空を往く唄(月村真優 マスター) 【難易度:簡単】

プロローグ

●深夜

月夜の静けさを破って、黒馬が森に伸びる石畳を駆けている。その蹄の立てる音に馬上の人物は身をすくめた。まだ若く、赤毛の目立つ青年だ。
それ以上に目立つのは、彼が纏った上着の背中にある大きな裂け目である。その使用人の制服は背後から引き裂かれているのだ。大きな爪を持った何者かに。
彼はその顔に恐怖と焦燥を浮かべながら、早口で馬に囁きかける。その様子は懇願しているようにも、祈っているようにも見えた。

「頼む、頼むよ……もっと静かに、出来るだけ速く、いい子だ……だから頼む……」

 押し殺した低い声でそう言いつつ、赤毛の青年、エリックはちらりと後ろを振り返った。
昼間はあれほど屋敷の周囲を飛び回っていた連中だが、今はその一匹が屋敷の周りをふらふらと彷徨っているのが見えるだけだ。その一匹とて、屋敷を抜け出した青年に気づいた様子はない。エリックは内心ほっと息をついた。
おそらく他の連中は眠っていて、あの一匹は標的たる女主人を逃がさないために見張りをしているのだろう。
オーガの森に入ってヤツらの縄張りを踏み荒らした屋敷の女主人、テオドーラ・クレア・ベドゥーリを手にかけるまで、きっと連中がそこを去ることはない。

いっそあのおばさんを差し出してしまえば屋敷にも平和が戻るんじゃねえかな、などと忠誠心に満ち溢れている訳でもない青年は少し考えてしまう。だが、それをやれば彼をはじめとする屋敷で働く全員が路頭に迷う羽目になる。
だからこそ青年はウィンクルムの助けを呼ぶために命を懸けて屋敷を脱出したのだ。青年はオーガとやらについて詳しいわけではないが、オーガの森から出てきたものならデミ化する可能性もある、ウィンクルムの助けを呼ぶのが道理だ、というのが女主人の考えだ。
A.R.O.Aの幹部は私に個人的な恩があるんだ、とテオドーラは金切り声で叫んでいた。本当かどうか、エリックは知らない。

そんな事を考えていたからなのか、唐突に馬の足元で大きな音がした。道に突き出ていた枝を踏み折ったらしい。彼は慌てて後ろを振り返った。
後ろでは連中が二匹ほど、首をもたげて周囲を見回している。そして黒馬を駆る青年の姿を認め、二匹は飛び立った。遠くから連中の唄が聞こえてくる。
マズい、あれを聴いてはいけない。青年は必死で馬を急き立てる。あと少しでタブロスだ、そこまで行けば安全なはずだ。そう自分に言い聞かせて必死に馬を駆るが、唄はどんどんと近づいてくる。

その声が明確に聞こえるようになる直前、咄嗟にエリックは指に嵌った銀色の指輪を力いっぱい投げつけた。その途端、追ってきた鳥どもはそれを空中で奪い合い始める。
それを背に、青年はタブロスの街並みへと駆け込んだのだった。あれをなくした事がバレたら彼女にどやされるな、等と思いながら。

もっとも、あの指輪が命を救ってくれた訳でもあるのだが。

●早朝
 翌日の早朝。壁にもたれ掛かって舟をこいでいた使用人の娘マリアは突然響いた怪鳥の歌で目を覚ました。うちの主人がオーガの棲むという森に踏み込んでから二日、彼女の日常はずっとこの歌に塗りつぶされている。その他に響くのはもっぱら悲鳴と怒号、そしてガラスが砕けた窓に張った板が破れる音だ。
それらをまとめて統べる様に、おぞましくも美しい唄は屋敷の中に響き続ける。この二日、ろくに眠れた事はない。

 娘は頭を振って歩き始めた。あの歌は時々止むことがある。その隙に屋敷の者は窓を塞いだ板の数々が破られていないかを確認し、穴が開いていれば早急に塞いでいるのだ。
歌が響いている間は中央にひきこもっている。あれを聴いてしまうとろくに頭が働かなくなるのだ。
何故時々歌がやむのかはわからない。だが何となく、自分たちは遊ばれているのではないか、とマリアは思っている。

 うっかり壁際で眠ってしまったのは失策だった、と彼女は歩きながら自分自身を叱った。
既に魅了されてしまっているのかもしれない。ここの屋敷の者はみんなそうだ。限界が近い。主人のテオドーラ様はひっきりなしに自分を守れと喚いているが、もはや誰も耳を貸していない。疲弊していてその余裕がないのだ。

 最も外の唄が聞こえにくい屋敷の中央部にふらふらとたどり着き、彼女は先客に片手をあげて挨拶した。同僚のシーラだ。彼女が自慢にしていた髪留めの鮮やかな翡翠色のリボンも今はぼろぼろにされてしまった。残る爪の跡と乾いてこびりついた血が生々しい。

「おはよう。二階はどう?」
「おはよう、マリア。南のテラスはもう限界みたい。もう止めようがないもの」

 シーラは頭を振って答えた。完全に入ってくるのも時間の問題だ、と彼女は続ける。屋敷の者は皆、窓など侵入されそうなところに板を張って侵入を防いでいる。だがテラス近辺は窓の面積が広く、防御が弱くなってしまうのだ。

「そっか。早く助けが来ればいいんだけど」
「間に合うかしらね」

 シーラの暗い呟きに何かを言おうとしたとき、厨房から激しい物音が響いた。ガラスが飛び散る音だ。思わず身を寄せ合う二人の元まで怒鳴り声が聞こえる。

「厨房はもう駄目だ! 扉を塞げ、ここだけでも守るんだ!」

 音量を増した鳥の唄と怒号に耳を塞ぎながら、彼女たちはただ救援を待ち、祈った。



●日中

 かくして、怒り狂った五匹のハーピーがデミ化する前に殲滅せよ、という要請がおりた。
ウィンクルムたちはその日の昼間に赤毛の青年の案内で屋敷へとたどり着き、屋敷上空を見張るように歌いながら旋回するハーピーを見つけることになる。

しかし、五匹いるという話と違って旋回しているのは一匹だけだ。

 だが、すぐに彼らは気が付くだろう。残りの四体のうち二体は既に北側の厨房に殺到し、残りの二体もテラスの破れた窓に腕や爪を突っ込んでいる、という事に。

 時間はあまり残されていない。

解説

 屋敷に群がる五体のハーピーを倒してください。リザルトノベルは屋敷に到着したところから始まりますが、それ以前にやりたいことがあるならば事前にある程度準備した、という事にしてもかまいません。

●ハーピーについて
 鳥の手足を持った女性型のネイチャーです。全部で五匹、かなり怒っています。
 光るもの、例えば宝石やガラス玉などが大好きなのである程度気を引くことが出来ますが、屋敷(正確には屋敷の女主人)から引き離すことは難しいでしょう。また、歌には魅惑の効果(一分程度)があるので注意が必要です。
 近辺のオーガによりデミ化する可能性があると女主人たちは考えているようですが、少なくとも今のところは正真正銘ただのネイチャーです。

