【寄生】雪やこんこ、兎がぴょんこ(永末 そう マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「う、兎が……兎が襲って来たんだ!」

 少年が酷く慌てた様子で集会所に飛び込んできた時、大人達は互いに顔を見合わせた。「やれやれ、またホラ吹き坊やの戯言だよ」と呆れた様に首を振る大人達。この時期、必ず皆で身に付ける事になっている鈴を使ったアクセサリが、チリリン、チリン……と鳴っていた。
「私達は祭りの準備で忙しいんだ、出て行きなさい!」
 毎年クリスマスを町人皆で祝う此処では、現在大人達が集会所で祭りの計画や準備の為に慌しくしていた。そんな所に、この少年のお出ましだ――彼は、町一番のホラ吹き少年として、町では『悪い意味で』有名人なのだ。そんな少年は、身振り手振りで大人達に必死に訴える。


「本当なんだって!今度こそ本当なんだよ!東の『ユキウサギ公園』に行けば分かるから!
 
 ――ほら。あの公園って、人懐こくて可愛い雪兎が沢山住んでるでしょ?
 アイツらの何匹かがね!何だかすんごく機嫌悪いんだよ!
 何時もだったら、頭ナデナデしても嬉しそうにじっとしてるのに……。
 今日は、手を伸ばした途端に耳をピッタリ伏せて暫く硬直しちゃってさ。
 「ん?」って思ってる間に、怒って飛びかかってきたんだ!
 たっくさん!沢山だよ!4匹……嘘ウソ!20匹!否、50匹!ううん、100匹はいた!
 ほら、見て!噛み付かれて、片っぽ鉄の腕輪が壊れちゃったんだよ!
 折角、今年のクリスマス用にって母ちゃんが作ってくれたのに!」

 大人達は、揃って長く盛大な溜息を吐いた。そうして、「あの雪兎に限ってそんな事する訳ないだろう?嘘吐くのも大概にしなさい!」と言ってこの『ホラ吹き少年』を外へ追い出してしまった。
「本当だってば!信じてよー!」
 追い出されても、少年は左手に付けた腕輪をリンリン!と激しく鳴らしながら訴え続けた。その後ろを、色とりどりの飾りを抱えた集団が横切って行く。チリチリ……と音を立て、「今年からは雪兎にも私らと同じ物を付けてあげましょうね。あの子らだって町の子なんだから。仲間外れにしちゃ可哀想よ」なんて言いながら。
「だ、ダメだよ!アイツらすんごい危ないんだ!そんな物あげても喜ばないぞ!怒るんだぞ!」
 慌ててその集団に掛けた少年の言葉は、やはり聞き入れられない。彼らは、少年の言葉を『いつものホラ話』だと笑って、一切気に留める事なく公園へ向かって行った。

 その暫く後。悲鳴と共に怪我を負った人々が続々と公園から戻ってきた――どうやら、ホラ吹き少年の言葉は真実であったらしい。集会所にいた大人達は、急いで『ユキウサギ公園』の門を固く閉じると、このおかしな事態をA.R.O.A本部に届け出たのだった。


「兎が……雪兎が襲ってくるんです!」――と。

解説

 黒き宿木の種が、町の皆が愛する雪兎達に寄生してしまった様です。寄生兎を倒して、皆で祭りが行える状態にしてあげましょう。
 全てがホラ吹き少年の言う通りならば、数の暴力が皆様を待っている筈ですが……?


≪エネミー≫
 ●寄生された雪兎×?体
  ・異常に毛が多いモフモフの雪兎です。パッと見は、只の白い毛玉。
   オーガの証である角は、恐らく毛の中に埋もれているのでしょう。
   丸まった状態でバスケットボール程の大きさがあります。毛の下の本体は大分小さいとか。
  ・ある条件を満たすか、『攻撃』されるまでは襲い掛かって来ません(『触れる』では反応無し)
   (※寄生雪兎を攻撃した場合、直ちに全ての寄生雪兎が反撃行動に出ます。
     只の雪兎を攻撃した場合、それが傷つくだけで特に変化は起きません)
  ・前歯がとても堅くなっています。噛み付き攻撃は非常に強力だそう。
  ・一見分かりませんが、何故か毛に弾力が付きました。これが奇妙な鎧と化しています。
   地面や仲間などにぶつかると不規則に跳ね返るので、動きが読みにくいかもしれません。
   勢いをつけた体当たり攻撃が好き。
   ダメージが掛かり易いらしく、毛は弾力の割に千切れ易い様です。
  ・見た目はアレですが、一応D級オーガ程度の力を持っています。

  ※後に確認した所、公園に正息する雪兎の数は100羽程だそうですが、
   現在公園内に確認できる数は20羽程度との事。
   その内の攻撃的な何羽かが寄生雪兎なのでしょう。
  ※寄生雪兎は『あるもの』が嫌いらしく、それに強く反応します。
  ※もし何か必要な物があれば、町人が貸してくれるとの事です。


