【寄生】さつきの迷宮危機一髪!(キユキ マスター) 【難易度:難しい】

プロローグ

●異変
 タブロス郊外にある<さつきのきつさ>。ここは毎月何かしらの花が満開となり、その見事さで他の追随を許さぬ庭園である。この庭園には、冬季のある時期にのみ開放される特別な『離れ』が存在した。
『離れ』はタブロス市からずっと北、春夏よりも冬に長く囲まれるホワイト・ヒルの街からさらに先にある。街から雪を掻き分け歩いて30分、ようやく見えてくるのがレトロな看板とこじんまりとした建物だ。レトロな看板には、こう書いてある。

『冬霞の庭』

 どうやら今は店の者が留守らしく、『Close』のプレートが建物の入口に掛かっていた。
 建物の向こう側へ回れば真っ白な庭があり、畝がいくつも造られている。畝の際(きわ)は森……『樹氷の迷宮』と呼ばれる雪の精霊たちが住む森……と隣接しており、雪深い。
『冬霞の庭』では、この雪の精霊たちから分けてもらう『氷戀華』という花を育てている。冬にこの場でしか咲かない花は、<さつきのきつさ>を知る者たちからすれば非常に貴重で、かつ毎年見たいほどに美しい花だった。また『氷戀華』はクリスマス時期から咲き出すので、恋人同士のイベントとして『冬霞の庭』を訪れる客も多い。
 庭の隅から森の奥へ続く小道には、それぞれ形の違う靴跡が3つ。迷いなく進む様子から、彼らが道に慣れていることが窺えた。足跡は『樹氷の迷宮』へ続いている。

 *

 どぉんっ! と鉄球で穴を開けるような音が森奥から響いた。
 ピィピィ、と鳥たちが木々から一斉に飛び立ち、動物たちが樹々を掻き分け逃げていく。そして雪道を駆ける3つの人影。

「うわーーっ!! なんだよこれ新しいギミック作ってた?!」
「きゃーーーっ! ここは天然の森ですから、そんなもの仕込めないですよっ!」
「2人とも、舌を噛まないように気をつけてください、ね!」
 どふん! とすぐ後ろで重たい音が大きな凹みを作る。深い雪に空いた大穴は、人間業ではない。
「店長! 店長! あれなに?!」
「いやぁ、何でしょうねえ……さすがの私にも分かりかねます(・ε・` )」
「顔文字使ってる場合じゃないです!o(*`ω´*)oプンスコ!」
「オマエモナー!(#゚Д゚)」

 なんだこれ。
 おそらくこれだけを見ている方には、ただのツッコミしか沸かないであろう。ひとまずは人物を解説する。

 1人は<さつきのきつさ>を預かる店長だ。年の頃は50代あたり、スッと伸びた背筋を見れば誰もが紳士との印象を覚えるだろう。
 1人はミユキ。<さつきのきつさ>に勤める女性店員で、人物スナップを撮るのが上手くて突飛な言動に定評がある。
 もう1人はウィティカット。<さつきのきつさ>で夏休みの間だけアルバイトに入っている少年で、運動神経が抜群だが言動がやはり突飛である。

『樹氷の迷宮』で雪の精から『氷戀華』の種を貰い、『冬霞の庭』に植えればひとまずの作業は終わる。……はずだった。

 3人で迷路を進んでいたときだ、巨大な雪だるまのようなものに襲われたのは。

 見上げるほどの大きさは、10mを超える針葉樹ほどは行かないまでも相当にでかい。それが3人のすぐ後ろにズモモモ、といった文字を添えたくなる風情で聳えていたのだ。驚かずにいられようか!
 それは赤いダッフルコートを雪の体に着ていて、小石をたくさん詰めた目鼻をしている。それにトナカイの角のようなものが生えていた。
 雪の腕がまた振り上げられて、走りながら店長が声を上げる。
「次を左へ!」
「はいっ!」
 どふんっ! とまた道に大穴が空き、衝撃で舞った雪がばさばさと掛かってくる。
「店長、洞窟が!」
「入ってください!」
 ウィティカットを先頭に、雪崩れ込むように洞窟へと駆け込んだ。

 *

「はあ……助かったみたいですね」
 洞窟は人が2人並んで歩ける程度の広さで、明るい。奥を見たミユキが、ひらひらとこちらへ飛んでくるものに目を見張る。
「店長、雪の精さんです!」
 小さな雪の塊が子供用のコートを着た、それは雪の精。メモ帳とペンを差し出した店長に、雪の精はすらすらと文字を書き出した。

