プロローグ
「あのね! サンタさんから『宝の地図』をもらったの!」
それが、一組の父子が地方のA.R.O.A.支部に姿を見せた際の、連れ立っていた子供の第一声だった。
弾む声。そして、嬉しさを隠さず飛び跳ねているその姿は、まさに無邪気そのものだ。
そんな若干場違いにも似たその光景に、一体この場に何の用があるのか──A.R.O.A.の受付職員が訝しげな表情を見せた時、父親の方が僅かに慌てて声を上げた。
「これから、このお姉さんと大事なお話があるから、お前は向こうに行って待ってなさい。職員さんに、ご迷惑を掛けちゃ駄目だぞ」
「ちぇーっ」
こうして、子供が声の届かないフロア端に行ったのを確認すると、父親は職員が勧めた椅子に腰掛けて、こう告げた。
「本当に、情けない話なんだが……」
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父親はジェラードと名乗った。
息子の名前はテラル。
クリスマスの日、ジェラードはテラルに、いつも通りにサンタを装い、こっそりとプレゼントを渡すのは、流石にあまりに芸が無いと思った。
そこで、その品物を汚れないよう幾重にもビニールで包んで、寝ているテラルの枕元に『それを埋める場所を記した地図』だけを、サンタのプレゼントとして残す事にしたのだという。
「それは、分かりましたが……」
A.R.O.A.支部の受付職員は、理解しかねると言いたげに、ジェラードを見つめ返した。
この機関はオーガ対策による、ウィンクルムの拠点だ。
当然『クリスマスの出来事相談所』としては一切機能していない。
「いや、問題はその後なんだ」
ジェラードは、意識を緊張に張り詰めさせた様子で言葉を続けた。
話によると、ジェラードはプレゼントを埋める場所として、目印が分かり易いようにと、下見で目をつけていた、昼間には平和で光すら差す森の中で、一番に大きな樹の前にしようと決めていた。
それが、
「穴を掘って、埋めて一息ついた瞬間に、いきなりその両隣にあった樹がうなる様な声を上げ始めたんだ!」
その声を聞いて、ジェラードはうなり声を上げた樹が、実はデミ・オーガ化していたのではないかと思い、一目散に逃げ出したのだという。
「しかし森をがむしゃらに走ったから、家に着いたのは明け方過ぎで……
子供からこっそりサンタの地図を引き取ろうと思ったら、もうその時間には既に……」
ジェラードが気分に鉛を背負いながら、目を向けた先。
そこには少年テラルが、その地図を誇らしそうに広げて。窓の光に透かしながら、一生懸命その地図の解読に勤しんでいるところだった──
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「そのテラル君の為に、クリスマスのプレゼントを彼が地図にそって無事に回収出来るように、先回りしてその場の安全を確保しておく──それが、今回の依頼です」
A.R.O.A.の職員がウィンクルム達にそう伝えて言葉を切った。
「今回、声を上げたというのは、ほぼ間違いなくネイチャーのトレントだと思うけれども、何かしらの対処をしなければ危険な事には変わらないし、デミ・オーガ化トレントだとしたら、一般人では対処し切れません。
方法は、地図に描かれている場の安全を確保できるのであれば手段は問いません。
どうかよろしくお願いします」
そこまで堅苦しく告げた受付の職員が、その言葉を最後に、きりっとした表情から一気に気の抜けたものへと変わった。
「まぁ、この辺りは本当に平和で、今までずっとオーガの出現情報は無く、まずデミ・オーガではないと思うのだけれども……念には念を、ね。
それから、テラル君。宝の地図にあった謎解きも、プレゼントも本当に楽しみにしているみたいだから、楽しみは取ってしまわないように気をつけて」
そこまで告げると、A.R.O.A.職員は『どうしてA.R.O.A.で、一般人のクリスマスサポートまで……』と呟き、どんよりと深くため息をついた。
解説
クリスマスに趣向を凝らして『プレゼントを地面に埋めて、その場所を地図にした』お父さんのジェラード。
しかし、そのプレゼントの目印にした場所は、まさに両脇をトレントにかためられた真っ只中。
そして逃げ出してから気づいた時には時既に遅く、プレゼントを土に埋めたまま回収し忘れてしまったあげく、地図は既に息子テラルの手に。
今回は、テラルにジェラードが仕掛けたクリスマスを、何とか安全に楽しく過ごしてもらいましょう!
○目的
子供テラルの安全を確保して、無事プレゼントを手に入れてもらう事です。
しかし、彼が大事に手にしている地図の場所には、両脇に大きなネイチャーのトレントが2体鎮座しています。
○成功条件
可能な限り、テラル自身の力でプレゼントを発見する事。
テラルの安全が、絶対条件となります。
○状況
テラルは地図の謎を楽しみながら少しずつ解いています。
彼が答えを導き出すまでに、依頼を受けてから2~3日ほど。
しかし、気付いた瞬間にはすぐさま家を飛び出してしまいますので、安全をはかる場合にはその2~3日後までがタイムリミットになります。
○トレントについて
デミ・オーガの可能性を疑われていますが、純正のネイチャー(自然生命体)です。
最近は雨が全く降っておらず、雨が降りやすそうな所を探していたトレント2体が一息入れていた時に、タイミング悪くジェラードが地面に穴を掘ってしまった為、少々機嫌が悪いです。(しかし敵対した場合も、今回はそんなに強くありません)
会話も可能です。しかし『人間の1時間は彼らの3分』と、かなり忍耐力の要る作業です。
○今回のエピソード・大成功へのヒントなど
テラルは勘がよく、多感な年頃な為、様々なことに気付きやすいです。裏で行動する際には、行動には念を入れた方がよいかも知れません。
せっかくのクリスマスを跨いだ出来事ですので、皆が幸せになれる方法を模索するのも悪くないかも知れません。
ゲームマスターより
初めまして。この度、初めてのプランを上げさせて頂きました三月奏と申します。
クリスマスを過ぎ、少し心が温かくなる可能性のあるエピソードが良いなと思い、この度したためさせて頂きました。
敵はネイチャー・トレント2体のみ。
