【防衛】いっぱい(こーや マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

「ぎぃにゃああああああああああ!」
「ちょ、落ち着いて、いたたたたた!」
「大丈夫かって、いっでぇ……!」
 月幸石を求めてネイチャーヘブンズを散策していた一組のウィンクルム。
 そんな彼らが出会ったのは大型犬ほどの大きさがある猫『ペタルム』だ。出会ったというよりも、出くわしてしまったと言った方が正しいかもしれない。
 7匹のペタルムは遠目から見ても様子がおかしかった。ピリピリしている上に何かを探しているようにぐるぐるとその場をうろついていたのだ。
 瘴気の影響を受けていると理解するのは容易だった。入口でN2-Mにも、瘴気の影響を受けているネイチャーがいるといわれていた場所だったからだ。
 なんとかしてやらねば、と近付いた結果――ペタルム達にひっかかれたり噛まれたりと猛攻を受けることになったのだ。
「しゃーしゃー! ふしゃー!!」
「これじゃ手出し出来ないじゃない!」
「手出しどころか、帰ったら消毒液塗れになるのが目に見えてるっての!」
 瘴気を祓ってやろうにもこの状態では難しい。
 仕方ない、と二人は撤退を決めたのだが……――
「にゃー!」
「あっ! 私のおやつが!!」
 繰り出された猫パンチが神人からおやつを奪う。
 ぽろり、零れ落ちたのは真っ白いおっぱい。もとい、パン。
「お前……」
「ついっていうか、あれ、見た目あんなんだけどすごく美味しいんだよ!?」
 タブロスのあるパン屋で、一日20個限定販売されているおっぱいパン。まっしろふかふかのパンの頂点に、赤いドレンチェリーが飾られているものだ。
 ご丁寧に2つ持っていたあたりそれっぽく見せるためなのか、それとも純粋に精霊と二人で食べる為だったのかは定かではないが――
「ふにゃぁぁぁんっ!」
「にゃああ!」
「えっ」
 ペタルムまさかの歓喜。
 マタタビにやられた猫のようににゃんにゃん言いながらおっぱいパンをつついている。しかも心なしか、瘴気が薄くなっているように見える。
「もしかして……」
「言うな、言うんじゃねぇ。とりあえず、あれだけじゃどうしようもないだろ」
 そういえば今日の神人は動きやすさを重視しすぎただぼだぼジャージ姿で、胸の起伏がさっぱり見えない。ついでに言えば中性的な顔なので、パッと見た感じでは男に見える。
 つつかれていくうちに無残なことになるおっぱいパン。次第にペタルム達の機嫌も元通り、悪くなっていく。
 悲しいかな、解決策は見えてしまった。
 おっぱい。そう、おっぱいがペタルムを救うのだ。このことを伝えるべく、二人は入口へと駆け戻る。
 A.R.O.A.に辿り着いた時、この神人はぽつりと零した。
 ジャージを着てて良かった、と――

解説

●目標
ペタルム×8を正気に戻そう

●あれこれ
おっぱいを楽しませてやったらいいみたいだよ!
希望すれば『装着式おっぱい』を貸してもらえるよ!
必要であれば衣装もといコスチュームも用意してくれるらしいよ!
頑張ってペタルムを悦ばせてあげてね!

●装着式おっぱい
本物そっくりの質感を持った偽おっぱい
精霊がつけてもよし、胸のサイズが不安な神人がつけてよし、二人でつけてもよし
サイズは指定できるってさ、やったね!

ゲームマスターより

こーや「前にやってたおっぱいネタ、パクっていい?」
青ネコGM「おっぱいパクってええよ」
こーや「ありがとっぱい!」

以前、ショコランドで青ネコGMがやってたネタをどうどうとパクらせてもらいました。
青ネコGMにおっぱいの加護がありますように。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

クロス(オルクス)

