プロローグ
●旬の苺がピンチなんです
寒空の下でもすくすくと元気に育つ苺、クリスタルベリーはスージャ村の名産だ。宝石のように美しいその苺は、味も抜群でとろけるように甘い。その収穫期が、もう、すぐ傍まで来ていた。
「さぁ、今日も頑張ってお仕事しなくっちゃ!」
村外れの農園で働くひとりの少女は、その日もクリスタルベリーの世話をするため朝早くに家を出て――そして、苺畑を占拠する数体の角の生えたゴブリンに、遭遇したのだった。
●クリスタルベリーを救え!
「……で、少女は慌てて村へ逃げ帰ったそうだ。角の生えたゴブリン――デミ・ゴブリンには襲われなかったらしい。デミ・ゴブリンの狙いはどうやらクリスタルベリーのようでな」
真面目な表情でA.R.O.A.職員の男は言った。
それにしても。デミ・オーガさえも虜にするクリスタルベリー、ある意味恐ろしい果物である。
「デミ・ゴブリンたちは、クリスタルベリーが食べ頃になるのを待っているようだ。このままでは、スージャ村の人々が丹精込めて作ってきたクリスタルベリーが、奴らの餌になってしまう。それに、目当てのものを手に入れた後は――今度は、村人たちが襲われる番かもしれない」
そこで、スージャ村からの依頼だ。デミ・ゴブリンたちを倒し、クリスタルベリーと村を守ってほしいのだという。収穫にはまだほんの少しだけ早いが、事件解決の折には既定の報酬を支払う他、ウィンクルムたちにクリスタルベリーを振る舞ってくれるとか。
「クリスタルベリーの収穫期は近い。大きな被害が出る前に、事件を解決してほしい。なお、畑に被害が出ないように事件を処理してほしいというのが先方からの頼みだ。近くには開けた場所もあるそうだし、そこへ誘導するのも方法としてはありかもな。だが、実際どう動くかはお前たちに任せる」
お前たちの活躍に期待しているぞと、男は話を締めたのだった。
解説
●目的
スージャ村の苺畑を占拠しているデミ・ゴブリン退治。
畑を荒らさずに事件を解決してほしいというのが村人たちの頼みです。
●敵
デミ・ゴブリン数体が相手。
●クリスタルベリー
事件解決の折にはスージャ村の人々の好意でクリスタルベリーをいただくことができます。
摘みたて苺の他、村人の手作りジャムも楽しめます。
苺やジャムに合うヨーグルト等も希望があれば用意してもらえます。
飲み物は、摘み立て苺をふんだんに使った苺ミルクを作ってもらえるようです。
●その他注意点
スージャ村までA.R.O.A.がバスを出しますので、村までの移動手段の心配は必要ありません。
デミ・オーガの死体の処理も、事件解決後A.R.O.A.の専門の職員が済ませてくれます。
ゲームマスターより
お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださり、ありがとうございます!
苺が美味しい季節ですね!
皆さまに楽しんでいただけるよう力を尽くしますので、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
田口 伊津美(ナハト)
(結寿音と偽名を名乗って参加しています) アドリブ歓迎 【心情】 苺…アイドルとしては好物ってことになってるけど、牛丼のが好きです というのは置いといて、食べ物の恨みは恐ろしいって事を教えてあげるか! 【行動】 事前に熟したベリーとかジャムスイーツを引きつけ役の人に持っててもらう 食べる用じゃないからちょっと分けてください! 【戦闘】 畑を占拠しているゴブリンを追い立てるように攻撃! 引きつけ役がアプローチとかをやってくれるし、うまく追い立てられるといいけど トランス状態入りは物陰で手早く 【無事終了したら】 ジャムとか保存が効くものは持って帰る しばらく食パンご飯で食いしのげるな ナハトには存分に食わせてあげるか… |
リゼット(アンリ)
事前に敵の好物を調べ、準備できれば持っていく 苺に近い果物かしら 肉?それはアンリの好物でしょ! 村人に敵が現れた場所を聞き取りその周辺で索敵 敵を見つけたら畑を荒らさせないよう 畑とは反対側に立って食べ物を取り出し 味方がいる開けた場所への誘導を試みる 「まだ食べごろじゃない苺よりこっちの方がずっと美味しいわよ!」 香りが立つよう一つ食べてみせようかしら 挑発に乗ってこないようならナイフで切りつけて気を引く 危険かもしれないけど、問題ないわ 私にはあいつがついてるもの 戦闘中は一番弱っている敵を狙う 極力ダメージを集中させて数を減らすわ 解決できたら苺をいただきましょ 今日はお疲れ様。調子に乗ってあまり食べ過ぎないでよ? |
葵(レント)
伊津美さん、リゼットさんと一緒に追い立てる組で 敵がおびき寄せる組の用意する好物に反応したら、退路を断つように、刺激しないように追いかけます もしも好物に反応しない場合は、傷物や小さい物など、商品価値の薄そうな苺をできるだけ選んで刈り取り、敵を挑発して見せます 挑発に乗るようならそのまま走っておびき寄せる組の待つ開けた場所へ 罠に誘導できたら素早く戦闘態勢へ 基本的にはレント君の後ろに配置してヒットアンドアウェイ戦法 攻撃対象はよりダメージを受けている敵を中心にして、 素早く数を減らすよう努めます |
