《贄》マルベリー(寿ゆかり マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 せっかくの休日。フィヨルネイジャに行ってみようと歩いていたら、……気付けば二人は狭い部屋の中にいた。
 有るのは、テーブルと、ソファと、そして、ナイフ。
 テーブルの上のナイフに添えられたメモに書かれていた文言を見て、二人は絶句する。
『どちらか一方の心音を止めろ。さもなくば二人そろってこの部屋で犬死にだ』
 フィヨルネイジャは安全なところだと聞いていたはずなのにどうして。
 胸が早鐘を打つのを抑えながら、冷静に状況を判断しようとする。
 たちの悪い悪戯だろう。誰かがきっと助けてくれるだろう。そう思ってこの状況をやり過ごそうとしたが、甘かった。
 部屋の温度が、どんどん下がっていく。
 異常なほどに部屋が冷えていくのがわかった。
 この部屋は、元は冷凍倉庫だったのだろう。窓もなく、外からロックされたその部屋に逃げ場はない。吹き付ける冷風に、二人は身を寄せ合う。
 ――きっと、このままでは二人そろって凍死させられる。
 彼女の唇が青くなり始めているのに気付いた。
 本当に、どちらかが死ねばどちらかは助かるのか? そんなことはわからなかった。
 けれど、どちらかが生き延びるすべがあるならば、それに縋るべきだろうか。
 決断を迫るナイフが、冷たく光っていた……。

解説

・状況
 冷凍庫の中に閉じ込められました。フィヨルネイジャ内でのことですので、もちろん夢です。
 しかし、二人は夢だとは気付いていません。
 二人のうちどちらか、もしくはお二人が亡くなったところで目が覚めます。

・書くこと
 この状況下で、どのように行動をするかお書きください。心情も添えるとより良いと思います。ちなみに、どちらかが心音を止めてしまえば扉は開き、どちらか一方は助かります。
 部屋にあるのは、ナイフと不吉なメモだけ。鍵はガッチリしまっているし、窓は無いので出られません。もちろん、外への連絡手段も皆無です。ナイフは使っても使わなくても。
 どんどん寒くなっていきます。意識を失うまで、2時間程度を目安としたらいいかも。弱い方はもっと早く意識を手放すかも知れません。
 夢から覚めた後の反応も描写できますが、メインは夢の中の事になります。

・300Jr消費します。
 とても夢見が悪かったので、このあとお祓いしてもらうなり、やけ食いするなりで消費しました。


ゲームマスターより

マルベリーの花言葉は
「共に死のう」「彼女のすべてが好き」「あなたより生き延びる」「私を裁いて」

黒い実を付けたら「私はあなたを助けない」

さあ、閉ざされた部屋の中
貴方は どうしますか?


こーやGM主催《贄》シリーズ、よろしくお願いいたします。
どちらが命を落としても、どちらも命を落としても大丈夫です。
夢だから。

*EXですので、アドリブが入ると思います。
*相談期間が短めですので、ご注意を

リザルトノベル

◆アクション・プラン

鞘奈(ミラドアルド)

  精霊が死ぬ

状況を把握して、まずは出れる場所がないか見つける
窓や扉、鍵もしっかりチェック

出れないのを確認したら
少し冷静になるためにテーブルのメモを見直す
犬死という一言が苛つく
絶対出てやる、死ぬわけにはいかない、弟妹の為に生きなきゃいけないのよ

ミラの「自分が死ぬ」という提案に腹を立てる
何で穏やかな顔してるわけ
寒くてバカになった?
独りという言葉に激怒する
あんたはそれだからダメなのよ!

でも、一度口に出せば彼が引き下がらないのはよく知ってる
私はこんなところでは死ねない
何を選ぶかは決まった

死ぬミラの顔、見逃さないようにじっと見る
(一生の貸し、しかも返せない)

目覚めたら殴る
次、独りなんて言ったら許さない



かのん(天藍)
  メモを見て隣の天藍を見上げる
私の命で天藍が助かるのなら躊躇はしませんけれど…

ごめんなさい、私も同じ
天藍犠牲にして自分だけ助かりたくないです

私酷い人間です
さっき天藍が否定してくれるの期待していましたとぽつり

ソファに座り抱き締められたので体を預け、天藍の冷えた頬や耳へ手を伸ばし重ねる
天藍に話に耳を傾け区切れた所で、今の気持ちを伝える

離れたくないのは私も同じです
精霊とか神人とか関係なく天藍、貴方の傍にいたい

不謹慎ですけど今の状態に少しほっとしているんです
天藍がいなくなる悲しみも
私が先に逝って天藍を悲しませる事もないのですから

微笑み約束ですと指切り
お互いを抱き締めたまま2人同じ位に意識を手放し死に至る



紫月 彩夢(紫月 咲姫)
  繋いだ手。絶対に離さない
離せば、咲姫はナイフを取りに行く
あんたの考えてる事が分からないとでも思ってんの?
自分が死んででもあたしを生かそうとするなら、あたしは死んででもあんたを止める

二人で生きなきゃ、意味がないのよ
それくらい、あんただって判ってんでしょ

ッ、ふざけないで…ふざけないで!
寄越しなさい…それを、寄越せ!
殺さない。死なせない。殺させない、死なない!
あたしは、二人で生きてここを出る以外の選択肢は、認めない!

