【悪戯】魅惑の空中大航海(雪花菜 凛 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 ハロウィン専用テーマパーク『ジャック・オー・パーク』。
 ハロウィンを盛り上げるために建設された、広大なテーマパークです。
 そこでは、様々なハロウィン用のアトラクションが展開され、大イベントが開催される……予定でした。
 しかし、『ジャック・オー・パーク』は今、オーガ達に占拠されてしまっています。

 アトラクションの一つ、巨大な空飛ぶ船『ラッキーパイレーツ』もまた、オーガの魔の手に落ちようとしていました。
 『ラッキーパイレーツ』は、海賊船と商船、二つの船が交互にスイングするアトラクションです。
 ダイナミックに大きく振り上がってからの急降下で、浮遊感を楽しめます。最高75度の角度まで穂先が上がります。

「ひゃはははははは! 行け、海賊達よ!」
 海賊船の穂先で、ジャックオーランタンの被り物に、不気味に豪奢な海賊服を身を包んだ男らしきモノが高らかに声を上げます。
 すると、商船の船内にジャックオーランタン達が現れました。
 彼らもまた、ぼろぼろの海賊服に身を包んでおり、アトラクションを楽しんでいたお客達に剣を向けました。
 商船のシートに座っていたお客達は震え上がり、身を寄せ合います。
 
「さて、勝負をしようではないか! お前達が勝てば開放してやろう!」

 海賊船の穂先でマントを翻し、恐らく船長であろうジャックオーランタンが叫びました。

「立て! 誰か一人でも立ったまま最後まで持ちこたえれば、お前達の勝ちだ!」

 一人、また一人、ジャックオーランタンの海賊達に脅され、お客達は立ち上がります。
 と同時、座っていたシートは魔法のように消え去り、巨大な商船がゆっくりと動き始めました。
 スイングする度、船の揺れは大きくなり、傾く角度も増して行けば、バランスを保つ事が難しくなっていきます。
 座席も消えているため、掴む所は船端しかありませんが、船端はいつの間にかチョコレートでベタベタになっていました。
 お客達は次々と転んだり膝を付いたり──。

「ひゃはははは! 一人も生き残れなかったみたいだなぁ!」
 嬉しそうに船長が飛び跳ねると、パチンと指を鳴らしました。

 声にならないお客達の悲鳴が響きます。
 商船は想像を絶する速度で、高速スイングを繰り返し──振り落とされないよう必死に床に捕まる事しか出来ません。
 もう駄目だと思った瞬間、お客達の身体は色とりどりのキャンディに変わってしまいました。
 ジャックオーランタンの海賊達はキャンディを集め、船長にそれを捧げます。
「大量大量♪ ひゃははははは!!」
 沢山のキャンディを手に、船長は愉悦の笑い声を響かせたのでした。

 ※

 ウィンクルム達は、それぞれ『仮装』をして、『ラッキーパイレーツ』の前にやって来ました。
 目的は勿論、ジャックオーランタンの海賊を倒し、お菓子にされたお客達を救出する事が目的です。
 『仮装』することで、ウィンクルム達も不思議な能力を一度だけ使う事が出来ます。
 巨大な船の上で、ウィンクルムとオーガの海賊達による戦いの火蓋が切って落とされようとしていました。

解説

『ラッキーパイレーツ』で、オーガとゲームをし、倒して頂く事が目的のエピソードです。

<ラッキーパイレーツ>
王道アトラクション、バイキング。
海賊船と商船が隣り合い、交互にスイングします。
横一列のシートに5名、それが16列、本来は80名乗りですが、座席部分は消失。
船端はチョコレートでベタベタ。
ウィンクルム達は商船、オーガ達は海賊船に乗ります。

<ゲームバトルと戦闘>
約10分間、スイングする商船の上で立ち続ける。
誰か一人、立ち続ければ勝ちです。
手段は問いませんので、皆様の知恵と絆の見せ所!

残り1分となると、海賊船からオーガ達が枕を投げて妨害攻撃に出ます。
とはいえ、スイングしている船内への攻撃、命中率はそんなに高くはないでしょう。

負けた場合、商船が高速スイングした後、お菓子にされて食べられてしまいます。

勝利すると、海賊船側が高速スイングします。
スイング終了後、海賊船に飛び移り、オーガ達を倒して下さい。

<敵情報>
・船長
…Dスケールオーガ『ヤックドロア・アス』。
 爬虫類めいた頭部を持つずんぐりとした体躯のオーガで、全身を分厚いウロコに覆われています。
 10m四方内の仲間を、ハロウィンカラー・黄と紫の力場に包み込み守る術を操ります。

・ジャックオーランタンの海賊
…Dスケールオーガ『ヤックアドガ』。全部で4体居ます。
 猪の頭部をもつ凶暴なオーガで、猛牛のように突進し、頭部のチョココーティングされている角で攻撃をしてきます。

<仮装>
ウィンクルム達は【仮装】する事により、特殊効果を利用できます。
神人と精霊、どちらも仮装する事は出来ますが、どちらかの能力を一度きりしか使えませんので、ご注意下さい。

出来る仮装の種類と、特殊効果については、以下情報ページにてご確認をお願い致します。

https://lovetimate.com/campaign/201510event/halloween_episode.html

ゲームマスターより

ゲームマスターを務めさせていただく、『三半規管は超弱い』方の雪花菜 凛(きらず りん)です。

バイキングなどに乗ろうものなら、一瞬で酔う自信があります。
子供の頃はグロッキーになりながらも楽しく乗っていたものですが……!

そんな事を思い出しながらの、ハロウィンエピソードです!
ゲームバトルに勝利する事で、オーガ達をグロッキーに出来ますので、戦闘は有利に進められるでしょう。
海賊気分のオーガ達を、ばしっと倒して下さい!

皆様のご参加と、素敵なアクションをお待ちしております!

リザルトノベル

◆アクション・プラン

篠宮潤(ヒュリアス)

  カボチャ頭仮装…の前に精霊に指摘されトランス

○スイング中
輝さんと背中合わせに槍床に刺し体支え兼スティレッタさんの柱役
※脱落したら転がりながらも邪魔にならないよう隅っこへ

残り1分:
向坂さんと被らないタイミングで仮装効果発動。指ぱっちん

●戦闘
「ヒューリ大丈夫っ?」
眉間の皺見て察知
すぐカボチャ頭取っては問答無用でハイトランスジェミニ(緊迫してるので照れ無し
「僕でも、少しは時間稼げるかも、だから…!」
きっとすぐ無理してでも来てくれると信じて
精霊が後で攻撃当てやすいよう槍にてアドガの足集中狙い
※でも突進してきたら防御高そうなレオンさんからつかず離れず←

精霊来ればホッ
アスの注意引く輝さんの援護に回ったり



月野 輝(アルベルト)
  せっかくの楽しいアトラクションを台無しにするなんて無粋よね

■仮装
ウィッチ

■行動
船が動き出す前にトランス
なるべく船の中程、角度がそれほど変わらない位置が立ちやすいわよね
武器の両手槍を床に突き刺して支えにするわ
潤さんと背中合わせになってスティレッタさんを挟み倒れないように踏ん張る
もし先に倒れてしまったら、残ってる人が倒れないように膝をついたまま支えてあげましょう

でも
もちろん私達も頑張るけど、精霊さん達、頑張ってね!

