした所業ではないはずなのに、心の底から出た様な謝罪の言葉に、精達はとても驚いていた。

●暖かい人達
「人間の仲間として、俺たちも謝るよ」
 ごめんな、と真摯に告げるセイジ。
「理由を言ってくれるなら、俺たちも一緒に考えられる。花はこんなにも綺麗なんだ。周りがこんなじゃ、勿体ないもんな」 
 片されてもなお寂しく春風の吹き荒ぶ庭園を見回して苦笑しながら、現れた精達の話をしっかりと彼らも受け止めていた。
「花は好きだよ。どの花にも美点がある。桜は幹も枝もちゃんと桜色をしていて、全体見ても綺麗に整ってるのが良いよな」
 一つ、手頃な桜の花を片手の平で愛でながら、ランスも真っ直ぐに語りかける。
『……ニンゲンスベテガ、アナタタチノヨウナ、ヒトジャナイノ』
「うん。酷いヤツもいるよな。俺も一緒に怒ってやるよ」
『スグニミンナ、ヤメテクレルノ? イツ、ヤメテクレルノ?』
「直ぐに、って訳には確かにいかないかもしれない。……けど、もうすぐ花は散ってしまうよ。折角見ごろの、美しい姿なのに」
 誰にも見て貰えないままで終わってしまうのは、寂しいだろう? 肩を竦める様にして、ひとつ呟く様に掛けられた言葉は、精達の心の壁を少しずつ解きほぐしていった。

「思ってたこと、ぶつけてもいいんじゃねえか?」
 ぶっきらぼうでいて、けれども彼女達を認める様に、勇める様に語りかけるブリンド。 
「代わりに文句言ってもいいが、この事を花見客達が知れば、俺に解った様な事言われるよりかよっぽど、あんたらの言葉を聴きたがるだろうよ」
「そうだな……リンが言うと、倍口が悪くなるからな」
 花の精に悪戯されるよりも面倒な事になりそうだ、というニの句は「そうだなじゃねえよおい」と突っ込まれた悪態に阻止された。
「今やさし~く言ってたところだろうが」
「ああ。リンにしては饒舌で、珍しい……この春先に雪でも降るのか?」
「……その口今すぐ塞いでやろうか、ああ?」
 軽口を叩きつつ作業に勤しむ手は止めない。武装してはいないものの、妖しい眼鏡集団がやってきたら警戒されるのでは、という仲間の熟慮にもあやかった。寄って集ってと取られてしまっては元も子もない。
「綺麗だな。……普段、花に話しかける事はなかったが」
 自宅に――ブリンドと暮らすあの家にある鉢植えをふと思い出し、桜を見上げ一つ呟く。そうしてすぐ、目の前へ滞空している精達へと視線を戻して。
「人間、意識すると変わるものらしい。もう少し、見ていてはくれないだろうか」
 無表情にも見えた男の瞳は、けれど柔らかく、陽の光みたいに暖かく揺らいでいて、残っていた精達も完全に警戒を解いた。

「――花粉で全てを退けて、マナーの悪い人たちだけでなく、好意一つで花見会場を護ろうとしてくれている人たちまでも拒否してしまうのは、良い事なのかい?」
 花を誰より知るラキアの説得に、精達は自分達のした事を改めて思い直していた。
『……カワイソウナコト、シチャッタカモ』
「そうだね。花粉症って人間にとって本当に辛いからね」
『ゴメンナサイ。ヨゴスニンゲン、キライダケド、キレイニシテクレルヒトハ、スキ』
『アナタノコトモ、ソウ』
 きらきらと羽根を瞬かせてラキアの周りを舞い始める花の精達。
 ラキア自身も嬉しそうだ。普段そうそう目にしたり、声を聞けたりする存在ではないのだから。
 それでも、初めて出会った存在でも気持ちはこれほどにまで通じている。説得を青年に任せて見守っていたセイリューも安堵し、花の精と遊ぶラキアの傍へ歩み寄った。
「毎年、綺麗な桜を見て花見したいって俺も思ってる。だって桜は、二週間くらいしか見られないんだぜ?」
 苦笑した次には、打って変わってにかっと笑って見せる。安心感のある笑みに、未だ姿を隠したままだった精達が次々と姿を現し、きゃあきゃあと笑って、やがて空へと姿を消した。