気を失ってる間に全部片付けられて
泣けもしない
あたしの為に簡単に死ねる咲姫が憎い
全部放り捨てれるのを判ってて何もできな自分が憎い
こんなに淀んだ気持ちのまま生きろって
あんたは、そう言うのね


クラリス(ソルティ)
  まだ母さんと父さんの仇も取れてないのよ!
こんなところで…!
部屋中を探したり扉を叩いたりと脱出を試み

逃道も見つからずナイフに触れると弱音を口にして
あたしは母さんたちと一緒に死んでいたはずだったんだもの…せめてソルだけでも…
…ごめんなさい。一緒に生きて、ここを出るわよ

体力も尽き動けなくなると彼の腕に抱かれ
瞼が重い、凍りそう

ソル、あたしとの約束覚えてる?
もっと自分を大切にしてって約束。
…絶対守りなさいよ

彼の体温が失われていくのを感じ
本当ソルは嘘が下手ね

あのね…昔、ソルが故郷を出て行った時にね、言えなかった事があるの

ナイフを握る彼の手を掴みそのまま自分の胸に刺し

一人でいかないで、あたしも連れて行って


和泉 羽海(セララ)
  さむ…本当に、出られないの…?

え…待って、何してるの…?
あたしの、為…?馬鹿じゃないの…!?
(無我夢中でナイフを取り上げる)

『か、勝手なことしないでよ!
そんなことされて、あたしが喜ぶと本気で思ってんの!?
血とか苦手なくせに、簡単に死ぬとかいうな!』(口パク+早口)

(意識が朦朧としながらも首を横に振る)
…嘘は言わない…最後だから
…あたしが先に死んだら、この人助かるのかな…?
…そしたら、また違う誰かと契約…するのかな…あたしの事も…忘れて

…そんなのやだ
こんなこと言える義理じゃないのは分かってるけど…
酷い我侭だって分かってるけど…
でも…他の誰かの所にいっちゃうなら…お願い

『あたしと一緒に死んで…?』



●君は、生きて
 鞘奈は、ここに放り込まれてまず自分が置かれている状況を把握しようと辺りを見回した。
 コンクリートでがっちりと塗り固められている壁に窓はない。
 重厚な扉は重たく、押そうが引こうがビクともしない。精霊、ミラドアルドも彼女と一緒に隅々まで調べる。
「……だめだ、出られそうなところはない……か」
 はぁ、と小さく息を吐き出すと、真っ白な吐息が部屋の中の異常な寒さを物語った。
「ほんっとに……どうしたらいいのよ……」
 少しでも冷静になるために、と一度ソファに腰かけ、鞘奈はテーブルの上のメモに目を移す。
『どちらか一方の心音を止めろ。さもなくば二人そろってこの部屋で犬死にだ』
 無機質なタイピングの文字。その中の一言に、鞘奈は苛立ちを覚えた。
 ――犬死に。
 うつむいた彼女がわなわなと震えているのにミラドアルドはすぐに気付いた。
 歯を食いしばり、鞘奈が顔を上げる。
「……絶対出てやる」
 低く怒りと決意を込めて紡がれた言葉に、ミラドアルドは彼女の瞳を覗き込んだ。
「死ぬわけにはいかない、弟妹の為に生きなきゃいけないのよ」
 寒さに歯をガチガチ言わせながらも、彼女の声は凛としている。
 ミラドアルドは彼女の決意を受け取り、ふ、と諦めにも似た柔らかい微笑みを浮かべた。
「僕が死ぬよ」
 はぁはぁと苦しげに呼吸を繰り返している鞘奈が驚きに目を見開いてミラドアルドを見つめる。
「何で穏やかな顔してるわけ」
 ソファから立ち上がり、自分よりも背の高い彼の瞳を覗き込めば、その眼に迷いがないことがわかった。
「僕は独りだから」
「寒くてバカになった?」
 迷いのない瞳を見ても尚、鞘奈は認められない。
 ……認めたくない。吐き捨てるように彼にバカになったのかと告げると、彼はもう一度穏やかに切り返す。
「君には待っていてくれる人達がいる、その人達の為にここを出るべきだ」
 そして、念を押すようにミラドアルドは付け足した。――僕は独りだから。
 寒くて、胃のあたりがぎゅうっと締め付けられる感覚。いや、これは寒いという理由だけではなさそうだ。
 鞘奈は握り拳を強く握り、そして噛みつくように叫ぶ。
「あんたはそれだからダメなのよ!」
 いつものように手が出そうになる。
 ミラドアルドは甘んじてそれを受け入れようと、彼女が振り上げた拳を避けようとすることはしなかった。
 ――鞘奈は貸し借りが嫌いだから、少しでも気が晴れればいい。
 そう考えて、歯を食いしばることもせずに鞘奈を優しく見つめる。
 鞘奈の右拳はミラドアルドの顔面に当たることは無く、力なくだらりと降ろされた。
「バカじゃ、ないの」
 ……今はそういう時ではない。鞘奈だってわかっていた。
 どこが独りなのよ、という言葉が出る前に、彼は付け加える。
「僕は冷静だよ。とても」
 二人の視線が交錯する。
(きっと二人でここから出る選択しか鞘奈の中にはないのだろうけど)
 ミラドアルドは彼女の強い視線から、それを感じ取った。今まで見たことがない顔で怒ってるのがその証拠だ。どちらも死なない、と、怒りと悲しみと複雑な感情がない交ぜになった彼女の表情に、ミラドアルドは切なげに微笑む。
「……よかった、君の別の顔が見れて」
 蚊の鳴くような小さな声は、鞘奈には聞こえているのかいないのか。
 鞘奈はミラドアルドから目を離さず、青白い顔のまま震え崩れ落ちそうな体を必死に維持してキッパリと告げた。
「私はこんなところでは死ねない」
 ミラドアルドが、至極穏やかに頷く。
 そうして、鞘奈の中で一つの決断が生まれた。
 ――何を選ぶかは決まった。
「ミラ、あなたの事……最期まで見ているから」
 決して、目を逸らさないから。
 その言葉に、ナイフを手に取ったミラドアルドはただ頷いた。
 鞘奈は、誓い通りミラドアルドのそのナイフを持つ手も、決意が灯る瞳も一瞬たりとも逃さないよう見つめる。
(一生の借り、しかも返せない)
 ミラドアルドが迷いのない動きでナイフを勢いよく自らの胸に突き立てる。
 確実に心臓を止めるため、ぐり、とねじ込みながら額を脂汗に滲ませて、歪む視界のなか鞘奈の瞳を見つめた。
 最期まで無表情で看取ってくれる彼女に、最期に礼を言いたい。
「……、……」
 けれど、この状況はなんと非情なことか。
 寒さで唇が動かない。震える唇で告げようとした礼の言葉は、彼女には届かない。
(僕には君だけだった)
 そう、独りじゃないなら。仮に、僕が独りではないなら、それは……君がいたから。
 彼がゆっくりと崩れ落ちると同時に、鞘奈は扉の鍵が開く音を聞いた。