■戦闘
海賊船に乗り込み、外されたマントをお菓子に変えて投げて
ついでにオ・トーリ・デコイも投入
できればアスの方へ投げたいけど、無理そうならアドガへ
後はアドガの突進に気をつけて隅へ逃げるわね



ガートルード・フレイム(レオン・フラガラッハ)
  ★ドラキュラの仮装

レオン…楽しそうだが、人命かかっているぞ

★行動
現地到着後即トランス
精霊がつけた床の亀裂に槍を突き立て
槍にドラキュラのマントをくくりつける
軽く腰をかがめ、足腰を意識しスポーツスキルでバランスをとる
船のリズムをよく観察し、波に乗るように
船の端はハンカチを置いた上から握り、チョコのべたべたを軽減
転んでしまったら、オーガの動きを見張る
枕投げ開始を皆に警告

★戦闘
アドガに向かい槍で牽制、精霊に誘導
突進に警戒し味方に警告、防御低い味方をかばう
アドガ4体を撃破後もアスが残っていたら、ハイトランスオーバー発動
アス退治のサポートを行う

★全部終了後
緊張感がとけてから思いっきり目を回してる
…酔った


向坂 咲裟(カルラス・エスクリヴァ)
  こういった仮装に、アトラクション…初めてなの
オーガが居て残念だけれど、ちょっとワクワクしちゃうわ
●仮装
ジャックオーランタン
●商船
商船に乗る前にトランスをしておくわ
スキルを使う時を考えて…他の皆とは離れた場所で挑戦するわね
でも、端はやめておくわ

カルさんと、支えの武器の間に体を入れて…ワタシが倒れない様に支えてもらうわ
ワタシも頑張るから、カルさんも頑張ってね

残り1分になったら…仮装の力を使うわね
片手でしっかり支えを握って…指パッチンよ!
脱落していても、妨害はしっかりするわ

●戦闘
ヤックアドガの突進に気を付けつつ、クリアライトでの閃光効果を狙うわ
標的は主に、ヤックアドガね
…ちょっとフラフラするわ


スティレッタ・オンブラ(バルダー・アーテル)
  絶叫マシーンにオーガねぇ。洒落にならないわ。お客はそんなスリルなんて求めてなかったでしょうに。

ビニール紐を何処かに結んで支えられるのなら、マストにでも結びつけましょ。攻撃する時に切ればいいしね。
そんな余裕なんてない時は剣を床に刺してクロスケと……って何?嫌なの?
じゃあ剣を床に刺して神人同士身体を支えるしかないわね。でもそれはそれでいいかも。

私は魔女に仮装するわ。帽子やケープが邪魔になったら、それをお菓子に変えてオーガを邪魔すればいいもの。

クロスケも吸血鬼に仮装するのはいいけど……その無精ひげは剃ってきなさい。そんなくたびれた吸血鬼に血を吸われる乙女は不憫だわ



●1.

「ハロウィンと言ったら仮装しませんとね」
 にこにこにこ。
 満面の笑顔でこちらを見つめて来たアルベルトに、ヒュリアスは思わず眉間に皺を刻んだ。
「どうして嫌そうな顔してるんですか、ヒュリアス」
 眩しいくらい爽やかな笑みのアルベルトは、ドラキュラの仮装に身を包んでいる。
 黒いマントの大きく立つ襟と裏地の赤が、アルベルトの艶やかな緑髪と金の瞳にとても良く似合っていた。
 そう、多少の違いはあれども、ヒュリアスが身に纏っている仮装と同じ──。
 所在無げに胸元のリボンを摘まんでみれば、アルベルトが更に笑みを深めた。
「似合いますよ?」
「……そちらも、なのだよ」
 同じ格好なんだからの意味を込めた言葉は、アルベルトの『有難う御座います』に完全に負けているようだ。
「こういった仮装に、アトラクション……初めてなの」
 向坂 咲裟は、ジャックオーランタンの仮装に着替えていた。ふんわりカボチャのスカートに、カボチャのマスクを抱えている。
(オーガが居て残念だけれど、ちょっとワクワクしちゃうわ)
 目の前にある大きな海賊船と商船は、黒の船体と白の船体。とても凝った造りで、オーガ達さえ居なければ思う存分見て回りたいくらいだった。
 好奇心に瞳を輝かせている咲裟を横目に、漆黒のドラキュラマントに身を包んだカルラス・エスクリヴァは、そっと吐息を吐き出す。
(はぁ……中々に体力を使いそうなゲームだな)
 大きな船体が最大まで傾いた図を想像すると、ずっと立ち続けるのはかなり大変な事だと思えた。
 小さな身体の咲裟が、振り落とされないか心配になるくらい。
(一人でも残れば良い、か……)
 咲裟を支えよう。カルラスは静かに誓った。
「結構スリルありそうだなー」
 巨大な船体を見上げ、レオン・フラガラッハが口の端を上げる。
「タダで乗れるなんて、ラッキー♪」
「レオン……楽しそうだが、人命が掛かっているぞ」
 呆れた様子でガートルード・フレイムがレオンを見遣った。
 長い黒髪とドラキュラマントが風に揺れる。彼女の紅い瞳に漆黒のドラキュラ衣装は映えた。
「ガーティー、そういう格好似合うんだなー」
「……バ、バカ。いいから集中しろ」
 赤くなって顔を背けるガートルードに、ヘイヘイとレオンが楽しげに笑う。
「絶叫マシーンにオーガねぇ。洒落にならないわ」
 カツンとウィッチの文様が刻まれたヒールで大地を蹴って、スティレッタ・オンブラは白い商船を見上げた。
 隣の黒い海賊船では、ジャックオーランタンのかぼちゃ頭──オーガ達の影がチラチラと見える。
「お客はそんなスリルなんて求めてなかったでしょうに」
「概要だけ聞くとまるで御伽話だが、実際に起こるとここまで恐ろしいことはそうあるまい」
 バルダー・アーテルが風にはためくドラキュラマントを押さえながら頷いた。
「せっかくの楽しいアトラクションを台無しにするなんて無粋よね」
 スティレッタとバルダーに同意して、月野輝が真っ直ぐに黒い瞳で海賊船を睨んだ。ウィッチ帽子の紫リボンが風に揺れる。
「はや、く、お菓子にされた人達、助けないと……」
 カボチャのポンチョにカボチャのマスクを抱えた篠宮潤も、決意の眼差しで海賊船を見つめた。お菓子にされた乗客達は、ウィンクルムが勝利しなければ取り戻せない。
「ところで──」
 セクシーな胸元のウィッチ服で両腕を組み、スティレッタがチラリとバルダーを見遣る。
「クロスケも吸血鬼に仮装するのはいいけど……その無精ひげは剃ってきなさい。そんなくたびれた吸血鬼に血を吸われる乙女は不憫だわ」
 指差し指摘され、バルダーは苦虫を噛み潰したような表情になった。
「……ああ分かったよ。仮装の為に髭は剃る」
「早くね、早く」
 スティレッタに急かされ、バルダーは深い溜息を吐いて、出て来たばかりの更衣室の中へと戻った。
「これでいいか?」
 戻って来たバルダーに、スティレッタはにっこりと微笑む。

