プロローグ
あなたは糖華降る夜を見にショコランドに来ています。
金平糖が降り注ぐ夜。
ショコランドのある居酒屋では、屋外にテーブルをいくつか出して、星と金平糖を見上げながら様々なカクテルを楽しめるように準備されています。
あなたと相方はその居酒屋に入り、早速、空から金平糖が降ってくるのを待ちました。
やがて霰のように降ってくる金平糖。
歓声を上げるショコランドの住民たち。
見ると、様々な色の金平糖を、店員の妖精たちが必死に拾い集めています。
「どうしたの。いる?」
あなたもテーブルに散らばっている金平糖を集めて店員の妖精に渡してあげました。
「ありがとうございます! この金平糖、カクテルの飾りに使うんですよ!」
大喜びで受け取ってそう答える妖精。
「カクテルの飾り……?」
「金平糖を飾りにした色々なカクテルがあるんです。是非どうぞ!」
満面の笑みで案内する店員。
「ショコランドでは金平糖カクテルを飲みながら告白すると想いがかなうっていう伝説もあるんですよ。それでうちの店ではメッセージカードの交換もしているんです!」
「へえ、そうなんだ……」
「ペアで金平糖カクテルを頼んだお客様には当店の素敵なメッセージカードを一枚渡しているんです。それに日頃の感謝やちょっとしたメッセージを書いて、私に渡してください。金平糖カクテルには金平糖だけではなく、お相手のカードも飾ってお渡しします。どうぞショコランドで素敵な夜を!」
解説
個別エピソードになります。
糖華降る夜に、ショコランドの居酒屋で金平糖を飾ったカクテルを飲みます。
その際に、相方に告げるメッセージをカードに書いてください。それが相手の金平糖カクテルに飾られます。
カクテルは、例えば……
スタールビー ホワイトラム3/6、白ワイン1/6、クレームドカシス1/6、ライムジュース1/6 これに赤い金平糖を飾ります。
お酒の好きな方は、ご自分で素敵なカクテルレシピを考えて、好きな色の金平糖を飾ってください。
レシピを考えない場合は、こちらの居酒屋からスタールビーを出します。
ほろ酔い加減でメッセージカードを見ながら、お二人はどんな会話をするのか?
素敵なプランをお待ちしています!
また、カクテル料金として300jr頂戴します。
ゲームマスターより
想いをこめたカードの交換をして糖華降る夜を見上げながらカクテルでいい気分……。素敵なバレンタインが過ごせますように!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
アラウンド・サ・ワールドを飲むぜ。 ドライジン、グリーンミントリキュール、パイナップルジュースを 4:1:1でシェークしたやつ。 世界一周って良い名前だから気に入ったんだ。 それに緑色がラキアの瞳の色みたいで綺麗だし。 金平糖は色とりどりに入れたい。 花みたいにも見えるし、世界の宝物みたいじゃん? 『2人で世界の色々な所をまわろうぜ』ってカードに書く。 オレ、ラキアと一緒に色々世界を見たいからさ。 ラキアと一緒じゃないとつまんない。 だから一緒に色々な所を見たい。 ラキアって意外と酒に強いよな。 以前ハロウィンの時もオトナなお酒飲んでたし。 ラキアのカクテルも綺麗だな。 本当に星空みたいだ。 うん。また毎年一緒に来ようぜ。 |
蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
俺は未成年だから、アルコールは飲めないけど… フィンの為に金平糖カクテルを注文 フィンをイメージした青いカクテルをオリジナルで作って貰う …俺自身飲めないけど、いつかフィンの為にと研究はしてたんだ 内緒だけど ナイトブルー ウォッカ3/6、キュラソー1/6、レモンジュース1/6、グレープフルーツジュース1/6 青の金平糖を飾る メッセージカード『フィンの瞳の色が好きだ。いつも俺を見ててくれて…有難う』 フィンの反応が嬉しい 綺麗な色だから選んだんだと照れ隠し 酔ってないのに頬が熱い フィンの顔赤いなと触れてみて… こうして傍に居れるって幸せだ いつか…フィンとお酒が飲める日が、今から楽しみだな 酔っても介抱してくれるだろ? |
