眠れる町の大時計(永末 そう マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「昔々。貴方のお爺さんのお父さんが、まだ子供だった頃。
 様々なカラクリが働く音と、透き通った音楽が何時も響く、
 不思議で美しい町がありました。
 名は知られていても、場所は知らない。
 噂を聞く事はできても、姿を見る事はできない。
 まるで幻の様だけれど、本当に何処かにあった小さな町でした。
 けれども、その町には悲しい物語があったのです――。

 その町は、沢山の職人がひっそりと集まり、好きな物を作る小さな町でした。
 集まる職人達は只の職人ではありません。
 誰もがとびきり腕利きだけれど、その分とびきりプライドが高くて、
 とびきり良い作品を作れる才能がある自分を、
 『特別だ』と思い込んでいる人ばかりだったのです。
 彼らは「自分達の技術をきっと盗むに決まっている」と言って、
 よそ者を嫌っていました。
 ですので、昔馴染みの数人の商人しか、その町には入れませんでした。
 この町は、多くの才能ある人達によって栄えはしましたが、
 よそ者を受け入れない為、何時までも小さなままだったのです。

 さて。
 この町には他の町と同じ様に町長さんがおりました。
 町長さんは、何でも作れる町一番の職人でしたが、
 中でも、ある『特別な箱』を作るのが得意でした。
 それは、とても細かな模様が施された美しい箱でしたが、
 ただ美しいだけではありません。
 箱の背にある『秘密のネジ』を巻いて開くと――
 中に作られた小さな人形達が、クルクルと動き出し、
 それに合わせて美しいメロディーが箱から溢れ出します。
 そうです。
 彼の作る『特別な箱』とは、『オルゴール』の事なのでした。
 彼の作るオルゴールは、どんな者も魅了する代物で、
 『音の宝箱』とさえ呼ばれました。
 そんな町長さんは、オルゴールだけでなく、
 他の職人達と力を合わせて、町の中央に立派な時計台も作りました。
 オルゴールと同じ、沢山の装飾とカラクリを備えていて、
 一時間毎に、美しいメロディーを響かせる大時計です。

 そんな町長さんには、奥様と娘がおりました。
 娘は大変美しい声を持っていて、
 その歌声には、お父様の作るオルゴールも勝てません。
 娘には、密かに思いを寄せる青年がおりました。
 その青年というのは、
 三月に一度だけこの町を訪れる、ある商人の息子でした。
 娘は、この青年を一目見た瞬間に恋をしました。
 そして、それは青年もまた同じだったのです。
 娘は、青年がやって来る日を心待ちにして、
 お父様の作った時計台から町の外を眺め続けました。
 青年は、娘に会える日を夢に見て、
 お父様と共に行商の旅を続けました。
 そして、三月に一度。
 二人は、時計台の上でこっそり待ち合わせるのです。
 そこで、三月分の想いを語り合い、また会う約束をして別れるのです。
 そうやって、誰にもその恋を知られずに過ごしていました。

 しかしある時、とうとう二人の恋は町長さんと奥様に知られてしまいました。
 町長さんと奥様は、娘の恋を許しませんでした。
 何故なら、娘の恋する相手は『よそ者』。
 自分達の大事な技術を盗んでいく者かもしれないのですから。
 更に何故なら、娘の恋する相手は『物作りの才能が無い者』。
 自分達より劣った男に、『特別な』自分達の娘をやる訳にはいかないのですから。
 青年の様な商人達によって、物やお金が入り、町が栄えている事は、
 町長さんも奥様もよく分かっていました。
 けれども、だからといって娘の恋を許す事はどうしてもできなかったのでした。
 ですから、町長さんは、青年と青年のお父様である商人を
 今後一切町に入れないと決めて、追い払ってしまいました。

 それを聞いて、娘は悲しみました。
 けれど、「いつかきっと、また逢いに来てくれる」
 そう信じて、一つの小さなオルゴールを作ったのです。
 それは、お父様が作る物よりずっと粗末な物でしたが、
 お父様が作る物以上に美しい音を響かせるオルゴールでした。
 その音は、まるで青年を想う娘の切ない歌声の様でした。
 娘は、出入りの許されている他の商人に、
 「彼にこれを渡して。
  『ずっと、時計台で待っているから』と伝えて」
 そう言って、オルゴールを託しました。

 それから幾日が過ぎ、それが年となって更に流れた後、
 その町は、突然の悲劇に見舞われました。
 恐ろしい魔物達に襲われてしまったのです。
 よそ者を嫌っていたこの町の住人は、
 最後まで外へ助けを求める事をしませんでした。
 だから、皆石になってしまったのです。
 訪れていた商人も、職人達も、町長も、その奥方も、そしてあの娘も。
 追い出されてしまった青年と、そのお父様である商人を除いて。

 ――今となっては、それも遠い昔の話。
 実は、この悲劇を逃れ、別の町で暮らす人々もいたという噂も聞きます。
 あの時計台は、今も独り、時を知らす音を奏で続けているのでしょう。
 幾日、幾月、幾年経っても、永遠に。
 ――この物語を知っているのは、私と、貴方と、その時計台だけです」



「おねーちゃん、きょうも おはなし ありがとう!」
「どういたしまして」
「みんな、かわいそう……」
「そうね、可哀想ね」
「『時計台』って、森の『ノッポどけい』のこと?
 これって ホントの おはなし?」
「そうかもしれないわね」
「そういや ノッポどけいのおと きこえないね。こわれちゃったかな?」
「えー!やだやだ!ノッポどけい すきなのに!
 しょうにんの おにーちゃんも、ちょうちょうの おねーちゃんも
 きっと、すきだったのに!こわれちゃダメ!」
「そうね」