  ☆本物EよりのDカップ使用

☆心情
「猫っ大型犬みたいな猫っ!
可愛い猫の正気を消せるなら俺は何でもやってやる!
犬や猫好きに不可能は無い!」

☆行動
・先ずはオルクスを囮役として先に投入
・どんな感じで胸を触るのか観察
・観察後怪我等無いと判断したらペタルムの方へ行く
・基本的にペタルムの思い通りにさせておく
・可能であればペタルムを撫でてみたり触ってみたりしてみる
・自身の胸をペタルムに押し付けて抱きついてみたり出来たら良いなと考えている

「やっぱり可愛い…!
あははっくすぐってぇっ(微笑
(あぁもう頭とか毛並み撫でてみたいなぁ…
怪我したらしたで別に平気だし…
うん触ろう(真顔
だって癒し欲しいんだもん癒されたいもん)」



菫 離々(蓮)
  何も知らぬ神人さんが被害に遭われる前に迅速に対処しましょう

ところで。
A.R.O.A.でなぜ装着式おっぱいや衣装が用意できるのか
そこに疑問を持つのは野暮でしょうか
ライダースーツお借りしますね

私の胸はそう大きくないのでスーツで少し強調しておきます
ハチさんの胸はよくお似合いですよ、と感想を。
扱いが手慣れてらっしゃいますね

該当ペタルム発見後、まず装着型で様子見。
私は木陰に隠れていますが問題無さそうなら出て行きます。
分担目標は各組4匹ずつです

この胸、反応するでしょうか
じゃれ付いてきたら胸を触らせつつ
撫でて落ち着かせます。はい、おっぱいは逃げませんよ
赤ん坊をあやすような心持ちです
ハチさんは放置しておきます


●胸
 ネイチャーヘブンズに現れた二組のウィンクルム。その姿は違和感に溢れ返っていた。
 具体的に言えば二人のテイルス――精霊がおかしい。蓮もオルクスも男とは思えないほど胸部が膨らんでいるのだ。
 蓮はプレイ的な何かかそれともこのくらいなんともないとでも思っているのかしれっとしているが、オルクスは妙にやる気というか殺る気に満ちている。
「いや、クーがアレと戯れるのは画になるから良いと思うぜ? だからって何故胸なんだっ……!」
 ぎりぎり、歯軋りの音と共に吐き出されるオルクスの呪詛が聞こえているのは蓮だけ。
 その蓮はしたり顔で重々しく頷いている。
「女性を胸で判断するのは如何なものかと思います」
 言っていることは至極まっとうだが、わざとらしいくらい一挙一動がオーバーアクション気味。
 その度にGカップの装着型おっぱいをたゆんぷるんと揺らしているあたり、『おっぱいに惹かれてきたわけでは無い』と言い訳アピールしているようにしか見えない。しかもあえて余分に支給してもらった装着型おっぱいも一緒に持ってるからね、言い訳ですね、とても良く分かりました。
 一方の女性陣。
「可愛い猫の瘴気を消せるなら俺は何でもやってやる! 犬や猫好きに不可能は無い!」
 大型犬サイズの猫の為にと意気込むクロスはぐっと拳を握り締めている。
 通常運転です、といった様子の菫 離々は、体のラインを強調するライダースーツに身を包んでいる。
 が……前を歩く乳揺れ男性陣を見て一言。
「A.R.O.A.でなぜ装着式おっぱいや衣装が用意できるのか、そこに疑問を持つのは野暮でしょうか」
「……確かに。何で用意できるんだ?」
「陰謀の気配がしますね」
 いつも通り控えめな笑顔の離々。
「何も知らぬ神人さんが被害に遭われる前に迅速に対処しましょう。ところでハチさん」
 離々の眼鏡がきらり、鋭い輝きを放つ。
 振り返った蓮のおっぱいと手に持ったおっぱいがばいんと揺れる。
「何ですか、お嬢」
「どうして装着型おっぱいを二つ借りたんですか?」
 離々はにこにこ。
 蓮は脂汗がだらだら。
「これは予備みたいなものであって、俺が巨乳好きという訳ではなく猫が気を取られやすいかなってだけです」
「なるほど、餌ということですね」
「そうです!」
「てっきり私が着ける用かと思ってました。それと胸、お似合いですよ」
「どうも……」
「扱いが手馴れてらっしゃいますね」
「手慣れてるって俺そんな男じゃないです」
 にこにこ。
 だらだら。
 離々の笑顔に裏があるのか分からない蓮はただただ冷や汗を流すしかない。
 そんな2人の様子を少し離れて見守るクロスとオルクス。
「修羅場だな」
「俺にとっての修羅場はこれからだ……」
 ぎらり、オルクスの目に炎が灯る。クロスの為にやってやる、装着式おっぱいを着けることなんてなんのその!
 強い決意と共にイイ、間違えた、Eカップのおっぱいがたゆんと揺れた。