萌葱(蘇芳)
へぇ、おもしろいね ねー蘇芳 折角だからカードだけじゃなくて 僕が蘇芳が飲むカクテル、蘇芳は僕が飲むのを注文してみようよ んー外だし冷たいのは寒くなるかな? 前にショコランドでウサギさん助けた時に、蘇芳、コーヒーブラックで飲んでたよね 甘くない方が良さげ? アイリッシュ・コーヒー:ウィスキーとホットコーヒーを1対1で上に生クリーム適量 本当はお砂糖も入れるんだけど、金平糖つくからいらないかな? これに蘇芳の瞳の色の赤の金平糖を添えて メッセージ:今年も色々遊びに行こーね ホットチョコだ!美味しいねぇ 金平糖も綺麗だねぇ 蘇芳のリアクションに分かってるよ冗談だって メッセージ見て:えへへ、なんか嬉しいや。こちらこそよろしく |
咲祈(サフィニア)
…サフィニア、そういえば僕って未成年、なんだろうか…? その辺りがよく分からない ああ、そうしよう 安心してくれ。僕は雰囲気だけ楽しむさ サフィニアがカクテルとか飲んでいるところを見たことなくて飲めるのかと、興味深々 お酒飲めるの? ああ、君は弱い方か。なるほど メッセージカード、なにを書けば良いかさっぱりなんだが、と思いつつもなんでも良いかととりあえずふと思ったことを書いてみる 『これからもよろしく相棒。君になら背中を任せられる』 相方から貰ったカードを見て、複雑な気分に ――なったが、特になにも気に留めていない やっぱり、お酒弱いんじゃないかい。大丈夫? |
カイエル・シェナー(エルディス・シュア)
相手の前で聞こえる様にカクテルレシピの内容と、相手に見えない様に文字を記したカードを渡す 「ドライ・ジン、ラムとコーラ、それから──」 相手からのスタールビーが先に届いた メッセージには「これからもヨロシクな!」と良くある言葉が目に入る 相手にとっては、現状これ以上の言葉は無いと言う事なのだろう ……ならば思い切り出来るというものだ 「しかし、星祭りの手を握られた時には、気色が悪くてすぐに振り切ろうと思った」 「こちらが風邪を引いて看病された時の対応は最悪だった」 その言葉を言ってくれた相手に向かい 渡したカードを片手で半分に折って 相手からのカードを手に 少し嬉しさを隠さずに笑って告げた 「これからも、宜しく頼む」 |
萌葱(蘇芳)編
今夜、萌葱と精霊の蘇芳は、ショコランドの居酒屋で金平糖カクテルを頼む事にしました。
「へぇ、おもしろいね」
萌葱はにっこり笑って蘇芳を振り返りました。
今日は萌葱はアウターこそ連合軍制服「青の旅団」でかっこよく決めていますが、中に着ているのはバナナチョコのようなインナーのスウィーテスト・バー、それにくろうさオーバーオールです。いいところの坊ちゃんらしく、品が良いのに可愛らしい格好です。腕にはショコランド風のブレスレット「ウルグス」が光っています。
「ねー蘇芳。折角だからカードだけじゃなくて、僕が蘇芳が飲むカクテル、蘇芳は僕が飲むのを注文してみようよ」
蘇芳は萌葱がなんだ面倒な事を言い出したなと思いつつ、付き合う事にしました。
蘇芳の方はシックなブルーのワイシャツの上にしろうさオーバーオールです。色違いですが萌葱とおそろいです。その上に紺の茶羽織を着ています。指には萌葱と同じペアリング「スノーフェアリー」が光っています。茶羽織が何とも、苦労性の雰囲気を醸し出しています。
(んー外だし冷たいのは寒くなるかな? 前にショコランドでウサギさん助けた時に、蘇芳、コーヒーブラックで飲んでたよね。甘くない方が良さげ?)