『さぁ、今こそ盟約を』

 スティレッタがバルダーの肩に手を掛け、バルダーは居心地悪そうに身を屈めた。弧を描く赤い唇が彼の頬へ触れる。
 瞬間、背筋を不思議なものが撫でていったかのような感覚。湧き上がる力に、バルダーは拳を握り締めた。

『Ich kampfe mit Ihnen』

 私は貴方と戦います──決意の言葉を力に変えて。
 触神の言霊と共に輝の唇がアルベルトの頬に触れれば、二人を風に揺れる水面のような輝きが包んだ。

「ウル」
「あ、ヒューリ……そ……そうだった、ね」
 カボチャマスクを先に装着しそうになったところを、ヒュリアスにトントンと肩を叩かれて、慌てて潤は彼を見上げた。

『バイス・エル』

 身を屈めてくれるヒュリアスの頬へと、そっと潤が口付ける。
 ふつふつと不思議な力が湧いてくるのに、ヒュリアスは大きく息を吸った。

『燃え上がれ、蒼き不死鳥』

 歌うようにガートルードの唇が触神の言霊を刻み、レオンの頬へそっと触れた。
 刹那、暗い紅炎が二人を包み、ガートルードが離れると同時、炎は紫色へ変わる。二人が前を見据える頃には、冷ややかな蒼炎へと変化し二人の周囲を揺らす。

『盾となり等しく耐えよ』

 カルラスが長身を屈め、咲裟が背伸びしてその頬へと口付ける。
 触れた箇所から徐々に熱くなるように、二人の周囲を力あるオーラが包み込んだ。

 準備は出来た。ウィンクルム達は商船へと続く階段を登り始める。


●2.

「よく来たな、ウィンクルム共!」
 海賊マントを翻し、アイパッチを付けたカボチャマスクのオーガが、海賊船の穂先で笑った。
「貴様らはあまーいキャンディになるのだー!」
「なるのだー!」
 船長が拳を突き上げれば、ジャックオーランタンの海賊達がぴょんぴょんと跳ねて唱和する。
 ここで、ウィンクルム達が言い返してくる番。
 船長は得意げに胸を張ったポーズで、彼らの反応を待った。
 30秒は待った。
「うおおおい!! 人の話を聞けー!!」
 大ジャンプして叫ぶと、少しだけウィンクルム達がこちらを見たが、また各自作業に没頭する。
「今、忙しいのよ。ごめんなさいね」
 バルダーと協力して、持参したビニール紐をマストに結びつけながら、スティレッタがパチンとウインクした。
「時は金なり。有効活用しませんと」
 船の真ん中辺りで、アルベルトは大剣を床に突き刺して、その感覚を確かめている。
 無言で頷きながら、アルベルトと背中を合わせるようにヒュリアスもまた大剣を床に突き立てた。
「よっしゃ、任せとけー」
 レオンは斧を振るい、船の真ん中あたり左端の床に神人達が剣を突き刺すようの亀裂を付けている。
「レオンさん、有難う」
「これで、いい……か、な?」
 出来た亀裂に、輝と潤が、それぞれ背中合わせに両手槍を突き立てた。
「よし」
 ガートルードは、一番左端の床に付けられた亀裂に槍を穿ち、自らのドラキュラのマントを柄の部分に括り付ける。
「お嬢さん、こちらに」
「ええ」
 咲裟とカルラスは、ガートルードと反対側になる右側の床に、陣取る事にした。
 カルラスが斧で亀裂を作り、それぞれ剣と斧を床に突き刺す。
「おのれ……人の話を聞かない奴らは……トリック・オア・トリックだー!!」
 涙声で船長が叫ぶと、大きく拳を振り上げる。
「野郎ども、出航だー!!」
「出航だー!!」
 海賊達が声を揃えて叫んだ瞬間、海賊船のマストに付いている不気味なガイコツの時計がボーンと音を鳴らした。
 デジタル式のその時計に、00:00が表示されると同時、商船が動き始めた。
「あら? もう動いちゃう訳?」
 しっかり結びつけたビニール紐を確認しながら、スティレッタが小さく蹈鞴を踏む。
「クロスケ……」
「頑張れ」
 ビニール紐の恩恵も受けつつ、船の壁に剣を刺して捕まりながら、バルダーが無理という顔をした。長剣ではない為、床に刺して支えるのは難しかったらしい。
(スティレッタと身体を支え合うのは御免だ。奴のことだからまた嫌がらせをしかねん)
 全力でお断りしますオーラを出すと、スティレッタが半眼になる。
「スティレッタさん、こっち」
「僕達の、間に……!」
 槍で身体を支えながら、輝と潤がスティレッタを呼んだ。
「有難う。助かるわ」
 スティレッタは輝と潤の間に挟まれる格好で、ビニール紐も使って揺れに耐え始める。
(これはこれでいいかも)
 女の子の身体は、男と違って柔らかくて心地良い。
「レオン、こっちです」
「俺達の間に」
「お邪魔しますよっと」
 アルベルトとヒュリアスに呼ばれ、レオンが背中合わせで支え合う二人の間に入り込んだ。
「もちろん私達も頑張るけど、精霊さん達、頑張ってね!」
 同じように支え合う精霊達に輝が声を掛ければ、アルベルトが微笑んで頷き、ヒュリアスとレオンが片手を挙げて応える。
「お嬢さん、大丈夫か?」
「平気よ。ワタシも頑張るから、カルさんも頑張ってね」
 尋ねてくるカルラスに、咲裟はコクンと頷いた。
 カルラスと彼が掴む斧の間に入る形で、咲裟は支えて貰いながら、自らもしっかり床に立てた剣を握る。
「ひゃははははは! 転べ、転べー!」
 段々と揺れる角度が大きくなり、オーガ達が囃し立ててきた。
 しかし、暫く経つ頃には、オーガ達に焦りの色が浮かび始める。
「船長! あいつら、全然転ばないッス!」
「ぐぬぬぬぬぬ……!」
 ガイコツの時計が『05:00』を刻み──開始5分が経過しても、ウィンクルム達は立ち続けていた。
 輝と潤は、間にスティレッタを挟んだ状態で、左右の揺れをお互いに支え合い耐えている。
 スティレッタは、マストに何重にも重ねて張ったビニール紐を使い、支えられるだけでなく、輝と潤のサポートをしていた。
 アルベルトとヒュリアスもまた、お互いに上手く支え合い、間のレオンも支えている。
 間のレオンもやはり支えられるだけではない。
 騎乗スキルを持つ彼は、そのバランス感覚を活かして、上手に揺れに順応していた。
 足腰を柔らかく保ち、ややバランスが危うい時は、アルベルトとヒュリアスのドラキュラマントを少しだけ拝借して耐える。
「いやーこれ女子とだったら楽しいアトラクションだな!」
 笑顔で言えば、ガートルードがチラリと彼を振り返った。
 こんな時に何を言ってるんだ?と、雄弁に語る眼差しに、レオンはウインクを一つ返す。
 そんなやり取りをしながらも、レオンの眼差しは海賊船のオーガ達の動向に向けられていた。
 ガートルードもすぐさま視線を前に戻す。
 彼女もまた、軽く腰を屈め、足腰を意識しバランスを取っていた。
 スポーツが得意な彼女ならではの感覚で、船のスイングするリズムをよく観察し、波に乗るようなイメージで揺れに合わせ体勢を変える。
 船の端のチョコレートも、ハンカチを置きベタベタを軽減した上から握って、海賊船のオーガ達を観察した。
 カルラスは、咲裟を腕の中に、斧を頼りに揺れに耐えている。
 咲裟も全力で剣に掴まっているのだが、小さな身体は遠心力に振り回されやすい。カルラスはそんな彼女を力強く支えた。
 船の壁に剣を刺して掴まるバルダーは、ビニール紐の支えもあり、危なげなく立っている。
「お、落ち着け! 残り1分で地獄を見せてやる!」
 船長はクククと喉を鳴らした。
(そろそろ頃合いだな)
 レオンは海賊船の時計を確認する。『08:00』。
 アイスブルーの瞳を細め、集中する。纏った蒼炎がゆらりと揺らぎ、確かな力となって放たれる。