クロス(オルクス)
(アドリブOK) 心情:初の実戦だが、皆のあしでまといにならぬよう戦う所存だ。 折角丹精込めて作ったクリスタルベリーを荒らすなんて、許せん! 別に討伐後に大好きな苺牛乳が出るからとかじゃないからな! 兎に角絶対に全て討伐してみせる! 行動:自分の身は自分で守るから、オルクは気にせず後衛辺りから二丁拳銃と隠しナイフで皆の援護して欲しい。 畑近くの開けた場所にて討伐開始したい。 デミ・ゴブリンが好きなものを開けた場所に置き、おびき寄せ待機し敵がかかったら素早く網を使い入口を遮断、逃がさないようにする。 基本剣で戦うが、隠し持っているクナイなども使いながら臨機応変に動く。 持ち物:デミ・ゴブリンの好物 網 トランシーバー |
黒山 メイ(ルズ・スピネル)
私たちは誘導されてきたデミ・ゴブリンを待ち構える組ですね。 好物のクリスタルベリーを餌にしたいのですけれど、商品にならない物でも頂けないかしら。傷物だとか形の悪いものだとか…。 開けた場所に餌を仕掛けてデミ・ゴブリンがかかるのを待ちましょう。 数体いるとのことですし、一匹かかってもまだ待ちますよ。 全てかかったら戦闘を始めます。 あとは皆さんと連絡が取れるように、トランシーバーなどがあれば良いですね。 |
●敵を惑わす甘い罠
一見穏やかな農村に、忍び寄るはデミ・オーガの影。
「村の人たちが丹精込めて作ったクリスタルベリーを荒らすなんて、許せん!」
力強く言い切るクロスの瞳には、強い信念の色が覗いている。苺ミルクに心惹かれて……なんて邪な気持ちは全然ない。ないったらない。
そんなクロスの胸中をひとり知っているオルクスは、張り切っている相棒を見てふっと目を細めた。
「それにしても。クリスタルベリー、分けていただけて良かったですね」
柔らかに笑んで、黒山 メイは一同へと言葉をかける。
敵を畑から引き離すための作戦を伝えれば、村人たちは快く籠いっぱいのクリスタルベリーを用意してくれた。傷物や形の悪い物ばかりだが、収穫済みの苺はデミ・ゴブリンたちにとって十分に魅力的だろう。
「こっちも役に立ちそうッスよね。甘ーい匂いがするから、きっとデミ・オーガたち、コロっと引っかかるッスよ!」
にひひと笑うルズ・スピネルの手の中には、村人手作りの苺ジャムが入った小瓶。ルビー色のジャムは、蓋を開ければ極上の香りを漂わせる。
「食べてしまったら駄目ですよ、ルズくん?」
「な?! そ、そんなことしないッスよぉ!」
酷いッス! とからかいを真に受けるルズの素直な反応に、メイはころころと笑みを零した。
「本当に良かったわ。事前に敵の好物を調べて、準備できれば持っていくつもりだったんだけど……」
安堵の息を吐くのはリゼットだ。デミ・オーガを釣るには、クリスタルベリーと同等かそれ以上に彼らにとって魅力のある物を用意しなくてはいけないが、これが中々に難問だった。
「苺に近い果物かしら……とか色々考えたのだけれど。デミ・オーガの好きな食べ物なんて、結局よくわからなかったわ」
「好きな食いもん? そんなの肉に決まってるだろ!」
「肉? それはアンリの好物でしょ!」
「大抵の奴は肉好きだろ、肉! ほら、用意してやったからこれも餌にしようぜ」
相棒との掛け合いの後、アンリがどや顔で懐から取り出したるは、干し肉の塊。
「なっ。これでデミ・オーガもイチコロ……」
「却下」
まさに一刀両断。二人のやり取りに仲間たちからは笑みが漏れ、リゼットは顔を赤くした。
(苺……アイドルとしては好物ってことになってるけど、牛丼のが好きなんだよね)
というのは置いておくとして、『結寿音』こと田口 伊津美も黙っているつもりはない。
「食べ物の恨みは恐ろしいってことを教えてあげるか!」
威勢よく宣言すれば、その隣でパートナーのナハトもこくこくと頷いて。
「ん。食べ物の恨みは、恐ろしい」
無表情で、ぽつりと呟くナハト。そして、そんなナハトを見て何故か驚く伊津美。
「馬鹿のテンションが異常に高い……苺絡んでるからか……」
甘いもん好きだもんねと伊津美は納得顔だが、他のメンバーの頭の上にはクエスチョンマークが浮かんでいる。
「キミには彼の表情の変化がわかるのか?」
首を傾げてオルクスが問えば、
「ああ、表情じゃなくて、なんか……オーラ? まあ、馬鹿ロボットのことなんてどうでもいいどうでもいい。そんなことより今はデミ・オーガだよ」
からりと笑って伊津美はそう答えた。
「デミ・オーガなんかに負けない! 葵さんのことは、僕が守るよ!」
パートナーを見上げて、レントが真っ直ぐな瞳で宣言する。葵は小さなナイトの頼もしい言葉に、
「はい、レント君。頼りにしていますね」
目元を柔らかくして応じた。えへへ、とレントが嬉しげに笑みを零す。
「それじゃあ、頑張っていきましょう! きっと上手くいきます」
葵の言葉に、皆がこくと頷いた。
●作戦遂行!
