再び眠りを(真名木風由 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 『あなた』達は、A.R.O.A.本部を発った。
 明るい気分にはなれず、その表情がどういうものか自覚出来る程だ。
 今回緊急で発生した任務は、そういう任務だった。

 タブロス近郊にあるとある町。
 特にこれといった特徴はない町らしいが、先日この町を悲劇が襲った。
 校外授業中の中学生達が、オーガによって命を落としたのだ。
 オーガそのものは駆けつけたウィンクルム達が仕留められたが、中学生達が蘇る訳ではない。
 町全体が彼らの死を悲しみ、2度とこのような悲劇が起きないよう願いながらもやっと歩き始めた矢先───埋葬された中学生達が、デミ・リビングデッドとして新たな生を受けた。
 オーガに殺されていたこと、駆けつけたウィンクルムが討伐するまでその場にあったこと……考えられる影響はこのようなものだが、殺された彼らを討伐することに変わりはない。

 殺された者を、討伐する。
 しかも、相手は中学生だ。
 だが、討伐しなければ、避難し、救助を待つ町の人達が彼らの後を追う。
 生きていた頃の彼らならば、それを望むとは思えない。
 もう、その望みさえも彼らは分からなくなっているだろうが……彼らが望んでいたであろうことを叶えなければと思う。

 再び眠りを。

 それ位しか、今の自分達がしてあげられることはない。
 『あなた』達は、決意を固めて町へと急ぐのだった。

解説

●目的
・敵の全撃破

●討伐対象
・デミ・リビングデッド

校外授業で犠牲になった中学生(男女問わず)が生前の彼らです。
正確な数は分かりませんが、少なくはないようです。

●任務開始時間帯、場所
・昼過ぎ
・町中

住民は教会や学校といった頑丈な建物に避難し、救助を待っています。
この為、敵の正確な数等詳細な情報を得ることが出来ません。
が、デミ・リビングデッド達は1つの集団として、かつて自分達が通っていた中学校を目指している模様。

●注意・補足事項
・デミ・リビングデッドは墓場から中学校に向かって集団で歩いており、探せばすぐに見つかります。
・それ以外の脅威の捜索は、別働のウィンクルム達が対応しますので考慮の必要はありません。
・市街地戦となります。戦闘場所によっては、周囲への悪影響が大きい場合もありますので、ご注意ください。

ゲームマスターより

こんにちは、真名木風由です。
今回は、シンプルな討伐任務です。
討伐等任務に必要な行動だけでなく、心情も重要なものとなるでしょう。

皆様が彼らへ今度はゆっくり休めるよう2度目眠りを与えてくださいますように。

それでは、お待ちしております。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

月野 輝(アルベルト)

  オーガに殺されたと言うだけでも可哀想なのにデミになっちゃうなんて……
討伐しなきゃいけないのは判ってる
でも中学生の姿の子達を攻撃するのは忍びなくて心の中がぎゅっと締め付けられてる気分

判ってるわ、アル
あの子達の事を思うなら眠らせてあげてるのが一番だって
それが彼らの救いになるはずだって信じたいわ

■事前
町の地図がないか本部に確認
道や建物の配置を記憶(スキル使用

■行動
町中でデミ捜索
発見したらデミが向かってる先に戦闘できそうな広めの場所がないか記憶を確認
その場所を偵察に行って仲間に連絡
精霊達の戦闘中は神人達の護衛

■事後
A.R.O.Aに連絡、埋葬について確認
埋葬後アルと一緒に墓へ
花を手向け今度こそ安からにと



菫 離々(蓮)
  ハチさんの気遣わしげな視線には
大丈夫ですよ、と先回りの返事。

連絡手段
インカムか携帯電話

町中をデミ・リビングデッド集団捜索
発見次第トランス
彼らから視線外さず、建物の影に隠れて移動
作戦展開がしやすい開けた場所で仕掛けます

地理情報なくとも学校の建物や教会の尖塔を探し
それらへ近づかせないよう留意。
住民の目に二度目の彼らの死が映りませんように。

戦闘時も隠れて周囲警戒
逃げ遅れた住民がないか、敵が脇道に向かわないか
随時報告しつつ刀は構え、ハチさんとすぐ合流できる距離を保持

撃破後、住民救助
報告以外の言葉は掛けません

どんな感情も記憶と忘却に癒されゆくもの
生者は強いのです
死者の貴方方は気兼ねなくおやすみなさいませ


瀬谷 瑞希(フェルン・ミュラー)
  行動指針概略は会議室相談に沿った形で。
インカム申請。他の人達との連絡に使用。
デミ・リビングデッドはある程度生前の行動に影響されるのではないか。
生前通っていた学校へ習慣的に、ごく当たり前に向かう、とすれば。主に通学路として使われていたルートで動いている可能性があります。
地図で通学路を調べそのルートで敵探索しましょう。
犠牲者の子達の名前と顔写真を記憶スキルで覚えます。
敵人数を掌握。所属部も記憶。
運動部所属の学生は身体能力が高い=強い個体になるかもしれないからです。

敵を発見したらトランス。
杖でミュラーさんの攻撃力を引き上げ、MP切れそうならディスペンサで補給。
運動部の子を優先して倒してもらう。




エヴァ・シュッツェ(ラルス・ツェペリン)
  ※申請
・インカム(神人)念の為に自分の精霊のも
無理なら自分、ラルス携帯所持
※所持品
・怪我人が出た時に備えて救急箱
※役割
・デミを見張る側
偵察側の月野さん達への連絡は月野さんへ。

戦闘前にトランス。
中学生がデミ化…可哀想ですが躊躇えないですね。
「…なんでデミ化した中学生は…いえ、何も」
周囲に逃げ遅れた人が居ないか注意&建物の中確認(被害がありそうな建物)
逃げ遅れがあれば被害がなさそうな建物に避難させます(既に通り過ぎた建物等)