「……」
 ぱちり、と目を開くと、傍らで彼女もたった今起きたようで寝ぼけ眼でこちらを見ていた。ミラドアルドは己の身体が正常に動くことを確認し、ゆっくりと起き上る。
 合わせるように鞘奈もがばりと起き上り、二、三度瞳を瞬かせたあとにグッと握り拳を作った。
 間一髪。ひゅん、とミラドアルドの頬の横で鞘奈の拳が風を切る。
 何かを我慢するように震えながら、鞘奈はミラドアルドの瞳を睨みつけた。
「……次……」
「え?」
「次、……独りなんて言ったら許さない」
 ミラドアルドの肩に力なくあてられた彼女の右拳。わずかに声が震えているような気がしたのは気のせいだろうか?
 肩に拳を当てたまま俯いてしまった彼女の表情は、うかがい知れない。
 けれど、ミラドアルドは彼女の手から、声から伝わる想いにゆっくりと頷いた。
「もう二度と言わない、……約束する」
 だって、傍らには“君”がいるのだから。

●あなたのいない世界など
 フィヨルネイジャに来ていたはずなのに、気付けばかのんと天藍は密室の中にいた。
 ……寒い。どこからか、冷気が吹き付けてくる。
 ここは一体なんなんだと天藍は出口を探し部屋の中を歩き回った。窓はない。
 扉は固く閉ざされている。脱出できそうなダクトみたいなものも、無さそうだ。
 かのんはというと、テーブルの上に置かれたナイフを静かに見つめていた。
(これは……?)
 一体どのようなメッセージがあるのか。そして、視線をずらした先に有ったメモ。
「かのん? ……何を見ているんだ?」
 テーブルの上のナイフを見つめるかのんに歩み寄り、かのんが見ているメモを一緒に覗き込む。
 その内容は、端的に言えば『どちらかが死ねばどちらかは解放する』といったものだった。
 かのんは、傍らの天藍をそっと見上げる。そして、ナイフに手を伸ばしながら独り言のように告げた。
「私の命で天藍が助かるのなら躊躇はしま」
「冗談じゃない、かのんを犠牲にして俺だけが助かって何になる!」
 かのんの言葉を遮り、天藍は彼女の手からナイフを取り上げた。そして、一度ナイフをテーブルに戻す。それからどうするかはこれから考えるとして。
 天藍がじっとかのんを見つめると、かのんは震える声で思いを打ち明けた。
「ごめんなさい、私も同じ……」
 小さく首を横に振って続ける。
「天藍を犠牲にして自分だけ助かりたくないです」
 こんな簡単な事、少し考えればわかるはずなのに。自分だって天藍を犠牲にしてまで生きながらえたくない。心が通じ合っている二人の事だから、天藍だってきっとそうだとわかったはずなのに。不用意に自分が犠牲になると発言したことを、かのんは謝罪した。
 硬かった天藍の表情がふわりと和らぎ、優しくかのんの手を取った。
「……それなら最後まで2人一緒にいよう」
 どちらかが死ぬまで出られない部屋。それならば、出る必要なんてない。
 ――二人の心はもう決まっていた。
 そっとソファに誘導し、天藍はかのんを座らせる。
 こんな拷問のための部屋には似つかわしくないふわりとしたソファが、二人を優しく迎え入れた。
 ただ寄り添い、二人は白い息を吐く。
「私酷い人間です」
 いきなり、かのんが薄く唇を開く。
 視線を合わせずにそういって、それから顔を上げ、まっすぐに天藍を見つめた。
「さっき天藍が否定してくれるの期待していました」