クロスとオルクス、それからメイとルズの4人は、畑からほど近い開けた場所で、仲間がデミ・ゴブリンたちを誘い出してくるのを待っていた。
敵を引きつけるための罠たるジャムの小瓶を手の中に弄びながら、メイはぽつりと呟く。
「契約してから初めての戦闘ですね、ルズくん」
呼ばれて、傍らのルズがメイの方へと顔を向ける。常に笑みを絶やさぬ顔を、メイは一層柔らかくして。
「ルズくんはハードブレイカーですので、防御をしなさそうなところが心配ですね」
「ああまあ……一撃必殺、捨て身で戦うのが、ハードブレイカ―の本分ッスから」
応えるルズの頬に、メイはそっと指を這わせる。女性慣れしていないルズは、顔を真っ赤に染めてびくりとした。くすり、とメイは笑みを漏らす。
「でしたら、無茶をするなとは言いません。けれど、どうか必ず無事で。クリスタルベリーが待っていますからね」
頬からそっと指を離せば、ルズはどこかほっとしたような面持ちになる。そして真っ直ぐにメイを見つめた。
「約束、ッスね。大丈夫ッス。苺、食べ損ねるわけにはいかないッスからね」
にっと明るく笑うルズに、頑張りましょうねとメイも微笑みを返して。
「クー、随分気が張っているようだな」
メイとは対照的にその顔に厳しい表情を浮かべているクロスに、オルクスは声をかける。
「戦いの前だからな、気が張るのは当たり前だ。初の実戦だが、皆の足手纏いにならぬよう戦う所存でいる」
そのために、事前の準備も怠らなかったクロスである。オルクスと一つずつ用意してきたトランシーバーの片方は誘導班へと渡してある。きっと役に立つことだろう。
ただ、敵を逃がさぬようにと持参した網は、今回は使えそうになかった。事前に聞いていた開けた場所というのはまさしく名の通りの状態で、塞げるような入り口はどこにもなかったのである。そのことも、クロスにプレッシャーを与えていた。
「――そんなに強く握り締めていては、トランシーバーが壊れてしまうぞ?」
オルクスに指摘され、クロスははっと顔を上げる。ばちりと目が合えば、オルクスは相棒へと柔らかく微笑みかけて。
「気持ちはわかるが、もう少し肩の力を抜いたほうがいい。戦闘が終われば、美味しい苺ミルクも待っていることだし」
「……そう、だな。苺ミルクが……って! お、俺は別に苺ミルクが目当てなわけじゃねぇぞ!!」
「うん、それくらいがちょうどいい」
言われて気づいてみれば、過度の緊張はいつの間にか解けていた。クロスは、ふうと息を吐く。
「……ありがとう、オルク」
「礼を言われるようなことはしていないよ。まあ、連絡が入るまでは気長に待つとしよう」
オルクスの言葉にそうだなと応えて、クロスは手の中のトランシーバーに視線をやった。
その頃、一方の誘導班はというと。
件の畑から少し離れた茂みから、敵の様子をこっそりと窺っていた。
「……いるね。角の生えたゴブリンが、5体」
ごく小さな声で伊津美が呟く。その隣では、ナハトがデミ・オーガたちをじいっと見つめていた。伊津美が苛立ったようにそんなナハトを肘で小突く。
「馬鹿ロボット、殺気がうるさい! ばれたらどうしてくれるのよ?!」
「その時は……全部、倒す。見つからなくっても全部倒すけど」
「馬鹿! 倒すのはいいけど開けた場所まで誘導できないと拙いんだってば。苺、食べ損ねるよ」
「……それは困る」
さほど困ってはいないようには見えない顔で、それでもナハトは殺気を幾らか抑えてみせる。よし、とばかりに伊津美は一つ頷いた。
「敵が苺に反応したら、退路を断つように、刺激しないように追いかけないとですね」
小声で、葵が作戦を確認する。
「もしも反応しない場合は、私、商品価値の薄そうな苺を刈り取って、敵を挑発してみるつもりです」
確固たる決意を持って意見を述べれば、レントが慌てたような声を出す。
「葵さん、それ、危ないよ! 怪我しちゃったらどうするの?」
「大丈夫ですよ、レント君。危なくなったら、レント君が助けてくれるって信じてますから」
にっこりと葵が答えれば、レントは僅か赤くなって。
「……わかった。葵さんは、絶対に僕が守るからね」
決意も新たに宣言するレントへと、葵はまた柔らかな笑みを向けた。
「さて……それじゃあ、私はそろそろ行くわね」