優しい声の女性は、子ども達に向けて微笑む。
「きっと、彼らも大好きだったわ……壊れちゃうのは嫌よね」
 彼女は、開いていた本を閉じて窓の向こうへ目を遣る。
森の向こうの背の高い時計台は、夕闇を背に黙ってポツリと建っていた。



「討伐依頼ですか」
 A.R.O.A.職員は、真剣な眼差しを浮かべる女性の顔を見つめてそう返した。
「ええ。昔からその町でやりたい事があったのです。
 その為にも是非、それを邪魔する者を退治して頂きたくて」
「しかし、そこは随分前に廃墟と化している様ですが……何故、わざわざ其方へ?」
「子ども達の大好きな物を直す為、というのも一つですが。
 一番は、祖先が愛したあの地を取り戻す為なのです」
 女性はそう言うと、鞄から古びた小さな箱を取り出した。
 壊れない様にそっとそれを開くと――中から切なく胸を打つ音が零れる。
「私は、その町に縁のある商人の子孫です。
 先日、その町のシンボルである時計台が止まってしまったと知り、
 ようやく決心して、そこを訪れました。
 ――見るも無残な姿でしたよ。
 風化し、朽ち果てた建物。
 ひび割れ、砕けた無数の石像。
 歩くのも困難な程舗道は荒れ、瓦礫は山とありました。
 しかし、未だ働き続けるカラクリの音がありました。
 未だ鳴り響くオルゴールの音がありました。
 ――あの町は、死んではいません。眠っているだけなのです。
 ですから、物語にある通りの姿に戻してやりたいのです。
 この箱を残した女性の為にも。その女性が想い続けた男性の為にも。
 それが、子どもの頃からの私の願いでしたから」
 女性は一呼吸置き、改めて口を開いた。
「倒して頂きたいのは、広場に居座るトロールです。
 あれが町の物全てを食べてしまう前に、早々と片付けて欲しいのです。
 ですが、注意して下さい。
 広場に一歩でも入れば、途端にお腹を空かせた三匹の野犬が襲ってきます。
 幸い、空腹の為あまり体力がない様ですが……

 これが、私の勝手な我儘である事はよく分かっています。
 ですが、どうかお力をお貸し下さい。お願いします」

解説

廃墟と化した町に住み着いている
お腹を空かせた魔物の退治をお願いします。
対象は、呑気に町を食い漁るトロールが一匹と、
広場に入るとすぐに襲ってくるという三匹のデミ・ワイルドドックです。
単純な討伐任務ですが、任務地となる廃墟の町が
皆様に少しばかり悪影響を及ぼす事になりそうです。


『場所情報』
 巨大な時計台が存在する、廃墟と化した小さな町です。
 かつて舗装されていただろう地はデコボコに荒れ果て、
 そこかしこには瓦礫の山が見えます。
 また、どこからか歪なオルゴールの音や
 古いカラクリの働くゴトゴト……という音が絶えず響いてきています。
 余程小さな声でない限り、お互いの声は聴きとれるでしょうが、
 ひっそりと動く者の居場所を、音で感知するのは難しいでしょう。
 討伐対象となる敵は、全て町に入ってすぐの所に見える広場に存在し、
 極力その場を動かない様です。


『エネミー情報』
 ○トロール
  ・廃墟を食い荒らす、呑気な大食い巨人です。
   現在は、時計台含め、広場にある物を食べ回っています。
   非好戦的ですが、身の危険を感じれば応戦してくるでしょう。
  ・動きは非常に鈍いですが、頑丈な身体を持っています。
   再生能力がありますので、注意して下さい。

 ○デミ・ワイルドドック×3
  ・廃墟に住み着く、猛烈に腹ペコなワイルドドック三兄弟です。
   ごく最近デミ化したらしく、凶暴です。
   狡賢く、瓦礫や時計台、トロールの後ろ等に身を潜め、
   広場にやって来る者にひっそりと近づいて
   奇襲を仕掛けて来るでしょう。
  ・何も食べていない為なのでしょうか。
   食べ物に対する執着心が異常に強い様です。
   また、長期間動き続けられる程の持久力はありません。


『目標』
・トロール、およびデミ・ワイルドドックらの掃討。

ゲームマスターより

皆様、初めまして。
この度、初めてエピソードを執筆させて頂きます、
永末 そうと申します。

「どんなお話にしよう……?」と右往左往している間に、
マスター登録から大分日が経ってしまいました。
ですが、拙いながらも精一杯書かせて頂くつもりで居ります。
皆様に、素敵なエピソードをお届けできますように!
どうぞ宜しくお願い致します。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)

  【トランスタイミング】
開幕トランス
トロールとの戦闘移行時にハイトランスへ

【ドッグ誘き寄せ】
察知した殺気の全て(ドッグ)がエセルさん、オンディーヌさんに接近したらこちらも焦らず、だけど素早く移動
広場にいるであろうトロールに攻撃を仕掛けます
恐らく町の耐久度的にそんなに余裕はありません

【立ち回り】
攻撃はできるだけ私が防御して受け止める
周囲の建造物に被害がいかないように背後に気を配りじりじりと移動していく
周りの物を壊す心配がなくなり次第私もトロールを鞭で打ちます。

【緊急時】
ドッグに対応してる方からの支援要請があれば向かいます
ディエゴさんの射程距離内ならば、彼に任せて私はトロールとの対峙に専念。



エセル・クレッセン(ラウル・ユーイスト)
  廃墟になった町を物語にある通りの姿に、かあ。
うん、デミは倒した方がいいだろうし。食べられたら困るなら、…仕方ないかな。

持ち物
肉(デミ・ワイルドドックの誘き寄せ用)

トロールとデミ・ワイルドドック、分断して戦う方がいいよな。
町に入ったらなるべく風上側から広場に近づいて。
できたら広場の外に、デミを誘き寄せられないかやってみる。
肉は匂いが出ないように袋か何かに入れていって。
広場の外辺りの戦うのに良さそうな場所で出して置くといいかな?