 私が犠牲になる、と言う申し出に、自分を深く愛してくれている天藍が首を縦に振るわけがない。わかっていて言ったのだ。とかのんはぽつり呟く。
 天藍は、何も言わず、彼女の震える細い体に腕を伸ばしそっと引き寄せて抱きしめた。
 かのんは、そうやって体温を分け与えてくれる彼に答えるように彼の頬や耳に手を伸ばしてそっと撫で、温めるように触れ続ける。
「もう1年位経つか」
 真っ白な息を吐き出しながら、天藍は切り出した。
「前にかのん1人残して先に逝くような事はしないと言ったが、その後2人で幾つもの時を過ごして、俺がかのんに置いて逝かれる事も怖いと思うようになった」
 そうだ、過去に大切な人に“遺されてしまった”かのんが、大切な人を失うことを恐れ、人との付き合い時に距離を持つようになったことを知った天藍は、決してかのんを置いて逝ってしまうことはしないと約束した。
 しかし、それは同時に“かのんの死に立ちあい、かのんを看取る”という約束にも取れるだろう。
 自分の方が長く生きるというような約束をしたくせに、今度は自分が置いて逝かれるのも怖いと思うようになってしまったことを、天藍は包み隠さずかのんに打ち明けた。
 かのんの指がいとおしそうに天藍の指に絡む。
 切なげに微笑んだ天藍の瞳の色に、かのんはちいさく頷いた。
 そう、どちらかを見送るなんて二人にはあり得ない事。
 生死で分かたれ、どちらかのみがどちらかのいない世界を生きていくなんて、それは生きながらの“死”を意味するだろう。
「冬に流星群を見た時に言った、生きるも死ぬも諸共にいられたらという気持ちは今も変わらないでいる」
 天藍は、優しくかのんの頭を撫でた。
 どんな時も、死ぬときさえも離れたくない。その思いを込めて。
 そして、少し自嘲気味に微笑むと小さく零した。
「自分の神人を守らずに共に死ぬ事を望むあたり、精霊としては失格なんだろうが」
 は、は、と短く息を吐き出しながら、かのんは天藍を見つめた。
 少しの沈黙の後、それを破るようにかのんが口を開く。
「離れたくない……のは私も同じです」
 ぎゅ、とかのんは天藍の手を握る力を振り絞る。
「精霊とか神人とか関係なく天藍、……貴方の傍にいたい」
 ただ、ひとりの女性として、ひとりの人間として、添い遂げたい。
 まるでプロポーズのようなその言葉に、天藍は頷く。
「……俺もだ」
 唇を青くして、震えながらかのんが力なく微笑んだ。
「不謹慎です、けど……今の状態に少しほっとしているんです」
 天藍の胸に体重を預け、かのんは絞り出すような声で告げる。
「天藍がいなくなる悲しみも……私が先に逝って、天藍を……悲しませる事もないのですから……」
 天藍も、尽きそうな力を振り絞りながらかのんの冷たい体をぎゅっと抱いた。
「……次の命を得た時は、2人傍に居れたら良い……な」
 腕の中のかのんが顔を上げてふわりと微笑む。
「約束、です」
 右手の小指を差し出せば、天藍は自然にそこに自分の小指を絡める。
 震える手で交わされた指切り。
 二人は、そのままもう一度固く抱きしめあった。
 そのまま、二人はゆっくりゆっくりと瞳を閉じる。
 どちらが先に逝ったのか、二人は知らない。
 きっと、約束を守ったから。
 同じ瞬間に、微笑みながら互いを感じながら、二人は意識を手放したから……。

