わがままお嬢様ドロシーの護衛!?(木乃 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「お久しぶりですわ!庶民の職員!」
「……俺は、お前さんの担当になった覚えはないんだがなぁ」
男性職員が面倒そうに少女を見つめた。

少女の名前はドロシー・ダウズウエル、さる貴族の娘である。

以前、己の力でオーガを倒せるようにさせろと
調査依頼のついで(?)にウィンクルムに指導を要求してきたわがままお嬢様である。

結果はお察しの通りで、神人達の説得や己の無知を実感して新たな道を模索していたハズだが……
「お嬢さん、今度はどうしたよ?」
「今回もちゃんと依頼で来ましたわよ?1人で来れたなんて私もなかなかですわ!」

ふふんと鼻を鳴らして胸を張る様はなんだか微笑ましいが、男性職員は頭をボリボリ掻いて呆れていた。
「あの執事の爺さんはどこ行ったんだよ」
「……じ、爺やは風邪とおたふくとインフルエンザが出てしまってお休み中なのですわ!」
そう告げたドロシーは明らかに目を泳いでいた。
(……おたふくも風邪の一種じゃねぇーか……)
男性職員はジトリと疑いの眼差しを向ける。

「じ、爺やがこのままでは危ないですの、だからこうして直々に依頼に来ましたのよ!」
「だーから、その依頼はなんだっての」

「爺やの体がよくなるように特効薬を採りに行きますわ!そこでウィンクルムの皆さんに護衛をお願いしますの」
「……はぁ?」
また突拍子もないことを言いだしたなぁ……と男性職員は内心ため息をつく。
「タブロスから少し離れた草原だったかしら、そこに珍しいハーブが咲いているそうですわ!」

場所はタブロスから馬車で30分ほどのところにあるへ草原。
見晴らしがよく草も足首くらいの高さで動きやすいらしい。
遮る物もなく野生の動物もウロウロしているのも散見されている……が。

「お前さん、そんな所にオーガがいたらすぐ依頼が来るだろう……そんなの来てねぇぞ?」
「え……い、いえ、最近現れ始めたのですわ!全長10mほどの巨大なアマゾネスのようなオーガが!」

ドロシーの額からは冷や汗が流れており、あからさまな嘘をついているような態度だった。

「はぁぁぁぁぁ…………で、お目当てのハーブとやらはどんなんだよ?」
「図鑑には遠目で見ると白いお花ですが、近くで見ると陽の光で七色に見えるそうですわ!
 かなり解りやすいと思いましてよ?」


「オーガが出現する可能性は万が一にもありますわ!……お受けして下さいますわね?」



またまたお嬢様のわがまま依頼を聞かされた男性職員。
深ーい溜息を吐きながら、ウィンクルムに伝える為の資料をまとめ始めるのだった。

解説

成功条件:
ドロシーの護衛、およびドロシーの探すハーブを見つける。
失敗条件:
ドロシーの負傷、およびドロシーの探すハーブを見つけられなかった。

草原について:
タブロス市内より馬車で30分。
全域が3kmほどの草原で、中央部に馬車ごと到着します。
※事前に図書館へ調べに行く等は出来ません。
 ドロシーを言いくるめて植物図鑑を借りましょう。

発見出来た時は馬車で直接ダウズウエル邸に向かう予定。
ドロシーも捜索しようと動くつもりのようですが、
一人にしてしまうととんでもない場所へ行ってしまうでしょう。

北上していくと崖になっており、崖下には樹海が広がっています。
落ちたら負傷どころでは済まないです。
崖にも植物が生えているようです。

東側には黄色い花が咲き乱れており、
西南側にも10mほどの澄んだ池があります。
池の中にも薄桃色の花が咲いています。

ドロシーの探している花は何処かに紛れて生息している模様。
ドロシーの図鑑には『垂直に切り立った壁』に咲いているようです。

野生動物について:
ドロシーのいうオーガの姿は今のところありません。
クマやウルフの群れが確認されていますが、
攻撃をしたり脅かしたり接触しなければ襲いかかってくることもない。

ドロシーについて:
超がつくほどのわがままお嬢様、13歳。
はちみつ色のウェーブヘアを持つ人形のような美少女。
かなり世間知らずのため彼女に気をかけていないと
とんでもないことをしでかすでしょう。
今回の依頼にも、なにか裏があるようです。

爺やについて:
ドロシーのお付き執事。御年80歳。
親バカならぬお嬢様バカでドロシーの成長を目の当たりにする度に号泣する。
後任は爺やの孫である少年。
年の割には動きは機敏で、同世代の数倍の身体能力を有している模様。

ゲームマスターより

木乃です。
わがままお嬢様が帰ってきました。
前回参加者の優先権などはございません、ご容赦下さい。

今回はドロシーの探し物のお手伝いが主な任務になるでしょう。
野生動物はウィンクルムからなにかされない限りは攻撃を仕掛けてきません。
接触しようとすると襲いかかってくる恐れがありますので
もふもふしたい方は今回は我慢しましょう。

キャラ口調やセリフを組み込んで頂けると
よりキャラクターらしさを反映できるかと思います。
文字数に余裕があったら是非盛り込んでみて下さい。

それでは皆様のご参加、お待ちしております。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

アガサ(ヘルゲ)

  ■心境
前回も散々だったけれど今回は何を隠しているのかしら
執事が本当に風邪ならお気の毒だけどちょっと怪しいわね

■探索
情報共有は基本よね。全員で同じ情報をもっていないと合理的に
探せないから図鑑を貸して紙に写させてとお願いしてみるわ
薬として使われるハーブなら何か知ってるかも:薬学スキル使用