敵に気取られないようこっそりと、リゼットが立ち上がる。手に下げた小ぶりのバスケットには、先ほど分けてもらった苺たち。
「これでデミ・ゴブリンたちの気を引いて例の場所まで誘導するわ。敵を追い立てるのは任せたわよ」
「了解。危ない仕事だから、気をつけてね」
伊津美が注意を促せば、苺を1粒摘まみ上げ、リゼットは不敵に笑ってみせた。
「多少の危険なんて、問題ないわ」
口にはしないけれど、自分にはアンリがついているから。
行くわよ、と目線で促せば、にっと口の端を上げてアンリが応じる。
「ま、頑張ろうぜ、リズ。ピンチになったら頼ってくれていいんだぜ?」
「はいはい」
リゼットとアンリが誘導場所側へと移動すれば、遂に作戦開始だ。
「まだ食べ頃じゃない苺よりこっちの方がずっと美味しいわよ!」
畑から少し離れたところで、リゼットはデミ・ゴブリンたちへと声を張り上げる。駄目押しとばかりに苺にぱくりとかぶりつけば、甘酸っぱい匂いが香り立って。
「ギャギュ!」
「ギィィ!」
デミ・ゴブリンたちは、今まで見張っていた畑のことなど忘れてしまったかのように、リゼットたちの方へと走り出す。
「こっちよ!」
「お前らごときが俺様を抜けると思うなよ!」
デミ・ゴブリンに追いつかれないよう離れすぎないよう距離を保ちつつ、リゼットとアンリは目的地を目指して駆ける。茂みからとび出した残りのメンバーも、デミ・ゴブリンたちを追い立てるようにしてリゼットたちの後を追う。
伊津美とナハトは先ほど草陰でトランス状態へと移行していたが、敵の様子を見て今はまだ攻撃は行わないことにした。下手に刺激しては、誘導作戦に支障があるかもしれないとの判断だ。
葵は、走りながら預かっていたトランシーバーを取り出した。作戦は順調。待機班に連絡を入れなくては。
「こちら、葵です。敵は5体。作戦、上手くいきそうです。そちらの準備をよろしくお願いします!」
「了解。……皆、聞いてくれ。誘導班が上手くやってくれたらしい。こちらも準備を済ませないとだな」
連絡を受けたクロスが言えば、その場にいる全員が頷く。
籠に残っている苺に、メイは小瓶のジャムをとろりと垂らした。クリスタルベリーの芳醇な香りが、辺りへと広がる。ジャムのかかった苺は、敵の目には宝物のように映るだろう。
「後は……トランス、でしょうか」
メイの言葉に、ルズと、それからクロスが顔を赤くする。メイはそんな初々しい二人を見てくすりと笑みを零した。
「冗談です。相手がオーガではなくスキルも使えないなら、トランス状態になる必要はあまりないかと思いますし」
「状況に応じて、といったところか。残念だな、クー」
オルクスが言葉を繋げば、クロスは耳まで真っ赤になって怒鳴る。
「な、何が残念だ! 恥ずかしいこと言うな!」
「と、とにかく準備ッス! 全力で迎え撃つッス!」
気恥ずかしいのを誤魔化すようにルズも叫んで、得物の巨大木槌を構える。残りのメンバーも、それぞれの武器を持ち直した。
間もなく、リゼットたちが彼女らの元へと走り込んでくる。その後に続くデミ・ゴブリンたちは籠の苺に惹かれて、あまりにも簡単にこちらの懐へととび込んできた。後続のメンバーが、敵を逃がさないように陣形を組む。
さあ、戦闘開始だ。
●ゴブリン退治の時間です
知能のそう高くないデミ・ゴブリンたちも、ウィンクルムたちに囲まれてやっと自分たちの置かれている状況に気づいたらしい。
それぞれに怒りの声を上げ、錆びた剣を振り上げるも。
「……やっと、戦える」
2回、3回。
至近距離からダブルダガーで舞うようにその身に傷を刻まれ、一体はその痛みに一度も振り下ろすことなく自身の武器を手放した。ナハトのアルペジオが決まったのだ。
「もう一回、踊る?」
今はもう隠す必要もないと殺気を放つナハトへと、ゴブリンたちの注意が集まる。その隙に、リゼットとアンリ、葵とレントがトランス状態に入った。
「じゃ、失敗しないようにね。それから、怪我もしないこと!」
「……わかってる」
伊津美の声に応えると、ナハトはそのスピードを生かし、どよめくゴブリンたちの中へと突っ込んでいく。彼の一撃は軽いが速く正確で、次々とゴブリンたちを傷つけていくのだった。
「ほら、こっちにもいるぞ!」
