プロローグ
洋館。やや、規模は小さめ。居城と比較すればの話だが。
そんな館の扉を一つくぐり、額に角を生やした少年は軽快な声をあげる。
「リズのおばさーん、来たよー」
広間に通った声。それに応えるように、ヒールが床を打つ音がする。
「ルードゥスちゃんいらっしゃーい♪ お茶の準備はバッチリよ。座って座って~♪」
華やかな笑顔で少年――ルードゥスを招き入れたそれは、冬だというのに白い素肌がやたら出ているベアトップのハイ&ロードレス。
長い手袋とブーツが申し訳程度の冬仕様。きゅっと絞ったコルセットも、メリハリを生むわけではない。
なんてったってこの声が残念すぎると常々思うが、もう慣れたものだ。ルードゥスは構わず広間を見渡す。
「おー、ちゃんとそれっぽく飾ってるんだ。すごーい。じゃあ美味しいもの出してよねー」
示された席に腰を下ろし、ふんぞり返ったルードゥスに、にこにこと微笑むそれ――リズブールは、大きな籠を取り出した。
「もっちろん。とびっきりのお菓子を手に入れたのよ。はい、女神ジェンマの祈りのパワーがたーっぷり詰まった『祝福の金平糖』☆」
アフタヌーンティーのための設えが整えられている、白いクロスのテーブルに、籠一杯のいかにもおぞましく禍々しい物体が鎮座する光景。
これには流石に眉を寄せる。
「…………あのさぁ、これさぁ……うん……ハーイ、リズのおばさん、あーん☆」
「やぁよー。これ絶対不味い奴じゃない」
けらり、リズブールが笑い飛ばすものだから、ふん、と鼻を鳴らしたルードゥスは、つまみ上げた金平糖を指先で磨り潰した。
「ま、女神のパワーなんてこんなもんよねー。あたしが触っただけでこうなんだもの」
「不味いってわかってるの出すとか意味わかんないんだけどー……」
粉砂糖に戻った金平糖だったものをさらさらと零しながら、ルードゥスはむくれたような顔をして、大袈裟に溜息をつく。
「あーあ、こーんな脆いものをありがたがってるとか、ホンット、人間って馬鹿だよねー」
「あっは。やぁねー、ちゃんとしたお菓子も用意してるわよぅ」
いかにも無駄足だったと言いたげなルードゥスへ、言葉通りちゃんとしたお菓子を差し出しながらくすくすと笑ったリズブールの表情が、ほんの少し、陰る。
「……人間も大概だけど、その馬鹿な子たちに殺されちゃった大馬鹿もいたんだって、ルードゥスちゃん、知ってる?」
「はー? 何それ、人間に? そんな大馬鹿いるの? 嘘でしょ? っはは、笑える!」
「そうよねぇ、ほんっと、笑えるし呆れちゃうし、バッカみたいよねぇ」
信じられた話ではないと言うように一笑に付したルードゥスに、リズブールもまたくすくすと笑みを零し、テーブルに肘をついて指先を組んだ。
「弱いトコばらしちゃうからそうなるのよねぇ。どーせならぁ……解ってても壊せないようにしちゃえばいいのにね。例えば、ルードゥスちゃんとこのアレみたいに?」
組んだ手の上に乗せた口元を、緩やかに歪ませれば、ちろりとそれを見たルードゥスも口角を釣り上げた。
「んー、ふふ、変だよねー、正々堂々と弱点出してるのに、それを教えると人間はだーれも壊そうとしなくなっちゃうんだもん。ホント馬鹿しかいないんだもん、あんな奴らおもちゃ位にしかならないよねー」
「あっははは! わーかーるー」
声を上げて、笑って。
彼らにとっての愉しみを思いつくのは、いつだって唐突。
「そういえばさぁ、祝福の金平糖ごっそり盗ってきちゃったから、ウィンクルムに目付けられてるのよねー。せっかくだしぃ、また遊んじゃおうかしら」
「いいねー。そうだ、それこそウィンクルムにも弱点教えちゃおうかなー。愛とー正義のー平和の戦士はー、ちゃーんと戦うことが出来るのかなー? なんてね」
「あ、それ良いそれ良い! でもでもぉ、それでルードゥスちゃん殺されちゃったらショックだなぁ?」
心配するようなポーズを作るリズブールの所作は、あからさまに笑っている口元のせいで、判りやすくわざとらしい。
「アッハハ! 殺されるわけないじゃん! あんな奴らに! ねぇ、リズのおばさんも教えちゃえばー? まぁそれで殺されちゃったらちょっとつまんないんだけどー」
「言うわねぇ。でも、ま、それくらいスリルある方が楽しいかも?いーわよ、乗った乗った。殺されちゃったら笑い飛ばしてあげる!」
「あっは! じゃあこっちも、もし殺されちゃったら指差して笑ってあげるよ! さーて、どんな風に遊ぼうかなぁ、久しぶりに楽しくなってきたなぁ!」
楽しいことはいいことだ。
似通った思考の二人のオーガは、それゆえに今日も、競うように『遊ぶ』のだ。
「注目ー」
そこは高い時計塔と広場があるだけの、三十人近くの小人がいる小さな村。
皆で集めていた『祝福の金平糖』が無くなってしまい、A.R.O.A.から来たウィンクルム達に相談をしていた。そんな中で、その声は響いた。