『瘴気が森に降ってきて、そしたら仲間があんなことに!』
『ぼくらの王様が、あれはオーガによく似てるって!』

 困った。
「オーガとなると、確か一般人では倒せないのでは」
「A.R.O.A.さんには、まだ庭の通知も出してないですし……」
 ううん、と悩む店長とミユキに、雪の精がまた字を増やした。
『街まで送ること、できる!』
「え?」
 こっち! と手招きする彼らを追って、洞窟を進む。くねくねと折れ曲がり、二股の通路で光が強い方へ進むと出口があった。
 出れば鬱蒼と茂る樹々のすぐ手前。洞窟の入り口脇には、立派な雄のトナカイが立っている。トナカイの黒曜の眼は深い思慮を思わせ、ミユキにこの森の動物たちの特性を思い出させた。
(ここの動物や鳥は、すごく知性が高いとか……)
「森の中を、街まで乗せてもらえるということでしょうか?」
 店長が雪の精へ確認すれば、彼らはこくりと頷く。ウィティカットがにやりと笑った。
「おっけーおっけー! じゃ、オレが行ってくる!」
 彼は馬に乗ったことはあるが、さすがにトナカイはない。おまけに鞍も鐙も手綱もない。
「振り落とされないようにしがみついてるからさ、気にせず駆け抜けてくれよ!」
 人語を解しているのか、トナカイは頷くように首を上下させた。

「店長。クリスマスまでに氷戀華、咲きますかねえ?」
「五分五分でしょうか……。店内の飾り付けもまだですし、早いところ戻りたいものです」
 樹々の中を駆けて行ったウィティカットとトナカイを見送り、店長とミユキは白い息を吐いた。

解説

ウィ「というわけで、雪だるまの討伐頼む! 道順なら覚えてるし、オレも手伝うからさ!」

□(大)成功条件
オーガ化した雪の精を倒し、ウィティカットと共に店長とミユキに合流すること。
また、ウィティカットに大怪我(完治不可能なもの)を負わせることもNGです。
※人数が少ないor全体のレベルが低い場合は、「倒せないので〜する」判断も重要になります。

□敵オーガ
・赤いダッフルコートのオーガ
スケール:C相当、人語を解する
属性:闇/水
装備:ダッフルコート、手袋
特徴:体は雪でエンジェルベルの形。幅は迷宮の道幅とほぼ同じ、高さは5m前後。足はなく、行動は遅め。基本的にずりずり動きながらぶん殴るか雪球を投げてくる。

Cスケール相当ですので、正面から行っては勝てないでしょう。雪に慣れていればあるいは……。
相手が雪であること、周囲の環境が凍らせるに容易いこと、場が迷路であることは皆様のプラスになるでしょう。
また雪の精は本来、粉雪を固めた人型に衣装を着せて、子どものような姿を人前に現す存在です。
ですので、ただの雪の塊にしてしまえば大きな弱体効果が得られるかも……?

□味方
・ウィティカット
舌を噛みそうなら「白猫」でOK。雪の上でも飛んで跳ねれる、驚きの元気ボーイ。樹氷の壁を飛び越えるくらいは出来そう。
ちょっとひと狩り行くゲームの、お供くらいの働きは頼めると思います(笑)
・トナカイ
ウィティカットを街へ送った雄のトナカイ。体高150cm前後。馬に上手く乗れる人なら、それなりに良い相棒に出来るでしょう。
ただし鞍や手綱はありませんのでご注意を。もしかしたら、仲間のトナカイを連れて来てくれるかも……?

ゲームマスターより

キユキと申します。
初めましての方もそうでない方も、エピソードをご覧下さりありがとうございました。

氷戀華の種を貰いに行こうとしたら、とんでもないことに。ただし、巻き込まれたのは<さつきのきつさ>の面々です。タダで巻き込まれるわけがない!(…)Cスケールオーガの討伐は非常に難しいですが、ぜひ挑戦してみてくださいませ!

店長「じっと待っているのもアレですし、森の宮殿で皆さんのためのお菓子でも貰ってきましょうか(´・ω・`)」
ミユキ「賛成です!(*゚∀゚)ゞ」
雪の精『(p*・ω・)p』<ヨシキタ!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)

  申請:インカム(人数分)

雄のトナカイにウィティカットと一緒に乗り
店長とミユキさんのところまで送り届ける(【騎乗】スキル使用)
「重いかもですが頑張ってください、成功したら貴方の好物をプレゼントしますからね!」
道中を【記憶】しておく

合流できたらインカムで報告、店長さん達にはそのまま隠れていてもらう
全てが終わるか、撤退することになったら迎えに来ますと伝える
そのままトナカイに乗り精霊の元へ戻る
早く到着できるよう曲がるタイミングも体勢もトナカイと息を合わせる。

精霊と合流したら羅針盤で傷を癒した後でハイトランス
トナカイがやる気なら騎乗したまま戦闘
雪玉を投げ終わったタイミングで槍で攻撃。





ひろの(ルシエロ=ザガン)
  申請:
20Lポリタンク3つ、ソリ1台、
毛布1枚(ソリ使用時に、凍結防止にポリタンクにかける為)