●屋敷の人々
 女主人は高圧的かつ臆病で、ウィンクルムを見れば「つきっきりで私を守れ」「A.R.O.Aは私に恩がある」などと言ってきます。確かめる手段はなく実際に恩があるのかどうかはわかりませんが、あったとしても個人的なものなので各ウィンクルムは無視しても問題にはなりません。
 屋敷の使用人たちはウィンクルムのほうが場慣れしているだろう、と思っているので指示を出せば素直に従います。ただし疲弊しているうえに魅了される可能性があるのでハーピーに近づけるのは避けた方がいいでしょう。

●戦闘場所
 屋敷(特に一階北側厨房・二階南側テラス)とその周辺です。遠距離の攻撃手段があるならば屋敷の外、地上から撃ち抜いてもかまいませんし、内側から迎撃しても構いません。屋敷内に入るには正面玄関(大声でウィンクルムであると告げれば屋敷の人が開けます)か破られた厨房(二体のハーピーを倒せば開きます)から入るのが確実でしょう。
 他の侵入手段もあるかもしれませんが、屋敷の者たちの抵抗にあう可能性はかなり高いです。
 また屋敷に入ると女主人は自分を守れ等と要求しますがそんなわけで従う必要はありません。


ゲームマスターより

はじめまして、月村真優(つきむらまゆ)と申します。
今回が初めての仕事となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

エリー・アッシェン(ラダ・ブッチャー)

  心情
屋敷の人たち、怖い思いをしているでしょうね。
こんな状況はホラー映画の中だけで充分です!

事前準備
口鼻を覆う布
屋敷の間取りを確認

行動
屋敷到着時トランス。

威嚇射撃をした仲間と合流し、正面玄関を開けてもらう。

聞いた間取りを元にテラスに移動。
侵入されないことを最優先し、盾で防衛。殺傷力のある攻撃は控えます。
万が一テラスを突破された場合、女主人の部屋の前へ。

女主人から事情を聞いている仲間の報告を聞き、ハーピーと和解の可能性があれば武器を納めて、仲間の行動を見守ります。

和解が不可能であれば、気持ちを切り替えて討伐を遂行。
スキルの影響を受ける精霊を補佐するため、周囲を見渡し戦況の確認と精霊の誘導に努める。


エセル・クレッセン(ラウル・ユーイスト)
  「女主人がなぜ自分でオーガの森に入ったのか気にはなるなあ」

屋敷に着いたら、
厨房のハーピーの気を引いた後、正面玄関から全員で入る
テラスのハーピーをくい止めつつ、女主人から話を聞く
女主人に原因があって、その解消でハーピーを倒さずに解決できそうならそっち
無理ならハーピーを倒す、という予定

まず、厨房のハーピーの気を引くのを引き受けるな
私はトランスと、ガラス玉投げようか?

屋敷に入ったら、エリックさんが使用人たちと安全な場所に隠れるのを手伝い(声かけ、護衛等)つつテラスへ

女主人に話を聞く時、「あなたの安全をきちんと確保するように言われているから」とか言えば、森に行った理由話してくれないかな?


レイナス・ティア(ルディウス・カナディア)
  屋敷に入ったら、全力で主人の部屋に飛び込み
「オーガの…縄張りを踏み荒らした、と聞きました
自分を守れと言う様な、あなたがどうして…自ら、森に…?」

「オーガの縄張りに踏み込んで、どうしてオーガではなく自然動物が?」

以上を告げ
「短く…言います
『ハーピーの宝、盗んでませんか?』
もしそうなら、返さないと…倒しても取り返す為に、ハーピーの第二波が来るかも…知れません
今扉向こうにハーピーがいます。返せば助かるかも知れませ…ん」
脅します。でも嘘…はついてない

返事が「本当に何も知らない!」なら各戦闘場に「殲滅」を走って伝達、窃盗があればハーピーに返して戦闘が終了した場合「停戦」を通達(戦闘続行の場合「殲滅」通達



●銃声
屋敷の中は怯えた嘆きの声とため息で満ちていた。屋敷の外側はハーピーの歌う唄が延々と響き渡っていた。まさしく、その空間は絶望によって支配されていた。
だが、その支配は全て一瞬にして破られた。助けに来たウィンクルムの一人、ラウル・ユーイストの放った一発の銃声によって。それはただ厨房を荒らしていたハーピーの気を引いただけではない。絶望の支配が終わったことを屋敷の人間にはっきりと確信させたのだ。
響きわたる銃声に、ハーピーの唄がふつりと止まった。そして、屋敷の厨房に入り込んだハーピーの二匹が外に顔をのぞかせる。そして散弾銃を構えた敵の姿を認めた途端、その一体が彼に飛びかかった。

 ここまでは狙い通りだ。彼は数歩下がりながら銃を乱射しつつ、巧みに相手の死角を掻い潜って時間を稼ぐ。だが、残りの一匹はなかなか飛び立とうとはしてくれない。
ラウルが威嚇射撃をしながら飛びかかる一匹の相手をしている間に、陰に隠れていた神人が飛び出した。ラウルと契約している少女、エセル・クレッセンである。彼女はもう一体のハーピーの目の前でガラス玉を取り出し、ゆらゆらと振って見せる。
軽く投げ上げられたガラスの球が日光にきらりと輝くのを見て、もう一体のハーピーも翼を広げて飛び立った。

 二人は顔を見合わせ、同時に回れ右をして駈け出した。後ろにハーピーたちがギャアギャアと鳴きながらついてきている。今はまだ歌い始める様子はない、持参した粉唐辛子はまだ使わなくてすみそうだ。
二人は走りながらその様子を確認し、小さく頷き合った。マスク代わりに口を覆ったハンカチのせいで表情は見えない。声は耳栓であまり聞き取れない。それでも思いは十分伝わる。

ペースを揃えた二人はハーピーを引き連れ、仲間の待つ正面玄関へと駆け戻った。

●突入
その頃、救援に来た他のウィンクルムたちは正面玄関前で屋敷の使用人に語り掛けていた。
「助けにきました!でも、開けるのはまだ待って下さい」
そうドア越しに告げたのはルディウス・カナディアだ。そのまま仲間の三人と共に、ドア向こうの使用人に向かって説明を続ける。
自分たちが要請を受けて助けに来たウィンクルムであること、今仲間の二人が厨房に巣くっているという二匹を外におびき寄せている事。
ドアの開閉は一回で済ませたいのだ、と傍らのレイナス・ティアが付け加えると扉の向こうから納得したような声があがった。
 
「身は土塊に、魂は灰に」
 説明の間に手早くエリー・アッシェンとラダ・ブッチャーはトランスを済ませていた。そういえばエセルとラウルも既にトランスをしていたのだった。レイナスとルディウスも思い出したようにトランスを行う。
「綾織り、紡げ」
 かくして準備は整った。彼らは一斉に厨房の方面を見やる。ラウルとエセルを待たなければならないのだ。