●一緒にお花見を
「良かったな、持久戦にもならなかったし、話し合いで解決出来て」
 ひと段落し、芝生に広げたシートの上で、持参した神人の手作り弁当を堪能しているランスに告げるセイジ。
「あー! やっぱ、花と団子は最高だよな!」
「おい、話聞いてるのか?」
「聞いてる聞いてる。セイジは話上手だし、心配してなかったぜ」
 緑茶を一口啜って、素直な思いを口にすれば照れ臭そうにしつつも「お前だって」と言葉が返る。
 小さな生き物が相手でも真摯に対応する姿は頼もしい。事後処理にしても「出来る事は手伝うからな」と予め仲間達と話し合っていた。
「花の精って言っても女性だし……やっぱり、対応が慣れっ……」
 言っている傍から寄ってきた花の精に「きみたち可愛いね」等とじゃれあっているランスを見てどこか釈然とせず、セイジは半眼のまま口を噤んだ。
「ん? 今何言いかけたんだよ」
「なんでもない」
「そうかぁ? 言いたい事あるなら……おっ、このから揚げ美味いな! セイジも早く食えよ」
 あーん、と満面で差し出されては俺が作ったんだけど、なんて野暮を言う気にもなれない。最終的にほだされて、差し出されたから揚げを口いっぱい頬張った。

「花の精というのは、何処にでも居るものなんだろうか」
 幹の根元に片足を立てて座り、舞い散る花びらを眺めながらハティが呟く。隣で木に凭れて立ちつつ、相棒の言葉に思い当たる節を記憶に描き出したブリンドが「ああ、」と口を開く。
「おめーの言う花ってのは、うちに持ち込んだ鉢植えの事だろ」
「……迷惑だったのか?」
「そうじゃねぇよ」
 持ち込んだ、等と言われては気が咎められてつい聞き直すが、その疑惑は容易く否定された。
「眼鏡、借りて帰んのか?」
返答は返らず、未だハティが掛けたままのアクセサリーを見て、ブリンドの方から問いかけるが「いや、」とこちらも直ぐに否定が返る。
「居ると思って、育てる」
はっきりと目にしなくても、そこに在ると信じる思いだけで変わる気持ちも救われる何かも、確かに存在するのだ。
 花の精に限った事では、無くても。
「……十分大事にしてんだろーが」
 今はもうあの鉢植えは、ハティだけが育てている物ではないのだから。
 片眉だけ釣り上げて笑い、目下の緋色をくしゃっとひとつ掻き乱した。
「……ところでよ」
「? なんだ、リン」
 眼鏡を選ぶ際、神人はどれでもいい、と言って適当な物を手に取ったし、自分もこだわりが無かった為普段とさして変わらないデザインの物を選んだ。その筈だったのだが。
 結果として二人とも、全く、同じデザインの物を。
「どうした?」
 他意のない瞳をレンズ越しに向けられ、眼鏡おそろいにしたの? なんて思春期みたいな浮いた台詞は、腹の底まで飲み込んでおいた。