広場に唐突に現れたのは、可愛らしい少年と無表情の青年。少年は一人の小人に気安く寄りかかっていた。
突然背後から捕まった形になった小人も、その場にいた他の小人達も、そしてウィンクルム達も青褪めた。
少年の頭に生えた、真っ直ぐに生えた四本の角を見て。
「あのねー、今からここは遊び場になりましたー」
オーガのルードゥスが言う、遊び。
それが人々にとってのそれと同じわけもなく。
「ルールは簡単、オレを殺すか村から追い出せばそっちの勝ちー、オレが村人全部食べちゃうか殺しちゃえばオレの勝ちー。大体一分に一人は食べちゃうか殺しちゃうからよろしくー。あ、オレは塔の天辺にいるからー」
そう言うと小人を一人抱えたままトンッと地を蹴り、あっという間に時計塔の方へと飛んでいった。
「待て!!」
誰かの叫び声を嘲笑うかのように、悲鳴が響いた。
『うーん、小人の魂って美味しいかなーって思ったけど微妙ー。殺すだけでいいかなー』
ケラケラと笑いながらの声が、不自然にはっきりと村中に響く。
『さーて、特別にいい事を教えてあげよう! あのねー、オレ達位になるとねー、自分の魂は別に取っておけるんだー! つまりオレを攻撃してもぜーんぶ無駄! 死なないよ!』
ウィンクルム達に衝撃が走る。
この情報は、果たしてA.R.O.A.は知っているのか。
知らないのなら、何としてでも伝えなければ。
『それでねー、オレの魂はー、そこの人間の中に入ってるから!』
声に、全員が視線を一人へ集中させる。
少年と共に現れ、そして今は広場に残された青年。
その青年が今はひどく穏やかに微笑んでいる。剣を構えながら。
「私は死にたいと思ってる間は自殺出来ず、死にたくないと思ったら自殺出来る術をかけられていますので、どうぞ殺して下さい」
そう言うが青年は構えを解かない。
「どうせ、助けないのでしょう?」
青年は言う。顔を歪ませ、吐き捨てるように語る。
「あの時も、今も、どうせ助けないのでしょう? 助けなかったでしょう! だったらせめて殺して下さいよ!!」
弾けたようなオーガの笑いが響く。
『トラウマ全開ー! そいつねー、自分の村をオーガに滅ぼされちゃったの! みーんな死んじゃって! お前らは間に合わなくってさー! 助けたのは誰だと思う? オレだよ!』
絶望した顔で「殺してくれ」と願う人間が面白くて、わざと殺さず助けたのだという。
『さぁどうしようか正義の味方! オレを止める? そいつを殺してオレを殺す? どっちにしてもさぁ! 小人が全滅する前に出来るかなぁ?!』
ゲーム、開始。
解説
●目的と成功条件
小人達を助ける
・小人が一人でも生き残れば成功
●青年
何の罪もない、過去に救われずオーガに捕らわれていた、ただの普通の人間
剣を構えている。腰には投げナイフが5つ。強さは人間以上精霊未満
何も信じておらず、早く死にたがってる
ウィンクルムを攻撃すればウィンクルムが自分を殺してくれると思ってる
死にたいと思うと自傷出来ず、死にたくないと思うと自傷出来る
外部からの攻撃はどう思っていようと通る
●ルードゥス
Bスケールオーガ
特に武器は無く、エネルギー弾のようなもの自由自在に射出する
トリックスターの性質・特徴を持っている(スキルは使えない)
時計塔の天辺にいる
小人達が何処にいようと、必ず一分に一人小人を食べるか殺す
青年が殺されそうになった時、自分の周りに誰もいなかったら必ず助けにいく
●時計塔
三階建てくらいの高さの飴レンガで出来た建物で頑丈
飴で出来た大きな鐘が天辺にある
塔の中は螺旋上の石階段
レンガ造りなので、外壁から登ろうと思えば登れるが時間がかかる
ゲームマスターより
錘里GMとのコラボ第二段となります。
そしてBスケールオーガ、ルードゥスを仕留めるチャンスです。
成功条件自体は小人達を助けることですが、大成功条件はそれにプラスアルファとなっています。
ただし、大成功しても後味がよろしくないかもしれません。
無理そうな方は避けて下さい。
それでも、どうか一人でも多くの小人達を助けてあげて下さい。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
叶(桐華)
助ける気なんて、ないよ 死ねよ。それが望みなら 言っとくけど楽な殺し方なんて知らないからな 躊躇うと思った? 生憎だけど俺も死にたがりでね 殺されたい奴を楽にしてやるお手伝いなら喜んでしてやるよ だから、おいで、遊ぼう? 約束通り殺しに来たんだから! トランスの後ハイトランス 妖刀の力はフルに活かすよ。次の小人が殺される前に青年を仕留めたい ルードゥスの妨害を警戒。できるだけ青年に接敵してルードゥスが入る隙間は与えないように 青年を殺せても、ルードゥスが確実に弱るまで気は抜かないし、 逃走を図るならしがみついてでも阻止 小人には逃げて貰うけど、五人以下になりそうなら傍について守れるように ひとりきりの生き残りは、避けたい |
羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
青年の事も滅んだ村を救えなかった事も全て背負う覚悟を決め メンタルヘルスの許容範囲超えるまで感情を抑え隠す 開始時ハイトランスまで行う 小人達に各自逃げて欲しい、敵を止める旨を伝える 武器を構え弱点について尋ねる 邪魔されず確実に青年を殺す為だと強調 会話不可能な状態なら符を地へ投げ威嚇、落ち着かせる事を優先 一分経つ前に返答無ければ攻撃 ルードゥス遭遇時は青年の前へ立ち塞がり接近を妨害 挑発や嘲りには冷静装い返す 青年に対し、ウィンクルムとオーガに 振り回されたままで構わないのかと端的に問う 小人殺す気配見せたら状況関わらず青年へ攻撃 弱点破壊後はルードゥスへの攻撃に参加 戦闘後、巻き込まれた小人達の救出・手当てを行う |
柳 大樹(クラウディオ)
青年と戦闘。前衛。 先制攻撃は盾で受けて、味方のトランス時間を稼ぐ。 俺のトランスはその後。 青年が動かないならトランスしてから攻撃。 死にたがりより、巻き込まれた小人を優先する。 「ルードゥスはあんたが弱点って言ってたけど。それはあんた命?」 それとも、どっか体の部位? 部位なら、教えて貰ったら嘘でも本当でも狙う。違ったら首を狙う。 もし、倒せると思うのかって聞かれたら。 「できるできないじゃなくて、やるんだよ」 飛び道具は盾で受けて、近接攻撃は回避。 小人が巻き添えで怪我をするのはできるだけ避けたい。 弱点潰しても青年が生きてるなら護る。 腹いせにとどめ刺されても嫌だし。 俺の怪我は、欠けて無いなら別にどうでも良い。 |
■それぞれの選択
村は一気に恐怖に染め上げられた。
その中でウィンクルム達は、逃げずに立ち敵を見据えている。中でも『叶』と『桐華』は素早くトランスをしていた。
「助ける気なんて、ないよ」
オーラを纏った叶の発言を切欠に、他のウィンクルム達も持っている武器防具に手を添えたりする。
「死ねよ。それが望みなら。言っとくけど楽な殺し方なんて知らないからな」
切り捨てる発言は、けれど非情ゆえではない。
村中にケラケラと楽しそうな笑い声が響く。
『カワイそうな人間をウィンクルムは殺しちゃうんだぁ?』
響くルードゥスの声に、小人達はビクリと体を震わせて叶を見る。それでも叶は揺るがない。挑発してきたルードゥスを逆に煽るように続ける。
「躊躇うと思った? 生憎だけど俺も死にたがりでね。殺されたい奴を楽にしてやるお手伝いなら喜んでしてやるよ」
そして叶は『妖刀・恋慕』をすらりと抜く。
死にたいと望むのに死ねない状況。それゆえの歪みを叶は誰よりも知っている。それは自分が通ってきた道だ。だからこその決断。そして青年の死とオーガの死、村の平和が繋がっているのならば、躊躇いなどない。
「だから、『おいで、遊ぼう』?」
青年への宣戦布告はインスパイアスペル。分かっていたように桐華が自分の左手を叶の顔を近づけた。紋様へのキス。発動するハイトランス・ジェミニ。
(それが、叶の望みなら)
明確な殺意を宿らせる叶に呼応するように、桐華は双剣『ポトリーダブルナイフ』を構える。
(せめてその手が汚れないようにするだけだ)
桐華の心が研ぎ澄まされると同時に、叶が叫ぶ。
「約束通り殺しに来たんだから!」
叶の叫びに答えるように、青年がナイフを投げてきた。
しかしそのナイフは叶に届かない。既に盾『ジェンマの抱擁』を構えていた『柳 大樹』が一歩前に出て防いだからだ。
そのままウィンクルムの方へ近寄ろうとする青年の足元に、投擲具『ウリエル』が飛んでくる。咄嗟に後ろへと飛んで避ける青年。
投げたのは『クラウディオ』で、二人が稼いだ時間に『羽瀬川 千代』と『ラセルタ=ブラドッツ』もトランスをしてハイトランス・ジェミニを発動させる。
(全部背負うんだ)
千代は覚悟を決める。
オーガの口から語られた青年の過去。そう、もう過去の話なのだ。今更自分達にはどうしようもないのだ。それでもウィンクルムとして、救えなかった過去もこれから奪う命も、全て背負う覚悟を決めて感情を抑え隠す。
「皆さんは各自で逃げてください!! 急いで!!」
混乱している小人達に千代は叫ぶ。叫びに応じて慌てて逃げ出す者もいたが、パニック状態になって聞こえていない者もいる。ウィンクルム達はその状況を把握するが、打開することが出来ない。誘導などは出来ない。地理も詳しくなく、戦力を減らすわけにもいかないから。