報酬が少ないのは、お父さんのジェラードが子供のテラルの為に個人の貯金をはたいた為です。お父さんのお財布はすっからかんです。
この度はアドベンチャーエピソードですが、対象となりうるトレントとの戦闘は、皆様のプランにより回避される可能性もございます。
それでは、どうか宜しくお願い致します。
皆様の魅力的なプランを、心よりお待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
シルキア・スー(クラウス)
お守りに成功祈る メンヘル1 交渉 近づき過ぎない 根気強く説明と返答待つ 人間の子供がプレゼントを掘り起こしにここにやってくる 子供にも私達にも森を荒す意思はない 掘った穴は私達が埋め直す それが終われば私達は引き上げる それを森を荒す行為かどうかジャッジして見守っていて欲しい ささやかなお礼として水差しをしたい 他の方と被る発言控える テラル帰り後 彼が掘った穴綺麗に埋め直す そこにいるならお礼にペットボトルの水を手にすくい細かくトレントの側にまく 協力感謝深く一礼 父親にトレントに関して 必要なら近づかない様街に注意喚起しておく様お願い テラル怪我等の失敗あれば謝罪 交渉不能と判断つく程決裂戦闘になったら 戦闘 追い払うなら尊重 |
瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
事前に森の地図を準備。森に入るのに地図は必須です。 ジェラードさんから聞いたトレントさん達の所へ皆で向かいます。 トレントさん達に逢えたら、ミュラーさんと一緒に彼らと話をしますね。 真摯に彼らの話に耳を傾ければ、きっと彼らの事情も話してくれると思うのです。 植物系の生き物ですから、足元を掘られるのは根を傷つけられそうで彼らにとって落ち付かない出来事なのかも。その非礼や不快にさせたことをまずお詫びしなくては。 水不足に関しては、森の中の水場や小川をトレントさん達へ知らせて移動を提案します。 持っている水も根の近くに撒きますがこれでは少なすぎますものね。 移動不可の場合は宝探しの許可を貰えるようにお願いします。 |
シャルティ(グルナ・カリエンテ)
戦闘については回避前提での行動(精霊同様) せっかくのクリスマスなんだし楽しく過ごしてもらいたいわ …ちょっとグルナ、これも任務。分かってるでしょ 森に着いたら機嫌が悪い様子のトレントに「こんにちは、なぜ機嫌が悪いんですか?」と事情聴取 「お父さんのジェラードが子供のクリスマスのためにこの木の下にプレゼントを埋めた」 「だからもうすぐここにその子が来ると思うから、少しだけ協力してくれませんか?」と交渉 (決裁してしまったなら戦闘) テラルくんがプレゼント掘り起こした後は去り際トレントたちに一言でも謝る 「お騒がせしてごめんなさい」、と |
エリザベータ(時折絃二郎)
別の意味で骨が折れそうだぜ… ゲンジも初めてだし、しっかりしねぇとな 行動 依頼人の家には行かず森に近い人数分泊まれる宿屋を探す 見つけたら森の入口で待ち合流 移動はマグナライトで足元を照らしながら 日が落ちたら宿屋に戻ろうと提案 交渉は以下の上から優先 雨が降りそうな遠方まで案内するので移動してもらえないか 少年が根を傷つける恐れがあるので数メートル下がってもらえないか その場を動かなくていいので少年に攻撃しないでもらえるか 移動してもらえる場合は移動痕を埋める 戦闘になったら退くよう呼びかけ 説得不可は討伐 倒した場合は解体して獣が暴れたように偽装工作 テラルが来る前に野犬とか獰猛な動物も対処 倒したら茂みの奥に埋める |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
まずお父さんから事前に話を聞きます 解読したテラル君がどのような道筋を辿って来るのか 道中どんな行動を起こしそうか(寄り道しそうか等) 森の周辺の地域(トレントさんが移動可能そうな範囲)の向こう一週間の天気予報を見て、雨が降りそうな地域をチェック(高確率で降りそうな場所があればトレントさんへの交渉材料に) 後、話しが長くなりそうなので睡魔に襲われる前にたっぷり仮眠を取りたいです トレントさんに水を持って行ってあげて機嫌を直してもらい、此方の話を聞いてもらいたいです 話は辛抱強く聞きましょう 話を聞き逃さないようメモに書き留め 長期戦になりそうなら森の近くに宿屋がないか探す …何だか初めてのお使いを見守る気分です |
●何でも屋さん
「戦闘は、可能な限り回避したいわね。
せっかくのクリスマスなんだし楽しく過ごしてもらいたいわ」
淡々とながらも、温かいシャルティの言葉にA.R.O.A.支部内にて集合したメンバーは、殆どが全面同意で頷いた。
ただ一人、彼女の精霊であるグルナ・カリエンテが少し物足りなさげな様子でふとぼやくように呟く。
「戦えるんなら尚良いんだけどな……」
彼の正直な本音に、驚いた周囲の視線がその一身に集まった。今回は戦闘回避というのが全体の共通意見。
グルナも重々承知だが、つい本音がぽろりと漏れてしまった。
「…ちょっとグルナ、これも任務。分かってるでしょ」
シャルティの冷静だが冷ややかな眼差しがグルナに突き刺さる。
「分かってる。やることはやるっての」
グルナが少しばつの悪そうに頭をかく。
「しかし……オーガに関係していれば本当に何でも屋と化すな……」
「言わないでぇー! ここは本当にオーガ報告なんて聞いた事も無いのよー!」
そしてアラノアの精霊ガルヴァン・ヴァールンガルドの呟いた一言が、側にいたA.R.O.A.職員に綺麗に突き刺さった。
「……肩慣らしには丁度良い。これも収入ある仕事だ。
まずは周辺地図を入手したいのだが」
「そうですね、森の地図を頂けますか。森に入るのに地図は必須です」
冷静な時折絃二郎と瀬谷 瑞希が、職員から町が小さく描かれている地域把握図と、森の詳細が描かれた地図をテーブルに広げて確認する。
特に森の地図は泉や小川の位置までしっかり書き込まれていた。森が平和が故に、地図の作成も余程効率よく進んだ結果なのだろう。
今回はトレントの話を、長期戦となっても聞く覚悟だ。その為にガルヴァンが人数分の防寒具を希望する。