「あれだな」
 ウィンクルム達の視線の先にはぐるぐると忙しなくうろつく8匹のペタルム。
 2人の精霊は頷き合うと、木陰に隠れた神人達を残して先行する。
 クロス曰く囮らしいが、何でもやると言っていたのは誰だというツッコミはさて置いて。
 お嬢の為なら、とか言いながら何かこう、マゾヒスト的な快感を期待しているように見えなくも無い蓮へのツッコミもさて置いて。
 蓮はぷるんぷるん揺らしながら小走りで近付いていく。
「ふしゃ……にゃー!?」
 ゆっさゆっさという効果音が聞こえたのだろうか。
 二人に気付いたペタルム達は逆毛を立て、威嚇しようとしたが――たわわなおっぱいに気付きました。
 わぁい、ペタルムおっぱい大好きー☆
 瘴気の影響を受けた結果のはずだが、オルクスにはペタルム達が妙に嬉しそうに見えて仕方がない。
 8匹は我先にと蓮とオルクスへ、もっと具体的に言えばおっぱい目掛けて駆けて来る。
 ペタルムに飛びかかられる前に蓮はすっとしゃがみこみ、装着式おっぱい(未装着分)を地面に置く。
 あたかも地面におっぱいが生えたような光景。野郎2人がおっぱいをつけているというだけでもシュールなのに、シュールさがさらに増した。
 おっぱいの輪とかじゃなくてシュールの輪というかカオスの輪の完成だよ、やったね!
 2匹のペタルムが標的を地面のおっぱいに変え、他のペタルム達は二手に分かれてぱいダイブ。
「ふにゃぁ~ん♪」
「にゃんにゃん♪」
 ペタルム達ご満悦。ふかふかおっぱいに頭をぐりぐり、前足でちょいちょいつついていく。
 思うところはいろいろあれど、オルクスは笑顔をはりつけてペタルム達を受け入れる。
 合言葉はクロスの為。これもクロスの為だと自身に言い聞かせながらされるがままのオルクス。
 蓮はといえば――
「こうですかっ!?」
 たゆんばゆん。
「それともこうですかっ!!」
 ぽいんばいん。
「これならどうですかっ!?」
 ぷるんとぅるん。
 跳ねて大きさと弾力を見せ付け、寄せて上げて存在感をアピールして視覚に訴え、カモンと誘うスタイル。
 地面のおっぱいに釘付けだったペタルムも、たまらずぱいダイブ。
「あっ、そんな乱暴に扱っては嬉しいですがもっと優しく……!」
「頬を赤らめるなっ、頬をっ!」
 思わずオルクスがつっこむ。
 頬を赤らめて身悶える蓮は怪しいというか怪しいというか怪しいというか妖しすぎた。