 二人を待つ間、レイナスは案内の青年エリックから聞き出した屋敷の間取図を思い浮かべた。記憶に抜けがないことを確認したのち、自分たちの役割を再度思い返す。
 自分たちはまず女主人のもとに赴く。エリック曰く主人は一番安全な屋敷の中央部に引きこもっているというから、まず発見に苦労することはないだろう。二階にあるという主人の部屋は危険なので既に封鎖したらしい。一部は手間が省けた、というわけだ。
 そして女主人から何とかして襲われた本当の原因を聞き出す。それが今回の彼女の役割だ。エリックは自分たちの主人が何故森に入ったのかまでは知らなかったようだった。

「テオドーラ・クレア・ベドゥーリを手にかけるまで、きっと連中が立ち去ることはない」
 そう言いたげだった赤毛の青年の疲れた顔を思い浮かべる。だが、本当にそうなのだろうか?
相手はオーガではないのだ、流さずに済む血があるのなら流さずに済ませたい。
 それがウィンクルムたちの共通した思いだった。

 彼女はそのまま隣にいるウィンクルムたちに目を向ける。エリーさんたちはテラスを守ると言っていた。レイナスらが和解の可能性を探る間、防御に徹するらしい。今厨房のハーピーを対処している二人も、使用人たちを安全な場所に誘導し次第テラスの防衛戦に入るという。
 和解して停戦の道を選ぶ余地はあるのか、それとも殲滅せざるを得ないのか。それを決めるのは彼女なのだ。そう思ったとき、突如肩にルディウスの手が置かれた。それに何かを言う間もなく、後ろに立っていたラダがアヒャ、と声を上げた。目を凝らせば、背後にハーピー二体を引き連れた二人が駆け戻ってきている。
 その姿が十分近づいた時、ウィンクルムたちの背後の扉が開いた。合図を受けた使用人が扉を解放したのだ。六人が屋内に滑り込み、玄関の扉が閉められた直後に大きなやわらかい物体が扉に打ち付けられた音がした。
 ハーピーたちの鉤爪が扉を引っ掻く音、ギャアギャアと鳴き喚く声に背を向けてウィンクルムたちはまっすぐに駈け出す。ただ彼らの仕事を果たすために。
 その姿に閂をかけていた使用人たちは思わず見惚れそうになった。だが、扉の向こうが静かになった事に気づき、慌てて彼らについていく。あの鳥共が静かになるときは大体魅惑の唄の前兆だ。悲しいことに、今やそれは屋敷内での常識になっていたのだ。


●疑問

「行きますよ」
 エリーの呼びかけにラダが短く答える。二人はまっすぐにテラスへと駆け上っていった。
「こっちです!」
 その背後ではエセル達がエリックとドアを開けてくれた使用人を連れて避難させている。それらを横目にレイナス達は全速力で屋敷の中央に駆けこんだ。そのまま中央で震えている女主人のそばに屈みこみ、目線を合わせる。
「オーガの……縄張りを踏み荒らした、と聞きました。自分を守れと言う様な、あなたがどうして……自ら、森に……?」
 そう尋ねられ、女主人は怪訝そうな顔をしてレイナスを見上げる。それを気にせずして彼女は言葉を続けた。そもそも何故ネイチャーであるハーピーが現れ、こうも襲撃が起こったのか。
「何が言いたいの……?」
 女主人テオドーラは蒼白な顔で尋ねかける。白を切る、というよりは本当に彼女の真意を測りかねているようだった。レイナスは単刀直入に尋ねる事にした。

「短く……言います。 ハーピーの宝、盗んでませんか?」

 そう言った瞬間、女主人は小さく息を飲んだ。肩を震わせ、眼を見開いてレイナスの顔を見つめている。この反応は当たりだろうか。だが、彼女はそれっきり何も言う気配はない。彼女はさらに畳み掛ける事にした。
「もしそうなら、返さないと…倒しても取り返す為に、ハーピーの第二波が来るかも…知れません……今もそばにハーピーがいます。返せば助かるかも知れませ…ん」
 そう続けて、血の気の引いた主人の顔を、その瞳を見据える。半ば脅迫のようなものだが、嘘ではない。
事実、彼女たちは正面玄関の扉の向こうにハーピーを閉めだして来ているのだ。
女主人はただ震えているばかりだった。
 私たちはきちんとあなたの安全を確保するように言われてきている。
その事を告げると、ようやく女主人は震えながらのろのろと口を開いた。


聞けば、確かに最初はハーピーが溜めこんでいるという宝を目当てに巣へと踏み入ったのだと言う。その時はそこまでハーピーの脅威も信じていなかったのだ、と彼女は呟いた。
 おそらく度胸試しのような気分だったのだろう。ちなみに、ハーピーにとってはお宝であっても人間にとっては取るに足らないガラクタの類であったらしい。彼女は少しだけ不満そうに補足していた。

だが、ハーピーはすぐさま侵入者に気付いた。それで恐れをなした彼女たちはすぐさま手に取った光るガラクタを投げ捨てて逃走したのだという。だが、ハーピーらはそれではいそうですかと退く事もなく追いかけてきた。それを命からがら屋敷に逃げ戻り、窓等を封鎖して今に至るのだと彼女は途切れ途切れに語った。


 その供述を聴いて、彼女の近くで防衛線を張っていたルディウスは一つ溜息をついた。少しだけ呆れが声に出ている。
「窃盗はあったが、今それは手元にない。という事ですね」
 ルディウスの確認に主人は黙って頷く。彼女の推理は途中までは当たっていた訳だ。だが、返す宝がないのならば和解は不可能だ。主人を地下室まで護衛した後、二人はテラスに向かって駆けだす。答えを仲間に伝えるために。

●防衛
 女主人がとつとつと経緯を語っていた頃。
エセルとラウルは使用人たちに耳栓を配りながら、エリックから聞き出したより安全な地下室へと誘導していた。それまでは屋敷の防御の必要性と魅了の唄の対策として屋敷中央の大広間に全員が避難していたようだが、ウィンクルムが来た今はもう屋敷の防御を固める必要もない。それに耳栓があるのだから、より物理的に安全な地下室にでも固まってもらう方が都合がいいというものだ。
「全員入った?」
「ああ」
 エリックを含む使用人の全員が無事地下室に隠れたのを確認すると、念のために魅了対策に用意していた粉唐辛子入りの袋を使用人たちに渡し、二人は地下室を出た。
視線を投げれば、まだ女主人との会話はまだ続いている。殲滅か和解か、まだ結論は出ていないようだった。二人は先にテラスへと向かう。

「女主人がなぜ自分でオーガの森に入ったのか、気にはなるなあ」
 その様子を後ろに見ながらエセルは呟く。隣を行くラウルはそっけなく答えた。
「被害者が出ないならどっちでもいい」
 それはそうだけど、等と答えながら彼らは耳栓を装着する。戦場は目の前だ、あまり喋っている余裕はない。


 テラスへと辿りつけば、そこでは激戦が繰り広げられていた。
ラダが素手で戦っていたのだ。窓の破れた場所から突き出される鉤爪に対し、全く躊躇いを見せずに素手で掴みかかっている。