準備:
申請が不受理なら20Lポリタンク3つ(ソリ使用不可なら2つ)、
ソリ1台、毛布1枚(ソリ使用不可なら買わない)を購入
ポリタンクに水を入れる

行動:
水入りポリタンクは、ソリ乗せて引いて運ぶ。
(魔守のオーブは毛布のめくれ防止で重りに使用
(ソリ使用不可なら、水入りポリタンクを1つ持って運ぶ
オーガに見つかったらトランス。殿になる。

ルシェが水をかけ終わって、MPが少なかったら後衛に下がって貰いディスペンサをする。
「回り込めるように横幅。削れないかな」
魔守のオーブを展開。
オーガが前衛を殴る様子を見せたら伝える。


リオ・クライン(レイン・フリューゲル)
  巨大迷路とは・・・道に詳しい者ではないと迷うのは確実だな
オーガ化してるとはいえ、元は雪の精なのだろう?
倒したら元に戻る可能性は・・・ないのだろうか?

申請・インカム×2(連絡用)

〈行動〉
・トナカイ組
・騎乗スキル(レベル2)でトナカイに乗る
「馬とは少し勝手が違う感じだな・・」
・鞍や手綱がないので、ちょっとバランスを取るのに苦労する模様
・ハロルド達と共に行動、ウィティカットを怪我させない様にする
・ウィティカットを送り届けた後、ひろの達と合流

※アドリブOK!


●ホワイト・ヒル
「皆さんが店長たち助けてくれる人か? オレで手伝えることあったら言ってくれ!」
 A.R.O.A.ホワイト・ヒル支部へ入るなり、金髪の少年が飛んできた。彼がウィティカットのようだ。
「ありがとうございます。ですが、あなたを危険な目に合わせては本末転倒です」
「まずはこちらの指示通りに動くことを第一としてほしい」
『ハロルド』と『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』の言葉に、ウィティカットは真剣な目で頷く。
 彼のことは2人に任せ、『ひろの』と『ルシエロ=ザガン』は申請していた物品を受け取りに向かった。インカムを人数分、それに20Lポリタンクとソリ、毛布だ。
 受付の女性が申し訳無さそうに眉を下げた。
「申し訳ありません。ポリタンクは支部の備品として使用中でして。1つしかお貸し出来ないんです」
 インカムは人数分、毛布もある。だがポリタンク同様、ソリがなかった。
「ルシェ、急いで買いに行こう」
「ああ。オーガ相手に準備を怠る訳にはいかないからな」
 他のメンバーへ買い出しに出ることを伝えると、ウィティカットが手を上げた。
「待った! そのサイズのポリタンクなら確か、庭に空のが1個ある。そこそこ大きいソリもあるぜ!」
 それは有り難い。ひろのは<魔除け灯のケープ>の留め具をきっちりと留め直す。
「それじゃあ、お願いします」
 ひろのがルシエロと共に支部を出ようとすると、『リオ・クライン』が追って告げた。
「先にトナカイを見ておきたい。だから『冬霞の庭』で待ち合わせだ」
 了解した2人が支部を出て行く。
『レイン・フリューゲル』はウィティカットを振り返った。
「ポリタンクに水を入れて持っていく、という話だったね。『冬霞の庭』で水を入れることは出来るかな?」
「大丈夫。凍結対策はしてるから」
 ならば問題はない。
 ひろのとルシエロを除いた一行は、足早に『冬霞の庭』へ向かう。

「オーガ化してるとはいえ、元は雪の精なのだろう?」
 道すがら、ぽつりとリオが零した。
「倒したら元に戻る可能性は……ないのだろうか?」
 あると思いたい、と彼女の表情が物語っている。
「リオちゃんは、相変わらず優しい子だね」
 レインがぽすりとその頭を撫でた。それについてだが、とディエゴが口を開く。
「受付の職員が教えてくれた。今回のオーガ化の件は、オーガになった対象を倒せば元に戻せるようだ」
 新たな情報に、皆の表情が俄然明るくなった。
「そうか! それなら益々、倒さなければならないな」
「店長さんたちと合流し、なおかつオーガを倒し雪の精へ戻す。そういうことですね」
 呟いたハロルドの声音には、強い意志が宿っている。



●いざ迷宮へ
『冬霞の庭』へ着いた。
 ウィティカットがソリを出しに納屋へ行っている間に、ポリタンクへ水を入れる。然程待たぬ内に、ひろのとルシエロもやってきた。
 3つのポリタンクに水を入れ、ソリに載せる。ひろのはその上に凍結防止の毛布を掛け、毛布が捲られないよう<魔守のオーブ>を重しにした。ディエゴは持っていたペットボトルへ水を入れ、腰のホルダーに差す。
 今回の作戦は、オーガの足元に水を撒き、その身体を凍結させて行動を妨害する点にある。ペットボトルならば、より水を投げつけやすい。それに、凍らせた箇所なら砕くことが可能かもしれない。