●君の為ならば
 紫月彩夢は、この奇怪な部屋に閉じ込められ、テーブルの上にナイフとメモを確認したその瞬間に、兄であり精霊である紫月咲姫の手をギュッと握った。
 ソファに座り込み、痛いほどに兄の手を握りしめれば兄はナイフを取りには行けない。
(……絶対に離さない)
 口を横一文字に引き結び、彩夢はただ彼の手をぎゅぅっと握っていた。
 離せば、咲姫はナイフを取りに行く。絶対に。
 妹である彩夢を生かすためならば、きっとこの男はなんだってやるのだ。
 それをわかっているから、テーブルの上のナイフとメモの内容を見た彩夢は意地でもこの手を離すもんかと己の手に力を込めた。
 咲姫は強く握られて痛む左手をじっと見つめる。
 華やかな外見に反してその手は“男”の物だ。そこに、女性たる神人のしなやかな右手の指先が絡みついているのを、ああ、やっぱりなという感覚でただただ見つめる。
 その先で、彩夢と視線がかち合った。
(あんたの考えてる事が分からないとでも思ってんの?)
 そう言いたげな視線が、咲姫に突き刺さる。
「そんなに力をこめなくったって、良いじゃない」
 彩夢を見つめて優しく諭すように言っても、その手の力は緩まない。
(バレてるのだって、分かってるよ)
 ――彩夢の考えてることだって、俺には分かるんだから。
 咲姫は、彩夢があんまり力を込めるものだから白くなっていっている彼女の指先を見つめ、思う。
 ぽつり、彩夢が呟いた。
「自分が死んででもあたしを生かそうとするなら、あたしは死んででもあんたを止める」
 抑揚のない声、震える指先。
 咲姫が彩夢の顔を覗き込むと、彩夢は顔を上げ、はっきりと告げた。
「二人で生きなきゃ、意味がないのよ。それくらい、あんただって判ってんでしょ」
 冷気の流れ込んでくるこの部屋に、凛とした彩夢の声が響いた。
 こんなに、寒く冷たいなかでも、彼女の視線は揺らがない。
「うん、意味がない。……二人でなきゃ、意味がない」
 そうだね、と微笑み、咲姫は頷いた。
 そうよ、と彩夢が頷きかける。そして二人で脱出する術でも探すのかと思いきや、うつろな笑みを浮かべた咲姫がその言葉の続きを。
「じゃあ、さ
 二人で死のうか」
 びく、と彩夢の肩が振れる。咲姫がそんな事を言うなんて。
 ありえない。
 はじめてだった。
 どんな時でも妹を守るようにしか発言しない、動かないはずなのに。
「え」
 動揺した瞬間を狙い、咲姫は彩夢の手を振り払う。
「あ!」
 そして、ナイフが置いてあるテーブルに駆け寄り、ナイフに手を伸ばした。
 ナイフは、柄も刃もこの部屋の冷気に飲み込まれてすっかり氷のように冷たくなっている。それでも咲姫は耐えてこのナイフを強く握りこんだ。
「“冷たい”が勝って、痛くはないかもね」
 ふわっと微笑んで咲姫はナイフを持ち上げる。
 瞬間、はじけ飛ぶようにして彩夢が咲姫に飛びかかった。
「ッ、ふざけないで」
「っ……」
 己の身体目がけて飛んできた彼女を、咲姫は転ばせないように、けれど、ナイフが当たらないように慎重に躱す。
「……ふざけないで!」
 ナイフを高く掲げて彩夢の手が届かないよう咲姫は必死に避ける。
「寄越しなさい……っ、……それを、寄越せ!」
 怒りに震えながら、彩夢は拳を振り上げる。咲姫の腕にしがみ付き、必死でナイフを下ろさせようとする。
(……うっかり傷つけたら、嫌なんだけどな)
 だから、お願い。飛びかかってきちゃだめだよ。そう言いたげな咲姫の視線に彩夢は更に苛立ちと悲しみを募らせる。
「殺さない。死なせない。殺させない、死なない!」
 瞳に涙を溜めながら、彩夢は必死に咲姫の腕を叩く。
 ――だから、ナイフを置いてよ。
「殺さない。死なせない。殺させない」
 何処までも冷静な咲姫の声に、彩夢は首を横に振る。
 ――お願い、死なないって、言って。
「あたしは、二人で生きてここを出る以外の選択肢は、認めない!」
 泣き叫ぶ妹の声に、咲姫は歯を食いしばった。
(……でもごめんね、俺は、死ぬよ)
 認めてくれなくていい。
 恨んでくれていい。
 さよならは言わないから。
「……俺の分も生きて」
 低く、優しい声が彩夢の耳に響く。
 どうして。そう思って顔を上げた時にはもう遅かった。
 どこまでも優しい微笑みの咲姫が彩夢の瞳に映る。
 トン、と首の後ろに衝撃を感じて、彩夢はそのまま意識を手放した。
 咲姫の腕に抱かれ、ソファに優しく寝かせられる。
 そのまま自分の上着を脱いで、彩夢にかけると、咲姫はナイフを握りなおした。
「躊躇わないよ。彩夢の為なら」
 そのまま、スッと首の位置までナイフを持ち上げ、一思いに頸動脈を掻き斬る。
 鮮やかな赤が身を染めるのを感じながら、咲姫はその場に崩れ落ちた。
 がちゃり、無機質な音を立てて扉の鍵が解除される。
 ――彩夢は遠い意識の向こうでその音を聞いた気がした。
 気を失ってる間に全部片付けられて泣けもしないことに、もどかしさややり切れない思いが募る。
 最後に見たのは、いつも通りの優しい笑顔だった。
 ……あたしの為に簡単に死ねる咲姫が憎い。
 きっと、それ以上に咲姫が全部放り捨てられるのを判ってて何もできない自分が憎い。
 徐々に温かさを取り戻す室内に、彩夢はゆっくりと目を覚ます。
「こんなに淀んだ気持ちのまま生きろって……あんたは、そう言うのね」
 事切れた咲姫を呆然と見つめ、大切だった兄の衣服を肩にかけられて横たわったまま彩夢は静かに静かにそう呟いた。