ここは一際寒い地域なのは、送迎バスを降りた時から、既に肌で伝わって来た程だ。
その為か、偶然このA.R.O.A.支部にも、ウィンクルムの為の防寒具が用意されていた。
メンバーは、必要な物を預かり受けてその場を後にする。
「次はジェラードさんの家だね」
アラノアの言葉に、エリザベータがウィンクルム全体を見渡して、少し思い悩むように呟いた。
「そうだなぁ……
あんまり大勢で行っても怪しまれそうだな。あたしとゲンジは森に近い宿を探して来るわ。
それじゃあ、お互い終わったら森の入り口に待機な!」
こうして、エリザベータと精霊である絃二郎は別行動を取り、他のウィンクルム達は最初の依頼主の元へと向かう事にした。
●ジェラードの家
「わぁっ、お父さん。お客さんがいっぱいだよー!!」
「え!?」
最初にドアを開けたのは如何にも活発と言わんばかりの男の子だった。恐らくこの子がテラルだろう。
そして、その声を聞いたジェラードは、驚いた様子でウィンクルム達を見ては、テラルに留守番を言いつけると、そのまま引っ張って逃げ出すように外の物陰まで飛び込んだ。
「さ、流石に8人は困る! そんな大規模な客、家に来た事が無いからテラルにどう説明していいか分からん……っ!」
確かに、特に富豪と言う訳でもない素朴な家に、知らない男女が交えて8名が一斉に来る機会等は殆ど無い。それは確かに説明困難とも言える事態だ。
「あ……ご、ごめんなさい!」
快活さをそのまま形にしたような少女、シルキア・スーが慌てた様子で謝罪するように頭を下げる。付き従う彼女の精霊クラウスもそれに倣うように共に謝罪と共に礼をした。
「だが、ここなら話が出来そうだな。何か聞きたい事が?」
ジェラードが周囲に他の人影が無いのを確認してから、やっと落ち着いた様子でこちらに向き直る。
「まずは、トレントさんの居場所を教えてください」
率先して言葉を紡いだのは瑞希だった。
話を聞いて、トレントがデミ化していると思い込んでいたジェラードは、ウィンクルムがそのトレントの所へ和平交渉に向かおうとしている事に驚いた。
しかし瑞希が、それが植物系のネイチャーの可能性があり、足元を掘るという事はその根を傷つけられるかも知れない危険な行為である事を訴え掛けた。
「森は彼らの生活圏だから、敵意を抱かせたなら許しが必要──謝る必要はあると」
瑞希の精霊、フェルン・ミュラーが彼女の言葉を柔らかく代弁するように相手に伝える。
その言葉にジェラードは深く納得したように、こちらの質問に答え始めた。
トレントの場所は、踏み固められた道の途中で必ず通る、一本の白い幹をした大樹の両隣である事。今まで、あんなものはいなかったと言う。
アラノアが尋ねたテラルの地図解読度合いについては、息子がかなり難しそうな様子で地図とにらめっこしていた様子から、解けるとしても今日明日では無理だろう、と。
そして、テラルはプレゼントをとても楽しみにしていた様子であったから、きちんと目印の大樹に沿い、寄り道をする事はないだろう、とそう言葉を締めた。
「──にしてもジェラード、タイミングわりぃな。
あーいや、タイミング、わりぃのはトレントの方か」
「……あれがネイチャーなら尚更だ……」
グルナの言葉に意気消沈するジェラードを見て。余計落ち込ませてどうするのかと、シャルティがこっそりとだがその銀の髪を揺らす勢いでグルナの横腹を肘で小突く。
「あのっ、お願いがあるんです!
トレントがいるなら、そのお話中に他の人が来たら交渉が失敗しちゃうかもしれませんっ。
村の人に、その間森に近づかないように言ってもらう事はできないでしょうか?」
「……分かった、どれほど聞いてもらえるかは分からないが、頼んでみよう」
シルキアの言葉に、気を取り直したジェラードは、聞いてもらえるかは分からないと前置きをしつつもしっかりと頷いた。
●冬の森
「おーいっ! 宿取れたぜ!」
森の入り口。エリザベータが、ウィンクルムの仲間に向かって手を振り居場所を示す。
ウィンクルムを運んだバスが、この村に到着したのは午後も中程。
冬は日が落ちるのが早い。共有した情報を元に慎重に森へと入る。
既に傾いた太陽を見ながら、先頭に立ち念の為マグナライトで地面を照らしたエリザベータが、皆へと日が落ちたら一旦宿へ戻らないかと提案した。
日が落ちてしまえば、冬の夜は深く、マグナライトだけでは心許ない。
トレントがいつ襲ってくるかも、どこに痕跡が残ってしまうのかも分からない状態での交渉は危険であろう事は、冬の夕暮れが差している森の中で、改めて実感した事でもあった。
●巨大樹とトレント
全員がプレゼントが埋まっている巨大樹を視界に入れたのと、地の底から響くような怒りに震える威嚇の声が聞えたのは、ほぼ同時だった。
確かに、良く見れば白い大樹の両隣に、木々に紛れながらも風が無いのに強く揺れている巨木が二体。
森を歩く途中での相談で、絃二郎とクラウスが『マジックブック「癒手」』を布で隠し、最小限の光で発動させれば、警戒する声は少しずつ大人しくなり、ついに唸り声は聞えなくなった。
「我々はウィンクルムだ、トレント殿は居るだろうか」
絃二郎が声を掛けると、しばしの間を置いて両脇の樹が不自然に、ざわりと動いた。
「こんにちは、なぜ機嫌が悪いんですか?」
シャルティが一歩前に出て問い掛ける。無意識に傍でグルナが大剣『ムーンスカル』に触れたのを、静かに彼女の手が遮った。
「……も~……り……」
しばしの沈黙の後、響き始めたトレントの言葉を即座にアラノアがメモに控え始める。ほぼ全員がトレントを注視しつつも、言葉が一区切りついたタイミングで、その認識が合っているかをアラノアのメモで確かめる。
『もりにあなをほられた。にんげんのあなほりどうぐが、われわれのねをかすめそうになった。おどろいた』
それは、ほぼ瑞希の見解通りだった。
「人間の都合でご不快な思いをさせて誠に申し訳ない、その件で話がある」
トレントを目上の存在として立て、絃二郎が礼儀に則り話し掛ける。
しかし、
『さきほどから、ひかるほんをもっている。ここちよいからおとなしくかかってやっているが、それは、あいてのきょかなく、ほかのものに、ふしぜんなえいきょうをあたえる。