討伐後
「デミ化した中学生…生前の仲間が心配だったんじゃ? あんな事があった後ですし…」
知性も記憶もなくても本能では心配していたのでは?
「皆なら大丈夫。…安らかにおやすみなさい」



●今は、ただ
 ウィンクルム達は、A.R.O.A.が準備した車へと乗った。
 タブロス近郊の町である為、さほど掛からず到着出来るだろう。
「人間も死ねば脅威の存在にまでなってしまうのか」
 ラルス・ツェペリンは、デミ・リビングデッドになった中学生達をこのように評した。
 デミ・リビングデッドになるには、オーガの影響が関係してくることより、人間の死亡だけがそうさせる訳ではないが、今論じることではない。
「オーガに殺されたと言うだけでも可哀想なのにデミになっちゃうなんて……」
「確かに痛ましい事ではあるが、これは本人達の意志ではない」
 討伐する必要は理性で解っていても、感情が処理し切れていない月野 輝に対し、アルベルトは自分達しか出来ないことであると説いた。
 感傷で戦う意思が鈍り、結果として、デミ・リビングデッドになった彼らが本当は望まない結果になってしまったら、本末転倒だ。
「恐らく、ですが……デミ・リビングデッドは最高で20人ではないかと思います」
 資料から目を離さずそう言ったのは、瀬谷 瑞希。
 状況的に、住民達からの情報は期待出来ない。
 が、該当の中学生達がオーガに殺されており、そのオーガが最終的にウィンクルム達の手で討伐されているのであれば、被害報告がされている筈。
 そのことを考慮した瑞希は、犠牲者リストを本部から受け取っており、そこから規模を逆算に掛かったのだ。
 敵の規模が分からなければ、彼らの進行ルートの推察は出来ず、推察が出来なければ住民達へ被害がない場所への誘導もままならない。
 この点において、瑞希の機転は任務の全体的な動きを支えるものだろう。
「20人……本部の話では、デミ・リビングデッドとして新たに生を受けているから、人間の頃の身体能力での差はないだろうって話だったけれど……」
「本能が残っていることもありえますし、油断はしない方がいいでしょう」
 ロイヤルナイトとして、守りを行うフェルン・ミュラーが本部の見解を思い返すと、瑞希はそう眼差しを強くする。
 誰もオーガの生態を正確に把握している訳ではない。
 そうであろう、というのは分かっていても、それら全てが真実であると証明し切れていない部分もある。
 この為、犠牲者の情報は可能な限り記憶しておき、特に運動部に所属していたような生徒の動きに注意を払い、優先的に倒した方がいい。
 瑞希の見解は、そうしたものだった。
「油断は出来ないことには同意しますが、逃げ遅れた住民はいないのでしょうか? いるのであれば避難誘導や保護を……」
「それは、別働隊に任せましょう」
 エヴァ・シュッツェが救急箱の中身をチェックしながら言うと、インカムの状態を確認していた菫 離々がやんわりと自分達がすべきことを絞るよう言った。
 この車(と言ってもバスだが)には、他のウィンクルムもいる。
 自分達はデミ・リビングデッド対応となったが、他のウィンクルム達が索敵や逃げ遅れの確認を行う。
 対応は彼らに任せ、自分達は自分達のことに専念すべき。
 その専念こそが、他のウィンクルムへの最大の援護であり、いるかもしれない逃げ遅れを助ける手立てになる。
 意識を分散すれば、想定外が起こらないとも言い切れない。
 その想定外が、戦闘を覆すことも珍しくはない。
 離々の声は、気の重い任務を前に落ち着いていた。
(素振りを見せないとは言え、ちょいとお嬢が心配ではありますね)
 やり取りを聞きながら、蓮が心の中で呟く。
 相手は中学生……離々と劇的に年が離れている訳ではないのだ。
 下手すると、同い年もありうる。
「大丈夫ですよ」
 蓮が口を開く前に離々が先回りに口を開く。
 自分達がすべきこと。
 それを理解しているからこその言葉だ。
 到着まで、ウィンクルム達は作戦を詰める。