≪場所≫
 ●ユキウサギ公園
  ・野生の雪兎が沢山住み着いている公園。町の東側隅に存在しています。
   降り積もった雪だけのある静かな場所です。
  ・町人は、「寄生されているものは仕方がないが、
   寄生されていない雪兎は出来るだけ傷つけて欲しくない」と言っています。
  ・町人は、現在この周辺には存在しません。


ゲームマスターより

 黒き宿木の種、きっと寄生する相手を間違えちゃったんです……なんて。
 ごめんなさい、可愛らしい雪兎が暴れる様を想像して出来てしまったのが此方のエピソードになります。何故か、雪兎がぼよんぼよん跳ねる毛玉ボールと化しておりますが。エネミーがこんな状態なので、リザルトは少しだけコメディ調になるかもしれません。
 折角皆でのクリスマスを控えているんです。町人達には、『ジングルベル×2、鈴が鳴る~♪』なんて歌いながら、雪兎を素敵にトリミングしてあげて欲しかったですね。彼らもたまにはお洒落したいでしょうから……(本当に雪兎らが喜ぶかは分かりませんが)
 難易度は『普通』となっていますが、皆様のプラン次第で大分変化するかもしれません。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  村人に頼んで「鈴を使ったアクセサリ」を借りる

雪兎たちを見つけると目を輝かせ

もこもこで可愛い…!
こんなに可愛い雪兎なのに、黒き宿木の種が宿ってしまったなんて
せめてこれ以上、被害が広がらないように頑張ろう

公園についたらトランス
気をつけてねシリウス
…転んだりなんてしないもん(唇を尖らせて)

戦闘が始まったら 鈴を鳴らし雪兎たちを避難させた場所から引き離す
向かってくる兎を一体ずつ確実に倒す
相手をよく見て 仲間と連携して動く
避難した雪兎たちの方へ寄生雪兎が飛んで行かないように跳ね飛ばす方向には注意
向かっていきそうなら盾に

戦闘後 本物の雪兎を撫でて笑顔
良かった これであなたたちもお祭りを楽しめるね


瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
  村人から鈴のついた腕輪を借ります。
敵は鈴が嫌いなのでは?
これで寄生雪兎の選別が出来れば、普通の雪兎を傷つけずに済みます。
ミュラーさんが寄生雪兎を引きつける為にも、向こうから襲ってきた方が都合が良いのです。
公園に着いたらトランスします。

私はミュラーさんの攻撃力を杖の効果で上げます。
寄生兎の動きを良く見てミュラーさんに敵の動きを知らせ、死角を無くします。敵数が多い時は彼と背中合わせになり彼の背を護ります。
周辺も良く見て、鈴音による敵数増加を警戒。
公園の中に隠れている可能性を考慮。
彼のMPが減ってきたらディスペンサ。
味方の動きにも気を配り、私達が遠距離武器の攻撃を邪魔しないように気をつけます。


シャルティ(グルナ・カリエンテ)
  開幕時にトランス

雪兎に寄生……こんなこともあるのね
…まあ、怪しいのは分かるけど
……あんたが言いたいことも分からないわけでもないけど

ところでグルナ、(グルナに目配せ)
あら、分かってるなんて珍しい

・あらかじめ、公園の広さ、逃げ道などがあるか見ることができそうなら確認させてもらう

戦闘中>アラノアさんたちと雪兎の保護

・寄生されていない雪兎を安全地帯へ
・自身の精霊は斬りかかるので神人は基本的に寄生されてない雪兎を守る
・寄生されていない雪兎に被害が及ばないように気をつける
・こちらに寄生兎がやってくるようなら寄生されてない雪兎を剣で守る


シャルル・アンデルセン(ツェラツェル・リヒト)
  男の子が言うにはことではたくさん!との事ですが…今確認できる数は20羽なんですね。
たぶんびっくりして思わず「たくさん!」って言っちゃったんでしょうね…こんな可愛い雪兎に襲われたらビックリもしてしまいます。

雪兎さん達、特に寄生された兎さんが苦手なのはご報告頂いた話と皆さんとの相談で鈴の音が苦手なのではないかと。
だから襲ってきたのでしょうね。

街の方からは鈴のついたアクセサリーをお借りして。鳴らしてみれば普通の兎さんと寄生された兎さんの見分けがつくと思います。
それを頼りに攻撃をすれば普通の兎さんに被害が行かないようにできるかと。
鈴を鳴らすときはアプローチを使ったミュラーさんの背後から鳴らします。


アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
  役割:雪兎の保護係
公園に入る前にトランス

わ、本当に毛玉みたい…
ふわもこ可愛い…でもこの内何羽かが寄生されてるんだよね…可哀想に…

行動
鈴を使ったアクセサリは身に付けない
まず最初に雪兎に近付いて、触ったり持ち上げてみたりする
安全そうなら雪兎を持ち運んで一ヵ所に集める
鈴を使ったアクセサリを持ってる人が判別し寄生兎が引き付けられたら雪兎を公園の角の方に出来るだけ抱えて避難させる
全部避難させたら雪兎達の前に陣取り、片膝ついて盾を構えて警戒
雪兎が動き回らないように見張りも兼ねる
怯えている子がいればメンタルヘルスを試して落ち着かせてみる

優しく撫でつつ
大丈夫…私達が絶対に守るからね…

終了後は思う存分もふりたい


●雪原の毛玉とウィンクルム
 「『盲亀の浮木、優曇華の花』」
ある者らは、公園に入る前に準備を済ませようと。
「『皆を、護って』」
ある者らは、公園に入ると直ぐに慣れた様子で。
「『我に代わり力となれ』」
ある者らは、神人の妙に棒読みなスペルと共に。
「……『罪には罰を、花には愛を』」
ある者らは、少しぎこちない様子で。
「『この手に宿るは護りの力』……気をつけてね」
ある者らは、気遣いの言葉を共に。
数の知れない敵に備えて力を解放する。培われた絆が生み出すオーラが、ある者らを強く、ある者らを弱く煌めかせた。


 先程、契約の言葉と共にリチェルカーレが掛けた「気を付けてね」の言葉に、シリウスは小さく溜息を吐く。
「リチェ。そっちこそ、兎に体当たりされて転んだりするなよ」
 軽口めいてはいるが、そこには彼なりの「無茶をするな」という気持ちを込められていた。しかし、その言葉を受けたリチェルカーレは「……転んだりなんてしないもん」と唇を尖らせる。子どもっぽいその仕草に、彼は肩を竦めた。

「広さはそれなりって所ね。あっちの角は植林されてるのかしら……」
 予め戦闘場所となる公園を確認するシャルティ。公園と言うには遊具も何も無い、只雪だけが降り積もっているこの場は、寧ろ『空地』と言った方が良いのでは無いかとも思う。一箇所半端に飾り付けられたまま放置された大きな樹が立つ角が見える他には、特に気になるものは見当たらない。

「例の雪兎は、あれで間違いない……ですよね?」
 瀬谷 瑞希は、少し自信無さげにウィンクルムらが公園に入るなり姿を現した者らを指さした――公園に敷かれた雪の絨毯上には、どんどんと白いボールが出来上がっている。よく見てみれば、それらは微かに動いており、つぶらな目で来訪者達を静かに観察している様だった。噂に違わぬ毛玉っぷりだが、例の雪兎はこれらで間違いない様だ。
「これは、雪から毛玉が生えている様にしか見えないな……」
 ガルヴァン・ヴァールンガルドの例えは言い得て妙であった。まさに、あれは『雪から毛玉が生えている』様な光景――見様によっては愛らしいだろうが、見様によっては酷く奇妙な光景である。やがて、白雪の海の中に跳ね始めたその数は、二十羽程だろうか。数は事前の情報通りの様だ。
「わ、本当に毛玉みたい……」
「「もこもこで可愛い……!」」
 アラノアとリチェルカーレは、その姿を見た途端揃って顔を綻ばせた。噂通り人懐っこいらしい雪兎が近づいてくるのを見てキラキラと瞳を輝かせるリチェルカーレ。その横では、アラノアが早速雪兎に手を伸ばしている。
「この内の何羽かが寄生されてるんだよね……可哀想に」
「せめてこれ以上、被害が広がらない様に頑張りましょうね!」

 そんな、すっかり雪兎に心ときめかせてしまっている者が居れば――
「雪兎に寄生……こんな事もあるのね」
「けど、ホラ吹き小僧の事なんだろ?信じて良いモンなのか……」
 ――この様に、ときめく以上に疑う者も居る。シャルティは、じっと見つめてくる雪兎の視線を受けて「まぁ、怪しいのは分かるし、あんたが言いたい事も分からなくはないけど」と、グルナ・カリエンテの言葉に返した。
「どっちなんだよ、お前」
 シャルティはそれには答えず、代わりに「所で……」と彼に目配せする。
「何でこっち見やがんだよ……言いたい事は大体分かる。毎回同じ事言われりゃ分かるっつーの」
「あら、分かってるなんて珍しい。私はアラノアさん達と保護に回るから……良いわね?」
 念の為に釘を刺し、さっさと雪兎の避難を始めるシャルティの背に向けて、グルナは「だから分かってるっつーの」とぼやいた。