得物を構え、クロスもゴブリンを挑発してみせる。先ほどオルクスが緊張をほぐしてくれたおかげで、今の彼女には周囲がよく見えていた。後方には、絶妙な位置取りでオルクスがいる。ゴブリンの気を引くことには、絶大な意味があった。事実、一体が彼女に気を取られた途端、
「クー、よくやった」
オルクスのHS・アーミーM6-38口径が、そのゴブリンの眉間を正確に射抜いた。どうと倒れる醜い小人は、もう既に命を手放している。
「流石だな、オルク」
「何、クーのサポートがあったからだよ」
くいと帽子のつばを上げ、オルクスはクロスへと微笑みかけた。
「アンリ、私たちも行くわよ!」
「ああ、勿論だぜ!」
敵の数を減らすため、ナハトから受けたダメージの大きい敵に狙いを絞ったリゼット。彼女の言葉に応じたアンリは、気合を入れ直すように手にしたロングソードの柄を握り直す。ハードブレイカーらしい派手な動きで剣を振るえば、一体のゴブリンが彼の行動に気を取られる。初撃は外したが、それも彼の想定内だ。いや、『彼らの』と言った方が正しいか。
気づけばゴブリンは、リゼットとアンリに挟み込まれるような形になっていた。
「どう? 万事休すって感じかしら?」
ボーンナイフを手にリゼットが挑発すれば、犬並みの知能しか持たないゴブリンは彼女へと向き直る。
「おいおい。隙だらけだぜ?」
全身を回転させ、その勢いのままゴブリンの横っ腹へと重い一撃を叩き込むアンリ。ハードブレイカーの攻撃は、当たれば威力抜群だが外れるリスクも大きい。だが、リゼットとのコンビネーションが、アンリの攻撃の命中率を十分に高めていた。
アンリのトルネードクラッシュを受けて文字通り吹っ飛んだゴブリンは、その攻撃の破壊力に屈した。
「姫さんだけ頑張らせるわけにゃいかねえからな」
ふっと笑みを零すアンリはまるで本物の王子様のようで。アンリのくせにカッコいいじゃないと、リゼットは胸の内だけで呟いた。
「ルズくん……頑張って」
敵へと向かっていくルズの背中に、メイは言葉をかける。一緒に前に出て戦うことも考えたが、足手まといにはなりたくないと後ろに下がっているメイ。ルズには戦いに集中していてほしいという思いからの選択だ。
「油断大敵! こっちにもいるッスよ!」
次々に倒されていく仲間たちを前に戸惑うゴブリンを、ルズはモールで思いっ切り叩き潰す。その攻撃は過たず敵を捉え、既にナハトの攻撃に身を削られていたゴブリンを絶命させた。
「葵さん、僕の後ろに隠れててね」
「ありがとうございます、レント君。でも、私も戦います! ヒットアンドアウェイ、です!」
ボーンナイフを手に、レントへと笑いかける葵。そんな葵とは対照的に、レントは大切なパートナーの発言におろおろする。
「で、でも! それじゃ、危ないよ。葵さんが怪我したら、僕……」
「大丈夫です。私にはレント君がいますから。ね?」
応えて、葵はナイフを構え手近の負傷したゴブリンへと攻撃を仕掛ける。そんな彼女の背に、もう一体のゴブリンが怒りに身を任せて向かってきた。
「ギィィィィ!!」
耳障りな猛り声と共に、錆びついた、けれども非力な女性を打ちのめすには十分な質量を持った剣が振り下ろされ――。
「こっちだ!!」
その時、レントの幼くも力強い声が葵の耳に響いた。敵の注意を自身へと引きつけ仲間を守る、ロイヤルナイトのスキル・アプローチだ。
ゴブリンは、葵の存在を忘れてしまったように、声に惹かれるみたいにしてレントの方へと向かっていく。葵を守り敵の攻撃をショートソードで受け止めるレントの姿は、まさしく気高い騎士そのものだ。
「レント君!」
叫ぶ葵の横を、二つの影が駆け抜ける。アンリとルズだ。
ハードブレイカー二人の重い一撃が、ゴブリンへと振り下ろされ――デミ・ゴブリンは、1匹を残すのみとなった。
最後の1匹の腕を、オルクスの銃撃が貫く。
「ギュゲェェ!」
激痛に身悶えし剣を取り落とすゴブリンに、音もなくナハトが迫る。ダブルダガーの舞いが、最後の命を黄泉へと送った。
「お前は、壊されたということを理解すらできないだろうな」
デミ・ゴブリンの死体を見下ろし、ナハトは淡々と呟く。
「まだ言ってる……この前ダサいって言ったよね?」
伊津美が、ため息を零した。
●苺・苺・苺!