それは、ぶきなのではないのか』
その言葉に一同がしまったと息を呑んだ。
相手はトレント。知能の高い相手に急激に感情が差し変わるものを使った結果は、安堵と同じ位の警戒だった。
「是等は、いつ何時もパートナーたる方を護る為の備えである」
その瞬間、今まで無言だったシルキアの精霊クラウスが即座に口を開いた。
「其等は決して戦う意思の無い者に、害意を以って振う物ではない事を、ここに誓う」
クラウスの言葉に、トレント同士が己の葉を相談の意思疎通をするかのように揺らしあう。
「まずは、先日にここを訪れた村人の非礼を詫びよう。
話を聞けば、君たちがここに来られたのは最近だと聞いたんだ。何か理由があれば是非その手伝いをさせて欲しい」
その緊張の時間から、そこに自然と溶け込むようにミュラーの言葉が伝えられた。
気遣われた言葉に丁寧な物言い。それに落ち着いたようにトレント達は再び語り始めた。
『まえにいたとちは、あめがふらなくなってしまった。ここはまだいいが、みずがすくないことにはかわりない』
「水不足……それは、大変でしたね……
地図に水場や小川がありました。そちらでよければご案内させてください」
瑞希の言葉に、トレントは首を振る代わりに葉を揺らす。
『みずは、ほとんどがそらのあめから、ながれでている。
いまは、わずかなみずでもほしいくらいに、のどがかわいているが、みずばでは、いつみずが、かれるかわからない。
それでわれわれは、あめのふるとちをさがしにきたのだ』
「では、今はせめて小川から水を──……え?」
アラノアのメモを照らしていたマグナライトの明りがあった為、瑞希とミュラーだけでなく話に集中していた皆が驚いた。
トレントの話を聞いている間に、日はとっぷりと暮れ、辺りはすっかり闇に覆われていたのだ。
これではマグナライトがあっても、この場に自分達がいた足跡などの痕跡は隠しようが無く、自分達も森から出るのがやっとだろう。
「ヤバい、一旦出直そうぜ! このままじゃ本当に出れなくなる。
トレントさん、朝また来るから少しだけ待っててもらっていいか!?」
「エリザベータさん、朝って『少し』でいいんですか?」
メモをしまったアラノアが問い掛ける。
「A.R.O.A.の職員さんの話によりゃ、トレントの3分は人間の1時間。
12時間後に出直しても、トレントにとってはたった36分!」
「分かりました! トレントさん、ごめんなさい。また来ます!」
昼が安全でも、夜がそうである可能性は無い。
シルキアの言葉に向かいトレント達が承諾するように葉を揺らしたのと同時に、ウィンクルム達は急ぎ森から抜けて宿屋に向かった。
●宿
水が無いからトレントがいる。
原因が判明したウィンクルム達は、明日の早朝に宿を出る約束をして、それぞれ情報の纏めや更なる収集を始めた。
明日中にはトレントの対処、テラルへのプレゼントの配慮を行わなければならない。僅かとはいえ、心が無意識に焦る。
「この近くで雨が多い地域はありますか?」
アラノアが地域把握図を示して宿主に問い掛ける。
「そうね。この山の向こうは雨が良く降っているって聞くけれど……こちらはずっと晴れ続きで喉がすぐに乾燥してしまうわ」
「ふむ、この山が雨雲を邪魔している可能性が高いな」
その言葉を元に、同じく情報収集としてその場にいた絃二郎が頷いた。
同じフロアでは、瑞希とミュラーが森の詳細地図を見て再確認を行っていた。
「夜があんなに一気に暗くなるなんて思いませんでした。トレントさんが水不足で悩んでいるなら、量は少なくてもお水を持って行きたいところです」
「ミズキ、俺にも是非手伝わせて欲しい。宿主の女性に頼んでバケツを借りてくるよ」
「ミュラーさん……ありがとうございます」
感謝を告げる瑞希の言葉に、ミュラーは満足感と嬉しさで満ちた様子で微笑を返した。
●深夜
「では……お休み……なさい」
集めた情報、明日トレントに会う前に行いたい行動等を話し合い、皆で割り振った部屋に戻っていく。
時間は深夜。たっぷり寝るはずだったアラノアは話し合い終了と同時に、眠気に負けてよろよろになりながら精霊のガルヴァンに支えられて戻っていった。
明りも無く、一度は誰もいなくなった小さなフロア。
しかし今、緊張で眠れなくなったシルキアが小さな椅子に一人座っていた。
手には、お守りである『御守「月ノ兎」』
持っていると幸運が訪れると言われている。シルキアがそれを両手にただひたすらに無言で祈れば、自然と心が落ち着いた。
「……よしっ」
シルキアが立ち上がり、気合を入れてその場を後にする。
その様子を、今声を掛ければ神人の邪魔となると判断し、曲がり角となる暗がりの壁に背を預けて、無言で見守っていた精霊のクラウスもまた、静かにその場を後にした。
●交渉
「実は、最初に来た男の人──お父さんのジェラードが子供のクリスマスのために、この木の下にプレゼントを埋めたんです」
改めて木々の合間をすり抜け始めた太陽の光を浴びながら、シャルティ達は全員で、早朝からトレント達の会話を始めていた。
「──怒りはもっともだが、どうかその無礼を許して欲しい。
明日中にでも、恐らくその父親の子供がその『宝探し』に来る。
森を荒らす意図は無いんだ。どうか許可はもらえないだろうか」
人に対する優しさや、気遣う会話が若干苦手な瑞希の代わりに、ミュラーがトレントとの交渉に臨む。
「昨日、喉が渇いたと聞いたから……」
ミュラーが、持ってきていたバケツから水をトレントの根元に掛けると、トレント達は心地良さそうに、やはり呻き声めいた声を上げる。
アラノアもそれに倣い、持ってきていた容器から水を掛ければ、トレントの葉が心なし元気に動き始めたような気がした。
「……もうすぐここにその子が来ると思うから、少しだけ協力してくれませんか?」
ついにウィンクルム達は、トレント達に問題の核心へ訴え掛けた。
トレントはもう1体のトレントと枝葉を軽く揺らしてぶつけ始める。どうやら、この個体達はそれで意思疎通を図っているようだった。
その様子に不安になったシルキアは、夜に祈っていたお守りを強く握って告げる。
「これから来る、テラルく……子供にも私達にも森を荒す意思はないんです。掘った穴はきちんと埋め直します!
