プロローグ
昨年のウィンクルムの活躍は、多くの恩恵をショコランドにもたらした。
多くのオーガが退治され、瘴気が愛の力で浄化され、ショコランドはだいぶ平和を取り戻している。
けれど、甘いショコランドを狙う虫歯のように、オーガの魔の手が迫っていた。
赤の騎士団から、A.R.O.A.に応援要請が届いた。赤の騎士団というのはショコランド内のキャンディニア王国の軍隊だ。
「人里から離れたお菓子の森の中に、ぽっかりと開いた洞窟があります。フロランタン洞窟という、広くて頑丈な横穴です。どうやらその洞窟をコウモリに似たオーガが根城にしているらしいのです」
コウモリに似たオーガ。
おそらく、Dスケールオーガのヤグズナルだ。
オーガの肉体の再生能力はすさまじく、通常の攻撃では倒すことは不可能だ。魔女の作った毒薬も、武術の達人の奥義も、オーガには通用しない。
もちろん、赤の騎士団の攻撃も。
オーガを傷つけることが唯一可能なのは、インスパイアスペルを唱えてトランス状態になったウィンクルムだけ。
だからこうしてキャンディニア王国の騎士団は、ウィンクルムの助けを求めてA.R.O.A.に状況を説明しているのだ。
「それと……オーガ退治の他に、ショコランドの住民の保護もお願いしたいのです。ミケーネという小人の少女が、オーガの根城に……」
騎士団のおじさんは困惑と焦燥と呆れの混じった複雑な沈黙の後で、こう言った。
「……乗り込んでいったんです。自分から」
ミケーネは赤の騎士団に憧れている、勇敢な少女だ。
相棒の三毛猫を乗りこなして、オーガのいる洞窟に突入していった。彼女の家に、そう書置のメモが残されていた。
しかし、いくら元気でもオーガを倒せるわけがない。
「なんとなく……ですが、ミケーネとその相棒は、まだ生きていると信じています」
それから騎士団員は、地形の情報やミケーネの特徴などをA.R.O.A.の職員に伝えた。
解説
A.R.O.A.がまとめた資料。
ウィンクルムは、これらの情報を自由に閲覧可能。
・錫杖の効果
去年、アーサー王子がダンジョン「時計じかけのサナウン」から入手した特別なマジックアイテム。
ショコランド領内でウィンクルムが戦う際、錫杖の加護によりMPが三割程度増加する。
昨年おこなわれたショコランド王位継承の儀式に参加していないウィンクルムも、この効果の対象となる。
・赤の騎士団
猫に乗った騎兵から構成される、キャンディニア王国の軍隊。
キャンディの槍での攻撃を得意とする。
元気が良くてやる気にあふれているが、対オーガ戦では頼りにならない。
・ミケーネ
保護対象。
将来は赤の騎士団に入りたい、と思っている小人の少女。身長は約50cm。翅を持つ妖精ではないため、飛行能力はない。人間換算だと、12歳ぐらいの年頃。
賢く落ち着いた三毛猫が相棒。
・フロランタン洞窟
超硬質なフロランタンでできた洞窟。
火力に秀でたジョブのハードブレイカーやエンドウィザードが大技を使ったとしても、洞窟が崩落する恐れはない。同時に、意図的に破壊することも困難である。
広間のようになっている大空洞と、そこから伸びる無数の小道からなっている。
広間は、人間が立って活動できるぐらい大きい。
小道の大きさは様々で、人間はしゃがまなくては入れなかったり、腕しか入らなかったりする。
・ヤグズナル
コウモリの頭部のDスケールオーガ。
聴覚が良いだけでなく、音波で相手の位置を察知する能力を持つ。
動きが素早く、跳躍などの動きは可能だが、飛行能力はない。
・目的
オーガの討伐
ミケーネと三毛猫の保護
ゲームマスターより
山内ヤトです!