「はい、どーぞ」
 広げたシートに腰掛けて団子と茶を賞味しつつ、周りを浮遊している花の精にもコップを差し出すいつきに『ワタシタチ、ノメナイヨ?』と小さな声が返る。
「飲めなくてもいいんだ。『一緒に』お花見がしたいから」
 青年の言葉に精達はぱあっと表情を綻ばせて、きらきらと光を振りまきながら桜の木を飛び回っていった。
 笑顔が戻った事に安心して団子を一つ頬張る。事が一段落した後、シムレスに「笑っている精達もスケッチしてポスターに出来ないかな」と彼は相談していた。観光地に飾る事で、皆の意識につなげられないかと言って。
「悲しむ事だけじゃなく、こうして喜ぶ事も沢山伝えてあげられたらいいな」
「そうだね。折角こんなに、綺麗なんだから」
 隣に座ったレーゲンと共に桜を見上げて一つ笑い合う。
 しかしふと視線に気付いて神人を見遣れば、庭園へ来た時みたいにじっと見上げてくる海色と目が合った。
「……そういえばレーゲン、終わったら眼鏡取っちゃうんだよね?」
「うん? まぁ、そうだね……でも」
 いつきがして欲しいなら、伊達眼鏡でも買う? と残念そうな顔をしている神人に冗談っぽく告げれば、そこまでしなくていいよっ! と赤い顔を横にぶんぶん振られてしまったのだった。

「やっぱり、ラキアは何の心配もいらなかったな」
 夜桜を見上げているラキアの傍らへ歩み寄りつつ「おつかれさま」と茶を差し出すセイリューに「そんなことないよ」と謙虚さが返る。
「俺は日常的に花を愛でてるけど……セイリューがああいう風に花達と接してくれたのを見れたのは、すごく嬉しかったな」
 ありがとう、と春風に乗せて笑いかける。
 普段掛けていない眼鏡をしている事もあり、春の夜闇に紅色の長い髪を流して、舞い散る桜吹雪の中微笑みを浮かべる精霊の姿はどこか非日常だ。思わず見とれていると「そういえば」とラキアが口を開いた。
「眼鏡って、こんな感じなんだ。お任せにしちゃったけど……変じゃなかったかな?」
「はえっ!? ああうん、めっちゃ似合ってるぜ! やーなんていうか、いつも以上にストイックな感じで!」
 惚けている所へ突然話しかけられて変な声が出たが、なんとか笑って誤魔化した。
「セイリューも、その眼鏡……」
 銀縁のそれをじっと見て、いつぞやのろくでもない事案がラキアの脳裏に思い起こされる。
「眼鏡姿で知的なオレ、再びというヤツだ!」
「正直、知的には見えないんだけど……健全な物が見えていた訳じゃなさそうだったし」
「どういう意味だよっ? ちゃんと似合いそうなの、選んだんだぜー!」
 暫くジト目でセイリューを睨んで……見詰めていたラキアだったが、やがて根負けした様に噴出した。
 和やかな二人の様子に、桜の精達も朗らかに笑っていた。

「シムさん、最後まで頑張ったね」
 本部への報告を終えた神人を労いロックリーンの差し出した花見酒を、ほうと息を吐いて受け取る。
 シムレスは事後の提案を徹底していた。絵と会話のメモをしっかり取り、簡易報告した提案への後付資料とする運びである。
 万が一戦闘になった時の事も考えてはいたが、正直話し合いで解決した事には安堵していた。あまり表情を崩さない神人の顔にも思わずふ、と柔らかい感情が灯る。
「……ロックに感化されたかな」
「ん? 今なんて?」
「いや……なんでもない」
 夜桜を浮かべ呑む酒は格別だ。花びらが一枚ひたりと水面に落ちて、闇にたゆたう桜吹雪を二人して見上げた。
「あっと、一つ聞き忘れてた」
 すちゃ、と掛けなおされた桜型のフレーム眼鏡に、ひらひらと誘われてきた花の精に向けて、ロックリーンはある問いかけをする。
「花の精さん達は、皆に姿を見られる事は平気?」
 ――やがて後日談となるが、シムレスのスケッチ資料と会話資料、いつきによる笑顔を浮かべた花の精のポスター提案、並びにA.R.O.A.本部からの特殊レンズ提供により。
 賑わいの戻った庭園では今一度観光ルールとしての清掃が徹底され、花の妖精を描いた和やかなポスターが大きく飾られると共に、新しい観光の目玉として希望者には本物の花の妖精達を見られる様に、と眼鏡の有料貸し出しコーナーを設けられた。
 笑顔の子供達と戯れる花の精達が話題に上る様になるのは、またずっと後の話。