「イージスの盾!」

 蒼炎が燃え広がるようにして、レオンの頭上に、光と風を纏った盾が顕現した。
「船長! 何か出たッス!」
「こっちに攻撃は出来ない筈だ! 落ち着け!」
 まだ商船はスイングし続けているのだから。船長は部下達に指示を出す。
「もうすぐ残り1分だ。野郎ども、用意しろ!」
 一斉に、何処からともなく現れた、可愛らしいハロウィン柄枕をオーガ達は両手に持った。
 ガイコツの時計がカウントダウンを開始する。
 10、9、8、7……。
「皆、来るぞ!」
 ガートルードが叫んだ。
 カボチャマスクを被った、潤と咲裟の視線が絡み合う。咲裟が手を挙げると、潤が頷いた。
 片手で剣を握り、カルラスに支えて貰いながら、咲裟は真っ直ぐオーガ達を見つめる。
 1。
「サキサカサカサはさせないわ……!」
 ぱちん。
 咲裟が指を鳴らした瞬間。

 ゴーン!

 オーガ達の頭上に『たらい』が現れて、落ちた。
「うおおおお!?」
 衝撃に枕を落として、オーガ達は混乱する。
「落ち着け! 早く枕を拾って、投げるのだー!」
 船長が怒鳴るも、船員達の動作は緩慢だ──たらいには、当たったオーガ達の動きを遅くする効果がある。
「まだ、終わりじゃ、ないよ……!」
 やっと船員達が枕を拾い上げた瞬間を狙い、今度は潤が、輝とスティレッタに支えて貰いながら、指を鳴らす。
 パチン。

 ゴーン!

 二発目のたらいを喰らって、オーガ達は再び枕を拾い上げる動作を強いられた。
「何をしているんだ!」
 穂先に立つ船長は、くわんくわんする頭を押さえ叫ぶ。
 無情にも、時計は残り30秒を示していた。
 漸く枕を持ち直したオーガ達が枕を投げてくる。
 しかし──。
「頑張ったけど、残念賞だな」
 ニッとレオンが笑ったと同時、イージスの盾が枕を全て弾いた。
「こんなんインチキ!!」
 船長が涙目で叫んだ瞬間。ガイコツ時計が『10:00』を示し、ボーンと鳴った。


●3.