 トナカイへ乗る予定のハロルドとリオ、レインは、庭の奥でトナカイたちを見上げていた。全部で3頭。
「お、大きいな……」
「競走馬とあまり変わりませんね」
 よろしくお願いします、とハロルドが言えば、トナカイの頭が小さく上下した。
 ハロルドは危なげなくその背に騎乗し、鞍や手綱のない状況で乗るためのシミュレーションを行う。リオはレインに手を貸してもらった。
「重いかもしれないけど、頼むよ」
 トナカイへ一言、レインはリオの後ろへ乗った。
「トナカイに乗るなんて、初めての経験だなー♪」
 ポリタンクを載せたソリを曳きながら、他のメンバーもやって来る。誰も乗せていない1頭を見て、ウィティカットが残念そうに片手を額に当てた。
「ミユキさんに馬ソリの着け方教えてもらっとけば良かった!」
 ソリはルシエロとディエゴが曳き、上り坂ではひろのが後ろを押す手筈だ。
「あなたは私の後ろです。先に店長さんたちと合流します」
 ハロルドの指示に従い、ウィティカットが彼女の後ろに乗る。彼も身は軽そうだ。ハロルドは自身を乗せているトナカイへ話し掛けた。
「重いかもですが、頑張ってください。成功したら、あなたの好物をプレゼントしますからね!」
 残りの1頭は仲間と何事か見つめ合い、森の中へ駆けて行った。

 トナカイ2頭と6名は、森へ踏み込む。

 ウィティカットがトナカイと共に街へ降りた道は下りで、樹氷の迷宮を通った方が行きは速いという。ならばとトナカイに騎乗した面々も迷路の道行を選んだ。
 森の中は驚くほど静まっており、時折遠くから聴こえる地響きだけがある。オーガの立てている音だろう。
「馬とは少し勝手が違う感じだな……」
 鞍や手綱がないので、リオは騎乗のバランスを取るのに苦心する。後ろに乗るレインは、彼女の身体を支えフォローした。
「あはは、高い高い!」
 馬に乗ったことがないので、地面が遠いことが不思議だ。リオが慌てて彼へ物申した。
「ちょ、兄様くっつきすぎでは……」
「そうかな? 普通だよ」
 レインは意識してやっているが、彼女がそれに気づくことはなさそうだ。
「ヒロノ、足跡のあるところを歩いた方がいい」
「う、うん」
 足元に注意しつつ、ルシエロはひろのへアドバイスを向ける。
 インカムの調子も大丈夫そうだ。

 森がひらけた。
 樹氷が周りを取り囲み、正面と左に道を分けている。一行は足跡のある左へ進んだ。
「この迷路、上手く利用できれば相手の裏を掻くこともできるかな?」
 ミシミシと音を上げ、やや遠目の樹が倒れた。その向こう側に動く赤いモノを捉え、リオは<オルガスコープ>を使用する。距離は50mあるかどうか。
「あのオーガ……ランクはCみたいだな」
 Dスケールのようにはいかない、というわけだ。オーガを視認したことで、全員に緊張が走る。
 ドスン、と存外近くで何かの地響きが鳴り、ハロルドはトナカイの首を撫でた。
「行きます」
 彼女とウィティカットの乗るトナカイが駆け出した。それを追い、リオとレインの乗るトナカイも駆け出す。

 ガサッ! とディエゴの数m先の樹氷が大きく揺れ、雪が盛大に落ちてくる。オーガの投げた雪玉が当たったのだろうか。
「ヒロノ、オーブ!」
 ルシエロの声に彼女が素早く<魔守のオーブ>を毛布ごと取ると、彼はポリタンクを1つ掴んで栓を開けた。
「くそっ、どちらから来る?!」
 前方と後方、どちらも右……オーガに近づく方角……に続く道がある。
 ディエゴの視界の端、何かがトナカイの走る前方へ飛来した。雪玉だ。
「ルシエロ、前だ!」
<ダブルシューターII>による連射で雪玉が砕ける。想定していたよりも雪玉が大きい。

「わっ!」
「っ、見つかったか」
 後ろを走るトナカイにやや大きな雪玉の欠片が振り、レインは腕でリオの頭を庇う。ハロルドは分かれた殿(しんがり)メンバーを気にしつつも、決して速度を落としはしなかった。
 運良く、道に残る3人分の足跡は消えていない。それにトナカイは、こちらが言わずとも目的地へ向かってくれているようだ。記憶スキルを用い、ハロルドは道中を記憶する。
 リオが飛来する雪玉に気づいた。また射撃で砕かれたようだが、破片が先程よりも大きい。
「スピードを上げるんだ!」
 彼女の声に反応し、前のトナカイがぐっと飛び跳ねた。
「うわっ?!」
 どうにか、破片はトナカイやウィティカットに当たらずに済んだ。リオを支えながら、レインもホッと息をつく。
 すっげぇな、トナカイ! とウィティカットのはしゃぐような声が流れてきて、中々に肝が座っているようだと少し余裕が出てきた。