それが終われば私達はきちんと寄り道しないで引き上げます。
──間違いなく実行するって誓います。悪い所が無ければ正します。
だから、これは森を荒らす行為かをジャッジしてください!」
切実なシルキアの言葉は、確かにトレントに届いた。
トレントはざわめきの後、また重たく遅い声を上げ始める。
アラノアは急いで、メモ帳の準備をしてその言葉を一文字ずつ書き写し始めた。
『ここまでするおまえたちが、しんようにたるにんげんなのは、わかった。
それがじっこうされるのならば、われわれはそれを、きょようしよう。
それで、われわれはなにをすればいいのだ。にんげんよ』
その言葉にエリザベータと絃二郎が一歩前に進み出た。
「あー……率直に言うと、ここから移動して欲しいんだわ」
「そのトレント殿に良い話を持ってきた。
雨の降る確率の高い場所へ案内する。場所は仲間が聞き調べてくれた信用に値するものだ」
「そこまで移動して欲しいんだ。
警戒している訳じゃないし、皆が言った約束を破るつもりも無い。
ただ、こっちの方が一石二鳥だと思うんだ。
もちろん場所は教えるし、今日一日出来る限りあたし達で案内する。
どうよ?」
ここでNOを突きつけられたら後が無い。エリザベータが切迫した思いで告げた条件は。
『──たしかに、われわれも、いつまでもここにいるわけにはいかぬ。
もう少しゆっくりしていくつもりであったが、よかろう。さっそくいくとするか』
今まで、殆どが周りの景色と同化していたトレント達が、初めて全身を震わせた。
そこで初めて、彼らが樹と殆ど変わらないとは言え、改めてネイチャーである事を実感する。
「お騒がせしてごめんなさい」
シャルティの言葉に、トレント達が枝葉を鳴らして問題無いと言うように答える。
シルキアが凍りつく程冷たい中を、ペットボトルの水を大切そうに手で掬ってトレントの周囲へお礼として撒いていく。
そして、エリザベータ達と共に移動を始めたトレントへ向かい、精霊のクラウスと共に去り行くその2体の姿に深く感謝の礼をした。
●お見送り
仲間達に、一足先に宿へ戻ってもらい、エリザベータと絃二郎はトレント達と共に、大きな山の麓まで辿り着いていた。
「この山を越えれば水が潤沢な土地へと辿り着ける。
これで折り返す頃には、丁度日が暮れている。我々はここまでだな」
トレント達は、自分達の言葉が人間の時間に膨大な負担を掛けると自覚したのか、枝を振ってその場を後にした。
その姿が見えなくなってから、エリザベータが宿屋から借りてきたスコップを両手に大きく腕を上げて伸びをする。
「さすがにここまで消せば見つからねぇだろ」
「……本当に、トレントの移動の跡全て埋めたか。じゃじゃ馬にしては良くやった」
「おう! 誰がじゃじゃ馬だ……って、おぉぅっ?」
条件反射で言い返してから、エリザベータは自分が褒められた事に気がついて、思わず喉から不思議な声が漏れた。
如何せんエリザベータは絃二郎から褒められ慣れていない。しかも、そういう時は大抵予想外であり、その前に褒められる事など殆ど無いので耐性すらつかない。
「さ、さあ帰るぞ!」
エリザベータはそれを誤魔化すかのように急いでスコップを担いで歩き始めた。
●テラル
その翌日の朝。
「テラルが家を出たそうだ」
テラルの様子をずっと気遣っていたガルヴァンの元へ、事前に宿を教えておいたジェラードが、テラルが地図とスコップを手に家を出て行った事を告げた。
ウィンクルム達に緊張が走る。
そう言えば、テラルが飛び出してからの相談は殆ど行っていない。今から考える時間は無く、気をつけられる事と言えば、悟られないよう後をつける事位だ。
皆で、気付かれないように細心の注意を払い遠くから後を付いて行く。
遠くに、僅かに見えた後姿。歩調はゆっくりながらも、その様子はとても楽しそうだ。
「…何だか初めてのお使いを見守る気分です」
「同意だ。不思議な気分になる」
アラノアと精霊のガルヴァンが小さな声で、現状の的確な表現を口にする。
森とは言え、光差す隙間がある場所で対象から見えない場所を探すのは難しい。
しかしシルキアが見つけた、大きな樹の後ろ。テラルから死角になる離れた場所に、皆で倣うように隠れる事に成功した。
そして、
「やったー!」
──遠くから聞えた歓声。
その声をもってして、ウィンクルム達はやっと自分達の任務が達成された事を実感した。
●サンタクロース
掘り返された穴をこっそり埋めて依頼は終了。
ウィンクルムが送迎バスに乗り込む直前、何故かテラルとジェラードがその姿を見せに来た。
テラルは腕にぬいぐるみ、手にはロボットのおもちゃを抱えている。
「僕ねっ、分かっちゃったんだ!
実は、お姉ちゃん達がサンタクロースだったんだって!!」
一体何が起こったのか、一同は思わずジェラードを見た。
ジェラードはその視線に、困ったように笑って拝むように手を合わせている。
「僕が聞いたら、だから地図が届いたか心配でおうちに来てくれたり、プレゼントが届くのかを後ろからこっそり様子を見に来てくれたんだってパパ言ってた!