倒すしかないのだ、この敵を。
「低俗で悪趣味なお遊戯はそろそろ仕舞いにしよう」
ラセルタが言って、ルードゥスへファスト・ガンを発動させた。
■その実力、その悪徳
重く響く着弾音。不意打ちの攻撃はルードゥスに届いた。
『んー、残念』
けれどその攻撃は失敗する。
避けることすらしなかったのだ。それなのにルードゥスの体には傷一つついていない。禍々しいオーラが守るように包んでいる。
『お前達の攻撃なんて、これっぽっちも届かないよ』
嗤うルードゥスにぎしりと奥歯を噛み締める。見せ付けられた絶対的な差。
まともに戦っても敵う相手ではないのだ。
それでもラセルタはダメージの蓄積を狙い、仲間達から少し離れた場所から攻撃を続ける。
青年が身を引きラセルタが攻撃を開始した間に、大樹とクラウディオはトランスし、ハイトランス・ジェミニを発動させた。オーラを纏って改めて青年と向き合うと、大樹は盾を構え警戒を怠らないまま問う。
「ルードゥスはあんたが弱点って言ってたけど。それはあんたの命?」
「死にたいなら邪魔されず確実に殺す為に、是非教えてください」
体のどこかの部位ならそこを狙えばいい。殺さずにもすむかもしれない。そう思って千代も重ねて言う。
「無駄な問いかと思います。『入れられた』という事実しか知りませんから」
青年は大樹と千代に向き合ったまま、勢い良く剣を後ろへと振るう。その剣は青年の背後から切りかかった叶の妖刀を止めた。
「こちらの死にたがりの方のように、無駄な問いを吐くより動いた方がよいのでは?」
微笑みながら、叶の方を振り返る。
「アドバイス、ありが、と!」
叶は力を込める。すると、止められた妖刀は青年の剣をまるでバターを切る如く沈むように切り始めた。
気付いた青年が叶を蹴り飛ばして距離をとろうとするが、その蹴りが当たるよりも先に桐華が叶の腕をひいて退避させる。
「死にたいんだったら避けなければいいんじゃない?」
挑発するように言う叶に、青年は切られて半分の長さになってしまった剣を嬉しそうに見て言う。
「言ったでしょう、死にたいと思ってる間は自殺できないんです。自傷だけじゃなく、攻撃も避けるように術をかけられてるんです」
それは呪いだ。生へと縛り付ける、呪い。
別の形のその呪いに覚えがある叶は、無意識に微かに眇める。
「便利だね、人形みたい」
「人形だったら楽だったでしょうね」
吐き出される言葉が全て跳ね返って鈍く当たる。けれどそれを振り切るように叶はまた妖刀を構える。
『ねー、そっちは盛り上がってる?』
ルードゥスの声が響く。ラセルタは手を緩めていない。初撃と同じだ。ただただ通じないのだ。
『意外と早いねぇ、一分経っちゃった』
「!!」
ウィンクルム達が、小人達が息を飲む。
『というわけでぇ、もう一人と思ったんだけどー……コレ、邪魔だなぁ』
一瞬、誰もがその発言の意味がわからなかった。
すぐに気がついたのは大樹。気付いて、時計塔へと走り出す。続けてクラウディオも向かう。
(死にたがりより、巻き込まれた小人だ)
小人が巻き添えで怪我をするのは出来るだけ避けたい、そう思っていた大樹だから真っ先に気がついた。ルードゥスの言う『コレ』が、最初に魂を食われた小人の石化した体だと。
石化しているだけならいい。生き返る望みがある。
けれど、石化した体が壊されたら……。
『邪魔だから、いーらない』
塔の上から落とされる、小人の体。
「あッ、ああ、ああああ!!」
誰かの悲鳴が聞こえた。大樹たちに続いて走り出した者もいた。落ちてくる。落ちてくる。何も抵抗できず、柔らかさを失った体が、時計塔の天辺から、地面へ、固い地面へ、落ちて。
ガシャンッ
あと数歩だった。
大樹とクラウディオの目の前で、石の体が落ちて砕けた。
「ああ、や、いや、いやぁぁぁぁぁ!! お兄ちゃん! お兄ちゃん!!」
立ち止まってしまった大樹とクラウディオを追い抜いて、小人の女の子が砕けた石のところへ辿り着く。もう戻らないことが分からないのか、それともパニックになっているのか、泣き叫びながら砕けた石をかき集めている。
間に合わなかった。
目の前で何も悪くない命が完全に終わった。
『んー? あー、泣いちゃってるねぇ、カワイそうに。カワイそうだからそいつじゃない奴にしよう』
言葉とは不釣合いな楽しそうな声が聞こえて、そして時計塔の天辺で光るエネルギー弾が生まれる。人の頭ほどの大きさのそれ。威力は、きっと。
「逃げて!!」
千代が小人達を振り返ってもう一度叫ぶ。反射的に。何処へ逃げろとも言えない、祈りのような叫び。
その千代の真横を、ゴッ、と風を切ってエネルギー弾が通り過ぎた。
そして千代の視線の先。千代の言葉に従って逃げていた小人の一人に、悪夢のような光の弾が。
「ヒ……ッ」
ドンッ!!