 この様に、ほんの少し疑いを抱く者がいる中で――
「見た目では判別がつかないな」
――淡々と、冷静に任務に就く者も居る。公園に集まる雪兎達を見渡して無表情に呟かれたシリウスの言葉通り、此処にいるものは全て凶暴さの欠片も見えない普通の雪兎の様に見えた。
「その為に『鈴のアクセサリー』をお借りしたんです。寄生された雪兎達は『鈴の音』が苦手な様ですから、これで選別できる筈ですよ」
 まだ鳴らさない様に、とそっと鈴の腕輪を持ち上げる瑞希。これは、事前に町人から借りていたものだ。
「あまり多く寄生されていないと良いけどね。数が多いと厄介だから……」
 フェルン・ミュラーは、そう言いながら公園内を跳び回る雪兎らに視線を向けた。ホラ吹き少年の言う通り100匹もいるなんて事はまず無いだろうが、今此処にいる半数以上が寄生されていれば正直辛い戦いとなるだろう。

「男の子が言うには『たくさん!』との事ですが……多分吃驚して、思わず『たくさん!』って言っちゃったんでしょうね。こんな可愛い雪兎に襲われたら吃驚もしてしまいますよ」
 ――少年を『ホラ吹き』と思う者が多い一方で、こうして少年を擁護する者もいる。「仕方ないです」と言った様に笑うシャルル・アンデルセンに、ツェラツェル・リヒトは侮蔑的な視線を送った。
「お前は本当に世間知らずだな。そんな事だからノグリエに上手い具合に騙されるんだ――純粋なのか……それともそれすらも演技なのか」
 当たりの強い彼の言葉に、シャルルは少し表情を曇らせる。ツェラツェルは、そんな彼女から視線を外すと、「……さっさと始めよう。保護に回ってた者はもう動いているぞ」と皆に声を掛け、ホルスターから銃を抜いた。


 やや離れた所に、真っ白な雪兎らの群れが見える。寄生されていない雪兎を保護する役割を担うアラノアとガルヴァン、シャルティが、既に安全そうと思われる雪兎達を一カ所に纏めていた。
「――では、鈴を鳴らしてみましょうか」
 『プロテクション』と『パプティマス』を事前に使用してしっかり守りを固めたフェルンの背後から、鈴を持った者らが構え――澄んだ美しい鈴の音を、公園に幾度か響かせる。



●澄んだ鈴音と暴れ兎
 リーン、リン!鈴が鳴る。
 耳を立て、「何だ、何だ?」と言うかの様に鈴の音の鳴る方を一斉に見遣る雪兎達。その中に、不自然に身を強張らせたものの姿があった――群れの中に二羽、そこから外れた所に一羽。他の兎達と違って、耳をピッタリ伏せて音を締め出している。けれども、それも暫くの間の事。彼らは突然弾ける様にその場で「びょん!」と高く一跳ねし、着地と同時に鈴を持つ者らを向いてカッ!と前歯を見せた……容貌の所為で、ちっとも恐ろしさは感じない。それどころか間抜けに見える威嚇である。

「上手く引き寄せられてくれた様だね――じゃあ、このまま此方に注意を向けて貰おうか」
 覇気と共にフェルンがオーラを放つ。寄生兎の視線が一斉に彼を向き、そちらへ向かって次々跳んでくる――途中仲間の体にぶつかるせいで、横に、斜めに「ばよーん、ばよよーん」と跳ね返っている様は、やはりちっとも恐ろしくない。
「正面から二羽やや不規則な軌道で。左手後方から一羽ほぼ直線状に。合計三羽来ますよ。気を付けて!」
 寄生兎の位置を正確に伝える瑞希。彼女は、状況確認をしながらも杖を軽く振るい、パートナーを支援する為に彼の力を増強させる。その直後、やってきた一羽をフェルンがやや上空へと弾いた。

 弾かれた寄生兎を追うように、瞬時に前方へシリウスは動いた。徐々に加速する剣劇が寄生兎を斬りつけていく。リチェルカーレも、彼に続いて自分の剣を振り払った。日頃少しずつパートナーに教わっている剣術は彼ほどの威力は無いが、その型はどことなく似ていた。直接的では無かったが、「無理をするな」と伝えていたシリウスは、積極的に前に出る彼女にちらと心配げな視線を送る。しかし、彼女には退く気は無い様であった。

 大剣を構えて颯爽と走り出したグルナ。その瞳を愉しげに光らせ、シリウスらの後に続いて目の前の獲物に剣を振る。丁度彼らに体当たりを仕掛けようとしていた寄生兎は、自ら当たりに行くように剣を受けて後方へ飛ぶ。そして、そこにいた仲間の体を何処か適当な所へ跳ね飛ばした。ワンバウンドした後、コロリと仰向けに引っ繰り返る寄生兎。動き出すその前に……と追撃に入ったシリウスの剣を受けて、早くも兎が一羽動かなくなった。グルナは、それを見てがっかりした様な溜息を吐く。
「数が少ねぇ上に弱ぇな……やっぱり、ホラ吹きはホラ吹きか」
 思いの外弱い敵に拍子抜けするが「まぁ、戦えれば何でも良いけど」と、納得させる様にグルナは自分に言い聞かせる。彼は、直ぐに先程仲間の体にぶつかって跳んでいった寄生兎を見つけると、狙いを定めて飛び掛かった。