 商船はスイングを止めた。
 ガコン。
 音を立てて、今度は海賊船が動き出す。
「ま、まさカ……!」
 引き攣った船長の声。
「船長ー!!」
 海賊達が声を揃えて頭を呼ぶ。
 その瞬間。
 声にならない海賊達の悲鳴と共に、海賊船は恐るべき速度で大きく動き始めた。
「よ、よかった……か、勝てて……」
 潤は思わずぎゅっと己の身体を抱き締めて、高速スイング海賊船を見つめた。
 その言葉に心から同意しながら、ウィンクルム達は高速スイングする海賊船を眺める。
 たっぷり5分間程掛けて揺れた海賊船は、やがて静かに止まった。
 船内では、オーガ達が床に突っ伏している──船長も例外ではない。スイングの衝撃でカボチャマスクは脱げて、オーガの本性が剥き出しになっていた。
「輝!」
「ええ!」
 いち早く駆け出したのは、アルベルトと輝だった。海賊船がスイングしている間、息を整えていたアルベルトに、疲れの影は見えない。
 ジャンプして海賊船に乗り込み、予め打ち合わせていた通り、アルベルトがドラキュラのマントを取り輝へ手渡す。
 輝の手の中で、ドラキュラマントがカラフルなお菓子に変わった。
「えい!」
 呻きながら立ち上がろうとふらふらしている船員だったもの──『ヤックアドガ』達へ、輝はお菓子を投げた。
 オーガ達の視線がお菓子に集中する。
 オ・トーリ・デコイも続けて投げれば、ガァと元気に鳴くアヒルにもオーガ達の視線が集まり、輝はアルベルトの邪魔にならないよう、隅へ移動する。
 その隙に、アルベルトは走り出した。目指すのは、船長だった『ヤックドロア・アス』だ。
 続けて、レオンとガートルードも海賊船へと飛び移る。
「行かせないぞ……!」
 アルベルトの動きに気付いて、立ち上がるヤックアドガへ、ガートルードは槍『ピースメーカー』を突き付けて牽制した。
 槍を振るい、突く動きで、ヤックドロア・アスからヤックアドガ達を離すように動く。
 ヤックドロア・アスの使う力場の範囲から、出来るだけ引き剥がしたい。
「鬼さんこちらっと!」
 レオンもまた、『アプローチⅡ』を発動し、ガートルードと共にヤックアドガ達を引き付けて行った。
 一方──。
「ヒューリ、大丈夫っ?」
 潤は、ヒュリアスの額に浮かぶ皺から非常事態を感じ取っていた。
 アルベルト達に続いて海賊船に飛び移ろうと動いた彼は、ガクンとその場に膝を付き、苦し気な息を吐いている。
 彼は確実に商船のスイングで酔っている──悟った瞬間、潤は被っていたカボチャマスクを脱ぎ捨てた。
 ヒュリアスの手を掴み、触神の言霊を口にする。
 問答無用で彼の手の甲に浮かぶ文様に口付ければ、トランス状態から発動する上位トランス【ハイトランス・ジェミニ】が発動した。
 温かな力が全身に漲っていく。
「ッウル……!?」
 金の瞳を見開き見上げてくるヒュリアスに、潤はぎゅっと槍『緋矛』を握って言った。
「僕でも、少しは時間稼げるかも、だから……!」
 きっとすぐ、無理してでも来てくれる──そう信じて、潤は駆け出すと単独で海賊船へ飛び移った。
 ガートルード達に合流し、ヤックアドガの足を狙って槍を突き出す。
「潤ちゃん、余り無理すんなよ!」
「あ、ありが、とう……!」
 ヤックアドガが潤へ手を振り上げれば、レオンが盾『パヴィス』でそれを受け止め、フォローする。
(また無茶しおって……っ)
 ヒュリアスは歯を食いしばって立ち上がった。
 真っ直ぐに走る。海賊船に飛び移ると潤の傍へと。
 頭の芯にじくじくする不快感。吐き気もあるが、そんな事に構っては居られない。
 ヒュリアスが纏うオーラが大きく揺らぐと、彼の背中に白い羽と黒い羽が生えた。
 『ダブルハート』。敵対する2つの何かが術者の体内に入り込み、身体能力が急激に上昇する技だ。
 発動中は一部意識が支配されてしまい、目の前の敵しか見えなくなる──今のヒュリアスには好都合だ。
「ヒューリ……!」
 己の名前を呼ぶ潤を庇うようにして、潤が足を刺し負傷させたヤックアドガへセイクリッドブレイドの強烈な一撃を叩き込み、沈黙させる。
「突進に警戒だ!」
 漸く真っ直ぐ立ち上がれたヤックアドガの一体が身構えるのに、ガートルードが叫んだ。
「させないわ!」
 海賊船に飛び移って来た咲裟が、短剣『クリアライト』を掲げる。
 ルミノックスのクリスタルで出来た刀身が光を反射して眩く光り、ヤックアドガの視界を奪った。
「こっちだ!」
 次の瞬間、カルラスが気合の言葉で『アプローチ』を発動し、ヤックアドガを引き付けながら、片手斧『リントヴルム』でその足を薙ぎ払う。
「お菓子を沢山あげるわね」
 スティレッタは海賊船に飛び移るなり、自身の帽子をお菓子に変え、ヤックアドガ達へばら撒いた。
 美しいお菓子達は、ヤックアドガ達の視線を釘付けにする。
「オカシモット……!」
 ヤックアドガの一体がスティレッタへ向かってきた。
「困ったわね、もう作れないわ。クロスケ、お菓子──」
「持ってる訳ないだろう。下がってろ」
 スティレッタにドラキュラマントを押し付け、【オブリガード】を発動しながらバルダーが彼女の前に出た。
 ダブルダガー『ハイ&ロー』を構えて瞼を閉じ、敵の攻撃を待つ──ヤックアドガが突進の構えを取り、床を蹴る。
「ふっ……!」
 舞うような動きで突進を躱し、バルダーはオーガの目を狙いダガーを振り切った。
 瞳を斬られたオーガが、悲鳴を上げ後退する。
「今だわ!」
「倒れろ!」
 そこへ咲裟のクリアライトが足を、カルラスのリントヴルムが腕を斬り付けた。
「終わりだ」
 バルダーが胸をダガーで突くと、ヤックアドガは床へ沈み、起き上がってくる事はなかった。

 ヤックアドガ達が倒される中、アルベルトはヤックドロア・アスと対峙している。
 赤く染まる大剣『エスグリミドール』が手の中で白い蛇のような形へと変わっていった──【スネイクヘッドⅡ】の発動だ。
「マ、マッテ!」
 床を這いつくばるオーガに、アルベルトは微笑んだ。
「待てませんね」
 白蛇が唸る。
「我が白蛇に喰われるが良い!」
 狙いすました一撃は、オーガの心臓を捉えた。

 断末魔の悲鳴と共に、全てのオーガが崩れ去る。
 お菓子にされていたお客達と、消失していた客席が戻って来た。

 ぐらつくガートルードを、咄嗟にレオンが支える。
「おいどうした」
「……酔った」

「……ちょっとフラフラするわ」
「おっと」
 左右に揺れる咲裟を、カルラスの腕が優しく包んだ。

「クロスケ、食べる?」
「遠慮する」
 スティレッタの差し出すお菓子を、バルダーは全力で断る。

「アル、お疲れ様」
「輝、怪我はないか?」
「ええ、大丈夫よ」
 輝がにっこり微笑めば、アルベルトも瞳を細めた。

 コツンとヒュリアスの拳が潤の後頭部に当たる。
「……無茶しおって」
「ご、ごめん……」
「まぁ助かった」
 見上げたヒュリアスの瞳が優しいのに、潤は微笑んだのだった。


Fin.



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 雪花菜 凛
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル イベント
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 多い
リリース日 10月14日
出発日 10月20日 00:00
予定納品日 10月30日

参加者

会議室

  • プラン提出したわよ。相談、楽しかったわ。みんないい結果が出るといいわね。

  • [27]向坂 咲裟

    2015/10/19-23:24 

    プラン、提出完了よ。
    良い結果が得られるように…頑張りましょう。

  • [26]月野 輝

    2015/10/19-23:13 

  • [25]月野 輝

    2015/10/19-23:12 

  • [24]篠宮潤

    2015/10/19-23:12 

  • あ、連投とかいろいろ済まん。
    戦闘時に、味方の防御アップできるスキルのフォトンサークルも発動する予定だぜ(・・)ノシ
    ジョブスキルはアプローチⅡ、イージスの盾、フォトンサークルになってる。
    それじゃ、皆よろしくな!

  • レオン:
    ★スイング
    了解。取り敢えずガーティーは単独で耐える方向でいまプランを書いたわ。
    脱落したら枕投げ開始を見張るようにしてる。
    一人でもとにかく生き残ってくれるといいな!

    ★戦闘
    アルベルトがアスと組むのを確認した後に、アプローチⅡを発動して、
    アスの力場の範囲外にアドガを誘い出すよう書いておいた。
    万一アドガの突進にあたっても、なんとかなるみたいだしな(過去依頼で突進受け止め経験あり)

    アドガ4体撃破後ももしアスに手こずっているようなら、ガーティーがハイトランス・オーバーでサポートに入るつもり。オーバーなら多分攻撃力355出る筈なんで、そこそこ使えるかと。
    まあ、アルベルトとヒュリアスなら心配無用だと思うがな!