●愛しい嘘つき
「まだ母さんと父さんの仇も取れてないのよ!」
 こんなところで犬死になんてあってなるものか、とクラリスは力いっぱい扉を叩いた。
 ガンガンと音をたてるものの、扉は微動だにしない。
「こんなところで……!」
 歯を食いしばり、必死に扉を叩く。他に出られそうな場所は、探した。
 探したけれど、この部屋にはどこにも隙間がない。
 窓はおろか、換気口らしきものも視認できない。
 ただ、冷風が送り込まれてくる機械が置いてあるだけだ。
 部屋が、徐々に冷たくなっていく。
(なんとか脱出出来る方法を考えないと……!)
 本当に凍死してしまう、と精霊ソルティは必死に思考を巡らせる。
 けれど、何も良い案は思い浮かばない。
 先ほど読んだメモの『どちらかの心音を止める事』でしか、どちらかが生き延びるすべはないと言うのか。
 悔しさに柳眉を歪めたところで、視界の端でクラリスがふらふらとテーブルに近寄るのを確認した。
「クラリス?」
「あたしは母さんたちと一緒に死んでいたはずだったんだもの……せめてソルだけでも……」
 寒さに声を震わせながら、クラリスは震える指先でナイフに触れた。
 ソルティは勢いよくクラリスに駆け寄り、その指先がすくいあげようとしたナイフを取り上げる。
「今こうして生きてるだろ!」
 クラリスは、死んでなんかいない。あの時町をオーガに襲われてすべてを失ったけれど、クラリスの命は残っていた。
 何故、命があったのか、何故、顕現したのか。
 オーガへの憎しみと両親の無念を晴らしたいという思い、もう自分のような思いをする人がこれ以上現れないように……そんな強い願いは、なかったろうか?
 射抜くような視線でクラリスの瞳を見つめる。ゆらり、その瞳が揺れた。
「一緒に、生きよう。だから諦めちゃダメだ」
 自分にも言い聞かせるように、はっきりとソルティが告げれば、クラリスは頷く。
「……ごめんなさい。一緒に生きて、ここを出るわよ」
 真っ白な息を吐きながら、クラリスはソルティの瞳を見つめ返した。
 二人は、他に出る方法はないのか色々と策を巡らせる。
 扉に鍵はないのか? ……電子ロックか何かなのだろうか、内部から開けられる仕掛けはなかった。
 壁に、壊れそうなところはないか? ……頑丈なコンクリート造りの部屋に、老朽化している部分は見受けられない。
 ――何も、できない。
 絶望感が襲ってくる。
 それよりも先に、冷気が部屋を包み込んでいく。
 がくがくと足が震え、立っていられないほどになりクラリスはソファに腰かけた。
 ……もう、動けない。
 ソルティはそんな彼女に寄り添う。
 自分に倒れかかってくるクラリスを抱き留め、上着をかけてやると、ソルティは体温を分け合うために彼女を包み込むように抱きしめる。
(……瞼が重い、凍りそう)
 ガチガチと歯が鳴る。くいしばっていないとおかしくなってしまいそうだ。
 ソルティはふと、思い出す。
(オーガ化した両親から逃げて来て居場所が無かった俺に彼女は居場所をくれて生きる希望と幸福を教えてくれた)
 もう、自分には何もないと思っていた抜け殻みたいな心に、希望を注いでくれたのは彼女だ。――だから。
(ずっと一緒にいたい。彼女の幸せを見守りたい)
 青白い彼女の顔、失われていく体温、小刻みに震える体を抱きしめながら、ソルティは一つの覚悟を決める。
(でもこのまま共倒れになるなら……)
 見守る事すら、できないのならば。
 ソルティはクラリスに触れていない方の手で、そっと後ろ手に隠し持っていたナイフの柄を握りなおす。
「ソ……ル」
 クラリスが短く呼吸をしながらソルティの顔を見上げた。
「なに?」
「ソル、……あたしとの約束、覚えてる?」
 震える声に、ソルティは頷く。
「もっと、自分を……大切にしてって約束」
 クラリスが付け足すと、ソルティはもう一度深く頷いた。
「……ッ、……絶対、守りなさいよ」
 息も絶え絶えなのに、彼女は強いまなざしでソルティを見つめた。
 ソルティは柔らかく微笑み、答える。
「勿論。俺がクラリスとの約束を破った事なんてないだろ」
 だから、安心して、と告げると、クラリスは弱弱しく笑って目を閉じる。
 ソルティは、一瞬だけその顔をゆがめ、どこまでも優しい声色で囁く。
「約束するよ」
 素直に頷いた彼女の額に優しく口づけ、ソルティはいよいよ握りこんだナイフを己の腹部に突き立てた。
「ソル……?」
 もうろうとした意識の中、クラリスが目を開けてソルティの手元を見る。
 ――彼の体温が失われていくのを感じる。
 深く深く彼の腹部に突き刺さったナイフ。ねじこむように、確実に失血するように差し込まれたそれを見てクラリスは小さな声で呟いた。
「本当ソルは嘘が下手ね」
 ソルティは意識を手放す直前、クラリスの顔を見て優しく微笑んで見せた。
(……出逢えて幸せだった)
 その言葉は、伝えられぬまま。
 ソルティは静かに息絶える。クラリスは、彼に預けていた体を無理やり起こし、最後の力を振り絞って声を出した。
「あの、ね……昔、ソル、が故郷……を出て行った時に……ね」
 は、は、と短い呼吸の間に、彼に伝えようと必死に言葉を紡ぐ。
「……言えなかった事、が……あるの」
 ナイフを握りこんだままのソルティの手を掴み、そのまま腹部から引き抜かせて刃を垂直に上に向けた。
 勢いよく、倒れ込むようにしてクラリスはその刃を自らの胸に突き刺す。
 ――……一人でいかないで、あたしも連れて行って。
 その囁きは、切なく、悲しく、もう届かないソルティの胸の中で消えていった……。