依頼結果:大成功
MVP
名前:シムレス
呼び名:シムさん
  名前:ロックリーン
呼び名:ロック

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 梅都鈴里
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 日常
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 03月23日
出発日 04月02日 00:00
予定納品日 04月12日

参加者

会議室

  • [14]信城いつき

    2016/04/01-23:58 

  • セイリュー・グラシアと花大好きな精霊ラキアだ。
    プラン提出できた。
    今回はトランス無しの予定だ。
    ラキアが花への愛情溢れまくりで説得が全く文字数足りてない!
    説得って文字数厳しいんだな…。

    皆で楽しく花見出来るように頑張ろうぜ。

  • [12]シムレス

    2016/04/01-23:11 


    ロックリーン:
    言葉表現等修正してプラン提出しました
    円満解決してくれる事を祈ります!

    >イラスト資料に便乗
    ありがとうございます!
    便乗、フォロー、ツッコミ歓迎です><

  • [11]信城いつき

    2016/04/01-22:51 

    背後が今頃帰ってきたー

    シムレスのイラスト資料に便乗して
    ポスター作るなら、笑っている花の精の顔をいれてもらいたいって提案しようと思ってる
    花の精も楽しんでるから、会場を荒らすと花の精も悲しむよって感じでもっていこうかなって

    花の精に対しては、人のどんなことが好き?今どんな事が悲しいの?って感じで話を聞いてみて
    悲しい思いをさせてごめんね。これからは悲しませるような事はしないようにするからって説得
    トランスはやむを得ない場合の時だけにするよ

    花の精も一緒にお花見を楽しむ気持ちでいれば、穏やかに花見出来るんじゃないかなって。
    なので、お花見するなら花の精も一緒にどう?って誘ってみるつもり
    もちろん皆とも楽しみたいな

    ざっとこんな感じで動く予定だよ。
    何かあればギリギリまで掲示場はチェックしてるので。

  • [10]アキ・セイジ

    2016/04/01-22:51 

    討伐行動はまったく念頭に無い俺達が通るよ。
    戦闘について1ミリも触れていないので、説得失敗したら目も当てられん(苦笑)

    掃除して綺麗にしたら弁当を広げようと思ってる。
    花の精がちょっかいかけやすいようにさ。
    そこから話し合いに・・・入れるといいなあ。

    プランは出せているよ。
    なんとかなって皆で花見ができることを願っている。

  • [9]シムレス

    2016/04/01-10:48 


    ロックリーン:

    >ゴミ拾い
    あ、よろしくお願いします!

    僕等の行動予定です
    ────────────────────────────────
    ◆シムレス
    事前に祭りの様子、トラブル、問題点等の情報を聞き皆と情報共有
    現場でトランス、惨状視認
    話し合いになったら
    デミ化してないか視認
    花の精をスケッチ※絵画1
    AROAに話し合いの内容整理し提出
    スケッチはポスター類の注意喚起等に添えるイラスト資料になれば
    「然るべき者に伝え問題の根本解決に繋げて欲しい
    「今回の眼鏡を客にレンタルする為提供は可能か?
    花見行動

    ◆ロックリーン
    ゴミ拾いし敵意無いと意思表示話し合いに持ってきたい
    話し合いになったら
    花の精の主張メモ取り
    花粉症引き起こしているのは花の精さんなの?
    それは何故?
    桜の木の健康被害
    花の精さんの健康被害
    花の精さんは人に見られる事は平気?
    どんな人との関わり方を理想とするの?
    花の精さんの声を関係者に伝えるから思い止まって欲しい
    戦闘になった場合戦わず声掛け
    怪我人出ればサンクチュアリで回復
    花の精も悪意無ければ回復対象
    花見は和菓子とお酒持参、皆と楽しめたらいいな
    ────────────────────────────────