私たちは最初はデミ・ワイルドドックの相手。
トランスはデミを誘き寄せる前に。
終わったら、トロールを倒す手伝いに行くな。

無事に済んだら、時計台の様子見に行ったらダメかな?



オンディーヌ・ブルースノウ(エヴァンジェリスタ・ウォルフ)
  臭いで釣りやすいよう新鮮な肉を準備致します

事前にトランスして備えを
頬にキス程度でそんなに緊張なさらなくとも…

先行で、エセル様方と連携し
肉を餌に(可能なら風上から)ドッグの誘き出しをいたします
できる限り離れた場所(広場の外などトロールに気取られぬ所が最善)へ引き離したい所ですわ
引き離したら肉を与え注意を反らしラウル様とエヴァンで殲滅
相手は3匹いますから牽制と援護に回ります
見通しも足下も悪いのなら五感を使って辺りの警戒も

片付いたらトロール殲滅へ合流
無理せず危険のない範囲で多少加勢できると良いけれど

完了後、皆様と報告兼探索を
何か復興の手助けはできまして?

大丈夫、きっと美しい時計台と広場が蘇りますわ



●廃墟の呼吸
ガタゴト……と、人気も無いのにどこからかカラクリの働く音が聞こえる。
ポロロ、ロン……と、旋律の狂ったオルゴールの音が聞こえる。
依頼人の住まう町から程近くにある廃墟。
何処か不気味さを感じるこの場所に、ウィンクルムらは訪れていた。
何処までも荒れ果て、不安定な石畳をしっかりと踏みしめて一行は町を進む。
「廃墟になった町を物語にある通りの姿に、かぁ」
廃墟の様子を眺め歩きながら、エセル・クレッセンは呟いた。
かつては小さくも美しい町であったと聞くが、今のこの姿からは到底想像もつかない。
「この様子では、町の耐久度はそれ程無いでしょう。時間に余裕はありません」
ハロルドの視線は、既に此処から見える広場に向けられていた――
此度の討伐対処は、全てあの場所にいる筈だ。

「――Youre My Best Friend」
「――思いを現す為に」

ハロルドは、ディエゴ・ルナ・クィンテロへ。エセルは、ラウル・ユーイストへ。
神人達は、戦闘に備えて自身のパートナーの頬へ口付ける。

「――アヴァランシュ」

オンディーヌ・ブルースノウも彼女らに続いて口付け――
エヴァンジェリスタ・ウォルフが、僅かに身を固くした事に気付いて苦笑した。
「キス程度でそんなに緊張なさらなくとも……」
「そうは言われましても……自分はどうにも慣れそうにありませんな」
彼は、頬を微かに染めてむっつり顔で答える。
そして、それを誤魔化すかの様に風を読もうと試みた。
――生憎、この日廃墟に風は吹いていない様であった。
「無風……肉の匂いが届けば良いのだが」





先行して、デミ・ワイルドドックを誘き寄せに向かったのは、
オンディーヌ、エヴァンジェリスタ、エセル、ラウルの四人。
彼らは、風の吹かない廃墟で罠となる新鮮な肉の置き場所を探る。
出来る限り、ドックは広場の外へと誘き出したい所だが――
「一先ず、この辺りで肉を置いて様子を見てみようか」
袋から新鮮な肉を取り出し、その場に置く。
そうして、四人は罠から離れた物陰に潜み、獲物が喰い付くのを待った。
緊張の面持ちで武器を手に取り、ドックらが潜んでいるという広場の様子を伺うが、
視線の先の広場には何の変化も見られない。
「ドックは相当空腹な様だと聞いていましたが……無反応ですわね」
「匂いが上手く届いていないんだろうな。もう少し近づくか―……」
ラウルの言葉が終わらない内に、不意にふわりと何かが髪を揺らしていく――
「……風だ」
無風だった廃墟に、突然ヒュゥ……と音を立てて風が吹く。
まるで眠れる町の寝息の様に吹き始めた風は、四人の立つ側を風上として繰り返し吹き始めた。
「廃墟が、わたくし達を後押ししているのでしょうか」
偶然に、彼らにとって有利に起きた風は、まるで廃墟が魔物を追い出そうとする意志の様だった。
そんな風に乗って、今まで届かなかった罠の匂いが広場へ届く――

広場から、一つ遠吠えが聞こえた。

途端、三つの痩せこけた影が、此方へ向かって猛烈な勢いで駆けてくる。
野犬達は、我先にと空腹を満たす為、罠に喰い付いた。
「作戦成功――迎え撃ちましょう」
長剣を構え、率先して前へ出るエヴァンジェリスタ。
武器を携え、他の者も彼に続く。
餌に気を取られた野犬の三兄弟が四人に気づくのは、
この後、即座に放たれたラウルの一発が、一匹の身に撃ち込まれた後であった。