無事任務を成功させたウィンクルムたちには、話に聞いていた通りクリスタルベリーが振る舞われた。
瑞々しい摘み立て苺に、ヨーグルトには芳しい香りの苺ジャムをとろり。供される飲み物は、生の苺を贅沢に使った苺ミルク。
それらを眺めるナハトは相変わらず無表情だが、背中のゼンマイが彼の喜びを表すようにキリキリくるくると回っている。
「楽しみにしてたんでしょ? 存分に食べたら?」
伊津美が言えば、ナハトはこくりと頷いて苺へと手を伸ばした。すごい勢いで皿に盛られていた苺が減っていく。ヨーグルトにも、白い表面が見えなくなるほどたっぷりとジャムをかけて。伊津美は呆れたようなため息を漏らした。
「贅沢な食べ方だね。ま、タダだからいいけど。私は大切に食べようっと」
村人に貰ったジャムの大瓶を大事そうに撫でて、伊津美が言う。これでしばらく、食パンにジャムで食い繋げるという魂胆である。
「待てよ? あのバイクにこれ積めるとこあったかな……?」
真剣に悩む伊津美だった。
「今日はお疲れ様。調子に乗ってあまり食べ過ぎないでよ?」
傍らのアンリに、リゼットは労いの言葉をかけると共に注意を促すも。
「頑張ったんだからいいじゃねえか」
とアンリはばくばくと遠慮なく苺を口に運ぶ。リゼットはため息をついた。
(顔は綺麗なのに、色々と台無しだわ……)
そんなことを考えながらアンリの顔を眺めていたら、視線に気づいたアンリはにやりと笑って。
「どうした? じろじろ俺の顔見て。さっきの戦闘で俺に惚れ直しちゃった?」
「……馬鹿。アンリって、本当に馬鹿」
再びため息を零して、リゼットは苺ミルクのストローに口をつけた。
くぴくぴと、クロスは幸せそうにお目当ての苺ミルクを堪能する。そんなクロスを見やって、オルクスは自然笑みを漏らした。
「戦闘中の凛々しい姿も素敵だが、今のクーも愛らしいな」
「な?! あ、愛らしいって何だ! 馬鹿なこと言うな!!」
全く……と零して、再び苺ミルクに口をつけるクロス。その頬の赤く染まっているのを見てオルクスは密かに微笑み、宝石のように輝く苺を一つ摘んだ。
「約束、守ってくれましたね。無事で本当に良かったです」
「へへ。オレは約束は守る男ッスよ」
人懐っこい笑みを向けるルズの口元へと、メイは苺をそっと運ぶ。その意図するところに気づいて、ルズは真っ赤になった。
「め、めめめ、メイさん?!」
「ふふ。お疲れ様です、ルズくん」
意を決したように苺を口にする初々しいルズを見て、メイはくすくすと笑った。
「レント君、さっきはごめんなさい……」
心優しい葵は、自分が原因でレントを危険に晒してしまったことを悔いていた。落ち込む葵の口元へと、レントは苺を運ぶ。
「……レント君?」
「葵さんが無事だったから僕はそれでいいよ。ほら、苺。食べたらきっと笑顔になるから」
無邪気に笑うレントへと、ありがとうと呟いて。葵は真っ赤になりながらも差し出された苺を口にし、そっと微笑んだ。そして、自分も苺を摘まみ上げ、レントの口へと運ぶ。
「ふふ。お礼、ですよ」
言われてぱくりと苺にかぶりついたレントは、熟れた苺のように赤くなっていた。
「……レント君が無事で、本当に良かったです」
葵の言葉に、レントは「僕は葵さんのパートナーだから」と返した。守りたい人がいるから、倒れることはないのだと。
苺の村に、春の優しい風が吹いた。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 巴めろ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 簡単 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 03月30日 |
出発日 | 04月10日 00:00 |
予定納品日 | 04月20日 |
参加者
会議室
-
2014/04/09-22:48
あぁそうだった!