    あんまり有効そうな説得の言葉掛けられてないので
    皆さんに期待します(汗)
    傷心した相手にかける言葉は難しいですね
    僕等は討伐行動取りませんが、最悪討伐とあるのでそうなっても異議はありません

    変更も可能です
    ちょくちょく覗きに来ます

  • [8]信城いつき

    2016/03/31-06:54 

    たしかに花粉症攻撃がくれば色々人手足りてないよね。
    じゃあ俺たちは折られた桜の手入れをしようかな。この辺も人手が足りてないかもしれないし。
    途中拾えるゴミがあったら俺たちも拾うね

    >花の精の存在を伝える
    そっか、そうすればいいんだ。
    「枝折らないで・片づけして」と言うよりずっと伝わりやすそうだね。

  • [7]ハティ

    2016/03/30-23:21 

    確かに、花粉の被害を聞く限りボランティアの人達が掃除を続行できたとは考え難いな。
    掃除から始めるの、いいんじゃないか。ゴミをそのままというのもいい気分はしないだろうしな。俺達もやる。花見をするにしても後片付けまでと考えていたところだ。

  • [6]シムレス

    2016/03/30-03:13 


    ロックリーン:
    埋まりましたね、改めてみなさんよろしくお願いします

    僕は説得方向でいきたいと思ってます、戦闘になったら戦わず呼びかけたい
    取りあえず、怪しい眼鏡集団がやってきたら警戒すると思うので話し合いに持ってく為
    ゴミ袋持参して手始めにゴミ掃除したいかなって思ってます
    ボランティア清掃員も花粉症攻撃受けてるので多分ゴミは散乱したままと思うから
    話し合いの後でもいいかもですが

    >花の精の存在を伝える
    僕も考えてました
    居ると知っていれば配慮が出来るお客さんも出てくるだろうし
    そういう客層にシフトしていく様にできればなと思います
    折角便利な眼鏡あるし活用できないかなと
    どうするかは関係者の方たちが決める事だろうから僕等の役割は
    花の精に事情を聞いて関係者の方たちに手立てを提案するって所までなのかな

  • [4]アキ・セイジ

    2016/03/30-00:05 

  • [3]ハティ

    2016/03/29-23:14 

    すごいレンズがあるものなんだな…普段から眼鏡のブリンドと、眼鏡じゃない方のハティだ。よろしく。
    シムレスさんとロックリーンさんは初めまして。いつきさん達は少しぶり。
    対策か……花の精の存在を伝えては駄目だろうか…?
    あの場が誰かの住処であることが頭の片隅にあれば、抑止になるのではと思ったんだが…
    見える人には見えているという事だから、すでにある程度知られた話なのかもしれないが。
    知っていて、忘れてこの状況なのだとしても思い出してもらえればと。
    花の精から話が聞けるなら、伝言できたらと思っている。

  • [2]信城いつき

    2016/03/29-21:46 

    こんばんは!信城いつきと相棒のレーゲンだよ。
    シムレスとロックリーンは初めまして。ハティ達もよろしくね!

    薬を使用してるとはいえ、見るだけでくしゃみ出そう。
    花の精も悲しんでて誰も楽しんでる人がいないし……
    早く解決して楽しいお花見を再開させたいね。

    説得も必要だけど、再開後また同じように会場が荒れたら意味ないから、
    会場を荒らさない方法も考えた方が良いよね
    ……再開後は会場に来る人達に注意を促す、ぐらいしか今思いつかないけど。

  • [1]シムレス

    2016/03/29-00:24 


    ロックリーン:
    初めまして
    シムレスと僕はライフビショップのロックリーンです
    やっと拘束解けたので参加!
    若輩者ですがよろしくお願いします


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