 やがて、町の入り口が見えてくる。
 車から降りたウィンクルム達は、町の中へ走っていく。

●静寂の町の中で
 人気のない道を走る。
 デミ・リビングデッドの数の想定を瑞希が行ったこともあり、地図で進行ルートの推測は行われていた。
 住民は全て同じ場所、という訳ではなく、学校や教会と言った大きめで頑丈な建物に分かれて避難しているのは確実らしい。
 離々がそれら付近の大きな道を候補に挙げた他、瑞希が最大人数が避難した中学校への道(デミ・リビングデッド達にとってはかつての通学路だ)が有力ではないかと意見していた。
 この通学路付近には公園があることを瑞希も輝も導き出しており、道路上で強行に戦闘をするよりそちらへ誘導すべきだろうというのが、ウィンクルム達の共通見解だ。
「建物の陰を上手く利用し、こちらが先手を打たれることがないように」
 離々がそう言っている間も、エヴァはやはり逃げ遅れが気になってしまうらしく、周囲を見回している。
 陰になっては見え難い部分もあり、身を乗り出そうとして、ラルスが腕を引いて留まらせる。
「こちらが見つかれば、別働の連中へのリスクが上がる。そのリスクが上がれば……後は分かるだろう」
 楽観的な向きがあり、本人はしっかりしているつもりでも実はそうでもないエヴァであるからこそ、ラルスは殊更その可能性を口にする。
 急がば回れ。
 住民を思うならば、逆にその行動が危険であると言われては、エヴァもそれを踏み止まらざるを得ない。
「生前の記憶があるのかどうかはともかく、ミズキは当たりだね」
 フェルンが、それに気づいた。
 既にデミ・リビングデッドとして生命を得てしまった中学生達の姿が見える。
 見た所、瑞希が推察した20人そのままいるようだ。
「道路上で戦闘をする訳にはいかないわ。念の為、公園の様子を見てくるわね」
「確認後、こちらからインカムで連絡します。彼らの動きに異変があれば、それも連絡いただければ」
 輝とアルベルトが、公園へ走っていた。
 その間、ウィンクルム達も有事を考慮してトランス状態となっておき、ゆっくり移動するデミ・リビングデッドを監視する。
「誘導自体は、アプローチⅡを使うよ。まずは、意識を向けて貰わないと」
「頼みます。旦那のアプローチⅡが一番確実に意識をこちらへ向けられますから」
 偵察の結果の連絡が来る前に使用することがなければいいと零すフェルンに対し、蓮は自身が誘導に不向きであることを踏まえ、タイミングの調整を依頼する。
「威嚇射撃も混ぜて誘導には従わせるが……危険と判断出来る場合は、デミ・リビングデッドそのものを撃つしかないだろう」
 銃の状態を確認するラルスは彼らには悪いと思うものの、撃つのを躊躇う理由はない。
 エヴァではないが、討伐を躊躇ってはいられない。
 そこへ、輝の連絡がエヴァのインカムへ入った。
『問題ないわ。公園内に広場があるから、そこなら被害を気にせず戦えると思うの』
「分かりました。ありがとうございます、月野さん」
 エヴァから、全員に公園への誘導開始が伝えられる。
「アバ、危険を感じたら後ろに行け、良いな」
 フェルンがアプローチⅡでデミ・リビングデッドの意識を引きつけている間、ラルスはエヴァへ注意を促す。
 威嚇射撃のみのつもりだが、想定外が発生すればその限りではない。
 その時、エヴァが前に立っている必要はないのだ。
「気をつけます」
 護身用小刀「ライラック」を握るエヴァが頷くのとほぼ同時にラルスがHS・バイパー45口径オートマチックで威嚇射撃を開始した。

 銃声が響いたのとほぼ同時刻、エヴァからの連絡を受けた輝もインスパイアスペルを口の端に乗せて、アルベルトの頬へ唇を寄せていた。
 風に揺れる水面のような輝きが纏われ、いつ戦いが来てもいいように備える。
「輝」
「解ってるわ、アル」
 アルベルトが言いたいことを察し、輝はそのことを口にした。
「彼らを思うなら、眠らせてあげることしか出来ない。……それが彼らの救いになる筈。そう、信じたいわ」
「分かっているなら、それでいい」
 アルベルトの声は、落ち着いている。
 わざと事務的に対応しているということは、輝も理解していた。
 やり切れない思いがあろうと、本当に彼らを思うのであればと心の奥底に閉じ込めて任務に臨む。
 心を鬼にした対応は、その実、彼らへの思いやりある対応なのだ。
『誘導は順調です。今の所、誘導から外れるデミ・リビングデッドはいないようです』
 エヴァから連絡が入る。
 デミ・リビングデッドの知性的にはないだろうと思われるが、離々が誘導に応じないデミ・リビングデッドの可能性を考え、誘導するウィンクルム達とは異なり、身を隠したまま状況把握に努めているとのこと。
 が、今の所、フェルンのアプローチⅡとラルスの威嚇射撃でその心配はないようだ。
 やがて、デミ・リビングデッド達が誘導されてやってくる。
 デミ・リビングデッド達の到着より早く、神人達と彼女達を守る蓮が合流した。
 この合流のスムーズさも地図で公園の立地を確認していた輝と瑞希の尽力によるものが大きい。
「助かりました」
「もう十分でしょう」
 その言葉と共にアルベルトと蓮が走ると、ラルスがフェルンへ十分な誘導であったことを伝え、フェルンも誘導から意識を切り替える。
 生前に近い姿、生前とは全く異なる意識……デミ・リビングデッド達が容赦なく襲い掛かってきた。