「――誘導は、上手くいった様だな」
広場付近、四人から離れた所で野犬が誘き出されるのを待っていたハロルドとディエゴ。
作戦通り野犬が全て広場の外へ出、罠を仕掛けた四人を標的とした事を確認する。
「此方も動くぞ、エクレール」
「はい」
途端、二人の周りに雪の結晶が舞い踊った――
トロールとの戦いに備えてハイトランス状態に移行する二人。
準備をしっかりと整えた彼らは、素早く広場に居座る巨人の元へ移動した。
射撃範囲内に入るや否や、ディエゴは呑気に町を喰う巨人にパルパティアンⅡを放つ。
巨大で頑丈な体に、派手な音を立てながら小さな弾丸がしっかりと撃ち込まれた。
食事の邪魔をされた巨人は、怒り顔でのっそりと二人の方を向き――
すぐそこまで走り込んできたハロルドへ向かって、力任せに棍棒を振り払う。
それを綺麗に受け流しながら、ハロルドは巨人の前に立ち塞がった。
「これ以上、この場所を破壊はさせません」



●野犬を捌く
ラウルの銃弾を受けて怯んだドック一匹に、エヴァンジェリスタの剣劇が飛ぶ。
肉に群がるデミ・ワイルドドック達は、
突如物陰から跳んできた弾丸にまず反応し、
続いて自分達の兄弟が斬りつけられた事に驚くと、途端に餌を手放した。
そして、攻撃の意志を見せる四人に、グルル……と、威嚇の声を上げる。
「あれ。意外と簡単に餌を離したね」
「けれども、誘き寄せには成功しています。後は、消耗さえさせれば此方の物ですわ」
エセルの言葉に強気に答えるオンディーヌだが、微笑を浮かべるその横顔は、少し硬い。
この場に居る四人全ては、ほぼ戦闘に慣れていない者達。
緊張するのも無理はない。
「あれらを疲弊させられる様、牽制と援護を行いますわね」
「あまり無茶はなさいますな。無理の無い範囲でご助力頂きたい」
「ええ、そのつもりです……――っと」
返答するが否や飛びかかって来たドックを寸での所で避け、
反撃に持っていた杖を振り払うオンディーヌ。
ドックはそれを跳躍して逃れるが、その身をラウルの銃弾によって射貫かれた。
空中で弾を受けたそれは、悲鳴を上げて不器用に着地――否、落下する。
すかさず、エヴァンジェリスタの長剣が唸りを上げて、隙だらけのドックに力強い一撃を与えた。
ギャン!と短い悲鳴を上げるドック。
それは、暫し苦しげな呼吸を繰り返していたが、やがてその場で動かなくなった。

「まずは一匹」
絶命したのを確認し、オンディーヌはさっと周囲へ視線を走らせる。
残りは二匹。それらの位置を把握しておかなくては――
視覚を懸命に働かせる彼女の瞳が、しっかりとその影を捉える。
「右手の瓦礫に一匹――初めにラウル様に撃たれた者が、肉を加えて隠れた様です。
皆様、十分に警戒を。もう一匹は……――エセル様、後ろです!」
警告を受けたエセルは、咄嗟に短剣を身を守る様に前へ構えた。
途端、そこへ一匹のドックが噛みつく。牙と刃がぶつかり、固い音が響いた。
上手く肉に喰い付けなかったそのドックは、目を爛々と輝かせ、
「今度こそ」と言わんばかりに、再び勢い良く喰い付いてくる。
「しつこいな……っ!」
ギリギリでそれを受け止めながら、隙を見計らって彼女は幾度か不器用に短剣を払う。
その攻撃は多少ドックの身を掠めるも、深手とはならない。
しかし、直後にラウルが発砲した弾が、ひらり、ひらりと俊敏に動き回るドックの胴を捉えた。
弾を受けた一瞬の硬直の隙に、払われていたエセルの短剣の一撃が、浅くもしっかりと肉を斬る。
「――やった!」
エセルはそのまま深追いせず、野犬から距離を取る。
傷を負ったその野犬は、恐ろしい形相で二人を睨みつける――
しかし、幾度も攻撃を避ける為動き回っていたそれは、早くも疲弊している様であった。
荒い呼吸を繰り返し、足元はおぼつかない。
「どうも神人を集中して狙ってくるな。
エセル、お前も無茶をするな。動くのは苦手だろう?」
「う……」
指摘されたエセルは一瞬苦い顔をする――
その点は、常にコンプレックスとして感じている程、自分でも良く理解していた。
「エセル殿、ラウル殿。
あのドックは既に疲弊しきっている様子。
あれは自分に任せて、瓦礫に隠れた者をお願いしたい」
 言うが早いか、エヴァンジェリスタは疲弊しているドックに急接近する。
ドックはそれに気づいて、標的を彼に切り替えて飛び掛かる――
しかし、それがこのドックの命取りとなった。
突進してくるドックを、身を捻って避ける。
避けた反動をそのままに、エヴァンジェリスタは渾身の力を込めたフロントアタックを放った。
それは的確に命中し、また一匹その場に倒れた。