●乳
「特に問題は無さそうですね」
「ああ。怪我も無いみたいだな」
 木陰から異様な光景、じゃなかったそれぞれの精霊を見守る離々とクロス。
 事前に受けた情報から怪我をするのではないかと危惧していたのだが、精霊達が怪我をしている気配はない。別の意味で怪我をしてるかもしれないが、それは彼らの心の問題なので無視して良さそうだ。
 やはり、おっぱいはおっぱいでもパンだったから駄目になってしまったのだろう。
「じゃあ、行くか」
「はい」
 クロスと離々は立ち上がり、シュールというかカオスの坩堝と化した場所へと向かう。
 ペタルム達の好きにさせているオルクスはまだしも、あれやこれやとおっぱいでペタルムを魅了する蓮と地面に置かれたおっぱいは非日常の一言に尽きる。
 はっきり言って近付きたくない状況だが、これもペタルムの為だ。
「こんにちは」
 小首を傾げ、離々はペタルムに声をかけた。
 なだらかな彼女の二つの丘も、ぴっちりとしたライダースーツが存在を誇張している。自身のおっぱいを魅せる為に適した衣装を借り受けたと言えるだろう。
 なんでライダースーツがあったかはやっぱり聞いてはいけない訳だが。
 ふにゃふにゃ、蓮のおっぱい(偽)を堪能していたペタルムが離々に気付く――すると、すぐに目の色が変わった。
「ああんっ!」
 おっぱい(偽)の弾力を利用して飛び退いたペタルムは、一目散に離々っぱいへ。
 蓮のAEGI声っぽいものが聞こえたがそれは間違いなく気のせいだ。オルクスがなんとも言えない顔で蓮を見たのも気のせいだ。蓮が息を荒げているような気がするのも気のせいだ、間違いなく気のせいだ。
「同志……! じゃない、こっちにしておきなさい」
「にゃ、にゃ、にゃ~ん♪」
 本音が漏れた蓮が阻止すべく手を伸ばすも時既に遅し。ペタルムはすでに離々っぱいの中。
 ゴロゴロと喉を鳴らし、ぐりぐりと離々っぱいに頭を押し付けるペタルム。弾力と固さのバランスがいいらしい。
 2匹のペタルムは思い思いに離々のおっぱいを堪能している。
「はい、おっぱいは逃げませんよ」
 常と変わらぬ笑みのまま、離々は滑らかな黒い毛皮を撫でる。心地良い手触りに離々の唇が綻ぶ。
 傍から見た光景は大きな黒猫達と戯れる少女。
 実体は大きな黒猫達におっぱいを好きにさせる少女。
 離々がこのことを乳じゃなかった父親に連絡するかどうかは非情に気になるところだが、そこのところを気にしなくていけないはずの蓮さんがあまり気にしていないようなのできっと問題では無いのだろう。
 なんたって彼はどこか羨ましそうに離々っぱいを堪能するペタルムを見ているくらいなのだから。
 そんな2人を尻目に、ふにゃんふにゃんとオルクスのおっぱい(偽)を堪能している4匹のペタルム達。
 自分が、いや、自分こそが、いやいや、自分こそが。ペタルム達は仲間を押しのけては押しのけられを繰り返している。
「押し合うんじゃねぇ!」
 オルクスの制止もなんのその。ペタルム達は必死でおっぱいに群がる。
 眼前のおっぱいに夢中で、ペタルム達は近付いてきたクロスには見向きもしない。
 これはチャンスだ。
 クロスはそっとペタルムの頭に手を伸ばす。手触りは抜群だ。
 嫌がる素振りも見せないことに気をよくしたクロスは、何度もペタルムの頭を撫でる。
「やっぱり可愛い……!」
 目を輝かせるクロスを可愛いと思うのは恋人としては当然の心理ではあるが、現状を冷静に見てしまうと少しばかり虚しいオルクスである。
 撫でられたペタルムがようやくクロスを振り返ると、カッと目を見開いてオルクスのおっぱい(偽)争奪戦から離脱する。
「ふっにゃあああああん!」
「うおっ!?」
 目をハートにせんばかりの勢いでペタルムがクロスのおっぱいに飛びかかる。
 他のペタルムごとオルクスを蹴飛ばした反動かオルクスの声が聞こえたが、競争相手が減ったペタルム達の鳴き声でかき消された。
 クロスっぱいにダイブしたペタルムは幸せそうに頭をぐりぐりと押し付ける。
「あははっ、くすぐってぇっ」
 クロスは微笑み、飛び込んできたペタルムの頭を撫でてやる。
 すると、クロスに気付いたもう1匹もオルクスから離れ、クロスの下へ。
 2匹はゴロゴロと喉を鳴らしながらクロスっぱいを堪能している。
 オルクスっぱいの下に残ったペタルム達も、余裕を持って楽しめるようになったからか満足気だ。
 クロスはクロスでペタルム達と心置きなくじゃれることが出来て、まさにウィンウィン。オルクスだけは複雑そうではあるが、蓮達の別の意味で複雑な状況を思えば些細なこと。
 というのも、蓮は蓮で身悶えておっぱいを揺らしているし、離々は離々でぐっと持ち上げてバストアップで魅せているし、地面に置かれたおっぱいはおっぱいでねこじゃらし化しているし。
 蓮は身悶えるうちに2匹のペタルムに押し倒され、おっぱいを踏み踏みされている。それで危ない声を上げてるんだからもうあーるじゅうはちちょっと手前。
 それでも懸命にペタルムの為におっぱいを揺らす彼はとても頑張っている。趣味の為かもしれないが。
「次はこんな感じでっ、あっ、お嬢、そ、そんな目で見ないで下さいっ!」
「ペタルムの為に頑張ってくださいね」
 はぁはぁ。
 にこにこ。
 嬉しそうというか気持ち良さそうに身悶える蓮と、変わらぬ笑顔で見守る離々。
 どちらのおっぱいにもペタルムがじゃれついてるし、4匹からは確かに瘴気も抜けていってるのに、それ以外の別の何かも捗っているようにしか見えない。
 蓮が身悶える度に揺れるおっぱいがペタルムをさらに誘っているだけにもう何がなんだか。
「あっちは激しいな」
 ふふふ、ペタルムと戯れるクロスの感想である。他に言うべき感想がある気はするが、彼女もじゃれてくるペタルムに夢中でそれどころでは無い。
 背中を撫でたり頭を撫でたり、ぎゅっと抱きしめたりと幸せそうである。
 抱きしめたときだけは、オルクスの顔が一瞬強張っていたが勿論、クロスは気付いていない。
「本当に可愛いなぁ……連れて帰りたいくらいだ」
「まぁ見た目は可愛いんだが、な」
 何故、胸なのか。おっぱいなのか。
 本気で問いただしたいところだが、瘴気の力とはそういうもの。何がどう動植物に影響をもたらすかは分かったものでは無い。
 いや、それでも何故、胸なのか。オルクスの思考が無限ループに突入しかける。
 しかしその前に、おっぱい(偽)に頭を押し付けてくるペタルムを撫でてやると、そんな考えがどうでもよくなった。
 オルクスの口元に零れる苦笑い。
 『可愛いは正義』とはよく言ったものである。
 とはいえ――
「あああああ、そんな激しくしないでっ、もっと優しくっ、ソフトタッチにぃぃぃぃぃ!!」
 危ない声さえ聞こえなければ、もっと良かったのだが。