●再び眠りを
 輝がエヴァと瑞希を守るように前へ出る。
 デミ・リビングデッドは、深刻な脅威を齎す存在とは言えない。
 フェルンがアプローチⅡで意識を引き、輝よりも前に出たラルスがデミ・リビングデッド達の間合いを調整すべく、援護射撃を行う。
 アルベルトがブラッディローズを発動させつつ、より多くを巻き込んでコスモ・ノバ、その後、蓮が切り込み、掃討する。
 ……シンプルではあるが、一番被害が出ない作戦だろう。
(離々さんの言う通り、住民の方々にこの子達の2度目の死を見せてはいけないわ)
 確実に倒す為の手段を振るうのだ、1度目の死の姿も凄惨なものだったと推測出来るが、だからと言って、その姿を見せて問題ないという話ではない。
「別働の方々の話によれば、このデミ・リビングデッドで全てのようです。避難住民の安全の確認も取れたそうです」
「後は、私達がしっかりしないとね」
 別働のウィンクルム達からの連絡を受けたエヴァの言葉に輝が軽く頷く。
 誘導されているデミ・リビングデッドは、思ったより密集している訳ではない。
 アルベルトのコスモ・ノバがどれだけ捉えられるだろうか。
『オーガ・ナノーカからの映像も確認しましたが、微妙にコスモ・ノバの範囲外に出る個体が発生するようです。注意を』
 身を潜める離々からデミ・リビングデッドに関する連絡が入り、輝は改めて気を引き締める。
 数がそれなりにある以上、絶対に突破されないという断定は禁物だ。
 デミ・リビングデッド達が、「グワッ」という鳴き声に一瞬、反応した。
 瑞希がやってくる途中に配置したアヒル特務隊「オ・トーリ・デコイ」が移動し、囮としての力を発揮したのだ。
(見た所、生前が影響されているかどうかは判断出来ませんね……)
 このデミ・リビングデッド達は、かつて中学生だった。
 それを考慮し、文化部よりも運動部所属だった生徒の個体の方が強いのではないかとも考えたが、通学路を使って中学校に戻ろうとしているといった考察も含め、最早会話を成立させることも出来ないデミ・リビングデッド相手では全て推測の域を出ないものだ。
 いずれにせよ、今は、彼らを止めてあげなければならない。
(私が同じ立場でしたら、言うでしょう。皆を、護って、と)
 その先に、2度目の死があろうとも。
 神人達の目の前で、ブラッディローズを発動させたアルベルトが切り込んでいく。
 離々の見解は、インカムを装着しているアルベルトの耳にも入っている。
 この為、無理に中央で起こすのではなく、より多くを巻き込める地点を目指す。
 威力が高いコスモ・ノバを喰らって立ち上がれるデミ・リビングデッドはいない、ならば1体でも多く一撃で仕留めねば。
「絶対に誰も逃がしません。全員もう一度眠らせます」
 アルベルトは呟いた直後、エネルギーを放出した。
 デミ・リビングデッド達は、その新星をどのように感じただろうか。
 爆発的なエネルギーが多くのデミ・リビングデッド達を吹き飛ばし、彼らへ2度目の死を与える。
(今の子達は───)
 瑞希が自分が記憶した犠牲者達から誰かを特定し、2度目の死を記憶する。
 住民達……正確には、家族にも知られることなくその死を再び迎えるならば、せめて立ち会う自分達が記憶しておきたかった。
 コスモ・ノバの範囲外にいたデミ・リビングデッド達が咆哮を上げる。
 ブラッディローズの効果がまだあるアルベルトならば返り討ちだろうが、想定外を発生させる訳にはいかない。
(まずは、移動力を殺ぐのを目的とする)
 ラルスが、デミ・リビングデッドの脚を狙って引き金を引く。
 まだ、自身の腕では確実に撃ち抜くことは出来ないが、デミ・リビングデッドの意識を分散させることは出来る。
 戦闘で重要なのは、役割分担である。
 全てを1人が背負う必要はなく、それぞれに出来る最大限の努力を行う。
 それこそが、最大の成果を得られるというもの。
 たった1人でどうにか出来るならば、最小で言えばウィンクルムという対の存在、最大で言えばA.R.O.A.は必要ない。
 そうではないから、ここにあるのだ。
 ラルスの銃撃で意識を分散させたデミ・リビングデッド達に蓮とフェルンが切り込む。
 直前にタイガークローⅡを発動させた蓮が躊躇なく、日本刀「黒龍」を振り翳す。
 彼らに攻撃のチャンスを与える必要はないと言わんばかりの攻撃は、デミ・リビングデッド達には脅威と映るだろう。
 それでも、デミ・リビングデッドには逃げるという選択を行う知性はない。
 ブラッディローズの効果時間が終了したアルベルトへデミ・リビングデッドが迫る。
 その間合いに滑り込んだのが、フェルンだ。
 ロッサ・ディフェンサで攻撃を受け止めると、瑞希が持つ愛の女神のワンド「ジェンマ」の恩恵で増強された力を乗せ、片手斧「リントヴルム」を振り下ろす。
(ミズキも、俺と一緒に戦ってる)
 何もしなかったと思う彼女ではないだろうけど、少しでも心の負担が軽くなればとフェルンは思う。
 自身を狙ったデミ・リビングデッドをフェルンに任せたアルベルトはカレイドブレードを携え、地を蹴った。
 残り少ないデミ・リビングデッドは、進路を神人へ変えようとしている。
 討伐に意識を向けている分、全体掌握が甘くなりがちだが、離々がそれをフォローするように連絡を入れており、対応が遅れることはない。
 蓮が背後からデミ・リビングデッドを斬り、仕留める。
 崩れ去ったデミ・リビングデッドを見届けることなく、蓮は周囲の状況確認を行った。
「流石に、アルベルトの旦那のコスモ・ノバが効きましたね」
 沈黙の周囲を見、蓮が戦闘の感想をそう漏らす。
 コスモ・ノバを喰らって立っていられるようなデミ・オーガの類はまずいないだろう。
 生きている者達への被害を出さない為、2度目の死を迎えることになった彼らの遺体は損傷が激しいが、彼らは分かってくれるだろう。
 彼らの大切な人を護る為、再び眠って貰う為……避けて通ることが出来なかったのだから。

●ゆっくり、おやすみ
「助かりました。ありがとうございます」
 アルベルトが、救急箱を手にするエヴァへ礼を言う。
 負傷する可能性もあると思ったエヴァが救急箱を借りていたのだが、シンクロサモナーであるアルベルトと蓮の憑依侵食現象による体力減退を別にすれば、問題とするような外傷は誰も負っていない。
 強いて言うなら、アルベルトと蓮がそれぞれちょっとした掠り傷を負った程度である。
 が、手当てはしておくに越したことはない。
 アルベルト自身は戦闘を行う為にそこまで意識を向けられなかった分、配慮してくれたエヴァには感謝したい所なのだろう。
「彼らは、どのようになるのでしょう。見せられるような状態でもないですし、仮にもデミ・リビングデッドになっていますから……」
「A.R.O.A.に彼らの今後を手配することになるでしょうね。私達にはそれ以上出来そうにないけど……彼らには配慮ある対応を願いたいわ」
 蓮が住民への対応にも影響が出ると彼らを見やると、輝は安全な場所で待機しているA.R.O.A.の職員へ連絡し、遺体に関する手配を行う依頼をした。
 その手配がどのようなものであるのか、この時点で明言出来るウィンクルムは誰もいないが、住民達の心に寄り添った対応であってほしいと思う。
「デミ・リビングデッドになった中学生は、生前の友達が心配だったのでしょうか。自分達は殺されてしまったのですし」
「その答えは、誰も知ることは出来ない。デミ・リビングデッドは、真実を語れる訳ではない」
「ですが……」
「お前が心配する必要はないんじゃないのか? 生前の友達とやらを、殺すことはなくなった」
 エヴァがデミ・リビングデッドに残っていた本能に思いを馳せるが、ラルスは推測の域を出ないものより、デミ・リビングデッド達がかつての友達を自ら殺すことなく再び眠りにつけた確固たる事実の重要性を口にした。
 そこへ、公園の入り口へ赴いていた離々が戻ってくる。
 救助された遺族がここへ来たらしいが、彼らが2度目の眠りに就いた報告と彼らとの最後の別れは遠慮いただきたいという言葉のみに留め、他のウィンクルム達へ住民対応を一任したそうだ。
 泣き叫ぶ声も聞こえてくるが、もう2度目の眠りに就いた彼らの耳に届くことはない。
「今は、そうするしかないと思います」
 誰に聞かせる訳でもなく、離々が呟いた。
「ですが、どんな感情も記憶と忘却に癒されゆくもの……あなた方は気兼ねなく、おやすみなさいませ」
 生きている者の強さを信じ、いずれ時が解決する。
 離々は、眠る彼らを安心させるようにそう言った。
 遺族のメンタルケアをと歩き出したアルベルトは、少し違う見解である。
(幸せの象徴が失われることで、壊される感情もまた存在する)
 彼らは、今度こそゆっくり眠ることが出来る。
 その事実があったとしても、2度も死ななければならなかった事実に打ちのめされ、立ち上がることが出来なくなる可能性もなくはない。
 生きながら死ぬ、或いは後を追うことも絶対にないとは言えない。
 その悲劇を防ぐ、最大限の努力はしたい。
 2度目の死を与えたからこそ、彼らが望んでいることを叶えたい。
 公園の入り口へ歩き出すアルベルトの後を輝が追ってくる。
 もし、自分がこの幸せの象徴をこうした形で喪ったら───
 そう思うから、輝に歩調を合わせ、彼は心を砕きに行く。