そう考えて、萌葱は次のカクテルを頼みました。
アイリッシュ・コーヒー:ウィスキーとホットコーヒーを1対1で上に生クリーム適量
本当はお砂糖も入れるんだけど、金平糖つくからいらないかな?
これに蘇芳の瞳の色の赤の金平糖を添えて
メッセージは「今年も色々遊びに行こーね」です。それを萌葱は居酒屋の店員である妖精に小声でそっと頼みました。
それに対して蘇芳は、
(萌葱はとにかく甘党……それに体冷やして風邪引かれても困る。ホットカクテルだ)
ホットチョコ:カルア大さじ1とチョコレートリキュール大さじ3、大きめマグカップたっぷりのホットミルク、甘いホイップクリームをたっぷりのせて
金平糖は萌葱の名前から黄緑色
メッセージは「契約した縁だ、これからもよろしく」
蘇芳もまた萌葱に聞こえない小声で妖精に頼みます。
やがて二人の金平糖カクテルとメッセージカードが妖精たちによって運ばれてきました。糖華降る夜、甘くて幻想的な光景です。
「ホットチョコだ! 美味しいねぇ。金平糖も綺麗だねぇ」
運ばれてきたカクテルに対して萌葱は素直に喜びます。ひととおりはしゃいだ後、萌葱は蘇芳を振り返って笑いました。
「それにしても、今の時期にホットチョコって意味深!」
蘇芳はその言葉を聞いて思わずアイリッシュコーヒーで噎せてしまいました。
全く考えていなかったのです。げほごほと咳き込みながら、蘇芳は少し怒ったような顔で萌葱を見つめました。
「どうしてそういう思考になる」
蘇芳のリアクションを見て萌葱はますますおかしそうに笑います。
「分かってるよ冗談だって」
冗談のつもりなのです。蘇芳が何の気もなしに頼んだと思っています。それでも、今の時期に彼からチョコをもらえて、なんだかとても嬉しいのです。
それから萌葱は蘇芳のメッセージカードを見ました。
(えへへ、なんか嬉しいや。こちらこそよろしく)
この契約の縁は良縁だと思っています。大切に育てて、唯一無二のウィンクルムの絆を作っていきましょう。
蘇芳は萌葱のメッセージカードを見ます。
(確かに一緒に出掛ける分には退屈はしないな、と……)
蘇芳は茶色の髪に緑色の瞳の明るい笑顔を見ながらそう思いました。
人手の少ない小さな会社で仕事仕事と追われる生活ですが、萌葱と過ごすウィンクルムとしてのひとときはかけがえのない輝きと暖かさに満ちてるように感じられます。忙しない日常から離れた甘い時間、金平糖が祝福するように彼らの上に降り注ぎました。
咲祈(サフィニア)編
今夜は咲祈と精霊のサフィニアがショコランドの居酒屋で金平糖カクテルを頼んでいます。
「……サフィニア、そういえば僕って未成年、なんだろうか……?」
咲祈がそう訊ねました。今日の咲祈は、インナーに「桜宴」、ボトムスにサスペンダーパンツ「アシンメトリー」、それにすっきりパーカーを上着に着ています。暖かい陽が続くので、既に春を先取りしたような出で立ちです。それが彼のほんわりした雰囲気にあっています。
「見た目だけなら、16、7くらい、かな? あ、でも実際どうなんだろ?」
サフィニアがそう答えました。サフィニアの方は、ホワイトヴァイツをインナーに着て、ボトムスにジーンズ「パウダースノー」、上着はスカジャン ブラウンです。彼の方はまだ冬を思わせる格好です。二人がそろっていると、季節が冬から春へ移ろいつつあるのが感じられます。
「その辺りがよく分からない」
「とりあえず、未成年だったらダメだよね。止めとく?」
「ああ、そうしよう、安心してくれ。僕は雰囲気だけ楽しむさ」
それでサフィニアは妖精の店員に、スタールビーを一つと、メッセージカードを二つ持って来てもらうように頼みました。頼んだものは魔法のようにすぐに運ばれてきました。
咲祈はサフィニアがカクテルを飲んでいるところを見た事がないので、興味津々です。「お酒飲めるの?」
「飲めないことはないよ。あんまり強いのは無理ってだけで」
そもそも飲んだ事があまりないと思ったのですが、口には出しませんでした。