騎士団に憧れる小人の少女が、無謀な冒険に出てしまいました。
依頼開始時点ではミケーネと猫は存命です。
NPCミケーネは保護対象でもありますが、危険なことをしでかして周囲に迷惑をかけてもいます。
無事に保護できたなら、反省を促すためにウィンクルムがその点をビシッと注意するのも、きっと良い影響があるのではないでしょうか。
敵となるヤグズナルの数は、依頼参加者に応じて変化します。
2組:オーガ1体
3~4組:オーガ2体
5組:オーガ3体
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
オーガの集まっている場所にひとりで乗り込むなんて… どうか、無事でいて ライトと救急セットを準備 道を照らしながら広間へ ミケーネや三毛猫の足跡等 痕跡を探しながら 敵と遭遇したらトランス 音と光でおびき寄せ 鬼さんこちら 私たちの方へいらっしゃい 声をあげ わざと足音を立てたりして ミケーネや捜索班から引き離すように動く 戦闘時は仲間と連携して攻撃 ミケーネ、騎士団へ向かわないよう 必要なら盾に シリウスのMPが10を切ったらディスペンサ使用 ミケーネへ 怪我がないか確認 必要なら手当て 真剣な顔で言葉を 無事だったから良かったけれど 最悪の事態もありえたわ 自分のしたことがどれだけ大変なことだったのかよく考えて …皆 あなたを心配したのよ |
手屋 笹(カガヤ・アクショア)
わたくし達(笹とカガヤ)はオーガ討伐優先で行きます。 ミケーネさん達の保護は他の方にお任せしますね。 ただし実際の状況は分からないので臨機応変に。 いつ出会ってもいいように洞窟に入る前にトランスを行います。 ヤグズナルがどこに居るか分かりませんし、 3体居るというヤグズナルが固まって行動しているかも分かりませんので、 音を立てて広間(大空洞)部分に誘き寄せましょう。 音はオ・トーリ・デコイのねじを巻いて、 アヒルの鳴き声を出しましょう。 ヤグズナルが現れたら、ハイトランス。 神符を構えて距離を取ります。 骨片の射撃攻撃がありましたら、神符を当てて打ち落としましょう。 難しければ護符を展開し守りを固めます。 |
日向 悠夜(降矢 弓弦)
地図が手に入る場合は皆さんに配っておく 洞窟内が暗い場合はマグナライトで照らす 広間以外で会敵時もしくは広間到着時にトランス 捜索班へのオーガの脅威を軽減すべく迅速に広間を目指す 広間までは態と足音を出し此方へ向かう様仕向ける 会敵時は盾を構え他の神人及びミレーネちゃん達が居る場合は彼女達を庇う様に立ち回る 盾で受ける際はなるべく攻撃を受け流す様に気を掛ける 戦闘中敵の数が足りない場合は殺気感知を使用し横道からの奇襲に備える 弓弦のMPが無くなればディスペンサを使用 ●ミケーネへ 貴方を心配してくれる人達を悲しませてはいけないよ 身近な人を幸せにする、それが騎士への第一歩だと思うな ◆道具申請 洞窟内の見取り図を人数分 |
シルキア・スー(クラウス)
事前に 作戦成功とミケーネさん三毛猫の無事をお守りに祈る 小石を拾ってポケットに入れておく 広間到着時トランス 基本クラウスと行動 ミケーネさんと三毛猫の捜索が行われればそちらを手伝いたい 彼女が通れそうなサイズの小道捜索 擦った跡や三毛猫の毛が付いてないか注視 ライト照らしオーガナノーカ掴んだまま突っ込んでモニター見ながら内部痕跡調査 不意に彼女が飛び出してくる事も警戒しその時は保護 痕跡もしくは彼女捕まえたらアラノアさんに知らせる 戦闘に参加する場合したい行動 クラウスの側で マグナライトで照明補助 小石投げ敵の音波探知撹乱 敵が接近する事があれば手を狙い応戦 彼が重傷を負ったら迷わずサクリファイス使用 |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
洞窟に入る前にトランス ミケーネさんと三毛猫保護担当 対応班がオーガ達を引き付けたのを確認後 騎士団と一緒に捜索 小道に呼びかけてみたりする 猫の鳴き声とか返答が聞こえればいいんだけど… 発見後すぐ保護 怪我の有無を確認 そしてオーガについてちゃんと理解しているのか聞く 理解してなさそうなら説明 勇敢なのは良いですが、不可能な事にただ向かって行くのは勇気とは言えません ここは危ないので一緒に洞窟の外に出ましょうと説得 速やかに洞窟の外まで護衛 その場で待機してもらい、とんぼ返りで戦闘現場に直行、参戦 終了後 皆を守る為に戦うという意気込みはいいですが この先何かする時 自分の行動がどういう結果になるのか 一度よく考えてみて下さい |
●お菓子の森の中
フロランタン洞窟が見えるお菓子の森。そこに五組のウィンクルムと小人の一団が集まっていた。
洞窟はヤグズナルの根城になっている。この中に、無知で無謀な小人の少女ミケーネと三毛猫もいるはずだ。
『アラノア』は、ミケーネの保護を担当する。深呼吸して、頭のスイッチを切り替えるイメージを浮かべた。実際に何かの能力が上がるわけではないが、これは冷静になるための自己暗示だ。
『ガルヴァン・ヴァールンガルド』は、捜索をする者の護衛役。
「盲亀の浮木、優曇華の花」
「わたくし達はオーガ討伐優先で行きます。ミケーネさん達の保護は他の方にお任せしますね」
『手屋 笹』と『カガヤ・アクショア』は、戦闘メインで動く予定だ。