「何をしてるの、ミズキ」
 フェルンは、少し姿を消していた瑞希が何かしていることに気づいた。
「ゆっくり眠って欲しいと思って」
 瑞希が手にしていたのは、全員に奉げる為の花だ。
 いずれ、遺体はA.R.O.A.が運んでいってしまう。
 が、彼らの安らかな眠りをと願い、2度目の死を迎えた場所にと1輪ずつでも個別にと近くの花屋に依頼したのだそうだ。
「ありがとう、ミズキ」
 自分も、彼らを討った。
 もう怖いことは何もないのだと、安らかに眠っていいのだと、祈りたかったから、旅立つ彼らを送り出す花束が全員あることが嬉しい。
「……あなた達の、本当の望みは叶えられましたか」
 瑞希が、小さく呟いた。
 フェルンは瑞希の腕から花のひとつを取ると、自分が討ったデミ・リビングデッドの傍に置く。
「俺はそうだと信じてるよ」
「……そうですね。ありがとうございます、ミュラーさん」
 会話を交わした2人は、しばし祈りを奉げた。

 風が、木々の合間を駆け抜ける。
 祈りを奉げる瑞希とフェルンを見守っていた離々は、ふとその方向を見た。
「お嬢?」
「いいえ、何も」
 蓮の問いかけに、離々がいつもの微笑と共に首を振った。
 風の向こうに、在りし日の彼らがいたような気がしたなど……図書館にある小説の中だけの話……そう言うには少々無粋だが、感謝する彼らはそっとしておいてあげようと思ったのだ。

 彼らは、再び眠った。
 けれど、彼らはきっと生きている。



依頼結果:成功
MVP
名前:瀬谷 瑞希
呼び名:ミズキ
  名前:フェルン・ミュラー
呼び名:フェルンさん

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 真名木風由
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 4 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 07月09日
出発日 07月16日 00:00
予定納品日 07月26日

参加者

会議室

  • [29]瀬谷 瑞希

    2015/07/15-23:53 

    プラン提出出来ました。
    ミュラーさんは敵の攻撃をある程度引き受ける感じに動いてもらう予定です。
    一度A.R.O.A.が手掛けた事件の犠牲者達がデミ化しているので
    その時の儀税者リストを確認させてもらえるようにプランには書きました。
    確認できれば敵の数などある程度ハッキリしますから。

    それでは皆さん、ご武運を!

  • [28]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/15-23:52 

  • [27]月野 輝

    2015/07/15-23:50 

  • [26]菫 離々

    2015/07/15-23:47 

  • [25]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/15-23:13 

    連絡は月野さんへ……。はい、了解です。
    こちらのプランは一通り完成しました。

  • [24]月野 輝

    2015/07/15-23:04 

    蓮さん、ありがと。
    そうよね、待ち伏せでも大丈夫そうね。そう書く事にするわね。

    あ、インカムだけど、私とアルが一緒に動くと言う事で、私達の分は申請してないわ。
    連絡手段は私のサイバースノーヘッドのみになるので、私達への連絡は私にお願いするわね。

  • [23]菫 離々

    2015/07/15-22:35 

    蓮:
    お疲れさまですφ(..)

    インカムや携帯電話など連絡手段が使えなかった場合なら
    戻って来て頂くことになりますが、
    広場でそのまま待ち伏せでもいいんじゃないですかね。

    リビングデッド達も中学校へ向かっているなら
    そう大きく想定ルート外れないと思いますし。

  • [22]月野 輝

    2015/07/15-22:07 

    プランが出来上がったのでザッと内容を

    輝:
    ・地図を要求、記憶スキルで覚える
    ・デミ発見後、進行方向に広めの場所が無いか確認しに
    ・良さそうな場所を見つけたらみんなに連絡
    ・戦闘終了後、A.R.O.Aに処置願いの連絡、埋葬について質問
    あと事後承諾になるけど、精霊さん達が戦闘中、神人のみんなの護衛をするようにしてあるわ。

    アルベルト:
    ・デミ発見後、輝と一緒に戦闘場所を探しに
    ・事前にトランス
    ・戦闘開始後、ブラッディローズ発動の上、集団の中に突っ込む
    ・なるべくたくさん巻き込むようにしてコスモノバ発動
    ・ノバから逃れた個体は剣で斬る
    ・戦闘終了後、伏兵がいないか確認
    ・住民と話