「ケガより魅了にかかる方が怖いからねぇ」
 向けられた視線に気づき、ラダは短く言った。スキル、デーモンズアイによって受けた傷に応じて魅了への抵抗力を上げているのだ。
 文字通り目の覚めるような一撃を受けながら、彼はそのまま掴んだ鉤爪ごとハーピーの体を外に投げ出した。投げ出されたハーピーは空中で一回転して体制を立て直し、再度テラス目掛けて飛びかかってくる。今度はその侵入口をエリーが持っている盾で塞いだ。盾に刻まれた愛し合う新郎新婦の姿が、狂鳥の進路を阻む。
 阻まれたハーピーは盾に鉤爪をつきたてて格闘するが、その盾はエリーとラダの二人が抑えている状態だ。なかなか突破は出来そうもない。

 それを見ていたもう一体のハーピーが空中で浮遊し、ゆっくりと口を開いた。
「♪――― ―――――」
 魅了の歌の始まりに気付いたエセルは咄嗟に窓の隙間から胡椒の入った袋を投げつけた。
 それはまっすぐハーピーの翼にぶつかり、中身の胡椒は狙い通りにぶちまけられた。歌い始めようとしていたハーピーは激しくせき込み始める。苦しみながらもエセルを睨むその目線に、ラウルは迷いなく威嚇代わりに発砲した。
 羽をかすめた弾丸に驚いたのか、咳き込んでいたハーピーはさらに空中で体勢を崩した。
仲間が危ないと判断したのか、エリーの盾と格闘していたハーピーが仲間の方へと近寄る。そしてその腕を支えながら彼らの方を睨みつけた。

ウィンクルムたちはガラス越しにそれに相対する。
 その時、不意にテラスを守っていた窓ガラスが砕け散った。旋回していた一匹のハーピーが窓を突き破ったのだ。テラスへと飛び込んだハーピーはそのまま首を傾け、一声耳障りな声で勝ち誇った鳴き声を上げて見せる。その眼はぞっとするほど冷たく、狂気と怒りを孕んでいた。

(ハッピーエンドが一番だけど……)
 ハーピー達の冷たい眼を見据えながらラダは一人覚悟を決めた。このように人を襲うとあっては命を奪わなくてはならないかもしれない。そう思い、ちらりとエリーの方を見やる。そこで、彼女が彼の後ろを見つめている事に気付いた。

振り返れば、ルディウスとレイナスがこちらにむけて何かを叫びながら走ってきている。
 耳栓のせいで明確に内容が聞き取れる訳ではない。だが、その頭上でバッテンに交差された腕と表情を見ればすべては伝わる。
和解は不可能だ。ウィンクルムたちは黙って己の武器を握り直す。

ここから先は討伐戦だ。

●討伐
 そこから後は一瞬の出来事だった。
 屋敷への侵入したハーピーが何か行動を起こす前に、大きな爪へと姿を変えたラダの鋏が閃いた。その一閃が直撃したハーピーはテラスの床へと倒れ伏す。
 時をおかずしてラウルが外を支えあって飛ぶハーピーに狙いをつけ、その片翼を撃ち抜いた。
片翼を撃ち抜かれたハーピーの叫びが屋敷中に響き渡った。今までの魅了の唄ではない、純粋な叫び声だ。その叫び声に、玄関前で締めだされて暴れていた二匹のハーピー達が合流してくる。

だが、ハーピー達も戦況が変わった事には気が付いたらしい。今まで防衛一辺倒であったこの人間どもが、突然明確に攻撃してくるようになったのだ。野生動物の頭でも何かが異なった事には気付く。

ここに来て揃ったハーピー達の動きに迷いが見られるようになった。ウィンクルムたちをじっと見すえ、前に進んだかと思えばすぐに後ろに戻る。こちらに背を向けたかと思えば、テラスの床をじっと見つめては前に後ろにと揺れ始める。精霊が武器を構えれば、傷ついた二体を庇うようにして無傷の二体が前に出る。
ウィンクルムたちはただその様子を見ていた。無益な殺傷は彼らとて本意ではないのだ。

その足元で、弱弱しい鳴き声が不意にあがった。戦闘不能に陥り床に倒れていたハーピーだ。それに呼応するように窓の外でもギャアギャアと鳴き声があがる。
だが、それまでの威嚇するような声ではない。先ほどハーピーを引きつれて走っていたエセルはそう気付いた。屋敷の中の倒れたハーピーと、外の群れを見比べて一人納得する。
「きっと仲間を連れて帰ろうとしてるんだ」

 仲間を回収すれば、彼女たちは逃げ帰るのではないか。そうレイナスが提案し、ウィンクルムたちもそれに賭けてみる事にした。
精霊たちが見守る中、そっと神人たちが倒れたハーピーの体を抱え上げ、破られた窓の傍に横たえる。そうしておいて彼女たちが一歩下がり、様子を見守ろうとする。
すると瞬く間に無傷のハーピーが二体、窓の外を掠め飛ぶようにして傷ついたハーピーの体を攫って行った。
ウィンクルムたちが見守る中、彼らは屋敷に背を向けて飛び始める。最後に一度だけ振り向いたその顔は驚くほど女性的であった。


●夕日

いつの間にか日は傾いていたらしい。5体の黒い影が支えあいながら夕日に吸い込まれるのを見ながら、誰ともなく一人また一人と耳栓を外していく。そこにはただ美しいだけの唄が響いていた。戦いは終わったのだ。
 
それにしばらく耳を傾けた後、やがてウィンクルムたちはテラスに背を向けて屋敷へと戻った。安全になったと伝えなければならない。
 エセルたちが地下室の扉を開けて危険が去った事を告げるや否や、地下室は歓喜の声で溢れかえった。中には使用人の娘同士で肩を抱き合って泣き始めた者もいる始末である。
 そのやかましさときたらキレたハーピーの方といい勝負なのではないか、と思いそうになるほどの喧騒を見つめながらもエリーは思うのだ。
 さぞかし恐ろしい思いをしていたのだろう。あんな状況はホラー映画だけで十分だ、と。



依頼結果:成功
MVP
名前:レイナス・ティア
呼び名:レイナス
  名前:ルディウス・カナディア
呼び名:ルディウス

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 月村真優
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 09月18日
出発日 09月28日 00:00
予定納品日 10月08日

参加者

会議室

  • [29]レイナス・ティア

    2015/09/27-23:36 

    ルディウス:
    有難うございます。では、それでプランを確定させたいと思います。

    掲示板は覗いたのですが、沢山教えて頂くことばかりで、反省しきりながらも、
    この様に素敵な方々と作戦の相談をさせて頂けて、本当に良かったです。
    相談、有難うございました。

    レイナス:
    あ、あ…ありがとうございました! どうか、成功しますように!!

  • [28]エセル・クレッセン

    2015/09/27-23:24 

    遅くなって、ごめん。

    >ルディウスさんがドア前に
    それでいいと思うな。
    ルディウスさんに任せた。

    うん、うまくいくといいな。
    相談、お疲れさまでした。

  • [27]エリー・アッシェン

    2015/09/27-22:37 

    救出作戦、成功しますように!
    ハーピーとの和解も上手くいくと良いですね。
    作戦の相談で色々と考えたり、皆さんと意見を出し合うの楽しかったです!