●優しい嘘は言わない
(さむ……本当に、出られないの……?)
 和泉羽海は閉じ込められた部屋の中できょろきょろとあたりを見回した。
 脱出できそうな場所は、ない。
 扉も、開く気配はない。
 ふるり、と震えると、肩になにやらあたたかい感触を感じた。
 見上げると、精霊のセララが自らの上着を脱ぎ、ふわりと微笑んでいる。
(上着、脱いだら……寒いだろうに)
 羽海はセララを気遣い、上目づかいで見つめた。
 そんな羽海を見つめ、セララは唇が震えているのに気付く。
(羽海ちゃん顔が真っ青だ。……早く出してあげないと……)
 テーブルの上にあったメモには、どちらかが死ななければ二人そろって死ぬことになると書いてあった。
 羽海はぽつり、音にならない呟きを漏らした。
『本当に、死ぬしかないのかな』
 セララが答える。
「死ぬのは怖いよ。オレだってやりたい事、やり残した事いっぱいある」
 ――でもその未来に彼女がいないなら、きっと虚しいだけだ。
 だから、自分だけ生き延びるのでは意味がない。
 それなら。
 選ぶ道はただ一つしかない。
 セララは震える手でゆっくりとナイフを取った。
『え……待って、何してるの……?』
 セララの服の端を掴み、羽海が問う。その口の動きを呼んで、セララは強張った笑顔で答えた。
「これが本当かどうか分からないけど、それで羽海ちゃんが助かるなら……オレの命なんて安いものだよ」
 セララの喉元に向けて握りなおされたナイフを見て、
 羽海の表情が凍りついた。そして、直後その手をばたつかせて必死にセララのナイフを取り上げようとする。
『あたしの、為……? 馬鹿じゃないの……!?』
 小柄な彼女はどんなに頑張ってもセララが高く掲げてしまえばナイフに届かない。
 だめ、勝手に、そんなこと……。
 羽海の唇が力なく動いた。
 冷気のせいで上手く動かない手足を必死に伸ばして、彼が持つ凶器を追う。
 彼も、まだ覚悟が決まっていなかったのだろう。完璧にナイフを守り抜くほどの強さが無かったのか、とびかかられたり叩かれたりを繰り返された結果、羽海にナイフを弾き飛ばされてしまった。
 そこで、羽海は声にならない叫びを上げる。
『か、勝手なことしないでよ!
 そんなことされて、あたしが喜ぶと本気で思ってんの!?
 血とか苦手なくせに、簡単に死ぬとかいうな!』
 音にならない叫び。聞こえることは無い言葉。
 まくしたてるように高速で唇が動いていた。
 セララは呆然として彼女の姿を見つめる。
 はぁはぁと息を切らしながら、羽海はその瞳からぼろぼろと大粒の涙を零した。
「……ごめん」
 呆然自失したセララが、力なく呟いた。
 羽海は肩で息をしながら、泣きじゃくる。
 こんなに激しく感情を吐露するのは一体いつぶりなんだろうか。
 羽海にもわからなかった。
「何言ってるか全然分かんないけど、女の子を……好きな子を泣かせるなんて、オレサイテーだね」
 頭を抱え、セララはソファに力なく座り込んだ。
 きっともう、独りで死ぬなんて言わないだろう。そう思い、羽海もそっと横に座る。
「寒い、から……こっち」
 セララが手招きすると、羽海は素直に彼の腕の中に納まる。
 あたためあうために抱きあえば、ほんの少しだけ寒さが和らいだ……気がした。
 それでも、凍てつく空気は二人の頬を凍らせていく。
 二人はだんだんと意識が遠くなっていくのを感じながら、身を寄せ合った。
 不意に、セララが羽海に懇願する。
「ねぇ羽海ちゃん」
 なに? と羽海の青くなった唇が動いた。
「嘘でいいから、最期に「好き」って言ってくれないかな」
 お願い、と羽海の瞳を覗き込む。羽海は、もうろうとする意識の中でゆっくりと首を横に振った。
(……嘘は言わない……最後だから)
 最期だからこそ、嘘なんてついちゃいけないんだ。羽海はそう心に決め、セララをじっと見つめる。
「もう照れ屋さんだなぁ」
 やっぱり、嘘でも、だめか。なんて、セララが笑えば羽海は眉を寄せた。
(……あたしが先に死んだら、この人助かるのかな……?)
 あのテーブルのメモの通りなら、きっとそうだ。
(……そしたら、また違う誰かと契約……するのかな……あたしの事も……忘れて)
 自分が消えた後の世界を思い、羽海は急に怖くなる。
 切なく、苦しく、悲しくなる。
『……そんなのやだ』
 うつむいたまま、羽海の唇がなにやら動いたのにセララは気付いた。
「羽海、ちゃん?」
 青白い頬を更に土気色にしながら、羽海はセララを見上げる。
 瞳に浮かんだ涙を拭うこともできず、羽海は震えながら思った。
(こんなこと言える義理じゃないのは分かってるけど……
 酷い我侭だって分かってるけど……)
 なぜ、こんな思いになるのだろう。自分でも、よくわからない。
 でも、嫌なんだ。
 どうしても、嫌なんだ。
(でも……他の誰かの所にいっちゃうなら……)
『お願い』
 震える羽海の唇が、小さく動いた。
 じっとセララの瞳を見つめ、音に乗せず伝える。
『あたしと、一緒に……死んで……?』
 ゆっくりと動かされた唇。震えながらも、しっかりと伝わるよう、ゆっくりと。
 羽海との会話はこれか筆談しかなかったから、読唇術を少しだけ心得ていたセララにはこの言葉だけははっきり分かった。
 すぅっと羽海の瞳が細められ、瞼が閉じる。
 瞬間、一滴頬を伝い落ちた涙を見つめ、セララは力なく微笑んだ。
「あぁ……本当にキミはずるい」
 そして、なんて残酷で、なんて可愛いんだろう。
 ――そんな最高の殺し文句を残して逝くなんて。
「待ってて、すぐ追いかけるから」
 泣きながら微笑むセララは、もう動かない羽海をそっと抱きしめた。
 もうすぐ、オレの鼓動も止まる――。