私はファリエリータと西南方面に行くわ
図鑑の情報を確認しながら池の付近を重点的に探そうかしら
ここで見つからなかった場合は合流して北側の崖を探すわ
探索中は野生動物を刺激しないようにしてね
ドロシーが危ない行動に出ないようにも気をつけるわ
もしオーガに遭遇したらひとまずドロシーの安全は確保

持参:ロープ 筆記用具


班目 循(チェスター)
  ふー、すまない……少々口悪く言うが……僕は我儘なガキは嫌いだ。
おい?チェスター、なんだ?そのお前が言うなみたいな目は……?
……わかった。僕が子供にも合わせられる一人前のレディーというところを見せてやる。

ドロシー、七草と共に行動。僕は植物学を多少嗜んでいるから多少は上手く立ち回れると思うね。
ただ採取や探索に熱中しすぎて、野生動物を刺激してしまったり、転落、転倒などの事故が無いように注意を払う。僕自身はもちろん、ドロシー嬢にたいしてもね。

ああ……うざい。我儘なだけのお嬢様はこれだから嫌だね。手間が掛かるよ……



七草・シエテ・イルゴ(翡翠・フェイツィ)
  ハーブの情報を皆で共有し、効率良く見つけましょう
図鑑を貸して下さったら
探してもいいですけど……どうします?

東側と西南側を二手に分かれて探索
ハーブがない場合、引き返し、皆と合流後、崖へ
私は東側を探索
拠点から距離が長ければ足跡代わりに太いロープで目印
動物の気配を感じたら静かに歩く
連絡は予め皆に渡した通信機を使う
拠点に戻る時はロープを回収

東を探索時は花を木の板で陽光を遮り
図鑑の情報と比較して色を確認
一目で違ったら次の花へ

崖を探索時は足場が崩れやすいか確認
ハーブとの距離によっては、ロープを使って摘む試み

戦闘は極力回避
止むを得ない時はドロシーさんの避難を優先

ハーブを見つけたら彼女に本当の事を聞きましょう



ファリエリータ・ディアル(ヴァルフレード・ソルジェ)
  初めての任務、頑張らなきゃ!
七色の花ってきっと綺麗でしょうから見てみたいしっ。
あ、「どんな花か分かった方が探しやすいから図鑑見せてくれる?」って
ドロシーさんにお願いしてみるわね。

捜索時は二手に分かれて捜索。私はヴァルやアガサ達と西南側から捜索ね。
野生動物を刺激しない様、近付かない様にするわ。
探してるハーブは陽光で色が変わるそうだから、きちんと確認しないと。
その後他の皆と合流して北の崖を捜索。
自分やヴァルもだけど、ドロシーさんが危ない真似しないか注意しとくわ。
もし爺やさんがいたら合流したいわね。

もし戦闘になったら、戦いはヴァルに任せて私はドロシーさんと後ろに下がるわね。



◆わがままお嬢様、再び
タブロスより馬車で30分ほどの場所にある草原。
足首ほどの高さの草が生い茂る草原には、ウルフの群れやクマが闊歩しているのが遠くに見える。

「もう、どう反応すればいいんですのよ!」
この見晴らしのいい草原のど真ん中で依頼人、ドロシー・ダウズウエルは激昂していた。
ドロシーは動きやすい格好に、双眼鏡を首にかけ小脇に植物図鑑を抱えていた。
彼女が不機嫌な理由は、出発直前の出来事にあった。

***
「図鑑を貸して下さったら探してもいいですけど……どうします?」
「久しぶりだねドロシーの嬢ちゃん、ハーブ欲しいんだろう?それとも、もういらなくなっちゃった?」

七草・シエテ・イルゴと翡翠・フェイツィが出発直前になり、こんなことを言いだした。
「……誰ですの、貴方?」
ドロシーは額から脂汗を流してジト目で二人を見つめた、さすがに困惑しているようだ。
「どうします?」
「……もう、いいですわ」
一瞥したドロシーは運転席に乗って御者に『出発なさい!』と言い、二人を置いてきてしまった。

「……ちょっと大人げなかったでしょうか?」
「そういえば、13歳だっけ……とにかく追いかけようか」
二人は馬車を追いかけようと走りだした。

***
「貴方もそう思いませんこと!?」
「お嬢様、落ち着いて下さい……」
それからずっとこの調子だ、移動中から愚痴を聞かされ続けた馬車の御者もグロッキー気味である。
(先が思いやられるな)
班目 循は内心溜め息をついた。言いたいことは解るがやりすぎだと感じた。
チェスターもやれやれといった感じで呆れている。

「あの、探してるハーブがどんなのか解らないから植物図鑑を見せてもらえないかな?」
ファリエリータ・ディアルがドロシーをなだめながら図鑑を貸して欲しいとお願いする。
「あら、依頼する際にお伝えしましたわよ?」
ちゃんと確認した?と言いたげな視線をドロシーはファリエリータに送る。
小柄だが帝王学然りといった態度が見た目以上の迫力を感じさせる。

「同じ情報をもっていないと合理的に探せないわ、せめて紙に写させてくれる?」
アガサも助け舟を出して冷静にドロシーに図鑑を貸すように促す。
薬学の心得があるアガサは『薬として使われているハーブなら解るだろう』と思ってのことだ。

「仕方がないですわね、どうぞご覧下さいませ」
ドロシーは渋々アガサに図鑑を渡した、付箋が貼られていたので目当てのページはすぐに見つけられた。
(このページ……載ってるのは、ハーブじゃない?)
目当ての植物が見たページは『ハーブ』ではなく『野草』のページだった、
しかも薬効がある訳ではなく希少価値のある花というだけだったのだ。
なにか企んでると考えていたアガサは『オーガの出現は嘘で、真意は別にある』と感じた。