    >使用人たちが隠れるのを手伝う
    エセルさん、ありがとうございます。
    その辺りの配慮が私のペアのプランでは入りきらなったので、すごくナイスだと思います!



    >ルディウスさんがドア前に残る
    心強いです!
    頑張りますが、取りこぼしや防衛ラインの突破も敵の動き次第ではありえます……。
    なので、そういう万が一の事態に備える意味でも、ルディウスさんがドア前にいると安心できます。

  • [26]レイナス・ティア

    2015/09/27-22:06 

    ルディウス:
    プラン提出しました。成功、すれば良いのですが。(しなければ余計な提案をしたこちらのせい…(土下座))
    皆さん、本当に有難うございます。

    レイナス:
    あ、ありがとうございます! 頑張って、走ります…!!

    ルディウス:
    時間も押し迫っていますが、こちらのプランを訂正すれば良いので少しだけ…。
    レイナスを走らせますが、旋回していた1匹がどこに行くのか分かりません。
    女主人の部屋に窓がある場合は机で塞がせますので、侵入の心配が少しだけ減りますが、他では3対2で苦戦となるかも知れません。

    現状、万一の取りこぼしの為に、通達後もドア前に残るつもりでいますが、『その後ならば、離れてどこか人手があった方が良い』という意見はありますか?

    時間30分前までは直せますので、雑談程度にご意見を聞かせて頂ければ幸いです。

  • [25]エセル・クレッセン

    2015/09/27-20:07 

    一応、プラン提出っと。

    屋敷内に入ったら、私たちは使用人たちが隠れるのをちょっと手伝ってからテラスへ行くようにしてみた。
    その代わり(?)防衛戦と殲滅のことがほとんど入ってないなあ。

    >屋敷内を一度完全に〜
    うーん、私もエリーさんの意見に賛成、かな。
    殲滅するなら各個撃破の方がいいと思うし。

    >各所に伝達
    レイナスさん、助かる。でも気をつけてな。

  • [24]レイナス・ティア

    2015/09/27-18:32 

    レイナス:
    エリーさん、エセルさん…ありがとうございます……!
    私、頑張って、走ります!!

    ルディウス:
    なるほど……確かに挙げていただければ厄介な要素ばかり。忘れらない言葉ばかりになりそうです。
    エリーさん、仰る通りです。反対ありがとうございます。
    エセルさんの所在地も確認できました。文字も減らせそうなので、女主人に聞いた後、即フォローに走らせていただければと思います。

    この度はこちらの我侭を聞いていただき、ありがとうございました。精一杯頑張らせていただきます。(深く陳謝)

  • [23]エセル・クレッセン

    2015/09/27-17:30 

    とりあえず。
    私たちは厨房のハーピー対応と。
    エリックさんに屋敷内に安全な場所があるか聞くのと、あれば使用人皆で隠れてもらうよう頼むのはこっちで書いたから。

  • [22]エリー・アッシェン

    2015/09/27-17:29 

    >ハーピー殲滅
    いえ。容易いとは思ってませんよ。謙遜ではなく本音です。
    これがゴブリンとかウルフが相手なら、もうちょっと自信満々でいられるのですが……。

    ハーピーは飛行能力があり、魅了の歌を使います。
    油断をしているとボコボコにされる、厄介な敵だと思っています。うふぅ……。



    >屋敷内を一度完全にハーピーたちに解放し、全てのハーピーを誘導、扉前に集める
    一箇所に集められたり、高さの制限のある屋内にハーピーをおびき寄せれば、たしかに接触や戦闘が楽になる面もあると思います。
    メリットはわかるのですが……興奮状態のハーピーを屋敷内にあえて入れるのは、怖いとも感じます。

    扉前の防衛は最後の砦ですので、もしここで精霊たちがハーピーを抑えきれなければ、女主人はハーピーたちに殺されるか大怪我を負いますよね……?
    依頼書を読んだ感じ、胡散臭くてちょっと嫌な人っぽい印象ですが、さすがに女主人の命をそこまで危険にさらすのは……。
    ごめんなさい。私のペアはそっと反対意見に挙手させていただきます。

    その分、なるべくテラス側でハーピーが入ってこないよう頑張って抑える方針でいきたいのですが……。



    >各所に伝達
    良いですね!
    とても助かります。

  • [21]レイナス・ティア

    2015/09/27-17:00 

    ルディウス(精霊):
    連投で、申し訳ありません。

    言っている傍から、『最初の依頼が「ハーピー5匹の殲滅」なら、ひとまず殲滅してから最後にA.R.O.Aへ報告するというのもありだと思っています。』という偉そうな内容がプランに入りませんでした……これか大幅書き換えもありですね(自分の情けなさに頭を抱え)

    現行のプランでは皆さんがどこにいても良い様に、「各所」としてレイナスを斥候に出しますので、伝達としてはは問題ないと思います。

    レイナス:「(精霊さんに、こき使われてる…!A.R.O.Aのお姉さんの話と違う!!)」

  • [20]レイナス・ティア

    2015/09/27-16:20 

    ルディウス(精霊):
    遅くなってしまってすみません!
    エリーさん、ありがとうございます。お二人の組ならハーピー殲滅は容易いですね。
    一応短い文ですが、使用人たちを「一番の安全地帯へ」と声掛けは入りましたので、
    屋敷内を一度完全にハーピーたちに解放し、全てのハーピーを誘導、扉前に集めてしまえば、
    ハーピーのターゲットが分散し、交渉後の「殲滅」と「宝物渡し」がやりやすいかと思いましたが、難しい所です。

    最初の依頼が「ハーピー5匹の殲滅」なら、ひとまず殲滅してから最後にA.R.O.Aへ報告するというのもありだと思っています。

    もし、そちらの方が「確実に成功する」という場合は、言っていただければプランの書き換えを行います。エリーさんのを受けて現状、レイナスをエリーさんとエセルさんのいる場所へ走らせるつもりでいます。
    トランスのスキルはマイナス補正打消しのみですので、現状行わないつもりでいます。文字通り、サウルさんの盾になれれば幸いです。

  • [19]エリー・アッシェン

    2015/09/27-05:32 

    ひとまずプラン完成です!
    今日の夜ぐらいまでなら修正が可能です~。

    防衛戦と、殲滅しなければならない場合の行動がメインのプランになりました。
    玄関から屋敷内に入った後は、私のペアはすぐにテラスへ向かうつもりです。
    女主人の扉前でハーピーを迎え撃つのも効果的だと思いつつ、とりあえず屋敷内に侵入されないように動いた方が安全そうかな、と。

    屋敷の人への避難指示や厨房のハーピー対策に関しては、ノータッチになってしまいました……。

  • [18]エセル・クレッセン

    2015/09/27-00:38 

    >合流した後に正面玄関を開けてもらう
    それでいいと思う。
    玄関と厨房の距離が結構あるなら、テラスが突破されないか心配だし、先に行ってもらう方がいいんだろうけど。

    >会話系のスキル
    礼法1レベルならあるけど、この状況だとあまり役には立たなそうだ。
    私たちも考えるけど、尋問のメインはレイナスさんとルディウスさんにお願いしたいかな。

  • [17]エリー・アッシェン

    2015/09/26-22:46 

    エセルさん、ラウルさん、ありがとうございます!
    ハッ! 正面玄関を完璧に塞いでしまうと、厨房ハーピーの引きつけをおこなった人が後で合流できなくなってしまうんですね……。
    むむむ……、どうしましょう。
    屋敷の人に何度も玄関を開けさせるのは状況的に危険&反対される可能性がありそうな気がします。

    威嚇射撃をおこなったラウルさんとメンバー全員が合流した後に正面玄関を開けてもらう方が、扉を開くのが一回で済むので安全かな、と思うのですがいかがでしょうか?