    それじゃー皆当日はよろしくだぜー(・ー・)ノシ

  • [20]向坂 咲裟

    2015/10/19-20:33 

    顔を出すのが遅くなってごめんなさい。
    潤さん、まとめありがとう。
    ええ、皆の邪魔にならない様に少し離れた場所でカルさんと2人固まって、チャレンジするわ。

    あと、ワタシ達もゲームバトル中にスキルを使おうかと思っているわ。
    途中で脱落してしまった時のみだけれど、「アプローチ」を使って枕をまだ残っている人の方に投げさせない様にしようと思っているわ。
    オーラが相手に届くか分からないから、声を使う「アプローチ」にしているわ。

    戦闘の際には、カルさんはヤックアドガの方に向かうみたい。
    スキルはまだ一つしかないから…他の皆を強化するスキルは持っていけないけれど、壁役にはなれると思うわ。

  • [19]月野 輝

    2015/10/19-17:30 

    商戦 じゃなくて、商船 ね。
    これだけの為に削除も何だから、訂正レス入れておくわ。
    こんな事で連投ごめんなさい。

  • [18]月野 輝

    2015/10/19-17:20 

    潤さん、纏めてくれてありがとう。私はその認識で大丈夫だったわ。
    そうね、固まる人と単独の人と、方法がいくつかあれば誰かは生き残れるわよね、きっと。

    スイング中にスキル使う人もいるみたいだし、商戦に乗る前にトランス忘れないようにしないとね。
    プランにそう書いておかないとトランスなしになってスキル使えないかもだから気をつけて。

    アスだけど……正直、アル一人でどこまで行けるかなって思うんだけど、アドガに突進されても困るわよね。

    アルベルト:
    「まあ。ヒュリアスならアドガの1匹や2匹、とっとと退治できるでしょうし、退治し終わった時に
    私がまだ手こずってたら応援に来て下されば、それで構いません。こちらはこちらで何とかしてみます」

    一応、私も黄色のアヒルさんで気を逸らしたりとか補助しようかなって思ってるわ。

  • [17]篠宮潤

    2015/10/19-12:23 

    そしたら、えっと、輝さんと僕、で
    スティレッタさんを、挟む感じにすれば…いい、のかな?
    で…アルベルトさん、と、ヒューリで、レオンさん挟むん、だね。ヒューリもオーケーみたい、だよ。
    向坂さん、と、カルラスさ、ん、はお二人で支え合う、感じと思ってて、大丈夫…かな…。
    ・アルベルト&レオン&ヒュリアス
    ・輝&スティレッタ&潤
    ・向坂&カルラス
    ・バルダー     (敬称略)

    固まってる、のと、単独、とで大雑把に分ける、と
    こんな感じ…?で、ある程度リスク分散は、出来てる…気はする、から
    ガートルードさん、耐えやすいよう、やりやすい方でいい、んじゃない、かな(>神人で固まるか単独か)

    (急にコソコソ小声で)
    それで…あの…戦闘時、なんだけ、ど…
    多分、ヒューリ…こういうアトラクション、初めてで…もしかしたら三半規管、
    そんなに強く、ないんじゃない、かなぁぁぁって、僕感じて、て…;
    きっと、意地ですぐ、参戦する…とは思うんだけ、どー……
    ………ヒューリが出遅れ、て、ご迷惑かけた、ら…ごごご、ごめん、だ……っ;(ぺこぺこっ)

    ヒューリは今の所、4体もいるヤックアドガ、の方に、向かう予定みたいだ、けど
    アルベルトさんに続い、て、早々にアス、倒すの手伝った方が良ければ、臨機応変に、対応すると思う、よっ。

  • レオン:
    うわ、もうプラン提出日か。
    取り敢えず、返事が来たんだが、

    >ドラキュラの仮装につきまして、ゲームバトルで精霊がコウモリに変身した場合、持続系のスキル(イージスの盾やフォトンサークルなど)を発動していた場合はどうなるのでしょうか?
    ▼基本的には効果は継続いたします。
     しかし、過去に前例の無い特殊な状態ですので、不測の事態には十分に注意してください。

    だそーだ。あんまり過度の期待は禁物、と。
    なので基本の作戦は今の流れで、一応、俺が途中で脱落した場合は、コウモリに変身して生き残ってる人にしがみつくってプランも入れておくわ。
    ガーティーは他の神人といっしょに固まるってことでいいのかな?
    リスク分散したほうがいいなら、単独で立つのでもかまわんぞ。


  • >輝ちゃん
    パートナー……ねぇ……?
    バルダー「何だその眼は」
    気にしないで頂戴。
    そうね。それはともかくとして、私はこのクロスケとくっつこうかしら? んふふ……v
    バルダー「遠慮する」

    何よ? 折角こーんな……

    バルダー「遠慮すると言ったら遠慮する!」

    ……だそうよ。じゃ、輝ちゃんにたっぷり甘えてくるからーw

    バルダー「(それはそれで何か複雑な……)
    んん(咳)……アルベルトに迷惑は掛けるなよ?

    それはともかくとして、だ。剣を船の壁に刺す以上、俺は一人で立っていた方が都合がよさそうだ。
    何グループかで固まるのも必要だが、標的の分散も必要だろう。

    ああ、そういえば今日の早朝言っていた『オブリガート』についてだが、運営とやらに質問した所、遠距離攻撃には反撃できないそうだ。つまり枕を吹っ飛ばしてカウンターは出来ない。
    だが防御力は上がるそうだから、俺は一応最後の一分間の邪魔が入った時にオブリガートを発動しておくことにする。

    それと、俺は『海賊』ことヤックアドガを狙おう。ダメージソースのある奴がまず船長を狙ってくれるようだしな。そっちは任せた。突進してくるなら、それこそ近距離でかわして反撃してやるさ」

  • レオン:
    えっ、俺真ん中?(粘るのは神人に任せて楽しようとか思ってた←)
    おっけー。男どうしで押しくらまんじゅうやるのな!(笑)
    いちおう運営さんには、コウモリ姿でスキルが使えるか質問は投げといたけど、
    今のところ現在の議論の流れで把握しておくな。<作戦

    紐代わりになるかも、という話もあったので、ガーティーもドラキュラに仮装するなー。

  • [13]月野 輝

    2015/10/18-10:15 

    あら、レオンさん素敵♪イージスの盾凄いわね。
    あ、そうしたら、レオンさんを真ん中にして、その両脇(進行方向)をアルとヒュリアスさんで挟んだらどうかしら?
    大剣持ちの力ある二人が挟んでおけば、レオンさん倒れないんじゃないかしらね。
    立ち位置は全員船の中程がいいわよね。端へ行くと、角度が洒落にならないでしょうし。