「ただし実際の状況は分からないので臨機応変に」
想定外の事態にも注意を払っている点が、戦い慣れたウィンクルムの風格を漂わせる。
「私達の全ては、ただ潰滅の為にある」
御守「月ノ兎」を手にして『シルキア・スー』は祈っていた。
『クラウス』は彼女に寄り添い共に祈る。
作戦を成功に導くための行動も忘れていない。シルキアは小石をを拾ってポケットに入れる。ショコランドの小石は、硬質なお菓子でできていたけれど。
「見取り図があれば、探索が楽になったんだけどね」
残念そうにぼやく『日向 悠夜』。フロランタン洞窟内部の完全な地図は存在しなかった。
ただ、小人や妖精にとっては入り組んだ洞窟だが、人間サイズでは通行可能なルートが限定される分、道に迷う危険性は薄いだろう。
「そういうことなら記憶力があればなんとかなりそうだ」
『降矢 弓弦』がそう言った。
ミケーネの無謀な行動に、大きくため息をつく『シリウス』。
「……早く、連れ戻さないと」
「オーガの集まっている場所にひとりで乗り込むなんて……。どうか、無事でいて」
『リチェルカーレ』の手には救急セットがあった。
赤の騎士団に向かってガルヴァンが声をかけた。
「小人と猫しか入れなさそうな小道を重点的に探してほしい。この間何か危険が及びそうなら無理せず避難してほしい」
ガルヴァンの言葉に、騎士団はしっかりと頷く。猫に騎乗した二名の騎士が、捜索チームに参加。騎士団が大人数で押しかけても混乱してしまうので、ここは少数精鋭だ。
●いざ洞窟内部へ
昼間なので太陽光がかすかに差し込んでいる。真っ暗闇というわけではないが、やはり洞窟内は薄暗い。
「照明があった方が良さそうだね」
悠夜が懐中電灯「マグナライト」を取り出した。
リチェルカーレも「マグナライト」のスイッチを入れる。
「道を照らしながら広間へ向かいましょう」
「ヤグズナルがどこに居るか分かりませんし、三体居るというヤグズナルが固まって行動しているかも分かりません」
笹が状況を整理する。現時点では、それらしい気配は近くにない。
オーガをおびき寄せるため、ウィンクルムはわざと音を立てて行動することにした。
オ・トーリ・デコイのネジを巻く笹。これでアヒルの鳴き声を出す。
「少し気の抜ける鳴き声だけど、囮効果に期待しよう」
アヒルの鳴き声に苦笑いをしたカガヤは、すぐに顔を引き締める。
カツカツと音を立てて移動する悠夜。
弓弦は地理学と記憶術を組み合わせて、進んだ道筋を頭に深く刻み込んだ。
「心配ね。早く見つかると良いけれど」
リチェルカーレは道中、少女と三毛猫の足跡や痕跡を探した。
シリウスは生き物の気配がしないか注意を払う。また最高峰の記憶力を用いて、通った道を間違いなく覚えておく。
小型カメラが搭載されている「オーガ・ナノーカ」と「マグナライト」の光を使って、シルキアは小道に痕跡が残されていないか調べる。
クラウスは、探索に集中するシルキアを守るように近くに寄り添っていた。
騎士団は小人サイズの道を確認。熱心に探しているが、これといった収穫はないようだ。
大きな道に沿って歩くうち、広々とした空間が見えてきた。もう少し進めば、大空洞へ出られそうだ……。
「危ないよ! 気をつけて!」
「っ! 皆、一度止まってくれ」
ジャックオーボディを装備中の悠夜が、殺気を感じ取る。
洞窟内の気配に注意していたシリウスも異変に気づいた。
二人が声を発し、大空洞へ進もうとする仲間を引き止める。
それと同時に、道から出てすぐの地点で、ヤグズナルの奇襲が空振りするのが見えた。
あのまま進んでいたら、先頭の者はオーガから卑劣な先制攻撃を受けていただろう。
物音を立てる作戦は、オーガをばっちり引きつけたようだ。ただ、足音からウィンクルムの居場所もバレやすくなっていた。
敵にこちらの位置を特定された不利な状況で戦うことになるが、ミケーネの安全を考えると致し方無い。
広間到達時にトランスを予定していた三組が、安全な小道の奥まで一時退避。
その間、すでにトランスを完了させていた笹とカガヤ、アラノアとガルヴァンが、広場方面の警戒を受け持った。
「光と風、交わり紡ぐ先へ」
シルキアがクラウスの頬にそっとキス。
「君よ、共に歩もうぞ」
悠夜は大切そうにインスパイアスペルを唱える。
「この手に宿るは護りの力」
柔らかな風が広がり、リチェルカーレとシリウスの間に光がふわりと舞い降りる。
仲間がトランス状態になったのを確認すると、今度は笹がカガヤの手の甲に口付ける。ハイトランス・ジェミニを発動。
これで、ウィンクルム全員がDスケールオーガと戦える状態になった。
●返り血
大空洞では、奇襲に失敗したヤグズナルの怒りの声が騒々しく響いていた。
通路から広場へ出る時が、敵に狙われやすい。
どうしたものか、強行突破しかないのか、と仲間同士で相談する。
シルキアがポケットの小石を仲間に見せた。
「小石があるんだけど、音波探知の撹乱とかフェイントに使えないかな?」
ウィンクルム達は視線を合わせて頷いた。
シルキアが小道から小石を投げる。バラバラと散って落ちていく石は、カツンカツンと音を反響させた。
ヤグズナルの注意が小石の方に向く。この隙をウィンクルム達は逃さなかった。
精霊のカガヤ、弓弦、シリウス、ガルヴァンが素早く広場に出る。ライフビショップであるクラウスは、神人や騎士団と行動を共にする。