「ああ、君は弱い方か、なるほど」
咲祈は一人で納得しています。サフィニアは咲祈の前でカクテルを傾けています。実際にまるっきり飲めないという事はないので。赤い宝石のようなカクテルを片手に、ちょっと大人の雰囲気です。
咲祈は、それから店からのサービスのメッセージカードに向かいました。
何を書けばいいのかさっぱりなのですが--なんでもいいからとりあえずふと思った事を書いてみます。
『これからもよろしく相棒。君になら背中を任せられる』
サフィニアの方は運ばれてきたスタールビーを飲みながら、メッセージカードに向かい直します。
『咲祈は、絶対俺が守るからね』
全くの本心なのですが、彼が心からそう思っている事を、咲祈本人は知りません。そろそろ本心を告白しなければと思いつつ、カクテルでちょっとだけ酔っ払った勢いでそう書いてしまいました。
二人はメッセージカードを交換しました。
咲祈の方は、カードを見た時に、胸の奥でとても複雑な感情がわき上がったのですが、自分ではその正体がなんなのか分かりませんでした。無意識の防衛本能で、咲祈はその気持ちを押し殺してしまい、特に何の気にもとめていないという事にしてしまいました。だから咲祈は表面上は本当に何も変化を起こしませんでした。胸の奥では少しずつ何かが変わりつつあるんですけれど。
「やっぱり、お酒弱いんじゃないかい。大丈夫?」
それで彼はきょとんとしながらそう言いました。
サフィニアは引きつって笑います。
「……いや、あの…………あはは……うん」
本心なのをまるで分かっていない様子に、何とも複雑な気持ちになって、笑うしかないのでした。
バレンタインに金平糖が降りしきる夜、咲祈とサフィニアは仲良くメッセージカードを交換しながら、ぎこちなくコミュニケーションを取っています。咲祈も何も感じていない訳ではありません。きっと来年のバレンタインには、二人で甘い夜を過ごせる事でしょう。
カイエル・シェナー(エルディス・シュア)編
今夜はカイエル・シェナーは精霊のエルディス・シュアとショコランドの居酒屋で金平糖カクテルを頼みました。
カイエルはエルディスに聞こえるような声でカクテルを注文していきます。それから相手には分からないようにメッセージをカードに書き付け、そっと妖精に渡します。
「ドライ・ジン、ラムとコーラ、それから──」
エルディスはエルディスで注文しています。
今日は、カイエルはインナーにホワイトヴァイツ、ボトムスに青龍ジーパン。アウターには灰の茶羽織を着て、ポケットに【扇子】春ノ風、髪飾りに【和リボン】紫雅をつけているという、和洋折衷のハイセンスな格好です。
エルディスの方はインナーにネルシャツ「チェックスノー」、ボトムスはジーンズ「パウダースノー」、アウターにモッズ白ふわ、手袋とネックレスが「スノーフェアリー」と、冬らしい雪を強調した出で立ちです。そして二人とも足下はおそろいのウエスタンブーツです。
先に、エルディスの頼んだスタールビーがカードを添えてカイエルの方に届きました。
メッセージカードには「これからもヨロシクな!」
(ありきたりな言葉しか書けない程度の仲。分かっていたが何か虚しい……)
エルディスはこっそりカイエルの表情をうかがいながら一歩踏み出せないやりきれなさをかみしめています。
メッセージカードを読んだカイエルは無表情になり、いきなりズケズケと言い出しました。
(エルディスにとっては、今、これ以上の言葉は無いと言う事なのだろう……ならば思い切り出来るというものだ)
「しかし、星祭りの手を握られた時には、気色が悪くてすぐに振り切ろうと思った」
「こちらが風邪を引いて看病された時の対応は最悪だった」
それを聞いたら、エルディスだってカチンと来ます。全部、今までのカイエルとの大事な思い出の事ばかりなのですから。カイエルはそう思っていなかったということなのでしょうか。風邪を引いたカイエルを看病した時から、エルディスは、彼に対してなんだか調子が狂うような、独特の感情を持って接してきたというのに。