 前方の角を曲がると、岩肌が見えた。
「あそこだ!」
 トナカイが洞窟の入口へ止まるや否やウィティカットが飛び降り、洞窟へ駆ける。ハロルドもその後に続いた。
「ちょっと待っていてくれ」
 トナカイへ頼みつつ、リオとレインも遅れて洞窟へ入る。
 蛇行する岩の洞窟を進むと、二股の分かれ道。どちらの先からも光が見える。
「店長! ミユキさん!」
 ウィティカットが呼び掛ければ、反響の後にやまびこではない別の声が返った。

「ウィー君!」

 ウィティカットが初めに進んだ方と反対の通路へ曲がれば、ライトを持った<さつきのきつさ>店長とミユキ、それにふわふわ飛ぶ雪の精が2体。
「A.R.O.A.のウィンクルムさんですね。来てくださり、ありがとうございます」
 お辞儀をした店長に、慌ててこちらも頭を下げる。
「良かったぁ、ウィー君も無事で」
 安心したように笑ったミユキと、店長の手元。それぞれに抱えた大きな籠の中には、山盛りの菓子。皆の疑問を察した店長が答えた。
「雪の精さんの宮殿で頂いてきたのですよ。すべて済みましたら、皆様も庭園でお茶にいたしましょう」
 それは願ってもない。
「ありがとうございます。皆さんは、まだここに身を隠していてください。すべてが終わるか、撤退することになったら迎えに来ます」
 ハロルドの言葉に、店長が判りましたと首肯する。
 リオは彼らと合流したことを伝えようとインカムに話し掛けたが、雑音ばかりで音が入らない。
「洞窟に入ったからかもしれないね。外でもう一度連絡してみよう」
 同じくインカムで通信を試みたレインが提案する。それが良いだろう。

 店長とミユキ、ウィティカットを残し、ハロルドとリオ、レインは洞窟を出る。外へ出れば、インカムは通じた。戻る旨を伝えれば了解した旨の返事が。
「急いで戻りましょう」
 護衛対象が降りたことで、ハロルドの乗るトナカイは身が軽くなった。リオが彼女へ進言する。
「こちらは2人だから、遅れるかもしれない。構わず先に行ってくれ」
 ハロルドはこくりと首を縦に振り、トナカイが雪の地面を蹴った。曲がるタイミングも体勢もトナカイと息を合わせ、少しでも早く着くよう速度を上げる。
 リオとレインの乗るトナカイも即座に駆け出し、後を追った。



●滅せよ、オーガ
 20kg分の重さが減り、ディエゴだけでもソリを曳けるようになった。ルシエロは前方の曲がり角を曲がるとポリタンクの水をぶち撒ける。
 雪玉が明後日の方角へ飛び、元を辿るとオーガの姿が見えた。禍々しい気配に似合わぬ、赤いダッフルコート。
 また雪玉が飛んで来る。
 盾で防いだディエゴだが、雪玉は直径50cm以上。少なからずダメージを受ける。こちらから狙うには樹氷が邪魔だった。
 2つ目のポリタンクを取りに戻ってきたルシエロの頬へ、ひろのが口づける。
「『誓いをここに』」
 足元に黄金の魔法陣が現れ、粒子の混じる黄金色のオーラが荒々しく吹きつけた。
 残りのポリタンクの水は足止めよりも、オーガに直接撒いて凍らせるために使用する。まだオーガは、水を撒いた通路に到達していない。
 こちら目掛けて雪玉が複数降ってきた。
「<エトワール>!」
 ルシエロが円を描くようにステップを踏み、大きな雪玉を避ける。ひろのは<魔守のオーブ>で力場を展開し、雪玉の軌道を逸らして身を守った。

 オーガが水を撒いた通路に現れる。形はまさに、巨大なエンジェルベル。
「ルシェ。回り込めるように横幅、削れないかな」
「なるほど、やってみるか。ヒロノよりオレの方が早く済む」
 飛んでくる雪玉を<エトワール>で躱しながら、ルシェはオーガへ近づいていく。そのオーガは彼が先に水を撒いたポイントへ近づく。
 ひろのとディエゴはソリを曳きつつ、先のトナカイの通った後を追うようにじりじりとオーガから後退した。その間も雪玉は飛んで来る。

 ガクン、と。
 地面を擦るように進んできたオーガが動きを止めた。

「止まった!」
 水を撒いた地点だ。
 ルシエロはポリタンクの水を、勢い良くオーガの身体……と言っても大きいので足元のスカート付近……に浴びせ掛ける。水は地面の雪に撒いたよりも早く凍りつき、いかにも砕けそうだ。
「さて、どこまで削れるか。<レクイエム>!」
 呼び出した霊と共に斬りつければ、凍らせた部分が大きく砕けた。赤いコートは思ったよりも高い位置にあり、剣先が届かない。
「ルシェ、下がって!」
「!」
 ひろのの鋭い声に咄嗟に飛び退けば、どふんっ! と振り被られた雪の腕が地面を叩き大穴が空いた。ひろのの声がなければ、ルシエロが居た場所だ。一旦曲がり角まで下がる。