武器を構えた精霊四名がヤグズナルを警戒している間に、仲間達は安全に広場に出ることができた。
「上手くいったようだな。が、本格的な戦いはこれよりはじまる。気を引き締めてゆくとしよう」
クラウスはシルキアをそう褒めた後、凛とした表情で大空洞を見渡した。
懐中電灯を携えたウィンクルムが広場を煌々と照らし出す。
「うっ、あれって……。嫌な予感だね……」
あることに気づいた悠夜が、その顔をしかめた。
広場にいるヤグズナルの数は三体。そしてその中の一体の鉤爪がわずかに赤く濡れていた。
「多分、返り血だよね?」
心配そうな表情でシルキアが仲間達に尋ねる。
「そんな……。でも望みを捨てるには早いと思います」
優しいリチェルカーレは悲痛な声を上げるが、まだ希望はあるはずだと考え直す。
「ええ。わたくしもそう思いますわ」
二種類の呪符を構えた笹が、戦闘の態勢を整えながらつぶやく。
根拠の一つは、ヤグズナルの爪に付着していた血の量がそれほど多くなかったこと。攻撃されたが、軽傷で済んでいるという可能性も考えられる。
もう一つの理由は、まだ血が乾ききっていないこと。攻撃が行われてから、あまり時間が経過していないことがわかる。
「迅速な保護が必要ですね」
責任感のある声で、アラノアが言った。
「……」
アラノアとガルヴァンは騎士団と共に、一歩引いた位置でなるべく気配を消して待機した。
ヤグズナルの注意が戦闘班に向けられていることを確認すると、アラノア達はすみやかに捜索を開始。
広場から伸びるたくさんの小道を調べに向かう。
●三体のヤグズナル
「マグナライト」を持ち照明係を務めるシルキアに、クラウスが励ましの声をかける。
「大丈夫だ。上手くいく」
怒りで興奮したヤグズナル達に、真っ先に向かっていったのは素早く動けるカガヤだった。
ハードブレイカーの彼がアブソリュート・アックスを持ち敵に向かっていく勇姿は、一見荒々しい印象を受ける。
が、カガヤは仲間の立ち位置を頭に入れ、探索役の方へオーガがいかないように考慮していた。
「はあっ!」
ヤグズナルの素早い身のこなしについても、しっかり念頭に置いてある。目で動きを把握し、ここぞというタイミングで斧を振るう。
「キィイッ!」
見事命中し、一体のヤグズナルがどさりと倒れて動かなくなった。
このオーガの回避性能は高く、攻撃を当てるのは難しい。戦い方を工夫したことと、ハイトランスで能力をアップさせていたことが、カガヤの攻撃を確実なものにした。
笹は神符「水龍宮」を構えて、敵から距離をとる。
すぐには攻撃はせず、笹はオーガの動きを慎重にうかがう。もしヤグズナルが骨弾を飛ばしてきたら、神符を放って打ち落とす狙いだ。
(難しいかどうかは、実際にやってみるまでわかりません。挑戦してみる価値はありますわ……あら?)
「むにゃ……」
不思議な縫いぐるみスリーピィテディが、戦いの気配を感じ取り目を覚ました。主人である笹を応援するべく、テディが歌を口ずさむ。
「それでは歌います。甘いタルトの歌~♪」
テディソング甘いタルトの歌が発動! この戦闘の間、笹に食欲増進の効果!
(可愛いけれど期待外れですのよ……)
戦闘能力には影響しない歌だったが、歌うテディの存在は、戦闘班がオーガの注意を引くという作戦に多少貢献した。
「……ヤグズナルが三体か」
盾「食いしん坊なお化け」を構え、悠夜は守りを固めて敵の攻撃に備えている。
「敵が攻撃してくる前に、できるだけ数を減らしたいところだね」
悠夜は、パートナー精霊の弓弦に期待と信頼の視線を向けた。
(僕の攻撃が、間に合ってくれると良いんだが……!)
弓弦はクロスボウ「吼える動輪」で、ワイルドショットを使用。闇と風の属性エネルギーが発射される。
「キギュゥッ!」
ラピットファイアで命中精度が向上したその一撃は、ヤグズナル一体を的確に仕留めた。
両手銃以外の武器でワイルドショットを使用したことにより、このラウンドでの弓弦の手番は終了。
「鬼さんこちら。私たちの方へいらっしゃい」
残る一体のオーガに向けて、歌うように誘うリチェルカーレ。
オーガを挑発するのは危険な行為だったが、あえてリチェルカーレはその危険をおかしている。捜索班へ注意が向かないようにするためだ。
次に動くのは、ヤグズナルだった。
骨弾の発射はとっておきの技だったが、すでに二体のオーガが一撃で倒されていることに危機感を持ったのか、出し惜しみは一切せずに全力で攻撃をしてくる。
「キュルルルル」
ヤグズナル渾身の骨弾の連射。
笹が反応した。神符「水龍宮」がさざめく波のように飛翔する。
骨弾の打ち落としは、一部成功した。
だが全ての骨弾を完璧に相殺することはできない。笹よりもヤグズナルの方が、攻撃の手数が多かったからである。
例えばテンペストダンサーやシノビならば一ラウンドで三回の行動が可能で、プレストガンナーの場合は二回、ハードブレイカーや神人は一回となる。
打ち落としで対処しきれなかった骨弾が、ウィンクルム達を襲う。
カガヤの装甲ブーツ、エギュバイトが力強くフロランタンの地面を蹴る。攻撃を回避。
悠夜は骨弾を避けることはできなかったが、盾で受け流して無傷だ。他の神人を庇うように立ち回ろうと心がけていたが、戦いの場に彼女以外の神人は三名おり、明確に守る対象者を決めていなかったためにカバーリングは成功しなかった。