息を飲んだような小さな悲鳴だった。それがその小人の最期の言葉となった。
エネルギー弾は小人を跳ね飛ばして爆発した。後には何も残らなかった。
『はーい、二人目ー』
悲鳴も出ない。呆然とする小人達とウィンクルムの耳に、とてもとても楽しそうなルードゥスの笑い声が入ってきた。
「……ッそれで、構わないんですか」
目の前で起きた悲劇に、それでも千代は無理矢理自分の心を沈めて青年に問う。
「ウィンクルムとオーガに、振り回されたままで、構わないんですか? かけられた術に抗おうとか、こんなゲームに付き合うのをやめるとか、貴方にそういう選択肢はないんですか? このままだと貴方の村がされたことを貴方がする事になるんですよ?」
青年の動揺を誘う目的の問いであり、本当に心から聞きたい問いでもあった。
千代の問いに、しかし青年は表情を変えない。
「ですから、無駄な問いかと」
青年は剣をしまい、投げナイフを取り出し投擲の姿勢に入る。
「早く殺してくれればそれでいいんですよ」
「千代!」
ラセルタの叫びに、千代は呪符「封魔」を取り出し青年へと投げる。
ナイフと呪符がまともにぶつかり、破裂し、相殺される。
……絶望とは、望みが絶えているのだ。希望も祈りも可能性も何も無い。力強い言葉も響かない。交渉も挑発も届かない。
(……全て背負うと、決めたんだ)
もう、何も問答はすまい。千代はここからただひたすらに攻撃へと転化する。
ナイフと呪符の破裂により、青年の視界は一瞬奪われた。その一瞬に桐華が近寄り、双剣で切り込みながらエトワールを発動させる。
青年は素早く身を翻し避けながらも、その動きに一瞬気が取られ動きが鈍る。
そこへ再び叶が妖刀で切りつける。青年は短くなった剣で弾くように叶の攻撃を払う。一瞬のぶつかり合いでも妖刀は容赦なく剣を切る。剣は更に短くなった。その短くなった剣を叶の顔へ投げつけようとした時、青年の足に熱い痛みが走る。
「ッ?!」
戻ってきたクラウディオが、最初にやったように投擲具で足元を狙ったのだ。そしてそれが今度は当たった。青年の左足首付近をザクリと抉った。
痛みに耐えながら青年は体を捻りながらクラウディオへナイフを投げる。だがそれは大樹の盾に防がれる。その結果を見ないまま流れるように今度こそ叶へと剣を投げつけようとするが、その手元に千代の呪符が飛んできて炸裂する。
手が焼ける。剣を取りこぼす。叶が妖刀を振りあげ、青年へ切りつけようと。
「上だ!!」
ラセルタの声を聞いたのと同時。
青年の周りにいた叶、千代、桐華、そして少し離れたところにいた大樹、クラウディオ、その五人はいきなり何かに頭を叩きつけられた。
「?!ぐっ……!」
真上からの直撃に、全員膝を折り倒れこむ。頭がぐらぐらとする。脳が揺れているのだ。起き上がることが出来ない。
(まさか、全員に……ッ)
別の場所でルードゥスへ攻撃を続けていたラセルタだけが、何が起こったのかわかっていた。
ラセルタの攻撃を余裕の笑みで受けていたルードゥスは、仲間達の集中攻撃で青年がやられそうになった時、不快気に時計塔から飛び降りた。
飛び降りながら、エネルギー弾を五つ、仲間達の頭上に作り出して。
そして作られたエネルギー弾は思い切り上から叩き付けたのだ。
動きだけなら、突然の登場と単調な動きは、トリックスターのスキル『罰ゲーム』にも似ていた。けれど質が違う。あんな可愛らしい攻撃ではない。まったくの暴力だった。
「まぁ、ちょっと予想してなかったよ、お綺麗なウィンクルムが人間をこんな簡単に切り捨てるなんてね」
地面に降り立ったルードゥスは、ゆったりと歩きながら青年の方へと歩く。ラセルタは攻撃を一旦やめ仲間達を守るべくそちらへ走る。ルードゥスはそんなラセルタの動きにも焦る事無く、喋りながら歩く。
「あー、また一分経った。ハイじゃあ死んでー」
歩きながら作り出したエネルギー弾を飛ばして小さな家にぶつける。崩壊する音に紛れて悲鳴が聞こえた。家の中に隠れていた小人が犠牲になった。
「ウィンクルムは馬鹿でお綺麗で甘いから、だーれも助けられずに負けるんだねぇ」
嗤いながら言って、倒れて動けない大樹の横を通り過ぎて、そこで、歩みを止める。
振り返っても倒れているのは大樹だけ。
もう一人いたはずだ。
精霊が。
「ッぅ……!」
青年の呻き。そして。
「ウィンクルムも色々だ」
ルードゥスが振り返ったそこには、青年の胸へ投擲具を刺し込んでいるクラウディオがいた。
「汚れ仕事に慣れてる者もいる」
■魂の器
青年が真にオーガの弱点なら、青年への攻撃が集中した時に妨害に来るだろう。
そう考えていたクラウディオは、ルードゥスの妨害を警戒しながら青年への攻撃を行っていた。だからこそラセルタの呼びかけに咄嗟にスキルの陽炎を発動させ、分身に攻撃を受けさせ、全員が倒れる中青年へと駆け寄っていたのだ。
そして青年の意識が降りてきたルードゥスに向けられた時。
その命を奪いにいったのだった。
「お前……」
ルードゥスが目を見開いてクラウディオを見る。
青年は嬉しそうに笑みながら、それでも抵抗しようとクラウディオの手を掴む。クラウディオは掴む手を無視してグイッと投擲具を捻ってから思い切り引き抜いた。
「……ッ……ぁ……!」
青年の胸からパッと赤が散る。そしてガクリと膝をつくとガクガクと痙攣しながら倒れた。