占拠されてんのに気付かなかったぜ(汗)
俺も好物で試してみたいと思う。
それでかかったら、逃がさねぇよう網で入口を包囲したいと考えている。
まっ皆のサポートになりてぇし臨機応変に動くわ。
【おびき寄せる組】
クロス
メイさん
【追い立てる組】
伊津美さん
リゼットさん
葵さん
作戦:畑近くの開けた場所にデミ・ゴブリンの好物を置きおびき寄せる。
かかったら網を使い入口を遮断し逃がさないようにする。
好物作戦が失敗したら、収穫するふりをしておびき寄せる。
追い立てる組、デミ・ゴブリンを見付けたら畑の中にいようと外にいようと興味をいちご畑から反らせ開けた場所迄追い立てる。
持ち物:好物又は網、トランシーバー。
-
2014/04/09-22:12
…ごめんなさい。完全に読み違えていたわ。
確かに占拠されているならすでに畑の中に入っている可能性が高いわね。
私はまず好物でおびき寄せから試して
ダメなら攻撃をして興味をこちらに向けさせるとしておいたわ。
畑の中にいようと外にいようと、とりあえず興味を苺畑からそらさせて
引き離すことを目的としているから基本的には敵の位置にはよらない作戦…のつもり。 -
2014/04/09-21:49
好物が見つからなかった場合の代案も、考えてないとかもですね…
ここから擦り合わせも難しいと思いますし、何か手がある人は思い思いに、とか…
で、私はちょっと提案してた、「収穫するふり」を代案として記載しておきますね。
もちろん好物でのおびき寄せに失敗した場合のみ、ですけどっ
と、デミオーガと接触する時間が長い方に人数を割いた方が良いとも思いますし、
追い立てる組の方に移動したいと思ってます、
ギリギリまで見てますので、ダメだったら言ってやってください。
あと、私の勘違いだったらあれなのでつっこんでやってほしいんですけど…
デミオーガって、畑の中で占拠してるんです、よ、ね? -
2014/04/09-21:13
それもそうだな。
なら一応網とか用意しとこうか。
プラン締切迄時間をねぇし…
【おびき寄せる組】
クロス(仮)
葵さん(仮)
メイさん(仮)
【追い立てる組】
伊津美さん(仮)
リゼットさん(仮)
作戦:畑近くの開けた場所にデミ・ゴブリンの好物を置きおびき寄せる。
又は網を使い畑を遮断し開けた場所に追い立てる組が誘導する。
誘導組はその場所で待機し、全ての敵がかかったら戦闘開始。
追い立てる組、デミ・ゴブリンを見つけてから開けた場所迄追い立てる。
後に戦闘開始。
持ち物:好物又は網、トランシーバー。
これで決定でいいか? -
2014/04/09-18:32
追いかけてきてくれればこちらの作戦成功だからいいと思う。
その場では戦えない以上、多少なりとも危ない状況になるのは避けられないしね。
依頼が成功していない段階で苺を分けてもらえるかはわからないから
好物で攻める以外の方法…畑への道を遮るとか
そういうことも合わせてしようと考えているわ。
クロスは組分けの提案ありがとう。手練の伊津美が一緒なら心強いわ。
ゴブリンと接触したら開けた場所への誘導を最優先にするわね。 -
2014/04/09-00:00
内容了解です。
まとめていただき大変助かります。ありがとうございます。
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2014/04/07-11:11
連投失礼。
【おびき寄せる組】
クロス(仮)
葵さん(仮)
メイさん(仮)
【追い立てる組】
伊津美さん(仮)
リゼットさん(仮)
作戦:畑近くの開けた場所にデミ・ゴブリンの好物を置きおびき寄せる。
誘導組はその場所で待機し、全ての敵がかかったら戦闘開始。
追い立てる組、デミ・ゴブリンを見つけてから開けた場所迄追い立てる。
後に戦闘開始。
持ち物:好物。トランシーバー。
こんな感じか?
間違ってたり文章が分かりづらかったら御免。
決定じゃねぇから変わる可能性あるし、臨機応変に動きたいと考えている。 -
2014/04/07-10:54
あぁそうだったな。
畑に被害をもたらすと依頼違反になっちまうか(汗)
なら、最初に言った好物で誘導する作戦の方が良い?
村の人達につみたての苺を貰う事が出来るなら、いいと思う。
ちょっと自分なりにまとめを考えてくる。 -
2014/04/07-07:20
や、クリスタルベリーが奪われると思ったら、怒って追いかけて来るかな、と思って。
追いかけて来たら素早く開けたところに逃げ込む、だと、
リスクは高いでしょうか?
あ、はい、誘導担当なら合流後もすぐ敵の側で戦闘開始でしょうし、
そちら側でアプローチ頑張りますね。 -
2014/04/06-23:58
葵ちゃんオッスオッス。またよろしくだよー
アプローチが今回も有効になりそうだね、レント君任せた!
食べ頃になるのを待っているようだ
らしいから多分畑にあるのはまだ食べごろじゃないのかな?