弓弦のファントムフードが神秘的にはためいた。飛来する骨弾を軽やかに回避する。
やや危なげな足取りで、リチェルカーレがギリギリのところで攻撃を避けた。
シリウスの腕にピッと一筋の傷が走り、そこから赤い血がかすかに滲む。かすり傷程度で、これぐらいなら戦闘に支障はない。
クラウスに骨弾が命中。しかし対オーガ性能を持つ防具が、威力をある程度まで軽減してくれた。傷口からは血が流れたが、まだ戦える。
「きゃああっ!」
最も深刻なダメージを受けたのはシルキアだ。一発の骨弾の直撃で、体力の半分近くを持っていかれた。意識こそ失っていないものの、傷の痛みにその顔をしかめる。
ヤグズナルが骨弾を撃ち終えたところに、シリウスの連撃猛攻が決まる。彼の操るWウェルテックスソードは、ほのかな光を放っていた。
エトワールで側面へと回り込み、翼部分を狙いアルペジオⅡで攻撃。アナリーゼで手数が増えた分は足を狙って、この素早く厄介な敵の機動力を削ぐ。
クラウスは、最後のヤグズナルが息絶えたのを見届けると、すぐにシルキアの治療にあたった。
「シルキア、しばしの我慢だ」
マジックブック「癒手」を開きながら、シャインスパークを使用する。優しい光が周囲を覆い、傷ついた味方の傷を少しずつ塞いでいく。
オーガとの戦いはこれで決着がついた。
捜索をしているアラノア達の方は、順調に進んでいるだろうか。
●保護
時を少し遡る。仲間達が広場で三体のヤグズナルと戦っている間、アラノアとガルヴァンと二名の騎士とで、入念なミケーネの捜索にあたっていた。
「ミケーネさん、返事をしてください」
小道を覗き込みながら、そう声をかけて回るアラノア。
「……誰かいるの?」
狭い小道の奥から、警戒気味の小さな声が聞こえてきた。
小道から三毛猫がぬっと顔を出す。毛並みがボサボサになっているが、特に怪我をしている様子はない。
その後に続いて、少しぐったりした小人の少女が姿を現した。彼女がミケーネだ。
「あ、怪我をしているようですね」
アラノアは、ミケーネの肩に痛々しい傷があることに気づく。オーガの爪で裂かれたのだろう。すでにミケーネが自力で止血処置をしたようだ。
「まあね、でも私だってオーガに攻撃をおみまいしてやったのよ! 得意のレイピアでね」
彼女にあまり反省の色はない。
アラノアは閉口し、ガルヴァンは呆れた。
同行していた騎士団が、ミケーネの態度をとがめる。
「……おいミケーネ。自慢話をする前に、言うべきことがあるんじゃないか?」
「こちらの二人は、お前を探してくれたウィンクルムなんだよ。他にも、八人のウィンクルムがオーガと戦ってくれている」
「そうなんだ。先に私が攻撃しておいたから、ウィンクルムの人達があのオーガを倒すのは、きっと楽ちんでしょうね」
ひどい勘違い。見当違いの発言。
大人しい性格のアラノアは怒ったりせず、あくまでも冷静に対応する。
「あの、ミケーネさんはオーガについてどれだけ理解していますか?」
「どういう意味?」
「勇敢なのは良いですが、不可能な事にただ向かって行くのは勇気とは言えません」
そしてアラノアは説明する。
オーガを倒せるのは、トランス状態のウィンクルムしかいないこと。どれだけ強い武芸者でも、どんなに強力な毒や罠を用いても、オーガを倒すことは不可能だ。オーガの傷はすぐに再生してしまう。
実際、広場にいたどのオーガにもレイピアの傷跡は残っていなかった。
「……え」
さっきまで生意気そうだった少女の顔が曇る。
アラノアの説明で、ミケーネにも理解できたようだ。
ミケーネが怪我を負ってまでオーガに当てた攻撃は、全く無意味な自己満足でしかなかったことを。
「ここは危ないので一緒に洞窟の外に出ましょう」
「……」
アラノアの説得に、ミケーネは無言で頷く。
ガルヴァンは、仏頂面でミケーネの動向を観察する。
(ミケーネがあまりにも聞き分けが悪く、危険な事をしでかそうとする場合は、抱えて強制撤退させるのもやむなしと考えていたが……)
今ではすっかりしょんぼりして、素直にアラノアの指示に従っている。この様子なら反抗する心配はなさそうだ。
アラノアとガルヴァンは、意気消沈したミケーネがぽつりとつぶやいた言葉を聞き取った。
「私、知らなかった……。赤の騎士団がオーガと戦わないのは、臆病だからって勝手に思い込んでた……。私は、なんてバカだったんだろう」
●そして少女は
オーガは倒され、ミケーネと三毛猫は保護された。
洞窟を出たお菓子の森でウィンクルム達は合流する。
救急セットを用意していたリチェルカーレが、消毒液でミケーネの傷の手当をした。
「無事だったから良かったけれど、最悪の事態もありえたわ」
真剣な顔でリチェルカーレが告げる。
「自分のしたことがどれだけ大変なことだったのかよく考えて。……皆、あなたを心配したのよ」
「……一人でオーガをどうにかできたら、苦労しない」
淡々とそっけない調子で、そう言ったのはシリウス。
「自分の状況が読めない子どもを雇う騎士団があってたまるか」
幼い頃に住んでいた村がオーガに襲撃された経験を持つシリウスの言葉には、厳しいけれど重みがあった。
「貴方を心配してくれる人達を悲しませてはいけないよ」
悠夜は少女にそんな言葉を贈る。
「身近な人を幸せにする、それが騎士への第一歩だと思うな」
穏やかに諭すように、弓弦が話しかける。