その間、エセルとラウルは、
他の兄弟達が戦闘をしているこの時に、まんまと自分だけ餌を咥えて瓦礫に潜んだという、
最後の一匹の居場所を視覚で探っていた。
廃墟の立てる音が、密やかに動く者の音を綺麗に掻き消すので、聴覚は当てにならない。
聴覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、潜む者の居所を探る――と、何か動く気配を捉えた。
「――ラル!後ろから来る!」
 エセルの声に、ラウルは彼女を庇いながらそれをかわす。
そして、避けた体勢そのままに、姿を現したそれに銃を撃った。
不安定な態勢で放たれた銃弾はドックに当たらず、広場方向へと飛んでゆく。
奇襲に失敗したドックは、俊敏な動きで再び瓦礫の影に隠れ込んだ。
餌を独り占めして空腹を満たしたらしいあの個体は、
姑息に四人を追い詰める気の様だった。
その動きに、思わずラウルは舌打ちする。
次に影から飛び出してきた時には、確実に何処かを射貫いて動きを止めなくては――

そう思った矢先、乾いた銃声が二発、間を開けて響いた。
続けて、背後から野犬の悲鳴が上がる。
向かいの広場にいるディエゴの銃口が、ある建物の影を向いている――
「――そこか!」
 素早く建物裏が見える場所へ駆け、銃をしっかりと構える。
先程のディエゴの銃弾で片目を潰され、視覚が不自由になったドックを、
ラウルの放つ銃弾がその場に縫い付ける様に撃ち抜いた。
「エヴァンジェリスタ、トドメを!」
「――承知!」
 身体に幾つもの風穴を空けられたドックには、もう攻撃を避ける力を残っていない。
長剣は確実に重たい一撃を野犬の体に叩きつけ、
まともにそれを受けた野犬は、もう二度と動く事は無かった。



●石食いの巨人
襲い掛かってきた巨人の攻撃を、上手く受け流す。
ハロルドは、足元に注意しながら、巨人を時計台や付近の建造物から引き離そうとしていた。
――既に、幾らかこれに喰い荒らされた跡が見える広場。
これ以上、この場所を破壊させる訳にはいかない。
「ディエゴさん、暫く攻撃はお任せします」
 再び振り払われたトロールの棍棒を受け止めながら、
後方で銃を構えるディエゴにハロルドはそう声を掛けた。
「ああ」と短く返事を返しながら、彼は三度大きく振り被るトロールの右手を射貫く。
低い呻き声を上げて、トロールの行動が一瞬止まった。
その隙に、ハロルドはほんの少しばかりトロールから距離を置く。
トロールは、怯んだ隙に離れたハロルドに気付くと、怒った様子で真っ直ぐ追ってきた――
何とも単純な敵だ。この様子であれば、誘導は簡単に行くだろう。
一時視線をトロールから外し、無事交戦できるだろうおおよその場所の見当を付けて、
ハロルドはトロールをその場所へ引き寄せ始める。





「……銃弾か?」
 交戦の合間に、自分とは違う銃弾が近くの建物を掠め飛んで行ったのに気づいて、
ディエゴは広場の外へ視線を向けた。
そこでは、先行した四人が三匹のデミ・ワイルドドックと交戦している筈だが、
何か不利な状況に陥っているのだろうか――。
心配する彼の目が、物陰に潜む影を一つ捕らえた。
四人の背面に密かに回り込み、無防備なその背に今にも飛びかからんとしている影だ。
「足場は悪いが、ギリギリ射程範囲内か……なら」
 ハロルドへ棍棒を振り下ろしているトロールに、まずは一発撃ち込む。
そのまま、ディエゴは素早く向きを反転し、
すぐさま狙いすました二発目を潜むドックへと放った――
足場の悪い中で放たれたそれは、微妙に射線をずらしはしたが、それでも野犬の片目を射貫いた。
発砲音に続いて、野犬の短い悲鳴が上がる――
それは、四人が物陰に潜んでいた者に気付くのに十分な助力となった。
ドックに気付いて上手く連携を始めた四人の姿を見届け、ディエゴは再びトロールに向き合う。





ハロルドは、幾度目かの攻撃を受け止めて一息つくと、
手に持った鞭をピシッ!と一度撓らせた。
巨大な腕で躊躇なく振り回される棍棒によって、仕方なく広場が傷つく事もあったが、
彼女の働きによってその被害は最小に抑えられていた。
(此処まで来たら、もう大丈夫)
そう確信できる所まで来て、ようやくハロルドは防御から攻撃の態勢に移る。
ディエゴの放つ銃弾の音が響くと同時に、素早くトロールの懐へ飛び込んで鞭を振るう。
ヒュン!と空を切る音を立て、鞭はトロールの固い皮膚を強打し、抉り取った。
しかし、その傷跡はじわじわと再生する――トロールの非常に厄介な特性が現れた。
これを倒す為には、兎に角手数が必要になるのであろう。手を休める暇はない。
一撃、二撃。
打ち付ける反動さえも利用し、手慣れた様子で彼女は何度も鞭を打ち付けて、
少しずつでもトロールの体力を奪う。
一発、二発。
落ち着いた様子で、ディエゴもまた幾つもの銃弾をトロールに浴びせ、
少しずつ傷跡を増やしていった。