「……悪気の無い嘘だってあると思います」
 グルナが思わずつぶやいた『ホラ吹き』という言葉が引っ掛かったのか、チリチリなる鈴に触れてシャルルが呟く。その呟きを耳にしながら、ひたすらフェルンに向かって体当たりを続ける一羽の雪兎に向けて、ツェラツェルが『ダブルシューター』を放った。その目元が、少しばかり険しくなっている。
「嘘も『罪』になる事があるだろうに――『罪人』がそれを言うのか」
 どこか不穏気な様子に、二人を覆うトランスの光が微かに揺れた。ツェラツェルは、踊り跳ねる寄生兎に再び幾つもの銃弾を放つ。光が揺れたほんの一瞬、微かに銃弾がその速度を緩めた様な気がした。

「……敵数が多いと、此方に不利だからね。仕留めさせてもらうよ」
 『盾』となって攻撃を受け止めていたフェルンは、遠距離攻撃を受けて目の前に転がった寄生兎へ反撃に出た。カッカ!と、何度も前歯を打ち鳴らす寄生兎の体中央へと斧を振り下ろす。しかし、タイミング悪く他所から跳ねて来た別の兎が仲間を弾き、それは空振ってしまった。その隙に体当たりしてくる第二の寄生兎を、瑞希が弾く――直後、再び遠距離から逃げ場を奪う様な援護射撃が来た。射撃から逃れられずに動きの止まっている寄生兎目掛けて、「今度こそ」の思いでまた斧を振り下ろす――綿を斬る様な妙な感覚が斧から腕へと伝わった。寄生兎は、ぼてっと音を立てる様にまた一羽その場に倒れた。
「これで二羽目……残りは一羽ですね」
 先程跳ねてきた寄生兎には、既にグルナが対峙していた。この任務、案外簡単に終えられそうだ。しかし……と、瑞希はちらとシャルルらの様子を伺った――調子の悪そうな二人が気掛かりだった。


 そんな時、遅れて現れた一羽の雪兎がひそかに仲間を探して樹の下へ飛び跳ねて行った。



●鈴音と兎の大移動
 リーン、リン!鈴が鳴る。
 一所に集め終わった後に響いた音に、雪兎らの耳が急にピン!と立つ。「何事か」と音の方角を見つめる兎の群れの中、耳をピッタリ寝かしつけて固まる兎の姿が数匹見えた。「ばびょーん!」と、弾丸の様な勢いで二羽の兎が群れから飛び出す。彼らは互いに競い合うように体をぶつけあいながら、鈴の音の元へ向かって行った。余程鈴の音が嫌いらしく、此方には全く目もくれない。

「……吃驚した。集めた子達、触れた感じじゃ全部『安全そう』だったのに。本当、見ただけじゃ区別付かないね」
 残された十数羽にもなる雪兎は、慌てふためいた様子でぼっふんぼっふん!不器用なジャンプをしながら逃げ惑っている。
「ちょっと!そっちは危ないから……!」
 アラノアは、急いでそれらを捕まえられるだけ捕まえる。もふもふの毛の下から小さな心臓がトクトク早鐘の様に鳴っているのが感じられた。
「あの跳躍だと、万が一の時すぐに接近されるな……角まで避難させるぞ」
 同じく抱えられるだけ抱えたガルヴァンが公園の角へと移り始める。シャルティは、暫く戦闘の始まった場所と公園角をあちこち見渡した後、「ちょっと待って」と二人を引き留めた。
「そっちの角より、あっちの角の方が良いと思うわ。距離も十分開くし、何より『何も無い場所』で盾を構えてるより、『障害物のある場所』の方が何かと都合が良いと思うから」
 そう言って、始めに確認した『大きな樹の立つ角』を指さして見せる。
「……成程」
 見比べた後、二人共が納得をする。そうと決まれば、寄生兎らが此方に気付く前に移動しなければ――彼らは、兎を抱えて急いで角へ向かう。事前に「安全」を確認できずに集められなかった逸れ兎を拾いながら。


 樹の下へようやく全てを避難し終わり、警戒を解かぬまま各々盾や武器を構えて戦闘の行方を見守る。戦闘している者らが動く度に鳴っているのだろう、微かに鈴が鳴る音が此方まで聞こえてきた。十数羽にもなる雪兎の群れを見張りながら保護するのは、これで中々難しい。盾を構えて敵が来ないか警戒しながらも、雪兎が自分らの手の届く距離から離れてしまわない様、一々注意を払わなければならないのだから。