●やっぱりおっぱいが正義
 ウィンクルム達の頑張りというか勇気というかそういうもののお陰で、8匹のペタルム達からはばっちり瘴気が抜け落ちた。
 正気を取り戻したペタルム達は寝そべったり、毛づくろいしたり、昼寝をしたり。思い思いに過ごしている。
 ペタルムを助けてやるという任務そのものは無事遂行した。
 あとは戻ってN2-MとA.R.O.A.に報告するだけなのだが……。
「名残惜しいなぁ……」
「こうなると離れがたいですね」
 座っているクロスと離々のそれぞれの膝の上にはペタルムの頭。2人はゆるゆるとその頭を撫でている。
 どうしてこうなったかと言われても、気付けばこうなっていたとしか言えない。
 撫でるのを止めれば離れるかとも思ったが、ぐりぐりと頭を押し付けてもっと撫でろと催促される始末。
 満足するまで撫でてやろうとなったはいいが、今度は離れがたくなってしまったという。
 そんな神人達を見て、再びオルクスは苦笑を零した。
「クーが癒されるならいいんだがな」
「これはこれでいい眺めですね」
 蓮とオルクスは装着式おっぱいを外した後である。
 外してすぐにオルクスはさっと荷袋に放り込み、蓮は丁寧に4つ、いや2つのおっぱいを片付けたのだ。
 丁寧ではあるがやはり慣れを感じる蓮の手つきに
「やっぱり扱いが手馴れてらっしゃいますね」
「装着式を扱ったことがあるのかもしれないな」
 などと女性陣が言い合っていたのは、蓮を焦らせ、同時に悦ばせもした和やかな一幕もあったがそれはさて置き。
「あっ」
「おっ」
 クロスと離々のもとに、1匹ずつペタルムが追加。
 後から来たペタルムはもう一匹の隙間を縫うようにクロスの膝の上に頭を乗せ、離々の方に近付いてきたペタルムは既に寝転んでいるペタルムの背中を枕代わりに。
「……いつ帰れるんですかね?」
「さあ……」
 ますます身動きが取れなくなった神人達。オルクスは苦笑いを深くし、蓮の瞼はさらに眠たげに。
 すると――
「なぁん」
「っと……!」
 オルクスの背中を支えに立ち上がるペタルム。
 慌てて振り返れば、ごろごろと足に頭を摺り寄せられる。
 近くで寝ていたはずの別のペタルムも、蓮の足下をぐるり。
「……」
「……」
「仕方ないよな……?」
「仕方ありませんね」
 オルクスと蓮は顔を見合わせ、こくり。
 二人してどさっと座り込むと、すぐにペタルムが圧し掛かってくる。
「お、2人も負けたか」
「そのようです」
 今度はクロスと離々がくすくすと笑みを零しあう。
 ペタルム達の気が済むまではこのままで。
 誰かが言ったわけでは無いが、全員がそのつもりでペタルムを撫でてやり、好きにさせてやることにした。
 心地良さそうに喉を鳴らし、鳴き声を上げるペタルム達。気付けば4人と8匹は完全な一塊になっていた。
 暖かい秋の、穏やかなひと時であったが……誤算が一つ。
 ペタルムの体温に釣られて、一人、また一人と夢の世界へ。
 偶然近くを通りがかった別のウィンクルム達が、そののどかな光景を見て優しい笑みを零したのであった。