    >会話系のスキル
    うふぅ……。交渉などで役に立ちそうなスキルは持ってないです。
    私もラダさんも見た目がその……第一印象がアレといいますか……交渉には向かない感じですしね!!(開き直り)
    私のペアは、女主人との話し合いが終わるまでの扉前かテラスでの防戦と……殲滅戦が必要になった場合の戦闘メインのプランにする予定です。

  • [16]レイナス・ティア

    2015/09/26-21:42 

    ルディウス(精霊):
    どうなんでしょう。レイナスはとろいので、いつも色々と心配です(レイナス:Σ!?)

    ラウルさん、エセルさん。有難うございます。
    では、厨房の2匹の引き付けをお願いして、その間に声を掛けて戸を叩きドアを開けられるようにしてもらいましょう。


    >トランス状態
    トランス状態が不安定に……!初めて知りました、至らない所だらけですね……(反省)
    配給された盾のお陰で防御力が17とラウルさんより高い為、尋問の洗い出しが出来るまで、ハーピーからの盾に防御に専念したいと思いましたが……2人1組の方が、お互いに安全でしたら……

    ふと、会話能力にもスキルがあるんですね。
    もしかしたら、こちらのスキルをお持ちの方がおられたら、その方に尋問して頂いた方が良い気がしました。
    誰も「尋問は……」となりましたら、言い出しの僕達で行くべき(プラン書き込み)と考えていますが、スキルをお持ちの方で「ハーピー退治よりは尋問を」という方がいれば……と思ってしまいます。
    本日中、明日の午前中まで待機して特に何も無ければ、僕達で尋問に室内に飛び込もうかと思います。それからの時間でプランを書かせてもらえればと。

    振り返ってみましたが、こちら思いついた事をだらだら書いている為に、無駄な行動が多いですね。プランに収まらず自然と削れて行くのでしょうが、大変申し訳ありません……

  • [15]エセル・クレッセン

    2015/09/26-21:17 

    言いたいことが言えるのは仲が良いと思うな。


    銃で威嚇射撃か。おーい、ラルー?

    ラウル「構わない」

    …ん、となると。
    先に厨房の近くまで行ってハーピーの気を引いてから、正面玄関に回るってことでいいのかな?

    ラウル「威嚇射撃だけならトランスは必要ない。先に正面玄関へ行っていれば良い」

    あー、まあ、そうなんだけど。
    私だって、ガラス玉投げるくらいできるぞ?邪魔しないように離れておくから。
    皆は、私たちが戻ってきたら、正面からすぐ入れるように準備してもらっておくといい、かな?

  • [14]エリー・アッシェン

    2015/09/26-18:12 

    >ラウルさんの銃で威嚇射撃
    良いアイディアだと思います!
    銃声ともなれば、ハーピーの注意を強く引けそうですし、もし屋敷内の人にも聞こえたのなら
    「人が救援に来た」ということが銃声から読み解けるはずです。
    うまくいけば、正面玄関を開けてもらう際にスムーズにいきそうですね。

    ……って、肝心のラウルさん本人の意見をお聞きしませんとね!
    ラウルさんのご都合などいかがでしょうか?



    >別行動
    大きく離れない程度なら、大丈夫だと思います。
    逆に、神人と精霊が大きく離れてしまうと、トランス状態が不安定になるなど支障が出るそうです。

    A.R.O.A.の報告書(ワールドガイド)には詳しく書かれていないのですが、
    各ウィンクルムの情報交換(交流掲示板)にて、トランス後のウィンクルムが離れ離れになると、
    トランス状態がいつ切れてもおかしくない不安定な状態になる、という情報が寄せられています。

    トランスが切れた後に、すぐにもう一度トランスし直すことはできないので、やはり基本的に神人と精霊は一組で行動した方が安全だと思います。

  • [13]レイナス・ティア

    2015/09/26-07:12 

    レイナス:
    な、仲はまだ、良く分かりません…!(陰で軽く頭を押さえる精霊)

    (話を伺って)は、はい!ハンカチ、持ち込みます…!
    >装備品以外のアイテムの持ち込みは制限
    そう、なんですね…納得ですが、厳しい、です……(うなだれ)

    ルディウス:
    エリーさん、ありがとうございます。
    個人的にはB案が良いなと考えています。音に関しては、
    ラウルさんの銃を空に向かってハーピーに当たらないよう撃つことが出来れば、
    改めて専用にアイテムの持込をしなくても済むような気がしますね。
    僕は、玄関からの侵入に一推しを。
    玄関で開けて頂く前に、ウィンクルムの名乗りが必要なので、その声の大きさでも気が引けるかと思われます。

    ウィンクルム単位で組と書いてしまいましたが、プランが別なので、大きく離れない程度の別行動も有りなんだなと、今更気付きました。
    現状、脳内では、

    1.主人の部屋まで全員で、全力でダッシュする(事前にエリック青年に部屋の位置を聞いておく。ビー玉をばらまいて、ハーピーをこちらに誘導し使用人を護る。同時に使用人の方々に地下室があれば退避を促す)
    2.神人(もしくは精霊の方、任意)が主人尋問。他の方はドアの前で防御戦。
    3.主人に「本当に森には行ったが何も知らない!」と言われたら、神人が伝達、合流し即ハーピー殲滅戦へ。
      主人が「実は…」と主に窃盗の類を働いていたら、それをハーピーに返す。(恨み等、もう返せないものの場合は、殲滅へ)

    個人的には、これでプランを書ければと思っています。「これは難しいのでは」等があったら是非言っていただければと。
    1.に問題がなければ、心なし分担が出来れば嬉しいですね。

  • [12]エリー・アッシェン

    2015/09/26-02:49 

    >事前準備
    唐辛子やコショウを使うのなら、ハンカチなどで鼻や口を塞いでおいた方が良さそうです。
    欲を言えばゴーグルとかもあると安心ですが、装備品以外のアイテムの持ち込みは制限がかかるので……うーん、さすがにゴーグルは厳しいでしょうね。



    >厨房のハーピー
    牽制や威嚇攻撃でハーピーの敵意を一時的に屋敷外に引きつけておくと、屋敷の住人に被害が及ぶ可能性を減らせるかと。
    2つの案を考えてみました。

    A案:一組が厨房を攻めている二体のハーピーを喰い止める
    (足止め中は敵の注意をこちらに向けられるが、そのために一組留まる必要がある)

    B案:屋敷の外で大きな音を立て、二体のハーピーの注意を引く
    (その場に留まり続ける必要がなく行動の幅が増えるが、大きな音でハーピーの注意を引けるのは一瞬だけかもしれない)

    正面から入るなら、B案で軽く注意を引く感じでいきましょうか?
    厨房から入る予定なら、ハーピーを殺さずにどいてもらう必要がありますね。

  • [11]エセル・クレッセン

    2015/09/26-01:04 

    レイナスさんとルディウスさんは仲良いなあ。

    ルディウスさんの案でだいたい良いと思うんだけど。
    ええと、私たちは正面玄関から入るでいいのかな?
    で、厨房のハーピーはとりあえず置いておいて、テラスのハーピーはガラス玉とかで気を引く?