そこに、妖精たちがカイエルのメッセージカードを乗せたカクテルを持って来ました。エルディスをそれを掴んで飲み干し、頭を冷やそうとしました。カクテルには黄色い星の金平糖が添えられています。
そこで気がつきます。
先程告げていたレシピに紅茶は無かったのに『味も色も紅茶そのもの』なのです、カクテルが。
それは、ロングアイランドアイスティー。
紅茶を一滴も使わないで、紅茶そっくりに作り出す魔法のカクテルです。本来ならレモンやレッドチェリーを飾るのですが、今は妖精の手により、金平糖が飾られています。
メッセージカードには「fake」。
意味は、見せ掛け、まやかし。
つまり、カイエルの言っている事は全部「そうじゃない」のです。
「……こんな綺麗な夜くらい、せめて『本当の』言葉で」
エルディスは優しい気持ちになりながらも、惜しみながらそう言いました。屋外のテーブルでは、今でも、きらびやかな星のように金平糖が降り注いでいるのです。バレンタインの特別な流星群。その下でまやかしの言葉だなんて。
その言葉を言ってくれたエルディスに対して、カイエルは、渡した「fake」のカードを半分に折ってしまい、エルディスからのカードを手に取ります。
カイエルは嬉しさを隠さずに笑って告げます。
「これからも、宜しく頼む」
現状、これ以上の言葉はないのでしょうか--。
でもその言葉の奥には様々な信頼や愛情があるはずなのです。
エルディスはそれを感じ取り、彼の笑顔を見て、生まれて初めて金平糖を見た時のときめきと感動を思い出しました。
いつかこの感動の意味を知った時に真実の言葉を告げる。そう胸の奥で誓いながらエルディスはカードの上に自分の指を重ねました。
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)編
今夜、セイリュー・グラシアは精霊のラキア・ジェイドバインと二人で、ショコランドの居酒屋で金平糖カクテルを頼みました。
セイリューは妖精の居酒屋にアラウンド・サ・ワールドを頼みます。
レシピはドライジン、グリーンミントリキュール、パイナップルジュースを4:1:1
でシェイクしたものです。
今日のセイリューはノルディックセーターに満月柄スウェットを着て、アウターにフリアンジャケットを合わせています。足下は厄避けの長靴、髪飾りはブラウニーヘアバンド、全体的に男っぽく黒っぽいファッションです。
「世界一周って良い名前だから気に入ったんだ。それに緑色がラキアの瞳の色みたいで綺麗だし」
世界一周とはセイリューらしい壮大な少年の夢のようです。そしてセイリューはラキアの事が大好きで、ラキアの瞳の色のカクテルを選んだのです。
それを色とりどりの金平糖で飾ります。
「花みたいにも見えるし、世界の宝物みたいじゃん?」
ラキアの瞳の色にも似た世界に、花を飾るセイリューはロマンチストなのかもしれません。
それからセイリューは交換するカードに自分の言葉を綴ります。
『2人で世界の色々な所をまわろうぜ』
カクテルそのままの言葉です。
「オレ、ラキアと一緒に色々世界を見たいからさ。ラキアと一緒じゃないとつまんない。だから一緒に色々な所を見たい!」
本当にラキアの事が大好きなセイリュー。
一方、ラキアが頼むのはチョコティーニです。
今日は、ラキアの方はインナーにスウィーテスト・バー、ボトムスにウェルテックスーツ・ボトムス、それにセイリューと同じフリアンジャケットを着ています。傘は「ショコラ・デ・シルム」、足下はホットチョコブーツ、帽子にフェルトスイート、それから髪飾りはシュシュのミント・チョコレート。バレンタインの時期にぴったりの甘いチョコレートのファッションです。
ウオッカとブラックチョコリキュールを1:1でステア、レモンピールを絞り入れた定番カクテルです。
「褐色が夜空のようで綺麗でしょ。少し強いカクテルだけれどね」
それからラキアは白やレモン色などの白系統の金平糖を飾りました。