「勇気に駆られて行動する前に、一度考えてみるんだ。その行動で、誰が悲しむのかを。思慮深い騎士になっておくれ」
二人の言葉には、騎士になりたいというミケーネを気遣う思いが込められているようだった。
シルキアとクラウスは、これといってミケーネに言いたい言葉はなかった。
すでに依頼目的は達成している。少女に話しかけるのは各ウィンクルムの任意の行動で、依頼内容には含まれていない。
カガヤがミケーネに声をかける。
「君の事心配してくれる人も居るから、いくら勇気があっても無茶はしちゃ駄目だ。俺も無茶やって従兄弟の兄ちゃんに怒られた事いっぱいあるから……」
自分の過去の反省点や失敗談を打ち明けるのは、相手の心を開くのに効果的な話し方だ。
「勇敢なのは悪い事じゃないけど程ほどにね」
カガヤの隣で、笹が相槌をうつ。
「皆を守る為に戦うという意気込みはいいですが、この先何かする時、自分の行動がどういう結果になるのか一度よく考えてみて下さい」
アラノアは落ち着いた声でそう伝えた。
最後にガルヴァンが仏頂面で言い放つ。
「お前の勝手な行動により余計な手間が増え、討伐が遅れた。威勢が良いのはいい、だが邪魔はするな」
痛烈な言葉であったが、ガルヴァンが言っている内容はまぎれもない事実だ。
「お前は騎士団の何に憧れている? ただ戦って褒めてもらいたいだけか? ごっこ遊びなら他所でやれ。本職に迷惑を掛けるな」
言うべきことは言い終えた。
ウィンクルム達は依頼完了の報告をするため、立ち去ろうとする。
「待って!」
無知なミケーネは勇気があるだけで、敵であるオーガの知識に乏しく、自分の力量も充分把握できていなかった。彼を知り己を知れば百戦危うからず、の真逆の状態である。
ウィンクルムの言葉は、ミケーネの心に届いた。その中でも、アラノアはオーガの知識を正しく説明してくれて、シリウスとガルヴァンからは己の未熟さを指摘された。
それが良かった。厳しい言葉も言われたが、そのおかげで何がダメだったのか、ミケーネにもハッキリわかったようだ。
「大切なことを言い忘れるところだったわ。助けにきてくれて、本当にありがとう……ございます!」
ペコリと、ウィンクルムに丁寧に頭を下げる。
相棒の三毛猫も、ミケーネの傍らで神妙にしている。
「思い込みで突っ走るのは、これからは慎みます。私はウィンクルムじゃないからオーガは倒せないわけだけど……、怪我が治ったらきちんと修行し直す予定です。強くて、思いやりがあって、思慮深く、時に厳しい騎士になりたいから!」
少女の尊敬と感謝の眼差しが、ウィンクルム達に向けられていた。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:シルキア・スー 呼び名:シルキア |
名前:クラウス 呼び名:クラウス |
名前:アラノア 呼び名:アラノア |
名前:ガルヴァン・ヴァールンガルド 呼び名:ガルヴァンさん |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 01月23日 |
出発日 | 01月30日 00:00 |
予定納品日 | 02月09日 |
参加者
会議室
-
2016/01/29-23:58
ミケーネさんへの言葉、入りました。
これでひとまずプラン終了です。 -
2016/01/29-23:47
あまり相談に顔を出せず申し訳ありません。
こちらもプラン完了しました。
笹
トランス
おびき出し(オ・トーリ・デコイの鳴き声を使う)
オーガ遭遇後、ハイトランス。
防御優先で戦闘。
カガヤ
同行していた場合、ヤグズナルが赤の騎士団、ミケーネ、三毛猫の方へ行かないよう位置取り。
戦闘。
くらいになっています。
ミケーネさんへの言葉は…今のところ入れられていませんが、
あった方がミケーネさんの為になりそうでしょうか。
カガヤにお願いしてみます。
-
2016/01/29-23:42
悠夜さん、地図についてありがとうございます!
地図がなかった場合…と、敵に会う(広間まで?)は私たちも探しながら歩くことになるかなと想い、足跡等 痕跡を探しながらという一文を入れておきました。
おびきよせは結局私も音を出すくらいしか思いつかず…。
トランスは敵と遭遇したタイミングで、としておきました。
戦闘後、ミケーネさんへの言葉は私もシリウスもかけるつもりです。 -
2016/01/29-23:10
悠夜
・地図について
・迅速に広間を目指す
・広間までは態と足音を出しオーガを此方へ向かう様仕向ける
・戦闘中の行動(オーガによる奇襲対策も含む)
・ミケーネちゃんへの言葉
弓弦
・地図を元に広間とその場所への経路の目星をつけ、皆さんに伝える
・戦闘中及び広間への誘導について
・ミケーネへの言葉
プランはこんな風に提出したよ。
ふふ、地図については任されました!
地図が用意出来ない場合の行動も入れようと思ったけれど、モ=ジスウには勝てなくって…。ごめんね。
オーガの誘き出し方については、あんまり思いつかなくって…広間へ向かうと同時に少しだけ派手に動くつもりだよ。 -
2016/01/29-21:24
地図、いいですね。
ミケーネさんを探すにしても、広場へ敵をおびき寄せるにしても、素早く動けますから。
悠夜さん、お願いしてもいいでしょうか?
ヤグズナルをおびき寄せる…やっぱり音とか光とかでしょうか?