それから幾らかした後の事だ。
「加勢する!」
 新たな銃声と共に、複数の人間が駆け寄ってくる気配を感じた。
「遅くなってごめんな」
 少々疲れている様ではあったが、エセルの声にはまだ覇気があった。
無口な性格のハロルドは、無言でコクリと頷きながらも、
駆けつけてきた彼らに向けて、微かな微笑を浮かべた。
トロールは、敵の数が一気に六人にまで増えて一瞬戸惑った様だ。
どれを先に的にすべきかと、ふらふらと視線が泳いでいた。
これを機とばかりに、エヴァンジェリスタが戸惑うトロールの懐に潜り込む。
的が大きく動きも鈍いトロール相手に、彼の大振りな攻撃は易々と当たった。
続け様に、ラウルの銃弾がエヴァンジェリスタの攻撃の隙を補う様に撃ち込まれ、
困惑から立ち直り、攻撃に転じようとしたトロールを牽制する。
「払って来ますわ、気を付けて!」
 オンディーヌの警告の声に、全員すぐさま防御態勢を取った。
トロールの力任せな攻撃がウィンクルムらを襲う――
しかし彼らは、その攻撃を余裕で受け止め、避ける事に成功する。
攻撃を外したトロールに、大きな隙が出来た。
「今だ!畳みかけるぞ」
 全員が、トロール討伐の為に一斉に動き出した。
銃弾が霰の様に降り注ぎ、固い皮膚に幾つも傷をつける。
傷つき脆くなった皮膚目掛けて、剣が閃き、鞭が唸り、一息に切り裂いた。
大きく耳障りな悲鳴を上げるトロールに、ディエゴが冷静に照準を合わせる。
「――これで終りだ」
 銃弾が一発、脆くなった部分に正確に撃ち込まれる。
それと同時に悲鳴は消え、大木が折れる様にトロールはゆっくりと後方へ倒れた。



●廃墟の姿
「なぁ、時計台の様子見に行っちゃダメかな?」
 全ての魔物を討伐し終わった後、
エセルの提案で、ウィンクルムらは巨大な躯の向こうに佇む時計台の様子を見に来ていた。
見事な装飾の施された時計台は、古びてこそいるものの一見どこにも損傷が無い様に見えた。
しかし、その背面へと回り込んでみれば、ごっそりと壁は喰われているのだった。
「……此処から、音が聞こえてきますね」
 ハロルドの言う通り、時計台からは不規則な物音が聞こえる。
それは、廃墟に入った時から聞こえていた物音に似ていた。
「時計台は壊れているって話じゃなかったのか?」
「壊れているのは確かだけど、トロールの所為じゃないみたい。
 良くは分からないけど、中のカラクリの調子が悪いんじゃないかな」
 抉り取られた時計台の壁に触れながら、様子をじっくりと観察してエセルは言った。
「この際、時計台だけでなく廃墟の探索もしてみては如何か?
 依頼人は、恐らく隅々までは様子を見に行けなかったと思われるが」
 エヴァンジェリスタの言葉に、他の者も異存ないと言った様子で頷く。
ウィンクルムらは広場を抜け、廃墟の更に奥へと足を運ぶ。
ドックに肉の匂いを届けていた寝息の様なあの風は、何時の間にか途絶えていた。





奥地へ行く程、廃墟は無残な姿を晒した。
――風化の為に、自然に静かに崩壊していった町並み。
その姿は、時の流れの残酷さを思い知らせてくれる。
しかし、「元の姿に戻したい」と願う人がいただけこの廃墟はまだ幸せなのだろう。
――踏み潰され、喰い荒らされた跡の見える建物。
広場に居たトロールは、この辺りからやって来たと思われる。
好みの建築物が無くなったので、広場まで出てきたのか。
来るのが遅ければ、廃墟の外に在る適当な町に出没していたかもしれない。
――あちこちに見えるのは、砕けた石像の残骸。
目を凝らしてみれば、そこには恐怖に引き攣った人々の顔が隠れていた。
「この町は、かつてオーガに襲われたのでしょうね」
 その内の一つ、比較的原型を留めている像を心痛の面持ちで眺め、そっと触れるオンディーヌ。
その像には、既に命の持つ温もりと鼓動は感じられない。
「……人の住む地が襲われ、廃墟となる。この惨劇、どうしても防げなかったのでしょうか」
 ポツリと呟かれたハロルドの言葉に、ディエゴが軽く首を振りながら口を開いた。
「当時を知らないから何とも言えんな。だが、この悲劇を繰り返さない様に努める事はできる」
 自分達『戦う者』の責任の重さを、この悲しい景色は物言わず、しかしハッキリと伝えてきていた。
ウィンクルム達は、各々この廃墟の姿をどの様に見ながら歩いたのだろう。



●お伽噺のその続き
討伐を終えたウィンクルムらは、依頼人の女性の元を訪れて報告を行った。
度々相槌を打ちながら、女性はウィンクルムらの話に静かに耳を傾けていた。
彼女は、口出しする事なく話を最後まで聞き続け、終わった頃にほっとした様な笑みを浮かべた。
「ありがとうございます。貴方方にお任せして、本当に良かった」
「何か復興の手助けはできまして?
 あれだけの物を修復するとなると、負担が大きくなると思われますが」
「可能な範囲で時計台や広場の再生に助力させて頂きたい――力仕事なら役に立つだろう」
 オンディーヌとエヴァンジェリスタの申し出に、女性は首を振った。
「お心遣い感謝します。ですが、皆様にこれ以上を望むのは、流石に我儘が過ぎますわ」
 「それに」と付け加え、女性は行き交う町人を目で追いながら言う。
「本部の方から何処までお聞きしたかは存じませんが……
 廃墟に住んでいたのは、この町の住人達の祖先なのです。
 祖先の過ちを胸に刻みながらあの地を復興させるのが、
 子孫である私達の役目であると考えておりますから。
 復興だけは、せめて私達の手で行いたいのです」
「そうですか」
 女性の考えを尊重し、それ以上協力について口を出す事を止める。
 代わりにオンディーヌが発したのは、「きっと美しい町が蘇りますわ」という希望ある言葉だった。
「ええ。必ず、復興させてみせます……皆様。その時は、きっと見に来て貰えますか?」