「もうよろしくって?すぐ探しに行きますわよ」
「急がなくていいんじゃないか?いい天気だしのんびり行こう」
ヴァルフレード・ソルジェは穏やかな風を感じながら両手を上にあげて伸びをする。
「ダメですわ!暗くなったら見つけにくいと思いますの」
ドロシーは思いつめたように目をそらす。
探している花の特徴は『陽の光を浴びると淡く七色に光る』こと。
暗くなってしまったら見つけるのは当然、難しくなってくる。

「今日中に見つけて下さいまし、これは依頼人の要望という奴ですわ!」
「しょうがねぇな……まずは、二手に別れよう」
ヘルゲはドロシーの勢いに気圧されつつ、まず花が植生している西南と東に手分けすることを提案した。

「じゃあ西南の方を行くわよ、ジッとしている時間が無駄だし」
「私とヴァルも西南に行くね」
アガサとファリエリータ達は西南に向かうことにした。

「予定と少し違うけど……僕達は東の方を見てこよう、きみもこっちだから」
「まぁ、いいですわ」
ドロシーは仕方がないと言いたげな態度で循達を見る。
見通しのいい草原なので、シエテ達が遅れてきても循の姿は見えるしすぐに合流はできるだろう。
「僕、我儘なガキは嫌いだから。大人しくしててよ?」
「わ、わたくしと大して変わらないじゃないですの!?」
循の言葉をそのまま受け取ったドロシーは怒り心頭である。
人生経験の浅いドロシーに他人の真意を読み取る能力は低く、また不機嫌になり始めた。

「あなたの台詞じゃないと思いますけど……」
「なにか言った?」
チェスターはボソリと呟くと循は横目で睨みつける。
「それより、あのお嬢さんが行ってしまいますよ」
「え……ちょっと、なんで見張ってないんだ!?」
怒りに任せてズカズカと進むドロシーの背中を見て、循とチェスターは慌てて後を追うのだった。

◆池、薄桃色の花
一方、西南の池にある花を確認しに来たファリエリータ達は無事に到着した。
警戒するまでもなく、接触する意思を見せなければ野生動物達も襲ってこないようで
気楽な移動となっていた。
「陽の光で色が変わるからキチンと確認しないと」
「凝視する必要はないみたいよ、近づかないと七色には見えないみたいだし」
ファリエリータは興奮気味に歩いていた、よほどドロシーの探し物が気になるのだろう。
アガサは先ほどとった図鑑のメモを確認する。

『特徴は大きな5枚の花弁、遠目で見ると真っ白な花だが、
陽の光を浴びた状態で1mほど近づくと淡い七色の光を帯びたように見える』
そして添付されていた写真は、切り立った土の壁に生えている花の写真だった。

「じゃあ、普段は真っ白なお花に見える?」
「だとしたら……それっぽいのはないなぁ」
ファリエリータとヴァルフレードは池の中を眺める。
横に平べったい大きな葉の間に水の中から薄桃色の花が数本、顔を覗かせていた。

「アガサ、あの花ってなんて名前なんだ?」
ヘルゲは水に浮く花がなんなのか気になりアガサに問いかける。
「貴方にそんな知識、元より期待してなかったけど……あれは蓮の花よ、レンコンの花」
水に浮いていたのはなんの変哲もない、薄桃色の蓮の花しかなく真っ白な花は見当たらなかった。

「しょうがないな、馬車に戻って合流しよう。とんだ無駄足喰っちまったなぁ」
ヴァルフレートはつまらないと言いたげに池から背を向ける。
「蓮も綺麗だけどね、残念」
ファリエリータもハの字に眉を下げてヴァルフレートの後を追う。
アガサ達は北の崖に向かう前に、中央部で待機する馬車へ戻っていった。

◆東、黄色の花
遅れてきたシエテと翡翠は傍らに腰を降ろしていた。
「少し、休ませて下さい……」
「……思ったより、キツイね」
2時間近く走り続けたシエテはすでにヘトヘト、翡翠も疲れたと言わんばかりに隣に寝転ぶ。
「全く、しっかりしてよ」
途中まで馬車で移動していた循達が率先して動く、森のすぐ近くにある東側は
6枚の花弁をもつ濃い黄色の花……水仙が咲き乱れていた。
「咲いてるのは水仙ばかり……ちょっと、ここに図鑑のハーブは咲いてるの?」
植物知識の心得がある循はドロシーに探しているハーブはないのかと問いかける。
「そうですわね……いえ、同じお花はないですわ」
図鑑を見ながら周囲を見回すドロシーだが、写真と同じものは見当たらず眉間にシワを寄せる。
「光に当たって色が変わってるんじゃないか?ちょっと影に入れてみれば解るさ」
「少し影の下に入れてみましょう」
そう言って休んでいたシエテと翡翠が、黄色い花の上に影を作って確認し始める。

「……はぁぁぁ」
先ほどの西南組もアガサが確認できていなければ、誤った解釈をしたまま捜索することになっていただろう。
近くに寄ると色が変わる……つまり、近くに寄らなければ色が変わって見えない。
その上で『遠目で見たら白い花』である、ドロシーははっきりと伝えていた。

誤った解釈で捜索を始めるシエテと翡翠にドロシーは珍しく深いため息を吐いた。
「……わたくし、馬車で少し休憩しますの」
「勝手に動くな、これだから我儘なガキは……」