広間へ向かう途中、ミケーネさんを見つける前に敵に遭遇したら引きつけながら広間へ。捜索班は身を隠してやり過ごす。
広間へ先についたら、そこで大きな音を立てて呼び寄せるとか…?
ただ、この方法だとミケーネさんとヤグズナルが一緒に来てしまう可能性もあるのかなぁ、と。
とりあえず、思いつきを書いてみました。 -
2016/01/29-18:31
こちらの行動予定
シルキア
・広間到着時トランス
・ミケーネさんと三毛猫捜索が行われれば手伝う
・痕跡や彼女自身を捕まえる事があればアラノアさんに知らせます
・戦闘に参加する場合ライトで照明補助
・石投げ音波攪乱
・攻撃には応戦
クラウス
・ミケーネ保護時興奮状態なら癒手の精神安息効果使う
・敵と対峙、戦闘開始のタイミングで シャインスパーク使用
ミケーネさんに掛ける言葉は今の私には思い尽きませんでしたのでノータッチです
現在こんな感じでプラン出しています -
2016/01/29-05:55
すいません
[10]は削除させて頂きました
担当分けになるなら
私達はサポート希望なのでヤグズナル班に同行予定です
敵の誘き出し、戦闘はお任せします
クラウスは[5]の通りシャインスパークでサポートする予定です
[4]の流れだと戦闘と並行して捜索の感じなのでその場合私は
ミケーネさんと三毛猫の捜索を手伝おうと思います -
2016/01/29-01:02
あんまり顔が出せなくってごめんね。
>担当分け
そうだね…分けた方が考えやすいよね。
私たちもヤグナズル対応に立候補するね。
例えバラバラの状態で会敵した場合でも戦況が動くまではなんとか持ちこたえられる…かな?
ヤグナズルに3組はいい塩梅だと思うな。
あ、でもミレーネちゃん捜索の文字数が足りない時は勿論受け持つよ。
>広間に誘い出す
うん、賛成だよ。
もし細い道で会敵した場合でも、なんとか広い場所に誘導したいね…。
騎士団にここの見取り図を用意してもらう様お願いしてみようか。 -
2016/01/28-21:05
恥ずかしい間違いに気づきました
ミケーネさん12歳なんですね
120歳と見間違えてました(小人は長寿なんだなーみたいな
[5]での頓珍漢発言失礼しました
本気で恥ずかしい -
2016/01/27-23:09
担当を分けるのでしたら私たちもヤグズナル担当に立候補を。
崩れる心配は無さそうですが、戦闘のことを考えると広場の方におびき寄せた方が私たちは動きやすいのかしら…。
ヤグズナルは結構素早かった印象なので、ミケーネさんの保護や護衛に人を割くのはいいと思います。
騎士団の方は探索を手伝ってもらえれば助かると思いますが、オーガに対応はできませんから…騎士団の皆さんの安全を考えると、洞窟内に入ってもらうのは少し心配な、気が。
悠夜さんが言われるように、お願いするなら彼らのオーガ対策も考えておかないとですね。
-
2016/01/27-21:26
保護班の護衛役で行くつもりのガルヴァン・ヴァールンガルドだ。
ミケーネについて
保護の際
ミケーネがあまりにも聞き分けが悪いorオーガに突っ込もうとするのならば力ずくで強制撤退させるのも仕方ないと考えている。対応班のペースを乱したくないからな。
それに引くよう説得するにしてもそう時間は掛けられないだろうしな… -
2016/01/27-13:59
あ、あら…メモ帳から移して発言したら肝心の挨拶が抜けてしまっていました…(焦
手屋 笹と精霊のカガヤです。
アラノアさんとシルキアさんは初めましてでしょうか。
改めてよろしくお願いします。 -
2016/01/27-13:57
皆様、よろしくお願いします。
わたくしとカガヤのおおまかな役回りとしてはミケーネさんの保護より
オーガ対応1極に手を挙げておきますね。
相談の内容で変更するかもです。
5組参加でヤグズナルは現在3体になっていますね…
アラノアさんの仰るようにミケーネさんと猫の現状については色々考えられますが、
どの状況でも対応できるようにしておきたいですね…
3体のオーガが別行動している可能性もあるのでしょうか…
もしこの可能性があるなら確かにこちらから音を出して誘き寄せるのは
非常に効果的になりそうです。
オーガ対応で動くつもりなのでそのように書き添えますね。
具体的な手段は追々詰めます。
あと、アラノアさんがヤグなんとか系オーガ相手が初めてと仰っているので
一応こちらをお伝えしておきます。
プランにトランスを行う旨を記入する事を忘れないように
お願いします。
Dスケール以上のオーガ相手で
忘れて痛い目に遭った事があるので…
オーガの位置が分からない状態からのスタートなので
シルキアさんのオーガ・ナノーカもあると良いと思います。
ぜひ持っていって下さい。
また、覗きますね。 -
2016/01/27-06:42
シルキアとライフビショップのクラウスです
初めまして、よろしくお願いします。
アラノアさんとガルヴァンさんははい、最近よくお会いしますね
今回もよろしくお願いします。
ヤグズナルについて少し勉強してきました
攻撃は手の付け根からの骨片射出の遠距離攻撃型
なので接近して手を攻撃するのが有効、と認識しました。
クラウスは「シャインスパーク」を使用予定です
敵の目くらまし(命中下げ)、仲間の回復、4Rの間の照明役ができればと思っています。