依頼結果:大成功
MVP
名前:菫 離々
呼び名:お嬢、お嬢さん
  名前:
呼び名:ハチさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター こーや
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 日常
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 とても簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 2 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 10月06日
出発日 10月11日 00:00
予定納品日 10月21日

参加者

会議室

  • [6]クロス

    2015/10/10-23:33 

  • [5]菫 離々

    2015/10/10-23:30 

  • [4]クロス

    2015/10/10-15:16 

    オルクス:
    クー1人に大役を押し付けるのは頂けねぇ
    と言うかクーの胸はオレだけのとっk←自重

    ならばオレが囮役として先に仕掛けることにする
    そうすりゃどんな感じなのか分かるだろうしな
    サイズは関係無いと思いたいな、うん…
    まぁクーならサイズ的に問題ないと思うがな

  • [3]菫 離々

    2015/10/10-13:53 

    蓮:
    神人はスミレ・リリ嬢と、俺は精霊のハチスです。よろしくお願いします。
    何ともコメントしにくい案件ですね。
    口を滑らせようものならお嬢からの視線が痛いことになりそうでちょっと癖にn

    あ、はい。
    現状2組なので、受け持ち4匹ずつで構わないと思います。
    参加者増えてもだいたい等分で。

    胸を触らせるとかそういう悦ばせ方でしょうか。本当にコメントしにくい案件ですね。
    “本物”使用の際は、念のため怪我に気を付けて?
    パンはあれ、潰れてるだけかなと思いますが、
    先に装着式がどんな扱いされるか確認しといた方がいいですかね。

    うちは俺が装着式を受け取るとして、お嬢は……(大変気まずげな視線を神人へ送り)
    ペタルムはサイズにもこだわるのでしょうか。
    予備的な意味でもう一つ装着式借りておくつもりです。

  • [2]クロス

    2015/10/10-12:21 

    クロス:
    二人共久し振りだな
    今の所二人だが、頑張ろうな!!

    とは言え出発が明日、つまりプランは今日の夜迄…
    急ピッチだけど、相談とかしといた方が良いかな?

    俺が考えてんのは、ペタルムが8匹いるから4:4で分かれさせて二人で対処する感じをイメージしてるんだ
    俺は本物でオルクは偽物使うぞ
    解決するには、ペタルムを満足させれば良いニュアンスだよな?

  • [1]クロス

    2015/10/10-00:25 


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