そして循は一人前のレディーを意識して立ち振舞うが、内面の人柄を感じるのは『言葉』であり
立ち振る舞いは人柄を改める効果はほとんどない。
『言葉が与える印象がいかに効果的か』考慮していなかったのが致命的だった。
忍耐力の少ないわがままお嬢様の堪忍袋の緒を切るには、充分過ぎた。

「なんなんですの!?……馬鹿にするのもいい加減になさいまし!」
ドロシーは一喝するとそのまま馬車の方へと走っていってしまう。

「勝手に動くな、野生動物にぶつかったらどうするんだ?!」
「こんな端まで見渡せる草原でぶつかる訳無いですわ!?わたくしは両目とも1.5ですの!」
走り去るドロシーの安全確保の為に東組は後を追わざるを得なくなり、探索を終了せざるを得なかった。

ドロシーが直接確認したことで『探し物のハーブがない』のを確認出来たことが不幸中の幸いである。

◆募る不安
「ドロシーさん、なにかあったの?」
「知らないよ!……ああ、うざい。我儘なだけのお嬢様はこれだから嫌だね」

循達は、先に戻っていたアガサ達と情報共有するため草原に座り込んで作戦会議していた。
ドロシーは「無駄に疲れましたわ、一旦休ませて下さいまし」と言って馬車に引きこもってしまった。
ファリエリータは不機嫌なドロシーを心配するが、循は意味が解らないと言いたげな態度だった。

「おいおい、機嫌をとれとは言わないけどさぁ……もっと仲良くいこうな」
「難しいことはよく解んねぇけど、話を聞かなくなんのはまずくねぇか?」
ヴァルフレードはボリボリと頭を掻いてドロシーがこもる馬車を見つめる。
ヘルゲも渋い表情を浮かべて腕組みする、子供は苦手だが危険な目には遭わせたくないのが本音だ。
「後は、北の崖よね?今のドロシーさんを連れて行って大丈夫かな」
ファリエリータは俯いて心配そうに呟く。
断崖絶壁とも言える崖にハーブがある可能性が非常に高いだけに、
冷静さを欠いた状態でドロシーを同行させるのは危険じゃないかと考えていた。

「あの」
後ろから声がかかる、声の主は御者だった。
「お嬢様をあまり責めないで差し上げて下さい」
「貴方も相当酷い目に遭ってたと思うけど?」
アガサの一言に御者は苦笑を漏らす、「いつものことなのですが」と御者は前置きすると
「感受性が強いだけなんです、それがワガママに映るときもありますが……
 素直に優しさが表現できない方なんです。探し物にもキチンと意味があるのではないかと」
使用人の戯言ですので、お聞き流し下さい……そう言って御者は馬車に戻ると目深に帽子を被り直す。

「悪いことを企んでるようじゃなさそうだし、もう少し付き合ってあげましょ」
アガサも頭痛がする錯覚を覚えて額を押さえつつ、ドロシーを呼び出そうと席を立つ。
数分後、アガサの呼びかけに応えたドロシーが馬車から出てきた。
「……さっさと見つけますわよ!」
機嫌の方は変わらず、すこぶる悪いようだ。

◆北、応報の断崖
日が傾いてきた頃、北の崖に到着した。
端から端まで直線状に切り落とされたような崖は転落=死を想像させるには充分だった。
途中に突き出た大小の段差はあるものの、そこから更に転落すれば……
精霊といえども、その先の結末は変わらないだろう。
眼下に広がる樹海が、恐怖感を煽る。

「およそ3km、また手分けするしかないか……きみはどうするの?」
「一番大きいですし、この方と一緒に動きますの」
(よりによってなんで俺なんだよ……!?)
ドロシーはヘルゲの後ろにくっついていた、ヘルゲは何故だと言わんばかりに冷や汗をかく。
「早く見つけないとな、暗くなったら難しいんだろ?」
ヴァルフレードもドロシーと循をなだめながら陽の位置を確認する。
……時間にして、残り2時間と言ったところだろうか。

「危なくなっても大声を出せばすぐ解りそうだものね、手分けして探そう?」
キョロキョロと辺りを見回しているファリエリータは早く探そうと全員に促す。
「……じゃあ、勝手に動かせてもらうから」
循は少し離れて監視することにした。
チェスターも執事として傍で動けないかと思ったが、
「わたくしの使用人ではないでしょう?」とやんわり断られ、循と一緒に動くことにした。

「時間がありませんわ、早く行きますわよ!」
「だぁぁっ、やめろって!?」
ドロシーはぐいぐいとヘルゲの服を引っ張る。
シエテ達は端から端まで確認しようと分散するのだった。
ドロシーはアガサ達に同行(?)し、循達はアガサ達から数m離れて行動する。

***
「うーん……見つからないですね」
東の末端まで来たシエテ達断崖の中にも細々と自生する雑草は見えるがこの位置から見当たらないようだ。
「花らしいものもこの辺りには咲いてないみたいだね、ある意味解りやすそうだけど」
落ちないように屈んで断崖を覗きこむ翡翠は花がほとんど自生していないことに気づく。
「遠くだと影も作れないし、目視して調べよう」
「うーん、そうですね」
シエテも翡翠と並んで崖下を覗き込んだ。

***
東側の中腹辺りに来たファリエリータ達。
しかし、集中して捜索している訳ではないようだ。
「うーん、やっぱ居ないな」
「爺やさん、ここに来てないのかしら?」
なにを思ったのか、爺やがここに来ていると思った二人はハーブだけでなく爺やも捜索していた。
しかし、屋敷の使用人が職務をせずに草原に来るはずがなく。
目標を定めないまま捜索を続けていた。