「本当の星空のよう。黄昏から夜に移ってゆく様子に思えて結構好きなんだ」
彼もまたメッセージカードを書きます。
『来年も一緒に金平糖の空を楽しもう』
それからカクテルを傾けつつ、セイリューに語りかけました。
「金平糖が降る夜空は、ショコランドでないと見れないから。バレンタインの時ここでまた一緒に過ごせると良いね。自宅でゆっくりチョコ摘まみながら2人で飲んでもいいかな。色々な楽しみを積み重ねていきたいよ、君と一緒に」
ラキアはラキアで負けないぐらいセイリューの事が好きな様子。そしてやはりロマンチストです。糖華降る夜を毎年のように一緒に見たい相手はセイリュー。バレンタインを一緒に過ごしたいのもセイリューです。毎年、ずっと、一緒にいたいのはセイリューなのです。
淀みなくすらすらというラキアからは、酔いは感じられません。
「ラキアって意外と酒に強いよな。以前ハロウィンの時もオトナなお酒飲んでたし。……ラキアのカクテルも綺麗だな。本当に星空みたいだ。うん。また毎年一緒に来ようぜ!」 セイリューはラキアのカクテルと酒の強さに感心しつつ、毎年の約束をかわします。毎年、ラキアと世界中を回りながら、バレンタインには必ず糖華降る夜を見にショコランドに来る。そんな壮大なようでいて甘い甘い約束です。幸せな二人に糖華の祝福を……。
蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)編
今夜、蒼崎海十はショコランドの居酒屋で、精霊のフィン・ブラーシュと金平糖カクテルを頼みました。
海十は未成年でお酒が飲めませんが、フィンのためにカクテルを選びました。
今日の海十が着ているものは、インナーにスウィーテスト・バー、靴下はほろとけソックスでどちらもバナナチョコ。それにチョコソースチェックをボトムスに履いて、上着のウィンターダッフルとレースアップカジュアルブーツで甘すぎないようにまとめています。それからヘッドアクセはストロベリーチョコレイト、ネックレスはメロメロウ・キッスで、バレンタインの気分を盛り上げています。
そんな海十がフィンのために頼んだカクテルは彼の瞳の色をイメージした青いオリジナルカクテルでした。
(……俺自身飲めないけど、いつかフィンの為にと研究はしてたんだ。内緒だけど)
ナイト・ブルー
ウォッカ3/6、キュラソー1/6、レモンジュース1/6、グレープフルーツジュース1/6
青の金平糖を飾る
メッセージカードの言葉は
『フィンの瞳の色が好きだ。いつも俺を見ててくれて…有難う』
フィンはフィンで、海十のためにノンアルコールのオリジナルカクテルを頼みます。海十は柑橘系が好きなので、柑橘炭酸のカクテルです。
フィンの方はブルーのシックなYシャツにくろうさオーバーオール、もこもこパーカー 黒うさぎを着て、ポケットにはうさマグカップ(黒)、まるでショコランドに迷い込んだうさぎの妖精のようです。それでもヘッドアクセのストロベリーチョコレイト、ネックレスのメロメロウ・キッスでバレンタインを盛り上げています。そして何より、彼の指には海十とおそろいのペアリング「スノーフェアリー」が輝いているのでした。
オレンジウィンド
炭酸のオレンジ2/6、炭酸のグレープフルーツ1/6、コーラ1/6、ノンアルコールビール2/6
オレンジの金平糖
メッセージカードにはこう書き入れます。
『海十の居る場所が、俺の帰る場所になって……一年経ったね。これからも宜しくね。…愛してるよ』
それから二人は居酒屋の妖精の手によって、カクテルとカードを交換しました。
フィンはたちまちにやけてしまいます。海十のカクテルとカードが嬉しくて。
だらしない顔をしているという自覚はあるのですが、仕方ありません。
「有難う。海十に好きと言って貰えるのが何より嬉しい」
海十は海十で、フィンのそんな反応を嬉しく思います。
「綺麗な色だから選んだんだ」
照れ隠しで口ではそう言います。
酔ってないのに顔が赤くなってきます。
それからフィンの顔に指先で触れます。