「お前ぇぇぇぇええぇぇッ!!」
ルードゥスが咆える。それに合わせるように、青年の体から何かがぶわりと噴き出てルードゥスのもとへと向かう。
魂が在るべき場所へと戻る。それと同時に、ルードゥスを包んでいた禍々しいオーラが霧散する。
今までと様子が違う。目に見えて弱っている。
しかしそれを否定するようにルードゥスはその場で沢山のエネルギー弾を作り出す。
「お前らぁぁあぁ!!」
無差別に攻撃しようというのか、エネルギー弾を幾つも幾つも作り出す。いや、もしかしたら制御できないのかもしれない。
クラウディオは青年から離れ、投擲具を構えながらルードゥスへと向かう。
「嗚呼、今まで散々虚仮にしてきた者がお前を殺すやも知れんな?」
だがそれよりも早く、ずっとルードゥスに狙いを定め、諦めずに攻撃し続けていた者がいた。
「惨めなものだ」
挑発交じりの勝利宣言。
両手銃の『スイートキラー』を使ってのスキル、ワイルドショットの発動。
「ぎゃああぁぁあぁぁぁぁ!!」
空気を震わす絶叫。
今日一番の最大火力は、ルードゥスを思い切り吹き飛ばした。
「やったのか」
「恐らく」
ラセルタへ駆け寄ったクラウディオが確認するとラセルタは短く答える。今までになかった手応えを感じた。それでもまだ警戒を解かない。
「まだだぁ!!」
ボロボロになったルードゥスが起き上がり叫ぶ。もう一度エネルギー弾を作り出す。けれど先程より数も少なく強さも感じない。
クラウディオとラセルタが再び構え攻撃をしようとする、その横を、一人駆け抜けた者がいる。
神人達よりも早く回復した、桐華。
ルードゥスへ近づきながらレクイエムを発動させる。エネルギー弾を弾きながらの攻撃はルードゥスの生命力を奪い、聴力を奪う。
「クソ、クソッ!! くそぉッ!!」
作り出したエネルギー弾を桐華へ当てようとするが、弱った上に聴力を奪われて混乱気味の状態ではうまく当たらない。桐華は攻撃を潜り抜け、当たっても堪え、そしてオスティナートⅡを発動させ、ルードゥスへと鋭利な攻撃を繰り出した。
「くそおぉおぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉ!!」
ルードゥスの絶叫とともに、その左腕が切り落とされた。
■お前達は、
叶はまだ揺れる視界の中で、桐華がルードゥスの腕を切り落としたのを見た。
もしもルードゥスが逃げようとするなら、しがみついてでも阻止するつもりだった。けれどそれも、こんな状態では出来ない。動けるものに託すしかない。
「桐華……!」
様々な想いを乗せて名前を口にする。
口にした、次の瞬間。
叶は桐華とクラウディオとラセルタの頭上に、さっきと同じようにエネルギー弾が作られたのを見た。
「ッ……避け……!」
声をあげた瞬間、頭がズクッと痛んで視界が半分潰された。頭から血が流れているようだ。
一瞬意識がそれた。その一瞬に三つの衝突音が聞こえ、もう一度しっかりと桐華達を見た時には、腕をなくしたルードゥスだけが立っていて、三人の精霊は膝を折っていた。
『殺してやるよ』
声がまた、不自然に村中へ響く。
『お前達全員、ここにいる全員必ず殺してやる。必ず!!』
ルードゥスは切られた腕を持って宙を駆け始めていた。
『家畜共が!! 誰が上なのか刻みつけて分からせた上で殺してやる!! 必ずだ!!』
呪いのような言葉はビリビリと空気を震わせて響く。ウィンクルム達と小人達に忘れえぬものとして張り付くように。
空気の震えがなくなる。ルードゥスの姿が、気配が、何処にもなくなる。
「いなく、なった……?」
まだ起き上がれない千代の言葉に、叶は小さくゆっくり頷いた。
やはり最後のエネルギー弾は弱くなっていたのか、ラセルタもクラウディオも頭を押さえながら起き上がり、桐華はさっきよりも早く動けるようになった。
クラウディオが大樹を抱え、そして千代と叶のもとへ、青年がいるところへ向かう。
青年は、もう死んでいた。
「……墓に彫る名すら知らんな」
ラセルタの呟きに、誰も何も言わない。
助けられなかった人達なんて沢山いる。この村の小人も。
「三人……」
その数字を多いととるか、少ないととるか。そもそも、多い少ないという問題ではないのか。
ウィンクルム達はまず自分達が動けるように応急処置をする。
青年に近かった叶と千代と桐華への攻撃が強かったのか、三人は頭から血を流していた。桐華はなんとか一人で歩けるが、神人二人は支えられなければ歩けない。大樹も怪我こそ無かったが、足元はまだおぼつかない。辛うじて怪我も無くまともに歩けるのはラセルタとクラウディオだった。
「大樹、無理に歩かない方がいい。支えよう」
「俺の怪我も無くて、欠けて無いなら、別にどうでも良い」
もう二度と支えてもらうことも出来ない人がいる。大樹は目の前で砕けた小人を思い出して薄く息を吐いた。
村の小人達と話し合う。
ルードゥスが現れすぐに逃げた者の中に、外への連絡を取っていた者がいたらしく、もうじきここへ伯爵家配下の者やA.R.O.A.の者が来るようだ。
「巻き込まれた小人達の手当てを、あと、壊された家も何か手伝えたら」
千代が申し出たが、村長の小人は無言のまま反応しなかった。
どうしたのかと首を傾げた時。