「……もう、どこまで行くのよ」
 少し目を離した隙に逸れた雪兎を抱えて戻るシャルティ。ちら、と視線を戦闘する者らに――否、自分の相方に目を向ける。『何時ものクセ』は若干抑えられている様だが、やはり相変わらずその戦い方は荒々しい。ふぅ……と息吐いて視線を他所へ移す。何処からか、高く素早く跳ねながら雪兎の群れに向かってくる兎――否、寄生された兎が見えた。
「敵が来てるわ!」
 警告の声を発する――しかし、件の寄生兎は跳ねる勢いそのまま樹に激突した。姿が何処にも見えないが、どこか他所へ跳ね返ってしまったのだろうか?
「何て間抜けな……」
 思わずそう漏らさずにはいられない出来事である。「ドササッ!」と音を立てて、先程寄生兎がぶつかった勢いで揺れた樹から雪が落ちた。「……これは、思いがけない攻撃だな」と、頭に落ちた雪を払いながらガルヴァンが仏頂面で呟く。そうして、不運にも雪に埋もれてしまった雪兎を救助する。

 その最中、「ボスン!」とまた雪が落ちてきた。雪兎らの傍に落ちたそれは、真っ白で丸くてもぞもぞ動く。
「雪じゃない、寄生された兎だよ!」
 気付くと同時に、アラノアが雪兎らを背に急いで盾を構える。樹から落ちてきた寄生兎は普通の雪兎の群れを仲間だと勘違いして近づいてきたらしい。彼らの前で片膝をついて盾を構えるアラノアへ、馬鹿正直に突進してくる――千切れた毛と共に、兎は上手く跳ね返ったが……またも樹にぶつかって背中から落ちた。
「あんたはこっちに来ちゃダメでしょ!」
 盾で雪兎を守るアラノアの代わりに、シャルティは寄生兎を追い払おうと片手剣を繰り出す。分厚く弾力のある毛が幾らかパッと飛び散った。仲間との接触を妨害してくる彼らに、寄生兎はカカカッ!と前歯を幾度か打ち鳴らして怒り、噛みついてやろうと跳んでくる。
「――退け!」
 『前歯の一撃は重い』それを聞いていた彼は、突進してくる寄生兎の前へ躍り出た。素早く防具に食人植物の力を憑依させ、強力な前歯による攻撃をカウンターでやり返す。
「ちっ……!」
 重い攻撃を受けてなのか、それとも飛び散る毛が邪魔なのか。舌打ちしながらも、ガルヴァンは直ぐに両手剣を構える。そして、まるでバットを振る様に思い切り寄生兎を打ち返した。
「わぁ……ホームランだよ、ガルヴァンさん」

 寄生兎はまるで白いボールの様に、遠くへ飛ばされていった。



●最後の寄生兎の最期
 鈴音を響かせ、七人がかりで残っていた一羽を仕留める――特に苦戦する事も無く全てを倒しきった。今回は、上々の出来だろう。「お疲れ様」と互いに言い合いかけた時その時。
「うわっ」
 突然『ボール』が飛んできた――否、勿論ボールではない。ガルヴァンが飛ばした寄生兎が此処まできたのだ。兎はウィンクルムらの手前でパタン……と倒れると、すぐさま跳ね起きた。
「雪兎を保護している方から飛んできたようですが……何処かに隠れていたのを見落としたのでしょうか」
 七人に囲まれながら、ばよんばよん飛び跳ねる寄生兎。ウィンクルムらの持っている武器を自慢の前歯で壊してやろうとでも考えたのだろうか。勢いよく跳ねながら前歯をカッカ!と鳴らして跳ねている――その合間に、保護されている雪兎らの方へ視線を送って、高く飛び跳ねて見せているのは何故だろうか。
「ちょっと可哀想だけど……」
 公園の平和を取り戻すには、倒すしかない。鈴の音を響かせて、最後の寄生兎と戦う。勝敗はあっという間につき……倒された寄生兎は、やはり何故か雪兎らの方を向いて動かなくなったのだった。


 寄生兎がやってきてから、雪兎らはお互いに身をくっつけ合って大人しくなっていた。まるで『おしくらまんじゅう』の様に固まっている彼らの耳や鼻が落ち着きなく動き、その体の毛が逆立ってより一層体が大きく見える。
「不安がってるみたいね」
 戦闘の様子を見守る目を雪兎に移して、シャルティが言う。アラノアは、先程からそんな雪兎らの傍らに寄り添って優しくその体を撫でてやっていた。
「大丈夫……私達が絶対に守るからね……」
 何とか落ち着かせてやりたくて、繰り返し声を掛け優しく撫でる。「雪兎にその様な事をして、効果があるとは思えんが」とのガルヴァンの言葉に「そうかもね」と返すも、「けど、もしかしたら効果があるかもしれないから」と、手を止める事無くアラノアは宥め続けた。