***
ドロシーは熱心に崖下を覗き込んでいた、中腹にもないかと双眼鏡を使って覗き込む。
(花なんか摘んで、どうするつもりかしら?)
唯一、ドロシーの意図を見抜いているアガサはドロシーの後ろ姿を見つめていた。
「危ねぇぞ、もう少し下がれ」
掴んでヘルゲが後ろに下げようと首根っこを掴む、循達も後ろから見張っている。
「ま、前に出なくてはよく見えないですわ!?……あら」
ドロシーはヘルゲを睨もうと振り返ろうとしたとき、視界に小さく白いものが映る。
すかさず双眼鏡で覗いてドロシーは植物図鑑と見比べて確認する。

「ありましたわ!」
「え、どこだ?」
ヘルゲは場所を確認しようとした時には既にドロシーは走り出していた。
「ホント、自由に振舞うわね……!」
気づいたアガサがドロシーの後を追おうと走り出す。
不意打ちに近かった上に、意外にも足の速かったドロシーは循達を置いて
中腹まで駆けていくと崖のでっぱりを利用して崖を降りようとした。
ドロシーから3mほど下に、大人が3人ほど乗れそうな大きな足場に白い花が咲いていた。

「危ないから戻るんだ!」
「こんなのへっちゃらですわ、見てらっしゃいまし!」
走るのが得意ではない循はかなり距離をとられてしまい、制止しようと叫ぶもドロシーは無視して降りる……が。
数段下がったところで、足場にしていた一部が崩れ落ちる。
「……きゃああぁぁぁっ!?」

ドロシーの悲鳴が草原に響き渡り、花のあるでっぱりに体を強かに打ち付ける。
「ヘルゲ、早く降りて!」
「おい、ノロノロしてないで準備しろ」
上まで追いついたアガサがヘルゲに焦った様子で指示を出す、循も二度も不覚をとり苛立ちながらチェスターに指示を出す。
落ちたドロシーは倒れたまま、動く様子がなかった。長い髪で顔が隠れて表情が伺えない。
ヘルゲとチェスターは急いで崖のでっぱりへ降りていく。
「全く、循様と同じで手がかかりますね」
チェスターはドロシーを崖下に落ちないように引き寄せる。
ドロシーの頭から赤い液体が滲んでおり、頬を伝い落ちる。頭と体を強く打ち気絶したようだ。

「……こっちが、例の探しモンか」
ヘルゲは傍らにひっそりと咲いていた白い花を見つめる、
少し近寄っていくとその花は淡い虹色の光を帯びているように見える。
正真正銘、ドロシーが探していたハーブ……野草である。

「どうしたのですか!?」
「ドロシーさん!」
遅れてファリエリータ達がやって来る、落下したドロシーの姿を見て目を見張る。
「とにかく引き上げて馬車まで連れて行こう、病院に連れて行くんだ!」
「……全く、しょうがないね」
ヴェルフレートもドロシー達を引き上げようと用意したロープを垂れ下げる、
翡翠は表情を歪めて御者に説明しようと馬車へ走っていく。

連絡を受けた御者が北の崖まで接近し、ドロシーとウィンクルム達を乗せると
急いでタブロス市内の病院まで連れて行った。

◆老人は真相を語る
ドロシーは個室の病室に搬送され、ベッドに横たわっていた。
タブロス市内の病院に着いて程なくして、御者から連絡を受けた爺やと長身の少年がやってきた。
よほど急いで来たのか服と髪は乱れ、額から珠の様な汗が流れていた。

「爺やさん、ですか?……すみません、私達がついていたのに」
ファリエリータが申し訳なさそうに顔を伏せる。
「何故、ウィンクルムの皆さんが?」
「ドロシーさんからの依頼で、草原まで出向いていたのですが……」
困惑する爺やに対してシエテが説明を始める、それを聞いた爺やは顔面を蒼白にした。
「随分と無謀な振る舞いをされたようで」
少年の表情は冷静さを保っていたが、口から出たのは鋭い言葉だった。

「貴方、誰?」
アガサが首を傾げながら少年に目を向ける。
「申し遅れました、新しくお嬢様の世話人を仰せつかるジョセフと申します」
「私の孫でございます」
精悍な顔立ちにあどけなさの残る少年、ジョセフが恭しく一礼する。
「実は私、執事を退職することになり……孫に引継ぐことにしたのです。
 人霊族とはいえ、老いには勝てません」

「人霊族って……あんたポプルスなのか?」
爺やの呟きに反応した翡翠が確かめるように問いただす。
「おや、失礼しました……お見せした方が早いでしょう」
「左手に、文様?」
爺やが薄い布手袋を外すと、そこには見慣れた赤い文様が浮き上がっていた。
予想外の事態に循は目を見開く。
「かつては私もウィンクルムとして従事しておりましたが、若い内に退役しましてね」
懐かしむように爺やは文様を指先でなでる。

「そうだ、依頼の品を預けとくぜ」
ヘルゲは先ほど拾った白い花を爺やに渡す。
「はて?このような野草を探しにいかれたのですか?」
「貴方が死ぬほど辛い病にかかってるから、どうしても治したいって依頼してきたのよ」
首を傾げる爺やにアガサは依頼の内容を掻い摘んで伝える。
「お嬢様は、内心ウィンクルムに憧れていたからこそお願いしたのでしょう。
 ……状況を察するに、私への贈り物ではないかと」