「ひとごろし」
幼い声が、ウィンクルム達の前に立つ。砕けた石をかき集めていた少女だ。
「あんた達が来たから、お兄ちゃんは死んじゃったんだ……!」
ひとごろし。
その悲しみゆえの八つ当たりを、誰も止めない。諌めもしない。追従はしない。謝罪もしない。
ウィンクルム達はその事実をただ静かに受け止めた。
「千代」
あの後すぐA.R.O.A.の者もやってきて、ウィンクルム達は用意された荷馬車に乗って近い支部へと行く事になった。
揺れる馬車の中、ラセルタは千代の頬を拭う。
「……泣いてないよ」
「そうだな」
泣いていなかった。それでもその瞳は、様々な感情と声が溢れそうになっていた。
千代はラセルタの手の温もりを感じながら、強く自分に言い聞かせる。
決めたのだ。決めて、戦ったのだ。
(全部、背負うんだ)
救えなかった過去も、今も、これからも。
馬車の中には青年の死体も一緒に詰め込まれていた。
「羨ましいとか思うなよ」
桐華はじっと死体袋を見る叶に言う。
「思わないよ」
ようやく死ねた死にたがり。あれは過去の叶だったかもしれない。今の叶ではない。
「桐華」
叶は指輪に触れながら桐華に寄りかかる。
「ちゃんと殺してね」
「……ちゃんと幸せになったらな」
■眠り
ルードゥスは重く痛む体を引きずりながら自分の居住へ戻る。
おもちゃを壊された。腕を切られた。家畜ごときに。
邪魔されず効率的に回復できる場所を、仕組みを、急ごしらえで作っていく。そして出来上がった寝床でようやく横になる。
許せない。許せない。許せない。許せない。
「殺してやる」
いつか、必ず。
呪いの言葉を吐いて、ルードゥスは眠りについた。力を取り戻す為の眠りに。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
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---|---|
マスター | 青ネコ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 02月27日 |
出発日 | 03月06日 00:00 |
予定納品日 | 03月16日 |
参加者
会議室
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2016/03/05-23:59
ん、上手くいくといーね。
桐華さんにはパッシブのアナリーゼ、オスティナートⅡとレクイエムを積んでもらってるよ
エトワールはちょっと使うタイミング書けなかったや。
僕はハイトランス・ジェミニ。最初からガンガン行こうぜスタイルだよ。
思うことも不安もなくはないけど、出来ることを出来るだけ、努められたら良いかな。
改めて、どうぞよろしく。ルードゥスとの直接対決な時に二人と一緒できて、嬉しいよ。 -
2016/03/05-23:22
もうすぐ出発の時間ですね、ここまで話し合った流れで一度プランは提出してきました。
優先度については各自の狙いによって適宜変更して頂いて問題ないと思います。
遠距離攻撃の件もご配慮有り難うございます、助かります。
一応スキルについては変更無しでハイトランス・ジェミニ。
ラセルタさんには不意打ち狙いのファスト・ガン、足止め狙いのパルパティアンⅡとワイルドショット、命中補正のラピットファイアを持って貰おうと考えています。 -
2016/03/04-23:50
そーんじゃ、流れ的には開戦後即青年を仕留める感じでルードゥスを引きずり降ろそう作戦だね。
青年対応は基本が神人ってことだけど、精霊の優先度がルードゥス>青年って感じで、
時間掛からないように攻撃するくらいは、しといてもいいかな?
TS…そうだったよね…くそぅ…(担ぎ屋の反撃引きずってる)
カウンターとか傀儡使役っぽいのも使えそうな感じだし、注意はしといたほうがいい、かなぁ…
とは思いつつ、逃げ回られるのは癪だし、青年とルードゥスの接触阻止、逃亡阻止は特に意識したい、ね。
とりあえずしがみついてでもーの気持ちでいるけど、遠距離攻撃の邪魔にはならないよう、そこんとこも注意するねー。
弱点>
具体的に分かればその位置狙って行けるのかもだけど…本当のこと言うとも限らないのかなぁ
(ゆるっと首かしげ)まぁ、やっぱり殺すしか無いくらいの気持ちで居なきゃ、だめかな。 -
2016/03/04-19:13
>討伐手段
『神人が青年、精霊がルードゥス』俺はこれに一票。
死にたい青年が逃げるとは思えないけど、ルードゥスが抱えて逃げ回る可能性はあるか。
ルードゥスの足を止められたらいいんだけど。
>弱点
早々に青年をやれなかったら聞く(脅す?)方向が自然かなあ。
>小人
そういや、魂食べられても消化にある程度時間がかかるんだっけ。
忘れてた。 -
2016/03/04-02:02
>討伐手段
戦力を分散させない為に俺も全員で、の案に賛成します。
TSの性質があるなら正面から力で真っ向勝負にはならないでしょうから
青年共々、逃げ回られない様に注意していきたいところです。
俺もルードゥスと青年、どちらの対応でも構いません。
特に拘りがなければ神人が青年、精霊がルードゥスと分けてしまうのはどうでしょうか?