それから暫く後。
廃墟に、お伽噺を読み聞かせる声が響く。

「昔々。貴方のお爺さんのお父さんが、まだ子供だった頃。
 様々なカラクリが働く音と、透き通った音楽が何時も響く
 不思議で美しい町がありました。
 けれども、その町は魔物に襲われて、眠りについてしまっていました。
 住んでいた者、存在していた物全てが石になり、悪夢の様な魔物が住み着き、
 起きていたのは、老いて頼りないノッポ時計だけ。
 その町を知る人々は、その町が延々眠り続ける事を悲しんでいました。
 そんなある時、その町の悪夢を晴らそうと、勇気ある人々が町へやってきました。
 彼らは、町からあっという間に魔物を追い払いました。
 そうして、眠っていた町を目覚めさせたのです。
 人を、町を、全てを元に戻して――
 
 ――このお話が本当かどうか、ですって?
 そうね。半分は本当、半分は嘘かしら。お伽噺という物は大抵そういう物なのよ。
 でもね。何時だって、お話の中には少しばかりの真実が隠れているの」

ある悲しいお伽噺に、希望を感じさせる続きが付け足された。
物語る声の背後からは、カンカン!と、手際良く打ち鳴らす工具の音が聞こえてくる。
傷跡の残る古い大時計が、不意に時を知らせる音を響かせた。



眠れる町は、今ようやく目覚めの準備に入ったのだ。





依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 永末 そう
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 3 ~ 5
報酬 通常
リリース日 10月19日
出発日 10月29日 00:00
予定納品日 11月08日

参加者

会議室

  • 先ほどプランの提出が完了いたしました

    無事に完遂し、嘗ての時計塔と景色が戻ることを願っておりますわ

  • [18]ハロルド

    2015/10/28-23:23 

  • [17]ハロルド

    2015/10/28-22:19 

    返答が遅れてすまない

    町の探索な、わかった。

  • わたくしの方も了解いたしました
    先日来の計画で仮プランも仕上げております

    >エセル様
    えぇ、わたくしも同じようなことを考えておりましたわ
    お邪魔にならない程度で、問題がなければ、ですけれど
    やりっぱなし、というのはわたくしもエヴァンも性に合いませんから

  • [15]エセル・クレッセン

    2015/10/28-00:13 

    >全体の流れ
    了解。
    じゃあ、それに沿って書いてみるな。

    あ、依頼が無事に済んだらなんだけど。
    時計台の様子見に行ったらダメかな?
    どんな時計台なのか見てみたいし、様子とか報告してみたらどうかと思う。

  • [14]ハロルド

    2015/10/26-23:31 

    こちらの仮プランは既に作成完了した
    方針をかいつまんで書いておく

    神人
    ・トランスタイミングは開幕同時
    ・ドッグの誘き寄せが完了したらトロールのもとへ
    ・攻撃はなるべく防御で受け止め
    ・なんらかの理由で精霊の攻撃支援ができない場合は神人がドッグ緊急対応に向かう

    精霊
    ・誘き寄せ時にアイテム効果【殺気感知】使用、ドッグの気配を探る
    ・広場突入まで発砲はしない
    ・ドッグ対応組にもしものことがあればトロール攻撃後に一手ドッグ側攻撃に移す

  • >ディエゴ様
    ありがとうございます
    不測の事態の時には、頼りにさせていただきますわ


    皆様の足を引っ張らぬように、気を引き締めてかかりますわね

  • [12]ハロルド

    2015/10/25-22:49 

    >オンディーヌ

    いや、いいんだ
    俺も言葉が足りなくてな

    >全体の流れ

    ああ、それで良いと思う
    ドッグに苦戦することは恐らくないだろうが、何かまずいことが起きたら大声で呼んでくれ
    神人をそちらにやるか、攻撃が届くなら俺が支援射撃をする。

  • >ディエゴ様
    あらいやだわたくしとしたことが…失礼
    トロールが肉に釣られてはと、思い違いをしておりましたわ
    では『可能ならば』風上へ、と心得ました

    エヴァンのスキルの活用についても、ご助言ありがとうございます
    了解いたしましたわ

    >エセル様
    えぇ、最初の攻撃はお任せいたしますわ
    弱らせ引きつけてからはエヴァンの出番ですわね
    ただエヴァンのスキルは一撃必中ですけれど、外した時は形勢逆転の可能性も大いにあるので
    その際には援護をお願いいたしますね


    ドッグはできるだけ風上から肉を餌にして誘き出し、可能ならば広場の外へ
    難しければ出得る限りトロールから引き離して目の届かないところへ

    ドッグを誘き出したらディエゴ様の組がトロールの方へ
    あとは肉に夢中になっている間にラウル様とエヴァンで3匹を順に殲滅

    ドッグが片付き次第合流、街の破壊に注意しながらトロールへ攻撃…
    これで合っていますかしら

  • [10]ハロルド

    2015/10/25-20:10 

    そうだな…
    先に広場に乗り込んでしまうと、ドッグが俺の組をロックオンしてしまう
    トロールは石を食うから肉はスルーじゃないか?
    ドッグが釣れる前に派手な戦闘音を響かせなければ大丈夫だと思う。