ミケーネさんが興奮状態であった場合マジックブックの効果で精神安定させる事が可能です。
これで聞く耳は持ってくれると思います。
私は手が必要なら攻撃に参加、足りていればマグナライトで照明サポートと
石投げて敵の音波探知撹乱をしようと思います。
偵察用オーガ・ナノーカを持っているので必要なら使います。
私達はミケーネさんにはあまり関れない行動になりそうですが
志しは尊重、少女の見た目でも年長者への対応をしたいと思います。
戦闘に持っていく迄やミケーネさん達の捜索方法は考え中です。
メタな予想ですが、オーガとの戦闘が始まれば加勢にと
彼女の方から現れそうな気がします。 -
2016/01/26-21:52
リチェルカーレさん達は雪兎以来ですね。お久しぶりです。
シルキアさん達は最近よくお会いしますね…!七草畑の時はお世話になりました。
オーガに関して
ヤグズナルは耳が良く、音波で相手の位置を察知する能力持ちで、さらに洞窟ということは音がよく反射するので気配を消しての捜索は困難…
うーん地の利は相手側にありそうですね…
いっそ大きな音を出して注意を完全にこちらに向かせた方がいいかもしれませんね。
もたもたしているとミケーネさんと三毛猫の身が危ないですし…
(…そういえばヤグなんとか系オーガと戦うのってこれが初めてである事実に今気付く)
私が考えた流れとしては
まずオーガ対応班が先に進んで大きな音を出しオーガ3体を引き付け戦闘、出来れば討伐
→オーガ3体の注意が逸れている間に保護班が騎士団と一緒にミケーネ捜索
→見つけ次第保護、騎士団に預け洞窟の出入り口まで護衛
→保護班も戦闘に参加し討伐
→ミケーネ説教(文字数による)
…こんな感じでしょうか。
一つの意見として提案しときます。 -
2016/01/26-20:11
こんにちは、日向 悠夜です。
パートナーはプレストガンナーの降矢 弓弦さん。
始めましての子も、そうでない子もよろしくお願いするね!
ミケーネちゃんと三毛猫さんを助ける為にも、頑張ろうね。
アラノアさん、まとめありがとう。
そうだねぇ…ミケーネちゃんと三毛猫さんが何処に居るのか…。
もし私たち、人が入れない小道に居る場合は赤の騎士団さん達にお願いして一緒に探してもらった方がいいかな…?
その場合…ウィンクルムと離れている時に、捜索している小人さん達がばったりオーガに遭遇しちゃったりしたら、何か合図を決めておいて場所を知らせてもらい、小道に直ぐ逃げてもらう様手配しておくと安心かもしれないね。 -
2016/01/26-19:13
シルキアさんたちははじめまして、他の皆さんはお久しぶりです。
リチェルカーレと言います。パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウス。
よろしくお願いします。
ミケーネさんたち、大丈夫かしら。
早く見つけて保護したいですね。どこかに隠れていてくれるといいんですけど…。
アラノアさんが言うように怪我をしているかもしれないので、救急セットを用意していきたいですね。 -
2016/01/26-01:04
アラノアとシンクロサモナーのガルヴァンさんです。よろしくお願いします。
早速必要そうな情報ピックアップ
・オーガ
ヤグズナル
コウモリの頭部のDスケールオーガ。
聴覚が良いだけでなく、音波で相手の位置を察知する能力を持つ。
動きが素早く、跳躍などの動きは可能だが、飛行能力はない。
・ミケーネと三毛猫
※依頼開始時点ではミケーネと猫は存命
将来は赤の騎士団に入りたい、と思っている小人の少女。身長は約50cm。
人間換算だと、12歳ぐらいの年頃。
ミケーネは保護対象でもあるが、危険なことをしでかして周囲に迷惑をかけてもいる。
賢く落ち着いた三毛猫が相棒。
・フロランタン洞窟
火力に秀でたジョブのハードブレイカーやエンドウィザードが大技を使ったとしても、洞窟が崩落する恐れはない。
同時に、意図的に破壊することも困難。
広間のようになっている大空洞と、そこから伸びる無数の小道からなっている。
広間は、人間が立って活動できるぐらい大きい。
小道の大きさは様々で、人間はしゃがまなくては入れなかったり、腕しか入らなかったりする。
・錫杖の効果
ショコランド領内でウィンクルムが戦う際、錫杖の加護によりMPが三割程度増加する。
・赤の騎士団
猫に乗った騎兵から構成される、キャンディニア王国の軍隊。
キャンディの槍での攻撃を得意とする。
元気が良くてやる気にあふれているが、対オーガ戦では頼りにならない。
(ここでの役割的には保護したミケーネさんの見張り役でしょうか…?)
推測
ミケーネと三毛猫はどこにいるのか?
1.小人と猫が入れる大きさの小道に潜んでる(この場合怪我している可能性有)
2.無謀にもオーガに立ち向かっている最中(一番見つけやすく一番危ないパターン)
3.オーガから逃げ回っている最中(ミケーネの性格的に可能性低?)
あと、何となくですけどミケーネさんって救援とか保護に素直に応じてくれなさそうな気がします(「私はまだ戦える!」的な感じで)
オーガについて理解しているのかいないのか…
現時点で私達が一番レベル低いので、一応ミケーネさんの捜索・保護係に立候補しときます。