    スティレッタさんとバルダーさんはパートナー同士で支え合う?
    双剣は床よりも脇の壁に突き刺して持った方が楽かもしれないわよね。
    前と言ってる事違うけど、神人は神人で固まるのもいいかもしれないわね。
    潤さんと私が同じ槍を持っていく予定っぽいから、アルとヒュリアスさんみたいに背中合わせになって
    その間に誰か入って貰ってもいいかも。
    私達が転んでしまっても、それはそれで膝付いた状態で中の人を抑えててあげてもいいかもだものね。

    >仮装
    戦闘の邪魔なら帽子とかマントとか外しちゃっても構わないわよ。
    外した物は、私とスティレッタさんでお菓子にして敵に投げつけちゃいましょ。
    それで足止めになるわよね。


    アルベルト:
    「戦闘ですが、力場を展開されるとやっかいなので、仮装の能力で足止めに成功したら、
    私はアスへ向かおうと思います。一番威力の高いスネイクヘッドⅡを叩き込もうかと。
    倒せたらアドガへ向かいます」

  • [12]篠宮潤

    2015/10/18-09:33 

    諸々納得、承知した。
    以下で解釈し合わせるようプランを書くつもりだが、間違っていないだろうかね?

    【スィング中】
    主に各自耐える方向で。
    (可能な者は武器を床に刺す方法)

    【各仮装】
    ・月野嬢<ウィッチ>効果使用、 アルベルト<ドラキュラ>
    ・ガートルード嬢<(今の所)無?>、 レオン<ドラキュラ>効果使用
    ・向坂嬢<ジャックオーランタン>効果使用、 カルラス<ドラキュラ>
    ・スティレッタ嬢<ウィッチ>効果使用、 バルダー<ドラキュラ>
    ・潤<ジャックオーランタン>効果使用、 ヒュリアス<ドラキュラ>

    >イージスの盾
    それを聞くと、残り1分まで生き残りさえすればレオンがかなり確実に立っていられそうだろうかね?
    俺もどこまで耐えられるか定かでない故、ならばレオンを生き残らせる方向で
    レオンの傍に居て柱役にでもなろうかと思案中。
    ウルも両手槍にて頑張っているつもりのようだ。

    >仮装
    ……………(月野嬢の真面目な言葉に、すんごい考え顔)
    マントがアイテム代わりに何かしらどなたかの役に立つ、というならば………(←渋々ドラキュラ決定)
    戦闘になったらばオーガに投げつけて隙でも作るかね……
    まぁ、高速スィング後ならあまり隙作らんでも大丈夫そうだがな。
    (本音:動きにくそうだからとっとと外したい ←)

  • 武器を床に突き立てるってアイデア自体は賛成ね。紐もまあ、頭っから否定されなくてよかったかしら?とりあえずダメ元で書いてみましょ。
    バルダー「俺の武器は双剣だから、刺しても掴まれそうにない気がするんだが」
    私が直々に縛ってあげましょうか? 六角形とひし形どっちがいい?
    バルダー「何の違いを言っているかは知らんがしっかり縛れるのなら頼む」

    ……からかい相手間違えた。
    両側にでも剣刺して、ちょっと中腰でもいいから自分の身体支えておきなさい。そうすれば安定するでしょ。何なら私が両手剣だからあなたのこと、背中合わせでちょっと支えてあげてもいいわ。
    バルダー「……? さっきと話が違くないか?」

    >枕対策
    いいわねロイヤルナイトは。
    こっちなんて神人の身を守るどころかオブリガートでカウンターしか出来ないもの。カウンターって、投げられた枕でも飛ばし返してくれるのかしらね?(チラッ
    バルダー「バランスの悪いあの空間でそれをやれと?」
    ……何のためのテンペスト「ダ ン サー」なのよ。
    バルダー「うぐ」

    >仮装
    とりあえずじゃあ私は足止めも兼ねて魔女、このカラスには吸血鬼の格好でもさせておくわ。
    なんか、この黒いのの方がすぐ脱落しそうな気もするし。落ちないようしがみつかせた方がいいかもしれないから。

  • レオン:
    輝ちゃんたちは久しぶり、潤ちゃんたちと咲裟ちゃんたちは雨デート以来、スティレッタさん(←年上なので)たちは初めましてかな。たのしくやろーぜ。

    紐申請してみるのもいいと思うし、床の破損覚悟で武器突きたてるのも賛成だ。
    ファンシーな依頼だが人の命かかってるし、人命>器物損壊、でいいと思うぜ。

    >枕投げ対策
    聞いてくれお嬢さんあんどお兄さん方!(・ー・)ノ
    俺、空飛ぶ攻撃を自動で防御できるイージスの盾を出せるんだぜ(えっへん!)
    持続時間は安心の300秒!一分なんてヨユー!
    …あ、でも「五メートル以内の味方を自動防御」って、10人全員が5メートル以内に入るのは、状況から考えると結構きつい…かな?

    いまんとこ、スポーツスキルがあって両手槍を持ってるガーティーが槍を床に突き刺して耐える感じで、俺はそのフォロー、とか思っているけど…
    残り一分でガーティーが残ってる保証もねーし、
    残り一分になったらイージスの盾を発動して、その後ドラキュラの仮装でコウモリに変身して、生き残って立ってる人にしがみついてる…とかどうかな?
    コウモリ姿なら立ってるやつの邪魔にならんと思うが。
    変身中にイージスの盾って継続するのかな大丈夫かな、つー問題もあるか。

    まだ考え中だけど、枕対策にはそういうスキルもあるってことでな(・・)ノ

  • [9]向坂 咲裟

    2015/10/17-17:01 

    挨拶をするのは、ワタシ達が最後かしら?
    こんにちは、向坂 咲裟よ。パートナーはロイヤルナイトのカルラス・エスクリヴァさん。
    よろしくお願いするわ。

    体を支える方法は、ワタシ達もアトラクションの床に剣を刺して支えるという方法を考えていたの。賛成よ。
    誰か一人でも最後まで立っていればOKなのよね…。
    誰か一人を協力して守るよりも、月野さんが言うように、分散して巻き込まれない様に個々で頑張る方がいいのかしら?