    使用人たちはこっちの指示に従ってくれるみたいだから、エリックさんに地下室みたいな場所があるか先に聞いておいて誘導すれば、行ってもらえるんじゃないかな。
    あ、使用人たちにも耳栓と唐辛子袋とガラス玉、渡しておくといいかもな。
    人数分は用意できないかもだけど。

    ちょっと思ったんだけど、唐辛子、胡椒も混ぜてみたらどうだろう?
    多少外しても煙を吸い込めば…、くしゃみでも歌は歌えない、かも。

  • [10]レイナス・ティア

    2015/09/25-01:23 

    ルディウス(精霊);
    ……やれやれ。うちの神人は難易度を一気に跳ね上げて何をするつもりなのでしょうね。

    >発言引用[8]より
    ハーピーに関わらず(使用人が危険であれば、こちらにハーピーを引き寄せ)全力疾走をして、主人のいる扉を仕切りとして押えて。
    (ここからが恐らく防戦に)
    ハーピーを一緒に連れてきていた場合は、ウィンクルムをドア前に一組か2組、護衛(A.R.O.Aから盾の支給がありましたので、僕でもネイチャーなら時間稼ぎ位にはな…らないかもしれません……。魅了対策は、唐辛子任せですね…)

    その間に、主人にはドア前戦闘で命狙われている実感を味わって頂きながら、質問に答えて頂いて……
    相手への質問『3』の答えが『4』『5』のどちらか次第で、即座に【ハーピーの一斉清掃】か、【切欠になったものを奪い、ハーピーに差し出す】──というのは、如何でしょうか。

    ラダさんの仰るとおり、激昂したハーピーにどうやって、というのはガラス球の上にそれ(物の保障が無いかも知れないのが一番恐いですが…その場合は仕留めてしまった方が良いかも知れません)を乗せて差し出せば、
    怒っていても、しばらくの間は、そちらに意識が向くようなので集中してもらえるんじゃないかと思っています。どれも、確証はありませんが……

    役割的には丁度3名からの計画ですね。事前に屋敷に地下などの安全地帯があれば、そちらに使用人たちを誘導したい所ですが、伝えれば逃げてくれるでしょうか……。

    分担と致しましては、
    ○ハーピーの気を引き、使用人に危害がこれ以上出ない様にし、女主人の部屋に駆け込む(3組全員)
     ↓
     ○女主人の部屋の前でハーピーを待ち受ける防戦の方。(これは2組でも良いかも知れません)
     ○女主人に状況を説明し、真意を聞き出すために柔らかに脅しを掛ける方(1組)
     ↓
    ○品が出てくれば、渡す。無ければ、即一斉清掃。(3組全員)

    現状、こんなイメージをしています。
    机上の空論じみた所があると思われますので、是非指摘して修正して頂ければと思われます。

    現状の、個人メモ持込アイテム【唐辛子の袋・耳栓】

  • [9]エリー・アッシェン

    2015/09/24-23:39 

    >ガラス玉とかで気を引く
    良いですね!
    ビー玉とかなら安価で手に入りやすそうですし。

    エリックさんが逃げてきた時の様子ですが、ハーピーは人物の追跡&殺傷よりもキラキラする指輪の方を優先して動いてますね。
    本能的な行動かもしれませんが、そんなハーピーたちが執拗に婦人を狙っている……。
    ますます、婦人がハーピーの宝物を持っている疑惑が深いように思えてきました。



    >方針
    正直私は、屋敷の切迫した状況から、最初は速やかにハーピーを全滅させることを考えていたのですが
    レイナスさんの「根本解決がなされないと、また他のハーピーが来ないとも限らない」という発言に納得しました。

    屋敷に集まっているハーピーだけを倒しても、数日後に婦人が別のハーピーに襲われて死亡したら、いくらなんでも後味が悪いですからね。

    怒りの原因を特定するまで、防戦に徹する必要があるのは大変だと思いますが、頑張りましょう!
    長期戦かつ防戦になるなら、魅了対策をしておいた方が良さそうですね。

  • [8]レイナス・ティア

    2015/09/24-23:17 

    レイナス:
    >エセルさん
    耳栓も、使えそう。持っていこう……
    でも……ハーピーとの和解の可能性があるなら、試して…みたいです……!

    皆が、穏やかなのが、一番です……!!
    ルディウスさ…みたいに、投げ捨てなのは…手があるなら、だめだと思う……!
    それに──根本解決がなされないと、また他のハーピーが来ないとも限らない、から……
    ------
    条件:ハーピーを一体でも倒さない事(味方が殺されては、品物を返しても怒りが収まらない可能性)
    事前:エリックさんにお話を聞いておく。

    1.外で、偵察の1匹と厨房の2匹を、ガラス球で惹きつけて…進入。
    2.エリックさんに、教えてもらって…婦人の元へ。(ハーピーと遭遇してしまったら粉唐辛子をぶつける)
    3.婦人を、脅す。(「もうすぐ、ハーピーが来ます。力不足なので守りきれるか…そうなる前に原因があれば、助かるかもしれない」など)
    4.「本当に何もない」と言われたら、頑張ってハーピーを倒す。
    5.「実は…」となったら、その原因を返すなど、ハーピーの良い方向へ。
    ------
    どうしても…4で、ハーピーが、和解にならなかったら、ネイチャーだから…頑張って怪我人が出る前に、倒す。かな……

    でも、今回ハーピーの瞬殺…多分出来るのは、エリーさん達だと思うから…
    具体案で、エセルさんの作戦を、通してみたいと思うし……エリーさん達の感想も…聞けたらなって……思う……!(息切れ)

  • [7]エセル・クレッセン

    2015/09/24-21:34 

    ガラス玉とかで気を引けるみたいだから、外側から厨房のハーピーの気を引いてる間に屋敷の中に入って、女主人を尋問。
    ルディウスさんの言うように、本当に宝物を奪っていた場合には、それを返してハーピーの怒りをおさめられれば…、とか考えなくもないけど。
    実際のところどうで、本当にハーピーの怒りを治められるかどうか、なあ…。

    レイナスさんが良いなら、私は良いよ。
    で、どうしよう。
    厨房から入って、テラスに行くのがいいんだろうか?