 間もなくして、雪兎らがおしくらまんじゅうを止めて自由に動き始めた。彼らが不安がっていた寄生兎が、残らず退治されたらしかった。



●雪原の白兎と人々
 無事討伐を終え、公園とは名ばかりの空き地には元の平穏が戻った。雪の絨毯の上には、また白い毛玉が生えている。これといった怪我も無く元気そうだ。

「良かった」
 保護されていた雪兎らが全部無事なのを見て、リチェルカーレが心の底から安堵した様な笑顔を見せる。「これで、貴方達もお祭りを楽しめるね」
傍に屈み、その体を撫でてやる。雪兎は、ぺったりと伏せて気持ち良さそうに撫でられている。その様子に、益々笑みが深まった。優しい笑顔で兎を撫でる彼女の様子に、何時も無表情なシリウスが目元をそっと和らげた。

「もっこもこ……!」
アラノアは、雪兎を抱きしめて思う存分そのもふもふ感を満喫していた。彼女が抱いている雪兎は、先程まで必死で落ち着かせようと試みていた兎である。すっかり大人しくなった兎に「効果あったんだぁ……」と嬉しそうに呟いた。「脅かす者が居なくなったから落ち着いただけだろう」とガルヴァンは言うが――真実は兎にしか分からない。

「念の為もう一度鈴を鳴らして回りましたが、もういない様ですね」
腕輪を外して、ほっと一息つく瑞希。「……期待したのに」とつまらなさげに呟くグルナに、「まだ暴れるつもり?」とシャルティが呆れている。そんな二人の横で「おいで」と愛想よく兎に声を掛ける瑞希に、「ああ」とフェルンが笑った。
「そういえば、ミズキは動物が好きだったね」
 頷きながらそっと兎を抱き上げると、それは柔らかく温かかった。

 和やかな空気に変わった公園を眺めながら、シャルルは戦闘中のとある事を振り返る――微かに揺れるトランスの光、パートナーの撃つ弾が僅かに速度を落とした様に見えた事。『トランスは、相手との絆の強さが影響される』と言うが……ちら、とツェラツェルを見れば、彼もまた何かを思案している様であった――いつか今より僅かでも親しくなれるだろうか。


 雪兎が元気に跳ね回る中、ある場所で一羽の雪兎が怪我を負って倒れている『元』寄生兎の傍にそっと寄り添った。





「雪兎がヘンじゃなくなったよー!」
 雪降る町に少年の声が大きく響く。町中を駆け回る足音と共に、新しい鈴の腕輪がリンリン!と音を響かせる。
「姉ちゃん達が、あっという間に倒しちゃったんだってさ!あのヘンな雪兎が一斉に飛びかかってきても、バーン、ドーン!ってやって一分……ううん!10秒で倒したんだ!――で、ヘンな雪兎も正気を取り戻したんだよ!」
 ……相変わらず少しホラが混じっているが、勿論町人らは何時もの事なのでそれを鵜呑みにしない。


 今年の冬。皆が愛する雪兎ら含め全員でクリスマスが祝える事を、町人達は喜んだ。







依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 永末 そう
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 12月01日
出発日 12月09日 00:00
予定納品日 12月19日

参加者

会議室

  • [13]リチェルカーレ

    2015/12/08-23:40 

    アラノアさん、お返事ありがとうございます。では私たちは討伐係の方で動かせてもらいますね。
    避難させた雪兎たちの方へ敵が行かないように、引きつけながら動くつもりです。

  • [12]アラノア

    2015/12/08-21:50 

    保護係は現在私とシャルティさんの二人と、護衛兼討伐にガルヴァンさんといった感じです。
    角に集めた状態の雪兎の規模は気になりますが、防衛の方はなんとかなりそうな気はします。

  • [11]リチェルカーレ

    2015/12/08-20:29 

    人数が揃いましたね。心強いです。皆さん、よろしくお願いします。

    ミュラーさんがアプローチを使ってくださると、安心して動けそうです。ありがとうございます。
    シリウスは攻撃担当、スキルはカウンター効果のあるユニゾンを持っていくつもりです。私も攻撃に行こうかな、と思っていますが保護係に人数がいるようなら動きますので教えてください。