    …穴が直らなくても、オーガに乗っ取られたままの方が大変よね。
    必要な犠牲よ…。

    仮装は、ワタシもジャックオーランタンの仮装をしようと思っているわ。
    マントを紐にするなら、カルラスさんもドラキュラの仮装をしてもらおうかしら。
    能力は、ジャックオーランタンのものを使う予定よ。
    完全に止められないとはいえ、10秒相手の動きを邪魔できるのは魅力的だもの。
    …かぼちゃを被るのは、初めてだわ。ワクワクよ。

  • [8]月野 輝

    2015/10/17-15:34 

    アルベルト:
    そうそう、剣を突き刺した際の穴の事ですが……気にしなくていいのではないかと。
    オーガに襲われてる時点で、乗り物が無傷で済むという期待は皆さんしてないかと思いますし。

    そうですね。
    魔法で消えた座席等が戻って元通りになるなら、傷も消える可能性もあるかもしれませんね。

  • [7]月野 輝

    2015/10/17-15:26 

    スティレッタさん、こんにちは。
    ふふ、依頼でご一緒するの初めてね。よろしくね。

    そうね、紐は……用意できるとしたらコンビニで売ってるようなビニール紐くらいじゃないかしら。
    メタな発言になるけど、装備にないアイテムはマスタリングされちゃう可能性も高いから……
    結ぶ場所は、たぶんチョコレートでべとべとの船端くらいかなと思うのよね。
    オーガに切られる心配はたぶん無いかなって思うんだけど。
    スイング中の敵の妨害は、残り1分の枕投げだけっぽいし。
    プランの文字数に余裕があればやってみてもいいと思うわ。
    あとは…ドラキュラなんかの仮装ならマントとか着てそうだし、マントをロープ代わりにって事もできるかも?

    私は今のところ、自分の槍を船に突き刺して捕まるつりでいたわ。
    ヒュリアスさんの、アルと背中合わせにって案いいと思うけど、他の人は支えなくてもいいんじゃないかしら。
    誰か一人が残れば勝ちなんだから、他の人が転ぶのに巻き込まれないようにした方がいいと思うわ。
    あと、転んじゃった人は、妨害の枕に備えて船縁に寄っておくとかしておくといいかも。
    飛んできた枕、たたき落としちゃいましょ。

    仮装は、私、ウィッチで行こうかしら。
    潤さんのジャックオーランタンの能力と合わせたら、結構オーガの妨害できそうよね。


    アルベルト:
    「私も一応、ドラキュラにでも仮装していきましょうか。マントが結べるようならやってみようかと。
    ……ヒュリアスは仮装しないのですか?まあ、既に狼男になってるようなもんでしょうけど」

    アル、何言ってるの(汗)
    ヒュリアスさん、マントとか役に立つかもだし、仮装して損はないと思うわよ。
    一応していった方が良くない?(こっちは真面目に言ってるらしい)

  • [6]篠宮潤

    2015/10/17-08:11 

    改めて、神人は篠宮潤(しのみや うる)のパートナー、ヒュリアスだ。
    スティレッタ嬢、バルダー氏にはお初だろうかね。以後よろしく頼む。

    体を支える方法に関しては、アルベルトと同じことを考えていた。
    更に意見を付け加えるなら、俺とアルベルトで背中合わせになって行えば
    固定度は増すだろうかと。そこに他の者も連なれば、数名は支えられそうに思うが…
    さすがに全員は難しそうだろうかね。軽そうな神人嬢たちならば、まとめて支えられそうに思うが。

    と、述べてから懸念が一つ。
    パークのアトラクションとやらの一つ、とのことだが…、ぶっすり穴を開けてしまって良いだろうかね?
    船端もチョコレートに変わったりとしているなら、戦闘終了したら何故か元に戻る、と期待して良いのだろうか←

    仮装については…………(たっぷりの間)
    効果発動が神人精霊の片方のみ、ならば神人に任せてもいいだろうかね(ぼそり)

    潤:
    (あ、れ?;ヒューリ…まさ、か、仮装イヤ、なんてこ、と……;;)
    あ。えっと、スティレッタ、さんの、紐案、駄目元で申請してみて、も、いいと僕は思う、よ。
    あれば、色々便利かもだ、し、持込無かったらその為、の、代替案、考えておけばいいかな、って。

    仮装につい、ては、僕はジャックオーランタンあたり、考えてる、かな。
    こちらの妨害、してこようとした瞬間とか、に、タライ、降らせられれば、動き鈍らせて時間稼ぎに、なるかなって。

  • 初めまして。ちょっと遅れちゃった……って訳でもないかしら?
    私はスティレッタ。こっちのデクノボーの黒いのがバルダーね。クロスケ共々よろしく。

    バルダー「クロスケ言うなって再三言ってんだろ」

    ……あ。そうだったわね。
    輝ちゃんは「初めまして」じゃないわね。

    バルダー「おい。俺の発言を無視するな!」


    ……外野がうるさいけど気にしないで。
    で、本題だけど。
    まず立ち続ける方法だけど……そうね。私としてはどこかに身体を紐かロープかを結んで支えるのが一番確実だと思うんだけど、問題は紐を調達する必要があることと、それを縛りつける先。まあスイングだから振り子の糸に該当するものはあるだろうから、紐を縛りつける先については問題ないと思うんだけど、紐の持ち込みなんてアリかしら?

    ああ、あと問題点はオーガ達が率先して紐を切りそうなことよね。
    一意見でしかないから、有用じゃないと思ったら一笑に付してくれて構わないわ。

    あ。「立ち続ける」ってことは、途中跳んでまたスイングに着地するのはアリかしら?

    バルダー「おい待て。むしろ着地に失敗したら悲惨だろ」

    ジョークよジョーク。「立ち続ける」って、どのぐらいの拡大解釈がアリなのかが気になっただけよ。
    第一、飛んでいるのは立ち続けることにカウントされるんだったら、吸血鬼に仮装して、コウモリに変身して空を飛んでいれば大分楽じゃない。違くって?

    第二に仮装だけど、さっきの吸血鬼もいいかもしれないけども。魔女ってかなり今回の最後一分間のオーガ達の妨害に有用じゃない?5秒間足止め出来るんでしょう?
    何人か連続して妨害を阻止出来ればいいんだけど……問題はこれ、スイングの上に物という物が一切ないことよね。別の仮装がいいかしら?

    あと、男が魔女になるのは無理な人が多そうなことよね。私もこの葬儀屋の魔女姿見るのはパス。女装なんて頂けないわ。

    バルダー「……女装でいやがらせしてくるもんかと……」

    あら女装がお好み?

    バルダー「丁重に遠慮させていただく!!」

  • [4]月野 輝

    2015/10/17-00:38 

    さて、皆様お久しぶりです。月野輝とアルベルト・フォン・シラーです。
    どうぞよろしくお願い致します。

    問題点は二つ。
    どうやって立ち続けるか、と、仮装をどうするか、でしょうか。
    とりあえず仮装は敵と戦う時に役立ちそうだと思う能力の物を各人選べばいいでしょうか。

    立ち続ける方法ですが(自分の剣をジッと見て)手段は問わないとの事ですし、
    剣を船の床に突き刺して支えにしてはどうですかね。

  • [3]篠宮潤

    2015/10/17-00:23 

  • レオン:

    どーも、ロイヤルナイトのレオンと相方のガーティーだ。
    編成は、

    SS×2
    RK×2
    TD×1

    か。まあ具体的な作戦は明日以降になると思うが、よろしくな!


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