「ディエゴさん!」
 最後の角を曲がったハロルドの目に、オーガははっきりと見えていた。ペットボトルを投擲したディエゴは駆けて来るトナカイを目に留める。
「ハル!」
 投げたペットボトルはオーガの頭より下、左肩らしき位置へ当たった。
 ディエゴはトナカイに騎乗したまま近づいてきたハロルドの<運命の羅針盤>と己の<宿命の羅針盤>を重ね、体力を回復する。
「そのまま足止めを頼む!」
 ルシエロへ声を張り上げ、ハロルドとディエゴはトランスした。
「『Youre My Best Friend』」
 一方、リオとレインが乗っていたトナカイは、オーガを視認するや否や足を止めてしまった。その場を動こうとせず、身体をぶるりと震わせる。
「怖いのか……?」
 思わずトナカイに尋ねたリオに、レインは降りるよう即す。
「動物たちにとっても、オーガは天敵だから。仕方ないよ」
「……そうか。ここまで乗せてくれてありがとう」
 降りて礼を言えば、じっとリオとレインを見つめてからトナカイは来た道をまた戻っていく。しばしその背を見送って、2人はトランスを行った。
「『誓いを此処に』」
 リオの手を引き、レインは仲間たちの元へ急いだ。

 ディエゴは片手銃<トライフォース・ブリザード>の照準をオーガの、先ほどペットボトルを投げつけた箇所へ合わせた。
「<スピニングショット>!」
 雪玉がこちらに向かって投げつけられたが、弾丸は止まること無くオーガへ届く。氷というより硝子の砕ける、バキン! という甲高い音が響いた。
 ドスン、とオーガの左腕が落ちる。雪玉で弾丸の軌道が若干ずれたが、肩の部分も少し抉れている。
「動きが止まった!」
 追いついてきたレインが皆へ<フォトンサークル>を掛け、多少の無理が利くと踏んだルシエロは最後のポリタンクを手にオーガへ走り寄った。
「凍っちまえ!」
 バシャン! と水を盛大に掛けたところへ、残った右腕が振り被られる。
「ぐっ!」
「ルシェ!」
<エトワール>で躱すことは出来たが、掠めた衝撃でダメージを受けた。ルシエロが後方まで下がる。ひろのは彼のMPを回復するために<ディスペンサ>を掛けた。
(倒せるかもしれない……!)
 ルシエロの攻撃も、ディエゴの攻撃も通っている。これなら、とひろのはオーガを睨みつけた。
(攻撃に参加するには、場所が悪いね……)
 レインは<フォトンサークル>を再度展開し、味方のサポートに徹する。

「ディエゴさん、ハイトランスを!」
「分かった」
 ハロルドへ、ディエゴが紋章の浮かぶ手を差し出す。彼女はその紋章へ口づけた。
「『Youre My Best Friend』」
 雪の結晶が周囲を舞い、ハロルドの髪の先端が薄柿色から水色へ移り変わるグラデーションとなった。ハロルドはトナカイへ話し掛ける。
「1度で良いんです。オーガが雪玉を投げ終わったタイミングで、可能な限り近づいてください」
 無茶なことを言っている自覚はあったが、トナカイはふるりと頭を軽く震わせただけで、トッと雪を蹴り走り出した。
(好物、いっぱい持ってこないといけませんね)
 身を屈め、ハロルドはトナカイと息を合わせつつ槍<トリシューラ>を構えた。雪玉を投げたオーガの動きが、一瞬だけ止まる。
「行きますよっ!」
 ぐんっ、と風を感じた。
 中衛まで下がったルシエロの横を駆け抜け、オーガの真下へ。
「はあっ!」
 水を掛けられ凍った箇所に、ハロルドは槍を突き出した。キンッ! と甲高い音で穂先が氷に突き立つと、同時に出現した氷の刃がその身を削る。
 止まるためにたたらを踏んだトナカイは今一度身を返し、来た方向へと駆け戻った。オーガはまだ体勢を戻せない。
「ディエゴさん、今です!」

 ディエゴは再び<スピニングショット>を放つために構えた。
「あともう1発、当てれば終わりだ!」
 ハイトランス中で威力は1発目よりも落ちるが、それでも頭部を破壊できれば終わるはずだ。
 ーーそのとき。

 オーガが、明確にディエゴのいる地点を『見た』。

 ぞわり、と背筋に悪寒が走る。
「ディエゴさん!!」
 叫ぶハロルド。
 トナカイが駆け抜けざまにディエゴの服に噛みつき、ハロルドが服を掴み、彼を渾身の力で引き摺った。
 放たれた<スピニングショット>は空へ、そして通路を覆うほどに大きな影が間髪おかず落ちてくる。

 どぉんっ!