「フィンの顔、赤いな」
「海十の顔だって赤いよ」
フィンはそう言って海十の顔を触り返します。
頬が温かくて愛おしくてたまりません。
(こうして傍に居れるって幸せだ)
海十は心からそう思い、フィンを潤んだ瞳で見つめます。
「いつか…フィンとお酒が飲める日が、今から楽しみだな。酔っても介抱してくれるだろ?」
「勿論、海十の介抱は俺がするよ。誰にも譲らない。責任もって…ね?」
そう言った瞬間のフィンは愛が溢れているのにとても妖しい表情をしていました。海十の事は誰にも譲らないという強い感情が剥き出しになっています。大人になった海十が、フィンとお酒を飲むとき。海十はまだ十代の子供だからフィンは押さえている感情が沢山あります。それを押さえなくてよくなった時に、二人でお酒を飲んで。海十を介抱する時に、フィンも何かを解放するのでしょうか。愛しているからこその求める気持ちに際限はないのかもしれません。
フィンの感情、表情の意味に海十は気がつかず、ただ、その青い瞳を
”綺麗だ……”
そう見つめているのでした。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 森静流 |
エピソードの種類 | ハピネスエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | コメディ |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | なし |
リリース日 | 02月01日 |
出発日 | 02月09日 00:00 |
予定納品日 | 02月19日 |
参加者
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
- 蒼崎 海十(フィン・ブラーシュ)
- 萌葱(蘇芳)
- 咲祈(サフィニア)
- カイエル・シェナー(エルディス・シュア)
会議室
-
2016/02/08-23:41
プラン提出できたー!
皆がどんなカクテル飲むのかも気になるぜ。
ゆっくりと、良い時間を過ごそうぜ。 -
2016/02/08-20:11
わーい、満員だー!
僕たちもプランは提出済み
みんな楽しい一時が過ごせるといいねー -
2016/02/08-01:43
-
2016/02/08-01:43
カイエルさん、スタンプって華やかで良いものですよね…!
並んで押されているのを眺めるの、好きです。
カイエルさんもいつか是非…!(とステマ?←
金平糖のとげとげって、特徴的ですよね。
何故出来るのか、はっきりした理由は分からないらしいですが、俺はあのとげとげの感触が好きです。
という訳(?)で、プランは提出しました。
今から楽しみです! -
2016/02/06-13:33
滑り込み失礼する、咲祈だ。プランはできた。よろしくね。
僕は未成年か成人済みなのか分からないけど、サフィニアが飲んでるところを見るだけになるだろう。
ところで金平糖ってとげとげのことかい?
サフィニア:(とげとげ……) -
2016/02/06-00:16
カイエル・シェナーに、精霊のエルディスだ。
綺麗な空での酒の席。こうなると、色々と試してみたくなる気がするな。
今回は個別だが、
ともあれ、どうかよろしく頼む。
(何度目か分からない、スタンプの華やかな様子をこっそり羨ましそうに見ている!) -
2016/02/06-00:08
-
2016/02/06-00:08
蒼崎海十です。
パートナーはフィン。
皆様、宜しくお願いいたします!
俺は未成年なので、フィンがカクテルを楽しむと思います。
金平糖って、凄く綺麗ですよね。
よい一時となりますように。 -
2016/02/06-00:05
-
2016/02/05-21:01
こんにちは-
萌葱と相方の蘇芳でーす、よろしくー
ってまだ僕たちしかいないけど
金平糖で飾ったカクテルって何だか可愛いね
メッセージはどうしようかな~