    こんな感じになってるわ。
    ちょっと迷ってるのが、戦闘場所を探してて連絡入れた後、そこで待ち構えるか
    一旦みんなの所に戻るか、かしら。
    もし思ったコースから外れたら困るし、戻った方がいいかしら……。

  • [21]菫 離々

    2015/07/15-19:41 

    蓮:
    出発までもう少し。ギリギリまでここは覗いてます。
    瑞希嬢もよろしくお願いしますね。

    輝さんとアルベルトの旦那、お二人での偵察で良いかと思います。
    ウィンクルム単位の方が動きやすいこともあるでしょうし。
    俺達は見張りの方にまわっておきますね。

  • [20]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/15-11:43 

    瀬谷さんとは以前にお会い、しましたっけ…?
    宜しくお願いします。

    んー…そう、ですね。私は月野さん達が偵察で良いかな、と思います。
    地図を借りられなくても記憶スキルがあれば迷うことはないとは思うので。
    …と、なると…私とラルスは見張り組ですね。

    私は逃げ遅れた人達が居たら、既に通り過ぎた建物などに誘導し、ラルスからは極力離れない、離れたとしてもラルスの目が届く所に
    …という感じでプランには書いてます。

    (上げ直しすみません)

  • [18]月野 輝

    2015/07/15-07:13 

    瑞希さん、お久しぶり。また会えて嬉しいわ。どうぞよろしくね。

    もう一組分参加枠に余裕はあるけど、さすがに今日締め切りだし、偵察についてハッキリしとかないとよね。
    少し考えてたのだけど、神人と精霊が別行動になると、距離によってはトランスが切れるかもしれないのよね。
    偵察してる間は戦闘せずに様子見なんだったら、トランスしてなくても大丈夫な気もするけど、
    集団からはぐれた個体と出会ったりとかの可能性も考えたら、偵察にはペアが一組行った方がいいかもしれないわ。
    人も増えたし、偵察一組、見張り三組と言う事で……
    偵察に私のスキルが役立つようなら、私とアルの二人で偵察に行こうかと思うのだけど、どうかしら?

  • [17]瀬谷 瑞希

    2015/07/15-00:51 

    こんばんは、瀬谷瑞希です。
    パートナーはロイヤルナイトのミュラーさんです。
    出発間際の参加で失礼いたします。
    皆さまからのご指導、よろしくお願いします。

    色々と相談が進んでいるようですので
    それに沿った形で行動を考えたいと思います。
    戦闘は基本的にミュラーさんが担当します。
    敵の数が多いのでプロテクションで防御力を上げて
    敵対応をしたいと考えています。
    インカムは申請するつもりです。

  • [16]月野 輝

    2015/07/13-07:30 

    あ、こちらも、プランはいつも最終日…早くても前日に纏めて書くので、変更とかは全然大丈夫よ。
    昨日の皆さんの反応が早くて話が随分進んだので、あとはのんびりと
    思い付いた事を発言でも大丈夫そうな気もするものね。

    人が増えればやれる事の選択肢が広がるし、人増えればいいわね。

  • [15]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-21:55 

    …一旦ラルスと交代しまして。

    >偵察
    んー……二組見張り、一組偵察…
    神人さん(二人)が偵察、精霊さんが見張り、
    個人的にはどちらでも良いと思います。蓮さんが仰る通り月野さんのスキルは助かります。

    とりあえず仮プランだけでもざばーっと書いてみようかなと。
    仮プランを書いてもまだ日にちはありますし。
     ああ、あと。こちらも突然の役割交代、問題ないです。

  • [14]菫 離々

    2015/07/12-21:39 

    蓮:

    >偵察
    地図の貸し出しや記憶があるなら、輝さんいらっしゃると心強いですね。
    うちは俺だけでもお嬢だけでも、または二人でも行けますが、
    もうちょっと状況待ちましょうか。参加者増えるかもしれませんし。

    メタ的に言うとプラン一気に書くので、役割変更などは結構対応できます。

    >住民対応
    あー……瘴気の問題ありますね。
    そこら辺は専門に任せた方がいいか。
    的確なご助言ありがとうございます。

    今のところ報告には向かおうかなと思ってますが、
    あくまで報告のみ、に止めようかと。
    メンタル方面のケアには自信ないので
    旦那のところと話の内容等は被らないかと思います。

  • [13]月野 輝

    2015/07/12-20:57 

    アルベルト:

    >偵察
    思ったのですが、神人が先の様子を見に行って、精霊はデミの近くで見張りと言う手もあるでしょうか。
    もしこの手で行くなら、輝に偵察に行って貰っても良いのかなと。
    一人で行動は危険そうなので、そうなると菫さんかシュッツェさんに一緒に行って貰う方がいいような気もしますが。
    精霊が行った方が良いなら、蓮さんにお願いしてよろしいでしょうか。

    >インカム
    考えてみれば、二人ともインカムを付けるかどうかは神人と精霊が離れる事があるか無いかで考えるべき物ですね。
    先に言ったように、神人が偵察に行くなら、私もインカムを申請しようと思います。
    近くにいる場合は必要なさそうなので、輝に連絡役をして貰います。

    >住民対応
    そうですね……デミ化してしまったと言う事は瘴気を発してる可能性がありますから、
    恐らく処置しないと埋葬はできないのではないでしょうか。
    ですので処置はA.R.O.A.に任せた方がいいのではないかと思います。
    もちろんウィンクルムは瘴気に強いのですから手伝うのは問題ないと思いますが、
    一般人の町の方達には手伝って貰わない方がいいのではないかと……。

    我々が討伐すると言う事は、遺体には斬られたり撃たれたりした痕跡がある訳ですから、
    それを見せるのも少々躊躇いがあります。
    コスモ・ノバを使ったら遺体の損傷はかなり激しいと思われますしね。