ドロシーは、屋敷を去っていく爺やに贈り物がしたかった。
そして、爺やが喜んでくれそうなものを用意しよう考えた。
考えた結果が、この珍しい野草だったのだ。

「全て従事していた執事としての憶測です、このお花は花瓶に挿しておきましょう」
そう言い残して、爺やは一度病室を離れていった。
「……手間をかけて済まなかったな」
ジョセフはチラリとドロシーを一瞥する。
「ねぇ、貴方も精霊なの?」
ファリエリータは素朴な疑問をジョセフにぶつけた。
「そうだが?パートナーはいないがな……悪いが、後はこちらでどうにかする」
そう言うとジョセフはアガサ達に帰るよう促す。



こうしてわがままお嬢様の第2の依頼が終了した。
翌日、目覚めたドロシーは爺やに野草を贈った。
爺やも贈り物を受け取るが
「ご自身の無茶を顧みて下さいますよう、お願い申し上げます」とたしなめた。

ドロシーも爺やの言葉に反省して、しばらく屋敷で大人しくするのであった。



依頼結果:普通
MVP
名前:アガサ
呼び名:アガサ、お前
  名前:ヘルゲ
呼び名:ヘル、貴方

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 木乃
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 日常
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 4
報酬 多い
リリース日 04月08日
出発日 04月17日 00:00
予定納品日 04月27日

参加者

会議室

  • [31]班目 循

    2014/04/16-23:30 

    ああ、そういえば僕は植物学を持っているね。一応使う主は書いておいたよ

  • アガサさん、循さん、ありがとうございます。
    もしかしたら、図鑑には書いていない事が発見できるかもしれません。

    それにドロシーさんのハーブ探しの真相にもたどり着けそうですし。

    私は植物のスキルも何もありませんが、
    些細な情報はこまめにお伝えしますね。

    ファリエさんも今回どうぞよろしくお願いしますね。

  • [29]アガサ

    2014/04/16-23:10 

    そうそう、忘れていたけど一般スキルで薬学を取っているのだけど
    ハーブだと植物学のほうだとは思うけれど、薬として使われているなら
    薬学で何か情報引き出せないかどうか一応プランに書いておくわ

  • [28]班目 循

    2014/04/16-21:48 

    >アガサ
    [24]の発言で七草が、僕たちは東の方に行くと決めていたので僕は東に行くようにしたね


    >七草・シエテ・イルゴ
    おっと、僕としたことが……忘れていたね。
    では即興で悪いが一応、スペルを決めておいた。

    >ファリエリータ・ディアル
    BU、IC納品おめでとう。うん、とても可愛らしいよ。

    では皆、本番でもよろしく頼むよ

  • アガサ、纏めありがとー!
    二手に分かれる時はよろしくねっ。

    そして私のアイコンとBUが出来たの!
    出発に間に合って嬉しい!

  • アガサさん>
    そんな感じですね。
    まとめて下さってありがとうございます。
    あとは、ドロシーさんに植物図鑑をどう借りるかですが……。
    アガサさんの意見を参考に、プランを練ってみますね。

    循さん>
    これ、申していいか悩んだのですけど、失礼しますね。
    今日中に、インスパイア・スペルを決めてもらっていいでしょうか?
    即興で構いませんので。

    ドロシーさんの護衛が優先ですし、戦闘はできるだけ避けて捜索しますが、
    万が一の事があったら心配でして……。

  • [25]アガサ

    2014/04/15-22:07 

    出発日が近くなってきたから個人的な確認も兼ねてまとめておくわ

    ■探索
    東側、西南側二組に別れて探索
    どちらがどちらに行くかはともかく班分けは
    アガサ・ファリエータ組
    循・シエテ・ドロシー組

    見つからなかった場合は再度合流、北上する

    ■探索中の注意
    野生動物を刺激しない、見つからないように注意
    ドロシーが何か危険な事をしないように気を配る
    オーガに遭遇した場合は神人組でドロシーの身の安全を

    ■その他
    ドロシーが嘘をついている可能性に言及…?

    こんなかんじかしら

  • 疑う気持ちがあるようでしたら
    出発前か探索中、ドロシーさんに確かめてもいいですよ……?
    わだかまりを抱えたままですと、探索に支障をきたすかもしれませんし。

    そしたら、私と循さんは東の方を探索します。
    ただ、ドロシーさんが当日、どちらに行きたいのか
    または、私達側かアガサさん側のどちらについていくかわかりませんので
    どうしても不安でしたら、私達と一緒に行くよう念を押しておきますね。

    私も心のどこかで彼女に騙されているかもしれませんが、
    ハーブを見つけてから、彼女に本当の事を尋ねたいと思います。

  • [23]アガサ

    2014/04/12-23:55 

    執事の風邪は私も嘘な気がするわね…嘘じゃないならそこで
    言い淀む事もないだろうし。何が目的でハーブが必要なのか
    真意を確かめるべきなのかどうなのか微妙ね。責める訳では無いけど。

    探索の班分けだけれども私も西南側にご一緒させてもらおうかしら。
    二手に別れるということは2組と3組(ドロシー含む)という事でいいのよね?
    私も精霊もあのお嬢さんをもてなすのにそんなに向いてないから
    前回も別行動をお願いしたけれど、まぁ絶対に嫌というわけではないから



  • んー、私もどっちでもいいけど、
    じゃあ池のある西南側を希望しておくわね。
    変更は可能!