パパも立派なサンタさんになるために修行中なんだって!」
どうやら、少年が気付いてしまった点はそこに帰結したらしい。
それでも、
「お姉ちゃんお兄ちゃん、ありがとう!!」
その場に、冬なのにひまわりのように咲いた少年の笑顔は、全員の密かな作戦の成功と。
ウィンクルム達が、父子のクリスマスという楽しい夢の時間を壊す事無く、テラルが心から喜べたという証明に他ならなかった。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:エリザベータ 呼び名:ヘイル |
名前:時折絃二郎 呼び名:ゲンジ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 三月 奏 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 日常 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 少し |
リリース日 | 12月24日 |
出発日 | 12月31日 00:00 |
予定納品日 | 01月10日 |
参加者
会議室
-
2015/12/30-23:48
余り発言できなくてごめんなさい。
プラン提出、できています。
トレントさんとの交渉が主です。
他の事にはあまり言及していません。
可能な限り、彼らとは争いたくないので。
父子が素敵なクリスマスのひと時を過ごせると良いですね。
もちろん、トレントさん達にも良いことがありますように。 -
2015/12/30-22:37
うーん、プラン出来た…けど、情報多すぎてまとまってるのかスゲェ不安なんだけど。
・ジェラードの家に行かず森に近い宿探し(おわったら森の入口で待機
・移動中はマグネライトで足元を照らす
・交渉は遠方への移動、数メートル下がる、テラルを攻撃しないの優先順で交渉
・遠方に連れて行く場合、雨が降る可能性がある場所へ案内する
・数メートル下がる場合、テラルが地面を掘る際に根っこを傷つける恐れがあるため事前に回避させるため
・やむを得ず戦闘になった場合は、退くように呼びかけ。ダメなら討伐
・戦闘後は獣が暴れた風に偽装工作
・野犬など獰猛な動物を対処しておく
こんな感じかねぇ…ギリギリまで調整出来ると思うんで、なにかあったら言ってほしいな -
2015/12/30-12:10
とりあえず全員一緒に行動する感じか?
あんまり大人数でジェラードのとこに押しかけてもテラルに怪しまれそうだから、
あたしはジェラードの家に行くのはやめとくわ、任せるぜ。
あたしはなにしよっかなぁ。
宿屋探しと、交渉の詳細と、万が一の対処だけは押さえとこうかな? -
2015/12/30-08:53
私達は身の回りについてプランを書いてみました
・まずお父さんから事前に話を聞きます
解読したテラル君がどのような道筋を辿って来るのか
道中どんな行動を起こしそうか(寄り道しそうか等)
・森の周辺の地域(トレントさんが移動可能そうな範囲)の向こう一週間の天気予報を見て、雨が降りそうな地域をチェック(高確率で降りそうな場所があればトレントさんへの交渉材料に)
・後、話しが長くなりそうなので睡魔に襲われる前にたっぷり仮眠を取りたい
・トレントさんに水を持って行ってあげて機嫌を直してもらい、此方の話を聞いてもらう
・話を聞き逃さないようメモに書き留め
・長期戦になりそうなら森の近くに宿屋がないか探す
・長話になるとどうしても冷えると思うので防寒具一式を人数分
・いつ家を飛び出すか分からないのでトレントばかりではなく、出来ればテラルの方にも気を配っておきたい -
2015/12/29-23:02
>「癒手」
なるほど
「癒手」はこちらも所持しています
よければこちらも持参し交渉時にさり気に発動させておきます
トレント2体いますし
テラル君が掘り起ししている時も発動させておくのがいいのかな
有効範囲外の可能性もありますが‥
>回復
この行動を入れると誰かが怪我をするフラグになりそうなのがジレンマですが
決裂で戦闘という可能性ありますよね プランに入れておきます
「交渉の余地が無いほど決裂」した場合は倒す方がいい様に思います
追い払いだとお礼参りに戻って来るかもしれないので‥
そんな事にならない事を祈ります
>交渉と寝泊り
1日かけてじっくり、場合によっては2日目に突入になるのかな
トレントさんも眠るだろうし
最近雨が降らないという情報的に冬でも雪は無く比較的温暖な土地なのかと思うので
レジャーシート持ち込んで身を寄せていれば仮眠程度なら可能かなと思っています
‥野宿考えていました
よければ私達は交渉の方でプラン組みたいと思います
内容はこんな感じ↓ (前書き込みと少し変更しています
・根気強く説明し
・根気強く返答を待つ
・状況説明
・人間の子供がプレゼントを掘り起こしに貴方のそばにやってくる
・子供にも私達にも森を荒す意思はない
・掘った穴は私達が埋め直す
・それが終われば私達は引き上げる
・それを森を荒す行為かどうかジャッジして見守っていてほしい
・ささやかなお礼として水差しをしたい
現在はトレントがその場にいる事を想定した交渉内容です
状況と矛盾するものがあれば修正します
1m?もしくは遠くに移動してもらう方法は思いつきません
すいません
-
2015/12/29-17:01
寝泊りについてですが、森の中でサバイバル…はトレントさんに怒られそうなのでやめておくとして(トレントさんは火が嫌い)、せめて森の近くに宿屋があればいいんですが…
森とテラル君のお家の距離感も分かりませんし…ああでも子供でも行ける距離と考えていいですよねこの場合。
2日目以降は可能であればお父さんからテラル君の解読の進歩状況とかどの位で家を飛び出しそうかとか聞けないでしょうか…(うーんここらへんはバレそうで怖いです) -
2015/12/29-16:08
あー交渉失敗で戦闘になったら俺はHBなもんで、武器振るうようになるだろうな。
滅多なことがない限りジョブスキルは使わねぇし、あと追い払う程度に収めてぇな。
って言うのも、向うは雨不足で困ってるだけなのにこっちの都合で倒すってのも釈然としねぇし。
マジックブックで相手を落ち着かせるの、良いかもな。
テラルの普段の行動をジェラードに訊いとくの良いな。
子供っつーわけで真っ直ぐ目的地に来るとは限らねぇし。
あとわりぃな。背後の都合で30日の顔出しがどうもできそうもねぇんだ。
だからプラン先に出させてもらってる。
説得のこと書いちまったんだが、別のことした方が良ければ言ってもらえると助かる。 -
2015/12/29-15:39
説得について、提案があるのだが…
装備しているマジックブックの「癒手」が、精神を安息させる効果の武器でな。
気分を落ち着かせる意味では、もしかしたら使えるかもしれない。
なお、トリックスターなので回復のジョブスキルはない。
その点は留意してもらいたい。 -
2015/12/29-15:37
ガルヴァン・ヴァールンガルドだ。
今回戦闘が目的ではないので俺は盾を持って行こうと思っている。
もし戦闘に発展してしまった場合はRKの真似事になるが壁役を務めよう。必要そうなら盾にローズガーデンを巻いて対処する(実際ここまでする必要はなさそうだが) -
2015/12/29-15:35
安全確保には~って解説にあるもんな。
あたしもその辺の解釈が不安だけど、2日以内に安全確保するって考えときゃいいかな?