    一応、私と輝は住民のメンタル回復の為に少し話をしようと思ってはいました。
    住民の皆さんにしたら良く知ってる子供達な訳ですし、ショックも大きいでしょうから。

  • [12]菫 離々

    2015/07/12-18:30 

    蓮:

    >連絡手段
    神人と精霊が離れる関係上、二人ともインカム装着予定です。
    お嬢の周囲警戒からの報告、即時対応もありますし。

    偵察必要なら、うちが行きましょうか?
    開けた場所の確認と、道すがら住民逃げ遅れがないかのチェック。
    ……でいいなら、インカムで報告します。
    その後俺は引き返して合流するつもりですが、
    お嬢は広場に隠れて引き続き周囲状況確認を考えているみたいです。

    あ、前提として。インカムあるいは携帯電話等、
    連絡手段がなかった場合は二人で行動、です。

    >住民対応
    気になってることが。
    リビングデッド倒した後。遺体が町中に、の状況になるので
    「救助を待ってい」る住民へ事が済んだと報告する際、
    これから遺体を回収し埋葬します、と言い添えた方がいいでしょうか。
    俺達の他に別働隊(NPC)もいるようですし、
    ウィンクルムだけでも何とかなりそうでありますが
    埋葬に加わりたいという住民もいらっしゃるかな、と思いまして。
    いなくても埋葬を手伝う旨は書こうかなと。

    むしろ報告や埋葬の件はプランで触れない方がいい場合は
    アドバイス頂ければそのように致します。
    A.R.O.A.が別途対応するとは思うんですが、今回は内容が内容なんで
    そこまでフォローするべきかなと悩んでるところです。

  • [11]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-16:50 

    ラルス:
    >戦闘場所
    僕もどちらかと言えば見張り側に付きたいと思っているけれどどちらでも大丈夫だよ。
    月野さん、アルベルトさん地図、見取り図の方、宜しくね。

    >連絡手段
    いや、これは神人の分だけで良いと思う。
    ああ、そうなんだ、携帯はあまり普及していないんだね。ならインカムの方が有利、か……。
    教えてくれてありがたい。

  • [10]月野 輝

    2015/07/12-16:28 

    アルベルト:

    >戦闘場所
    コスモ・ノバが範囲攻撃ですので、周辺に何かあると巻き込んでしまう可能性もありますし、
    広めの場所を想定して頂けると助かります。
    では私達は、見取図の申請と、貸して貰えない場合は地理を覚えるとしておきますね。
    ……一応、見取図を借りられた場合でも、現場を確認した方がいいでしょうか。
    となれば、どちらにしても偵察を出す必要がありそうですが。

    先を見に行くのは誰がやりましょうか。
    私は万が一に備えて、デミを見張る方につきたいと思いますが。

    >インカム
    了解しました。
    いいえ、謝る必要はありませんよ。あれは手に入るかどうかは運ですしね。
    神人も精霊も全員付けるのなら、私の分も申請しますが……神人だけで良いでしょうか。

    携帯に関しては少々不安な面があるのですよね。
    タブロスなら携帯は使えると思いますが、この町で携帯が使えるかどうか。
    この世界は、背後の者達の世界のようにどこでも携帯が使える世界ではないようなので。
    普及率はかなり低いそうですよ。

    >中学校
    解説に『住民は教会や学校といった頑丈な建物に避難し、救助を待っています。』とありますし、
    授業はしてないのではないかと思われますが。
    どちらかと言えば問題は、住民の避難場所になってるのではないかと言う事ですね。
    まあ、避難場所として使っているのであれば、襲撃されないように戸締まりはしていると想定して良いのではないかと。

  • [9]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-14:58 

    ラルス:
    >中学校
    ふと思ったのだけど、学校は授業中だったりすると門は閉まっているけれど、閉まっているのかな。
    デミは中学校に向かっているということで閉まっているとは思うけれど、もし閉まっていないなら連絡をしておいた方が良いね。

    >戦闘
    僕達はスキルないどころかレベル1で、役に立てることは少ないと思うけれど、
    その分狙撃させてもらうよ。
    ああ、妹の行動がまだだったね。
    エヴァも戦力としては全然なんだ。
    逃げ遅れてデミの近くに人がいればその人達にデミが近寄らないように隠れるよう促す、
    何か周囲に対しての対策をしてもらうつもりでいるよ。
    あと怪我人が出た時に備えて救急箱を用意するよ。

    >連絡手段
    こちらも申請して通ればインカム、無理なら携帯でかかるよ。
    ごめんね、アイテムでは持っていないんだ。
    インカムや携帯どちらかは必ず妹に持たせるよ。
    何か気づいたことがあれば連絡してもらうつもり。

  • [8]菫 離々

    2015/07/12-14:01 

    蓮:
    範囲攻撃は頼もしいところ。
    アルベルトの旦那のコスモ・ノバの後から、
    洩れた敵を仕留めに行こうかなと考えていますよ。

    >戦闘場所
    すると現状方針としては、戦闘場所は開けた、広い場所、で。
    うちは役立つスキルの持ち合わせがないんで、
    申請関係はお任せするかたちになってしまいます。
    地図の入手がなくとも、進行方向で当たりつける等は
    何とかフォロー入れとこうとは思ってます。

    偵察組み分けの場合、どちらでも対応可能です。

    >連絡手段
    アイテムとしては所持してないのでうちはインカム申請で。
    通らなければ携帯で行きます。

    あとうちのお嬢の行動ですが。
    戦力にはあまりなりませんので、集団の後ろ、あるいは側面を
    隠れて移動、周囲警戒にまわろうかと。
    インカムで連絡取り合うんなら、
    万一集団から逸れて脇道に向かう敵があれば報告、などなど。
    他にさせた方がいい行動ありましたらどうぞ。