  • いえ、私の方こそ勘違いしてごめんなさい。
    それにその可能性もあるかもしれませんから。

    その場合
    通信機で執事さんの旨を連絡するか、ファリエさんの言うように早めに合流するよう呼びかけましょうか……。
    なるべく皆を集めてから彼を救出したいと思います。
    急ぎたい気持ちはあると思いますが、2組のウィンクルムで彼を助けられるかは、
    メンバーの状況や執事さんの危機がどっちの方角で起こったかによります……。

    ファリエさんは、どちらの方角を調べる予定でしょう?
    私は今の所、どちらでも構わないのですが……。

  • あ、ごめんなさい、嘘を責めるとかそういうつもりは全然無くて
    もし爺やさんが草原で何かしてるなら早くに合流した方がいいわよねって思ったの。
    動物やオーガに襲われたりしたら危ないし。

  • うーん、執事さんとはいえ
    お年ではありますから風邪をひいてるのは、あながち嘘ではないと思います。
    抵抗力だって若い時よりは衰えているはずですから……。

    万が一、執事さんの風邪が嘘だったとしても
    ハーブを捜索し見つける事、ドロシーさんを怪我させない事は変わりませんから、
    彼女を責めたりせず、帰還するまで護衛しましょう……。

    ちなみに執事さんが草原にいたとしたら、見晴らしは良さそうですし、
    見つかるかもしれませんから、なおさらドロシーさんを護衛してもらいたいですね……。

    あと、現地は野生動物がウロウロしているので音を立てる、尻尾を踏む、下手に触るという行為はしないよう注意しましょう。

  • シエテは纏めありがとー!
    捜索時は二手に分かれて、それから合流するので賛成!

    ハーブがある場所は崖が一番怪しいとは思うけど、
    皆が言うとおり他の場所にあるかも知れないものね。
    見逃さない様しっかり探さないと!
    七色に見える花ってきっと綺麗でしょうから見てみたいしっ。

    ところで、ドロシーさんの爺やさんはどうしてるのかしら。
    風邪っていうのはどうやら嘘っぽいけど、
    依頼を出す為の口実なのか、それとも別の場所で何かしてるのかしら?

  • あと1件投稿します……ごめんなさい。

    補足事項
    ・ハーブの花は陽光で色が変わるそうですので、光を遮る板等も必要そうです。
    西南と東に咲いている花の色は、陽光からの位置ではそう見せてると思いますし。

    ・また、遠目に見ると白いとはいえ、実際は違う色かもしれませんから、
    図鑑の情報によっては、出来るだけ近づいて見た方がいいと思いますね……。

    ・西南を歩く方は池を覗く時、東を歩く方なら黄色い花を探索する時
    陽光で白く見える花なら、板で遮るなどして実際の色を確認し、
    図鑑のものと同じなら、1本摘み取れればと思います。

    ・ドロシーさんがどちらにいても
    1組のウィンクルムは彼女と一緒に行動するつもりで捜索した方がいいですね。

  • 連投、失礼します。まとめも兼ねて作戦案を出しますね。

    持ち物
    通信機、色違いのロープか紐を各2組で1束

    草原の歩き方
    ・西南と東の中間地点を拠点にし、そこから二手に分かれて捜索
    拠点までの距離によっては、歩いた所にロープを置き、戻る目印に。
    ハーブが見つからない場合、通信機で連絡するかロープを辿って拠点まで戻る。

    共通事項
    ・野生動物がいないか、注意する。
    誤ってしっぽを踏む、音を立てて起こすなどを防ぐ為です。
    ・食べ物は極力、持ち込まない……ないと思いますが

  • うーん、そうですよね……。
    あくまでも今回の目的はドロシーさんを護衛しながら、ハーブを見つける事。
    戦闘は、最低限の役割だけに回りましょう。
    注意の仕方によっては未然に防ぐ事も出来るはず。

    そしたら、循さんとチェスターさんは
    基本、ドロシーさんの傍にいるという事で了承します。

    <ハーブ
    主は、垂直に切り立った壁(または崖)に咲いていると思います。
    ですが、何処かに紛れて生息しているとも書いてありますから、
    捜索の仕方によっては、他の場所も見つかるかもしれませんね。
    もちろん、図鑑の信憑性よりは、可能性は低いですが……。

  • [14]アガサ

    2014/04/12-13:28 

    メタな話をすると字数制限的に戦闘にそこまで時間を割くとは
    思えないし、循の言う通りやっぱり探索中の事故や怪我、
    不注意に気を配るべきかしらね。それとドロシーの
    見張りと言うか、危なっかしい行動をしそうになったら止めるというか

    図鑑には切り立った崖、と書いてあるらしいけど
    わざわざ他の探索場所も提示されているのは崖以外にも
    生えている可能性があるのかしら

  • [13]班目 循

    2014/04/12-12:53 

    僕は、戦闘で…と言うよりも探索中の事故に気を配るべきだと思う。
    僕たち自身も勿論だが、特にドロシー嬢についてね。
    『垂直に切り立った壁』に生息しているハーブを採取するんだ、捜索に熱中しすぎて思わぬ事故が起こる可能性だって十分にある。
    僕は「野生動物を刺激しないこと、捜索に熱中しすぎて転落などの事故」の二点に注意するのが怪我なく無事に帰るポイントだと思っている。

    まあ僕がそこに気をつけてるというだけだから、班目循がこんな事を言っていたぐらいに聞き流してくれて構わないさ。
    ではこれにて僕の発言は終わりさ。連投すまなかったね

  • [12]班目 循

    2014/04/12-12:49 

    さて、二手に分かれるという案は了承したよ。
    ただ勝手ではあるが僕とニヤケ面執事(チェスター)はドロシー・ダウズウエル嬢に付いて行きたい。
    前回、面識がある人の方が良いのかもしれないけど……こいつ(チェスター)は執事だしお守りは適任だと思ってね。