あー、確かにジェラードにも話を聞いておいた方がいいか。
雨が降ってなくて困ってるようだし、天気予報を見とくのもアリだぁな…
…うーん、これ手分けしてやんないと難しくねぇか?…主に文字数的な意味で。
全体を手を回そうとして、肝心なとこの意図が伝わんなかったらもったいねぇし?
トレントの説得、ジェラードから情報収集、安全確保の方法……あと寝泊りするとこもどうにかしたほうがいいのかね? -
2015/12/29-14:48
皆さんの意見を見て、考えてみた事を少し。
依頼を受けてから2~3日後までがタイムリミット…という事は最低でも2日後までにトレントさんを説得し安全確保する必要がある…。という事ですよね?
トレントさんへの対処もそうですが、まず解読したテラル君がどのような道筋を辿って来るのか、道中どんな行動を起こしそうか(寄り道しそうか等)、事前にお父さんから聞き出しておいた方がいいと思います。道中に不自然な痕跡を残さない為にも。
そうすれば、テラル君に合わせた対処もできるのではと思います。
トレントさんに関しては…うーん私もお水をお供えして機嫌を直してもらうしか思い浮かびません…。
…あ、周辺(トレントさんが移動可能そうな範囲)の地域の向こう一週間の天気予報とか見て雨が降りそうな地域があればその場所を教えるとかどうでしょう?(どの場所も一週間降水確率0%の快晴だった場合は無理ですが…) -
2015/12/29-11:53
>プレゼント移動
ご意見いろいろありがとうございます
なるほどです
プレゼントの移動ができないとなると
掘る時テラル君がどんな行動をするかわからない事から
もしもの時の対応が間に合わない可能性も考えられるので
やはりトレントに移動してもらうのが良い様に思います
なのでトレントに1m程?下がってもらうのはどうでしょうか
テラル君が掘る時にトレントにうっかり触れない為の距離です
交渉は
状況説明
敵対意思が無い事
掘った穴は埋め直す
終ったらすぐ引き上げる
というのを森を荒す行為かどうかジャッジして見守っていてほしい
という要素でしたいと思っています
トレントは森の番人みたいな気位のモンスターらしいので
(公式ブロマガ情報から)
ジャッジという形にしています
遠くに移動してもらうという意見も出ているので
そうなっても異存はないですが
正直その為の方法は思いつかない‥です
水で釣るくらいしか -
2015/12/28-23:34
私も戦闘回避を前提に考えています。
本来、この森はトレントさん達森の生物の生活圏でしょう。
そこに入りこんだ異物は人間の方ではないかと考えます。
交渉が決裂した場合でも追い払う程度にしたいです。
出来る限り戦闘をにならないように
交渉内容・手段を考えなくてはなりませんね。
プレゼントを移動させる案は私も賛同いたしかねます。
お父様が用意したものですし、
『親子のクリスマスにあまり手を入れたくない』
との、エリザベータさんと、考えは同じです。
[11]での「問題は無い」発言は、プレゼントの移動への賛同ではなく。
「トレントさんの目前でテラルさんがプレゼントを掘り返す事は大丈夫か?」
を考えて
「トレントさんとの交渉があれば危険は少なくできるだろう」
という意図での発言になります。
やや曖昧な発言をしてしまい申し訳ございません。
トレントさんを移動させることに固執はしていません。
テラルさんがプレゼントを取る時にトレントさんが怒らないのなら、
トレントさんがその場に留まっても問題ないことですので。 -
2015/12/28-21:04
あたしは戦闘を回避する前提だぜ、交渉決裂した場合は悪いが交戦して追い払うしかねぇかな。
そんなに強くはない、らしいけど……戦闘した痕跡を消す意味でも、
戦闘に入った場合は倒してしまったほうが良いんじゃねぇか、ってちょっと悩んでる。
決裂した場合、戦闘するにしても追い払うか、倒しちまうかは決めとかねぇとな。 -
2015/12/28-15:07
この依頼、動き方次第で戦闘回避できるっぽいし、行動に関しては戦闘回避前提で動くって思ってて良いか?
んで、プレゼント動かして試練与えるに関しては
地図は『それを埋める場所を記した地図』ってプロローグに書いてあんだ。
それをってのはプレゼントだろ?
動かしたらテラル混乱すんじゃねぇかな。
俺としてはこういう意味ではプレゼント動かすのはどうだろうって感じだ。 -
2015/12/28-12:11
>プレゼントの移動
ごめん、あたしは移動させるのは反対かな。
理由としては『依頼人のジェラードはサプライズには介入しないで欲しいのでは?』ってこと。
OPの一文に
「そのテラル君の為に、クリスマスのプレゼントを彼が地図にそって無事に回収出来るように、先回りしてその場の安全を確保しておく──それが、今回の依頼です」ってあるんだ。
メタい話、今回の依頼って
「解いた地図の場所にあるプレゼントを、テラルがゲットできるように安全確保して欲しい」
ってことじゃねぇかな?
気持ち的にもジェラードとテラルのクリスマスだから、あんまり手を入れたくねぇんだぜ。
>説得
トレントに協力を仰ぐのは賛成、
移動してもらうにしろ、攻撃しないようにしてもらうにしろ、協力してって頼まねぇとな。
水かぁ、こっちから持って行ってみるのも確かにいいかも。
トレント自体も自分達に危害を加えて来ない限りは攻撃してこねぇだろうし、終わったらほっといて大丈夫っしょ。
-
2015/12/28-07:58
[5]で提案させて貰った提案内容修正
トレントを移動させるという話が出ているのに反してしまいますが
作戦の叩き台になればと思います
意図を伝えたくて提案が細か目です すいません
◆トレントを動かさず宝を移動
テラル君がトレントのすぐ近くで穴を掘るのは危険なので、宝の方を移動したらいいと思う
◆テラル君誘導
もともと埋まっていた場所に『最後の問題』という新たなクエストのプレートを置いておき
それに沿ってもらう事でトレントから離れた場所で宝を見つけて貰う
早くこの場から離れて貰う為にも宝の方にもメッセージつけておいてそれを読んだらすぐお家に帰る気になるようにしたい
◆メッセージの例
・宝がもともとあった場所には
『謎を解きここまで辿り着いた勇者よ最後の試練を受けよ
この1年の悪行を10歩下がり悔い改めよさすればそこより宝を手にするだろう』
※もっと離してもいいかもしれません
・掘り出した宝には
『おめでとうこの喜びを大切な人に伝えればその人にも幸福がもたらされるでしょう』
◆トレント事前交渉
機嫌を直して貰う
協力を仰ぐ
◆アフターフォロー
水の差し入れして
街の人たちにトレントがいるのでそこに近づかない様注意喚起しておく
その内水を求めて自ら移動すると思うので放置?