  • [6]レイナス・ティア

    2015/09/24-08:59 

    ルディウス(エリーさんの発言に思わず噴いた):
    全く、その通りです。確かにハーピー達は、僕達の給金までは保障してくれませんね。

    レイナス(笑いが止まらない駄目精霊に代わって):
    >興奮状態のハーピーと交渉の余地はあるのか、いかにも怪しげな婦人が素直に協力してくれるか
    …多分…ない、と思う……。(落ち込み)
    ハーピーは…倒さない程度に、無力化して…婦人を、『ハーピーが、もう来てる』って…脅しに掛ければ──

    ルディウス:
    あなたはハーピーから裏金でももらっているんですか。
    少なくとも、作戦資料を見る限り。ハーピーは『歌で屋敷の人を誑かす程、悪質で、人を殺しに』来ています。エリックさんの破けた服は、当たり所によっては大怪我では済みません。

    ……人を殺す存在なら、ネイチャーもオーガも変わらないではありませんか。

    僕の方からもハーピーと使用人の方を両立させた具体案はありません。エセルさんさえ宜しければ、ハーピー掃討の配置を考えたい所です。

    まあ、出掛ける前に時間があるとの事なので、現状、プランに空きさえ出来れば、少し調べ物と。
    本当に宝物を奪っていた場合には、A.R.O.Aに返還して適切な所に戻してもらう……これさえ出来れば充分かと思っています。

  • [5]エリー・アッシェン

    2015/09/24-00:14 

    エリー
    「おお……。
    ルディウスさんの推理はすごいですね。筋が通っていますし、ハーピーたちの執着ぶりにも納得がいきますね」



    >牽制しつつ、平和的な解決を目指す
    >ハーピーを掃討して、後から事の顛末に対処する

    ラダ(動物好き)
    「余計な犠牲は出したくないし、悩むところだよねぇ。
    ただ興奮状態のハーピーと交渉の余地はあるのか、いかにも怪しげな婦人が素直に協力してくれるか、っていう点がちょこっと心配かなぁ……」

    エリー(ドライな性格)
    「ハーピーがなぜここまで怒っているのかは気になりますが、私は屋敷の人々の救助要請に応えるつもりでこの依頼を請けました。
    依頼料を支払ったのは、ハーピーではなく人間ですから」

    ラダ
    「ひどい」




    (自分もまだ迷っております。状況的に悩みますよね。
    今のところはどちらかというと人命優先で動きたいと思っていますが、
    相談で無血解決に向けた具体案など出ましたら、そちらの方向で協力しようと考えています)

  • [4]レイナス・ティア

    2015/09/23-20:08 

    う、ウィンクルムさんが……来た…っ。よかった、一人じゃ…ない……(涙目)
    四人とも、よろしくお願いします……っ。

    粉とうがらしは、少し時間があるって…聞いたから…。5個~(可能なら味方誘惑時用に7個)位を、網目の大きな袋につめて、ぶつけられたらいいなって……
    それで、あ、あのね…!

    ルディウス(精霊):以降は、私から。
    エセルさんの仰る通り、

    ○オーガの森に入ってヤツらの縄張りを踏み荒らした
    →自分を守れと言う様な気質の方が、何故『自分からオーガの森に?』
     →何か目的があったんじゃないのか。
    等と、僕も考えていました。
    それから作戦状況より以下を……

    ○うちの主人がオーガの棲むという森に踏み込んでから、二日
    →二日間、ずっと。
    どうして、デミ・オーガでもない、ネイチャーのハーピーが即座に、屋敷把握及び縄張り荒らしに来れたのか。
     →リアルタイムに追跡されて篭城?
      もしくは追跡可能な何かを、女主人が所持している。

    ○どうしてネイチャーのハーピー? 『オーガの縄張り』なら『オーガ』が来るのでは?
     →森の中で、ハーピーに先に遭遇し『怒り狂った』状態にさせたのではないか?
    -------
    【想像(妄想):
    お宝目当てで、女主人がオーガーの森に侵入。ハーピーの宝物を奪って逃走。
    それに気付いて、5体のハーピーが怒り心頭。来て取り返しに来たのではないか。】
    ------
    エリーさんの仰る通り、単身で踏み込むとは思えませんから、エリックさんにお話を伺うのが確かかもと。
    命運を託して遣いに出す位です。
    もしかしたら、オーガの森に踏み込んだ時にも一緒にいたかもしれません。

    上の妄想どおりならば、奪ったものを無傷のハーピーに返せば無血解決出来るのだろうかとも思いましたが……どうでしょう。叩けば埃が溢れそうなご婦人の様ですし……

    しかし、これを外した時のタイムラグが使用人の方には致命的になりそうです。実際、ハーピーは『中の人を弄んでいるかのような』状態ですから。

    牽制しつつ、平和的な解決を目指すか、
    ハーピーを掃討して、後から事の顛末に対処するか。
    方向性として迷ってしまう所です。実戦となれば、私はか殴りつける事しか出来ませんが……(瞑目)

  • [3]エセル・クレッセン

    2015/09/23-19:16 

    私はエセル・クレッセン。パートナーはラウル・ユーイスト。プレストガンナーだな。
    エリーさん、ラダさんはお久しぶり。
    レイナスさんとルディウスさんは初めまして。
    どうぞ、よろしく。

    >魅惑の歌
    粉とうがらし、効きそうだなあ。
    あと、耳栓するといいって聞いたような気がするけど、どうなんだろう?

    >女主人が狙われた理由
    ああいう人がなぜ自分でオーガの森に入ったのか、ちょっと気にはなるなあ。
    本人に聞ければいいのかもしれないけど。
    もう屋敷内に突入されてるみたいだし、余裕あるかな…?

  • [2]エリー・アッシェン

    2015/09/23-00:39 

    レイナスさん、はじめまして。
    私はエリー・アッシェンと申します。
    パートナーのラダさんのジョブはシンクロサモナーで、主に近接攻撃で戦います。

    依頼内容を見る限り、切迫した状況のようですね……。
    屋敷内の人々の安否が気がかりです。



    >粉とうがらし
    魅惑の歌を封じるのに役立ちそうですね。

    >女主人が狙われた理由
    ハーピーたち、ものすごく怒り狂ってますもんね……。
    とりあえず、道案内をしてくれるエリック青年に心当たりを聞いてみる、とかでしょうか?

  • [1]レイナス・ティア

    2015/09/21-19:53 

    レイナス:あ、…っと……
    ルディウス(精霊):さて、ネイチャーの依頼と聞いて、引き受けさせてもらいましたが、まだ私達だけのようですね。人が増えると良いのですが……。

    レイナス:あ、のね。『粉とうがらし』…ぶつけたら、使えないかなって……オーガじゃ、ないから……歌えなく、ならないかなって……

    ルディウス:余裕があれば、事前に『女主人が、何故あんなにオーガでもない自然動物に狙われているのか』を調べたいところですね。
    事前にそちらさえ解決すれば、無駄な殺生もしなくて済みます。

    レイナス:待ち…ましょう。間違って、いるかもしれないし……
    ルディウス:そもそも私も『アーマードマスター』しか、使えませんからね。
    レイナス:(どんより)


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