    一旦、ここで切る。300文字数制限は厄介だね。

  • [11]班目 循

    2014/04/12-12:12 

    こんばんは。かなり挨拶遅れてすまない。ついウトウトしてしまってね……
    僕は班目循。初めまして。七草は二回目だね。
    まあ、皆、よろしく頼むよ。


    ふむ、ふむふむ……(相談内容を確認中)

    戦闘に対してそこまで考え込む必要ってあるのかな?
    僕は藪蛇をつつかなければ、戦闘は起こらない可能性が高いと思うんだ。
    まあ勿論、対策しておくに越したこともないとは思うけど……
    なんて言い訳めいたことを言いつつも、メタな事を言うと字数的に厳しいからだいぶ戦闘についてはマイルドなプランになってしまいそうだよ。ごめんね。

  • [10]アガサ

    2014/04/12-01:46 

    野生動物はこちらから襲いかかる事が無ければ
    向かってこないとあるし今回は探索がメインかしら?
    今の所デミオーガの目撃も無いみたいだけれども
    また何か隠し事をしていそうだし戦闘の対策も一応
    立てておいた方がいいわね

    ハーブの探索の方だけれどもこれは二手に別れた後に合流、
    に賛成するわ。図鑑を借りるときは効率的に探すために
    全員で情報共有すべきとか言っておけばいいでしょう

  • あと5日後に出発するのに、少々不安になってきました……。
    つまり、戦闘はヴァルさんと翡翠さんとヘルゲさんが集中攻撃するので、
    チェスターさんは、万が一のサポートに回って下さる事になります。

    ここで言うサポートは、攻撃組が命中しなかった場合は確実に攻撃が当たるよう努める、
    または遠距離で攻撃できるなら、応戦して下さいという意味です……。

    草原の歩き方になりますが、最初西南と東を二手に分かれて探索した後、再び拠点に合流してから北上して行く予定です。詳細は次に発言した際に述べますね。

  • 改めて、連続投……あと4日で出発するのに心配になってきました……。
    申し訳ありませんが、勝手ながら、仕切らせていただきます……。
    意見や疑問がありましたら、遠慮しないで下さいねー?

    4.戦闘について
    先制攻撃:チェスターさん>翡翠>ヴァルさん>ヘルゲさん
    攻撃威力:ヴァルさん=翡翠>ヘルゲさん>チェスターさん
    命中率 :ヘルゲさん>チェスターさん>ヴァルさん>翡翠
    回避率 :チェスターさん>翡翠>ヘルゲさん>ヴァルさん

  • どういたしまして。
    ハーブが見つかっても、ドロシーさんを怪我させるわけにはまいりませんから……。
    ヴァルさんのお顔、とても心強い印象を受けました。
    今回、どうぞよろしくお願いします。

  • 今日からキャンペーンだったのね。
    防具もらえたから早速つけてみたけど、初イラスト頼んだのキャンペーン前だったから
    武器はもらえないみたい。こつこつジェール貯めないと。
    でも防具と服だけでも凄く助かるー!

    >シエテ
    アドバイスありがとー!
    もし戦闘になったら、ドロシーさんと一緒に下がってる様にするわね。

    そして任務とは直接関係無いけど、ヴァルのBUが完成したの!
    凄くかっこよく描いてもらえて嬉しい!

  • あともう1件ほど失礼します。

    アガサさん>
    本当にそうですね、あの時は私も無茶ぶりをしましたが……。
    こちらこそよろしくお願いします

    ファリエさん>
    んー、ヴァルさんはオーガに対抗出来るのですけど、
    ファリエさんは出来る事でしたらハーブを探したり、
    オーガに遭った時のドロシーさんを保護する方がいいかもしれません……。

    私とアガサさんと循さんは武器も防具も持っていますので辛うじて戦えるのですが、戦闘での精霊の腕前には敵いません。
    私も以前、敵に向かいましたが、怪我を負いました。

    精霊達は戦っている間、ドロシーさんにまで気を使えないと思います。
    ですから神人達がドロシーさんを避難させるしか考えがないのですよ……。

  • というわけで、もう1件投稿失礼しますね。

    1.植物図鑑を借りる案について
    ・ドロシーさんが貸して下さるまで現場(草原)に行かないと断言する
    ・図鑑を借りるのとひきかえに、彼女のわがままに出来るだけ答える
    (例:図鑑を貸してくれたら、疲れた時一緒に休むなど)

    2.草原でハーブを探す
    ・1箇所に固まって探す場合も分担で探す場合も通信機と集合場所を決める必要があります。
    出来る事なら、予め地図で調べて中間地点にあたる所を探したいと思っています。

    3.万が一のオーガ遭遇時
    ・精霊に任せている間、神人達はドロシーさんを安全な所へ避難させましょう。
    戦える神人がいれば、参戦しても構いません。

  • 初めまして、ファリエリータ・ディアルですっ。
    パートナーはディアボロのヴァルフレード、
    どうぞよろしくお願いします!

    エピソード参加は初めてだから緊張するけど、
    ヴァル用の武器防具は用意したから戦闘になっても大丈夫……よね?
    そもそもオーガが出てくるか怪しい気もするけど……。

  • [2]アガサ

    2014/04/11-00:29 

    シエテはこの間のこのお嬢さんの依頼ぶりね
    またよろしく頼むわ

    今度はあのお嬢さんは何をしでかすのかしら…

  • ドロシーさん、また来たんですね……。
    おはようございます。七草シエテと申します。

    ファリエさん、初めまして。
    アガサさん、前回は調査と警笛の方、お疲れさまでした。

    今の所、3人ですが、今回もドロシーさんと事件を解決しましょう。


PAGE TOP