-
2015/12/28-07:10
時間が無いので参加表明だけ
アラノアとシンクロサモナーのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。 -
2015/12/28-06:28
プレゼントの掘り返しに関して
[5]の提案での掘り返しが大丈夫なのか心配になったので
皆さまにお尋ねした次第です。
[5]の提案内容が無く、
先にエリザベータさんがご提案くださいましたように
トレントさんとの話し合いが入るのであれば、問題は少なそうです。
色々とお騒がせしいたしました。 -
2015/12/28-05:43
>プレゼント掘り返し大丈夫?
交渉で機嫌を直して貰い状況を承認して貰う事は可能だと思うので
楽しそうに子供が穴を掘る程度なら攻撃してくる事は無いと思います
([5]では一応万が一を考えての距離離し提案でした)
>交渉
交渉はとりあえず水持参という所まで考えています
機嫌を直して貰うのが先決かなって -
2015/12/28-01:52
あーわりぃ、トレント機嫌悪い状態なんだったな、すっぽり抜けてた。
んなら、トレント目の前にいて掘り起こすのは危険か。
宝探し目的で来てたテラル自身も驚くだろうし。
テラルが来る前になんとか説得して他の場所行ってもらうってことになるか。
ちなみに認識としてはこっちも大きな樹の両脇に2体ずつトレントいると思ってたな。 -
2015/12/28-00:48
ああ、すいません私の認識間違いでした
確かに目印となる大きな樹の両脇にトレントがいるとわかります
根本が間違っているので[5]の提案は下げさせて頂きます
指摘ありがとうございます
改めまして
シルキアとパートナーのLBのクラウスです
よろしくおねがいします -
2015/12/28-00:36
連投失礼いたします。
プレゼントを埋めたのは『森で1番大きな樹の前』で
その『大きな樹の両脇がトレント』であり2体居る、と。
この認識で間違いないでしようか?
『森で1番大きな樹』が目印になっていると思っていたのですが。
認識違いならご指摘くださいませ。
それとトレントさんはいま機嫌をやや損なっているようですが、
その状態でプレゼントを掘り返しても大丈夫なものなのでしょうか?
皆さまはどう思われます?
-
2015/12/28-00:27
こんばんは、瀬谷瑞希です。
パートナーはロイヤルナイトのミュラーさんです。
微力ながら何かお手伝い出来ることがあれば、と思いまして。
相談の進んでいるところ、失礼いたします。
よろしくご指導下さいませ。
意思疎通可能なネイチャーが相手なので、穏便対応が最善かと思います。
事前に森の地図を持って行って、トレントさんから話を聞き、
水場(湖・沼・小川など)を確認しその周辺へ移動してもらえると良いのかもしれません。
あるいは湿度の高い所、地下水のありそうな所でしょうか。
今思いついた事はこの程度なので、もう少し考えてみます。
-
2015/12/27-23:48
んじゃあ、今んとこはトレントを説得して穏便に済ませていく感じで。
トランスは交渉決裂時の最終手段っつーことにしとくか。
他にも誰か来てくんねーかなーと期待しつつ、懸念事項をあげてくか。
人間の体感時間で1時間が、トレントの3分って定義されてるから…
トレントの話を1分ぶん聞くのに20分かかる計算だな!
聞いてるうちに内容を忘れちまいそうだから、メモ書きが必要かもしんねぇな?
次に、会話でめちゃくちゃ時間がかかるけどタイムリミット的なことが解ってねぇのよな。
だいたい日が暮れるまでには話を片付けたいとこだけど、伸びちまった場合はどうすっかねぇ…
寒い中で待つにしても、火を焚いちまうと跡が残るだろうしなぁ。
長時間の防寒対策は考えた方がいいかも。
あと一番問題なのは、テラルに気づかれない対策だぁな。
気付きそうなのはいまんとこ、足跡と、戦闘の痕跡と、トレントがその場にいた痕跡とかかな。
あたしの私見こみこみな感じだから、変なとこあったら是非教えてくてよなー -
2015/12/27-21:33
あらエリザベータさんに時折さん初めまして。
説得…そうね…。良いと思うわ(こくり
トランスは説得が失敗した時の最終手段としてとっておくのも良いんじゃないかって個人的には思うの。
-
2015/12/27-11:22
うぃーす、エリザベータとトリックスターの時折絃二郎だぜ。
シャルティ達は初めましてだな、よろしく頼むぜー
トレントってことは、頭もいいし人語は解るだろうから
怒ってる原因につながってるジェラードの計画(テラルのプレゼントを埋めていること)を
説明して説得した方がいいんじゃねぇかな?って思ってる。
その場から移動してもらえたら一番いいんだけど、条件的に雨不足で困ってるみたいだしちょっと厳しいかな?
せめてテラルが来た時に、騒いだり穴掘ったりしてても攻撃しないで見守ってて欲しいよな。
一応トランス状態は抗戦する意思があるって思われちゃいそうだから、ギリギリまでトランスはしないつもり。
テラルが来るのは2~3日後だから戦闘しない限りは、足跡とかは気にしなくていいか…な?
ひとまず考えてるのはこれくらいだぜ! -
2015/12/27-00:49
シャルティと、ハードブレイカーのグルナ・カリエンテ。
まだ誰もいないけどよろしく。
えっと、テラルくんは勘が鋭いってことだから今回はあまり派手に動くのは難しそうね…。
なんとか感づかれないように動くようにしたいところ、だけど…。
することは何も思いついてないから、人が増えるまで待機。