    ただ風上ばかりはその場所に行かないと判断しようもないし
    これは運がよかったら程度に書きとどめるのが無難だろう
    俺たちが乗り込む場所が風上とは限らないしな。

  • [9]エセル・クレッセン

    2015/10/25-19:32 

    >ディエゴさん
    ん?ということはドッグは広場の外に誘き出すってことなのか?
    風上側から広場に近づいて?
    トロールも一緒につられそうな気もするけど、トロールの食べ物は他にもあるからドッグのようには反応しない、かも。

    >オンディーヌさん
    うん、ドッグの相手、頑張ろう。
    ラルは遠距離攻撃だから早めに仕掛けてもらおうと思うけど。
    三匹いるし、近づかれたらエヴァンジェリスタさんよろしくなー。

  • [8]ハロルド

    2015/10/25-17:12 

    わかった、二人とも意見をありがとう

    >オンディーヌ

    いや、逆なんだ
    ドッグをこちらに誘い出すために風上に立ってほしい
    このまま広場に乗り込めば奇襲される可能性がある、トロールのそばにもいるから最悪の場合3対4の構図になってしまう。

    しかしドッグは飢えている状態で、食べ物を察知すればこちらにくるかもしれない
    デミは一般人でも倒せる程度だから、ウィンクルムである俺たちにとっては問題ではない
    (もしかしたら飢えで通常よりかなり狂暴になっているかもだが)

    気を付ける点…そうだな
    町を傷つけないようにできるだけ攻撃を敵に当てる、だろうか
    エヴァンジェリスタはスキルを使うのであればドッグが疲弊し動きが鈍くなった時か、ラウルの攻撃で怯んだ時に攻撃するのが安心だと思う。

  • わたくしたちも、ディエゴ様の「分断する作戦」に乗りますわ

    臭いの件も確かに…
    空腹のデミ・ワイルドドッグならばトロールよりもずっと臭いに敏感でしょうから
    無理に風上に立つ必要はありませんわね
    彼奴らはできる限り風下へ誘き出すよういたしましょう
    エセル様、デミ・ワイルドドッグの誘導と殲滅、頑張りましょうね

    確かに足下は悪いようですし、音も確かとは言い難いようですから…
    五感をフルに使うべきですわね
    互いに無理はせず、確実に、着実に仕留めて参りましょう

    ドッグが片付き次第、ディエゴ様とハロルド様に合流いたしますわね

    他に何か注意すべき点や気になる点はございまして?

  • [6]ハロルド

    2015/10/25-13:44 

    トロールへの接近と攻撃は2組のドッグ誘導が完全に成功してからにしようと思っている
    同時にやったのでは戦局が乱れる可能性もあるし、トロールのほうは急いで接近する必要も感じられないしな…確実に引き離したい。

    食べ物で釣るのなら、できれば調理されて間もない肉で
    そして風向きに注意したほうが良いだろう
    廃墟が及ぼす悪影響というのは恐らく足場だろうし、極力落ち着いて行動したいな
    何かあれば、遠距離攻撃もできるしサポートはする。

  • [5]エセル・クレッセン

    2015/10/25-10:31 

    挨拶が遅くなって、ごめん。
    私はエセル・クレッセン。パートナーはプレストガンナーのラウル・ユーイスト。
    皆、初めまして、だな。どうぞ、よろしく。

    私たちもウィンクルムとしては、たいした経験がある訳じゃないんだけど。

    …ディエゴさんたちが引きつけてくれるなら、ドックとトロールを分断できるかもなあ。
    ドックは広場に入るとすぐ襲ってくるみたいだから。
    食料でドックを足止めしている間に、ディエゴさんたちがトロールに向かうって感じかな?
    うん、私たちはそれでいいよ。

  • [4]ハロルド

    2015/10/25-06:32 

    ドッグを片付けてからトロールとの戦闘に入ったほうが良いだろうな
    考えたのが、俺の組がトロールを引きつけておき
    その間にエセルとオンディーヌの組でドッグを食料で誘い倒す、というものだ
    ドッグは3組で倒すのは勿体ない雑魚だ、しかし1組では余力が残せるか不安が出てくる。

  • オンディーヌ:
    皆様はじめまして、ですわね
    わたくし、オンディーヌ・ブルースノウと申します
    パートナーはテイルスのエヴァンジェリスタ・ウォルフですわ
    どうぞ宜しくお願いいたします

    わたくしたちまだ戦闘らしい戦闘に赴いたことがありませんの
    足手まといにならぬように、最善を尽くしたいと思います

    トロールに気付かれるのは出来る限り避けたいところですわね
    デミ・ワイルドッグは、トロールとは離れた位置に食料で誘き出せると都合が良いけれど
    上手く行くかは…やり方次第?

    トロールは、再生能力が厄介ですわね
    囲んで手数で攻めるというのは如何でしょう
    それですと、攻める手が足りうるか否か、が現状のポイントとなりますかしら

    他に良い手があれば、お聞かせ頂きたいと思います

  • [2]ハロルド

    2015/10/25-00:19 

    ディエゴ・ルナ・クィンテロと神人のハロルドだ
    よろしく
    これから作戦を練らなければいけないが、今は挨拶だけで失礼する

  • [1]ハロルド

    2015/10/25-00:13 


PAGE TOP