摘みたてイチゴやジャム振る舞ってもらえるらしいし事前に村で食べごろもらっとこうか
あと精霊のバイクスキルあがったので私は精霊とバイクで向かおうかなとかおもってるよ
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2014/04/06-22:18
収穫して食べるっていう概念が敵にはないかもしれないから
畑で何かをするというよりは、畑から一刻も早く敵を引き離すために
好物を開けた場所に置いたり、持って先導したりしておびき出すのだとおもっていたわ。
苺畑で戦闘になってしまったら畑を守るという目標は果たせないわ。
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2014/04/04-16:08
遅くなりましたがご挨拶を。
黒山 メイと申します。よろしくお願いしますね。
皆さんのサポートをするつもりでしたが…、人数に偏りがあれば少ない方に回ろうかと思います。 -
2014/04/04-11:56
連投失礼。
後、待つ組と追い立てる組に別れるからどっちがいいか考えといてくれ。
俺は待つ組にしようかと考えている。
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2014/04/04-11:55
なんとか人数揃ったな。
葵さん、メイさん、宜しく。
皆で頑張ろうぜ(微笑)
二手に別れるなら連絡用のトランシーバーが必要になってくるな。
事前に用意してもらおう。
葵さんとリゼットさんが言うのも一理ある。
負担が大きすぎるのは失敗につながる可能性が高くなるし、別な好物を用意出来るかどうかもわからねぇし…
だったら、クリスタルベリーを前もって収穫しちまうぞ!って事を相手が解るようやっちまった方が手っ取り早いかもな。
言葉が通じるかどうかなんて分かんねぇなら、いかにも今からでもいつでも収穫出来るぜ!を実行した方が良いかもしれん。
それと、範囲が広いなら事前に村や苺畑を調査するも良いかと… -
2014/04/04-07:17
ご挨拶遅くなってごめんなさい、葵っていいます。
よろしくお願いしますね。
好物、じゃないですけど、デミオーガは
クリスタルベリーを狙ってきてるんですし、
逆に食べる前になくなる可能性を示唆できたら
誘導には有効かもです。
ことばが通じるなら収穫の意思を聞こえるように話したり、
そうでなければ、分かりやすく収穫の格好をして、
傷物や何かを切ってみたり、とか… -
2014/04/03-23:17
揃ったわね♪葵とメイもよろしくね。がんばりましょ。
これならおびき寄せるものを用意して開けた場所で待つ組と
苺畑側から追い立てて行く組に分けられそうね。
探索についても範囲が広そうならこの2つで行動すれば効率が上がりそう。
苺畑が一箇所ならそこでみんなで待機すればいいし。
好物については用意できるかどうかルール的によくわからないけれど
やってみるのは賛成。ただ、うまく行き過ぎるとおびき寄せる人の
負担が大きくなるから注意が必要かもしれないわね。 -
2014/04/03-10:46
遅くなってすみません。
そうだよなぁ、今の人数じゃ二手に分かれるのも厳しいか…
取り敢えず1週間の間にもう1組来てくれれば…
もし、俺等だけなら全員で討伐する方向で行こうぜ。
開けた場所迄誘導する為に、罠をはる手もあるな。
伊津美さんが言っていた、他に好きなもので誘導するか?
先に聞いてくれたら当日までに用意出来る事が増えるだろうし。
あっそれか、開けた場所に誘導させるなら、網とか持っていくか?
それなら、苺畑に被害なく進む事が出来るかも知れねぇ…
捕まえるって敵が分かれば逃げ惑うかも…
ってその前に攻撃してくるから無理があるか… -
2014/04/03-02:53
単独行動ならレベル4のナハトにおまかせを!
早いし捜索は得意だよ!
っていいたいけど…まー、なんとかなるんじゃないですかね?
出発まで一週間あるしさ!
デミ・ゴブリンってクリスタルベリーよりも好きなものってあるかな…
それがあればそれで誘導できそうだから職員さんに先に聞いておこうかな -
2014/04/02-22:50
今のところ参加するのは私達3組よね。
この人数だと二手に別れるとすると
どうしても単独行動しなくちゃいけない組が出るから少し不安ね。
せめてあと一組増えてくれればいいんだけど…。
味方の数が足りないと敵をまとめる…包囲するのも難しくなると思う。
だから一箇所に全員でまとまって、一体一体着実に数を減らす戦い方が向いていそうね。
話を聞く限りではおそらく敵が現れる苺畑は開けた場所の近く。
みんなで苺畑まで行って、戦闘をしつつなるべく苺畑から遠ざけていくのがいいかしら。 -
2014/04/02-09:55
俺はクロス、パートナーはテイルスでプレストガンナーのオルクスです。
俺も実戦は初めてだが、皆のあしでまといにならぬよう務めさせてもらいます。
宜しくな!
確かに、リゼットさんの言う通りだな。
畑に被害を出さないためにも、敵を引き離す方が良い。
そういや、近くに場所が開けた所があるんだっけ?
なら、そこに誘き寄せて討伐というのはどうだろう?
敵の数にもよるが…。
そんなに多くない数だったら一角にまとめて一網打尽にした方が手っ取り早い気はする。
やるなら、おびき寄せる組とデミゴブリン捜索組に別れるのもありかと考えてる。
敵の数を知るのも作戦を考える要因になるし。
まぁ事前に数が知れれば良いんだがな… -
2014/04/02-00:15
リゼットよ。精霊はアンリ。
戦闘は初めてなんだけど、よろしくお願いするわね。
まずは畑から敵を引き離す必要があるわよね。
具体的に何体来るのかはわからないけど
畑と敵の間に立って追いやっていくのか
畑とは反対側からちょっかいを掛けておびき寄せるか…というところかしら。