  • [10]シャルティ

    2015/12/08-18:58 

    番号合わないのは私の仕業。ごめんなさい。
    シャルティとHBのグルナ。背後事情で出発まで見てられるかどうか分からないけど参加するわ。

    アラノアさんの書き込みを見て、改めて解説を確認したら、納得したわ。
     アラノアさんが上げた通りとして考えるなら雪兎の嫌いなものって「鈴の音」っぽいわね。

    グルナはジョブスキル使わない予定。
    普通に、っていうのもあれだけど、斬りかかろうと思ってるわ。

     …で、私も保護係に立候補するわ。
    グルナには前に出て戦ってもらおうかと考えてる。

  • [9]アラノア

    2015/12/08-18:39 

    寄生雪兎について

    ある条件を満たすか、『攻撃』されるまでは襲い掛かって来ません(『触れる』では反応無し)
    ※寄生雪兎を攻撃した場合、直ちに全ての寄生雪兎が反撃行動に出ます。

    ・前歯がとても堅くなっています。噛み付き攻撃は非常に強力だそう。
    ・一見分かりませんが、何故か毛に弾力が付きました。これが奇妙な鎧と化しています。
     地面や仲間などにぶつかると不規則に跳ね返るので、動きが読みにくいかもしれません。
     勢いをつけた体当たり攻撃が好き。
     ダメージが掛かり易いらしく、毛は弾力の割に千切れ易い様です。
    ・見た目はアレですが、一応D級オーガ程度の力を持っています。

    「『触れる』では反応無し」というと、持ち運んでもOKということでしょうか…?
    まずアクセサリを持ってない人(保護係)が近付いて、雪兎を一ヵ所に集めたいですね。(保護と判別をしやすくするために)
    そして寄生雪兎を一体攻撃したら全ての寄生雪兎が反撃行動をしてくるので注意が必要ですね。
    雪兎は保護係の人が公園の角の方に抱えて運ぶなりして避難させて、雪兎が怪我しないようにがっちりガードする必要がありますね。
    私は一応盾を持っているので保護係になろうかと思います。(因みにガルヴァンさんは護衛と討伐半々の予定)

  • みなさんよろしくお願いしますね(ぺこり)

    えっとパートナーのツェラさんはマキナのブレストガンナーです。

    寄生雪兎については皆さんのご指摘通り。
    寄生された雪兎はアクセサリーについた鈴の音が嫌なんでしょうね。
    これを利用すれば見分けはつきそうです。
    村でアクセサリーをお借りできればその辺は大丈夫そうです。

    ミュラーさんがアプローチを使っていただけるのなら安心してアクセサリーの鈴を使えますね。
    私は鈴を使用。ツェラさんが引きつけられた雪兎を攻撃と言う作戦になりそうです。

  • [4]瀬谷 瑞希

    2015/12/08-00:30 

    間際の参加で失礼いたします、瀬谷瑞希です。
    パートナーはロイヤルナイトのミュラーさんです。
    アラノアさんは初めまして。
    リチェルカーレさんとシャルルさんはお久しぶりです。
    ご指導、よろしくお願いいたします。

    寄生雪兎の嫌いな物はアラノアさんのご指摘と同じ、と私も考えています。
    寄生されている/いない、の選別がこれで出来そうですね。
    寄生雪兎は見た目より強そう(D級相当)なので、
    ミュラーさんは「寄生雪兎の引き付け・討伐」:アプローチⅡでの敵引きつけを主
    という方向でプランを考えています。
    敵の攻撃をある程度引き受けますので、壁にでも使っていただければ。

  • [3]リチェルカーレ

    2015/12/07-23:51 

    飛び込みで失礼します。参加させて頂きます、リチェルカーレといいます。パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウスです。よろしくお願いします、ね。
    お話を聞いた限り、私も「鈴を使ったアクセサリ」だと思います。男の子も、今年用に作ってもらった腕輪を壊された、と言っていますし…。村の人にお願いしたら、貸してもらえそうですね。

  • [2]アラノア

    2015/12/07-19:39 

    アラノアとシンクロサモナーのガルヴァンさんです。よろしくお願いします。

    早速キーになりそうな部分を抜粋
    「この時期、必ず皆で身に付ける事になっている“鈴を使ったアクセサリ”」
    雪兎:何時もだったら、頭ナデナデしても嬉しそうにじっとしてる
    寄生兎:今日は、手を伸ばした途端に耳をピッタリ伏せて暫く硬直→「ん?」って思ってる間に、怒って飛びかかってきた

    ※寄生雪兎は『あるもの』が嫌い
     現在公園内に確認できる数は20羽程度
     その内の攻撃的な何羽かが寄生雪兎

    プロローグを読む限り、寄生兎が嫌いな物は十中八九「鈴を使ったアクセサリ」もしくは「鈴の音」でしょうね…(他にも襲われた人たちに話を聞いて何かヒントが分かればいいんですが…)

    人数が少ないので、「寄生兎の引き付け・討伐」「雪兎の保護・護衛」をそれぞれの組で担当する事になりそうですね…

  • こんにちは、シャルル・アンデルセンです。
    よろしくお願いします(ぺこり)

    他に依頼参加される方をお待ちしていますねー。


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