 目の前には、大きな雪の山。
 通路を塞ぐ程に大きな山は、オーガから投げつけられた雪玉だ。トナカイに引き摺られていなければ、ディエゴはその下に埋まっていただろう。

 通路が、そしてメンバーが、完全に分断されてしまった。

 インカムへ向かいディエゴは即座に告げる。
「撤退だ! 俺たちはウィティカットたちと合流して庭へ戻る。そちらはそのまま後退しろ!」
『了解した!』
 オーガは雪山の向こう側だ。

 オーガと同じ側にいるひろのとルシエロは、即座にオーガから離れ迷宮の出口へと走る。
 ドスン、ドスンと未だに上がる音は、オーガが自らの腕で回りの通路を殴る音だ。穴は大きく、もうオーガへ容易には近づけない。
「先に戻る! ウィティカットたちは頼んだ!」
『ああ』
 ハロルドとトナカイ、それにディエゴとリオ、レインは洞窟の方へと撤退を急ぐ。

「あのオーガ……。私たちの言葉を、理解していたように見えたな」
 でなければ、ディエゴの攻撃をあのように妨害したりはしないだろう。
 リオの零した呟きには、オーガを倒し雪の精を救い出せなかった悔しさが乗っていた。



●エピローグ
 洞窟では、庭園のメンバーと雪の精が待っていた。
「すまない。キミたちの仲間を、取り戻すことが出来なかった……」
 リオが謝れば、雪の精が店長のメモへ何事かを書きつける。

『あなたたちのいのち、もっとだいじ!』
『大丈夫。他にも戻す方法があるかもしれない』

 そうだよ、とウィティカットも続けた。
「まだあのオーガは迷路を抜けられてない。だから時間はあるさ!」
 そう励ましてくれる彼らを、まずは『冬霞の庭』へ無事送り届けなければ。
 皆は気持ちを切り替え、任務を続行した。



 End.



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター キユキ
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 難しい
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 12月13日
出発日 12月21日 00:00
予定納品日 12月31日

参加者

会議室

  • [20]ハロルド

    2015/12/20-23:56 

  • [19]ハロルド

    2015/12/20-23:27 

    わかった、白猫達にはそのまま隠れていてもらおう
    全てが終わるか、撤退するような状況になったら迎えに来ると言っておく

  • [18]リオ・クライン

    2015/12/20-23:21 

    では、私達もハロルド達についていって、殿組と合流します。

  • [17]ハロルド

    2015/12/20-23:04 

    俺とハロルドは別行動(のちに合流)だが、リオとレインはどうするんだ?

  • [16]ハロルド

    2015/12/20-23:02 

    プランは完成した
    オーガは倒すつもりで行くので、神人は白猫を送り届けた後俺の元に戻るようにしてある
    そして撤退条件は個人的にはスピニングショット(基本攻撃力260+スキル攻撃力358+命中値分攻撃力加算238=856ダメージ)二発で倒れなかったら撤退すべきと判断している(MPもほぼすべて使い切る為)

    あとは、そうだな…投擲もできると思ってペットボトルの水も持っていくつもりだ

  • [15]リオ・クライン

    2015/12/20-22:53 

    ギリギリですいません。
    少しこんがらがってきて・・・。

    殿組とトナカイ組は別行動でいいんですよね?
    その後に合流といった形で。

  • [14]ハロルド

    2015/12/20-19:10 

    舌の根乾かぬうちで悪い

    体高は立った状態での足から背中までの高さだったんだな
    だから、かなりでかい
    二人のりの心配はなさそうだ

  • [13]ハロルド

    2015/12/20-19:05 

    リオも乗るんだな、了解

    懸念がある
    体高150のトナカイに二人ものれるのか
    これは仲間のトナカイを連れてくれば良いが
    白猫と店員達の合流後に護衛はつけなくて良いのか
    神人が護衛にいても良いがそうなると先のトランス解除のリスクが付きまとう
    だからといって、俺はトナカイには乗れないしどうしたもんかな

  • [12]リオ・クライン

    2015/12/20-18:54 

    うーん、トランスの事を考えると私と兄様はトナカイ組でいいでしょうか?
    兄様を後ろに乗せる感じで。

  • [11]ひろの

    2015/12/20-18:02 

    わかりました。ソリと水と、受け持ちます。
    一緒に行動するのも、大丈夫です。(頷く

    >インカム
    トナカイに乗れる人たちと連絡を取るのに、あると便利。だと思います。
    えと。申請、お願いします。

    >戦闘
    私たちは、まず他の人に気が逸れたところに近づいて。水をかけようと思います。
    オーガは大きいから、下の方になりそう、ですけど。

    水がなくなったら、ルシェも攻撃に回り、ます。

  • [10]ハロルド

    2015/12/20-17:16 

    頼む

    ではハロルドは白猫と同じトナカイで店員達との合流を目指すのを希望する
    その間、すまんが俺はひろのとルシェの所にいて良いか?
    ダメージは与えられないが、雪玉を撃って潰すくらいはできると思う
    水の持ち運びもできるしな…インカムも申請できるならしとくか?難易度的に申請通ったらラッキー、な感じになるが。