  • [7]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-12:50 

    ラルス:
    >戦闘場所
    こちらは狭くても手元が狂わない限り銃弾は当たるが…
    シンクロサモナーは大剣ならば場所の広さはそれなりにあった方が良いんだね。
    地図や見取り図の件は申請、通らなければこちらで確認、了解だよ。

    >デミ・リビングデッド
    これはプレストガンナーの戦闘方法なのだけれど。
    一体一体足を狙撃して動きを鈍らせるのも一つの手段かと思ったが、
    その一体が驚いて暴れられても困るかな、建物破壊しかねない。
    知性も殆どないなら尚更。
    それならばデミ自体を撃ち抜いてしまおうと考えてるよ。

    >連絡手段
    連絡が必要な場合はインカムか携帯、とのことだけど。
    携帯電話だと連絡先を探さないといけない。
    インカムだったら受話器も無いし思えばこちらの方が手間もかからない。
    それならばインカムは効率が良いのかもね。

  • [6]月野 輝

    2015/07/12-11:48 

    アルベルト:
    >戦闘場所
    そうですね……とりあえず、町の地図・見取図のようなものを要求してみてはどうでしょうか。
    緊急と言う事ですから通らない可能性もありますが、借りられれば広めの場所を探す手間が省けますし。
    借りられなくても見せて貰えれば、輝の記憶スキル(Lv4)で覚える事は可能だと思います。
    よろしければ、こちらはダメ元で私達で申請してみましょう。

    見取図がダメだった場合は、デミの見張りに二組、残り一組が進行方向を見てくるのが良いのではないかと思います。

    狭い場所に誘い込んで…もアリかとは思います。
    プレストガンナーは恐らくその方が狙いやすいのではないかと思いますし。
    私が広めの場所の方がと思ったのは、敵が纏まってるのであればコスモ・ノバで纏めて攻撃できるかと思ったのと、
    武器が大剣ですので、狭い場所で振り回すのは少々しんどいのではないかと考えたからですね。

    輝「振り回したら建物の壁に突き刺さりそうよね、大剣……」


    >連絡手段
    連絡はインカムの申請が通るようであれば、そちらを使うと良いのではないかと。
    輝がサイバースノーヘッドを持っていますので、そちらをお持ちの方がいらっしゃれば、申請しなくても連絡を取れるかもしれません。

    ただ、場所を探しに行くのはデミを発見し進行方向を確認してからになるでしょうから、
    場所を見つけたら急いで戻る、でもいいような気はします。

  • [5]菫 離々

    2015/07/12-11:35 

    蓮:
    うおう。リロードせず発言。申し訳ないです。

    地理情報をあらかじめ把握するなら、
    まずはリビングデッドの群れを発見し進行を監視する組と、
    その先の状況を調べる組に分かれる、ですか。

    連絡手段は携帯電話やインカムでいいと思いますよ。

  • [4]菫 離々

    2015/07/12-11:27 

    蓮:
    どうも。お久し振りです。と、お初にお目に掛かります。
    神人はスミレ・リリ嬢。俺はシンクロサモナーのハチスと申します。
    喋りやすいという理由だけで俺が喋ってますが
    お嬢もちゃんと話聞いてますんで大丈夫です。

    市街地戦になります、と言われているので、広場など見つけても
    建物などの障害物はそれなりの数覚悟しといた方がよさそうですね。
    リビングデッドの数自体もありそうなので
    交戦中に進まれたら広場抜けて道に入られる可能性もありますし。

    逆にそんなに広くない道に誘導して出口で待ち伏せて次々斬って捨て、とかも
    ありかなと思いましたが。
    この辺は戦闘担当する皆さんの戦いやすさ考慮ですね。

    まあ俺はひたすら斬ってくぐらいしか能がないんですが。
    (そしてジョブスキルもあまり使えないんですが。)

    >デミ・リビングデッド自体
    攻撃手段て引っかきや噛みつき攻撃、でしたっけ。あと動き鈍い?
    知性はほとんどないけど今回は中学校に向かって集団行動、という点で
    一体でも攻撃仕掛けると囲まれるかも、ぐらいは考えといた方がいいですかね。

  • [3]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-11:19 

    ラルス:
    僕はエヴァの兄、ラルス。どうぞ宜しく。

    デミは少なくないようだが、二組、くらい居た方が良い。二組で先に進み、どれくらいでも良い、広めの場所を探し、
    見つけたら連絡を取り合う。
    …連絡を取り合う物は携帯? …になるのかな、それで連絡を取り合えれば良いと思うのだけど。

    こうした方が良い、指摘、などあれば気軽に言ってほしいな。

  • [2]エヴァ・シュッツェ

    2015/07/12-09:40 

    月野さん、菫さん、初めまして。
    私はエヴァでこちらは兄のラルス、プレストガンナーです。戦闘任務は初めてですが宜しくお願いします。

    中学生…可哀想ですが倒さないとこちらがやられるんですね。
    学校に向かうのはなんとしてでも阻止しないと……。

    アルベルトさん>そうですね、広い方がこちらも動きやすいでしょうし……
    途中で広い所があれば、良いんですけど…。

  • [1]月野 輝

    2015/07/12-09:15 

    おはようございます。
    私は月野輝、パートナーはシンクロサモナーのアルベルトです。
    離々さん達はお久しぶり、エヴァさん達は初めまして。皆さんどうぞよろしくね。

    それにしても……痛ましいわね……
    デミになってしまったのは生き返った事にはならないのだから、
    討伐しなくちゃいけないのは判ってるし、きちんとするつもりだけど……

    せめて町の人達の目に付かないうちに討伐してあげられたらと思うわ。
    親御さんやご兄弟がもし目にしちゃったらたまらないでしょうし。

    アルベルト:
    「できれば、なるべく広い場所で戦闘に持ち込みたいものですね。
    デミ・リビングテッドを発見したら、その向かう先に広めの場所がないか調べる時間があればいいのですが」


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