●目覚め
 ウィンクルム達は、フィヨルネイジャから帰還して傍らに息のあるパートナーを見つけ、安堵した。
 本当に失うときが来ないように。
 その手を、離さないように。
 妙に現実感の強かったあの夢は、きっと互いに忘れ得ぬものになるだろう。
 ――あんな失い方、したくない。……だれもが、そう願った。
 



依頼結果:大成功
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 寿ゆかり
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル シリアス
エピソードタイプ EX
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,500ハートコイン
参加人数 5 / 3 ~ 5
報酬 なし
リリース日 07月19日
出発日 07月24日 00:00
予定納品日 08月03日

参加者

会議室

  • [5]鞘奈

    2015/07/23-19:28 

    初めまして。
    僕はミラドアルド。それとパートナーの鞘奈。
    どうぞよろしく。

    初めてフィヨルネイジャにきたけど、こんな夢を見るんだね…。
    やけ食いでもしようかな。

  • [4]クラリス

    2015/07/23-18:49 

    初めましてとお久しぶりね!
    あたしはクラリスで、こっちはパートナーのソルティね
    よろしく!

    妙にリアルな夢よね…
    うー…最近暑いのに夢を思い出しちゃって暫くアイス食べれないじゃないっ

    こうなったらあたしたちはヤケ食い祓いよ!
    食べて食べて食べまくってやるわーっ

  • [3]和泉 羽海

    2015/07/23-08:50 

    はろはろ~セララと可愛い羽海ちゃんだよ~
    初めましても久しぶりの人もヨロシクね!

    もーどうせ見るならもっと楽しい夢の方が良かったよ!
    オレたちもお祓いしてもらおうかなー

  • [2]紫月 彩夢

    2015/07/22-16:13 

    紫月彩夢と、姉の咲姫。
    初めましての人も、そうでない人も、どうぞ宜しくね。

    フィヨルネイジャで、楽しい夢も見たような覚えはあるけど…
    やっぱり、お祓い、して貰った方が良いかなぁ…
    やけ食いコースも個人的には楽しそうだけど。

  • [1]かのん

    2015/07/22-07:38 

    初めましての方も、お久しぶりの方も、こんにちは
    かのんとパートナーの天藍です

    フィヨルネイジャに来ると、何ともな夢ばかり見てしまうのは何故なんでしょう……
    よろしくお願いしますね


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