>弱点
俺も青年自体に魂が入れられている=弱点そのものと解釈していました。
命を奪わずに済むかも知れないなら、聞き出しておきたいですが。
ルードゥスを釣る以上あまり時間は掛けられないと思うので
説得というより半ば脅すぐらいの心持ちでいかないと駄目かも知れない…ううん(小さく唸り
>小人
各自、逃げて貰う方向で良いと思います。
それからルードゥスが食べるか殺すという使い分けをしていたので。
最初に攫われた小人さんは魂を食べられた、恐らく石化の状態ではないかなと。
消化される前に倒せれば、救える可能性があるかもしれません。 -
2016/03/03-20:12
>弱点
青年そのものかと思ってたけど。そうか。そういう可能性もあるね。
もし抉り出せるものだったら、中って言ってるくらだし内臓とか?
あるいは……、目とか。
青年に聞いたら知ってるかな。
>ルードゥス
時計塔は外壁よじ登ると時間かかるみたいだけど。
中の階段壊されてなければ普通に登れるのかな。
でも、叶の言うようにルードゥス相手に戦力分散が不安なのは同意。
>小人
プロローグで既に一人犠牲が出てるし。
確かに、戦いに巻き込まないように離れて貰った方がいいかも。
近くにいたら、ルードゥスが青年助けに来たときに、一分経過毎に態と流れ弾とかやりそう。
小人は全部で三十人近くか。
俺もハイトランスで行こうかなあ。(考え中 -
2016/03/03-03:02
僕はルードゥスを仕留められればどっちでも良いけど…とりあえず近接なのは変わらないなぁ
具体的な討伐手段としては、青年を全員で殺そうとしてルードゥスを釣るか、
ルードゥスの足を止めてる間に青年を殺すかのどっちかになるかなぁ?
とは言え、あっちは上で青年は下だし、足止めが上手く行かなかったり、
行ったとしてもルードゥス相手に分かれての行動ってのもちょっと不安なところ。
ので、個人的には、青年をみんなですぱーっとしちゃう方がやりやすいかなって思ってる。
ところで青年の中にある弱点?ってなんなんだろうね。
コラボ先のリズブールさんとこはコサージュっていう物理的なものだし、
形のあるものだったりしたら、ルードゥスが抉り出す、
あるいは……死にたくないって思っちゃった青年が自分でってのもあるのかな?
どちらにせよ、殺せば済むって話じゃなさそうだし、殺る瞬間が一番注意しなきゃかも。
後は……小人さんたちどうしよう。
青年を一分以内に瞬殺出来れば被害ゼロになるーってんならちょっと頑張りたいんだけど…
避難誘導とかしても無意味っぽいし、個々に逃げ出してもらったほうが、下手に戦闘に巻き込まなくて済むかも? -
2016/03/02-23:33
個人的には青年の対応をしたいと思ってるけど。
別に拘ってないし、ルードゥスの相手でも構わないよ。
どっちにしろ俺は近接戦かなあ。
飛び道具はしょぼいのしか持ってないし。 -
2016/03/02-02:01
羽瀬川千代とパートナーのラセルタさんです。
先日はお世話になりました。今回も、どうぞ宜しくお願い致します。
俺個人としては…小人達の犠牲や、今後襲撃される人達をなくしたいから。
青年の命を奪う事を厭わないです。
そうせずに済む可能性は、最後まで模索したいですが。
ルードゥスの煽りにただ乗ってしまう形になるのは、嫌なので。
今回はハイトランス・ジェミニをする想定でいます。
エネルギー弾の詳細は分かりませんが、遠くからの攻撃に備えて
俺も遠距離武器を持ち込もうかと。 -
2016/03/01-20:35
柳大樹でーす。
叶達も、千代さん達も引き続きよろしく。(右手をひらひら振る
まあ、個人的には青年の気持ちもわからなくはないし。
すぱっと一思いにやってあげたいってのが、俺の本音。
十中八九ルードゥスに邪魔されると思うけど、それでルードゥスが釣れるならそれでも良いし。
入れたんなら逆に魂出せる可能性も考えれるから、最悪は殺す瞬間抜き取る事態もあったりして?
そんときゃ寸止めできればいいんだけどね。所詮可能性の話だから、なんとも。
あー、どういたしまして。
心配かけてごめん。叶達も怪我治ってよかった。 -
2016/03/01-17:54
なんて可愛らしい顔でごまかしてるけど、僕とってもふきげんです。
それはそれで横においておくとしても、どーやってルードゥスに仕掛ける?
正直な所、青年を殺そうとすればわざわざ時計塔登らなくてもルードゥス釣れるのかな?って考えてる程度には躊躇いがないんだけど、
お気持ち、考え、その他諸々、一先ずお伺いしたいと思ってる所。
出発できる人数は足りてるから、戦略戦法も少しずつでも詰めていけたら良いね。
あ、言い損ね。
ルードゥス戦では毎度お馴染みになってる、叶と愉快な桐華さんだよ。
担ぎ屋さんの方も引き続きな子ばっかりで、頼もしいね。
大樹君は沢山ありがとう、ね。アタランテの力で回復したのは知ってるけど、改めてまた一緒できて安心してる。
どうぞ、よろしくね。 -
2016/03/01-17:49