  • [9]ひろの

    2015/12/20-16:45 

    え、っと。
    それなら、私もルシェもトナカイに乗れないので。
    殿について、オーガの行動を妨害したいと思います。

    水も移動中に凍りそうな気温じゃなさそう、だから。
    ポリタンクに入れて、ソリに乗せて運ぼうと思います。
    用意するのは、20リットルのを3つ(重量60kg)で、いいですか?
    ソリは、借りれない場合は買おうと思います。
    買うのも無理なら運ぶのは2つぐらいに、なりそうです。

    角を曲がったところに、まいたりして1つは移動の妨害に使ってみようかな、って。
    残りは、オーガを固める用で。

    私たちは、オーガに見つかったらトランスしようと思います。

  • [8]ハロルド

    2015/12/20-08:39 

    リオも乗れるなら、トナカイの仲間呼ぶか?

    そうなると白猫を乗せて合流を目指すのが良いかと思うが
    オーガに追いつかれないためにも(その危険は少ないだろうが)急ぐ必要がある
    で、神人と精霊の距離が開くわけだからトランスが切れるかもしれないな

    先にトランスをして効果が切れるかもしれないリスクを負うよりかは、白猫の件を終わらせてから精霊と合流しトランスを済ませたほうが良いんじゃないかと考えている
    戦闘には参加できなくてもやることはあるわけだしな。(乱文のため加筆修正)

  • [6]ひろの

    2015/12/20-08:27 

    ハロルドさん、ディエゴさん。
    よろしくお願いします。

    水……、ポリタンクとかに入れれば持って行ける、かな。

    合流優先、ですね。
    ウィティ、カットくん、も。店長さんと店員さんも、お互い会えた方が安心すると思います。
    いいと思う。(頷く

  • [5]ハロルド

    2015/12/20-00:26 

    ぎりぎりですまんな
    ハロルド(光水)とディエゴ(光風)だ、よろしく

    ハロルドが騎乗5を持っているから問題なくトナカイを乗りこなせると思う
    白猫を乗せ店長たちとの合流を優先させるか、もしくは遊撃と引き寄せに使おうか悩んでいる(その場合白猫は載せない)

    雪だとするのなら、オーガに水をかけ凍らせたうえで攻撃を加えれば体が砕けるのではと思っている。
    あとは道に水をまきながら逃げればいつかは足の部分?と道がくっつき移動を邪魔できる、とか…。
    今このメンツだと、合流を主にするのと、オーガの歩行を邪魔するのが良いかと。

  • [4]ハロルド

    2015/12/20-00:05 

  • [3]ひろの

    2015/12/19-21:04 

    リオさん、お久しぶりです。
    レインさんは。初めまして。(小さくお辞儀

    属性でオーガに不利な人は、今のところいないんですね。
    オーガは道幅と同じぐらいで、高さが5mだと正面からしか相手できない、ので。
    ウィ……、ウィティカット?くんが『樹氷の壁を飛び越えるくらいは出来そう』ってあるから。
    えと、ウィ、ウィティカット、くんに、反対側に回り込んで気を引いて貰って。
    後ろから攻撃する、っていうのがたぶん。いいのかなって、思うんです、けど。
    ウィティ、カットくんが危険だから、避けたい気もして。

    オーガを雪の塊にするっていうのも、圧し潰すくらいしか浮かばなくて。
    ただ、どうやったら圧し潰せるかわからなくて。

    わからないだらけで、もう少し何か考えてみます。

    トナカイに乗れるのは、リオさんと、ウィティ、カットくんだけなのも。
    どうするのがいいのか。(思案

  • [2]リオ・クライン

    2015/12/19-18:32 

    どうも、ひろの。
    リオ・クラインとレイン・フリューゲル兄様だ。

    私は騎乗スキル持ちなので、トナカイには乗れるな。
    属性は私は光、風でレイン兄様が光、水。

  • [1]ひろの

    2015/12/17-21:21 

    え、と。
    ひろの、と。テンペストダンサーの、ルシエロ=ザガンです。
    他にまだ誰もいないですけど。よろしく、お願いします。

    私もルシェも、騎乗スキルがないので。トナカイには、乗れないです。
    雪かきスキルは私がLv1ですけど、あります。

    あと、属性が。
    私が闇、土。
    ルシェが光、風です。

    まだ、具体的な行動とかは浮かんでない、です。
    ……ええと、とりあえずは。これだけです。


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